JP2007021285A - 余剰汚泥減容化方法及び余剰汚泥減容化装置 - Google Patents

余剰汚泥減容化方法及び余剰汚泥減容化装置 Download PDF

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徹 塩谷
Tadashi Matsuda
正 松田
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和明 杉本
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Abstract

【課題】 破砕効率及びエネルギー効率が高く、安定に余剰汚泥を破砕して可溶化することができ、余剰汚泥の減容化率が高い上に、有機性排水中の窒素含有量を低減できる余剰汚泥減容化方法及び装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明の余剰汚泥減容化方法は、有機性排水を脱窒槽及び硝化槽にて生物学的硝化・脱窒処理をし、その生物学的硝化・脱窒処理により生成した汚泥の少なくとも一部を破砕し、破砕した汚泥を前記脱窒槽及び/又は硝化槽に返送して再び生物学的硝化・脱窒処理する余剰汚泥減容化方法において、有機性排水に起因して発生する余剰汚泥量に対して1.2〜3.8倍の体積の汚泥を、回転羽根46により攪拌し、その回転羽根46の周囲に配置したスクリーン45に形成された貫通孔45aを通過させることにより剪断して破砕する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、有機性排水の生物学的硝化・脱窒処理により生成した汚泥を減容化する余剰汚泥減容化方法及び余剰汚泥減容化装置に関する。
従来、下水処理場等の排水処理施設から発生した生汚泥や、有機物を生物学的処理して生成した余剰汚泥は、濃縮及び/又は脱水処理後、産業廃棄物として焼却や埋立て等により処分されてきた。しかし、産業廃棄物として焼却するには、汚泥を燃焼する過程で水分を蒸発させなければならないため、多くの熱量が必要であり経済的でなかった。また、産業廃棄物の埋立てでは、埋立地の確保が困難であった。これらのことから、余剰汚泥の減容化が求められていた。
近年、排水処理設備等から発生する余剰汚泥の処理方法として可溶化処理が開発され、注目されている。この汚泥の可溶化処理は、余剰汚泥を機械的、物理的、化学的、生物学的な手法により余剰汚泥(微生物)の細胞壁を破砕又は傷つけて可溶化(液状化)する処理である。
ここで、機械的手法としては、湿式媒体攪拌式ミル(特許文献1参照)、回転刃(特許文献2参照)、回転ディスク(特許文献3参照)、ホモジナイズ装置(特許文献4参照)などを用いて汚泥を破砕する方法が挙げられる。
物理的手法としては、オゾン処理(特許文献5参照)、加圧部・狭窄部・低圧部による噴出処理(特許文献6参照)、超音波処理(特許文献7参照)などが挙げられる。
化学的手法としては、アルカリ処理(特許文献8参照)、酸処理(特許文献9参照)、ラジカル反応処理(特許文献10参照)、殺菌処理(特許文献11参照)、パルス放電処理(特許文献12参照)、高温処理(特許文献13参照)などが挙げられる。
生物学的手法としては、可溶化酵素処理などが挙げられる(特許文献14,15参照)。
このような手法により可溶化処理した余剰汚泥を再び生物学的に処理すれば、排水処理設備等から排出される余剰汚泥量をゼロ、又は極端に少なくできる。
特開平11−300393号公報 特開2000−343098号公報 特開2001−70993号公報 特開2000−24698号公報 特許第2973761号公報 特開2001−314887号公報 特許第3212969号公報 特開平11−188399号公報 特開2003−1300号公報 特開2001−96291号公報 特開平11−277087号公報 特開平11−179391号公報 特開平9−276887号公報 特許第3176563号公報 特許第3267935号公報
しかしながら、上記汚泥の可溶化処理のうち、物理的手法、特にオゾン処理では、設備費が高く、中小規模の設備ではコストメリットが小さいという問題があった。化学的手法では、薬品を継続的に添加するため処理が煩雑になる傾向にあった。生物学的手法では充分に可溶化処理できない上に、生物学的に処理するのに必要な空気量の増大や温調が必要になるためランニングコストがかかり、生物処理槽をこれまでより厳しく管理しなければならなかった。よって、いずれの手法も実用的ではなかった。
