JP2002101588A - 小型モータ用のロータ - Google Patents

小型モータ用のロータ

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JP2002101588A
JP2002101588A JP2001241392A JP2001241392A JP2002101588A JP 2002101588 A JP2002101588 A JP 2002101588A JP 2001241392 A JP2001241392 A JP 2001241392A JP 2001241392 A JP2001241392 A JP 2001241392A JP 2002101588 A JP2002101588 A JP 2002101588A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロータ軸とロータマグネットとの間のずるけ
や抜けを簡単な構成で確実に防止した小型モータ用のロ
ータを提供する。 【解決手段】 ロータマグネット33とロータ軸34と
を有し、ロータ軸34に、ロータマグネット33に対し
抜け防止機能を持つリードスクリュー34eを形成し、
該リードスクリュー34eをロータマグネット33との
当接部まで延長させ、このリードスクリュー34eの溝
に入る固定材を介してまたはリードスクリュー34eの
溝にロータマグネット33の一部を嵌合させて、ロータ
軸34とロータマグネット33とを固定している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小型電動機用のロ
ータに関し、特にステッピングモータ用のロータに好適
なロータマグネットとロータ軸との固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、図11に示すように、ロータ軸5
1にリードスクリュー部52が形成されたステッピング
モータ50は、そのロータ軸51の両端を2つのスラス
ト軸受53,54でそれぞれ支持される構造となってい
る。そして、スラスト軸受54側は、さらに、メタル軸
受55によりラジアル方向の支持をする構成となってい
る。なお、ロータ軸51には、ステータ部56とわずか
な隙間をもって対向するようにロータマグネット57が
固着されている。また、この軸受54は、板バネ58と
ボール59とで構成され、ロータ軸51のスラスト荷重
をこの板バネ58のバネ圧で移動可能に受け止めてい
る。一方、ステータ部56は、取付板61に固定され、
この取付板61がフレーム60にねじで固定されること
により、フレーム60にステータ部56側が固定されて
いる。この固定の際、メタル軸受55が位置決めのため
に利用されている。
【0003】そして、ロータ軸51とロータマグネット
57とを固定するには、ロータマグネット57の中にス
トレート形状のロータ軸51を圧入することにより行っ
ている。この圧入によって、ロータマグネット57がロ
ータ軸51に対し回転方向に位置ずれ、すなわち、ずる
けたりしないように、またロータ軸51がスラスト方向
へ抜けてしまわないようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな図11に示す構造のステッピングモータ50におけ
るロータは、ロータマグネット57にロータ軸51を圧
入し固定しているため、回転に対する強度を上げようと
して強く圧入すると、ロータマグネット57が割れてし
まう恐れがある。特に、ロータマグネット57が薄い場
合、その危険性が高くなる。一方、軽圧入にすると、回
転に対する強度がなくなり、ロータマグネット57がロ
ータ軸51に対してずるけてしまう。このように、その
圧入強度の調整が極めて難しいものとなっている。
【0005】このようなロータマグネット57の割れや
ずるけ(位置ずれ)は、ロータマグネット57が薄い場
合だけではなく、圧環強度の小さいロータマグネット5
7を使用する場合にも同様に生ずる恐れがある。
