JP2004297561A - デジタルカメラ用画像観察アタッチメント - Google Patents
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Abstract
【課題】表示パネルに表示される被写体画像を、デジタルカメラの上面・下面・左面・右面側から観察可能にする。
【解決手段】アタッチメントミラー2は、ミラーホルダ11と支持板12とから構成される。ミラーホルダ11に突設されたホルダ軸受部13と、支持板12の両端に突設された支持板軸受部14と、シャフト15とで蝶番16を形成する。ミラーホルダ11は、蝶番16により適度なフリクションを保った状態で支持板12に回動自在に取り付けられる。ミラーホルダ11には、反射部材としてのミラー17が取り付けられる。ビス締め孔12aとビス締め孔3aとをビス18によりビス締め固定する。ミラー17には、画像表示用LCD26に表示された被写体画像が映る。そして、画像表示用LCD26に表示された被写体画像がミラー17に全て映るように、ミラーホルダ11を回動させる。
【選択図】 図4
【解決手段】アタッチメントミラー2は、ミラーホルダ11と支持板12とから構成される。ミラーホルダ11に突設されたホルダ軸受部13と、支持板12の両端に突設された支持板軸受部14と、シャフト15とで蝶番16を形成する。ミラーホルダ11は、蝶番16により適度なフリクションを保った状態で支持板12に回動自在に取り付けられる。ミラーホルダ11には、反射部材としてのミラー17が取り付けられる。ビス締め孔12aとビス締め孔3aとをビス18によりビス締め固定する。ミラー17には、画像表示用LCD26に表示された被写体画像が映る。そして、画像表示用LCD26に表示された被写体画像がミラー17に全て映るように、ミラーホルダ11を回動させる。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像を表示する表示パネルを有するデジタルカメラに使用されるデジタルカメラ用画像観察アタッチメントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開平11−194400号公報
【特許文献2】
特開平7−159860号公報
【特許文献3】
実用新案登録第3022844号公報
【0003】
カメラのファインダーに映される被写体画像を観察する方向を、光軸に対して垂直方向と水平方向とに切り換えることができるアタッチメントファインダーが、例えば特許文献1などで提案されている。このアタッチメントファインダーでは、正の屈折力を有する対物レンズ系と、第1反射部材と、第2反射部材と、接眼レンズとを備え、被写体からの光束を対物レンズ系を通過させて、第1反射部材と第2反射部材とを介して接眼レンズに導光し、対物レンズ系による被写体像を観察しており、第2反射部材と接眼レンズとを回動可能となるようにして、被写体像の観察方向を、対物レンズ系の光軸に対して垂直な方向と平行な方向とに切り換え可能にしている。
【0004】
また、被写体画像を観察する方向を、光軸に対して垂直方向と水平方向とに切り換えることができるカメラが、例えば特許文献2などで提案されている。このカメラでは、被写体光が導かれるファインダー光学系中に配置される光路切り換え用の反射ミラーと、被写体像を被写体光の光軸に対して垂直な方向と平行な方向とで観察可能にするために2つのファインダー光路とを設け、反射ミラーの位置を切り換えることにより、被写体像の観察方向を、被写体光の光軸に対して垂直な方向と平行な方向とに切り換え可能にしている。
【0005】
さらに、カメラのファインダーに映される被写体画像を観察する方向を、光軸に対して垂直方向に切り換えることができる水中アングルファインダーが、例えば特許文献3などで提案されている。この水中アングルファインダーでは、水中カメラのファインダー窓に着脱自在な固定板と、固定板に取り付けられ、固定板に設けられた接眼部を軸として回動自在なファインダー本体とを備え、ファインダー本体により、被写体像の観察方向を、被写体光の光軸に対して垂直な方向に切り換えることができる。また、ファインダー本体を、接眼部を軸として回動させることにより、被写体画像を観察する角度を変更することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1のアタッチメントファインダーでは、対物レンズ系と、第1反射部材と、第2反射部材と、接眼レンズとを備えるため、サイズが大きくなるとともに、複雑な構造になりコストがかかってしまう。また、近年では、被写体を撮像して得られた画像を表示する表示パネルがカメラボディの背面に組み込まれたデジタルカメラが普及しており、これら表示パネル内蔵のデジタルカメラの中には、ファインダーを設けずに、表示パネルをファインダーとして使用するものもある。これらのデジタルカメラには、特許文献1のアタッチメントファインダーを使用することができない。さらに、撮影者がデジタルカメラの後で被写体像を観察するスペースがない場合では、表示パネルで被写体像を確認することができない。また、ローアングル撮影する場合には、表示パネルで被写体画像を確認する際に、撮影者が無理な姿勢になってしまう。