機械的手法では他の手法と比較して安価な設備で余剰汚泥を可溶化できるという利点がある。しかし、ボールミルや湿式媒体攪拌式ミルによる破砕では、それら装置内に発生したキャビテーションにより余剰汚泥の破砕効率が著しく低下するばかりでなく、発生したキャビテーションを系外に除去することが難しかった。また、装置の磨耗により破砕効率が経時的に低下した。したがって、余剰汚泥を高い効率で安定に破砕して可溶化することが難しいため、余剰汚泥の減容化率が低かった。
また、超音波による破砕では、装置自体から発生する微振動による騒音や、超音波発生装置の寿命が短い、大容量の破砕装置の製作が難しい等の問題があり実用的ではなかった。
ホモジナイザ又はミキサによる破砕では、微細粒子(5μm未満)までの破砕が困難であり、余剰汚泥の可溶化処理として実用的ではなかった。
さらに、機械的手法はエネルギー効率が低いという問題もあった。
また、近年、排水基準、特に閉鎖系水域の排水基準が厳しくなっており、化学的酸素要求量(以下、CODという。)以外にも窒素含有量の規制が強化され、窒素含有量の削減が求められている。そこで、排水を通常の生物学的処理した後、生物学的硝化・脱窒処理することがある。ところが、従来の生物学的硝化・脱窒処理においては、余剰汚泥の減容化を考慮されていなかった。すなわち、余剰汚泥を減容化できる上に、実用的に窒素含有量を削減できる余剰汚泥減容化方法及び装置は知られていないのが実情である。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、破砕効率及びエネルギー効率が高く、安定に余剰汚泥を破砕して可溶化することができ、余剰汚泥の減容化率が高い上に、有機性排水中の窒素含有量を低減できる余剰汚泥減容化方法及び装置を提供することを目的とする。
本発明の余剰汚泥減容化方法は、有機性排水を脱窒槽及び硝化槽にて生物学的硝化・脱窒処理をし、その生物学的硝化・脱窒処理により生成した汚泥の少なくとも一部を破砕し、破砕した汚泥を前記脱窒槽及び/又は硝化槽に返送して再び生物学的硝化・脱窒処理する余剰汚泥減容化方法において、
有機性排水に起因して発生する余剰汚泥量に対して1.2〜3.8倍の体積の汚泥を、回転羽根により攪拌し、その回転羽根の周囲に配置したスクリーンに形成された貫通孔を通過させることにより剪断して破砕することを特徴とする。
本発明の余剰汚泥減容化装置は、有機性排水を生物学的硝化・脱窒処理する脱窒槽及び硝化槽と、脱窒槽及び硝化槽にて生成した汚泥の少なくとも一部を破砕する汚泥破砕機と、汚泥破砕機で破砕された汚泥を前記脱窒槽及び/又は硝化槽に返送する破砕汚泥返送管とを具備する余剰汚泥減容化装置において、
汚泥破砕機が、回転軸と、回転軸に取り付けられ、汚泥を攪拌する回転羽根と、回転羽根の近傍に配置され、貫通孔が多数形成されたスクリーンと、回転軸を回転駆動させる駆動手段とを具備することを特徴とする。
なお、ここでいう汚泥とは、沈殿槽での沈降分離により得られた汚泥及び/又は硝化槽から排出された硝化液に含まれる汚泥のことである。また、硝化液とは、硝化槽での生物学的処理により得られる汚泥と水とを含む液のことである。
本発明の余剰汚泥減容化方法及び余剰汚泥減容化装置では、破砕効率及びエネルギー効率が高く、安定に余剰汚泥を破砕して可溶化することができ、余剰汚泥の減容化率が高い上に、有機性排水中の窒素含有量を低減できる。
(第1の実施形態例)
本発明の余剰汚泥減容化方法及び余剰汚泥減容化装置の第1の実施形態例について説明する。
図1に、第1の実施形態例の余剰汚泥減容化装置を示す。この余剰汚泥減容化装置1は、排水供給管11を介して供給された有機性排水を無酸素状態で生物学的処理して脱窒する脱窒槽10と、第1の移送管21を介して脱窒槽10から移送された排水を好気性状態で生物学的処理して硝化する硝化槽20と、第2の移送管31を介して硝化槽20から移送された硝化液中の汚泥を沈降分離させる沈殿槽30と、沈殿槽30にて沈降分離された汚泥の一部を粉砕する汚泥破砕機40とを具備している。
また、余剰汚泥減容化装置1は、沈殿槽30にて沈降分離された汚泥の一部を汚泥破砕機40に移送するための移送手段50である汚泥移送ポンプ51a及び汚泥移送管52aと、汚泥破砕機40により破砕した破砕汚泥を脱窒槽10に移送する破砕汚泥移送管61と、沈殿槽30にて沈降分離された汚泥の一部を脱窒槽10に直接返送する返送汚泥管71と、沈殿槽30の上澄み液(処理水ともいう。)を放流先へ移送する処理水移送管81と、沈殿槽30にて沈降分離された汚泥の残部を余剰汚泥減容化装置1外に排出する余剰汚泥排出管91とを具備している。
