JP2007024137A - 配管隙間閉塞シート及び配管隙間閉塞方法 - Google Patents

配管隙間閉塞シート及び配管隙間閉塞方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 配管の外周面への接着・粘着面積を増大して、配管外周面との間からモルタル等が漏れ落ちることを効果的に防止できると共に、高所に位置する配管への取付作業等の一連の作業を簡単に行うことができる配管隙間閉塞シート及び配管隙間閉塞方法の提供。
【解決手段】 閉塞部10と、複数の舌片21からなる折曲部20と、折曲部20に連結され、配管の外周面に貼着した折曲部20の外周に巻き付けて貼着されるベルト部30とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、建築物のコンクリートスラブ等に設けた配管孔に配管を挿通した際に形成される配管孔周縁と配管外周面との間の隙間をコンクリートスラブ等の底面側で閉塞して、同隙間へのモルタル等の充填を可能にする配管隙間閉塞シート及び配管隙間閉塞方法に関する。
従来、この種の技術として、例えば、特許文献1及び特許文献2に記載の技術がある。
特開平6−272790号公報 特開平9−280426号公報
特許文献1には、作業の簡易性と迅速性を向上させ得ると共に、効果的に開口部を閉塞し得る開口部(隙間)閉塞部材及び開口部閉塞工法が開示されている。開口部閉塞部材は、床スラブに開設した配管孔と該配管孔に配設された配管との開口部の底面全体を閉塞可能に、床スラブ底面と配管に固着するに必要な展開形状を分割した平板状に形成され、かつ分割線の中央を中心として配管に適合可能に配管部が形成されることで構成されている。また、開口部閉塞部材は、床スラブと配管との開口部を閉塞するモルタル等の閉塞材を担持し得る折曲自在な板材からなる。更に、板材は、基板と、該基板の表面に接着材を介して接合された剥離紙とから構成されている。また、配管部は、多数サイズの配管外径に適合固着可能な折曲案内部と、分割線の略中央から折曲案内部に連続して放射状に切込形成された切込部とからなり、配管の外側に密接可能である。折曲案内部は、多数サイズの配管に適合固着出来るように、分割線の略中央を中心とした多数サイズの同心円形を分割形成した分割同心円形状の凹線が多数設けられることで形成されている。なお、開口部閉塞部材は、正方形を2分割した長方形等に形成されている。特許文献1によれば、開口部閉塞部材が嵩ばらない形状であり、運搬容易であると共に物流コストや管理コストを低減できると共に、予備作業として配管サイズに合わせ折曲案内部を折曲形成できる為、現場施工が容易かつ迅速となり、建築コストを安くできるとされている。
特許文献2には、特許文献1の開口部閉塞部材のように、二枚に分割したものは、先ず半分だけ先に接着閉塞し、他の半分を先に接着した開口部閉塞部材に合わせながら足場の悪い所で接着閉塞作業をすることが大変困難であるという事情に鑑み、1枚のシートにより形成した開口部閉塞材が開示されている。この開口部閉塞材は、床スラブの底面と、配管孔に配設された配管との開口部の底面全体を閉塞可能に、接着するに必要な大きさの展開形状を有している。また、折曲案内部を除く上下部は中央に分割切込線を形成し、折曲案内部の中心は楕円形状の切り取り部を形成して、上下でデコボコ形状の分割切込線を形成している。更に、重ね代部を除いて数種類の配管径に合致した折曲案内部を同芯円状に形成し、重ね代部分で重ねた際、配管の中心から折曲案内部に連続して、最大配管径に対応する折曲案内部の少し手前迄、放射状の切込部を形成している。特許文献2によれば、開口部閉塞材は、床スラブ底面と配管に適合して両者に接着可能に展開した平板状に形成されていると共に、一部切開する等装着前の予備作業が簡略化されると共に、嵩ばらない形状であり、運搬容易であると共に物流コストを低減できるとされている。
ここで、特許文献1に記載の技術は、開口部閉塞部材を使用して、床スラブと配管との間に形成される開口部を閉塞する場合においては、まず、分割形成された一方の開口部閉塞部材の折曲案内部を配管のサイズに適合するよう、かつ、剥離紙側が配管側になるように、分割同心円形に沿って折曲する。次に、開口部閉塞部材の剥離紙を剥離して接着剤の塗布面を露出させ、配管の外側に開口部閉塞部材の配管部を適合させ、接着剤を介して接着させる。更に、開口部閉塞部材の接着剤の塗布面を床スラブの底面に適合させ、接着剤を介して接着させる。このようにして、床スラブに形成されている配管孔と、該配管孔に配設されている配管との間の開口部の底面の半分を、固定された一方の開口部閉塞部材により閉塞する。次に、上記配管孔と配管との間の開口部の底面の残り半分を、もう一方の開口部閉塞部材により上記と同要領にて閉塞して、配管孔と配管との間の開口部の底面の全体を閉塞する。この後、配管孔と配管との間の開口部にモルタル等を充填する。特許文献2に記載の開口部閉塞部材も、1枚のシートからなるため、重ね代の処理等において若干異なる手順を有するものの、最終的には、分割同心円形に沿って折曲した折曲案内部を配管の外側(外周面)に接着すると共に、それ以外の部分を床スラブの底面に接着し、配管孔と配管との間の開口部の底面の全体を閉塞する。
しかし、特許文献1及び特許文献2に記載のいずれの開口部閉塞部材も、配管孔と配管との間の開口部の閉塞時に、半円形の折曲案内部は、放射方向に延びる切込部により複数の二等辺三角形状に分割され、各二等辺三角形の底辺を床スラブの底面と同一平面状に配置すると共に頂点を下方に配置した状態で、配管の外周面に接着される。したがって、隣接する折曲案内部の二等辺三角形間には、逆方向に向かう二等辺三角形状の隙間が形成される。このとき、折曲案内部は、隣接する折曲案内部の二等辺三角形の隙間部分では、配管の外周面に対して(前記二等辺三角形の隙間の頂点で)点接触乃至点状に接着しているのみである。その結果、床スラブの上面から配管孔と配管との間の開口部(隙間)にモルタル等の閉塞材(流動物)を流し込んで充填したときに、流体状のモルタル等が、配管孔の外周面で隣接する折曲案内部の底部間に形成される隙間部分から、下方に漏れ落ちる可能性がある。特に、配管の外周面に対して、折曲案内部の基端部(上側部)が完全に接着せず、一部でも非接着部分があると、前記隣接する折曲案内部の底部間に形成される隙間部分が拡大し、モルタル等が漏れ落ちる可能性が大きくなる。更に、開口部閉塞部材を接着する床スラブの底面は、上階の床スラブの底面であり、高所での接着作業となるため、足場等の問題により、折曲案内部を配管の外周面に位置ずれ等することなく完全に接着させることができない場合も考えられる。
そこで、本発明は、配管の外周面への接着・粘着面積を増大して、配管外周面との間からモルタル等が漏れ落ちることを効果的に防止できると共に、高所に位置する配管への取付作業等の一連の作業を簡単に行うことができる配管隙間閉塞シート及び配管隙間閉塞方法の提供を課題とする。
請求項1に係る配管隙間閉塞シートは、スラブに設けた配管孔に配管を挿通した際に形成される配管孔周縁と配管外周面との間の隙間を当該スラブの一側面側で閉塞して、前記隙間への充填材の充填を可能にする配管隙間閉塞シートであって、スラブの一側面で配管孔の周囲に貼着されて配管孔周縁と配管外周面との間の隙間を閉塞する閉塞部と、前記閉塞部の内側に一体形成され、前記配管孔に挿通した配管の外周面に対応する半径方向位置で前記閉塞部から起立して折り曲げることにより前記配管の外周面に貼着される複数の舌片からなる折曲部と、前記閉塞部及び前記折曲部の少なくともいずれか一方に連結され、前記配管の外周面に貼着した前記折曲部の外周に巻き付けて貼着されるベルト部とを備える。
請求項2に係る配管隙間閉塞シートは、請求項1の構成において、前記閉塞部、前記折曲部及び前記ベルト部が、可撓性を有するシート材と、前記シート材の一側面に設けたアルミ箔と、前記シート材の他側面に設けた接着層と、前記接着層を被覆する剥離紙とを有する板材により一体形成され、前記閉塞部、前記折曲部及び前記ベルト部に区画して所定位置で折曲または切離できるようにした。
請求項3に係る配管隙間閉塞シートは、請求項1または2の構成において、前記閉塞部が、前記スラブの一側面で前記配管孔の周囲に約180度の角度範囲にわたって貼着されるよう円周方向に延設され、前記折曲部は、前記閉塞部の内側において前記角度範囲に対応して約180度の角度範囲にわたって設けられ、全体として略半円形板状とされると共に、その半円形板状を複数の扇状に分離自在に区画して前記舌片を形成し、前記ベルト部は、前記略半円形板状の折曲部の舌片の一つに連結されて、当該ベルト部の前記折曲部からの分離時にも前記舌片への当該ベルト部の連結を維持する連結部を有する。
請求項4に係る配管隙間閉塞シートは、請求項1または2の構成において、前記閉塞部が、前記スラブの一側面で前記配管孔の周囲に約180度の角度範囲にわたって貼着されるよう円周方向に延設された部分を有し、前記折曲部は、前記閉塞部の内側において前記角度範囲に対応して約180度の角度範囲にわたって設けられ、全体として略半円形板状とされると共に、その半円形板状を複数の扇状に分離自在に区画して前記舌片を形成し、前記ベルト部は、前記略半円形板状の折曲部の外側でその弦となる外側縁に沿って延設されると共に、その一部を前記閉塞部または前記折曲部に連結した状態で前記折曲部から分離自在とされる。
