JP2007027697A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 過水素化シラザン重合体を含む溶液を用いて、アイソレーション用の絶縁膜として有効な二酸化シリコン膜を形成することができる工程を含む半導体装置の製造方法を提供することである。
【解決手段】 半導体装置の製造方法は、半導体基板101を含む基板の表面に素子分離のためのトレンチを形成する工程と、前記基板上に過水素化シラザン重合体を含む溶液を塗布することにより、トレンチ内を前記溶液で埋め込む工程と、前記溶液を加熱することにより、前記溶液をPSZ膜に変える工程と、PSZ膜をSiO2 膜107に変える工程であって、水蒸気雰囲気106中でPSZ膜を第1の温度で加熱する工程と、水蒸気雰囲気104中で、第1の温度で加熱したPSZ膜を第1の温度よりも低い第2の温度で加熱する工程とを含む前記工程とを含む。
【選択図】 図4

Description

本発明は、過水素化シラザン重合体を含む溶液を用いて、アイソレーション用の二酸化シリコン膜を形成することを含む半導体装置の製造方法に関する。
半導体装置では、微細な素子間のアイソレーションのために、STI(Shallow Trench Isolation)構造が広く用いられている。STI構造のプロセスは、半導体基板の表面にトレンチを形成する工程と、前記トレンチ内に絶縁膜を埋め込む工程とを含む。前記絶縁膜は、例えば、シリコン酸化膜である。前記シリコン酸化膜を形成するためのプロセスとしては、オゾン(O3 )とTEOSとを含むソースガスを用いたCVDプロセスや、HDP(High Density Plasma)CVDプロセスが知られている。
半導体素子の微細化に伴って前記トレンチのアスペクト比は大きくなる。そのため、上述したCVDプロセス等では、前記トレンチ内でボイドやシームが発生しないシリコン酸化膜を形成することが困難になってきている。すなわち、良好な埋め込み形状を有するSTI用の二酸化シリコン膜の形成が困難になってきている。
そこで、100nm世代以降の微細な半導体素子においては、塗布型溶液SOG(Spin-On-Grass)を用いたプロセスが提案されている(非特許文献1)。
SOG溶液としては、水酸化シリコン(シラノール、SiOH4 )をアルコールなどの有機溶剤に分散して得た溶液(水酸化シリコン溶液)が一般的に使用される。
半導体基板上に前記水酸化シリコン溶液を塗布することにより、前記半導体基板上に水酸化シリコン溶液の塗布膜が形成される。その後、前記塗布膜を加熱することにより、加水分解および脱水縮合反応を発生させる。これにより、前記塗布膜は、二酸化シリコン膜に変換される。
前記加水分解および脱水縮合反応の過程では大きな体積収縮が生じる。その結果、前記トレンチ内のシリコン酸化膜中にはクラックが発生する。すなわち、水酸化シリコン溶液を用いても、良好な埋め込み形状を有するSTI用の二酸化シリコン膜の形成が困難になってきている。
そこで、SOG系の溶液の中では比較的体積収縮の少ない過水素化シラザン溶液が近年注目されている(特許文献1)。
しかしながら、過水素化シラザン溶液を用いて形成された二酸化シリコン膜も、現状では、アイソレーション用の二酸化シリコン膜としては満足できるものではない。
Void Free and Low Stress Shallow Trench Isolation Technology using P-SOG for sub 0.1μm Device (J.H.Heo et al.,2002 Symposium onVLSI Technology Digest of Technological Papers, pp132-133, 2002) 特許第3178412号公報
本発明の目的は、過水素化シラザン重合体を含む溶液を用いて、アイソレーション用の絶縁膜として有効な二酸化シリコン膜を形成することができる工程を含む半導体装置の製造方法を提供することにある。
本発明に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板を含む基板の表面に素子分離のためのトレンチを形成する工程と、前記基板上に過水素化シラザン重合体を含む溶液を塗布することにより、前記トレンチ内を前記溶液で埋め込む工程と、前記溶液を加熱することにより、前記溶液を過水素化シラザン重合体を含む膜に変える工程と、前記膜を二酸化シリコン膜に変える工程であって、水蒸気を含む雰囲気中で前記膜を第1の温度で加熱する工程と、水蒸気を含む雰囲気中または純水中で、前記第1の温度で加熱した前記膜を前記第1の温度よりも低い第2の温度で加熱する工程とを含む前記工程とを含むことを特徴とする。
本発明に係る他の半導体装置の製造方法は、半導体基板上にトンネル絶縁膜、浮遊ゲート電極となる導電膜、シリコン窒化膜を順次形成する工程と、前記シリコン窒化膜、前記導電膜および前記トンネル絶縁膜をエッチングすることにより、前記浮遊ゲート電極を形成し、かつ、半導体基板の表面に素子分離のためのトレンチを形成する工程と、前記シリコン基板、前記トンネル絶縁膜、前記浮遊ゲート電極および前記シリコン窒化膜を含む半導体構造上に、過水素化シラザン重合体を含む溶液を塗布することにより、前記トレンチ内を前記溶液で埋め込む工程と、前記溶液を加熱することにより、前記溶液を過水素化シラザン重合体を含む膜に変える工程と、前記膜を二酸化シリコン膜に変える工程であって、水蒸気を含む雰囲気中で前記膜を第1の温度で加熱する工程と、水蒸気を含む雰囲気中または純水中で、前記第1の温度で加熱した前記膜を前記第1の温度よりも低い第2の温度で加熱する工程とを含む前記工程とを含むことを特徴とする。
本発明によれば、過水素化シラザン重合体を含む溶液を用いて、アイソレーション用の絶縁膜として有効な二酸化シリコン膜を形成することができる工程を含む半導体装置の製造方法を実現できる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1−図5は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図である。
[図1]
シリコン基板101上にSi3 4 膜102が形成される。Si3 4 膜102は、CMP(Chemical Mechanical Polishing)時に、CMPストッパー(研磨ストッパー)として使用される。Si3 4 膜102の厚さは、例えば、200nm程度である。通常のリソグラフィプロセスとRIE(Reactive Ion Etching)プロセスとを用いて、Si3 4 膜102、リコン基板101が順次加工される。これにより、シリコン基板101の表面にSTI用のトレンチ(素子分離溝)103が形成される。トレンチ103のサイズは、例えば、幅100nm程度、深さ400nm程度である。
[図2]
トレンチ103内が完全に埋まるように、シリコン基板101およびSi3 4 膜102の全面上に過水素化シラザン重合体((SiH2 NH)n)を含む溶液(過水素化シラザン溶液)が塗布される。過水素化シラザン溶液の塗布は、例えば、スピンコーティング法を用いて行われる。過水素化シラザン溶液は、例えば、600nm程度の厚さに塗布される。塗布された過水素化シラザン溶液(塗布膜)に対して、200℃以下、例えば、150℃程度で3分程度のベーキング処理が行われる。このベーキング処理により、過水素化シラザン溶液の溶媒が揮発され、ポリシラザン(polysilazane:以下PSZと記す)膜104が形成される。
[図3]
PSZ膜104に対して、200℃より高く600℃以下の温度、例えば、300℃の水蒸気雰囲気中で30分程度の酸化処理(第1の酸化処理)が行われる。この酸化処理によって、PSZ膜104は、SiO2 膜105に変換される。
ここでは、水蒸気雰囲気中での酸化処理の温度を300℃としたが、前記酸化処理の温度が400℃以下の低温の場合には、図6に示すように、赤外線吸収法(IR)測定の結果、SiO2 膜105中には、Si−H,N−H,Si−Nなどが残留することが分かった。すなわち、SiO2 膜105は完全なSiO2 膜ではない。
