JP2007007898A - 樹脂製品の成形方法及びその成形方法に用いられる成形装置 - Google Patents

樹脂製品の成形方法及びその成形方法に用いられる成形装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 表皮材の端末が基材の外周部を巻き込むように形成されたドアトリムを得る場合に、中間成形品を脱型することなく表皮材の余剰部分を切除できるようにして、コストを低減する。
【解決手段】 上型12及び下型13を型開き状態にする。上型12と下型13との間に表皮材を配置する。上型12及び下型13を型閉じするとともに、下型13の成形面18に形成した樹脂供給口19から溶融樹脂を供給する。表皮材の外周側に当接するスライドブロック30を上型12に設ける。スライドブロック30を上型12の内側へ向けて移動させることにより表皮材に巻き込み部を形成する。樹脂供給口19から供給された樹脂材を固化させて基材の表面に表皮材が一体成形された中間成形品を得る。この中間成形品の表皮材の余剰部分をスライドブロック30の切除刃により切除する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、樹脂製の基材の表面に表皮材を一体成形してなる樹脂製品を成形する成形方法及びその成形方法に用いられる成形装置に関する。
従来より、樹脂製の基材の表面に表皮材を一体成形してなる樹脂製品として、自動車の内装材であるドアトリムが知られている(例えば、特許文献1参照)。このドアトリムの表皮材の端末は、基材の外周部を表面から裏面に巻き込むように形成されて巻き込み部を構成している。このように表皮材の端末で巻き込み部を構成することで、表皮材の端末を目立たなく処理することができて、見栄えの良好なドアトリムを得ることができる。
上記特許文献1には、上記ドアトリムを成形するための成形装置が開示されている。この成形装置は、上型及び下型と、これら上型及び下型の間で表皮材を保持する表皮材保持部材とを備えている。上型の成形面の周囲には、上記表皮材保持部材に保持された表皮材の外周側表面に当接するプレート状の当接部材と、該当接部材を成形面の内外方向に移動させるシリンダーとが設けられている。このように構成された成形装置を用いて樹脂製品を成形する際には、まず、表皮材を上型と下型との間に配置して表皮材保持部材に保持させた後、これら上型及び下型を型閉じするとともに、下型の成形面に開口する樹脂吐出口から溶融状態の樹脂材を供給する。このときに、上記シリンダーにより当接部材を下型の成形面に接近する方向に移動させる。こうすると、当接部材により、表皮材外周側が、成形面で成形される基材の外周部を巻き込むように形成される。一方、上記樹脂吐出口から供給された樹脂材は、上型及び下型の成形面により成形されて固化することで基材となる。これにより、基材の表面に表皮材が一体成形された中間成形品が得られる。また、このとき表皮材の巻き込み部が基材の外周部を巻き込んだ状態となる。そして、上記中間成形品を上型及び下型から脱型した後、表皮材の巻き込み部よりも外側の余剰部分を切除することで、ドアトリムが得られる。
特開平6−270179号公報
しかしながら、特許文献1の成形装置では、上型及び下型で成形した中間成形品を脱型してから表皮材の余剰部分を切除するようにしている。従って、表皮材の余剰部分を切除する切除作業に加えて、中間成形品を脱型して切除作業を行う場所まで移送する移送作業が必要になるので、製造工数が増加してコストの高騰を招く。さらに、中間成形品の表皮材の余剰部分を切除する際には、切除作業を行うためのスペースを工場内に確保しなければならないので、その分、工場を大きくしなければならず、このことによってもコストの高騰を招く。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、基材の表面に一体成形された表皮材の端末が基材の外周部を巻き込むように形成されてなる樹脂製品を得る場合に、基材と表皮材とが一体化した中間成形品を成形する際に同一工程内で、表皮材の余剰部分を切除できるようにして、製造工数を削減するとともに、工場内で表皮材の余剰部分を切除するためのスペースを不要にして、コストを低減することにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明では、樹脂製品の成形方法の発明として、表皮材の外周部を、当接部材により基材の外周部を巻き込むように形成した後、該当接部材と成形型との間で表皮材切断部により表皮材の余剰部分を切除するようにした。
具体的には、樹脂製の基材の表面に表皮材が一体成形され、該表皮材の端末が上記基材の外周部を表面から裏面へ巻き込むように形成されて巻き込み部とされた樹脂製品の成形方法を対象とする。
