JP2007043119A - 配線接続構造の製造方法及び配線接続構造 - Google Patents

配線接続構造の製造方法及び配線接続構造 Download PDF

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Abstract

【課題】絶縁性の基材を挟んで配置された接点同士を確実に電気的に接続する。
【解決手段】個別電極12の接点12aと配線34の接点34aとを電気的に接続するために、まず、FPC33の上方からレーザを照射して貫通孔33a及び切り欠き33bを形成する(基材作製工程)。そして、平面視で接点12aと貫通孔33a及び切り欠き33bとが重なるようにFPC33を位置合わせして配置する(基材配置工程)。さらに、少なくとも切り欠き33bに着弾し且つ貫通孔33aの少なくとも一部に着弾しない領域が存在するように、切り欠き33bの幅よりも大きい径の導電性液滴50をFPC33の上方から噴射する(導電性液滴噴射工程)。このとき、導電性液滴50がFPC33の上面に盛り上がるように、噴射する導電性液滴の量を調整する。
【選択図】図6

Description

本発明は、電気的接続を行うための配線接続構造の製造方法及び配線接続構造に関する。
絶縁性の基材を挟んで配置された接点同士が基材に形成された貫通孔に充填された導電性材料を介して電気的に接続された配線接続構造がある。このような配線接続構造の製造方法として、例えば、特許文献1(特開2001−250842号公報(図4))に記載の半導体装置では、絶縁性の基板(基材)に形成された貫通穴にペースト状、液状あるいはゲル状の導電性材料を充填することにより基板の一方の表面に形成された配線と、この配線に対して基板を挟んで反対側に配置された半導体チップの電極との間を電気的に接続している。
特開2001−250842号公報(図4)
しかしながら、特許文献1に記載されている半導体装置のように貫通孔を全て塞ぐように導電性材料を充填すると、貫通孔の内部において半導体チップの電極と導電性材料との間に空気が残留して、接続不良が発生する虞がある。また、貫通孔に導電性材料を充填する場合、基材の貫通孔を画成する面の状態によっては、導電性材料が貫通孔を画成する面に沿って基板の反対側まで流れず、接触不良が発生する虞もある。このように貫通孔に導電性材料を充填する以外に、基材の側壁において基材の一方の面から他方の面に向かって導電性材料を流すことにより、基材を挟んで配置された接点を電気的に接続することも考えられるが、この場合にも、側壁の状態によっては導電性材料が基材の側壁に沿って基材の他方の面まで流れないことがあるため、接触不良が発生する虞がある。
本発明の目的は、絶縁性の基材を挟んで配置された接点同士を確実に電気的に接続することが可能な配線接続構造の製造方法、及び、絶縁性基材を挟んで配置された接点同士が確実に電気的に接続されている配線接続構造を提供することである。
課題を解決するための手段及び発明の効果
本発明の第1の態様に従えば、互いに対向する第1の面及び第2の面を有し、第1の面から第2の面へと通じる第1空間と、第1空間と連通する第2空間とが画成された絶縁性基材を提供する工程と、前記絶縁性基材と電気的に接続される接点を有する接続対象部材を提供する工程と、前記絶縁性基材の第1空間が画成された領域と、前記接続対象部材の前記接点とが対向するように、前記絶縁性基材と前記接続対象部材とを配置する配置工程と、第1空間の幅よりも大きい径を有する導電性液滴を、前記絶縁性基材の第1空間が形成された領域に着弾させる着弾工程とを備える配線接続構造の製造方法が提供される。
本発明の第1の態様によれば、第1空間の幅よりも大きな径を有する導電性液滴を、絶縁性基材の第1空間が形成された領域に着弾させることにより、例えば第1空間の幅が有効な毛管力を発生させるほど十分小さい場合には、着弾した導電性液滴は第1空間内に浸透していき、接続対象部材の接点まで到達する。また、このときには、第1空間内の空気は第2空間を通じて逃げることができるため、導電性液滴と接続対象部材の接点との間に空気が残留する恐れはない。
本発明の配線接続構造の製造方法において、第2空間は、前記絶縁性基材に画成された、第1の面から第2の面へ通じる貫通孔によって形成され、第1空間は、前記絶縁性基材の、前記貫通孔を画成する面に形成された切り欠きによって形成されており、前記着弾工程において、前記絶縁性基材の前記切り欠きが形成された領域を含み、且つ、前記絶縁性基材の前記貫通孔が形成された領域の一部を除く領域に、前記導電性液滴を着弾させてもよい。
これによると、絶縁性基材の第1の面側から、切り欠きの開口が形成された領域内に着弾するように導電性液滴を噴射すると、導電性液滴が毛管力により切り欠きに沿って第2の面まで確実に流れる。したがって、切り欠きの開口内に着弾するように導電性液滴を噴射するという簡単な方法で、接続対象部材の接点と電気的に接続された導電性部材(導電性液滴が固化したもの)を絶縁性基材に形成された貫通孔及び切り欠きを介して第1の面上まで延在させることができる。これにより、第1の面で、導電性部材を介して接続対象部材の接点との電気的接続を行うことができる。また、切り欠きを形成しない場合よりも、切り欠きの開口の分だけ、導電性液滴と接続対象部材の接点とが接合する接合面積が大きくなっているので、接合強度が大きくなる。さらに、導電性液滴を貫通孔の開口内の全域には着弾しないように噴射することにより、貫通孔において、導電性部材と接続対象部材との間に空気が残存しないので、接続不良が生じるのを防止することができる。
