JP2007038883A - 洗車機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 液剤の消費を必要最低限とするとともに作業者の手間を省くことができる洗車機を提供することを目的とする。
【解決手段】 液剤が噴霧される洗車コースが選択されると、走行体6(アーチ型ノズルフレーム7)の前進限位置到達時においてアーチ型ノズルフレーム7内に液剤を滞留させないよう液剤ポンプによる液剤の吸い上げが停止される位置である液剤吸い上げ停止位置が前進限位置の手前に設定され、アーチ型ノズルフレーム7が液剤吸い上げ停止位置に到達すると、液剤ポンプによる液剤の吸い上げが停止される。これにより、前進限位置到達時に、アーチ型ノズルフレーム7内に洗剤が残留することがなくなり、洗剤が必要以上に消費されることを回避することができ、したがって洗剤の消費を必要最低限とすることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、たとえば給油所に設置され、洗車に使用される洗車機、特に手洗い専用洗車機に関するものである。
従来の洗車機の一例が、例えば特許文献1に開示されている。
この特許文献1に開示されている洗車機は、車両が駐車可能な架台フレームと、架台フレームの上部に配設するガイドレールと、ガイドレールに沿って走行する移動フレームと、移動フレームに搭載され噴霧ノズルを有する配水パイプなどから構成されている。
上記構成のもと、移動フレームを後進限から前進限に移動させる際、配水パイプの噴霧ノズルから車両に対して洗剤が噴霧され、また移動フレームを前進限から後進限に移動させる際、配水パイプの噴霧ノズルから車両に対して水が噴霧される。
これにより、架台フレーム内に駐車している車両の表面に水または洗剤を噴霧することができ、洗車のために車両を移動させたり、天候に左右されたりすることなく、極めて手軽に洗車作業を実施することができる。
またこのような洗車機において、前進限に至るまでに移動フレームの方向転換を行う装置を設けた洗車機がある。すなわち、移動フレームを方向転換させる方向転換ボタンを備え、車両が軽自動車など車長の短い車両であった場合、移動フレームが任意の位置、例えば車両の先端部に到達するたびに、作業者により方向転換ボタンが操作されて移動フレームが方向転換される。
これにより、移動フレームを前進限まで移動させることなく車両の先端部に位置した時点で方向転換させることができるため、洗車効率が向上される。
特開平8−226243号公報
しかし、上記構成の洗車機によると、移動フレームを後進限から前進限に移動させる際、前進限に到達するまで洗剤を吸い上げ続けて、噴霧ノズルから洗剤を噴霧し続けるため、前進限位置では、配水パイプ内に使用されなかった洗剤が残留し、後進を開始しても一定時間は、残留している洗剤が配水パイプより被洗浄車両の上に落ち続けるという問題が発生する。洗剤が落ちないための対策として、後進を開始する前に、配水パイプ内に残留している洗剤を流してしまう必要があり、よって後進動作に入れるまでに時間がかかり、洗車時間が増加するという問題が発生する。また水と洗剤が必要以上に消費されるという問題がある。
また、移動フレームが2往復以上する洗車コースが選択された場合、例えば移動フレームが車両の先端部に到達する度に方向転換ボタンを操作しなければならないため、作業者の手間がかかるという問題がある。
そこで本発明は、洗車時間を短縮でき、液剤の消費を必要最低限とするとともに作業者の手間を省くことができる洗車機を提供することを目的とする。
前記した目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の洗車機は、被洗浄車両の上方で前記被洗浄車両の長手方向に設けられている走行路と、前記走行路に沿って往復移動し、前記被洗浄車両に対して洗浄水または液剤を噴霧する洗浄手段を備え、前記洗浄手段より噴霧する洗浄水あるいは液剤の設定による被洗浄車両の洗車コースを複数有し、選択された洗車コースに基づいて前記被洗浄車両の洗浄を行う洗車機であって、前記洗車コースとして、前記液剤を前記被洗浄車両に対して噴霧する洗車コースが選択されると、前記液剤の供給を停止する停止位置を前記走行路に設定し、前記洗浄手段が前記停止位置に到達すると、前記液剤の供給を停止し、洗浄水の供給を継続することを特徴としたものである。
上記構成によれば、洗車コースとして、液剤を被洗浄車両に対して噴霧する洗車コースが選択されると、液剤の供給を停止する停止位置が走行路に設定され、洗浄手段が停止位置に到達すると、液剤の供給が停止され、洗浄水の供給が継続されるため、洗浄手段内に液剤が残留することが回避される。
また、請求項2に記載の洗車機は、請求項1に記載の発明であって、前記各洗車コースあるいは各洗車コースにおける前進時と後進時にそれぞれ、前記洗浄手段の移動速度が設定されており、前記各移動速度は、任意に設定変更可能とされていることを特徴としたものである。
上記構成によれば、各洗車コースあるいは各洗車コースにおける前進時と後進時に設定されている洗浄手段の移動速度はそれぞれ、任意に設定変更可能とされるため、所望の移動速度で洗車が行われることとなる。
そして、請求項3に記載の洗車機は、請求項2に記載の発明であって、前記液剤が前記洗浄手段へ供給され前記被洗浄車両に対して実際に噴霧されるまでの時間である第1係数が設定されており、前記停止位置は、前記走行路の距離を前記設定された前記洗浄手段の移動速度で除算して求められる洗浄手段の第1移動時間から、前記第1係数を減算して求められる時間により設定されることを特徴としたものである。
