JP5340608B2 - 等速自在継手用ブーツ - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、自動車の動力伝達機構内の等速自在継手に装着されるブーツに関する。
周知のように、例えば自動車の動力伝達機構に組み込まれる等速自在継手には、継手内部への塵埃などの異物侵入防止や継手内部に封入されたグリースの漏洩防止を目的として、ブーツが装着される。
この種のブーツには、例えば、図4に示すようなものがある。このブーツ31は、大径部32、小径部33、蛇腹部34及び肩部35を主な構成要素とする。一方、等速自在継手36は、外側継手部材37、内側継手部材(図示省略)、外側継手部材37と内側継手部材との間に介在してトルクを伝達するトルク伝達部材(図示省略)を主な構成要素とする。ブーツ31の大径部32は、等速自在継手36の外側継手部材37の開口端側に嵌合されブーツバンド38で締め付けられ固定される。ブーツ31の小径部33は、等速自在継手36の内側継手部材に連結されたシャフト39に嵌合されブーツバンド40で締め付けられ固定される。
ところで、このブーツ31の大径部32を、等速自在継手36の外側継手部材37に嵌合する際には、大径部32が図4に示す外側継手部材37における固定すべき所定の位置を通過する恐れがあった。この問題に対して、特許文献1の実施形態に係る発明では、ブーツの肩部から蛇腹部にかけて、軸方向に対して85〜95°、望ましくは90°前後の角度をなす直立部を形成している。これにより、大径リング部をハウジング部に嵌合する際に、直立部がハウジング部に係合し、大径リング部がハウジング部における所定の位置に嵌合される。
特開平9−96318号公報
しかし、特許文献1の実施形態に係るブーツでは、肩部において、大径リング部との接続部分の厚さは薄く、直立部との接続部分では外周面に面取り部を形成しているため、肩部の厚さが不均一になっている。また、肩部の外形が、径方向外方側が尖ったものになっている。このような肩部の厚さの不均一や外形は、外部からの異物(例えば小石等)の衝突や、等速自在継手の動作によるブーツの変形に対して、応力集中の原因となり、耐久性が低下する可能性がある。
そこで、本発明は、上記事情に鑑み、等速自在継手の外側継手部材への適正な嵌合が可能であると共に耐久性の向上が可能な等速自在継手用ブーツを提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、請求項1の発明は、外側継手部材、内側継手部材、前記外側継手部材と内側継手部材との間に介在してトルクを伝達するトルク伝達部材とを有する等速自在継手における前記外側継手部材に取り付けられる大径部と、前記内側継手部材に連結されたシャフトに取り付けられる小径部と、前記小径部の前記大径部側に接続し且つ径方向外方に対して山状である山部と谷状である谷部を交互に有し且つ最も前記大径部側が谷部である蛇腹部と、前記大径部と前記最も大径部側の谷部との間を接続する肩部とを備えた等速自在継手用ブーツにおいて、作動角が0°の前記等速自在継手とシャフトに前記等速自在継手用ブーツを取り付けた状態で、前記肩部と最も大径部側の谷部において、前記大径部に隣接すると共に軸方向断面形状が径方向外方に臨んで凸を成す円弧部と、該円弧部に隣接すると共に軸方向断面形状が直線状を成す直線部とを形成し、該直線部の内周面を前記外側継手部材の開口端部に当接させ、前記円弧部から直線部までの厚さを均一にし、前記円弧部の軸方向断面形状を、径方向外方に臨んで凸を成す半円の円弧状とし、前記等速自在継手用ブーツの材質を熱可塑性ポリエステル系エラストマーとし、前記等速自在継手を、摺動式等速自在継手としたものであって、前記等速自在継手用ブーツが軸方向の力を受け圧縮され変形しても前記最も大径部側の谷部周辺の変形が抑制され、これにより、前記最も大径部側の谷部が前記外側継手部材の内部側に移動することが抑制されることを特徴とする。
