JP3633166B2 - リニアソレノイド - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、少なくとも1個の弾性部材によって付勢されたバルブが摺動可能に配設される調圧弁部と、シャフトを介して発生した推力を前記調圧弁部に伝達する推力発生部を備えたリニアソレノイドにおいて、前記推力発生部が、コイル内に介挿される磁石を前記シャフトに配設した磁石可動型リニアアクチュエータによって構成されているリニアソレノイドに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のリニアソレノイドは、図6に示されるように電磁石部Mにおいて、磁気回路を構成するケースK、プランジャP(可動鉄心)およびコイル組立体Cの中空部に挿入固定されるコアF(固定鉄心)に磁性材料を採用し、コイルCに電流を通電すると、前記磁気回路に磁束が発生し、前記プランジャPとコアFとの間に電磁吸引力が発生するので、この電磁吸引力を利用して調圧弁部Sのスプール弁SVをスリーブSL内部で摺動させ、流体の圧力を制御するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のリニアソレノイドは、電磁石部Mにおいて、磁気回路を構成するケースK、プランジャPおよびコイル組立体Cの中空部に挿入固定されるコアFに磁性材料を採用しているため、図7に示されるような当該磁性材料特有の磁気的ヒステリシスが存在するため、同じ電流値に対しても、制御圧力がスプール弁の移動方向によって異なり、安定しないという問題があった。
【0004】
また前記磁性材料で構成された部材の断面積により、磁気飽和による透過出来る磁束に限りがあるため、電流値を随時大きくしていっても、電磁吸引力に限界があり、大きな制御圧力を得ることが出来ないという問題があった。
【0005】
さらに電磁吸引力は、磁束の流れに沿った方向に発生するため、前記プランジャPとコアFとの間には、半径方向にも図8に示されるようにラジアル荷重の分力が作用するため、軸受Bの精度が要求されるとともに、その構造も複雑になるという問題があった。
【0006】
また前記軸受の摩擦係数に比例したシャフトSTの摺動抵抗が存在するために、上記ヒステリシスを増大させ、また電流に対する制御圧力の応答性が悪化するという問題があった。
【0007】
さらに前記電磁吸引力のレベルが、各部品間のエアギャップ量に大きく左右されるため、前記電磁石部Mの構成部品の精度がかなり要求され、コストがアップするという問題があった。
【0008】
そこで、本発明者らは、少なくとも1個の弾性部材によって付勢されたバルブが摺動可能に配設される調圧弁部と、シャフトを介して発生した推力を前記調圧弁部に伝達する推力発生部を備えたリニアソレノイドにおいて、前記推力発生部が、磁石を前記シャフトに配設してコイル内に介挿される磁石可動型リニアアクチュエータによって前記バルブを移動させ、制御圧力を制御するという本発明の技術的思想に着眼し、さらに研究開発を重ねた結果、前記推力発生部にヒステリシスやラジアル荷重が発生しないようにして、入力電流に対して安定した大きな制御圧力が得られるようにするとともに、応答性を高めるという目的を達成する本発明に到達した。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明(請求項1に記載された第1発明)のリニアソレノイドは、
少なくとも1個の弾性部材によって付勢されたバルブが摺動可能に配設される調圧弁部と、シャフトを介して発生した推力を前記調圧弁部に伝達する推力発生部を備えたリニアソレノイドにおいて、
前記推力発生部が、コイル内に介挿される磁石を前記シャフトに配設した磁石可動型リニアアクチュエータによって構成されている
ものである。
【0010】
本発明(請求項に記載された第発明)のリニアソレノイドは、
記磁石可動型リニアアクチュエータが、前記少なくとも2個の同極対向された永久磁石を少なくとも3連のコイルに介挿し、各永久磁石の磁極間を境にして相異なる方向に電流が流れるように結線されている
ものである。
【0011】
本発明(請求項に記載された第発明)のリニアソレノイドは、
