JP2007022252A - 車両用シートの移動装置 - Google Patents

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英紀 秋谷
Hitoshi Yasuda
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Abstract

【課題】シートを車両フロアに対して脱着する作業を容易にする。
【解決手段】車両フロアに車両の前後方向に延設されたロアレール20A,20B上にシート10が車両前後方向にスライド移動可能に配設された車両用シートの移動装置である。ロアレール20A,20Bが延設された車両フロアの車両前後方向後端位置と後端位置から車両外の後方の降車面位置Gとの間には、シート10を移動可能に載置することのできるスロープ60が着脱可能に配設可能とされている。スロープ60にはシート10を移動案内することのできるレール溝61a〜63aが形成されていると共に、レール溝61a〜63aは車両フロアに配設されたロアレール20A,20Bとスロープ60との間に別に設定されるガイドレール42を形成した台車40を介して接続される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両用シートの移動装置に関する。詳しくは、車両フロアに車両の前後方向に延びるスライドレールが延設されており、スライドレール上にシートが車両前後方向にスライド移動可能に配設された車両用シートの移動装置に関する。
この種の車両用シートの移動装置としては、例えば特許文献1に開示された技術が知られている。
この開示技術では、車両フロアの左右両側に車両の前後方向に延びるスライドレールが延設されており、各スライドレール上にシートが車両前後方向に移動可能に配設されている。そして、各スライドレールは、その後端部位が車両の後端部位に露呈した形状とされている。したがって、シートを各スライドレールの後端に向けてスライド移動させることにより、シートを各スライドレールから抜き外して車両フロアから取り外すことができる。
実開平2−143220号公報
しかしながら、上記従来の技術では、車両フロアから取り外したシートを例えば降車面位置まで下げ降ろすためには、各スライドレールから抜き外したシートを乗員が持ち抱えるなどして降車面位置まで移動させなければならなかった。また、取り外したシートを再び各スライドレールに取り付ける作業を行う際にも、シートを持ち抱えた状態で各スライドレールと接続する位置合わせ作業を行わなければならなかった。
すなわち、シートを車両フロアに対して脱着する際に、シートのような重量物を持ち上げる作業が必要とされていたため、かかる作業が困難なものとなっていた。
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、シートを車両フロアに対して脱着する作業を容易にすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の車両用シートの移動装置は次の手段をとる。
先ず、第1の発明は、車両フロアに車両の前後方向に延びるスライドレールが延設されており、スライドレール上にシートが車両前後方向にスライド移動可能に配設された車両用シートの移動装置であって、スライドレールが延設された車両フロアの車両前後方向後端位置と後端位置から車両外の後方の降車面位置との間には、シートを移動可能に載置することのできるシート移動用架設部材が着脱可能に配設可能とされており、シート移動用架設部材にはシートを移動案内することのできるレール溝が形成されていると共に、レール溝は車両フロアに延設されたスライドレールと直接接続されるか又はスライドレールとシート移動用架設部材との間に別に設定されるシートを移動させることのできるガイドレールを形成した中間体を介して接続されるものである。
この第1の発明によれば、スライドレール上にあるシート、又は、スライドレールとシート移動用架設部材との間に別に設定される中間体のガイドレール上にあるシートは、そのスライド移動がシート移動用架設部材のレール溝と接続される。このレール溝は、そのスライド移動を受け継いだシートを車両の降車面位置まで移動案内するように形成されている。したがって、シート移動用架設部材上に載置したシートを車両の降車面位置に向けて移動させることにより、シートは、レール溝に沿って摺動案内されながら、車両の降車面位置まで下げ降ろされる。なお、スライドレールが延設された車両フロアの前後方向中央寄りの位置や前方寄りの位置と降車面位置との間にシート移動用架設部材を設定することも可能であるが、この場合には、車両フロア上におけるシート移動用架設部材に必要な長さが長くなる。
次に、第2の発明は、上述した第1の発明において、スライドレールとシート移動用架設部材との間に別に設定されるシートを移動させることのできるガイドレールを形成した中間体は、車両フロアに対して車幅方向に移動可能に配設された移動体であって、移動体はスライドレール上にあるシートを車両の後方向に移動させることでガイドレールに載置可能としており、シート移動用架設部材のレール溝と移動体のガイドレールとの接続は、移動体がスライドレールに対して車幅方向に移動させた位置で行われるものである。
この第2の発明によれば、移動体の車幅方向移動によって、シートは、スライドレールに対して車幅方向に移動した位置で、シート移動用架設部材とシートのスライド移動が接続される。これにより、例えば、スライドレールの延長線上の位置にシート移動用架設部材を配設するとシートが車体の側壁部分に干渉するなどして下げ降ろし作業が好適に行えない場合であっても、シートをこの干渉を回避することのできる車幅方向位置まで移動させた位置にシート移動用架設部材を設けることができる。