【0006】また、圧入固定を行うためには、ロータマ
グネット57の内径寸法やロータ軸51の外径寸法の精
度を上げる必要がある。このため、ロータマグネット5
7やロータ軸51の加工に時間とコストがかかり、生産
効率の悪化やコスト上昇を招いている。しかも、上述の
ように、薄いロータマグネット57や圧環強度の小さい
ロータマグネット57を使用する場合は、一層精度を上
げて所定の固定強度を保持させる必要がある。この結
果、モータの小型化、高性能化および低コスト化等をは
ばむ一因ともなっている。
【0007】本発明は、ロータ軸とロータマグネットと
の間のずるけや抜けを簡単な構成で確実に防止した小型
モータ用のロータを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の小型モータ用のロータでは、ロータ
マグネットとロータ軸とを有し、ロータ軸に、ロータマ
グネットに対し抜け防止機能を持つリードスクリューを
形成し、該リードスクリューをロータマグネットとの当
接部まで延長させ、このリードスクリューの溝に入る固
定材を介してまたはリードスクリューの溝にロータマグ
ネットの一部を嵌合させて、ロータ軸とロータマグネッ
トとを固定している。
【0009】また、請求項2記載の小型モータ用のロー
タでは、請求項1記載の発明に加えて、リードスクリュ
ーは、ロータ軸の全長にわたって形成されている。
【0010】また、請求項3記載の小型モータ用のロー
タでは、請求項1または2記載の発明に加えて、リード
スクリューの溝に固定材としての接着剤が入れられてい
る。
【0011】また、請求項4記載の小型モータ用のロー
タでは、請求項1,2または3記載の発明に加えて、ロ
ータマグネットをインジェクションによりロータ軸に固
定させることにより、ロータマグネットの一部を前記ロ
ータ軸に嵌合させている。
【0012】本発明の小型モータ用のロータは、抜け防
止機能を持つリードスクリュー部を形成し、そのリード
スクリューの溝に入る固定材を介して、またはリードス
クリューの溝にロータマグネットの一部を嵌合させて、
ロータ軸とロータマグネットとを固定している。このた
め、リードスクリューの溝に入れた固定材やロータマグ
ネットの一部がロータマグネットのずるけやロータ軸の
抜け防止の抵抗となり、ずるけや抜けが生じない。ま
た、溝の形成によって、固定材やロータマグネットとロ
ータ軸との当接面が広くなり、固定強度自体も大きくな
る。
【0013】加えて、本発明の小型モータ用のロータ
は、ロータ軸に設けられるリードスクリュー部の溝をロ
ータマグネットとの当接部まで延長しているので、リー
ドスクリュー部の溝形成と同時にロータマグネットとの
固定部となる部分の加工を同時に行えることとなる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明について説明する
が、これに先立って本発明を理解する上で参考となる発
明(具体的には、本出願(分割出願)の元となる親出願
にかかる発明)の実施形態の例について説明する。図1
から図7には第1の例、図8には第2の例がそれぞれ示
されている。なお、本発明の小型モータ用のロータの要
部は、図10に示されている。
【0015】図1から図7に示す第1の例ように、ロー
タ1は、ステッピングモータ2に使用されるものであ
る。そして、このステッピングモータ2は、ビデオカメ
ラのレンズの駆動用で、ステータ部3から突出したロー
タ軸4を有している。そして、このロータ軸4の突出側
には、リードスクリュー部5が形成されており、また、
両端には、円錐状の係合孔4aが形成され、それぞれ鋼
球6が当接している。また、ロータ軸4の突出側先端部
は、鋼球6が貫入する軸受7で支持され、ステータ側他
端部は軸受体8で支持されている。ここで、ロータ軸4
の突出先端部の軸受7は、スラスト方向に加え、ラジア
ル方向も支持する軸受となっている。
【0016】なお、軸受7とステータ部3は、フレーム
9に取り付けられており、このフレーム9にはさらにガ
