JPH06272790A - 開口部閉塞部材および開口部閉塞工法 - Google Patents

開口部閉塞部材および開口部閉塞工法

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JPH06272790A
JPH06272790A JP4269429A JP26942992A JPH06272790A JP H06272790 A JPH06272790 A JP H06272790A JP 4269429 A JP4269429 A JP 4269429A JP 26942992 A JP26942992 A JP 26942992A JP H06272790 A JPH06272790 A JP H06272790A
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JP
Japan
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opening
pipe
closing member
floor slab
opening closing
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JP4269429A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Noguchi
口 博 司 野
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TOHO KENZAI KK
Original Assignee
TOHO KENZAI KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 作業の簡易性と迅速性を向上させ得ると共
に、効果的に開口部を閉塞し得る開口部閉塞部材及び開
口部閉塞工法に関するものである。 【構成】 開口部閉塞部材1は、床スラブSに開設した
配管孔Hと該配管孔Hに配設された配管Pとの開口部の
底面全体を閉塞可能に、床スラブS底面と配管Pに固着
するに必要な展開形状を分割した平板状に形成され、か
つ分割線の中央を中心として配管Pに適合可能に配管部
が形成されることで構成されている。 【効果】 開口部閉塞部材が嵩ばらない形状であり、運
搬容易であると共に物流コストや管理コストを低減でき
る。また、予備作業として配管サイズに合わせ折曲案内
部を折曲形成できる為、現場施工が容易かつ迅速とな
り、建築コストを安くできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、開口部閉塞部材および
開口部閉塞工法に関し、特に作業の簡易性と迅速性を向
上させ得ると共に、配管の大きさの相違に適切に対応し
て迅速に開口部を閉塞し得る開口部閉塞部材および開口
部閉塞工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図11に良く示されているよう
に、建築物等の構築物の床スラブSには、上下水道や電
気、ガス等の配管Pが配設されるが、配管Pの大きさが
一定でないことから、床スラブSには配管Pより大きめ
の配管孔Hが形成されており、配管孔Hに配管Pを配設
後に、配管孔Hと床スラブSとの開口部Cをモルタル等
の閉塞材Bにより閉塞するようにしていた。
【0003】そして、該開口部Cを閉塞材Bによって閉
塞するに際しては、床スラブSの底面に、閉塞材Bを担
持する平坦状の閉塞板Nを釘等の接合部材を介して固着
した後、閉塞板Nの上面の開口部Cに閉塞材Bを充填し
ていた。
【0004】しかしながら、配管Pの大きさが一定でな
いことから、該配管Pの大きさに適合する多種類のサイ
ズの閉塞板Nを用意し、その都度配管Pの大きさに適合
する大きさの閉塞板Nを選択摘出しなければならず、作
業が煩雑であるばかりでなく、部品管理も複雑となり、
しかも製品コストがアップするという問題点があった。
また、建築現場において、閉塞板Nを釘等の接合部材
を介して固着する作業は、足場が悪いことや無理な姿勢
で作業をすること等から、作業の容易性や迅速性に欠
け、施工費も高くなるという問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術の
問題点に鑑み、本発明の主な目的は、開口部閉塞部材を
特定の構成とすることによって、構造が簡単で、しかも
容易かつ確実に床スラブと配管との開口部の閉塞施工を
行なうことが出来ると共に、作業時の容易性と迅速性を
向上させることができ、閉塞板のサイズを可及的に少な
くし、配管の大きさに幅広く対応できるようにすること
で、製品コストと施工費とを下げ、建築コストを安くす
ることができるようにした開口部閉塞部材および開口部
閉塞工法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的は、本発
明によれば、床スラブに開設した配管孔と、該配管孔に
配設された水道、電気、ガス等の配管との開口部の底面
全体を閉塞可能に、床スラブ底面と配管に固着するに必
要な展開形状を分割線に沿って分割した平板状に形成さ
れ、かつ該分割線の略中央を中心として配管に適合可能
に配管部が形成され、さらに該床スラブと配管との開口
部を閉塞するモルタル等の閉塞材を担持し得る折曲自在
な板材からなることを特徴とする開口部閉塞部材、およ
び開口部閉塞部材を使用して床スラブと配管との開口部
を閉塞する場合において、 (1)まず、分割形成された一の開口部閉塞部材の折曲
案内部を配管のサイズに適合するように、切込部で分離
させて、剥離紙側が配管側になるように分割同心円形の
凹線に沿って折曲する。 (2)次に、開口部閉塞部材の剥離紙を剥離して接着剤
の塗布面を露出させる。 (3)つづいて、配管の外側に開口部閉塞部材の配管部
を適合させ、接着剤を介して固着させる。 (4)さらに、開口部閉塞部材の接着剤の塗布面を床ス
