JP2007048633A - 光電子増倍管 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電子増倍チャネル間のクロストークを効果的に抑制し高い検出精度を実現する微細構造の光電子増倍管を提供する。
【解決手段】 内部が真空に維持された外囲器を備え、該外囲器内に、光電面(22)と、電子増倍部(31)と、陽極(32)が配置されている。電子増倍部(31)は光電子をカスケード増倍するための溝部を電子増倍チャネルとして有し、陽極(32)はそれぞれが壁部(311)で規定された溝部に対応するチャネル電極(320)により構成されている。特に、各チャネル電極(320)は、その一部が対応する溝部を規定する一対の壁部で挟まれた空間内に配置されている。
【選択図】 図2

Description

この発明は、光電面によって生成された光電子をカスケード増倍する電子増倍部を有する光電子増倍管に関するものである。
従来から光センサとして光電子増倍管(PMT:Photo−Multiplier Tube)が知られている。光電子増倍管は、光を電子に変換する光電面(Photocathode)、集束電極、電子増倍部、及び陽極を備え、それらを真空容器に収めて構成される。光電子増倍管では、光が光電面に入射すると、光電面から真空容器中に光電子が放出される。その光電子は集束電極によって電子増倍部に導かれ、該電子増倍部によってカスケード増倍される。陽極は増倍された電子のうち到達した電子を信号として出力する(例えば、下記特許文献1及び特許文献2参照)。
特許第3078905号公報 特開平4−359855号公報
発明者らは、従来の光電子増倍管について検討した結果、以下のような課題を発見した。
すなわち、光センサの用途が多様化するにつれ、より小型の光電子増倍管が求められている。一方、このような光電子増倍管の小型化に伴い、当該光電子増倍管を構成する部品に高精度の加工技術が要求されるようになってきた。特に、部品自体の微細化が進めば、該部品間における精密な配置が実現し難くなってくるため、高い検出精度は得られず、また、製造された光電子増倍管ごとに検出精度のバラツキが大きくなってしまう。
例えば、それぞれが電子増倍チャネルを構成する複数の電子増倍構造に対応して複数の陽極を備えたマルチアノード型光電子増倍管を微細加工により製造する場合、陽極間の間隔も著しく狭くなるため、各チャネル間のクロストークが検出精度の低下や製造された光電子増倍管ごとの検出精度のバラツキを引き起こす可能性が増大してしまう。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、より高い検出精度が得られる微細構造の光電子増倍管を提供することを目的としている。
この発明に係る光電子増倍管は、光電面によって生成された光電子をカスケード増倍する電子増倍部を有する光センサであって、該光電面の配置位置により、光の入射方向と同じ方向に光電子を放出する透過型光電面を有する光電子増倍管と、光の入射方向と異なる方向に光電子を放出する反射型光電面を有する光電子増倍管がある。特に、電子増倍部は、それぞれが電子増倍チャネルとなる複数の溝部を有し、当該光電子増倍管は、これら複数の溝部(電子増倍チャネル)に対応して複数の陽極を備えたマルチアノード型光電子増倍管である。
具体的に当該光電子増倍管は、光電子増倍管内部が真空状態に維持された外囲器と、該外囲器内に収納された光電面と、該外囲器内に収納された電子増倍部と、少なくとも一部が該外囲器内に収納された陽極を備える。上記外囲器は、ガラス材料からなる下側フレームと、電子増倍部と陽極とが一体的にエッチング加工された側壁フレームと、ガラス材料又はシリコン材料からなる上側フレームとで構成されている。
上記電子増倍部は、電子の進行方向に沿って伸びた複数の溝部又は複数の貫通孔を有する。各溝部はエッチング技術により微細加工された一対の壁部により規定され、該溝部を規定する一対の壁部それぞれの表面には、光電面からの光電子をカスケード増倍するための二次電子放出面が形成され、1つの電子増倍チャネルとして機能する。同様に、各貫通孔もエッチング技術により微細加工された壁部により規定され、該貫通孔を規定する壁部の表面には、光電面からの光電子をカスケード増倍するための二次電子放出面が形成され、1つの電子増倍チャネルとして機能する。
