JP2007020346A - モータ - Google Patents

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Abstract

【課題】 軸受を軸受保持部材の貫通穴内に保持する構造を採用した場合でも、貫通穴内における軸受の位置を高い精度で規定することのできるモータを提案すること。
【解決手段】 モータにおいて、軸受7を軸受保持部材8の貫通穴80内に保持する構造を採用するにあたって、軸受保持部材8の2つの凸部83を、外ステータコア4Aの2つの位置決め用の穴45に各々、嵌合させて、ステータ40に対する軸受保持部材80の角度位置を規定する。また、軸受保持部材8の2つの凸部84を、バネ部材9の2つの位置決め用の穴92に各々、嵌合させて、バネ部材9の軸受保持部材80の角度位置を規定する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、モータに関するものである。さらに詳しくは、軸受保持部材の貫通穴内における軸受の位置決め技術に関するものである。
デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、FDD、ODDなどに用いられるステッピングモータでは、例えば、図7(a)および(b)に示すように、ステータコア110の外周部分からなるケース104の内側に、ロータ102の基端部およびコイル103が収納され、ケース104の一方端側には、ロータ102の回転軸121の軸端を受ける軸受105と、この軸受105が挿入される貫通穴160を備えた軸受保持部材106とが配置されている。また、軸受保持部材106よりさらに一方端側には、貫通穴160内の軸受105を回転軸121に向けて付勢する3枚の板バネ部171、172、173を備えたバネ部材107が配置されている(例えば、特許文献1参照)。
このように構成したモータにおいては、貫通穴160と軸受105との間のクリアランスに起因して軸受105が貫通穴160内でがたつくことがある。このため、バネ部材107では、3枚の板バネ部171、172、173のうち、板バネ部173を、他の板バネ部171、172よりも幅広に形成して付勢力にアンバランスを付与し、軸受105を貫通穴160の内周面の所定方向に弾性をもって押し付け固定している。それにより、軸受105の位置を規定し、回転軸121の中心軸線を所定位置に保持している。
特開2004−135443号公報
従って、軸受保持部材106およびバネ部材107の角度位置の精度は、ロータ102を安定して回転させる上で重要な要因の一つであり、軸受保持部材106およびバネ部材107の角度位置がずれると、軸受105の位置がずれてしまう。
しかしながら、従来は、ケース104の外周面に形成した開口部141に対して、軸受保持部材106の係合爪部181、182を係合させて、ケース104に対する軸受保持部材106の角度位置を規定しているだけである。また、ケース104の外周面に形成した開口部142、143に対して、バネ部材107の係合爪部175、176を係合させることにより、軸受保持部材106を挟持し、軸受保持部材106とバネ部材107との角度位置関係を規定しているだけである。このため、係合爪部175、176、181、182が撓むと、軸受保持部材106およびバネ部材107の角度位置がずれ、軸受105の位置がずれてしまうという問題点がある。
以上の問題に鑑みて、本発明の課題は、軸受を軸受保持部材の貫通穴内に保持する構造を採用した場合でも、貫通穴内における軸受の位置を高い精度で規定することのできるモータを提案することにある。