記永久磁石間に磁性部材より成るヨークを配設、前記コイルの外周側にヨークを配設した
ものである。
【0012】
本発明(請求項に記載された第発明)のリニアソレノイドは、
記対向する永久磁石の両端が、磁性部材のサイドヨークを介して前記シャフトに係止されている
ものである。
【0013】
本発明(請求項に記載された第発明)のリニアソレノイドは、
前記第発明において、
前記コイルの外周側に配設されたヨークが、タイプに応じた所定の材質のサイドプレートおよび軸受けを介して前記シャフトを相対動可能に支持する
ものである。
【0014】
本発明(請求項に記載された第発明)のリニアソレノイドは、
前記第発明において、
前記少なくとも1個の弾性部材のバネ定数が、前記推力発生部の前記コイルに電流が入力されていない時の制御圧力が制御圧力範囲の中央値になるように設定されている
ものである。
【0015】
本発明(請求項に記載された第発明)のリニアソレノイドは、
前記第発明において、
前記弾性部材が、前記推力発生部の一端に係止され、前記シャフトの一端を軸方向移動可能に弾性的に支持している
ものである。
【0016】
本発明(請求項に記載された第発明)のリニアソレノイドは、
前記第発明において、
前記シャフトの他端が、前記調圧弁部に摺動可能に配設された前記バルブの一端に係合するように構成されている
ものである。
【0017】
本発明(請求項に記載された第発明)のリニアソレノイドは、
前記第発明において、
前記シャフトと前記調圧弁部に摺動可能に配設された前記バルブとが一体的に形成されている
ものである。
【0018】
【発明の作用および効果】
上記構成より成る第1発明のリニアソレノイドは、前記推力発生部を構成する前記磁石可動型リニアアクチュエータにおいて、前記コイルに電流が印加されるとフレミングの左手の法則に基づく推力が該コイルに作用するが、コイルが固定されているためこの反力がコイル内に介挿され前記シャフトに配設された前記磁石に作用して、前記弾性部材に抗して前記調圧弁部の前記バルブに伝達され、制御圧力が制御されるので、前記推力発生部にヒステリシスやラジアル荷重が発生しないようにして、入力電流に対して安定した大きな制御圧力が得られるようにするとともに、応答性を高めるという効果を奏する。
【0019】
上記構成より成る第発明のリニアソレノイドは前記磁石可動型リニアアクチュエータが、前記少なくとも2個の同極対向された永久磁石を少なくとも3連のコイルに介挿し、各永久磁石の磁極間を境にして相異なる方向に電流が流れるように結線されているので、前記磁石可動型リニアアクチュエータの長手方向に垂直な磁束成分を大きくして、大きな軸方向の推力を得ることが出来るという効果を奏する。
【0020】
上記構成より成る第発明のリニアソレノイドは前記永久磁石間に磁性部材より成る前記ヨークを配設、前記コイルの外周側に前記ヨークを配設したので、前記永久磁石の着磁方向に垂直な方向の磁束成分を増加させることにより、大きな軸方向の推力を得ることが出来るという効果を奏する。
【0021】
上記構成より成る第発明のリニアソレノイドは前記対向する永久磁石の両端が、磁性部材のヨークを介して前記シャフトに係止されているので、前記永久磁石の着磁方向に垂直な方向の磁束成分を増加させることにより、さらに大きな軸方向の推力を得ることが出来、またシャフトの軸方向の移動を規制することが出来るという効果を奏する。
【0022】
上記構成より成る第発明のリニアソレノイドは、前記第発明において、前記コイルの外周側に配設されたヨークが、タイプに応じた所定の材質のサイドプレートおよび軸受けを介して前記シャフトを相対動可能に支持するので、プッシュプル型、双安定型、自動復帰型の各タイプにおける動作を可能にするという効果を奏する。
【0023】
上記構成より成る第発明のリニアソレノイドは、前記第発明において、前記少なくとも1個の弾性部材のバネ定数が、前記推力発生部の前記コイルに電流が入力されていない時の制御圧力が制御圧力範囲の中央値になるように設定されているので、前記推力発生部に流れる電流の方向によって推力を双方向に発生可能であるとともに、少ない電流でリニアソレノイドの圧力調整範囲を大きくすることが出来、前記推力発生部における発熱を抑制することが出来るという効果を奏する。
【0024】
