JP2007033968A - カメラ用ビュワー装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ローアングル用ファインダーとしても用いることができ、直視型ファインダーとしても用いることのできるカメラ用ビュワー装置を提供する。
【解決手段】 カメラボディ1の背面側に着脱可能で箱形形状のアングルファインダーとして用いる第1形態と箱形形状の直視ファインダーとして用いる第2形態との間で展開変形可能な組み立て用のシート材9から構成され、シート材9は、第1形態として組み立てたときに、カメラボディ1の背面側に設置の表示パネル3に表示の被写体画像が映りかつ下方に向けて被写体画像を投影する第1ミラーが内面側に貼り付けられて表示パネル3に対向する第1ミラー壁部9Fと、第1ミラーにより投影された投影像を上方に向けて投影する第2ミラーが内面側に貼り付けられた第2ミラー壁部9Dと、表示パネル3に臨む窓部を有してカメラボディ1の背面側に取り付けられる取り付け壁部9Aと、第2ミラー壁部9Dに対向して内部を覗く窓部を有する上部壁部9Gとを少なくとも有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、カメラ用ビュワー装置、更には液晶表示タイプ型デジタルカメラ用ビュワー装置の改良に関する。
従来から、カメラ用ビュワー装置、例えば、液晶表示タイプ型デジタルカメラ用ビュワー装置には、カメラボディの背面に設けられた表示パネルに表示の被写体画像を、回動自在の支持部材に設けられたミラーを介して上下左右方向から観察できるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−297561号公報
しかしながら、この従来の液晶表示タイプ型デジタルカメラ用ビュワー装置では、ミラーの枚数が一枚であったので、カメラボディの背面側からかつ上からビュワー装置を覗き込んでローアングルファインダーとして用いて被写体画像を見た場合、被写体画像が倒立して見え、構図を感覚的に決め難いという不都合がある。
また、明るい場所で撮影を行う場合、外光がミラーの反射を受ける機会が多くなり、ミラーによる反射を受けて外光が目に入り易くなるため、表示パネルに表示されている被写体画像のコントラストが相対的に低くなり、表示パネルに表示されている被写体画像の視認性が低下するという不都合がある。表示パネルに表示されている被写体画像をミラーを介さずに直視した場合も同様の不都合がある。
そこで、カメラボディの背面側に直視型ファインダーとしてのフードを着脱可能に設けることが可能なデジタルカメラも提案されている。このものによれば、外光を遮光できるので、表示パネルに表示された被写体画像の視認性が向上する。
本発明は、上記の事情に鑑みて為されたもので、その目的は、ローアングル用ファインダーとしても用いることができ、直視型ファインダーとしても用いることのできるカメラ用ビュワー装置を提供することにある。
請求項1に記載のカメラ用ビュワー装置は、カメラボディの背面側に着脱可能で箱形形状のアングルファインダーとして用いる第1形態と箱形形状の直視ファインダーとして用いる第2形態との間で展開変形可能な組み立て用のシート材から構成され、該シート材は、第1形態として組み立てたときに、前記カメラボディの背面側に設置の表示パネルに表示の被写体画像が映りかつ下方に向けて被写体画像を投影する第1ミラーが内面側に貼り付けられて前記表示パネルに対向する第1ミラー壁部と、前記第1ミラーにより投影された投影像を上方に向けて投影する第2ミラーが内面側に貼り付けられた第2ミラー壁部と、前記表示パネルに臨む窓部を有して前記カメラボディの背面側に取り付けられる取り付け壁部と、前記第2ミラー壁部に対向して内部を覗く窓部を有する上部壁部とを少なくとも有することを特徴とする。
請求項2に記載のカメラ用ビュワー装置は、前記シート材を前記第2形態として組み立てたときに、前記第1ミラー壁部を前記表示パネルに対向する位置から底部方向に向かって退避させた位置で固定すると共に前記上部壁部を前記表示パネルに対向する位置で固定するために前記第2ミラー壁部と前記第1ミラー壁部と前記上部壁部との位置関係を規定するアタッチメント部材を有することを特徴とする。
