JP2007040936A - ガスセンサ素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】 第2測定室でのO2 濃度増大を抑制して、第1測定室へのO2 逆流を防止することで、応答性の悪化およびS/N比の悪化を防止するガスセンサ素子を提供する。
【解決手段】 NOxガスセンサ素子1では、特定ガスの解離により生成される酸素イオンを第2測定室161から酸素循環室179に汲み出すため、第2測定室161における酸素濃度の過剰な増加を防止でき、第2測定室161から第1測定室159への酸素の逆流を防止できる。これにより、第1測定室159において解離されるNOxの量の変動を防止でき、第2測定室161から酸素循環室179に汲み出される酸素の量が変動し難くなり、最終的な検出電流値に至るまでの時間を短縮でき、応答性の低下を防止できる。その上NOxの解離により生じた酸素を繰り返し解離することで循環用ポンプセル127に流れる電流値(検出電流値)を増大でき、検出電流値のS/N比の悪化を抑制できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、第1測定室と、第1酸素イオンポンプセルと、第2測定室と、第2酸素イオンポンプセルと、基準酸素室と、酸素濃度検知セルと、を備えるガスセンサ素子に関する。
従来より、測定対象ガス中の特定ガス成分(例えば、NOx)を検出するガスセンサ素子として、第1測定室と、第1酸素イオンポンプセルと、第2測定室と、第2酸素イオンポンプセルと、基準酸素室と、酸素濃度検知セルと、を備えるガスセンサ素子(NOxガスセンサ素子)が知られている(特許文献1)。
このガスセンサ素子においては、微量の特定ガス成分(NOx)の検出精度を向上するために、第2測定室における第2酸素イオンポンプセルにおいて、NOxを解離して生成される酸素O2 を循環して解離させることで検出電流値を増大させることにより、検出精度を向上する技術が開示されている。
特開平11−044671号公報(図1)
しかし、上記従来のガスセンサ素子においては、最終的な検出電流値を増大でき検出精度の向上を図ることは可能であるが、第2測定室においてNOx解離に伴い発生するO2 濃度が安定して最終的な検出電流値に至るまでの時間を要するため、応答性が低下する虞がある。また、第2酸素イオンポンプセルによる第2測定室におけるO2 濃度の増大により、O2 濃度増大の影響による検出電流値の変動が生じるため、検出電流値のS/N比の悪化が問題となる虞がある。
なお、これらの問題点の原因としては、第2測定室でのO2 濃度の増大により、そのO2 が第2測定室から第1測定室に逆流して、第1測定室での測定対象ガスの成分濃度に変化が生じて、第1測定室でのNOxの解離が抑制されることが考えられる。
そこで、本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、第2測定室でのO2 濃度増大を抑制して、第1測定室へのO2 逆流を防止することで、応答性の悪化およびS/N比の悪化を防止するガスセンサ素子を提供することを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた請求項1記載の発明は、第1拡散抵抗部を介して測定対象ガスが導入される第1測定室と、酸素イオン導電体および該酸素イオン導電体上に形成された一対の電極を有し、一対の電極の一方が第1測定室に配置されて、第1測定室に導入された測定対象ガスに対する酸素の汲み出しまたは汲み入れを行う第1酸素イオンポンプセルと、第1測定室において酸素の汲み出しまたは汲み入れが行われた測定対象ガスが第2拡散抵抗部を介して導入される第2測定室と、酸素イオン導電体および該酸素イオン導電体上に形成された一対の電極を有し、一対の電極のうち一方が第2測定室に配置されて、第2測定室における特定ガス濃度に応じた電流が流れる第2酸素イオンポンプセルと、所定の酸素濃度雰囲気となる基準酸素室と、酸素イオン導電体および該酸素イオン導電体上に形成された一対の電極を有し、一対の電極の一方が第1測定室に配置され、他方の電極が基準酸素室に配置された酸素濃度検知セルと、を備えるガスセンサ素子であって、第2酸素イオンポンプセルにおける一対の電極のうち他方の電極が配置される酸素循環室と、酸素イオン導電体および該酸素イオン導電体上に形成された一対の電極を有し、一対の電極が酸素循環室に配置されて、酸素循環室における酸素濃度に応じた電流が流れる循環用ポンプセルと、酸素イオン導電体および該酸素イオン導電体上に形成された一対の電極を有し、一対の電極の一方が基準酸素室に配置され、他方の電極が酸素循環室に配置された調整用ポンプセルと、を備えることを特徴とするガスセンサ素子である。
このガスセンサ素子においては、第2酸素イオンポンプセルが特定ガスの解離により生成される酸素イオンを第2測定室から酸素循環室に汲み出すので、第2測定室における酸素濃度の過剰な増加を防止でき、第2測定室から第1測定室への酸素の逆流を防止できる。
このように、第2測定室から第1測定室への酸素の逆流を防止できるため、第1測定室における酸素濃度の変動を抑制できると共に、第1測定室において解離されるNOxの量が変動するのを防止できる。このことから、第2測定室から酸素循環室に汲み出される酸素の量が変動し難くなり、酸素循環室におけるO2 濃度が安定して最終的な検出電流値に至るまでの時間を短縮でき、応答性の低下を防止できる。
また、このガスセンサ素子においては、第2酸素イオンポンプセルが特定ガスの解離により生成される酸素イオンを第2測定室から酸素循環室に汲み出すことから、特定ガス濃度に応じた酸素が酸素循環室に汲み出される。このため、酸素循環室における酸素濃度は特定ガス濃度に応じて定まり、循環用ポンプセルに流れる電流に基づいて酸素循環室における酸素濃度を検出できることから、循環用ポンプセルに流れる電流に基づいて特定ガス濃度を検出することができる。
この循環用ポンプセルに流れる電流(検出電流)は、酸素循環室の酸素が繰り返し解離される事で発生することから電流値が大きくなる。ここで、第2測定室から第1測定室への酸素の逆流を防止した状態で検出電流を大きくできるので、検出電流値のS/N比の悪化を抑制できる。