請求項5に係る配管隙間閉塞シートは、請求項4の構成において、前記折曲部の舌片が、配管の半径の相違に対応して所定の半径方向位置に略円弧状の折曲線を有し、各折曲線に沿って折り曲げ自在とされ、前記ベルト部は、前記折曲部の舌片の半径方向最内側の折曲線まで連続して長手方向に分離自在なよう前記折曲部の弦となる外側縁に沿って連結されると共に、前記折曲部の舌片の半径方向最内側の折曲線から半径方向最外側の折曲線までの範囲では、前記舌片の各折曲線に対応する位置まで分離し、かつ、その位置で分離停止自在となるよう、前記折曲部の弦となる外側縁に沿って連結されて、前記折曲部の舌片に対する巻付け起点を移動自在となっている。
請求項6に係る配管隙間閉塞シートは、請求項3乃至5のいずれかの構成において、前記折曲部の舌片を配管の外周に貼着し、当該折曲部に一部を連結した前記ベルト部を、配管の外周に貼着した当該折曲部の舌片の外周に巻き付けて貼着するようにした。
請求項7に係る配管隙間閉塞シートは、請求項3乃至6のいずれかの構成において、前記ベルト部が、前記折曲部の舌片を配管の外周面に貼着したときに隣接する舌片間に形成される隙間のうちの少なくとも直近の一つの隙間の全体を覆う長さを有する。
請求項8に係る配管隙間閉塞シートは、請求項3乃至6のいずれかの構成において、前記ベルト部が、前記折曲部の舌片を配管の外周面に貼着したときに隣接する舌片間に形成される隙間の全てを覆う長さを有する。
請求項9に係る配管隙間閉塞シートは、請求項3乃至8のいずれかの構成において、前記ベルト部が、前記折曲部の半径寸法の約10%以上の幅を有する帯状に形成される。
請求項10に係る配管隙間閉塞シートは、請求項1乃至9のいずれかの構成において、前記ベルト部の表面には、長手方向に直交する折曲用の溝が、長手方向に一定間隔を置いて複数形成されている。
請求項11に係る配管隙間閉塞シートは、請求項3乃至9のいずれか1項記載の配管隙間閉塞シートを2枚、互いのベルト部の外側縁で分離自在に連結して一体化してなる。
請求項12に係る配管隙間閉塞シートは、請求項1または2の構成において、前記閉塞部が、前記スラブの一側面で前記配管孔の周囲に約180度の角度範囲にわたって貼着されるよう延設された主部と、前記主部の延設方向両側から突出する一対の突出部とを有し、その内側に凹部を形成した平面略チャンネル状をなし、前記折曲部は、前記閉塞部の主部の内側の凹部において、前記閉塞部の主部の角度範囲以下の角度範囲にわたって延設されると共に、複数に分離自在に区画されて前記複数の舌片を形成し、前記ベルト部は、前記閉塞部の主部の内側の凹部の片側で、前記折曲部の延設方向一端から前記突出部と略同一方向に突出する帯状をなすと共に、前記閉塞部の主部の凹部の周縁に連結されて、当該ベルト部の前記折曲部からの分離時にも前記舌片への当該ベルト部の連結を維持する連結部を有する。
請求項13に係る配管隙間閉塞シートは、請求項12記載の配管隙間閉塞シートを2枚対称配置し、各々のベルト部の周縁を分離自在に連結して一体化してなる。
請求項14に係る配管隙間閉塞方法は、請求項1乃至13のいずれか1項記載の配管隙間閉塞シートを使用し、スラブに設けた配管孔に配管を挿通した際に形成される配管孔周縁と配管外周面との間の隙間を当該スラブの一側面側で閉塞して、前記隙間への充填材の充填を可能にする配管隙間閉塞方法であって、前記折曲部の舌片をスラブの配管孔に挿通した配管の外周面に対応する半径方向位置で前記閉塞部から起立して折り曲げて前記配管の外周面に貼着する折曲部貼着工程と、前記閉塞部をスラブの一側面で配管孔の周囲に貼着し、配管孔周縁と配管外周面との間の隙間を閉塞する閉塞部貼着工程と、前記ベルト部を前記配管の外周面に貼着した前記折曲部の外周に巻付けて貼着するベルト部貼着工程とを備える。
請求項1に係る配管隙間閉塞シートによれば、閉塞部が、配管孔に挿通した配管の外周面まで延びて配管孔と配管との間の隙間を閉塞し、配管孔の隙間をモルタル等の充填材で埋め戻すときにモルタルを保持するように閉塞する。また、ベルト部が、折曲部の舌片を配管の外周面に強固に貼着維持し、モルタル等の充填材の重量により舌片が配管から位置ずれしたり剥離したりしないようにすると共に、舌片間の隙間をなくして充填材の脱漏を防止する。その結果、配管の外周面への接着・粘着面積を増大して、配管外周面との間からモルタル等が漏れ落ちることを効果的に防止できると共に、高所に位置する配管への取付作業等の一連の作業を簡単に行うことができる。
請求項2に係る配管隙間閉塞シートは、請求項1の効果に加え、1枚の板材により一体形成することができ、使用時に、閉塞部、折曲部及びベルト部に区画して所定位置で折曲または切離できるため、取り扱いが簡便となり、作業性が向上する。
請求項3に係る配管隙間閉塞シートは、請求項1または2の効果に加え、2枚の同一構成のものを、互いに180度反転して対称に対向配置して組み合わせることで、1本の配管の全周に貼着することができ、1枚タイプのものに比較して、正確な施工が可能となる。また、折曲部の舌片の一つに連結する連結部が、ベルト部の巻付け作業時に起点部分となり、ベルト部の任意の方向への変形を許容するため、ベルト部による正確な巻付け作業を確保することができる。
請求項4に係る配管隙間閉塞シートは、請求項1または2の効果に加え、2枚の同一構成のものを、互いに180度反転して対称に対向配置して組み合わせることで、1本の配管の全周に貼着することができ、1枚タイプのものに比較して、正確な施工が可能となる。また、ベルト部が折曲部の外側縁に沿って延設されるため、ベルト部の長さを必要長に確保することができ、配管の外周面に貼着した折曲状態の舌片に対し、ベルト部を確実に巻付けることができる。
請求項5に係る配管隙間閉塞シートは、請求項4の効果に加え、ベルト部の折曲部の舌片に対する巻付け起点を移動することにより、容易に異なるサイズ(直径)の配管に合わせてベルト部の巻付け作業を行うことが可能であり、また、配管の外周面に貼着した折曲状態の舌片の任意の位置に対し、ベルト部を確実に巻付けることができる。
請求項6に係る配管隙間閉塞シートは、請求項3乃至5のいずれかの効果に加え、ベルト部を、当該ベルト部が連結されている側の折曲部の舌片を配管の外周面に貼着したときに、当該折曲部の舌片に巻き付けて、当該舌片の接着強度を増大し、かつ、当該舌片間の隙間をなくすようにすることができる。
請求項7に係る配管隙間閉塞シートは、請求項3乃至6のいずれかの効果に加え、ベルト部により、折曲部の舌片を配管の外周面に貼着したときに隣接する舌片間に形成される隙間のうちの少なくとも直近の一つの隙間の全体を覆うことができ、同隙間からの充填材の脱漏をより効果的に防止することができる。
請求項8に係る配管隙間閉塞シートは、請求項3乃至6のいずれかの効果に加え、ベルト部により、折曲部の舌片を配管の外周面に貼着したときに隣接する舌片間に形成される隙間の全てを覆うことができ、それらの隙間からの充填材の脱漏をより効果的に防止することができる。
請求項9に係る配管隙間閉塞シートは、請求項3乃至8のいずれかの効果に加え、ベルト部により、配管の外周面に貼着したときに隣接する舌片間に形成される隙間を、確実に覆うことができる。
請求項10に係る配管隙間閉塞シートは、請求項1乃至9のいずれかの効果に加え、ベルト部の意図しない曲がりを発生し難くして、ベルト部により配管の外周面に対応する正確な円周(湾曲状態)を形成することができる。
請求項11に係る配管隙間閉塞シートは、2枚の配管隙間閉塞シートを、不使用時には一体化して1枚として保管することにより、保管時の取り扱いを簡便にし、かつ、使用時には、分離して、請求項3乃至9のいずれかに記載の効果を発揮することができる。
請求項12に係る配管隙間閉塞シートは、同一構成の2枚を配管の半径方向一側及び他側に貼着したときに、一方の配管隙間閉塞シートのベルト部を、他方の配管隙間閉塞シートの舌片に巻付けて、その舌片の配管からの位置ずれ等を防止したり、その舌片間の隙間からの充填材の脱漏等を効果的に防止することができる。
請求項13に係る配管隙間閉塞シートは、2枚の配管隙間閉塞シートを、不使用時には一体化して1枚として保管することにより、保管時の取り扱いを簡便にし、かつ、使用時には、分離して、請求項12に記載の効果を発揮することができる。
請求項14に係る配管隙間閉塞方法は、折曲部貼着工程、閉塞部貼着工程及びベルト部貼着工程を一連の工程として行うことができ、作業性を向上することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施の形態という)を説明する。なお、各実施の形態を通じ、同一の部材、要素または部分には同一の符号を付して、その説明を省略する。
実施の形態1