ここで、「作動角が0°」とは、微小な角度の差異などにより厳密には作動角が0°ではないが、実質的に作動角が0°とみなせるものも含む(以下、同じ)。
また、ここで、「隣接する」とは、間に介在する部分がない状態で接続していることをいう(以下、同じ)。
また、ここで、「円弧状」とは、微小な形状の差異などにより厳密に円弧状ではないが
実質的に円弧状とみなせるものも含む(以下、同じ)。「直線状」、「均一」についても
同様である(以下、同じ)。更に、ここで、半円とは、中心角が180°から多少ずれていても実質的に半円とみなせるものも含む(以下、同じ)。
請求項1の発明によれば、円弧部の軸方向断面形状が径方向外方に臨んで凸を成す円弧状であるので、外力に対して効果的な応力分散作用が生じる。また、円弧部の内周面と外側継手部材の外周面との間に隙間が形成され、円弧部の厚さが均一であるので、円弧部のどの箇所でも略均等にクッション作用が生じる。従って、外部から異物が円弧部に衝突した場合に、損傷する可能性が低下する。また、円弧部から直線部までの厚さが均一であるので、外部からの異物の衝突や、等速自在継手の動作によるブーツの変形に対して、特定の箇所に応力が集中することが抑制される。これらの理由により、円弧部及び直線部、ひいてはブーツの耐久性が向上する。また、円弧部の軸方向断面形状が径方向外方に臨んで凸を成す円弧状であり且つ円弧部の厚さが均一であるので、等速自在継手が作動角をとった場合に、円弧部に蛇腹としての機能が生じる。
また、請求項1の発明によれば、直線部の内周面が外側継手部材の開口端部に当接する。このため、外側継手部材に大径部を取り付ける際に、直線部の内周面が外側継手部材の開口端部に当接して大径部が外側継手部材の所定の位置を通過することが抑制される。従って、大径部を外側継手部材の所定の位置に嵌合することが可能となる。
請求項の発明は、請求項の発明において、前記最も大径部側の谷部の最小内径を、前記外側継手部材の開口端における前記トルク伝達部材を収容する溝の最大径に対して93%以上100%以下としたものである。
ここで、溝の最大径とは、溝の内面と外側継手部材の軸線との距離のうち最大のものを2倍したものとする(以下、同じ)。
請求項の発明によれば、最も大径部側の谷部が谷部としての機能を失うことなく且つブーツのコンパクト化が可能になる。また、等速自在継手が作動角を大きくとった場合に、最も大径部側の谷部が外側継手部材とシャフトとの間に挟まれることが抑制される。これにより、最も大径部側の谷部の損傷が抑制され、耐久性が向上する。
請求項の発明は、請求項1又は2の発明において、前記直線部の内周面を、径方向に対して0°を超え10°以下の角度で傾斜させたものである。
請求項の発明によれば、等速自在継手が作動角を大きくとる場合、特に摺動式等速自在継手にてブーツが軸方向に圧縮された状態において、最も大径部側の谷部が外側継手部材とシャフトとの間に挟まれることが抑制される。これにより、最も大径部側の谷部の損傷が抑制され、耐久性が向上する。また、直線部の軸方向の距離を小さくでき、ブーツの軸方向のコンパクト化が可能になる。
請求項の発明は、請求項1〜3の何れか一項の発明において、前記摺動式等速自在継手を、前記トルク伝達部材が3個以上10個以下であるダブルオフセット型等速自在継手としたものである。
請求項の発明では、トルク伝達部材が3個以上10個以下であるダブルオフセット型等速自在継手用のブーツに用いることで、上記と同様の作用効果がより効果的に得られる。