また、酸素循環室における酸素濃度は、特定ガス濃度に応じて定まることから、特定ガス成分の濃度以外の要因によって、酸素循環室における酸素濃度が大きく変動することは生じがたく、さらに、調整用ポンプセルが酸素を酸素循環室から基準酸素室に汲み出すため、酸素循環室における酸素濃度の過剰な増加を防止できる。
よって、本発明のガスセンサ素子によれば、第2測定室でのO2 濃度増大を防止して、第1測定室へのO2 逆流を防止することができ、応答性の悪化およびS/N比の悪化を防止することができる。
そして、上述のガスセンサ素子においては、第2酸素イオンポンプセルの酸素イオン導電体と、循環用ポンプセルの酸素イオン導電体と、調整用ポンプセルの酸素イオン導電体と、が同一の酸素イオン導電体で構成され、第2測定室、酸素循環室、基準酸素室が、この順に並んで配置されるように構成してもよい。
このように、3つのポンプセルを同一の酸素イオン導電体を用いて構成することで、ガスセンサ素子を構成する酸素イオン導電体の個数を減らすことができ、ガスセンサ素子の構成を簡略化できる。
また、第2測定室、酸素循環室、基準酸素室が、この順に配置されることで、各ポンプセルにおける一対の電極の電極間距離が短くなり、酸素イオン導電体における酸素イオンの移動距離が短くなることから、酸素イオンの移動が良好になり、検出精度の低下を防止できる。
次に、上記目的を達成するためになされた請求項3記載の発明は、第1拡散抵抗部を介して測定対象ガスが導入される第1測定室と、酸素イオン導電体および該酸素イオン導電体上に形成された一対の電極を有し、一対の電極の一方が第1測定室に配置されて、第1測定室に導入された測定対象ガスに酸素の汲み出しまたは汲み入れを行う第1酸素イオンポンプセルと、第1測定室において酸素の汲み出しまたは汲み入れが行われた測定対象ガスが第2拡散抵抗部を介して導入される第2測定室と、酸素イオン導電体および該酸素イオン導電体上に形成された一対の電極を有し、一対の電極が第2測定室に配置されて、第2測定室における特定ガス濃度に応じた電流が流れる第2酸素イオンポンプセルと、所定の酸素濃度雰囲気となる基準酸素室と、酸素イオン導電体および該酸素イオン導電体上に形成された一対の電極を有し、一対の電極の一方が第1測定室に配置され、他方の電極が基準酸素室に配置された酸素濃度検知セルと、を備えるガスセンサ素子であって、酸素イオン導電体および該酸素イオン導電体上に形成された一対の電極を有し、一対の電極の一方が基準酸素室に配置され、他方の電極が第2測定室に配置された汲み出し用ポンプセルを備えること、を特徴とするガスセンサ素子である。
このガスセンサ素子においては、汲み出し用ポンプセルが、第2測定室における酸素を基準酸素室に汲み出すので、第2測定室における酸素濃度の過剰な増加を防止でき、第2測定室から第1測定室への酸素の逆流を防止できる。
これにより、第1測定室における酸素濃度の変動を抑制できると共に、第1測定室において解離されるNOxの量が変動するのを防止できることから、第2測定室におけるO2 濃度が安定して最終的な検出電流値に至るまでの時間を短縮でき、応答性の低下を防止できる。
また、このガスセンサ素子においては、第2酸素イオンポンプセルに特定ガス濃度に応じた電流が流れることから、その電流に基づいて測定対象ガスにおける特定ガス濃度を検出することができる。
特定ガス成分としてNOxを検出する際には、NOxの解離に伴い生じる酸素(O2 )が繰り返し解離されることにより、第2酸素イオンポンプセルに流れる電流(検出電流)が大きくなる。ここで、第2測定室から第1測定室への酸素の逆流を防止した状態で検出電流を大きくできるので、検出電流値のS/N比の悪化を抑制できる。
よって、本発明のガスセンサ素子によれば、第2測定室でのO2 濃度増大を抑制して、第1測定室へのO2 逆流を防止することができ、応答性の悪化およびS/N比の悪化を防止することができる。
次に、上述のガスセンサ素子においては、第2酸素イオンポンプセルにおける一対の電極のうち一方の電極が、汲み出し用ポンプセルの電極のうち基準酸素室に配置される電極と電気的に接続される構成を採ることもできる。
このような構成を採ることで、第2酸素イオンポンプセルの一方の電極と外部機器とを接続する端子電極と、汲み出し用ポンプセルのうち基準酸素室に配置される電極と外部機器とを接続する端子電極とを共用化できる。
よって、本発明によれば、端子電極の個数を削減することができ、ガスセンサ素子の外部構成を簡略化できる。
また、上述のガスセンサ素子においては、第2酸素イオンポンプセルの酸素イオン導電体と、汲み出し用ポンプセルの酸素イオン導電体と、が同一の酸素イオン導電体で構成され、第2酸素イオンポンプセルにおける一対の電極のうち一方の電極が、汲み出し用ポンプセルの電極のうち基準酸素室に配置される電極と同一電極で形成される構成を採ることができる。
このような構成を採ることで、第2酸素イオンポンプセルの一方の電極と、汲み出し用ポンプセルの基準酸素室に配置される電極とを、同一の電極で共用化でき、電極の個数を削減することができる。
よって、本発明によれば、ガスセンサ素子の内部構成を簡略化できるとともに、ガスセンサ素子の小型化を図ることができる。
以下に、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
本発明を適用した実施形態であるNOxガスセンサ素子1について、図1に示す内部構成図を用いて説明する。なお、このNOxガスセンサ素子は、自動車の内燃機関やボイラ等の各種燃焼機器の排気ガス中のNOx濃度を検出する用途に利用できるガスセンサ素子である。
以下の説明では、図1に示すNOxガスセンサ素子1のうち左側を先端側として、右側を後端側として説明する。また、図1では、NOxガスセンサ素子1のうち先端側部分における内部構成を示しており、後端部分は図示を省略している。
NOxガスセンサ素子1は、第1ポンプセル111,酸素濃度検知セル112,共用ポンプセル119を、アルミナを主体とする絶縁層114,115を介して積層した構造を有する。