上記構成によれば、停止位置は、走行路の距離を設定された洗浄手段の移動速度で除算して求められる洗浄手段の第1移動時間から、第1係数を減算して求められる時間により設定され、洗浄手段が走行路の後進限位置から前進を開始してから、上記設定された時間が経過すると、液剤の供給が停止され、洗浄水の供給が継続されるため、洗浄手段の前進限位置到達時において洗浄手段内に液剤が残留することが回避される。
しかも、請求項4に記載の洗車機は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の発明であって、前記洗浄手段が前進中に、前記洗浄手段の折り返しを入力する入力手段を設け、前進時において前記入力手段により折り返し位置が指示されるとその折り返し位置が設定され、以後の前進時において前記洗浄手段が前記折り返し位置に到達すると、前記洗浄手段は自動的に折り返すことを特徴としたものである。
上記構成によれば、洗浄手段が走行路を前進中に入力手段により折り返し位置が指示されて折り返し位置が設定されるため、以後の前進時において洗浄手段が折り返し位置に到達すると、洗浄手段は折り返し位置で自動的に折り返えされ、したがって作業員の手間が軽減される。
また、請求項5に記載の洗車機は、請求項4に記載の発明であって、前記洗浄手段の後進限位置からの移動時間を測定するタイマーを備えており、前記前進時に設定されている前記洗浄手段の移動速度と、前記タイマーにより測定された、設定された折り返し位置までの前記洗浄手段の第2移動時間とによって、前記後進限位置から前記折り返し位置までの第1距離が求められ、以後の前進時において、この以後の前進時に設定されている前記洗浄手段の移動速度と、前記第1距離とによって、前記後進限位置から前記折り返し位置まで移動するために必要な第3移動時間を求めて、前記洗浄手段が後進限位置より移動を開始して前記第3移動時間の経過すると、前記洗浄手段を自動的に折り返えさせることを特徴としたものである。
上記構成によれば、前進時において、この前進時に設定されている洗浄手段の移動速度と、タイマーにより測定された、設定された折り返し位置までの前記洗浄手段の第2移動時間とによって、後進限位置から折り返し位置までの第1距離が求められる。そして、以後の前進時において、この以後の前進時に設定されている洗浄手段の移動速度と、第1距離とによって、後進限位置から折り返し位置まで移動するために必要な第3移動時間が求められ、洗浄手段が後進限位置から移動を開始してから第3移動時間の経過後に到達する折り返し位置にて洗浄手段は自動的に折り返えされるため、作業員の手間が軽減される。
本発明の洗車機は、洗車コースとして、液剤を前記被洗浄車両に対して噴霧する洗車コースが選択されると、洗浄手段の前進限位置到達時において洗浄手段内に液剤を滞留させないよう液剤の供給が停止される位置である停止位置が設定され、洗浄手段がこの停止位置に到達すると、液剤の供給が停止され、前進限位置到達時には洗浄手段内に液剤が残留することがなくなり、直ぐに後進の動作に入ることができ、洗車時間を短縮することができ、また液剤が必要以上に消費されることを回避することができ、したがって液剤の消費を必要最低限とすることができる。
以下に、本発明の実施の形態における洗車機について、図面を参照しながら説明する。
本実施の形態の洗車機は、洗浄手段により噴霧する洗浄水あるいは液剤の設定による被洗浄車両の洗車コースを複数有し、選択された洗車コースに基づいて被洗浄車両の洗浄を行う手洗専用の洗車機である。なお、洗車機(枠状フレーム)の長手方向を前後方向、短手方向を左右方向とする。また、走行レールにおいて走行体の後進限位置(ホームポジション)から前進限位置までの移動を前進、前進限位置から後進限位置までの移動を後進とする。
図1〜図3に示すように、洗車機1は、鉛直方向に立設された複数(5本)の支柱2と、これら支柱2により支持されている枠状フレーム3と、枠状フレーム3により支持されて前後方向Xに設けられている一対の走行レール(走行路の一例)4と、走行用モータ5により走行レール4に案内されて往復移動される走行体6と、走行体6に吊設されて車両(被洗浄車両の一例)14の左右側部および天井部を囲むように形成され、車両14に対して洗浄水または吸い上げた液剤を洗浄水に混合して噴霧するアーチ型ノズルフレーム7(洗浄手段の一例)と、枠状フレーム3の上部に設けられ、一端が走行体6と連結され他端が枠状フレーム3と連結されているアーチブーム8と、枠状フレーム3においてアーチブーム8が連結されている部分の下方に立設されている支柱部材9と、洗車コース(洗浄水、シャンプー、ワックス)などを設定する操作ボックス10と、分配手段31(後述する)および液剤供給手段51(後述する)などを有する供給装置18を備えている。なお、上記走行体6の最大移動ストローク(後進限位置と前進限位置との間の全体距離)は、例えば5.2mである。
また、走行レール4の前端である前進限位置には、走行体6が前進限に到達すると作動する第1リミットスイッチ11が設けられ、走行レール4の後端である後進限位置には、走行体6が後進限に到達すると作動する第2リミットスイッチ12が設けられている。