ラブ(又は金属構造材)の底面に適合させ、接着剤を介
して固着させる。
【0007】このようにして、床スラブ(又は金属構造
材)に形成されている配管孔と、該配管孔に配設されて
いる配管との開口部の底面の一部を、分割形成された一
の開口部閉塞部材により閉塞する。 (5)次に、上記配管孔と配管との開口部の底面の残部
を、分割形成された他の開口部閉塞部材を使用して、上
記と同要領にて閉塞することによって、配管孔と配管と
の開口部の底面の全体を閉塞する。 (6)つづいて、配管孔と配管との開口部にモルタル等
の閉塞材を充填することにより、該閉塞材を開口部閉塞
部材で担持し、該開口部を閉塞することを特徴とする開
口部閉塞工法、を提供することにより達成することがで
きる。
【0008】
【作用】このような目的は、本発明によれば、開口部閉
塞部材を床スラブSの配管孔Hに配設した配管Pと床ス
ラブS(又は床スラブ底面に配設された金属構造材M)
の底面とに適合固着し得る特定の構成とすることによっ
て、床スラブ(及び金属構造材)と配管との開口部を簡
単かつ確実に閉塞することができる。
【0009】すなわち、開口部閉塞部材は、多種類のサ
イズの配管Pに適合できるように分割形成されている
為、剥離紙を剥がして開口部閉塞部材の接着剤塗布面を
露出させた後、該分割形成されている個々の開口部閉塞
部材の接着剤塗布面を夫々配管Pの外径と床スラブS
(又は床スラブ底面に配設された金属構造材M)の底面
とに適合させ、接着剤を介して接着させることで、分割
形成されている個々の開口部閉塞部材を配管Pと床スラ
ブSとに夫々適合させることが出来、両者間には間隙や
空間部が生じないようになり、次工程であるモルタル等
の閉塞材Bの充填が容易となる。
【0010】また、開口部閉塞部材は、分割形成されて
いる為、該分割形成された一の開口部閉塞部材を配管P
と床スラブSとに適合固着させて、配管孔Hと配管Pと
の開口部Cの一部を閉塞した後、分割形成された他の開
口部閉塞部材を上記と同要領にて、配管Pと床スラブS
とに適合固着させて、配管孔Hと配管Pとの開口部Cの
残部を閉塞することで、配管孔Hと配管Pとの開口部C
の全体を閉塞することが出来、現場では特別の作業を要
する事なく、開口部閉塞部材を配管Pの外側と床スラブ
Sの底面とに適合固着させるだけで良く、容易かつ迅速
に施工することができる。
【0011】
【実施例】以下に添付の図面を参照して、本発明を特定
の実施例について詳述する。
【0012】図1〜図3は、本発明の第一実施例を示
し、開口部閉塞部材1は、同図に良く示されているよう
に、正方形を2分割した長方形の板材からなり、床スラ
ブS(又は床スラブSの底面に配設されているデッキプ
レート等の金属構造材M)の底面と、床スラブSの配管
孔Hに配設した配管Pとに、固着されると共に、該配管
孔Hと配管Pとの開口部Cを閉塞するモルタル等の閉塞
材Bを担持する。
【0013】該開口部閉塞部材1は、合成樹脂材等の折
曲自在な板材からなる基板2と、該基板2の底面全面に
渡って塗布された接着剤Aと、さらに該接着剤Aの塗布
面に貼付されている基板2と略同一の大きさの剥離紙3
とからなる。
【0014】また、該開口部閉塞部材1は、床スラブS
(又は床スラブSの底面に配設されているデッキプレー
ト等の金属構造材M)の底面の形状に適合可能な大きさ
の正方形を、端面Eに平行な分割線4で2分割した長方
形状に形成されている。
【0015】さらに、開口部閉塞部材1は、上記分割線
4の中央を配管Pの中心として、床スラブS(及び金属
構造材M)の配管孔Hに配設される水道、電気、ガス等
の配管Pに適合可能な配管部5が形成されている。
【0016】該配管部5は、配管Pの外径と略同一径に
なるように形成された折曲案内部6と、該折曲案内部6
を折曲する際の案内となる案内穴7と、該案内穴7と折
曲案内部6とに連続して放射状に切込形成された複数
(本実施例では3箇所)の切込部8を備えてなり、床ス
ラブS(又は金属構造材M)底面に開口部閉塞部材1を
固着する際に、配管Pに適合固着される。
【0017】この折曲案内部6は、多数サイズの配管P
に適合固着出来るように、上記分割線4の中央を中心と
する多数サイズの同心円形を2分割した略半同心円形に
形成された多数(本実施例にあっては5本)の凹線9が
設けられることで形成されている。
【0018】また、上記案内穴7は、上記分割線4の中
央を中心として、上記最小サイズの凹線9より小さな径
で、円形を2分割した半円形に形成されている。
【0019】さらに、上記切込部8は、案内穴7と折曲
案内部6とに連続して放射状に切込形成された複数(本
実施例では3箇所)の直線の切込線10からなる。
【0020】尚、この開口部閉塞部材1は、上記実施例
の正方形を2分割した半正方形である長方形状のものに
限られることなく、後記する菱形を2分割した半菱形で
ある三角形のものや、半円形のものや半多角形(例えば
半八角形)としたものであっても良い。
【0021】次に、上記実施例に係る開口部閉塞部材を
使用して、開口部を閉塞する工法を図4〜図9に基づい
て詳述する。
【0022】すなわち、開口部閉塞部材1と閉塞材Bを
用いて、開口部Cを閉塞する場合においては、 (1)まず、図4に良く示されているように、分割形成
された一の開口部閉塞部材1の折曲案内部6を配管Pの
サイズに適合するように、切込部8で分離させて、剥離
紙側が配管側になるように分割同心円形の凹線9に沿っ
て、略半円形に折曲する。 (2)次に、図5に良く示されているように、開口部閉
塞部材1の剥離紙3を剥離して接着剤Aの塗布面を露出
させる。 (3)つづいて、図6に良く示されているように、配管
Pの外側に開口部閉塞部材1の配管部5を適合させ、接
着剤Aを介して固着させる。 (4)さらに、図7に良く示されているように、開口部
閉塞部材1の接着剤Aの塗布面を床スラブS(又は金属
構造材M)の底面に適合させ、接着剤Aを介して固着さ
