JP2000024698A - 廃水の生物学的処理方法及び装置 - Google Patents

廃水の生物学的処理方法及び装置

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JP2000024698A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】オゾン処理法のように排ガス処理が必要なく、
余剰汚泥を簡単にBOD成分として使用できる状態に処
理することができるので、コスト増を殆ど行うことなく
余剰汚泥の発生を減少さらには無くすことができる。 【解決手段】廃水を生物反応槽14で生物学的に処理し
た処理水に同伴する活性汚泥を固液分離槽16で沈降さ
せて生物反応槽14に返送する際に、返送汚泥のうちの
余剰汚泥を高速攪拌処理、超音波処理等の物理的手段に
よるホモジナイズ装置20でホモジナイズ処理してから
生物反応槽14に返送するようにしたので、余剰汚泥を
簡単にBOD成分として使用できる状態に処理すること
ができる。これにより、余剰汚泥の発生を減少さらには
無くすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は廃水の生物学的処理
方法及び装置に係り、特に生物学的処理で生成される汚
泥を返送して循環使用する廃水の生物学的処理方法及び
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、有機性廃水又は無機性廃水を活性
汚泥で生物学的に処理する廃水の生物学的処理装置とし
ては、生物反応槽において活性汚泥により廃水を処理し
た後、固液分離槽において処理水に同伴する活性汚泥を
沈降分離する。そして、分離した活性汚泥の一部を再び
生物反応槽へ返送すると共に、余剰汚泥を引抜配管から
引き抜いていた。
【0003】しかし、引き抜いた余剰汚泥の処理には、
脱水機、乾燥機等の処理設備を必要とし、処理費用もか
かることから、余剰汚泥の発生量をできるだけ減少させ
る試みがなされてきた。余剰汚泥の発生量を減少させる
方法としては、特開平9─206781号公報に見られ
るように、オゾン処理法がある。このオゾン処理法は、
余剰汚泥にオゾンを接触させることにより、オゾンの強
力な酸化力により活性汚泥中に含有する微生物の細胞壁
を破壊して細胞内体液を溶出させるものである。これに
より、活性汚泥をBOD成分と同じに扱うことができる
ので、オゾン処理した余剰汚泥をBOD成分として生物
反応槽へ返送する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、オゾン
処理法で余剰汚泥を処理すると、排ガス中に含まれる残
存オゾンの処理が必要となるという問題がある。また、
排ガス中には、オゾンばかりでなく、処理時に生成され
る亜酸化窒素や一酸化窒素等の窒素酸化物が含まれるた
め、これらのガスの処理も必要になる。従って、オゾン
処理の設備以外にも排ガス処理の設備が必要になるの
で、排ガス処理のコストが大きくなるという欠点があ
る。特に、亜酸化窒素は、地球温暖化ガスであり、十分
除去する必要がある。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、オゾン処理法のように排ガス処理が必要な
く、余剰汚泥を簡単にBOD成分として使用できる状態
に処理することができるので、コスト増を殆ど伴うこと
なく余剰汚泥の発生を減少さらには無くすことができる
廃水の生物学的処理方法及び装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、廃水を活性汚泥により生物学的に処理する
一方、該生物学的処理で発生する余剰汚泥を高速攪拌処
理、超音波処理等の物理的手段でホモジナイズ処理して
から生物学的に処理することを特徴とする。また、本発
明は前記目的を達成するために、生物反応槽内で廃水を
活性汚泥により生物学的に処理し、前記処理された処理
水から前記活性汚泥を固液分離槽で分離してその一部を
返送汚泥経路を介して前記生物反応槽に返送すると共