そして、第1成形型に設けられた第1成形面と第2成形型に設けられた第2成形面との間に、上記表皮材を該表皮材の裏面が第2成形面と対向するように配置して保持する表皮材保持工程と、上記表皮材保持工程の後に、上記第1成形型及び第2成形型を型閉じするとともに、上記第2成形面に開口する樹脂吐出口から溶融状態の樹脂材を供給する樹脂供給工程と、上記樹脂供給工程で供給された樹脂材が上記第2成形面の外周部に達するまでに、上記表皮材の外周側表面に当接部材を当接させ、該当接部材を上記第2成形面の外周部へ向けて移動させることにより、該表皮材の外周側を、上記第1成形面及び第2成形面で形成される基材の外周部を巻き込むように形成する巻き込み工程と、上記巻き込み工程の後に、上記当接部材と第2成形型との間で表皮材切断部により上記表皮材の巻き込み部よりも外側の余剰部分を切除する切除工程とを備える構成とする。
この構成によれば、樹脂供給工程において樹脂吐出口から供給された溶融状態の樹脂材は、この樹脂供給工程に先立つ表皮材保持工程で保持された表皮材の裏面と第2成形面との間で該第2成形面を外周側へ向かって流れて広がる。この第2成形面を流れる樹脂材が該第2成形面の外周部に達するまでに、当接部材を第2成形面の外周部へ向けて移動させる。この当接部材を移動させることにより、表皮材の外周側が、第1成形面及び第2成形面で成形される基材の外周部を巻き込むように形成されて、第1成形面と第2成形面との間から樹脂材が洩れるのを回避することが可能になる。これにより、樹脂材は、第2成形面の外周部に達しても第1成形面と第2成形面との間から洩れることはなく、該第1成形面及び第2成形面により成形されて固化し基材となる。この樹脂材が基材となる過程で該樹脂材が表皮材と一体化するとともに、表皮材の巻き込み部が基材の外周部を巻き込んだ状態で形成され、基材の表面に表皮材が一体成形された中間成形品が得られる。この中間成形品には、上記表皮材保持工程で保持されていた表皮材の巻き込み部よりも外側が余剰部分として残っている。この表皮材の余剰部分は、当接部材と第2成形型との間で表皮切除部により切除されるので、中間成形品を第1成形型及び第2成形型から脱型することなく、樹脂製品を得ることが可能になる。
請求項2の発明では、樹脂製品の成形装置の発明として、表皮材の外周部に当接する当接部材を当接部材移動手段により移動させることにより、表皮材の外周側を、基材の外周部を巻き込むように形成し、この当接部材と成形型との少なくとも一方に設けた表皮材切断部により表皮材の余剰部分を切除するようにした。
具体的には、樹脂製の基材の表面に表皮材が一体成形され、該表皮材の端末が上記基材の外周部を表面から裏面へ巻き込むように形成されて巻き込み部とされた樹脂製品の成形装置を対象とする。
そして、上記基材の表面側を成形する第1成形面が設けられた第1成形型と、上記基材の裏面側を成形する第2成形面及び該第2成形面に開口する樹脂吐出口が設けられた第2成形型と、上記表皮材を上記第1成形面と上記第2成形面との間で保持する表皮材保持部材と、上記第1成形型に設けられ、上記表皮保持部材に保持された表皮材の外周側表面に当接する当接部材と、上記第1成形型に設けられ、上記当接部材を上記第2成形面の外周部に接近する方向に移動させることにより、上記表皮材の外周側を、上記第1成形面及び第2成形面で形成される基材の外周部を巻き込むように形成する当接部材移動手段と、上記当接部材と第2成形型との少なくとも一方に上記表皮材の外周側に対向するように設けられ、上記表皮材の巻き込み部よりも外側の余剰部分を切除する表皮材切断部とを備えている構成とする。
この構成によれば、表皮材を表皮材保持部材に保持した状態で、第1成形型及び第2成形型を型閉じするとともに、第2成形面の樹脂吐出口から溶融状態の樹脂材を供給すると、この樹脂材は、表皮材の裏面と第2成形面との間で該第2成形面を外周側へ向かって流れて広がる。この第2成形面を流れる樹脂材が該第2成形面の外周部に達するまでに、当接部材移動手段により当接部材を第2成形面の外周部へ向けて移動させると、表皮材の外周側が基材の外周部を巻き込むように形成されて、第1成形面と第2成形面との間から樹脂材が洩れるのを回避することが可能になる。そして、上記樹脂材は第1成形面及び第2成形面により成形されて固化するとともに、表皮材の巻き込み部が基材の外周部を巻き込んだ状態で形成される。これにより、基材の表面に表皮材が一体成形された中間成形品を得ることが可能になる。この中間成形品には、上記表皮材保持部材に保持されていた表皮材の巻き込み部よりも外側が余剰部分として残っている。この表皮材の余剰部分を、表皮材切断部により切除することで樹脂製品が得られる。この表皮材切断部は、当接部材と第2成形型との少なくとも一方に表皮材と対向するように設けられているので、表皮材の余剰部分を切除する際に、中間成形品を第1成形型及び第2成形型から脱型しなくてもよい。