せる。
【0023】このようにして、床スラブS(又は金属構
造材M)に形成されている配管孔Hと、該配管孔Hに配
設されている配管Pとの開口部Cの底面の半分を、上記
分割形成された一つの開口部閉塞部材1により閉塞す
る。 (5)次に、上記配管孔Hと配管Pとの開口部Cの底面
の残り半分を、上記分割形成されたもう一つの開口部閉
塞部材1を利用して、図4〜図7の想像線に良く示され
ているように、上記と同要領にて閉塞することによっ
て、図8に良く示されているように、配管孔Hと配管P
との開口部Cの底面の全体を閉塞する。 (6)つづいて、図9に良く示されているように、配管
孔Hと配管Pとの開口部Cにモルタル等の閉塞材Bを充
填することにより、該閉塞材Bを開口部閉塞部材1で担
持し、開口部Cを閉塞することができる。
【0024】次に、本実施例に係る開口部閉塞部材の作
用について説明する。
【0025】このように、本実施例によれば、配管Pの
外側に適合固着される配管部5を備え、該配管Pの外側
と床スラブS(又は金属構造材M)の底面に固着され、
床スラブS(及び金属構造材M)に開設された配管穴H
と該配管孔Hに配設された配管Pとの開口部Cを閉塞す
る閉塞材Bを担持するように、該配管孔Hと配管Pとの
開口部Cの底面全体を閉塞するに必要な展開形状を分割
線に沿って分割した平板状に形成された開口部閉塞部材
1としたので、簡易迅速に床スラブS(及び金属構造材
M)の開口部閉塞作業をすることができ、効果的に開口
部Cを閉塞する閉塞材Bを担持することが出来る。
【0026】すなわち、開口部閉塞部材1は、床スラブ
S(又は金属構造材M)底面と配管Pに適合して両者に
固着可能に展開した平板状に形成されていると共に、配
管孔Hと配管Pとの開口部Cの底面の全体を閉塞するに
必要な形状の半分の形状に形成されている為、2分割し
た一の開口部閉塞部材1を使用して配管孔Hと配管Pと
の開口部Cの底面の半分を閉塞した後、2分割したもう
一の開口部閉塞部材1を使用して開口部Cの底面の残り
半分を閉塞することができ、折曲案内部6の折曲げが容
易となることや、配管Pと床スラブSの底面とに適合さ
せて両者に固着するのが容易となる等、閉塞施工を簡易
かつ迅速に行うことができる。
【0027】また、開口部閉塞部材1は、予め多数の配
管サイズに合わせて折曲案内部6が多数の凹線9から形
成されている為、予備作業として現場外で予め配管サイ
ズに合わせて折曲案内部6を折曲げ形成しておくことが
でき、現場では特別作業を要する事なく配管Pの外径形
状に適合させて固着させるだけで良く、迅速施工するこ
とができると共に、用意すべき開口部閉塞部材1のサイ
ズが可及的に少なくなり、在庫管理等の管理が簡易とな
る。
【0028】さらに、開口部閉塞部材1は、上記開口部
Cの底面の全体を閉塞するに必要な形状の半分の形状に
形成されている為、嵩ばらない形状であり、運搬容易で
ある。
【0029】このようにして、分割された複数の開口部
閉塞部材1により、配管孔Hと配管Pとの開口部Cの底
面を確実に閉塞できる為、モルタル等の閉塞材Bの充填
が容易かつ確実となる。
【0030】また、開口部閉塞部材1は、配管Pと床ス
ラブS(又は金属構造材M)底面に確実に適合固着出来
る為、配管と床スラブ(及び金属構造材)との開口部を
モルタル等の閉塞材にて確実に閉塞でき、火災時や地震
時等の不測事態にあっても、該閉塞材にて火災や地震に
よる不測の事態を確実に防止することが出来る利点があ
る。
【0031】図10は、本発明の第二実施例を示し、同
図に良く示されているように、開口部閉塞部材11は、
前記実施例が正方形板を分割線4で2分割した長方形板
状に形成されているのに対して、本実施例にあっては、
菱形板を分割線4で2分割した半菱形板形状である三角
形板状に形成されている点のみが異なり、他の形状は前
記実施例と同様である。
【0032】尚、上記第二実施例に係る開口部閉塞部材
11を使用して、開口部を閉塞する工法は、前記第一実
施例に係る開口部閉塞部材1が正方形板を分割線4で2
分割した長方形板状に形成されているのに対して、第二
実施例に係る開口部閉塞部材11が菱形形状を分割線4
で2分割した三角形状である点のみが異なるものである
から、前記第一実施例と殆ど同一の要領にて、施工する
ことができる。
【0033】このように、本第二実施例によれば、前記
第一実施例と同様に、開口部Cの底面の全体を閉塞する
に必要な形状を分割した形状に形成されている為、前記
第一実施例と同様に、簡易迅速に床スラブS(及び金属
構造材M)の開口部閉塞作業をすることができ、効果的
に開口部Cを閉塞する閉塞材Bを担持することが出来る
他、嵩ばらない形状であり、運搬容易であると共に物流
コストを低減できる。
【0034】尚、本発明の開口部閉塞部材を構成する基
板2は、折曲自在であると共に閉塞材Bを担持し得る板
材であれば良く、これには軟質合成樹脂材や紙材等から
なる板材、軟質合成樹脂材や紙材等の表面にアルミニュ
ウム箔等の金属箔材や不燃布等を積層した板材、又は軟
質合成樹脂材や紙材等と他の材料を積層した複合材等の
板材がある。 また、該軟質合成樹脂材には、発泡合成
樹脂材等がある。
【0035】また、本発明の開口部閉塞部材は、上記実
施例のように、50:50の割合で分割形成したものに
限ることなく、必要に応じて、55:45や60:40
等の割合で分割形成したものとすることができるのは、
勿論である。
【0036】さらに、本発明の開口部閉塞部材は、上記
実施例のように、2分割に形成したものに限られること
なく、必要に応じて、3分割以上に分割形成することが
できる。
【0037】
【発明の効果】このように、本発明によれば、開口部閉
塞部材を特定の構成とした為、配管と、床スラブ(又は
床スラブの下面に配設された金属構造材)の底面に簡易
かつ迅速に適合固着することで、床スラブ(及び金属構
造材)と配管との開口部の閉塞施工を行なうことが出
