JP4274950B2 - 洗車装置 - Google Patents

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本発明は、自動車に洗浄水・液剤・ワックス・撥水剤等を噴射し、ユーザもしくはサービスマンが手洗いで洗車を行うブラシレスタイプの洗車装置に関するものである。
この種の洗車装置として、特開平8−226243号が知られている。この装置は、カーポートに洗車機能を持たせたものであり、車両が駐車可能な架台フレームと、架台フレームの状に配設されたガイドレールと、ガイドレールに沿って走行する移動フレームと、移動フレームに搭載される噴射ノズル付きの配水パイプと、配水パイプに接続するポンプユニットとを備え、架台フレーム間に駐車した車両に対して、移動フレームをガイドレールに沿って往復走行させながら、配水パイプの噴射ノズルから洗浄水や液剤などを噴射させ、車体の洗浄を図るものである。この装置における配水パイプは、車両を幅方向に挟むような門型状をなし、移動フレームの走行に伴い車両の周面全体に洗浄水を作用できるようになっている。
しかし、この配水パイプでは、パイプ内面に備えた噴射ノズルが対面する車両側面及び上面に対しては高圧の洗浄水を作用させることができるが、車両前面及び後面には作用させることができず、洗い残しが生じるという問題があった。また、車体に洗剤を吹き付けた状態で移動フレームの走行を一旦停止し、ユーザやサービスマンがこの洗い残し部分を手洗いするといった使い方をしようとすると、配水パイプが停止している側の車体部分を洗浄する際、配水パイプやパイプの内面に設けた噴射ノズルが邪魔となり作業性が悪い。そして、移動フレームを停止させる位置を車体から離すように設定すると、移動フレームの走行域となるガイドレールが長くなり、装置全体の占有場所が大きくなってしまう。
また、このような装置は、洗浄できる範囲が移動フレームの走行範囲内であることから、車両をこの決められた範囲内に停車させる必要があるが、架台フレーム内に車両を停車する際、停車目安が分かりづらいという問題があった。
特開平8−226243号公報
本発明が解決しようとする第1の課題は、本体の設置スペースを小さく保ちながら、洗車工程を一旦停止しての手洗い作業を可能にし、この手洗い作業中は洗浄水を噴射する散水パイプを作業の邪魔にならないようにすることのできる洗車装置を提供することにある。
また、本発明が解決しようとする第2の課題は、車両を洗車可能な停車スペースに乗り入れる際に、特別な装備を要さず確実に適切な位置に停車することができる洗車装置を提供することにある。
このような第1の課題を解決するために本発明は、洗浄する自動車を跨ぐように配設されたフレームと、該フレームの上方に取り付けられる台車走行レールと、該レールに沿って自動車の長さ方向に走行する台車と、該台車から自動車を挟むように吊下される左右一対のスイングアームと、前記アームに設けられ自動車に向けて洗浄水を噴射する噴射ノズルと、該ノズルに洗浄水を供給する給水ユニットとを備えた洗車装置であって、前記スイングアームを洗車位置に停車した自動車の幅方向に挟んだ開位置から自動車の前面もしくは後面に回り込んだ閉位置までの範囲で揺動可能とし、該スイングアームを移動する移動手段と、該移動手段を操作する操作手段とを備えたものである。
台車は、泡状の洗剤等を散布する液剤散布パイプと、撥水剤及び洗浄水を散布する撥水剤散布パイプとを備え、台車の往行もしくは復行に伴い、スイングアームから洗浄水を散布する工程、洗剤散布パイプから洗剤を散布する工程、撥水剤散布パイプから撥水剤を散布する工程を実行可能にするとともに、少なくとも洗剤散布工程の終了後に台車の走行を一旦停止して手洗い洗車を行えるようにし、該手洗い洗車時に前記操作手段の操作を有効として移動手段を介して台車を移動可能になっている。移動手段は、スイングアームを開位置から閉位置の範囲で揺動させる揺動手段もしくは揺動パイプを開位置のまま台車を走行させる台車走行手段からなり、操作手段は、手動入力する操作スイッチからなる。
