JP2007032200A - すべり出し反転窓 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡易な構造で汎用性を高められるとともに、適切に反転可能であるすべり出し反転窓を提供する。
【解決手段】 上端部が回動しつつ鉛直方向に移動可能な障子20と、枠体と障子とを障子の室内外側の配置が反転可能に連結する障子回動保持機構40とを備えるすべり出し反転窓であって、障子回動保持機構40が一端を枠体に回動可能に具備された第1アーム41と、一端が回動しつつ鉛直に移動可能とされて枠体に具備された第2アーム42と、一端を障子の側面に回動可能に具備された第3アーム43とを備え、第1アームの他端と第2アームとが回動可能に連結され、第2アームの他端と第3アームの他端とが回動可能に連結され、障子の上端部が鉛直方向に移動し、障子が第3アームと障子との連結部位を中心に回動し障子の室内外が反転可能とされる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、住宅、公共施設やオフィスビル等の建物の開口部に使用されるすべり出し反転窓に関し、詳しくは障子の室内側面と室外側面とを反転させるための機構を備えたすべり出し反転窓に関する。
近年、住宅、公共施設やオフィスビル等の建物には、デザインや実用性の面から多くの開口部が設けられ、当該開口部のほとんどに窓や扉等の開口部装置が備えられている。このような開口部装置の中で窓は、採光や換気等の実用的な観点及びデザイン等の意匠的な観点から様々な大きさ、形状、形態が採用されている。
一方、窓はそのほとんどが透明であることから、汚れた場合に室内側からも室外側からもその汚れが目立ち、また採光の観点からも常に汚れ等が付着していないことが望ましい。ところが一般的に、特に大きな窓の場合には室内側は比較的容易に清掃することができるものの、室外側を清掃することは困難である。
多種多様な窓の中で、すべり出し窓といわれる形式の窓があり、さらにすべり出し形式でかつ、障子の室内側面と室外側面が反転可能とされているすべり出し反転窓という窓がある。このすべり出し反転窓は、障子の上又は下のうち一方の框が水平を維持したまま開口部に沿って鉛直方向に移動可能とされ、他方が室外側で円弧状に移動することにより、上下の框の上下位置が反転してその結果、障子の室内側面と室外側面とが反転するというものである。これによれば、障子の室外側面を反転させ室内側に配置することができ、室外側の障子を清掃することが非常に容易となる。
従来において、以上のようなすべり出し反転窓の障子の回動を可能とするとともに保持することのできる機構が特許文献1及び特許文献2に開示されている。特許文献1に記載のすべり出し反転窓では、4本のアームを組み合わせてリンク機構を構成し、当該リンク機構により、開口部に取り付けられた枠体と、障子の縦框の略中央とを連結して障子のすべり出し反転を可能としている。特許文献2の回転窓用の装置では、2本のアームがT字状に回動可能に組み合わされ、当該T字状の3つの端部がそれぞれ、フレームの上部、フレームの下部及び障子の縦框の略中央に取り付けられる機構を備えている。このとき各端部は回動可能に取り付けられ、フレーム下部に取り付けられた端部はフレームに沿って鉛直方向上下に移動可能とされている。
特開平11−30070号公報 特表2001−519493号公報
しかし、特許文献1に記載のすべり出し反転窓に備えられたリンク機構は、4本のアームにより構成されているので構造が複雑となり、高価になってしまうという問題があった。また、4本のアームが比較的短く、機構が鉛直方向の中央にまとまった形態で取り付けられているので、特に枠体に取り付けられた上下2本のアームは障子が水平の姿勢まで回動されたとき、当該2本のアームも水平に近い姿勢となる。これにより、この2本のアームには比較的大きなモーメントが負荷されるので、アームの強度を高めておく必要があり、これによってもすべり出し窓のコストが増加してしまうという問題もあった。
特許文献2に記載の回転窓用の装置に備えられたリンク機構は、その構造上、下側のアームは、障子の高さの半分以上の長さが必要である。しかし一方で、あまり下側のアームを長くすると枠体に納まりきれないので、このリンク機構においては、障子の高さと下側に配置されたアームとの長さとの関係で、障子の高さによってアームの長さ等を都度設計しなければならないという問題があった。このことは、回転窓用の装置提供に関して汎用性に問題を生じ、コストの増大を招く虞があった。
そこで、本発明は簡易な構造で汎用性を高められるとともに、適切に反転可能であるすべり出し反転窓を提供することを課題とする。