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態では、ステータコアに巻回されたコイルを備えた環状のステータ、およびロータの基端側が収納されたケースと、該ケースの一方端側で前記ロータの回転軸の軸端を受ける軸受と、該軸受が挿入される貫通穴を備え、前記ステータより前記一方端側で当該ステータに少なくとも一部が重なるように配置された軸受保持部材と、該軸受保持部材よりさらに前記一方端側で当該軸受保持部材に少なくとも一部が重なるように前記ケースに保持され、前記貫通穴内の前記軸受を前記回転軸に向けて付勢するバネ部を備えたバネ部材とを有し、前記ステータコアおよび前記軸受保持部材のうちの一方側部材には、他方側部材に向けて突出した第1の位置決め突起が形成され、当該他方側部材には、前記第1の位置決め突起が嵌る第1の嵌合穴が形成されていることを特徴とする。
本発明において、ステータコアと軸受保持部材とは、第1の位置決め突起および第1の嵌合穴によって角度位置が固定されている。このため、軸受保持部材の角度位置がずれないので、バネ部材によって軸受を軸受保持部材の貫通穴に弾性をもって押し付け固定した状態において、軸受の中心軸線がずれることがない。それ故、回転軸の中心軸線を所定位置に保持することができる。
本発明の第2の形態では、ステータコアに巻回されたコイルを備えた環状のステータ、およびロータの基端側が収納されたケースと、該ケースの一方端側で前記ロータの回転軸の軸端を受ける軸受と、該軸受が挿入される貫通穴を備え、前記ステータより前記一方端側で当該ステータに少なくとも一部が重なるように配置された軸受保持部材と、該軸受保持部材よりさらに前記一方端側で当該軸受保持部材に少なくとも一部が重なるように前記ケースに保持され、前記貫通穴内の前記軸受を前記回転軸に向けて付勢するバネ部を備えたバネ部材とを有し、前記バネ部材および前記軸受保持部材のうちの一方側部材には、他方側部材に向けて突出した第2の位置決め突起が形成され、当該他方側部材には、前記第2の位置決め突起が嵌る第2の嵌合穴が形成されていることを特徴とする。
本発明において、バネ部材と軸受保持部材とは、第2の位置決め突起および第2の嵌合穴によって角度位置が固定されている。このため、バネ部材と軸受保持部材の相対的な角度位置関係が変動しないので、バネ部材によって軸受を軸受保持部材の貫通穴に弾性をもって押し付け固定した状態において、軸受を押し付け固定する方向がずれることがない。それ故、回転軸の中心軸線を所定位置に保持することができる。
本発明の第3の形態では、ステータコアに巻回されたコイルを備えた環状のステータ、およびロータの基端側が収納されたケースと、該ケースの一方端側で前記ロータの回転軸の軸端を受ける軸受と、該軸受が挿入される貫通穴を備え、前記ステータより前記一方端側で当該ステータに少なくとも一部が重なるように配置された軸受保持部材と、該軸受保持部材よりさらに前記一方端側で当該軸受保持部材に少なくとも一部が重なるように前記ケースに保持され、前記貫通穴内の前記軸受を前記回転軸に向けて付勢するバネ部を備えたバネ部材とを有し、前記ステータコアおよび前記軸受保持部材のうちの一方側部材には、他方側部材に向けて突出した第1の位置決め突起が形成され、当該他方側部材には、前記第1の位置決め突起が嵌る第1の嵌合穴が形成され、前記バネ部材および前記軸受保持部材のうちの一方側部材には、他方側部材に向けて突出した第2の位置決め突起が形成され、当該他方側部材には、前記第2の位置決め突起が嵌る第2の嵌合穴が形成されていることを特徴とする。
本発明において、ステータコアと軸受保持部材とは、第1の位置決め突起および第1の嵌合穴によって角度位置が固定されている。このため、軸受保持部材の角度位置がずれないので、バネ部材によって軸受を軸受保持部材の貫通穴に弾性をもって押し付け固定した状態において、軸受の中心軸線がずれることがない。また、バネ部材と軸受保持部材とは、第2の位置決め突起および第2の嵌合穴によって角度位置が固定されている。このため、バネ部材と軸受保持部材の相対的な角度位置関係が変動しないので、バネ部材によって軸受を軸受保持部材の貫通穴に弾性をもって押し付け固定した状態において、軸受を押し付け固定する方向がずれることがない。さらに、ステータコアと軸受保持部材とを位置決めし、かつ、軸受保持部材とバネ部材とを位置決めしており、軸受保持部材を介して、ステータコアおよびバネ部材の位置決めを行っている。このため、ステータコア、軸受保持部材およびバネ部材からなる3つの部材の位置決めを容易に、かつ、精度よく行うことができる。