【0007】
また、特許文献2のカメラでは、被写体光が導かれるファインダー光学系中に光路切り換え用の反射ミラー設けるとともに、被写体像を被写体光の光軸に対して垂直な方向と平行な方向とで観察可能にするために2つのファインダー光路を設ける必要があり、カメラ本体のサイズが大きくなるとともに、複雑な構造になりコストアップしてしまう。
【0008】
さらに、特許文献3の水中アングルファインダーでは、固定板と、ファインダー本体とを備えるため、サイズが大きくなるとともに、複雑な構造になりコストがかかってしまう。また、ファインダー窓の設けられていないデジタルカメラには、特許文献3の水中アングルファインダーを使用することができない。
【0009】
本発明は、上記課題を解決するためのものであり、ローコストであり簡単な構造で、表示パネルに表示される被写体画像を、デジタルカメラの上面・下面・左面・右面側から観察可能にするデジタルカメラ用画像観察アタッチメントを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のデジタルカメラ用画像観察アタッチメントは、被写体を撮像して得られた画像を表示する表示パネルがカメラボディの背面に設けられ、前記表示パネルに表示される被写体画像が観察可能なデジタルカメラに使用されるデジタルカメラ用画像観察アタッチメントであって、前記カメラボディに着脱自在に装着される支持部材と、この支持部材に回動自在かつ回動位置で保持されるように取り付けられ、前記表示パネルに表示される被写体画像を回動位置に応じて撮影光軸とは異なる方向から観察可能にする反射部材とからなるものである。
【0011】
なお、前記支持部材は、カメラボディの底面に設けられた三脚ネジ穴に取り付けネジを螺合させることによって装着され、前記反射部材は、表示パネルの下辺と平行な軸を中心に回動自在であることが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明を実施したデジタルカメラ用アタッチメントミラー(以下、アタッチメントミラーと称する)2と、このアタッチメントミラー2が取り付けられるデジタルカメラ3との外観を示している。デジタルカメラ3の前面には、撮影レンズ4が組み込まれたレンズ鏡筒5、ファインダ6を構成する対物側ファインダ窓7、被写体に向けてストロボ光を照射するストロボ発光部8等が設けられている。レンズ鏡筒5は、デジタルカメラ3が電源オフ状態にある際に、デジタルカメラ3の前面に設けられた鏡筒収納部9内に収納され、電源オンとともにデジタルカメラ3の前面から突出する。デジタルカメラ3の上面には、シャッタレリーズ操作に用いられるシャッタボタン10が設けられている。デジタルカメラ3の下面には、三脚取り付け用の三脚ネジ孔3aと、位置決め孔3bとが設けられている。アタッチメントミラー2は、ミラーホルダ11と支持板12とから構成され、ミラーホルダ11は、矢印方向に回動可能となっていいる。
【0013】
図2に示すように、ミラーホルダ11に突設されたホルダ軸受部13と、支持板12の両端に突設された支持板軸受部14と、シャフト15とで蝶番16を形成しており、ミラーホルダ11は、蝶番16により適度なフリクションを保った状態で支持板12に回動自在に取り付けられている。ミラーホルダ11には、反射部材としてのミラー17が取り付けられており、このミラー17は、画像を映すことができる。支持板12には、ビス締め孔12aと、位置決め突起12bとが設けられている。位置決め突起12bを、位置決め孔3bに挿入して位置決めし、ビス締め孔12aと三脚ネジ孔3aとをビス18によりビス締め固定すると、支持板12がデジタルカメラ3に取り付けられる。なお、ミラー17としては、ガラス、金属、蒸着膜等の鏡面を得られるものであればよい。また、ミラー17は、接着剤や両面テープ等によりミラーホルダ11に取り付けられている。
【0014】
図3に示すように、デジタルカメラ3の側面には、メモリカード21がセットされるメモリカードスロット22が設けられている。このメモリカードスロット22の奥には、メモリカード21へのデータの読み書きを行なうメモリカードリーダが内蔵されている。メモリカードスロット22は、塵芥の侵入等を防止するために、開閉式の保護カバー23によって保護されている。
【0015】