発明者は、鋭意検討した結果、簡易的な構造を有するとともに、1種類のアーム組み合わせ構造で、数種の障子高さに適用可能な機構を有するすべり出し反転窓を開発した。以下、本発明について説明する。なお、本発明の理解を容易にするために添付図面の参照符号を括弧書きにて付記するが、それにより本発明が図示の形態に限定されるものではない。
請求項1の発明は、建物開口部の四辺に沿って取り付けられた枠体(10)と、当該枠体の内側に配置され、上端部が回動しつつ鉛直方向に移動可能とされた障子(20)と、枠体と障子とを当該障子の室内外側の配置が反転可能となるように連結する障子回動保持機構(30、40)とを備えるすべり出し反転窓であって、障子回動保持機構が、一端側を枠体に回動可能に取り付けられた第1アーム(31、41)と、一端側が回動しつつ鉛直方向に移動可能とされて枠体に取り付けられた第2アーム(32、42)と、一端側を障子の側面に回動可能に取り付けられた第3アーム(33、43)とを備え、第1アームの他端側と第2アームとが回動可能に連結されるとともに第2アームの他端側と第3アームの他端側とが回動可能に連結されることにより、障子の上端部が鉛直方向に移動するとともに障子が当該障子と第3アームとの連結部位を中心に回動し、障子の室内外側の配置が反転可能とされることを特徴とするすべり出し反転窓(90)を提供することにより前記課題を解決する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のすべり出し反転窓(90)が、障子回動保持機構(30、40)が、障子(20)の左右両側面のそれぞれに備えられることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2のいずれか一項に記載のすべり出し反転窓(90)が、第2アーム(32、42)の枠体(10)と回動しつつ鉛直方向に移動可能に取り付けられた部位が、障子(20)のすべり出し反転動作中で最も高い位置に達したときに、第2アームと枠体との上方に開いた側の成す角が55度以下であることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、障子を障子回動保持機構により保持しつつ回動させるので、使用者は障子を回動させるために障子の荷重を支える必要がなく、容易に操作することができる。これによって使用者は障子の室内外面の配置を反転させ、室外側面を室内側に配置して容易に清掃することが可能となる。また、障子回動保持機構により、障子の高さが異なる障子に対しても同じ障子回動保持機構を適用することが可能となり、汎用性が高いすべり出し反転窓とすることができる。
請求項2の発明によれば、障子の左右両側面のそれぞれに障子回動保持機構を有するので、障子をさらに安定して保持しつつ回動可能なすべり出し反転窓を提供することができる。
請求項3の発明によれば、より円滑に障子を回動させることが可能なすべり出し反転窓とすることができる。
本発明のこのような作用及び利得は、次に説明する発明を実施するための最良の形態から明らかにされる。
以下本発明を図面に示す実施形態に基づき説明する。
図1は、1つの実施形態にかかる本発明のすべり出し反転窓90の室外側からの正面図である。すべり出し反転窓90は、建物開口部の4辺に沿って取り付けられた枠体10と、当該枠体の内側に配置される障子20と、枠体10に障子20を回動可能に保持する障子回動保持機構30、40と、障子20の上端部を枠体10に沿って移動可能に配置する障子摺動部材50、60とを主要部材として備えている。
枠体10は上横枠11と、下横枠12と、左縦枠13と、右縦枠14とを有して枠を形成し、建物開口部の4辺に沿って取り付けられている。また、左縦枠13と右縦枠14の障子20側には後述するように、鉛直方向上下に障子用レール34、44とアーム用レール35、45(図3参照)が取り付けられている。
障子20は、枠体10の内側に配置され、ガラスパネル25を有するとともに当該ガラスパネル25の4辺の縁に沿って上横框21と、下横框22と、左縦框23と、右縦框24とを備えている。当該障子20が後述する機構によりすべり出されるとともに反転可能とされる。また、障子20の下部略中央の室内側面には、把手85(図2参照)が設けられ、使用者の便宜が図られている。
引き続きすべり出し反転窓90の構成要素について説明を続ける。ここでは、図1の他に図2も参照しつつ説明する。図2(a)は、図1のすべり出し反転窓90を紙面右側から見た側面図である。従って図2(a)では紙面左が室外側、紙面右が室内側である。また、図2(a)では説明のため、右縦枠14を取り外した状態を示している。図2(b)は、障子20がすべり出し反転されている途中の一場面を示した図で、視点等は図2(a)と同じである。障子回動保持機構40は、図1に示したように障子20の右縦框24と枠体10の右縦枠14との間に配置されている。そして図2(a)に示したように、障子20の閉鎖時において、障子回動保持機構40は、鉛直方向に一直線上に配置される。障子回動保持機構40の各構成要素を図2(b)により説明する。障子回動保持機構40は、第1アーム41と、第2アーム42と、第3アーム43と、アーム摺動部材65とを備えている。第1、第2及び第3アーム41、42、43は、所定の強度を有する細長い板状の部材であり、それぞれには所定の位置に厚み方向に孔が設けられ、この孔の部位同士を連結することにより当該孔を節としたリンク機構が形成されている。
