JP2007019262A - 半導体発光素子及び半導体発光素子の製造方法 - Google Patents

半導体発光素子及び半導体発光素子の製造方法 Download PDF

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Chisato Furukawa
千里 古川
Takafumi Nakamura
隆文 中村
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Toshiba Corp
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Abstract

【課題】 製造工程が簡単で、マウント時の安定性がよく、光取出し効率を向上させるこ
とが可能な半導体発光素子を提供する。
【解決手段】 特定の波長で発光可能なpn接合を有する発光層構成部20、発光層構成
部20のp型の主面に接合され、へき開面からなる表面に凹凸が形成された長方形をなす
相対向する傾斜面13a、13bと、へき開面からなる表面に凹凸が形成された長方形を
含まない平行四辺形をなす相対向する垂直面11a及び対向面とを有し、発光波長に実質
透明なp型GaP基板10、p型GaP基板10上に形成されたp側電極41、及び、発
光層構成部20のn型の面に形成されたn側電極31を備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光取出し効率の改善を目指す半導体発光素子及び半導体発光素子の製造方法
に関する。
近年、表示用等にInGaAlP系材料を用いた可視領域の半導体発光素子が幅広く応
用されている。このInGaAlP系材料は、例えば、エピタキシャル成長する活性層及
びn型/p型クラッド層の組成をIn1−Y(Ga1−XAlPとしたとき、Yが
約0.51でGaAs基板に格子整合がとれ、Xを適当に選択することにより、赤色帯か
ら緑色帯の発光が得られる。
そして、この半導体発光素子をより明るくするための提案がなされてきた。より明るい
半導体発光素子を得るためには、活性層を中心とした発光層構成部での発光量を上げる対
策、及び/または、発光した光を効率よく半導体発光素子の外に取り出す対策が必要であ
る。
半導体発光素子の発光量を上げるために、結晶学的に低次な面(例えば、(100)面
)を主面とする半導体基板に代えて、例えば、(100)面から[011]方向に15度
傾斜させた主面を有する半導体基板(半導体傾斜基板という)を使用し、その半導体傾斜
基板の上に、発光層構成部を形成することにより、電流分布を改善することができ、輝度
の改善を図り得るとする提案がなされている。
また、InGaAlP系材料は、GaAs基板と格子整合が取れるために、GaAs基
板を結晶成長基板として用いている。しかしながら、GaAs基板は可視光に対して吸収
が大きいために、発光層構成部で発光してGaAs基板を通過する光は吸収され、半導体
発光素子から外に取り出される割合が落ちてしまう。そこで、結晶成長後に、GaAs基
板を、可視光に対する吸収が小さなGaP基板に代替させる提案がなされている。すなわ
ち、InGaAlP系材料を含む発光層構成部にGaP基板を接着させた後、GaAs基
板を除去して、GaPを基板として使用することによって、半導体発光素子からの光取出
し効率を上げることが可能となる。
また、光は、屈折率差のある界面に臨界角以上の角度で入射すると、界面で全反射され
てしまうので、その界面の反対側に取り出されることはない。半導体発光素子を囲む外側
面を平面で形成すると、半導体発光素子の中で発光した光の一部は、この外側面から外側
に取り出されず、光の取出し効率が落ちることになる。これを解決する方法として、半導
体発光素子を囲む外側面に微小な凹凸を形成し、全反射が起きにくい角度の面を増やす提
案がなされている。
そこで、半導体傾斜基板を使用する方法、GaP基板を接着する方法、及び、半導体発
光素子の側面に微小な凹凸を形成する方法を組み合わせて、半導体発光素子の明るさの改
善を図る提案がなされている。例えば、(100)面から[011]方向に15度傾斜さ
せたGaAs基板に発光層構成部を成長させて、発光層構成部を発光波長に透明なGaP
基板に接着そして接合する。次に、GaAs基板を除去し、このGaP基板側にハーフダ
イシングにて一定の角度の切込みを入れて、(111)面及びその等価面から所定の傾斜
を有する面を形成して、ダイシングで形成された面の破砕層をエッチング除去し、その上
にGaPの再成長を行って、表面に凹凸を形成し、最後にへき開により素子を分離(個片
化)する半導体発光素子が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