また、第2の課題を解決するために本発明は、洗浄する自動車を跨ぐように配設されたフレームと、該フレームの上方に取り付けられる台車走行レールと、該レールに沿って自動車の長さ方向に走行する台車と、該台車から自動車を挟むように吊下される左右一対のスイングアームと、前記アームに設けられ自動車に向けて洗浄水を噴射する噴射ノズルと、該ノズルに洗浄水を供給する給水ユニットとを備えた洗車装置であって、前記スイングアームを洗車位置に停車した自動車の幅方向に挟んだ開位置から自動車の前面もしくは後面に回り込んだ閉位置までの範囲で揺動可能に構成し、該スイングアームを移動させる移動手段と、前記台車走行レールにおける前記台車の待機位置を任意に設定する設定手段と、該設定手段で設定された待機位置で前記移動手段を作動させる制御手段とを備えたものである。
設定手段は、台車走行レールの台車走行範囲内における任意の位置に待機位置を設定可能とし、制御手段は、設定手段で設定された待機位置でスイングアームを閉位置にするよう移動手段を作動させて車両の入場を待機するとともに、洗車開始指令があると台車を台車走行レールの台車走行限界位置に移動させてから洗車を開始する。
第1の課題を解決する本発明の洗車装置によれば、噴射ノズルを備えた左右一対のスイングアームを自動車を幅方向に挟んだ開位置から、自動車の前面部及び後面部に回り込んだ前閉じ及び後閉じ位置の間で揺動させて洗車を行うようにしたので、台車を車両の長さよりも短い範囲で走行させれば良く、設置スペースを小さくしつつ、自動車の前後に回り込むスイングアームにより、広域な洗車可能エリアを形成できる。そして、アームを移動する移動手段と、この移動手段を操作する操作手段とを備えたので、スイングアームを手洗いの邪魔にならない任意の位置に移動させることができる。また、台車には、液剤やワックスを散布する専用のパイプが設けられているため、台車を必要最小限の走行範囲で駆動させながら、自動車の上面に確実に液剤や撥水剤が散布される洗車工程が実行でき、洗剤を散布した後に台車の走行を一旦停止して手洗い洗車を実行するに当たり、スイングアームを手動操作で移動させることができるので、操作性と作業性がよい。更に、アームの移動をアームの揺動か、台車の走行によって行うようにしたので、車両の洗浄箇所に応じて自由に移動させることができる。
また、第2の課題を解決する本発明の洗車装置によれば、台車走行レールにおける任意の位置に台車の待機位置を設定でき、設定された待機位置でスイングアームを閉位置に移動させておくことで、車両の入車時の目安となり、車両を適切な停車位置に停車させやすくなる。また、台車の待機位置を任意に設定できるようにしたので、本体への自動車の乗り入れ口の位置や周囲障害物の有無等による限定された設置場所の事情に合わせて本体をレイアウトすることができ、組立性を向上させることができる。更に、車両を停止場所に停車した後、洗車開始指令があると台車を台車走行レールの台車走行限界位置に移動させてから洗車を開始するので、待機位置に関わらず確実に洗車を行えることができる。
給油所や有人の洗車場に設置され、自動車の全面に高圧の洗浄水を噴射して汚れを取り除いた後、自動車の表面に散布された液剤で手洗いを施し、濯ぎを図るといった使い方をする洗車装置として採用できる。
以下、図面を基に、本発明の実施例について説明する。図1は本発明の洗車装置の正面図、図2は同装置の側面図、図3は同装置の平面図である。
1,1は本体フレームで、床面に設定した自動車の洗車エリアAを短手方向に跨ぐようにアーチ状に形成され、所定間隔S1を持たせて前後一対に設置されている。フレーム間の間隔S1は、設置や運搬上の便宜を考慮して決定されるもので、フレームを前後に配置した状態でトラック等に積載可能な範囲で設定しておけば、設置する現地での組立作業を低減することができる。2は台車走行レールで、フレーム1,1間の上方に架設される固定部2aと、フレーム1,1の前後に取り付けられる延長部2bからなり、本体フレーム1,1間の間隔S1よりも長い台車の走行範囲を確保した状態で、本体フレーム1,1間の上方内面に備えられる。3は台車で、台車走行レール2の前端近傍と後端近傍に各1つずつ設けたリミットスイッチ4a,4bによって与えられる走行範囲S2で台車走行レール2を往復走行する。ここでは、台車3は、洗車エリアAにおける自動車の乗り入れ口と反対側のリミットスイッチ(図における4a)がスイッチングしている状態を待機位置として設定されるものである。よって、本体を設置した初期段階において、どちらのリミットスイッチ4a,4bがスイッチングしている状態を台車4の待機位置とするを決定すれば良く、設置レイアウトの自由度が高くなる。