本発明において、前記第1の位置決め突起および前記第1の嵌合穴は各々、2つ以上、形成されていることが好ましい。このように構成すると、第1の位置決め突起および第1の嵌合穴によって、ステータに対する軸受保持部材の角度位置を完全に規定することができる。
本発明において、前記第2の位置決め突起および前記第2の嵌合穴は各々、2つ以上、形成されていることが好ましい。このように構成すると、第2の位置決め突起および第2の嵌合穴によって、バネ部材と軸受保持部材の相対的な角度位置関係を完全に規定することができる。
本発明において、前記軸受保持部材が樹脂製である場合、当該軸受保持部材の側に前記位置決め突起が形成されていることが好ましい。軸受保持部材が樹脂製である場合、貫通穴と軸受とのクリアランスが大きいので、軸受にずれが発生しやすいが、本発明によれば、このようなずれが発生しないので、軸受保持部材が樹脂製である場合でも、軸受の位置を高い精度で規定できるため、回転軸の中心軸線を所定位置に保持することができる。また、軸受保持部材が樹脂製であれば、成形時に位置決め突起を容易に精度よく形成でき、ステータやバネ部材に位置決め突起を形成する場合と比較して、生産効率や構造面で有利である。
本発明において、前記ケースは、例えば、前記ステータコアのうち、前記コイルの外周側に位置する部分によって構成されている。
本発明では、ステータコアと軸受保持部材とは、第1の位置決め突起および第1の嵌合穴によって角度位置を固定できる。このため、軸受保持部材の角度位置がずれないので、バネ部材によって軸受を軸受保持部材の貫通穴に弾性をもって押し付け固定した状態において、軸受の中心軸線がずれることがない。それ故、回転軸の中心軸線を所定位置に確実に保持することができ。ロータを安定した状態で回転させることができる。
また、バネ部材と軸受保持部材とは、第2の位置決め突起および第2の嵌合穴によって角度位置を固定できる。このため、バネ部材と軸受保持部材の相対的な角度位置関係が変動しないので、バネ部材によって軸受を軸受保持部材の貫通穴に弾性をもって押し付け固定した状態において、軸受を押し付け固定する方向がずれることがない。それ故、回転軸の中心軸線を所定位置に確実に保持することができ、ロータを安定した状態で回転させることができる。
以下に、図面を参照して、本発明を適用したモータの一例を説明する。
(全体構成)
図1(a)、(b)は、本発明を適用したステッピングモータの半断面図および底面図である。図2は、本発明を適用したステッピングモータの一方端側(基端側)を分解して示す説明図である。
図1(a)、(b)および図2において、本形態のモータ1は、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、FDD、ODDなどに用いられる小型のステッピングモータであり、そのステータ40では、コイル25が巻回された環状の第1のボビン2Aと第2のボビン2Bとがモータ軸線Lの方向に重ねて配置されている。第1のボビン2Aおよび第2のボビン2Bの内周面では、内ステータコア3A、3Bおよび外ステータコア4A、4Bの複数の極歯31、41が周方向に並んだ構成となっている。このようにして、ロータ配置穴30を備えた環状のステータ40が構成されており、このロータ配置穴30の内側には、ロータ5の基端側が同軸状に配置されている。ロータ5は、回転軸51の基端側の周りにロータマグネット52を備えており、このロータマグネット52は、ロータ配置穴30の内側において、ステータの極歯31、41と所定の間隔を介して対向している。