この余剰汚泥減容化装置における脱窒槽10には、脱窒作用を有する活性汚泥があらかじめ仕込まれている。また、脱窒槽10には、槽内の液及び活性汚泥を攪拌するための攪拌手段12が備え付けられている。攪拌手段12としては、液及び活性汚泥を攪拌できるものであれば特に制限されないが、空気を脱窒槽10内へ取り込ませないものが好ましい。
硝化槽20には、槽内に空気を供給する空気供給手段22が備え付けられている。また、硝化槽20中の硝化液を脱窒槽10に戻すための循環硝化液移送管23と循環硝化液移送ポンプ24が設けられている。
汚泥破砕機40は、図2及び図3に示すように、回転軸43と、回転軸43に取り付けられた回転羽根46と、回転羽根46の周囲の近傍に配置され、貫通孔45a,45a・・・が多数形成された円錐形状のスクリーン45と、先端にスクリーン45が取り付けられると共に、汚泥の流路になる円筒状のケーシング42と、回転軸43を回転駆動させる駆動手段41とを具備するものである。また、回転羽根46は、スクリーン45の形状に沿って縮径する形状になっている。さらに、スクリーン45の貫通孔45aは、開口部を有するケーシング42側からスクリーン45の先端に向かう方向に沿って細長に開口している。
上記余剰汚泥減容化装置1を用いた余剰汚泥減容化方法について、図1及び図4を参照して説明する。なお、以下の方法は、循環式硝化脱窒法と呼ばれる方法である。
本実施形態例の余剰汚泥減容化方法では、排水供給管11から有機性排水を、脱窒作用を有する活性汚泥を含む脱窒槽10に連続的に供給する。ここで、有機性排水とは、有機物を含有する排水のことであり、例えば、下水、農村集落排水、有機系の産業排水等が挙げられる。有機性排水は水で希釈されていてもよい。
そして、活性汚泥の沈降防止のために攪拌手段12により攪拌しながら、脱窒槽10に有機性排水を所定時間滞留させて、無酸素状態で生物学的脱窒処理を施す。次いで、脱窒槽10にて生物学的脱窒処理された排水を、第1の移送管21を介して硝化槽20に連続的に供給する。
次いで、硝化槽20にて、空気供給手段22により下部から空気を供給して、活性汚泥を活性化すると共に有機性排水を攪拌する。そして、硝化槽20に所定時間滞留させて、好気性状態で生物学的硝化処理を施す。この生物学的硝化処理では、排水中の窒素化合物を亜硝酸塩或いは硝酸塩に酸化分解し、さらに、脱窒槽10にて亜硝酸塩或いは硝酸塩を脱窒作用のある汚泥により還元して窒素ガスに変換して排出する。
次いで、硝化液の一部(循環硝化液)を循環硝化液移送管23と循環硝化液移送ポンプ24により脱窒槽10に連続的に返送する。この際、脱窒槽10に戻される循環量は、脱窒効率を考慮して、排水供給管11から脱窒槽10に供給される有機性排水の単位時間当たりの量に対して、0.5〜4倍にすることが好ましい。
次いで、硝化液の残部を、第2の移送管31を介して沈殿槽30に連続的に供給する。次いで、沈殿槽30にて硝化液中の汚泥を、比重差を利用して沈降分離させる。これにより得られた上澄み水である処理水を、処理水移送管81を介して、余剰汚泥減容化装置1外に連続的に排出する。
それとともに、沈降分離された汚泥の一部を、返送汚泥管71を介して脱窒槽10に連続的に直接返送し、また、汚泥の残りの一部を、汚泥移送管52aを介して、汚泥移送ポンプ51aにより汚泥破砕機40に連続的に移送し、また、汚泥の残部を、余剰汚泥排出管91を介して余剰汚泥減容化装置1外に連続的に排出する。
その際、汚泥の脱窒槽10への返送汚泥量が、脱窒槽10内の汚泥量(MLSS)が所定の値になるように調整する。
汚泥破砕機40では、汚泥を、開口部を有するケーシング42内を通して回転羽根46近傍に送り、駆動手段41で回転駆動する回転羽根46で攪拌する。その攪拌により汚泥に外側方向に向いた運動エネルギーを付与し、汚泥を、回転羽根46の周囲の近傍に配置されたスクリーン45の貫通孔45aに高速で通す。そして、その際に生じる剪断力により汚泥を破砕するのと同時に汚泥破砕機40から排出させる(図2及び図3参照)。
次いで、破砕された汚泥(破砕汚泥)を、破砕汚泥移送管61を介して脱窒槽10に返送する。そして、脱窒槽10に返送した破砕汚泥を、新たに供給された有機性排水と返送汚泥と共に、再度生物学的脱窒処理する。
