JP4901221B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関する。
半導体装置の微細化に伴い、素子分離溝を絶縁膜で確実に埋めることが難しくなってきている。特に、NAND型フラッシュメモリでは、素子分離溝のアスペクト比(溝深さ/溝幅)が高いため、CVD(chemical vapor deposition)法によって形成されたシリコン酸化膜(以下、便宜上、CVDシリコン酸化膜という)のみを用いて素子分離溝を埋めることが、非常に難しくなってきている。
このような問題に対して、過水素化シラザン重合体(以下、ポリシラザンと言う)を用いた方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。ポリシラザン溶液を塗布した後、ベーク処理、キュア処理及びデンシファイ処理といった熱処理を行うことにより、シリコン酸化膜(SiO2 膜)が得られる。以下、ポリシラザンを用いて形成されたシリコン酸化膜を、便宜上、ポリシラザンシリコン酸化膜という。例えば、CVDシリコン酸化膜とポリシラザンシリコン酸化膜との積層膜を素子分離絶縁膜として用いることで、アスペクト比の高い素子分離溝を素子分離絶縁膜で埋めることが可能である。
しかしながら、素子分離絶縁膜にポリシラザンシリコン酸化膜を用いた場合、ポリシラザン膜が十分にSiO2 膜に転化されないために、以下のような問題が生じる。
NAND型フラッシュメモリでは通常、素子分離絶縁膜を形成した後、素子分離絶縁膜をエッチバックすることで、素子分離溝内の素子分離絶縁膜の高さを制御している。ところが、ポリシラザン膜が十分にSiO2 膜に転化されないと、エッチング深さにばらつきが生じる。例えば、溝幅が狭い部分では、ポリシラザン膜に十分に酸素を供給することができないため、ポリシラザン膜のSiO2 膜への転化が不十分になる。そのため、溝幅が狭い部分では、エッチングレートが高くなる。その結果、溝幅が狭い部分では、溝幅が広い部分に比べて、エッチング深さが増大してしまう。
このように、溝内に絶縁膜を形成する場合、従来はエッチングレートのばらつきにより、エッチング深さを精度よく制御することが困難であった。
特開2003−258082号公報
本発明は、溝内に形成された絶縁膜のエッチングを精度よく制御することが可能な半導体装置の製造方法を提供することを目的としている。
本発明の一視点に係る半導体装置の製造方法は、主面側に溝を有する被処理体を用意する工程と、前記被処理体の主面上に、シリコン、水素及び窒素を含有した重合体を含む重合体膜を形成する工程と、前記重合体膜が形成された被処理体を、酸素と窒素からなる第1の雰囲気内に保持する工程と、前記被処理体を前記第1の雰囲気内に保持する工程の後、前記重合体膜を水蒸気を含有した第2の雰囲気内で酸化し、シリコン酸化物を主成分として含む酸化物膜を形成する工程と、前記酸化物膜の上側部分を除去して、前記酸化物膜の下側部分を前記溝内に残す工程と、を備え、前記第1の雰囲気は、前記第1の雰囲気の圧力が125から325Torrの範囲に、且つ酸素分圧が16Torrから48Torrの範囲に設定され、該酸素分圧が窒素分圧よりも低い
本発明によれば、酸化処理を行う前の酸素分圧を最適化することにより、溝内に形成された絶縁膜のエッチングを精度よく制御することが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
(実施形態1)
以下、半導体装置として、電気的に消去可能な不揮発性半導体記憶装置であるNAND型フラッシュメモリを例に説明する。
図1は、本実施形態に係るNAND型フラッシュメモリの概略構成を模式的に示した平面図である(ただし、ビット線は図示していない)。図2は、図1に示した構成の等価回路図である。
図1及び図2に示すように、各NANDセルユニットは、選択トランジスタS1及びS2間に、直列接続されたメモリセルM1〜M8を設けた構成となっている。選択トランジスタS1及びS2には選択ゲート線SG1及びSG2が接続されており、メモリセルM1〜M8にはコントロールゲート線(ワード線)CG1〜CG8が接続されている。また、各選択トランジスタS1には、ビット線BL1及びBL2が接続されている。なお、ここではメモリセルが8個の場合について示したが、メモリセルの数は8個に限定されるものではない。
図3は図1のA−A’に沿った断面図(ワード線方向の断面図)であり、図4は図1のB−B’に沿った断面図(ビット線方向の断面図)である。
図3及び図4に示すように、シリコン基板(半導体基板)10上に選択トランジスタS1及びS2並びにメモリセルM1〜M8が形成されている。
