JP2007020615A - 清掃用シート - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明の清掃用シート1は、下面が平坦面であると共に、上面に清掃用シートの固定部を有するヘッド部11を備えた清掃具12における該ヘッド部11に装着して用いられる。清掃用シート1は繊維ウエブを水流交絡させて形成された繊維集合体2を具備する。繊維集合体2は低交絡部4と高交絡部5とを有する。高交絡部5は、ヘッド部11の固定部によって固定される位置に形成されている。低交絡部4は、ヘッド部11の平坦面に対応する位置に形成されている。
【選択図】 図2
Description
前記清掃用シートは繊維ウエブを水流交絡させて形成された繊維集合体を具備し、
前記繊維集合体が、繊維交絡度の低い低交絡部と、該低交絡部よりも繊維交絡度の高い高交絡部とを有し、
前記高交絡部が、前記ヘッド部の前記固定部によって固定される位置に形成されていると共に前記低交絡部が前記平坦面に対応する位置に形成されている清掃用シートを提供することにより前記目的を達成したものである。
図3に示す製造装置を用いて、図4に示す清掃用シートを製造した。ポリエステル繊維(1.4dtex×38mm/2.2dtex×51mm=70%/30%)を原料とし、常法のカード法を用い坪量27g/m2の繊維ウエブを得た。網状シートとしてポリプロピレン製の格子状ネット(繊維間距離8mm、線径300μm)を用いた。網状シートの上下に繊維ウエブを重ね合わせた後、水圧5MPaの条件で複数のノズルから噴出したジェット水流で交絡一体化し、繊維集合体を有する矩形の低交絡体を得た。
実施例1において、低交絡部及び高低交絡を形成するために用いるジェット水流の水圧をそれぞれ4MPa及び10MPaとする以外は実施例1と同様にして清掃用シートを得た。
実施例1において高交絡部を形成しない以外は実施例1と同様にして清掃用シートを得た。
実施例1において低交絡部の全域にジェット水流を施して、シート全体を高交絡部とした以外は実施例1と同様にして清掃用シートを得た。
実施例及び比較例で得られた清掃用シートについて、以下の方法で低交絡部及び高交絡部の交絡係数を測定した。また以下の方法で、清掃具への取り付け及び取り外し操作を繰り返した後のシートの荒れ及び繊維の抜け落ち状態を評価した。更に、髪の毛及び綿埃の捕集性能を以下の方法で評価、測定した。これらの結果を表1に示す。
低交絡部及び高交絡部からそれぞれ格子状ネットを抜き取り繊維集合体のみとし、繊維配向と直交方向に幅15mmのサンプルを切り出した。このサンプルを引張試験機によって50mmのチャック間距離で把持し、繊維配向と直交方向に30mm/minの速度で引っ張り、サンプルの伸びに対する引張荷重値を測定した。そして、引張荷重値F(g)を、サンプル幅(m)と繊維集合体の坪量W(g/m2)で割った値を応力S(m)として応力−ひずみ(伸度)曲線を求めた。
応力S(m)=(F/0.015)/W
清掃用シートを、花王株式会社製の清掃具であるクイックルワイパー(登録商標)に取り付け、更にそれを取り外す操作を10回繰り返した。清掃具に取り付けた部分のシートの荒れ(繊維の毛羽立ち)及び繊維の抜け落ち状態を目視観察し、以下の基準で評価した。
◎・・・シートは繊維の毛羽立ちもなく、また道具への繊維の抜け落ちも見られない。
○・・・シートは繊維の毛羽立ちが若干見られるが、道具への繊維の抜け落ちは見られない。
△・・・シートは繊維の毛羽立ちが若干見られ、道具への繊維の抜け落ちも見られる。
×・・・シートは繊維の毛羽立ちがはっきりと見られるとともに、道具への繊維の抜け落ちが多く見られる。
清掃用シートを、花王株式会社製の清掃具であるクイックルワイパー(登録商標)に取り付けた。30cm×60cmのフローリング(松下電工製 ウッディタイルMT613T)上に約20cmの髪の毛を10本散布した。その上にシートを乗せて一定のストローク(60cm)で1往復清掃してシートに捕集された髪の毛の本数を測定した。この操作を3回実施して、30本中何本の髪の毛が捕集されたかを測定した。捕集された髪の毛の数を30で除し、これに100を乗じて、その値を髪の毛の捕集率(%)を求めた。この値に基づき、以下の基準で髪の毛の捕集性能を評価した。
◎・・・60%以上の捕集率
○・・・40%以上60%未満の捕集率
△・・・20%以上40%未満の捕集率
×・・・0%以上20%未満の捕集率
綿埃として、藤久株式会社販売のアクリル100%毛糸ウィスターカラフルメイト極太を長さ5mmにカットおよび解繊し、これをモデル綿埃として用いた。そのモデル綿埃を180cm×180cmのフローリング(松下電工製 ウッディタイルMT613T)に0.5g均一に散布した。花王株式会社製の清掃具であるクイックルワイパー(登録商標)に清掃用シートを取り付け、モデル綿埃の清掃評価を行なった。モデル綿埃の散布量をa(g)、フローリングに残ったモデル綿埃の量をb(g)とすると、綿埃の捕集率は、捕集率(%)=(a−b)/a×100で定義される。この値に基づき、以下の基準で綿埃の捕集性能を評価した。
◎・・・80%以上の捕集率
○・・・60%以上80%未満の捕集率
△・・・40%以上60%未満の捕集率
×・・・0%以上40%未満の捕集率
2 繊維集合体
3 網状シート
4 低交絡部
5 高交絡部
Claims (4)
- 下面が平坦面であると共に、上面に清掃用シートの固定部を有するヘッド部を備えた清掃具における該ヘッド部に装着して用いられる清掃用シートであって、
前記清掃用シートは繊維ウエブを水流交絡させて形成された繊維集合体を具備し、
前記繊維集合体が、繊維交絡度の低い低交絡部と、該低交絡部よりも繊維交絡度の高い高交絡部とを有し、
前記高交絡部が、前記ヘッド部の前記固定部によって固定される位置に形成されていると共に前記低交絡部が前記平坦面に対応する位置に形成されている清掃用シート。 - 前記高交絡部が、清掃用シートの対向する一組の端部に形成されているか、又は清掃用シートの四隅部に形成されている請求項1記載の清掃用シート。
- 低交絡部における繊維の交絡係数が0.05〜0.7N・m/gであり、高交絡部における繊維の交絡係数が1.0〜3.0N・m/gである請求項1又は2記載の清掃用シート。
- 前記固定部が、放射状のスリットを形成する可撓性の複数の片部からなる請求項1ないし3の何れかに記載の清掃用シート。
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