次に、第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、シートを載置可能とする中間体は、車両フロア面に対して凹形状として形成された凹部内を車幅方向に移動可能とされており、シート移動用架設部材は、中間体が位置する凹部を除く凹部位置の空間内に収納可能であるものである。
この第3の発明によれば、中間体を移動させないときには、中間体が位置する凹部を除く凹部位置の空間内に、シート移動用架設部材を収納しておくことができる。
次に、第4の発明は、上述した第3の発明において、シート移動用架設部材は、中間体が位置する凹部を除く凹部位置を塞ぐことのできる着脱可能な蓋部材となるものである。
この第4の発明によれば、中間体を移動させないときには、中間体が位置する凹部を除く凹部位置は、シート移動用架設部材によって塞がれる。好ましくは、中間体や蓋部材となるシート移動用架設部材の上面を車両フロア面と同一高さとしておくことにより、フロア面が面一な形状となる。
本発明は上述した手段をとることにより、次の効果を得ることができる。
先ず、第1の発明によれば、シートをシート移動用架設部材に沿って車両フロア上の位置から車両の降車面位置まで摺動移動させながら下げ降ろすことができるため、シートを車両フロアに対して脱着する作業を容易に行うことができる。このシートの下げ降ろし時には、シートをシート移動用架設部材に形成されたレール溝に沿って移動させることができるため、例えばシートがシート移動用架設部材の両サイドから脱落しないように維持するといった操作が不要となり、かかる作業を安全で、かつ、簡便に行うことができる。
更に、第2の発明によれば、例えば、スライドレールの延長線上の位置からではシートの下げ降ろし作業が好適に行えない場合であっても、シートの下げ降ろし作業を好適に行なうことのできる車幅方向位置までシートを移動させて下げ降ろすことができる。
更に、第3の発明によれば、空きスペースを利用してシート移動用架設部材を好適に収めておくことができる。
更に、第4の発明によれば、凹部が形成された車両フロア面の意匠性を向上させることができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態の実施例について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1としての車両用シートの移動装置の構成について、図1〜図12を用いて説明する。図1は車両用シートの移動装置の概略構成を表した斜視図、図2はシート10を台車40上に載置した状態を表した斜視図、図3は図2の状態からシート10を車幅方向に移動させた状態を表した斜視図、図4はシート10を車幅方向に移動させた後のロアレール20B上に移動させた状態を表した斜視図、図5は移動対応可能な全てのシートを車両フロアの右側のロアレール20B上に寄せ集めた状態を表した斜視図、図6はシート10をロアレール20Aから凹部30に移動させた状態を表した斜視図、図7はロック装置Lcの構成を表した斜視図、図8は凹部30に蓋部材たる中段部材62を載置した状態を表した斜視図、図9はスロープの構成を拡大して表した斜視図、図10はスロープの収納状態を表した図、図11は台車をスロープと接続する位置まで車幅方向に移動させた状態を表した斜視図、図12はシートを降車面位置まで下げ降ろした状態を表した斜視図である。
なお、図1では、シート10を車幅方向に移動させる構造の理解を容易にするために、車幅方向移動に関係のないスロープ設置部Fs等の構成は仮想線によって表されている。また、図3〜図8においては、上記車幅方向移動に関係のないスロープ設置部Fs等の構成は省略して表されている。また、図7では、台車40の内部構造を明確に表すために、表皮部材を取り除いた骨格部分が表されている。
本実施例の車両用シートの移動装置は、図1に良く示されるように、車両フロアの左右両側に、車両の前後方向に延びるロアレール20A,20Bがそれぞれ延設されている。ここで、ロアレール20A,20Bが本発明のスライドレールに相当する。これら各ロアレール20A,20Bは、2本のレール部材が車幅方向にそれぞれ並設されて構成されている。そして、各ロアレール20A,20Bの上記2本のレール部材に対しては、シート10側に固定設置されたアッパレール13の2本のレール部材がそれぞれ係合される。これにより、シート10が、各ロアレール20A,20Bに対して、車両の前後方向にスライド移動可能に支持されている。
また、両ロアレール20A,20Bの車両後端位置には、これら両ロアレール20A,20B間を跨るようにして、車両フロア面Fに対して窪んだ形状の凹部30が形成されている。すなわち、この凹部30は、両ロアレール20A,20B間で、車幅方向に形成されている。そして、この凹部30内には、台車40が配設されている。この台車40は、図2及び図3に良く示されるように、凹部30内を車幅方向に移動可能に形成されており、両ロアレール20A,20B間を行き来可能とされている。これにより、台車40は、図2に良く示されるように、凹部30内を車幅方向に移動させることで、例えば、左側(一方側)のロアレール20Aに対して、シート10の前後方向のスライド移動を接続することができる。この状態では、同図に示されるように、ロアレール20A上に支持されているシート10(図1参照)をその後端位置まで移動させることにより、シート10を台車40の上面に載置することができる。そして、図3に良く示されるように、シート10を台車40上に載置した状態で、この台車40を凹部30内の車幅方向に移動させることにより、台車40を、その移動させた右側(他方側)のロアレール20Bに対してシート10の前後方向のスライド移動を接続することができる。これにより、図4に良く示されるように、シート10を車幅方向に移動させた側のロアレール20B上に移動させることができる。ここで、台車40が本発明の移動体に相当する。