来、施工時の迅速性と確実性を向上させることが出来、
建築コストを安くすることができる。 すなわち、 (1)開口部閉塞部材は、床スラブ(又は金属構造材)
底面と配管に適合して両者に固着可能に展開した平板状
に形成されていると共に、配管孔と配管との開口部の底
面の全体を閉塞するに必要な形状を分割した形状に形成
されている為、嵩ばらない形状であり、運搬容易である
と共に物流コストを低減できる利点がある。 (2)開口部閉塞部材は、正方形板を分割線で2分割し
た長方形板形状や、菱形板を分割線で2分割した三角板
形状に形成されている等、配管孔と配管との開口部の底
面の全体を閉塞するに必要な形状を分割した形状に形成
されている為、施工に当たって、分割した複数の開口部
閉塞部材を使用することにより、剥離紙の剥離が容易と
なる他、折曲案内部の折曲げが容易であることや、配管
と床スラブ底面とに適合させて両者に固着するのが容易
となる等、施工が容易かつ迅速となるという利点があ
る。 特に、一般に作業が煩雑で危険性のある現場作業
が容易かつ迅速となるので、その効果は大である。 (3)開口部閉塞部材は、予め多数のサイズに合わせて
折曲案内部が多数の凹線から形成されている為、準備作
業として現場外で予め配管のサイズに合わせて折曲案内
部を折曲げ形成しておくことができ、現場では特別作業
を要する事なく配管の外径形状に適合させるだけで良
く、施工を確実かつ迅速に行うことができる利点があ
る。 (4)開口部閉塞部材は、配管サイズに合わせて折曲案
内部の何れかの凹線を折曲形成して配管外径に密着出来
る為、従来のように配管の外径サイズ毎の多数のサイズ
のものを用意して選択使用することなく、一つのもので
多数のサイズの配管に適合させることが出来、用意すべ
きサイズが可及的に少なくなり、在庫管理等の管理が簡
易となると共に、管理費も安く済ませることができる利
点がある。 (5)開口部閉塞部材は、配管と床スラブ(又は金属構
造材)底面に簡易に適合固着出来る為、配管と床スラブ
(又は金属構造材)底面との適合固着が確実となり、配
管と床スラブ(及び金属構造材)との開口部をモルタル
等の閉塞材を担持して確実に閉塞でき、火災時や地震時
等の不測事態にあっても、閉塞材にて火災や地震による
不測の事態を確実に防止することが出来る利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づく開口部閉塞部材の第一実施例を
示す平面図である。
【図2】同開口部閉塞部材の底面図である。
【図3】同開口部閉塞部材の正面拡大断面図である。
【図4】本発明に基づく開口部閉塞工法の第一実施例の
うち分割形成された一の開口部閉塞部材の配管部を下向
きに折曲した場合の正面断面図である。
【図5】同開口部閉塞工法のうち該開口部閉塞部材の剥
離紙を剥離して接着剤塗布面を露出した場合の正面断面
図である。
【図6】同開口部閉塞工法のうち配管外側に該開口部閉
塞部材の配管部を適合固着させた場合の正面断面図であ
る。
【図7】同開口部閉塞工法のうち該開口部閉塞部材を床
スラブ底面に適合固着させて配管孔と配管との開口部の
底面の半分を閉塞する場合の正面断面図である。
【図8】同開口部閉塞工法のうち分割形成された他の開
口部閉塞部材を配管と床スラブ底面に適合固着させて開
口部底面の残部を閉塞する場合の正面断面図である。
【図9】同開口部閉塞工法のうち床スラブと配管との開
口部に閉塞材を充填し、開口部を閉塞した場合の正面断
面図である。
【図10】本発明に基づく開口部閉塞部材の第二実施例
を示す平面図である。
【図11】従来例の開口部閉塞部材を示す正面断面図で
ある。 1 開口部閉塞部材(第一実施例) 2 基板 3 剥離紙 4 分割線 5 配管部 6 折曲案内部 7 案内穴 8 切込部 9 凹線 10 切込線 11 開口部閉塞部材(第二実施例) A 接着剤 S 床スラブ M 金属構造材(デッキプレート) H 配管孔 C 開口部 B 閉塞材 P 配管 N 閉塞板 E 端面
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実施例
【補正方法】変更
【補正内容】
【実施例】以下に添付の図面を参照して、本発明の特定
の実施例について詳述する。図1〜図3は、本発明の第
一実施例を示し、開口部閉塞部材1は、同図に良く示さ
れているように、正方形を2分割した長方形の板材から
なり、床スラブS(又は床スラブSの底面に配設されて
いるデッキプレート等の金属構造材M)の底面と、床ス
ラブSの配管孔Hに配設した配管Pとに、固着されると
共に、該配管孔Hと配管Pとの開口部Cを閉塞するモル
タル等の閉塞材Bを担持する。該開口部閉塞部材1は、
合成樹脂材等の折曲自在な板材からなる基板2と、該基
板2の底面全面に渡って塗布された接着剤Aと、さらに
該接着剤Aの塗布面に貼付されている基板2と略同一の
大きさの剥離紙3とからなる。また、該開口部閉塞部材
1は、床スラブS(又は床スラブSの底面に配設されて
いるデッキプレート等の金属構造材M)の底面の形状に
適合可能な大きさの正方形を、端面Eに平行な分割線4
で2分割した長方形状に形成されている。尚、端面Eに
平行な分割線4で2分割にできれば目的は達成できるの
で、従来周知のミシン目を施して取り敢えずは連結して
おき、施工現場でこのミシン目から2分割しても良いこ
とはいうまでもない。さらに、開口部閉塞部材1は、上
記分割線4の中央を配管Pの中心として、床スラブS
(及び金属構造材M)の配管孔Hに配設される水道、電
気、ガス等の配管Pに適合可能な配管部5が形成されて
いる。該配管部5は、配管Pの外径と略同一径になるよ
うに形成された折曲案内部6と、該折曲案内部6を折曲
する際の案内となる案内穴7と、該案内穴7と折曲案内
部6とに連続して放射状に切込形成された複数(本実施
例では3箇所)の切込部8を備えてなり、床スラブS
(及び金属構造材M)底面に開口部閉塞部材1を固着す