図1は本発明の実施の形態1に係る配管隙間閉塞シートを示す平面図である。図2は本発明の実施の形態1に係る配管隙間閉塞シートを示す背面図である。図3は本発明の実施の形態1に係る配管隙間閉塞シートを示す側面図である。図4は本発明の実施の形態1に係る配管隙間閉塞シートのコーナー部を拡大して示す側面図である。なお、説明の便宜上、図中、配管隙間閉塞シートの板厚を貫通しない箔押し部分は二点鎖線で示すが、実際には、連続線として視認される。
図1及び図2に示すように、実施の形態1に係る配管隙間閉塞シートは、鉄筋コンクリート建築物のコンクリートスラブ、特に、天井スラブの天井面等に設けた配管孔に配管を挿通して配設した際に、配管孔周縁と配管外周面との間に形成される隙間を閉塞するためのものである。即ち、配管隙間閉塞シートは、前記スラブの底面側で配管孔と配管との間の隙間を閉塞して、当該隙間へ充填材としてのモルタルを充填することを可能にする折曲可能な板材からなる。詳細には、配管隙間閉塞シートは、全体として矩形平板状乃至長方形板状をなし、その長方形板状を、閉塞部10、折曲部20及びベルト部30に区画している。閉塞部10は、スラブの底面で配管孔の周囲乃至周縁部に接着または粘着により貼着されて、配管孔周縁と配管外周面との間の隙間を閉塞するようになっている。また、折曲部20は、全体として略半円形板状をなし、閉塞部10の内側の所定部位、図1では、閉塞部10の幅方向一側(図1中の下側)中央に設けられている。より詳細には、閉塞部10は、スラブの底面で配管孔の周囲に180度の角度範囲にわたって貼着されるよう円周方向に延設されると共に、折曲部20は、閉塞部10の内側において当該角度範囲に対応して180度の角度範囲にわたって設けられ、閉塞部10及び折曲部20が、全体として略長方形板状となっている。一方、折曲部20は、その外形線である半円形を複数(図1では5つ)の扇状に区画して複数(図では5枚)の舌片21を形成すると共に、各舌片21を切り離して分離自在としている。即ち、折曲部20の舌片21間には、折曲部20の半径方向に延びる破線状または鎖線状のスリットからなる切離線22が形成され、切離線22により各舌片21を互いに切り離せるようになっている。また、折曲部20の各舌片21は、配管の半径の相違に対応して所定の半径方向位置に略円弧状の折曲線23を有し、各折曲線23に沿って折り曲げ自在とされている。そして、折曲部20は、各舌片21を切離線22により互いに切り離し、配管孔に挿通した配管の外周面に対応する半径方向位置で略直交するよう起立して折り曲げることにより、配管の外周面に接着または粘着により貼着されて、配管の外周面の円周方向の半分を包囲するようになっている。更に、折曲部20の中心部には、小半円部24が形成されている。これにより、折曲部20の各舌片21は、先端部を小さい円弧状とした略扇形板状となる。
図3及び図4に示すように、配管隙間閉塞シートは、シート材1、アルミ箔2、貼着剤層としての接着層3、及び剥離紙4からなる1枚の板状をなし、前記閉塞部10、折曲部20及びベルト部30を図1及び図2に示すそれらの外形線で区画している。シート材1は、可撓性または柔軟性を有し、所望位置、特に、閉塞部10、折曲部20及びベルト部30の区画線位置で折曲自在とされると共に、所定の強度を有し、自重に対する耐屈撓性を有している。例えば、シート材1は、難燃発泡樹脂材料としての難燃発泡ポリエチレン(PE)等から形成することができる。アルミ箔2は、シート材1の一側面(表面)の全体に接着層を介して接着されている。即ち、アルミ箔2は、閉塞部10、折曲部20及びベルト部30からなる長方形状の配管隙間閉塞シートに整合する長方形シート状をなし、閉塞部10、折曲部20及びベルト部30の表面層を一体的に構成している。また、前記接着層3は、防水性接着剤または防水性粘着剤からなる防水性接着層であり、シート材1の他側面全体に塗布されている。更に、接着層3の全面には、前記剥離紙4が剥離自在に貼着保持され、接着層3の全面を被覆している。即ち、剥離紙4は、閉塞部10、折曲部20及びベルト部30からなる長方形状の配管隙間閉塞シートに整合する長方形シート状をなし、閉塞部10、折曲部20及びベルト部30の裏面の接着層3の全体を覆う。このように、実施の形態1では、配管隙間閉塞シートの閉塞部10、折曲部20及びベルト部30は、シート材1、アルミ箔2、接着層3及び剥離紙4からなる板材により一体形成され、その板材を、閉塞部10、折曲部20及びベルト部30に区画して所定位置で折曲したり、所定位置で切離したりできるようにしている。具体的には、折曲部20の切離線22は、所定角度間隔で半径方向全体に延びるよう形成されるが、各切離線22は、アルミ箔2、シート材1、接着層3及び剥離紙4の全肉厚を貫通する破線スリット状または鎖線スリット状に形成され、切離線22部分で各舌片21を切離自在となっている。また、折曲部20の舌片21に形成した折曲線23は、図1に二点鎖線で示すように、異なる半径の複数の半円状に形成されるが、各折曲線23は、折曲部20の表面からアルミ箔2を箔押しすることにより溝状に形成され、各折曲線23部分で各舌片21を折曲して起立自在となっている。更に、前記折曲部20の小半円部24の半円上の外周線も、アルミ箔2、シート材1、接着層3及び剥離紙4の全肉厚を貫通するスリット状に形成され、外周線部分で小半円部24を切離自在となっている。なお、閉塞部10の外側縁の近傍には、アルミ箔を箔押しすることにより、外側縁に沿って平行に延びる箔押線10aが形成されている。また、閉塞部10の表面側のアルミ箔2において、折曲部20の半円状の外周線の外側には、その外周線に沿って延びる矢印マーク10bが、アルミ箔2を箔押しすることにより形成されている。閉塞部10の矢印マーク10bは、ベルト部30の巻付け方向を示すものである。
ベルト部30は、閉塞部10及び折曲部20に連結され、配管の外周面に貼着した折曲部20の外周に巻き付けて接着または粘着により貼着されるようになっている。詳細には、ベルト部30は、略横長長方形状となる閉塞部10及び折曲部20の下側縁に沿って延設される帯状をなす。より詳細には、ベルト部30は、折曲部20の下側縁(直径となる弦)の一端(図1中の左端)から閉塞部10の下側縁の長手方向一端(図1中の右端)まで同一幅で延設されている。ベルト部30の上側縁は、折曲部20の下側縁及び閉塞部10の下側縁に一体形成して連結される一方、折曲部20及び閉塞部10から一部を残して切離自在となっている。即ち、ベルト部30の上側縁と閉塞部10の下側縁との間の境界線は、所定長の連結部31を残して、アルミ箔2、シート材1、接着層3及び剥離紙4の全肉厚を貫通するスリット状、即ち、破線スリット状または鎖線スリット状の切離線32とされ、その切離線32部分でベルト部30を閉塞部10及び折曲部20から切離自在となっている。具体的には、ベルト部30の切離線32は、一定間隔で設けた微小長のつなぎ代33により、前記破線スリット状または鎖線スリット状に形成され、つなぎ代33を手指により切断することにより、切離線32を連続スリットとして、切離線32部分でベルト部30を閉塞部10及び折曲部20から切離自在となっている。なお、ベルト部30の切離線32のつなぎ代33は、前記小半円部24の下側縁(直径となる弧)の一端部(図1中の左端部及び図2中の右端部)に設けられ、小半円部24が、そのつなぎ代33によりベルト部30に切離自在に連結されている。
ベルト部30の連結部31は、折曲部20の下側縁の一部、即ち、前記複数の舌片21の一つに連結されて、当該ベルト部の前記折曲部からの分離時にも前記舌片への当該ベルト部の連結を維持するようになっている。具体的には、ベルト部30の連結部31は、特に図2に示すように、折曲部20の下側縁において、前記小半円部24の下側縁の一端部のつなぎ代33から、折曲部20の最内側の折曲線23の付近まで延びる直線状をなしている。また、ベルト部30の連結部31は、前記シート材1上のアルミ箔2を箔押しすることにより溝状に形成されている。これにより、ベルト部30の連結部31は、通常の手指等による外力では折曲部20から切離不能、即ち、切離等して分離されることはなく、当該舌片21への連結を維持して、ベルト部30の巻付け時の変形の始点部乃至起点部としても機能する。一方、閉塞部10は、ベルト部30の長手方向の基端(図1の左端)より左側に、ベルト部30と同幅の延設部15を延設して一体形成している。延設部15は、閉塞部10の下側縁の一端部(図1の左端部)に一体形成して連結され、閉塞部10から切離不能となっている。即ち、閉塞部10の延設部15の上側縁15aは、前記シート材1上のアルミ箔2を箔押しすることにより溝状に形成されている。また、ベルト部30の基端と閉塞部10の延設部15の一端(図1の右端)との間の境界線32aは、アルミ箔2、シート材1、接着層3及び剥離紙4の全肉厚を貫通するスリット状に形成され、予め切り離されて、ベルト部30の切離用の切離線32の一部を構成している。このように、ベルト部30は、前記略半円形板状の折曲部20の外側でその弦となる外側縁(下側縁)に沿って、折曲部20の全長及び閉塞部10の他側部の全長にわたって延設されている。また、ベルト部30は、閉塞部10及び折曲部20と同一の材質により形成され、切離線32の長手方向の一部をつなぎ代33として、非使用時には、閉塞部10及び折曲部20に一体的に連結される。また、ベルト部30は、使用時には、その一部を連結部31により折曲部20の弦の端部(舌片21の側縁)に連結した状態で、つなぎ代33を有するスリット状の切離線32部分で閉塞部10及び折曲部20から切離して分離でき、かつ、スリットを設けない連結部31部分で折曲部20の一つの舌片21(閉塞部10の延設部15に隣接する折曲部20の下側縁側の舌片)への連結を維持されるようになっている。