本発明によれば、等速自在継手の外側継手部材への適正な嵌合が可能であると共に耐久性の向上が可能な等速自在継手用ブーツを提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る等速自在継手用ブーツを作動角0°の等速自在継手とシャフトに取り付けた状態を示す。等速自在継手用ブーツは、通常、圧縮や伸長されて取り付けられるが、便宜上、この状態では、等速自在継手用ブーツは等速自在継手とシャフトにより軸方向の力を実質的に受けていないものとする。このブーツ1は、大径部2、小径部3、蛇腹部4及び肩部5を主な構成要素とする。等速自在継手6は、本実施形態では、摺動式等速自在継手であるダブルオフセット型等速自在継手である。等速自在継手6は、外側継手部材7、内側継手部材(図示省略)、外側継手部材7と内側継手部材との間に介在してトルクを伝達するトルク伝達部材(図示省略)を主な構成要素とする。トルク伝達部材はボールであり、個数は特に限定されないが、3個以上10個以下が好ましい。
ブーツ1の大径部2は、等速自在継手6の外側継手部材7の開口端側における所定の位置に嵌合されブーツバンド8で締め付けられ固定される。ブーツ1の小径部3は、等速自在継手6の内側継手部材に連結されたシャフト9における所定の位置に嵌合されブーツバンド10で締め付けられ固定される。
蛇腹部4は、小径部3の大径部2側に接続し且つ径方向外方に対して山状である山部11と谷状である谷部12を交互に有する。最も大径部2側が谷部になっている。肩部5は、大径部2と最も大径部2側の谷部12(以下、この谷部を谷部13と記す)との間を接続する。
肩部5から谷部13にかけて、詳しくは図2に示すように、大径部2に隣接すると共に軸方向断面形状が径方向外方に臨んで凸を成す円弧状である円弧部14と、円弧部14に隣接すると共に軸方向断面形状が直線状を成す直線部15が形成されている。本実施形態では、円弧部14の円弧形状は半円の円弧状であるが、これに限定されず、中心角が180°以上又は以下の円の円弧状であってもよい。しかし、中心角が180°の円すなわち半円の円弧状に近い方が、後述の円弧部14の作用効果が大きい。直線部15の内周面16は軸方向の輪郭線が直線状であり、外側継手部材7の開口端部17に当接している。円弧部14から直線部15までの厚さは均一である。
円弧部14の軸方向断面形状が径方向外方に臨んで凸を成す円弧状であるので、外力に対して効果的な応力分散作用が生じる。また、円弧部14の内周面18と外側継手部材の外周面19との間に隙間が形成され、円弧部14の厚さが均一であるので、円弧部14のどの箇所でも略均等にクッション作用が生じる。従って、外部から小石等の異物が円弧部14に衝突した場合に、損傷する可能性が低下する。また、円弧部14から直線部15までの厚さが均一であるので、外部からの異物の衝突や、等速自在継手6の動作によるブーツ1の変形に対して、特定の箇所に応力が集中することが抑制される。これらの理由により、円弧部14及び直線部15、ひいてはブーツ1の耐久性が向上する。また、円弧部14の軸方向断面形状が径方向外方に臨んで凸を成す円弧状であり且つ円弧部14の厚さが均一であるので、等速自在継手6が作動角をとった場合に、円弧部14に蛇腹としての機能が生じる。
円弧部14の外径は、外側継手部材外径の102%以上110%以下、特に102%以上107%以下の範囲が望ましい。102%未満の場合には、円弧部14の内周面18と外側継手部材7の外周面19との間の隙間が少なくなるため、クッション性が乏しくなり、外部から異物が円弧部14に衝突した場合に、損傷する可能性が高まる。110%を超える場合には、ブーツ1のコンパクトさが阻害される。
円弧部14の内周面18の軸方向断面における半径は、1mm以上5mm以下、特に1mm以上3mm以下の範囲が望ましい。1mm未満の場合には、円弧部14の内周面18と外側継手部材7の外周面19との間の隙間が少なくなるため、クッション性が乏しくなり、外部から異物が円弧部14に衝突した場合に、損傷する可能性が高まる。5mmを超える場合には、ブーツ1のコンパクトさが阻害される。