本形態では、外ステータコア4A、4Bの外周部分によって円筒状のケース10が構成され、かかるケース10の内部に、コイル25、内ステータコア3A、3B、および外ステータコア4A、4Bを備えたステータ40と、ロータ5の基端側とが配置されている。
ケース10を構成している外ステータコア4Bの先端面にはプレート6が固着されており、このプレート6の先端側屈曲部分に保持されているスラスト軸受61によって、ロータ5の回転軸51が支持されている。
また、回転軸51は、モータ軸線Lの方向における一方端側(第1のボビン2Aの側)に配置された軸受7によっても支持されている。軸受7は、鋼球71と、この鋼球71を回転可能に保持する樹脂製の本体胴部72とを備えている。
ここで、ステータ40に対して一方端側には、ステータ40と少なくとも一部が重なるように樹脂板状の軸受保持部材8が配置されており、軸受7は、軸受保持部材8の貫通穴80に挿入された状態にある。
また、軸受保持部材8よりさらに一方端側には、金属薄板からなるバネ部材9が軸受保持部材8と少なくとも一部が重なるように配置され、このバネ部材9において切り起こされた板バネ部90によって、貫通穴80内の軸受7の端部が回転軸51に向けて付勢されている。ここで、板バネ部90は、軸受7の本体胴部72の中心からずれた位置に当接している。
また、バネ部材9は、後述する係合機構によってケース10に保持され、軸受7が貫通穴80内に挿入された状態の軸受保持部材8を間に挟み、保持している。
なお、第1のボビン2Aおよび第2のボビン2Bの半径方向外側には端子部20A、20Bが構成されており、これらはケース10の外周面100に形成された開口部101から突出している構造となっている。これらの端子部20A、20Bの端子ピン21A、21Bに巻線の端末が処理されるようになっている。
(軸受保持部材8およびバネ部材9の固定構造)
図3は、図1に示すステッピングモータ1の要部を分解して示す分解斜視図である。図4(a)ないし(c)は、図1に示すステッピングモータ1の外ステータコア4Aを示す平面図、縦断面図、およびモータ軸線Lからみたときの極歯41の説明図である。図5(a)ないし(c)は、図1に示すステッピングモータ1の軸受保持部材8を示す平面図、一部を断面で示す正面図、および側面図である。図6(a)ないし(d)は、図1に示すステッピングモータ1のバネ部材9を示す平面図、一部を断面で示す正面図、側面図、およびバネ部90の変形例を示す説明図である。
本形態では、軸受保持部材8およびバネ部材9を外ステータコア4Aに対してこの順に固定するにあたって、以下の構造が採用されている。
まず、図3、図4(a)ないし(c)に示すように、外ステータコア4Aは、ケース10の一方端側に位置する略円環状の底板部分42と、この底板部分42の内周縁で起立する5本の極歯41とを備えている。これらの極歯41は等角度間隔で形成されており、極歯41の内周面41aは、図4(a)からわかるように、モータ軸線Lを中心とする同心円上に位置する円弧形状になっている。底板部分42の内周縁における各極歯41の間には、切り欠き43が各々形成されており、切り欠き43に向けては、図2に示す内ステータコア3Aの極歯31が延びている。このようにして、内ステータコア3Bの極歯31および外ステータコア4Aの極歯41は、周方向で交互に並んでいる。
ここで、底板部分42には、軸受保持部材8の位置決め用の2つの穴45(第1の嵌合穴)が形成され、これらの穴45は、モータ軸線Lを中心に対称の位置に形成されている。
次に、図3、図5(a)ないし(c)に示すように、軸受保持部材8は樹脂成形品であり、その平面形状は、概ね長方形の4つの角を円弧状に切り欠いた形状を備えている。軸受保持部材8の中心には、軸受7が挿入される円形の貫通穴80が形成されている。