また、本発明の配線接続構造の製造方法においては、前記切り欠きは、前記貫通孔に対応して、1つの単一切り欠きとして形成されていてもよい。これによると、1つの単一切り欠きにだけ導電性液滴を噴射すればよいので、接続対象部材の接点と導電性部材とを容易に導通させることができる。
また、本発明の配線接続構造の製造方法においては、前記切り欠きは、前記貫通孔に対応して、互いに離隔した複数の個別切り欠きとして形成されており、前記着弾工程において、前記複数の個別切り欠きに対して別々に前記導電性液滴を着弾させてもよい。これによると、各個別切り欠きにおいて、導電性液滴は、絶縁性基材の第1の面から第2の面に向かう方向以外の方向には流れにくいため、各個別切り欠きにそれぞれ別々に導電性液滴を噴射したときに、隣接する個別切り欠きに噴射された導電性液滴同士が貫通孔の内部において接触するのが防止される。このため、1つの貫通孔において、独立した複数の点で確実に接続対象部材の接点と導電性部材とを導通させることができる。
また、本発明の配線接続構造においては、前記絶縁性基材の、前記切り欠きを画成する面は、前記第1の面に連なるとともに、前記第2の面側が前記切り欠きの内側に向かって傾斜した傾斜面として形成されており、前記着弾工程において、前記導電性液滴を前記傾斜面に着弾させてもよい。これによると、傾斜面に着弾するように導電性液滴を噴射することにより、導電性液滴を確実に切り欠きに沿って流すことができる。
本発明の配線接続構造において、前記傾斜面は、前記第1の面及び前記第2の面に連なっていてもよい。これによると、傾斜面に沿って導電性液滴を第2の面まで確実に流すことができる。
本発明の配線接続構造の製造方法において、第2空間は、前記絶縁性基材の、第1の面から第2の面へ連なる側壁面によって画成され、第1空間は、前記絶縁性基材の前記側壁面に形成され、且つ、第1及び第2の面に開口を有する切り欠きによって形成されており、前記基材配置工程において、第2の面に形成された前記切り欠きの前記開口を、前記接続対象部材の前記接点に対向させて配置し、前記着弾工程において、前記切り欠きの幅よりも大きい径を有する導電性液滴を、前記絶縁性基材の第1の面に形成された前記切り欠きの前記開口内に着弾させてもよい。
これによると、第1の面から切り欠きの開口内に着弾するように導電性液滴を噴射すると、導電性液滴が毛管力により切り欠きに沿って第2の面まで確実に流れる。したがって、切り欠きの開口内に着弾するように導電性液滴を噴射するという簡単な方法で、接続対象部材の接点と電気的に接続された導電性部材を絶縁性基材に形成された切り欠きを介して、第1の面上にまで延在させることができる。これにより、第1の面で、導電性部材を介して接続対象部材の接点との電気的接続を行うことができる。また、切り欠きを設けない場合よりも、切り欠きの開口の分だけ接合面積が大きくなっているので、接合強度が大きくなる。
また、本発明の配線接続構造の製造方法において、前記切り欠きは、前記側壁面に沿って配置された互いに離隔した複数の個別切り欠きとして形成されており、前記着弾工程において、前記導電性液滴を前記複数の個別切り欠きに対して別々に着弾させてもよい。これによると、各個別切り欠きにおいては、第1の面から第2の面に向かう方向以外の方向には導電性液滴が流れにくいため、各個別切り欠きに別々に導電性液滴を噴射したときに、隣接する個別切り欠きに噴射された導電性液滴同士が絶縁性基材の側壁において接触するのが防止される。したがって、絶縁性基材の側壁において独立した複数の点で接続対象部材の接点と導電性部材とを導通させることができる。
また、本発明の配線接続構造の製造方法において、前記絶縁性基材の、前記切り欠きを画成する面は、前記第1の面に連なるとともに、前記第2の面側が前記切り欠きの内側に向かって傾斜した傾斜面を有しており、前記着弾工程において、前記導電性液滴を前記傾斜面に着弾させてもよい。これによると、傾斜面に着弾するように導電性液滴を噴射することにより、導電性液滴を確実に切り欠きに沿って流すことができる。
本発明の配線接続構造の製造方法において、前記傾斜面が第1の面及び第2の面に連なっていてもよい。これによると、傾斜面に沿って導電性液滴を第2の面まで確実に流すことができる。
また、本発明の配線接続構造の製造方法では、前記着弾工程において、前記導電性液滴が前記第1の面から盛り上がるように前記導電性液滴を着弾させてもよい。これによると、第1の面にドライバICなどを接続する際に必要となるバンプを、導電性液滴噴射工程において同時に形成することができ、製造工程が簡略化される。
本発明の配線接続構造において、第1空間の寸法は、前記導電性液滴に働く毛管力の作用によって、前記導電性液滴が第2の面側に流れていく寸法であってもよい。このように、導電性液滴に働く毛管力が十分大きい場合には、着弾した導電性液体が流れる際に、例えば重力などの外力に影響されることがなく、確実に接続対象部材の接点まで到達させることができる。
本発明の配線接続構造において、第1空間の幅は、第2空間の幅よりも小さくてもよい。この場合には、第2空間の幅よりも第1空間の幅の方が狭いので、第1空間に向かって導電性液滴を噴射することによって、第2空間に向かって導電性液滴を噴射したときよりも大きな毛管力を得ることができる。
