JP2007008017A - 画像形成装置と画像形成装置の管理方法 - Google Patents

画像形成装置と画像形成装置の管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 カラープリントしたページ数のみを部門ごとにカウントすることができ、ユーザの要望に応じたプリントしたページ数の管理を行うことができる。
【解決手段】 部門ごとの部門カウンタ31(31a、31b、31c、31d)と部門未定義カウンタ30とを設定しておき、プリントする要求を受け付けた場合、カラープリントすべきページが含まれていれば当該プリントを要求した部門を識別し、カラープリントすべきページ数を識別した当該プリントを要求した部門に対応する部門カウンタ31により計数し、モノクロプリントすべきページ数を部門未定義カウンタ30により計数するようにしたものである。
【選択図】 図2

Description

この発明は、たとえば、部門ごとに印刷したページ数などの利用実績を管理する部門管理機能を有するデジタル複合機などの画像形成装置および画像形成装置の管理方法に関する。
従来、デジタル複合機などの画像形成装置では、印刷したページ数を管理する機能を有するものがある。また、デジタル複合機あるいはネットワーク通信機能を有するプリンタなどの画像形成装置では、多数のユーザが利用する運用形態が想定される。このような画像形成装置では、部門と呼ぶ管理単位ごとに印刷したページ数を管理する部門管理機能と呼ばれる機能を有するものもある。この部門管理機能は、部門ごとに設定した部門カウンタにより部門ごとに印刷したページ数をカウントするものである。さらに、上記部門管理機能は、単に印刷したページ数をカウントするだけでなく、部門ごとに予め設定した上限のページ数に到達すると、印刷ができないように制限するという機能を併せ持っているものが多い。
上記のような従来の部門管理機能では、印刷を行った画像形成装置の動作モードに関係なく、部門ごとに印刷したページ数をカウントしている。つまり、従来の画像形成装置は、部門管理機能が有効な状態では、印刷を要求した部門が確定してから、印刷した全てのページ数を部門カウンタでカウントするようになっている。しかしながら、近年、印刷を要求した部門が確定している場合であっても、印刷を行った画像形成装置の動作モードに応じて、印刷したページ数をカウントしたいという要求がでてきている。
特開2004−318225号公報
この発明は、上記のような要望を解決するものであり、ユーザの要望に応じた適切な利用実績の管理を行うことができる画像形成装置および画像形成装置の管理方法を提供することを目的とする。
この発明の一形態としての画像形成装置は、被画像形成媒体に画像を形成するための第1の動作モードと、被画像形成媒体に画像を形成するための前記第1の動作モードとは異なる第2の動作モードとを有する画像形成手段と、前記第1の動作モードで画像形成したページ数を部門ごとに計数するための部門カウンタと、前記第2の動作モードで画像形成したページ数を計数するための部門未定義カウンタと、前記画像形成手段により第1の動作モードで画像形成したページ数を当該画像形成処理を要求した部門に対応する部門カウンタで計数する第1の計数手段と、前記画像形成手段により第2の動作モードで画像形成したページ数を前記部門未定義カウンタで計数する第2の計数手段とを有する。
この発明の一形態としての画像形成装置の管理方法は、被画像形成媒体に画像を形成するための第1の動作モードと、被画像形成媒体に画像を形成するための前記第1の動作モードとは異なる第2の動作モードとを有する画像形成装置の管理方法であって、前記第1の動作モードあるいは前記第2の動作モードでの画像形成処理の要求を受け付け、前記第1の動作モードで画像形成を行うページが含まれている場合、当該画像形成処理を要求した部門を識別し、前記第1の動作モードで画像形成したページ数を前記識別した当該画像形成処理を要求した部門のカウンタ値として計数し、前記第2の動作モードで画像形成したページ数を未定義のカウンタ値として計数する。
この発明によれば、ユーザの要望に応じた適切な利用実績の管理を行うことができる画像形成装置および画像形成装置の管理方法を提供できる。
以下、この発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
図1は、この発明の実施の形態に係わる画像形成システムの概略構成を示す図である。
図1に示すように、この画像形成システムでは、画像形成装置としてのデジタル複合機(MFP:Multi Functional Peripheral)1と、複数のパーソナルコンピュータ(PC)2(2A1〜2A4、2B1〜2B4、2C1〜2C4、2D1〜2D4)とがローカルエリアネットワーク(LAN)などのネットワーク3で接続されている。