各メモリセルM1〜M8は、シリコン基板10上に形成されたトンネル絶縁膜(第1のゲート絶縁膜)11と、ポリシリコン膜12a及び12bで形成されたフローティングゲート電極膜(第1のゲート電極膜)12と、ONO(oxide / nitride / oxide)膜で形成された電極間絶縁膜(第2のゲート絶縁膜)22と、コントロールゲート電極膜(第2のゲート電極膜)23とを備えている。各選択トランジスタS1及びS2は、シリコン基板10上に形成されたゲート絶縁膜11と、ポリシリコン膜12a、12b及びコントロールゲート電極膜23で形成されたゲート電極とを備えている。選択トランジスタS1及びS2並びにメモリセルM1〜M8の側壁には、側壁スペーサ24が形成されている。また、ビット線方向で隣接したメモリセル間には、ソース/ドレイン拡散層25が形成されている。
ワード線方向で隣接したNANDセルユニット間には、シリコン酸化物を主成分として含む素子分離絶縁部が形成されている。この素子分離絶縁部は、CVD法によって形成されたシリコン酸化膜(CVDシリコン酸化膜:下層酸化物膜)18と、過水素化シラザン重合体(ポリシラザン)から得られたシリコン酸化膜(ポリシラザンシリコン酸化膜:酸化物膜)19bとで形成されている。
選択トランジスタ及びメモリセル等は層間絶縁膜26で覆われている。また、シリコン基板10の表面領域には高濃度拡散層27が形成されており、高濃度拡散層27にはコンタクトプラグ28を介してビット線29が接続されている。
以下、上述したNAND型フラッシュメモリの製造方法を、図5〜図15を参照して説明する。なお、図5〜図15は、図1のA−A’に沿った断面に対応する。
まず、図5に示すように、シリコン基板(半導体基板)10上に、トンネル絶縁膜11として、厚さ10nm程度のシリコン酸化膜(SiO2 膜)を形成する。続いて、トンネル絶縁膜11上に、フローティングゲート電極膜12として、総厚150nm程度のポリシリコン膜12a及び12bを形成する。さらに、ポリシリコン膜12b上に、厚さ100nm程度のシリコン窒化膜(Si34 膜)14を形成する。その後、図6に示すように、シリコン窒化膜14上に、マスク膜15を形成する。
次に、図7に示すように、マスク膜15をパターニングした後、パターニングされたマスク膜15をマスクとして用い、シリコン窒化膜14、フローティングゲート電極膜12、トンネル絶縁膜11及びシリコン基板10を、RIE(reactive ion etching)法によってパターニングする。これにより、深さ450nm程度のSTI(shallow trench isolation)用の素子分離溝16が形成される。
なお、図示はしないが、図7の工程の後、素子分離溝16の表面を通常の熱酸化法によって酸化して、厚さ3nm程度の熱酸化膜を形成してもよい。この熱酸化膜により、トンネル絶縁膜11のエッジの露出部を保護することができる。また、ラジカル酸化法によって素子分離溝16の表面に酸化膜を形成してもよい。ラジカル酸化を用いることにより、シリコンの面方位に依存しない均一な酸化膜を形成することが可能である。また、シリコン窒化膜14の側面をわずかに酸化しておいてもよい。
次に、図8に示すように、図7の工程で得られた構造の表面全体に、HDP(high density plasma)−CVD(chemical vapor deposition)法により、CVDシリコン酸化膜(下層酸化物膜)18を堆積する。このとき、素子分離溝16はCVDシリコン酸化膜18によって完全には埋められず、CVDシリコン酸化膜18は素子分離溝16に基づく凹部17を有している。
次に、図9に示すように、図8の工程で得られた被処理体上に、シリコン、水素及び窒素を含有した重合体を含む重合体溶液層として、過水素化シラザン重合体溶液層(ポリシラザン溶液層)19を形成する。具体的には、CVDシリコン酸化膜18上にポリシラザン溶液を、平坦面上での厚さが600nmとなるように、スピンコーティングによって塗布する。
次に、図10に示すように、ベーク処理によってポリシラザン溶液層19に含まれる溶媒を蒸発させて、過水素化シラザン重合体膜(ポリシラザン膜)19aを形成する。ベーク処理の条件は、例えば150℃で3分間とする。CVDシリコン酸化膜18の凹部17は、ポリシラザン膜19aによって完全に埋められる。
次に、図11に示すように、キュア処理を行う。キュア処理により、ポリシラザンがシリコン酸化物(SiO2 )に転化し、シリコン酸化物を主成分として含む酸化物膜として、ポリシラザンシリコン酸化膜19bが得られる。具体的には、水蒸気雰囲気下において高温熱処理を行う。この熱処理により、
