JP2007032689A - スプール弁装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 スプールのランド径寸法を小さくすることで、オイルのリーク量を抑えることが考えられるが、圧縮コイルスプリングが性能を確保するために小径化できないため、スプールのランド径寸法を小さくすることを実現できなかった。
【解決手段】 小径化していない圧縮コイルスプリング5とスプール4との間に、スプール4に当接するバネ座22を設ける。このバネ座22は、カップ筒部42とカップ底部44で構成されるカップが、スプール4の軸方向の先端に被せられる構造であり、カップ鍔部43が受けた圧縮コイルスプリング5のバネ荷重を、カップ鍔部43→カップ筒部42→カップ底部44を介してスプール4の先端に伝える。このため、各ランドのランド径寸法を、圧縮コイルスプリング5のスプリング径寸法Bより小さく設けて、オイルのリーク量を抑えることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、圧縮コイルスプリングにより軸方向の一方向へ付勢されるスプールを備えたスプール弁装置に関する。
〔従来の技術〕
流体(例えば、オイル等)の切替えや、流量調整、圧力調整を行うために、スプール弁と駆動手段(例えば、電磁アクチュエータ等)を組み合わせてなるスプール弁装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
従来のスプール弁装置を電磁油圧制御弁に適用した一例を、図7、図8に示す。なお、各名称の符号は、後述する実施例と共通符号としている。
この図7、図8は、入力ポート7と出力ポート8の連通度合と、出力ポート8と排出ポート9の連通度合を、スプール4の軸方向の位置によって調整する電磁油圧制御弁であり、スリーブ3、スプール4、圧縮コイルスプリング5よりなるスプール弁1と、このスプール弁1におけるスプール4を駆動する電磁アクチュエータ2とからなる。
なお、図7は、電磁アクチュエータ2がOFFの状態で、入力ポート7と出力ポート8の連通度合が最大になるとともに、出力ポート8と排出ポート9の連通度合が最小(閉鎖)になるノーマリ・オープン(以下、N/O)タイプの電磁油圧制御弁である。
また、図8は、電磁アクチュエータ2がOFFの状態で、入力ポート7と出力ポート8の連通度合が最小(閉鎖)になるとともに、出力ポート8と排出ポート9の連通度合が最大になるノーマリ・クローズ(以下、N/C)タイプの電磁油圧制御弁である。
〔従来技術の不具合〕
スプール弁1は、略筒状を呈したスリーブ3の内側をスプール4が軸方向へ移動して、各ポート7、8、9の連通度合の調整を行うものであるため、スリーブ3とスプール4(具体的には各ランド14、15、16)との間には摺動クリアランスが存在する。油圧は摺動クリアランスを通って一部リークするため、摺動クリアランスからリークするリーク量を低減する要求がある。
摺動クリアランスにおけるオイルのシール能力は、摺動クリアランスの軸方向距離(軸方向のシール距離)と、摺動クリアランス(隙間間隔)とによって決定される。
摺動クリアランスの軸方向距離は、スプール弁1の搭載性などの制約を受ける。
また、摺動クリアランスを極めて小さくすると、加工精度を極めて高めることになるためコストアップの要因になるとともに、摺動抵抗が大きくなるためスプール4の応答性も劣化してしまう。また、摺動クリアランスを極めて小さくしても、摺動クリアランスがあることには変わりがなく、摺動クリアランスからオイルが漏れる。
そこで、スプール4の各ランド14、15、16のランド径寸法を小さくすることで、摺動クリアランスにおける隙間面積を減らして、スプール弁1のオイル漏れを抑えることが考えられる。
従来の技術では、図7、図8に示すように、各ランド14、15、16のランド径寸法が、圧縮コイルスプリング5のスプリング径寸法Bより大きい。このため、圧縮コイルスプリング5に最も近いランド(図7では排出シールランド15、図8ではF/Bランド16)のランド径寸法Aも、圧縮コイルスプリング5のスプリング径寸法Bより大きかったため(A>B)、スプール4に圧縮コイルスプリング5のバネ受け100を設けることができた。
(1)しかし、ランド径寸法Aを小さくするのに伴って、スプリング径寸法Bも小さくすると、圧縮コイルスプリング5のスプリング性能が著しく低下するため、ランド径寸法Aを小さくする技術を採用することができなかった。