図4に示すように、上記アーチ型ノズルフレーム7は、第1配管15と、第2配管16、第3配管17から構成されており、第1配管15には、洗浄水を噴霧する複数(8個)の回転自在な洗浄水ノズル15aが配置され、第2配管16には、所定間隔おきに洗剤を噴霧する複数(10個)の洗剤ノズル16aが配置され、第3配管17には、上部にワックスを噴霧する複数(2個)のワックスノズル17aが配置されている。なお、上記洗浄水ノズル15aは、洗浄水の噴射反力を利用することにより旋回され、広範囲に高圧の洗浄水が噴射される。
図5に示すように、操作ボックス10は、水洗いボタン21と、シャンプーボタン22と、ワックスボタン23と、スタートボタン24と、ストップボタン25と、切り換えスイッチ26と、折り返し入力ボタン27(入力手段の一例)を備えている。
上記操作ボックス10の水洗いボタン21と、シャンプーボタン22と、ワックスボタン23と、スタートボタン24により設定される洗車コースの一例を表1に示し、各コースについて説明する。
Figure 2007038883
「水洗いコース」
上記水洗いボタン21を操作し、スタートボタン24を操作すると、水洗いコースが選択される。この水洗いコースでは、走行体6の前進時および後進時において、アーチ型ノズルフレーム7の洗浄水ノズル15aから洗浄水が噴霧(塗布)される。
「シャンプーコース1」
上記シャンプーボタン22を操作し、スタートボタン24を操作すると、シャンプーコース1が選択される。このシャンプーコース1では、前進時において、アーチ型ノズルフレーム7の洗浄水ノズル15aから洗浄水が噴霧され、後進時において、アーチ型ノズルフレーム7の洗剤ノズル16aから洗剤が噴霧される。
「シャンプーコース2」
上記シャンプーボタン22を2回以上操作し、スタートボタン24を操作すると、シャンプーコース2が選択される。このシャンプーコース2では、前進時において、アーチ型ノズルフレーム7の洗剤ノズル16aから洗剤が噴霧され、後進時にも、アーチ型ノズルフレーム7の洗剤ノズル16aから洗剤が噴霧される。
「ワックスコース」
上記ワックスボタン23を2回以上操作し、スタートボタン24を操作すると、ワックスコース(1往復)が選択される。このワックスコースでは、前進時において、アーチ型ノズルフレーム7のワックスノズル17aからワックスが噴霧され、後進時において、アーチ型ノズルフレーム7の洗浄水ノズル15aから洗浄水が噴霧される。
なお、上記シャンプーコース1、シャンプーコース2およびワックスコースでは、前進時において洗剤の噴霧が終了した後、すなわちアーチ型ノズルフレーム7が前進限位置に到達した後、作業者により用具等を用いて車両14上の洗剤やワックスを広げたりする作業が行われるため、走行体6は一旦停止される。そして、所定時間経過後、洗車作業が再開される(後進動作が再開される)。
「ワックスセットコース」
上記ワックスボタン23を操作し、スタートボタン24を操作すると、ワックスセットコース(3往復)が選択される。このワックスセットコースでは、第1前進時において、アーチ型ノズルフレーム7の洗浄水ノズル15aから洗浄水が噴霧され、第1後進時において、アーチ型ノズルフレーム7の洗剤ノズル16aから洗剤が噴霧され、走行体6は一旦停止される。そして、再度スタートボタン24を操作することにより、洗車作業が再開され、第2前進時において、アーチ型ノズルフレーム7の洗浄水ノズル15aから洗浄水が噴霧され、第2後進時においても、アーチ型ノズルフレーム7の洗浄水ノズル15aから洗浄水が噴霧される。続いて第3前進時において、アーチ型ノズルフレーム7のワックスノズル17aからワックスが噴霧され、第3後進時において、アーチ型ノズルフレーム7の洗浄水ノズル15aから洗浄水が噴霧される。
なお、ワックスセットコースが選択された場合、洗剤の噴霧が行われる第1後進時において洗剤の噴霧が終了した後は、走行体6は一旦停止されるが、第2前進時において洗浄水の噴霧が終了した後については、上述した作業者による作業が発生しないため、走行体6は停止することなく、直ぐに第3前進動作に移る。なお、直ぐに第3前進動作に移ることは絶対条件ではない。
上記ストップボタン25が操作されると走行体6の走行、およびアーチ型ノズルフレーム7による噴霧動作が停止される。
上記切り換えスイッチ26を操作することにより、洗車機1を切状態、運転状態または点検状態に切り換えることができる。
図6に示すように、供給装置18には分配手段(水パネル)31が設けられ、この分配手段31は、弁群の制御などによって、前記各ノズル15a〜17aへ分水供給するものである。すなわち前記分配手段31は、地上側の水供給手段32に主給水ホース33を介して接続されている。前記水供給手段32は、貯水タンク34と、この貯水タンク34内に配設される水中ポンプ35などからなり、この水中ポンプ35に前記主給水ホース33の始端が接続されている。
前記主給水ホース33からは、各配管15〜17を介して前記各ノズル15a〜17aに接続される副給水ホース36〜38が分岐され、これら副給水ホース36〜38中には電磁式の開閉弁39〜41が設けられている。そして各ノズル15a〜17aのうち、洗浄水Wのみを噴射させる洗浄水ノズル15aを除く希釈液剤用のノズル16a,17a、つまり液剤を洗浄水Wにより希釈した希釈液剤を車両14に対して噴射する希釈液剤用のノズル16a,17aに対応して、それぞれ同様な構成の液剤供給手段51が接続されている。
