JP2007005849A - 記録装置、記録方法、再生装置、再生方法、記録方法のプログラム及び記録方法のプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

記録装置、記録方法、再生装置、再生方法、記録方法のプログラム及び記録方法のプログラムを記録した記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、記録装置、記録方法、再生装置、再生方法、記録方法のプログラム及び記録方法のプログラムを記録した記録媒体に関し、例えばDVDの光ディスクを用いたビデオカメラに適用して、個人ユーザーがビデオカメラ等によりマルチチャンネルによる音声信号を記録する場合でも、従来に比して高い臨場感によりマルチチャンネルによる音声信号を楽しむことができるようにする。
【解決手段】 本発明は、撮像結果による映像信号の映像に対応するように、マルチチャンネルによる音声信号FRT、FL、FR、RL、RR、LFの特性を可変する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、記録装置、記録方法、再生装置、再生方法、記録方法のプログラム及び記録方法のプログラムを記録した記録媒体に関し、例えばDVD(Digital Versatile Disk)の光ディスクを用いたビデオカメラに適用することができる。本発明は、撮像結果による映像信号の映像に対応するように、マルチチャンネルによる音声信号の特性を可変することにより、個人ユーザーがビデオカメラ等によりマルチチャンネルによる音声信号を記録する場合でも、従来に比して高い臨場感によりマルチチャンネルによる音声信号を楽しむことができるようにする。
従来、DVDの光ディスクにより提供される映像コンテンツは、5.1チャンネルにより音声信号が記録されており、これによりこの5.1チャンネルの音声信号をマルチチャンネルにより再生して、臨場感の高いサラウンド音場を作成することができる。
これに対してDVDの光ディスクを用いたビデオカメラでも、内蔵のマイクロホン等により音声信号を取得して5.1チャンネルの音声信号を生成し、この5.1チャンネルの音声信号を映像信号と共に光ディスクに記録するものが提供されている。これによりこのビデオカメラを使用すれば、個人ユーザーでも、簡易にマルチチャンネルによる音声信号を映像信号と共に記録することができる。
このような映像信号及び音声信号の記録媒体への記録に関して、例えば特開2000−299842号公報には、複数のマイクロホンによりマルチチャンネルの音声信号を取得し、このマルチチャンネルの音声信号を多重化して映像信号と共に記録する方法が提案されている。また特開2000−354190号公報には、ステレオによる音声信号の記録に関して、撮影モードに応じて音声信号の処理モードを切り換えることにより、撮影モードに適した音声信号処理を施して音声信号を記録する方法が提案されている。
ところでDVDの光ディスクによる映像コンテンツは、高い臨場感を確保することができるように、各シーンに応じて音声信号が種々に編集処理されて記録されている。なおここでこのような編集処理は、特定周波数帯域の強調、効果音の挿入等である。
これによりこの種の映像コンテンツを見慣れたユーザーにとって、ビデオカメラにより個人ユーザーが記録したマルチチャンネルの音声信号は、臨場感に欠ける物足りないものになってしまう問題がある。
特開2000−299842号公報 特開2000−354190号公報
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、個人ユーザーがビデオカメラ等によりマルチチャンネルによる音声信号を記録する場合でも、従来に比して高い臨場感によりマルチチャンネルによる音声信号を楽しむことができる記録装置、記録方法、再生装置、再生方法、記録方法のプログラム及び記録方法のプログラムを記録した記録媒体を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため請求項1の発明は、記録装置に適用して、撮像結果を取得して映像信号を出力する映像信号の処理系と、入力音声信号を取得してサラウンド音場を形成するマルチチャンネルの音声信号を出力する音声信号の処理系と、前記映像信号及び前記マルチチャンネルの音声信号を記録媒体に記録する記録部と、前記映像信号の処理系及び前記音声信号の処理系を制御する制御部とを備え、前記映像信号の処理系は、撮像面に形成された光学像の撮像結果を出力する撮像素子と、前記撮像面に前記光学像を形成する光学系と、前記撮像結果を画質補正して前記映像信号を出力する映像信号処理部とを有し、前記音声信号の処理系は、マイクロホンで取得された前記入力音声信号を信号処理して前記マルチチャンネルの音声信号を出力する音声信号処理部を有し、前記制御部は、ユーザーによる撮影モードの指定により、前記映像信号の処理系の制御により前記映像信号による映像を可変すると共に、前記音声信号の処理系の制御により前記マルチチャンネルの音声信号の特性を可変することにより、前記撮影モードによる前記映像信号の映像に対応するように、前記マルチチャンネルの音声信号によるサラウンド音場を可変する。
