JP2016084643A - 建物の梁結合構造 - Google Patents

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忠 成瀬
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Abstract

【課題】建物外面に張り出し物、もしくは柱際に袖壁、腰壁、垂れ壁などがある場合でも、建物を覆う建屋等の増設物の結合を強固にする。
【解決手段】建物1の梁1bに対する結合構造であって、梁1bを上下に挟んで固定する梁固定具7・8を備える。具体的には、上下一対の梁固定具7・8を備える。そして、その上下一対の梁固定具7・8を連結する連結部材9を備える。さらに、梁1bの両側部に隣接して上下一対の梁固定具7・8間に挟まれる一対の梁固定補助具13を備える。また、上下一対の梁固定具7・8及びその間の梁固定補助具13を貫通して固定するPC鋼棒11を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、建物の梁に対する結合構造に関する。
建物の高さが中低層の場合、重機のアーム先端に建物躯体を破砕する治具を取付けて、地上からアームを伸展させて解体する。
また、高層の場合には、重機をクレーンで施工階に乗せて解体し、瓦礫はクレーンで下ろす。クレーンは建物内部の床をくり抜く場合、建物の外壁に沿わせる場合、建物とは独立したクローラーの場合がある。また、重機を使わず、解体用の機械、工具を用いる場合もある。
さらに、高層建物では、施工時の粉塵、飛散物が地上に落下する範囲が広くなり、騒音の問題もあるため、施工階全体を解体時に仮設の専用構造物である建屋で覆って全体を閉鎖してしまう工法もある。建屋は、鉄骨製が多く、重量も重いため、建屋を吊るためのクレーンの設置は困難になる。そのため、建屋自体に自動降下機構を設けた工法が多い(例えば特許文献1参照)。
そして、高層建物の解体工法は、主として鉄骨造を対象としている。
また、自動降下機構は、既存の柱もしくは柱と床を利用して建屋重量を承け、下階に建屋の柱が下降して、再び既存柱もしくは柱と床にもたれて建屋を固定している。
特開2011−69117号公報
しかし、従来の自動降下機構は、建物外面に鉄筋コンクリート製のバルコニー、外部廊下などの建物外壁から張り出し物がある場合、もしくは柱際に袖壁、腰壁、垂れ壁などがある場合には使えない。
つまり、下階に降りる前に予め柱周りを撤去する必要があるが、建屋外の下部で床の無い状態での解体作業はできない。
本発明の課題は、建物外面に張り出し物、もしくは柱際に袖壁、腰壁、垂れ壁などがある場合でも、建物を覆う建屋等の増設物の結合を強固にすることである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
建物の梁に対する結合構造であって、
前記梁を上下に挟んで固定する梁固定具を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載の建物の梁結合構造であって、
前記梁固定具を上下一対備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、
請求項2に記載の建物の梁結合構造であって、
前記上下一対の梁固定具を連結する連結部材を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、
請求項2または3に記載の建物の梁結合構造であって、
前記梁の両側部に隣接して前記上下一対の梁固定具間に挟まれる一対の梁固定補助具を備えることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、
請求項4に記載の建物の梁結合構造であって、
前記上下一対の梁固定具及びその間の前記梁固定補助具を貫通して固定するPC鋼棒を備えることを特徴とする。
本発明によれば、建物外面に張り出し物、もしくは柱際に袖壁、腰壁、垂れ壁などがある場合でも、建物を覆う建屋等の増設物を梁に強固に結合することができる。
