JP4479586B2 - 車両用シートの移動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用シートの移動装置に関する。詳しくは、車両用シートのシートアレンジメントを変更するべくシートを車両の前後方向及び車幅方向に移動可能とする車両用シートの移動装置に関する。
この種の車両用シートの移動装置としては、例えば後記特許文献1に開示された技術が知られている。
この開示技術では、車両の前後方向及び車幅方向に配置された複数のシートが、フロア面に形成された網目状のスライド溝に沿ってスライド移動可能に構成されている。詳しくは、各シートの下部には、上記スライド溝に対してスライド移動可能に係合する脚部が備え付けられている。このスライド溝は、各シートのスライド移動が相互に連絡されるように、前後方向及び車幅方向にひとつながりに形成されている。これにより、各シートのスライド移動の幅が広がり、シートアレンジメントの自由度を向上させることができる。
特開2002−120604号公報
しかしながら、上記従来の技術、例えば特許文献1の開示技術では、各シートをスライド溝に沿って滑らかにスライド移動させることはできたが、シートの車両前後方向にかかる負荷を脚部のみで支持する構成であるため、例えばシートを車両衝突等の比較的大きな負荷にも耐えられるように構成するには不向きなものであった。また、シートの支持強度を高める構成とするためには、支持強度の高いロック機構等の構成を別途に設定しなければならず、かかる場合には構造全体が複雑となる。
本発明は、上記した問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、比較的簡単な構成によって、車両用シートのシートアレンジメントの自由度を向上させることができるとともに、着座使用時には、充分な支持強度を持って車両フロアに対して支持できるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の車両用シートの移動装置は次の手段をとる。
先ず、第1の発明は、車両フロアの左右両側に車両の前後方向に延びるスライドレールが延設されており、各スライドレール上をシートが車両前後方向に移動可能に配設された車両用シートの移動装置であって、シートをスライドレール上で車両前後方向に移動可能に支持する連結構造は、フロア側に設けられたロアレールとシート側に固定設置されたアッパレールとの係合によりなり、アッパレールが前後方向の所定幅をもってロアレールに係合されているとともに、ロアレールに対するアッパレールの移動を規制することにより、シートをスライドレール上の所定位置に固定可能とするスライドロック機構によって構成されており、更に、車両フロアの左右両側に延設されたスライドレール間には、シートをスライドレール間で移動可能とする車幅方向移動手段が設けられており、車幅方向移動手段は、車両フロアにスライドレールとは別個独立して配設され、両スライドレール上のシートを双方に移動させるための移動経路であり、移動経路は両スライドレール間に跨るようにして車両フロア面に形成された車幅方向の凹部であるものである。
ここで、スライドロック機構としては、例えば車両フロア側に固定されるロアレールとシート側に固定される前後方向の所定幅をもったアッパレールとをシートの着座使用領域の範囲内でスライドロックするように組み付けた周知のスライドロック機構が挙げられる。
この第1の発明によれば、車幅方向移動手段によって、シートは各スライドレール間を車幅方向に移動して双方に行き来可能となる。この車幅方向移動手段は、スライドレールとは別個独立した移動経路として、車両フロア面に凹部が形成された比較的簡素な構成とされている。すなわち、少なくとも乗員が着座しないシートを支持するに充分とされる程度に強度を有した簡素な構成とされている。
次に、第2の発明は、上述した第1の発明において、凹部における車両前後方向の幅が、アッパレールの前後方向所定幅と略同一またはそれ以上の長さで形成されているものである。
この第2の発明によれば、凹部の前後幅をアッパレールの前後幅とほぼ同じ長さ(またはそれ以上)とすることで、所定幅を持ったアッパレールは、ロアレールから完全に解除されて凹部内に収まった状態となる。
次に、第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、シートと凹部との間には、シートの車幅方向への移動に伴ってシートと凹部との間で車幅方向に転動する転動手段が設けられているものである。