上記デジタル複合機1は、主に、プリンタ機能、スキャナ機能、および、コピー機能などを有している。また、上記デジタル複合機1は、カラー画像を処理する機能とモノクロ画像を処理する機能を有している。すなわち、上記デジタル複合機1は、原稿の画像をカラーで読取るカラースキャン機能、原稿の画像をモノクロで読取るモノクロスキャン機能、カラー画像を被画像形成媒体に形成するカラープリント機能、および、モノクロ画像を被画像形成媒体に形成するモノクロプリント機能を有している。これにより、上記デジタル複合機1では、上記コピー機能として、カラーコピーおよびモノクロコピーを実現しており、上記プリンタ(ネットワークプリント)機能として、カラープリントおよびモノクロプリントを実現している。
各PC2は、ネットワークインターフェース(図示しない)を有する本体、表示装置(図示しない)、及び操作装置(図示しない)等により構成される。上記PC2は、上記ネットワーク3を介して上記デジタル複合機1にプリントを要求する機能を有している。上記デジタル複合機1にプリントを要求する機能において、各PC2は、印刷用の画像データとしてカラー画像データあるいはモノクロ画像データを送信するようになっている。たとえば、PC2からカラー画像データの印刷が要求されたデジタル複合機1では、ネットワークプリント機能により受信したカラー画像データに基づくカラープリントを行う。また、PC2からモノクロ画像データの印刷が要求されたデジタル複合機1では、ネットワークプリント機能により受信したモノクロ画像データに基づくモノクロプリントを行う。
また、各PC2(2A1〜2A4、2B1〜2B4、2C1〜2C4、2D1〜2D4)は、それぞれ部門と呼ぶグループに分けられている各ユーザに割り当てられているものとする。ここで、部門とは、各PC2が割り当てられている各ユーザが属するグループを示すものである。たとえば、会社などの組織では、複数のユーザのそれぞれ所属先としての部署などが部門に相当するものとして想定される。
図1に示す構成例では、複数のPC2A1〜2A4は、A部門に属するユーザが使用するものであることを示している。また、図1において、複数のPC2B1〜2B4は、B部門に属するユーザが使用するものであることを示している。また、図1において、複数のPC2C1〜2C4は、C部門に属するユーザが使用するものであることを示している。また、図1において、複数のPC2D1〜2D4は、D部門に属するユーザが使用するものであることを示している。
次に、上記デジタル複合機1の制御系統の構成について説明する。
図2は、デジタル複合機1の制御系統の構成例を示すブロック図である。
図2に示すように、このデジタル複合機1は、システム制御部11、操作パネル12、スキャナ部13およびプリンタ部14などにより構成される。
上記システム制御部11は、当該デジタル複合機1全体の制御を司るものである。上記システム制御部11は、上記操作パネル12、上記スキャナ部13および上記プリンタ部14などに接続されている。これにより、上記システム制御部11では、上記操作パネル12に入力された操作指示を受け付けたり、上記スキャナ部13を制御したり、上記プリンタ部14を制御したりするようになっている。また、上記システム制御部11では、スキャナ部13の制御およびプリンタ部14の制御の他に、ネットワーク通信制御、部門(あるいはユーザ)認証、データ管理、画像判定、あるいは、画像補正などの種々の処理を行う機能を有している。
上記操作パネル12は、ユーザインターフェースである。上記操作パネル12は、ハードキー(図示しない)あるいはタッチパネル内蔵の表示装置(図示しない)などにより構成される。上記操作パネル12は、操作案内などを表示するとともに、操作指示が入力される。また、各種機能の設定あるいは設定情報なども、上記操作パネル12により入力される。
上記スキャナ部13は、原稿の画像を画像データに変換するものである。上記スキャナ部13は、原稿の画像をカラーあるいはモノクロのデジタル画像データに変換する。上記スキャナ部13は、原稿面を光学的に走査する走査部(図示しない)、および、上記走査部により光学的に走査される原稿面からの反射光を電気信号に変換するCCDラインセンサ等の光電変換部(図示しない)などにより構成される。また、上記スキャナ部13では、読取った原稿の画像としてのデジタル画像データを上記システム制御部11へ供給するようになっている。
上記プリンタ部14は、被画像形成媒体上に画像を形成するものである。上記プリンタ部14は、カラー画像データに基づいてカラー画像を被画像形成媒体上に形成するカラープリント機能と、モノクロ画像データに基づいてモノクロ画像を被画像形成媒体上に形成するモノクロプリント機能とを有している。上記プリンタ部14は、被画像媒体を搬送する搬送部(図示しない)、搬送部により搬送される被画像形成媒体上にカラー画像あるいはモノクロ画像を形成する画像形成部(図示しない)などにより構成される。また、上記プリンタ部14では、上記システム制御部11による制御に基づいて各ページの画像データを被画像形成媒体にプリントするようになっている。