また、ベルト部30の幅A(図1参照)は、前記折曲部20の半径寸法B(図1参照)の約10%以上の幅を有する帯状に形成することが好ましい。こうすると、ベルト部30は、上記のように、折曲部20の舌片21を配管の外周面に貼着する際に、略三角形乃至扇形状の舌片21を円周方向に延びる折曲線23で折曲してできた逆三角形の隙間(スペース)を確実に覆うことができる。即ち、ベルト部30の幅Aは、舌片21の全折曲長Bの約10%以上あることが好ましい(A>=0.1B)。更に、ベルト部30の表面のアルミ箔2には、長手方向に直交する折曲用の罫線状の折曲溝34が、長手方向に一定間隔を置いて複数形成されている。ベルト部30に罫線状の折曲溝34を細かいピッチで多数入れることにより、ベルト部30の意図しない曲がりを発生し難くし、ベルト部30を正確な円周状に湾曲することができ、配管の外周面上の舌片21に対してベルト部30を確実に密接して巻付けることができる。
ここで、ベルト部30の切離線32は、図1のCで示す部分、即ち、折曲部20の舌片21の半径方向最内側の折曲線23から半径方向最外側の折曲線23までの範囲では、1つのつなぎ代33を有すると共にその両側をスリット状とした鎖線スリット状となっている。しかし、実施の形態1の別例1として、ベルト部30の切離線32において図1のCで示す部分を、短いつなぎ代と短い貫通孔とが交互に連続する破線状乃至鎖線状のミシン目状に形成することもできる。この場合、折曲部20の舌片21の半径方向最内側の折曲線23から半径方向最外側の折曲線23までの範囲において、ベルト部30の切離線32の切離位置の調整が可能となり、ベルト部30の巻き付けの際の起点を任意に移動して調整することができるようになるため、容易に異なるサイズ乃至半径の配管(管径)に合わせることが可能となる。なお、ベルト部30の切離線32は、折曲部20の舌片21の半径方向最内側の折曲線23までは、上記のような長いスリット間に点在するドット状のつなぎ代33により、簡単かつ正確に長手方向に連続して切離することができる。一方、本別例の場合、ベルト部30の切離線32は、折曲部20の舌片21の半径方向最内側の折曲線から半径方向最外側の折曲線までの範囲では、舌片21の各折曲線23に対応する位置まで分離し、かつ、その位置で分離停止自在となるよう、折曲部20の弦となる外側縁に沿ってミシン目状の鎖線加工部により連結されているため、前記折曲部20の舌片21に対する巻付け起点を移動自在となる。
また、実施の形態1では、図1〜図4に示す同一構成の配管隙間閉塞シートを2枚、互いに180度反転して対称となるよう対向配置して組み合わせることで、1本の配管の半径方向両側面にそれぞれ貼着し、1つの配管孔の隙間を閉塞するようになっている。そして、このとき、一方の配管隙間閉塞シートの折曲部20の舌片21を配管の外径に合わせて所定の折曲線23の位置で折曲して起立させ、各舌片21を配管の外周に貼着して、当該折曲部20に連結部31を介して一部を連結したベルト部30を、配管の外周に貼着した当該折曲部20の舌片21の外周に巻き付けて貼着するようにしている。即ち、ベルト部30は、連結されている側の前記折曲部20の舌片21を配管の外周面に貼着したときに、当該折曲部20の舌片21に巻き付けるようになっている。同様に、他方の配管隙間閉塞シートでも、その折曲部20の舌片21を配管の外周に貼着して、当該折曲部20に連結部31を介して一部を連結したベルト部30を、配管の外周に貼着した当該折曲部20の舌片21の外周に巻き付けて貼着するようにしている。しかし、実施の形態1の別例2として、一方及び他方の配管隙間閉塞シートの折曲部20の舌片21を配管の外周にそれぞれ貼着すると共に、一方の配管隙間閉塞シートの折曲部20の舌片21の外周には、他方の配管閉塞シートのベルト部3を巻き付けて貼着し、他方の配管隙間閉塞シートの折曲部20の舌片21の外周には、一方の配管閉塞シートのベルト部3を巻き付けて貼着するようにしてもよい。即ち、ベルト部30は、反対側の折曲部20の舌片21に巻付けるようにすることもできる。
更に、実施の形態1では、ベルト部30は、閉塞部10の一側(図1の右側)の全長及び折曲部の下側縁の全長にわたる長さを有し、折曲部20の舌片21を配管の外周面に貼着したときに、隣接する舌片21間に形成される逆三角形状の隙間の全ての全体を覆うようになっている。即ち、折曲部20の5枚の舌片21を配管の外周面に貼着したときに、5枚の舌片21間には合計4個の逆三角形状の隙間が形成されるが、ベルト部30は、これら4個の隙間の全てを完全に覆うようになっている。なお、より具体的には、ベルト部30は、折曲部20の直径の約1.57倍(円周率3.14の1/2)の長さ以上の長さとなっており、折曲部20の舌片21を最外側の折曲線23で折曲した場合(即ち、最大径の配管の場合)でも、配管の外周面の半周以上にわたって巻き回すことが可能であり、配管に貼着した全ての舌片に巻き付けてそれらの間の隙間を全て完全に覆うことが可能である。しかし、実施の形態1の別例3として、ベルト部30は、折曲部20の舌片21を配管の外周面に貼着したときに、隣接する舌片21間に形成される逆三角形状の隙間のうちの少なくとも直近の一つの隙間の全体を覆う長さとすることもできる。即ち、この別例の場合、ベルト部30は、複数枚の舌片21間の複数個の隙間の全てではなく、少なくとも、ベルト部30の起点に直近の隙間を完全に覆う。この場合でも、ベルト部30は、配管外周面への舌片21の貼着強度を増大したり、舌片間の隙間を閉塞してモルタル等の充填材の漏れを防止したりするという所期の機能を発揮することができる。
次に、上記のように構成した実施の形態1に係る配管隙間閉塞シートの使用方法、作用及び効果について説明する。図5は本発明の実施の形態1に係る配管隙間閉塞シートによる配管隙間閉塞方法を示す斜視図であり、(a)は配管の外周面の半径方向一側に一方の配管隙間閉塞シートを対向配置した状態、(b)は一方の配管隙間シートの折曲部の舌片を起立して配管外周面に貼着すると共にベルト部を切離した状態、(c)は切離したベルト部を配管外周面に貼着した折曲部の舌片に巻付けるべく起点を変形して水平位置に移動した状態、(d)は切離したベルト部を配管外周面に貼着した折曲部の舌片に巻付けた状態、(e)は配管の外周面の半径方向他側に他方の配管隙間閉塞シートを対向配置した状態、(f)は他方の配管隙間シートの折曲部の舌片を起立して配管外周面に貼着すると共にベルト部を切離した状態をそれぞれ示す。なお、説明の便宜上、図5(e)及び図5(f)では、配管を仮想線(二点差線)で示す。
実施の形態1に係る配管隙間閉塞シートを使用するには、まず、天井スラブの天井面等に設けた配管孔Hに配管Pを挿通して配設し、図5(a)に示すように、配管Pの外周面の半径方向一側に一方の配管隙間閉塞シートを対向配置する。このとき、配管隙間閉塞シートの裏面(剥離紙4側の面)を上面側として天井面等に水平に対向配置する。なお、この際、一方の配管隙間閉塞シートのシート材1の他側面から剥離紙4を剥離して接着層3の全面を露出する。このとき、配管隙間閉塞シートは、閉塞部10、折曲部20及びベルト部30を1枚の板材から一体形成し、その板材を構成する1枚のシート材1の裏面全体に塗布した接着層3の全面を1枚の剥離紙4により被覆しているため、1枚の剥離紙4を剥離するだけで、閉塞部10、折曲部20及びベルト部30の各裏面の接着層3を露出することができ、作業性が向上する。また、図5(b)に示すように、折曲部20の各舌片21を切離線22により互いに分離して切り離し、スラブの配管孔Hに挿通した配管Pの外周面に対応する半径方向位置で閉塞部10から起立して下方に折り曲げる。一方、ベルト部30を切離線32により閉塞部10及び折曲部20から切離して分離する。このとき、ベルト部30は、連結部31により折曲部20の一つの舌片21への連結を維持されている。また、このとき、ベルト部30の切離線32を、上記実施の形態1の別例1のように、折曲部20の折曲線23を設ける範囲でミシン目状に形成しておくと、舌片21を折曲した位置まで切離線32を切離すると共に、それ以降の部分は連結を維持することにより、ベルト部30の起点を舌片21の折曲位置にほぼ正確に合致させることができる。この状態で、折曲部貼着工程において、折曲部20の各舌片21を接着層3を介して配管Pの外周面に接着して貼着する。このとき、各舌片21には配管Pの外径に対応する位置に折曲線23が形成されているため、配管Pの外周面に正確に対応する位置で各舌片21を折曲して起立させることができ、配管Pの外周面に各舌片21を確実に密着させることができる。なお、これに伴い、閉塞部貼着工程で、閉塞部10をスラブの一側面で配管孔Hの周囲に貼着し、配管孔H周縁と配管P外周面との間の隙間を閉塞する。即ち、閉塞部10の裏面を天井スラブの天井面等における配管孔Hの周縁部に接着層3を介して接着して貼着し、閉塞部10及び折曲部20の舌片21の非折曲部分により、配管孔Hと配管P外周面との間の隙間を完全に閉塞する。