そのため、SiO2 膜105を空気中に放置すると、SiO2 膜105は空気中のH2 Oと徐々に反応し、SiO2 膜105の酸化が進む。SiO2 膜105を空気中に放置すると、図7に示すように、IR測定の結果、SiO2 膜105は完全なSiO2 膜(Si−Hなどの残留物が少ないSiO2 膜)に変換される。さらに、図8に示すように、SiO2 膜105から完全なSiO2 膜に変換される間に、CMPの研磨レート(CMPレート)は大きく変化する。
CMPレートの大きな変化は、微細デバイスの形状を制御する上で大きな問題となる。酸化直後(酸化後2hr)のSiO2 膜105のCMPレートは150nm/分程度と非常に遅い。通常のCMPプロセスで使用されるSiO2 膜のCMPストッパーであるSi3 4 膜102のCMPレート(15nm/分)の10倍ほどしか大きくない。そのため、SiO2 膜105とSi3 4 膜102との区別がつかずに、Si3 4 膜102にてCMPの終点を検知することができない。
Si3 4 膜102にてCMPの終点を検知するためには、SiO2 膜105には、Si3 4 膜102の20倍以上のCMPレートが求められる。CMPの終点検知は、研磨時間が一定値に設定された時間管理により行われる。酸化処理後の経過時間の増加に従ってSiO2 膜105のCMPレートは大きくなる。そのため、時間管理によりCMPの終点検知を行うと、SiO2 膜105が必要以上に研磨される。その結果、図9に示すように、トレンチ103内に凹みが生じる。すなわち、正確な形状を有するSTI構造は形成されない。
本発明者等は、空気中のH2 OとSiO2 膜105とが徐々に反応することは、次のように確認した。
空気中に含まれる物質でSiO2 膜105の酸化を促進するものとしては、H2 OとO2 が考えられる。
そこで、次のような実験を行った。
まず、2枚のSiO2 膜付きウェハが用意される。SiO2 膜付きウェハは以下のようにして作成される。シリコン基板(Siウェハ)上に過水素化シラザン溶液がスピンコーティング法により600nm程度の厚さに塗布される。前記シリコン基板の表面にはトレンチは形成されていない。すなわち、前記シリコン基板の表面は平坦である。
次に、150℃で3分のベーキング処理を行うことにより、前記過水素化シラザン溶液の溶媒が揮発される。さらに、水蒸気雰囲気中で300℃、30分の酸化処理を行うことにより、前記過水素化シラザン溶液はSiO2 膜に変えられる。前記SiO2 膜はまだ完全なSiO2 膜ではない。
次に、図10に示すように、2枚のSiO2 膜付きウェハ(サンプル)110のうちの一方は、窒素(N2 )と酸素(O2 )とを含む密閉BOX111内に2日間保管される。密閉BOX111内には乾燥剤112が設けられている。密閉BOX111内のH2 Oは乾燥剤112中に吸収される。したがって、密閉BOX111内に保管されたSiO2 膜付きウェハ110にはO2 による酸化だけが起こる。
もう一方のSiO2 膜付きウェハ(サンプル)110は、図11に示すように、N2 バブリング機構を備えたBOX111’内に2日間保管される。前記N2 バブリング機構は、インピンジャー(impinger)121と、インピンジャー121内にN2 ガスを供給するためのガス供給機構(不図示)と、BOX111’内のN2 ガスを外部に排気するためのポンプ装置131とを備えている。
前記N2 バブリング機構の使用前に、一定量の純水122がインピンジャー121内に予め注がれる。インピンジャー121はバルブ134を介してBOX111’に接続される。前記ガス供給機構により、インピンジャー121内に窒素ガスが供給されることにより、バブリングされた純水122が発生し、バブリングされた純水122および窒素ガスはBOX111’内に供給される。BOX111’にはポンプ装置131が設けられているので、SiO2 膜付きウェハ110にはH2 Oだけによる酸化が起こる。
図12に、2日間放置後の前記2枚のSiO2 膜付きウェハ110のIR測定の結果を示す。
BOX111(乾燥剤入りBOX)の場合、2日間放置後のIRスペクトルは、300℃酸化直後のIRスペクトルと比較しても変化はない。
一方、BOX111’(N2 バブリング)の場合、2日間放置後のIRスペクトルは、5日間放置後のSiO2 膜付きウェハのIRスペクトルと同等になっている。これから、SiO2 膜は、大気中のH2 Oと徐々に反応することにより、より完全なSiO2 膜に変換されることがわかる。
水蒸気雰囲気中(H2 O)での不完全な酸化しか行われていないサンプル110のSiO2 膜を、CMPにより高レートで研磨される完全なSiO2 膜に変換させるために、まず、水蒸気雰囲気中にて酸化処理(第1の酸化処理)が行われる。前記酸化処理は、酸化炉内で行われる。酸化温度(炉温度)は300℃である。
次に、炉温度を150℃に下げて水蒸気雰囲気中にサンプル110を15分放置させることにより、前記水蒸気雰囲気中で前記SiO2 膜に対してさらに酸化処理(第2の酸化処理)が行われる。
前記第1および第2の酸化処理を経て得られたサンプル110のSiO2 膜に対してCMPを行った。前記SiO2 膜のCMPレートは400nm/分と高かった。前記SiO2 膜は表面が平坦なウェハ上に形成されたものである。400nm/分の高いCMPレートを有するSiO2 膜であれば、表面にトレンチが形成されたSTI用の絶縁膜として使用できる。すなわち、前記SiO2 膜を用いれば、Si3 4 膜102(CMPストッパー)にてCMPの終点を検知することができる。
[図4]
上記実験結果等を考慮して、本実施形態では、図3の工程の後に、水蒸気雰囲気106中で、SiO2 膜105に対して150℃の酸化熱処(第2の酸化処理)が行われる。その結果、SiO2 膜105は完全なSiO2 膜107に変換される。
[図5]
Si3 4 膜102をCMPストッパーに用いて、CMPプロセスにより、トレンチ外のSiO2 膜107が研磨され、かつ、表面は平坦化される。その後(アイソレーション後)、周知のプロセスにより所望のデバイスが形成され、半導体装置が得られる。
本実施形態では、水蒸気雰囲気中での酸化処理の温度を300℃としたが、200℃より高く600℃以下の温度ならば何度でもよい。水蒸気雰囲気で酸化処理する温度が200℃だと、PSZ膜からSiO2 膜への変換が不完全となる。そのため、前記SiO2 膜の希HFに対するエッチングレートが非常に大きくなる。この場合、前記SiO2 膜の形状を全く制御できなくなる。
また、水蒸気雰囲気中で酸化処理する温度が600℃以上だと、NAND型フラッシュメモリのプロセスとして、トンネルゲート酸化膜(薄いシリコン酸化膜)がゲート電極の前に形成されるプロセス(ゲート先作り構造)を採用した場合に、トンネルゲート酸化膜の厚さが増加してしまう。トンネルゲート酸化膜の厚さの増加は、しきい値電圧の変動を招く。しきい値電圧の変動は、デバイス特性を劣化させる。
一方、ゲート先作り構造でない場合、STI幅が50nm以下のデザインの場合、つまり、STI幅およびアクティブエリア幅がともに50nmの場合、600℃以上の温度だと、STI側壁が酸化されてSTI幅が広げられる。一方、アクティブエリア幅は、STI側壁が酸化された分だけ、狭められる。すなわち、デザイン通りのSTI幅およびアクティブエリア幅が得られなくなり、設計通りの特性を有するデバイスが製造されなくなってしまう。
以上述べたように、本実施形態によれば、過水素化シラザン溶液を用いて、アイソレーション用の絶縁膜として有効なSiO2 膜、特にSi3 4 膜(CMPストッパー)に比べてCMPレートが大きいSiO2 膜を容易に形成することができる。
特に、100nm世代以降の微細な半導体素子、さらには50nm代以降の微細な半導体素子を備えた半導体装置のアイソレーション用の二酸化シリコン膜として有効である。
(第2の実施形態)
図13は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図である。なお、以下の図において、既出の図と対応する部分には既出の図と同一符号を付してあり、詳細な説明は省略する。