軸受保持部材8において、外ステータコア4Aの底板部分42と対向する面側には、貫通穴80の開口縁を囲むように突き出た環状突起81が形成されている。ここで、環状突起81は、外ステータコア4Aの極歯41の内周面41aに対する内接円の直径よりも外径が僅かに小さな寸法に設定され、その突出寸法は、極歯41の寸法よりも十分に短く設定されている。従って、モータ1を組み立てた際、環状突起81が外ステータコア4Aの極歯41の内側に嵌合することにより、軸受保持部材8は、外ステータコア4A(ケース10)に対して半径方向に位置決めされる。この状態において、環状突起81の突出寸法は極歯41の寸法よりも十分に短いので、環状突起81とロータ5とが当接することはない。
また、軸受保持部材8において、外ステータコア4Aと対向する面側には、貫通穴80を挟む両側位置に、外ステータコア4Aの側に突き出て外ステータコア4Aの2つの位置決め用の穴45に各々、嵌合する2つの凸部83(第1の位置決め突起)が形成されている。従って、モータ1を組み立てた際、軸受保持部材8の2つの凸部83が、外ステータコア4Aの2つの位置決め用の穴45に各々、嵌合することにより、ステータ40に対する軸受保持部材80の角度位置が規定される。
さらに、軸受保持部材8において、バネ部材9と対向する面側には、貫通穴80を挟む対角位置に2つの第2の凸部84(第2の位置決め突起)が形成されている。
図3、図6(a)ないし(c)に示すように、バネ部材9は、軸受保持部材8と同様、平面形状が長方形の4つの角を円弧状に切り欠いた端板部91を備えており、この端板部91の中央部分では、軸受保持部材8が位置する側に向けて板バネ部90が直線的に切り起こされている。板バネ部90の先端部分は、貫通穴80の中心からずれた位置まで延びており、軸受7の本体胴部72の中心からずれた位置に当接している。なお、板バネ部90の形状は、適宜変更が可能であり、例えば、図6(d)に示すように、その途中位置で折り曲げて、その付勢力や付勢方向を調整したものを用いてもよい。
また、バネ部材9において、端板部91の板バネ部90を挟む対角位置には、軸受保持部材8の2つの凸部84が各々嵌合する2つの穴92(第2の嵌合穴)が形成されている。従って、モータ1を組み立てた際、軸受保持部材8の2つの凸部84が、バネ部材9の2つの位置決め用の穴92に各々、嵌合することにより、バネ部材9の軸受保持部材80の角度位置が規定される。その結果、板バネ部90は、軸受7を貫通穴80に対して所定方向に付勢するととにも、その付勢方向が所定方向に規定される。
また、バネ部材9において、端板部91の長辺部分は縁に沿って軸受保持部材8の側に僅かに折り曲げられており、端板部91が反らないように強度が高められている。
これに対して、バネ部材9の短辺部分には各々、ケース10(外ステータコア4B)の外周面100を回り込んで延びる一対の係合爪部94が形成されており、係合爪部94は、その端部に内側への折れ曲がり部分941を備えている。一方、ケース10の外周面100における折れ曲がり部分941に対応する部位には、被係合部としての角穴46が形成されている。従って、バネ部材9の端板部91を、軸受保持部材8を間に挟んだ状態でケース10に重ねると、係合爪部94は各々、ケース10の外周面100を回り込み、折れ曲がり部分941が角穴46に係合することになる。この状態で、係合爪部94は、角穴46に各々弾性をもって係合するので、軸受保持部材8およびバネ部材9は、ケース10に保持された状態となる。その際、バネ部材9において、端板部91は長方形の4つの角を円弧状に切り欠いた形状を有しているので、係合爪部94を容易に撓ませることができるので、その折れ曲がり部分941をケース外周面100の角穴46に容易に係合させることができる。
(本形態の効果)