第1アーム41は、一端を右縦枠14の上部に節Aを有して回動可能に取り付けられる。そして他端は、第2アーム42の長手方向略中央に節Bを有して回動可能に取り付けられる。さらに第2アーム42の一端は右縦枠14に取り付けられたアーム用レール45(図3参照)の下部に回動可能かつ鉛直方向移動可能に節Cを有して配置される。一方、第2アーム42の他端は第3アーム43の一端に節Dを有して回動可能に取り付けられる。第3アーム43は、さらに、他端を障子20の右縦框24の鉛直方向略中央に節Eを有して取り付けられる。
従って、図2(b)に見られるように、障子回動保持機構40の第1、第2及び第3アーム41、42、43の代表的な姿勢を説明すると、まず、第1アーム41が、一端を縦枠14の上部に回動可能に取り付けられるとともに室外側下方に延設され、他端を第2アーム42に回動可能に取り付けられる。次に第2アーム42は、一端を縦枠14に沿って回動しつつ鉛直方向に移動可能に取り付けられるとともに縦枠の下部から室外側上方に延設され、途中第1アーム41と回動可能に取り付けられ、さらに他端は第3アーム43の一端と回動可能に連結される。そして第3アーム43は一端を第2アーム42と回動可能に取り付けられるとともに下方に延設され、障子20の側面に回動可能に取り付けられる。第1、第2及び第3アーム41、42、43の動作については、後で説明する。
障子20の右縦框24は、その上端部を回動可能に節Fを有して障子摺動部材60に取り付けられる。さらに、障子摺動部材60は、障子用レール44に鉛直方向移動可能に配置される。これにより障子20の上部が枠体10の右縦枠14に沿って鉛直方向に移動可能となる。
以上には、図1において障子20の紙面右側に示された障子回動保持機構40と、右縦框24と、障子摺動部材60とについて説明したが、すべり出し反転窓90には図1における障子20の紙面左側にも障子回動保持機構30と、左縦框23と、障子摺動部材50とを備えている。しかしこれは、上述した障子回動保持機構40と、右縦框24と、障子摺動部材60との関係と同じであり、その配置も障子20の水平方向中心線に対して線対称の位置にある。よって、配置及びその動作は、障子回動保持機構40、右縦框24、及び障子摺動部材60と同じなのでここでは説明を省略する。
以上に説明した障子回動保持機構30、40、左右縦框23、24及び障子摺動部材50、60により、簡易的な構造であるとともに、1種類のアーム組み合わせ構造で数種の障子高さに適用可能な機構を有するすべり出し反転窓を提供可能とした。
次に、障子用レール34、44、アーム用レール35、45、障子摺動部材50、60及びアーム摺動部材55、65について説明する。図3は、図1に示したすべり出し反転窓90のI−I線矢視図を図3(a)に、II−II線矢視図を図3(b)に示した図である。図3(a)は、障子用レール34、44と障子摺動部材50、60とが連結している部位の断面、図3(b)はアーム用レール35、45とアーム摺動部材55、65とが連結している部位の断面をそれぞれ示している。図3(a)及び図3(b)においては、紙面上が室内側、紙面下が室外側である。図3(a)に示したように、障子用レール34、44とアーム用レール35、45とは、略E字状に形成された断面を有する鉛直方向に長い部材の断面に見られる2つの凹部の一方を障子用レール、他方をアーム用レールとすることにより形成されている。従って当該部材は左右に一本ずつ配置され、それぞれに障子用レールとアーム用レールとが障子20側に開口部分を向けて、室内外方向に並んで設けられる形態となる。ここで、障子用レール34、44を室内側、アーム用レール35、45を室外側に配置することにより障子20の適切なすべり出し反転を可能としている。
障子摺動部材50、60は、L字型に折り曲げられた板状の取付部材52、62と、車輪51、61とを備えている。取付部材52、62のL字状の2つの辺のうち一方が室内外方向に平行に配置され、障子20の上部両端に回動可能に連結され、図2(b)で示した節F、F’(節F’は、節Fに対応する障子回動保持機構30の節である。)を形成している。また、取付部材のL字状の2辺のうち他方には、その先端に車輪51、61が室内外方向に直角な軸を有して取り付けられる。そして、車輪51が障子用レール34の内側に、車輪61が障子用レール44の内側にそれぞれ配置され、車輪51、61が障子用レール34、44内を移動する。これにより障子20の上部は左右縦枠13、14に沿って回動しつつ鉛直方向上下に移動可能となる。