(SiH2NH)n + 2nO → nSiO2 + nNH3
という反応が生じる。すなわち、ポリシラザンが水蒸気(H2O+O2)の分解によって生じる酸素(O)又はOH基と反応し、SiO2(シリコン酸化物:シリカ)とNH3(アンモニア)が生成される。なお、素子領域の表面は、シリコン窒化膜14によって覆われているため、酸化されない。
以下、キュア処理におけるシーケンスの詳細を、図16を参照して説明する。
まず、キュア処理用の反応容器として石英チューブを用意し、この石英チューブ内に、ポリシラザン膜19aが形成された被処理体を搬入する。続いて、反応容器内の圧力が数十mTorr程度となるまで真空排気を行った後、反応容器内の圧力を数十Torr程度に制御する。被処理体の温度は、200℃に制御されている。
次に、被処理体の温度を200℃に維持したまま、反応容器内に酸素(O2)及び窒素(N2)の混合ガスを導入する。このとき反応容器内の圧力、すなわちO2/N2混合ガス雰囲気(第1の雰囲気)の圧力が125〜325Torr程度となるようにする。また、混合ガス雰囲気中の酸素分圧が、16Torrから48Torrの範囲内の所望の圧力になるように、O2 及びN2 の流量を制御する。また、窒素分圧が酸素分圧よりも高くなるようにする。例えば、O2/N2混合ガス雰囲気の圧力を325Torr、O2 流量を0.25sLM、N2 流量を4.75sLM、O2分圧を16Torrとする。酸素分圧を16Torrから48Torrの範囲内に設定することにより、後述するように、エッチングのばらつきを抑えることができる。このように設定されたO2/N2混合ガス雰囲気内に、被処理体を5分程度保持する。さらに、O2/N2混合ガス雰囲気内の酸素分圧を維持したまま、被処理体の温度を300℃まで昇温させる。
被処理体の温度が300℃±2℃以内に安定した後、N2ガスの供給を止め、水素ガス(H2ガス)の供給を開始する。これにより、O2ガスとH2ガスとが反応して水蒸気(スチーム)が生成される。具体的には、O2ガスとH2ガスとの反応は、反応容器(石英チューブ)の導入部の手前側に配置された反応ユニット(WVG: Water Vaper Generator)で行われる。なお、O2ガス及びH2ガスを反応容器内に導入し、反応容器で水蒸気を生成してもよい。
このようにして得られた水蒸気雰囲気(第2の雰囲気)内で、ポリシラザン膜19aを酸化する。酸化温度は上述したように300℃であり、酸化時間は例えば30分程度である。この水蒸気酸化により、ポリシラザンシリコン酸化膜19bが形成される。
次に、上記のようにしてキュア処理が行われたポリシラザンシリコン酸化膜19bに対して、デンシファイ処理を行う。例えば、不活性ガス雰囲気又は酸化性ガス雰囲気において850℃程度の熱処理を行うことで、ポリシラザンシリコン酸化膜19bに残留しているNH3 やH2Oが放出され、より密度の高いシリコン酸化膜が得られる。このときも、素子領域の表面は、シリコン窒化膜14によって覆われているため、酸化されない。なお、デンシファイ処理は、通常の炉を用いて行ってもよいし、RTA(rapid thermal annealing)によって行ってもよい。RTAを用いる場合には、例えば900℃で20秒程度の熱処理を行う。
次に、図12に示すように、CVDシリコン酸化膜18及びポリシラザンシリコン酸化膜19bを、CMP(chemical mechanical polishing)によって平坦化する。CMPでは、シリコン窒化膜14がストッパーとして機能する。コロイダルシリカをベースとした研磨剤を用いてCMPを行うことで、CVDシリコン酸化膜18及びポリシラザンシリコン酸化膜19bの研磨レートに対するシリコン窒化膜14の研磨レートの比を、50以上とすることができる。
次に、図13に示すように、フッ酸(HF)系のエッチング液によって、CVDシリコン酸化膜18及びポリシラザンシリコン酸化膜19bのエッチバックを行う。その結果、CVDシリコン酸化膜18及びポリシラザンシリコン酸化膜19bの上側部分が除去され、下側部分が素子分離溝内に残る。下側部分の上面の高さは素子分離溝の最上部よりも低くなる。
すでに述べたように、本実施形態では、水蒸気酸化によってポリシラザン膜19aをポリシラザンシリコン酸化膜19bに転化する前に、O2/N2混合ガス雰囲気中の酸素分圧が16Torrから48Torrの範囲内に設定されている。そのため、後述するように、エッチングのばらつきを抑えることができる。すなわち、素子分離溝の溝幅に依存せず、均一なエッチバック処理を行うことができ、各素子分離溝内に所望の均一な高さで、CVDシリコン酸化膜18及びポリシラザンシリコン酸化膜19bを残すことができる。