請求項3に記載のカメラ用ビュワー装置は、前記シート材は、前記取り付け壁部に一体に折り曲げ可能に形成されかつ前記第2ミラー壁部と前記第1ミラー壁部と前記上部壁部とを連結して該上部壁部と前記第2ミラー壁部との対向空間に側方から入射する外光を遮断する一対の外光遮断壁部を有することを特徴とする。
請求項4に記載のカメラ用ビュワー装置は、前記アタッチメント部材は、第2形態として前記シート材を組み立てたときに、前記第2ミラー壁部と前記第1ミラー壁部とを上方から覆う上部遮光壁部と前記第2ミラー壁部との間の対向空間に側方から入射する外光を遮光する一対の側方遮光壁部を有することを特徴とする。
請求項5に記載のカメラ用ビュワー装置は、前記一対の外光遮断壁部には差し込み片部が形成され、前記第1ミラー壁部と前記上部壁部と前記第2ミラー壁部とにはそれぞれ前記差し込み片部を差し込む差し込み穴が形成されていることを特徴とする。
請求項6に記載のカメラ用ビュワー装置は、前記一対の外光遮断壁部には差し込み穴が形成され、前記第1ミラー壁部と前記上部壁部と前記第2ミラー壁部とにはそれぞれ前記差し込み穴に差し込む差し込み片部が形成されていることを特徴とする。
請求項7に記載のカメラ用ビュワー装置は、前記アタッチメント部材には、前記組み立て用シート部材に形成された差し込み穴に差し込む差し込み片部と前記組み立て用シート部材に形成された差し込み片部を差し込む差し込み穴とが形成されていることを特徴とする。
請求項8に記載のカメラ用ビュワー装置は、前記上部壁部の窓部に透明部材が設けられていることを特徴とする。
請求項9に記載のカメラ用ビュワー装置は、前記透明部材が接眼レンズであることを特徴とする。
請求項10に記載のカメラ用ビュワー装置は、カメラボディの背面部に着脱可能で箱形形状のアングルファインダーとして用いる第1形態と箱形形状の直視ファインダーとして用いる第2形態との間で展開変形可能なシート材から構成され、
該シート材は、第1形態として組み立てたときに前記カメラボディの背面部に設置の液晶表示タイプ型の表示パネルに表示の被写体画像が映りかつ下方に向けて被写体画像を投影する第1ミラーが内面側に貼り付けられて前記表示パネルに対向する第1ミラー壁部と、
前記第1ミラーにより投影された投影像を上方に向けて投影する第2ミラーが内面側に貼り付けられた第2ミラー壁部と、
前記表示パネルに臨む窓部を有して前記カメラボディの背面部に取り付けられる取り付け壁部と、
前記底部方向貼り付け壁部に対向して内部を覗く窓部を有する上部壁部と、
前記取り付け壁部に一体に折り曲げ可能に形成されかつ前記第2ミラー壁部と前記取り付け壁部と前記上部壁部とを連結して該上部壁部と前記第2ミラー壁部との対向空間に側方から入射する外光を遮光する一対の外光遮断壁部とを有し、
前記シート材は、該シート材を前記第2形態として組み立てたときに、前記第1ミラー壁部を前記表示パネルに対向する位置から底部方向に向かって退避させた位置で固定すると共に前記上部壁部を前記表示パネルに対向する位置で固定するために前記第2ミラー壁部と前記第1ミラー壁部と前記上部壁部との位置関係を規定するアタッチメント部材により固定され、
前記一対の外光遮断壁部には差し込み片部が形成され、前記取り付け壁部と前記上部壁部と前記第2ミラー壁部とにはそれぞれ前記差し込み片部が差し込まれる差し込み穴が形成され、
前記アタッチメント部材には、前記上部壁部に形成された差し込み穴と前記第1ミラー壁部に形成された差し込み穴とに差し込む差し込み片部が形成されていると共に、前記一対の外光遮断壁部に形成された差し込み片部を差し込む差し込み穴が形成されていることを特徴とする。
請求項11に記載のカメラ用ビュワー装置は、前記取り付け壁部と前記カメラボディとの少なくとも一方には該カメラボディに前記シート材を装着するためのマジックテープ(登録商標)又は磁石又は粘着テープが設けられていることを特徴とする。