(2)また、圧縮コイルスプリング5において、スプール4に当接する側のスプリング径寸法Bを小径化することも考えられる(例えば、特許文献2参照)。しかし、上記と同様、小径化した部分はスプリング性能として使用できず、スプリング性能が著しく低下するため、ランド径寸法Aを小さくする技術を採用することができなかった。
(3)そこで、図9に示すように、スプール4の軸方向の先端に凸部101を設け、その凸部101にリング円板形状(ドーナツ形状)のバネ座22を圧入等により取り付けることで、スプリング径寸法Bは従来と同じまま、ランド径寸法Aだけ小径化する方法も考えられる。
しかし、スプール4には、凸部101の周囲にバネ座受面102が必要になるため、ランド径寸法Aが小さくなると、バネ座受面102の確保ができなくなり、スプール4にバネ座22を設置することができなくなる。
上記(1)〜(3)の理由により、従来の技術では、圧縮コイルスプリング5においてスプール4に当接する側のスプリング径寸法Bを大きく保ったまま、スプール4において圧縮コイルスプリング5に最も近い側でスリーブ3と摺接するランド径寸法Aを小さくすることができなかった。
特開2002−243057号公報 特開平5−26275号公報
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、圧縮コイルスプリングにおいてスプールに当接する側のスプリング径寸法Bを大きく保ったまま、スプールにおいて圧縮コイルスプリングに最も近い側でスリーブと摺接するランドのランド径寸法Aを小さくすることが可能なスプール弁装置の提供にある。
〔請求項1の手段〕
請求項1に記載のスプール弁装置におけるスプール弁の圧縮コイルスプリングは、スプールに当接するバネ座を介して当該スプールを付勢するものであり、そのバネ座は、スプールの軸方向の先端軸部の外周部を覆う「カップ筒部」と、このカップ筒部の一端において外径方向に向く鍔形状を呈し、圧縮コイルスプリングの端部が当接する「カップ鍔部」と、カップ筒部の他端の内側を閉塞し、スプールの軸方向の先端に当接して圧縮コイルスプリングのバネ荷重をスプールに伝える「カップ底部」とを一体に設けたものである。
このように、バネ座は、カップ筒部とカップ底部で構成されるカップが、スプールの軸方向の先端に被せられる構造で、そのカップに設けられたカップ鍔部が圧縮コイルスプリングに当接する構造である。
このため、「ランド径寸法A」<「スプリング径寸法B」を満足したまま、圧縮コイルスプリングのバネ荷重をスプールに伝えることができる。即ち、カップ鍔部に受けた圧縮コイルスプリングのバネ荷重を、カップ筒部とカップ底部を介してスプールに伝えることができる。
また、ランド径寸法Aに関係なくスプリング径寸法Bを同一にすることができる。これにより、圧縮コイルスプリングの汎用性が高まるため、スプール弁装置の製造コストを抑えることが可能になる。
さらに、上記(3)で示した凸部101の周囲のバネ座受面102が不要であるため、ランド径寸法Aが小さくなっても、カップ筒部とカップ底部で構成されるカップをスプールの軸方向の先端に被せることができる。即ち、ランド径寸法Aが小さくなっても、スプールの端部にバネ座を設けることが可能になる。
〔請求項2の手段〕
請求項2に記載のスプール弁装置は、スプールの軸方向の先端軸部においてカップ筒部と径方向に接触する部分が円柱形状の外周面であり、カップ筒部において先端軸部の外周と径方向に接触する部分が円筒形状の内周面である。
このように、カップ筒部においてスプールと接触する部分は、軸方向に係合しないため、圧縮コイルスプリングのバネ荷重はカップ筒部からスプールには伝えられない。即ち、カップ鍔部が受けた圧縮コイルスプリングのバネ荷重は、カップ底部のみからスプールに伝えられる。
〔請求項3の手段〕
請求項3に記載のスプール弁装置は、スプールの軸方向の先端軸部においてカップ筒部と径方向に接触する部分が円柱形状の角部であり、カップ筒部において先端軸部の外周と径方向に接触する部分が円錐筒形状の内周面である。
このように設けられることにより、カップ筒部とスプールの接触は、円周方向の線接触になる。
〔請求項4の手段〕
例えば、カップ底部とスプールの軸方向の先端が共に平面で、バネ座が軸方向に傾く場合、平面のカップ底部と、平面のスプールの軸方向先端とが片当たりして、平面と平面との間に傾斜隙間ができる。スプールの移動により、圧縮コイルスプリングのバネ荷重が増加すると傾斜隙間が無くなり、逆に圧縮コイルスプリングのバネ荷重が減少すると、再び傾斜隙間が発生する場合がある。