請求項3の発明では、請求項2の発明において、表皮材切断部は、当接部材から表皮材へ向けて突出する切断刃で構成されているものとする。
この構成によれば、当接部材を当接部材移動手段により移動させて切断刃を表皮材に圧接することにより、表皮材の余剰部分を切除することが可能になる。
請求項4の発明では、請求項2の発明において、表皮材切断部は、電流を流すことにより発熱する発熱体で構成されている構成とする。
この構成によれば、発熱体を表皮材に接触、又は近接させた状態で該発熱体に電流を流して該発熱体の温度を表皮材の溶融温度以上にすると、この発熱体の熱により表皮材を溶融させて切断することが可能になる。
請求項1の発明によれば、表皮材の外周側を当接部材により基材の外周部を巻き込むように形成して、表皮材と基材とが一体化した中間成形品を得ることができる。そして、この中間成形品を第1成形型及び第2成形型から脱型することなく、該中間成形品の表皮材の余剰部分を当接部材と第2成形型との間で表皮材切断部により切除することができる。これにより、表皮材の端末が基材の外周部を巻き込むように形成されてなる樹脂製品の製造工数を削減することができるとともに、該樹脂製品を成形する工場内で表皮材の余剰部分を切除するためのスペースを不要にすることができて、コストを低減することができる。
請求項2の発明によれば、表皮材の表面に当接する当接部材を当接部材移動手段により移動させることで、表皮材の外周側を基材の外周部を巻き込むように形成して、表皮材と基材とが一体化した中間成形品を得ることができる。そして、この中間成形品を第1成形型及び第2成形型から脱型することなく、該中間成形品の表皮材の余剰部分を表皮材切断部により切除することができる。これにより、請求項1の発明と同様にコストを低減することができる。
請求項3の発明によれば、当接部材から表皮材へ向けて突出する切断刃で表皮材切断部を構成したので、当接部材を当接部材移動手段により移動させるだけで表皮材の余剰部分を切除することができて、成形装置の構造をシンプルにすることができる。
請求項4の発明によれば、電流を流すことにより発熱する発熱体で表皮材を切断するようにしたので、例えば、繊維からなる表皮材のように切除刃では繊維の一部に切り残しが生じる虞れがある場合に、表皮材を溶融させて確実に切断することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
(実施形態1)
図1及び図2は、本発明の実施形態1に係る樹脂製品の成形装置1を示すものである。この成形装置1は、樹脂製品としての自動車用ドアトリム2(図10にその一部を示す)を成形する際に用いられるものである。この実施形態の説明では、成形装置1の構造を説明する前に、上記ドアトリム2の構造について説明する。該ドアトリム2は、パネル状の基材3と、該基材3の表面側である車室内側に一体成形された表皮材4とで構成されている。上記基材3は、ドア(図示せず)の車室内側に沿って延びる本体部3aと、該本体部3aの周縁から車室外側へ突出する周壁部3bとを備えており、これら本体部3aと周壁部3bとは一体成形されている。上記表皮材4は、基材3のコーナー部を覆うように設けられており、基材3の本体部3aから周壁部3bの突出方向先端部に亘って延びるように形成されている。この表皮材4の端末は、基材3の周壁部3bを該基材3の表面から端部を巻き込むように形成されており、巻き込み部4aを形成している。
上記基材3は、例えば、ポリプロピレン等の樹脂材を成形してなるものである。また、上記表皮材4は、例えば、塩化ビニルシート等の樹脂製の軟質シートを切断してなるものである。尚、表皮材4は、例えば、軟質シートの裏面にポリエチレンフォーム等を接着した多層構造のシートや布材等で構成してもよい。
次に、上記成形装置1の構造について説明する。この成形装置1は、図1及び図2に示すように、成形型10と、上記基材3を構成する溶融樹脂を射出する射出機11とを備えている。成形型10は、第1成形型としての上型12と、第2成形型としての下型13とを備えている。下型13は固定盤14に固定されている。上型12は、型移動装置(図示せず)により上下方向に移動して下型13に接離するようになっている。この型移動装置により、上型12及び下型13が型開き状態と型閉じ状態とに切り替えられるようになっている。また、成形型10には、上型12及び下型13が型閉じ状態とされたときにこれら上型12及び下型13を型締めする型締め機構(図示せず)が設けられている。