請求項1、請求項2に記載の発明によれば、ローアングル用ファインダーとしても、また、直視型ファインダーとしても用いることができるという効果を奏する。
請求項3、請求項4に記載の発明によれば、外光がファインダー内に入射するのを防止でき、被写体画像の視認性が向上するという効果を奏する。
請求項5ないし請求項7に記載の発明によれば、部品点数を増加させることなくファインダーの組み立てを行うことができる。
請求項8、請求項9に記載の発明によれば、被写体画像をよりはっきりと確認できるという効果を奏する。
請求項10に記載の発明によれば、ローアングル用ファインダーとしても、また、直視型ファインダーとしても用いることができ、更には、外光がファインダー内に入射するのを防止できると共に、被写体画像を拡大して視認でき、加えて、部品点数を増加させることなくファインダーの組み立てを行うことができるという効果を奏する。
請求項11に記載の発明によれば、カメラボディに対するカメラ用ビューファインダー装置の着脱が容易であるという効果を奏する。
以下に、本発明に係わるカメラ用ビュワー装置の発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1はデジタルカメラに本発明に係わるカメラ用ビュワー装置を取り付けた状態を示す外観図、図2、図3は本発明に係わるカメラ用ビュワー装置の展開図、図4は本発明に係わるカメラ用ビュワー装置の組み立て状態を示す外観図である。
その図1において、1はカメラボディである。このカメラボディ1の前面部にはレンズ鏡筒部2が設けられ、その背面部には液晶表示型の略長方形状の表示パネル3が設けられ、その上部には外部ストロボ装置接続部4、モードダイヤル5、シャッターボタン6が設けられている。このカメラボディ1の前面部、背面部、上部には、その他各種の機能を果たす部品、部材が設けられているが、これらについては図示が省略されている。
そのカメラボディ1の表示パネル3には、この表示パネル3を包囲する矩形状周壁7にカメラ用ビュワー装置10が取り付けられる。このカメラ用ビュワー装置10は、図2、図3に示す組み立て用のシート材9を折り曲げ工作することにより形成される。
このシート材9は、カメラボディ1の背面部に着脱可能とされて箱形形状のアングルファインダーとして用いられる第1形態(図1、図4参照)と箱形形状の直視ファインダーとして用いられる第2形態(図5、図6参照)との間で展開変形可能に構成されている。
このシート材9は、表示パネル3に取り付けられる取り付け壁部9Aを有する。この取り付け壁部9Aには表示パネル3に臨む長方形状の窓部9aが形成されている。その取り付け壁部9Aには、これに連続してかつ折り曲げ可能な一対の外光遮断壁部9B、9Cが形成されている。一対の外光遮断壁部9B、9Cは、図3に示す長方形状の窓部9aの短辺の延びる方向に沿って延びる仮想折り曲げ線9b、9cを境界として、この外光遮断壁部9B、9Cを取り付け壁部9Aに対して紙面手前側に向かって直角に折り曲げることにより立ち上げられる。その外光遮光壁部9B、9Cのその他の詳細な構成及び作用については後述する。
その取り付け壁部9Aには、その仮想折り曲げ線9b、9cの延びる方向に連続して、第1形態として組み立てたときに底部に位置する第2ミラー壁部9Dが形成されている。この第2ミラー壁部9Dにはその内面となる側に、図3に示す長方形状のミラー9dが貼り付けられている。その取り付け壁部9Aは、図3に示す仮想折り曲げ線9b、9cの延びる方向と直交する方向に沿って延びる仮想折り曲げ線9eを境界として、第2ミラー壁部9Dに対して紙面手前側に向かって所定角度に折り曲げることにより立ち上げられる。第2ミラー壁部9Dのその他の詳細な構成及び作用については後述する。
その第2ミラー壁部9Dには、この第2ミラー壁部9Dの延びる方向に連続して、第1形態として組み立てたときに、傾斜部となる連結壁部9Eが形成されている。この連結壁部9Eは、図3に示す仮想折り曲げ線9eに対して平行に延びる仮想折り曲げ線9fを境界として、第2ミラー壁部9に対して紙面手前側に向かって折り曲げることにより所定角度傾斜した姿勢で立ち上げられる。