この傾斜隙間が発生したり、無くなったりすることで、スプールの軸方向位置が変化する可能性がある。
そこで、請求項4に記載のスプール弁装置は、カップ底部に当接するスプールの軸方向の先端を、球面形状に設けたものである。
これにより、バネ座が軸方向に傾いても、カップ底部とスプールの軸方向の接触面積が1箇所に集中するため、傾斜隙間が発生する不具合が生じない。
〔請求項5の手段〕
請求項5に記載のスプール弁装置は、カップ鍔部の外径側に、圧縮コイルスプリングが配置された側に向かって傾斜するバネガイドを設けたものである。
これにより、スプリング径寸法Bが多少異なる場合であっても、圧縮コイルスプリングをカップ鍔部で受けることができる。即ち、バネ座の汎用性が高まり、製造コストを抑えることができる。
〔請求項6の手段〕
請求項6に記載のスプール弁装置におけるスプール弁は、油圧の切替あるいは油圧の調整を行う油圧制御弁である。
このため、ランド径を小径化したことで、スプール弁から漏れるオイル量を低減することが可能になる。
〔請求項7の手段〕
請求項7に記載のスプール弁装置における駆動手段は、通電により磁力を発生するコイル、軸方向へ摺動自在に支持されたプランジャ、コイルの発生する磁力によりプランジャを軸方向に磁気吸引する吸引ステータを備える電磁アクチュエータである。
即ち、スプール弁装置(例えば、電磁油圧制御弁など)において、ランド径を小径化できる。
最良の形態1のスプール弁装置は、軸方向の一方へ駆動力を発生する駆動手段(電磁アクチュエータ等)と、スプール弁とを備える。
このスプール弁は、駆動手段によって軸方向の一方へ向けて駆動されるスプールと、このスプールを軸方向の他方へ向けて付勢する圧縮コイルスプリングと、スプールを摺動自在に支持するスリーブとを備える。
ここで、スプールにおいて圧縮コイルスプリングに最も近い側でスリーブと摺接するランドのランド径寸法をA、圧縮コイルスプリングにおいてスプールに当接する側のスプリング径寸法をBとした場合、A<Bの関係を満足する。
そして、圧縮コイルスプリングは、スプールに当接するバネ座を介してスプールを付勢するものである。
このバネ座は、スプールの軸方向の先端軸部の外周部を覆うカップ筒部と、このカップ筒部の一端において外径方向に向く鍔形状を呈し、圧縮コイルスプリングの端部が当接するカップ鍔部と、カップ筒部の他端の内側を閉塞し、スプールの軸方向の先端に当接して圧縮コイルスプリングのバネ荷重をスプールに伝えるカップ底部とを一体に設けたものである。
本発明のスプール弁装置を電磁油圧制御弁に適用した実施例1を説明する。なお、実施例1では、先ず「電磁油圧制御弁の基本構造」を説明し、その後で「実施例1の特徴」を説明する。
〔電磁油圧制御弁の基本構造〕
図2に示す電磁油圧制御弁は、例えば自動変速機の油圧制御装置に搭載されるものであり、油圧の切替あるいは油圧の調整を行う油圧制御弁を構成するスプール弁1と、このスプール弁1を駆動する駆動手段に相当する電磁アクチュエータ2とを組み合わせたものである。なお、実施例1では、電磁アクチュエータ2がOFFの状態で、後述する入力ポート7と出力ポート8の連通度合が最大になるとともに、後述する出力ポート8と排出ポート9の連通度合が最小(閉鎖)になるN/Oタイプの電磁油圧制御弁を示す。
(スプール弁1の説明)
スプール弁1は、スリーブ3、スプール4および圧縮コイルスプリング(リターンバネ)5を備える。
スリーブ3は、図示しない油圧コントローラのケース内に挿入されるものであり、略円筒形状を呈する。
スリーブ3には、スプール4を軸方向へ摺動自在に支持する挿通穴6、オイルポンプ(油圧発生手段)のオイル吐出口に連通して入力油圧が供給される入力ポート7、スプール弁1で調圧した出力圧が出力される出力ポート8、低圧側(オイルパン等)に連通する排出ポート9が形成されている。
入力ポート7、出力ポート8、排出ポート9等のオイルポートは、スリーブ3の側面に形成された穴であり、図2右側(電磁アクチュエータ2側)から左側(反電磁アクチュエータ2側)に向けて、ダイアフラム室呼吸用のドレーンポート11、F/B(フィードバック)ポート12、入力ポート7、出力ポート8、排出ポート9、バネ室呼吸用のドレーンポート13が形成されている。なお、F/Bポート12は、出力ポート8と連通して、出力圧に応じたF/B油圧をスプール4に発生させる。
