JP2007007945A - インク充填方法及びインク充填機構 - Google Patents

インク充填方法及びインク充填機構 Download PDF

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Abstract

【課題】印字ヘッド内での気泡の発生を抑制してインク漏れを防止したインク充填方法を提供する。
【解決手段】真空ポンプ54を駆動させて印字ヘッド12a〜12f内を減圧にし、インク供給チューブ60a〜60fを開いてサブタンク52a〜52fから印字ヘッド12a〜12fにインクを供給する。このため、サブタンク52a〜52f内と印字ヘッド12a〜12f内の圧力差で印字ヘッド12a〜12fにインクを供給することとなる。従って、各種ポンプは停止したままで印字ヘッド12a〜12fにインクを供給できる。この結果、インクはポンプで攪拌されずに印字ヘッド12a〜12fに供給されるので、印字ヘッド12a〜12f内のインク中に発生する気泡は抑制される。
【選択図】図3

Description

本発明は、インクが収容されたインク容器からインク供給チューブを通して印字ヘッドにインクを供給して充填するインク充填方法及びインク充填機構に関する。
記録紙などの記録媒体にインクを吐出して画像を形成するインクジェット方式の画像形成装置が広く使用されている。この画像形成装置は、インクを吐出するノズルやインク吐出口(ノズルの出口)が複数形成された印字ヘッド(記録ヘッド)を装着しており、複数のインク吐出口は印字ヘッドのほぼ平らなインク吐出面(フェイス面)に形成されている。印字ヘッドには、キャリッジと共に主走査方向に移動しながらインクを吐出するタイプと、固定されて停止した状態でインクを吐出するタイプとがある。
上記いずれのタイプの印字ヘッドであっても、インクジェット方式の画像形成装置を新たに設置したときには印字ヘッドにインクを充填する(インクの初期充填)作業が必要となる。この作業に当たっては、ポンプ等を利用してインクタンクから印字ヘッドにインクを供給して充填させる。
ところで、インクジェット方式画像形成装置には、高速大量印刷を目的として、印字ヘッドから離れて設置された大容量のインクタンクと印字ヘッドとをインク供給チューブによって接続したタイプのものがある。このようなタイプのインクジェット方式画像形成装置では、上記したインクの初期充填の際に、インク供給チューブ内の空気も印字ヘッドに送り込まれるので、印字ヘッド内のインクに気泡が含まれる。また、インクはポンプによって攪拌されながら印字ヘッドに供給されるので、印字ヘッド内のインクには多量の気泡が含まれる。このような気泡が印字ヘッド内に残ったままの状態で印字を開始した場合、画像形成不良やヘッド故障を起こす原因となる。このような気泡を印字ヘッド内から排出させるために、印字ヘッドとインクタンクとの間でインクを循環させる回復動作を行っている(例えば、特許文献1参照。)。
この回復動作の際には、インク吐出口からフェイス面にインクが押し出されて排出される。この排出されたインクをリサイクルするためにフェイス面をキャップで覆っておき、排出されたインクをキャップ内に導いて、キャップに形成されたインク回収流路から回収ポンプなどでインクをインクタンクに戻して再利用することがある。
特開2004−188682号公報
上記したインクの初期充填の際には、上述したようにインク供給チューブから印字ヘッドにインクと共に空気や気泡が送り込まれてくるので、印字ヘッド内では多量の気泡が発生し易く、インク吐出口からはインクと共に多量の気泡が押し出されて排出される。このように排出されたインクと気泡が、フェイス面を覆ったキャップ内に一度に多量に導かれた(排出された)場合、これらは泡状になっているのでキャップのインク回収流路からは回収しきれずに、キャップからインクと気泡が漏れ出す(溢れ出す)。漏れ出したインクと気泡は、装置内のみならず装置外にまでも達して各種の部品等を汚すおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑み、印字ヘッド内での気泡の発生を抑制してインク漏れを防止したインク充填方法及びインク充填機構を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明のインク充填方法は、インクが収容されたインク容器からインク供給チューブを通して印字ヘッドにインクを供給して充填するインク充填方法において、
