JP2007016432A - 解体養生ユニットおよびそれを用いた超高層建物の解体工法 - Google Patents
解体養生ユニットおよびそれを用いた超高層建物の解体工法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】解体養生ユニット20は、養生フレーム20Aと、超高層建物の外周部に着脱自在に固定されることで養生フレームを支持する固定ブラケット21、22と、養生フレームを昇降させる油圧シリンダ30とを備える。この解体養生ユニット20を解体養生防護工として利用しながら、養生フレームで囲った階層の解体を行い、順次養生フレームを上層階から下層階へ下降させながら上層階から下層階へ解体を進める。建物の解体は、部材解体であり、サイクル工程化が図れるように、部材端を発破処理する。このことは、解体破片の飛散やコンクリート塊の落下など、超高層建物の解体工法での課題の解決となる。
【選択図】図3
Description
1)圧砕機などの解体重機を持ち込むことが不可能である。
2)解体養生に地上から枠組み足場を組み立てることは手間を要し工期がかかる。
3)強風時を想定した耐風対策も必要である。
4)隣接する超高層建物の日常活動を制約するような広い敷地を用いた解体が難しい。
5)解体期間中を通して、建物の耐震性・耐風性を保持する必要がある。
6)コンクリート塊の落下など、周辺環境への不測の事態による誤りが絶対に許されない。
7)建物高さの制約から、解体重機を持ち込むことができないため、手はつり解体が基本的工法となる。
8)鉄筋コンクリート構造であると、コンクリートの圧縮強度が50N/平方ミリメートル程度に達していること、配筋も高密度となっていることが多く、手はつりによる解体だけでは作業が滞る。
9)高所での騒音や粉塵の発生を防ぐ解体能率の良い解体工法が必要である。
図1は解体の概要を示し、(a)は解体初期、(b)は解体途中の状況を示している。図中1は解体する対象の超高層建物であり、この解体工法においては、現場に解体部材19の搬出用のタワークレーン50と荷用リフト51を設置する。また、地上には圧砕機52を用意する。
まず、前述のように組み立てた解体養生ユニット20を、クレーン等を用いずに自力で、建物1の最上階まで到達させ、解体養生ユニット20の固定ブラケット21、22を、解体する超高層建物1の外周部に固定することで、養生フレーム20Aを支持する。
バルコニー4aは、床板の3辺を切断して搬出する。
梁3の解体に際しては、予め設けてある吊り出し用の孔にワイヤを通し、サポート63で支えた状態で、両端柱際の切断位置に装薬し、ブラスティングマット62(図6参照)で飛石養生を行い発破する。次にひび割れたコンクリートを後処理し、ワイヤを吊った状態で主筋3bを高圧ガスで切断し、切り離した梁3を搬出する。
柱2の切断の際には、梁3の端部が残るように梁3側を発破切断し、残った梁3の端部にサポート70を架けて、ジャッキ73とローラ74を下端部に配したサポート70により、柱2の下端が発破切断されても、柱2の上側部分が倒れないように支持する。そして、柱2の脚部に内部装薬し、飛石養生75を施して、コンクリートを発破により破砕する。次に、図14に示すように、作業員Mがコンクリートを剥離した部分の柱2の主筋を切断した後に、切断箇所より上側の柱2を搬出する。
梁3や柱2等の線部材の解体に対して、さく孔数と装薬数が多い床板4の解体が、サイクル工程化する上で問題となるが、図7に示したような成型爆薬61での解体が実現できると、工程の単位時間を20分単位とするようなサイクル工程化が可能となる。
旋回=0.5(分)
玉掛=1
解体作業(主筋切断)=12
旋回=1
巻下げ=0.5
旋回位置決め=2
外し=1
旋回巻上げ=1
休止=1
となり、1サイクルに要する合計時間は20分となる。
<工期>ハンドブレーカ:11ヶ月
本発明 : 8ヶ月
<工費>ハンドブレーカ:1
本発明 :0.8
2 柱
3 梁
4 床板
4a バルコニー(建物の外周部)
20 解体養生ユニット
20A 養生フレーム
21,22 固定ブラケット
30 油圧シリンダ(駆動装置)
31 ロッド
32 固定部材(固定手段)
61 成型装薬(特殊火薬)
Claims (6)
- 解体する超高層建物の外周に配置される立体状のフレームと、そのフレームに装備されて解体する超高層建物の外周部に着脱自在に固定されることで前記フレームを支持する固定ブラケットと、前記フレームに装備されて解体する超高層建物の外周部に支持をとりながら前記フレームを昇降させる駆動装置と、を備えることを特徴とする解体養生ユニット。
- 請求項1に記載の解体養生ユニットであって、
前記固定ブラケットを、上の階とその直下の階にそれぞれ固定可能なように前記フレームの高さ方向の上側と下側にそれぞれ配置し、前記駆動装置を、前記固定ブラケットを各階の外周部から外した状態で、少なくとも1階層分だけフレームを昇降し得るストロークを有するものとして構成したことを特徴とする解体養生ユニット。 - 請求項2に記載の解体養生ユニットであって、
前記駆動装置を、伸縮ロッドを上向きにして装備された油圧シリンダで構成し、前記伸縮ロッドの先端に各階の外周部に着脱自在に固定し得る固定手段を設けたことを特徴とする解体養生ユニット。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の解体養生ユニットの固定ブラケットを、前記解体する超高層建物の外周部に固定することで前記フレームを支持し、その状態で該フレームを解体養生防護工として利用しながら、該フレームで囲った階層の解体を行い、順次該フレームを上層階から下層階へ下降させながら上層階から下層階へ解体を進めることを特徴とする超高層建物の解体工法。
- 請求項4に記載の超高層建物の解体工法であって、
前記超高層建物の各部材を、各階層ごとに水平2次部材、水平主材、鉛直2次部材、鉛直主材の順に切断し、各部材単位で解体して搬出することを特徴とする超高層建物の解体工法。 - 請求項5に記載の超高層建物の解体工法であって、
前記部材の切断方法として、部材の破断に効果を限定した特殊火薬による発破と手はつりを併用することを特徴とする超高層建物の解体工法。
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