また請求項13の発明は、撮像素子より取得した撮像結果による映像信号を、サラウンド音場を形成するマルチチャンネルの音声信号と共に記録媒体に記録する記録方法に適用して、ユーザーによる撮影モードの指定を受け付ける撮影モード受け付けのステップと、前記撮影モードに応じて、前記映像信号のアスペクト比及び又は画質補正を可変すると共に前記マルチチャンネルの音声信号の特性を可変することにより、前記映像信号による映像に対応するように、前記マルチチャンネルの音声信号によるサラウンド音場を可変する制御のステップとを有するようにする。
また請求項14の発明は、記録媒体に記録された映像信号及び音声信号を再生して出力する再生装置に適用して、前記映像信号は、ユーザーにより指定された撮影モードに応じたアスペクト比及び又は画質により記録され、前記再生装置は、音声信号の処理系により、前記記録媒体から再生された前記音声信号をサラウンド音場を形成するマルチチャンネルの音声信号により出力し、前記マルチチャンネルの音声信号の特性を、前記撮影モードに応じて可変することにより、前記映像信号による映像に対応するように、前記マルチチャンネルの音声信号によるサラウンド音場を可変する。
また請求項15の発明は、記録媒体に記録された映像信号及び音声信号を再生する再生方法に適用して、前記映像信号は、ユーザーにより指定された撮影モードに応じたアスペクト比及び又は画質により記録され、前記再生方法は、前記記録媒体から再生された前記音声信号をサラウンド音場を形成するマルチチャンネルの音声信号により出力し、前記マルチチャンネルの音声信号の特性を、前記撮影モードに応じて可変することにより、前記映像信号による映像に対応するように、前記マルチチャンネルの音声信号によるサラウンド音場を可変する。
また請求項16の発明は、演算処理手段による処理手順の実行により、撮像素子より取得した撮像結果による映像信号を、サラウンド音場を形成するマルチチャンネルの音声信号と共に記録媒体に記録する記録方法のプログラムに適用して、前記映像信号は、ユーザーにより指定された撮影モードに応じたアスペクト比及び又は画質により記録され、前記処理手順は、前記撮影モードに応じて、前記マルチチャンネルの音声信号の特性を可変することにより、前記映像信号による映像に対応するように、前記マルチチャンネルの音声信号によるサラウンド音場を可変する制御のステップを有する。
請求項1の構成により、記録装置に適用して、撮像結果を取得して映像信号を出力する映像信号の処理系と、入力音声信号を取得してサラウンド音場を形成するマルチチャンネルの音声信号を出力する音声信号の処理系と、前記映像信号及び前記マルチチャンネルの音声信号を記録媒体に記録する記録部と、前記映像信号の処理系及び前記音声信号の処理系を制御する制御部とを備え、前記映像信号の処理系は、撮像面に形成された光学像の撮像結果を出力する撮像素子と、前記撮像面に前記光学像を形成する光学系と、前記撮像結果を画質補正して映像信号を出力する映像信号処理部とを有し、前記音声信号の処理系は、マイクロホンで取得された前記入力音声信号を信号処理して前記マルチチャンネルの音声信号を出力する音声信号処理部を有し、前記制御部は、ユーザーによる撮影モードの指定により、前記映像信号の処理系の制御により前記映像信号による映像を可変すると共に、前記音声信号の処理系の制御により前記マルチチャンネルの音声信号の特性を可変することにより、前記撮影モードによる前記映像信号の映像に対応するように、前記マルチチャンネルの音声信号によるサラウンド音場を可変すれば、撮影時にユーザーが選択する撮影モードによる画質等により映像信号を記録しながら、この映像信号による映像に対応するサラウンド音場によるマルチチャンネルの音声信号を記録することができ、これにより個人ユーザーがビデオカメラ等によりマルチチャンネルによる音声信号を記録する場合でも、従来に比して高い臨場感によりマルチチャンネルによる音声信号を楽しむことができる。
これにより請求項13、請求項16の構成によれば、個人ユーザーがビデオカメラ等によりマルチチャンネルによる音声信号を記録する場合でも、従来に比して高い臨場感によりマルチチャンネルによる音声信号を楽しむことができる記録方法、記録方法のプログラムを提供することができる。