すなわち、希釈液剤用のノズル16a,17aに対応して、前記開閉弁40,41の下手において副給水ホース37,38中には、それぞれサイフォンインジェクター52が2つ設けられている。そして、貯液タンク53(53A〜53B)と、これら貯液タンク53から前記サイフォンインジェクター52に亘って設けられる配管54と、この配管54中に設けられる液剤ポンプ55a,55bと、これら液剤ポンプ55a,55bの下手において前記配管54中に設けられる逆止弁56とが設けられる。
また、各逆止弁56によって、前記配管54中に空気取り込み孔57が形成されることになり、以て前記サイフォンインジェクター52の吸引が液剤ポンプ55a,55bの噴出量を超えたとき空気Aを取り込み可能に構成されている。
ここで、希釈液剤用のノズル16aに対応する貯液タンク53Aには液剤として液状の洗剤B、希釈液剤用のノズル17aに対応する貯液タンク53Bには液剤として液状のワックスCが貯えられている。なお、前記各液剤としては、原液もしくは所定濃度に希釈されたものが適宜用いられる。以上の52〜57などにより、液剤供給手段51の一例が構成される。
上記構成の洗車機の制御ブロック図を図7に示す。
図示するように、操作ボックス10に内蔵された例えばシーケンサからなる制御装置71は、入力側として第1リミットスイッチ11、第2リミットスイッチ12、水洗いボタン21、シャンプーボタン22、ワックスボタン23、スタートボタン24、ストップボタン25、折り返し入力ボタン27が接続され、出力側として走行用モータ5と接続されているインバータ13、水中ポンプ35、液剤ポンプ55a,55b、開閉弁39,40,41が接続されており、記憶部72と、演算部73と、制御部74と、タイマー75とから構成されている。
各洗車コースにおける前進時と後進時にそれぞれ、走行体6(アーチ型ノズルフレーム7)の移動速度が設定されている。すなわち、上記インバータ13は、15段速{速度1(高速;高周波数)〜速度15(低速;低周波数)}まで設定可能とされており、制御装置71内の記憶部72には、洗浄水噴霧時は速度1(周波数F1)、洗剤噴霧時は速度3(周波数F3)、ワックス噴霧時は速度4(周波数F4)となるよう設定(記憶)されている。なお、上記洗浄水,洗剤,ワックス噴霧時における速度(周波数)は任意に設定変更可能とされている。また前記洗浄水噴霧時の速度を、各洗車コース(水洗いコース、シャンプーコース、ワックスコース)毎に設定することができる。
また、記憶部72には、上述した洗浄水および各液剤の噴霧時における走行体6の移動速度の他に、走行体6を1秒間に1Hz(所定の条件)で動作させた移動距離である係数「0.01113」と、洗車機1の最も近くに各貯液タンク53が設置された場合において、液剤ポンプ55aが液剤(洗剤)を吸い始めてからノズル16aに到達するまでの時間(洗浄手段から液剤が抜けるまでの時間)である係数「n秒」(第1係数)と、液剤ポンプ55bが液剤(ワックス)を吸い始めてからノズル17aに到達するまでの時間(洗浄手段から液剤が抜けるまでの時間)である係数「m秒」(第1係数)が設定(記憶)されている。また、上記係数「0.01113」は、走行用モータ5の回転数やそのモータ軸に付属するローラの径などを考慮して算出されている。
制御装置71の演算部73は、水洗いボタン21,シャンプーボタン22,ワックスボタン23のいずれかから操作信号を入力すると、選択された洗車コースに設定されている走行体6の移動速度を記憶部72で確認し、後進限位置から液剤吸い上げ停止位置Nまで移動するために要する時間T1、および2回目以降の前進時における後進限位置から折り返し位置Rまで移動するために要する時間T3等を算出する(詳細は後述する)。
制御装置71の制御部74は、上記演算部73で求められた上記各時間T1,T3等に基づいてインバータ13、水中ポンプ35、液剤ポンプ55a,55b、開閉弁39,40,41を制御する。
また、制御部74は、次の制御を実行する。
まず、水洗いボタン21またはシャンプーボタン22が操作された場合、あるいはワックスボタン23が2回以上操作された場合、すなわち1往復する洗車コースが選択された場合、前進時において第1リミットスイッチ11から作動信号が入力されると一旦停止させる。そして、所定時間経過後、走行用モータ5を逆転させて走行体6を後進させ、後進時において第2リミットスイッチ12から作動信号が入力されると走行用モータ5を停止させる。
また、ワックスボタン23が(1回)操作された場合、すなわち3往復する洗車コースが選択された場合、第1前進時において第1リミットスイッチ11から作動信号が入力されると、走行用モータ5を逆転させて走行体6を後進させ、後進時において第2リミットスイッチ12から作動信号が入力されると一旦停止させる。そして、再度スタートボタン24を操作することにより、洗車作業が再開され、走行用モータ5を正転させ、第2前進時において第1リミットスイッチ11から作動信号が入力されると走行用モータ5を逆転させて走行体6を後進させ、第2後進時において第2リミットスイッチ12から作動信号が入力されると走行用モータ5を正転させ、第3前進時において第1リミットスイッチ11から作動信号が入力されると走行用モータ5を逆転させて走行体6を後進させ、第3後進時において第2リミットスイッチ12から作動信号が入力されると走行用モータ5を停止させる。
なお、ストップボタン25から停止信号が入力されると全ての動作が停止される。また、2往復する洗車コースが選択された場合において、第1前進時に折り返し入力ボタン27から操作信号が入力されると、走行用モータ5を逆転させる。