特に、この発明に係る光電子増倍管において、上記陽極は、電子増倍部に設けられた複数の溝部それぞれに対応して設けられ、少なくともその一部が対応する溝部を規定する一対の壁部で挟まれた空間内に配置された複数のチャネル電極から構成されている。また、電子増倍チャネルとして電子増倍部に複数の貫通孔が設けられた構成の場合、上記陽極は、電子増倍部に設けられた複数の貫通孔それぞれに対応して設けられ、少なくともその一部が対応する貫通孔を規定する壁部で挟まれた空間内に配置された複数のチャネル電極から構成されている。いずれの構成においても、各チャネル電極は、電子増倍チャネルのいずれかに割り当てられた陽極として機能する。
上述のように、マルチアノード型光電子増倍管として、陽極が複数のチャネル電極から構成され、かつチャネル電極それぞれの一部が溝部内又は貫通孔内に挿入された状態で配置されることにより、各溝部において増倍された二次電子又は各貫通孔において増倍された二次電子は、確実に対応するチャネル電極に到達するようになり(電子増倍チャネル間におけるクロストークの低減)、より高い検出精度が得られる。
なお、電子増倍チャネルとして複数の溝部を電子増倍部が有する場合、上記陽極を構成する各チャネル電極は、その先端が対応する溝部を規定する一対の壁部で挟まれた空間内に挿入された突起部を有するのが好ましい。また、電子増倍チャネルとして複数の貫通孔を電子増倍部が有する場合、上記陽極を構成する各チャネル電極は、その先端が対応する貫通孔を規定する壁部で挟まれた空間内に挿入された突起部を有するのが好ましい。
このとき、上記陽極を構成する各チャネル電極は、その本体部分が外囲器の一部に固定され、突起部が外囲器から所定距離離間した状態で該本体部分によって支持された構造を有するのが好ましい。
また、この発明に係る光電子増倍管において、上記陽極を構成する各チャネル電極は、微細加工の容易な材料としてシリコンからなるのが好ましい。
以上のようにこの発明によれば、それぞれが電子増倍チャネルに相当する複数の溝部又は貫通孔に対応して設けられた、陽極を構成する複数のチャネル電極それぞれは、その一部が対応する溝部又は貫通孔に挿入された状態で配置されているので、チャネル間のクロストークが効果的に低減され、その結果、高い検出精度が得られる。
以下、この発明に係る光電子増倍管の各実施形態を、図1〜図9を用いて詳細に説明する。なお、図面の説明において、同一部分には同一符号を付して、重複する説明を省略する。
図1は、この発明に係る光電子増倍管の一実施形態の構造を示す斜視図である。この図1に示された光電子増倍管1aは、透過型の光電面を有する光電子増倍管であって、上側フレーム2(ガラス基板)と、側壁フレーム3(シリコン基板)と、下側フレーム4(ガラス基板)により構成された外囲器を備える。この光電子増倍管1aは光電面への光の入射方向と、電子増倍部での電子の走行方向が交差する、つまり図1中の矢印Aで示された方向から光が入射されると、光電面から放出された光電子が電子増倍部に入射し、矢印Bで示された方向に該光電子が走行して行くことにより各電子増倍チャネルごとに二次電子をカスケード増倍し、各チャネルごとに対応する陽極で信号を検出するマルチアノード型光電子増倍管である。引き続いて各構成要素について説明する。
図2は、図1に示された光電子増倍管1aを上側フレーム2、側壁フレーム3、及び下側フレーム4に分解して示す斜視図である。上側フレーム2は、矩形平板状のガラス基板20を基材として構成されている。ガラス基板20の主面20aには矩形の凹部201が形成されており、凹部201の外周はガラス基板20の外周に沿うように形成されている。凹部201の底部には光電面22が形成されている。この光電面22は凹部201の長手方向の一端近傍に形成されている。ガラス基板20の主面20aと対向する面20bには孔202が設けられており、孔202は光電面22に達している。孔202内には光電面端子21が配置され、該光電面端子21は光電面22に電気的に接触している。なお、この第1実施形態では、ガラス材料からなる上側フレーム2自体が透過窓として機能する。
側壁フレーム3は、矩形平板状のシリコン基板30を基材として構成されている。シリコン基板30の主面30aからそれに対向する面30bに向かって、凹部301及び貫通部302が形成されている。凹部301及び貫通部302は共にその開口が矩形であって、凹部301及び貫通部302は互いに連結されており、その外周はシリコン基板30の外周に沿うように形成されている。