スプール4は、スリーブ3内に摺動可能に配置され、入力ポート7をシールする入力シールランド14、排出ポート9をシールする排出シールランド15、および入力シールランド14より小径のF/Bランド16を有する。そして、入力シールランド14と排出シールランド15の間に分配室17を形成し、入力シールランド14とF/Bランド16の間にF/B室18を形成する。なお、F/Bランド16は、F/B室18とダイアフラム室の間をシールする。
F/Bランド16のランド径は、入力シールランド14のランド径より小径に設けられている。このため、F/B室18に印加される油圧(出力圧)が大きくなるに従って入力シールランド14とF/Bランド16のランド差による差圧により、スプール4には圧縮コイルスプリング5のバネ荷重に抗する軸力が発生する。これによって、スプール4の変位が安定し、入力圧の変動により出力圧が変動するのを防ぐことができる。なお、スプール4は、圧縮コイルスプリング5のバネ荷重と、電磁アクチュエータ2によるスプール4の駆動力と、入力シールランド14とF/Bランド16のランド差による軸力とが釣り合う位置で静止するものである。
このスプール4には、電磁アクチュエータ2の内部にまで延びるシャフト19が設けられており、そのシャフト19の先端は、後述するプランジャ32の端面に当接して、プランジャ32がスプール4を直接駆動するように設けられている。
上記構成よりなるスプール弁1は、電磁アクチュエータ2の作動によってスプール4を軸方向に変位させることで、入力シールランド14による入力ポート7と分配室17の入力側シール長(ラップα)と、排出シールランド15による分配室17と排出ポート9の排出側シール長(ラップβ)との比率が変化し、その結果、出力ポート8に発生するオイルの出力圧が変化する。
圧縮コイルスプリング5は、スプール4を開弁側(入力側シール長が短くなって出力圧が高くなる側:この実施例では図2右側)に付勢する筒状に螺旋形成されたコイルスプリングであり、スリーブ3の図2左側のバネ室内に圧縮された状態で配置される。この圧縮コイルスプリング5は、一端がスリーブ3の挿通穴6の図2左端を閉塞する調整ネジ21の底面に当接し、他端がスプール4の端部に取り付けられたバネ座22に当接するものであり、調整ネジ21の螺合量(ねじ込み量)により、圧縮コイルスプリング5のバネ荷重が調整できるようになっている。
なお、バネ座22については、後述する。
(電磁アクチュエータ2の説明)
電磁アクチュエータ2は、コイル31、プランジャ32、ステータ33、ヨーク34、コネクタ35を備える。
コイル31は、通電されると磁力を発生して、プランジャ32と磁気固定子(ステータ33、ヨーク34)を通る磁束ループを形成させるものであり、樹脂ボビン31aの周囲に絶縁被膜線を多数巻回したものである。
プランジャ32は、略円柱形状を呈した磁性体金属(例えば、鉄:磁気回路を構成する強磁性材料)である。
このプランジャ32は、ステータ33の内周面と直接摺動するものである。
また、プランジャ32は、シャフト19の先端と直接当接しており、スプール4に伝わる圧縮コイルスプリング5のバネ荷重によってスプール4とともにプランジャ32も開弁側(図2右側)に付勢されている。
なお、プランジャ32内を軸方向に貫通する孔32aは、プランジャ32の両端の室内を連通する呼吸孔である。
ステータ33は、磁性体金属(例えば、鉄:磁気回路を構成する強磁性材料)よりなり、プランジャ32を軸方向へ磁気吸引する吸引ステータ33aと、プランジャ32の周囲を覆ってプランジャ32と径方向の磁束の受け渡しを行う摺動ステータ33bとを備えるものであり、吸引ステータ33aと摺動ステータ33bは磁気遮断溝(磁気抵抗が大きくなる部分)33cを介して磁気的に遮断されている。
ステータ33の内周には、プランジャ32を軸方向に摺動可能に支持する軸方向穴33dが形成されている。この軸方向穴33dは、ステータ33の一端から他端に向けて同径の貫通穴である。
吸引ステータ33aは、スリーブ3とコイル31との間に挟まれて、ヨーク34の開口部と磁気的に結合されており、コイル31の発生した磁力によってプランジャ32を閉弁側(入力ポート7が閉じて出力圧が低くなる側:この実施例では図2左側)に磁気吸引する。
また、吸引ステータ33aは、プランジャ32を磁気吸引した際にプランジャ32と軸方向に交差する部分に筒部を備える。この筒部の外周面は、テーパ形状に設けられており、プランジャ32のストローク量に対して磁気吸引力が変化しないように設けられている。