次に、図5(c)に示すように、閉塞部10及び折曲部20から切離したベルト部30を、配管Pの外周面に貼着した折曲部20の舌片21部分に巻付けるべく、その巻付けにおける起点部分である連結部31を変形して水平位置に移動する。次に、図5(d)に示すように、ベルト部貼着工程で、ベルト部30を配管Pの外周面に貼着した前記折曲部20の舌片21の外周に巻付けて、接着層を介して接着して貼着する。このとき、ベルト部30の切離線32を、上記実施の形態1の別例1のように、折曲部20の折曲線23を設ける範囲でミシン目状に形成しておくと、ベルト部30の起点(連結部31の始点)を舌片21の折曲位置にほぼ正確に合致させることができる。よって、ベルト部30の上側縁の始点位置(起点)から、下方に折曲した舌片21の基端(上端)にほぼ合致させ、ベルト部30の上側縁を下方に折曲した舌片21の基端(上端)に密接させた状態で、ベルト部30を舌片21に巻付けることができる。したがって、ベルト部30を配管P外周面に接着した各舌片21の上から確実に強固に巻付けて、配管Pに対する舌片21の接着強度を増大してその位置ずれや剥離等を確実に防止することができる。また、舌片21を配管Pの外周面に接着した際に生じる舌片21間の三角形状の隙間乃至スペースを、ベルト部30の幅の分だけ完全に被覆することができる。したがって、配管孔Hと配管Pとの間の隙間にモルタル等の充填材を充填する際に、その充填材が、舌片21間の三角形状の隙間から脱漏することを確実に防止することができる。更に、ベルト部30には長手方向に細かいピッチで罫線状の折曲溝34が形成されているため、ベルト部30を正確な円周状に湾曲することができ、配管Pの外周面上の舌片21に対してベルト部30を確実に密接して巻付けることができる。
ここで、ベルト部30は、上記のように配管Pの外周面上の舌片21の基端側に巻付けて、舌片21間の隙間を確実になくすようにしてもよいし、舌片21の先端側に巻付けて、舌片21の配管P外周面からの剥離等をより確実に防止するようにしてもよい。また、ベルト部30を配管P上の舌片21に巻付ける際に、所定長の連結部31が容易に変形するため、ベルト部30を任意の方向に屈曲または湾曲して変形することができ、ベルト部30の方向を自由に調整することができる。その結果、ベルト部30を配管P上の舌片21の任意の位置、即ち、基端側であっても先端側であっても、所望の位置に確実に巻きつけることができる。更に、上記のように、折曲部20の直径(特に最外側の折曲線23の直径)に合わせて、その全外周長以上の長さとなるよう、ベルト部30の長さ及び閉塞部10の長さを設定することにより、ベルト部30を配管P上の全ての舌片21に巻付けてそれらの間の隙間を完全に覆うことができる。また、上記のように、ベルト部30の幅を折曲部20の半径の10%以上に設定することで、より確実に、配管P上の舌片21間の隙間をベルト部30により覆うことができる。ここで、通常は、折曲部20の全て(5枚)の舌片21は、各舌片21の半径方向が配管Pの軸方向(上下方向)に略一致するよう、配管Pの外周面に折曲状態乃至直立状態で接着され、この状態で、それら(5枚の)舌片21の上からベルト部30が巻付けられる。しかし、折曲部20の舌片21のうち、ベルト部30の連結部31が連結される舌片21は、ベルト部の巻付け時に、その基端部を始点乃至起点として、ベルト部30と共に配管Pの外周面に巻付けるようにすることもできる。この場合、ベルト部30の連結部31が連結される舌片21は、ベルト部30の巻付け方向である配管Pの円周方向に傾斜するよう変形されて、隣接する舌片21や舌片21間の隙間に接着される。
このようにして、配管Pの半径方向一側の外周面に一方の配管隙間閉塞シートを固定したら、同様にして、配管Pの半径方向他側の外周面に他方の配管隙間閉塞シートを固定する。即ち、図5(a)及び図5(b)を参照して述べたと同様にして、図5(e)に示すように、他方の配管隙間閉塞シートを配管Pの外周面の半径方向他側に水平状態で対向配置し、その折曲部20の舌片21を切離すると共に配管Pの外周面に対応する位置で折曲し、更に、そのベルト部30を閉塞部10及び折曲部20から切離する。次に、図5(f)に示すように、折曲した舌片21を配管Pの半径方向他側の外周面に接着すると共に、閉塞部10を天井スラブの天井面等における配管孔Hの周縁部に接着する。そして、図5(c)及び図5(d)を参照して述べたと同様にして、ベルト部30を配管Pの半径方向他側の外周面に接着した舌片21の上から巻付けて接着する。このようにして、配管孔Hの周縁と配管Pの外周面との間に形成される隙間が、天井スラブ等のスラブの一側面(底面)側で対称配置した一対の配管隙間閉塞シートにより閉塞され、前記隙間へのモルタル等の充填材の充填が可能になる。即ち、実施の形態1は、同一構成の配管隙間閉塞シートを2枚、互いに180度反転して対称となるよう対向配置して組み合わせることで、1本の配管の半径方向両側面にそれぞれ貼着し、1つの配管孔の隙間を閉塞する。このとき、上記のように、折曲部貼着工程、閉塞部貼着工程及びベルト部貼着工程を一連の工程として行うことができ、ベルト部30の巻付けまで一連の動作で、配管隙間閉塞シートをスラブに対して迅速かつ簡単な作業で取付けることができる。即ち、略三角形状の配管Pへの接着面となる折曲部20の一端部(連結部31部分)と、配管Pの半周以上にわたって舌片21を固定できる長さのベルト部30とを一体に設けることによって、配管隙間の閉塞を2部材(2枚の同一構成の配管隙間閉塞シート)で構成することが可能であり、一連の作業中にベルト部30を配管Pの外周面上の舌片21の上から巻付けることが可能となる。その結果、高所での作業となる配管隙間の閉塞作業における作業工程数を削減することができる。
なお、このとき、スラブの配管孔Hの半径方向一側(180度)の周縁部には、一方の配管隙間閉塞シートの閉塞部10が接着され、スラブの配管孔Hの半径方向他側(反対側の180度)の周縁部には、他方の配管隙間閉塞シートの閉塞部10が接着されている。ここで、一方及び他方の配管隙間閉塞シートでは、ベルト部30を切離した後、閉塞部10の長手方向一側及び折曲部20の下側縁に、ベルト部30の外形に対応する帯状の隙間乃至空間が形成される。一方、両配管隙間閉塞シートの各々の閉塞部10の延設部15が、閉塞部10の下側縁の長手方向他側からベルト部30の幅で突出している。よって、実施の形態1では、一方の配管隙間閉塞シートの延設部15が、他方の配管隙間閉塞シートのベルト部30部分の隙間乃至空間に合致してその隙間乃至空間を埋めるようにして、スラブの配管孔Hの周縁部において半径方向他側部分まで延設して接着される。同様に、他方の配管隙間閉塞シートの延設部15が、一方の配管隙間閉塞シートのベルト部30部分の隙間乃至空間に合致してその隙間乃至空間を埋めるようにして、スラブの配管孔Hの周縁部において半径方向一側部分まで延設して接着される。したがって、配管隙間閉塞シートにベルト部30を一体的に設けことにより、ベルト部30の切離後に当該部分に対応する外形の隙間乃至空間が発生するが、この隙間乃至空間は閉塞部10の延設部15により完全に埋めることができ、スラブの配管孔Hの周縁部の360度にわたって確実に2枚の配管隙間閉塞シートを組み合わせて隙間なく接着することができる。
なお、特許文献2に開示のような1枚タイプの配管隙間閉塞シートを使用して、配管隙間の全周(360度)を閉塞する場合、スラブの配管隙間部分への施工時に、配管隙間閉塞シートの粘着面乃至接着面の面積が大きくなるため、粘着面同士が互いに粘着して作業の妨げとなる等、作業性の点で改善する余地がある。一方、本実施の形態のように、同一構成の2枚の配管隙間閉塞シートを対称配置して、配管隙間の半周(180度)ずつを閉塞する場合、粘着面の面積が相対的に小さくなるため、1枚タイプのような粘着面同士の粘着といった不具合は発生し難く、配管隙間の正確な位置に配管隙間閉塞シートを配置することができ、正確な施工が可能になると共に作業性が向上する。ここで、折曲部とベルト部とを別個に設けて2分割性とすることも考えられるが、この場合、配管隙間を完全に閉塞するのに必要な構成部材は、閉塞部及び折曲部からなる従来と同様の配管隙間閉塞シートが2枚と、配管Pの外周面に対向配置して接着した2枚の配管隙間閉塞シートの折曲部の全周(360度)に巻付けるための1本以上のベルト部との、合計3部材以上となる。したがって、この場合、別部材として用意したベルト部を、閉塞部及び折曲部からなる従来と同様の配管隙間閉塞シートの天井面や壁面への接着作業等が終わるまで、剥離紙を接着層に粘着して被覆した状態で保管しておく必要があり手間である。配管隙間閉塞シートによる配管隙間の閉塞作業は、天井面での作業のように高所での作業を要するため、部材数が多くなると安全面で好ましくない。これに対し、本実施の形態では、同一構成の2枚の配管隙間閉塞シートを対称配置して、閉塞部10及び折曲部20により配管隙間の全周(360度)を閉塞できると共に、一体化したベルト部30によりその閉塞状態を更に強固なものとすることができるため、作業性の向上及び部材点数の削減といった要請を同時に満足することができる。また、ベルト部30が折曲部20に一体的に連結されているため、ベルト部を別個に用意する場合と比較して、作業中にベルト部30を紛失する事態を確実に防止することができる。また、配管Pの外周面に折曲部20の舌片21を接着した後、直ちにベルト部30を配管P上の舌片21に巻付けることができる。