エッチバック処理を行った後、CVDシリコン酸化膜18及びポリシラザンシリコン酸化膜19bのデンシファイ処理を行う。具体的には、N2ガス雰囲気中で、800℃、1時間の高温・長時間の熱処理を行う。これにより、ポリシラザンシリコン酸化膜19bが十分にデンシファイされる。なお、このデンシファイ処理をエッチバック処理の前に行えば、十分にデンシファイされたポリシラザンシリコン酸化膜19bに対してエッチバック処理を行うことができるため、エッチングのばらつきを抑えることができるのではないかと考えられる。しかしながら、この場合、高温・長時間の熱処理によってポリシラザンシリコン酸化膜19bが十分に硬化しているため、エッチバック処理でのエッチング速度が格段に遅くなる。そのため、長時間のエッチバック処理が必要となり、フローティングゲート電極膜12がダメージを受けるといった問題や、CVDシリコン酸化膜18とポリシラザンシリコン酸化膜19bとの界面で膜剥がれが生じるといった問題が生じる。したがって、上記の高温・長時間のデンシファイ処理は、エッチバック処理を行った後に行う必要がある。
次に、図14に示すように、ホットリン酸をエッチング液として用いて、シリコン窒化膜14を除去する。
次に、図15に示すように、フローティングゲート電極膜12の表面並びにCVDシリコン酸化膜18及びポリシラザンシリコン酸化膜19bで形成された素子分離部の表面に、ONO膜で形成された電極間絶縁膜22を形成する。続いて、電極間絶縁膜22上に、コントロールゲート電極膜23を形成する。さらに、トンネル絶縁膜11、フローティングゲート電極膜12、電極間絶縁膜22及びコントロールゲート電極膜23を、素子分離溝の延伸方向と垂直な方向にパターニングする。これにより、トンネル絶縁膜11、フローティングゲート電極膜12、電極間絶縁膜22及びコントロールゲート電極膜23で形成されたゲート構造が得られる。さらに、ソース・ドレイン拡散層(図示せず)を形成した後、層間絶縁膜26を形成する。
その後の工程は図示しないが、コンタクトや配線の形成等を行い、NAND型フラッシュメモリが形成される。
図17は、キュア処理(水蒸気酸化)を行う前のO2/N2混合ガス雰囲気中の酸素分圧と、エッチバック処理におけるウエハ内でのエッチング速度のばらつきとの関係について、その測定結果を示した図である。測定試料には、同一ウエハ内に複数の溝幅の素子分離溝が形成されたものを用いている。溝幅の最小値は70nm程度、最大値は数十μm程度である。
図17に示すように、酸素分圧が16Torrより低い場合及び48Torrよりも高い場合には、同一ウエハ内でエッチング速度が大きくばらついている。これは、主として溝幅に依存してエッチング速度が変化するためである。これに対して、酸素分圧が16Torrから48Torrの範囲にある場合には、エッチング速度のばらつきは3%以下に抑えられている。したがって、酸素分圧を16Torrから48Torrの範囲に設定することで、エッチバック処理におけるエッチング速度のばらつきを十分に抑えることができる。すなわち、エッチバック処理によって形成される素子分離部の高さ(上面の位置)を、同一ウエハ内で均一化することができる。
図18及び図19は、エッチバック処理後の試料の断面を示したSEM写真である。図18は本実施形態の方法を用いた場合、図19は従来の方法(酸素分圧が48Torrよりも高い場合)を用いた場合である。図18及び図19を比較すればわかるように、従来の方法を用いた場合には、溝幅に依存して素子分離部の高さが変化しているのに対し、本実施形態の方法を用いた場合には、素子分離部の高さが均一化されている。
なお、O2/N2混合ガス雰囲気中の酸素分圧を16Torr程度よりも低くした場合には、ウエハ上で多数のパーティクルが検出された。酸素分圧を16Torr以上にすることで、このような問題を回避することもできる。
以上のように、本実施形態では、キュア処理(水蒸気酸化)を行う前のO2/N2混合ガス雰囲気中の酸素分圧を16Torrから48Torrの範囲に設定することにより、エッチバック処理におけるエッチングレートのばらつきを抑えることができ、素子分離部の高さを精度よく制御することができる。
不揮発性メモリセルでは、トンネル絶縁膜11に基づくキャパシタンスC1と、電極間絶縁膜22に基づくキャパシタンスC2とのキャパシタンス比(カップリング比)が重要である。図15に示すように、電極間絶縁膜22はフローティングゲート電極膜12の上面及び側面に形成されているため、キャパシタンスC2の精度を高めるためには、素子分離絶縁部の上面の高さを正確に制御することが重要である。本実施形態の方法を用いることで、素子分離絶縁部の上面の高さを精度よく制御することができるため、キャパシタンス比のばらつきを低減することが可能である。