上記余剰汚泥破砕方法では、破砕する汚泥の体積量を、有機性排水に起因して発生する余剰汚泥量に対して1.2〜3.8倍にする。破砕する汚泥体積量を、有機性排水に起因して発生する余剰汚泥量に対して1.2倍未満にすると、破砕汚泥を生物学的硝化・脱窒処理する量が少なくなり、余剰汚泥の減容化効果が低くなるので実用的ではなく、3.8倍より多くすると、脱窒槽10及び硝化槽20内の活性汚泥の負荷が増大し、かつ、活性な微生物(汚泥)量が減少するため、生物学的硝化・脱窒処理の能力が低下して、処理水の水質低下を引き起こすことがある。
また、この余剰汚泥破砕方法において、沈殿槽30から排出する汚泥の濃度は流動する程度であればよいが、8質量%以下であることが好ましく、0.2〜7質量%であることがより好ましく、0.4〜6質量%であることが特に好ましい。汚泥濃度が8質量%を超える場合、汚泥の流動性が殆ど無いため実用性が低い。一方、汚泥濃度が0.2質量%未満の場合、汚泥の処理量に対して運転費、設備費が高くなり不経済になる傾向にある。ただし、汚泥が流動性しない濃度の場合でも、処理水等で希釈すれば流動させることが可能になる。
以上説明した第1の実施形態例では、沈殿槽30にて分離した汚泥を、汚泥破砕機40の回転羽根46により攪拌して、運動エネルギーを付与し、回転羽根46の周囲に配置したスクリーン45の貫通孔45aに通す。その際、汚泥の移動速度が増加して剪断力が生じ、その剪断力により汚泥を破砕し、汚泥中の微生物を細胞壁ごと微破砕する。この方法では、他の機械的手法と比較して、回転羽根46が汚泥以外のものに接触しないため、破砕効率及び破砕のエネルギー効率の低下を防止できる。また、他の機械的手法と比較して、汚泥破砕機40の摩耗を防止できるため、長時間にわたって汚泥を破砕しても破砕効率が低下しにくく、安定である。すなわち、高い効率で安定に汚泥を破砕してより可溶化させることができる。しかも、動力費を抑えることができるため、エネルギー効率が高く、ランニングコストが安い。
また、上記余剰汚泥減容化方法では、機械的手法により汚泥を破砕するため、汚泥濃度によらず充分な微破砕効果が得られ、処理時間が短く、小規模な設備で経済的に余剰汚泥を減容化できる。また、難分解成分の発生を伴わない汚泥の破砕方法であるため、破砕汚泥を生物処理した処理水の水質は良好である。
さらに、上記余剰汚泥減容化方法では、有機性排水に起因して発生する余剰汚泥量に対して1.2〜3.8倍の体積の汚泥を破砕して可溶化するので、生物学的処理の速度を速くすることができ、余剰汚泥の減容化効果が高く実用的である。その上、脱窒槽10及び硝化槽20における生物学的処理の能力低下を防止できるため、安価で効率的に窒素分を除去できる。すなわち、実用的に窒素含有量を低減させることができる。
なお、上記第1の実施形態例では、破砕汚泥を脱窒槽10のみに返送したが、硝化槽20にも返送しても構わないし、硝化槽20のみに返送しても構わない。
(第2の実施形態例)
図5に、第2の実施形態例の余剰汚泥減容化装置を示す。この余剰汚泥減容化装置2は、排水供給管11を介して供給された有機性排水を無酸素状態で生物学的処理して脱窒する脱窒槽10と、第1の移送管21を介して脱窒槽10から移送された排水を好気性状態で生物学的処理して硝化する硝化槽20と、第2の移送管31を介して硝化槽20から移送された硝化液中の汚泥を沈降分離する沈殿槽30と、硝化槽20中の硝化液の一部に含まれる汚泥を粉砕する汚泥破砕機40とを具備している。
また、余剰汚泥減容化装置2は、硝化槽20中の硝化液の一部を汚泥破砕機40に移送するための汚泥移送ポンプ51b及び汚泥移送管52bと、汚泥破砕機40により破砕した破砕汚泥を脱窒槽10及び硝化槽20に移送する破砕汚泥移送管62,63と、沈殿槽30にて沈降分離された汚泥の一部を脱窒槽10に直接返送する返送汚泥管71と、沈殿槽30の上澄み液(処理水ともいう。)を放流先へ移送する処理水移送管81と、沈殿槽30にて沈降分離された汚泥の残部を余剰汚泥減容化装置2外に排出する余剰汚泥排出管91とを具備している。
上記余剰汚泥減容化装置2を用いた余剰汚泥減容化方法について図5及び図6を参照して説明する。
本実施形態例の余剰汚泥減容化方法では、まず、第1の実施形態例と同様にして、脱窒槽10及び硝化槽20にて有機性排水に生物学的硝化・脱窒処理を施す。