本発明の配線接続構造において、第1空間と第2空間の境界である連通部の幅は、第1空間の幅よりも小さくてもよい。このように、連通部の幅が第1空間の幅と比べて狭いほど、導電性液滴と第1空間を画成する面との接触面積が増えるため、その分大きな毛管力を得ることができる。
本発明の第2の態様に従えば、互いに対向する第1の面及び第2の面を有し、第1の面から第2の面へと通じる第1空間及び第1空間と連通する第2空間が形成された絶縁性基材と、接点を有し、絶縁性基材の第2の面に対向して配置された接続対象部材と、第1空間及び第2空間に配置され、前記接続対象部材の前記接点と電気的に接合されるとともに、前記絶縁性部材の第1の面より盛り上がって形成された導電性部材とを備えている配線接続構造が提供される。
本発明の第2の態様によれば、導電性部材は絶縁性部材の第1の面よりも盛り上がっているので、これをバンプとして利用することができる。
本発明の配線接続構造において、第2空間は、前記絶縁性基材の、第1の面から第2の面へ通じる貫通孔によって形成され、第1空間は、前記絶縁性基材の、前記貫通孔を画成する面に形成された切り欠きによって形成されており、前記貫通孔及び前記切り欠きの開口は、前記接続対象部材の前記接点と対向して配置されていてもよい。また、第2空間は、前記絶縁性基材の、第1の面から第2の面へ連なる側壁面によって画成され、第1空間は、前記絶縁性基材の前記側壁面に形成され、且つ、第1及び第2の面に開口を有する切り欠きによって形成されていてもよい。いずれの場合においても、導電性部材と接続対象部材の接点との間には空気が残留している恐れがないので、電気的な接続の信頼性が非常に高い。
[第1の実施の形態]
以下、本発明に係る第1の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。第1の実施の形態は、ノズルからインクを吐出することによって記録用紙に記録を行うインクジェットヘッドにおける電気的な接続に本発明を適用した一例である。
図1は、第1の実施の形態に係るインクジェットプリンタ1の概略斜視図である。図1に示すように、インクジェットプリンタ1は、走査方向(図1の左右方向)に移動可能なキャリッジ2と、キャリッジ2に設けられて記録用紙Pにインクを吐出するシリアル式のインクジェットヘッド3と、記録用紙Pを紙送り方向(図1の前方)に搬送する搬送ローラ4などを有する。そして、インクジェットヘッド3はキャリッジ2と一体的に走査方向に移動しつつ、ノズル16(図2参照)からインクを吐出して記録用紙Pに画像及び/又は文字を記録する。また、インクジェットヘッド3によって画像等を記録された記録用紙Pは、搬送ローラ4によって紙送り方向に排出される。
次に、インクジェットヘッド3について図2〜図5を用いて説明する。図2は、インクジェットヘッド3の平面図である。図3は、図2の部分拡大図である。図4は、図3のIV−IV線断面図である。図5は、図4の部分拡大図である。ただし、図2においては、後述の圧電アクチュエータ32の上面に配置されるフレキシブルプリント配線(FPC)33の図示は省略している。
図2〜図5に示すように、インクジェットヘッド3は、圧力室10を含む個別インク流路が形成された流路ユニット31と、流路ユニット31の上面に配置された圧電アクチュエータ32とを有している。
流路ユニット31は、図4に示すように、キャビティプレート20、ベースプレート21、マニホールドプレート22及びノズルプレート23を備えており、これら4枚が積層されて接合状態で接続されている。このうちキャビティプレート20、ベースプレート21及びマニホールドプレート22はステンレス鋼製の板であり、これら3枚のプレートに、後述するマニホールド流路(共通インク室)11及び圧力室10などのインク流路がエッチングなどにより形成されている。また、ノズルプレート23は、ポリイミド等の高分子合成樹脂材料により構成されており、マニホールドプレート22の下面に接合される。または、ノズルプレート23も、他の3枚のプレート20〜22と同様、ステンレス鋼等の金属材料によって構成されていてもよい。
図2〜図4に示すように、キャビティプレート21には、平面に沿って配列された複数の圧力室10(例えば10個)が形成されており、これら複数の圧力室10は、紙送り方向(図2の上下方向)に2列に配列されている。各圧力室10は、平面視で、走査方向(図2の左右方向)に長い略長円形状である。
ベースプレート21の、圧力室10の長手方向両端部と重なる領域において、走査方向外側の端部と重なる領域には連通孔13が形成されており、走査方向中央側の端部と重なる領域には連通孔14が形成されている。マニホールドプレート22には、紙送り方向に延びるマニホールド流路11が形成されている。マニホールド流路11は、図2において左側に配列された圧力室10の左半分及び右側に配列された圧力室10の右半分に重なるように配置されている。即ち、マニホールド流路11は、平面視で、ベースプレート21の連通孔13が形成された領域と重なるように配置されている。そして、マニホールド流路11にはインク供給口9からインクが供給される。また、マニホールドプレート22には、平面視で複数の連通孔14に重なる位置に連通孔15が形成されている。
ノズルプレート23の、平面視で連通孔15に重なる位置には、ノズル16が形成されている。なお、ノズルプレート23が合成樹脂材料から構成されている場合には、ノズル16はエキシマレーザ加工などによって形成することができ、ノズルプレート23が金属材料からなる場合には、ノズル16はプレスなどの方法によって形成することができる。