また、上記システム制御部11は、図1に示すように、CPU(Central Processing Unit)21、RAM(Random Access Memory)22、NVRAM23、ROM(Read Only Memory)24、ネットワーク通信部25、画像処理部26、ページメモリコントローラ27、ページメモリ28、および、ハードディスクドライブ(HDD)29等により構成されている。
上記CPU21は、システム制御部11全体の制御を司る。上記CPU21は、制御プログラムに基づいて動作することにより種々の処理を行うようになっている。また、上記CPU21には、操作パネル12、スキャナ部13およびプリンタ部14などが接続されている。上記RAM22は、作業用のデータなどを一時的に記憶するメモリである。たとえば、上記RAM22には、CPU21により実行される制御プログラムがロードされたり、処理中のデータあるいは送受信データを一時的に記憶したりするものである。
上記NVRAM23は、書き換え可能な不揮発性メモリである。上記NVRAM23には、設定データあるいは管理データなどが記憶される。また、上記NVRAM23には、後述する部門管理機能による管理対象となる部門に対応する部門コードなどの部門管理情報が記憶される。さらに、上記NVRAM23には、対応する部門が定義されていない部門未定義カウンタ30、および、部門管理機能による管理対象とする部門ごとの部門カウンタ31などが設けられている。なお、上記部門未定義カウンタ30と上記部門カウンタ31については後で詳細に説明する。
上記ROM24は、不揮発性のメモリである。上記ROM24には、たとえば、当該デジタル複合機1を制御するための制御プログラムおよび制御データなどが格納される。上記ネットワーク通信部25は、上記ネットワーク3を経由したデータ通信を制御するものである。上記ネットワーク通信部25は、上記ネットワーク3に接続するためのネットワークインターフェースカード(NIC)などにより構成される。上記ネットワーク通信部25では、ネットワークプリンタ機能において、各PC2から印刷用の画像データなどの印刷要求をネットワーク3を介して受信するようになっている。
上記画像処理部26は、画像データに対して種々の画像処理を施すものである。上記画像処理部26は、画像処理回路等で構成される。上記画像処理部26では、たとえば、画像データの補正あるいは圧縮・伸張などの画像処理を行う。上記ページメモリコントローラ27は、上記ページメモリ28を制御するものである。上記ページメモリ28は、少なくとも上記プリント部14によりプリントされる1ページ分の画像データを展開する記憶領域を有するメモリである。上記プリンタ部14がプリント処理を行う場合、上記ページメモリ28には、上記プリンタ部14によりプリントすべき各ページのカラー画像データあるいはモノクロ画像データが展開(記憶)される。上記HDD29は、大容量の記憶装置である。このHDD29には、たとえば、必要に応じて上記ネットワーク3経由で受信したデータあるいは上記スキャナ部13により読取った画像データなどが記憶される。
また、上記のように、上記NVRAM23には、部門未定義カウンタ30と、部門カウンタ31(31a、31b、31c、31d)が設けられている。上記部門未定義カウンタ30は、特定の部門に関連づけられていないカウンタである。上記部門カウンタ31a、31b、31c、31dは、それぞれ部門管理機能による管理対象とする各部門に関連づけられているカウンタである。
なお、図2に示す構成例は、図1に示すように、デジタル複合機1の管理対象となる部門としてA部門、B部門、C部門、D部門が設定されている場合を想定している。このため、デジタル複合機1には、後述する部門管理機能として、A部門、B部門、C部門、D部門が管理対象として設定されている。この場合、上記NVRAM23には、A部門、B部門、C部門、D部門に対応する部門コードなどの部門管理情報が記憶されるとともに、管理対象となる部門としてのA部門、B部門、C部門、D部門に関連づけられている部門カウンタ31a、31b、31c、31dが設けられている。すなわち、上記部門カウンタ31は、当該デジタル複合機1の部門管理機能による管理対象となる各部門ごとに設定されるものである。
次に、上記のように構成されるデジタル複合機1におけるカラープリントとモノクロプリントとについて説明する。
ここで、上記デジタル複合機1では、一連のコピー処理、スキャナ処理およびプリント処理などの各種の処理をジョブと呼ぶ単位で管理しているものとする。たとえば、1回の指示に応じて実行されるコピー処理は、コピージョブとして管理される。また、コピー処理は、原稿の画像を読取るスキャン処理とそのスキャン処理により読取った画像をプリントするプリント処理とからなる。このため、コピージョブは、スキャンジョブとプリントジョブとにより管理されるようにしても良い。さらに、ネットワークプリント機能では、1つの印刷要求に対するプリント処理をプリントジョブとして管理する。上記プリントジョブは、一連のプリント処理を管理するものである。このため、1つのプリントジョブは、1ページ分のプリントである場合もあるし、複数ページのプリントである場合もある。