に、残りが余剰汚泥となる廃水の生物学的処理装置にお
いて、前記余剰汚泥を高速攪拌処理、超音波処理等の物
理的手段でホモジナイズ処理するホモジナイズ装置を設
け、ホモジナイズ処理した余剰汚泥を前記生物反応槽に
戻すことを特徴とする。
【0007】本発明によれば、生物学的処理で発生する
余剰汚泥を高速攪拌処理、超音波処理等の物理的手段で
ホモジナイズ処理してから生物学的に処理するようにし
たので、余剰汚泥を簡単にBOD成分として使用できる
状態に処理することができる。これにより、余剰汚泥の
発生を減少さらには無くすことができる。また、本発明
のホモジナイズ処理は物理的な方法なので、従来のオゾ
ン処理のように排ガス処理を行う必要もない。
【0008】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
る廃水の生物学的処理方法及び装置の好ましい実施の形
態について詳説する。図1は、本発明に係る廃水の生物
学的処理装置の第1の実施の形態を説明する断面図で、
活性汚泥循環変法に適用した例である。
【0009】図1に示すように、本発明の生物学的処理
装置10は、主として、廃水の原水配管12と、生物反
応槽14と、固液分離槽16と、返送汚泥経路18と、
ホモジナイズ装置21とで構成される。尚、ポンプ等の
送り手段は図から省略してある。原水配管12は、有機
性廃水や無機性廃水を生物反応槽14の後記する脱窒槽
20に供給する。
【0010】生物反応槽14は、内部に活性汚泥が存在
すると共に、前段側に設けられた脱窒槽20、後段側に
設けられた硝化槽22の2つの槽から構成される。生物
反応槽14内の活性汚泥は、活性汚泥が浮遊状態で存在
する浮遊型、プラスチックやセラミックに活性汚泥を付
着した付着型、活性汚泥をゲル内部に包括固定化した固
定型があるが、生物反応槽内での廃水の生物学的処理に
より活性汚泥が生成されて増殖し、これにより余剰汚泥
が発生するものであればよい。
【0011】脱窒槽20では嫌気性状態下において活性
汚泥中の脱窒菌により廃水中のBOD成分の分解と脱窒
処理が行われる。一方、硝化槽22では好気性状態下に
おいて活性汚泥中の硝化菌により廃水中のアンモニア態
窒素が硝化処理されて硝酸になる。そして、硝化槽22
で硝化処理された硝化液が消化液循環路24を介して脱
窒槽20に循環されることにより廃水中の窒素成分は窒
素ガスとして大気に放出されて除去される。この循環さ
れる液の一部が処理水として引き抜かれ固液分離槽16
に送られる。
【0012】固液分離槽16では、処理水に同伴される
活性汚泥を重力により槽低に沈降させることにより処理
水から活性汚泥を分離する。処理水から活性汚泥を分離
する手段としては、他に、傾斜板を利用したラメラセパ
レータ、或いは加圧浮上等を用いてもよい。返送汚泥経
路18は、固液分離槽16の低部と生物反応槽14の脱
窒槽20入口側とを繋ぐ経路として形成される。
【0013】ホモジナイズ装置21は、返送汚泥経路1
8の途中に設けられ、物理的手段で活性汚泥をホモジナ
イズ処理し、活性汚泥中の微生物を分散させ細胞壁を傷
つけるか破壊して細胞内体液を溶出させることにより、
微生物を溶融状態で死滅させることができる機器で構成
される。物理的手段で活性汚泥をホモジナイズ処理する
機器としては、高速攪拌機、超音波処理機等を使用する
ことができる。この場合、高速攪拌機等を単独で用いて
もよく、あるいは上記各機器を組み合わせて用いてもよ
い。
【0014】次に、上記の如く構成された廃水の生物学
的処理装置10の作用について説明する。原水配管12
から生物反応槽14に供給された廃水の原水は、脱窒槽
20と硝化槽22とでの硝化・脱窒処理されて廃水中の
アンモニア成分やBOD成分等が除去され、除去された
処理水は固液分離槽16に送られる。固液分離槽16で
は、処理水に同伴された活性汚泥を沈降させ、沈降した
活性汚泥は汚泥返送経路18を介して脱窒槽20に返送
される。この廃水の生物学的処理において、生物反応槽
14では活性汚泥が生成して増殖し、増殖しすぎると処
理に悪影響を及ぼすことから、固液分離槽16で沈降し