上記構成より成る第発明のリニアソレノイドは、前記第発明において、前記弾性部材が、前記推力発生部の一端に係止され、前記シャフトの一端を軸方向移動可能に弾性的に支持しているので、前記シャフトの一端に配設すべき軸受けを省略することが出来、部品点数を減らし、コストダウンを可能するという効果を奏する。
【0025】
上記構成より成る第発明のリニアソレノイドは、前記第発明において、前記シャフトの他端が、前記調圧弁部に摺動可能に配設された前記バルブの一端に係合するように構成されているので、弁スリーブにて正確に軸芯を保持されているバルブを利用して、シャフトの他端を支持することにより、前記シャフトの他端に配設すべき軸受けを省略することが出来、部品点数を減らし、コストダウンを可能するという効果を奏する。
【0026】
上記構成より成る第発明のリニアソレノイドは、前記第発明において、前記シャフトと前記調圧弁部に摺動可能に配設された前記バルブとが一体的に形成されているので、前記シャフトと前記バルブとの一体的な動きを可能にするとともに、前記弾性部材を前記バルブを付勢している1個の弾性部材によって構成することが出来るため、部品点数を最小限とし、構成をシンプルにしてコストダウンを可能するという効果を奏する。
さらに、前記磁石可動型リニアアクチュエータには、ラジアル荷重が存在せず、前記シャフトと前記バルブを一体的に形成しても、従来のようにシャフトからバルブに摺動抵抗を増加させるラジアル荷重を伝達することがないため、推力に対する制御圧力の応答性を大幅に向上することができるという効果も奏する。
【0027】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態について、以下図面に基づいて説明する。
【0028】
(第1実施形態)
本第1実施形態のリニアソレノイドは、図1に示されるように1個の弾性部材によって付勢されたバルブが摺動可能に配設される調圧弁部1と、シャフト23を介して発生した推力を前記調圧弁部に伝達する推力発生部2を備えたリニアソレノイドにおいて、前記推力発生部2が、3連のコイル21内に介挿され2個の同極対向された永久磁石22を前記シャフト23に配設する磁石可動型リニアアクチュエータ20によって構成されているものである。
【0029】
前記調圧弁部1を構成するスプール弁は、図1に示されるように供給圧を供給する供給ポート101と調整された出力圧を供給する出力ポート102と圧油を排出する排出ポート103と出力圧をフィードバックさせるフィードバックポート104を備えた弁スリーブ10と、該弁スリーブ10内に摺動自在に介挿されたスプール11と、前記弁スリーブ10に装着される受け栓13と前記スプール11との間に介挿され該スプール11を図中右方に付勢する弾性部材としてのスプリング12とから成る。
【0030】
前記推力発生部2による荷重と前記スプリング12による荷重と出力圧フィードバック荷重とのバランスを図ることにより供給圧を前記推力発生部2への入力電気信号に対応して出力圧に調整して供給し得るように構成されている。
【0031】
前記推力発生部2は、図1に示されるように非磁性体のカバー200内に中空円筒体のヨーク24を挿置して、該ヨーク24の内周壁に軸方向に3連の環状コイル21を直列に配置される。
【0032】
前記ヨーク24の両端にはL型断面のリング状のサイドプレート25が配設され、該サイドプレート25の内周壁に軸受26が配設され、前記シャフト23が両端において軸方向移動可能に支持される。
【0033】
該シャフト23には、図1に示されるようにN極同志が対向した2個の環状の永久磁石22が中間磁性体のセンターヨーク27を介して配置され、該2個の永久磁石22の両端に磁性材料のサイドヨーク28が配設され、該サイドヨーク28がEリング29によって前記シャフト23に係止されている。
【0034】
前記ヨーク24の内周壁に軸方向に直列に配置された3連の環状コイル21は、前記各永久磁石22の磁極間を境にして相異なる方向に電流が流れるように結線されている。
【0035】
前記コイル21の外周側に配設された磁性体ヨーク24の両端に配設され、前記軸受26を介して前記シャフト23を相対動可能に支持する前記サイドプレート25は、タイプに応じた所定の材質のプレートによって構成されている。