まず、第1の実施形態で述べた図1−図3の工程が行われる。この段階のSiO2 膜105は、上述の通り、PSZ膜104に対して十分な酸化が行われずに得られたSiO2 膜である。そのため、SiO2 膜105のCMPレートは不十分である。
第1の実施形態では、水蒸気雰囲気中に第1の酸化処理が行われたSiO2 膜105を晒すことにより、SiO2 膜105をSiO2 膜107に変換するための酸化処理が行われたが、本実施形態では、図13に示すように、温水201中にSiO2 膜105を浸すことにより、SiO2 膜105をSiO2 膜107に変換するための酸化処理が行われる。温水201の温度(熱処理温度)は第1の酸化処理の温度よりも低い。
温水が溜められる容器202は特に限定されるものではなく、例えば、洗浄プロセスで使用される周知の容器で構わない。
第1の実施形態で述べたサンプル110を70℃の温水中に10分間浸し、その後、サンプル110のSiO2 膜のCMPを行った。その結果、前記SiO2 膜のCMPレートは450nm/分であった。450nm/分の高いCMPレートを有するSiO2 膜であれば、表面にトレンチが形成されたSTI用の絶縁膜として使用できる。すなわち、前記SiO2 膜を用いれば、Si3 4 膜102(CMPストッパー)にてCMPの終点を検知できる。
実際、温水により酸化されたSiO2 膜105、つまり、SiO2 膜107を用いた場合、Si3 4 膜102(CMPストッパー)にてCMPの終点を検知できることが確認された。図13の工程の後は、第1の実施形態と同様の工程を経て、半導体装置が製造される。
上記の例は、温度が70℃の温水、浸漬時間が10分の温水処理(加熱処理)の場合であるが、温度と浸漬時間との組合せが(55℃,8分)、(65℃,8分)、(75℃,8分)、(55℃,15分)、(65℃,15分)、(75℃,15分)の場合について、温水処理後のSiO2 膜のCMPレートを調べた。その結果を図14に示す。
図14から、温水の温度が55℃の場合、サンプル110のSiO2 膜のCMPレートは目標とするCMPレートの20倍ぎりぎりであることがわかる。前記CMPレートを有するSiO2 膜をSTI用の絶縁膜として使用した場合、CMP時間15分であれば、Si3 4 膜102(CMPストッパー)にてCMPの終点を検知することができたが、CMP時間8分では検知することができなかった。すなわち、55℃ではプロセスマージンは不十分である。したがって、少なくとも55℃より上の温度が必要である。
さらに、図14から、温水の温度が65℃以上の場合、CMP時間によらず、サンプル110のSiO2 膜のCMPレートは350nm/分を越えることがわかる。前記CMPレートを有するSiO2 膜をSTI用の絶縁膜として使用した場合、Si3 4 膜102(CMPストッパー)にてCMPの終点を検知することができた。
ところで、特開2005−45230号公報には、400℃以下の温度でベーキングされたPSZ膜を、オゾンや過酸化物などを含む酸化物溶液で酸化する方法が開示されている。これに対して本実施形態の酸化方法は、温水中にオゾン・過酸化物などの酸化剤を含まないピュアな温水で酸化するというものである。
つまり、特開2005−45230号公報の酸化方法と異なり本実施形態では、酸化物溶液に入っている酸化剤がPSZ膜を酸化しているのではなく、水または温水そのものがPSZ膜を酸化している。
本発明者等は、酸化のメカニズムを調べるうちに、オゾンやH2 2 などの酸化剤は必要ないことを突き止め、さらに、酸化剤を含むウエット処理溶液の場合には、希HF溶液によるエッチングの面内分布が悪化することも突き止めた。
次に、本発明者等が行った実験について説明する。
本発明者等は前記実験のために3枚のサンプルを用意した。これらのサンプルの作成方法は以下の通りである。
シリコン基板上に過水素化シラザン重合体溶液が600nmの厚さでスピンコーティング法により塗布される。次に、150℃、3分のベーキングにより溶媒が揮発される。最後に、水蒸気を含む雰囲気中での300℃、30分の熱処理により、PSZ膜をSiO2 膜(PSZ酸化膜)に変換させる。
3枚のサンプルのうちの1枚は、何の薬液処理も行われない(サンプル1)。
残りの2枚のうちの一方は、70℃の温水中に1%のH2 2 を含む溶液中に約10分間浸漬される(サンプル2)。
最後の1枚は、室温(RT)でO3 を約1ppm含む溶液中に20分間浸漬される(サンプル3)。
その後、サンプル1−3のPSZ酸化膜のCMPレートが求められた。その結果を図15に示す。
図15に示すように、サンプル3(RT/O3 1ppm)のPSZ酸化膜のCMPレートと、サンプル1(薬液処理なし)のPSZ酸化膜のCMPレートとは、ほとんど変わらない。それに比べて、サンプル2(70℃/H2 2 1ppm)のPSZ酸化膜のCMPレート(500nm/分)は、サンプル1のPSZ酸化膜のCMPレート(約200nm/分)よりも約2.5倍以上も大きくなっている。これは、サンプル2のPSZ酸化膜の酸化が進んでいることを意味している。前記実験より、本発明者等はO3 はPSZ酸化膜の酸化を促進しないと判断した。
次に、本発明者等は、通常の半導体プロセスで使用され、容易に試すことができるH2 2 を含む溶液による酸化と、一般的に酸化力が強いと考えられる酸素ラジカルによる酸化(O2 アッシング)とを比較する実験を行った。
本発明者等は前記実験のために4枚のサンプルを用意した。これらのサンプルの作成方法は、先の3枚の作成方法と同じである。
4枚のサンプルのうちの1枚は、NC2処理が行われる(サンプル4)。NC2は、H2 2 、コリンおよび水を含む混合溶液である。
残りの3枚のうちの1枚は、SH処理が行われる(サンプル5)。
残りの2枚のうちの一方は、ホットH2 2 処理(0℃温水中に1%のH2 2 を含む溶液に約10分間浸漬)が行われる(サンプル6)。
最後の1枚は、O2 アッシング処理(レジスト除去に使用する一般的条件)が行われる(サンプル7)。
図16に示すように、サンプル4(NC2処理)、サンプル5(SH処理)およびサンプル6(ホットH2 2 処理)のPSZ酸化膜は、450−510(nm/分)と高いCMPレートを示した。これに対して、サンプル7(O2 アッシング処理)のPSZ酸化膜は低いCMPレートを示した。これは、サンプル7のPSZ酸化膜では酸化が進行していないことを意味する。すなわち、酸素ラジカルではPSZ酸化膜の酸化は促進されない。以上のことから、PSZ酸化膜の酸化には特別なメカニズムが働いていることが推察される。
上記の通り、70℃以上の高温のH2 2 がある場合(サンプル2)には、PSZ酸化膜の酸化は促進される。
そこで、本発明者等は、H2 2 の濃度および温度のどちらかがPSZ酸化膜の酸化を促進するのか調べた。さらに、H2 2 がない場合に、PSZ酸化膜の酸化促進効果があるか否かも調べた。これらは、以下の実験により調べた。
本発明者等は前記実験のために5枚のサンプルを用意した。これらのサンプルの作成方法は、先の3枚の作成方法と同じである。
5枚のサンプルのうちの1枚は、室温の温水中に0.5%のH2 2 を含む溶液中に浸漬される(サンプル8)。
残りの4枚のうちの1枚は、70℃の温水中に1%のH2 2 を含む溶液中に浸漬される(サンプル9)。
残りの3枚のうちの1枚は、室温の温水中に1%のH2 2 を含む溶液中に浸漬される(サンプル10)。
残りの2枚のうちの一方は、70℃の温水中に0.5%のH2 2 を含む溶液中に浸漬される(サンプル11)。
最後の1枚は、70℃の温水中にH2 2 を含まない溶液(純水)中に浸漬される(サンプル12)。
5枚のサンプルとも溶液中に浸漬される時間は全て同じである。
次に、各サンプルの希釈HFによるウエットエッチングレートが測定される。希釈HF処理の条件としては、熱酸化膜ならば10nmエッチングされる条件が選択された。
図17に、各サンプル8−12のウエットエッチングレートの測定結果を示す。図17中には、リファレンスとして温水処理がない場合のサンプルのウエットエッチングレートの測定結果も示されている。ここで、ウエットエッチングレートは、熱酸化膜のウエットエッチングレートを1とした場合の値を示している。