この開示された方法では、輝度が高く、光の取出し効率の高い半導体発光素子が得られ
る可能性があるが、製造工程が長くなり、しかも、半導体発光素子のマウント面側が先細
りして行く形状であるため、マウント時に一定方位で固定することが難しいという問題が
ある。
特開2003−298108号公報(第5−6頁、図1)
本発明は、製造工程が簡単で、マウント時の安定性がよく、光取出し効率を向上させる
ことが可能な半導体発光素子及びその製造方法を提供する。
本発明の一態様の半導体発光素子は、特定の波長で発光可能なpn接合を有する発光層
構成部と、前記発光層構成部の第1導電型の主面に接合され、へき開面からなる表面に凹
凸が形成された長方形をなす相対向する2側面と、へき開面からなる表面に凹凸が形成さ
れた長方形を含まない平行四辺形をなす相対向する2側面とを有し、前記波長に実質透明
な前記第1導電型の半導体基板と、前記第1導電型の半導体基板上に形成された第1導電
側電極と、前記発光層構成部の第2導電型の面に形成された第2導電側電極とを備えてい
ることを特徴とする。
また、本発明の別の態様の半導体発光素子の製造方法は、(100)面から[011]
方向に一定の角度傾斜した第1の半導体基板上に、特定の波長で発光可能なpn接合を有
する発光層構成部を形成する工程と、前記波長に実質透明な、前記発光層構成部の接着予
定面と同じ導電型を有し、且つ前記第1の半導体基板と同じ結晶方位を有する第2の半導
体基板と、前記発光層構成部の前記接着予定面とを、接着して接合し、その後、前記第1
の半導体基板を除去して接合基板とする工程と、前記接合基板の表面に直線状の溝を形成
し、前記溝に沿ってへき開し、(100)面に垂直に交わる4つの(011)、(0−1
−1)、(01−1)、及び(0−11)へき開面を側面とする個片を形成する工程と、
前記個片のへき開面に凹凸を形成する工程とを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、製造工程が簡単で、マウント時の安定性がよく、光取出し効率を向上
させることが可能な半導体発光素子及びその製造方法を提供することができる。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。以下に示す図では、同
一の構成要素には同一の符号を付し、重要な構成要素は他の構成要素に比較して拡大して
表示してある。
本発明の実施例1に係る半導体発光素子について、その製造方法も加えて、図1乃至図
7を参照しながら説明する。図1は半導体発光素子の構造を模式的に示すもので、図1(
a)は斜視図、図1(b)は図1(a)のA−A線に沿った断面図である。図2は(10
0)面から[011]方向に15度傾斜させた面を主面とする半導体基板を、(100)
面を主面とする半導体基板に比較して示す図である。図3は半導体発光素子の製造方法を
工程順に模式的に示す層構造断面図である。図4は図3に示す工程に引き続き、半導体発
光素子の製造方法を工程順に模式的に示す断面図である。図5は図4に示す工程に引き続
き、半導体発光素子の製造方法を工程順に模式的に示す断面図である。図6は図5に示す
工程に引き続き、半導体発光素子の製造方法を模式的に示す断面図である。図7は半導体
発光素子を塔載した半導体発光装置の構造を模式的に示す断面図で、図7(a)は全体図
、図7(b)は部分拡大図ある。
まず、図1に示すように、上面及び底面が長方形の平行6面体構造をなす半導体発光素
子1の主要部は、第1導電型を有するp型GaP基板10、p型GaP基板10の上部表
面側に配置された発光層構成部20、発光層構成部20の上面の中央部に第2導電側電極
である円形のn側電極31、及びp型GaP基板10の底面には第1導電側電極であるp
側電極41が全面に形成されており、p型GaP基板10及び発光層構成部20の側面は
微小な凹凸を有している。
詳しくは、図1(a)に示すように、一体化したp型GaP基板10及び発光層構成部
20の周囲を構成する4側面の内、斜視図の手前側に当たる垂直面11aは、鋭角が約7
5度、鈍角が約105度の内角を有する平行四辺形をなし、p型GaP基板10の底面に
対して垂直の関係にある。垂直面11aの表面は、図1(b)に示す楕円内に模式的に描
いた図と同様に、へき開面に垂直な方向の、隣接する頂部と底部の差である高低差15が
3μm乃至それ以下の角錐状の凹凸が形成されて、目視では曇りガラス状に見える。垂直
面11aに相対する裏面(図示略)は、垂直面11aと同形状、同表面状態であり、垂直
面11aに平行な関係となっている。
図1(a)に示すp型GaP基板10及び発光層構成部20の4側面の内、斜視図の右
側面を構成する傾斜面13aは、長方形をなし、p型GaP基板10の底面に対して約1
05度で傾斜している関係にある。傾斜面13aの表面は、図1(b)に示す楕円内に模