本発明を適用した高層建物解体装置の一実施形態の概略構成を示すもので、第1工程を示す図(a)、及び第2工程を示す図(b)である。 第3工程を示す図(a)、及び第4工程を示す図(b)である。 第5工程を示す図(a)、及び第6工程を示す図(b)である。 第7工程を示す図(a)、及び第8工程を示す図(b)である。 既存梁を掴む機構部分を一部破断して示す拡大斜視図である。 図5の梁固定具の連結構造部の縦断面図である。 図5の梁固定補助具の構造例を示す既存梁掴み部分の正面図である。 図7の梁固定補助具の斜視図である。
以下、図を参照して本発明を実施するための形態を詳細に説明する。
(実施形態)
図1から図4は本発明を適用した高層建物解体装置の一実施形態の概略構成を示すもので、1は高層建物、2は建屋、3は支柱、4は第1の梁固定具、5は第2の梁固定具、6は筒状部材、7は第3の梁固定具、8は第4の梁固定具、9は連結部材、10は作業床、11はPC鋼棒である。
図示のように、高層建物1の頂部付近には解体装置が設けられている。この解体装置は、高層建物1の頂部付近のバルコニー(または外部廊下)1aを含む周囲及び上方を覆う建屋2と、その建屋2の柱を兼ねて、高層建物1の周囲に配置される多数の支柱3に各々取り付けた計4本の鉄骨による梁固定具である支持梁4・5・7・8及び連結部材9とを備えて構成される。
すなわち、建屋2の支柱3には、上方から順に第1の支持梁4と第2の支持梁5が筒状部材6で一体に取り付けられていて、その下方に順に第3の支持梁7と第4の支持梁8が取り付けられている。
なお、第3の支持梁7と第4の支持梁8は、高層建物1の既存梁1bを掴んだ状態で、鋼材をボルトなどで接続して一体化し、連結部材9をボルトなどを介して第3及び第4のの支持梁7・8と接続する(図5及び図6参照)。
実施形態の高層建物1の解体工法においては、解体施工階の直下階の床梁(既存梁)1bを建屋2の重量の支持に利用する。
ここで、鉄骨製の建屋2は、既存建物を覆うだけの平面形状を有する。
また、4本の支持梁4・5・7・8及び連結部材9は、上下2本で1セットとなり、その上方の第1及び第2の支持梁4・5は、解体施工時にその直下階で建屋2の重量を支持するため、既存梁1bを掴み固定する。
すなわち、第1及び第2の支持梁4・5は、解体施工階の直下階の既存梁1bを上下から挟んで掴む機能を具備している。
その下方のもう1セットの第3及び第4の支持梁7・8は、解体施工階の直下階のさらに直下階の既存梁1bを上下から挟んで掴む機能を具備している。
さらに、第3及び第4の支持梁7・8は、既存梁1bを掴み固定した直下階(解体施工階より2階分下の階)で先行して鉄筋コンクリート製部材(RC部)であるバルコニー(または外部廊下)1aを解体するための作業床10を支持する機能と、建屋2が下降する際に一時的に建屋重量を承けるための機能を具備している。
そして、第3及び第4の支持梁7・8には、建屋2の重量を支持する階のさらに直下階の既存梁1b周辺のバルコニー(または外部廊下)1aを先行して解体するための作業床10を設置される。
また、第1及び第2の支持梁4・5の既存梁1bを上下から挟んで掴んだ先端部と、第3及び第4の支持梁7・8の既存梁1bを上下から挟んで掴んだ先端部は、その既存梁1bを掴んだ状態にPC鋼棒11でそれぞれ固定される。
以上において、4本全ての支持梁4・5・7・8には、支柱3を中心軸として水平方向に回転できる回転機構と、支柱3に対する昇降機能及び固定機能が具備されている。その駆動源は油圧やモータ、あるいは手動でもよい。
さらに、支持梁4・5・7・8には、回転する際に既存の外壁、柱にぶつからない程度の伸縮機構が具備されていてもよい。その駆動源は油圧やモータでよい。
なお、第1及び第2の支持梁4・5は、その一体の筒状部材6に回転機能、昇降機能、固定機能、及び伸縮機構が内蔵されている。
なお、建屋2の支柱3の下端には、滑り止めを兼ねるストッパ鋼板3aが備えられている。
また、支柱3の中間部には、筒状部材6の上限位置を規制する鋼板よるフランジ3bが備えられている。