【0036】
すなわち、プッシュプル型の場合は、両サイドプレート25がBSプレートによって構成され、双安定型の場合は両サイドプレート25が鉄プレートによって構成され、自動復帰型の場合は両サイドプレート25がBSプレートまたは鉄プレートの組合せによって構成される。
【0037】
前記シャフト23の図1中左端の突起231が、前記調圧弁部1に摺動可能に配設された前記バルブとしての前記スプール11の係脱自在の右端の凹部111に係合するように構成され、両者の動きは機械的に連係している。
【0038】
前記スプール11の左端を右方に付勢する前記弾性部材としての前記スプリング12のバネ定数は、図2および図3に示されるように前記推力発生部2の前記コイル21に電流が入力されていない時の制御圧力が制御圧力範囲の中央値になるように設定されている。
【0039】
上記構成より成る第1実施形態のリニアソレノイドは、前記磁石可動型リニアアクチュエータ20において、前記コイル21に電流が印加されるとフレミングの左手の法則に基づく推力が該コイル21に作用するが、コイル21がヨーク24を介してカバー200に固定されているため、この反力が前記コイル21内に介挿され前記シャフト23に対向配設された前記永久磁石22に作用して、前記弾性部材としてのスプリング12の付勢力に抗して前記調圧弁部1の前記バルブとしてのスプール11に伝達され、制御圧力が制御される。
【0040】
また前記磁石可動型リニアアクチュエータ20が、2個の同極対向された前記永久磁石22を3連の前記コイル21に介挿し、各永久磁石22の磁極間を境にして相異なる方向に電流が流れるように該コイル21が結線されているので、前記磁石可動型リニアアクチュエータ20の長手方向に垂直な磁束成分を大きくして、大きな軸方向の推力を得るものである。
【0041】
上記作用を奏する第1実施形態のリニアソレノイドは、前記コイル21に電流が印加されるとフレミングの左手の法則に基づく推力の反力が前記コイル21内に介挿され前記シャフト23に対向配設された前記永久磁石22に作用して、前記弾性部材としてのスプリング12の付勢力に抗して前記調圧弁部1の前記バルブとしてのスプール11に伝達され、制御圧力が制御されるので、従来のような前記推力発生部1にヒステリシスやラジアル荷重の発生が阻止され、入力電流に対して安定した大きな制御圧力が得られるという効果を奏する。
【0042】
また第1実施形態のリニアソレノイドは、2個の同極対向された前記永久磁石22を少なくとも3連の前記コイル21内に介挿し、該コイル21が各永久磁石22の磁極間を境にして相異なる方向に電流が流れるように結線されているので、前記磁石可動型リニアアクチュエータ20の長手方向に垂直な磁束成分を大きくして、大きな軸方向の推力を得ることが出来るという効果を奏する。
【0043】
さらに第1実施形態のリニアソレノイドは、磁石可動型リニアアクチュエータ20の軸方向推力を発生させる主要構成部(コイル21、永久磁石22)が磁性材料を持たないので、磁性材料特有の磁気的ヒステリシスが生じないため、一定の電流値に対する流体圧力にバラツキが生じず、精確な圧力制御が可能になるという効果を奏する。
【0044】
すなわち、磁性材料を使用すると、磁性材料断面積により磁性線に限りがあり、磁気的な飽和が起こるが、磁石可動型リニアアクチュエータ20は磁性材料を持たないため、可能な限り大きな推力を得ることが出来、圧力制御範囲を広めることが出来る。
【0045】
さらに第1実施形態のリニアソレノイドは、前記対向する永久磁石22間に前記中間磁性体のセンターヨーク27を配設するとともに、前記コイル21の外周側に前記磁性体ヨーク24を配設したので、前記永久磁石22の着磁方向に垂直な方向の磁束成分を増加させることにより、大きな軸方向の推力を得ることが出来るという効果を奏する。
【0046】
また第1実施形態のリニアソレノイドは、前記対向する永久磁石22の両端が、磁性部材のサイドヨーク28を介してEリング29によって前記シャフト23に係止されているので、前記永久磁石22の着磁方向に垂直な方向の磁束成分を増加させることにより、さらに大きな軸方向の推力を得ることができ、またシャフトの軸方向移動を規制することが出来るという効果を奏する。
【0047】
