JP2014001519A - 構造物の解体工法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】跳出部78と屋内部分79とで構成された梁スラブブロック体77の重心位置G3が、吊具113の位置となるように重量バランスを取って切断する。したがって、例えば、リーチバランサ等で吊り合いを取ることなく、梁スラブブロック体77を吊り上げることができる。特に、跳出部78のように、クレーン112の吊具113が届かない場合であっても、リーチバランサ等で吊り合いを取ることなく、梁スラブブロック体77を吊り上げることができる。よって、解体建物10の解体作業の効率が向上する。
【選択図】図25
Description
まず、本発明の実施形態に係る作業設備900の全体構成について説明する。なお、作業設備900は、解体空間構築システム、揚重システム、及びエネルギーマネジメントシステム等を含んで構成されている。
つぎに解体空間構築システムについて説明する。
つぎに、揚重システムについて説明する。
つぎにエネルギーマネジメントシステムについて説明する。
つぎに、作業設備900の下降手順について説明する。なお、前述した図4等に示すように、作業設備(ハット)900を下降させ、解体建物10を上から下へと順次解体していく工法を、「ハットダウン(HAT DOWN)(登録商標)」とし、作業設備900を下降させる工程を「ハットダウン(HAT DOWN)(登録商標)工程」とする。
つぎに解体工法の各工程の詳細について説明する。なお、前述したように、解体階の基準階をN階、基準階の1つ下の階をN−1階、基準階であるN階の2つ下の階をN−2階、基準階であるN階の3つ下の階をN−3階、そして基準階であるN階の一つ上の階をN+1階とする。
図5、図13、及び図15に示すように、解体するスラブ32を支持する梁30のH形鋼30Aに、支保梁の一例としてのビーム材(ペコビーム)100を掛け渡す。図15に示すように、ビーム材100は、平行に並べて掛け渡し、鋼管110によって連結する。なお、図13に示すように、掛け渡すH形鋼30Aの大きさが異なる場合は、鋼管等の調整部材115を間に挟み高さを調整する。そして、ビーム材100とスラブ32との間に、支持部材の一例としてのジャッキ108を設け、スラブ32を支持する。
図18、図19−1(A)、及び図19−1(B)に示すように、梁30部分のスラブ32の切断線S2の間の取除部29をハンマー等で衝撃を与えて取り除きH形鋼30Aを露出させる。なお、2本の切断線S2の間隔(露出させる矩形状の部位の幅)は、本実施形態では、約50mmとなっている。また、取除部29が取り除かれた部位を露出部位27とする。そして、図19−1(C)に示すように、露出部位27から、ガス溶段断器等の切断機器(不図示)を挿入し、H形鋼30Aの一部を残して切断する(切断の詳細は後述する)。なお、ここまでの作業は、前述したスラブ解体工程の際に、スラブブロック体33を吊り上げる前に行ってもよい。なお、図17では、スラブブロック体33を吊り上げる前に、取除部29が取り除かれた状態となっている。
図7に示すように、N階にネット204を張る。そして、外周の柱28や梁30等で構成された柱梁ブロック体50に解体する。なお、図7と次に説明する図8とには、耐力壁63内に設けられた柱208や鉄骨ブレース206等の内部構造が図示されている。
図8に示すように、耐力壁63にワイヤー111をかける。耐力壁63と内部の柱28及び下部の梁30とを接合するガセットプレート(図示略)を切断する。耐力壁63をクレーン112で吊り上げて運搬空間908(図1及び図4を参照)から地上階に降ろす。なお、引き続き、N−2階においては、ロードカッター200でスラブ32の切断作業を行う。
図9に示すように、内部の柱28と梁30とで構成された柱梁ブロック体65も前述した外周柱解体工程と同様に解体する。つまり、図22に示すように、平面視において柱28の軸中心G1から離れた位置が柱梁ブロック体50の重心位置G2となるように柱28から延びる梁52と梁54とを切断する。図22に示すように、柱28の外周の鋼管28Aをカッターやガス溶断等で切断する(切断部23C)。図23に示すように、柱28を重心位置G2側に傾けて柱28の内部のコンクリート28Bを破断し、クレーン112(図1参照)で吊り上げて運搬空間908(図1及び図4を参照)から地上階に降ろす。
図10に示すように、ハットダウン(登録商標)を行う。
図11に示すように、N階−1とN−2階の固定装置90にアーム部材86、88を接合し、ボルトを締め付ける。なお、このときN階では、スラブ32の切断作業を行う。
図12に示すように、N階の固定装置90をクレーン112で吊り上げて下階に荷降ろしする。また、スラブ32の切断作業を行う。
つぎに、図25に示す跳出部(跳出縁)78の解体について説明する。なお、跳出部78とは、外周の柱28(図1参照)の外側(屋外方向)に梁やスラブや壁等が有る部位とされている。別の観点から説明すると、跳出部はバルコニー等の外壁よりも屋外へ持ち送りした突き出した形態の縁部である。
本実施形態の作用及び効果について説明する。
図13〜図17等に示すように、本実施形態では、既設の梁30を構成するH形鋼30A間にビーム材100を掛け渡して、ビーム材100とスラブ32との間にジャッキ108を設けてスラブ32を支持する。そして、この状態でスラブ32を解体する。
図18及び図19に示すように、梁30を構成するH形鋼30Aの上のスラブ32に2本の切り込みを入れ、この2本の切り込み間の取除部29にハンマー等で衝撃を与え、取除部29を取り除いてH形鋼30Aを露出させる。そして、取除部29が取り除かれた後の露出部位27から露出したH形鋼30Aを切断する。
図22〜図24に示すように、平面視において柱28の軸中心G1から離れた位置が重心位置G2となるように柱28から延びる梁30を切断すると共に、柱28の外周に設けられた鋼管28Aを切断する。そして、柱梁ブロック体50にかけられたクレーン112を操作してワイヤー111を緩め、柱28に曲げ応力を発生させて、内部のコンクリート28Bを破断する。
図25に示すように、跳出部78と屋内部分79とで構成された梁スラブブロック体77の重心位置G3が、吊具113の位置となるように重量バランスを取って切断する。
30 梁
30A H形鋼(鋼材の一例)
32 スラブ
75 跳出部
77 梁スラブブロック体(解体ブロックの一例)
112 クレーン
113 吊具
Claims (3)
- 平面視において、解体ブロックの重心位置がクレーンの吊具の位置となるように、前記解体ブロックを構成する部材を切断する第一工程と、
前記解体ブロックを前記クレーンで吊り上げる第二工程と、
を備える構造物の解体工法。 - 前記第一工程において、外周の柱よりも屋外に突き出した跳出部を含んだ前記解体ブロックの重心位置が前記吊具の位置となるように、屋内側の前記部材を前記跳出部側の前記部材との重量バランスを取って切断する、
請求項1に記載の構造物の解体工法。 - 前記吊具の位置は、屋外方向の移動限界又はその近傍である、
請求項1又は請求項2に記載の構造物の解体工法。
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