ここで、作業床10は、鉄骨製の支持梁7・8に平板状の所定の強度を有する材料でできた構造であればなんでもよく、例えば鋼板などが使える。
さらに、作業床10には、支持梁7・8上から作業中にずれて落下しないようにする落下防止機構が設けられている。
次に、解体手順を説明する。
図1(a)は第1工程を示し、解体施工階(n+1)の躯体解体開始時であって、その直下階(n)は既存梁1bの固定解除となる。
すなわち、図示のように、解体施工階(n+1)の直下の既存梁1bを、第1及び第2の支持梁4・5の先端部が上下に挟んで掴んだ状態にしてPC鋼棒11で固定状態に保持している。
そして、解体施工階(n+1)の床上の図示しないブレーカ等の重機と解体工具を用いて所定の解体作業が行われる。
また、その直下階(n)の既存梁1bは、第3及び第4の支持梁7・8の先端部が上下に挟んで掴んだ状態にして図示されているが、PC鋼棒11が抜かれて固定解除状態となっている。
なお、既存梁1b側に沿って並ぶ第3の支持梁7の上には、予め作業床10を構成するための鉄板等の床板材を重ねて載せておく。
ここで、図5は既存梁1bを掴む機構部分を一部破断して示すもので、1は高層建物、1bは既存梁、3は建屋の支柱、7は第3の支持梁、8は第4の支持梁、11はPC鋼棒であって、12はナット、13は梁固定補助具である。
図示例では、H形鋼による第3及び第4の支持梁7・8の基端部で、建屋2の支柱3に取り付けられるボックス状部7a・8aの各々に、回転機構、昇降機能、固定機能、及び伸縮機構がそれぞれ内蔵されている。
そして、第3及び第4の支持梁7・8の先端部7b・8bの各々は、多数の補強板7c・8cでそれぞれ補強されている。
以上の第3及び第4の支持梁7・8の補強板7c・8cで各々補強された先端部7b・8bで、既存梁1bを上下に挟んで掴んだ状態にして、その部分に複数本のPC鋼棒11を通して、その上下端のネジ部にナット12をそれぞれ締め込んで固定する。
このとき、既存梁1bの前後の支持梁7・8先端部間に梁固定補助具13を各々介在させて、その梁固定補助具13に4本のPC鋼棒11を各々貫通させて、その上下端のネジ部にナット12をそれぞれ締め込んで固定する。
こうして、既存梁1bを上下に挟んで掴んだ状態において、その第3及び第4の支持梁7・8の先端部7b・8bと基端部(ボックス状部7a・8a)との中間部の上下間を、図6にも示すように、I形鋼による連結部材9をボルトナットで結合して一体化する。
なお、連結部材9は、I形鋼の他、H形鋼などの鋼材であってもよい。
また、支持梁7・8と連結部材9は、他の結合具を用いて結合してもよい。
また、図7及び図8は梁固定補助具13の構造例を示すもので、図示のように、梁固定補助具13は、H形鋼をそのウェブ中央の補強板13aと上下の補強板13bで補強されている。
このような剛性の高い梁固定補助具13を用い、その上下の補強板13bと支持梁7・8との各々の隙間は、図示しない薄い鉄板などを敷き詰めて埋める。
なお、第1及び第2の支持梁4・5による既存梁1bの固定も同様になされる。
次に、図1(b)は第2工程を示し、解体施工階(n+1)の躯体解体状態であって、その直下階(n)の下部の支持梁8が降下する。
すなわち、図示のように、解体施工階(n+1)の直下階(n)の第4の支持梁8を支柱3の周りに90度回転させてから、その第4の支持梁8を支柱3に沿って下端のストッパ鋼板3aまで降下させる。
次に、図2(a)は第3工程を示し、解体施工階(n+1)の躯体解体終了時であって、その2階分下の階(n−1)のバルコニー(または外部廊下)1aを解体する。
すなわち、図示のように、支柱3下端のストッパ鋼板3a上に位置する第4の支持梁8を再び90度回転させて、その第4の支持梁8の先端部をバルコニー(または外部廊下)1aが突出する側の既存梁1bの下面に位置させる。
こうして、既存梁1bの下面に先端部が位置してバルコニー(または外部廊下)1aの下方に並んだ第4の支持梁8の上に、第3の支持梁7の上に予め重ねて載せておいた床板材を作業員が敷くことで、作業床10を形成する。