上記上型12の下面には、ドアトリム2の表面側を成形する第1成形面としての上側成形面17が形成され、下型13の上面には、ドアトリム2の裏面側を成形する第2成形面としての下側成形面18が形成されている。上型12及び下型13を型閉じ状態にしたときに、上記上側成形面17と下側成形面18とでキャビティSが形成されるようになっている。
上記下側成形面18は、全体として上方へ膨出するように形成されており、基材3の本体部3aを成形する中央面部18aと、基材3の周壁部3bを成形する側面部18bとで構成されている。上側成形面17も同様に、基材3の本体部3aを成形する中央面部17aと、基材3の周壁部3bを成形する側面部17bとで構成されている。
下型13には、成形時に表皮材4を保持しておくための表皮材保持部材20が設けられている。この表皮材保持部材20は、平面視で下側成形面18を囲む枠状をなしている。該表皮材保持部材20の上面には、表皮材4を引っ掛けてずれないようしておくための複数のピン(図示せず)が設けられている。また、下型13の下側成形面18よりも外側には、上記表皮材保持部材20を支持するための支持棒21が設けられている。この支持棒21は上下方向に延びており、その上端部には上記表皮材保持部材20が固定されている。支持棒21の下側は下型13に挿入された状態で上下方向に往復動可能に支持されている。この支持棒21は、図示しない付勢手段により上方に付勢されていて、図2に示すように、上型12及び下型13を型開きすると、表皮材保持部材20が下側成形面18よりも上方に位置し、一方、図1に示すように型閉じすると、表皮材保持部材20が上型12によって下方に押されて移動し、該上型12の移動を阻害しないようになっている。
上記下型13には、基材3を構成する溶融樹脂が通る樹脂通路22が形成されている。この樹脂通路22はいわゆるホットランナーで構成されている。樹脂通路22の上流端は下型13の側面に開口しており、また、樹脂通路22の下流端は、下側成形面18の中央面部18aの略中央部に開口する樹脂吐出口19に接続されている。樹脂通路22の上流端には、上記射出機11の射出ノズル23が接続されている。この射出機11は、従来より樹脂材の成形を行う際に用いられているものであり、シリンダー24と、該シリンダー24に挿入されて駆動装置(図示せず)により回転駆動されるスクリュー25と、シリンダー24内に樹脂材を導入するホッパー26とを備えている。
上記上型12の下面には、上記上側成形面17の中央面部17aを囲む環状の突条部28が下方に突出するように形成されている。この突条部28の内周面が上側成形面17の側面部17bである。また、上型12の下部には、当接部材としてのスライドブロック30と、該スライドブロック30を移動させる流体圧シリンダー31とが設けられている。スライドブロック30は、図3及び図4に示すように、上側成形面17における基材3のコーナー部に対応する箇所で複数に分割されて、該上側成形面17の側面部17bを囲むように配置されている。各スライドブロック30は、図5(a)に示すように、上記成形型10を構成する材料と同じ金属材料で構成されており、大略直方体状の基部32と、該基部32の下側から上側成形面17の内側へ向けて突出する厚肉板状の突出部33とを備えている。基部32の突出部33と反対側には、上記流体圧シリンダー31のロッド31a先端部が嵌合する嵌合部34が設けられている。この嵌合部34にロッド31a先端部が嵌合して該ロッド31aとスライドブロック30とが連結されるようになっている。上記基部32の突出部33側の面は、図6に示すように、上記突条部28の外周面と対向している。
スライドブロック30の突出部33の上面は、上記突条部28の下端面に摺接するようになっている。また、図5に示すように、突出部33の先端面33aの上半部は略鉛直に延び、下半部は下側へ行くほど基部32側に位置するように傾斜している。突出部33の先端面33aの上半部には、図5(b)に拡大して示すように、後述する成形時に表皮材4の余剰部分を切除するための表皮材切断部としての切断刃35(図5にのみ示す)が突設されている。切断刃35の断面形状は略三角形とされている。
上記各流体圧シリンダー31は、図3及び図4に示すように、ロッド31aの伸縮方向が上側成形面17の内外方向を指向するように配置されて上型12の側面に固定されている。これら流体圧シリンダー31は図示しない制御装置により別々に制御されるようになっている。各流体圧シリンダー31が図3に示すようにロッド31aを縮めると、スライドブロック30は、上側成形面17の外側へ向かって移動して外端位置となり、一方、図4に示すようにロッド31aを伸ばすと、スライドブロック30は、上側成形面17の内側へ向かって移動して内端位置となる。上記スライドブロック30が外端位置と内端位置との間で移動する際には、上記突出部33の上面が突条部28の下端面と摺接するようになっている。