さらに、上記デジタル複合機1は、上記のようなコピー機能として、モノクロコピーモード、カラー(フルカラー)コピーモード、および、オートカラーモードを有している。上記モノクロコピーモードは、原稿の画像をモノクロ画像として読取って、読取ったモノクロ画像を被画像形成媒体にモノクロプリントするモードである。上記カラーコピーモードは、原稿の画像をカラー画像として読取って、読取ったカラー画像を被画像形成媒体にカラープリントするモードである。
また、オートカラーモードでは、原稿の画像がカラーであるかモノクロであるかを判定し、その判定結果に応じてカラーコピー(カラースキャンとカラープリント)あるいはモノクロコピー(カラースキャンとモノクロプリント)を実行する。このため、オートカラーモードでは、1回のコピー処理(1つのコピージョブ)においてカラーコピーとモノクロコピーとが混在することもある。このような場合、上記デジタル複合機1では、各ページごとにカラーコピーであるかモノクロコピーであるかを判定しなければならない。
一方、上記デジタル複合機1は、ネットワークプリント機能として、各PC2からのプリント要求とともに供給される印刷用の画像データに応じてカラープリントあるいはモノクロプリントを選択的に実行する。この場合、上記デジタル複合機1では、PC2からのプリント要求を受信した時点ではカラープリントかモノクロプリントかが分からないことがある。また、1回のプリント処理(1つのプリントジョブ)においてカラープリントとモノクロプリントとが混在することもある。このような場合、上記デジタル複合機1では、各ページごとにカラープリントであるかモノクロプリントであるかを判定しなければならない。
たとえば、各PC2には、様々なアプリケーションがインストールされていることが想定される。PC2に当該デジタル複合機1に対応したプリンタドライバがインストールされている場合であっても、PC2が実行しているアプリケーションによっては、プリンタドライバを経由せずに印刷用の画像データがデジタル複合機1に送られてくることがある。このような場合、上記デジタル複合機1は、印刷用の各ページの画像データをページメモリ上に展開しなければ、各ページの画像データがカラー画像データであるか(つまり、カラープリントを実行すべきか)、モノクロ画像データであるか(つまり、モノクロプリントを実行すべきか)を判別できない。
上記のように、上記デジタル複合機1のコピー機能あるいはネットワークプリント機能では、印刷用の各ページの画像データがカラー画像データかモノクロ画像データかをチェックしなければ、カラープリントを実行するかモノクロプリントを実行するかを判別できないことがある。
次に、上記デジタル複合機1の部門管理機能について説明する。
上記デジタル複合機1の部門管理機能とは、部門ごとに当該デジタル複合機1の利用実績(プリントしたページ数等)を管理する機能である。たとえば、図1に示すような画像形成システムにおいて、上記デジタル複合機1では、上記部門管理機能により部門ごとにプリントしたページ数を管理したり、部門ごとにプリント可能なページ数を制限したりする。なお、上記部門管理機能は、上記操作パネル12による操作によって有効とするか無効とするかが設定されるようになっている。
また、上記部門管理機能により管理対象とする部門に関する情報(部門コードなどの部門管理情報)は、予め操作パネル12等により設定され、上記NVRAM23などに記憶されるようになっている。すなわち、上記部門管理機能により管理する部門は、部門を識別するための部門コードに対応して予め設定されている。なお、部門ごとにカラープリントの上限ページ数を設定する場合、上記NVRAM23には、当該部門におけるカラープリントの上限ページ数も記憶される。
たとえば、図1に示す画像形成システムでは、管理対象となる部門がA部門、B部門、C部門、D部門である。この場合、各部門(A部門、B部門、C部門、D部門)には、ユニークな部門コードが設定される。このように設定された部門管理機能が有効である場合、上記デジタル複合機1は、ユーザにより指定される部門コードに基づいて当該ユーザが属する部門を識別する。
たとえば、上記部門管理機能が有効となっている状態でコピー機能を利用する場合、ユーザは、当該デジタル複合機1の操作パネル12により部門コードを入力する。ユーザが操作パネル12により部門コードを入力すると、上記デジタル複合機1は、ユーザにより入力された部門コードと予め設定されている部門管理情報としての部門コードとに基づいて当該ユーザの部門認証を行う。これにより、ユーザの部門を識別すると、上記デジタル複合機1は、当該ユーザの操作に応じたコピーが可能な状態となる。この状態において、当該ユーザが上記操作パネル12により所望のコピーを要求する操作を行うと、上記デジタル複合機1では、要求されたコピー処理を実行するとともに、当該コピーとしてプリントしたページ数を識別した部門の利用実績として管理する。