この第3の発明によれば、シートの車幅方向への移動時には、転動手段がシートと凹部との間に介在して車幅方向に転動する。
次に、第4の発明は、上述した第1から第3のいずれかの発明において、凹部は、スライドレールの車両前後方向の後端部に形成されており、スライドレール上の最後端位置でシートを車幅方向に移動可能とするものである。
この第4の発明によれば、シートは、スライドレールの最後端の位置までスライド移動されることにより、車幅方向に移動可能となる。
次に、第5の発明は、上述した第2から第4のいずれかの発明において、転動手段は、車幅方向にのみ転動する配置構成とされた車輪部材であるものである。
この第5の発明によれば、車輪部材は、シートと凹部との間で車幅方向にのみ転動する。
次に、第6の発明は、上述した第2から第5のいずれかの発明において、転動手段は、シートの下部にヒンジ結合されてシートと凹部との間で起倒回動可能に設けられており、起立姿勢のときにのみシートと凹部との間で車幅方向に転動可能とされるものである。
この第6の発明によれば、転動手段は、起立姿勢とされたときにのみ、シートと凹部との間で車幅方向に転動する。
次に、第7の発明は、上述した第6の発明において、転動手段は、シートが凹部上に配置されるスライド移動に連動してシートと凹部との間で車幅方向に転動可能な起立姿勢状態に切り換えられるものである。
この第7の発明によれば、シートを凹部上にスライド移動させることにより、転動手段が自動的に起立姿勢状態に切り換えられる。
本発明は上述した手段をとることにより、次の効果を得ることができる。
先ず、第1の発明によれば、周知のスライドロック機構に対し、車幅方向移動手段たる凹部を車両フロア面に形成するという比較的簡素な構成によって、車両用シートのシートアレンジメントの自由度を向上させることができる。また、シートを一定の姿勢状態のままで車幅方向に移動させることができるため、かかる操作を簡単に行うことができる。また、シートの車幅方向への移動は凹部内のみで行われるため、シートの移動経路(移動軌跡)がフロア面から離間することなく凹部内に規制され、操作性を向上させることができる。
更に、第2の発明によれば、所定幅を持ったアッパレールを、凹部の形状に沿って好適に車幅方向に移動させることができる。
更に、第3の発明によれば、シートの車幅方向への移動をスムーズにすることができる。
更に、第4の発明によれば、シートを車幅方向に移動可能とするスライド位置がスライドレールの最後端に設定されているため、シートの着座使用領域と区別し易くなり、シートスライドの使用操作性を向上させることができる。
更に、第5の発明によれば、シートの車両前後方向へのスライド移動と車幅方向への移動とを区別して行い易くなり、使用操作性を向上させることができる。
更に、第6の発明によれば、転動手段を起立姿勢状態に切り換えたときにのみシートの車幅方向への移動をスムーズにすることができるため、シートが凹部上で意図しないタイミングで車幅方向に移動するといった不測の事態を防止して、使用操作性を向上させることができる。
更に、第7の発明によれば、転動手段をシートのスライド移動に連動させて自動的に起立姿勢状態に切り換えることができるため、かかる操作を簡便化することができる。
以下に、本発明を実施するための最良の形態の実施例について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1としての車両用シートの移動装置の構成について、図1〜図3を用いて説明する。図1は車両用シートの移動装置の概略構成を表した斜視図、図2はロアレール20A,20Bの構成を拡大して表した斜視図、図3は支持部材13の構成を拡大して表した斜視図である。なお、図1では、車両左側のシート10が表されており、車両右側のシートが省略して表されている。また、図2では、車両フロア面Fが省略して表されている。
本実施例の車両用シートの移動装置は、図1に良く示されるように、車両のリヤシートとして適用されたシート10を車両の前後方向にスライド移動させるためのロアレール20A,20Bを含む前後方向のスライドロック機構と、同シートを車幅方向にスライド移動させるための凹部30と、を有して構成されている。ここで、ロアレール20A,20Bが本発明のスライドレールに相当する。
前者のスライドロック機構は、車両のリヤシートとして車幅方向に並べて配置された車両左側のシート10と車両右側のシート(図示省略)とにそれぞれ配設されている。詳しくは、車両フロアに対し、車両の前後方向に延びる形状として形成された車両左側のロアレール20Aと、車両右側のロアレール20Bと、が車幅方向に並べて配設されている。このスライドロック機構は、車両走行中にシート10上に乗員が着座しても良い充分な強度を持たせるべく、車両フロア側に固定されるロアレール20A,20Bとシート10側に固定される後述のアッパレール14(図3参照)とをシート10の着座使用領域でスライドロックするように組み付けた周知の構成とされている。