イド軸10が固定されている。そして、このガイド軸1
0には、ビデオカメラ用レンズを保持するラック11が
摺動自在に取り付けられている。
【0017】ロータ1は、ロータ軸4と、そのロータ軸
4に固着されるロータマグネット12とで構成される。
なお、このロータマグネット12は、ネオジ・鉄・ボロ
ン系の希土類磁石で、インジェクションにより形成され
たプラマグとなっている。そして、ロータマグネット1
2の形状を、ステータ部3の極歯に対向する部分以外を
くぼませた形状とし、イナーシャを小さくしている。ま
た、このロータマグネット12の軸方向両端には、凹部
13が設けられ、その凹部13にロータ軸4とロータマ
グネット12とを固着するための固定材となる接着材1
4が入れられている。
【0018】一方、ロータ軸4のロータ1を構成する部
分は、2つのリングとなった条状の溝4b,4cが溝部
となるように設けられている。そして、溝4bは、ロー
タマグネット12の中央より若干軸受体8側に設けら
れ、溝4cは軸受7側の凹部13に面して設けられてい
る。ここで、ロータ軸4の直径は2mmとなっており、
一方、各溝4b,4cの深さは0.3mmとしている。
そして、ロータ軸4の直径が2mm程度の場合、その深
さとしてはロータ軸4の直径の5%〜20%、すなわち
0.1mm〜0.4mm程度とするのが好ましい。
【0019】ステータ部3は、ケースを兼ねる第1ステ
ータ15と、この第1ステータ15の極歯15aと交互
に入り組む極歯を有する第2ステータ16と、この第2
ステータ16と背中合わせに固定される第3ステータ1
7と、この第3ステータ17の極歯と交互に入り組む極
歯を有すると共にケースを兼ねる第4ステータ18と、
第1ステータ15と第2ステータ16との間に挿入され
るドーナツ状のコイルボビン19と、このコイルボビン
19に巻回されるコイル20と、第3ステータ17と第
4ステータ18との間に挿入されるドーナツ状のコイル
ボビン21と、このコイルボビン21に巻回されるコイ
ル22とで構成される。なお、この構成は、従来公知の
ステッピングモータのステータ部と同様である。
【0020】また、このステータ部3の中央部分には、
コイル20,22に接続される端子23を有する端子部
24が第1ステータ15および第4ステータ18の外方
に突出するように形成されている。さらに、第1ステー
タ15のフレーム9側は、平板状にされ、フレーム9に
溶接により固着されると共に、その中央にはロータ軸4
が挿通する挿通孔15bが形成されている。ここで、こ
の挿通されたロータ軸4の外周と挿通孔15bの内周面
との隙間は、軸受体8とロータ軸4の同軸度誤差以上と
するのが好ましい。また、挿通孔15bの内径は、ロー
タマグネット12の外径以下になるように構成されてい
る。
【0021】ロータ軸4に形成されるリードスクリュー
部5は、従来公知のリードスクリューと同様であり、こ
のリードスクリュー部5に係合する被送り体となるラッ
ク11をロータ軸4の回転に伴い、軸方向へ移動させる
機能を有している。なお、ロータ軸4の回転方向を切り
替えることによって、ラック11の移動方向を制御して
いる。
【0022】軸受7は、樹脂軸受とされており、その外
周にフレーム9に当接するはかま部7aを有している。
そして、また軸受7の中央には、2段になった凹部7b
が設けられ、小径の内部側凹部に鋼球6が嵌合し、大径
の外部側凹部にロータ軸4が遊合している。これによ
り、この軸受7は、スラスト方向およびラジアル方向の
2方向の支持が可能となっている。
【0023】軸受体8は樹脂製の樹脂軸受25と、樹脂
軸受25を軸方向に移動自在に保持する側板26と、こ
の側板26に係合すると共に樹脂軸受25の背部を押圧
するスラスト荷重バネ27とから構成される。
【0024】そして、樹脂軸受25には、鋼球6を保持
する球受け凹部25aが中央に1つ、さらに側板26の
嵌合孔26aの内面に形成される案内溝26bに係合す
る突起25bがその外周に3つ、それぞれ設けられてい