図17に示すように、純水を含む液体の温度(ウエット温度)が室温(低い温度)の場合、H2 2 濃度にかかわらず、ウエットエッチングレートは約28(熱酸化膜のエッチングレートの約28倍)と速い。
一方、ウエット温度が70℃(高い温度)の場合、H2 2 濃度にかかわらず、ウエットエッチングレートは約22と低い。これは、PSZ酸化膜の酸化が進んでいることを表している。ここで、驚くべきことに、H2 2 を含まない70℃の純水で、ウエットエッチングレートが最も低く21を切っている。
さらに、サンプル8−12のPSZ酸化膜のIR測定を行ったところ、図18に示す結果が得られた。
ウエット温度が室温のサンプルのIR、つまり、サンプル8(RT/0.5%H2 2 )、サンプル10(RT/1%H2 2 )のIR、さらにはリファレンスのIRは、2200cm-1付近のSi−H、900cm-1付近のSi−H,N−Hのピークが高い。これから、これらのサンプル中には、PSZ構造が多く残留していることがわかる。
それに対して、ウエット温度が室温のサンプルのIR、つまり、サンプル9(70℃/1%H2 2 )、サンプル11(70℃/0.5%H2 2 )およびサンプル12(70℃温水)のIRは、Si−H,N−Hピークが低く、1100cm-1のSi−Oピークが高い。これは、これらのサンプルは、PSZ酸化膜の酸化が進んでいることをあらわしている。特に、サンプル12(70℃温水)は、1100cm-1付近のSi−Oピークがもっと高い。
図19は、サンプル8−12のPSZ酸化膜のウエットエッチングレートの面内均一性を示す図である。ウェットエッチングは、DHF(diluted hydrofluoric acid)を用いて行われた(希釈HFエッチング)。図19において、横軸はウェハ中心からの距離、縦軸はサンプル8−12のPSZ酸化膜の厚さを示している。図19には、ウェットエッチング前(Initial)およびウェットエッチング後の両方の厚さが示されている。
図19から、ウエット温度が70℃である三つのサンプル2,4,5の面内均一性を比べると、H2 2 の入っていない温水に浸漬されたサンプル5だけが面内均一性がよいことがわかる。
図20には、図19に示された複数のサンプルのエッチングレートの面内均一性と、ウエット処理(温水加熱)を行わずに希釈HFエッチングを行ったサンプルのエッチングレートの面内均一性(黒矩形)とが示されている。
図20と図19とにおいて、同じ印で示された曲線は同じ処理がなされたサンプルを示している。図20中のInitial(黒丸)は、図19中の五つのInitialの平均である。
図20から、ウエット処理を行わない場合、ウェハ中央部およびウェハ周辺部はそれぞれ400nmおよび50nmほどエッチングされることがわかる。すなわち、本願発明者等は、室温の水にPSZ酸化膜を浸漬するだけでも、エッチングレートおよび面内均一性が改善されることを突き止めた。
以上の実験から、不十分な酸化処理が施されたPSZ膜(PSZ酸化膜)に対して、400℃以下の低温の酸化処理を施した場合に、PSZ酸化膜の酸化を促進させる物質は、酸化剤ではなく、H2 Oであることが明らかとなった。
次に、本発明者等は、PSZ酸化膜が水により酸化させるメカニズムを知るために、重水(D2 O)を用いた実験を行った。
まず、サンプルが作成される。前記サンプルの作成方法は、シリコン基板上に過水素化シラザン重合体溶液を600nmの厚さにスピンコーティング法により塗布する工程と、150℃、3分のベーキングにより溶媒を揮発させることにより、前記過水素化シラザン重合体溶液をPSZ膜に変換させる工程と、水蒸気を含む雰囲気中での300℃、30分の熱処理により、PSZ膜をSiO2 膜に変換させる工程とを含む。
次に、サンプルは3cm×3cmのサイズにカットされる。カットされたサンプルは、テフロン(登録商標)ビーカー中に入れられたD2 O中に浸漬される。
テフロンビーカーはホットプレート上に保持される。D2 Oの温度は前記ホットプレートにより調整される。サンプルの温度はテフロンビーカー中のD2 Oの温度を測定することにより取得される。
サンプルは所定の温度で所定の時間、D2 O中で加熱され、その後、PSZ酸化膜中のD(重水素)の拡散がSIMSにより分析される。
ここでは、所定の温度(サンプル温度)として48℃、55℃、65℃および75℃、所定の時間(加熱時間)として1分、5分、10分が選ばれた。したがって、12(=4×3)個の分析結果が得られる。
図21には、前記分析結果に基づいた取得された、サンプル温度(加熱温度)と処理時間(加熱時間)とPSZ酸化膜中のD濃度との関係が示されている。図21から、加熱温度、処理時間が増加すると、D濃度が増加することがわかる。
図22には、加熱温度と加熱時間との組合せが(65℃,1分)、(65℃,5分)、(65℃,10分)の場合のPSZ酸化膜のSIMSプロファイルが示されている。図22から、D濃度は600nmと厚いPSZ酸化膜中でほぼ均一であることがわかる。これから、D2 O(つまりH2 O)のPSZ酸化膜中への拡散は非常に速いことがわかる。
以上のことから、PSZ酸化膜のH2 Oによる酸化のメカニズムとしては、水または温水に浸漬されたPSZ酸化膜中にH2 Oが容易に拡散し、そして、PSZ酸化膜中に拡散したH2 OがPSZ酸化膜中に残留しているPSZ構造と反応して酸化が起こると考えられる。
図13に示した温水201を用いた酸化処理によるSiO2 膜105からSiO2 107への変換後には、第1の実施形態と同様に、図5に示したCMPプロセスが行われ、さらに、周知のプロセスにより所望のデバイスが形成される。
なお、従来の方法では、PSZ酸化膜(SiO2 膜)のCMPプロセス後に、トレンチ内に残ったPSZ酸化膜(SiO2 膜)をさらに酸化する目的で、H2 2 を含んだ溶液、例えば、NC2 処理を行うと、トレンチ内のPSZ酸化膜(SiO2 膜)の上部がエッチングされる。
PSZ酸化膜の上部がエッチングされると、希フッ酸溶液によるPSZ酸化膜のウエットエッチング量の制御が困難になる。すなわち、トレンチの上部がPSZ酸化膜で埋め込まれなくなる結果、良好の形状を有するPSZ酸化膜が得られなくなる。
上記現象は、NC2によるPSZ酸化膜の酸化量(エッチング量)が、熱酸化膜のそれ(0.2nm程度)の数十倍程度であることから起こる現象である。
それに対して、本実施形態の場合、PSZ酸化膜(SiO2 膜)のCMPプロセス後にトレンチ内に残ったPSZ酸化膜(SiO2 膜)は予め温水によって(第2の酸化処理)さらに酸化されているので、H2 2 を含んだ溶液(例えば、NC2 処理)を用いた酸化を行っても、PSZ酸化膜(SiO2 膜)のエッチングは発生しない。したがって、STI構造の形状制御の問題は発生しない。
(第3の実施形態)
図23−図29は、本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図である。本実施形態は、第1の実施形態をNAND型フラッシュメモリに適用したものである。
[図23]
シリコン基板301上にトンネル酸化膜302が形成される。トンネル酸化膜302の厚さは8nm程度である。トンネル酸化膜302上に浮遊ゲート電極303となる多結晶シリコン膜が形成される。前記多結晶シリコン膜の厚さは150nm程度である。前記多結晶シリコン膜上にCMPストッパーとしてのSi3 4 膜304が形成される。Si3 4 膜304の厚さは100nm程度である。
通常のリソグラフィプロセスとRIEプロセスとを用いて、Si3 4 膜304、多結晶シリコン膜、トンネル酸化膜302、シリコン基板301を順次加工することにより、浮遊ゲート電極303が形成され、さらに、シリコン基板301の表面にはSTI用のトレンチ305が形成される。
[図24]
トレンチ305内が完全に埋まるように、シリコン基板301、トンネル酸化膜302、浮遊ゲート電極303およびSi3 4 膜304の全面上に過水素化シラザン溶液が塗布される。過水素化シラザン溶液の塗布は、例えば、スピンコーティング法を用いて行われる。過水素化シラザン溶液は、例えば、600nm程度の厚さに塗布される。