5はポンプ等を内蔵した給水ユニットで、ホースを介して台車3に洗浄水を供給する。この給水ユニット5からのホースは、いずれか一方の本体フレーム1下部に形成される配管引込部1aに接続されて、フレーム1に沿って立ち上げられ、同フレーム1の上部に形成した配管引出部1bから外部に引き出された後、同フレーム1に折り畳み自在に取り付けられた給水アーム1cに支持されて、台車3に接続されている。6は料金受付や洗車コース選択などを行う受付ユニットで、使用者が操作しやすい高さに操作パネルや電装品を備えた機能ボックス部6aを形成し、下方部に洗車用具(バケツや手洗い用ムートンなど)を収納する収納部6bを形成している。収納部6bには、前面に前倒式の収納ボックスが備えられ、側面にタオル掛けが装備されている。
このように構成する装置では、フレーム1,1に、台車走行レール2の固定部2aと、台車3が組み付けられた状態で搬送され、設置場所では給水ユニット5を本体フレーム1の左右どちら側に設置するか、もしくは自動車の乗り入れ口を本体フレーム1前後どちら側にするかを決定した上で、本体フレーム1を載置固定し、台車走行レール2の延長部2bを組み付け、給水ユニット5と台車3を接続するだけの作業で済み、きわめて容易に設置作業が行える。
7,7は台車3の下方に取り付けられるスイングアームで、左右一対に設けられ、台車3の走行方向と直交して自動車を挟む開位置から、台車3の走行方向に沿って自動車の前端に回り込む前閉位置及び台車3の走行方向に沿って自動車の後端に回り込む後閉位置までの範囲S3で変位する。これにより、図3に示すように、台車3の走行範囲S2よりも前後に円弧状に拡張された洗車エリアAが形成される。このスイングアーム7,7は、台車3に取り付けられる回転管7a,7aと、この回転管7a,7aから水平に延びる水平管7b,7bと、この水平管7b,7bの先端から床面に向けて垂直に延びる垂直管7c,7cとからなり、正面視逆L字状に形成される。これら回転管7a〜垂直管7cは、すべて中空をなして通水し、前記給水ユニット5からの送水を受けて、水平管7bの内側に設けた複数の噴射ノズル8及び垂直管7cの内側に設けた噴射ノズル9から高圧の洗浄水を噴射する。
スイングアーム7,7の垂直管7cは、水平管7bに対して、平面視で前後に距離Lずらした状態で配置されている。これは、垂直管7c,7cが向かい合った状態(開位置)で、それぞれの噴射ノズル9から噴射される洗浄水が干渉して洗浄効果を低下させてしまうのを防ぐためのもので、ここでは、一方の垂直管7c(図3における左側)を前方へ、他方の垂直管7c(図3における右側)を後方へ距離Lずらして配置している。また、垂直管7cの噴射ノズル9は、図1に示すように、正面視で斜め下方向に噴射させるようにしている。これにより、水平管7bの噴射ノズル8からの噴射と、垂直管4cの噴射ノズル9からの噴射が干渉せずに、効率よく車体に洗浄水を噴射させることができる。
続いて、図4〜6を用いて台車3に付属される装置を説明する。
10は正逆転可能な台車走行モータで、4つの車輪11,11,12,12のうち、駆動輪11,11の車軸13に連係装置14を介して連係し、台車3を台車走行ガイド枠2内で前後方向に往復走行させる。15,15は前記スイングアーム7,7を開閉する回動装置で、アーム7,7の回転管7a,7a先端に固着される第1スプロケット16R,16Lと、台車3に取り付けられる第2スプロケット17R,17Lと、両スプロケット16,17を懸架するチェーン18R,18Lと、左右のチェーン18R,18L間に架設される連結体19と、この連結体19を前後動するシリンダ20とから構成されている。シリンダ20は、前後に伸縮する2つのロッド20a,20bを有し、一方のロッド20aの先端を前記連結体19に連係し、他方のロッド20bの先端を台車3に固定している。これにより、スイングアーム7,7は、シリンダ20の第1ロッド20aを縮め、第2ロッド20bを伸ばした位置で洗車エリアAの幅方向に開いた開状態(図5a)にあり、両ロッド20a,20bを伸ばした位置で前方に閉じた状態(図5b)に回動し、両ロッド20a,20bを縮めた位置で後方に閉じた状態(図5c)に回動するものである。