その連結壁部9Eには、この連結壁部9Eの延びる方向に連続して、第1形態として組み立てたときに表示パネル3に対向する第1ミラー壁部9Fが形成されている。この第2ミラー壁部9Fにはその内面となる側に、図3に示す長方形状のミラー9gが貼り付けられている。この第2ミラー壁部9Fは、図3に示す仮想折り曲げ線9fと平行に延びる仮想折り曲げ線9hを境界として、連結壁部9Eに対して紙面手前側に向かって折り曲げることにより所定角度傾斜した姿勢で立ち上げられる。
その第1ミラー壁部9Fには、この連結壁部9Eの延びる方向に連続して、第1形態として組み立てたときに第2ミラー壁部9Dの上方に位置してこの第2ミラー壁部9Dと対向する上部壁部9Gが形成されている。この上部壁部9Gにはその外面となる側に、図2に示す透明部材が設けられている。ここでは、この透明部材は接眼レンズ9Hから構成されている。この接眼レンズ9Hは平板状の貼り付け部9Iと拡大レンズ部9Jとから構成されている。その上部壁部9Gには図3に示すように内部を除く円形窓部9Kが形成されている。その拡大レンズ部9Jはその円形開口9Lに対向して位置される。
その上部壁部9Gは、図3に示す仮想折り曲げ線9hと平行に延びる仮想折り曲げ線9iを境界として、第2ミラー壁部9Fに対して紙面手前側に向かって所定角度に折り曲げることにより立ち上げられる。
一対の外光遮断壁部9B、9Cはそのシート材9を第1形態としての箱形形状に組み立てられたときにその箱形形状のカメラ用ビュワー装置を側方から見たときにいわゆる光学式カメラに常用のペンタプリズムにその外観形状が似た形とされ、外光遮断壁部9B、9Cの各辺の為す角度はそのペンタプリズムの各面の為す角度にほぼ等しくされている。
一対の外光遮断壁部9B、9Cの各辺には、それぞれ差し込み片部9j〜9l、9j’〜9l’がそれぞれ形成されている。第2ミラー壁部9Dには、図3に示すようにミラー9dの短辺の両側にミラー9dを挟むようにして、一対の差し込み穴9m、9m’が形成されている。第1ミラー壁部9Fには、図3に示すようにミラー9gの短辺の両側に一対の差し込み穴9n、9n’が形成されている。上部壁部9Gには、図3に示すように円形窓部9Kを間に挟んで間隔を開けて対向しかつ差し込み穴9m、9n(9m’、9n’)の配列方向に沿って一対の差し込み穴9p、9p’が形成されている。
各差し込み穴9m、9m’には各差し込み片9l、9l’が対応し、各差し込み穴9n、9n’には各差し込み片9k、9k’が対応し、各差し込み穴9p、9p’には各差し込み片9j、9j’が対応するものとされている。
各外光遮断壁部9B、9Cを仮想折り曲げ線9b、9cを境に取り付け壁部9Aに対して折り曲げ、取り付け壁部9Aを仮想折り曲げ線9eを境に折り曲げ、第2ミラー壁部9Dを仮想折り曲げ線9eに対して折り曲げ、連結壁部9Eを仮想折り曲げ線9fを境に第2ミラー壁部9Dに対して折り曲げ、第1ミラー壁部9Fを仮想折り曲げ線9hを境に連結壁部9Eに対して折り曲げ、上部壁部9Gを仮想折り曲げ線9Gを境に第1ミラー壁部9Fに対して折り曲げ、各差し込み穴9m、9n、9p(9m’、9n’、9p’)に互いに対応する各差し込み片9j、9k、9l(9j’、9k’、9l’)を差し込むことにより組み立てられ、図4に示すように、カメラボディの背面側に着脱可能で箱形形状のアングルファインダーとして用いる第1形態のカメラ用ビュワー装置10が組み立てられる。
そのカメラ用ビュワー装置の取り付け壁部9Aには、カメラボディの背面部にシート材9を装着するためのマジックテープ(登録商標)又は磁石又は粘着テープ(図示を略す)が設けられている。
このカメラ用ビュワー装置10によれば、第1形態としての箱形形状に組み立てたときに、カメラボディ1の背面側からかつ上からカメラ用ビュワー装置を覗き込んでローアングルファインダーとして用いるとき、図5に示すように、表示パネル3に表示されている被写体画像PGが第1ミラー9gに映る。その表示パネル3に表示の被写体画像PGは、その第1ミラー9gにより下方に向けて投影されかつ第2ミラー9dに導かれる。