また、上記部門管理機能が有効となっている状態でネットワークプリント機能を利用する場合、ユーザは、各PC2により印刷用の画像データと当該ユーザが属する部門の部門コードとを指定する。すると、上記PC2は、上記ネットワーク3を経由して印刷用の画像データと部門コードとを含む印刷要求を上記デジタル複合機1へ送信する。上記ネットワーク3を経由してPC2からの印刷要求を受信すると、上記デジタル複合機1は、受信した印刷要求に含まれている部門コードと予め設定されている部門管理情報としての部門コードとに基づいて当該ユーザの部門認証を行う。これによりユーザの部門を識別すると、上記デジタル複合機1は、受信した印刷用の画像データに基づくプリント処理を実行するとともに、当該プリント処理においてプリントしたページ数を識別した部門の利用実績として管理する。
次に、上記部門管理機能によるプリントしたページ数の管理について説明する。
上記デジタル複合機1では、部門管理機能において、カラープリントしたページ数のみを部門ごとに管理するカラー管理(Management for Color Only)機能を有している。このカラー管理機能は、言い換えれば、モノクロプリントしたページ数を部門カウンタではカウントしないという機能(モノクロプリントを部門ごとには管理しない機能)である。このカラー管理機能が有効な状態のデジタル複合機1では、モノクロプリントは、部門の識別あるいは上限のページ数などの制限がなく、無制限で行える。
一般に、モノクロプリントは、カラープリントに比べて、トナーなどの現像剤、あるいは、感光体などの消費量が少なく、コストが安い。また、モノクロプリントは、日常的な雑多な印刷を行なうのに利用されることが多い。このような状況では、モノクロプリントを無制限とし、カラープリントのみを管理する場合、上記のようなカラー管理機能が必要となる。上記カラー管理機能によれば、モノクロプリントを無制限に行うことができ、カラープリントの利用実績のみを管理することが可能となる。
なお、本実施の形態では、カラー管理機能は、部門管理機能が有効な状態において、カラープリントを部門ごとに管理し、モノクロプリントを部門ごとの管理対象外とすることを前提として説明する。
次に、上記部門管理機能および上記カラー管理機能が有効な状態におけるデジタル複合機1の処理について説明する。
図3は、上記部門管理機能および上記カラー管理機能が有効な状態において上記デジタル複合機1がプリントするページ数を計数する処理を説明するためのフローチャートである。
たとえば、上記デジタル複合機1では、ネットワークプリント機能としてPC2から印刷要求を受信した場合、あるいは、コピー機能としてスキャナにより原稿の画像を読取った場合などに、1つのプリントジョブが発生する。このようなプリントジョブが発生すると、上記デジタル複合機1では、上記システム制御部11のCPU21により当該プリントジョブを受け付ける処理を行う(ステップS11)。
上記のようなプリントジョブの受け付け処理は、当該プリントジョブをジョブとして管理するとともに、当該プリントジョブのデータをメインメモリとしてのRAM22あるいはHDD29に一時的に蓄積する。なお、上記のような1つのプリントジョブのデータは、当該プリントジョブとしてプリントすべき全てのページ(1ページまたは複数ページ)のデータが含まれる。
また、上記プリンタ部14は、上記ページメモリ28に記憶されている画像データに基づいてプリント処理を行う。このため、上記システム制御部11のCPU21は、各ページをプリントするごとに、順次、メインメモリ(RAM22あるいはHDD29)に蓄積されている当該プリントジョブのデータから各ページの画像データを生成するようになっている。この生成された各ページの画像データは、印刷用の画像データとして上記ページメモリ28上に展開されるようになっている。
たとえば、上記画像形成システムにおける上記デジタル複合機1のネットワークプリント機能によるプリントジョブの受付処理について説明する。
上記画像形成システムにおいて上記デジタル複合機1のネットワークプリント機能を利用する場合、ユーザは、印刷すべき画像と部門コードとPC2により指定する。すると、当該PC2は、上記ネットワーク3を介して上記デジタル複合機1に印刷要求を送信する。この印刷要求には、印刷すべき画像のデータと部門コードが含まれている。このような印刷要求は、上記デジタル複合機1のシステム制御部11におけるネットワーク通信部25により受信される。上記印刷要求を受信すると、上記デジタル複合機1のシステム制御部11では、受信した印刷要求のデータをメインメモリとしてのRAM22あるいはHDD29に蓄積し、当該印刷要求を1つのプリントジョブとして受け付ける。
上記のような処理によってプリントジョブを受け付けると、上記システム制御部11のCPU21は、受け付けたプリントジョブの各ページをプリントする処理を実行する(ステップS12〜S20)。