式的に描いたように、高低差15が3μm乃至それ以下の凹凸が形成されて、目視では曇
りガラス状に見える。傾斜面13aに相対する左側面をなす傾斜面13bは、傾斜面13
aと同形状、同表面状態であり、傾斜面13aに平行な関係にある。すなわち、p型Ga
P基板10の底面に対して約75度で傾斜している。
垂直面11aと傾斜面13a、13bは、互いに異なる形状をなし、p型GaP基板1
0の底面に対して、異なる角度で交わっているが、結晶的には、等価なへき開面である。
従って、これらのへき開面の表面には凹凸が同じように形成されている。しかしながら、
p型GaP基板10及び発光層構成部20は、(100)面から[011]方向に15度
傾斜させた半導体基板(半導体傾斜基板)であるために、異なった見え方をすることにな
る。なお、これらのへき開面の面積は等しく、そのために、垂直面11aをなす平行四辺
形の上下の辺は、傾斜面13a、13bをなす長方形の上下の辺より約3.5%長い。
次に、図2を参照しながら、平行6面体構造の4側面が等価なへき開面であることを説
明する。GaPやGaAs等の結晶には(011)面及びその等価な面にへき開を有する
ことが知られている。図2(a)に示すように、へき開を説明するために、互いに直交す
る3本の軸、[100]、[011]、[0−11]をとる。比較のために示した、(1
00)面を主面とする細線で示す半導体基板は、上面の(100)面及び(100)面に
相対向する面と、へき開により形成された(011)面及び(011)面に相対向する面
と、同じくへき開により形成された(0−11)面及び(0−11)面に相対向する面と
からなり、これらの面は互いに直交して、直方体をなす。
一方、太線で示す半導体傾斜基板は、(100)面から[011]方向に15度傾斜さ
せた上面((100)15°傾斜面という)及び上面に相対向する面と、へき開により形
成した(011)面及び(011)面に相対向する面と、同じくへき開により形成した(
0−11)面及び(0−11)面に相対向する面とからなる平行6面体となる。そして、
この平行6面体を[0−11]軸の回りに15度回転して、下面を底面として水平面上に
置くと、図2(b)に示すような平行6面体となる。
すなわち、細線で表した直方体と太線で表した平行6面体は、4つの側面に共通な(0
11)面及びその等価な面を有し、これらはへき開面である。図1の垂直面11aは、図
2の(0−11)面に相当し、図1の傾斜面13bは、図2の(011)面に相当する。
(100)15°傾斜面及び(011)面は、長方形または正方形、(0−11)面は平
行四辺形となり、その鋭角をなす内角は、半導体傾斜基板の15度傾斜に対応して75度
となる。垂直面11aと傾斜面13bの面積を等しくするために、それぞれの上辺は高さ
の比の逆数(1/sin75°=1.035)としてある。
次に、半導体発光素子1の構成要素の詳細を半導体発光素子1の製造工程に従って、図
3乃至図6を参照ながら説明する。図3(a)に示すように、例えば、周知のMOCVD
装置等を使用して、エピタキシャル成長層を形成する。本実施例では、半導体傾斜基板と
して、n型GaAs基板29を使用した。なお、半導体傾斜基板を用いて、活性層等のエ
ピタキシャル成長層を形成することにより、発光輝度が高くなることが知られており、こ
の効果を得るためには、傾斜角度を5度以上20度以下にすることが好ましい。
3インチ(約76mm)径のSiドープされたn型GaAs基板29を用意して、その
表面にn型GaAsからなる約0.5μm厚のバッファ層27、その表面にn型InAl
Pからなる約0.05μm厚のエッチング停止層26、その表面にn型InGaAlPか
らなる約0.6μm厚のn型クラッド層25、その表面に約0.4μm厚のInGaAl
Pからなる活性層24、その表面にp型InGaAlPからなる約0.6μm厚のp型ク
ラッド層23、その表面にp型InGaPからなる約0.05μm厚の接着層22がエピ
タキシャル成長されている。ここで、発光に関与するp型クラッド層23からn型クラッ
ド層25までのエピタキシャル層は、接着層22を含めて発光層構成部20と称する。な
お、接着層22の表面にInAlPからなる約0.15μm厚のカバー層(図示略)がエ
ピタキシャル成長されても差し支えない。
これらのエピタキシャル成長層は、必要に応じて、MQW構造の活性層であってもよい
し、また、例えば、n型/p型クラッド層25、23は3元層に置き換えることも可能で
ある。また、n型クラッド層25またはp型クラッド層23の活性層24から遠い側に電
流拡散層を形成してもよいし、電極金属との接触抵抗を低減するためのコンタクト層等を
形成しても差し支えない。
次に、図3(b)に示すように、接着層22を上向きに置き、その上に、p型GaP基
板10の接着させる表面が下向きになるように載置して、接着層22とp型GaP基板1