このうち、第1ポンプセル111は、酸素イオン伝導性を有するジルコニアからなる第1固体電解質層131と、第1固体電解質層131を挟み込むように配置された第1ポンプ用第1電極135と第1ポンプ用第2電極137とからなる第1多孔質電極121とを備えて形成されている。なお、第1ポンプ用第1電極135および第1ポンプ用第2電極137は、白金、白金合金、白金とセラミックス(例えば、固体電解質体)を含むサーメットなどで形成されており、それぞれの表面には、多孔質体からなる保護層122が形成されている。
酸素濃度検知セル112は、酸素イオン伝導性を有するジルコニアからなる検知用固体電解質層151と、検知用固体電解質層151を挟み込むように配置された検知用電極155と基準用電極157とからなる検知用多孔質電極123とを備えて形成されている。なお、検知用電極155および基準用電極157は、白金、白金合金、白金とセラミックス(例えば、固体電解質体)を含むサーメットなどで形成されている。
また、共用ポンプセル119は、第2ポンプセル113、循環用ポンプセル127、調整用ポンプセル129を備えて構成されている。
第2ポンプセル113は、酸素イオン伝導性を有するジルコニアからなる第2固体電解質層141と、第2固体電解質層141の表面のうち絶縁層115に面する表面に配置された第2ポンプ用第1電極145および第2ポンプ用第2電極147からなる第2多孔質電極125とを備えて形成されている。
調整用ポンプセル129は、第2固体電解質層141と、第2固体電解質層141の表面のうち絶縁層115に面する表面に配置された第1調整用電極181および第2調整用電極183からなる調整用多孔質電極185とを備えて形成されている。
循環用ポンプセル127は、第2固体電解質層141と、第2ポンプ用第2電極147および第1調整用電極181からなる循環用多孔質電極175とを備えて形成されている。つまり、第2ポンプ用第2電極147は、第2ポンプセル113と循環用ポンプセル127とで共用されており、第1調整用電極181は、循環用ポンプセル127と調整用ポンプセル129とで共用されている。
なお、第2ポンプ用第1電極145、第2ポンプ用第2電極147、第1調整用電極181、第2調整用電極183は、白金、白金合金、白金とセラミックス(例えば、固体電解質体)を含むサーメットなどで形成されている。
そして、NOxガスセンサ素子1の内部には、測定対象ガスが導入される第1測定室159が形成されている。第1測定室159には、第1ポンプセル111と酸素濃度検知セル112との間に配置された第1拡散抵抗体116を介して、外部から測定対象ガスが導入される。
第1拡散抵抗体116は、多孔質体で構成されており、NOxガスセンサ素子1のうち先端側開口部から第1測定室159に至る測定対象ガスの導入経路14に配置されて、第1測定室159への単位時間あたりの測定対象ガスの導入量(通過量)を制限している。
なお、導入経路14は、第1ポンプセル111および酸素濃度検知セル112に包囲される空間のうち、第1測定室159よりも先端側(図における左側)の領域である。また、第1ポンプセル111の第1ポンプ用第1電極135(詳細には、保護層122で覆われた第1ポンプ用第1電極135)、および酸素濃度検知セル112の検知用電極155は、第1測定室159に面するように配置されている。
また、第1測定室159の後端側(図における右側)には、多孔質体からなる第2拡散抵抗体117が備えられており、第2ポンプ用第1電極145と第2拡散抵抗体117との間には、第2測定室161が形成されている。なお、第2測定室161は、酸素濃度検知セル112を積層方向に貫通する状態で形成される。
さらに、NOxガスセンサ素子1の内部のうち、酸素濃度検知セル112の検知用固体電解質層151と共用ポンプセル119の第2固体電解質層141との間には、第2測定室161の他に基準酸素室118および酸素循環室179が形成されている。なお、第2測定室161、酸素循環室179、基準酸素室118は、この順に後端側から先端側にかけて共用ポンプセル119に沿って形成されている。また、基準酸素室118は、所定の酸素濃度雰囲気(濃度検知の基準となる酸素濃度雰囲気)に設定される。
そして、酸素濃度検知セル112の基準用電極157と、調整用ポンプセル129の第2調整用電極183とが、基準酸素室118に面するように配置されている。また、第1調整用電極181および第2ポンプ用第2電極147が、酸素循環室179に面するように配置されている。
このように構成されたNOxガスセンサ素子1は、第1ポンプセル111により第1測定室159の内部に存在する酸素のポンピング(汲み出し、汲み入れ)が可能であり、酸素濃度検知セル112により、酸素濃度を一定に制御された基準酸素室118と第1測定室159との酸素濃度差、つまり第1測定室159の内部の酸素濃度を測定可能である。
なお、このNOxガスセンサ素子1は、別途備えられる駆動回路(図示省略)により駆動されるものであり、また、別個独立に備えられるヒータにより活性化温度まで加熱される。
そして、このNOxガスセンサ素子1を駆動する駆動回路(図示省略)は、ヒータ(図示省略)を駆動制御してNOxガスセンサ素子1を活性温度(例えば750℃)まで加熱し、この状態で、酸素濃度検知セル112の両端電圧Vsが予め設定された一定電圧(例えば425mV)となるように、第1ポンプセル111に流れる第1ポンプ電流Ip1を制御する。
また、駆動回路は、第1ポンプ電流Ip1を制御すると共に、第2ポンプセル113に対して、予め定められた第2ポンプ電圧Vp2(例えば450mV)を印加する。これにより、第2測定室161では、第2ポンプセル113を構成する第2多孔質電極125の触媒作用によって、NOxが解離(還元)され、その解離により得られた酸素イオンが第2ポンプ用第1電極145と第2ポンプ用第2電極147との間の第2固体電解質層141を移動することにより第2ポンプ電流Ip2が流れる。つまり、第2ポンプセル113は、第2測定室161に存在する検出すべき特定ガス成分(NOx(窒素酸化物))を解離させて、第2測定室161から酸素循環室179に酸素を汲み出す。