る際に、配管Pに適合固着される。この折曲案内部6
は、多数サイズの配管Pに適合固着出来るように、上記
分割線4の中央を中心とする多数サイズの同心円形を2
分割した略半同心円形に形成された多数(本実施例にあ
っては5本)の凹線9が設けられることで形成されてい
る。また、上記案内穴7は、上記分割線4の中央を中心
として、上記最小サイズの凹線9より小さな径で、円形
を2分割した半円形に形成されている。さらに、上記切
込部8は、案内穴7と折曲案内部6とに連続して放射状
に切込形成された複数(本実施例では3箇所)の直線の
切込線10からなる。尚、この開口部閉塞部材1は、上
記実施例の正方形を2分割した半正方形である長方形状
のものに限られることなく、後記する菱形を2分割した
半菱形である三角形のものや、半円形のものや半多角形
(例えば半八角形)としたものであっても良い。これら
の各形状のものの場合も、前記したように2分割できれ
ば良いので、ミシン目を施して、連結しておいても良い
ことはいうまでもない。次に、上記実施例に係る開口部
閉塞部材を使用して、開口部を閉塞する工法を図4〜
図9に基づいて詳述する。すなわち、開口部閉塞部材1
と閉塞材Bを用いて、開口部Cを閉塞する場合において
は、 (1)まず、図4に良く示されているように、分割形成
された一の開口部閉塞部材1、あるいは、ミシン目で連
結されているものを先ず、ミシン目から分割してこの分
割形成された一の開口部閉塞部材1の折曲案内部6を配
管Pのサイズに適合するように、切込部8で分離させ
て、剥離紙側が配管側になるように分割同心円形の凹線
9に沿って、略半円形に折曲する。 (2)次に、図5に良く示されているように、開口部閉
塞部材1の剥離紙3を剥離して接着剤Aの塗布面を露出
させる。 (3)つづいて、図6に良く示されているように、配管
Pの外側に開口部閉塞部材1の配管部5を適合させ、接
着剤Aを介して固着させる。 (4)さらに、図7に良く示されているように、開口部
閉塞部材1の接着剤Aの塗布面を床スラブS(及び金属
構造材M)の底面に適合させ、接着剤Aを介して固着さ
せる。このようにして、床スラブS(及び金属構造材
M)に形成されている配管孔Hと、該配管孔Hに配設さ
れている配管Pとの開口部Cの底面の半分を、上記分割
形成された一つの開口部閉塞部材1により閉塞する。 (5)次に、上記配管孔Hと配管Pとの開口部Cの底面
の残り半分を、上記分割形成されたもう一つの開口部閉
塞部材1を利用して、図4〜図7の想像線に良く示され
ているように、上記と同要領にて閉塞することによっ
て、図8に良く示されているように、配管孔Hと配管P
との開口部Cの底面の全体を閉塞する。 (6)つづいて、図9に良く示されているように、配管
孔Hと配管Pとの開口部Cにモルタル等の閉塞材Bを充
填することにより、該閉塞材Bを開口部閉塞部材1で担
持し、開口部Cを閉塞することができる。 次に、本実施例に係る開口部閉塞部材の作用について説
明する。このように、本実施例によれば、配管Pの外側
に適合固着される配管部5を備え、該配管Pの外側と床
スラブS(及び金属構造材M)の底面に固着され、床ス
ラブS(及び金属構造材M)に開設された配管Hと該
配管孔Hに配設された配管Pとの開口部Cを閉塞する閉
塞材Bを担持するように、該配管孔Hと配管Pとの開口
部Cの底面全体を閉塞するに必要な展開形状を分割線に
沿って分割した平板状に形成された開口部閉塞部材1
(既に分割された状態で用意されている半割状態の開口
部閉塞部材、あるいは分割できるようなミシン目を施し
て連結されている開口部閉塞部材を、施工現場でミシン
目から分割して形成した開口部閉塞部材)としたので、
簡易迅速に床スラブS(及び金属構造材M)の開口部閉
塞作業をすることができ、効果的に開口部Cを閉塞する
閉塞材Bを担持することが出来る。すなわち、開口部閉
塞部材1は、床スラブS(又は金属構造材M)底面と配
管Pに適合して両者に固着可能に展開した平板状に形成
されていると共に、配管孔Hと配管Pとの開口部Cの底
面の全体を閉塞するに必要な形状の半分の形状に形成さ
れている為、2分割した一の開口部閉塞部材1を使用し
て配管孔Hと配管Pとの開口部Cの底面の半分を閉塞し
た後、2分割したもう一の開口部閉塞部材1を使用して
開口部Cの底面の残り半分を閉塞することができ、折曲
案内部6の折曲げが容易となることや、配管Pと床スラ
ブSの底面とに適合させて両者に固着するのが容易とな
る等、閉塞施工を簡易かつ迅速に行うことができる。ま
た、開口部閉塞部材1は、予め多数の配管サイズに合わ
せて折曲案内部6が多数の凹線9から形成されている
為、予備作業として現場外で予め配管サイズに合わせて
折曲案内部6を折曲げ形成しておくことができ、現場で
は特別作業を要する事なく配管Pの外径形状に適合させ
て固着させるだけで良く、迅速施工することができると
共に、用意すべき開口部閉塞部材1のサイズが可及的に
少なくなり、在庫管理等の管理等が簡易となる。さら
に、開口部閉塞部材1は、上記間口部Cの底面の全体を
閉塞するに必要な形状の半分の形状に形成されている
為、嵩ばらない形状であり、運搬容易である。このよう
にして、分割された複数の開口部閉塞部材1により、配
管孔Hと配管Pとの開口部Cの底面を確実に閉塞できる
為、モルタル等の閉塞材Bの充填が容易かつ確実とな
る。また、開口部閉塞部材1は、配管Pと床スラブS
(又は金属構造材M)底面に確実に適合固着出来る為、
配管と床スラブ(及び金属構造材)との開口部
をモルタル等の閉塞材にて確実に閉塞でき、火災時や
地震時等の不測事態にあっても、該閉塞材にて火災や
地震による不測の事態を確実に防止することが出来る利
点がある。図10は、本発明の第二実施例を示し、同図
に良く示されているように、開口部閉塞部材11は、前
記実施例が正方形板を分割線4で2分割した長方形板状
に形成されているのに対して、本実施例にあっては、菱
形板を分割線4で2分割した半菱形形状である三角形板