凹部301内には電子増倍部31が形成されている。電子増倍部31は、凹部301の底部301aから互いに沿うように立設している複数の壁部311を有する。このように、壁部311それぞれの間には電子増倍チャネルとして溝部が構成されている。この壁部311の側壁(各溝部を規定する側壁)及び底部301aには二次電子放出材料からなる二次電子放出面が形成されている。壁部311は凹部301の長手方向に沿って設けられており、その一端は凹部301の一端と所定の距離を開けて配置され、他端は貫通部302に臨む位置に配置されている。貫通部302内には陽極32が配置されている。なお、電子増倍チャネルとしては、壁部311それぞれの間の溝部のみでなく、側壁フレーム2の内壁(外囲器内側)の電子増倍部31に対応する部位と、その部位に隣接する壁部311との間の溝部も利用可能である。
なお、陽極32は、上記溝部に対応してそれぞれ設けられた複数のチャネル電極320(それぞれは電気的に分離されている)から構成されており、これらチャネル電極320は、貫通部302の内壁との間に空隙部を設けて配置され、その本体部分が下側フレーム4に陽極接合、拡散接合、更には低融点金属(例えばインジウムなど)等の封止材を用いた接合など(以下、単に接合と記載された場合は、これら接合のいずれかを指す)によって固定されている。一方、チャネル電極320それぞれは、溝部を規定する壁部311で規定される空間内にその一部が挿入された突起部を有し、この突起部は下側フレーム4から所定距離離間した状態で本体部分に支持されている。
下側フレーム4は、矩形平板状のガラス基板40を基材として構成されている。ガラス基板40の主面40aからそれに対向する面40bに向かって、孔401、孔402、及び孔403がそれぞれ設けられている。孔401には光電面側端子41が、孔402には陽極端子42が、孔403には陽極側端子43が、それぞれ挿入固定されている。また、陽極端子42は側壁フレーム3の陽極32に電気的に接触している。
図3は、図1中のI−I線に沿った光電子増倍管1aの構造示す断面図である。既に説明されたように、上側フレーム2の凹部201の一端における底部分には光電面22が形成されている。光電面22には光電面端子21が電気的に接触しており、光電面端子21を介して光電面22に所定電圧が印加される。上側フレーム2の主面20a(図2参照)と側壁フレーム3の主面30a(図2参照)とが接合されることにより、上側フレーム2が側壁フレーム3に固定される。
上側フレーム2の凹部201に対応する位置には側壁フレーム3の凹部301及び貫通部302が配置されている。側壁フレーム3の凹部301には電子増倍部31が配置されており、凹部301の一端の壁と電子増倍部31との間には空隙部301bが形成されている。この場合、上側フレーム2の光電面22の直下に側壁フレーム3の電子増倍部31の一端が位置することになる。側壁フレーム3の貫通部302内には陽極32を構成するチャネル電極320がそれぞれ配置されている。各チャネル電極320の突起部は貫通部302の内壁と接しないように配置されているので、各チャネル電極320の突起部と貫通部302との間には空隙部302aが形成されている。また、各チャネル電極320の突起部と対応する溝部とは図3では一部重なった状態で配置されている(突起部の一部が対応する溝部に挿入されている)。
側壁フレーム3の面30b(図2参照)と下側フレーム4の主面40a(図2参照)とが接合されることにより、下側フレーム4が側壁フレーム3に固定される。このとき、側壁フレーム3の電子増倍部31も下側フレーム4に接合により固定される。それぞれガラス材料からなる上側フレーム2及び下側フレーム4が側壁フレーム3を挟み込んだ状態で、それぞれ該側壁フレームに接合されることにより、当該電子増倍管1aの外囲器が得られる。なお、この外囲器内部には空間が形成されており、これら上側フレーム2、側壁フレーム3、及び下側フレーム4からなる外囲器を組み立てる際に真空気密の処理がなされて該外囲器の内部が真空状態に維持される(詳細は後述する)。
下側フレーム4の光電面側端子401及び陽極側端子403はそれぞれ側壁フレーム3のシリコン基板30に電気的に接触しているので、光電面側端子401及び陽極側端子403にそれぞれ所定の電圧を印加することでシリコン基板30の長手方向(光電面22から光電子が放出される方向と交差する方向、電子増倍部31を二次電子が走行する方向)に電位差を生じさせることができる。また、下側フレーム4の陽極端子402は側壁フレーム3のチャネル電極320ごとに用意されており(陽極32に電気的に接触している)、チャネル電極320それぞれに到達した電子を信号として取り出すことができる。