次いで、硝化槽20中の硝化液の一部(循環硝化液)を循環硝化液移送管23と循環硝化液移送ポンプ24により脱窒槽10に連続的に返送する。また、硝化液の残りの一部を、汚泥移送ポンプ51b及び汚泥移送管52bにより汚泥破砕機40に移送し、第1の実施形態例と同様にして硝化液中の汚泥を破砕する。そして、破砕した汚泥を、破砕汚泥移送管62,63を介して、脱窒槽10及び硝化槽20に移送する。
また、硝化液の残部を、第2の移送管31を介して沈殿槽30に連続的に供給し、第1の実施形態例と同様にして、沈殿槽30にて硝化液中の汚泥を沈降分離させ、処理水を余剰汚泥減容化装置2外に連続的に排出する。それとともに、沈降分離された汚泥の一部を、返送汚泥管71を介して脱窒槽10に連続的に直接返送し、汚泥の残部を余剰汚泥として余剰汚泥排出管91を介して余剰汚泥減容化装置2外に連続的に排出する。
(第3の実施形態例)
図7に、第3の実施形態例の余剰汚泥減容化装置を示す。この余剰汚泥減容化装置3は、排水供給管11を介して供給された有機性排水を無酸素状態で生物学的処理して脱窒する脱窒槽10と、第1の移送管21を介して脱窒槽10から移送された排水を好気性状態で生物学的処理して硝化する硝化槽20と、第2の移送管31を介して硝化槽20から移送された硝化液中の汚泥を沈降分離する沈殿槽30と、硝化槽20中の硝化液の一部に含まれる汚泥及び沈殿槽30にて沈降分離された汚泥の一部を粉砕する汚泥破砕機40とを具備している。
また、余剰汚泥減容化装置3は、硝化槽20中の硝化液の一部および沈殿槽30にて沈降分離された汚泥の一部を汚泥破砕機40に移送するための汚泥移送ポンプ51a及び汚泥移送管52a,52bと、汚泥破砕機40により破砕した破砕汚泥を脱窒槽10及び硝化槽20に移送する破砕汚泥移送管61,63と、沈殿槽30にて沈降分離された汚泥の一部を脱窒槽10に直接返送する返送汚泥管71と、沈殿槽30の上澄み液(処理水ともいう。)を放流先へ移送する処理水移送管81と、沈殿槽30にて沈降分離された汚泥の残部を余剰汚泥減容化装置2外に排出する余剰汚泥排出管91とを具備している。
上記余剰汚泥減容化装置3を用いた余剰汚泥減容化方法について図7及び図8を参照して説明する。
本実施形態例の余剰汚泥減容化方法では、まず、第1の実施形態例と同様にして、脱窒槽10及び硝化槽20にて有機性排水に生物学的硝化・脱窒処理を施す。
次いで、硝化液の一部(循環硝化液)を循環硝化液移送管23と循環硝化液移送ポンプ24により脱窒槽10に連続的に返送する。また、硝化液の残りの一部を、汚泥移送ポンプ51b及び汚泥移送管52bにより汚泥破砕機40に移送し、第1の実施形態例と同様にして、硝化液中の汚泥を破砕する。そして、破砕した汚泥を、破砕汚泥移送管62,63を介して、脱窒槽10及び硝化槽20に移送する。
また、硝化液の残部を、第2の移送管31を介して沈殿槽30に連続的に供給し、第1の実施形態例と同様にして、沈殿槽30にて硝化液中の汚泥を沈降分離させ、処理水及び余剰汚泥を余剰汚泥減容化装置3外に連続的に排出する。それとともに、沈降分離された汚泥の一部を、返送汚泥管71を介して脱窒槽10に連続的に直接返送し、汚泥の残りの一部を、汚泥移送ポンプ51a及び汚泥移送管52aによって汚泥破砕機40に連続的に移送する。
(第4の実施形態例)
図9に、第4の実施形態例の余剰汚泥減容化装置を示す。この余剰汚泥減容化装置4は、排水供給管11を介して供給された有機性排水を無酸素状態で生物学的処理して脱窒する脱窒槽10と、第1の移送管21を介して脱窒槽10から移送された排水を好気性状態で生物学的処理して硝化する硝化槽20と、硝化槽20内に設置され、硝化液をろ過する分離膜100と、硝化槽20にて生成した硝化液の一部に含まれる汚泥を粉砕する汚泥破砕機40とを具備している。
また、余剰汚泥減容化装置4は、硝化槽20中の硝化液の一部を汚泥破砕機40に移送するための移送手段50である汚泥移送ポンプ51b及び汚泥移送管52bと、汚泥破砕機40により破砕した破砕汚泥を脱窒槽10に移送する破砕汚泥移送管61と、分離膜100にて得られた処理水を余剰汚泥減容化装置4外に排出するための処理水移送管82及び処理水移送ポンプ83と、硝化槽20から残りの一部の硝化液を脱窒槽10に直接返送するための循環硝化液移送管23と、硝化槽20から残部の硝化液を余剰汚泥減容化装置4外に排出するための余剰汚泥排出管92と、硝化槽20中の硝化液を循環硝化液移送管23及び余剰汚泥排出管92に移送する硝化液移送ポンプ110とを具備している。