(1)前記印字ヘッドにインクを供給するに先立って、前記インク供給チューブを閉じておき、前記印字ヘッド内を減圧し、続いて、前記インク供給チューブを開いて前記インク容器内のインクを前記印字ヘッドに供給することを特徴とするものである。
また、上記目的を達成するための本発明の他のインク充填方法は、インクが収容されたインク容器から印字ヘッドに供給されるインクが通るインク供給チューブと、前記印字ヘッドから前記インク容器に回帰されるインクが通るインク回帰チューブとを備えたインク充填機構における、前記インク容器から前記インク供給チューブを通して前記印字ヘッドにインクを供給して充填するインク充填方法において、
(2)前記インク容器から前記インク供給チューブを通して前記印字ヘッドにインクを供給するに先立って、前記インク供給チューブを閉じると共にインク回帰チューブを閉じて、
(3)この閉じられた途中部分よりも前記印字ヘッド側の部分及び前記印字ヘッド内を減圧し、続いて、
(4)前記インク供給チューブを開いて前記インク容器内のインクを前記印字ヘッドに供給することを特徴とするものである。
ここで、
(5)前記インク容器内は大気圧に保っておき、
(6)前記負圧と大気圧との圧力差によって、前記インク容器から前記印字ヘッドにインクを供給してもよい。
また、上記目的を達成するための本発明のインク充填機構は、インクが収容されたインク容器から印字ヘッドに供給されるインクが通るインク供給チューブと、前記印字ヘッドから前記インク容器に回帰されるインクが通るインク回帰チューブとを備えたインク充填機構において、
(7)印字ヘッド内を減圧するための真空ポンプと、
(8)一端部が前記真空ポンプに接続された真空ポンプ側チューブと、
(9)該真空ポンプ側チューブの他端部に接続された、流路を切り換える切換弁と、
(10)該切換弁に一端部が接続されると共に他端部が前記インク容器に接続されたインク容器側チューブと、
(11)該インク供給チューブを開閉するインク供給チューブ用弁とを備え、
(12)前記インク回帰チューブは、前記切換弁に一端部が接続されると共に他端部が前記印字ヘッドに接続されたものであることを特徴とするものである。
ここで、
(13)前記インク容器は、大気に連通する大気連通管を供えたものであってもよい。
本発明によれば、印字ヘッド内を減圧にし、インク供給チューブを開いてインク容器から印字ヘッドにインクを供給するので、インク容器内と印字ヘッド内の圧力差で印字ヘッドにインクを供給することとなる。従って、各種ポンプは停止したままで印字ヘッドにインクを供給できる。この結果、インクはポンプで攪拌されずに印字ヘッドに供給されるので、印字ヘッド内のインク中に発生する気泡は抑制される(少ない)。また、印字ヘッド内の減圧に伴ってインク供給チューブ内も減圧されて空気が排出されるので、インク充填の初期にインク供給チューブから印字ヘッドに送り込まれる空気が減少し、印字ヘッド内のインク中に発生する気泡は抑制される。
本発明は、インクジェット方式のプリンタに実現された。
図1と図2を参照して、本発明が適用されたプリンタを説明する。
図1は、本発明が適用されたインクジェット方式の画像形成装置の一例であるプリンタの概略構成を示す正面図である。図2は、図1のプリンタの概略構成を示す斜視図である。