状に形成されている点のみが異なり、他の形状は前記実
施例と同様である。尚、上記第二実施例に係る開口部閉
塞部材11を使用して、開口部を閉塞する工法は、前記
第一実施例に係る開口部閉塞部材1が正方形板を分割線
4で2分割した長方形板状に形成されているのに対し
て、第二実施例に係る開口部閉塞部材11が菱形形状を
分割線4で2分割した三角形状である点のみが異なるも
のであるから、前記第一実施例と殆ど同一の要領にて、
施工することができる。このように、本第二実施例によ
れば、前記第一実施例と同様に、開口部Cの底面の全体
を閉塞するに必要な形状を分割した形状に形成されてい
る為、前記第一実施例と同様に、簡易迅速に床スラブS
(及び金属構造材M)の開口部閉塞作業をすることがで
き、効果的に開口部Cを閉塞する閉塞材Bを担持するこ
とが出来る他、嵩ばらない形状であり、運搬容易である
と共に物流コストを低減できる。尚、本発明の開口部閉
塞部材を構成する基板2は、折曲自在であると共に閉塞
材Bを担持し得る板材であれば良く、これには軟質合成
樹脂材や紙材等からなる板材、軟質合成樹脂材や紙材等
の表面にアルミニュウム箔等の金属箔材や不燃布等を積
層した板材、又は軟質合成樹脂材や紙材等と他の材料を
積層した複合材等の板材がある。また、該軟質合成樹脂
材には、発泡合成樹脂材等がある。また、本発明の開口
部閉塞部材は、上記実施例のように、50:50の割合
で分割形成したものに限ることなく、必要に応じて、5
5:45や60:40等の割合で分割形成したものとす
ることができるのは、勿論である。さらに、本発明の開
口部閉塞部材は、上記実施例のように、2分割に形成し
たものに限られることなく、必要に応じて、3分割以上
に分割形成することができる。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【実施例】以下に添付の図面を参照して、本発明の特定
の実施例について詳述する。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】図1〜図3は、本発明の第一実施例を示
し、開口部閉塞部材1は、同図に良く示されているよう
に、正方形を2分割した長方形の板材からなり、床スラ
ブS(又は床スラブSの底面に配設されているデッキプ
レート等の金属構造材M)の底面と、床スラブSの配管
孔Hに配設した配管Pとに、固着されると共に、該配管
孔Hと配管Pとの開口部Cを閉塞するモルタル等の閉塞
材Bを担持する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】該開口部閉塞部材1は、合成樹脂材等の折
曲自在な板材からなる基板2と、該基板2の底面全面に
渡って塗布された接着剤Aと、さらに該接着剤Aの塗布
面に貼付されている基板2と略同一の大きさの剥離紙3
とからなる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】また、該開口部閉塞部材1は、床スラブS
(又は床スラブSの底面に配設されているデッキプレー
ト等の金属構造材M)の底面の形状に適合可能な大きさ
の正方形を、端面Eに平行な分割線4で2分割した長方
形状に形成されている。尚、端面Eに平行な分割線4で
2分割にできれば目的は達成できるので、従来周知のミ
シン目を施して取り敢えずは連結しておき、施工現場で
このミシン目から2分割しても良いことはいうまでもな
い。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】さらに、開口部閉塞部材1は、上記分割線
4の中央を配管Pの中心として、床スラブS(及び金属
構造材M)の配管孔Hに配設される水道、電気、ガス等
の配管Pに適合可能な配管部5が形成されている。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】該配管部5は、配管Pの外径と略同一径に
なるように形成された折曲案内部6と、該折曲案内部6
を折曲する際の案内となる案内穴7と、該案内穴7と折
曲案内部6とに連続して放射状に切込形成された複数
(本実施例では3箇所)の切込部8を備えてなり、床ス
ラブS(及び金属構造材M)底面に開口部閉塞部材1を
固着する際に、配管Pに適合固着される。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】この折曲案内部6は、多数サイズの配管P
に適合固着出来るように、上記分割線4の中央を中心と
する多数サイズの同心円形を2分割した略半同心円形に
形成された多数(本実施例にあっては5本)の凹線9が
設けられることで形成されている。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】また、上記案内穴7は、上記分割線4の中
央を中心として、上記最小サイズの凹線9より小さな径
で、円形を2分割した半円形に形成されている。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】さらに、上記切込部8は、案内穴7と折曲
案内部6とに連続して放射状に切込形成された複数(本
実施例では3箇所)の直線の切込線10からなる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】尚、この開口部閉塞部材1は、上記実施例
の正方形を2分割した半正方形である長方形状のものに
限られることなく、後記する菱形を2分割した半菱形で
ある三角形のものや、半円形のものや半多角形(例えば
半八角形)としたものであっても良い。これらの各形状
のものの場合も、前記したように2分割できれば良いの
で、ミシン目を施して、連結しておいても良いことはい
うまでもない。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】次に、上記実施例に係る開口部閉塞部材