上記ロアレール20A,20Bは、車両後端側の位置から前方側の位置に向けて延設されており、複数のシート(図示省略)をスライド移動可能に支持している。したがって、これら各シートは、ロアレール20A,20Bによって、車両後端側の位置までスライド移動可能とされている。また、図5に良く示されるように、ロアレール20A,20Bは、車両フロアの一方側例えば左側のロアレール20A上にある移動対応可能な全てのシートを、他方側例えば右側のロアレール20B上に寄せ集めることができる長さを有する。ここで、移動対応可能なシートとは、例えば助手席シートや後部席シートのように、車両走行時に車幅方向に移動させた位置に移動させておくことのできるシートのことである。本実施例では、運転席シートを除く全てのシートが移動対応可能なシートとして設定されている。なお、以下の説明では、符号10を付されたシートが移動対応可能なシートとされている。ここで、図5において、シート10aは運転席シートである。
また、本実施例の車両用シートの移動装置は、図1に良く示されるように、凹部30内を車幅方向に移動可能とされた台車40と車両の降車面位置Gとの間にスロープ60が架け渡される構成となっている。ここで、スロープ60が本発明のシート移動用架設部材に相当する。このスロープ60は、その上面全体が滑り台のように滑らかに湾曲した形状に形成されており、図11及び図12に良く示されるように、台車40上に載置されたシート10を車両の降車面位置Gに降ろす操作をアシストするべく作用する。詳しくは、スロープ60は、図1に良く示されるように、車両フロアの後端位置(リヤバンパー等の部位であってもよい)に形成された凹形状のスロープ設置部Fsに設置されている。このスロープ60は、台車40を凹部30内の略中央位置に移動させることにより、台車40のガイドレール42とシート10のスライド移動が接続されるようになっている。ここで、凹形状のスロープ設置部Fsは、その車両前端側の部位が、凹部30内に露呈した格好となっている。したがって、このシート10のスライド移動が接続された状態では、シート10を台車40上からスロープ60上に移動させてスロープ60の形状に沿って移動させることにより、シート10を序々に降車面位置Gまで下げ降ろすことができる(図11及び図12参照)。
以下、上記各構成について詳細に説明する。
先ず、シート10の構成について説明する。すなわち、図1に良く示されるように、シート10には、乗員が着座するシートクッション11をシートバック12側に向けて跳ね上げ回動させることのできるチップアップ機構(図示省略)が備え付けられている。このチップアップ機構は、シート10の背裏下部に配置されたチップアップレバー14を操作することにより、シート10をチップアップ姿勢状態に切り換えるように作動する。したがって、例えばシート10を移動させる際に、シート10をチップアップ姿勢状態に切り換えておくことにより、その前後方向の長さを狭めた姿勢状態としておくことができる。これにより、シート10の大きさがコンパクトになるため、シート10の移動操作を簡単に行うことができる。また、図5に良く示されるように、シート10を右側のロアレール20B上に寄せ集める際にも、一つのシート10が占める前後方向の設置スペースをコンパクトにすることができるため、より多くのシート10をロアレール20B上に寄せ集めることができる。換言すれば、シート10が寄せ集められる側のロアレール20A,20Bに必要とされる長さを短く抑えることができる。
また、図1に良く示されるように、シート10の左右両側の下部には、ロアレール20A,20Bに対して車両の前後方向にスライド移動可能に係合するアッパレール13が固定設置されている。このアッパレール13は、前後方向に所定幅をもって形成されており、ロアレール20A,20Bとの間に、シート10をロアレール20A,20B上の所定位置に固定可能とするスライドロック機構Laが備え付けられている。このアッパレール13とロアレール20A,20Bとをスライドロックさせるスライドロック機構Laの構成としては、種々のものが挙げられるが、例えば、特開2005−22551号公報に開示された技術のように、アッパレール13側に設けられた噛合歯をロアレール20A,20B側に形成された噛合孔に噛合わせることによって両者を移動不能にロックする公知の構成を適用することができる。この噛合孔は、例えば、シート10を通常の着座使用領域でスライドロックさせることのできる位置に形成されている。詳しくは、噛合孔は、シート10の設置位置(スライド位置)を着座使用領域内で移動調整可能とするべく、ロアレール20A,20Bの前後方向に所定間隔をもって複数並べて形成されている。これらアッパレール13とロアレール20A,20Bとの係合構造やスライドロック機構Laによるロック構造は、シート10を通常の着座使用領域でスライドロックさせた状態では、車両走行中にシート10に乗員が着座していても良い充分な支持強度を発揮する。このスライドロック機構Laは、常時はシート10をロアレール20A,20B上の所定位置に固定させるべく、スライドロックする方向に附勢作動している。そして、スライドロック機構Laは、前述したチップアップレバー14と並べて配置されたスライド解除レバー15を操作することにより、シート10をロアレール20A,20Bに対して前後方向にスライド移動させることのできるロック解除状態に切り換えることができる。