塗布された過水素化シラザン溶液(塗布膜)に対して、200℃以下、例えば、150℃程度で3分程度のベーキング処理が行われる。このベーキング処理により、過水素化シラザン溶液の溶媒が揮発され、PSZ膜306が形成される。
[図25]
PSZ膜306に対して、200℃より高く600℃以下の温度、例えば、300℃の水蒸気雰囲気中で30分程度の酸化処理が行われる。この酸化処理によって、PSZ膜306は、SiO2 膜307に変換される。
ここでは、水蒸気雰囲気中での酸化処理の温度を300℃としたが、前記酸化処理の温度が600℃以下の低温の場合には、SiO2 膜307中には、Si−H,N−H,Si−Nなどが残留している。すなわち、SiO2 膜307は完全なSiO2 膜ではない。
[図26]
2 Oによる酸化により、不完全な酸化しか行われていないSiO2 膜307を、CMPにより高レートで研磨できる完全なSiO2 膜308に変換させるために、まず、水蒸気雰囲気中309にて酸化処理(第1の酸化処理)が行われる。前記酸化処理は、酸化炉内で行われる。酸化温度(炉温度)は300℃である。次に、炉温度を150℃に下げて水蒸気雰囲気中にSiO2 膜307を15分放置させることにより、前記水蒸気雰囲気中でSiO2 膜307に対してさらに酸化処理(第2の酸化処理)が行われ、SiO2 膜308が得られる。
[図27]
Si3 4 膜304をCMPストッパーに用いて、CMPプロセスにより、トレンチ外のSiO2 膜308が研磨され、かつ、表面は平坦化される。このとき、Si3 4 膜304にてCMPの終点を検知できることが確認された。
[図28]
希フッ酸溶液を用いたウェットエッチングによりSiO2 膜308の上部が除去される。リン酸溶液を用いたウェットエッチングによりSi3 4 膜304が除去される。SiO2 膜308の上部が除去されることにより、浮遊ゲート電極303の側面の上部が例えば100nm程度露出される。
[図29]
浮遊ゲート電極303およびSiO2 膜308の上にゲート電極間絶縁膜310が形成され、ゲート電極間絶縁膜310上に制御ゲート電極311が形成される。その後、層間絶縁膜を形成する工程と、ビット線を形成する工程等の周知の工程を経て、NAND型フラッシュメモリが完成する。
以上述べたように、本実施形態によれば、過水素化シラザン溶液を用いて、アイソレーション用の絶縁膜として有効なSiO2 膜、特にSi3 4 膜(CMPストッパー)に比べてCMPレートが大きいSiO2 膜を容易に形成することができる。その他、STI幅の広がり防止など、第1の実施形態と同じ効果が得られる。
(第4の実施形態)
図30−図31は、本発明の第4の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図である。本実施形態は、第2の実施形態をNAND型フラッシュメモリに適用したものである。第3の実施形態のNAND型フラッシュメモリと共通の工程は、第3の実施形態で使用した図面を参照して説明する。
[図23−図25]
まず、第3の実施形態で説明した図23−図25の工程が行われる。この段階のSiO2 膜307は不完全なSiO2 膜である。そのため、SiO2 膜307のCMPレートは不十分である。
[図30]
第3の実施形態では、水蒸気雰囲気309中にSiO2 膜307を晒すことにより、SiO2 膜307を完全なSiO2 膜308に変えたが、本実施形態では、第2の実施形態と同様に、70℃の温水201中にSiO2 膜307を10分間浸すことにより、SiO2 膜307を完全なSiO2 膜308に変える。
[図27]
次に、Si3 4 膜304をCMPストッパーに用いて、CMPプロセスにより、トレンチ外のSiO2 膜308が研磨され、かつ、表面は平坦化される。このとき、Si3 4 膜304にてCMPの終点を検知できることが確認された。
[図31]
希フッ酸溶液を用いたウェットエッチングにより、SiO2 膜308の上部が除去される。SiO2 膜308の上部が除去されることにより、浮遊ゲート電極303の側面の上部が例えば100nm程度露出される。
[図29]
リン酸溶液を用いたウェットエッチングによりSi3 4 膜304が除去される。浮遊ゲート電極303およびSiO2 膜308の上にゲート電極間絶縁膜310が形成され、さらに、ゲート電極間絶縁膜310上に制御ゲート電極311が形成される。その後、層間絶縁膜を形成する工程と、ビット線を形成する工程等の周知の工程を経て、NAND型フラッシュメモリが完成する。
以上述べたように、本実施形態によれば、過水素化シラザン溶液を用いて、アイソレーション用の絶縁膜として有効なSiO2 膜、特にSi3 4 膜(CMPストッパー)に比べてCMPレートが大きいSiO2 膜を容易に形成することができる。その他、第2の実施形態と同じ効果が得られる。
(第5の実施形態)
図32は、本発明の第5の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図である。 第3の実施形態のNAND型フラッシュメモリと共通の工程は、第3の実施形態で使用した図面を参照して説明する。本実施形態が第4の実施形態と異なる点は、温水での酸化処理が2回行われることにある。
[図23−図27]
まず、第3の実施形態で説明した図23−図27の工程が行われる。
[図32]
70℃の温水201中にSiO2 膜308を10分間浸すことにより、SiO2 膜308に対して酸化処理(2回目の温水処理)を施す。70℃温水中に浸漬する時間が長いほど、SiO2 膜308のエッチングレートの面内均一性はより高くなる。ここでのエッチングレートの面内均一性は、シリコン基板(ウェハ)上に複数の同じサイズのSiO2 膜308を形成した場合、前記複数の同じサイズのSiO2 膜308間のエッチングレートの面内均一性を意味している。
[図28−図29]
第3の実施形態で説明した図28−図29の工程が行われ、その後、層間絶縁膜を形成する工程と、ビット線を形成する工程等の周知の工程を経て、NAND型フラッシュメモリが完成する。
本実施形態によれば、図27のCMPプロセスの前後に温水処理を行うことにより、CMPレートが大きいSiO2 膜303を容易に形成でき、かつ、SiO2 膜303のエッチングレートの面内均一性をさらに改善できるようになる。
(第6の実施形態)
図33−図35は、本発明の第6の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図である。第1−第5の実施形態では、PSZ膜をシリコン酸化膜に変えるために、第1および第2の酸化処理を行った。本実施形態では、第2の酸化処理の後に、さらに、第3の酸化処理を行う。以下、本実施形態の半導体装置の製造方法についてさらに説明する。
[図33]
シリコン基板401上に熱酸化膜402が形成される。熱酸化膜402の厚さは、例えば、5nmである。熱酸化膜402上にSi3 4 膜403が形成される。Si3 4 膜403は、CMP時に研磨ストッパーとして使用される。Si3 4 膜403の厚さは、例えば、150nm程度である。Si3 4 膜403上にCVD酸化膜(不図示)が形成される。リソグラフィプロセスにより、前記CVD酸化膜上にフォトレジストパターンが形成され、このフォトレジストパターンをマスクに用いて前記CVD酸化膜がRIEプロセスによりエッチングされ、前記CVD酸化膜からなるハードマスクが形成される。
前記フォトレジストパターンは、アッシャー、および、硫酸過酸化水素水混合液を用いたエッチングにより、除去される。前記ハードマスクを用いたRIEプロセスにより、Si3 4 膜403、熱酸化膜402、シリコン基板401を順次エッチングすることにより、トレンチが形成される。このトレンチの深さは、例えば、300nmである。
前記ハードマスクは、弗酸蒸気によって、選択的に除去される。前記トレンチの内面(側面および底面)上に熱酸化膜404が形成される。熱酸化膜404の厚さは、例えば、4nmである。このようにして前記内面上に熱酸化膜404が形成されたアイソレーショントレンチ(以下、単にトレンチという。)405が得られる。
[図34]