なお、第2測定室161の第2ポンプ用第1電極145で解離された酸素イオン(O2-)は、第2固体電解質層141を介して第2ポンプ用第2電極147に移動し、第2ポンプ用第2電極147において酸素(O2 )として酸素循環室179に放出される。
さらに、駆動回路は、循環用ポンプセル127の循環用多孔質電極175(詳細には、第2ポンプ用第2電極147および第1調整用電極181の電極間)に対して、予め定められた循環用ポンプ電圧Vprを印加することにより、酸素循環室179における酸素を解離させる。これにより、循環用多孔質電極175(詳細には、第2ポンプ用第2電極147および第1調整用電極181の電極間)には、酸素循環室179の酸素濃度に応じた電流が流れる。
また、駆動回路は、調整用ポンプセル129の調整用多孔質電極185(詳細には、第1調整用電極181および第2調整用電極183の電極間)に対して、予め定められた調整用ポンプ電圧Vpcを印加することにより、酸素循環室179における一部の酸素を基準酸素室118に汲み出す。これにより、酸素循環室179における酸素濃度が過剰に増加するのを防止できる。
つまり、NOxガスセンサ素子1においては、検出すべき特定ガス成分(NOx(窒素酸化物))の濃度に応じた量の酸素が酸素循環室179に汲み出されることから、酸素循環室179の酸素濃度に基づいて特定ガス成分の濃度を検出することが可能となる。換言すれば、循環用ポンプセル127に流れる電流に基づいて酸素循環室179の酸素濃度を検出し、検出した酸素濃度を特定ガス濃度に換算することにより、特定ガス濃度を検出できる。
また、検出すべき特定ガス成分(NOx(窒素酸化物))の解離によって生じる酸素(O2 )が第2測定室161に放出されるのではなく酸素循環室179に汲み出されることから、第2測定室161の酸素濃度が過剰に上昇するのを防止できる。
さらに、NOxガスセンサ素子1は、第2ポンプセル113の酸素イオン導電体と、循環用ポンプセル127の酸素イオン導電体と、調整用ポンプセル129の酸素イオン導電体とが、同一の酸素イオン導電体(第2固体電解質層141)で構成されている。そして、第2測定室161、酸素循環室179、基準酸素室118が、NOxガスセンサ素子1の後端から先端に向かう方向に、この順に並んで配置されている。
このように、3つのポンプセルを同一の酸素イオン導電体(第2固体電解質層141)を用いて構成することで、NOxガスセンサ素子1を構成する酸素イオン導電体の個数を減らすことができ、NOxガスセンサ素子1の構成を簡略化できる。
また、第2測定室161、酸素循環室179、基準酸素室118が、この順に配置されることで、各ポンプセルにおける一対の電極の電極間距離が短くなり、酸素イオン導電体(第2固体電解質層141)における酸素イオンの移動距離が短くなることから、酸素イオンの移動が良好になり、検出精度の低下を防止できる。
次に、NOxガスセンサ素子1のうち、第2測定室161、酸素循環室179、基準酸素室118に相当する部分の模式図を、図2に示す。なお、図2に示す模式図は、図1におけるNOxガスセンサ素子1のうちA−A視断面の一部分の模式図に相当する。
図2に示すように、第2ポンプ用第1電極145および第1調整用電極181は、リード193を介して第1外部接続端子191に電気的に接続されている。また、第2ポンプ用第2電極147および第2調整用電極183は、リード194を介して第2外部接続端子192に電気的に接続されている。
つまり、NOxガスセンサ素子1は、2つの電極が1つの外部接続端子を介して外部機器と接続可能に構成されており、外側表面における外部接続端子の形成面積を小さくすることができ、ガスセンサ素子の小型化を図ることができる。
そして、外部接続端子191、192を介して外部機器から電圧が印加されて、第2ポンプセル113、循環用ポンプセル127、調整用ポンプセル129のそれぞれの電極間に電圧が印加されることで、特定ガス成分(NOx)の解離、酸素の循環、酸素の汲み出しが行われる。
なお、第2ポンプ用第1電極145および第1調整用電極181が電気的に接続されており、第2ポンプ用第2電極147および第2調整用電極183が電気的に接続されていることから、本実施形態においては、第2ポンプ電圧Vp2、循環用ポンプ電圧Vpr、調整用ポンプ電圧Vpcは、同一電圧値である。各電極に対して外部接続端子が個別に備えられている場合には、第2ポンプ電圧Vp2、循環用ポンプ電圧Vpr、調整用ポンプ電圧Vpcを、それぞれ異なる電圧値に設定することができる。
また、調整用ポンプセル129の調整用多孔質電極185の電極間における電気抵抗値R1と、循環用ポンプセル127の循環用多孔質電極175の電極間における電気抵抗値R2とは、「0.01≦(R1/R2)≦10000」の関係が成立するよう構成されている。
なお、調整用ポンプセル129の調整用多孔質電極185における電気抵抗値R1は、換言すれば、第1調整用電極181と第2調整用電極183との間の第2固体電解質層141における電気抵抗値R1である。また、循環用ポンプセル127の循環用多孔質電極175における電気抵抗値R2は、換言すれば、第1調整用電極181と第2ポンプ用第2電極147との間の第2固体電解質層141における電気抵抗値R2である。
つまり、「R1/R2」の値を上記範囲内に設定することで、少なくとも1%以上の酸素(O2 )を循環用ポンプセル127において循環させることができ、特定ガス成分の検出電流を大きく確保することができる。また、「R1/R2」の値を上記範囲内に設定することで、少なくとも0.01%以上の酸素(O2 )を酸素循環室179から基準酸素室118に汲み出すことができ、酸素循環室179における酸素濃度が過度に上昇するのを防止でき、酸素濃度の安定化を図ることができる。
なお、本実施形態のNOxガスセンサ素子1においては、第1拡散抵抗体116が特許請求の範囲における第1拡散抵抗部に相当し、第2拡散抵抗体117が第2拡散抵抗部に相当し、第1ポンプセル111が第1酸素イオンポンプセルに相当し、第1固体電解質層131が第1酸素イオンポンプセルの酸素イオン導電体に相当する。また、第2ポンプセル113が第2酸素イオンポンプセルに相当し、第2固体電解質層141が、第2酸素イオンポンプセルの酸素イオン導電体,循環用ポンプセルの酸素イオン導電体,調整用ポンプセルの酸素イオン導電体に相当し、酸素濃度検知セル112が酸素濃度検知セルに相当する。