次に、各ロアレール20A,20Bの構成について説明する。すなわち、図1に良く示されるように、各ロアレール20A,20Bは、その上面が車両フロア面Fと同一面高さとなるように、車両フロアに埋め込まれて配設されている。換言すると、各ロアレール20A,20Bは、車両フロア面Fから実質的に突出することのない形状に形成されている。また、各ロアレール20A,20Bは、その車両後端側の終端部位が、前述した凹部30内に露呈した格好となっている。すなわち、各ロアレール20A,20Bは、凹部30と連通した格好となっている。したがって、図6に良く示されるように、ロアレール20A上にあるシート10を車両後方に向けてスライド移動させることにより、シート10を凹部30内に移動させることができる。
次に、凹部30の構成について説明する。すなわち、図1に良く示されるように、凹部30は、車両前後方向の断面形状で見て車両フロア面Fに対して窪んだ凹形状として形成されている。詳しくは、図6に良く示されるように、凹部30は、その車両前後方向の幅の長さが、シート10に固定設置されたアッパレール13の前後方向長さよりも長く形成されている。したがって、例えば台車40をロアレール20Aとの接続状態から車幅方向に退避移動させた状態では、シート10をロアレール20Aの後端位置から凹部30内に移動させることにより、アッパレール13がロアレール20Aから外されて、両者の係合状態が解除される。これにより、シート10が凹部30の上方に対して着脱可能な状態とされる。また、移動経路としての凹部30が両ロアレール20A,20Bの後端位置に配置されているため、例えば車両後方のドア側からシート10を車幅方向に移動させたり凹部30から着脱したりする操作が簡単に行える。
また、図1に良く示されるように、凹部30の底面30aには、台車40を車幅方向に移動案内するための凹部側レール31が延設されている。この凹部側レール31は、2本のレール部材が車両前後方向に並設されて構成されている。詳しくは、凹部側レール31は、その上面が凹部30の底面30aと同一面高さとなるように、凹部30に埋め込まれて配設されている。換言すると、凹部側レール31は、凹部30の底面30aから実質的に突出することのない形状に形成されている。
次に、台車40について説明する。すなわち、図1に良く示されるように、台車40は、全体として厚板形状に形成されており、その上面が車両フロア面Fと同一面高さとなる形状に形成されている。また、台車40は、その前後方向の幅の長さが凹部30の前後方向の幅の長さよりも僅かに小さく設定されており、凹部30に対して緩嵌合した状態で配設されている。
また、図7に良く示されるように、台車40の下部には、凹部側レール31に対して車幅方向にスライド移動可能に係合する台車側レール41が固定設置されている。この台車側レール41は、車幅方向に所定幅をもった2本のレール部材が車両前後方向に並設されて構成されている。そして、この所定幅をもつ2本のレール部材を凹部側レール31の2本のレール部材にそれぞれ係合させることにより、シート10(図2参照)を載置した際にかかる負荷を両レール部材によって安定して支持することができると共に、車幅方向移動を安定して行うことができる。また、台車側レール41の下部には、車幅方向移動に対して転動可能とされたローラ41aが設けられており、台車40の車幅方向移動時における摺動抵抗を低減して、移動をスムーズにしている。
また、台車40の上部には、各ロアレール20A,20B(図1参照)に対してシート10のスライド移動を接続することのできるガイドレール42が固定設置されている。このガイドレール42は、図1に良く示されるように、2本のレール部材がロアレール20A,20Bと同じ間隔で車幅方向に並設されて構成されている。また、ガイドレール42は、その上面が台車40の上面と同一面高さ(車両フロア面Fと同一面高さ)となるように、台車40に埋め込まれて配設されている。換言すると、ガイドレール42は、台車40の上面(車両フロア面F)から実質的に突出することのない形状に形成されている。したがって、図2及び図3に良く示されるように、台車40を、その車幅方向移動によって、ガイドレール42とロアレール20A,20Bとが一直線上にくるように位置合わせすることにより、ガイドレール42とロアレール20A,20Bとの間でシート10のスライド移動を接続することができる。これは、図7に良く示されるように、台車40が、台車側レール41と凹部側レール31との嵌め合いにより、その上部に配設されたガイドレール42の配設向きをロアレール20A,20B(図2及び図3参照)に対して平行となる姿勢状態を維持して車幅方向に移動するように構成されていることによる。
また、図2に良く示されるように、台車40上に載置された状態のシート10と台車40のガイドレール42との間には、シート10をガイドレール42上の所定位置に固定可能とするガイドロック装置Lbが備え付けられている。詳しくは、ガイドロック装置Lbは、シート10の下部に固定設置されたアッパレール13と、このアッパレール13と係合するガイドレール42との間に設けられている。このガイドロック装置Lbは、アッパレール13をガイドレール42に対してスライドロックさせることにより、シート10をガイドレール42上の所定位置に固定させた状態で保持する。このアッパレール13とガイドレール42とをスライドロックさせるガイドロック装置Lbには、前述したアッパレール13をロアレール20A,20Bに対してスライドロックさせる構成のスライドロック機構La(図1参照)による連結構造が適用されている。