る。
【0025】また、側板26は、樹脂軸受25を軽圧入
または遊合により嵌合保持する嵌合孔26aと、スラス
ト荷重バネ27の一端27aが挿通係止される2個の係
止突起26e付きの係止部26cと、スラスト荷重バネ
27の他端27bが係止される凹状の係止部26dとを
有する円形板となっている。そして、嵌合孔26aの内
径をロータマグネット12の外径より大きくし、側板2
6の固定後に、ロータ1、すなわちロータマグネット1
2を固着したロータ軸4を組み込めるようにしている。
なお、側板26のステータ部3への固定は、溶接により
行われている。
【0026】スラスト荷重バネ27は、一枚の金属板を
利用して形成されている。このスラスト荷重バネ27に
は、係止部26cに挿通される一端27aと、凹状の係
止部26dに係止される他端27bと、U字状に切り欠
かれた残部を樹脂軸受25側に折り曲げた3つのバネ部
27cとが設けられている。そして、バネ部27cが樹
脂軸受25の背部に当接し、この樹脂軸受25と、鋼球
6を介してロータ軸4を押圧している。
【0027】フレーム9は、コ状に形成され、軸受7を
保持する軸受保持部9aと、このステッピングモータ2
をビデオカメラの固定部に取り付けるための台部9b
と、ステータ3を固着するためのステータ取付部9cと
を有している。そして、ステータ取付部9cには、ロー
タ軸4との間で十分な隙間を形成するように挿通孔9d
が設けられている。そして、この挿通孔9dと対向する
部分までリードスクリュー部5が形成されている。
【0028】なお、ガイド軸10は、ロータ軸4と平行
となるように一端がフレーム9の軸受保持部9aに、他
端がステータ取付部9cにそれぞれ固定されている。そ
して、このガイド軸10にラック11が摺動自在に取り
付けられている。このラック11は、その先端部11a
で、ビデオカメラ用のレンズ(図示省略)を保持すると
共に他端部11bがリードスクリュー部5に係合してい
る。
【0029】以上のようにステッピングモータ2が構成
されると、ステッピングモータ2の組立時においてスラ
ストガタがあったとしても、そのスラストガタは、樹脂
軸受25がスラスト荷重バネ27によりスラスト方向に
バネ付勢されることにより吸収される。このとき、樹脂
軸受25は、側板26にガイドされているので、ラジア
ル方向に移動することはない。
【0030】ここで、ロータ1の組立は、次のように行
う。まず、ロータ軸4をインサートする形で、ロータマ
グネット12をインジェクションによりロータ軸4に固
定する。この後、ロータマグネット12の軸受体8側の
凹部13に紫外線硬化型の嫌気性接着剤からなる接着材
14を挿入し、紫外線および温度をかけ、固化させる。
この後、ロータマグネット12の軸受7側の凹部13に
同種の接着材14を挿入し、同様に固化させる。この
際、接着材14は、この凹部13の他に、溝4c内にも
入り、一体的に固化される。なお、溝4b内に入るロー
タマグネット12の一部が固定手段を構成する。
【0031】次に、ステッピングモータ2の組立を行
う。まず、ガイド軸10とラック11が設けられたフレ
ーム9に、ステータ部3と軸受7を固定する。その後、
軸受7の凹部7bに鋼球6を入れる。そして、ロータ1
を有するロータ軸4を側板26の嵌合孔26a,ステー
タ部3の中央孔、第1ステータの挿通孔15d、フレー
ム9の挿通孔9dを通して軸受7内の鋼球6にその先端
の係合孔4aを突き当てる。そして、ロータ軸4のステ
ータ部3側の係合孔4aに鋼球6を入れ、さらに樹脂軸
受25をその鋼球6が凹部25a内に入るように側板2
6の嵌合孔26aに貫入させる。最後に、スラスト荷重
バネ27を側板26に取り付け、そのバネ部27cが樹
脂軸受25を介して、ロータ軸4を押圧するように組み
付ける。
【0032】このように構成されるステッピングモータ
1の動作は、次のとおりである。すなわち、ステータ部
3のコイル20,22に電流が流れると、ステータ部3
とロータマグネット12との間の磁気相互作用により、