分離膜100は、膜の口径が0.01〜5.0μmであることが好ましい。膜の口径が0.01μm未満の場合、処理水移送ポンプ83の動力費が高くなり不経済である。また膜の口径が5.0μmを超えた場合、汚泥流出の危険性が高くなり処理水水質が悪化するおそれがある。
処理水移送ポンプ83としては、分離膜100より硝化液をろ過できれば特に制限はないが、経済的・実用的であることから、自吸式ポンプが好ましい。
上記余剰汚泥減容化装置4を用いた余剰汚泥減容化方法について図9及び図10を参照して説明する。
本実施形態例の余剰汚泥減容化方法では、まず、第1の実施形態例と同様にして、脱窒槽10及び硝化槽20にて有機性排水に生物学的硝化・脱窒処理を施す。
次いで、分離膜100と処理水移送管82と処理水移送ポンプ83により硝化槽20中の硝化液から処理水を分離して、余剰汚泥減容化装置4外に連続的に移送する。
それとともに、硝化槽20中の硝化液の一部を循環硝化液移送管23と硝化液移送ポンプ110により脱窒槽10に連続的に返送し、硝化液の残りの一部を、汚泥移送ポンプ51b及び汚泥移送管52bにより汚泥破砕機40に移送し、第1の実施形態例と同様にして、硝化液中の汚泥を破砕する。そして、破砕した汚泥を、破砕汚泥移送管61を介して、脱窒槽10に移送する。また、硝化液の残部を、余剰汚泥排出管92を介して、余剰汚泥減容化装置4外に連続的に排出する。
なお、第4の実施形態例においては、汚泥破砕機40により破砕された破砕汚泥を脱窒槽10だけでなく、硝化槽20にも返送しても構わないし、硝化槽20のみに返送しても構わない。
以上説明した第2〜第4の実施形態例においても、沈殿槽30にて分離した汚泥及び/又は硝化槽20内の硝化液の一部に含まれる汚泥を、第1の実施形態例と同様にして汚泥破砕機40により破砕し、破砕した汚泥を脱窒槽10に返送するから、第1の実施形態例と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明は上述した実施形態例に限定されない。上述した実施形態例では、循環式硝化脱窒法により生物学的処理をしたが、その他の脱窒法、例えば、硝化内生脱窒法、ステップ流入式多段硝化脱窒法等による生物学的処理を行ってもよい。
また、硝化槽20では、好気状態で生物学的処理したが、嫌気状態であっても構わない。ただし、好気状態で生物学的処理することが好ましく、具体的には、活性汚泥法又は生物膜法により処理することが好ましい。ここで、活性汚泥法としては、標準活性汚泥法以外には、例えば、酸素活性汚泥法、長時間曝気法、酸化溝法(オキシデーションデッチ法)、回分式活性汚泥法、膜分離活性汚泥法等が挙げられる。また、生物膜法としては、例えば、散水ろ床法、回転接触体(回転円板)法、接触曝気法、生物ろ過法、担体法等が挙げられる。
以下、本発明を実施例により具体的に説明する。
(実施例1)
図1に示す余剰汚泥減容化装置1を用い、まず、生物化学的酸素要求量(BOD)を500mg/L、化学的酸素要求量(COD)を300mg/L、浮遊物質量を100mg/L、窒素含有量(T−N)60mg/Lに調整した有機性排水を1,000L/日で脱窒槽10(有効容積;1,000L)に定量供給した。脱窒槽10にて生物学的脱窒処理を施した後、脱窒槽10から排水を硝化槽20(有効容量;1,000L)に連続的に移送した。ここで、脱窒槽10及び硝化槽20では共に、生物学的処理するための滞留時間を24時間とした。
硝化槽20においては、空気供給手段22により硝化槽20内を曝気攪拌して、活性汚泥を充分に攪拌しつつ溶存酸素濃度を2.0mg/L以上に調整して、硝化槽20におけるMLSSが3,000mg/Lになるように生物学的処理を実施した。
次いで、硝化槽20内の硝化液の一部を循環硝化液移送管23及び循環硝化液移送ポンプ24により脱窒槽10に連続的に戻した。この際の循環量は2,000L/日とした。
次いで、硝化槽20から硝化液の残部を、第2の移送管31を介して沈殿槽30に連続的に移送し、比重差により沈殿槽30にて汚泥と水とに分離した。そして、上澄み水である処理水を、処理水移送管81を介して余剰汚泥減容化装置1から連続的に排出した。
一方、沈殿槽30で分離した汚泥の一部を、そのまま返送汚泥管71を介して脱窒槽10に連続的に返送し、汚泥の残りの一部を汚泥移送手段50により図2及び図3に示す汚泥破砕機40(エム・テクニック株式会社製のCLM−0.8S)に連続的に移送した。また、汚泥の残部を余剰汚泥として、余剰汚泥排出管91を介して余剰汚泥減容化装置1から連続的に排出した。
