JP2007032761A - 等速自在継手用樹脂ブーツ - Google Patents

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Abstract

【課題】 コンパクトな形状で、外輪開口部において蛇腹部が挟みこまれるのを防止できる等速自在継手用樹脂ブーツを提供する。
【解決手段】 大径部11と蛇腹部13との間に、大径部11から連設される円筒状の肩部25と、肩部25から内径方向に延びる径方向壁部26とを配設する。径方向壁部26に屈曲部27や湾曲部32を設ける。継手屈曲状態で、屈曲部27や湾曲部32は、外輪端面14に当接して、径方向壁部26に連続する蛇腹部13の大径部最近接位置の谷部15を小径部側に押出す支点部を構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、等速自在継手用ブーツに関し、特に、自動車や各種産業機械における動力の伝達に用いられる等速自在継手の樹脂ブーツに関するものである。
自動車や各種産業機械における動力の伝達に用いられる等速自在継手には、継手内部への塵埃等の異物進入防止や継手内部に封入されたグリースの漏れ防止を目的とし、蛇腹状のブーツが装着される。最近では樹脂からなる樹脂ブーツが使用されるようになった。
この種のブーツは図5に示すように、等速自在継手100の外輪101に固定される大径部102と、内輪103から延びるシャフト104に固定される小径部105と、大径部102と小径部105との間に設けられ、谷部106と山部107とが交互に形成された蛇腹部108とを有する。なお、大径部102と小径部105とはそれぞれブーツバンド109が装着されることによって固定される。
等速自在継手100への装着時において、継手非屈曲状態(シャフト104の軸心と外輪101の軸心とが一致している状態)では、最も大径部102寄りの谷部106は外輪101に接触しない。しかしながら、継手屈曲状態(シャフト104の軸心が外輪101の軸心に対して傾斜している状態)で使用された場合、最も大径部102寄りの谷部106が外輪101の開口部101aにおいて開口端部とシャフト104とに挟まって損傷することがある。損傷すれば、ブーツとしての機能を発揮することができないので、交換等を行う必要があった。そこで、図5に示すような従来のものにおいて、谷部106が開口端部とシャフト104の間に挟まれないようにするには、谷部106の径を大きくする必要がある。
谷部106が挟まれないようにしたものとしては、大径部と蛇腹部との間に円筒状部を設けたものがある(特許文献1)。すなわち、図6に示すように、内径寸法が外輪101の外径寸法よりも大きい円筒状部111を、大径部102と蛇腹部108との間に介設している。この際、円筒状部111の肉厚を蛇腹部108の肉厚よりも大きくしている。そして、この円筒状部111を設けることによって、蛇腹部108と外輪101の開口部101aとの間に距離を持たせ、挟まれないようにしている。
さらに、図7に示すように、円筒状部111を、大径部102側から小径部105側に向かって順次拡径させたものがある。この場合、屈曲時に蛇腹部108から矢印方向Aの力を受けた場合に、仮想線で示すように、外径方向に撓み、挟まれないようにしている。
また、図8に示すように、大径部102と蛇腹部108との間に直立部112を設けたものがある(特許文献2)。
実用新案登録第2525619号公報 特開平9−96318号公報
谷部106の径を大きくした場合、蛇腹長(蛇腹膜長)を確保するために、山部107を高く設計する必要がある。このため、蛇腹部の最大外径が大きくなって、スペース的に不利となる。
特許文献1においては、円筒状部111の軸方向長さを比較的大きくとる必要がある。このため、ブーツ全体の軸方向長さが大となり、蛇腹部108の谷部106や山部107の数や配置ピッチが制限されたりして、可撓性や伸縮性に劣ることがある。
また、特許文献2においては、肩部113から最も大径部102寄りの谷部106の軸方向の動きが制限され、蛇腹部108の他の部位において長さを確保する必要がある。このため、前記特許文献1に記載のものと同様、ブーツ全体の軸方向長さが大となる。
本発明は、上記課題に鑑みて、コンパクトな形状で、外輪開口部において蛇腹部が挟まれるのを防止できる等速自在継手用樹脂ブーツを提供する。