以上説明したように、本形態では、モータ1を組み立てた際、環状突起81が外ステータコア4Aの極歯41の内側に嵌合することにより、軸受保持部材8は、外ステータコア4A(ステータ40)に対して半径方向に位置決めされる。従って、軸受保持部材8は、外ステータコア4Aの極歯41の内周面41aを基準に半径方向に位置決めされ、この状態は、モータ軸線Lを規定するロータ配置穴30に対して直接、軸受保持部材8の半径方向の位置を規定したことになる。それ故、軸受保持部材8の貫通穴80に軸受7を装着した状態において、軸受7の半径方向の位置にも高い精度を得ることができる。
また、軸受保持部材8の2つの凸部83が、外ステータコア4Aの2つの位置決め用の穴45に各々、嵌合することにより、ステータ40に対する軸受保持部材80の角度位置が規定される。このため、ステータ40に対する軸受保持部材8の角度位置がずれないので、バネ部材9によって軸受7を軸受保持部材8の貫通穴80に弾性をもって押し付け固定した状態において、軸受7の中心軸線がずれることがない。
さらに、軸受保持部材8の2つの凸部84が、バネ部材9の2つの位置決め用の穴92に各々、嵌合することにより、バネ部材9の軸受保持部材80の角度位置が規定される。このため、バネ部材9と軸受保持部材8の相対的な角度位置関係が変動しないので、バネ部材9によって軸受7を軸受保持部材8の貫通穴80に弾性をもって押し付け固定した状態において、軸受7を押し付け固定する方向がずれることがない。
それ故、本形態のモータ1では、ロータ5の中心軸線(モータ軸線L)と軸受7の中心軸線とを高い精度で重ねることができ、回転軸51の中心軸線(モータ軸線L)を所定位置に確実に保持することができる。それ故、ロータ5を安定して回転させることができ、例えば、ロータ5の回転軸51をリードスクリューとして構成した場合でも、スクリューの送り精度が高い。
さらに、本形態では、ステータコア4Aと軸受保持部材8とを位置決めし、かつ、軸受保持部材8とバネ部材9とを位置決めしており、軸受保持部材8を介して、ステータコア4Aおよびバネ部材9の位置決めを行っている。また、樹脂成形品である軸受保持部材8に対して4つの凸部83、84を設けてあり、このような凸部83、84は、軸受保持部材8を金型内で成形した際、精度よく形成することができる。従って、外ステータコア4A(ステータ40)、軸受保持部材8、およびバネ部材9の3部材を容易に、かつ精度よく位置決めすることができる。それ故、ロータ5の回転中心軸線と軸受7の中心軸線とを高い精度で一致させることができるので、回転軸51の中心軸線を所定位置に確実に保持することができる。
(その他の実施の形態)
なお、本発明は、ステッピングモータ以外のモータにも適用できることは勿論である。また、軸受7をモータ軸端に付勢している板バネ部90の枚数は2枚以上でもよい。さらに、上記形態では、軸受保持部材の方に位置決め突起(凸部83、84)を設けた構成であったが、バネ部材9および外ステータコア4Aの方に位置決め突起を構成してもよい。
(a)、(b)は、本発明を適用したステッピングモータの半断面図および底面図である。 本発明を適用したステッピングモータの一方端側(基端側)を分解して示す説明図である。 図1に示すステッピングモータ1の要部を分解して示す分解斜視図である。 (a)ないし(c)は、図1に示すステッピングモータの外ステータコアを示す平面図、縦断面図、およびモータ軸線からみたときの極歯の説明図である。 (a)ないし(c)は、図1に示すステッピングモータの軸受保持部材を示す平面図、一部を断面で示す正面図、および側面図である。 (a)ないし(d)は、図1に示すステッピングモータのバネ部材を示す平面図、一部を断面で示す正面図、側面図、およびバネ部の変形例を示す説明図である。 (a)および(b)は、従来のステッピングモータの半断面図、および底面図である。
符号の説明
1 ステッピングモータ
2A、2B ボビン
3A、3B 内ステータコア
4A、4B 外ステータコア
5 ロータ
7 軸受
8 軸受保持部材
9 バネ部材
10 ケース(外ステータコアの外周部分)
25 コイル