ここで、返送汚泥の返送率を100%とした際に、沈殿槽30での汚泥濃度は6,000mg/Lになった。この条件にて、有機性排水に起因して発生する余剰汚泥は、乾燥質量として230g/日であり、体積としては38.6L/日であった。
汚泥破砕機40に移送して破砕する汚泥量は、有機性排水に起因して発生する余剰汚泥量(38.6L/日)に対して1.6倍、すなわち、61.76L/日とした。
そして、破砕した汚泥を、破砕汚泥移送管61を介して脱窒槽10に戻し、新たに供給された有機性排水及び返送汚泥と共に、再び生物学的脱窒処理を施した。この際の脱窒槽10内のMLSSも3,000mg/Lとした。
このように、汚泥を破砕処理しつつ生物学的処理したところ、沈殿槽30からの処理水の水質は、表1に示すように、BODが12mg/L、CODが25mg/L、浮遊物質量が9mg/L、T−Nが23mg/Lとなった。その後、同一条件にて生物学的処理、汚泥破砕を30日間継続したところ、処理水水質に変化は見られなかった。また、30日間で余剰汚泥減容化装置1から排出された余剰汚泥は乾燥質量として414gであり、余剰汚泥の減容化率は94.0%であった(ただし、破砕しない場合に発生する余剰汚泥の量を100%とする)。
Figure 2007021285
(実施例2)
実施例1において、破砕する汚泥の体積量を、有機性排水に起因して発生する余剰汚泥量に対して2.9倍、すなわち、111.94L/日とした点以外は実施例1と同様にして有機性排水の生物学的処理をした。その結果、沈殿槽30からの処理水の水質は、表1に示すように、BODが10mg/L、CODが21mg/L、浮遊物質量が11mg/L、T−Nが24mg/Lとなった。その後、同一条件にて生物学的処理、汚泥破砕を30日間継続したところ、処理水水質に変化は見られなかった。また、30日間で余剰汚泥減容化装置1から排出された余剰汚泥は乾燥質量として207gであり、余剰汚泥の減容化率は97.0%であった。
(実施例3)
図9に示す余剰汚泥減容化装置4を用い、硝化槽20における処理方法として膜分離活性汚泥法を採用した。その際に用いた分離膜は三菱レイヨン・エンジニアリング株式会社製の公称孔径0.4μm中空糸膜であり、膜濾過流束を0.4m/(m・日)とした。
そして、硝化槽20内のMLSSを6,000mg/Lとし、沈殿槽30を用いずに硝化槽20から硝化液の一部を汚泥破砕機40に連続的に供給し、汚泥破砕機40により硝化液中の汚泥を破砕し、破砕した汚泥を脱窒槽10に戻した。それらのこと以外は実施例1と同様に有機性排水の生物学的処理をしたところ、処理水の水質は、表1に示すように、BODが9mg/L、CODが19mg/L、浮遊物質量が0mg/L、T−Nが22mg/Lとなった。その後、同一条件にて生物学的処理、汚泥破砕を30日間継続したところ、処理水水質に変化は見られなかった。また、30日間で余剰汚泥減容化装置4から排出された余剰汚泥は乾燥質量として207gであり、余剰汚泥の減容化率は97.0%であった。
(比較例1)
実施例1にて、汚泥破砕機として、スクリーンを具備していない特殊機化工業株式会社製のホモジナイザMARK 20型IIを使用した点以外は、実施例1と同様にして有機性排水の生物学的処理をした。
その結果、沈殿槽30からの処理水の水質は、表1に示すように、BODが19mg/L、CODが32mg/L、浮遊物質量が16mg/L、T−Nが28mg/Lであった。その後、同一条件にて生物学的処理、汚泥破砕を30日間継続したところ、処理水水質に変化は見られなかった。また、30日間で余剰汚泥減容化装置から排出された余剰汚泥は乾燥質量として6,624gであり、余剰汚泥の減容化率は4.0%であった。
(比較例2)
実施例1において、破砕する汚泥の体積量を、有機性排水に起因して発生する余剰汚泥量に対して0.6倍とした点以外は実施例1と同様にして有機性排水の生物学的処理をした。その結果、沈殿槽30からの処理水の水質は、表1に示すように、BODが17mg/L、CODが29mg/L、浮遊物質量が14mg/L、T−Nが24mg/Lとなった。その後、同一条件にて生物学的処理、汚泥破砕を30日間継続したところ、処理水水質に変化は見られなかった。また、30日間で余剰汚泥減容化装置から排出された余剰汚泥は乾燥質量として5,279gであり、余剰汚泥の減容化率は23.5%であった。
(比較例3)