0とを室温で接着させる。この接着された面が後述の接合面となる。なお、機械的強度の
確保及び電気的抵抗の低減がなされた状態を接合という。p型GaP基板10は、n型G
aAs基板29と同様に、(100)面から[011]方向に15度傾斜させた結晶方位
を有し、3インチ径、250μm厚で、3E17/cm3の濃度にZnドープされている
。その後、接着層22とp型GaP基板10との接着は、例えば、水素を10%含むアル
ゴン雰囲気の中、最終的に、温度600℃〜900℃の範囲で熱処理を行い、接着界面の
反応を進めて、機械的強度の確保及び電気的抵抗の低減がなされる。
次に、図3(c)に示すように、p型GaP基板10に接合して一体化したn型GaA
s基板29側のn型GaAs基板29及びバッファ層27を、アンモニアと過酸化水素水
の混合液でエッチング除去する。なお、n型GaAs基板29は、研削または研磨等を行
って薄くされた後に、エッチング除去されても差し支えない。その後、エッチング停止層
26を、例えば70℃のリン酸でエッチング除去し、n型クラッド層25を表面に露出さ
せる。
図3(d)に示すように、図3(c)で形成したp型GaP基板10、及び、その表面
に接合した発光層構成部20は、180度回転して上下を逆転させて、p型GaP基板1
0が下になるように置かれている。p型GaP基板10は、必要に応じて、全面または一
部の厚さが調整されても差し支えない。
次に、図4(a)に示すように、p型GaP基板10及びn型クラッド層25を表面層
とする発光層構成部20に電極を形成する。まず、p型GaP基板10の表面に、AuZ
n/Auを堆積させて、熱処理を行い、p側電極41を形成する。次に、発光層構成部2
0にパターニングして、AuGe/Auを堆積させて、熱処理を行い、n側電極31を形
成する。n側電極31は、例えば、120μm径の円形、p側電極41は全面電極である
次に、図4(b)に示すように、n側電極31及びp側電極41が形成された表面及び
底面の全面を、それぞれ、レジスト45、46で覆う。
次に、図4(c)に示すように、p側電極41側に、粘着シート47を貼り付ける。そ
の後、発光層構成部20の表面に、スクライブ装置(図示略)を用い、断面がV字形のス
クライブ用ダイヤモンド針(図示略)に荷重をかけて、レジスト45を貫通した溝となる
直線状のスクライブライン51aを、一方向に形成する。スクライブライン51aの方向
は、p型GaP基板10のオリエンテーションフラットに基づく結晶方位を基準として、
(0−11)面または(0−11)面に等価な面からなるへき開面が発光層構成部20の
表面に現れる方向に一致させる。
次に、図4(d)に示すように、スクライブ装置を用い、上述のスクライブ用ダイヤモ
ンド針に荷重をかけて、スクライブライン51aに直交する方向に、レジスト45を貫通
した溝となる直線状のスクライブライン51bを形成する。ここで、図4(d)に示す断
面は、図4(c)に示す断面に対して、底面に垂直な軸の回りに90度回転した関係にな
る。スクライブライン51aの基準と同様に、スクライブライン51bの方向は、(01
1)面または(011)面に等価な面からなるへき開面が発光層構成部20の表面に現れ
る方向に一致させる。なお、スクライブライン51a、51bはどちらを先に形成しても
差し支えない。
そして、互いに直交するスクライブライン51a、51bは、例えば、n側電極31が
、それぞれのピッチ間の中央に位置するように調整して、例えば、スクライブライン51
aは約300μmピッチで、また、スクライブライン51bは約311μmピッチで形成
される。
次に、図5(a)に示すように、先ず、スクライブライン51aを底面に垂直に降ろし
た直線状の位置に、底面の外側から、例えば、ブレード(先端が刃状の治具、図示略)を
当てて、発光層構成部20側から力を加えて、へき開を行い、底面及び上面に垂直な2枚
の面からなるへき開面53aを得る。へき開されて得られる角柱状の構造体3は、底面に
貼り付けられている粘着シート47により、ばらばらに分離することはない。なお、粘着
シートを用いずに、分離させても差し支えない。
次に、図5(b)に示すように、スクライブライン51bを起点とするへき開が底面に
達する直線状の位置に、垂直から15度傾けて、底面の外側から、例えば、上述のブレー
ドを当てて、発光層構成部20側から力を加えて、へき開を行い、底面に75度及び10
5度の傾斜を有する2枚の面からなるへき開面53bを得る。この結果、粘着シート47
に底面を貼り付けられた状態の半導体発光素子1になる予定の個片4が得られる。ここで
、図5(b)に示す断面は、図5(a)に示す断面に対して、底面に垂直な軸の回りに9
0度回転した関係になる。
次に、図6に示すように、へき開された個片4は、粘着シート47を2次元的に引き伸