以上説明したように、本実施形態のNOxガスセンサ素子1においては、第2ポンプセル113が、特定ガス成分の解離により生成される酸素イオンを第2測定室161から酸素循環室179に汲み出している。このため、第2測定室161における酸素濃度の過剰な増加を防止でき、第2測定室161から第1測定室159への酸素の逆流を防止できる。
また、NOxガスセンサ素子1においては、特定ガス濃度(詳細には、特定ガス成分に含まれる酸素原子の量)に応じた酸素が酸素循環室179に汲み出されることから、酸素循環室179における酸素濃度は、特定ガス濃度に応じて定まる。そして、循環用ポンプセル127に流れる電流に基づいて酸素循環室179における酸素濃度を検出できることから、循環用ポンプセル127に流れる電流に基づいて特定ガス濃度を検出することができる。
なお、NOxガスセンサ素子1によれば、第2測定室161から第1測定室159への酸素の逆流を防止できるため、第1測定室159における酸素濃度の変動を抑制できると共に、第1測定室159において解離されるNOxの量が変動するのを防止できる。このことから、第2測定室161から酸素循環室179に汲み出される酸素の量が変動し難くなり、酸素循環室179におけるO2 濃度が安定して最終的な検出電流値に至るまでの時間を短縮でき、応答性の低下を防止できる。
また、酸素循環室179における酸素濃度は、特定ガス成分(NOx)の濃度に応じて定まることから、特定ガス成分(NOx)の濃度以外の要因によって酸素循環室179における酸素濃度が大きく変動することは生じがたい。さらに、調整用ポンプセル129が酸素を酸素循環室179から基準酸素室118に汲み出すため、酸素循環室179における酸素濃度の過剰な増加を防止できる。
さらに、NOxガスセンサ素子1においては、第2測定室161から第1測定室159への酸素の逆流を防止した状態で、検出すべき特定ガス成分(NOx)の解離により生じた酸素(O2 )を繰り返し解離することで循環用ポンプセル127に流れる電流値を増大しているので、循環用ポンプセル127に流れる電流値(検出電流値)を検出するにあたり、検出電流値のS/N比の悪化を抑制できる。
よって、本実施形態のNOxガスセンサ素子1によれば、第2測定室161でのO2 濃度増大を防止して、第1測定室159へのO2 逆流を防止することができ、応答性の悪化およびS/N比の悪化を防止することができる。
なお、本発明は、上記実施形態(以下、第1実施形態ともいう)に限られることはなく、種々の態様を採ることができる。
第1実施形態では、第1測定室、第2測定室、酸素循環室、基準酸素室の4室を備えるNOxガスセンサ素子1について説明したが、本発明の第2実施形態として、第1測定室、第2測定室、基準酸素室の3室を備える第2NOxガスセンサ素子3について、図3に示す内部構成図を用いて説明する。
なお、第2NOxガスセンサ素子3は、NOxガスセンサ素子1と同様に、自動車の内燃機関やボイラ等の各種燃焼機器の排気ガス中のNOx濃度を検出する用途に利用できるガスセンサ素子である。
以下の説明では、図3に示す第2NOxガスセンサ素子3のうち左側を先端側として、右側を後端側として説明する。また、図3では、第2NOxガスセンサ素子3のうち先端側部分における内部構成を示しており、後端部分は図示を省略している。
第2NOxガスセンサ素子3は、第1ポンプセル111,酸素濃度検知セル112,第2共用ポンプセル219を、アルミナを主体とする絶縁層114,115を介して積層した構造を有している点において、NOxガスセンサ素子1と比べて基本的な構成が同様であることから、以下の説明では、NOxガスセンサ素子1との相違点を中心に説明する。
第2NOxガスセンサ素子3の第2共用ポンプセル219は、第2ポンプセル113、汲み出し用ポンプセル130の2つのセルを備えて構成されている。
なお、第2ポンプセル113は、酸素イオン伝導性を有するジルコニアからなる第2固体電解質層141と、第2固体電解質層141の表面のうち絶縁層115に面する表面に配置された第2ポンプ用第1電極145および第2ポンプ用第2電極147からなる第2多孔質電極125とを備えて形成されている。
汲み出し用ポンプセル130は、第2固体電解質層141と、第2固体電解質層141の表面のうち絶縁層115に面する表面に配置された汲み出し用電極186および第2ポンプ用第2電極147からなる汲み出し用多孔質電極187とを備えて形成されている。つまり、第2ポンプ用第2電極147は、第2ポンプセル113と汲み出し用ポンプセル130とで共用されている。
そして、第2NOxガスセンサ素子3の内部には、第1測定室159、第2測定室161、基準酸素室118の3室が形成されており、第2測定室161の一部と基準酸素室118は、酸素濃度検知セル112の検知用固体電解質層151と第2共用ポンプセル219の第2固体電解質層141との間に形成されている。
第1ポンプセル111の第1ポンプ用第1電極135(詳細には、保護層122で覆われた第1ポンプ用第1電極135)、および酸素濃度検知セル112の検知用電極155は、第1測定室159に面するように配置されている。第2ポンプセル113の第2ポンプ用第1電極145および第2ポンプ用第2電極147は、第2測定室161に面するように配置されており、酸素濃度検知セル112の基準用電極157および汲み出し用ポンプセル130の汲み出し用電極186は、基準酸素室118に面するように配置されている。
このように構成された第2NOxガスセンサ素子3は、NOxガスセンサ素子1と同様に、第1ポンプセル111により第1測定室159の内部に存在する酸素のポンピング(汲み出し、汲み入れ)が可能であり、酸素濃度検知セル112により第1測定室159の内部の酸素濃度を測定可能である。また、第2NOxガスセンサ素子3は、別途備えられる駆動回路(図示省略)により駆動されるものであり、さらに、別個独立に備えられるヒータにより活性化温度まで加熱される。