制御装置71のタイマー75は、走行体6(アーチ型ノズルフレーム7)の前進または後進開始、またはスタートボタン24の操作信号を入力すると、走行体6(アーチ型ノズルフレーム7)の移動時間の測定を開始し、第1リミットスイッチ11の動作、または第2リミットスイッチ12の動作、または折り返し入力ボタン27の操作により停止し、リセットされる。
以下に、上記した実施の形態における作用を説明する。
洗車を行うに際して、まず車両14を所定の位置に停止させた状態で作業者が操作ボックス10の各種ボタンを操作し、希望する洗車コース(洗浄条件)が設定される。そして、スタートボタン24を操作することで、走行体6(アーチ型ノズルフレーム7)を往復走行させながら、洗浄水ノズル15aを介しての洗浄水Wの供給、洗剤ノズル16aを介しての希釈した洗剤bの供給、ワックスノズル17aを介しての希釈したワックスcの供給などを適宜に組合せて作動させることにより、車両14に対して所望の洗車工程が行えることとなる。
このように、車両14の洗車を行う際、各貯液タンク53の液剤は、各貯液タンク53に設けられた液剤ポンプ55によって分配手段31へ吸い上げられ、分配手段31で水により希釈された後、各ノズル15a〜17aより噴霧される。
ここで、例えば選択されている洗車コースがシャンプーコース2であった場合の液剤の吸い上げ制御方法について、図8を参照しながら説明する。
まず制御装置71は、選択されている洗車コースが洗剤bを噴霧するシャンプーコース2であることを認識して、すなわち前進時および後進時において洗剤bが噴霧されることから走行体6が速度3(周波数F3)で走行することを認識する。
次に、走行体6の最大移動ストロークである5.2mを、速度3(周波数F3)で移動するときの時間Ts(第1移動時間)を求める。
Ts=5.2/(0.01113×F3) ・・・(a)
そして、上記(a)式の時間Tsよりn秒(液剤ポンプ55aが洗剤を吸い始めてからノズル16aに到達するまでの時間)を減算して液剤ポンプ55aを停止する時間T1を算出する。
T1=Ts−n ・・・(b)
上記(b)式により、走行体6(アーチ型ノズルフレーム7)が液剤(洗剤)吸い上げ停止位置Nに到達する時間T1を求めることができる。
したがって、スタートボタン24の操作にともないタイマー74を作動させて、後進限位置をスタートしてから液剤吸い上げ停止位置(液剤の供給の停止位置に相当する)Nに到達するまでの時間、すなわちタイマー75による測定時間がT1となるまでの間、液剤ポンプ55aが駆動され、開閉弁40が開かれ、水中ポンプ35により洗浄水Wが吸い上げられ、液剤ポンプ55aにより洗剤Bが吸い上げられることにより、希釈された洗剤bが洗剤ノズル16aから車両14に対して噴霧され、アーチ型ノズルフレーム7が液剤吸い上げ停止位置Nに到達すると(時間T1が経過すると)、液剤ポンプ55aが停止され、洗浄水Wのみが洗剤ノズル16aから車両14に対して噴霧される。その後、前進限位置に到達して第1リミットスイッチ11が作動すると走行体6は停止され、タイマー74はリセットされる。
そして、所定時間経過後、走行を再開する際(後進動作に移る際)、タイマー74を再作動させて、前進限位置をスタートしてから液剤吸い上げ停止位置(液剤の供給の停止位置に相当する)Nに到達するまでの時間、すなわちタイマー75による測定時間がT1となるまでの間、液剤ポンプ55aが駆動され、開閉弁40が開かれ、水中ポンプ35により洗浄水Wが吸い上げられ、液剤ポンプ55aにより洗剤Bが吸い上げられることにより、希釈された洗剤bが洗剤ノズル16aから車両14に対して噴霧され、アーチ型ノズルフレーム7が液剤吸い上げ停止位置Nに到達すると(時間T1が経過すると)、液剤ポンプ55aが停止され、洗浄水Wのみが洗剤ノズル16aから車両14に対して噴霧される。そして、後進限位置に到達して第2リミットスイッチ12が作動すると、走行体6は停止され、開閉弁39が閉じられ、水中ポンプ35が停止される。
このように、選択されている洗車コースがシャンプーコース2であった場合、制御装置71は、前進時および後進時において設定されている走行体6の速度3(周波数F3)を認識した後、この走行体6の速度および上記各係数を用いて、走行体6が後進限位置および前進限位置から液剤吸い上げ停止位置Nまで走行する際に要する時間T1を算出し、この時間T1の間、液剤ポンプ55aにより洗剤Bを吸い上げて、時間T1経過後(液剤吸い上げ停止位置Nに到達後)、液剤ポンプ55aの駆動を停止させて洗剤Bの吸い上げを停止させる。
次に、例えば選択されている洗車コースがワックスセットコースであった場合の走行体6(アーチ型ノズルフレーム7)の自動折り返し方法について、図9を参照しながら説明する。なお、ここでは自動折り返し方法についてのみ説明を行うが、上述した液剤の吸い上げ制御も同時に行われるものとする。このとき、第1後進時における上記液剤(洗剤)吸い上げ停止位置Nは、上述と同様に求められ、後進限位置より手前の位置とされ、また第3前進時における上記液剤(ワックス)吸い上げ停止位置Mは、上述と同様に求められ、折り返し位置Rより手前の位置とされる。
まず制御装置71は、3往復するうちの1回目の往復工程が水洗いコースであることを認識し、すなわち第1前進時において洗浄水が噴霧されることから走行体6が速度1(周波数F1)で走行することを認識して、またスタートボタン24の操作にともないタイマー74を作動させて、洗浄水の噴霧を開始させる。すなわち、開閉弁39が開かれ、水中ポンプ35により洗浄水Wが吸い上げられることにより、洗浄水が洗浄水ノズル15aから車両14に対して噴霧される。