さらに第1実施形態のリニアソレノイドは、前記コイル21の外周側に配設された前記磁性体ヨーク24が、上述したようなタイプに応じた所定の材質の前記サイドプレート25および軸受26を介して前記シャフト23を軸方向移動可能に支持するので、プッシュプル型、双安定型、自動復帰型の各タイプにおける最適な動作を可能にするという効果を奏する。
【0048】
また第1実施形態のリニアソレノイドは、前記スプリング12のバネ定数が、図2および図3に示されるように前記推力発生部2の前記コイル21に電流が入力されていない時の制御圧力が制御圧力範囲の中央値になるように設定されているので、前記推力発生部2に流れる電流の方向によって推力を双方向に発生可能であるとともに、少ない電流でリニアソレノイドの圧力調整範囲を大きくすることが出来、前記推力発生部2における発熱を抑制することが出来るという効果を奏する。
【0049】
さらに第1実施形態のリニアソレノイドは、前記シャフト23の左端231と前記調圧弁部1に摺動可能に配設された前記バルブとしてのスプール11の右端の凹部111とが係合して機械的に連係されているので、前記シャフト23と前記スプール11との連係的な動きを可能にするとともに、前記弾性部材を前記スプールの左端を付勢している1個のスプリング12によって構成することが出来るため、部品点数を最小限とし、構成をシンプルにしてコストダウンを可能するという効果を奏する。
【0050】
また第1実施形態のリニアソレノイドは、従来のリニアソレノイドのような半径方向の荷重が作用しないため、推力に対する制御圧力の応答性を大幅に向上するという効果を奏する。
【0051】
さらに第1実施形態のリニアソレノイドは、上述のように半径方向の荷重が作用しないため、精密な加工が要求される前記軸受26の精度を比較的ルーズにすることが出来、その構成をシンプルにすることが出来るという効果を奏する。
【0052】
(第2実施形態)
本第2実施形態のリニアソレノイドは、図4に示されるように前記シャフト23の左端の凸球状部232が、前記調圧弁部1に摺動可能に配設された前記スプール11の右端の凹球状部112に係合するように構成されている点が前記第1実施形態との相違点であり、相違点を中心に説明し同一部分については同一符号を用いて説明を省略する。
【0053】
前記弾性部材が、前記推力発生部2のアウタヨークを構成する厚肉の有底中空円筒体のケース242の右端に係止され、前記シャフト23の右端を軸方向移動可能に弾性的かつ同軸的に支持している皿状の板バネ122によって構成されている。
【0054】
上記第2実施形態のリニアソレノイドは、前記弾性部材が、前記推力発生部2の右端に係止され、前記シャフト23の右端を軸方向移動可能に弾性的に支持しているので、前記シャフト23の一端に配設すべき前記第1実施形態の軸受26を省略することが出来、部品点数を減らし、コストダウンを可能するという効果を奏する。
【0055】
また第2実施形態のリニアソレノイドは、前記シャフト23の左端の凸球状部232が、前記調圧弁部1に摺動可能に配設された前記スプール11の右端の凹球状部112に係合しているので、弁スリーブ10にて正確に軸芯を保持されている前記スプール11を利用してシャフト23の他端を支持することにより、前記シャフト23の他端に配設すべき前記第1実施形態の精密加工が必要な軸受26を省略することが出来、部品点数を減らし、コストダウンを可能するという効果を奏する。
【0056】
また第2実施形態のリニアソレノイドは、従来のリニアソレノイドのような半径方向の荷重が作用しないため、推力に対する制御圧力の応答性を大幅に向上するという効果を奏する。
【0057】
(第3実施形態)
本第3実施形態のリニアソレノイドは、図5に示されるように前記シャフト23と前記調圧弁部1に摺動可能に配設された前記スプール11とが一体的に形成されている点が前記第2実施形態との相違点であり、相違点を中心に説明し同一部分については同一符号を用いて説明を省略する。
【0058】
上記構成より成る第3実施形態のリニアソレノイドは、前記シャフト23と前記調圧弁部1に摺動可能に配設された前記スプール11とが一体的に形成されているので、前記シャフト23と前記スプール11との一体的な動きを可能にするとともに、前記シャフト23を付勢している1個の前記板バネ122によって弾性部材を構成することが出来るため、部品点数を最小限とし、構成をシンプルにしてコストダウンを可能するという効果を奏する。