実施の形態2
図6は本発明の実施の形態2に係る配管隙間閉塞シートを示す平面図である。図7は本発明の実施の形態2に係る配管隙間閉塞シートを示す背面図である。なお、図6及び図7では、実施の形態1の各部材乃至部分に対応する各部材乃至部分には、実施の形態1の参照番号に「100」を加算した参照番号を付して、その詳細な説明を省略している。
図6及び図7に示すように、実施の形態2に係る配管隙間閉塞シートは、折曲部120の直径を実施の形態1の場合より大きくしたタイプのものに具体化される。実施の形態2に係る配管隙間閉塞シートのその他の構成は、実施の形態1に係る配管隙間閉塞シートの構成と同様である。詳細には、実施の形態2では、折曲部120の直径の増大に合わせて、折曲部120の舌片121の長さ(半径)が大きくなり、かつ、小半円部124の半径も大きくなっている。また、閉塞部120の外形寸法(全長及び全幅)は実施の形態1の場合と同様であるが、折曲部120の直径の増大に合わせて、閉塞部110の下側縁における折曲部120両側部分の長さが短くなっている。よって、閉塞部110の延設部115の長さも短くなっている。一方、ベルト部130の長さも、折曲部120の直径の増大に合わせて、大きくなっている。また、ベルト部130の幅も、折曲部120の直径の増大により、配管への接着時に隣接する舌片間に形成される隙間の寸法が大きくなるため、これに合わせて大きくなっている。例えば、ベルト部130は、実施の形態1で述べたように、折曲部120の半径寸法の約10%以上の幅を有する帯状に形成することが好ましい。また、ベルト部130の長さは、実施の形態1の場合と同様、閉塞部110の一側(図1の右側)の全長及び折曲部の下側縁の全長にわたる長さを有し、折曲部120の舌片121を配管の外周面に貼着したときに、隣接する舌片121間に形成される逆三角形状の隙間の全ての全体を覆うようになっている。即ち、折曲部120の5枚の舌片121を配管の外周面に貼着したときに形成される5枚の舌片121間の合計4個の逆三角形状の隙間を、ベルト部130が完全に覆うようになっている。なお、より具体的には、ベルト部130は、図6及び図7の例では、折曲部120の直径の約1.57倍(円周率3.14の1/2)の長さ未満の長さとなっており、折曲部120の舌片121を切離線122で分離して最外側の折曲線123で折曲した場合(即ち、最大径の配管の場合)は、配管の外周面の半周未満にわたって巻き回されることになるが、配管に貼着した全ての舌片に巻き付けてそれらの間の隙間を全て完全に覆うことが可能である。
上記のように構成した実施の形態2に係る配管隙間閉塞シートは、実施の形態1に係る配管隙間閉塞シートと同様にして使用することができ、同様の作用及び効果を発揮する。
実施の形態3
図8は本発明の実施の形態3に係る配管隙間閉塞シートを概略的に示す平面図である。なお、図8では、実施の形態1の各部材乃至部分に対応する各部材乃至部分には、実施の形態1の参照番号に「200」を加算した参照番号を付して、その詳細な説明を省略している。
図8に示すように、実施の形態3に係る配管隙間閉塞シートは、実施の形態1のように閉塞部10に延設部15を設けることなく、閉塞部210の他側部(ベルト部230の基端より左側の部分)を四分楕円円弧状または流線形状の凹部216としている。また、閉塞部210の凹部216とベルト部230の基端との間には、凹部216の形状に対応して略対称形状の四分楕円円弧状または流線形状となる変形許容部217が設けられている。更に、ベルト部230の切離線232は、閉塞部210及び折曲部の下側縁全体に連続して破線スリット状または鎖線スリット状に設けられ、ベルト部230の基端まで連続して切離線232を切離できるようになっている。切離線232をベルト部230の基端まで切離した状態で、ベルト部230は、その基端の前記閉塞部210との境界線部分で、前記閉塞部210の変形許容部217に切離不能に連結されている。即ち、実施の形態3では、実施の形態1または2のように、ベルト部30,130の長手方向の一部に連結部31,131を設けると共にベルト部30,130の基端の幅方向に延びる貫通スリット状の境界線32a,132aを設けるのではなく、ベルト部230の長手方向全体を切離線232により連続して切離自在とすると共に、ベルト部230の基端の幅方向部分を閉塞部210の変形許容部217に連結している。これにより、実施の形態3では、閉塞部210の変形許容部217が、切離したベルト部230を閉塞部210に連結するための連結部として機能する。実施の形態3に係る配管隙間閉塞シートのそれ以外の構成は、実施の形態1に係る配管隙間閉塞シートの構成と同様とすることができる。
実施の形態3に係る配管隙間閉塞シートは、実施の形態1及び2の場合と同様、2枚の同一構成のものを配管の半径方向両側に対称配置して、各々の閉塞部210をスラブの配管孔周縁部に接着すると共に、各々の折曲部220の舌片221を切離線222で分離して所定の半径方向位置で下方に折曲し、配管の外周面に接着することにより、配管隙間を完全に閉塞する。また、ベルト部230を切離線232により閉塞部210及び折曲部220の下側縁から切離し、配管の外周面に接着した舌片221の上から巻付ける。このとき、切離したベルト部230の連結部として機能する閉塞部210の変形許容部217が、ベルト部230の起点部分を構成すると共に自由な変形を許容する。したがって、ベルト部230を任意の方向に屈曲または湾曲して変形することができ、ベルト部230の方向を自由に調整することができる。その結果、ベルト部230を配管上の舌片221の任意の位置、即ち、基端側であっても先端側であっても、所望の位置に確実に巻きつけることができる。なお、これ以外にも、実施の形態3に係る配管隙間閉塞シートは、実施の形態1及び2の場合と同様の作用及び効果を発揮する。
実施の形態4
図9は本発明の実施の形態4に係る配管隙間閉塞シートを概略的に示す平面図である。図10は本発明の実施の形態4に係る配管隙間閉塞シートを分割した状態を概略的に示す平面図である。なお、図9及び図10では、実施の形態1の各部材乃至部分に対応する各部材乃至部分には、実施の形態1の参照番号に「300」を加算した参照番号を付して、その詳細な説明を省略している。
実施の形態1乃至3に係る配管隙間閉塞シートでは、ベルト部30,130,230が閉塞部10,110,210の下側縁の一側部から折曲部20,120,220の下側縁に沿って平行に延設されているが、実施の形態4に係る配管隙間閉塞シートでは、図9及び図10に示すように、ベルト部330は、閉塞部310の幅方向または折曲部320の半径方向と直交して延設されている。詳細には、閉塞部310は、主部311及び一対の突出部312を有し、その内側に半円形の凹部311aを形成した平面略チャンネル状をなす。主部311は、天井スラブの天井面等、スラブの一側面で配管孔の周囲に約180度の角度範囲にわたって貼着されるよう延設されている。即ち、主部311は、実施の形態1乃至3の閉塞部10,110,210と同様の形状を有する。また、左右一対の突出部312は、閉塞部310の主部311の延設方向両側から、主部311の長手方向(図9及び図10の左右方向)と直交する方向(図9及び図10の上方または下方)に突出して延設されている。一方、折曲部320は、平面略チャンネル状の閉塞部310の主部311の内側の半円形の凹部311aにおいて、主部311の延設角度範囲(約180度)以下の角度範囲にわたって延設された略円弧板状をなす。即ち、折曲部320は、主部311の内部の半円形の凹部311aの周縁の一端または直径の一方側(図中、上側の配管隙間閉塞シートでは左側、下側の配管隙間閉塞シートでは右側)において、凹部311aの直径方向乃至半径方向に延びる切離線322aから、反対側の切離線322bまで、主部311の凹部311aの直径の他方側へと凹部311aの円周方向に約135度の角度範囲で延びる円弧状をなす。更に、折曲部320は、その所定角度(約135度)の略円弧板状を、切離線322により複数の扇状に切離自在に区画して複数(3つ)の舌片321を形成している。