ロータ1が回転し、その結果、ロータ軸4が回転する。
すると、リードスクリュー部5が回転し、ラック11を
軸方向に移動させる。
【0033】このようなラック11の移動の際、図11
の従来のステッピングモータ50では、2つのスラスト
軸受間のメタル軸受55によって、カタカタ音が発生し
たり、回転ロスが生じていたが、このステッピングモー
タ2では、そのようなメタル軸受がなく、しかもロータ
軸4の外周とフレーム9の内周面との間に隙間を設けて
いるので、ロータ軸4がフレーム9や第1ステータ15
に当たることはない。このため、カタカタ音の発生は生
ぜず、しかも軸受7および軸受体8の部分以外での摺動
ロスが生ずることはない。
【0034】また、この第1の例では、条状の溝4b,
4cがあるため、ロータマグネット12がロータ軸4に
対してずるけにくくなり、しかもロータ軸4が抜けてし
まうことがない。さらに、溝4cが凹部13に対向して
設けられ、その溝4cと凹部13に接着剤14が入れら
れるため、接着強度が高いものとなる。
【0035】なお、この第1の例では、側板26の嵌合
孔26aの内径を、ロータマグネット12の外径より大
きくしているので、側板26をステータ部3に組み付け
てからロータ軸4を有するロータ1を組み付けることが
できる。また、この第1の例では、従来の中央のメタル
軸受55がないのに加え、フレーム9の挿通孔9dを大
きくしているので、リードスクリュー部5をロータ1の
方向へ長くとることができる。例えば、図1に示すよう
に、挿通孔9dの所まで螺旋状の溝を形成することがで
きる。このため、最も安定したピッチとなるリードスク
リュー部5の中央部分を、ラック11の送り動作のため
に使用することができる。さらに、スラスト荷重バネ2
7が一枚の金属から形成され、その金属板にはバネ部2
7c等が設けられているので、部品点数が増加せず、し
かも組み立てが容易となる。
【0036】次に、図8に基づいて、第2の例を説明す
る。このロータ31もステッピングモータ32に使用さ
れるものであり、このステッピングモータ32も第1の
例と同様にビデオカメラのレンズ駆動用のものとなって
いる。なお、この第2の例の説明にあたって、第1の例
と同部材には同一の符号をもって示すこととする。
【0037】このステッピングモータ32は、ロータマ
グネット33とロータ軸34とから構成されるロータ3
1と、突出側に形成されたリードスクリュー部35と、
ロータ軸34の突出側先端を受ける樹脂軸受36と、ロ
ータ軸34の中央部を支持するメタル軸受37と、ステ
ータ部3の一端に固定され、ロータ軸34の一端に当接
するバネ38と、バネ38の動きを規制するストッパー
39と、ステータ部3を固定する取付板40と、ステー
タ3を固定した取付板40が固着されるフレーム41
と、フレーム41に固定されるガイド軸(図示省略)
と、そのガイド軸に摺動し、その一部がリードスクリュ
ー部35に係合するレンズ保持用のラック(図示省略)
とから主に構成されている。なお、ロータ軸34のバネ
38側の先端は半円球状の端部34aとされている。
【0038】ロータ31のロータマグネット33は、全
体が円筒形状とされたネオジ・鉄・ボロン系の希土類磁
石となっており、かつインジェクションにより形成され
たプラマグとなっている。そして、このロータマグネッ
ト33の軸方向両端には、凹部42が形成され、その凹
部42にロータ軸34とロータマグネット33とを固着
するための固定材となる接着材14が入れられている。
【0039】一方、ロータ31を構成するロータ軸34
には、リングとされた条状の溝34b,34cが溝部と
して設けられている。なお、溝34b,34cの深さは
0.3mmとされ、ロータ軸34の直径(2mm)に対
し15%程度の深さとされている。なお、この深さは、
第1の例と同様に5%〜20%の範囲とするのが好まし
い。
【0040】リードスクリュー部35のリードスクリュ
ーと、ステータ部3は共に従来公知のものと同様であ
り、また第1の例と同様となっている。なお、リードス