実施例1において、破砕する余剰汚泥の体積量を、有機性排水に起因して発生する余剰汚泥量に対して4.0倍とした点以外は実施例1と同様にして有機性排水の生物学的処理をした。その結果、沈殿槽30からの処理水の水質は、表1に示すように、BODが36mg/L、CODが45mg/L、浮遊物質量が29mg/L、T−Nが36mg/Lとなった。その後、同一条件にて生物学的処理、汚泥破砕を30日間継続したところ、処理水水質に変化は見られなかった。また、30日間で余剰汚泥減容化装置から排出された余剰汚泥は乾燥質量として1,987gであり、余剰汚泥の減容化率は71.2%であった。
実施例1〜3では、循環式硝化脱窒法において、有機性排水に起因して発生する余剰汚泥量に対して1.2〜3.8倍の体積の余剰汚泥を、回転羽根により攪拌し、その回転羽根の周囲に配置されたスクリーンに形成された貫通孔に通過させることにより剪断して破砕した。そのため、処理水が充分に浄化されている上に、余剰汚泥減容化率が高かった。
これに対し、比較例1では、ホモジナイザで余剰汚泥を破砕したので破砕が不充分であり、余剰汚泥減容化率が低かった。
比較例2では、有機性排水に起因して発生する余剰汚泥量に対して1.2倍未満の体積の余剰汚泥を、回転羽根により攪拌し、その回転羽根の周囲に配置されたスクリーンに形成された貫通孔に通過させることにより剪断して破砕したため、余剰汚泥減容化率が低かった。
比較例3では、有機性排水に起因して発生する余剰汚泥量に対して3.8倍より多い体積の余剰汚泥を、回転羽根により攪拌し、その回転羽根の周囲に配置されたスクリーンに形成された貫通孔に通過させることにより剪断して破砕したため、活性な微生物(汚泥)量が減少し生物学的処理の能力が低下し、処理水水質が悪化した。
本発明に係る第1の実施形態例の余剰汚泥減容化装置を示す模式図である。 図1の余剰汚泥減容化装置における汚泥破砕機の概略構成図である。 図2の汚泥破砕機の先端を拡大した図である。 図1の余剰汚泥減容化装置を用いた余剰汚泥減容化方法を説明する図である。 本発明に係る第2の実施形態例の余剰汚泥減容化装置を示す模式図である。 図5の余剰汚泥減容化装置を用いた余剰汚泥減容化方法を説明する図である。 本発明に係る第3の実施形態例の余剰汚泥減容化装置を示す模式図である。 図7の余剰汚泥減容化装置を用いた余剰汚泥減容化方法を説明する図である。 本発明に係る第4の実施形態例の余剰汚泥減容化装置を示す模式図である。 図9の余剰汚泥減容化装置を用いた余剰汚泥減容化方法を説明する図である。
符号の説明
1,2,3,4 余剰汚泥減容化装置
10 脱窒槽
11 排水供給管
12 攪拌手段
20 硝化槽
21 第1の移送管
22 空気供給手段
23 循環硝化液移送管
24 循環硝化液移送ポンプ
30 沈殿槽
31 第2の移送管
40 汚泥破砕機
41 駆動手段
42 ケーシング
43 回転軸
45 スクリーン
45a 貫通孔
46 回転羽根
50 移送手段
51a,51b 汚泥移送ポンプ
52a,52b 汚泥移送管
61,62,63 破砕汚泥移送管
71 返送汚泥管
81,82 処理水移送管
83 処理水移送ポンプ
91,92 余剰汚泥排出管
100 分離膜
110 硝化液移送ポンプ

Claims (2)

  1. 有機性排水を脱窒槽及び硝化槽にて生物学的硝化脱窒処理をし、その生物学的硝化脱窒処理により生成した汚泥の少なくとも一部を破砕し、破砕した汚泥を前記脱窒槽及び/又は硝化槽に返送して再び生物学的硝化脱窒処理する余剰汚泥減容化方法において、
    有機性排水に起因して発生する余剰汚泥量に対して1.2〜3.8倍の体積の汚泥を、回転羽根により攪拌し、その回転羽根の周囲に配置したスクリーンに形成された貫通孔を通過させることにより剪断して破砕することを特徴とする余剰汚泥減容化方法。
  2. 有機性排水を生物学的硝化脱窒処理する脱窒槽及び硝化槽と、脱窒槽及び硝化槽にて生成した汚泥の少なくとも一部を破砕する汚泥破砕機と、汚泥破砕機で破砕された汚泥を前記脱窒槽及び/又は硝化槽に返送する破砕汚泥返送管とを具備する余剰汚泥減容化装置において、
    汚泥破砕機が、回転軸と、回転軸に取り付けられ、汚泥を攪拌する回転羽根と、回転羽根の近傍に配置され、貫通孔が多数形成されたスクリーンと、回転軸を回転駆動させる駆動手段とを具備することを特徴とする余剰汚泥減容化装置。

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