摺動ステータ33bは、プランジャ32の略全周を覆う略円筒形状を呈するものであり、ヨーク34の底部と磁気的に結合されている。この摺動ステータ33bは、プランジャ32と直接摺動してプランジャ32を軸方向に摺動自在に支持するとともに、プランジャ32と径方向の磁束の受け渡しを行うものである。
ヨーク34は、コイル31の周囲を覆って磁束を流す略カップ状に形成された磁性体金属(例えば、鉄:磁気回路を構成する強磁性材料)であり、開口端部に形成された爪部をカシメることでスリーブ3と強固に結合される。
スプール弁1と電磁アクチュエータ2の連結部分には、スリーブ3内と電磁アクチュエータ2内を区画するダイアフラム36が設けられている。ダイアフラム36は、略リング形状のゴム製であり、外周部がスリーブ3とステータ33の間に挟み付けられ、中心部がシャフト19の外周に形成された溝19aに嵌め合わされてスリーブ3内のオイルや異物が電磁アクチュエータ2の内部に浸入するのを防ぐものである。
コネクタ35は、電磁油圧制御弁を制御する電子制御装置(図示しない)と接続線を介して電気的な接続を行う接続手段であり、その内部にはコイル31の両端にそれぞれ接続される端子35aが配置されている。
なお、電子制御装置は、デューティ比制御によって電磁アクチュエータ2のコイル31へ供給する通電量(電流値)を制御するものであり、コイル31への通電量を制御することによって、圧縮コイルスプリング5のバネ荷重に抗してプランジャ32およびスプール4の軸方向の位置をリニアに変位させることで、入力側シール長(ラップα)と、排出側シール長(ラップβ)との比率を変化させて、出力ポート8に発生する出力圧をコントロールするものである。
〔実施例1の特徴〕
スプール弁1は、スリーブ3の内側をスプール4が軸方向へ移動して、各ポート7、8、9の連通度合の調整を行うものであるため、スリーブ3とスプール4(具体的には各ランド14、15、16)との間には摺動クリアランスが存在する。油圧は摺動クリアランスを通って一部がリークするため、摺動クリアランスからリークするリーク量を低減する要求がある。
摺動クリアランスにおけるオイルのシール能力は、摺動クリアランスの軸方向距離(軸方向のシール距離)と、摺動クリアランス(隙間間隔)とによって決定される。
摺動クリアランスの軸方向距離は、スプール弁1の搭載性などの制約を受ける。
一方、摺動クリアランスを極めて小さくすると、コストアップの要因になるとともに、摺動抵抗が大きくなるためスプール4の応答性も劣化してしまう。また、摺動クリアランスを極めて小さくしても、摺動クリアランスがあることには変わりがなく、摺動クリアランスからオイルが漏れる。
そこで、この実施例1では、スプール4における各ランド14、15、16のランド径寸法を小さく設けることで、スリーブ3と各ランド14、15、16の摺動クリアランスにおける隙間面積を減らして、スプール弁1におけるオイルのリーク量を抑えるものである。
具体的に、実施例1では、各ランド14、15、16のランド径寸法は、いずれも圧縮コイルスプリング5のスプリング径寸法Bより小さく設けられて、スプール弁1におけるオイルのリーク量を抑えるように設けられている。
このため、圧縮コイルスプリング5に最も近いランド(実施例1では、排出シールランド15)のランド径寸法Aも、圧縮コイルスプリング5のスプリング径寸法Bより小さく設けられている。
即ち、スプール4において圧縮コイルスプリング5に最も近い側でスリーブ3と摺接する排出シールランド15のランド径寸法をA、圧縮コイルスプリング5においてスプール4に当接する側のスプリング径寸法をB(実施例1では、スプリング径寸法Bは一定)とすると、「A<B」の関係を満足するように設けられている。
(実施例1の背景)
(1)しかし、摺動クリアランスからオイルが漏れるのを抑える目的で、ランド径寸法Aを小さくするのに伴って、スプリング径寸法Bも小さくすると、圧縮コイルスプリング5のスプリング性能が著しく低下し、実用化できない。
(2)また、圧縮コイルスプリング5において、スプール4に当接する側のスプリング径寸法Bを小径化しても、小径化した部分はスプリング性能として使用できず、スプリング性能が著しく低下するため、実用化できない。
(3)さらに、図9に示すように、スプール4の先端に凸部101を設け、その凸部101にリング円板形状(ドーナツ形状)のバネ座22を圧入等により取り付ける方法も考えられる。しかし、ランド径寸法Aが小さくなると、バネ座受面102の確保ができなくなる。
(上記の不具合を解決する実施例1の技術)