後者の凹部30は、車両左側のロアレール20Aと車両右側のロアレール20Bとの間に跨る車幅方向に延びる形状として、車両フロア面Fに形成されている。詳しくは、凹部30は、車両フロア面Fに対し、両スライドレール20A,20Bの後部側に、スライドロック機構とは別個独立して配設されている。この凹部30は、シート10の前後方向スライド位置が最後端位置(図1の実線で示された位置)のときに、シート10を車両左側のロアレール20Aと車両右側のロアレール20Bとの間で車幅方向に移動可能とする移動経路として機能する。また、凹部30は、少なくとも乗員が着座しないシート10を支持するに充分とされる程度に強度を有した簡素な構成とされている。なお、例えばシート10がロアレール20A上で着座使用されている状態(図1の仮想線で示された位置状態)の時には、凹部30上に蓋部材(図示省略)を載置するなどして、凹部30の形成された部位と車両フロア面Fとを面一状態にしておくことが好ましい。これにより、シート10の着座使用状態時における車両フロア面Fの荷室機能を良好に発揮させることができる。
以下、上記各構成について詳細に説明する。
先ず、シート10の構成について説明する。シート10は、図1に良く示されるように、その左右両側下部に、シート10を車両フロア面Fに対して支持する支持部材13を有する。この支持部材13は、図3に良く示されるように、シート10(図1参照)をロアレール20Aに対してスライドロック可能とするアッパレール14を一体的に有する。このアッパレール14は、前後方向に所定幅をもって形成されており、ロアレール20Aに対し車両の前後方向にスライド移動可能に組み付けられている。また、アッパレール14は、シート10のスライド位置が着座使用領域にあるときには、ロアレール20Aとスライドロックされるように構成されている。このアッパレール14とロアレール20Aとをスライドロックさせるロック機構(図示省略)の構成としては、例えば両者を噛合歯によって噛合状態とする構成のものが挙げられるが、このような構成は公知のものであるため、詳細な説明は省略する。
また、図3に良く示されるように、アッパレール14の下部には、アッパレール14の移動に伴って転動する転動体40が複数箇所(例えば図示の4箇所)に配設されている。この転動体40は、アッパレール14がスライド移動する際に、このアッパレール14とその下部側の面との間で転動し、シート10のスライド移動をスムーズにする。ここで、転動体40が本発明の転動手段に相当する。
次に、ロアレール20A,20Bは、図1及び図2に良く示されるように、その上面が車両フロア面Fと面一となるように、車両フロアに埋め込まれた状態として配設されている。すなわち、ロアレール20A,20Bは、車両フロア面Fから実質的に突出することのない形状として形成されている。また、図2に良く示されるように、ロアレール20A,20Bの後端部、すなわち凹部30の形成された部分は、ロアレール20A,20Bの上壁面や車両内方側の側壁面が取り払われた形状として形成されている。これにより、図1に良く示されるように、シート10のスライド位置が最後端位置(図1の実線で示された位置)のときには、シート10を凹部30の形状に沿って車幅方向にスライド移動させることができる。詳しくは、凹部30は、その車両前後方向長さが、シート10の左右両側下部に配設されたアッパレール14の前後方向長さよりも長尺に形成されている。これにより、凹部30上に配置されたアッパレール14をその車幅方向に移動させることができる。このとき、アッパレール14の移動は、転動体40がアッパレール14と凹部30との間で転動しながら行われる。なお、凹部30は、ロアレール20A,20Bの底壁面と面一となる形状に形成されている。したがって、シート10を凹部30上の車幅方向に向けてスムーズにスライド移動させることができる。
続いて、本実施例の車両用シートの移動装置の使用方法について説明する。ここでは、車両左側のロアレール20A上にあるシート10を車両右側のロアレール20B上に移動させる方法について説明する。