図4には、側壁フレーム3の壁部311近傍の構造が示されている。シリコン基板30の凹部301内に配置されている壁部311の側壁には凸部311aが形成されている。凸部311aは対向する壁部311に互い違いになるように交互に配置されている。凸部311aは壁部311の上端から下端まで一様に形成されている。
光電子増倍管1aは、以下のように動作をする。すなわち、下側フレーム4の光電面側端子401には−2000Vが、陽極側端子403には0Vがそれぞれ印加されている。なお、シリコン基板30の抵抗は約10MΩである。また、シリコン基板30の抵抗値は、シリコン基板30のボリューム、例えば厚さを変えることによって調整することができる。例えば、シリコン基板の厚さを薄くすることによって、抵抗値を上げることができる。ここで、ガラス材料からなる上側フレーム2を介して光電面22に光が入射すると、光電面22から側壁フレーム3に向けて光電子が放出される。この放出された光電子は、光電面22の直下に位置する電子増倍部31に到達する。シリコン基板30の長手方向には電位差が生じているので、電子増倍部31に到達した光電子は陽極32側へ向かう。電子増倍部31は複数の壁部311で規定される溝が電子増倍チャネルとして形成されている。したがって、光電面22から電子増倍部31に到達した光電子は壁部311の側壁及び互いに対向する側壁311間の底部301aに衝突し、複数の二次電子を放出する。電子増倍部31では電子増倍チャネルごとに次々に二次電子のカスケード増倍が行われ、光電面から電子増倍部へ到達する光電子1個当たり10〜10個の二次電子が生成される。この生成された二次電子は対応するチャネル電極320に到達し、陽極端子402から信号として取り出される。
次に、陽極32を構成するチャネル電極320と溝部の効果的な配置関係を図5を用いて説明する。
まず、図5(a)には、比較例として、陽極32を構成する複数のチャネル電極が電子増倍部31の陽極側端部から電位差Vとなる距離だけ離れた位置に配置された構造が示されている。この図5(a)に示されたような構造の場合、電子増倍チャネルである溝部においてカスケード増倍された二次電子は、該溝部の電子放出端から所定の拡がり角で陽極32側に進行する。このように、ある溝部から放出された電子は所定の広がり角で進行するため、該溝部に対応するチャネル電極とは別のチャネル電極に到達する可能性が著しく高くなる。すなわち、電子増倍チャネル間でのクロストークが発生し易くなる。この場合、図5(a)で示された構造を有する光電子増倍管では、十分な検出精度が得られない場合がある。
一方、図5(b)に示されたように、電子増倍部31の溝部を規定する一対の壁部311に挟まれた空間に陽極32を構成するチャネル電極320それぞれの一部が挿入された構造では、上述のような課題は解決され、飛躍的に検出精度を向上させることが可能になる。
すなわち、1つの溝部(1つの電子増倍チャネル)を規定する一対の壁部で挟まれた空間に、対応する1つのチャネル電極320の先端が挿入された構造では、溝部を規定する壁部311や底部301でカスケード増倍された二次電子は、該溝部の端部から放出されることなく直接対応するチャネル電極320に到達するため、電子増倍チャネル間でのクロストークは構造上発生しない。このため、光電面22からの電子は、溝部でカスケード増倍された後に、該溝部に対応するチャネル電極320に確実に到達し、高い検出精度が得られることになる。
なお、図5(c)は、図5(b)を側面から見た図であり、各溝部を規定する壁部311と対応するチャネル電極320の突起部が下側フレーム4から所定距離離間した状態で一部重なり合っている。このように所定距離離間した状態であるために、壁部311と、対応するチャネル電極320(より詳細には突起部)との空間的な距離を短くしつつ、それらの下側フレーム4を介した沿面距離は十分な距離を取ることができる。この実施形態のように、電子増倍部31と陽極32とを同一基板平面上に配置しかつ微細構造化した場合、両者間の距離を決めるにあたって、両者間の耐電圧と陽極32での電子収集効率とは相反する課題である。ところが、このように所定距離離間した状態であると、沿面距離は十分に確保しつつ空間的には近いため、耐電圧上は問題を生じることなく、電子収集効率の向上やチャネル間クロストークの抑制を可能にすることができる。
上述の実施形態では、透過型の光電面を有する光電子電子増倍管について説明したが、この発明に係る光電子増倍管は、反射型の光電面を有してもよい。例えば、電子増倍部31に、その陽極側端とは逆側の端部に光電面を形成することにより、反射型光電面を有する光電子増倍管が得られる。また、電子増倍部31の陽極側とは逆の端部側に陽極側に対面する傾斜面を形成し、この傾斜面上に光電面を形成することによっても反射型光電面を有する光電子増倍管が得られる。いずれの構造でも、他の構造は上述の電子増倍管1aと同様の構造を有した状態で、反射型光電面を有する光電子増倍管が得られる。