上記の不具合を解決するために、この実施例1では、圧縮コイルスプリング5とスプール4との間に、スプール4に当接するバネ座22を設け、圧縮コイルスプリング5のバネ荷重をバネ座22を介してスプール4に伝える手段を採用する。
このバネ座22は、図1に示されるように、カップ筒部42とカップ鍔部43とカップ底部44とを一体に設けた開口周囲に鍔(フランジ)のあるカップ形状を呈するものであり、例えばステンレス等の金属板をプレス加工したり、削り出したりする等の技術により設けられている。
ここで、スプール4の圧縮コイルスプリング5側の先端には、排出シールランド15より小径の先端軸部41がスプール4と一体に設けられている。
この先端軸部41は、排出シールランド15から図示左側に向けて、円柱形状の小径軸(カップ筒部42と径方向に接触する部分)45、台形円錐形状のテーパ軸46、小径円柱形状の突起47よりなる。
そして、カップ筒部42の軸方向長は、先端軸部41の軸方向長より短く設けられて、バネ座22が小径軸45と排出シールランド15の段差48に接触しないように設けられている。
カップ筒部42は、先端軸部41の外周を覆うものであり、開口側の筒部(カップ筒部42において先端軸部41の外周と径方向に接触する部分:カップ鍔部43の内周部分)42aは円筒形状を呈する。そして、開口側の筒部42aの内周面が、小径軸45の外周面に接触することで、バネ座22がスプール4に対して同芯に保持される。
このように、カップ筒部42においてスプール4と接触する部分は、軸方向に係合しないため、圧縮コイルスプリング5のバネ荷重はカップ筒部42からスプール4には伝えられない。即ち、カップ鍔部43が受けた圧縮コイルスプリング5のバネ荷重は、カップ底部44のみからスプール4に伝えられる。
カップ鍔部43は、カップ筒部42の一端(開口側)において外径方向に向く鍔形状を呈するものであり、このカップ鍔部43の最大径はスプリング径寸法Bより大きく設けられ、カップ鍔部43には、圧縮コイルスプリング5の端部が当接する。なお、圧縮コイルスプリング5のバネ荷重をカップ鍔部43で受けることができるように、バネ座22の材質および板厚が決定されている。
カップ底部44は、カップ筒部42の他端の内側を閉塞する底部分であり、スプール4の軸方向の先端(この実施例では円柱形状を呈した突起47の先端)に当接して圧縮コイルスプリング5のバネ荷重をスプール4に伝えるものである。
(実施例1の効果)
実施例1の電磁油圧制御弁に用いられるバネ座22は、カップ筒部42とカップ底部44で構成されるカップが、スプール4の軸方向の先端に被せられる構造であり、カップの開口周囲に設けられたカップ鍔部43が受けた圧縮コイルスプリング5のバネ荷重を、カップ鍔部43→カップ筒部42→カップ底部44を介してスプール4の先端に伝えるものである。
このため、各ランド14、15、16のランド径寸法を、圧縮コイルスプリング5のスプリング径寸法Bより小さく設けて、スプール弁1におけるオイルのリーク量を抑えることができるとともに、「ランド径寸法A」<「スプリング径寸法B」を満足したまま、小径化していない圧縮コイルスプリング5のバネ荷重をスプール4に伝えることができる。即ち、オイルのリーク量を抑えたN/Oタイプの電磁油圧制御弁を提供することができる。
また、ランド径寸法Aに関係なくスプリング径寸法Bを同一にすることが可能になる。これにより、圧縮コイルスプリング5の汎用性が高まるため、電磁油圧制御弁の製造コストを抑えることが可能になる。
さらに、上記(3)で示した凸部101の周囲のバネ座受面102が不要であるため、ランド径寸法Aが小さくなっても、カップ筒部42とカップ底部44で構成されるカップをスプール4の軸方向の先端に被せることができ、ランド径寸法Aが小さくなっても、スプール4の端部にバネ座22を設けることが可能になる。
図3を参照して実施例2を説明する。なお、以下の実施例において実施例1と同一符号は、同一機能物を示すものである。
上記の実施例では、電磁アクチュエータ2がOFFの状態で、入力ポート7と出力ポート8の連通度合が最大になるとともに、出力ポート8と排出ポート9の連通度合が最小(閉鎖)になるN/Oタイプの電磁油圧制御弁に本発明を適用した例を示した。
これに対し、この実施例2は、電磁アクチュエータ2がOFFの状態で、入力ポート7と出力ポート8の連通度合が最小(閉鎖)になるとともに、出力ポート8と排出ポート9の連通度合が最大になるN/Cタイプの電磁油圧制御弁に本発明を適用した例である。