その後、作業床10の上で作業員がバルコニー(または外部廊下)1aを図示しない解体工具を用いて解体する。
次に、図2(b)は第4工程を示し、解体施工階(n+1)の既存梁1bの固定解除時であって、その2階分下の階(n−1)の既存梁1bが固定状態となる。
すなわち、バルコニー(または外部廊下)1aの解体後、解体施工階(n+1)の直下階(n)の第3の支持梁7を支柱3の周りに90度回転させてから、その第3の支持梁7を支柱3に沿って降下させ、再び90度回転させて、図示のように、その第3の支持梁7の先端部を既存梁1bの上面に位置させる。
こうして、第3及び第4の支持梁7・8の先端部が、解体施工階(n+1)の2階分下の階(n−1)の既存梁1bを上下に挟んで掴んだ状態にしてPC鋼棒11で固定状態に保持する。
そして、第4の支持梁8上の作業床10の床板材を、作業員が第3の支持梁7上に再び重ねて載せておく。
また、解体施工階(n+1)の既存梁1bを上下に挟んで掴んだ状態の第1及び第2の支持梁4・5の先端部からはPC鋼棒11を抜いて固定解除状態にする。
次に、図3(a)は第5工程を示し、解体施工階(n+1)の支持梁4・5が降下する。
すなわち、第1及び第2の支持梁4・5を筒状部材6ごと支柱3の周りに90度回転させてから、その第1及び第2の支持梁4・5を筒状部材6ごと、図示のように、支柱3に沿って降下させる。
次に、図3(b)は第6工程を示し、解体施工階の直下階(n)の既存梁1bが固定される。
すなわち、第1及び第2の支持梁4・5を筒状部材6ごと支柱3の周りに再び90度回転させて、図示のように、その第1及び第2の支持梁4・5の先端部を既存梁1bの上下面に同時に位置させる。
こうして、第1及び第2の支持梁4・5の先端部が、解体施工階(n+1)の直下階(n)の既存梁1bを上下に挟んで掴んだ状態にしてPC鋼棒11で固定状態に保持する。
次に、図4(a)は第7工程を示し、解体施工階の直下階(n)に建屋2が降下される。
すなわち、高層建物1に第1及び第2の支持梁4・5を介して固定状態の筒状部材6と、同じく高層建物1に第3及び第4の支持梁7・8を介して固定状態のボックス状部7a・8aに対し支柱3を同時に降下させることで、図示のように、解体施工階の直下階(n)に建屋2を降下させる。
次に、図4(b)は第8工程を示し、次の解体施工階(n)の躯体解体開始時であって、その直下階(n−1)は既存梁1bの固定解除となる。
すなわち、次の解体施工階(n)の床上の図示しないブレーカ等の重機と解体工具を用いて、図示のように、天井など所定の解体作業が開始される。
また、解体施工階(n)の直下階(n−1)の既存梁1bを上下に挟んで掴んだ状態の第3及び第4の支持梁7・8の先端部からはPC鋼棒11を抜いて固定解除状態にする。
以下、同様の手順による解体作業を地上階まで繰り返す。
以上のとおり、建屋2では、既存梁1bを掴んでいる。
これに対し、従来工法と同様に既存柱を掴む場合は、1本の柱を掴むための2本の鉄骨梁は同じ高にあり、柱を中心に回転する支点付近、及び鉄骨梁と建屋との接続部付近は非常に大きな曲げモーメントが作用することになる。
また、既存柱を掴むと、RC部解体時の作業床は既存梁1bより下部にあり、建屋重量を支持するときは既存梁1bより上側に再び移動する必要が生じ、1工程余分に費やす。
これに比べて、既存梁1bを掴めば、鉄骨梁1本と建屋2の支柱3との接合部は鉄骨梁1本が負担する力で設計すればよい。
また、支持梁4・5・7・8が上下に配置されると、その支持梁4・5・7・8で負担できる重量は飛躍的に増大する効果もある。
次に、従来工法と同様に既存柱を掴む場合の断面係数と、実施形態のように既存梁1bを掴む場合の断面係数とを比較する。
仮に、柱を左右2本の鉄骨梁で掴む場合、その鉄骨梁1本の幅をB、高さをD、とすれば、鉄骨梁1本の断面係数は、BD2/6、だから、鉄骨梁2本の断面係数は、
Z=2×(BD2/6)=BD2/3
で表される。
また、建屋支柱の1本当たりの荷重をW、鉄骨梁の腕の長さをL、とすれば、鉄骨梁の柱に対する固定部回りの曲げモーメントは、
M=W×L
で表される。