その第1ミラー9gにより第2ミラー9dに投影された被写体画像PGの投影像PG’は、この第2ミラー9dにより上方に向けて再反射される。
従って、カメラボディ1の背面側でかつその上方からこのカメラ用ビュワー装置10の内部を拡大レンズ部9Jを介して図5に示すように覗き込んだ場合、被写体画像PGが第1ミラー9gと第2ミラー9dとの2回反射により正立画像として視認されることになる。その結果、構図を感覚的に決め易いという効果を奏する。
また、このカメラ用ビュワー装置10によれば、一対の外光遮断壁部9B、9Cが設けられているので、明るい場所で撮影を行う場合でも外光が箱の内部に入射するのを防止できるので、表示パネル3に表示されている被写体画像PGの視認性が向上するという効果を奏する。
次に、そのシート材9を図6に示す箱形形状の直視ファインダーとして用いる第2形態に組み立てた場合について、図7〜図9を参照しつつ説明する。
その図7はそのカメラ用ビュワー装置を箱形形状の直視ファインダーとして用いる際に使用するアタッチメント部材11の展開図を示している。このアタッチメント部材11は、上部遮光壁部11Aと一対の側方遮光壁部11B、11Cとから構成されている。上部遮光壁部11Aと一対の側方遮光壁部11B、11Cとの間にはヒンジ部11a、11bがそれぞれ形成されている。一対の側方遮光壁部11B、11Cは図8に示すように上部遮光壁部11Aに対して下方に向かって折り曲げ可能とされている。
その上部遮光壁部11A、一対の側方遮光壁部11B、11Cにはシート材9をこのアタッチメント部材11に組み付けたときに取り付け壁部9Aに当接する側に当接辺部11c、11d、11eが形成されている。その一対の側方遮光壁部11B、11Cにはシート材9をこのアタッチメント部材11に組み付けたときに上壁部9Gに当接する側に当接辺部11f、11gが形成されると共に、第2ミラー壁部9D、連結壁部9E、第1ミラー壁部9Fに当接する側に当接辺部11h、11i(11h’、11i’)が形成されている。
その上部遮光壁部11Aと側方遮光壁部11Bとの間には外光遮断壁部(図4参照)9Bの差し込み片部9jが差し込まれる差し込み穴11jが形成され、その上部遮光壁部11Aと側方遮光壁部11Cとの間には外光遮断壁部(図4参照)9Cの差し込み片部9j’が差し込まれる差し込み穴11j’が形成されている。
当接辺部11f、11gには上壁部9Gの差し込み穴9p、9p’に差し込まれる差し込み片部11k、11lが形成されている。当接辺部11i、11i’には第1ミラー壁部9Fの差し込み穴9n(9n’)に差し込まれる差し込み片部11m(11m’)が形成されている。
このアタッチメント部材11をシート材9に組み付けるには、図7に示すアタッチメント部材11の上部遮光壁部11Aに対して一対の側方遮光壁部11B、11Cを図8に示すように下方に向かって折り曲げる。
ついで、取り付け壁部9Aを起立させた状態でかつ一対の外光遮断壁部9B、9Cを起立させた状態で、上部遮光壁部11Aと一対の側方遮光壁部11B、11Cの各当接辺部11c、11d、11eを取り付け壁部9Aに当接させると共に、一対の側方遮光壁部11B、11Cの当接辺部11h、11h’を第2ミラー壁部9Dに当接させつつ、一対の外光遮断壁部9B、9Cの各差し込み片部9j、9j’を差し込み穴11j、11j’に差し込む。
そして、アタッチメント部材11の当接辺部11i、11i’を連結壁部9Eと第1ミラー壁部11Fとに当接させつつ、差し込み片部11m、11m’を第1ミラー壁部9Fの差し込み穴9n、9n’に差し込む。これにより、第1形態のときに表示パネル3に対向するシート材9の第1ミラー壁部9Fが底部方向に向かって退避されて、当接辺部11i、11i’に当接した状態で固定される。
ついで、シート部材9の上部壁部9Gを一対の側方遮光壁部11B、11Cの各当接辺部11f、11gに当接させ、各差し込み片部11k、11lを上部壁部9Gの差し込み穴9p、9p’に差し込む。これにより、図9に示すように第2形態としての箱形形状の直視ファインダーとして用いられるカメラ用ビュワー装置10が組み立てられる。