上記スライドブロック30が外端位置にあるときには、図2にも示すように、突出部33の先端面33aが突条部28の内面、即ち上側成形面17の側面部17bと略同一面上に位置するようになっている。また、スライドブロック30が内端位置にあるときには、先端面33aが側面部17bよりも内側に位置するようになっている。上記スライドブロック30の内端位置は、図9に示すように、基部32の突出部33側の面が上記突条部28の外周面に当接することで決まるようになっている。つまり、突条部28がスライドブロック30のストッパーとなっている。
この図9に示すように、上記上型12及び下型13が型閉じ状態とされていて、かつ、スライドブロック30が内端位置にあるときには、突出部33の切断刃35が下側成形面18の側面部18b(図5(b)に仮想線で示す)に当接するようになっている。また、上記のようなスライドブロック30の移動を許容するために、図3に示すように、スライドブロック30が外端位置にあるときには、隣り合うスライドブロック30同士の間に隙間が形成されるようになっている。
次に、上記のように構成された成形装置1を用いてドアトリム2を成形する要領について説明する。まず、図6に示すように、上型12及び下型13を型開き状態にするとともに、スライドブロック30を外端位置にしておく。このとき、表皮材保持部材20は、下側成形面18よりも上方に位置している。該表皮材保持部材20の上面に、表皮材4を該表皮材4の裏面が下に向くように配置して、該表皮材4の外周部を表皮材保持部材20のピンに突き刺して保持する。この表皮材4を保持する際には、該表皮材4を張った状態にしておく。この工程が、表皮材4を該表皮材4の裏面が下側成形面18と対向するように配置して保持する表皮材保持工程である。
そして、上型12を型移動装置により下降させる。この上型12が下降すると、図7に示すように、該上型12のスライドブロック30下面が、表皮材4の表面である上面に当接する。上型12がさらに下降すると、表皮材保持部材20が表皮材4を介してスライドブロック30により下方に押されて移動する。
上記上型12を下降させ始めるのと略同期して上記射出機11により溶融状態の樹脂材の射出を開始する。この射出機11から射出された溶融樹脂は、樹脂通路22を通って下側成形面18の樹脂吐出口19から供給される。その後、上型12が下降端位置まで下降すると、該上型12及び下型13が型閉じ状態となって型締め機構により型締めされて、図1にも示すように、上側成形面17と下側成形面18との間にキャビティSが形成される。この型閉じ状態とされるまでに溶融樹脂が所期の量供給されており、型締め時には溶融樹脂の供給が停止している。上記樹脂吐出口19から供給された溶融樹脂は、表皮材4の裏面と下側成形面18との間で該下側成形面18を外周側へ向かって流れて広がる。この工程が、下側成形面18に形成された樹脂吐出口19から溶融状態の樹脂材を供給する樹脂供給工程である。
上記上型12が下降し始めて所定時間経過後、型閉じ状態となる直前に、図8に示すように、スライドブロック30を上側成形面17の内側へ向けて移動させる。このように型閉じ状態となる直前にスライドブロック30を移動させることで、下型12の下降途中で、スライドブロック30の切断刃35が表皮材4の表面に強く接触しないようにすることが可能になり、表皮材4の表面に切断刃35による傷が付きにくくなる。
上記スライドブロック30を上側成形面17の内側に移動させると、該スライドブロック30の先端面33aが表皮材4の外周側表面に当接し、該表皮材4の外周側が上側成形面17の内側へ向けて押される。これにより、表皮材4の外周側が、上側成形面17及び下側成形面18で形成される基材3の周壁部3bを巻き込むような形状になるとともに、下側成形面18の側面部18bに当接する。この工程が、表皮材4の外周側を、上側成形面17及び下側成形面18で形成される基材3の外周部を巻き込むように形成する巻き込み工程である。
上記スライドブロック30を上側成形面17の内側に移動させることにより、上側成形面17と下側成形面18との間から溶融樹脂が洩れるのを回避することが可能になる。上記スライドブロック30を上側成形面17の内側に移動させるタイミングは、樹脂吐出口19から供給された溶融樹脂が下側成形面18の外周部に達するまでに表皮材4を下側成形面18に当接させることができるタイミングであればよい。