プリンタ10には、記録紙などの記録媒体にインクを吐出して画像を形成する印字ヘッド12a,12b,12c,12d,12e,12fが搭載された画像形成ユニット(印字ヘッドユニット)20と、記録媒体を矢印A方向(記録媒体搬送方向)に搬送する搬送ユニット40とが備えられている。印字ヘッド12a,12b,12c,12d,12e,12fからはそれぞれ、ブラック、シアン、ライトシアン、マゼンタ、ライトマゼンタ、イエローのインクが吐出される。画像形成ユニット20は、各印字ヘッド12a〜12fをキャップ位置、印字位置、ワイプ位置に移動させるヘッド昇降モータ(図示せず)等を備えている。画像形成ユニット20は板状のエンジンベース30に固定されており、後述するようにエンジンベース30と共に上下動(昇降)する。
画像形成ユニット20が固定されているエンジンベース30は長方形状のものであり、その四隅はナット32に固定されている。これらナット32はねじ軸34に嵌め込まれており、ねじ軸34が回転することによりナット32は上下動する。4本のねじ軸34の下部にはスプロケット36が固定されており、これら4つのスプロケット36にはチェーン38が掛け渡されている。このチェーン38を駆動モータ(図示せず)で回転させることによってねじ軸34が同期して回転し、エンジンベース30と共に画像形成ユニット20が上下動する。
搬送ユニット40は、画像形成ユニット20の下方を、記録媒体を通過させる4本の搬送ベルト42を備えている。搬送ベルト42は、従動ローラ44,45,46とエンコーダローラ47、駆動ローラ48とに掛け渡されており、テンショナ49によって張力が与えられている。この搬送ベルト42は、駆動モータ41よって周回運動するタイミングベルト43が駆動ローラ48を回転させることによって、記録媒体搬送方向(矢印A方向)に周回運動するように構成されている。
また、プリンタ10には、画像形成ユニット20にインクを供給するインク供給ユニット50が備えられている。インク供給ユニット50には、印字ヘッド12a〜12f内の空気を吸引して印字ヘッド12a〜12f内を減圧する(真空に近い状態にまで減圧する)真空ポンプ54が備えられている。インク供給ユニット50の内部には、各印字ヘッド12a〜12fに供給するインクが貯められたサブタンク52a〜52fと、各サブタンク52a〜52fに供給されるインクが貯められたインクタンク53a等(図4参照)が配置されている。各インクタンクと各サブタンク52a〜52fとはインク容器側チューブ66a等(図4参照)で接続されており、各インクタンク53a等から各サブタンク52a〜52fにインクが供給される。インク供給ユニット50から画像形成ユニット20までは、インク供給チューブ60a〜60fとインク回帰チューブ62a〜62fを束ねて構成されたインク流路によって着脱自在に繋がれて(接続されて)いる。インク供給チューブ60a〜60fには、各サブタンク52a〜52fから各印字ヘッド12a〜12fに供給されるインクが通る。インク回帰チューブ62a〜62fには、各印字ヘッド12a〜12fから各サブタンク52a〜52fに回帰される(戻される)インクが通る。
また、プリンタ10の本体には、印字ヘッド12a,12b,12c,12d,12e,12fを密閉するノズル密閉ユニット70が装着されている。プリンタ10を新たに設置したときには、各インクタンクから各印字ヘッド12a〜12fにインクを充填する(インクの初期充填)作業が必要となる。この作業に当たっては、各印字ヘッド12a〜12fのフェイス面(正確には、インク吐出口)をノズル密閉ユニット70で密閉した状態で行う。
なお、画像形成ユニット20には、各印字ヘッド12a〜12fからのインク吐出状態を初期の吐出状態に回復させる回復ユニット22が組み込まれている。各印字ヘッド12a〜12fからのインク吐出状態を回復させる際には、
各印字ヘッド12a〜12fが一体となって上昇し、その下に、各回復ユニット22が横方向に移動して入り込み、各印字ヘッド12a〜12fの加圧、インクの吐出、フェイス面の拭き取り動作が行われる。
図3を参照して、インク供給ユニット50とノズル密閉ユニット70の接続関係の重要な点を説明する。
図3は、インク供給ユニットおよびノズル密閉ユニットを示す模式図である。