先ず、図1に良く示されるように、ロアレール20A上で車両前後方向にスライド移動可能とされた状態のシート10を、ロアレール20Aの最後端位置までスライド移動させる。これにより、シート10は、凹部30上に配置される。次に、シート10を、凹部30の形状に沿って車幅方向にスライド移動させる。このとき、シート10の車幅方向へのスライド移動は、アッパレール14の下部に配設された転動体40が凹部30上を転動しながら行われる。これにより、シート10は、車両右側のロアレール20Bのある位置までスムーズにスライド移動される。そして、車両右側のロアレール20B上に到達したシート10は、この移動後のロアレール20B上においても車両前後方向にスライドロック可能にスライド移動させることができる。
なお、車両右側のロアレール20B上にあるシート(図示省略)を車両左側のロアレール20A上に移動させる場合にも、上記した方法と同様にして行うことができる。
このように、本実施例の車両用シートの移動装置によれば、周知のスライドロック機構に対し、車両フロア面Fに凹部30を設けるという簡単な構成によって、車両用シートのシートアレンジメントの自由度を向上させることができる。また、シート10の車幅方向への移動は、例えばシート10を折り畳み状態とするなど姿勢状態を変化させることなく行うことができる。したがって、シート10の移動操作を簡単に行うことができる。更に、凹部30やロアレール20A,20Bが車両フロア面Fから実質的に突出しない形状に形成されているため、シート10を車両前後方向に移動させる場合も車幅方向に移動させる場合も、車両フロア面Fの荷室機能を良好に発揮させることができる。更に、シート10が車幅方向への移動時に予期せぬ位置で固定(スライドロック)されることがないため、シート10の予期せぬ位置での使用を防止することができる。更に、転動体40によって、シート10の車幅方向への移動をスムーズにすることができる。更に、シート10を車幅方向に移動可能とするスライド位置がロアレール20A,20Bの最後端に設定されているため、このスライド位置とシート10の着座使用領域とを区別し易くなり、シートスライドの節度感を良くして使用操作性を向上させることができる。
続いて、実施例2の車両用シートの移動装置について、図4及び図5を用いて説明する。図4は車両用シートの移動装置における要部構成を概略的に表した斜視図、図5は図4の状態から車輪部材50が起立姿勢に切り換えられた状態を表した側面図である。なお、本実施例では、実施例1の車両用シートの移動装置と実質的に同様の構成及び作用を奏する箇所については同一の符号を付して説明を省略し、相異する構成については異なる符号を付して詳しく説明することとする。また、説明文中、図4及び図5に示されていない構成については、実施例1の図1〜図3に示された同一符号の構成を適宜参照するものとする。
本実施例の車両用シートの移動装置は、図4に良く示されるように、シート10を車両フロア面Fに対して支持する支持部材13の下部に、シート10とアッパレール15とを一体的な状態として保持する突状の係合部13bが形成されている。この係合部13bは、シート10の車両前後方向へのスライド移動時には、アッパレール15内に形成された凹状の被係合部15c内に入り込んだ係合状態とされる。これにより、シート10とアッパレール15とを係合させた一体的な状態として保持する。また、係合部13bは、図5に良く示されるように、シート10の前後方向スライド位置が最後端位置のときに、後述する車輪部材50が起立姿勢状態に切り換えられる動作に伴って、被係合部15cから抜き外される。これにより、係合部13bと被係合部15cとの係合状態が解除される。
また、図4に良く示されるように、支持部材13の下部には、車幅方向にのみ転動可能な配置構成とされた車輪部材50が設けられている。詳しくは、車輪部材50は、その下端に設けられた車輪52を転動可能に支持する支持軸51を有し、この支持軸51が支持部材13に対して起倒回動可能にヒンジ結合されている。この車輪部材50は、図4に良く示されるように、シート10の車両前後方向へのスライド移動時、すなわち係合部13bと被係合部15cとの係合状態時には、アッパレール15内に形成された凹状の車輪格納部15a内に傾倒された状態として保持される。この車輪部材50の傾倒状態では、車輪52は、車輪格納部15a内に形成された転動面15bに対して空転する倒伏状態とされる。また、車輪部材50は、図5に良く示されるように、シート10の前後方向スライド位置が最後端位置のときに、シート10を更に車両後方に向けて押送する操作を行うことにより、車輪52を転動面15b上に転動可能に接地させた起立姿勢状態に切り換えることができる。