本発明の等速自在継手用樹脂ブーツは、等速自在継手の外輪に固定される大径部と、内輪から延びるシャフトに固定される小径部と、大径部と小径部との間に設けられ、谷部と山部とが交互に形成された蛇腹部とを有する等速自在継手用樹脂ブーツにおいて、前記大径部と蛇腹部との間に、大径部から連設される円筒状の肩部と、前記肩部から内径方向に延びる径方向壁部とを配設し、前記径方向壁部に屈曲部を設け、継手屈曲状態で、前記屈曲部は外輪端面に当接して、径方向壁部に連続する蛇腹部の大径部最近接位置の谷部を小径部側に押出す支点部を構成するものである。
また、本発明は、等速自在継手の外輪に固定される大径部と、内輪から延びるシャフトに固定される小径部と、大径部と小径部との間に設けられ、谷部と山部とが交互に形成された蛇腹部とを有する等速自在継手用樹脂ブーツにおいて、前記大径部と蛇腹部との間に、大径部から連設される円筒状の肩部と、前記肩部から内径方向に延びる径方向壁部とを配設し、前記径方向壁部に湾曲部を設け、継手屈曲状態で、前記湾曲部は外輪端面に当接して、径方向壁部に連続する蛇腹部の大径部最近接位置の谷部を小径部側に押出す支点部を構成するものである。
継手屈曲状態で、屈曲部や湾曲部が、外輪端面に当接して径方向壁部に連続する蛇腹部の大径部最近接位置の谷部を小径部側に押出す支点部を構成するので、蛇腹部の谷部が、外輪の開口部において開口端部とシャフトとに挟まれることが回避される。
また本発明は、前記支点部が外輪のトラック部よりも外径側に配置される。これにより、支点部は確実に外輪端面に当接する。
また本発明は、継手非屈曲状態において、前記肩部から径方向壁部に連続する蛇腹部の大径部最近接位置の谷部までが外輪に接触しない。これにより、継手非屈曲状態において、蛇腹部の変位(弾性変形)が規制されず、可撓性及び伸縮性を有効に発揮することができる。
ブーツ材料としては、ポリエステル系、ポリウレタン系、ポリオレフィン系等の熱可塑性エラストマーを用いることができる。
本発明は、継手屈曲状態で、蛇腹部の谷部が、外輪の開口部において開口端部とシャフトとに挟まれることが回避される。これにより、蛇腹部の継手側へのかみ込みによる損傷を防止でき、長期にわたってブーツとしての機能を発揮することができる。また、かみ込みが防止されるので、外径寸法を大きく取る必要がなく、周辺機器との干渉範囲を縮小することができ、ブーツ設計の自由度も増す。特に、最も大径部分寄り(大径部最近接位置)の谷部の径を外輪のトラック部径よりも小さくして(下げて)、蛇腹長(蛇腹膜長)を確保した設計が可能となり、全体として径方向及び軸方向にコンパクトな設計が可能となる。
さらに、最も大径部分寄りの谷部の位置は、従来のものに比べて大径部寄り(外輪寄り)とすることができ、一層軸方向にコンパクトな設計が可能となる。
しかも、大径部と蛇腹部との間に、円筒状の肩部と、肩部から内径方向に延びる径方向壁部(屈曲部や湾曲部を形成した径方向壁部)とを設けるのみであり、ブーツ全体形状としてはシンプルである。
支点部は外輪のトラック部よりも外径側に配置されて、確実に外輪端面に当接するので、蛇腹部の大径部最近接位置の谷部の小径部側への押し出しが安定し、かみ込み防止の信頼性が向上する。
継手非屈曲状態において、蛇腹部の変位(弾性変形)が規制されず、可撓性及び伸縮性を有効に発揮することができる。
ブーツ材料が熱可塑性エラストマーであるので、この等速自在継手用樹脂ブーツは、強度的に優れ、耐磨耗性においても有利である。
以下本発明の実施の形態を図1〜図4に基づいて説明する。
等速自在継手用樹脂ブーツ1は、図1に示すように、等速自在継手2に取付けられる。等速自在継手2は、内周面に複数の案内溝(トラック溝)3を軸方向に形成した外輪4と、外周面に複数の案内溝(トラック溝)5を形成した内輪6と、外輪4の案内溝4と内輪6の案内溝5とで協働して形成されるボールトラックに配される複数のボール7と、ボール7を収容するためのポケット8aを有する保持器8等から構成される。また、内輪6の内周にセレーションやスプライン等のトルク伝達手段を介してシャフト10を結合している。
なお、等速自在継手2としては、この等速自在継手用樹脂ブーツ1を取付けることができるものであればよいので、ダブルオフセット型、トリポート型、クロスグループ型等の種々のものを使用することができる。