具体的には、各ランド14、15、16のランド径寸法を、圧縮コイルスプリング5のスプリング径寸法Bより小さく設けて、スプール弁1におけるオイルのリーク量を抑えるとともに、「ランド径寸法A」<「スプリング径寸法B」を満足したまま、圧縮コイルスプリング5のバネ荷重をスプール4に伝えることができる。即ち、オイルのリーク量を抑えたN/Cタイプの電磁油圧制御弁を提供することができる。
なお、実施例2では、スプール4において圧縮コイルスプリング5に最も近い側でスリーブ3と摺接するランドはF/Bランド16であり、そのランド径寸法をAとしている。 また、この実施例2は、F/Bランド16において圧縮コイルスプリング5に近い側が、実施例1で示した小径軸45を兼ねるものである。
図4を参照して実施例3を説明する。
上記の実施例では、カップ筒部42においてスプール4と接触する開口側の筒部42aを円筒形状に設ける例を示した。
これに対し、この実施例3では、カップ筒部42においてスプール4と接触する開口側の筒部42aを円錐筒形状に設けたものである。なお、先端軸部41における小径軸45は、実施例1と同様、円柱形状を呈するものである。
即ち、スプール4の軸方向の先端軸部41においてカップ筒部42と径方向に接触する部分は、円柱形状の角であり、カップ筒部42において先端軸部41の外周と径方向に接触する部分は、円錐筒形状を呈した筒部42aの内周面である。
この実施例3のように設けられることにより、実施例1ではカップ筒部42とスプール4の接触が円筒面の面接触であったのに対し、カップ筒部42とスプール4の接触が円周方向の線接触になる。
図5を参照して実施例4を説明する。
上記の実施例では、突起47を円柱形状に設けていたため、突起47の軸方向端が軸方向に向く平面になる。このため、カップ底部44と突起47の先端が、共に平面になるため、バネ座22が軸方向に傾いた場合、平面のカップ底部44と、平面のスプール4の軸方向先端とが片当たりして、平面と平面との間に傾斜隙間ができる。
すると、スプール4が移動して圧縮コイルスプリング5のバネ荷重が増加して傾斜隙間が無くなる場合がある。逆に、スプール4が移動して圧縮コイルスプリング5のバネ荷重が減少すると、再び傾斜隙間が発生する場合がある。
カップ底部44と突起47の間で傾斜隙間が発生したり、無くなったりすることで、スプール4の軸方向位置が変化する可能性がある。
そこで、この実施例4では、カップ底部44に当接するスプール4の軸方向の先端、即ち突起47の先端を、図5に示すように、球面形状に設けたものである。
これにより、バネ座22が軸方向に傾いたとしても、カップ底部44とスプール4の軸方向の接触面積が1箇所に集中するため、カップ底部44と突起47の間に傾斜隙間が発生する不具合が生じず、傾斜隙間によりスプール4の軸方向位置が変化する不具合が生じない。
図6を参照して実施例5を説明する。
上記の実施例では、カップ鍔部43をリング円板形状に設けた例を示した。
これに対し、この実施例5は、図6に示すように、カップ鍔部43の外径側に、圧縮コイルスプリング5が配置された側に向かって傾斜するバネガイド43aを設けたものである。
このようにカップ鍔部43の外周側にバネガイド43aを設けることにより、スプリング径寸法Bが多少異なる場合であっても、圧縮コイルスプリング5をカップ鍔部43で受けることができる。これによって、バネ座22の汎用性が高まり、製造コストを抑えることができる。
〔変形例〕
上記の実施例では、自動変速機の油圧制御装置に用いられる電磁油圧制御弁に本発明を適用する例を示したが、自動変速機以外の他の電磁油圧制御弁に本発明を適用しても良い。
上記の実施例では、三方弁に本発明を適用した例を示したが、スプール弁1は三方弁に限定されるものではない。即ち、スリーブ3とスプール4とからなるスプール弁1を駆動手段によって駆動する全てのスプール弁装置に本発明を適用することができる。
上記の実施例では、スプール弁1を駆動する駆動手段として電磁アクチュエータ2を用いる例を示したが、電動モータによる直線駆動、ピエゾスタック等を用いたピエゾアクチュエータ、油圧、負圧等の流体圧アクチュエータなど、他の駆動手段を用いても良い。
電磁油圧制御弁の要部断面図である(実施例1)。 N/Oタイプの電磁油圧制御弁の断面図である(実施例1)。 N/Cタイプの電磁油圧制御弁の断面図である(実施例2)。 電磁油圧制御弁の要部断面図である(実施例3)。 電磁油圧制御弁の要部断面図である(実施例4)。 電磁油圧制御弁の要部断面図である(実施例5)。 N/Oタイプの電磁油圧制御弁の断面図である(従来例1)。 N/Cタイプの電磁油圧制御弁の断面図である(従来例2)。 電磁油圧制御弁の要部断面図である(参考例)。