ノズル密閉ユニット70は、上記した各印字ヘッド12a,12b,12c,12d,12e,12fのインク吐出口をそれぞれ密閉する(塞ぐ)キャップ72a,72b,72c,72d,72e,72fを備えている。また、インク供給ユニット50に組み込まれた真空ポンプ54には、真空ポンプ側チューブ64a,64b,64c,64d,64e,64fの一端部が接続されている(つながれている)。この真空ポンプ側チューブ64a,64b,64c,64d,64e,64fの他端部は、流路を切り換える切換弁(三方弁)80a,80b,80c,80d,80e,80fに接続されている。切換弁80a,80b,80c,80d,80e,80fにはインク容器側チューブ66a,66b,66c,66d,66e,66fの一端部が接続されており、このインク容器側チューブ66a〜66fの他端部はサブタンク52a〜52fの上部空間に接続されている。また、切換弁80a〜80fにはインク回帰チューブ62a〜62fの一端部が接続されており、このインク回帰チューブ62a〜62fの他端部は印字ヘッド12a〜12fに接続されている。これら切換弁(三方弁)80a,80b,80c,80d,80e,80fを切り換えることによって、真空ポンプ側チューブ64a〜64fとインク回帰チューブ62a〜62fとを接続すると共に真空ポンプ側チューブ64a〜64fとインク容器側チューブ66a〜66fを非接続にするか、又は、真空ポンプ側チューブ64a〜64fとインク回帰チューブ62a〜62fとを非接続にすると共に真空ポンプ側チューブ64a〜64fとインク容器側チューブ66a〜66fを接続するかのいずれか一方の流路が選択される。なお、切換弁80a〜80fは、真空ポンプ側チューブ64a〜64fとインク回帰チューブ62a〜62fとを非接続にすると共に、真空ポンプ側チューブ64a〜64fとインク容器側チューブ66a〜66fとを非接続にするように切り換えることもできる。即ち、真空ポンプ側チューブ64a〜64fをいずれのチューブとも接続させないように切換弁80a〜80fを切り換えられる。
切換弁80a〜80fによって真空ポンプ側チューブ64a〜64fとインク回帰チューブ62a〜62fとを接続した場合は、真空ポンプ54と印字ヘッド12a〜12fが接続されることとなる。一方、切換弁80a〜80fを切り換えて、真空ポンプ側チューブ64a〜64fとインク容器側チューブ66a〜66fを接続した場合は、印字ヘッド12a〜12fはサブタンク52a〜52fに接続されるが、真空ポンプ54には接続されない。
インク供給チューブ60a〜60fには、このインク供給チューブ60a〜60fを開閉するインク供給チューブ用弁82a,82b,82c,82d,82e,82fが取り付けられている。このインク供給チューブ用弁82a〜82fは、インク供給チューブ60a〜60fのうちサブタンク52a〜52fに近い部分に取り付けられている。
各印字ヘッド12a〜12fのフェイス面12as(図4参照)等が各キャップ72a〜72fで塞がれる(密閉される)と共にインク供給チューブ用弁82a〜82fを閉じ、且つ、真空ポンプ側チューブ64a〜64fとインク回帰チューブ62a〜62fとが接続されるように切換弁80a〜80fを切り換えた状態で真空ポンプ54を稼動させることにより、各印字ヘッド12a〜12f内の空気、及び、インク供給チューブ60a〜60fのうちインク供給チューブ用弁82a〜82fよりも各印字ヘッド12a〜12f側の部分(印字ヘッド側部分)の空気が吸引されて排出される(排気される)。この結果、各印字ヘッド12a〜12fの内部から印字ヘッド側部分の内部までが真空近くまで減圧される。続いて、真空ポンプ側チューブ64a〜64fをインク回帰チューブ62a〜62f及びインク容器側チューブ66a〜66f双方に非接続にするように切換弁80a〜80fを切り換え(この切換えによって各印字ヘッド12a〜12f等の減圧状態は保たれる)、インク供給チューブ用弁82a〜82fを開いてサブタンク52a〜52fと印字ヘッド12a〜12fとをインク供給チューブ60a〜60fで接続させる。これにより、サブタンク52a〜52f内と印字ヘッド12a〜12f内の圧力差でサブタンク52a〜52fから印字ヘッド12a〜12fにインクが供給される。この場合、インク供給チューブ60a〜60fの内部のほとんどは減圧されて空気が存在していないので、印字ヘッド12a〜12f内に空気はほとんど送り込まれない(侵入しない)。