一方、アーム摺動部材55、65は、室内外方向に直角な軸を有する車輪56、66を有して第2アーム32、42(第2アーム32は、第2アーム42に対応する障子回動保持機構30に備えられるアームである。)の端部に取り付けられる。これにより回動可能かつ鉛直方向上下に移動可能である図2(b)に示した節C、C’(節C’は節Cに対応する障子回動保持機構30の節である。)が形成される。以上より第2アーム32、42の端部が左右縦枠13、14に回動可能に、かつ鉛直方向上下に移動可能とされる。
上述の障子摺動部材及びアーム摺動部材に備えられ、障子用レール34、44及びアーム用レール35、45の内側に配置されるとともに障子20及び第2アーム32、42を障子用レール34、44及びアーム用レール35、45に沿って移動可能にするための部材は上述のように車輪であることに限定されるものではない。障子用レールと障子摺動部材との関係では、障子摺動部材が障子用レールから離脱することなく鉛直方向に移動可能とされればよい。また、アーム用レールとアーム摺動部材との関係では、アーム摺動部材がアーム用レールから離脱することなく、回動しつつ鉛直方向上下に移動することが可能であればよい。本実施形態では、より好ましい実施形態として円滑な障子20の移動を可能とする上述のような車輪とレールとの組み合わせを示した。
以上のような障子回動保持機構30、40により、障子20は、当該障子20の重心を含む回動軸を中心に回動するので、簡易的な構造を有しつつ軽微な力で障子20をすべり出し反転させることができるようになる。よって使用者は、当該障子20のすべり出し反転操作を大きな負担なしにすることができる。さらに、第2アーム32、42及び第3アーム33、43(第3アーム33は、第3アーム43に対応する障子回動保持機構30に備えられるアームである。)とを回動可能な節D、D’(節D’は節Dに対応する障子回動保持機構30の節である。)で連結されている。これにより、第2アーム32、42の長さを障子20の高さの半分以下とすることができ、障子20の高さが異なる場合でも、第3アーム33、43の移動によりこれを吸収することができる。よって、障子20の高さの違いにより障子回動保持機構30、40を設計し直す必要がなく、非常に汎用性の高いすべり出し反転窓とすることができる。また、後述するように、障子20のすべり出し反転動作中において、障子20等が第1アーム31、41(第1アーム31は、第1アーム41に対応する障子回動保持機構30に備えられるアームである。)により上方から吊り下げられているような形態となるので、アームの強度を大きく上げる必要がなくコスト的に有利なすべり出し反転窓とすることができる。
次に、障子20の閉鎖位置から障子20の反転位置までの動作における各構成要素の姿勢を説明する。図4は、障子20のすべり出し反転動作中におけるいくつかの場面を示した図である。図4(a)が障子20の閉鎖の姿勢、図4(b)が図4(a)から障子20を少し移動した場面、図4(c)が障子20を水平になるまで移動させた場面である。そしてさらに図4(c)から障子20を反転方向に移動して図4(d)とし、最終的に反転の姿勢である図4(e)の状態となる。図4(a)〜(e)は、図2(a)に示した図と同じ視点からの図なので、紙面左が室外側、紙面右が室内側である。
かかる一連の障子20のすべり出し反転動作において、障子20は、節Eを中心に回動をするとともに、上部も回動しながら左右枠体14に沿って下方へ移動する。よって障子20の下端部が室外側で上昇し、最終的に開口部上部に配置されて反転が行われる。これにより、障子20は、反転の際に室内側へは侵入しないので、例えば室内側にカーテンが備えられていても適切に障子の反転を行うことができる。
第1アーム41は、その一端を左右の枠体14に回動可能に取り付けられているので、障子20の反転動作の際には、節Aを中心に、他端が室外側へ突出して障子20の水平の姿勢を越えて反転させられるとまた室内側へ移動するという振り子のような移動をする。
第2アーム42は、特に節Cにおいて、図4(a)に示した障子20の閉鎖の姿勢から図4(b)に示したような姿勢に移動する場合にその端部が上昇する。そして、図4(c)に示したように障子20が水平となる姿勢を最上点として節Cの上昇は止まる。さらに障子20を反転方向に移動させると、図4(d)に示したように節Cは下降し始め、障子20の反転完了まで下降を続ける。この際、図4(c)に示した姿勢で、節Cの上昇が止まる位置に不図示のストッパーが設けられても良い。当該ストッパーは、節Cが上昇することを禁止するためのものであり、より確実に障子回動保持機構40を動作させるために有効である。また、図4(c)において、Pで示した角度を55度以下にすることが好ましく、45度以下とすることがさらに好ましい。これによりさらに円滑に障子20の反転動作を進行することが可能となる。