そして、マニホールド流路11は各連通孔13を介して各圧力室10に連通し、各圧力室10はさらに各連通孔14、15を介して各ノズル16まで連通している。このように、流路ユニット31には、マニホールド流路11から各圧力室10を経て各ノズル16に至る複数の個別インク流路が形成されている。
次に、圧電アクチュエータ32について説明する。圧電アクチュエータ32は、図3、図4に示すように、流路ユニット31の上面に形成された振動板40と、振動板40の上面に形成された圧電層41と、圧電層41の上面に、複数の圧力室10に対応して形成された複数の個別電極12とを有している。
振動板40は、平面視で略矩形状の金属材料からなる板状体であり、例えば、ステンレス鋼等の鉄系合金、銅系合金、ニッケル系合金、あるいは、チタン系合金などからなる。振動板40は、キャビティプレート20の上面に複数の圧力室10を覆うように配設され、キャビティプレート20の上面に接合される。金属製の振動板40は導電性を有しており、個別電極12との間に挟まれた部分の圧電層41に電界を生じさせるための共通電極を兼ねている。
図4に示すように、振動板40の上面には、チタン酸鉛とジルコン酸鉛の固溶体であり、強誘電性を有するチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)を主成分とする圧電層41が配置されている。圧電層41は、複数の圧力室10にわたって連続的に形成されている。圧電層41は、例えば、非常に小さな圧電材料の粒子を基板に吹き付けて高速で衝突させることによって基板に堆積させるエアロゾルデポジション法(AD法)により形成することができる。また、圧電層41は、スパッタ法、化学蒸着法(CVD法)、ゾルゲル法及び水熱合成法により形成することも可能である。又は、PZTのグリーンシートを焼成することによって生成された圧電シートを所定の大きさに切断し、振動板40の上面に貼り付けることによって形成することも可能である。
圧電層41の上面の、平面視で複数の圧力室10に重なる位置には、圧力室10よりも一回り小さい略長円形状の個別電極12が形成されている。個別電極12は、金、銅、銀、パラジウム、白金、あるいは、チタンなどの導電性材料からなる。また、個別電極12には、個別電極12の長手方向のマニホールド流路11側の端部から外側に延びる接点12aが形成されている。個別電極12の接点12aについては、後に詳述する。個別電極12は、例えば、スクリーン印刷、スパッタ法及び蒸着法等により形成することができる。
圧電アクチュエータ32の上面には、図3〜図5に示すように、フレキシブルプリント配線(FPC)33が配置されている。FPC33の上面(第1の面)には接点12aとの接続を行うための接点34aを有する配線34が形成されており、FPC33は、平面視で接点34aが接点12aに重なるように配置されている。また、FPC33の、平面視で接点34aと接点12aとが重なる位置には、FPC33の上面及び下面(第2の面)に開口を有する略円形の貫通孔(第2空間)33aが形成されている。さらに、貫通孔33aを画成しているFPC33の面には、FPC33の上面及び下面に開口を有する切り欠き33bが形成されており、切り欠き33bにより第1空間S1が画成されている。切り欠き33bの幅(図3の上下方向の長さ)は貫通孔33aよりも狭い。切り欠き33b及び貫通穴33aの切り欠き33bに隣接する部分には、導電性部材35が充填されており、個別電極12の接点12aと配線34の接点34aとが導電性部材35を介して電気的に接続されている。配線34は、図示しないドライバICに接続されており、ドライバICによって配線34及び導電性部材35を介して個別電極12の電位が選択的に制御される。
ここで、個別電極12の接点12aと、FPC33の上面に形成された配線34の接点34aとを電気的に接続する導電性部材35を形成する方法について、図6を用いて説明する。図6は、接点12aと接点34aとの電気的接続を行う方法を工程順に表した断面図である。
接点12aと接点34aとの電気的接続を行うためには、まず、図6(a)に示すように、上面に接点34aを有する配線34が形成されたFPC33に、上方からFPC33の上面に垂直にレーザを照射する。それによって、図6(b)に示すように、FPC33に貫通孔(第2空間)33a及び切り欠き(単一切り欠き)33bを形成する(基材作製工程)。次に、図6(c)に示すように、平面視で接点12aと接点34aとが重なるように、つまり、接点12aと貫通孔33a及び切り欠き33bとが重なるようにFPC33を位置合わせして配置する(配置工程、基材配置工程)。次に、図6(d)に示すように、インクジェットヘッド又はマイクロディスペンサなどによって、FPC33の上方から、切り欠き33bの一部に着弾し且つ貫通孔33aの一部には着弾しないように、切り欠き33bの幅よりも径の大きい導電性液滴50を噴射する(着弾工程、導電性液滴噴射工程)。このとき、噴射される導電性液滴50の量は、導電性液滴50がFPC33の上面に盛り上がるように調整される。