すなわち、1つのプリントジョブを実行する場合、上記CPU21は、上記メインメモリに記憶されている当該プリントジョブのデータから、順次、各ページのデータを抽出し、各ページの画像データを生成する処理を行う(ステップS12)。
各ページの画像データの生成処理では、メインメモリに蓄積したプリントジョブのデータから当該ページのデータを読み出し、読み出した当該ページのデータをラスタイメージプロセッシング(RIP)によりページメモリ28上に展開する。これにより、ページメモリ28には、上記プリンタ部14によりプリントすべきページの画像データが記憶される。
上記ページメモリ28上にプリントすべきページの画像データが展開されると、上記システム制御部11のCPU21は、当該ページの画像データがカラープリントすべきかモノクロプリントすべきかを判定する判定処理を行う(ステップS13)。この判定処理は、ページメモリ28上に展開した画像データのデータ形式によって判定される。
つまり、上記判定処理では、ページメモリ28上に展開した画像データがカラー画像データであるかモノクロ画像データであるかにより判定する。たとえば、ページメモリ28上に展開した画像データがカラー画像データである場合、上記CPU21は、当該ページをカラープリントモードでプリントすると判定する。、また、ページメモリ28上に展開した画像データがモノクロ画像データである場合、上記CPU21は、当該ページをモノクロプリントモードでプリントすると判定する。
ただし、当該プリントジョブのプリントモードとしてカラープリントあるいはモノクロプリントが指定されている場合、上記判定処理では、指定されているプリントモードに応じてカラープリントあるいはモノクロプリントの何れかを判定する。つまり、当該プリントジョブがカラープリントモードに指定されている場合、上記判定処理では、全てのページをカラープリントと判定する。また、当該プリントジョブがモノクロプリントモードに指定されている場合、上記判定処理では、全てのページをモノクロプリントと判定する。
以下の説明では、1つのプリントジョブにおいて、プリントすべき各ページがカラープリントであるかモノクロプリントであるかが指定されていない場合を想定するものとする。つまり、1つのプリントジョブが、コピー機能においてオートカラーモードが指定されているコピー処理によって発生したプリントジョブ、あるいは、ネットワークプリント機能においてカラーあるいはモノクロの指定がない印刷要求によって発生したプリントジョブである場合を想定するものとする。
上記判定処理によりページメモリ28上に展開した画像データをモノクロプリントモードでプリントすると判定した場合(ステップS13、NO)、上記CPU21は、上記部門未定義カウンタ30のカウンタ値を1つカウントアップする(ステップS14)。言い換えると、上記ページメモリ28上に展開したページをモノクロプリントすると判定した場合、上記CPU21は、特定の部門に関連づけられていない部門未定義カウンタ30によりモノクロプリントのページ数を計数する。
また、上記判定処理によりページメモリ28上に展開した画像データをカラープリントモードでプリントすると判定した場合(ステップS13、YES)、上記CPU21は、当該プリントジョブを要求した部門が確定しているか否かを判断する(ステップS15)。言い換えると、上記CPU21は、当該プリントジョブにおいてカラープリントしたページ数をカウントするための部門カウンタ31が選択されているか否かを判断する。
上記判断により当該プリントジョブを要求した部門が確定していないと判断した場合(ステップS15、NO)、上記CPU21は、当該プリントジョブを要求した部門を確定するための部門識別(部門認証)処理を行う(ステップS16)。この部門識別処理は、たとえば、当該プリントジョブを要求したユーザが入力する部門コードと、予め設定されている部門コードとに基づいて識別される。
たとえば、上記のようなネットワークプリント機能では、PC2により部門コードが指定され、印刷要求とともに送信されている。このため、ネットワークプリントでは、PC2からの印刷要求に含まれる部門コードと、予め設定されている部門管理機能の管理対象とする部門の部門コードとに基づいて当該プリントジョブを要求した部門が識別される。なお、部門コードが印刷要求とともに送信されていない場合、デジタル複合機1は、当該PC2に部門コードの入力を要求するようにしても良いし、当該プリントジョブを中止するようにしても良い。
また、オートカラーモードのコピー機能では、ユーザが操作パネル12により入力した部門コードと、予め設定されている当該デジタル複合機1が部門管理機能の管理対象とする部門の部門コードとに基づいて当該プリントジョブを要求した部門が識別される。なお、オードカラーモードのコピー処理では、デジタル複合機1の部門管理機能として、コピーの指示とともに部門コードの入力を要求する場合と、必要に応じて部門コードの入力を要求する場合(コピーの指示とともに部門コードの入力を要求していない場合)とが考えられる。