21,21,22,22は台車3の前端と後端に取り付けられる散水パイプで、21はフォーム状の洗剤を散布する泡噴射用パイプ、22は撥水剤を散布する撥水剤用パイプである。泡噴射用パイプ21は、図6aに示すように、先端に自動車に向かうよう下方内側でやや外側に指向させた噴射ノズル23が設けられ、撥水用パイプ22は、図6bに示すように、垂直下方に指向させた噴射ノズル24が所定間隔毎に複数設けられている。これにより、泡噴射用パイプ21からの泡は、自動車の前端及び後端に万遍なく散布される。
図7は上記実施例における管路構成を示す説明図である。
25a,25bは高圧ポンプで、ホース27a,27bが接続され、連結部材28を介して1本化されたホース27を通じて台車3のスイングアーム7,7に大容量の洗浄水を供給する。2台の高圧ポンプ25の送水は、ホース27からスイングアーム7の回転管7a先端に至り、水平管7b及び垂直管7cの噴射ノズル8,9から噴射される。26は低圧ポンプで、ホース29が接続され、そのホース29から分岐されたホース29a,29bを通じて、台車3の泡噴射用パイプ21と撥水用パイプ22へ送水する。低圧ポンプ26の送水は、ホース29a,29bから電磁弁30a,30bを介して泡噴射用パイプ21と撥水用パイプ22から噴射される。
泡噴射用パイプ21に至るホース29aには、洗剤タンク34と連通した洗剤ホース35が混合器36において接続され、ホース29aへの通水に伴い洗剤タンク34より洗剤を混入する。37は洗剤ホース35に設けられる電磁弁である。撥水用パイプ22へ至るホース29bには、撥水剤タンク38と連通した撥水ホース39が接続され、ケミカルポンプ40を介してホース29bへ撥水剤を混入する。
41はコンプレッサと接続して圧縮空気を貯えるエアタンクで、レギュレータ42を介してスイングアーム4,4の駆動シリンダ17に接続されている。また、エアタンク41からの高圧エアは、電磁弁43を介してホース30、電磁弁44を介してホース31a,31bにそれぞれ導入され、必要に応じて管路内の水抜き(凍結防止措置)に使用される。更に、電磁弁45を介して洗剤ホース35に接続されており、泡噴射用パイプ20の噴射ノズル19より洗剤水溶液を放出する際にエアが導入されることにより洗剤が起泡されて、洗剤の車体への定着性を向上させるとともに、洗車機としてのショー効果が得られる。
続いて、図8を用いて上記実施例の制御系について説明する。
51は制御部で、マイクロコンピューター52を備え、入力ポート53においてリミットスイッチ4a,4b、操作パネル54、温度センサ55と接続し、出力ポート56において台車3の走行モータ10、スイングアーム7,7の駆動シリンダ20および給水ユニット5の各動作機器と接続している。尚、温度センサ55は、受付ユニット6の底部付近の外的影響を受けにくい位置に設けられており、洗車機を使用する外気温を検出するものである。
操作パネル54には、洗車コースを選択するコースキー57、洗車を開始及び再開するスタートキー58、洗車を中止するストップキー59、スイングアームを開閉させるアーム開閉キー60、台車を走行させる台車走行キー61、高圧洗浄時に噴射圧を減圧させる減圧キー62、プリペイドカードを受け付けるカードリーダ63、コインを受け付けるコインメック64が備えられ、顧客の希望に添った洗車形態を設定できるようになっている。コースキー57では、それぞれ異なるシーケンス動作を与える複数の洗車コースのうち希望のコースを選択でき、ここでは、通常の1往復水洗車コース、2往復手洗い洗剤コース、撥水コース、ダブル撥水コースが選択できる。尚、これら洗車コースは、制御部51における管理機能で適宜変更可能である。また、制御部51における管理機能では、洗車台数の集計・各異常発生時のメンテナンスなどが行える他、台車3の待機位置を初期設定することができる。
続いて、以上のように構成する洗車装置で手洗い洗車を行う場合について説明する。図9は洗車コースとして撥水コースを選択した時のフローチャート図、図10は同洗車コースの動作状態を示す説明図である。