また、上述の実施形態では、外囲器内に配置される電子増倍部31が側壁フレーム3を構成するシリコン基板30と接触した状態で一体形成されている。しかしながら、このように側壁フレーム3と電子増倍部31とが接触した状態では、該電子増倍部31が側壁フレーム3を介した外部雑音の影響を受けてしまい、検出精度が低下する可能性がある。そこで、側壁フレーム3と一体的に形成される電子増倍部31及び陽極32(チャネル電極320)は、該側壁フレーム3から所定距離離間した状態で、ガラス基板40(下側フレーム4)にそれぞれ配置されてもよい。具体的には、空隙部301bが貫通部になり、光電面側端子401は電子増倍部31の光電面側端部に、陽極側端子403は電子増倍部31の陽極側端部に電気的に接触するように配置される。
さらに、上述の実施形態では、外囲器の一部を構成する上側フレーム2がガラス基板20で構成されており、このガラス基板20自体が透過窓と機能している。しかしながら、上側フレーム2はシリコン基板で構成されてもよい。この場合、該上側フレーム2又は側壁フレーム3の何れかに、透過窓が形成される。透過窓の形成方法は、例えば、スパッタガラス基板の両面がシリコン基板で挟まれたSOI(Silicon OnInsulator)基板の両面をエッチングし、露出したスパッタガラス基板の一部を透過窓として利用することができる。また、シリコン基板に数μmで柱状又はメッシュ状のパターンを形成し、この部分を熱酸化させることでガラス化してもよい。また、透過窓形成域のシリコン基板を厚さ数μm程度になるようエッチングし、熱酸化させることでガラス化させてもよい。この場合、シリコン基板の両面からエッチングしてもよいし、片側のみからエッチングしてもよい。
次に、図1に示された光電子増倍管1aの製造方法の一例について説明する。当該光電子増倍管を製造する場合には、直径4インチのシリコン基板(図2の側壁フレーム3の構成材料)と、同形状の2枚のガラス基板(図2の上側フレーム2及び下側フレーム4の構成材料)とが準備される。それらには、微小な領域(例えば、数ミリ四方)ごとに以下に説明する加工が施される。以下に説明する加工が終了すると領域ごとに分割して光電子増倍管が完成する。引き続いて、その加工方法について、図6及び図7を用いて説明する。
まず、図6(a)に示されたように、厚さ0.3mm、比抵抗30kΩ・cmのシリコン基板50(側壁フレーム3に相当)が準備される。このシリコン基板50の両面にそれぞれシリコン熱酸化膜60及びシリコン熱酸化膜61が形成される。シリコン熱酸化膜60及びシリコン熱酸化膜61は、DEEP−RIE(Reactive Ion Etching)加工時のマスクとして機能する。続いて、図6(b)に示されたように、レジスト膜70がシリコン基板50の裏面側に形成される。レジスト膜70には、図2の貫通部302と陽極32を構成する各チャネル電極320との間の空隙に対応する除去部701及び各チャネル電極320を離間させるための除去部(図示せず)が形成されている。この状態でシリコン熱酸化膜61がエッチングされると、図2の貫通部302とチャネル電極320との間の空隙部に対応する除去部611及び各チャネル電極320を離間させるための除去部(図示せず)が形成される。
図6(b)に示された状態からレジスト膜70が除去された後、DEEP−RIE加工が行われる。図6(c)に示されたように、シリコン基板50には、図2の貫通部302とチャネル電極320との間の空隙に対応する空隙部501及び各チャネル電極320を離間させるための離間部(図示せず)が形成される。続いて、図6(d)に示されたように、レジスト膜71がシリコン基板50の表面側に形成される。レジスト膜71には、図2の壁部311と凹部301との間の空隙に対応する除去部711と、図2の貫通部302とチャネル電極320との間の空隙に対応する除去部712と、図2の壁部311相互の間の溝に対応する除去部(図6(e)中の領域Aで示された部分)と、各チャネル電極320を離間させるための貫通部(図6(e)中の領域Bで示された部分)が形成されている。この状態でシリコン熱酸化膜60がエッチングされると、図2の壁部311と凹部301との間の空隙に対応する除去部601と、図2の貫通部302とチャネル電極320との間の空隙に対応する除去部602と、図2の壁部311相互の間の溝に対応する除去部と、それぞれが電気的に分離されたチャネル電極320に対応する除去部が形成される。