以上のように印字ヘッド12a〜12f内を減圧にし、インク供給チューブ60a〜60fを開いてサブタンク52a〜52fから印字ヘッド12a〜12fにインクを供給するので、サブタンク52a〜52f内と印字ヘッド12a〜12f内の圧力差で印字ヘッド12a〜12fにインクを供給することとなる。従って、各種ポンプは停止したままで印字ヘッド12a〜12fにインクを供給できる。この結果、インクはポンプで攪拌されずに印字ヘッド12a〜12fに供給されるので、印字ヘッド12a〜12f内のインク中に発生する気泡は抑制される(少ない)。また、印字ヘッド12a〜12f内の減圧に伴ってインク供給チューブ60a〜60f内も減圧されて空気が排出されるので、インク充填の初期にインク供給チューブ60a〜60fから印字ヘッド12a〜12fに送り込まれる空気が減少し、印字ヘッド12a〜12f内のインク中に発生する気泡は抑制され、キャップ72aからのインク漏れが防止される。
図4と図5を参照してインクの初期充填について説明する。
図4は、画像形成ユニットとインク供給ユニットのインク流路を示す模式図である。図5は、インクの初期充填の手順を示すフロー図である。これらの図では、図1から図3までに示す構成要素と同一の構成要素には同一の符号が付されている。図4では、印字ヘッド12aのインク流路を示すが、他の印字ヘッド12b〜12fについても同様のインク流路が形成されている。
インクの初期充填に際しては、先ず、画像形成ユニット20(図1参照)を搭載しているエンジンベース30(図1参照)のうち画像形成ユニット20の対向面にノズル密閉ユニット70を配置する。画像形成ユニット20に備えられているヘッド昇降モータ(図示せず)を駆動させて、各印字ヘッド12a〜12fを印字位置まで移動させる。この移動によって、ノズル密閉ユニット70の各キャップ72a〜72f(図3参照)が各印字ヘッド12a〜12fのフェイス面12as等を塞ぐこととなる。
印字ヘッド12aに供給されるインクが貯められたインクタンク53aを所定の収納部に収容することにより、図4に示すようにインク流路が形成される。この状態になったときに、図5に示すフローが起動する。先ず、サブタンク52aが満タンか否かを判定する(S501)。サブタンク52aには、図4に示すように、サブタンク52a内のインク液面を検知して満タンか否かを検出する液面検知センサ51a、ニアエンド(インク無し前)検知センサ51b、及びエンプティ(インク無し)検知センサ51cが備えられている。サブタンク52aでは常に満タンの状態を維持させるので、インク初期充填が行われる直前でも、液面検知センサ51a、ニアエンド検知センサ51b、エンプティセンサ51cで液面を検知している。
液面検知センサ51aがインク満タンを検知しない場合、大気開放弁55を開放して大気連通管56によってサブタンク52aを大気に連通させると共に供給弁ソレノイド94aをオンにして供給弁84aを開放する一方、吸引弁ソレノイド96aをオフにして供給弁84aを閉じ、吸引ポンプ100を駆動させる。この駆動によってインクタンク53aからサブタンク52aにインク(ブラックインク)が供給される。なお、ここでは、供給弁84aや供給弁84aなどは独立した部品により構成したが、一体型弁ユニット等を使用しても同じ効果が得られる。吸引ポンプ100を一定時間駆動させた後、サブタンク52aの液面検知センサ51aが満タンを検知し、この検知信号に基づいて吸引ポンプ100が停止してインク供給が完了する。