そして、この第2NOxガスセンサ素子3を駆動する駆動回路(図示省略)は、ヒータ(図示省略)を駆動制御して第2NOxガスセンサ素子3を活性温度(例えば750℃)まで加熱し、この状態で、酸素濃度検知セル112の両端電圧Vsが予め設定された一定電圧(例えば425mV)となるように、第1ポンプセル111に流れる第1ポンプ電流Ip1を制御する。
また、駆動回路は、第1ポンプ電流Ip1を制御すると共に、第2ポンプセル113に対して、予め定められた第2ポンプ電圧Vp2(例えば450mV)を印加する。
これにより、第2測定室161では、第2ポンプセル113を構成する第2多孔質電極125の触媒作用によってNOxが解離(還元)されると共に、検出すべき特定ガス成分(NOx(窒素酸化物))の濃度に応じた電流(第2ポンプ電流Ip2)が第2ポンプセル113に流れる。
そして、第2ポンプ用第1電極145でNOxから解離された酸素イオン(O2-)は、第2固体電解質層141を介して第2ポンプ用第2電極147に移動し、第2ポンプ用第2電極147において酸素(O2 )として第2測定室161に放出される。
なお、第2多孔質電極125は、NOxだけではなく酸素(O2 )をも解離できることから、第2測定室161に放出された酸素(O2 )は、第2多孔質電極125の触媒作用によって解離される。このため、第2ポンプセル113には、NOxの解離により生じる酸素イオンの量だけでなく、NOx解離により生じた酸素(O2 )を解離して得られる酸素イオンを加えた量に応じた第2ポンプ電流Ip2が流れることになる。
つまり、第2NOxガスセンサ素子3においては、検出すべき特定ガス成分(NOx)の濃度に応じた電流(第2ポンプ電流Ip2)が第2ポンプセル113に流れると共に、NOx解離により生じた酸素(O2 )を繰り返し解離することで第2ポンプ電流Ip2の電流値を増大できるという利点がある。
また、駆動回路は、汲み出し用ポンプセル130の汲み出し用多孔質電極187(詳細には、第2ポンプ用第2電極147および汲み出し用電極186の電極間)に対して、予め定められた汲み出し用ポンプ電圧Vpcを印加することにより、第2測定室161における一部の酸素を基準酸素室118に汲み出す。これにより、第2測定室161における酸素濃度が過剰に増加するのを防止できる。
また、第2測定室161における酸素濃度の増大を防止した状態で第2ポンプセル113によって第2ポンプ電流Ip2の電流値を増大しているので、電流検出におけるS/N比の改善を図ることができる。
さらに、第2NOxガスセンサ素子3は、第2ポンプセル113の酸素イオン導電体と、汲み出し用ポンプセル130の酸素イオン導電体と、が同一の酸素イオン導電体(第2固体電解質層141)で構成されている。そして、第2測定室161、基準酸素室118が、近接して配置されている。このように、2つのポンプセルを同一の酸素イオン導電体(第2固体電解質層141)を用いて構成することで、第2NOxガスセンサ素子3を構成する酸素イオン導電体の個数を減らすことができ、ガスセンサ素子の構成を簡略化できる。
また、第2測定室161および基準酸素室118が近接して配置されることで、汲み出し用ポンプセル130における一対の電極の電極間距離が短くなり、酸素イオン導電体(第2固体電解質層141)における酸素イオンの移動距離が短くなることから、酸素イオンの移動が良好になり、検出精度の低下を防止できる。
次に、第2NOxガスセンサ素子3のうち、第2測定室161、基準酸素室118に相当する部分の模式図を、図4に示す。なお、図4に示す模式図は、図3における第2NOxガスセンサ素子3のうちB−B視断面の一部分の模式図に相当する。
図4に示すように、第2ポンプ用第1電極145および汲み出し用電極186は、リード194を介して第2外部接続端子192に電気的に接続されている。つまり、第2NOxガスセンサ素子3は、2つの電極が1つの外部接続端子を介して外部機器と接続可能に構成されており、外側表面における外部接続端子の形成面積を小さくすることができ、ガスセンサ素子の小型化を図ることができる。
なお、第2ポンプ用第2電極147は、リード193を介して第1外部接続端子191に接続されている。
そして、外部接続端子191、192を介した外部機器からの電圧印加により、第2ポンプセル113、汲み出し用ポンプセル130のそれぞれの電極間に電圧が印加されることで、特定ガス成分(NOx)の解離、酸素の循環、酸素の汲み出しが行われる。
なお、第2ポンプ用第1電極145および汲み出し用電極186が電気的に接続されていることから、本実施形態においては、第2ポンプ電圧Vp2、汲み出し用ポンプ電圧Vpcは、同一電圧値である。各電極に対して外部接続端子が個別に備えられている場合には、第2ポンプ電圧Vp2、汲み出し用ポンプ電圧Vpcを、それぞれ異なる電圧値に設定することができる。
また、汲み出し用ポンプセル130の汲み出し用多孔質電極187の電極間における電気抵抗値R3と、第2ポンプセル113の第2多孔質電極125の電極間における電気抵抗値R4とは、「0.01≦(R3/R4)≦1000」の関係が成立するように構成されている。
なお、汲み出し用ポンプセル130の汲み出し用多孔質電極187における電気抵抗値R3は、換言すれば、汲み出し用電極186と第2ポンプ用第2電極147との間の第2固体電解質層141における電気抵抗値R3である。また、第2ポンプセル113の第2多孔質電極125の電極間における電気抵抗値R4は、換言すれば、第2ポンプ用第1電極145と第2ポンプ用第2電極147との間の第2固体電解質層141における電気抵抗値R4である。
つまり、「R3/R4」の値を上記範囲内に設定することで、少なくとも1%以上の酸素(O2 )を第2ポンプセル113において循環させることができ、特定ガス成分の検出電流を大きく確保することができる。また、「R3/R4」の値を上記範囲内に設定することで、少なくとも0.1%以上の酸素(O2 )を第2測定室161から基準酸素室118に汲み出すことができ、第2測定室161における酸素濃度が過度に上昇するのを防止でき、酸素濃度の安定化を図ることができる。