切り欠き33bの幅は、導電性液滴50の径よりも小さく、FPC33の上面に噴射された導電性液滴50は、後述する毛管力によって切り欠き33bに沿ってFPC33の下面まで流れる。そして、FPC33の下面まで到達した導電性液滴50は、個別電極12の接点12aと電気的に接続される。さらに、導電性液滴50は、切り欠き33bから貫通孔33aへと流れ出し、貫通孔33aの切り欠き33bに隣接する部分にも導電性液滴液50が充填される。これにより、個別電極12の、平面視で貫通孔33aと重なる領域においても、導電性液滴50が個別電極12の接点12aに接続される。このとき、導電性液滴50を噴射する前に貫通孔33a内及び切り欠き33b内に存在していた空気は、導電性液滴50と個別電極12との間には残留せず、貫通孔33aの導電性液滴50が着弾しない領域から外部に出て行く。そして、充填された導電性液滴50が固化し、図6(d)に示すように、切り欠き33b及び貫通孔33aの切り欠き33bに隣接する部分に導電性部材35が形成される。このようにして、導電性部材35を介して配線34の接点34aと個別電極12の接点12aとが電気的に接続される。
ここで、前出の毛管力について簡単に説明する。毛管力とは、液体と固体との間に働く相互作用によって液体の液面に働く力のうち、特に管状の固体の内部におかれた液体に働く力を指す。例えば、ストローのように内部に貫通孔が形成された管状部材においては、一般に、孔の径が2〜3mm程度以下であれば、孔の内部に充填された液体に働く毛管力は、単位長さ当たりの液体に働く重力と比べて無視できない程度の大きさになることが知られている。ここで、孔の径が小さくなればなるほど、単位長さ当たりの液体に働く重力の大きさに比して、液体に働く毛管力の大きさは、さらに大きくなる。つまり、液体が充填されている管の断面積に対する、管の内面における液面との接線の長さの比を大きくすればするほど、単位長さ当たりの液体に働く重力に対する毛管力の大きさは大きくなる。
次に、圧電アクチュエータ32の動作について説明する。ドライバICによって選択的に個別電極12の電位が制御されると、個別電極12と共通電極としての振動板40との間に電位差が発生し、これらに挟まれた圧電層41の部分に厚み方向の電界が発生する。このとき、圧電層41の分極方向がこの電界の方向と同じ場合には、圧電層41は、厚み方向に直交する水平方向に収縮する。この圧電層41の収縮に伴って、振動板40が圧力室10側に凸になるように変形する。振動板40の変形に伴って、圧力室10の体積が減少し、圧力室10内の圧力が増加するため、圧力室10に連通するノズル17からインクが吐出される。
以上に説明した第1の実施の形態によると、個別電極12の接点12aと配線34の接点34aとを電気的に接続するための導電性部材35を形成する際に、まず、FPC33に貫通孔33a及び切り欠き33bを形成し、次いで、切り欠き33bの幅よりも大きな径を有する導電性液滴50をFPC33の上方から噴射して、切り欠き33bの開口に着弾させる。このとき、切り欠き33bの幅は十分小さいため、導電性液滴50には、十分な強さの毛管力が働くので、導電性液滴50は、切り欠き33bに沿ってFPC33の厚み方向に流れて、FPC33の下面まで確実に到達する。したがって、貫通孔33aを画成する面の状態が良好でない場合、例えば、貫通孔33aを画成する面が粗い場合などであっても、導電性液滴50がFPC33の下面まで到達する前に導電性液滴50が固化して、接続不良が発生することが防止される。そのため、接点12aと接点34aとを電気的に確実に接続することができる。
また、導電性液滴50は、少なくとも貫通孔33aの開口の一部には着弾しないように噴射されるので、貫通孔33a内及び切り欠き33b内に存在していた空気は、貫通孔33aの開口の導電性液滴50が着弾しない部分から外部に出て行く。このため、接点12aと導電性液滴50との間に空気が残留した状態で導電性液滴50が固化して接続不良が発生することが防止され、接点12aと接点34aとを電気的に確実に接続することができる。
また、切り欠き33bが形成されているので、切り欠き33bが形成されていない場合と比較して、切り欠き33bのFPC33の下面における開口の分だけ接点12aと導電性部材35との接合面積が大きくなるため、接合強度が大きくなる。
また、切り欠き33bに導電性液滴50を噴射するという簡単な方法により接点12aと接点34aとを電気的に接続するための導電性部材35を形成することができるので製造工程が簡略化される。
また、1つの貫通孔33aに対して1つの切り欠き33bが形成されているので、1つの導電性部材35を形成するのに1カ所から導電性液体50を噴射すればよく製造工程が更に簡略化される。
次に、第1の実施の形態に種々の変更を加えた変形例について説明する。ただし、第1の実施の形態と同様の構成を有するものには同じ符号を付し、適宜その説明を省略する。
〈第1変更形態〉
図7に示すように、FPC33の切り欠き60は、FPC33の上面に連なり、FPC33の下面側が貫通孔33aの内側に向かって傾斜する傾斜面60aと、傾斜面60a及びFPC33の下面に連なる垂直面60bとによって画成されていてもよい。導電性液滴噴射工程において、少なくとも傾斜面60aに着弾するように導電性液滴50を噴射することによって導電性部材35を形成してもよい。この場合、着弾した導電性液滴50は傾斜面60aに沿って流れるため、導電性液滴50を切り欠き60に沿って確実に流すことができる。また、このような傾斜面60aは、基材作製工程において、貫通孔33a及び切り欠き60を形成した後、さらに、FPC33の上面に垂直な方向に対して貫通孔33aの外側(図7の右側)に傾いた方向からレーザを照射することにより形成することができる。
〈第2変更形態〉