制御部51において、台車3が設定した待機位置にいるかをリミットスイッチ4a,4bの信号(ここではリミットスイッチ4aがスイッチングしている状態)により確認した後、スイングアーム7,7が洗車スペースAの幅方向に開いた開位置にあるかをシリンダ20の状態(第1ロッド20aを縮め、第2ロッド20bを伸ばした状態)で確認する。この状態で、洗車する車両が洗車エリアA内に乗り入れられ、受付ユニット6の操作パネル54でコースキー57を操作して”撥水コース”が選択され、スタートキー58が押されると洗車動作が実行される。尚、減圧キー62が入力されると、高圧洗浄時に2台ある高圧ポンプ25a,25bのうち、ポンプ25aのみが駆動し、通常よりも低圧にして洗浄水を噴射させることができる。これにより、高圧噴射により車体にぶつかって霧状に舞い上がる飛散水の発生を低減することができ、周囲を濡らすような事態が軽減される。
○高圧洗浄
台車3の往行に伴い、高圧ポンプ25a,25bを作動してスイングアーム7,7から高圧水を噴射し、自動車に付着した砂や泥を洗い流す高圧洗浄が行われる。まず、台車3が待機位置にいる状態でスイングアーム7,7から高圧水を噴射しながら、シリンダ20を駆動してスイングアーム7,7を開位置から、前閉じ位置に回動させて自動車の前端を高圧洗浄する。その後、スイングアーム7,7を開位置に戻してから、走行モータ10を駆動して台車3を往行させ、自動車の側面を高圧洗浄する。その次に、台車3が後方の走行限界に達したことをリミットスイッチ4bで検出すると、台車3の走行を停止し、シリンダ20を駆動してスイングアーム7,7を開位置から、後閉じ位置に回動させて自動車の後端を高圧洗浄する。(図10a)
○泡散布
台車3の復行に伴い、泡噴射用パイプ21の噴射ノズル23から起泡された洗剤水を噴射して車体に付着させる泡散布が行われる。泡噴射用パイプ21は、台車3の前端及び後端に装備されており、噴射ノズル23はパイプ先端から自動車に向けて下方やや内側で且つ自動車先端方向に指向させているので、自動車に対して万遍なくフォーム状の洗剤が散布される。(図10b)
○手洗い
泡散布が終了すると、洗車動作は一旦停止し、ユーザやサービスマンによって車体に散布されたフォーム状の洗剤をタオルやムートンを用いて広げつつ車体の洗浄を手洗い洗車が行うのである。制御部51では、この工程中においてアーム開閉キー60と台車走行キー61の入力を有効にする。よって、作業者は車体の手洗い洗車にあたり、アームが邪魔になるようであれば上記各キー60・61を用いてアーム及び台車を移動させることができる。すなわち、図10bの点線状態にあるアームは、車体の前方部を洗浄する際に邪魔となるので、車体前側面を手洗いするときは、アーム開閉キー60を入力してアーム7,7を前閉じ位置に移動させる。また、車体前面を手洗いするときは、アーム開閉キー60を入力してアーム7,7を元の開位置に移動させる。更に、1BOX型の車両などの場合にはアーム7,7を開位置にしたまま、台車走行キー61を入力して台車を車体後方部に移動させるような使い方をする。手洗い作業後は、再度スタートキー58を入力することで、洗車動作を再開させることができる。このとき、制御部51では、アーム及び台車の位置を確認し、図10bの点線状態に復帰させた後、洗車を再開させる。尚、主にユーザが使用するセルフサービス型の洗車場に設置する場合には、制限時間を設定し、時間経過後は洗車動作を再開させる旨の報知を行うようにすることが望ましい。このとき、制限時間を可変できるようにしてもよいことはいうまでもない。
○泡濯ぎ
台車3の往行及び復行に伴い、洗車後の泡が取り除く泡濯ぎが行われる。この工程は、台車3の往行時に前記高圧洗浄時と同様な手順でアーム7,7から高圧の洗浄水を噴射して全体的な泡を大まかに取り除いた後、台車3の復行時に撥水用パイプ22の噴射ノズル24から撥水剤を含まない洗浄水のみを低圧で噴射して車体の隙間などに入り込んだ泡が取り除かれる。
○ワックス散布
台車3の往行に伴い、撥水用パイプ22の噴射ノズル24から撥水剤を含む洗浄水を噴射して車体に付着させるワックス散布が行われる。撥水用パイプ22の噴射ノズル24は、放散性の高いノズルで構成されているので、自動車に対して万遍なく撥水剤が散布される。(図10c)