トレンチ405内が完全に埋まるように、基板全面上にシリコン酸化膜(素子分離絶縁膜)406が形成される。以下、シリコン酸化膜406の形成方法についてさらに説明する。
まず、キシレンやジブチルエーテル等の溶媒中に過水素化シラザン重合体((SiH2 NH)n)を分散することにより過水素化シラザン重合体溶液が生成され、その過水素化シラザン重合体溶液がスピンコーティング法により基板全面上に塗布される。
スピンコーティング法の条件は、例えば、シリコン基板401の回転速度:4000rpm、シリコン基板401の回転時間:30秒、過水素化シラザン重合体溶液の滴下量:8cc、狙い塗布膜厚:500nmである。
このとき、液体の塗布であるために、ボイドおよびシームを招かずに、高アスペクト比のトレンチ405内は、過水素化シラザン重合体を含む塗布膜で埋め込まれる。
次に、塗布膜に対して所定の熱処理を行うことにより、塗布膜を低不純物濃度のPSZ膜に変化させる。具体的には、塗布膜が形成されたシリコン基板401をホットプレート上で180℃に加熱し、不活性ガス雰囲気中で3分間ベークすることにより、塗布膜中の溶媒を揮発させる。このようにして得られたPSZ膜中には、溶媒起因の炭素あるいは炭化水素が不純物として数パーセントから十数パーセント程度残存している。
次に、PSZ膜に対して第1−第3の酸化処理が施される。以下、第1−第3の酸化処理についてさらに説明する。
第1の水蒸気雰囲気中での第1の酸化処理が拡散炉中で行われる。具体的には、まず、シリコン基板401は、200℃程度の温度の拡散炉内に挿入される。次に、拡散炉内の温度が200℃から300℃に昇温され、300℃に到達してから温度安定のため5分以上待機され、その後、圧力20Kpaから60Kpaにて拡散炉内に水蒸気が導入され、30分程度の熱処理が行われる。
次に、第1の水蒸気酸化処理終了(第1の酸化処理)の後、水中または90℃以下の温水中にシリコン基板401を浸すことにより、第2の酸化処理を行う。この第2の酸化処理により、PSZ膜の酸化およびPSZ膜中の不純物の除去が進行する。
次に、第2の水蒸気雰囲気中での第3の酸化処理が拡散炉中で行われる。具体的には、まず、シリコン基板401は拡散炉内に再度挿入される。このときの炉内温度は200℃程度、炉内圧力は20Kpaから60Kpa程度である。続いて、炉内温度を500℃程度まで昇温され、30分程度の熱処理が行われる。
第1および第2の酸化処理の後に、第3の酸化処理を行うことにより、PSZ膜からシリコン酸化膜への変換の際における不純物の除去および膜の緻密化がより効果的に行われる。
第3の酸化処理の温度を第1の酸化処理の温度よりも高く設定することにより、前記効果はより高くなる。
ただし、第3の酸化処理の温度は、600℃以下であることが良い。何故なら、第3の酸化処理の温度が600℃を越えると、酸化量の増加の問題や、バーズビーク発生の問題が起こりやすくなるからである。前記炉内温度は、代表的には、500−550℃の範囲内に設定される。
第1の水蒸気酸化処理(第1の酸化処理)、水または温水処理(第2の酸化処理)、および、第2の水蒸気酸化処理(第3の酸化処理)により、PSZ膜中の不純物炭素や炭化水素がより効果的に除去されるとともに、PSZ膜中のSi−N結合の一部がSi−O結合に転換される。この反応は典型的には以下に示すように進行する。
SiH2 NH+2O→SiO2 +NH3
表1に、PSZ膜に対して本実施形態の第1−第3の酸化処理を施して形成されたシリコン酸化膜と、PSZ膜に対して比較例の酸化処理(雰囲気:水蒸気、温度:500℃、圧力:40KPa、時間:15分)を施して形成されたシリコン酸化膜の比較を示す。
Figure 2007027697
実施形態のシリコン酸化膜と比較例のシリコン酸化膜とを比べると、酸化処理における酸化量の目安となるベアシリコンウェハ上の酸化膜厚は、略同じである。しかしながら、実施形態のシリコン酸化膜中のC濃度は、比較例のシリコン酸化膜中のC濃度の約90%減である。
次に、シリコン酸化膜406のさらなる緻密化を目的として、高温でのアニールが行われる。典型的な条件は、例えば、雰囲気:乾燥酸素、温度:900℃、時間:30分である。
[図35]
Si3 4 膜403をCMPストッパーに用いて、CMPプロセスにより、トレンチ405外のシリコン酸化膜406が除去され、かつ、表面は平坦化される。
次に、ホット燐酸中でSi3 4 膜403が除去され、その後、周知のプロセスにより所望のデバイスが形成され、半導体装置が得られる。
本実施形態によれば、第1および第2の酸化処理の後に、第3の酸化処理を行うことにより、PSZ膜からSiO2 膜への変換の際における不純物の除去および膜の緻密化をより効果的に行うことができる。
なお、本実施形態では、埋め込み膜として、PSZ膜を単独で用いた例を示したが、HDP−CVDシリコン酸化膜とPSZ膜とを用いても構わない。この場合も本実施形態と同様の効果が得られる。
(第7の実施形態)
図36−図39は、本発明の第7の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図である。
本実施形態は、シリコン基板上にゲート(ゲート酸化膜、ゲート電極)が予め形成されている場合の例である。ゲートが予め形成されている場合、ゲート端部での電界集中等が抑制されるという利点がある。しかし、STIプロセス時の熱工程は、ゲート酸化膜の熱劣化や、ゲート酸化膜の端部でのバーズビーク発生という問題を招く原因になり得る。
本実施形態では、HDP−CVDシリコン酸化膜とポリシラザン膜を用いてトレンチを埋込み、その後、第6の実施形態と同様の第1−第3の酸化処理により、PSZ膜をシリコン酸化膜に変換する例を示す。以下、本実施形態の半導体装置の製造方法についてさらに説明する。
[図36]
シリコン基板501上にゲート酸化膜502、ゲート電極となる多結晶シリコン膜503、Si3 4 膜504が形成される。Si3 4 膜504は、CMP時に研磨ストッパーとして使用される。基板全面上にCVD酸化膜(不図示)が形成される。リソグラフィプロセスにより、前記CVD酸化膜上にフォトレジストパターンが形成され、このフォトレジストパターンをマスクに用いて前記CVD酸化膜がRIEプロセスによりエッチングされ、前記CVD酸化膜からなるハードマスクが形成される。
前記フォトレジストパターンは、アッシャー、および、硫酸過酸化水素水混合液を用いたエッチングにより、除去される。前記ハードマスクを用いたRIEプロセスにより、Si3 4 膜504、多結晶シリコン膜503、ゲート酸化膜502、シリコン基板501を順次エッチングすることにより、トレンチが形成される。このトレンチの深さは、例えば、200nmである。
前記ハードマスクは、弗酸蒸気によって、選択的に除去される。前記トレンチの内面(側面および底面)上に熱酸化膜505が形成される。熱酸化膜505の厚さは、例えば、4nmである。このようにして前記内面上に熱酸化膜506が形成されたアイソレーショントレンチ(以下、単にトレンチという。)506が得られる。参照符号506nは、トレンチ506のうち幅が狭い部分、参照符号506wは、トレンチ506のうち幅が広い部分を示している。
[図37]
基板全面上にシリコン酸化膜(第1の素子分離絶縁膜)507がHDP−CVDプロセスにより形成される。以下、シリコン酸化膜507をHDP−CVDシリコン酸化膜507という。
ここで、トレンチ506wは、HDP−CVDシリコン酸化膜507によって完全に埋め込まれる。一方、トレンチ506nは、HDP−CVDシリコン酸化膜507によって完全には埋め込まれず、スリット状の間隙が残る。このスリット状の間隙のアスペクト比は10以上となる。このようにHDP−CVDシリコン酸化膜507のみでのトレンチ506nの埋め込みは困難である。
[図38]
基板全面上にシリコン酸化膜(第2の素子分離絶縁膜)508が形成される。シリコン酸化膜508は、PSZ膜をベースにして形成された絶縁膜である。以下、シリコン酸化膜508の形成方法についてさらに説明する。
まず。基板全面上にPSZ膜がスピンコーティング法により形成される。より詳細には以下の通りである。