例えば、前述したように、スライドロック機構Laの構成がアッパレール13側に設けられた噛合歯をロアレール20A,20B側に形成された噛合孔に噛合わせるような構成となっている場合(特開2005−22551号公報参照)には、ガイドレール42側にもロアレール20A,20B側に形成された噛合孔と同じ形状の噛合孔(例えば図7の噛合孔H参照)を形成すればよい。これにより、アッパレール13側の噛合歯をガイドレール42側の噛合孔にも噛合わせることができる。したがって、ガイドロック装置Lbも、常時はシート10をガイドレール42上の所定位置に固定させるべく、スライドロックする方向に附勢作動している。そのため、図2に良く示されるように、例えばシート10をロアレール20A上からガイドレール42上に移動させることにより、ガイドロック装置Lbが作動して、シート10の前後方向移動が、台車40に載置される位置にて自動的に位置決め規制される。すなわち、シート10をガイドレール42上に向けて移動させるのみで、このシート10の移動がガイドレール42上で自動的に停止されると共に、この停止状態のまま保持される。このガイドロック装置Lbは、アッパレール13のロアレール20A,20Bに対するスライドロック状態を解除するスライド解除レバー15を操作することにより、シート10のガイドレール42に対する固定状態を解除したロック解除状態に切り換えることができる。
なお、ガイドロック装置Lbのガイドレール42側に設定されるロック構造は、上記した噛合孔に限定されるものではない。すなわち、ガイドレール42側に設定される構成は、アッパレール13側に設定されている噛合歯等のロアレール20A,20Bとのスライドロックのために使用されている構造をガイドレール42に対しても使用できるようにするものであるから、ロアレール20A,20B側に設定されている構成に合わせて、適宜同様の構成のものを設定すればよい。
また、図7に良く示されるように、台車40と凹部30との間には、台車40の凹部30に対する車幅方向の移動位置を規制することのできるロック装置Lcが設けられている。このロック装置Lcは、台車側レール41に設けられたロック爪部43と、凹部側レール31に形成されたロック孔部31aと、を有する。上記ロック爪部43は、台車40に対して揺動操作可能にリンク連結されたロック解除レバー44にピン結合されており、ロック解除レバー44の揺動操作によって位置変動するようになっている。このロック爪部43は、ロック解除レバー44と台車40との間に張設されたバネ部材45によって、常時は凹部側レール31と当接する方向に附勢されている。一方、ロック孔部31aは、凹部側レール31の左右両側の位置や略中央の位置にそれぞれ形成されている。詳しくは、ロック孔部31aは、図2、図3及び図11に良く示されるように、台車40の車幅方向の移動位置が、ガイドレール42とロアレール20A,20Bとが一直線上にくる位置のときや、ガイドレール42と後述するスロープ60のガイド溝61a,62a,63aとが一直線上にくる位置のときに、突出附勢されたロック爪部43とそれぞれ嵌合ロックする(図7参照)位置に形成されている。なお、図7では、ロック装置Lcのロック構造の理解を容易にするために、上記各位置に形成されたロック孔部31aのうちの一つを模式的に表している。したがって、図2、図3及び図11に良く示されるように、台車40を車幅方向に移動させるのみで、台車40が、ガイドレール42とロアレール20A,20Bとが一直線上にくる位置や、ガイドレール42とスロープ60のガイド溝61a,62a,63aとが一直線上にくる位置に自動的に位置合わせされる。これにより、シート10のスライド移動を自動的に接続することができると共に、この接続状態のまま保持することができる。このロック装置Lcは、図7の仮想線位置に示されるように、ロック解除レバー44を上記バネ部材45の附勢力に抗して揺動操作することにより、ロック孔部31a内に突出附勢されたロック爪部43をロック孔部31aから引き抜くことができる。これにより、台車40の凹部30に対する移動規制を解除したロック解除状態に切り換えることができる。
次に、スロープ60は、図9に良く示されるように、上段部材61、中段部材62、及び下段部材63の3つの部材が連結される構成となっている。このうち、上段部材61及び下段部材63は、中段部材62と連結される端部の形状が湾曲した曲板形状に形成されている。そして、中段部材62は、真っ直ぐな板面形状に形成されている。
また、上段部材61、中段部材62、及び下段部材63には、その上面側に、凹形状のレール溝61a,62a,63aが形成されている。詳しくは、各レール溝61a,62a,63aは、図1に良く示されるように、台車40のガイドレール42を構成する2本のレール部材と同じ間隔を成して形成されている。そして、各レール溝61a,62a,63aは、図1に良く示されるように、上段部材61、中段部材62、及び下段部材63の3つの部材を連結することによって相互に接続される。
また、図8及び図10に良く示されるように、中段部材62は、台車40を車幅方向に移動させない不使用時には、その背裏面を表向きにして凹部30上に載置することにより、凹部30を塞ぐ蓋部材として機能させることができる。この蓋部材たる中段部材62は、図8に良く示されるように、例えば台車40が左側のロアレール20Aと接続される位置にある状態で、この台車40が位置する凹部30を除く凹部位置を塞ぐことのできる板面形状とされている。このとき、板面形状の中段部材62は、車両フロア面Fから突出することのない面一な状態で凹部30上に載置される。そして、この中段部材62によって塞がれた凹部30の空間内部には、上段部材61及び下段部材63が重畳された状態で収納される。すなわち、スロープ60は、その不使用時には、上段部材61や下段部材63を外部から見えない位置に収納しておくことができる。そして、中段部材62は、例えばその背裏面に車両フロア面Fと同じ表皮材を敷設するなどして、凹部30の蓋部材として見栄え良く収納しておくことができる。なお、蓋部材たる中段部材62は、凹部30に対して着脱可能であるため、台車40を車幅方向に移動させる使用時には、凹部30から取り外すことができる。