デジタルカメラ3の背面には、ファインダ6を構成する接眼側ファインダ窓25、ビューファインダーとして機能する画像表示用LCD26、操作部27、音声出力用のスピーカ28等が設けられている。操作部27内には、デジタルカメラ3を操作する十字操作ボタン30に設けられた上ボタン31、下ボタン32、左ボタン33、右ボタン34、十字操作ボタン30で入力した操作内容の確認を行うOKボタン35、キャンセルボタン36、デジタルカメラ3の電源のオン・オフを行う電源ボタン37が設けられている。
【0016】
撮影レンズ4の背後には、CCDイメージセンサ(図示せず)が組み込まれ、撮影レンズ4を通して得られた被写体の光学画像を光電変換して撮像信号を出力する。撮像信号は、逐次にA/D変換等の各種の信号処理により画像データに変換され、画像表示用LCD26に被写体画像が表示される。フレーミング後にデジタルカメラ3の上面に設けられたシャッタボタン10を押圧操作すると、CCDイメージセンサから得られる1画面分の撮像画像が画像データに変換された後、メモリカード21あるいは内蔵メモリ(図示せず)に保存される。
【0017】
次に、本実施形態の作用について説明する。図4に示すように、電源ボタン37を押圧操作し、デジタルカメラ3の電源をオンすると、CCDイメージセンサは、撮影レンズ4を通して得られた被写体の光学画像を光電変換して撮像信号を出力する。そして、撮像信号は、逐次にA/D変換等の各種の信号処理により画像データに変換され、ビューファインダーとして機能する画像表示用LCD26に被写体画像が表示される。このとき、デジタルカメラ3に取り付けられたアタッチメントミラー2のミラー17には、画像表示用LCD26に表示された被写体画像が映る。そして、画像表示用LCD26に表示された被写体画像が、ミラー17に全て映るように、ミラーホルダ11を回動させる。ミラーホルダ11は、適度なフリクションを保った状態で支持板12に取り付けられており、任意の回動位置で保持することができる。この状態のときに、矢印A方向にミラー17を観察すると、ミラー17には、図5に示すような画像が映されている。この際、画像表示用LCDに表示される被写体画像と、ミラー17に映される被写体画像とは、上下が逆像になっているが、被写体撮影位置及びサイズ等を確認することはできる。
【0018】
このように、デジタルカメラ3の背面側に設けられた画像表示用LCD26に表示される被写体画像をミラー17に映すことにより、被写体画像をデジタルカメラ3の上面側から観察することができるから、画像表示用LCD26に表示される被写体画像を、デジタルカメラ3の背面側から観察できない場合(例えば、観察するスペースがない)でも、ミラー17により被写体画像を観察することができ、被写体撮影位置及びサイズを確認することができる。さらには、ローアングル撮影する場合にも、撮影者が無理な姿勢になることなく、被写体撮影位置及びサイズを確認することができる。
【0019】
なお、上記実施形態では、支持板12に回動自在に取り付けられるミラーホルダ11に、反射部材としてのミラー17を取り付けたが、ミラーホルダ11そのものをミラーから構成してもよい。また、ミラーホルダ11及びミラー17の代わりに、プリズムを用いてもよい。
【0020】
また、上記実施形態では、デジタルカメラ3に設けられた三脚ネジ孔3aと、支持板12に設けられたビス締め孔12aとを、ビス18でビス締め固定することにより、支持板12をデジタルカメラ3に着脱自在に取り付けたが、これに限定されることなく、支持板12をデジタルカメラ3に着脱自在に取り付けることができればよく、例えばマジックテープ(登録商標)や両面テープ等により取り付けてもよい。
【0021】
また、上記実施形態では、支持板12をデジタルカメラ3の下面に取り付け、画像表示用LCD26に表示される被写体画像をミラー17に映して、被写体画像をデジタルカメラ3の上面側から観察可能にしたが、これに限定されることなく、支持板12をデジタルカメラ3の左面または右面に取り付け、画像表示用LCD26に表示される被写体画像をミラー17に映して、被写体画像をデジタルカメラ3の左面または右面側から観察可能にしてもよい。さらには、支持板12をデジタルカメラ3の上面に取り付け、画像表示用LCD26に表示される被写体画像をミラー17に映して、被写体画像をデジタルカメラ3の下面側から観察可能にしてもよい。
【0022】
さらに、ミラーホルダ11、支持板12、ミラー17それぞれのサイズは、デジタルカメラ3のサイズや画像表示用LCD26の位置及びサイズに対応して適宜変更されるものである。
【0023】