その後、走行体6が任意の位置、例えば車両14の前端に到達して、作業者により操作ボックス10の折り返し入力ボタン27が入力されると、走行体6は停止され、その位置が折り返し位置Rに設定され、制御装置71はタイマー74により測定された後進限位置から折り返し位置Rまでの走行体6の移動時間T2(第2移動時間)を記憶する。なお、作業者による操作ボックス10の折り返し入力ボタン27の入力が行われなかった場合、すなわち走行体6が前進限位置まで走行された場合は、タイマー74により測定された時間T2は記憶されない。
続いて、制御装置71は、上述した係数「0.01113」、水洗いコースにおける走行体6の速度1(周波数F1)、および記憶した走行体6の移動時間T2に基づいて、後進限位置から折り返し位置Rまでの距離X3(第1距離)を算出する。
X3=0.01113×F1×T2 ・・・(f)
上記(f)式により、後進限位置から折り返し位置Rまでの距離X3が求められる。
その後、所定時間停止された後、走行体6の走行方向が反転され、走行体6を折り返し位置Rから後進限位置へ後進される。第1後進時はシャンプー工程であり、洗剤が噴霧されることから走行体6が速度3(周波数F3)で走行することを認識して、液剤ポンプ55aを停止する時間T5を算出する。シャンプーコースにおける走行体6の速度3(周波数F3)であり、折り返し位置Rから後進限位置までに要する時間T6(第2移動時間)は、後進限位置から折り返し位置Rまでの距離X3が変化しないため、
X3=0.01113×F3×T6 ・・・(g)
より、
T6=X3/(0.01113×F3) ・・・(h)
となり、上記(h)式の距離X3に上記(f)式を代入することにより、
T6=0.01113×F1×T2/(0.01113×F3)
=(F1/F3)×T2 ・・・(i)
となる。
そして、上記(i)式の時間T6よりn秒(液剤ポンプ55bが洗剤を吸い始めてからノズル16aに到達するまでの時間)を減算して液剤ポンプ55aを停止する時間T5を算出する。
T5=T6−n
=(F1/F3)×T2−n ・・・(k)
後進開始にともないタイマー74を作動させて、液剤吸い上げ停止位置(液剤の供給の停止位置に相当する)Nに到達するまでの時間、すなわちタイマー74による測定時間がT5となるまでの間、液剤ポンプ55aが駆動され、開閉弁40が開かれ、水中ポンプ35により洗浄水Wが吸い上げられ、液剤ポンプ55aにより洗剤Bが吸い上げられることにより、希釈された洗剤bが洗剤ノズル16aから車両14に対して噴霧され、アーチ型ノズルフレーム7が液剤吸い上げ停止位置Nに到達すると(時間T5が経過すると)、液剤ポンプ55aが停止され、洗浄水Wのみが洗剤ノズル16aから車両14に対して噴霧される。その後、後進限位置に到達して第2リミットスイッチ12が作動すると走行体6は停止され、タイマー74はリセットされる。
続いて第2前進時と第2後進時は、水洗いコースであることを認識し、走行体6が前進駆動され、前進開始にともないタイマー74を作動させて、洗浄水の噴霧を開始させる。すなわち、開閉弁39が開かれ、水中ポンプ35により洗浄水Wが吸い上げられることにより、洗浄水が洗浄水ノズル15aから車両14に対して噴霧される。そして、タイマー75による測定時間がT2となると、走行体6は停止され、タイマー74はリセットされ、そのまま走行体6は反転駆動され、後進される。その後、後進限位置に到達して第2リミットスイッチ12が作動すると走行体6は停止され、タイマー74はリセットされる。
続いて、3回目の往復工程がワックスコースであることを認識し、すなわち第3前進時においてワックスcが噴霧されることから走行体6が速度4(周波数F4)で走行することを認識し、再前進動作(第3前進動作)を開始させる。
このとき、後進限位置から折り返し位置Rまでに要する時間T3(第3移動時間)は、走行体6の折り返し位置である折り返し位置Rが変化しないため、すなわち後進限位置から折り返し位置Rまでの距離X3が変化しないため、上記(f)式の時間T2を時間T3とすることにより求められ、したがって
X3=0.01113×F4×T3 ・・・(l)
より、
T3=X3/(0.01113×F4) ・・・(o)
となり、上記(o)式の距離X3に上記(f)式を代入することにより、
T3=0.01113×F1×T2/(0.01113×F4)
=(F1/F4)×T2 ・・・(p)
となる。
そして、上記(p)式の時間T3よりm秒(液剤ポンプ55bがワックスを吸い始めてからノズル16bに到達するまでの時間)を減算して液剤ポンプ55bを停止する時間T4を算出する。
T4=T3−m
=(F1/F4)×T2−m ・・・(q)
上記(q)式により、液剤(ワックス)吸い上げ停止位置Mに到達する時間T4を求めることができる。
したがって、第3前進時において、後進限位置をスタートしてから液剤吸い上げ停止位置Mに到達するまでの上記時間T4の間、開閉弁41が開かれ、液剤ポンプ55bによりワックスCが吸い上げられ、水中ポンプ35により洗浄水Wが吸い上げられることにより、希釈されたワックスcがワックスノズル17aから車両14に対して噴霧され、アーチ型ノズルフレーム7が液剤吸い上げ停止位置Mに到達すると(時間T4が経過すると)、液剤ポンプ55bが停止され、洗浄水Wのみがワックスノズル17aから車両14に対して噴霧される。その後、折り返し位置Rに到達すると(時間T3が経過すると)、開閉弁39が開かれるとともに、開閉弁41が閉じられ、自動的に折り返し運転される(第2後進動作に移る)。