ばすことにより、隣接する個片4のへき開面と、一定の距離だけ引き離される。個片4の
底面はレジスト46が形成されて粘着シート47に貼り付けられ、上面はレジスト45で
覆われているが、4側面をなすへき開面は、露出した状態となる。
粘着シート47に貼り付けられた状態で、個片4は、フッ化水素からなる溶液で、エッ
チングされる。へき開面には、フッ化水素からなる溶液のエッチング速度が遅い方向の結
晶面が出現する。この結晶面で構成される角錐状の凹凸が、結晶的に等価な4つのへき開
面に同様に形成される。その結果、凹凸が形成された等価な4つの側面は、実質的に等価
な光学的な性質を有する面となる。なお、エッチング液は、フッ化水素を主成分とする溶
液であれば、他の副成分を含む溶液であっても差し支えない。
なお、形成される凹凸の高低差が3μm乃至それ以下に抑えられているため、へき開面
の個片4の内部方向へのエッチング量は少なく、表面の微小な形態変化以外の形状変化は
、無視できる程度に小さい。従って、へき開で形成された上面及び底面が長方形の平行6
面体構造は、実質的に維持されている。また、個片4は、p側電極41側を粘着シート4
7に貼り付けてエッチングされたが、n側電極31を粘着シートに貼り付けてエッチング
されても差し支えない。
次に、エッチング液が除去された後、個片4は、粘着シート47から引き離されて、レ
ジスト45、46が除去され、図1に示すように、半導体発光素子1が完成する。なお、
レジスト45、46の除去と粘着シート47からの引き離しが同時に行われても差し支え
ない。半導体発光素子1の大きさは、例えば、上面及び底面の隣り合う辺が約300μm
×311μmの長方形、高さが約250μmの平行6面体となる。
図7(a)に示すように、上述の工程にて形成された半導体発光素子1は、例えば、ヘ
ッダ61にマウントされて、半導体発光装置80に組み立てられる。半導体発光素子1の
底面のp側電極41は、例えば、Agペースト等の導電性接着材68を介して、ヘッダ6
1の凹状をなすカップ部63底部、すなわち、ベッド部62にマウントされる。半導体発
光素子1のn側電極31は、例えば、Auワイヤ69により、リード66の一端部に接続
される。カップ部63の斜面は、光を取り出す方向に向かって開口径が大きくなり、反射
面64を形成している。ヘッダ61にはリード65が接続されている。半導体発光素子1
、Auワイヤ69、ヘッダ61、及び、リード65、66の一部等が、例えば、エポキシ
樹脂からなる封止樹脂71により砲弾状に封止されて、半導体発光装置80となる。
図7(b)に、図7(a)の要部を拡大して示す。半導体発光装置80となった半導体
発光素子1に、リード65、66を介して、p側電極41とn側電極31から通電すると
、電流は、発光層構成部20で発光して、一部は、n側電極31側の上面から直接、封止
樹脂71側に取り出される。透明なp型GaP基板10の垂直面11a及び相対向する面
、あるいは、傾斜面13a、13bに達した光の一部は、これらの表面にある凹凸を形成
する面に臨界角(封止樹脂71の屈折率を1.5として、約27度)以下で入射して、封
止樹脂71側に取り出される。臨界角以上で入射した光は、凹凸の面で反射され、臨界角
以下となる面から、封止樹脂71側に取り出される。
側面のへき開面上の凹凸により、傾斜角度の異なる微小な面が数多く形成され、発光し
た光はより短い光路で、臨界角以下に達する割合が増加することになる。つまり、より減
衰の少ない光が封止樹脂71側に取り出される割合が増加する。従って、へき開面に凹凸
を形成することにより、他の面に凹凸を形成する場合と同様に、より多くの光を封止樹脂
71側に取り出すことが可能となる。高低差が3μm乃至それ以下の凹凸は、半導体発光
素子あるいは半導体発光装置として光の取り出しに適している。
しかも、上面及び底面の隣り合う辺が約300μm×311μmの長方形に形成されて
、へき開面の面積は同じにしてある。半導体発光素子1の4つのへき開面の性質は結晶的
に等価であり、表面には同様な凹凸が形成されるため、垂直面11a及び相対向する面と
傾斜面13a、13bは、入射光が同じならば、出射光も同じになる特性を有する。しか
しながら、発光層構成部20に向き合う角度は、傾斜面13a、垂直面11a及び相対向
する面、傾斜面13bの順に大きくなるので、発光層構成部20からの直接光の入射は、
この順番で少なくなる。
半導体発光素子1を半導体発光装置80のように、カップ部63を有するヘッダ61に
マウントすると、光の出射が最も多い傾斜面13aは、反射面64との間の封止樹脂で覆
われる空間が狭まり、光の取出しが少なくなる方向に働く。この結果、底面をカップ部5
3の中央にマウントすると、半導体発光装置80の光出力は、砲弾状をした封止樹脂の頭
頂部の半球状レンズの中心軸73方向に最大値を有する特性となる。換言すると、ベッド