また、上記スライドブロック30を上側成形面17の内側へ移動させることにより、隣り合うスライドブロック30同士が接近していき、図4に示すように、内端位置となったときに互いに接触する。このスライドブロック30同士が接近していくときに、上記表皮材4が張った状態で表皮材保持部材20に保持されているので、隣り合うスライドブロック30の間に表皮材4が挟まれるようになることはなく、成形後のドアトリム2の表皮材4にシワが残るのが抑制される。
上記キャビティS内の溶融樹脂は、図8に示すように、上側成形面17及び下側成形面18により成形されて固化し基材3となる。この溶融樹脂が基材3となる過程で該溶融樹脂が表皮材4と一体化するとともに、表皮材4の巻き込み部4aが基材3の周壁部3bを巻き込んだ状態で形成され、基材3の表面に表皮材4が一体成形された中間成形品Yが得られる。
上記溶融樹脂が固化する過程で、図9に示すように、スライドブロック30を上側成形面17の内側へさらに移動させると、切断刃35が表皮材4の切断箇所に圧接して該切断箇所が切断される。これにより、表皮材4の巻き込み部4aよりも外側の余剰部分が切除される。この工程が、スライドブロック30と下型13との間で切断刃35により上記表皮材4の余剰部分を切除する切除工程である。
そして、図10に示すように、上型12及び下型13を型開き状態とした後、上記中間成形品Yを上型12及び下型13から脱型すると、ドアトリム2が得られる。
したがって、この実施形態によれば、表皮材4の外周側を、スライドブロック30により基材3の周壁部3bを巻き込むように形成して表皮材4と基材3とが一体化した中間成形品Yを得ることができる。そして、この中間成形品Yを上型12及び下型13から脱型することなく、該中間成形品Yの表皮材4の余剰部分をスライドブロック30と下型13との間で切断刃35により切除することができる。これにより、ドアトリム2の製造工数を削減することができるとともに、該ドアトリム2を成形する工場内で表皮材4の余剰部分を切除するためのスペースを不要にすることができて、コストを低減することができる。
また、スライドブロック30の先端面33aから表皮材4へ向けて突出する切断刃35で表皮材4の余剰部分を切除するようにしたので、スライドブロック30を移動させるだけで表皮材4の余剰部分を切除することができて、成形装置1の構造をシンプルにすることができる。
尚、表皮材4の余剰部分を切除するタイミングは、流体圧シリンダー31の作動タイミングで設定することができ、溶融樹脂が完全に固化した状態で切除するようにしてもよいし、溶融樹脂が完全に固化する前に切除するようにしてもよい。溶融樹脂が完全に固化する前に切除する場合には、表皮材4を切除した後にもスライドブロック30を内端位置で保持しておくことで、溶融樹脂が上側成形面17と下側成形面18との間から洩れるのを防止することができる。
(実施形態2)
図11は、本発明の実施形態2に係る成形装置1の上型12を示すものである。この実施形態2の成形装置1は、表皮材4の余剰部分を熱で切除するための発熱体50を備えている点で実施形態1のものとは異なり、他の部分は同じであるため、以下、実施形態1と同じ部分には同じ符号を付し、異なる部分を詳細に説明する。
すなわち、スライドブロック30は、実施形態1と同様に、流体圧シリンダー31により移動するようになっている。各スライドブロック30には、切断刃が省略され電流を流すことで発熱する発熱体50が設けられている。各発熱体50には、上型12に取り付けられた直流電源装置51が接続されている。
上記発熱体50は、例えばニクロム等からなる薄板材を成形してなるものであり、図12にも示すように、スライドブロック30の突出部33の先端面33aに沿って延びるカット部50aと、該カット部50aの両端部からスライドブロック30の基部32側へ延びる一対の接続部50bとで構成されている。カット部50aは、平面視で接続部50bよりも細く形成されている。
上記突出部33の上面における先端側には、上記発熱体50のカット部50aを配置するための段差部52が形成されている。図13に拡大して示すように、カット部50aの下面には、例えばマイカ等からなる板状の下側絶縁部材53が配置され、この下側絶縁部材53の下面には、例えばベークライト等からなる板状の断熱部材54が配置されている。また、カット部50aの上面には、板状の上側絶縁部材55が配置されている。この上側絶縁部材55は、上記スライドブロック30を構成する材料と同じ金属材料の外面にアルミナを溶射してなるものである。上記上側絶縁部材55、下側絶縁部材53及び断熱部材54にはネジ56が挿通する貫通孔57が形成されており、このネジ56により、上記上側絶縁部材55、下側絶縁部材53及び断熱部材54がスライドブロック30に締結され、この締結力によりカット部50aが固定されるようになっている。