30 ロータ配置穴
31、41 極歯
40 ステータ
45 穴(第1の嵌合穴)
46 角穴(被係合部)
80 貫通穴
83 凸部(第1の位置決め突起)
84 凸部(第2の位置決め突起)
90 板バネ部
92 穴(第2の嵌合穴)
94 係合爪部
L モータ軸線

Claims (7)

  1. ステータコアに巻回されたコイルを備えた環状のステータ、およびロータの基端側が収納されたケースと、
    該ケースの一方端側で前記ロータの回転軸の軸端を受ける軸受と、
    該軸受が挿入される貫通穴を備え、前記ステータより前記一方端側で当該ステータに少なくとも一部が重なるように配置された軸受保持部材と、
    該軸受保持部材よりさらに前記一方端側で当該軸受保持部材に少なくとも一部が重なるように前記ケースに保持され、前記貫通穴内の前記軸受を前記回転軸に向けて付勢するバネ部を備えたバネ部材とを有し、
    前記ステータコアおよび前記軸受保持部材のうちの一方側部材には、他方側部材に向けて突出した第1の位置決め突起が形成され、当該他方側部材には、前記第1の位置決め突起が嵌る第1の嵌合穴が形成されていることを特徴とするモータ。
  2. ステータコアに巻回されたコイルを備えた環状のステータ、およびロータの基端側が収納されたケースと、
    該ケースの一方端側で前記ロータの回転軸の軸端を受ける軸受と、
    該軸受が挿入される貫通穴を備え、前記ステータより前記一方端側で当該ステータに少なくとも一部が重なるように配置された軸受保持部材と、
    該軸受保持部材よりさらに前記一方端側で当該軸受保持部材に少なくとも一部が重なるように前記ケースに保持され、前記貫通穴内の前記軸受を前記回転軸に向けて付勢するバネ部を備えたバネ部材とを有し、
    前記バネ部材および前記軸受保持部材のうちの一方側部材には、他方側部材に向けて突出した第2の位置決め突起が形成され、当該他方側部材には、前記第2の位置決め突起が嵌る第2の嵌合穴が形成されていることを特徴とするモータ。
  3. ステータコアに巻回されたコイルを備えた環状のステータ、およびロータの基端側が収納されたケースと、
    該ケースの一方端側で前記ロータの回転軸の軸端を受ける軸受と、
    該軸受が挿入される貫通穴を備え、前記ステータより前記一方端側で当該ステータに少なくとも一部が重なるように配置された軸受保持部材と、
    該軸受保持部材よりさらに前記一方端側で当該軸受保持部材に少なくとも一部が重なるように前記ケースに保持され、前記貫通穴内の前記軸受を前記回転軸に向けて付勢するバネ部を備えたバネ部材とを有し、
    前記ステータコアおよび前記軸受保持部材のうちの一方側部材には、他方側部材に向けて突出した第1の位置決め突起が形成され、当該他方側部材には、前記第1の位置決め突起が嵌る第1の嵌合穴が形成され、
    前記バネ部材および前記軸受保持部材のうちの一方側部材には、他方側部材に向けて突出した第2の位置決め突起が形成され、当該他方側部材には、前記第2の位置決め突起が嵌る第2の嵌合穴が形成されていることを特徴とするモータ。
  4. 請求項1または3において、前記第1の位置決め突起および前記第1の嵌合穴は各々、2つ以上、形成されていることを特徴とするモータ。
  5. 請求項2または3において、前記第2の位置決め突起および前記第2の嵌合穴は各々、2つ以上、形成されていることを特徴とするモータ。
  6. 請求項1ないし5のいずれかにおいて、前記軸受保持部材は樹脂製であり、当該軸受保持部材の側に前記位置決め突起が形成されていることを特徴とするモータ。
  7. 請求項1ないし6のいずれかにおいて、前記ケースは、前記ステータコアのうち、前記コイルの外周側に位置する部分によって構成されていることを特徴とするモータ。
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