部62上の半導体発光素子1のマウントの位置により、中心軸73から傾斜した方向に光
出力の最大値を設定することも可能となる。
また、半導体発光素子1は、底面と上面は同じ面積の長方形をなし、へき開面を側面と
して、底面に15度傾斜している平行6面体をなす。傾斜角度が15度と小さく、直方体
に近い形状となっているので、ベッド部62にマウントする時に、底面を安定して固着さ
せることが容易である。
また、上述したように、側面は、(011)及びその等価面に沿ったへき開を行い、そ
の後、へき開面を湿式エッチングする方法で形成可能である。側面の形成において、例え
ば、公知例のダイシング、エッチング、MOCVD成長、へき開等を順に行う方法に比較
すると、工程数は少なくなり、しかも、工程の多くは周知の工程を組み合わせているので
、歩留まりを落とすことなく製造が可能である。
すなわち、本実施例によれば、製造工程が簡単で、マウント時の安定性がよく、光取出
し効率の比較的高い半導体発光素子を実現することが可能となる。
本発明の実施例2に係る半導体発光素子について、図8及び図9を参照しながら説明す
る。図8は半導体発光素子の製造方法を模式的に示す断面図である。図9は図8に示す工
程に続く、半導体発光素子の製造方法を模式的に示す断面図である。実施例1とは、スク
ライブラインをp型GaP基板の底部に形成して、へき開を行うことが異なっている。以
下、実施例1と同一構成部分には同一の符号を付して、その説明は省略し、異なる構成部
分について説明する。
図8(a)に示すように、断面がV字形のスクライブ用ダイヤモンド針(図示略)で形
成された溝をなすスクライブライン52aは、へき開後の上面の中心にn側電極31が位
置するように、p型GaP基板10の底面に、レジスト46及びp側電極41を貫通して
形成されている。p型GaP基板10の上面に、粘着シート48がレジスト45を介して
貼り付けてある。先ず、スクライブライン52aを上面に垂直に投射した直線状の位置に
、上面の外側から、例えば、ブレード(図示略)を当てて、底面側から力を加えて、へき
開を行い、底面及び上面に垂直な2枚の面からなるへき開面54aを得る。へき開されて
得られる角柱状の構造体5は、上面に貼り付けられている粘着シート48により、ばらば
らに分離することはない。なお、ブレードを用いずに、及び/または、粘着シート48を
用いずに、分離させても差し支えない。なお、図8(a)の断面図は、実施例1に対照さ
せて描いているが、スクライブライン52a形成、及びへき開工程は、図の上面、すなわ
ち粘着シート48側を鉛直下側に配置して実行される。
図8(b)に示すように、上述のダイヤモンド針で形成された溝をなし、スクライブラ
イン52aに直交するスクライブライン52bは、へき開後の上面の中心にn側電極31
が位置するように、p型GaP基板10の底面に、レジスト46及びp側電極41を貫通
して形成されている。p型GaP基板10の上面に、粘着シート48がレジスト45を介
して貼り付けてある。スクライブライン52bを起点とするへき開が上面に達する直線上
の位置に、例えば、上面に垂直な方向から15度傾けて、底面の外側から、上述のブレー
ドを当てて、底面側から力を加えて、へき開を行い、上面に75度及び105度の傾斜を
有する2枚の面からなるへき開面54bを得る。この結果、粘着シート48に底面を貼り
付けられた状態の半導体発光素子になる予定の個片6が得られる。なお、ブレードの当て
方は、上面に垂直な方向であっても差し支えない。また、図8(b)の断面図は、実施例
1に対照させて描いているが、スクライブライン52b形成、及びへき開工程は、図の上
面、すなわち粘着シート48側を鉛直下側に配置して実行される。
なお、p側電極41は全面電極であり、スクライブライン52a、52bはp側電極4
1を貫いて、p型GaP基板10の底面に刻んだ溝となっているが、スクライブライン5
2a、52bを形成する予定の位置を中心に、両側に一定幅のp側電極41を除去して、
p型GaP基板10の底面を露出させて、スクライブライン52a、52bを形成するこ
とは差し支えない。
次に、図9に示すように、へき開された個片6は、粘着シート48を2次元的に引き伸
ばすことにより、隣接する個片6のへき開面と、一定の距離だけ引き離される。個片6の
上面はレジスト45が形成されて粘着シート48に貼り付けられ、底面はレジスト46で
覆われているが、4側面をなすへき開面は、露出した状態となる。
粘着シート48に貼り付けられた状態で、個片6は、フッ化水素を主成分とする溶液で
、エッチングされる。結晶的に等価な4つのへき開面には、実施例1と同様に、角錐状の
凹凸が形成される。
この後は、実施例1と同様な工程を経て、図1に示す半導体発光素子1と同様な半導体
発光素子(図示略)が完成する。
本実施例の半導体発光素子は、実施例1の半導体発光素子1と同じ形状をなし、同様な