た活性汚泥の全量を生物反応槽14へ返送することがで
きず、余剰汚泥が発生する。
【0015】そこで、本発明では、固液分離槽16から
生物反応槽14へ活性汚泥を返送する返送汚泥経路18
に物理的手段で活性汚泥をホモジナイズ処理することの
できるホモジナイズ装置を設け、活性汚泥をホモジナイ
ズ処理して所定の死滅率で活性汚泥中の微生物を死滅さ
せた後、生物反応槽14へ返送するようにした。これに
より、死滅した活性汚泥を脱窒槽20における脱窒菌の
栄養源であるBOD成分として利用するようにした。
【0016】固液分離槽16で分離された活性汚泥をど
の程度の死滅率で死滅させるかは、活性汚泥を固液分離
槽16から生物反応槽14へ戻す汚泥返送率、換言する
と、余剰汚泥の発生量により決定される。この余剰汚泥
に相当する活性汚泥中の微生物を死滅させ、BOD成分
とする。微生物の死滅率のコントロールは、ホモジナイ
ズ機器の処理条件を変えることにより行うことができ、
例えば高速攪拌機の場合は、その攪拌速度や攪拌時間に
より、また、超音波処理の場合は、超音波の強さや処理
時間により所定の死滅率で微生物を死滅させることがで
きる。
【0017】活性汚泥中の微生物の死滅率は、理論的に
は以下の式(1)で表すことができる。 dX/dt=μX−DX…(1) 但し、dX/dt:活性汚泥の生成速度(mg/L/時
間) μ:微生物の比増殖速度(L/時間) X:汚泥(微生物)濃度(mg/L) D:ホモジナイズによる微生物の比死滅速度(L/時
間) 上記式(1)でμX=DX、即ち、μ=Dになるとき、
余剰汚泥は発生しないことになる。理論的には、この条
件で微生物を死滅させていけばよい訳である。しかしな
がら、廃水処理に使用する微生物の比増殖速度μは、環
境条件により変動し、極めて多様な値をとることから、
余剰汚泥の発生量も変動する。そこで、都市下水、農村
集落排水、食品工場廃水、化学工場廃水、半導体廃水、
畜産廃水、鉱山廃水等のデータを蓄積して余剰汚泥を発
生させないための微生物の死滅率を調査した。
【0018】表1は、余剰汚泥を発生させないためのB
OD容積負荷と微生物の死滅率との関係を示したもので
ある。
【0019】
【表1】 表1における微生物の死滅率は、ホモジナイズ処理する
前の活性汚泥とホモジナイズ処理した後の活性汚泥を普
通寒天培地で計測した菌数を基に以下の式(2)から計
算したものである。
【0020】R=(X0 −X1 )/X0 …(2) 但し、R:微生物の死滅率 X0 :ホモジナイズ処理前の菌数 X1 :ホモジナイズ処理後の菌数 表1から分かるように、BOD容積負荷によって、余剰
汚泥を発生させないための微生物の死滅率が異なり、B
OD容積負荷が0.1〜0.5(kg-BOD/m 3 /日)
の場合は微生物の死滅率は10〜20%、BOD容積負
荷が0.5〜1.0(kg-BOD/m3 /日)の場合は微
生物の死滅率は20〜40%、BOD容積負荷が1.0
(kg-BOD/m3 /日)以上の場合は微生物の死滅率は
70〜90%が必要である。
【0021】従って、廃水のBOD容積負荷に応じてホ
モジナイズ処理を行う高速攪拌機や超音波処理機等の処
理条件を変えて微生物の死滅率をコントロールする必要
がある。この場合、高速攪拌機の攪拌速度は、5000
〜15000rpmがよい。この理由は、5000rp
m以下にするとホモジナイズ処理に時間がかかりすぎ、
15000rpm以上にすると微生物の死滅率をコント
ロールするのが難しくなるためである。また、超音波処
理の場合、超音波の強さは100〜500(w/L/分) が
良い。この理由は、100(w/L/分) 以下にするとホモ
ジナイズ処理に時間がかかりすぎ、500(w/L/分) 以
上にすると微生物の死滅率をコントロールするのが難し
くなるためである。
【0022】表2は、ウレタンプレホリマや食品加工の
乳化処理に使用されている高速攪拌機を用いて攪拌速度
を5000rpm、10000rpm及び15000r
pmで行った場合の攪拌時間と微生物の死滅率との関係
を示したものである。
【0023】
【表2】 表2から分かるように、高速攪拌機の攪拌速度が大きく