続いて、本実施例の車両用シートの移動装置の使用方法について説明する。始めに、車両フロアの左側のロアレール20A上にあるシート10を車幅方向に移動させて、右側のロアレール20B上に移動させる方法について説明する。
先ず、図8及び図10に良く示されるように、凹部30の蓋部材たる中段部材62や凹部30の空間内に収納されている上段部材61及び下段部材63を凹部30から取り外した状態では、台車40のガイドレール42は、左側のロアレール20Aとシート10のスライド移動が接続された位置状態とされている。そこで、車幅方向に移動させようとするシート10のチップアップレバー14を操作して、シート10をチップアップ姿勢状態(図示の姿勢状態)に切り換える。
次に、スライド解除レバー15を操作して、シート10をロアレール20A,20Bに対して前後方向にスライド移動可能なロック解除状態に切り換える。そして、上記チップアップ状態のシート10をロアレール20Aの最後端位置までスライド移動させる。これにより、図2に良く示されるように、シート10は、ロアレール20A上から台車40に設けられたガイドレール42上に移動する。そして、このシート10のガイドレール42上への移動に伴ってガイドロック装置Lbが作動し、シート10の後方向移動がガイドレール42上で自動的に停止されると共に、この停止状態のまま保持される。
次に、ロック解除レバー44を操作して、台車40の凹部30に対する移動規制を解除したロック解除状態に切り換える。そして、シート10を載置した状態の台車40を凹部30内の車両右側に向けてスライド移動させる。これにより、図3に良く示されるように、台車40は、ガイドレール42と右側のロアレール20Bとが接続される位置にてその車幅方向移動が規制される。なお、台車40は、上記の車幅方向移動の途中位置(ガイドレール42がスロープ60のレール溝61a,62a,63aと接続される位置)で、一旦、その車幅方向移動が規制されるが、その位置で更にロック解除レバー44を操作することにより、図3の状態位置まで移動させることができる。
次に、スライド解除レバー15を操作して、シート10をガイドレール42に対して前後方向にスライド移動可能なロック解除状態に切り換える。そして、台車40に載置されているシート10を移動後のロアレール20Bに向けて(車両前方に向けて)スライド移動させる。これにより、図4に良く示されるように、シート10は、台車40のガイドレール42上からロアレール20B上に移動する。そして、シート10のロアレール20B上への移動に伴ってスライドロック機構Laが作動し、シート10の移動がロアレール20B上で自動的に停止されると共に、この停止状態のまま保持される。
そして、上記のような操作を他の移動対応可能なシートに対しても同様にして行うことにより、例えば、図5に良く示されるように、移動対応可能な全てのシートを移動後のロアレール20B上に寄せ集めるといったことができる。なお、移動後のロアレール20Bにおいて、シート10をスライドロック機構Laの作動しない位置(例えば着座使用領域から外れた位置)にて保持しておきたい場合には、車両側に設けられたベルト等の保持手段によって係止させるようにしても良いし、別途にスライドロック手段を設けて係止させるようにしてもよい。
なお、右側のロアレール20B上にあるシート10を左側のロアレール20A上に移動させる場合にも、上記した方法を用いることにより同様にして行うことができる。
次に、シート10を車両フロア上の位置から車両外の後方の降車面位置Gまで下げ降ろす方法について説明する。
すなわち、先ず、図10に良く示されるように、凹部30の蓋部材として載置されている中段部材62や凹部30内に収納されている上段部材61及び下段部材63を取外す。そして、図1に良く示されるように、上段部材61、中段部材62、及び下段部材63を組み付けてスロープ60を形作り、上段部材61をスロープ設置部Fs上に設置する。そして、図2に良く示されるように、シート10を載置した状態の台車40を凹部30内の車幅方向に移動させる。これにより、台車40は、図11に良く示されるように、ガイドレール42とスロープ60のレール溝61a,62a,63aとが接続される位置にてその車幅方向移動が規制される。
次に、台車40に載置されているシート10をスロープ60に向けて(車両後方に向けて)スライド移動させる。これにより、シート10を、スロープ60に形成されたレール溝61a,62a,63aの形状に沿って、降車面位置Gまで序々に下げ降ろすことができる(図12参照)。
このように、本実施例の車両用シートの移動装置によれば、レール溝61a,62a,63aを備えたスロープ60によって、車両フロア上にあるシート10をレール溝61a,62a,63aに沿ってガイドしながら降車面位置Gまで下げ降ろすことができる。したがって、シート10を過ってスロープ60の両側から落下させることなく、シート10の下げ降ろし作業を安全に行うことができる。