符号の説明
1 スプール弁(油圧制御弁)
2 電磁アクチュエータ(駆動手段)
3 スリーブ
4 スプール
5 圧縮コイルスプリング
15 排出シールランド(実施例1、3〜5:圧縮コイルスプリングに最も近い側でスリーブと摺接するランド)
16 F/Bランド(実施例2:圧縮コイルスプリングに最も近い側でスリーブと摺接するランド)
22 バネ座
31 コイル
32 プランジャ
33a 吸引ステータ
41 先端軸部
42 カップ筒部
42a 開口側の筒部(カップ筒部において先端軸部と径方向に接触する部分)
43 カップ鍔部
43a バネガイド
44 カップ底部
45 小径軸(先端軸部においてカップ筒部と径方向に接触する部分)
47 突起(先端軸部においてカップ底部と接触する部分)
A 圧縮コイルスプリングに近い側でスリーブと摺接するランドのランド径寸法
B 圧縮コイルスプリングのスプリング径寸法

Claims (7)

  1. 軸方向の一方へ駆動力を発生する駆動手段と、
    この駆動手段によって軸方向の一方へ向けて駆動されるスプール、このスプールを軸方向の他方へ向けて付勢する圧縮コイルスプリング、前記スプールを摺動自在に支持するスリーブを備えるスプール弁と、
    を具備するスプール弁装置において、
    前記スプールにおいて前記圧縮コイルスプリングに最も近い側で前記スリーブと摺接するランドのランド径寸法をA、
    前記圧縮コイルスプリングにおいて前記スプールに当接する側のスプリング径寸法をBとすると、
    A<Bの関係にあり、
    前記圧縮コイルスプリングは、前記スプールに当接するバネ座を介して当該スプールを付勢するものであり、
    前記バネ座は、
    前記スプールの軸方向の先端軸部の外周部を覆うカップ筒部と、
    このカップ筒部の一端において外径方向に向く鍔形状を呈し、前記圧縮コイルスプリングの端部が当接するカップ鍔部と、
    前記カップ筒部の他端の内側を閉塞し、前記スプールの軸方向の先端に当接して前記圧縮コイルスプリングのバネ荷重を前記スプールに伝えるカップ底部とを一体に設けられていることを特徴とするスプール弁装置。
  2. 請求項1に記載のスプール弁装置において、
    前記スプールの軸方向の先端軸部において前記カップ筒部と径方向に接触する部分は、円柱形状の外周面であり、
    前記カップ筒部において前記先端軸部の外周と径方向に接触する部分は、円筒形状の内周面であることを特徴とするスプール弁装置。
  3. 請求項1に記載のスプール弁装置において、
    前記スプールの軸方向の先端軸部において前記カップ筒部と径方向に接触する部分は、円柱形状の角部であり、
    前記カップ筒部において前記先端軸部の外周と径方向に接触する部分は、円錐筒形状の内周面であることを特徴とするスプール弁装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれかに記載のスプール弁装置において、
    前記カップ底部に当接する前記スプールの軸方向の先端は、球面形状に設けられていることを特徴とするスプール弁装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載のスプール弁装置において、
    前記カップ鍔部の外径側には、前記圧縮コイルスプリングが配置された側に向かって傾斜するバネガイドが設けられていることを特徴とするスプール弁装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載のスプール弁装置において、
    前記スプール弁は、油圧の切替あるいは油圧の調整を行う油圧制御弁であることを特徴とするスプール弁装置。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれかに記載のスプール弁装置において、
    前記駆動手段は、磁力を発生するコイル、軸方向へ摺動自在に支持されたプランジャ、前記コイルの発生する磁力により前記プランジャを軸方向に磁気吸引する吸引ステータを備える電磁アクチュエータであることを特徴とするスプール弁装置。
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