を使用して、開口部を閉塞する工法を図4〜図9に基づ
いて詳述する。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】すなわち、開口部閉塞部材1と閉塞材Bを
用いて、開口部Cを閉塞する場合においては、 (1)まず、図4に良く示されているように、分割形成
された一の開口部閉塞部材1、あるいは、ミシン目で連
結されているものを先ず、ミシン目から分割してこの分
割形成された一の開口部閉塞部材1の折曲案内部6を配
管Pのサイズに適合するように、切込部8で分離させ
て、剥離紙側が配管側になるように分割同心円形の凹線
9に沿って、略半円形に折曲する。 (2)次に、図5に良く示されているように、開口部閉
塞部材1の剥離紙3を剥離して接着剤Aの塗布面を露出
させる。 (3)つづいて、図6に良く示されているように、配管
Pの外側に開口部閉塞部材1の配管部5を適合させ、接
着剤Aを介して固着させる。 (4)さらに、図7に良く示されているように、開口部
閉塞部材1の接着剤Aの塗布面を床スラブS(及び金属
構造材M)の底面に適合させ、接着剤Aを介して固着さ
せる。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】このようにして、床スラブS(及び金属構
造材M)に形成されている配管孔Hと、該配管孔Hに配
設されている配管Pとの開口部Cの底面の半分を、上記
分割形成された一つの開口部閉塞部材1により閉塞す
る。 (5)次に、上記配管孔Hと配管Pとの開口部Cの底面
の残り半分を、上記分割形成されたもう一つの開口部閉
塞部材1を利用して、図4〜図7の想像線に良く示され
ているように、上記と同要領にて閉塞することによっ
て、図8に良く示されているように、配管孔Hと配管P
との開口部Cの底面の全体を閉塞する。 (6)つづいて、図9に良く示されているように、配管
孔Hと配管Pとの開口部Cにモルタル等の閉塞材Bを充
填することにより、該閉塞材Bを開口部閉塞部材1で担
持し、開口部Cを閉塞することができる。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】次に、本実施例に係る開口部閉塞部材の作
用について説明する。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】このように、本実施例によれば、配管Pの
外側に適合固着される配管部5を備え、該配管Pの外側
と床スラブS(及び金属構造材M)の底面に固着され、
床スラブS(及び金属構造材M)に開設された配管
と該配管孔Hに配設された配管Pとの開口部Cを閉塞す
る閉塞材Bを担持するように、該配管孔Hと配管Pとの
開口部Cの底面全体を閉塞するに必要な展開形状を分割
線に沿って分割した平板状に形成された開口部閉塞部材
(既に分割された状態で用意されている半割状態の開
口部閉塞部材、あるいは分割できるようなミシン目を施
して連結されている開口部閉塞部材を、施工現場でミシ
ン目から分割して形成した開口部閉塞部材)としたの
で、簡易迅速に床スラブS(及び金属構造材M)の開口
部閉塞作業をすることができ、効果的に開口部Cを閉塞
する閉塞材Bを担持することが出来る。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】すなわち、開口部閉塞部材1は、床スラブ
S(又は金属構造材M)底面と配管Pに適合して両者に
固着可能に展開した平板状に形成されていると共に、配
管孔Hと配管Pとの開口部Cの底面の全体を閉塞するに
必要な形状の半分の形状に形成されている為、2分割し
た一の開口部閉塞部材1を使用して配管孔Hと配管Pと
の開口部Cの底面の半分を閉塞した後、2分割したもう
一の開口部閉塞部材1を使用して開口部Cの底面の残り
半分を閉塞することができ、折曲案内部6の折曲げが容
易となることや、配管Pと床スラブSの底面とに適合さ
せて両者に固着するのが容易となる等、閉塞施工を簡易
かつ迅速に行うことができる。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】また、開口部閉塞部材1は、予め多数の配
管サイズに合わせて折曲案内部6が多数の凹線9から形
成されている為、予備作業として現場外で予め配管サイ
ズに合わせて折曲案内部6を折曲げ形成しておくことが
でき、現場では特別作業を要する事なく配管Pの外径形
状に適合させて固着させるだけで良く、迅速施工するこ
とができると共に、用意すべき開口部閉塞部材1のサイ
ズが可及的に少なくなり、在庫管理等の管理等が簡易と
なる。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】さらに、開口部閉塞部材1は、上記開口部
Cの底面の全体を閉塞するに必要な形状の半分の形状に
形成されている為、嵩ばらない形状であり、運搬容易で
ある。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】このようにして、分割された複数の開口部
閉塞部材1により、配管孔Hと配管Pとの開口部Cの底
面を確実に閉塞できる為、モルタル等の閉塞材Bの充填
が容易かつ確実となる。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正内容】
【0030】また、開口部閉塞部材1は、配管Pと床ス
ラブS(又は金属構造材M)底面に確実に適合固着出来
る為、配管と床スラブ(及び金属構造材)との開
口部をモルタル等の閉塞材にて確実に閉塞でき、火
災時や地震時等の不測事態にあっても、該閉塞材にて
火災や地震による不測の事態を確実に防止することが出
来る利点がある。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】図10は、本発明の第二実施例を示し、同
図に良く示されているように、開口部閉塞部材11は、