ベルト部330は、閉塞部310の主部311の内側の凹部311aの片側で、折曲部320の延設方向一端から突出部312と略同一方向に突出する帯状をなすと共に、閉塞部310の主部311の凹部311aの周縁に切離不能(即ち、通常の手指等による外力では切離不能となるよう)に連結される連結部331を有している。詳細には、ベルト部330は、略円弧板状の折曲部320の切離線322bに密接配置された傾斜状の基端縁を有し、その基端縁から突出部312と同一方向に直線状に延びると共に、突出部312の先端から更に所定長突出している。ベルト部330の連結部331は、主部311の凹部311aの周縁のうち、前記折曲部320の切離線322bから凹部311aの周縁の他端までの約45度の角度範囲の部分に設けられ、同範囲部分で主部311の凹部311aの周縁に切離不能に連結されている。また、ベルト部330は、不使用時には、主部311の凹部311aの周縁の他端から突出部312の内側縁全体に沿って延びる破線スリット状または鎖線スリット状の切離線332により、突出部312に連結され、使用時に切離線332を前記連結部331まで切離することにより、突出部312から分離できるようになっている。更に、ベルト部330のうち、連結部331を設ける角度範囲の部分、即ち、約45度の角度の扇状部分は、切離線322bにより折曲部320から分離され、折曲部320の舌片321と同様の舌片部335を構成する。よって、実施の形態3では、折曲部320の舌片321が配管の外周面に接着されるが、同様に、ベルト部330の舌片部335も配管の外周面に接着され、舌片321及び舌片部335で、配管の外周面を合計180度の角度範囲で包囲できるようになっている。このとき、上記各実施の形態と同様、折曲部320の各舌片321を所定の半径方向位置で図示しない折曲線に沿って折曲すると共に、ベルト部330の舌片部335にも、配管の直径に対応する所定の半径方向位置に複数の折曲線を形成して、所定の折曲線に沿って折曲することが好ましい。更に、舌片部335に連続するベルト部330の他の部分にも、舌片部335に形成した折曲線に連続する折曲線を形成して、ベルト部330全体を配管の直径に対応する位置で折曲するようにしてもよい。
ベルト部330の幅は、主部311の凹部311aの半径と同一寸法、即ち、折曲部320の半径と同一寸法となっている。また、ベルト部330の突出部312先端からの突出長は、ベルト部330を設けない突出部312側に形成される矩形状の凹部313の長さと同一長さとする。これにより、実施の形態4の配管隙間閉塞シートは、図9に示すように、同一構成のものを2枚対称配置し、各々の配管隙間閉塞シートのベルト部330の周縁(内外側縁及び先端縁)を相手方の閉塞部の凹部313の周縁に密接した状態で、それらをミシン目状等の破線スリット状または鎖線スリット状の切離線により、分離自在に連結して一体化することができる。そして、使用時には、図10に示すように、2枚の配管隙間閉塞シートを切離線により分離して、配管の外周面に反対方向からそれぞれ接着して配管隙間を閉塞することができる。ここで、実施の形態1乃至3では、ベルト部30,130,230は、当該ベルト部30,130,230を連結部31,131,231により連結した折曲部20,120,220の舌片21,121,221に巻付けるようにした。しかし、実施の形態4では、これと反対に、ベルト部330は、配管の外周面において反対側に接着した配管隙間閉塞シートの折曲部320の舌片321及び当該配管隙間閉塞シートのベルト部330の舌片部335に巻付けるようになっている。よって、ベルト部330の長さは、折曲部320の舌片321を配管外周面に接着した際に、反対側の配管隙間閉塞シートの全ての舌片321及び舌片部335間の隙間を覆うことができるような長さに設定することが好ましい。なお、ベルト部330の長さは、突出部の長さを増減することで増減することができる。
実施の形態4に係る配管隙間閉塞シートは、実施の形態1乃至3の場合と同様、2枚の同一構成のものを配管の半径方向両側に対称配置して、各々の閉塞部310をスラブの配管孔周縁部に接着すると共に、各々の折曲部320の舌片321及びベルト部330の舌片部335を切離線322で分離して所定の半径方向位置で下方に折曲し、配管の外周面に接着する。また、2枚の配管隙間閉塞シートの閉塞部310を、それぞれ、配管の半径方向両側で、配管孔の周縁部に接着する。このとき、配管の主部311が対応する配管孔の周縁部の半分(180度)の部分を閉塞すると共に、一対の突出部312が、主部311の両側で、配管孔の反対側の周縁部まで延びて接着される。これにより、2枚の配管隙間シートにより配管隙間を完全に閉塞することができる。また、配管の半径方向一側に接着した一方の配管隙間閉塞シートのベルト部330を切離線332により閉塞部310の突出部312から切離し、配管の半径方向他側に接着した他方の配管隙間閉塞シートにおいて配管の外周面に接着した舌片321の上から巻付ける。なお、実施の形態4に係る配管隙間閉塞シートは、実施の形態1乃至3の場合と同様の作用及び効果を発揮する。
ところで、本発明に係る配管隙間閉塞シートは、任意のスラブに形成される配管隙間の閉塞に適用することができる。また、折曲部は、任意の位置で折曲自在となるよう柔軟性を有すれば、折曲線は必ずしも設けなくてもよい。同様に、ベルト部も、任意の位置で折曲自在となるよう柔軟性を有すれば、折曲溝は必ずしも設けなくてもよい。更に、閉塞部の形状、折曲部の形状、舌片の形状、ベルト部の形状は上記形状に限定されるものではない。
また、本発明に係る配管隙間閉塞シートを構成する板材は、所定の柔軟性と強度とを有する限りにおいて、上記各実施の形態の板材以外の構成とすることができる。例えば、上記各実施の形態において、板材のアルミ箔2は、板材の柔軟性を損なわずに板材に所定の強度を付与する等のために設けられているが、上記各実施の形態の板材からアルミ箔2を省略して、所定の柔軟性及び強度を有するシート材1の裏面に接着層3と剥離紙4とを設けた構成としてもよい。この場合、ベルト部30の折曲溝等、アルミ箔2の箔押し部分に対応する部分は、シート材1の表面を直接押圧して変形乃至陥没することにより形成する。なお、上記各実施の形態は、閉塞部、折曲部、ベルト部を同一の材質により一体形成したが、閉塞部、折曲部、ベルト部をそれぞれ別の材質により形成することも可能である。
上記実施の形態では、配管隙間閉塞シートを2枚構成としているが、1枚の配管隙間閉塞シートにより配管隙間を360度閉塞する構成としてもよい。この場合、単一の閉塞部及び単一の折曲部が、スラブの一側面における配管孔の周囲の360度にわたって円周方向に延設して貼着され、配管孔周縁と配管外周面との間の隙間を閉塞する。また、本発明に係る配管隙間閉塞シートは、配管隙間を180度の角度範囲で閉塞するものを2枚使用する以外に、3枚以上の配管隙間閉塞シートを合計360度の角度範囲となるよう組み合わせて、それらにより配管隙間(360度)を閉塞するよう構成してもよい。この場合、各配管隙間閉塞シートは、スラブの一側面における配管孔の周囲の所定角度範囲にわたって貼着されて配管孔周縁と配管外周面との間の隙間を閉塞する閉塞部と、前記閉塞部の内側において前記所定角度範囲に対応する範囲にわたって設けられ、複数の略扇形の舌片を隣接配置してなると共に、前記配管孔に挿通した配管の外周面に対応する半径方向位置で前記舌片を起立して折り曲げることにより前記配管の外周面に貼着される折曲部と、前記閉塞部及び前記折曲部の少なくともいずれか一方に連結され、前記配管の外周面に貼着した前記折曲部の舌片の外周に巻き付けて貼着されるベルト部とを備える構成となる。
また、ベルト部の長さは、舌片に巻付け可能な限りにおいて任意の長さとすることができる。一方、閉塞部の長さ(図1の左右寸法)は、ベルト部の長さを確保するため、ベルト部の必要な長さに応じて決定することが好ましい。また、実施の形態1乃至3において、ベルト部は、少なくとも折曲部の弦となる下側縁にわたって延設することが好ましい。更に、実施の形態1乃至3において、ベルト部の連結部は、折曲部の下側縁ではなく、閉塞部側、例えば、閉塞部の延設部に切離不能(即ち、通常の手指等による外力により切離されないよう)に連結することもできる。例えば、実施の形態1において、ベルト部30の基端と延設部15との間のスリットからなる境界線32a部分を連結部とすることもできる。加えて、本発明では、ベルト部の幅も、任意の幅とすることができる。また、実施の形態1乃至3においても、実施の形態4のように、折曲部の舌片を配管の外周に貼着し、当該折曲部に一部を連結した前記ベルト部を、配管の半径方向反対側で配管の外周に貼着した他方の配管隙間閉塞シートの折曲部の舌片の外周に巻き付けて貼着するようにすることも可能である。更に、実施の形態1乃至3の配管隙間閉塞シートを2枚、互いのベルト部の外側縁(折曲部への連結側である切離線と反対側の側縁)で分離自在に連結して一体化してもよい。また、折曲部の舌片及びベルト部は、上記各実施の形態のような切離線を形成することなく、箔押し等による溝状のもののみを形成して、使用時にカッター等の工具を利用して切離するようにしてもよい。或いは、折曲部の舌片及びベルト部は、予め切離しておいてもよい。即ち、折曲部の舌片及びベルト部は、スリット状の切離線により使用時に手指により切離したり、スリットを設けずに工具により切離したり、予め切離しておいたり、任意の態様で連結しておくことができる。