たとえば、コピーの指示とともに部門コードの入力が要求される場合、ユーザは、操作パネル12によりコピーの指示とともに部門コードを入力する。この場合、上記CPU21は、部門コードが指定された時点(コピーが指示された時点)で部門識別処理を行うようにしても良い。また、必要に応じて部門コードの入力を要求する場合、ユーザは、コピーの指示とともには部門コードを入力していないことがある。このような状況では、上記CPU21は、部門の識別が必要となった場合、つまり、カラープリントが発生した場合に、上記操作パネル12の表示装置に部門コードの入力を促す案内を表示し、ユーザからの部門コードの入力を受け付ける。この場合、上記CPU21は、上記操作パネル12によりユーザが入力した部門コードと予め設定されている部門コードとにより部門を識別するようにすれば良い。
上記判断により当該プリントジョブを要求した部門が確定していると判断した場合(ステップS15、YES)、あるいは、上記部門識別処理により部門が確定した場合(ステップS16)、上記CPU21は、当該部門に対応する部門カウンタのカウンタ値が当該部門に対して予め設定されているカラープリントの上限ページ数に達しているか否かを判断する(ステップS17)。なお、カラープリントの上限ページ数が設定されていない場合、上記ステップS17は省略される。
上記判断により当該部門に対応する部門カウンタのカウンタ値が当該部門に対して予め設定されているカラープリントの上限ページ数に達していると判断した場合(ステップS17、YES)、上記CPU21は、当該プリントジョブを中止する処理を行う(ステップS18)。このプリントジョブを中止する処理では、上記CPU21は、当該プリントジョブを中止するとともに、当該部門のカラープリントが上限ページ数に達しているためプリントが中止された旨をユーザに報知するようにしても良い。
また、上記判断により当該部門に対応する部門カウンタのカウンタ値が当該部門に対して予め設定されているカラープリントの上限ページ数に達していないと判断した場合(ステップS17、NO)、上記CPU21は、当該部門に対応する部門カウンタ31を1つカウントアップする(ステップS19)。言い換えると、当該ページメモリ28に展開したページをカラープリントすると判定した場合、上記CPU21は、当該プリントジョブを要求した部門に対応する部門カウンタ31によりカラープリントのページ数を計数する。
上記部門未定義カウンタ30あるいは上記部門カウンタ31をカウントアップすると、上記CPU21は、上記ページメモリ28上に展開した当該ページの画像を上記プリンタ部14によりプリントする(ステップS20)。このプリント処理では、上記ステップS13で判定したプリントモードで上記ページメモリ28上に展開された画像データを上記プリンタ部14によりプリントする。
上記のようなステップS12〜S20の処理は、当該プリントジョブにおける全てのページについて実行される。これにより、上記プリントジョブの各ページは、それぞれカラープリントモードあるいはモノクロプリントモードでプリントされる。また、上記プリントジョブの実行結果としては、カラープリントしたページ数が部門カウンタ31により計数され、モノクロプリントしたページ数が部門未定義カウンタ30により計数される。
上記のように、本実施の形態では、部門ごとの部門カウンタと部門未定義カウンタとを設定しておき、プリントする要求を受け付けた場合、カラープリントすべきページが存在すれば当該プリントを要求した部門を識別してカラープリントするページ数を識別した当該プリントを要求した部門に対応する部門カウンタにより計数し、モノクロプリントするページ数を部門未定義カウンタにより計数するようにしたものである。これにより、カラープリントしたページ数のみを部門ごとにカウントすることができ、ユーザの要望に応じたプリントしたページ数の管理を行うことができる。
また、モノクロプリントしたページについても、部門未定義カウンタで計数している。このため、当該デジタル複合機1では、上記のようなカラープリントでプリントしたページ数を部門ごとに管理するとともに、モノクロプリントでプリントした総ページ数も管理することができる。この結果、当該デジタル複合機1の保守などに用いられるカウント値も正常にカウントすることができる。
さらに、プリントする各ページをページメモリ上に展開した際に、各ページがカラープリントかモノクロプリントかを判別するようにしている。このため、1つのプリントジョブにカラープリントとモノクロプリントとが混在する場合であっても、ユーザの利便性を損なうことがなく、ユーザの要望に応じたプリントしたページ数の管理を行うことができる。
本発明の実施の形態に係る画像形成システムの構成例を概略的に示す図。 デジタル複合機の構成例を概略的に示すブロック図。 デジタル複合機のプリント処理における計数処理を説明するためのフローチャート。
符号の説明