クリュー部35のリードスクリューは、第1の例と異な
り、軸受37の手前までしか形成されていない。また、
樹脂軸受36は、フレーム41の一方の折曲端部41a
に嵌合保持され、メタル軸受37は、フレーム41の他
方の折曲端部41bに嵌合保持されている。
【0041】バネ38は一枚の金属板からそのバネ部を
切り出し、わずかに内方に曲げて形成されている。そし
て、そのバネ部がロータ軸34の端部34aに当接し、
ロータ軸34を他方側に押圧している。また、ストッパ
ー39は、バネ38を保持すると共にそれ自体はステー
タ部3に溶接により固着されている。そして、ロータ軸
34がバネ部側に移動してきた際の移動阻止機能を果た
している。取付板40は、ステータ部3を固定すると共
にフレーム41の折曲端部41bに固定される。そし
て、その中央の嵌合孔にメタル軸受37の一部が嵌合し
ている。
【0042】ここでは、ロータ31の組立は、次のよう
に行う。まず、ロータマグネット33の中央孔にロータ
軸34を挿入する。このとき、ロータ軸34の外径は、
ロータマグネット33の中央孔の内径に比べ10〜10
0μm程度小さくされており、両方は圧入ではなく遊合
状態とされている。この後、ロータマグネット33の一
方の凹部42に紫外線硬化型の嫌気性接着剤からなる接
着材14を入れ、紫外線および温度をかけて固化させ
る。なお、この接着材14を凹部42に入れる際、接着
材14の一部は、ロータ軸34を伝わり溝34b,34
cに溜まることとなる。そして、さらに、ロータマグネ
ット33の他方の凹部42に同様に接着材14を入れる
が、このときも接着材14の一部がロータ軸34を伝わ
り、溝34b,34cに溜まることとなる。この後、同
様に接着材14を固化させる。
【0043】次に、このステッピングモータ32の組立
を説明する。まず、フレーム41に、樹脂軸受36とメ
タル軸受37とガイド軸とラックとを予め取り付けてお
く。一方、ステータ部3に対し、ロータ31と取付板4
0とバネ38とストッパー39とを予め組み込み、かつ
取り付けておく。そして、その両者を一体化させる。こ
の一体化は、そのロータ軸34の突出端をメタル軸受3
7に挿通させ、その取付板40をそのメタル軸受37に
嵌合させることにより行う。なお、取付板40のフレー
ム41への固定は、接着ないしは溶接によって行う。
【0044】この第2の例では、接着材14がロータ軸
34を伝わり、リングとされた条状の溝34b,34c
に溜まるため、ロータマグネット33とロータ軸34と
の固定が強化され、ロータマグネット33のずるけやロ
ータ軸34の抜けが防止される。ここで、条状の溝34
b,34cに溜まる接着材14が固定手段を構成する。
【0045】なお、上述の各例は、本発明の参考技術と
なる親出願にかかる発明の好適な実施の形態例である
が、これらは、種々変形実施可能である。例えば、ロー
タマグネット33とロータ軸34との固定を図9に示す
ように、ロータ軸34に設けた網目形の条状の溝34d
としても良い。
【0046】なお、図10は、本発明の実施の形態を示
した図である。すなわち、本発明の小型モータ用のロー
タは、リードスクリュー部35のリードスクリューの溝
がそのまま連続させて条状の溝34eとなっている。そ
して、図9および図10に示す両形態におけるロータマ
グネット33とロータ軸34の固定方法としては、第1
の例のように、ロータマグネット12をインジェクショ
ンによりロータ軸4に固定するインサート形式にした
り、第2の例のように、接着材14を利用する形式のい
ずれとしても良い。
【0047】また、このロータ1,31は、リードスク
リューを持たないステッピングモータに適用できると共
にステッピングモータではなく、AC小型同期モータ等
他のモータに適用することができる。さらに、ステッピ
ングモータ2,32は、ビデオ用ではなくフロッピー
(登録商標)ディスクドライブのヘッド駆動用やCD−
ROMのピックアップ駆動用等他の用途のものにも使用
できる。
【0048】さらに、条状の溝4b,4c,34b,3