更に、凹部30内を移動可能とされた台車40によってシート10をロアレール20A,20Bに対して車幅方向に移動させた位置で、シート10をスロープ60によって降車面位置Gまで下げ降ろすことができる。すなわち、ロアレール20A,20Bの延長線上の位置からではシート10が車体の側壁部分に干渉するなどして下げ降ろし作業を好適に行えない場合であっても、この干渉を回避することのできる車幅方向位置までシート10を移動させた状態で、シート10の下げ降ろし作業を行うことができる。
更に、スロープ60を、凹部30によって形成された空きスペース内に収納しておくことができるため、限られた収納スペースを効率的に利用することができ好適である。また、中段部材62を、凹部30を塞ぐ蓋部材として使用することができるため、上段部材61や下段部材63等のスロープ60の構成部材を見栄え良く収納しておくことができる。また、蓋部材たる中段部材62の設置によって、台車40が凹部30内で不意に移動してしまうといった事態を防止することができる。
また、本実施例の車両用シートの移動装置によれば、公知のスライドロック機構Laに対し、比較的簡素な構成の凹部30や台車40を設けるといった簡単な構成によって、車両用シートのシートアレンジメントの自由度を向上させることができる。また、シート10の着座使用時には、このシート10を充分な支持強度をもって車両フロアに対して支持することができる。また、シート10自体を旋回方向に回転させたりタンブル回転させたりすることなく車幅方向に移動させることができるため、かかる移動操作を簡単に行うことができる。また、台車40を車幅方向に移動させるのみで、この台車40に載置されたシート10のスライド移動を移動後のロアレール20Bと接続することができるため、シート10の両ロアレール20A,20B間での移動を簡単に行うことができる。
更に、シート10を車幅方向に移動させる台車40は、台車側レール41と凹部側レール31とが係合する移動構造によって、凹部30に対して車幅方向にスムーズに移動させることができる。また、台車側レール41と凹部側レール31との嵌め合いによって、シート10の車幅方向移動時における位置ずれ寸法精度を管理することができるため、好適である。
更に、ロック装置Lcによって、台車40を凹部30内の車幅方向に移動させるのみで、この台車40に載置されたシート10のスライド移動を自動的にスロープ60のレール溝61a,62a,63aや移動後のロアレール20Bと接続することができるため、シート10のロアレール20A,20B間での移動や降車面位置Gまでの下げ降ろし作業をより一層簡単に行うことができる。
更に、ガイドロック装置Lbによって、ロアレール20A,20Bから台車40上に移動させたシート10を、この台車40上に載置した状態として保持することができる。したがって、シート10の車幅方向への移動時に、シート10が台車40上でふらつくことを防止することができ、使用操作性を向上させることができる。このガイドロック装置Lbは、既存のスライドロック機構Laとして設けられたアッパレール13側の構成を用いることができるため、かかる構成を簡単にすることができる。
更に、シート10が寄せ集められる両側のロアレール20A,20Bは、チップアップ姿勢状態とした移動対応可能な全てのシート10を寄せ集めることのできる長さに形成されている。したがって、シート10をなくした側の居住空間を広く確保することができる。
更に、移動経路としての凹部30が両ロアレール20A,20Bの後端位置に設定されているため、例えば車両後方のドア側からシート10を車幅方向に移動させたり、シート10を凹部30に対して着脱したりする操作を簡単に行うことができる。また、シート10の車両前後方向へのスライド移動と車幅方向への移動とを区別して行い易くなり、シートスライドの節度感を良くして使用操作性を向上させることができる。
更に、台車40や蓋部材たる中段部材62等の設置部材が車両フロア面Fから突出することのない面一な形状に形成されているため、車両フロアの荷室機能を良好に発揮させることができる。
以上、本発明の実施形態を1つの実施例により説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施ができるものである。
例えば、シートの移動方向の切り換えられる位置は、必ずしも前後方向スライド位置の後端位置である必要はなく、スライド領域の途中位置に設定してもよい。但し、この場合には、例えば上記切り換え位置とシートの着座使用領域との区別がし難くなったり、シートスライドの節度感がなくなったりすることがあることに留意が必要である。また、この場合には、車両フロア上におけるスロープに必要な長さが長くなることに留意が必要である。
また、ロアレールや台車等の車両フロア側に設置される構成を、車両フロア面から突出した構成としたものであっても良い。また、車両フロア面に凹部を形成することなく、台車を車両フロア面上を車幅方向に移動させる構成としてもよい。但し、これらの場合には、車両フロア面の荷室機能が損なわれることがあるので留意が必要である。
また、台車と凹部との間に、台車の車幅方向移動を円滑にする台車側レールや凹部側レールの設けられていない構成であっても構わない。但し、例えば台車の凹部に対する嵌め合い形状のみによってシートの車幅方向移動時における姿勢維持の精度を出すことは難しいため、別途、ガイドレールのロアレールに対する平行姿勢状態を維持することのできる他の移動構造を適用することが望ましい。
また、ロック装置やガイドロック装置を設けない構成であっても構わないが、シートの移動操作に節度感が得られないため、移動させる位置への位置合わせや保持に手間がかかるため、留意が必要である。また、ガイドロック装置については、必ずしもスライドロック機構による連結構造を適用しなくてもよい。例えば、ガイドロック装置に、実施例で示した台車40の凹部30に対する車幅方向の移動位置を規制することのできるロック装置Lcのロック構造を適用してもよい。これにより、ロック構造を簡素な構成とすることができる。但し、このように部品が別途に付け加えられるような構成では、部品点数が多くなったり、構成が複雑となったりすることがあるため留意が必要である。