効果を有する。その上、スクライブラインを発光層構成部20に形成しないので、スクラ
イブライン形成時に、発光層構成部20の端部に破砕層等が発生することを抑制でき、信
頼性のより高い半導体発光素子を得ることが可能である。
本発明は、上述した実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
内で、種々、変形して実施することができる。
例えば、実施例では、へき開面からなる4側面の面積を同じにするために、上面及び底
面の隣り合う辺が約300μm×311μmの長方形とする例を示したが、4側面の面積
が厳密に同じである必要がない場合は、上面及び底面の各辺が同じ、例えば、約300μ
mの正方形であっても差し支えない。
また、実施例では、スクライブラインを上面側、または、底面側のどちらか一方から形
成する例を示した。しかし、p型GaP基板及び発光層構成部の上面側及び底面側の両側
にスクライブラインを形成しても差し支えない。
また、実施例では、溝は、スクライブで形成される例を示した。しかしながら、スクラ
イブに限らず、溝は、半導体基板の表面または発光層構成部の表面に、湿式または乾式の
エッチング法で形成されても差し支えない。
また、発光層構成部で発光する光に透明な半導体基板として、p型GaP基板を使用す
る例を示したが、発光する波長に透明で、導電性を有する半導体基板であれば、GaP以
外のものでも差し支えない。
また、半導体発光素子の輝度の改善を図るために、例えば、(100)面から[011
]方向に15度傾斜させた発光層構成部を使用しているが、輝度よりも、製造工程の簡便
さ等を生かしたい半導体発光素子においては、0度傾斜、すなわち、(100)面上に発
光層構成部を形成することは差し支えない。その場合、へき開面上の凹凸形成処理により
、光取出し効率の高い半導体発光素子とすることが可能である。
また、半導体発光素子は、へき開面がフッ化水素からなる溶液でエッチングされる例を
示し、フッ化水素を主成分とする溶液でも差し支えないことを示した。しかし、エッチン
グ液は、フッ化アンモニウム、塩化水素、燐酸、過酸化水素、水酸化カリウム、または水
酸化ナトリウムの内の少なくとも1つを主成分または副成分としても差し支えない。
また、半導体発光装置は砲弾型(またはラジアル型)と呼ばれている構造に仕上げられ
る例を示したが、光を放出する方向に向かって開口径が大きくなる反射面を有する表面実
装型であることは差し支えない。
また、実施例では、可視光で発光可能なInGaAlP系の発光層構成部に接合された
GaP基板に、へき開で側面を形成し、へき開面上に凹凸を形成する例を示した。発光波
長がより短波長領域に拡張された場合において、化合物半導体の基板として使用される材
料、例えば、GaN、SiC、BN等にへき開で側面を形成し、へき開面上に凹凸を形成
する方法を適用しても差し支えない。
本発明は、以下の付記に記載されているような構成が考えられる。
(付記1) 特定の波長で発光可能なpn接合を有する発光層構成部と、前記発光層構成
部の第1導電型の主面に接合され、へき開面からなる表面に凹凸が形成された長方形をな
す相対向する2側面と、へき開面からなる表面に凹凸が形成された長方形を含まない平行
四辺形をなす相対向する2側面とを有し、前記波長に実質透明な前記第1導電型の半導体
基板と、前記第1導電型の半導体基板上に形成された第1導電側電極と、前記発光層構成
部の第2導電型の面に形成された第2導電側電極とを備えている半導体発光素子。
(付記2) 接合した前記発光層構成部と前記半導体基板はほぼ平行6面体形状をなす付
記1に記載の半導体発光素子。
(付記3) 前記平行四辺形の鋭角は、85乃至70度である付記1に記載の半導体発光
素子。
(付記4) 前記半導体基板は、(100)面から[011]方向に5乃至20度傾斜し
ている付記1に記載の半導体発光素子。
(付記5) (100)面から[011]方向に一定の角度傾斜した第1の半導体基板上
に、特定の波長で発光可能なpn接合を有する発光層構成部を形成する工程と、前記波長
に実質透明な、前記発光層構成部の接着予定面と同じ導電型を有し、且つ前記第1の半導
体基板と同じ結晶方位を有する第2の半導体基板と、前記発光層構成部の前記接着予定面
とを、接着して接合し、その後、前記第1の半導体基板を除去して接合基板とする工程と
、前記接合基板の表面に直線状の溝を形成し、前記溝に沿ってへき開し、(100)面に
垂直に交わる4つの(011)、(0−1−1)、(01−1)、及び(0−11)へき
開面を側面とする個片を形成する工程と、前記個片のへき開面に凹凸を形成する工程とを
備えている半導体発光素子の製造方法。
(付記6) 第1の半導体基板は、(100)面から[011]方向に5乃至20度傾斜
している付記5に記載の半導体発光素子の製造方法。