【0059】
また第3実施形態のリニアソレノイドは、前記シャフト23と前記スプール11とが一体的に形成されていても従来のリニアソレノイドのようにシャフト23からスプール11に摺動抵抗を増大させる半径方向の荷重が作用しないため、推力に対する制御圧力の応答性を大幅に向上するという効果を奏する。
【0060】
上述の実施形態は、説明のために例示したもので、本発明としてはそれらに限定されるものでは無く、特許請求の範囲、発明の詳細な説明および図面の記載から当業者が認識することができる本発明の技術的思想に反しない限り、変更および付加が可能である。
【0061】
上記第1実施形態においては、一例としてサイドヨークに磁性材料を使用する例について説明したが、本発明としてはそれらに限定されるものでは無く、対向する永久磁石の両端が、非磁性弾性部材のヨークを介してシャフトに係止されるよう構成することにより、永久磁石を弾性的に位置決めして、繰り返し作用する推力の衝撃を緩和するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のリニアソレノイドを示す断面図である。
【図2】本第1実施形態における制御電流−推力特性を示す線図である。
【図3】本第1実施形態における制御電流−出力圧特性を示す線図である。
【図4】本発明の第2実施形態のリニアソレノイドを示す断面図である。
【図5】本発明の第3実施形態のリニアソレノイドを示す断面図である。
【図6】従来のリニアソレノイドを示す断面図である。
【図7】従来のリニアソレノイドのヒステリシス特性を示す線図である。
【図8】従来のリニアソレノイドにおける吸引力、電磁力、ラジアル荷重の関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 調圧弁部
2 推力発生部
20 磁石可動型リニアアクチュエータ
21 コイル
22 永久磁石
23 シャフト

Claims (6)

  1. 少なくとも1個の弾性部材によって付勢されたバルブが摺動可能に配設される調圧弁部と、シャフトを介して発生した推力を前記調圧弁部に伝達する推力発生部を備えたリニアソレノイドにおいて、
    前記推力発生部が、コイル内に介挿される磁石を前記シャフトに配設した磁石可動型リニアアクチュエータによって構成され
    前記磁石可動型リニアアクチュエータが、前記少なくとも2個の同極対向された永久磁石を少なくとも3連のコイルに介挿し、各永久磁石の磁極間を境にして相異なる方向に電流が流れるように結線され、
    前記永久磁石間に磁性部材より成るヨークを配設し、前記コイルの外周側にヨークを配設するとともに、
    前記対向する永久磁石の両端が、磁性部材のサイドヨークを介して前記シャフトに係止されている
    ことを特徴とするリニアソレノイド。
  2. 請求項において、
    前記コイルの外周側に配設されたヨークが、タイプに応じた所定の材質のサイドプレートおよび軸受けを介して前記シャフトを相対動可能に支持する
    ことを特徴とするリニアソレノイド。
  3. 請求項において、
    前記少なくとも1個の弾性部材のバネ定数が、前記推力発生部の前記コイルに電流が入力されていない時の制御圧力が制御圧力範囲の中央値になるように設定されている
    ことを特徴とするリニアソレノイド。
  4. 請求項において、
    前記弾性部材が、前記推力発生部の一端に係止され、前記シャフトの一端を軸方向移動可能に弾性的に支持している
    ことを特徴とするリニアソレノイド。
  5. 請求項において、
    前記シャフトの他端が、前記調圧弁部に摺動可能に配設された前記バルブの一端に係合するように構成されている
    ことを特徴とするリニアソレノイド。
  6. 請求項において、
    前記シャフトと前記調圧弁部に摺動可能に配設された前記バルブとが一体的に形成されている
    ことを特徴とするリニアソレノイド。
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