さらに、上記実施形態ではデジタルカメラの例について説明したが、本発明は、ビューファインダーとして機能する画像表示用LCDを有するタイプであれば、デジタルビデオカメラ等にも利用することができる。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のデジタルカメラ用画像観察アタッチメントによれば、カメラボディに着脱自在に装着される支持部材と、この支持部材に回動自在かつ回動位置で保持されるように取り付けられ、カメラボディの背面側に設けられた表示パネルに表示される被写体画像を回動位置に応じて撮影光軸とは異なる方向から観察可能にする反射部材とから構成したから、ローコストであり簡単な構造で、表示パネルに表示される被写体画像を、デジタルカメラの上面・下面・左面・右面側から観察することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したデジタルカメラ用アタッチメントミラーと、このアタッチメントミラーが装着されるデジタルカメラとの前面外観斜視図である。
【図2】アタッチメントミラーを示す外観斜視図である。
【図3】デジタルカメラの前面外観斜視図である。
【図4】アタッチメントミラーをデジタルカメラに取り付け、撮影を行う際の背面外観斜視図である。
【図5】図4で示すデジタルカメラの上面側から観察した場合のミラーに映されている画像を示す図である。
【符号の説明】
2 アタッチメントミラー
3 デジタルカメラ
3a 三脚ネジ孔
11 ミラーホルダ
12 支持板
12a ビス締め孔
13 ホルダ軸受部
14 支持板軸受部
15 シャフト
16 蝶番
17 ミラー
18 ビス
26 画像表示用LCD
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像を表示する表示パネルを有するデジタルカメラに使用されるデジタルカメラ用画像観察アタッチメントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開平11−194400号公報
【特許文献2】
特開平7−159860号公報
【特許文献3】
実用新案登録第3022844号公報
【0003】
カメラのファインダーに映される被写体画像を観察する方向を、光軸に対して垂直方向と水平方向とに切り換えることができるアタッチメントファインダーが、例えば特許文献1などで提案されている。このアタッチメントファインダーでは、正の屈折力を有する対物レンズ系と、第1反射部材と、第2反射部材と、接眼レンズとを備え、被写体からの光束を対物レンズ系を通過させて、第1反射部材と第2反射部材とを介して接眼レンズに導光し、対物レンズ系による被写体像を観察しており、第2反射部材と接眼レンズとを回動可能となるようにして、被写体像の観察方向を、対物レンズ系の光軸に対して垂直な方向と平行な方向とに切り換え可能にしている。
【0004】
また、被写体画像を観察する方向を、光軸に対して垂直方向と水平方向とに切り換えることができるカメラが、例えば特許文献2などで提案されている。このカメラでは、被写体光が導かれるファインダー光学系中に配置される光路切り換え用の反射ミラーと、被写体像を被写体光の光軸に対して垂直な方向と平行な方向とで観察可能にするために2つのファインダー光路とを設け、反射ミラーの位置を切り換えることにより、被写体像の観察方向を、被写体光の光軸に対して垂直な方向と平行な方向とに切り換え可能にしている。
【0005】
さらに、カメラのファインダーに映される被写体画像を観察する方向を、光軸に対して垂直方向に切り換えることができる水中アングルファインダーが、例えば特許文献3などで提案されている。この水中アングルファインダーでは、水中カメラのファインダー窓に着脱自在な固定板と、固定板に取り付けられ、固定板に設けられた接眼部を軸として回動自在なファインダー本体とを備え、ファインダー本体により、被写体像の観察方向を、被写体光の光軸に対して垂直な方向に切り換えることができる。また、ファインダー本体を、接眼部を軸として回動させることにより、被写体画像を観察する角度を変更することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1のアタッチメントファインダーでは、対物レンズ系と、第1反射部材と、第2反射部材と、接眼レンズとを備えるため、サイズが大きくなるとともに、複雑な構造になりコストがかかってしまう。また、近年では、被写体を撮像して得られた画像を表示する表示パネルがカメラボディの背面に組み込まれたデジタルカメラが普及しており、これら表示パネル内蔵のデジタルカメラの中には、ファインダーを設けずに、表示パネルをファインダーとして使用するものもある。これらのデジタルカメラには、特許文献1のアタッチメントファインダーを使用することができない。さらに、撮影者がデジタルカメラの後で被写体像を観察するスペースがない場合では、表示パネルで被写体像を確認することができない。また、ローアングル撮影する場合には、表示パネルで被写体画像を確認する際に、撮影者が無理な姿勢になってしまう。
【0007】