1…デジタル複合機(画像形成装置)、2(2A1〜2A4、2B1〜2B4、2C1〜2C4、2D1〜2D4)…パーソナルコンピュータ(PC)、3…ネットワーク、11…システム制御部、12…操作パネル、13…スキャナ部、14…プリンタ部、21…CPU、22…RAM、23…NVRAM、24…ROM、25…ネットワーク通信部、26…画像処理部、27…ページメモリコントローラ、28…ページメモリ、29…ハードディスクドライブ(HDD)、30…部門未定義カウンタ、31(31a、31b、31c、31d)…部門カウンタ

Claims (8)

  1. 被画像形成媒体に画像を形成するための第1の動作モードと、被画像形成媒体に画像を形成するための前記第1の動作モードとは異なる第2の動作モードとを有する画像形成手段と、
    前記第1の動作モードで画像形成したページ数を部門ごとに計数するための部門カウンタと、
    前記第2の動作モードで画像形成したページ数を計数するための部門未定義カウンタと、
    前記画像形成手段により第1の動作モードで画像形成したページ数を当該画像形成処理を要求した部門に対応する部門カウンタで計数する第1の計数手段と、
    前記画像形成手段により第2の動作モードで画像形成したページ数を前記部門未定義カウンタで計数する第2の計数手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第1の動作モードは、カラー画像を被画像形成媒体に形成するカラーモードであり、前記第2の動作モードは、モノクロ画像を被画像形成媒体に形成するモノクロモードである、
    ことを特徴とする前記請求項1に記載の画像形成装置。
  3. さらに、各ページごとにカラーモードで画像形成するかモノクロモードで画像形成するかを判断する判断手段と、
    前記第1の計数手段は、前記判断手段により1つのページをカラーモードで画像形成すると判断した場合、当該画像形成を要求した部門に対応する部門カウンタをカウントアップし、
    前記第2の計数手段は、前記判断手段により1つのページをモノクロモードで画像形成すると判断した場合、前記部門未定義カウンタをカウントアップする、
    ことを特徴とする前記請求項2に記載の画像形成装置。
  4. さらに、画像形成処理のデータを蓄積するメインメモリと、
    前記メインメモリに蓄積した画像形成処理のデータから順次生成される前記画像形成手段により画像形成する1つのページの画像データを記憶するページメモリとを有し、
    前記判断手段は、画像形成すべき1つのページの画像データを前記ページメモリ上に記憶した際に、当該ページをカラーモードで画像形成するかモノクロモードで画像形成するかを判断する、
    ことを特徴とする前記請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 被画像形成媒体に画像を形成するための第1の動作モードと、被画像形成媒体に画像を形成するための前記第1の動作モードとは異なる第2の動作モードとを有する画像形成装置の管理方法であって、
    画像形成処理の要求を受け付け、
    前記画像形成処理において前記第1の動作モードで画像形成するページ数を当該画像形成処理を要求した部門のカウンタ値として計数し、
    前記画像形成処理において前記第2の動作モードで画像形成するページ数を未定義のカウンタ値として計数する、
    ことを特徴とする画像形成装置の管理方法。
  6. 前記第1の動作モードは、カラー画像を被画像形成媒体に形成するカラーモードであり、前記第2の動作モードは、モノクロ画像を被画像形成媒体に形成するモノクロモードである、
    ことを特徴とする前記請求項5に記載の画像形成装置の管理方法。
  7. さらに、前記受け付けた画像形成処理において各ページごとにカラーモードで画像形成するかモノクロモードで画像形成するかを判断し、
    前記部門のカウンタ値の計数は、前記判断により1つのページをカラーモードで画像形成すると判断した場合に、当該画像形成処理を要求した部門のカウンタ値をカウントアップし、
    前記未定義のカウンタ値の計数は、前記判断により1つのページをモノクロモードで画像形成すると判断した場合に、前記未定義のカウンタ値をカウントアップする、
    ことを特徴とする前記請求項6に記載の画像形成装置の管理方法。
  8. さらに、前記受け付けた画像形成処理のデータをメインメモリに蓄積し、
    前記メインメモリに蓄積した画像形成処理のデータから順次生成される画像形成すべき各ページの画像データをページメモリ上に記憶し、
    前記判断は、画像形成すべき1つのページの画像データを前記ページメモリ上に記憶した際に、当該ページをカラーモードで画像形成するかモノクロモードで画像形成するかを判断する、
    ことを特徴とする前記請求項7に記載の画像形成装置の管理方法。
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