尚、上側絶縁部材55及び下側絶縁部材53は、上記したものに限られず、カット部50aを絶縁できる部材で構成することができる。また、断熱部材54は、ベークライトに限られず、金属部材よりも熱伝達率が低い部材で構成することができる。
上記一対の接続部50bは、スライドブロック30の側面に形成された溝内に挿入された状態で固定されている。この接続部50bが挿入される溝の内面と接続部50bの外面との少なくとも一方は、絶縁材で覆われている。
上記接続部50bのカット部50aと反対側の端部は、スライドブロック30からそれぞれ突出している。上記直流電源装置51の+極側の出力端子及び−極側の出力端子は、上記接続部50bのスライドブロック30から突出した部分に配線51aを介してそれぞれ接続されている。各直流電源装置51の出力端子は、図11に示すように、隣り合うスライドブロック30の隣接する接続部50bが同じ極となるように接続されている。これにより、スライドブロック30を内端位置まで移動させて隣り合うスライドブロック30の接続部50bが接触しても電気的な不具合が起こらないようになっている。
また、上記直流電源装置51は、図示しない制御装置により別々に制御されるようになっており、各スライドブロック30の発熱体50に流れる電流値を独立して設定して発熱体50の発熱量を任意に調整することができるようになっている。これにより、上記スライドブロック30間で発熱体50の温度がばらつくのを抑制することが可能になる。
上記カット部50aは、スライドブロック30の先端面33aから僅かに突出しており、スライドブロック30が内端位置とされたときに表皮材4に確実に接触するようになっている。また、このカット部50aを接続部50bよりも細く形成してカット部50aの抵抗値を比較的大きくしているので、該カット部50aの発熱量が接続部50bの発熱量よりも大きい。このカット部50aの発熱量は、該カット部50aの温度が表皮材4の溶融温度以上となるように設定されている。
次に、実施形態2の成形装置1を用いてドアトリム2を成形する要領について説明する。樹脂吐出口19から供給された樹脂材を表皮材4と一体成形するまでは、上記実施形態1の成形装置1を用いた場合と同じである。スライドブロック30を内端位置にするとカット部50aが表皮材4に接触し、その状態で、直流電源装置51により発熱体50に電流を流すと、カット部50aの温度が表皮材4の溶融温度以上となる。このカット部50aにより表皮材4の切断箇所が加熱溶融されて切断される。尚、発熱体50に電流を流すタイミングは、溶融樹脂が完全が固化した後でもよいし、完全に固化する前でもよい。
したがって、この実施形態2によれば、実施形態1と同様に、ドアトリム2の製造工数を削減することができるとともに、該ドアトリム2を成形する工場内で表皮材4の余剰部分を切除するためのスペースを不要にすることができて、コストを低減することができる。
また、この実施形態2では、熱により表皮材4を切断するようにしたので、例えば、繊維からなる表皮材のように切除刃では繊維の一部に切り残しが生じる虞れがある場合に、表皮材4の切断箇所を溶融させて確実に切断することができる。
また、図14に示す変形例のように、スライドブロック30の突出部33の先端面33aに溝58を形成するようにしてもよい。この溝58は、固定部材55、マイカ53及びベークライト54の一部を切除して形成されており、カット部50aは溝58内から突出しないように配置されている。このようにカット部50aを溝58内に配置することにより、下型13を下降させるときにカット部50aが表皮材4の表面に強く摺接するのが回避される。これにより、カット部50aの変形を抑制することができて、表皮材4を狙い通りに切断することができる。
また、図示しないが、例えば、スライドブロック30の先端面33aにアルミナを溶射して絶縁層を形成し、この絶縁層の表面にニクロムを線状に溶射し、このニクロムにより発熱体を構成してもよい。このように溶射により発熱体を構成する場合には、スライドブロック30の先端面33aが湾曲していても、該先端面33aの形状に沿って発熱体を設けることができる。また、例えば、スライドブロック30の先端面33aにニクロムを溶射して発熱体を構成しておき、この発熱体の表面に、該発熱体を線状に露出させるようにアルミナを溶射して絶縁層を形成してもよい。また、絶縁層は、アルミナ以外の不導体で構成してもよく、また、発熱体もニクロム以外の導体で構成してもよい。
尚、上記実施形態1、2では、本発明をドアトリム2の成形に適用した場合について説明したが、本発明は、ドアトリム2以外にも、基材の表面に一体成形された表皮材の端末が基材の外周部を巻き込むように形成されてなる樹脂製品を成形する場合に適用することができる。