また、特許文献2のカメラでは、被写体光が導かれるファインダー光学系中に光路切り換え用の反射ミラー設けるとともに、被写体像を被写体光の光軸に対して垂直な方向と平行な方向とで観察可能にするために2つのファインダー光路を設ける必要があり、カメラ本体のサイズが大きくなるとともに、複雑な構造になりコストアップしてしまう。
【0008】
さらに、特許文献3の水中アングルファインダーでは、固定板と、ファインダー本体とを備えるため、サイズが大きくなるとともに、複雑な構造になりコストがかかってしまう。また、ファインダー窓の設けられていないデジタルカメラには、特許文献3の水中アングルファインダーを使用することができない。
【0009】
本発明は、上記課題を解決するためのものであり、ローコストであり簡単な構造で、表示パネルに表示される被写体画像を、デジタルカメラの上面・下面・左面・右面側から観察可能にするデジタルカメラ用画像観察アタッチメントを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のデジタルカメラ用画像観察アタッチメントは、被写体を撮像して得られた画像を表示する表示パネルがカメラボディの背面に設けられ、前記表示パネルに表示される被写体画像が観察可能なデジタルカメラに使用されるデジタルカメラ用画像観察アタッチメントであって、前記カメラボディに着脱自在に装着される支持部材と、この支持部材に回動自在かつ回動位置で保持されるように取り付けられ、前記表示パネルに表示される被写体画像を回動位置に応じて撮影光軸とは異なる方向から観察可能にする反射部材とからなるものである。
【0011】
なお、前記支持部材は、カメラボディの底面に設けられた三脚ネジ穴に取り付けネジを螺合させることによって装着され、前記反射部材は、表示パネルの下辺と平行な軸を中心に回動自在であることが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明を実施したデジタルカメラ用アタッチメントミラー(以下、アタッチメントミラーと称する)2と、このアタッチメントミラー2が取り付けられるデジタルカメラ3との外観を示している。デジタルカメラ3の前面には、撮影レンズ4が組み込まれたレンズ鏡筒5、ファインダ6を構成する対物側ファインダ窓7、被写体に向けてストロボ光を照射するストロボ発光部8等が設けられている。レンズ鏡筒5は、デジタルカメラ3が電源オフ状態にある際に、デジタルカメラ3の前面に設けられた鏡筒収納部9内に収納され、電源オンとともにデジタルカメラ3の前面から突出する。デジタルカメラ3の上面には、シャッタレリーズ操作に用いられるシャッタボタン10が設けられている。デジタルカメラ3の下面には、三脚取り付け用の三脚ネジ孔3aと、位置決め孔3bとが設けられている。アタッチメントミラー2は、ミラーホルダ11と支持板12とから構成され、ミラーホルダ11は、矢印方向に回動可能となっていいる。
【0013】
図2に示すように、ミラーホルダ11に突設されたホルダ軸受部13と、支持板12の両端に突設された支持板軸受部14と、シャフト15とで蝶番16を形成しており、ミラーホルダ11は、蝶番16により適度なフリクションを保った状態で支持板12に回動自在に取り付けられている。ミラーホルダ11には、反射部材としてのミラー17が取り付けられており、このミラー17は、画像を映すことができる。支持板12には、ビス締め孔12aと、位置決め突起12bとが設けられている。位置決め突起12bを、位置決め孔3bに挿入して位置決めし、ビス締め孔12aと三脚ネジ孔3aとをビス18によりビス締め固定すると、支持板12がデジタルカメラ3に取り付けられる。なお、ミラー17としては、ガラス、金属、蒸着膜等の鏡面を得られるものであればよい。また、ミラー17は、接着剤や両面テープ等によりミラーホルダ11に取り付けられている。
【0014】
図3に示すように、デジタルカメラ3の側面には、メモリカード21がセットされるメモリカードスロット22が設けられている。このメモリカードスロット22の奥には、メモリカード21へのデータの読み書きを行なうメモリカードリーダが内蔵されている。メモリカードスロット22は、塵芥の侵入等を防止するために、開閉式の保護カバー23によって保護されている。
【0015】
デジタルカメラ3の背面には、ファインダ6を構成する接眼側ファインダ窓25、ビューファインダーとして機能する画像表示用LCD26、操作部27、音声出力用のスピーカ28等が設けられている。操作部27内には、デジタルカメラ3を操作する十字操作ボタン30に設けられた上ボタン31、下ボタン32、左ボタン33、右ボタン34、十字操作ボタン30で入力した操作内容の確認を行うOKボタン35、キャンセルボタン36、デジタルカメラ3の電源のオン・オフを行う電源ボタン37が設けられている。
【0016】