切り欠き61の傾斜面61aは、図8に示すように、FPC33の下面まで延び、FPC33の下面に連なっていてもよい。この場合、導電性液滴50を、傾斜面61aに沿ってFPC33の下面まで確実に流すことができる。
〈第3変更形態〉
また、FPC33に形成される貫通孔は、複数の個別電極に対して共通に形成されていてもよい。例えば、図9において、FPC33には、複数(例えば4つ)の個別電極12の接点12a及び配線72の複数の接点72aに跨って、上下方向に延在するスリット状の貫通孔71が形成されている。さらに、FPC33の、接点12a及び接点72aと重なる部分には切り欠き(個別切り欠き)71aが形成されている。導電性液体噴射工程において、各切り欠き71aに別々に導電性液滴50を噴射することによって導電性部材35を形成してもよい。この場合、1つの貫通孔71に対応して複数の切り欠き71aが形成されているが、各切り欠き71aにおいて、導電性液滴50は、FPC33の厚み方向に沿って流れやすくなっており、厚み方向以外の方向には流れにくくなっている。そのため、隣接する切り欠き71aに噴射された導電性液滴50は、互いに接触することがないため、1つの貫通孔71において、互いに独立した複数の接点12aと複数の接点72aとを接続することができる。
〈第4変更形態〉
第1の実施の形態においては、個別電極12とドライバICとの接続をFPC33の上面に形成された配線34を介して行ったが、図10に示すように、FPC33の上方に、平面視で接点100aが貫通孔33a及び切り欠き33bに重なるようにドライバIC100が配置されており、切り欠き33b及び貫通孔33aに充填された導電性部材35を介して、個別電極12の接点12aとドライバIC100の接点100aとが接続されていてもよい。この場合、導電性部材35のFPC33の上面から盛り上がった部分がドライバIC100を接続する際のバンプとなる。
なお、上記実施形態及び変更形態において、切り欠き33bの幅は、切り欠き33bと貫通孔33aとの境界である連通部の幅と同じであり、さらに貫通孔33aの径は、連通部の幅よりも大きく形成されていた。しかしながら、切り欠き33bの幅d1、貫通孔33aの幅d2及び連通部の幅d3は、切り欠き33bにおいて導電性液滴50に働く毛管力が十分大きく、導電性液滴50が毛管力によって切り欠き33bに沿って流れていく寸法であれば、任意にしうる。例えば図11(a)に示されるように、切り欠き33bの幅d1は貫通孔33aの幅d2よりも小さく、さらに、連通部の幅d3は切り欠き33bの幅d1よりも小さくてもよい。あるいは、図11(b)に示すように、連通部の幅d3は切り欠き33bの幅d1よりも大きくてもよい。図11(a),(b)における図示は例示に過ぎず、貫通孔、切り欠き、及び連通部はこれ以外の任意の形状及び/又は寸法にしうる。例えば、貫通孔の幅は切り欠きの幅よりも小さくてもよい。
[第2の実施の形態]
次に本発明に係る第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態は、個別電極の接点とFPCの接点との接続が第1の実施の形態の場合と異なるので、この部分について特に詳細に説明する。
図12は、第2の実施の形態において複数の個別電極12の接点12aとFPC133の上面に形成された複数の配線134の接点134aとが接続されている部分の周辺を表す平面図であり、図13は図12のXII−XII線断面図である。図12、図13に示すように、第2の実施の形態では、複数の配線134の接点134aはFPC133の側壁(側壁面)133cに沿って配置されており、FPC133の側壁133cにおいて複数の接点134aに重なる位置にはそれぞれ切り欠き133aが形成されている。各切り欠き133aは、FPC133の下面側が切り欠き133aの内側に向かって傾斜し、且つ、FPC133の上面及び下面に連なる傾斜面133bによって画成されている。言い換えると、FPC133の切り欠き133a及び側壁133cによって、第1空間S1と第2空間S2とがそれぞれ形成されている。そして、接点12aと接点134aとは、切り欠き133aの内側に形成された導電性部材135及びFPC133の側壁133cの切り欠き133aに隣接する部分に形成された導電性部材135を介して電気的に接続されている。ここで、切り欠き133aの幅は、後述する導電性液滴150の径よりも小さくなるように形成されている。
次に、導電性部材135の形成し、接点12aと接点134aとを電気的に接続する方法について図14(a)〜(f)を用いて説明する。図14(a)〜(f)は、接点12aと接点134aとの電気的接続を行う方法を工程順に表した断面図である。
接点12aと接点134aとの電気的接続を行う際には、まず、図14(a)に示すように、上面に配線134及び接点134aが形成されたFPC133に、上方からFPC133の上面に対して垂直にレーザを照射する。これによって、図14(b)に示されるような切り欠き133aが形成される。さらに、FPC133の上面に対して垂直な方向よりもFPC133の側壁133cと反対側(図14(a)の右側)に傾いた方向からレーザを照射する。傾いた方向からレーザーを照射することによって、切り欠き133aを画成する側面を、図14(c)に示すような、FPC133の上面及び下面に連なり、FPC133の下面側に向かうテーパー状の傾斜面133bとして形成する(基材作製工程)。次に、図14(d)に示すように、平面視で接点12aと切り欠き133aとが重なるようにFPC133を位置合わせして配置する(基材配置工程)。次に、図14(e)に示すように、FPC133の上方から、インクジェットヘッドやマイクロディスペンサなどによって、切り欠き133aの幅よりも大きい径を有する導電性液滴150を噴射して、少なくとも切り欠き133aの傾斜面133bに着弾させる(着弾工程、導電性液滴噴射工程)。このとき、噴射された導電性液滴150がFPC133の上面に盛り上がるように、噴射する導電性液滴150の量を調整する。