そして、第3後進時において、水中ポンプ35により洗浄水Wが吸い上げられることにより、洗浄水Wが洗浄水ノズル15aから車両14に対して噴霧され、アーチ型ノズルフレーム7が後進限位置に到達して第2リミットスイッチ12が作動すると、走行体6は停止され、開閉弁39が閉じられ、水中ポンプ35が停止される。
なお、折り返し位置Rの設定は、ストップボタン25の操作、あるいは洗車コースを設定するボタン(水洗いボタン21またはシャンプーボタン22またはワックスボタン23)の操作により、リセットされる。
このように、走行体6が3回(複数回)往復する洗車コースであった場合、第1前進時において走行体6の折り返し位置である折り返し位置Rを折り返し入力ボタン27により設定し、走行体6の移動速度(インバータ13に設定された周波数F1と係数「0.01113」により演算される)と、後進限位置から折り返し位置Rまでの走行体6の移動時間T2とにより、距離X3を算出し、第1後進時において、走行体6の移動速度(インバータ13に設定された周波数F3と係数「0.01113」により演算される)と、距離X3とにより、折り返し位置Rから後進限位置までに要する時間T6を算出して、液剤吸い上げ停止位置Nに到達する時間T5を算出して、この時間T5の間、液剤ポンプ55aにより洗剤bを吸い上げて、時間T5経過後(液剤吸い上げ停止位置Nに到達後)、液剤ポンプ55aの駆動を停止させて洗剤bの吸い上げを停止させる。
また第2前進時は、第1前進時と同じ水洗い工程であるので、時間T2となると、走行体6は自動的に折り返される。すなわち、第1前進時に折り返し位置Rを折り返し入力ボタン27を操作することにより、第2前進時において走行体6(アーチ型ノズルフレーム7)が折り返し位置Rに到達すると、走行体6を折り返し位置Rで自動的に折り返えされて、後進限位置へ後進させる。
また第3前進時において、走行体6の移動速度(インバータ13に設定された周波数F4と係数「0.01113」により演算される)と、距離X3とにより、後進限位置から折り返し位置Rまでに要する時間T3を算出して、この時間T3の経過後に到達する折り返し位置Rにて走行体6は自動的に折り返される。すなわち、第1前進時に折り返し位置Rを折り返し入力ボタン27を操作することにより、第2前進時において走行体6(アーチ型ノズルフレーム7)が折り返し位置Rに到達すると、走行体6を折り返し位置Rで自動的に折り返えされて、後進限位置へ後進させる。
さらに、第3前進時においては、上記走行体6の移動速度および上記各係数を用いて、走行体6が後進限位置から液剤(ワックス)吸い上げ停止位置Mまで走行する際に要する時間T4を算出し、この時間T4の間、液剤ポンプ55bによりワックスCを吸い上げて、時間T4経過後(液剤吸い上げ停止位置Mに到達後)、液剤ポンプ55bの駆動を停止させてワックスCの吸い上げを停止させる。
以上のように実施の形態によれば、洗剤bなどの液剤が噴霧される洗車コースが選択されると、走行体6(アーチ型ノズルフレーム7)の前進限位置あるいは後進限位置到達時においてアーチ型ノズルフレーム7における第2配管16および副給水ホース37内に液剤を滞留させないよう液剤ポンプ55aによる液剤(洗剤)の吸い上げが停止される位置である液剤吸い上げ停止位置Nが設定され(上記時間T1が求められ)、走行体6(アーチ型ノズルフレーム7)が液剤吸い上げ停止位置Nに到達すると(上記時間T1が経過すると)、液剤ポンプ55aによる液剤(洗剤)の吸い上げが停止されるため、前進限位置あるいは後進限位置到達時において第2配管16および副給水ホース37内に液剤(洗剤)を残留させることがなくなり、液剤(洗剤)が必要以上に消費されることを回避することができ、したがって液剤(洗剤)の消費を必要最低限とすることができる。また第1後進時に、第2配管16から落ちる雫は、洗浄水となっており、液剤の洗い流しに影響を与えることを回避できることから、後進限位置到達後直ぐにでも前進を開始でき、洗車時間を短縮できる。
また、上記実施の形態によれば、走行体6(アーチ型ノズルフレーム7)が複数回往復する洗車コースであった場合、第1前進時において走行体6が折り返される折り返し位置Rを折り返し入力ボタン27により設定することにより、2回目以降の前進時において走行体6が折り返し位置Rに到達すると(上記時間T3が経過すると)、走行体6は折り返し位置Rで自動的に折り返されるため、作業者の手間を省くことができる。また第3前進時において、走行体6(アーチ型ノズルフレーム7)が液剤(ワックス)吸い上げ停止位置Mに到達すると(上記時間T4が経過すると)、液剤ポンプ55bによる液剤(ワックス)の吸い上げが停止されるため、折り返し位置R到達時において第3配管17および副給水ホース38内に液剤(ワックス)を残留させることがなくなり、液剤(ワックス)が必要以上に消費されることを回避することができ、したがって液剤(ワックス)の消費を必要最低限とすることができる。また後進時に、第3配管17から落ちる雫は、洗浄水となっており、余分な液剤(ワックス)の洗い流しに影響を与えることを回避できることから、折り返し位置R到達後直ぐにでも後進を開始でき、洗車時間を短縮できる。