具体的には、シート10が最後端位置のときにシート10を更に車両後方に向けて押送する操作を行うと、車両後方に対してスライド移動不能とされたアッパレール15に対し、車輪部材50を、車輪52と車輪格納部15aの内壁面(例えば図示の転動面15b)との当接面部位を回動基点として起立回動させることができる。これにより、車輪部材50を転動面15bに対して起立させた姿勢状態に切り換えることができる。また、この起立回動時には、支持部材13がアッパレール15に対して浮上するため、同時に、係合部13bが被係合部15cから抜き外される。これにより、車輪52が転動面15bに沿って車幅方向に転動可能な状態とされる。ここで、車輪格納部15a及び転動面15bは、アッパレール15に対し車幅方向に貫通した形状として形成されている。したがって、車輪52を転動面15bに沿って車幅方向に転動させることにより、シート10を凹部30の形状に沿って車幅方向にスライド移動させることができる。ここで、凹部30は、転動面15bと面一となる形状に形成されている。
続いて、本実施例の車両用シートの移動装置の使用方法について説明する。
すなわち、先ず、図5に良く示されるように、シート10をロアレール20Aの最後端位置までスライド移動させ、車輪格納部15a内で傾倒状態とされた車輪部材50(図4参照)を起立姿勢状態に切り換える。これにより、係合部13bと被係合部15cとの係合状態が解除されると共に、車輪部材50がアッパレール15の転動面15bに沿って車幅方向に転動可能な状態となる。
このように、本実施例の車両用シートの移動装置によれば、車輪部材50が車幅方向にしか転動しない配置構成とされているため、シート10の車両前後方向へのスライド移動と車幅方向への移動とを区別して行い易くなり、使用操作性を向上させることができる。更に、車輪部材50を起立姿勢状態に切り換えたときにのみ車輪部材50が転動するため、シート10が凹部30上で意図しないタイミングで車幅方向に移動するといった不測の事態を防止して、使用操作性を向上させることができる。更に、車輪部材50をシート10のスライド移動に連動させて自動的に起立姿勢状態に切り換えることができるため、かかる操作を簡便化することができる。
続いて、実施例3の車両用シートの移動装置について、図6を用いて説明する。図6は車両用シートの移動装置における要部構成を概略的に表した斜視図である。なお、本実施例では、実施例1の車両用シートの移動装置と実質的に同様の構成及び作用を奏する箇所については同一の符号を付して説明を省略し、相異する構成については異なる符号を付して詳しく説明することとする。また、説明文中、図6に示されていない構成については、実施例1の図1〜図3に示された同一符号の構成を適宜参照するものとする。
本実施例の車両用シートの移動装置は、図6に良く示されるように、凹部30上に複数のローラ部材60が設置されている。これらローラ部材60は、例えば凹部30上で軸支されており、シート10と凹部30との間で車幅方向に転動可能に配設されている。したがって、これらローラ部材60の転動に伴って、凹部30上に配置されたシート10を車幅方向に向けてスムーズにスライド移動させることができる。
なお、本実施例の車両用シートの移動装置の使用方法については、実施例1と同様の方法で行うことができるため、説明を省略する。
このように、本実施例の車両用シートの移動装置によれば、ローラ部材60が車幅方向にしか転動しない配置構成とされているため、シート10の車両前後方向へのスライド移動と車幅方向への移動とを区別して行い易くなり、使用操作性を向上させることができる。また、シート10側の構成をそのままに、凹部30上にローラ部材60を設置するという簡単な構成によって、シート10の車幅方向へのスライド移動をスムーズにすることができる。
続いて、実施例4の車両用シートの移動装置について、図7を用いて説明する。図7は車両用シートの移動装置における要部構成を概略的に表した斜視図である。なお、本実施例では、実施例1の車両用シートの移動装置と実質的に同様の構成及び作用を奏する箇所については同一の符号を付して説明を省略し、相異する構成については異なる符号を付して詳しく説明することとする。また、説明文中、図7に示されていない構成については、実施例1の図1〜図3に示された同一符号の構成を適宜参照するものとする。
本実施例の車両用シートの移動装置は、図7に良く示されるように、凹部30上にシート10を載置可能な台車70が設置されている。この台車70は、シート10と凹部30との間で車幅方向に転動可能な車輪71を備えている。
したがって、シート10をロアレール20Aの最後端位置までスライド移動させて台車70上に載置することにより、このシート10を車幅方向に向けてスムーズにスライド移動させることができる。