図6(d)の状態からシリコン熱酸化膜61が除去された後、シリコン基板50の裏面側にガラス基板80(下側フレーム4に相当)が陽極接合される(図6(e)参照)。このガラス基板80には、図2の孔401に相当する孔801、図2の孔402に対応する孔802、図2の孔403に対応する孔803がそれぞれ予め加工されている。続いて、シリコン基板50の表面側では、DEEP−RIE加工が行われる。レジスト膜71はDEEP−RIE加工時のマスク材として機能し、アスペクト比の高い加工を可能にする。DEEP−RIE加工後、レジスト膜71及びシリコン熱酸化膜60が除去される。図7(a)に示されたように、予め裏面から空隙部501及び各チャネル電極320を離間させるための離間部の加工がなされていた部分についてはガラス基板80に到達する貫通部が形成されることにより、図2のチャネル電極320に相当する島状部52が形成される。これらチャネル電極320に相当する島状部52はガラス基板80に陽極接合により固定される。また、このDEEP−RIE加工の際に、図2の壁部311間の溝に相当する溝部51と、図2の壁部311と凹部301との空隙に相当する凹部503とも形成される。ここで、溝部51の側壁及び底部301aには二次電子放出面が形成される。また、壁部311間の溝に相当する溝部51とチャネル電極320に相当する島状部52は、側面から見て一部重なった状態になっており、これにより、溝部内に対応するチャネル電極320の一部が挿入された構造が実現される。
続いて、図7(b)に示されたように、上側フレーム2に相当するガラス基板90が準備される。ガラス基板90には座ぐり加工で凹部901(図2の凹部201に相当)が形成されており、ガラス基板90の表面から凹部901に至るように孔902(図2の孔202に相当)が設けられている。図7(c)に示されたように、図2の光電面端子21に相当する光電面端子92が孔902に挿入固定されるとともに、凹部901には光電面91が形成される。
図7(a)まで加工が進んだシリコン基板50及びガラス基板80と、図7(c)まで加工が進んだガラス基板90とが、図7(d)に示されたように、真空気密の状態で接合される。その後、図2の光電面側端子41に相当する光電面側端子81が孔801に、図2の陽極端子42に相当する陽極端子82が孔802に、図2の陽極側端子43に相当する陽極側端子83が孔803に、それぞれ挿入固定されることで、図7(e)に示された状態となる。この後、チップ単位で切り出されることにより、図1及び図2に示されたような構造を有する光電子増倍管が得られる。
図8は、この発明に係る光電子増倍管の第2実施形態の構造を示す図である。この図8には、光電子増倍管10の断面構造が示されている。光電子増倍管10は、図8(a)に示されたように、上側フレーム11と、側壁フレーム12(シリコン基板)と、第1下側フレーム13(ガラス部材)と、第2下側フレーム14(基板)とがそれぞれ接合されて構成されている。上側フレーム11はガラス材料からなり、その側壁フレーム12に対向する面には凹部11bが形成されている。この凹部11bの底部のほぼ全面に渡って光電面112が形成されている。光電面112に電位を与える光電面電極113と、後述される表面電極に接する表面電極端子111は、それぞれ凹部11bの一端及び他端にそれぞれ配置されている。
側壁フレーム12は、シリコン基板12aに管軸方向と平行に多数の孔121が設けられている。この孔121の内面は電子を衝突させるための凸部121aが設けられており、この凸部121aを含めて該穴121の内面には二次電子放出面が形成されている(各孔121が電子増倍チャネルとなる)。なお、即へ区フレーム12の内壁(外囲器内側)を電子増倍チャネル壁の一部として利用することもできる。また、孔121それぞれの両端の開口部近傍には表面電極122及び裏面電極123が配置されている。図8(b)には、孔121及び表面電極122の位置関係が示されている。この図8(b)に示されたように、孔121に臨むように表面電極122が配置されている。なお、裏面電極123についても同様である。表面電極122は表面電極端子111に接触し、裏面電極123には裏面電極端子143が接触している。したがって、側壁フレーム12にでは孔121の軸方向に電位が発生し、光電面112から放出された光電子は孔121内を図中下方に進行する。