撮影レンズ4の背後には、CCDイメージセンサ(図示せず)が組み込まれ、撮影レンズ4を通して得られた被写体の光学画像を光電変換して撮像信号を出力する。撮像信号は、逐次にA/D変換等の各種の信号処理により画像データに変換され、画像表示用LCD26に被写体画像が表示される。フレーミング後にデジタルカメラ3の上面に設けられたシャッタボタン10を押圧操作すると、CCDイメージセンサから得られる1画面分の撮像画像が画像データに変換された後、メモリカード21あるいは内蔵メモリ(図示せず)に保存される。
【0017】
次に、本実施形態の作用について説明する。図4に示すように、電源ボタン37を押圧操作し、デジタルカメラ3の電源をオンすると、CCDイメージセンサは、撮影レンズ4を通して得られた被写体の光学画像を光電変換して撮像信号を出力する。そして、撮像信号は、逐次にA/D変換等の各種の信号処理により画像データに変換され、ビューファインダーとして機能する画像表示用LCD26に被写体画像が表示される。このとき、デジタルカメラ3に取り付けられたアタッチメントミラー2のミラー17には、画像表示用LCD26に表示された被写体画像が映る。そして、画像表示用LCD26に表示された被写体画像が、ミラー17に全て映るように、ミラーホルダ11を回動させる。ミラーホルダ11は、適度なフリクションを保った状態で支持板12に取り付けられており、任意の回動位置で保持することができる。この状態のときに、矢印A方向にミラー17を観察すると、ミラー17には、図5に示すような画像が映されている。この際、画像表示用LCDに表示される被写体画像と、ミラー17に映される被写体画像とは、上下が逆像になっているが、被写体撮影位置及びサイズ等を確認することはできる。
【0018】
このように、デジタルカメラ3の背面側に設けられた画像表示用LCD26に表示される被写体画像をミラー17に映すことにより、被写体画像をデジタルカメラ3の上面側から観察することができるから、画像表示用LCD26に表示される被写体画像を、デジタルカメラ3の背面側から観察できない場合(例えば、観察するスペースがない)でも、ミラー17により被写体画像を観察することができ、被写体撮影位置及びサイズを確認することができる。さらには、ローアングル撮影する場合にも、撮影者が無理な姿勢になることなく、被写体撮影位置及びサイズを確認することができる。
【0019】
なお、上記実施形態では、支持板12に回動自在に取り付けられるミラーホルダ11に、反射部材としてのミラー17を取り付けたが、ミラーホルダ11そのものをミラーから構成してもよい。また、ミラーホルダ11及びミラー17の代わりに、プリズムを用いてもよい。
【0020】
また、上記実施形態では、デジタルカメラ3に設けられた三脚ネジ孔3aと、支持板12に設けられたビス締め孔12aとを、ビス18でビス締め固定することにより、支持板12をデジタルカメラ3に着脱自在に取り付けたが、これに限定されることなく、支持板12をデジタルカメラ3に着脱自在に取り付けることができればよく、例えばマジックテープ(登録商標)や両面テープ等により取り付けてもよい。
【0021】
また、上記実施形態では、支持板12をデジタルカメラ3の下面に取り付け、画像表示用LCD26に表示される被写体画像をミラー17に映して、被写体画像をデジタルカメラ3の上面側から観察可能にしたが、これに限定されることなく、支持板12をデジタルカメラ3の左面または右面に取り付け、画像表示用LCD26に表示される被写体画像をミラー17に映して、被写体画像をデジタルカメラ3の左面または右面側から観察可能にしてもよい。さらには、支持板12をデジタルカメラ3の上面に取り付け、画像表示用LCD26に表示される被写体画像をミラー17に映して、被写体画像をデジタルカメラ3の下面側から観察可能にしてもよい。
【0022】
さらに、ミラーホルダ11、支持板12、ミラー17それぞれのサイズは、デジタルカメラ3のサイズや画像表示用LCD26の位置及びサイズに対応して適宜変更されるものである。
【0023】
さらに、上記実施形態ではデジタルカメラの例について説明したが、本発明は、ビューファインダーとして機能する画像表示用LCDを有するタイプであれば、デジタルビデオカメラ等にも利用することができる。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のデジタルカメラ用画像観察アタッチメントによれば、カメラボディに着脱自在に装着される支持部材と、この支持部材に回動自在かつ回動位置で保持されるように取り付けられ、カメラボディの背面側に設けられた表示パネルに表示される被写体画像を回動位置に応じて撮影光軸とは異なる方向から観察可能にする反射部材とから構成したから、ローコストであり簡単な構造で、表示パネルに表示される被写体画像を、デジタルカメラの上面・下面・左面・右面側から観察することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したデジタルカメラ用アタッチメントミラーと、このアタッチメントミラーが装着されるデジタルカメラとの前面外観斜視図である。