切り欠き133aの幅は、導電性液滴150の径よりも小さく、FPC133の上面に噴射された導電性液滴150は、その一部が毛管力によって切り欠き133aに沿ってFPC133の厚み方向に流れ、FPC133の下面まで到達する。このとき、傾斜面133bは、FPC133の下面側が切り欠き133aの内側に向かって傾斜しているため、導電性液滴150は傾斜面133bに沿って確実にFPC133の下面まで流れる。そして、FPC133の下面まで到達した導電性液滴150は、個別電極12の接点12aに接続される。さらに、導電性液滴150は、切り欠き133aから外側の第2空間S2に向かって、即ち、FPC133の側壁133c側に向かって流れ出し、FPC133の側壁133cの切り欠き133aに隣接する部分にも導電性液滴液150が付着するので、平面視でこの部分に重なる領域においても、導電性液滴150が個別電極12の接点12aに接続される。そして、導電性液滴150が固化し、図14(f)に示すように、切り欠き133aの内側及びFPC133の側壁133cの切り欠き133aに隣接する部分に導電性部材135が形成される。このようにして、導電性部材135を介して配線134の接点134aと個別電極12の接点12aとが電気的に接続される。
以上に説明した第2の実施の形態によると、個別電極12の接点12aとFPC133の側壁133cに沿って形成された配線134の接点134aとを電気的に接続するための導電性部材135を形成するのに、まず、FPC133の側壁133cに沿って切り欠き133aを形成し、FPC133の上方から、平面視で少なくとも切り欠き133aの傾斜面133bに着弾するように切り欠き133aの幅よりも径が大きい導電性液滴150を噴射する。切り欠き133aの幅は毛管力が有効に働く程度に十分に狭いので、導電性液滴150の一部は毛管力によって切り欠き133aに沿って確実にFPC133の厚み方向に流れてFPC133の下面まで到達する。したがって、FPC133の側壁133cの状態、例えば、側壁133cの表面のざらつき等によって導電性液滴150がFPC133の下面まで到達せずに導電性液滴150が固化することや、隣接する導電性液滴150同士が互いに接触することによって接続不良が発生することが防止され、各接点12aと各接点134aとを電気的に確実に接続することができる。
また、切り欠き133aが形成されているので、切り欠き133aが形成されていない場合と比較して、切り欠き133aのFPC133の下面における開口の分だけ接点12aと導電性部材135との接合面積が大きくなるため、接合強度が大きくなる。
また、FPC133の、切り欠き133aを画成する面は、FPC133の上面及び下面に連なり、FPC133の下面側が切り欠き133aの内側に傾斜した傾斜面133bを有しているので、導電性液体50は傾斜面133bに沿って確実にFPC133の下面まで流れる。
また、切り欠き133aに導電性液滴150を噴射するという簡単な方法により接点12aと接点134aとを電気的に接続するための導電性部材135を形成することができるので製造工程が簡略化される。
次に第2の実施の形態に種々の変更を加えた変形例について説明する。
第2の実施の形態では、切り欠き133aを画成する面は、FPC133の上面及び下面に連なり、FPC133の下面側が切り欠き133aの内側に向かって傾斜している傾斜面133bとして形成されていたが、第1の実施の形態の第1変更形態のように、傾斜面がFPC133の上面にのみ連なるように形成されていてもよい。また、第1の実施の形態の場合のように傾斜面133bが形成されておらず、切り欠き133aを画成する面がFPC133の厚み方向に延びていてもよい。
また、第1の実施の形態の第4変更形態と同様、配線134を介さず、導電性部材135のFPC133の上面に盛り上がった部分をバンプとして個別電極12の接点12aとドライバICの接点との接続を行ってもよい。また、切り欠き133aの寸法及び/又は形状は、切り欠き133aを流れる導電性液滴150に働く毛管力が十分大きい限りは、任意の形状及び/又は寸法にし得る。
本発明における第1の実施の形態に係るインクジェットプリンタの概略斜視図である。 図1のインクジェットヘッドの平面図である。 図2の部分拡大図である。 図3のIV−IV線断面図である。 図4の部分拡大図である。 図5の導電性部材を形成する方法を工程順に示した断面図である。 第1変更形態の図5相当の断面図である。 第2変更形態の図5相当の断面図である。 第3変更形態の個別電極と配線との接続部分を表す平面図である。 第4変更形態の図5相当の断面図である。 図11(a)は、貫通孔と切り欠きの境界部の幅が切り欠きの幅より狭い場合を表す概略図であり、図11(b)は、貫通孔と切り欠きの境界部の幅が切り欠きの幅より広い場合を表す概略図である。 本発明における第2の実施の形態に係る個別電極と配線との接続部分を表す平面図である。 図12のXII−XII船断面図である。 図13の導電性部材を形成する方法を工程順に示した断面図である。