これに対し、既存梁を上下2本の鉄骨梁で掴み上下の鉄骨梁7・8を接続した場合、鉄骨梁1本の幅B、高さD、既存梁の高さD´、建屋支柱の1本当たりの荷重W、鉄骨梁の腕の長さL、鉄骨梁の既存梁に対する固定部回りの曲げモーメントM、とすると、部材に発生する応力は、
σ=M/Z
で表され、また、断面2次モーメントは、
I=B(2D+D´)3/12
で表される。
ここで、簡略化のため、D=D´、とすれば、
I=B(3D)3/12
となる。
これにより、鉄骨梁2本の断面係数は、
Z=I/(3D/2)={B(3D)3/12}×(2/3D)=3BD2/2
で表される。
従って、既存梁を上下2本の鉄骨梁で掴む場合の断面係数は、柱を左右2本の鉄骨梁で掴む場合の断面係数の4.5倍となる。
以上、実施形態の高層建物解体装置によれば、高層建物1を最上階から建屋2で覆って解体する際、解体施工階より下階の既存梁1bを掴んで建屋2を固定し、すなわち、建屋2の支柱3に備えられる支持梁4・5・7・8により、解体施工階より下階の既存梁1bを掴んで建屋2を固定し、具体的には、支持梁4・5・7・8により、解体施工階の直下階の既存梁1bを掴むとともに、その直下階より下階の既存梁1bを掴んで建屋2を固定した状態において、解体施工階を解体する。
従って、建物外面にバルコニー(または外部廊下)1aなどの張り出し物、もしくは柱際に袖壁、腰壁、垂れ壁などがある場合でも、解体施工階の直下階の既存梁1bを利用して、解体施工階を覆う建屋2を降下させることができる。
さらに、実施形態の梁結合装置によれば、建屋2の支柱3に備えられる第1から第4の支持梁4・5・7・8で既存梁1bを掴むことにより、建屋2を既存梁1bに結合することができる。
しかも、実施形態の梁結合構造によれば、既存梁1bを挟む上下の第3及び第4の支持梁7・8(または第1及び第2の支持梁4・5)を連結部材9(または連結部材6)で連結し、既存梁1bの両側部に隣接して上下の支持梁7・8(支持梁4・5)及びその間の梁固定補助具13を貫通するPC鋼棒11で固定することによって、建屋2を既存梁1bに強固に結合することができる。
(変形例)
以上の実施形態においては、高層建物の解体としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、超高層建物やビル隣接地域の建物であってもよい。
また、支持梁の形状等も任意であり、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
(他の変形例)
以上の実施形態では、建物解体に用いる建屋の結合としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の増設物の結合であってもよい。
1 高層建物
1a バルコニー(または外部廊下)
1b 既存梁
2 建屋
3 支柱
3a ストッパ鋼板
3b フランジ
4 梁固定具
5 梁固定具
6 筒状部材
7 梁固定具
7a 基端部(ボックス状部)
7b 先端部
7c 補強板
8 梁固定具
8a 基端部(ボックス状部)
8b 先端部
8c 補強板
9 連結部材
10 作業床
11 PC鋼棒
12 ナット
13 梁固定補助具
13a 補強板
13b 補強板

Claims (5)

  1. 建物の梁に対する結合構造であって、
    前記梁を上下に挟んで固定する梁固定具を備えることを特徴とする建物の梁結合構造。
  2. 前記梁固定具を上下一対備えることを特徴とする請求項1に記載の建物の梁結合構造。
  3. 前記上下一対の梁固定具を連結する連結部材を備えることを特徴とする請求項2に記載の建物の梁結合構造。
  4. 前記梁の両側部に隣接して前記上下一対の梁固定具間に挟まれる一対の梁固定補助具を備えることを特徴とする請求項2または3に記載の建物の梁結合構造。
  5. 前記上下一対の梁固定具及びその間の前記梁固定補助具を貫通して固定するPC鋼棒を備えることを特徴とする請求項4に記載の建物の梁結合構造。
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