等速自在継手用樹脂ブーツ1(以下、単にブーツ1と呼ぶ場合がある)は、例えば、ポリエステル系、ポリウレタン系、ポリオレフィン系等の熱可塑性エラストマーにて形成している。熱可塑性エラストマーはプラスチックとゴムの中間の性質を持っている。熱可塑性エラストマーは、ゴム弾性体でありながら、熱可塑性樹脂の通常の成形機にて加工することができる。また、熱可塑性エラストマーは、自己補強性を有し、補強材を用いることなく十分な強度を有し、しかも、通常のゴム成形での加硫工程を必要とせず、さらには配合の簡素化を図れる等の利点がある。
等速自在継手用樹脂ブーツ1は筒状体からなり、外輪4に固定される大径部11と、内輪6から延びるシャフト10に固定される小径部12と、大径部11と小径部12との間の蛇腹部13とを有する。蛇腹部13は、谷部15と山部16とが軸方向に沿って交互に複数配設されている。このため、このブーツ1は可撓性と軸方向の伸縮性を具備する。なお、谷部15と山部16とは傾斜部17にて連結されている。
外輪4の開口端側の外周面には周方向に沿った環状の係合溝20が形成され、この係合溝20を覆うように、ブーツ1の大径部11が外輪4の開口部4a側に外嵌される。そして、大径部11の外周面に形成された嵌合溝18にブーツバンド21を嵌着することによって、大径部11を外輪4に固定している。
シャフト10には、外輪4から所定量突出した位置にブーツ取付け部22が設けられ、このブーツ取付け部22に周方向に沿った環状の係合溝23が形成されている。この係合溝23を覆うように、ブーツ1の小径部12がブーツ取付け部22に外嵌され、この小径部12の外周面に形成された嵌合溝19にブーツバンド21を嵌着することによって、小径部12をシャフト10に固定している。
第1の実施の形態を示すブーツ1は、大径部11と蛇腹部13との間に、図2に示すように、大径部11から連設される円筒状の肩部25と、肩部25から内径方向に延びる径方向壁部26とを連設している。肩部25は、その内周面が外輪4の外周面よりも大径に設定されている。径方向壁部26には屈曲部27が設けられる。径方向壁部26は、肩部25から軸方向と略直交する方向に沿って内径方向に延びる第1壁部28と、第1壁部28から屈曲部27を介して小径部側に傾斜する第2壁部29とからなる。
径方向壁部26の屈曲部27は、継手非屈曲状態(シャフト10の軸心と外輪4の軸心とが一致している状態)では、外輪4に接触しない。すなわち、第1壁部28は、継手非屈曲状態で外輪4の端面14に所定間隔をもって対向して略平行に配置される。このため、肩部25の内周面が外輪4の外周面よりも大径に設定されているのと相まって、継手非屈曲状態において、肩部25から径方向壁部26に連続する蛇腹部13の大径部最近接位置の谷部15までが外輪4に接触しない。
継手屈曲状態(シャフト10の軸心が外輪4の軸心に対して所定角度以上に傾斜する状態)では、径方向壁部26が弾性変形して仮想線で示すように、外輪4の端面14に当接する。すなわち、シャフト10の軸心が外輪4の軸心に対して傾斜していくことによって、屈曲部27が外輪4の端面14に接近し、所定角度以上になったときに当接することになる。そして、屈曲部27が外輪4の端面14に当接した場合、屈曲部27は、径方向壁部26に連続する蛇腹部13の大径部最近接位置の谷部15を小径部12側に押出す支点部を構成することになる。なお、支点部が外輪4の端面14に当接するためには、支点部となる屈曲部27が外輪4のトラック部(案内溝3)よりも外径側に配置される必要がある。
このように、継手2が屈曲状態となった場合には、径方向壁部26の屈曲部27(支点部)によって、蛇腹部13の大径部最近接位置の谷部15が外輪4から逃げることができる。このため、継手屈曲状態で、蛇腹部13の谷部15が、外輪4の開口部4aにおいて開口端部とシャフト10とに挟まれることが回避される。これにより、蛇腹部13の継手側へのかみ込みによる損傷を防止でき、長期にわたってブーツとしての機能を発揮することができる。また、かみ込みが防止されるので、外径寸法を大きく取る必要がなく、周辺機器との干渉範囲を縮小することができ、ブーツ設計の自由度も増す。特に、最も大径部11分寄りの谷部15の径を外輪4のトラック部径よりも小さくして(下げて)、蛇腹長(蛇腹膜長)を確保した設計が可能となり、全体として径方向及び軸方向にコンパクトな設計が可能となる。
さらに、最も大径部11分寄りの谷部15の位置は、従来のものに比べて大径部寄り(外輪寄り)とすることができ、一層軸方向にコンパクトな設計が可能となる。