前記実施例が正方形板を分割線4で2分割した長方形板
状に形成されているのに対して、本実施例にあっては、
菱形板を分割線4で2分割した半菱形板形状である三角
形板状に形成されている点のみが異なり、他の形状は前
記実施例と同様である。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】尚、上記第二実施例に係る開口部閉塞部材
11を使用して、開口部を閉塞する工法は、前記第一実
施例に係る開口部閉塞部材1が正方形板を分割線4で2
分割した長方形板状に形成されているのに対して、第二
実施例に係る開口部閉塞部材11が菱形形状を分割線4
で2分割した三角形状である点のみが異なるものである
から、前記第一実施例と殆ど同一の要領にて、施工する
ことができる。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】このように、本第二実施例によれば、前記
第一実施例と同様に、開口部Cの底面の全体を閉塞する
に必要な形状を分割した形状に形成されている為、前記
第一実施例と同様に、簡易迅速に床スラブS(及び金属
構造材M)の開口部閉塞作業をすることができ、効果的
に開口部Cを閉塞する閉塞材Bを担持することが出来る
他、嵩ばらない形状であり、運搬容易であると共に物流
コストを低減できる。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】尚、本発明の開口部閉塞部材を構成する基
板2は、折曲自在であると共に閉塞材Bを担持し得る板
材であれば良く、これには軟質合成樹脂材や紙材等から
なる板材、軟質合成樹脂材や紙材等の表面にアルミニュ
ウム箔等の金属箔材や不燃布等を積層した板材、又は軟
質合成樹脂材や紙材等と他の材料を積層した複合材等の
板材がある。また、該軟質合成樹脂材には、発泡合成樹
脂材等がある。
【手続補正25】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】また、本発明の開口部閉塞部材は、上記実
施例のように、50:50の割合で分割形成したものに
限ることなく、必要に応じて、55:45や60:40
等の割合で分割形成したものとすることができるのは、
勿論である。
【手続補正26】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】さらに、本発明の開口部閉塞部材は、上記
実施例のように、2分割に形成したものに限られること
なく、必要に応じて、3分割以上に分割形成することが
できる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】床スラブに開設した配管孔と、該配管孔に
    配設された水道、電気、ガス等の配管との開口部の底面
    全体を閉塞可能に、床スラブ底面と配管に固着するに必
    要な展開形状を分割線に沿って分割した平板状に形成さ
    れ、かつ該分割線の略中央を中心として配管に適合可能
    に配管部が形成され、さらに該床スラブと配管との開口
    部を閉塞するモルタル等の閉塞材を担持し得る折曲自在
    な板材からなることを特徴とする開口部閉塞部材。
  2. 【請求項2】板材は、基板と、該基板の表面に接着材を
    介して接合された剥離紙と、から構成されていることを
    特徴とする請求項1記載の開口部閉塞部材。
  3. 【請求項3】配管部は、多数サイズの配管外径に適合固
    着可能な折曲案内部と、分割線の略中央から折曲案内部
    に連続して放射状に切込形成された切込部とからなり、
    配管の外側に密接可能であることを特徴とする請求項1
    記載の開口部閉塞部材。
  4. 【請求項4】折曲案内部は、多数サイズの配管に適合固
    着出来るように、分割線の略中央を中心とした多数サイ
    ズの同心円形を分割形成した分割同心円形状の凹線が多
    数設けられることで形成されていることを特徴とする請
    求項3記載の開口部閉塞部材。
  5. 【請求項5】開口部閉塞部材が、正方形を2分割した長
    方形に形成されていることを特徴とする請求項1記載の
    開口部閉塞部材。
  6. 【請求項6】開口部閉塞部材が、菱形を2分割した半菱
    形である三角形に形成されていることを特徴とする請求
    項1記載の開口部閉塞部材。
  7. 【請求項7】開口部閉塞部材を使用して床スラブと配管
    との開口部を閉塞する場合において、 (1)まず、分割形成された一の開口部閉塞部材の折曲
    案内部を配管のサイズに適合するように、切込部で分離
    させて、剥離紙側が配管側になるように分割同心円形の
    凹線に沿って折曲する。 (2)次に、開口部閉塞部材の剥離紙を剥離して接着剤
    の塗布面を露出させる。 (3)つづいて、配管の外側に開口部閉塞部材の配管部
    を適合させ、接着剤を介して固着させる。 (4)さらに、開口部閉塞部材の接着剤の塗布面を床ス
    ラブ(又は金属構造材)の底面に適合させ、接着剤を介
    して固着させる。このようにして、床スラブ(又は金属
    構造材)に形成されている配管孔と、該配管孔に配設さ
    れている配管との開口部の底面の一部を、分割形成され
    た一の開口部閉塞部材により閉塞する。 (5)次に、上記配管孔と配管との開口部の底面の残部
    を、分割形成された他の開口部閉塞部材を使用して、上
    記と同要領にて閉塞することによって、配管孔と配管と
    の開口部の底面の全体を閉塞する。 (6)つづいて、配管孔と配管との開口部にモルタル等
    の閉塞材を充填することにより、該閉塞材を開口部閉塞
    部材で担持し、該開口部を閉塞することを特徴とする開
    口部閉塞工法。
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