○低圧濯ぎ
台車3の復行に伴い、撥水用パイプ22の噴射ノズル24から撥水剤を含まない洗浄水のみを低圧で噴射して車体の濯ぎが行われる。(図10c)
洗浄動作が終了すると、終了報知などで洗車エリアからの退出を促す。このとき、温度センサ55で検出される外気温が凍結の虞のある場合(例えば5℃以下)、管路内の凍結を防ぐために使用した管路の水抜きを行う凍結防止措置を行うようにする。
こうして構成される洗車装置は、回転ブラシを備えず、高圧洗浄水の噴射による洗浄と、液剤や撥水剤を散布しての手洗い洗浄を行うものであり、サービスマンが常駐するサービスステーションに設置してフルサービスによる洗車を行う場合にも、無人のコイン洗車場などに設置してユーザが自ら洗車を行う場合にも流用できる。設置にあたり、高圧洗浄水が周囲に飛散するのを防止するため、自動車乗り入れ口を除く周面をカーテン等で覆うことが望ましく、このカーテンを透明体で構成することで周囲へのショー効果を損なわずにアピールできる。
以下、図面を用いて本発明の実施例2について説明する。尚、上記実施例と同じものについては同一の符号を付し、説明を省略する。
図11は実施例2の制御系を示すブロック図で、上記実施例1と比べて、制御部70には、メモリ71が備えられる他、台車走行モータ10の出力軸に設けられたエンコーダ72が接続されている。エンコーダ72は、台車3が所定距離走行する毎にパルス出力し、台車3の走行位置を検出するものである。操作パネル73上には、LCDからなる表示パネル74と、運転モードと管理モードを切り替える切替スイッチ75と、設定キー76が追加されている。
続いて、台車3の待機位置を設定する場合について説明する。
操作パネル73の切替スイッチ75を管理モードに合わせると、表示パネル74には図12に示す管理モード画面(a)が表示される。尚、この管理モード中は、スタートキー77がスクロールキーとして機能する。この画面(a)で、スタートキー77で”設定”に合わせて設定キー76を入力すると、表示パネル74は設定画面(b)に切り替わる。この画面(b)で、”台車待機位置”に合わせると洗車待ち状態で台車3を待機させておく位置を任意に設定できる状態になる。ここで、操作パネル73の台車走行キー78を用いて台車3を移動させると、エンコーダ72により走行限位置からの走行距離がカウントされ、希望する位置まで台車3を移動させて画面(b)で”登録”を選択すると、その台車位置が待機位置としてメモリ71に記憶される。画面(b)では、台車3が待機位置にあるとき、アーム7を開いておくか閉じておくかを選択することができる。
さて、こうして構成される本発明の実施例2について、動作を説明する。図示しない電源を投入し、装置が起動されると、メモリ71に登録された待機位置に台車3が移動するよう、台車走行モータを駆動させる。台車3が登録された待機位置に到達すると、この待機位置でアーム開と設定されていればアームは開いたままとし、アーム閉と設定されていれば図14のようにアーム7を閉じるようにシリンダを作動させる。ここでアーム閉が設定されていれば、自動車の乗り入れ時に自動車の乗り込み過ぎを防止する抑止体として機能させることができる。自動車が入場し、洗車コースが選択されたあと洗車開始指令があると、台車はリミットスイッチで与えられる走行限位置まで一旦戻り、そこから上記実施例1の装置と同様に洗車が実行されるのである。
このような構成により、台車の待機位置は任意に設定することができるようになり、本体が風雨に晒されるような設定条件ではアームが側面視でフレーム内に隠れる位置に待機させたりすることができる。また、待機位置でアームを開いておくか閉じておくかを選択することができるので、自動車の乗り入れ時に自動車の乗り込み過ぎを防止する抑止体として機能させることができる。更に、待機位置を台車の走行限位置よりも内側に設定することで、自動車の停車位置がアームの揺動範囲とラップすることが無く、安全に使用することができる。
特に、ブラシを備えず、高圧洗浄及び手洗い洗浄により丁寧な洗車が行われることをアピールした洗車機を提供できる。