直線部15の内周面16が外側継手部材7の開口端部17に当接するため、外側継手部材7に大径部2を取り付ける際に、直線部15の内周面16が外側継手部材7の開口端部17に当接して大径部2が外側継手部材7における固定すべき所定の位置を通過することが抑制される。従って、大径部2を外側継手部材7における固定すべき所定の位置に容易に嵌合することが可能となる。
直線部15の径方向(本実施形態では外側継手部材7の開口端面に沿った方向に等しい)に対する傾斜角度αは0°を越え10°以下、特に0°を超え5°以下の範囲が望ましい。0°以下の場合には、ブーツ1が軸方向に圧縮されて谷部13が外側継手部材7の内部側に移動した状態で等速自在継手6が作動角をとった場合に、谷部13が外側継手部材7とシャフト9との間に挟まれる可能性が高まる。これにより、谷部13が損傷する可能性が高まり、耐久性が低下する。10°を超える場合には、直線部15の軸方向の距離が大きくなり、ブーツ1の軸方向のコンパクトさが阻害される。
谷部13の最小内径D1は、外側継手部材7の開口端におけるトルク伝達部材であるボールを収容する溝20の最大径D2に対して93%以上100%以下の範囲が望ましい。93%未満の場合には、ブーツ1が軸方向に圧縮されて谷部13が外側継手部材7の内部側に移動した状態で等速自在継手6が作動角をとった場合に、谷部13が外側継手部材7とシャフト9との間に挟まれる可能性が高まる。これにより、谷部13が損傷する可能性が高まり、耐久性が低下する。100%を超える場合には、谷部13が谷部としての機能を失う可能性が高まり、また、ブーツ1のコンパクトさが阻害される。
ブーツ1の材質は、熱可塑性ポリエステル系エラストマーであることが望ましい。また、ブーツ1の材料は、JISK6253に定められるタイプDデュロメーター硬さが38から55、特に45から55のものが望ましい。このタイプDデュロメーター硬さの材料である場合、外側継手部材7に大径部2を取り付ける際に、直線部15の内周面16が外側継手部材7の開口端部17に当接することによる効果が大きい。即ち、大径部2が外側継手部材7における固定すべき所定の位置を通過することを抑制し、大径部2を外側継手部材7における固定すべき所定の位置に嵌合する効果が大きい。
なお、円弧部14と直線部15以外の蛇腹部4の形状は、任意の形状が適用できる。例えば、図3に示すブーツ1’の蛇腹部4’のような形状であってもよい。なお、図3に示すブーツ1’は、図1に示すブーツ1と同様に、作動角0°の等速自在継手6とシャフト9に取り付けた状態である。等速自在継手用ブーツは、通常、圧縮や伸長されて取り付けられるが、便宜上、この状態では、ブーツ1’は等速自在継手6とシャフト9により軸方向の力を実質的に受けていないものとする。ブーツ1’がブーツ1と異なるのは、谷部13と最も大径部2側の山部11(以下、山部21と記す)との間の部分22の長さが短いことである。これにより、ブーツ1に対してブーツ1’の軸方向の大きさがコンパクト化されている。
上記実施形態では、等速自在継手6として摺動式等速自在継手を使用している。摺動式等速自在継手は、固定式等速自在継手と比較して外側継手部材の開口端における溝の部分の厚さが薄く、また、シャフトが外側継手部材の内部方向に移動する場合がある。このため、従来のブーツでは、シャフトが外側継手部材の内部方向に移動することにより、ブーツが軸方向の力を受け圧縮され、最も大径部側の谷部が外側継手部材の内部側に移動する場合がある。このため、従来のブーツでは、摺動式等速自在継手が作動角を大きくとった場合に、最も大径部側の谷部が外側継手部材とシャフトとの間に挟まれ、最も大径部側の谷部が損傷する可能性が、固定式等速自在継手の場合に比較して高い。