符号の説明
12 個別電極
12a 接点
33 FPC
33a 貫通孔
33b 切り欠き
35 導電性部材
50 導電性液滴
60 切り欠き
60a 傾斜面
61 切り欠き
61a 傾斜面
133 FPC
133a 切り欠き
133b 傾斜面
133c 側壁


Claims (17)

  1. 互いに対向する第1の面及び第2の面を有し、第1の面から第2の面へと通じる第1空間と、第1空間と連通する第2空間とが画成された絶縁性基材を提供する工程と、
    前記絶縁性基材と電気的に接続される接点を有する接続対象部材を提供する工程と、
    前記絶縁性基材の第1空間が画成された領域と、前記接続対象部材の前記接点とが対向するように、前記絶縁性基材と前記接続対象部材とを配置する配置工程と、
    第1空間の幅よりも大きい径を有する導電性液滴を、前記絶縁性基材の第1空間が形成された領域に着弾させる着弾工程とを備える配線接続構造の製造方法。
  2. 第2空間は、前記絶縁性基材に画成された、第1の面から第2の面へ通じる貫通孔によって形成され、第1空間は、前記絶縁性基材の、前記貫通孔を画成する面に形成された切り欠きによって形成されており、前記着弾工程において、前記絶縁性基材の前記切り欠きが形成された領域を含み、且つ、前記絶縁性基材の前記貫通孔が形成された領域の一部を除く領域に、前記導電性液滴を着弾させる請求項1に記載の配線接続構造の製造方法。
  3. 前記切り欠きは、前記貫通孔に対応して、1つの単一切り欠きとして形成されている請求項2に記載の配線接続構造の製造方法。
  4. 前記切り欠きは、前記貫通孔に対応して、互いに離隔した複数の個別切り欠きとして形成されており、
    前記着弾工程において、前記複数の個別切り欠きに対して別々に前記導電性液滴を着弾させる請求項2に記載の配線接続構造の製造方法。
  5. 前記絶縁性基材の、前記切り欠きを画成する面は、前記第1の面に連なるとともに、前記第2の面側が前記切り欠きの内側に向かって傾斜した傾斜面として形成されており、
    前記着弾工程において、前記導電性液滴を前記傾斜面に着弾させる請求項2に記載の配線接続構造の製造方法。
  6. 前記傾斜面は、前記第1の面及び前記第2の面に連なっている請求項5に記載の配線接続構造の製造方法。
  7. 第2空間は、前記絶縁性基材の、第1の面から第2の面へ連なる側壁面によって画成され、第1空間は、前記絶縁性基材の第1及び第2の面に開口を有し、且つ、前記側壁面に形成された切り欠きによって形成されており、
    前記基材配置工程において、第2の面に形成された前記切り欠きの前記開口を、前記接続対象部材の前記接点に対向させて配置し、
    前記着弾工程において、前記切り欠きの幅よりも大きい径を有する導電性液滴を、前記絶縁性基材の第1の面に形成された前記切り欠きの前記開口を含む領域に着弾させる請求項1に記載の配線接続構造の製造方法。
  8. 前記切り欠きは、前記側壁面に沿って配置された互いに離隔した複数の個別切り欠きとして形成されており、
    前記着弾工程において、前記導電性液滴を前記複数の個別切り欠きに対して別々に着弾させる請求項7に記載の配線接続構造の製造方法。
  9. 前記絶縁性基材の、前記切り欠きを画成する面は、前記第1の面に連なるとともに、前記第2の面側が前記切り欠きの内側に向かって傾斜した傾斜面を有しており、
    前記着弾工程において、前記導電性液滴を前記傾斜面に着弾させる請求項7に記載の配線接続構造の製造方法。
  10. 前記傾斜面が前記第1の面及び前記第2の面に連なっている請求項9に記載の配線接続構造の製造方法。
  11. 前記着弾工程において、前記導電性液滴が前記第1の面から盛り上がるように前記導電性液滴を着弾させる請求項1に記載の配線接続構造の製造方法。
  12. 第1空間の寸法は、前記導電性液滴に働く毛管力の作用によって、前記導電性液滴が第2の面側に流れていく寸法である請求項1に記載の配線接続構造の製造方法。
  13. 第1空間の幅は、第2空間の幅よりも小さい請求項12に記載の配線接続構造の製造方法。
  14. 第1空間と第2空間の境界である連通部の幅は、第1空間の幅よりも小さい請求項13に記載の配線接続構造の製造方法。
  15. 互いに対向する第1の面及び第2の面を有し、第1の面から第2の面へと通じる第1空間及び第1空間と連通する第2空間が形成された絶縁性基材と、
    接点を有し、絶縁性基材の第2の面に対向して配置された接続対象部材と、
    第1空間及び第2空間に配置され、前記接続対象部材の前記接点と電気的に接合されるとともに、前記絶縁性部材の第1の面より盛り上がって形成された導電性部材とを備えている配線接続構造。
  16. 第2空間は、前記絶縁性基材の、第1の面から第2の面へ通じる貫通孔によって形成され、第1空間は、前記絶縁性基材の、前記貫通孔を画成する面に形成された切り欠きによって形成されており、
    前記貫通孔及び前記切り欠きの開口は、前記接続対象部材の前記接点と対向して配置されている請求項15に記載の配線接続構造。
  17. 第2空間は、前記絶縁性基材の、第1の面から第2の面へ連なる側壁面によって画成され、第1空間は、前記絶縁性基材の前記側壁面に形成され、且つ、第1及び第2の面に開口を有する切り欠きによって形成されている請求項15に記載の配線接続構造。



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