第1下側フレーム13は、側壁フレーム12と第2下側フレーム14とを連結するための部材であって、側壁フレーム12と第2下側フレーム14との双方に接合されている。
第2下側フレーム14は、多数の孔141が設けられたシリコン基板14aで構成されている。この孔141それぞれに陽極を構成する複数のチャネル電極142が挿入固定されている。また、これらチャネル電極142は、それぞれ突起部142aが設けられており、該突起部142aの一部が対応する孔121に挿入された状態で固定されている。
図8に示された光電子増倍管10では、図中上方から入射した光は、上側フレーム11のガラス基板を透過して光電面112に入射する。この入射光に応じて光電面112から側壁フレーム12に向かって光電子が放出される。放出された光電子は第1下側フレーム13の孔121に入る。孔121に入った光電子は孔121の内壁に衝突しながら二次電子を生成し、生成された二次電子が第2下側フレーム14に向かう。この二次電子が対応するチャネル電極142から信号として取り出される。
次に、上述のような構造を有する光電子増倍管1aが適用される光モジュールについて説明する。図9(a)は、光電子増倍管1aが適用された分析モジュールの構造を示す図である。分析モジュール85は、ガラスプレート850と、ガス導入管851と、ガス排気管852と、溶媒導入管853と、試薬混合反応路854と、検出部855と、廃液溜856と、試薬路857を備える。ガス導入管851及びガス排気管852は、分析対象となるガスを分析モジュール85に導入又は排気するために設けられている。ガス導入管851から導入されたガスは、ガラスプレート850上に形成された抽出路853aを通り、ガス排気管852から外部に排出される。したがって、溶媒導入管853から導入された溶媒を抽出路853aを通すことによって、導入されたガス中に特定の関心物質(例えば、環境ホルモンや微粒子)が存在した場合、それらを溶媒中に抽出することができる。
抽出路853aを通った溶媒は、抽出した関心物質を含んで試薬混合反応路854に導入される。試薬混合反応路854は複数あり、試薬路857からそれぞれに対応する試薬が導入されることで、試薬が溶媒に混合される。試薬が混合された溶媒は反応を行いながら試薬混合反応路854を検出部855に向かって進行する。検出部855において関心物質の検出が終了した溶媒は廃液溜856に廃棄される。
検出部855の構成を、図9(b)を参照しながら説明する。検出部855は、発光ダイオードアレイ855aと、光電子増倍管1aと、電源855cと、出力回路855bを備える。発光ダイオードアレイ855aは、ガラスプレート850の試薬混合反応路854それぞれに対応して複数の発光ダイオードが設けられている。発光ダイオードアレイ855aから出射された励起光(図中実線矢印)は、試薬混合反応路854に導かれる。試薬混合反応路854には関心物質が含まれうる溶媒が流れており、試薬混合反応路854内において関心物質が試薬と反応した後、検出部855に対応する試薬混合反応路854に励起光が照射され、蛍光又は透過光(図中破線矢印)が光電子増倍管1aに到達する。この蛍光又は透過光は光電子増倍管1aの光電面22に照射される。
既に説明したように光電子増倍管1aには複数の溝(例えば20チャネル相当分)を有する電子増倍部が設けられているので、どの位置の(どの試薬混合反応路854の)蛍光又は透過光が変化したのかを検出できる。この検出結果は出力回路855bから出力される。また、電源855cは光電子増倍管1aを駆動するための電源である。なお、ガラスプレート850上にはガラス薄板(図示しない)が配置されていて、ガス導入管851、ガス排気管852、溶媒導入管853とガラスプレート850との接点部及び廃液溜856と試薬路857の試料注入部を除き、抽出路853a、試薬混合反応路854、試薬路857(試料注入部を除く)等を覆っている。
以上のようにこの発明によれば、マルチアノード型光電子増倍管として、陽極が複数のチャネル電極から構成されかつチャネル電極それぞれの一部が溝部内又は貫通孔内に挿入された状態で配置されることにより、各溝部において増倍された二次電子又は各貫通孔において増倍された二次電子は、確実に対応するチャネル電極に到達するようになり(電子増倍チャネル間におけるクロストークの低減)、より高い検出精度が得られる。
また、電子増倍部31の溝部を規定する壁部311の表面に所望の高さを有する凸不311aが設けられることにより、電子増倍効率飛躍的に向上させることができる。