なるに従って、また攪拌時間が長くなるに従って、微生
物の死滅率が増加するので、攪拌速度と攪拌時間とを制
御することにより微生物の死滅時間をコントロールする
ことができる。この場合,前述したように、高速攪拌機
の攪拌速度は、5000〜15000rpmの範囲にす
ることが好ましい。
【0024】表3は、超音波処理機を用いて超音波の強
さを150(w/L/分) と300(w/L/分) で行った場合
の処理時間と微生物の死滅率との関係を示したものであ
る。
【0025】
【表3】 表3から分かるように、超音波処理の超音波の強さが大
きくなるに従って、また処理時間が長くなるに従って、
微生物の死滅率が増加するので、超音波の強さと処理時
間とを制御することにより微生物の死滅時間をコントロ
ールすることができる。この場合,前述したように、超
音波の強さは100〜500(w/L/分)範囲にすること
が好ましい。
【0026】図2は、本発明に係る廃水の生物学的処理
装置の第2の実施の形態を説明する断面図である。尚、
第1の実施の形態と同様の装置、部材は同符号を付して
説明する。第2の実施の形態の生物学的処理装置30
は、生物反応槽31を、第1の脱窒槽20、硝化槽2
2、第2の脱窒槽32、再曝気槽34で構成し、返送汚
泥経路18の途中から第2の脱窒槽32への分岐経路3
6を配設してこの分岐経路36にホモジナイズ装置21
を設置すると共に、返送汚泥経路18の返送汚泥の一部
を分配器38で分岐経路36に分配するようにしたもの
である。この構成においては、第1の脱窒槽20と硝化
槽22が第1の実施の形態での生物反応槽に相当する。
【0027】本発明の第2の実施の形態によれば、第1
の脱窒槽20と硝化槽22により硝化・脱窒処理された
処理水は、第2の脱窒槽32において処理水中に残存す
る亜硝酸、硝酸等の硝酸態窒素が脱窒処理されて窒素ガ
スに変えられて処理水が更に浄化される。一方、固液分
離装置16で沈降された返送汚泥は、返送汚泥経路18
から脱窒槽20に戻る途中で分配器38により分配さ
れ、一部の返送汚泥が分岐経路36に送られる。分岐経
路36に送られた返送汚泥は、ホモジナイズ装置21に
よりホモジナイズ処理されてから第2の脱窒槽32に送
られ、BOD成分として利用される。ホモジナイズ装置
21としては、第1の実施の形態と同様に高速攪拌機、
超音波処理機を用いることができる。
【0028】これにより、第2の脱窒槽32での脱窒菌
の栄養源であるBOD成分を確保することができるの
で、メタノール等の栄養源を特別に添加する必要がな
い。従って、余剰汚泥を有効利用することができる。ま
た、第2の脱窒槽32に送られて脱窒処理に供されなか
った残存BOD成分は、再曝気槽34において除去され
る。従って、本発明の第2の実施の形態は、第1の実施
の形態よりも、処理水の規制値が厳しい場合に対応させ
ることができる。
【0029】また、第2の実施の形態では、分岐経路に
分配された活性汚泥の微生物を全て死滅させてBOD成
分としてもよいので、第1の実施の形態のように、微生
物の死滅率をコントロールする必要がない。従って、高
速攪拌機の場合は、攪拌速度を15000rpm以上で
行うことができるので、高速攪拌機の制御が容易になる
と共に、攪拌時間を短縮できる。また、超音波処理の場
合は、超音波の強さを500(w/L/分) 以上で行うこと
ができるので、超音波処理の制御が容易になると共に、
処理時間を短縮できる。
【0030】尚、物理的手段で活性汚泥をホモジナイズ
処理する機器としては、高速攪拌機、超音波処理機の他
に、圧力型ホモジナイザー、コロイドミルを使用するこ
とができる。
【0031】
【実施例】図1に示す廃水の生物学的処理装置を用いて
実施した実施例を以下に説明する。ホモジナイズ装置と
しては高速攪拌機を用い、10000rpmで15分間
攪拌した。また、比較例として、図1の返送汚泥経路に
ホモジナイズ装置を設置しない従来の生物学的処理装置
を用いて行った。
【0032】実施例、比較例ともにBOD成分濃度18
0(mg/L)の有機性廃水を用い、BOD容積負荷が
0.8(kg-BOD/m3 /日)になるようにした。この