また、上記実施の形態によれば、各洗車コースあるいは各洗車コースにおける前進時と後進時にそれぞれ、走行体6(アーチ型ノズルフレーム7)の移動速度(周波数)が設定されており、例えば洗車機1が設置されている現地で移動速度の変更が行われたとしても、洗車が行われる度に前進限位置または折り返し位置Rから液剤(洗剤)吸い上げ停止位置Nまで移動するために要する時間T1,T5、および2回目以降の前進時における後進限位置から折り返し位置Rまで移動するために要する時間T3と後進限位置から液剤(ワックス)吸い上げ停止位置Mまで移動するために要する時間T4が求められているため、上記移動速度が変更されても対応することができる。
なお、上記実施の形態では、吸い上げた液剤(液状の洗剤Bと液状のワックスC)を洗浄水に混合して希釈し噴霧しているが、液剤を予め洗浄水で希釈して貯液タンク53に蓄え、サイフォンインジェクター52を介することなく、直接、吸い上げた液剤を噴霧するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、水洗いコース、シャンプーコース、ワックスコースの3つのコースを備えていたが、これに限ることはなく、操作ボックス10に他のボタンを設けて、例えば撥水コート剤を噴霧する撥水コートコースなどを備えてもよい。
また、上記実施の形態では、液剤の吸い上げ制御方法における洗車コースにはシャンプーコースが選択されていたが、これに限ることはなく、液剤(例えばワックスや上記撥水コート剤)が噴霧される洗車コースであればよい。
また、上記実施の形態では、自動折り返し方法における洗車コースにはワックスコースが選択されていたが、これに限ることはなく、走行体6(アーチ型ノズルフレーム7)が複数回往復する洗車コースであればよい。
また、上記実施の形態では、アーチ型ノズルフレーム7における第1配管15には、所定間隔おきに洗浄水を噴霧する複数の回転自在な洗浄水ノズル15aが配置されていたが、例えば洗浄水ノズル15aを他のノズル16a,17aと同様の構成としてもよい。
本発明の実施の形態における洗車機の斜視図である。 同洗車機における側面図である。 同洗車機における正面図である。 同洗車機における走行体とアーチ型ノズルフレームの底面図である。 同洗車機における操作ボックスの正面図である。 同洗車機における配管状態の概略説明図である。 同洗車機における制御ブロック図である。 同洗車機における液剤の吸い上げ制御方法の概略説明図である。 同洗車機における自動折り返し方法の概略説明図である。
符号の説明
4 走行レール(走行路)
7 アーチ型ノズルフレーム(洗浄手段)
13 インバータ
14 車両(被洗浄車両)
24 スタートボタン
27 折り返し入力ボタン(入力手段)
55 液剤ポンプ(液剤吸引装置)
74 タイマー
M 液剤吸い上げ停止位置
N 折り返し位置

Claims (5)

  1. 被洗浄車両の上方で前記被洗浄車両の長手方向に設けられている走行路と、前記走行路に沿って往復移動し、前記被洗浄車両に対して洗浄水または液剤を噴霧する洗浄手段を備え、前記洗浄手段より噴霧する洗浄水あるいは液剤の設定による被洗浄車両の洗車コースを複数有し、選択された洗車コースに基づいて前記被洗浄車両の洗浄を行う洗車機であって、
    前記洗車コースとして、前記液剤を前記被洗浄車両に対して噴霧する洗車コースが選択されると、前記液剤の供給を停止する停止位置を前記走行路に設定し、前記洗浄手段が前記停止位置に到達すると、前記液剤の供給を停止し、洗浄水の供給を継続すること
    を特徴とする洗車機。
  2. 前記各洗車コースあるいは各洗車コースにおける前進時と後進時にそれぞれ、前記洗浄手段の移動速度が設定されており、前記各移動速度は、任意に設定変更可能とされていること
    を特徴とする請求項1に記載の洗車機。
  3. 前記液剤が前記洗浄手段へ供給され前記被洗浄車両に対して実際に噴霧されるまでの時間である第1係数が設定されており、
    前記停止位置は、前記走行路の距離を前記設定された前記洗浄手段の移動速度で除算して求められる洗浄手段の第1移動時間から、前記第1係数を減算して求められる時間により設定されること
    を特徴とする請求項2に記載の洗車機。
  4. 前記洗浄手段が前進中に、前記洗浄手段の折り返しを入力する入力手段を設け、
    前進時において前記入力手段により折り返し位置が指示されるとその折り返し位置が設定され、以後の前進時において前記洗浄手段が前記折り返し位置に到達すると、前記洗浄手段は自動的に折り返すこと
    を特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の洗車機。
  5. 前記洗浄手段の後進限位置からの移動時間を測定するタイマーを備えており、
    前記前進時に設定されている前記洗浄手段の移動速度と、前記タイマーにより測定された、設定された折り返し位置までの前記洗浄手段の第2移動時間とによって、前記後進限位置から前記折り返し位置までの第1距離が求められ、以後の前進時において、この以後の前進時に設定されている前記洗浄手段の移動速度と、前記第1距離とによって、前記後進限位置から前記折り返し位置まで移動するために必要な第3移動時間を求めて、前記洗浄手段が後進限位置より移動を開始して前記第3移動時間の経過すると、前記洗浄手段を自動的に折り返えさせること
    を特徴とする請求項4に記載の洗車機。
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