サブタンク52aへのインク供給(満タン)の完了後、インク供給チューブ用弁82aを閉じ、且つ、真空ポンプ側チューブ64aとインク回帰チューブ62aとが接続されて印字ヘッド12aと真空ポンプ54が接続されるように切換弁80aを切り換える(S502)。続いて、供給弁ソレノイド94aをオフにして供給弁84aを閉じ(S503)、吸引弁ソレノイド96aもオフにして吸引弁86aを閉じ(S504)、さらに、加圧弁ソレノイド92aもオフにしてインク供給チューブ用弁(加圧弁)82aも閉じる(S505)。この状態で真空ポンプ54を稼動させる(S506)。この駆動により、印字ヘッド12a内の空気、及び、インク供給チューブ60aのうちインク供給チューブ用弁82aよりも印字ヘッド12a側の部分(印字ヘッド側部分)の空気が吸引されて排出される。この結果、印字ヘッド12aの内部から印字ヘッド側部分の内部までが真空近くまで減圧される。このように印字ヘッド12a等の内部が減圧されるまで真空ポンプ54を所定時間駆動させた後、真空ポンプ54を停止し(S507)、真空ポンプ側チューブ64aをインク回帰チューブ62a及びインク容器側チューブ66a双方に非接続にするように切換弁80aを切り換え(この切換えによって印字ヘッド12a等の減圧状態は保たれる)、加圧弁ソレノイド92aをオンにしてインク供給チューブ60aを開放する(S508)。インク供給チューブ60aを開放することによりサブタンク52aと印字ヘッド12aが接続される(連通する)ので、サブタンク52a内と印字ヘッド12a内の圧力差でサブタンク52aから印字ヘッド12aにインクが供給される。この場合、加圧ポンプ102を使用せず、インク供給チューブ60aの内部のほとんどは減圧されて空気が存在していないので、印字ヘッド12a内に空気はほとんど送り込まれない(侵入しない)。従って、印字ヘッド12a内は気泡のほとんど無いインクで充填されることとなる。
インクの初期充填の際に、上記のように印字ヘッド12a内を負圧にしてインク供給チューブ用弁82aを開放した直後では、サブタンク52aから印字ヘッド12aにインクが速やかに供給されてサブタンク52a内のインクが減少する。このため、サブタンク52aのインク液面が低下して液面検知センサ51aは液面を検知できないことがある。そこで、液面検知センサ51aが液面を検知したか否かを判定し(S509)、液面検知センサ51aが液面を検知したときは、印字ヘッド12aにインクが十分に供給されておらずに印字ヘッド12a内に空気が残留していることとなるので、S505に戻って加圧弁ソレノイド92aを再びオフにしてインク供給チューブ用弁(加圧弁)82aを閉じると共に真空ポンプ側チューブ64aがインク回帰チューブ62aに接続されるように切換弁80aを切り換えて真空ポンプを駆動して(S506)印字ヘッド12a内を減圧する。
S509において液面検知センサ51aがインク液面を検知せず、ニアエンド検知センサ51bがインク液面を検知したとき(S510)は、印字ヘッド12aにインクが十分に供給された(インク充填が完了した)と判定し、プリンタ10(図1参照)に備えられている操作パネル(図示せず)に「充填作業終了」を表示し、供給弁ソレノイド94aをオンにして供給弁84aを開く(S511)と共に吸引弁ソレノイド96aをオフにして吸引弁86aを閉じ、インクタンク53aとサブタンク52aを接続して(連通して)(S512)、液面検知センサ51aがインク液面を検知するまで吸引ポンプ100を駆動してサブタンク52aをインクで満タンにする(S513)。
サブタンク52aを満タンにした後、吸引ポンプ100を停止し、供給弁ソレノイド94aをオフにして供給弁84aを閉じると共に吸引弁ソレノイド96aをオンにして吸引弁86aを開いて加圧ポンプ102を駆動させ、印字ヘッド12aとサブタンク52aの間でインクを循環させる。これにより、印字ヘッド12a、インク供給チューブ60a、インク回帰チューブ62a、インク容器側チューブ66a、インクタンクチューブ68a、キャップチューブ69aなどのインク流路内はインクで満たされる状態になり、インク初期充填は終了する。このようにしてインク初期充填が終了した後、画像形成ユニット20(図1参照)のワイパーブレード(図示せず)によって、印字ヘッド12aのフェイス面12asが払拭され、画像形成ユニット20のキャップ72aがフェイス面12asを密閉することにより初期設置動作の全ては終了となる。これらの動作が終了した後、ノズル密閉ユニット70をプリンタ10本体のエンジンベース30から取り外して所定位置に戻す。