キシレンやジブチルエーテル等の溶媒中に過水素化シラザン重合体((SiH2 NH)n)を分散することにより過水素化シラザン重合体溶液が生成され、その過水素化シラザン重合体溶液がスピンコーティング法により基板全面上に塗布される。
スピンコーティング法の条件は、例えば、シリコン基板501の回転速度:4000rpm、シリコン基板501の回転時間:30秒、過水素化シラザン重合体溶液の滴下量:8cc、狙い塗布膜厚:500nmである。
このとき、液体の塗布であるために、ボイドおよびシームを招かずに、高アスペクト比のトレンチ506n内は、過水素化シラザン重合体を含む塗布膜で埋め込まれる。すなわち、トレンチ506内の全体が絶縁膜(塗布膜、HDP−CVDシリコン酸化膜)で埋め込まれる。
次に、塗布膜に対して所定の熱処理を行うことにより、塗布膜を低不純物濃度のPSZ膜に変化させる。具体的には、塗布膜が形成されたシリコン基板501をホットプレート上で180℃に加熱し、さらに、不活性ガス雰囲気中で3分間ベークすることにより、塗布膜中の溶媒を揮発させる。このようにして得られたPSZ膜中には、溶媒起因の炭素あるいは炭化水素が不純物として数パーセントから十数パーセント程度残存している。
次に、PSZ膜に対して第1−第3の酸化処理が施される。以下、第1−第3の酸化処理についてさらに説明する。
第1の水蒸気雰囲気中での第1の酸化処理が拡散炉中で行われる。具体的には、まず、シリコン基板501は、200℃程度の温度の拡散炉内に挿入される。次に、拡散炉内の温度が200℃から300℃に昇温され、300℃に到達してから温度安定のため5分以上待機され、その後、圧力20Kpaから40Kpaにて拡散炉内に水蒸気が導入され、1時間分程度の熱処理が行われる。
次に、第1の水蒸気酸化処理終了(第1の酸化処理)の後、水中または90℃以下の温水中にシリコン基板501を浸すことにより、第2の酸化処理を行う。この第2の酸化処理により、PSZ膜の酸化および不純物の除去が進行する。
次に、第2の水蒸気雰囲気中での第3の酸化処理が拡散炉中で行われる。第3の酸化処理の条件は第6の実施形態のそれと同じである。
第1の水蒸気酸化処理(第1の酸化処理)、水または温水処理(第2の酸化処理)、および、第2の水蒸気酸化処理(第3の酸化処理)による酸化量は、ベアシリコンウェハ上に形成される酸化膜の厚さに換算して1.5nm以下となる。この程度の値であれば、ゲート酸化膜502の熱劣化、および、ゲート酸化膜502の端部でのバーズビーク発生は抑制される。
その後、膜のさらなる緻密化を目的として、高温でのアニールが行われる。典型的な条件は、例えば、雰囲気:乾燥酸素、温度:900℃、時間:30分である。このようにPSZ膜をベースにして得られたシリコン酸化膜を調べたところ、前記シリコン酸化膜は、2%程度の窒素を含んだシリコン酸窒化膜であった。
[図39]
Si3 4 膜504をCMPストッパーに用いて、CMPプロセスにより、トレンチ506外のHDP−CVDシリコン酸化膜507およびシリコン酸化膜508が除去され、かつ、表面は平坦化される。
その後、周知のプロセスによりMOSトランジスタが形成され、前記MOSトランジスタを備えた半導体装置が得られる。
なお、本実施形態では、埋め込み膜として、HDP−CVDシリコン酸化膜とPSZ膜とを例を示したが、PSZ膜を単独で用いても構わない。HDP−CVDシリコン酸化膜の代わりにHTO膜を用いて構わない。これらの場合も、本実施形態と同様の効果が得られる。
また、第6や第7の実施形態で述べた第3の酸化処理を第1−5の実施形態で行っても構わない。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、具体的なデバイスとしては、NAND型フラッシュメモリの場合について説明したが、本発明はSTI構造を備えた他のデバイスにも適用できる。
以上述べた実施形態およびその他の実施形態をまとめると以下の通りである。
(1) 半導体装置の製造方法は、半導体基板を含む基板の表面に素子分離のためのトレンチを形成する工程と、前記基板上に過水素化シラザン重合体を含む溶液を塗布することにより、前記トレンチ内を前記溶液で埋め込む工程と、前記溶液を加熱することにより、前記溶液を過水素化シラザン重合体を含む膜に変える工程と、前記膜を二酸化シリコン膜に変える工程であって、水蒸気を含む雰囲気中で前記膜を第1の温度で加熱する工程と、水蒸気を含む雰囲気中または純水中で、前記第1の温度で加熱した前記膜を前記第1の温度よりも低い第2の温度で加熱する工程とを含む前記工程とを含む。
(2) 前記(1)において、前記基板は、前記半導体基板上に形成されたシリコン窒化膜をさらに含み、前記トレンチは前記シリコン窒化膜を貫通している。
(3) 半導体装置の製造方法は、半導体基板上にトンネル絶縁膜、浮遊ゲート電極となる導電膜、シリコン窒化膜を順次形成する工程と、前記シリコン窒化膜、前記導電膜および前記トンネル絶縁膜をエッチングすることにより、前記浮遊ゲート電極を形成し、かつ、半導体基板の表面に素子分離のためのトレンチを形成する工程と、前記シリコン基板、前記トンネル絶縁膜、前記浮遊ゲート電極および前記シリコン窒化膜を含む半導体構造上に、過水素化シラザン重合体を含む溶液を塗布することにより、前記トレンチ内を前記溶液で埋め込む工程と、前記溶液を加熱することにより、前記溶液を過水素化シラザン重合体を含む膜に変える工程と、前記膜を二酸化シリコン膜に変える工程であって、水蒸気を含む雰囲気中で前記膜を第1の温度で加熱する工程と、水蒸気を含む雰囲気中または純水中で、前記第1の温度で加熱した前記膜を前記第1の温度よりも低い第2の温度で加熱する工程とを含む前記工程とを含む。
(4) 前記(2)または(3)において、前記シリコン窒化膜を研磨ストッパーに用いて、化学的機械的研磨により、前記トレンチ外の前記二酸化シリコン膜を除去する工程をさらに含む。
(5) 前記(4)において、前記化学的機械的研磨により、前記トレンチ外の前記二酸化シリコン膜を除去する工程の前に、純水中で、前記第1および第2の温度で加熱した前記膜を前記第1の温度よりも低い第3の温度で加熱する工程をさらに含む。
(6) 前記(1)ないし(5)のいずれか一つにおいて、前記第1の温度は、200℃より高く、かつ、600℃以下である。
(7) 前記(1)ないし(5)のいずれか一つにおいて、前記第1の温度は、200℃より高く、かつ、400℃以下である。
(8) 前記(1)ないし(7)のいずれか一つにおいて、前記純水中で、前記第1の温度で加熱した前記膜を前記第2の温度で加熱する場合、前記第2の温度は55℃よりも高い。
(9) 前記(1)ないし(8)のいずれか一つにおいて、前記トレンチの幅は、100nm以下である。
(10) 前記(1)ないし(8)のいずれか一つにおいて、前記トレンチの幅は、50nm以下である。
(11) 前記(1)ないし(10)のいずれか一つにおいて、第1および第2の温度で加熱した前記膜を水蒸気を含む雰囲気中で第3の温度で加熱する工程をさらに含む。
(12) 前記(11)において、第3の温度が第1の温度よりも高い方がより効果的である。(13) 前記(11)または(12)において、第3の温度は500−550℃である。
(14) 前記(11)ないし(13)のいずれか一つにおいて、第3の温度は600℃以下である。
さらに、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施できる。