しかも、大径部11と蛇腹部13との間に、円筒状の肩部25と、肩部25から内径方向に延びる径方向壁部26(屈曲部27や湾曲部32を形成した径方向壁部)とを設けるのみであり、ブーツ全体形状としてはシンプルである。
支点部は外輪4のトラック部よりも外径側に配置されて、確実に外輪端面14に当接するので、蛇腹部13の大径部最近接位置の谷部15の小径部12側への押し出しが安定して、かみ込み防止の信頼性が向上する。
継手非屈曲状態において、肩部25から径方向壁部26に連続する蛇腹部13の大径部最近接位置の谷部15までが外輪4に接触しないので、継手非屈曲状態において、蛇腹部の変位(弾性変形)が規制されず、可撓性及び伸縮性を有効に発揮することができる。
ブーツ材料が熱可塑性エラストマーであるので、この等速自在継手用樹脂ブーツ1は、強度的に優れ、耐磨耗性においても有利である。
図2に示す径方向壁部26では、継手非屈曲状態において、第1壁部28が外輪4の端面14と略並行に配置されているが、図3に示すように、第1壁部28が内径側に向かって順次外輪4の端面14側に傾斜する傾斜壁28aであってもよい。この場合でも、傾斜壁28aと、第2壁部29との間に屈曲部27が形成される。継手非屈曲状態で、屈曲部27は外輪4に接触しない。
図3に示す径方向壁部26を有するブーツ1であっても、継手2が屈曲状態となった場合には、径方向壁部26の屈曲部27(支点部)によって、蛇腹部13の大径部最近接位置の谷部15が外輪4から逃げることができる。このため、継手屈曲状態で、蛇腹部13の谷部15が、外輪4の開口部4aにおいて開口端部とシャフト10とに挟まれることが回避される。
径方向壁部26としては、図4に示すもの(第2の実施の形態を示すもの)であってもよい。この径方向壁部26は、断面逆S字状体からなり、肩部25に連設される外径側湾曲壁30と、この外径側湾曲壁30に連設される内径側湾曲壁31とを有する。外径側湾曲壁30は反外輪側に膨出する曲壁からなり、内径側湾曲壁31は外輪側に膨出する曲壁からなる。
この場合も、継手非屈曲状態において、肩部25から径方向壁部26に連続する蛇腹部13の大径部最近接位置の谷部15までが外輪4に接触しないが、シャフト10の軸心が外輪4の軸心に対して傾斜するように屈曲していけば、内径側湾曲壁31の湾曲部32(具体的には、内径側湾曲壁31の外輪4の端面14に対面する部位)が外輪4の端面14に接近していき当接することになる。そして、湾曲部32が外輪4の端面14に当接した場合、湾曲部32は、径方向壁部26に連続する蛇腹部13の大径部最近接位置の谷部15を小径部12側に押出す支点部を構成することになる。なお、支点部が外輪4の端面14に当接するためには、支点部となる湾曲部32が外輪4のトラック部(案内溝3)よりも外径側に配置される必要がある。
このように、図4に示す径方向壁部26を有するブーツ1であっても、継手2が屈曲状態となった場合には、径方向壁部26の湾曲部32(支点部)によって、蛇腹部13の大径部最近接位置の谷部15が外輪4から逃げることができる。このため、継手屈曲状態で、蛇腹部13の谷部15が、外輪4の開口部4aにおいて開口端部とシャフト10とに挟まれることが回避される。従って、図4に示すブーツ1であっても、図2と図3に示すブーツ1と同じような作用効果を奏することができる。
前記各ブーツ1を等速自在継手2に取付ける際に、軸方向に伸縮させない自由状態の軸方向長さでもって装着しても、軸方向に所定量圧縮した状態でもって装着してもよい。要は、取付けられて、シャフト10の軸心が外輪4の軸心に対して傾斜した継手屈曲状態で、屈曲部27や湾曲部32が外輪4の端面14に当接して、径方向壁部26に連続する蛇腹部13の大径部最近接位置の谷部15を小径部12側に押出す支点部を構成すればよい。
図2に示すブーツ1における第2壁部29の傾斜角度、及び図3に示すブーツ1における第1壁部28(傾斜壁28a)や第2壁部29の傾斜角度は、屈曲部27が、蛇腹部13の大径部最近接位置の谷部15を小径部12側に押出す支点部を構成することができる範囲で変更できる。
図4のブーツ1において、図示例では、外径側湾曲壁30の曲率半径と内径側湾曲壁31の曲率半径とが略一致しているが、相違させてもよい。また、外径側湾曲壁30に代えて、図2や図3に示す第1壁部28(28a)のような平板状の壁としてもよい。