なお、本実施形態の第2NOxガスセンサ素子3においては、第1ポンプセル111が特許請求の範囲における第1酸素イオンポンプセルに相当し、第1固体電解質層131が第1酸素イオンポンプセルの酸素イオン導電体に相当する。また、第2ポンプセル113が第2酸素イオンポンプセルに相当し、汲み出し用ポンプセル130が汲み出し用ポンプセルに相当し、第2固体電解質層141が、第2酸素イオンポンプセルの酸素イオン導電体,汲み出し用ポンプセルの酸素イオン導電体に相当し、酸素濃度検知セル112が酸素濃度検知セルに相当する。
以上説明したように、第2実施形態の第2NOxガスセンサ素子3においては、第2ポンプセル113に特定ガス成分に応じた電流が流れることから、その電流に基づいて測定対象ガスにおける特定ガス成分の濃度を検出できる。さらに、NOx解離により生じた酸素(O2 )を繰り返し解離することで検出電流値が増大される。
また、汲み出し用ポンプセル130が第2測定室161における一部の酸素を基準酸素室118に汲み出しているため、第2測定室161における酸素濃度の過剰な増加を防止でき、第2測定室161から第1測定室159への酸素の逆流を防止できる。
これにより、第1測定室159における酸素濃度の変動を抑制できると共に、第1測定室159において解離されるNOxの量が変動するのを防止できることから、第2測定室161におけるO2 濃度が安定して最終的な検出電流値に至るまでの時間を短縮でき、応答性の低下を防止できる。また、NOx解離に伴う第2測定室161におけるO2 濃度増大の影響によって検出電流値の変動が生じるのを抑制できるため、検出精度の低下を抑制できる。
さらに、第2測定室161から第1測定室159への酸素の逆流を防止した状態で、第2ポンプセル113によって検出電流値を増大しているので、電流検出におけるS/N比を向上できS/N比の悪化を防止できる。
よって、第2実施形態の第2NOxガスセンサ素子3によれば、第2測定室161でのO2 濃度増大を抑制して、第1測定室159へのO2 逆流を防止することができ、応答性の悪化およびS/N比の悪化を防止できる。
また、第2NOxガスセンサ素子3においては、第2ポンプセル113における第2ポンプ用第1電極145が、汲み出し用ポンプセル130の汲み出し用電極186とリード194を介して電気的に接続されている。このような構成を採ることで、1つの第2外部接続端子192を、第2ポンプセル113の第2ポンプ用第1電極145と外部機器とを接続する端子電極と、汲み出し用ポンプセル130の汲み出し用電極186と外部機器とを接続する端子電極として、共用化できる。
これにより、第2NOxガスセンサ素子3は、外部機器と接続するための端子電極の個数を削減することができ、ガスセンサ素子の外部構成を簡略化できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されることはなく、種々の態様をとることができる。
例えば、第2NOxガスセンサ素子3における第2ポンプセル113の第2ポンプ用第1電極145に相当する電極と、汲み出し用ポンプセル130の汲み出し用電極186に相当する電極とを、同一の電極で形成してもよい。そのような構成の実施形態である第3NOxガスセンサ素子5の内部構成図を、図5に示す。
第3NOxガスセンサ素子5においては、第2ポンプセル113の第2多孔質電極125のうち第2ポンプ用第2電極147が、第2測定室161および基準酸素室118の両方に露出する状態で形成されている。このため、第2ポンプ用第2電極147のうち第2測定室161に露出する部分については、第2実施形態における第2ポンプ用第2電極147に相当する電極として備えられ、他方、第2ポンプ用第2電極147のうち基準酸素室118に露出する部分については、第2実施形態における汲み出し用電極186に相当する電極として備えられる。
つまり、第3NOxガスセンサ素子5においては、第2ポンプ用第2電極147のうち第2測定室161に露出する部分と第2ポンプ用第1電極145とが、特定ガス成分(NOx)の解離を行うポンプセル(特許請求の範囲に記載の第2酸素イオンポンプセル)の電極として備えられている。また、第2ポンプ用第2電極147のうち基準酸素室118に露出する部分と第2ポンプ用第1電極145とが、第2測定室161から基準酸素室118に酸素を汲み出すためのポンプセル(特許請求の範囲に記載の汲み出し用ポンプセル)の電極として備えられている。
このように、第3NOxガスセンサ素子5は、第2NOxガスセンサ素子3と同様に、第2ポンプセル113に特定ガス成分に応じた電流が流れることから、その電流に基づいて測定対象ガスにおける特定ガス成分の濃度を検出できる。さらに、NOx解離により生じた酸素(O2 )を繰り返し解離することで検出電流値が増大される。
また、第2ポンプセル113が第2測定室161における一部の酸素を基準酸素室118に汲み出しているため、第2測定室161における酸素濃度の過剰な増加を防止でき、第2測定室161から第1測定室159への酸素の逆流を防止できる。
これにより、第1測定室159における酸素濃度の変動を抑制できると共に、第1測定室159において解離されるNOxの量が変動するのを防止できることから、第2測定室161におけるO2 濃度が安定して最終的な検出電流値に至るまでの時間を短縮でき、応答性の低下を防止できる。また、NOx解離に伴う第2測定室161におけるO2 濃度増大の影響によって検出電流値の変動が生じるのを抑制できるため、検出精度の低下を抑制できる。
さらに、第2測定室161から第1測定室159への酸素の逆流を防止した状態で、第2ポンプセル113によって検出電流値を増大しているので、電流検出におけるS/N比を向上できS/N比の悪化を防止できる。
また、第3NOxガスセンサ素子5においては、第2ポンプセル113が、特許請求の範囲における第2酸素イオンポンプセルおよび汲み出し用ポンプセルとしての機能を奏する構成である。
つまり、第3NOxガスセンサ素子5においては、第2ポンプ用第2電極147が、第2酸素イオンポンプセルにおける一方の電極として機能すると共に、汲み出し用ポンプセルの一方の電極としても機能している。また、第2ポンプ用第1電極145が、第2酸素イオンポンプセルにおける一方の電極として機能すると共に、汲み出し用ポンプセルの一方の電極としても機能している。