なお、本実施例の車両用シートの移動装置の使用方法については、実施例1と同様の方法で行うことができるため、説明を省略する。
このように、本実施例の車両用シートの移動装置によれば、台車70の車輪71が実質的に車幅方向にしか転動しない配置構成とされているため、シート10の車両前後方向へのスライド移動と車幅方向への移動とを区別して行い易くなり、使用操作性を向上させることができる。また、シート10側の構成をそのままに、凹部30上に台車70を設置するという簡単な構成によって、シート10の車幅方向へのスライド移動をスムーズにすることができる。
以上、本発明の実施形態を4つの実施例により説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施ができるものである。
例えば、シートの移動方向の切り換えられる位置は、必ずしも前後方向スライド位置の最後端位置である必要はなく、スライド領域の途中位置に設定してもよい。但し、この場合には、例えば上記切り換え位置とシートの着座使用領域との区別がし難くなったり、シートスライドの節度感がなくなったりすることがあることに留意が必要である。
また、ロアレールや凹部等の車両フロア側に設置される構成を、車両フロア面から突出した構成としたものであっても良い。但し、この場合には、車両フロア面の荷室機能が損なわれることとなる。
また、シートを車幅方向に移動させる際にシートと凹部との間で車幅方向に転動する転動手段のない構成であっても構わない。但し、この場合には、シートの車幅方向へのスライドがスムーズに行えない場合があるため留意が必要である。また、各実施例で示した転動手段に代えて、シートの車幅方向へのスライド移動をスムーズにすることのできる各種の摺動抵抗低減手段を適用してもよい。
また、各実施例では、凹部によって、シートを車幅方向に移動させて車両左側のロアレールと車両右側のロアレールとの間で移動させるようにしたものを示したが、単に、シートを車幅方向に移動させるための手段として適用してもよい。
実施例1の車両用シートの移動装置の概略構成を表した斜視図である。 ロアレールの構成を拡大して表した斜視図である。 支持部材の構成を拡大して表した斜視図である。 実施例2の車両用シートの移動装置における要部構成を概略的に表した側面図である。 図4の状態から車輪部材が起立姿勢に切り換えられた状態を表した側面図である。 実施例3の車両用シートの移動装置における要部構成を概略的に表した斜視図である。 実施例4の車両用シートの移動装置における要部構成を概略的に表した側面図である。
符号の説明
10 シート
13 支持部材
13b 係合部
14 アッパレール
15 アッパレール
15a 車輪格納部
15b 転動面
15c 被係合部
20A ロアレール(スライドレール)
20B ロアレール(スライドレール)
30 凹部
40 転動体(転動手段)
50 車輪部材
51 支持軸
52 車輪
60 ローラ部材
70 台車
71 車輪
F 車両フロア面

Claims (2)

  1. 車両フロアの左右両側に車両の前後方向に延びるスライドレールが延設されており、該各スライドレール上をシートが車両前後方向に移動可能に配設された車両用シートの移動装置であって、
    前記シートをスライドレール上で車両前後方向に移動可能に支持する連結構造は、フロア側に設けられたロアレールとシート側に固定設置されたアッパレールとの係合によりなり、該アッパレールが前後方向の所定幅をもって該ロアレールに係合されているとともに、該ロアレールに対する該アッパレールの移動を規制することにより、シートをスライドレール上の所定位置に固定可能とするスライドロック機構によって構成されており、
    更に、前記車両フロアの左右両側に延設されたスライドレール間には、シートをスライドレール間で移動可能とする車幅方向移動手段が設けられており、
    該車幅方向移動手段は、車両フロアに前記スライドレールとは別個独立して配設され、前記両スライドレール上のシートを双方に移動させるための移動経路であり、該移動経路は両スライドレール間に跨るようにして車両フロア面に形成された車幅方向の凹部であることを特徴とする車両用シートの移動装置。
  2. 請求項1に記載の車両用シートの移動装置であって、
    前記凹部における車両前後方向の幅が、前記アッパレールの前後方向所定幅と略同一またはそれ以上の長さで形成されていることを特徴とする車両用シートの移動装置。
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