また、ロアレールは、必ずしも移動対応可能な全てのシートを寄せ集めることのできる長さに形成されている必要はない。また、左右一方側のロアレールのみが上記シートを寄せ集めることのできる長さに形成されていてもよい。但し、これらの場合には、本実施例で示した構成と比べると、確保することのできる設置スペースが制限されることとなる。また、シートは、必ずしもチップアップ姿勢状態で寄せ集めなければならないわけではないが、このようにすると、かかる設置スペースをコンパクトにしたり、ロアレールに必要とされる長さを短くしたりするのに有効的であるということである。
また、凹部を塞ぐ蓋部材のない構成であってもよい。また、スロープが3分割されて収納される構成を示したが、収納スペース等の使用条件に合わせて多分割されるようにしてもよい。また、スロープは、上段部材や下段部材が中段部材から引き出されたり、中段部材に対して折り畳み可能に連結されているなどして、一体的部材として構成したものであってもよい。これにより、スロープの部品点数が減り、部品管理が容易となる。
また、スロープは、ロアレールの後端位置に直接接続されるような構成であってもよい。但し、例えばロアレールの延長線上の位置からではシートが車体の側壁部分に干渉するなどして下げ降ろし作業を好適に行えない場合には、このような手段は不適である。
実施例1の車両用シートの移動装置の概略構成を表した斜視図である。 シートを台車上に載置した状態を表した斜視図である。 図2の状態からシートを車幅方向に移動させた状態を表した斜視図である。 シートを車幅方向に移動させた後のロアレール上に移動させた状態を表した斜視図である。 移動対応可能な全てのシートを車両フロアの右側のロアレール上に寄せ集めた状態を表した斜視図である。 シートをロアレールから凹部に移動させた状態を表した斜視図である。 ロック装置の構成を表した斜視図である。 凹部に蓋部材たる中段部材を載置した状態を表した斜視図である。 スロープの構成を拡大して表した斜視図である。 スロープの収納状態を表した図である。 台車をスロープと接続する位置まで車幅方向に移動させた状態を表した斜視図である。 シートを降車面位置まで下げ降ろした状態を表した斜視図である。
符号の説明
10 シート
11 シートクッション
12 シートバック
13 アッパレール
14 チップアップレバー
15 スライド解除レバー
20A ロアレール(スライドレール)
20B ロアレール(スライドレール)
30 凹部
30a 底面
31 凹部側レール
31a ロック孔部
40 台車(移動体)
41 台車側レール
41a ローラ
42 ガイドレール
43 ロック爪部
44 ロック解除レバー
45 バネ部材
60 スロープ(シート移動用架設部材)
61 上段部材
61a レール溝
62 中段部材
62a レール溝
63 下段部材
63a レール溝
F 車両フロア面
Fs スロープ設置部
G 降車面位置
La スライドロック機構
Lb ガイドロック装置
Lc ロック装置

Claims (4)

  1. 車両フロアに車両の前後方向に延びるスライドレールが延設されており、該スライドレール上にシートが車両前後方向にスライド移動可能に配設された車両用シートの移動装置であって、
    前記スライドレールが延設された車両フロアの車両前後方向後端位置と該後端位置から車両外の後方の降車面位置との間には、前記シートを移動可能に載置することのできるシート移動用架設部材が着脱可能に配設可能とされており、
    該シート移動用架設部材にはシートを移動案内することのできるレール溝が形成されていると共に、該レール溝は前記車両フロアに延設されたスライドレールと直接接続されるか又はスライドレールとシート移動用架設部材との間に別に設定され、シートを移動させることのできるガイドレールを形成した中間体を介して接続されることを特徴とする車両用シートの移動装置。
  2. 請求項1に記載の車両用シートの移動装置であって、
    前記スライドレールとシート移動用架設部材との間に別に設定され、シートを移動させることのできるガイドレールを形成した中間体は、車両フロアに対して車幅方向に移動可能に配設された移動体であって、該移動体は前記スライドレール上にあるシートを車両の後方向に移動させることでガイドレールに載置可能としており、
    前記シート移動用架設部材のレール溝と前記移動体のガイドレールとの接続は、前記移動体が前記スライドレールに対して車幅方向に移動させた位置で行われることを特徴とする車両用シートの移動装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両用シートの移動装置であって、
    前記シートを載置可能とする中間体は、車両フロア面に対して凹形状として形成された凹部内を車幅方向に移動可能とされており、
    前記シート移動用架設部材は、前記中間体が位置する凹部を除く凹部位置の空間内に収納可能であることを特徴とする車両用シートの移動装置。
  4. 請求項3に記載の車両用シートの移動装置であって、
    前記シート移動用架設部材は、前記中間体が位置する凹部を除く凹部位置を塞ぐことのできる着脱可能な蓋部材となることを特徴とする車両用シートの移動装置。
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