また、継手非屈曲状態における径方向壁部26と外輪4の端面14との隙間寸法は、ブーツ1の可撓性や伸縮性に支障をきたさない範囲で変更できる。蛇腹部13の谷部15と山部16の数や傾斜部17の傾斜角度等も、ブーツ1の可撓性等に支障をきたさない範囲で変更できる。
径方向壁部26の屈曲部27や湾曲部32が外輪4の端面14に当接する継手屈曲状態の傾斜角度は、使用される等速自在継手の屈曲可能範囲内で設定することができる。
各ブーツ1は熱可塑性エラストマーであるため、熱可塑性樹脂の通常の成形機にて加工することができる。このため、ブロー成形、インジェクション成形、インジェクションブロー成形等の成形方法に因らないで成形することが可能である。
なお、ブーツ材料は、熱可塑性エラストマーが好ましいが、他の樹脂であってもよい。この場合、適度な可撓性、強度性、シール性、及び耐久性を有する材料を選択するのが好ましい。
本発明の第1の実施の形態を示す等速自在継手用ブーツを等速自在継手に装着した状態の断面図である。 第1の実施の形態の等速自在継手用ブーツの要部拡大断面図である。 第1の実施の形態の変形例の要部拡大断面図である。 第2の実施の形態の等速自在継手用ブーツの要部拡大断面図である。 従来の等速自在継手用ブーツを等速自在継手に装着した状態の断面図である。 挟み込み防止構造の従来の等速自在継手用ブーツの要部断面図である。 挟み込み防止構造の従来の他の等速自在継手用ブーツの要部断面図である。 挟み込み防止構造の従来の別の等速自在継手用ブーツの要部断面図である。
符号の説明
1 等速自在継手用樹脂ブーツ
2 等速自在継手
3 案内溝
4 外輪
4a 開口部
5 案内溝
6 内輪
7 ボール
8 保持器
8a ポケット
10 シャフト
11 大径部
12 小径部
13 蛇腹部
14 外輪端面
15 谷部
16 山部
17 傾斜部
18、19 嵌合溝
20 係合溝
21 ブーツバンド
22 ブーツ取付け部
23 係合溝
25 肩部
26 径方向壁部
27 屈曲部
28 壁部
28a 傾斜壁
29 壁部
30 外径側湾曲壁
31 内径側湾曲壁
32 内径側湾曲部
100 等速自在継手
101 外輪
101a 開口部
102 大径部
103 内輪
104 シャフト
105 小径部
106 谷部
107 山部
108 蛇腹部
109 ブーツバンド
111 円筒状部
112 直立部
113 肩部

Claims (5)

  1. 等速自在継手の外輪に固定される大径部と、内輪から延びるシャフトに固定される小径部と、大径部と小径部との間に設けられ、谷部と山部とが交互に形成された蛇腹部とを有する等速自在継手用樹脂ブーツにおいて、前記大径部と蛇腹部との間に、大径部から連設される円筒状の肩部と、前記肩部から内径方向に延びる径方向壁部とを配設し、前記径方向壁部に屈曲部を設け、継手屈曲状態で、前記屈曲部は外輪端面に当接して、径方向壁部に連続する蛇腹部の大径部最近接位置の谷部を小径部側に押出す支点部を構成することを特徴とする等速自在継手用樹脂ブーツ。
  2. 等速自在継手の外輪に固定される大径部と、内輪から延びるシャフトに固定される小径部と、大径部と小径部との間に設けられ、谷部と山部とが交互に形成された蛇腹部とを有する等速自在継手用樹脂ブーツにおいて、前記大径部と蛇腹部との間に、大径部から連設される円筒状の肩部と、前記肩部から内径方向に延びる径方向壁部とを配設し、前記径方向壁部に湾曲部を設け、継手屈曲状態で、前記湾曲部は外輪端面に当接して、径方向壁部に連続する蛇腹部の大径部最近接位置の谷部を小径部側に押出す支点部を構成することを特徴とする等速自在継手用樹脂ブーツ。
  3. 前記支点部が外輪のトラック部よりも外径側に配置されることを特徴とする請求項1または2に記載の等速自在継手用樹脂ブーツ。
  4. 継手非屈曲状態において、前記肩部から径方向壁部を介して連続する蛇腹部の大径部最近接位置の谷部までが外輪に接触しないことを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載の等速自在継手用樹脂ブーツ。
  5. ブーツ材料が、ポリエステル系、ポリウレタン系、ポリオレフィン系等の熱可塑性エラストマーであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか記載の等速自在継手用樹脂ブーツ。
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