4c,34d,34eとしては、ロータ軸4,34の全
周に渡るリング状としたりスパイラル状にする以外に、
全周すなわち360度ではなくロータ軸4,34の一部
すなわちたとえば半周程度に渡る条状の溝を形成するよ
うにしても良い。また、ロータ軸4,34とロータマグ
ネット12,33との間にスペーサを入れて固定する場
合は、ロータ軸4,34およびそのスペーサに同様な条
状の溝を形成するようにするのが好ましい。また、ロー
タマグネット12,33を形成する際、その中央孔の内
面に条状の溝を同時に形成するようにし、ロータ軸4,
34側はフラットな円柱面にしたり、または条状の溝を
設けるようにしても良い。また、溝部としては、条状の
溝の他に梨地状のものとしても良い。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の小型モー
タ用ロータでは、ロータ軸にロータマグネットとの当接
部まで延長されたリードスクリュー部を形成して、その
溝部に、固定手段となる接着材等の固定材やロータマグ
ネット一部を入れて、ロータマグネットとロータ軸とを
一体化しているので、ロータマグネットがずるけたり、
ロータ軸が抜けたりする危険性が大幅に減少する。しか
も、リードスクリュー部の溝は、ロータ軸に切削工具を
当て、そのロータ軸を回転させること等により、簡単に
形成できるので、コストおよび生産効率も従来に比べそ
れ程落ちることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の参考技術の第1の例の要部断面図であ
る。
【図2】図1の左側面図である。
【図3】図1の右側面図である。
【図4】図1の側板とスラスト荷重バネ付近の要部を示
す図で、図3の矢示IV方向から見た図である。
【図5】図1の側板とスラスト荷重バネ付近の要部を示
す図で、図3の矢示V方向から見た図である。
【図6】図1の側板に樹脂軸受を嵌合させた状態の平面
図である。
【図7】図1のスラスト荷重バネの平面図である。
【図8】本発明の参考技術の第2の例の要部断面図であ
る。
【図9】本発明の参考技術となるロータの変形例を示す
断面図である。
【図10】本発明の実施の形態を示す断面図である。
【図11】従来のステッピングモータおよびそのロータ
を示す図である。
【符号の説明】
1 ロータ 2 ステッピングモータ 3 ステータ部 4 ロータ軸 4b,4c 条状の溝 5 リードスクリュー部 7 軸受 8 軸受体 9 フレーム 10 ガイド軸 11 ラック 12 ロータマグネット 14 接着材(固定材)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータマグネットとロータ軸とを有し、
    上記ロータ軸に、上記ロータマグネットに対し抜け防止
    機能を持つリードスクリューを形成し、該リードスクリ
    ューを上記ロータマグネットとの当接部まで延長させ、
    このリードスクリューの溝に入る固定材を介してまたは
    上記リードスクリューの溝に上記ロータマグネットの一
    部を嵌合させて、上記ロータ軸と上記ロータマグネット
    とを固定したことを特徴とする小型モータ用のロータ。
  2. 【請求項2】 前記リードスクリューは、前記ロータ軸
    の全長にわたって形成されていることを特徴とする請求
    項1記載の小型モータ用のロータ。
  3. 【請求項3】 前記リードスクリューの溝に固定材とし
    ての接着剤が入れられていることを特徴とする請求項1
    または2記載の小型モータ用のロータ。
  4. 【請求項4】 前記ロータマグネットをインジェクショ
    ンにより前記ロータ軸に固定させることにより、前記ロ
    ータマグネットの一部を前記ロータ軸に嵌合させたこと
    を特徴とする請求項1,2または3記載の小型モータ用
    のロータ。
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