そのアタッチメント部材11は、従って、シート材9を第2形態として組み立てたときに、第1ミラー壁部9Fを表示パネル3に対向する位置から底部方向に向かって退避させた位置で固定すると共に上部壁部9Gを表示パネル3に対向する位置で固定するために、第2ミラー壁部9Dと第1ミラー壁部9Fと上部壁部9Gとの位置関係を規定する役割を果たす。
このカメラ用ビュワー装置10は、図6に示すように、カメラボディ1の背面部でかつ表示パネル3に対向して着脱可能に固定される。
このカメラ用ビュワー装置10によれば、図10に模式的に示すように、第1形態として使用されるときに上部となる上部壁部9Gが第2形態として使用されるときに表示パネル3に対向する位置で固定され、従って、表示パネル3に表示された被写体画像PGをそのまま拡大レンズ部9Jを介して直視できることになる。
従ってこの発明の実施の形態のカメラ用ビュワー装置10によれば、ローアングル用ファインダーとしても、また、直視型ファインダーとしても用いることができ、更には、外光がファインダー内に入射するのを防止できると共に、被写体画像PGを拡大して視認でき、加えて、部品点数を増加させることなく組み立てを行うことができるという効果を奏する。
デジタルカメラに本発明に係わる第1形態としてのカメラ用ビュワー装置を取り付けた状態を示す外観図である。 本発明に係わるカメラ用ビュワー装置の展開平面図であって、第1形態として組み立てたときに外側となる面からシート材を見た状態を示す図である。 本発明に係わるカメラ用ビュワー装置の展開図であって、第1形態として組み立てたときに内側となる面からシート材を見た状態を示す図である。 本発明に係わるカメラ用ビュワー装置の組み立て状態を示す外観図である。 本発明に係わるカメラ用ビュワー装置を第1形態として組み立てたときの作用を説明するための模式図である。 デジタルカメラに本発明に係わる第2形態としてのカメラ用ビュワー装置を取り付けた状態を示す外観図である。 本発明に係わるカメラ用ビュワー装置を第2形態に組み立てるときに用いるアタッチメント部材の展開平面図である。 図7に示す上壁部に対して一対の側壁部を下方に向かって折り曲げた状態を示す外観図である。 図8に示すアタッチメント部材を用いてシート材を固定して第2形態のカメラ用ビュワー装置を組み立てた状態を示す外観図である。 図6に示す第2形態のカメラ用ビュワー装置の作用を説明するための模式図である。
符号の説明
1…カメラボディ
3…表示パネル
9…シート材
9A…取り付け壁部
9D…第2ミラー壁部
9F…第1ミラー壁部
9G…上部壁部

Claims (11)

  1. カメラボディの背面側に着脱可能で箱形形状のアングルファインダーとして用いる第1形態と箱形形状の直視ファインダーとして用いる第2形態との間で展開変形可能な組み立て用のシート材から構成され、該シート材は、第1形態として組み立てたときに、前記カメラボディの背面側に設置の表示パネルに表示の被写体画像が映りかつ下方に向けて被写体画像を投影する第1ミラーが内面側に貼り付けられて前記表示パネルに対向する第1ミラー壁部と、前記第1ミラーにより投影された投影像を上方に向けて投影する第2ミラーが内面側に貼り付けられた第2ミラー壁部と、前記表示パネルに臨む窓部を有して前記カメラボディの背面側に取り付けられる取り付け壁部と、前記第2ミラー壁部に対向して内部を覗く窓部を有する上部壁部とを少なくとも有するカメラ用ビュワー装置。
  2. 前記シート材を前記第2形態として組み立てたときに、前記第1ミラー壁部を前記表示パネルに対向する位置から底部方向に向かって退避させた位置で固定すると共に前記上部壁部を前記表示パネルに対向する位置で固定するために前記第2ミラー壁部と前記第1ミラー壁部と前記上部壁部との位置関係を規定するアタッチメント部材を有することを特徴とする請求項1に記載のカメラ用ビュワー装置。
  3. 前記シート材は、前記取り付け壁部に一体に折り曲げ可能に形成されかつ前記第2ミラー壁部と前記第1ミラー壁部と前記上部壁部とを連結して該上部壁部と前記第2ミラー壁部との対向空間に側方から入射する外光を遮断する一対の外光遮断壁部を有することを特徴とする請求項2に記載のカメラ用ビュワー装置。