本発明の実施例1の洗車装置を示す正面図である。 同装置の側面図である。 同装置の平面図である。 同装置における台車2の構造を示す説明図である。 同装置におけるアーム駆動手段の動作を示す説明図である。 同装置における散水ノズルの構造を示す説明図である。 同装置における管路系を示す説明図である。 同装置における制御系を示すブロック図である。 同装置の動作を示すフローチャート図である。 同装置の動作を示す説明図である。 本発明の実施例2の制御系を示すブロック図である。 同装置における管理モードの表示を示す説明図である。 同装置における台車待機状態(アーム閉)を示す説明図である。
符号の説明
1 本体フレーム
2 台車走行レール
3 台車
4a,4b リミットスイッチ
5 給水ユニット
6 受付ユニット
7 スイングアーム
7a 回転管
7b 水平管
7c 垂直管
8 噴射ノズル(水平管付属)
9 噴射ノズル(垂直管付属)
10 台車走行モータ(移動手段)
20 シリンダ(移動手段)
21 泡噴射用パイプ
22 撥水剤用パイプ
23 噴射ノズル(泡噴射用)
24 噴射ノズル(撥水剤用)
51 制御部
60 アーム開閉キー(操作手段)
61 台車走行キー(操作手段)

Claims (6)

  1. 洗浄する自動車を跨ぐように配設されたフレームと、該フレームの上方に取り付けられる台車走行レールと、該レールに沿って自動車の長さ方向に走行する台車と、該台車から自動車を挟むように吊下される左右一対のスイングアームと、前記アームに設けられ自動車に向けて洗浄水を噴射する噴射ノズルと、該ノズルに洗浄水を供給する給水ユニットとを備えた洗車装置であって、
    前記スイングアームを洗車位置に停車した自動車の幅方向に挟んだ開位置から自動車の前面もしくは後面に回り込んだ閉位置までの範囲で揺動可能とし、該アームを移動する移動手段と、該移動手段を操作する操作手段とを備えたことを特徴とする洗車装置。
  2. 前記台車は、泡状の洗剤等を散布する液剤散布手段と、撥水剤及び洗浄水を散布する撥水剤散布手段とを備え、台車の往行もしくは復行に伴い、前記スイングアームから洗浄水を散布する工程、前記洗剤散布手段から洗剤を散布する工程、前記撥水剤散布手段から撥水剤を散布する工程を実行可能にするとともに、少なくとも前記洗剤散布工程の終了後に台車の走行を一旦停止して手洗い洗車を行えるようにし、該手洗い洗車時に前記操作手段の操作を有効として前記移動手段を介して台車を移動可能にしたことを特徴とする上記請求項1記載の洗車装置。
  3. 前記移動手段は、前記スイングアームを開位置から閉位置の範囲で揺動させる揺動手段からなり、前記操作手段は該揺動手段を手動操作する操作スイッチからなる上記請求項1又は2記載の洗車装置。
  4. 前記移動手段は、前記スイングアームを開位置のまま前記台車を走行させる台車走行手段からなり、前記操作手段は該台車走行手段を手動操作する操作スイッチからなる上記請求項1又は2記載の洗車装置。
  5. 洗浄する自動車を跨ぐように配設されたフレームと、該フレームの上方に取り付けられる台車走行レールと、該レールに沿って自動車の長さ方向に走行する台車と、該台車から自動車を挟むように吊下される左右一対のスイングアームと、前記アームに設けられ自動車に向けて洗浄水を噴射する噴射ノズルと、該ノズルに洗浄水を供給する給水ユニットとを備えた洗車装置であって、
    前記スイングアームを洗車位置に停車した自動車の幅方向に挟んだ開位置から自動車の前面もしくは後面に回り込んだ閉位置までの範囲で揺動可能に構成し、該アームを移動させる移動手段と、前記台車走行レールにおける前記台車の待機位置を任意に設定する設定手段と、該設定手段で設定された待機位置で前記移動手段を作動させる制御手段とを備えたことを特徴とする洗車装置。
  6. 前記設定手段は、前記台車走行レールの台車走行範囲内における任意の位置に待機位置を設定可能とし、前記制御手段は、前記設定手段で設定された待機位置で前記スイングアームを閉位置にするよう前記移動手段を作動させて車両の入場を待機するとともに、洗車開始指令があると台車を前記台車走行レールの台車走行限界位置に移動させてから洗車を開始することを特徴とする上記請求項5記載の洗車装置。

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