本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図。 図1に続く第1の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図。 図2に続く第1の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図。 図3に続く第1の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図。 図4に続く第1の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図。 600℃以下の水蒸気雰囲気中での酸化処理が施されたPSZ膜のIR測定結果を示す図。 600℃以下の水蒸気雰囲気中での酸化処理が施され、かつ、空気中に放置されたPSZ膜のIR測定結果を示す図。 水蒸気雰囲気中での酸化処理が施されたPSZ膜の空気中での放置時間とCMPレートとの関係を示す図。 Si3 4 膜に対するSiO2 膜のCMPレートが不十分な場合のCMP後のSTI構を示す断面図。 SiO2 膜付きウェハをO2 だけで酸化するための実験装置を説明するための図。 SiO2 膜付きウェハをH2 Oだけで酸化するための実験装置を説明するための図。 2 だけで酸化されたSiO2 膜付きウェハおよびH2 Oだけで酸化されたSiO2 膜付きウェハのIR測定の結果を示す図。 本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図。 CMPレートの温水温度および浸漬時間の依存性を示す図。 酸化剤を含む溶液により酸化されたPSZ膜および酸化されていないPSZ膜のCMPレートを示す図。 酸化処理が異なる四つのPSZ酸化膜のCMPレートを示す図。 温水で酸化されたPSZ膜のウエットエッチングレートの前記温水の温度および前記温水中のH2 2 濃度の依存性を調べた結果を示す図。 酸化処理が異なる六つのPSZ酸化膜のIR測定結果を示す。 酸化処理が異なる六つのPSZ酸化膜のウエットエッチングレートの面内均一性を示す図。 図19に示された複数のサンプルのエッチングレートの面内均一性と、ウエット処理(温水加熱)を行わずに希釈HFエッチングを行ったサンプルのエッチングレートの面内均一性とを示す図。 加熱温度と加熱時間とPSZ酸化膜中の重水素の濃度との関係を示す図。 加熱温度と加熱時間との組合せが(65℃,1分)、(65℃,5分)、(65℃,10分)の場合のPSZ酸化膜のSIMSプロファイルを示す図。 本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図。 図23に続く第3の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図。 図24に続く第3の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図。 図25に続く第3の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図。 図26に続く第3の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図。 図27に続く第3の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図。 図28に続く第3の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図。 本発明の第4の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図。 図30に続く第4の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図。 本発明の第5の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図。 本発明の第6の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図。 図33に続く第6の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図。 図34に続く第6の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図。 本発明の第7の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図。 図36に続く第7の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図。 図37に続く第7の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図。 図38に続く第7の実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面図。
符号の説明
101…シリコン基板、102…Si3 4 膜(研磨ストッパー)、103…トレンチ、104…PSZ膜、105…SiO2 膜、106…水蒸気雰囲気、107…SiO2 膜、201…温水、202…容器、301…シリコン基板、302…トンネル酸化膜、303…浮遊ゲート電極、304…Si3 4 膜(研磨ストッパー)、305…トレンチ、306…PSZ膜、307…SiO2 膜、308…SiO2 膜、309…水蒸気雰囲気、310…ゲート電極間絶縁膜、311…制御ゲート電極、401…シリコン基板、402…熱酸化膜、403…Si3 4 膜(研磨ストッパー)、404…熱酸化膜、405…トレンチ、406…PSZ膜、501…シリコン基板、502…ゲート酸化膜、503…ゲート電極、504…Si3 4 膜(研磨ストッパー)、505…熱酸化膜、506…トレンチ、507…HDP−CVDシリコン酸化膜、508…PSZ膜。

Claims (5)

  1. 半導体基板を含む基板の表面に素子分離のためのトレンチを形成する工程と、
    前記基板上に過水素化シラザン重合体を含む溶液を塗布することにより、前記トレンチ内を前記溶液で埋め込む工程と、
    前記溶液を加熱することにより、前記溶液を過水素化シラザン重合体を含む膜に変える工程と、
    前記膜を二酸化シリコン膜に変える工程であって、水蒸気を含む雰囲気中で前記膜を第1の温度で加熱する工程と、水蒸気を含む雰囲気中または純水中で、前記第1の温度で加熱した前記膜を前記第1の温度よりも低い第2の温度で加熱する工程とを含む前記工程と
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記基板は、前記半導体基板上に形成されたシリコン窒化膜をさらに含み、前記トレンチは前記シリコン窒化膜を貫通していることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 半導体基板上にトンネル絶縁膜、浮遊ゲート電極となる導電膜、シリコン窒化膜を順次形成する工程と、
    前記シリコン窒化膜、前記導電膜および前記トンネル絶縁膜をエッチングすることにより、前記浮遊ゲート電極を形成し、かつ、半導体基板の表面に素子分離のためのトレンチを形成する工程と、
    前記シリコン基板、前記トンネル絶縁膜、前記浮遊ゲート電極および前記シリコン窒化膜を含む半導体構造上に、過水素化シラザン重合体を含む溶液を塗布することにより、前記トレンチ内を前記溶液で埋め込む工程と、
    前記溶液を加熱することにより、前記溶液を過水素化シラザン重合体を含む膜に変える工程と、
    前記膜を二酸化シリコン膜に変える工程であって、水蒸気を含む雰囲気中で前記膜を第1の温度で加熱する工程と、水蒸気を含む雰囲気中または純水中で、前記第1の温度で加熱した前記膜を前記第1の温度よりも低い第2の温度で加熱する工程とを含む前記工程と
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 前記シリコン窒化膜を研磨ストッパーに用いて、化学的機械的研磨により、前記トレンチ外の前記二酸化シリコン膜を除去する工程をさらに含むことを特徴とする請求項2または3に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記化学的機械的研磨により、前記トレンチ外の前記二酸化シリコン膜を除去する工程の前に、水蒸気雰囲気中で、前記第1および第2の温度で加熱した前記膜を前記第1の温度よりも高い第3の温度で加熱する工程をさらに含むことを特徴とする請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
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