  4. 前記アタッチメント部材は、第2形態として前記シート材を組み立てたときに、前記第2ミラー壁部と前記第1ミラー壁部とを上方から覆う上部遮光壁部と前記第2ミラー壁部との間の対向空間に側方から入射する外光を遮光する一対の側方遮光壁部を有することを特徴とする請求項3に記載のカメラ用ビュワー装置。
  5. 前記一対の外光遮断壁部には差し込み片部が形成され、前記第1ミラー壁部と前記上部壁部と前記第2ミラー壁部とにはそれぞれ前記差し込み片部を差し込む差し込み穴が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のカメラ用ビュワー装置。
  6. 前記一対の外光遮断壁部には差し込み穴が形成され、前記第1ミラー壁部と前記上部壁部と前記第2ミラー壁部とにはそれぞれ前記差し込み穴に差し込む差し込み片部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のカメラ用ビュワー装置。
  7. 前記アタッチメント部材には、前記組み立て用シート部材に形成された差し込み穴に差し込む差し込み片部と前記組み立て用シート部材に形成された差し込み片部を差し込む差し込み穴とが形成されていることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載のカメラ用ビュワー装置。
  8. 前記上部壁部の窓部に透明部材が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のカメラ用ビュワー装置。
  9. 前記透明部材が接眼レンズであることを特徴とする請求項8に記載のカメラ用ビュワー装置。
  10. カメラボディの背面部に着脱可能で箱形形状のアングルファインダーとして用いる第1形態と箱形形状の直視ファインダーとして用いる第2形態との間で展開変形可能なシート材から構成され、
    該シート材は、第1形態として組み立てたときに前記カメラボディの背面部に設置の液晶表示タイプ型の表示パネルに表示の被写体画像が映りかつ下方に向けて被写体画像を投影する第1ミラーが内面側に貼り付けられて前記表示パネルに対向する第1ミラー壁部と、
    前記第1ミラーにより投影された投影像を上方に向けて投影する第2ミラーが内面側に貼り付けられた第2ミラー壁部と、
    前記表示パネルに臨む窓部を有して前記カメラボディの背面部に取り付けられる取り付け壁部と、
    前記底部方向貼り付け壁部に対向して内部を覗く窓部を有する上部壁部と、
    前記取り付け壁部に一体に折り曲げ可能に形成されかつ前記第2ミラー壁部と前記取り付け壁部と前記上部壁部とを連結して該上部壁部と前記第2ミラー壁部との対向空間に側方から入射する外光を遮光する一対の外光遮断壁部とを有し、
    前記シート材は、該シート材を前記第2形態として組み立てたときに、前記第1ミラー壁部を前記表示パネルに対向する位置から底部方向に向かって退避させた位置で固定すると共に前記上部壁部を前記表示パネルに対向する位置で固定するために前記第2ミラー壁部と前記第1ミラー壁部と前記上部壁部との位置関係を規定するアタッチメント部材により固定され、
    前記一対の外光遮断壁部には差し込み片部が形成され、前記取り付け壁部と前記上部壁部と前記第2ミラー壁部とにはそれぞれ前記差し込み片部が差し込まれる差し込み穴が形成され、
    前記アタッチメント部材には、前記上部壁部に形成された差し込み穴と前記第1ミラー壁部に形成された差し込み穴とに差し込む差し込み片部が形成されていると共に、前記一対の外光遮断壁部に形成された差し込み片部を差し込む差し込み穴が形成されていることを特徴とするカメラ用ビュワー装置。
  11. 前記取り付け壁部と前記カメラボディとの少なくとも一方には該カメラボディに前記シート材を装着するためのマジックテープ又は磁石又は粘着テープが設けられていることを特徴とする請求項10に記載のカメラ用ビュワー装置。
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