(付記7) 前記第1の半導体基板は、GaAsからなる付記5に記載の半導体発光素子
の製造方法。
(付記8) 前記第2の半導体基板は、GaPからなる付記5に記載の半導体発光素子の
製造方法。
(付記9) 前記接合基板の表面は、前記第2の半導体基板の表面である付記5に記載の
半導体発光素子の製造方法。
(付記10) 前記接合基板の表面は、前記発光層構成部の表面である付記5に記載の半
導体発光素子の製造方法。
(付記11) 前記溝は、スクライブラインである付記5に記載の半導体発光素子の製造
方法。
(付記12) 前記溝は、湿式または乾式のエッチングで形成された付記5に記載の半導
体発光素子の製造方法。
(付記13) 前記第2の半導体基板は、前記接着後、一定の厚さに調整される付記5に
記載の半導体発光素子の製造方法。
本発明の実施例1に係る半導体発光素子の構造を模式的に示すもので、図1(a)は斜視図、図1(b)は図1(a)のA−A線に沿った断面図である。 本発明の実施例1に係る半導体発光素子に使用される基板の面方位等を模式的に示す図。 本発明の実施例1に係る半導体発光素子の製造方法を工程順に模式的に示す層構造断面図。 本発明の実施例1に係る半導体発光素子の製造方法を工程順に模式的に示す層構造断面図。 本発明の実施例1に係る半導体発光素子の製造方法を工程順に模式的に示す層構造断面図。 本発明の実施例1に係る半導体発光素子の製造方法を模式的に示す層構造断面図。 本発明の実施例1に係る半導体発光素子を塔載した半導体発光装置の構造を模式的に示す断面図。 本発明の実施例2に係る半導体発光素子の製造方法を模式的に示す断面図。 本発明の実施例2に係る半導体発光素子の製造方法を模式的に示す断面図。
符号の説明
1 半導体発光素子
3、5 構造体
4、6 個片
10 p型GaP基板
11a 垂直面
13a、13b 傾斜面
15 高低差
20 発光層構成部
22 接着層
23 p型クラッド層
24 活性層
25 n型クラッド層
26 エッチング停止層
27 バッファ層
29 n型GaAs基板
31 n側電極
41 p側電極
45、46 レジスト
47、48 粘着シート
51a、51b、52a、52b スクライブライン
53a、53b、54a、54b へき開面
61 ヘッダ
63 カップ部
64 反射面
65、66 リード
68 導電性接着材
69 Auワイヤ
71 封止樹脂
73 中心軸
80 半導体発光装置

Claims (5)

  1. 特定の波長で発光可能なpn接合を有する発光層構成部と、
    前記発光層構成部の第1導電型の主面に接合され、へき開面からなる表面に凹凸が形成さ
    れた長方形をなす相対向する2側面と、へき開面からなる表面に凹凸が形成された長方形
    を含まない平行四辺形をなす相対向する2側面とを有し、前記波長に実質透明な前記第1
    導電型の半導体基板と、
    前記第1導電型の半導体基板上に形成された第1導電側電極と、
    前記発光層構成部の第2導電型の面に形成された第2導電側電極と、
    を備えていることを特徴とする半導体発光素子。
  2. 前記発光層構成部は、前記半導体基板の4つの側面の延長面で構成され、それぞれ、へ
    き開面からなる表面に凹凸が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体発
    光素子。
  3. 前記半導体基板は、GaPからなることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体
    発光素子。
  4. (100)面から[011]方向に一定の角度傾斜した第1の半導体基板上に、特定の
    波長で発光可能なpn接合を有する発光層構成部を形成する工程と、
    前記波長に実質透明な、前記発光層構成部の接着予定面と同じ導電型を有し、且つ前記第
    1の半導体基板と同じ結晶方位を有する第2の半導体基板と、前記発光層構成部の前記接
    着予定面とを、接着して接合し、その後、前記第1の半導体基板を除去して接合基板とす
    る工程と、
    前記接合基板の表面に直線状の溝を形成し、前記溝に沿ってへき開し、(100)面に垂
    直に交わる4つの(011)、(0−1−1)、(01−1)、及び(0−11)へき開
    面を側面とする個片を形成する工程と、
    前記個片のへき開面に凹凸を形成する工程と、
    を備えていることを特徴とする半導体発光素子の製造方法。
  5. 前記へき開面に凹凸を形成する工程は、エッチングにより行い、エッチング液は、フッ
    化水素からなる溶液であることを特徴とする請求項4に記載の半導体発光素子の製造方法
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