(実施形態2)
上述した第1の実施形態では、キュア処理における水蒸気雰囲気の圧力を一定としたが、本実施形態では水蒸気雰囲気の圧力を変化させている。なお、基本的な事項については、第1の実施形態と同様であるため、第1の実施形態で説明した事項については説明を省略する。
以下、本実施形態におけるキュア処理のシーケンスの詳細を、図20を参照して説明する。
キュア処理(水蒸気酸化)前のシーケンスについては第1の実施形態と同様である。すなわち、水蒸気酸化を行う前のO2/N2混合ガス雰囲気中の酸素分圧が、16Torrから48Torrの範囲内の所望の圧力になるようにする。
水蒸気酸化では、まず水蒸気雰囲気の圧力(反応容器内の圧力)を400Torr(第1の圧力)に設定し、5分間の熱処理を行う。続いて、水蒸気雰囲気の圧力を400Torrから700Torr(第2の圧力)の圧力に高め、25分間の熱処理を行う。なお、第1の圧力は325〜400Torrの範囲に、第2の圧力は700〜760Torrの範囲に設定されることが好ましい。
このように、水蒸気酸化の際に水蒸気雰囲気の圧力を第1の圧力から第2の圧力に高めることにより、ポリシラザン膜を効率的にポリシラザンシリコン酸化膜に転化することができる。具体的には、シラノール(Si−OH)の残存量が低減すると考えられる。その結果、デンシファイ処理等の熱処理工程におけるポリシラザンシリコン酸化膜の収縮が抑制され、応力を低減することが可能である。
図21は、上述した応力低減効果の測定結果を示した図である。Siウエハ上に形成したポリシラザン膜をキュア処理した試料を用いて応力を求めた。具体的には、ウエハの反りの熱履歴を測定可能な装置を用い、試料の昇温及び降温を行った。800℃までの昇温速度は10℃/分とし、800℃での保持時間を30分とした。応力値σは、ウエハの反りから見積もった曲率半径Rを用いて、以下の式から求めることができる。
σ=[E/(1−ν)]×[h2/(6×R×t)]
ただし、νはSiのポアソン比、EはSiのヤング率、tはポリシラザン膜をキュア処理した膜の厚さ、hはSiウエハの厚さである。
図21からわかるように、本実施形態の方法を用いた場合には、従来の方法を用いた場合に比べて、ピーク応力値が35%程度低減されている。
以上のように、本実施形態においても、第1の実施形態と同様、キュア処理(水蒸気酸化)を行う前のO2/N2混合ガス雰囲気中の酸素分圧を16Torrから48Torrの範囲に設定することにより、エッチングレートのばらつきを抑えることができる。さらに、本実施形態では、水蒸気酸化の際に水蒸気雰囲気の圧力を第1の圧力から第2の圧力に高めることにより、ポリシラザンシリコン酸化膜の収縮を抑制することができ、応力を低減することが可能となる。したがって、膜剥がれや欠陥の発生といった問題を回避することが可能である。
なお、上述した第1及び第2の実施形態では、シリコン、水素及び窒素を含有した重合体としてポリシラザンを例に説明したが、熱処理によってシリコン酸化物に転化するような重合体であれば、上述した実施形態と同様の方法を適用することが可能である。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施することが可能である。さらに、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示された構成要件を適宜組み合わせることによって種々の発明が抽出され得る。例えば、開示された構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、所定の効果が得られるものであれば発明として抽出され得る。
本発明の第1及び第2の実施形態に係る半導体装置の構成を模式的に示した平面図である。 本発明の第1及び第2の実施形態に係る半導体装置の等価回路を示した図である。 本発明の第1及び第2の実施形態に係る半導体装置の構成を模式的に示した断面図である。 本発明の第1及び第2の実施形態に係る半導体装置の構成を模式的に示した断面図である。 本発明の第1及び第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一部を模式的に示した断面図である。 本発明の第1及び第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一部を模式的に示した断面図である。 