第3アーム43の障子20側端部に備えられた節Eは障子20の水平方向の移動に追従して水平方向に移動する。従って、障子20の高さの変化をこの水平方向の移動として吸収することができ、障子20の高さが異なっても同じ障子回動保持機構を利用することができ、汎用性の高いすべり出し反転窓を提供することが可能となる。
ここでは、障子回動保持機構40の動作について説明したが、障子回動保持機構40の障子20の反対側側面に備えられる障子回動保持機構30についても同様の動作をする。
従って、すべり出し反転窓90の使用者は、例えば室内側において図4(a)に示したような障子20の閉鎖の状態から、把手85を掴み、室外側へ押し出すことで障子20を回動し、適宜掴む箇所を変えながら図4(b)〜図4(d)に示したように障子20を回動させることができる。そして最終的に図4(e)に示した障子20の姿勢とし、反転を完了させる。また、逆に反転状態である図4(e)の姿勢から図4(a)に示した障子20の姿勢へ回動させるには、以上の動作を遡るように操作すればよい。
以上のように各構成要素を移動させることより、円滑であるとともに小さな力で障子のすべり出し反転が可能なすべり出し反転窓を提供することができる。そして、使用者は容易に障子を反転した後、障子の室外側面を室内側から清掃することができ、本発明は、非常に利便性の高いすべり出し反転窓を提供することができる。
本実施形態では、障子回動保持機構30、40が障子の左右両側面に備えられたすべり出し反転窓としたが、障子回動保持機構が左右どちらか一方に備えられたすべり出し反転窓であってもよい。また、障子回転保持機構が障子の上下面に水平に取り付けられる形態のすべり出し反転窓とされても良い。この場合障子は左右の縦框の配置が入れ替わるように反転する。
以上、現時点において、もっとも、実践的であり、かつ、好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うすべり出し反転窓もまた本発明の技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
1つの実施形態にかかるすべり出し反転窓を示す室外視正面図である。 すべり出し反転窓の枠体の一部を取り除いて示した側面図である。 図1にI−I、II−IIで示した部位の矢視図である。 すべり出し反転窓の障子の反転動作を示した図である。
符号の説明
10 枠体
11 上横枠
12 下横枠
13 左縦枠
14 右縦枠
20 障子
21 上横框
22 下横框
23 左縦框
24 右縦框
25 ガラスパネル
30 障子回動保持機構
31 第1アーム
32 第2アーム
33 第3アーム
34 障子用レール
35 アーム用レール
40 障子回動保持機構
41 第1アーム
42 第2アーム
43 第3アーム
44 障子用レール
45 アーム用レール
50 障子摺動部材
55 アーム摺動部材
60 障子摺動部材
65 アーム摺動部材
90 すべり出し反転窓

Claims (3)

  1. 建物開口部の四辺に沿って取り付けられた枠体と、当該枠体の内側に配置され、上端部が回動しつつ鉛直方向に移動可能とされた障子と、前記枠体と前記障子とを当該障子の室内外側の配置が反転可能となるように連結する障子回動保持機構と、を備えるすべり出し反転窓であって、
    前記障子回動保持機構が、
    一端側を前記枠体に回動可能に取り付けられた第1アームと、
    一端側が回動しつつ鉛直方向に移動可能とされて前記枠体に取り付けられた第2アームと、
    一端側を前記障子の側面に回動可能に取り付けられた第3アームと、を備え、
    前記第1アームの他端側と前記第2アームとが回動可能に連結されるとともに前記第2アームの他端側と前記第3アームの他端側とが回動可能に連結されることにより、
    前記障子の上端部が鉛直方向に移動するとともに前記障子が当該障子と前記第3アームとの連結部位を中心に回動し、前記障子の室内外側の配置が反転可能とされることを特徴とするすべり出し反転窓。
  2. 前記障子回動保持機構が、前記障子の左右両側面のそれぞれに備えられることを特徴とする請求項1に記載のすべり出し反転窓。
  3. 前記第2アームの前記枠体と回動しつつ鉛直方向に移動可能に取り付けられた部位が、前記障子のすべり出し反転動作中で最も高い位置に達したときに、
    前記第2アームと前記枠体との上方に開いた側の成す角が、55度以下であることを特徴とする請求項1又は2のいずれか一項に記載のすべり出し反転窓。
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