図1は本発明の実施の形態1に係る配管隙間閉塞シートを示す平面図である。 図2は本発明の実施の形態1に係る配管隙間閉塞シートを示す背面図である。 図3は本発明の実施の形態1に係る配管隙間閉塞シートを示す側面図である。 図4は本発明の実施の形態1に係る配管隙間閉塞シートのコーナー部を拡大して示す側面図である。 図5は本発明の実施の形態1に係る配管隙間閉塞シートによる配管隙間閉塞方法を示す斜視図であり、(a)は配管の外周面の半径方向一側に一方の配管隙間閉塞シートを対向配置した状態、(b)は一方の配管隙間シートの折曲部の舌片を起立して配管外周面に貼着すると共にベルト部を切離した状態、(c)は切離したベルト部を配管外周面に貼着した折曲部の舌片に巻付けるべく起点を変形して水平位置に移動した状態、(d)は切離したベルト部を配管外周面に貼着した折曲部の舌片に巻付けた状態、(e)は配管の外周面の半径方向他側に他方の配管隙間閉塞シートを対向配置した状態、(f)は他方の配管隙間シートの折曲部の舌片を起立して配管外周面に貼着すると共にベルト部を切離した状態をそれぞれ示す。 図6は本発明の実施の形態2に係る配管隙間閉塞シートを示す平面図である。 図7は本発明の実施の形態2に係る配管隙間閉塞シートを示す背面図である。 図8は本発明の実施の形態3に係る配管隙間閉塞シートを概略的に示す平面図である。 図9は本発明の実施の形態4に係る配管隙間閉塞シートを概略的に示す平面図である。 図10は本発明の実施の形態4に係る配管隙間閉塞シートを分割した状態を概略的に示す平面図である。
符号の説明
1:シート材、2:アルミ箔、3:接着層、4:剥離紙
10,110,210,310:閉塞部
20,120,220,320:折曲部
21,121,221,321:舌片
22,122,222,322:切離線、23:折曲線
30,130,230,330:ベルト部
31,131,331:連結部
32,132,232,332:切離線、34:折曲溝(折曲用の溝)
311:主部、311a:凹部、312:突出部
322a:切離線、322b:切離線
A:幅、B:半径寸法、H:配管孔、P:配管

Claims (14)

  1. スラブに設けた配管孔に配管を挿通した際に形成される配管孔周縁と配管外周面との間の隙間を当該スラブの一側面側で閉塞して、前記隙間への充填材の充填を可能にする配管隙間閉塞シートであって、
    スラブの一側面で配管孔の周囲に貼着されて配管孔周縁と配管外周面との間の隙間を閉塞する閉塞部と、
    前記閉塞部の内側に一体形成され、前記配管孔に挿通した配管の外周面に対応する半径方向位置で前記閉塞部から起立して折り曲げることにより前記配管の外周面に貼着される複数の舌片からなる折曲部と、
    前記閉塞部及び前記折曲部の少なくともいずれか一方に連結され、その連結を一部維持した状態で分離されると共に前記配管の外周面に貼着した前記折曲部の外周に巻き付けて貼着されるベルト部と
    を備えることを特徴とする配管隙間閉塞シート。
  2. 前記閉塞部、前記折曲部及び前記ベルト部は、可撓性を有するシート材と、前記シート材の一側面に設けたアルミ箔と、前記シート材の他側面に設けた接着層と、前記接着層を被覆する剥離紙とを有する板材により一体形成され、前記閉塞部、前記折曲部及び前記ベルト部に区画して所定位置で折曲または切離できるようにしたことを特徴とする請求項1記載の配管隙間閉塞シート。
  3. 前記閉塞部は、前記スラブの一側面で前記配管孔の周囲に約180度の角度範囲にわたって貼着されるよう円周方向に延設され、
    前記折曲部は、前記閉塞部の内側において前記角度範囲に対応して約180度の角度範囲にわたって設けられ、全体として略半円形板状とされると共に、その半円形板状を複数の扇状に分離自在に区画して前記舌片を形成し、
    前記ベルト部は、前記略半円形板状の折曲部の舌片の一つに連結されて、当該ベルト部の前記折曲部からの分離時にも前記舌片への当該ベルト部の連結を維持する連結部を有することを特徴とする請求項1または2記載の配管隙間閉塞シート。
  4. 前記閉塞部は、前記スラブの一側面で前記配管孔の周囲に約180度の角度範囲にわたって貼着されるよう円周方向に延設された部分を有し、
    前記折曲部は、前記閉塞部の内側において前記角度範囲に対応して約180度の角度範囲にわたって設けられ、全体として略半円形板状とされると共に、その半円形板状を複数の扇状に分離自在に区画して前記舌片を形成し、
    前記ベルト部は、前記略半円形板状の折曲部の外側で当該折曲部の弦となる外側縁に沿って延設されると共に、その一部を前記閉塞部または前記折曲部に連結した状態で前記折曲部から分離自在とされることを特徴とする請求項1または2記載の配管隙間閉塞シート。
  5. 前記折曲部の舌片は、配管の半径の相違に対応して所定の半径方向位置に略円弧状の折曲線を有し、各折曲線に沿って折り曲げ自在とされ、
    前記ベルト部は、前記折曲部の舌片の半径方向最内側の折曲線まで連続して長手方向に分離自在なよう前記折曲部の弦となる外側縁に沿って連結されると共に、前記折曲部の舌片の半径方向最内側の折曲線から半径方向最外側の折曲線までの範囲では、前記舌片の各折曲線に対応する位置まで分離し、かつ、その位置で分離停止自在となるよう、前記折曲部の弦となる外側縁に沿って連結されて、前記折曲部の舌片に対する巻付け起点を移動自在となっていることを特徴とする請求項4記載の配管隙間閉塞シート。
  6. 前記折曲部の舌片を配管の外周に貼着し、当該折曲部に一部を連結した前記ベルト部を、配管の外周に貼着した当該折曲部の舌片の外周に巻き付けて貼着するようにしたことを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項記載の配管隙間閉塞シート。
  7. 前記ベルト部は、前記折曲部の舌片を配管の外周面に貼着したときに隣接する舌片間に形成される隙間のうちの少なくとも直近の一つの隙間の全体を覆う長さを有することを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1項記載の配管隙間閉塞シート。
  8. 前記ベルト部は、前記折曲部の舌片を配管の外周面に貼着したときに隣接する舌片間に形成される隙間の全てを覆う長さを有することを特徴とする請求項3乃至6のいずれか1項記載の配管隙間閉塞シート。
  9. 前記ベルト部は、前記折曲部の半径寸法の約10%以上の幅を有する帯状に形成されることを特徴とする請求項3乃至8のいずれか1項記載の配管隙間閉塞シート。
  10. 前記ベルト部の表面には、長手方向に直交する折曲用の溝が、長手方向に一定間隔を置いて複数形成されていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項記載の配管隙間閉塞シート。
  11. 請求項3乃至9のいずれか1項記載の配管隙間閉塞シートを2枚、互いのベルト部の外側縁で分離自在に連結して一体化してなることを特徴とする配管隙間閉塞シート。
  12. 前記閉塞部は、前記スラブの一側面で前記配管孔の周囲に約180度の角度範囲にわたって貼着されるよう延設された主部と、前記主部の延設方向両側から突出する一対の突出部とを有し、その内側に凹部を形成した平面略チャンネル状をなし、
    前記折曲部は、前記閉塞部の主部の内側の凹部において、前記閉塞部の主部の角度範囲以下の角度範囲にわたって延設されると共に、複数に分離自在に区画されて前記複数の舌片を形成し、
    前記ベルト部は、前記閉塞部の主部の内側の凹部の片側で、前記折曲部の延設方向一端から前記突出部と略同一方向に突出する帯状をなすと共に、前記閉塞部の主部の凹部の周縁に連結されて、当該ベルト部の前記折曲部からの分離時にも前記舌片への当該ベルト部の連結を維持する連結部を有する
    ことを特徴とする請求項1または2記載の配管隙間閉塞シート。
  13. 請求項12記載の配管隙間閉塞シートを2枚対称配置し、各々のベルト部の周縁を分離自在に連結して一体化してなることを特徴とする配管隙間閉塞シート。
  14. 請求項1乃至13のいずれか1項記載の配管隙間閉塞シートを使用し、スラブに設けた配管孔に配管を挿通した際に形成される配管孔周縁と配管外周面との間の隙間を当該スラブの一側面側で閉塞して、前記隙間への充填材の充填を可能にする配管隙間閉塞方法であって、
    前記折曲部の舌片をスラブの配管孔に挿通した配管の外周面に対応する半径方向位置で前記閉塞部から起立して折り曲げて前記配管の外周面に貼着する折曲部貼着工程と、
    前記閉塞部をスラブの一側面で配管孔の周囲に貼着し、配管孔周縁と配管外周面との間の隙間を閉塞する閉塞部貼着工程と、
    前記ベルト部を前記配管の外周面に貼着した前記折曲部の外周に巻付けて貼着するベルト部貼着工程と
    を備えることを特徴とする配管隙間閉塞方法。
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