【図2】アタッチメントミラーを示す外観斜視図である。
【図3】デジタルカメラの前面外観斜視図である。
【図4】アタッチメントミラーをデジタルカメラに取り付け、撮影を行う際の背面外観斜視図である。
【図5】図4で示すデジタルカメラの上面側から観察した場合のミラーに映されている画像を示す図である。
【符号の説明】
2 アタッチメントミラー
3 デジタルカメラ
3a 三脚ネジ孔
11 ミラーホルダ
12 支持板
12a ビス締め孔
13 ホルダ軸受部
14 支持板軸受部
15 シャフト
16 蝶番
17 ミラー
18 ビス
26 画像表示用LCD
Claims (2)
- 被写体を撮像して得られた画像を表示する表示パネルがカメラボディの背面に設けられ、前記表示パネルに表示される被写体画像が観察可能なデジタルカメラに使用されるデジタルカメラ用画像観察アタッチメントであって、
前記カメラボディに着脱自在に装着される支持部材と、この支持部材に回動自在かつ回動位置で保持されるように取り付けられ、前記表示パネルに表示される被写体画像を回動位置に応じて撮影光軸とは異なる方向から観察可能にする反射部材とからなることを特徴とするデジタルカメラ用画像観察アタッチメント。 - 前記支持部材は、カメラボディの底面に設けられた三脚ネジ穴に取り付けネジを螺合させることによって装着され、前記反射部材は、表示パネルの下辺と平行な軸を中心に回動自在であることを特徴とする請求項1記載のデジタルカメラ用画像観察アタッチメント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003088598A JP2004297561A (ja) | 2003-03-27 | 2003-03-27 | デジタルカメラ用画像観察アタッチメント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003088598A JP2004297561A (ja) | 2003-03-27 | 2003-03-27 | デジタルカメラ用画像観察アタッチメント |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004297561A true JP2004297561A (ja) | 2004-10-21 |
Family
ID=33402684
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003088598A Pending JP2004297561A (ja) | 2003-03-27 | 2003-03-27 | デジタルカメラ用画像観察アタッチメント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004297561A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1765004A1 (de) * | 2005-09-19 | 2007-03-21 | Michael Fette | Optische Visierhilfe |
DE102007021096A1 (de) | 2007-05-03 | 2008-11-06 | Müller, Jochen, Dr. | Bildbetrachtungsvorrichtung einer Digitalkamera |
US7529479B2 (en) | 2005-07-28 | 2009-05-05 | Ricoh Company, Ltd. | Camera viewer device |
-
2003
- 2003-03-27 JP JP2003088598A patent/JP2004297561A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7529479B2 (en) | 2005-07-28 | 2009-05-05 | Ricoh Company, Ltd. | Camera viewer device |
EP1765004A1 (de) * | 2005-09-19 | 2007-03-21 | Michael Fette | Optische Visierhilfe |
DE102007021096A1 (de) | 2007-05-03 | 2008-11-06 | Müller, Jochen, Dr. | Bildbetrachtungsvorrichtung einer Digitalkamera |
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