また、電子増倍部31にはシリコン基板30aを微細加工することにより溝が形成されており、また、シリコン基板30aはガラス基板40aに接合されているため、振動する部分がない。したがって、各実施形態に係る光電子増倍管は耐震性、耐衝撃性に優れている。
陽極32を構成する複数のチャネル電極320は、ガラス基板40aに接合されているため、溶接時の金属飛沫がない。このため、各実施形態に係る光電子増倍管は電気的な安定性や耐震性、耐衝撃性が向上している。チャネル電極320は、その下面全体でガラス基板40aと接合されるため、衝撃、振動で陽極32が振動しない。このため、当該光電子増倍管は耐震性、耐衝撃性が向上している。
また、当該電子増倍管の製造では、内部構造を組み立てる必要がなく、ハンドリングが簡単なため作業時間が短い。上側フレーム2、側壁フレーム3、及び下側フレーム4によって構成される外囲器(真空容器)と内部構造が一体的に構成されているので容易に小型化できる。内部には個々の部品がないため、電気的、機械的な接合が不要である。
電子増倍部31では、壁部311で構成される複数の溝の側壁に電子が衝突しながらカスケード増倍していく。このため、構造が簡単で多くの部品を必要としないため容易に小型化可能である。
この発明に係る光電子増倍管は、微弱光の検出を必要とする種々の検出分野への適用が可能である。
この発明に係る光電子増倍管の一実施形態の構成を示す斜視図である。 図1に示された光電子増倍管の組立工程図である。 図1中のI−I線に沿った光電子増倍管の構造を示す断面図である。 図1に示された光電子増倍管における電子増倍部の構造を示す斜視図である。 電子増倍部における溝部と陽極との効果的な位置関係を説明するための図である。 図1に示された光電子増倍管の製造工程を説明するための図である(その1)。 図1に示された光電子増倍管の製造工程を説明するための図である(その2)。 この発明に係る光電子増倍管の第2実施形態の構造を示す図である。 この発明に係る光電子増倍管が適用された検出モジュールの構成を示す図である。
符号の説明
1a…光電子増倍管、2…上側フレーム、3…側壁フレーム、4…下側フレーム(ガラス基板)、22…光電面、31…電子増倍部、32…陽極、42…陽極端子、320…チャネル電極。

Claims (6)

  1. 内部が真空状態に維持された外囲器と、
    前記外囲器内に収納され、該外囲器を介して取り込まれた光に応じて電子を該外囲器の内部に放出する光電面と、
    前記外囲器内に収納され、電子の進行方向に沿って伸びた複数の溝部を有する電子増倍部と、
    前記外囲器内に収納され、前記電子増倍部でカスケード増倍された電子のうち到達した電子を信号として取り出すための陽極であって、前記電子増倍部に設けられた複数の溝部それぞれに対応して設けられ、少なくともその一部が対応する溝部を規定する一対の壁部で挟まれた空間内に配置された複数のチャネル電極から構成されている陽極を備えた光電子増倍管。
  2. 前記陽極を構成する各チャネル電極は、その先端が前記対応する溝部を規定する一対の壁部で挟まれた空間内に挿入された突起部を有することを特徴とする請求項1記載の光電子増倍管。
  3. 内部が真空状態に維持された外囲器と、
    前記外囲器内に収納された、該外囲器を介して取り込まれた光に応じて電子を該外囲器の内部に放出する光電面と、
    前記外囲器内に収納された、電子の進行方向に沿って伸びた複数の貫通孔を有する電子増倍部と、
    前記外囲器内に収納された、前記電子増倍部でカスケード増倍された電子のうち到達した電子を信号として取り出すための陽極であって、前記電子増倍部に設けられた複数の貫通孔それぞれに対応して設けられ、少なくともその一部が対応する貫通孔を規定する壁部で挟まれた空間内に配置された複数のチャネル電極から構成されている陽極を備えた光電子増倍管。
  4. 前記陽極を構成する各チャネル電極は、その先端が前記対応する貫通孔を規定する壁部で挟まれた空間内に挿入された突起部を有することを特徴とする請求項3記載の光電子増倍管。
  5. 前記陽極を構成する各チャネル電極は、その本体部分が前記外囲器の一部に固定されており、前記突起部は、前記外囲器から所定距離離間した状態で前記本体部分によって支持されていることを特徴とする請求項2又は4項記載の光電子増倍管。
  6. 前記陽極を構成する各チャネル電極は、シリコンからなることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項記載の光電子増倍管。
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