上記したように、インク供給ユニット50を用いてインクの初期充填を実施するに当たって、印字ヘッド12a内にインクが充填されるまでは、吸引ポンプ100及び加圧ポンプ102は停止したままである。インク供給チューブ60a、インク回帰チューブ62a、インク容器側チューブ66aなどのインク流路内にインクが満たされている状態では、吸引ポンプ100及び加圧ポンプ102を駆動させてもインクに空気が混入されることはない。このため、ポンプによるインクと空気の攪拌に起因する気泡がインク中に発生しない。この結果、キャップ72aからのインク漏れや、インクに混入した気泡に起因する画像不良や印字ヘッドの故障を防止できる。
本発明が適用されたインクジェット方式の画像形成装置の一例であるプリンタの概略構成を示す正面図である。 図1のプリンタの概略構成を示す斜視図である。 インク供給ユニットおよびノズル密閉ユニットを示す模式図である。 画像形成ユニットとインク供給ユニットのインク流路を示す模式図である。 インクの初期充填の手順を示すフロー図である。
符号の説明
10 プリンタ
12a〜12f 印字ヘッド
50 インク供給ユニット
52a〜52f サブタンク
54 真空ポンプ
60a〜60f インク供給チューブ
62a〜62f インク回帰チューブ
80a〜80f 切換弁
100 吸引ポンプ
102 加圧ポンプ

Claims (5)

  1. インクが収容されたインク容器からインク供給チューブを通して印字ヘッドにインクを供給して充填するインク充填方法において、
    前記印字ヘッドにインクを供給するに先立って、前記インク供給チューブを閉じておき、前記印字ヘッド内を減圧し、続いて、前記インク供給チューブを開いて前記インク容器内のインクを前記印字ヘッドに供給することを特徴とするインク充填方法。
  2. インクが収容されたインク容器から印字ヘッドに供給されるインクが通るインク供給チューブと、前記印字ヘッドから前記インク容器に回帰されるインクが通るインク回帰チューブとを備えたインク充填機構における、前記インク容器から前記インク供給チューブを通して前記印字ヘッドにインクを供給して充填するインク充填方法において、
    前記インク容器から前記インク供給チューブを通して前記印字ヘッドにインクを供給するに先立って、前記インク供給チューブを閉じると共にインク回帰チューブを閉じて、この閉じられた途中部分よりも前記印字ヘッド側の部分及び前記印字ヘッド内を減圧し、続いて、前記インク供給チューブを開いて前記インク容器内のインクを前記印字ヘッドに供給することを特徴とするインク充填方法。
  3. 前記インク容器内は大気圧に保っておき、
    前記負圧と大気圧との圧力差によって、前記インク容器から前記印字ヘッドにインクを供給することを特徴とする請求項1又は2に記載のインク充填方法。
  4. インクが収容されたインク容器から印字ヘッドに供給されるインクが通るインク供給チューブと、前記印字ヘッドから前記インク容器に回帰されるインクが通るインク回帰チューブとを備えたインク充填機構において、
    印字ヘッド内を減圧するための真空ポンプと、
    一端部が前記真空ポンプに接続された真空ポンプ側チューブと、
    該真空ポンプ側チューブの他端部に接続された、流路を切り換える切換弁と、
    該切換弁に一端部が接続されると共に他端部が前記インク容器に接続されたインク容器側チューブと、
    該インク供給チューブを開閉するインク供給チューブ用弁とを備え、
    前記インク回帰チューブは、前記切換弁に一端部が接続されると共に他端部が前記印字ヘッドに接続されたものであることを特徴とするインク充填機構。
  5. 前記インク容器は、大気に連通する大気連通管を供えたものであることを特徴とする請求項4に記載のインク充填機構。
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