また、上記実施形態1、2では、スライドブロック30を流体圧シリンダー31で移動させるようにしているが、スライドブロック30は流体圧シリンダー31以外のアクチュエータで移動させるようにしてもよい。
以上説明したように、本発明に係る樹脂製品の成形方法及び成形装置は、例えば、自動車用ドアに取り付けられるドアトリムを成形するのに用いることができる。
実施形態1に係る成形装置を示し、成形型が型閉じ状態にある場合の断面図である。 成形型が型開き状態にある図1相当図である。 スライドブロックが外端位置にある状態の上型の底面図である。 スライドブロックが内端位置にある状態の図3相当図である。 (a)はスライドブロックの側面図であり、(b)はスライドブロックの先端面近傍の拡大図である。 成形型が型開き状態にある場合の成形装置の拡大図である。 成形型が型閉じ状態にある図6相当図である。 スライドブロックを内側へ移動させて巻き込み部を形成した状態の図6相当図である。 スライドブロックを内端位置にして表皮材を切断した状態の図6相当図である。 成形型を型開きして中間成形品を脱型してドアトリムを得た状態の図6相当図である。 実施形態2に係る図3相当図である。 実施形態2に係るスライドブロックを示し、(a)は側面図であり、(b)は平面図である。 実施形態2に係るスライドブロックの先端面近傍の拡大図である。 実施形態2の変形例に係る図13相当図である。
符号の説明
3 基材
4 表皮材
4a 巻き込み部
12 上型(第1成形型)
13 下型(第2成形型)
17 上側成形面(第1成形面)
18 下側成形面(第2成形面)
19 樹脂吐出口
30 スライドブロック(当接部材)
35 切断刃(表皮材切断部)
50a カット部(表皮材切断部)
20 表皮材保持部材
31 流体圧シリンダー(当接部材移動手段)
50 発熱体

Claims (4)

  1. 樹脂製の基材の表面に表皮材が一体成形され、該表皮材の端末が上記基材の外周部を表面から裏面へ巻き込むように形成されて巻き込み部とされた樹脂製品の成形方法であって、
    第1成形型に設けられた第1成形面と第2成形型に設けられた第2成形面との間に、上記表皮材を該表皮材の裏面が第2成形面と対向するように配置して保持する表皮材保持工程と、
    上記表皮材保持工程の後に、上記第1成形型及び第2成形型を型閉じするとともに、上記第2成形面に開口する樹脂吐出口から溶融状態の樹脂材を供給する樹脂供給工程と、
    上記樹脂供給工程で供給された樹脂材が上記第2成形面の外周部に達するまでに、上記表皮材の外周側表面に当接部材を当接させ、該当接部材を上記第2成形面の外周部へ向けて移動させることにより、該表皮材の外周側を、上記第1成形面及び第2成形面で形成される基材の外周部を巻き込むように形成する巻き込み工程と、
    上記巻き込み工程の後に、上記当接部材と第2成形型との間で表皮材切断部により上記表皮材の巻き込み部よりも外側の余剰部分を切除する切除工程とを備えることを特徴とする樹脂製品の成形方法。
  2. 樹脂製の基材の表面に表皮材が一体成形され、該表皮材の端末が上記基材の外周部を表面から裏面へ巻き込むように形成されて巻き込み部とされた樹脂製品の成形装置であって、
    上記基材の表面側を成形する第1成形面が設けられた第1成形型と、
    上記基材の裏面側を成形する第2成形面及び該第2成形面に開口する樹脂吐出口が設けられた第2成形型と、
    上記表皮材を上記第1成形面と上記第2成形面との間で保持する表皮材保持部材と、
    上記第1成形型に設けられ、上記表皮保持部材に保持された表皮材の外周側表面に当接する当接部材と、
    上記第1成形型に設けられ、上記当接部材を上記第2成形面の外周部に接近する方向に移動させることにより、上記表皮材の外周側を、上記第1成形面及び第2成形面で形成される基材の外周部を巻き込むように形成する当接部材移動手段と、
    上記当接部材と第2成形型との少なくとも一方に上記表皮材の外周側に対向するように設けられ、上記表皮材の巻き込み部よりも外側の余剰部分を切除する表皮材切断部とを備えていることを特徴とする樹脂製品の成形装置。
  3. 請求項2に記載の樹脂製品の成形装置において、
    表皮材切断部は、当接部材から表皮材へ向けて突出する切断刃で構成されていることを特徴とする樹脂製品の成形装置。
  4. 請求項2に記載の樹脂製品の成形装置において、
    表皮材切断部は、電流を流すことにより発熱する発熱体で構成されていることを特徴とする樹脂製品の成形装置。
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