本発明の第1及び第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一部を模式的に示した断面図である。 本発明の第1及び第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一部を模式的に示した断面図である。 本発明の第1及び第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一部を模式的に示した断面図である。 本発明の第1及び第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一部を模式的に示した断面図である。 本発明の第1及び第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一部を模式的に示した断面図である。 本発明の第1及び第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一部を模式的に示した断面図である。 本発明の第1及び第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一部を模式的に示した断面図である。 本発明の第1及び第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一部を模式的に示した断面図である。 本発明の第1及び第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一部を模式的に示した断面図である。 本発明の第1の実施形態に係り、熱処理のシーケンスを示した図である。 本発明の第1の実施形態に係り、酸素分圧とエッチング速度のばらつきとの関係を示した図である。 本発明の第1の実施形態に係り、エッチバック処理後の試料の断面を示した電子顕微鏡写真である。 本発明の第1の実施形態の比較例に係り、エッチバック処理後の試料の断面を示した電子顕微鏡写真である。 本発明の第2の実施形態に係り、熱処理のシーケンスを示した図である。 本発明の第2の実施形態に係り、応力の熱履歴特性を示した図である。
符号の説明
10…シリコン基板 11…トンネル絶縁膜
12…フローティングゲート電極膜 14…シリコン窒化膜
15…マスク膜 16…素子分離溝
17…凹部 18…CVDシリコン酸化膜
19…ポリシラザン溶液層 19a…ポリシラザン膜
19b…ポリシラザンシリコン酸化膜
22…電極間絶縁膜 23…コントロールゲート電極膜
24…側壁スペーサ 25…ソース/ドレイン拡散層
26…層間絶縁膜 27…高濃度拡散層
28…コンタクトプラグ 29…ビット線

Claims (4)

  1. 主面側に溝を有する被処理体を用意する工程と、
    前記被処理体の主面上に、シリコン、水素及び窒素を含有した重合体を含む重合体膜を形成する工程と、
    前記重合体膜が形成された被処理体を、酸素と窒素からなる第1の雰囲気内に保持する工程と、
    前記被処理体を前記第1の雰囲気内に保持する工程の後、前記重合体膜を水蒸気を含有した第2の雰囲気内で酸化し、シリコン酸化物を主成分として含む酸化物膜を形成する工程と、
    前記酸化物膜の上側部分を除去して、前記酸化物膜の下側部分を前記溝内に残す工程と、
    を備え
    前記第1の雰囲気は、前記第1の雰囲気の圧力が125から325Torrの範囲に、且つ酸素分圧が16Torrから48Torrの範囲に設定され、該酸素分圧が窒素分圧よりも低いことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 前記被処理体は、前記第1の雰囲気内で第1の温度から第2の温度に昇温され、
    前記重合体膜は、前記第2の雰囲気内で前記第2の温度で酸化される
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記重合体膜を酸化する工程は、前記第2の雰囲気の圧力を第1の圧力から第2の圧力に高める工程を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記溝内には、シリコン酸化物を主成分として含み且つ前記溝に基づく凹部を有する下層酸化物膜が予め形成されており、
    前記重合体膜は前記凹部を埋める
    ことを特徴とする請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
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