有機性廃水を、活性汚泥循環変法により硝化・脱窒処理
を行い、固液分離槽から生物反応槽に返送する返送汚泥
の返送率が50%となるようにして半年以上連続運転を
行った。
【0033】その結果、実施例では、固液分離槽で沈降
した返送汚泥を装置外に引き抜かなかったが、生物反応
槽内の浮遊活性汚泥濃度MLSSは、1800〜230
0(mg/L)の間で推移し、余剰汚泥を発生させる必要
がなかった。また、処理水のBOD成分濃度も4〜10
(mg/L)の間で良好に推移した。これに対し、比較例
では、処理水のBOD成分濃度を実施例と同様の4〜1
0(mg/L)の間に収めるためには、固液分離槽で沈降
した返送汚泥を余剰汚泥として35〜45%の割合で装
置外に引き抜く必要があった。この時の生物反応槽での
浮遊活性汚泥濃度MLSSは、約2000(mg/L)で
あった。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の廃水の生
物学的処理方法及び装置によれば、余剰汚泥を簡単にB
OD成分として使用できる状態に処理することができる
ので、余剰汚泥の発生を減少さらには無くすことのでき
る。また、本発明のホモジナイズ処理は物理的手段によ
り行うので、従来のオゾン処理のように排ガス処理を行
う装置も必要もない。
【0035】従って、従来のオゾン処理に比べて装置コ
ストやランニングコストを大幅に削減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る廃水の生物学的処理装置の第1の
実施の形態を説明する断面図
【図2】本発明に係る廃水の生物学的処理装置の第2の
実施の形態を説明する断面図
【符号の説明】
10、30…生物学的処理装置 12…原水配管 14、31…生物反応槽 16…固液分離槽 18…返送汚泥経路 20…脱窒槽(第1の脱窒槽) 22…硝化槽 24…硝化液循環路 32…第2の脱窒槽 34…再曝気槽 36…分岐経路 38…分配器
フロントページの続き Fターム(参考) 4D028 AB01 BB02 BB07 BC18 BC26 BD08 BD11 BD16 BE08 4D040 BB05 BB23 BB57 BB82 4D059 AA03 BA21 BA27 BA32 BE31 BK12 BK22 BK30 CA28 CB30 EB20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】廃水を活性汚泥により生物学的に処理する
    一方、該生物学的処理で発生する余剰汚泥を高速攪拌処
    理、超音波処理等の物理的手段でホモジナイズ処理して
    から生物学的に処理することを特徴とする廃水の生物学
    的処理方法。
  2. 【請求項2】生物反応槽内で廃水を活性汚泥により生物
    学的に処理し、前記処理された処理水から前記活性汚泥
    を固液分離槽で分離してその一部を返送汚泥経路を介し
    て前記生物反応槽に返送すると共に、残りが余剰汚泥と
    なる廃水の生物学的処理装置において、前記余剰汚泥を
    高速攪拌処理、超音波処理等の物理的手段でホモジナイ
    ズ処理するホモジナイズ装置を設け、ホモジナイズ処理
    した余剰汚泥を前記生物反応槽に戻すことを特徴とする
    廃水の生物学的処理装置。
  3. 【請求項3】前記余剰汚泥中に含有する微生物が所定の
    死滅率で死滅するように、前記余剰汚泥をホモジナイズ
    処理することを特徴とする請求項2の廃水の生物学的処
    理装置。
  4. 【請求項4】前記生物反応槽を、第1の脱窒槽、硝化
    槽、第2の脱窒槽、再曝気槽で構成し、前記返送汚泥経
    路の途中から第2の脱窒槽への分岐経路を配設してこの
    分岐経路に前記ホモジナイズ装置を設置すると共に、返
    送汚泥経路の返送汚泥の一部を分配器で分岐経路に分配
    するようにしたことを特徴とする請求項2の廃水の生物
    学的処理装置。
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