このため、第3NOxガスセンサ素子5は、同一の電極(第2ポンプ用第2電極147)を異なるポンプセルで共用する構成であり、電極の個数を削減することで構造の簡略化を図ることができる。さらに、電極個数の削減に伴い、ガスセンサ素子の小型化を図ることも可能となる。
なお、第3NOxガスセンサ素子5のうち第1ポンプセル111、絶縁層114、酸素濃度検知セル112は、第2NOxガスセンサ素子3と同様の構成である。
また、上記実施形態では、ガスセンサ素子とは別に備えられるヒータにより活性化温度まで加熱される構成のガスセンサ素子について説明したが、ヒータを一体に備えた構成のガスセンサ素子に本発明を適用してもよい。
さらに、ガスセンサ素子は、1個の電極を異なるポンプセルの電極として共用する構成に限られる事はなく、各ポンプセル毎に個別の電極を備える構成であってもよい。
NOxガスセンサ素子の内部構成図である。 NOxガスセンサ素子のうち、第2測定室、酸素循環室、基準酸素室に相当する部分の模式図である。 第2NOxガスセンサ素子の内部構成図である。 第2NOxガスセンサ素子のうち、第2測定室、基準酸素室に相当する部分の模式図である。 第3NOxガスセンサ素子の内部構成図である。
符号の説明
1…NOxガスセンサ素子、3…第2NOxガスセンサ素子、5…第3NOxガスセンサ素子、111…第1ポンプセル、112…酸素濃度検知セル、113…第2ポンプセル、118…基準酸素室、119…共用ポンプセル、121…第1多孔質電極、123…検知用多孔質電極、125…第2多孔質電極、127…循環用ポンプセル、129…調整用ポンプセル、130…汲み出し用ポンプセル、131…第1固体電解質層、141…第2固体電解質層、151…検知用固体電解質層、159…第1測定室、161…第2測定室、175…循環用多孔質電極、179…酸素循環室、185…調整用多孔質電極、187…汲み出し用多孔質電極、219…第2共用ポンプセル。

Claims (5)

  1. 第1拡散抵抗部を介して測定対象ガスが導入される第1測定室と、
    酸素イオン導電体および該酸素イオン導電体上に形成された一対の電極を有し、前記一対の電極の一方が前記第1測定室に配置されて、前記第1測定室に導入された前記測定対象ガスに対する酸素の汲み出しまたは汲み入れを行う第1酸素イオンポンプセルと、
    前記第1測定室において酸素の汲み出しまたは汲み入れが行われた前記測定対象ガスが第2拡散抵抗部を介して導入される第2測定室と、
    酸素イオン導電体および該酸素イオン導電体上に形成された一対の電極を有し、前記一対の電極のうち一方が前記第2測定室に配置されて、前記第2測定室における特定ガス濃度に応じた電流が流れる第2酸素イオンポンプセルと、
    所定の酸素濃度雰囲気となる基準酸素室と、
    酸素イオン導電体および該酸素イオン導電体上に形成された一対の電極を有し、前記一対の電極の一方が前記第1測定室に配置され、他方の電極が前記基準酸素室に配置された酸素濃度検知セルと、
    を備えるガスセンサ素子であって、
    前記第2酸素イオンポンプセルにおける前記一対の電極のうち他方の電極が配置される酸素循環室と、
    酸素イオン導電体および該酸素イオン導電体上に形成された一対の電極を有し、前記一対の電極が前記酸素循環室に配置されて、前記酸素循環室における酸素濃度に応じた電流が流れる循環用ポンプセルと、
    酸素イオン導電体および該酸素イオン導電体上に形成された一対の電極を有し、前記一対の電極の一方が前記基準酸素室に配置され、他方の電極が前記酸素循環室に配置された調整用ポンプセルと、
    を備えることを特徴とするガスセンサ素子。
  2. 前記第2酸素イオンポンプセルの前記酸素イオン導電体と、前記循環用ポンプセルの前記酸素イオン導電体と、前記調整用ポンプセルの前記酸素イオン導電体と、が同一の酸素イオン導電体で構成され、
    前記第2測定室、前記酸素循環室、前記基準酸素室が、この順に並んで配置されていること、
    を特徴とする請求項1に記載のガスセンサ素子。
  3. 第1拡散抵抗部を介して測定対象ガスが導入される第1測定室と、
    酸素イオン導電体および該酸素イオン導電体上に形成された一対の電極を有し、前記一対の電極の一方が前記第1測定室に配置されて、前記第1測定室に導入された前記測定対象ガスに対する酸素の汲み出しまたは汲み入れを行う第1酸素イオンポンプセルと、
    前記第1測定室において酸素の汲み出しまたは汲み入れが行われた前記測定対象ガスが第2拡散抵抗部を介して導入される第2測定室と、
    酸素イオン導電体および該酸素イオン導電体上に形成された一対の電極を有し、前記一対の電極が前記第2測定室に配置されて、前記第2測定室における特定ガス濃度に応じた電流が流れる第2酸素イオンポンプセルと、
    所定の酸素濃度雰囲気となる基準酸素室と、
    酸素イオン導電体および該酸素イオン導電体上に形成された一対の電極を有し、前記一対の電極の一方が前記第1測定室に配置され、他方の電極が前記基準酸素室に配置された酸素濃度検知セルと、
    を備えるガスセンサ素子であって、
    酸素イオン導電体および該酸素イオン導電体上に形成された一対の電極を有し、前記一対の電極の一方が前記基準酸素室に配置され、他方の電極が前記第2測定室に配置された汲み出し用ポンプセルを備えること、
    を特徴とするガスセンサ素子。
  4. 前記第2酸素イオンポンプセルにおける一対の電極のうち一方の電極が、前記汲み出し用ポンプセルの前記電極のうち前記基準酸素室に配置される電極と電気的に接続されたこと、
    を特徴とする請求項3に記載のガスセンサ素子。
  5. 前記第2酸素イオンポンプセルの前記酸素イオン導電体と、前記汲み出し用ポンプセルの前記酸素イオン導電体と、が同一の酸素イオン導電体で構成され、
    前記第2酸素イオンポンプセルにおける一対の電極のうち一方の電極が、前記汲み出し用ポンプセルの前記電極のうち前記基準酸素室に配置される電極と同一電極で形成されたこと、
    を特徴とする請求項3に記載のガスセンサ素子。
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