これに対して、上記実施形態に係るブーツ1,1’では、等速自在継手6が摺動式自在継手であるにもかかわらず、ブーツ1,1’が軸方向の力を受け圧縮され変形しても谷部13周辺の変形が抑制される。これにより、谷部13が外側継手部材7の内部側に移動することが抑制され、更に等速自在継手6が作動角をとった場合にも、谷部13が外側継手部材7とシャフト9との間に挟まれることが抑制される。従って、谷部13が損傷する可能性が低下し、ブーツ1,1’の耐久性が向上する。即ち、本発明は、等速自在継手6が摺動式自在継手である場合、特にダブルオフセット型の摺動式等速自在継手の場合に、好適である。
しかし、本発明はこれに限定されることはなく、例えば、トリポード型、クロスグルーブ型等の他の摺動式等速自在継手や、ツェッパ型、バーフィールド型、アンダーカットフリー型等の固定式等速自在継手にも適用可能である。
本発明は、上記実施形態の他にも、その技術的思想の範囲内で様々な変形が可能である。
本発明の実施形態に係る等速自在継手用ブーツを等速自在継手とシャフトに取り付けた状態での軸方向断面図である。 図1における要部拡大図である。 本発明の他の実施形態に係る等速自在継手用ブーツを等速自在継手とシャフトに取り付けた状態での軸方向断面図である。 従来の等速自在継手用ブーツを等速自在継手とシャフトに取り付けた状態での軸方向断面図である。
符号の説明
1,1’ 等速自在継手用ブーツ
2 大径部
3 小径部
4,4’ 蛇腹部
5 肩部
6 等速自在継手
7 外側継手部材
9 シャフト
11 山部
12,13 谷部
14 円弧部
15 直線部
16 直線部の内周面
17 開口端部
20 溝
D1 最も大径部側の谷部の最小内径
D2 外側継手部材の開口端における溝の最大径
α 傾斜角度

Claims (4)

  1. 外側継手部材、内側継手部材、前記外側継手部材と内側継手部材との間に介在してトルクを伝達するトルク伝達部材とを有する等速自在継手における前記外側継手部材に取り付けられる大径部と、前記内側継手部材に連結されたシャフトに取り付けられる小径部と、前記小径部の前記大径部側に接続し且つ径方向外方に対して山状である山部と谷状である谷部を交互に有し且つ最も前記大径部側が谷部である蛇腹部と、前記大径部と前記最も大径部側の谷部との間を接続する肩部とを備えた等速自在継手用ブーツにおいて、
    作動角が0°の前記等速自在継手とシャフトに前記等速自在継手用ブーツを取り付けた状態で、前記肩部と最も大径部側の谷部において、前記大径部に隣接すると共に軸方向断面形状が径方向外方に臨んで凸を成す円弧部と、該円弧部に隣接すると共に軸方向断面形状が直線状を成す直線部とを形成し、該直線部の内周面を前記外側継手部材の開口端部に当接させ、前記円弧部から直線部までの厚さを均一にし
    前記円弧部の軸方向断面形状を、径方向外方に臨んで凸を成す半円の円弧状とし、
    前記等速自在継手用ブーツの材質を熱可塑性ポリエステル系エラストマーとし、
    前記等速自在継手を、摺動式等速自在継手としたものであって、
    前記等速自在継手用ブーツが軸方向の力を受け圧縮され変形しても前記最も大径部側の谷部周辺の変形が抑制され、これにより、前記最も大径部側の谷部が前記外側継手部材の内部側に移動することが抑制されることを特徴とする等速自在継手用ブーツ。
  2. 前記最も大径部側の谷部の最小内径を、前記外側継手部材の開口端における前記トルク伝達部材を収容する溝の最大径に対して93%以上100%以下とした請求項に記載の等速自在継手用ブーツ。
  3. 前記直線部の内周面を、径方向に対して0°を超え10°以下の角度で傾斜させた請求項1又は2に記載の等速自在継手用ブーツ。
  4. 前記摺動式等速自在継手を、前記トルク伝達部材が3個以上10個以下であるダブルオフセット型等速自在継手とした請求項1〜3の何れか一項に記載の等速自在継手用ブーツ。
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