また請求項14の構成により、記録媒体に記録された映像信号及び音声信号を再生して出力する再生装置に適用して、前記映像信号は、ユーザーにより指定された撮影モードに応じたアスペクト比及び又は画質により記録され、前記再生装置は、音声信号の処理系により、前記記録媒体から再生された前記音声信号をサラウンド音場を形成するマルチチャンネルの音声信号により出力し、前記マルチチャンネルの音声信号の特性を、前記撮影モードに応じて可変することにより、前記映像信号による映像に対応するように、前記マルチチャンネルの音声信号によるサラウンド音場を可変すれば、再生時の音声信号の処理により、ユーザーの選択した撮影モードによる画質等による映像信号の映像に対応するようにして、サラウンド音場によるマルチチャンネルの音声信号を再生することができ、これにより個人ユーザーがビデオカメラ等によりマルチチャンネルによる音声信号を記録する場合でも、従来に比して高い臨場感によりマルチチャンネルによる音声信号を楽しむことができる。
これにより請求項15の構成によれば、個人ユーザーがビデオカメラ等によりマルチチャンネルによる音声信号を記録する場合でも、従来に比して高い臨場感によりマルチチャンネルによる音声信号を楽しむことができる再生方法を提供することができる。
本発明によれば、個人ユーザーがビデオカメラ等によりマルチチャンネルによる音声信号を記録する場合でも、従来に比して高い臨場感によりマルチチャンネルによる音声信号を楽しむことができる。
以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施例を詳述する。
(1)実施例の構成
図2は、本発明の実施例に係るビデオカメラを示すブロック図である。このビデオカメラ1は、所望の被写体による映像信号を音声信号と共に光ディスク等の記録媒体に記録し、またこの記録媒体に記録された音声信号及び映像信号を再生して出力する。
すなわちこのビデオカメラ1において、レンズ2は、マイクロコンピュータ(マイコン)3の制御によるズーム倍率、フォーカスにより入射光を集光し、撮像素子4の撮像面に光学像を形成する。絞り5は、マイクロコンピュータ3の制御により可動してこのレンズ2による光量を可変する。撮像素子4は、マイクロコンピュータ3により指示されるシャッター速度により、撮像面に形成された光学像の撮像結果を出力する。
カメラ系信号処理部6は、撮像素子4から出力される撮像結果を入力し、相関二重サンプリング処理、自動利得制御による信号レベル補正処理、オートホワイトバランス調整処理、手振れ補正処理、ガンマ補正処理等の各種処理を実行する。またマイクロコンピュータ3の制御により、ユーザーにより設定された撮影モードに応じて、撮像結果の画質、アスペクト比を補正し、赤色色信号、緑色色信号、青色色信号による映像信号SVをこれら一連の処理結果より生成して出力する。また自動絞り調整、自動フォーカス制御に必要な情報を取得してマイクロコンピュータ3に通知する。
マイクロホンユニット7は、マルチチャンネルによる音声信号を取得する複数のマイクロホンであり、この実施例では、それぞれ前方及び後方に指向性を有するアレイマイクロホン7A及び7Bが適用される。ここでアレイマイクロホン7A及び7Bは、複数の無指向性マイクロホンを一定のピッチにより配置して形成され、この実施例において、この配列が水平方向に直線状に設定される。アレイマイクロホン7A及び7Bは、各無指向性マイクロホンで取得される音声信号を出力する。
音声信号処理部8は、このアレイマイクロホン7A及び7Bの各無指向性マイクロホンから出力される音声信号を処理して5.1チャンネルの音声信号SAを生成する。この一連の処理において、音声信号処理部8は、マイクロコンピュータ3から出力される制御信号により、音声信号SAの特性を可変する。この実施例では、この特性の可変が、音声信号SAのベクトルドメイン、周波数ドメイン、時間ドメインで、映像信号SVに設定された撮影モードに応じて実行され、これにより映像信号SVに応じたサラウンド音響効果をこの音声信号SAに付加する。これによりビデオカメラ1では、撮影モードによる映像信号の映像に対応するように、マルチチャンネルの音声信号によるサラウンド音場を可変する。
記録系9は、カメラ系信号処理部6、音声信号処理部8から出力される映像信号SV及び音声信号SAをそれぞれエンコードした後、誤り訂正符号等を付加して記録媒体への記録に適したフォーマットに変換し、その変換結果によるストリーミング信号を出力する。
記録再生手段11は、マイクロコンピュータ3の制御により動作を切り換え、記録時、記録系9から出力されるストリーミング信号を選択回路10を介して入力し、このストリーミング信号を記録媒体に記録する。また再生時、記録媒体に記録されたストリーミング信号を再生して出力する。なおこの実施例において、この記録媒体は、DVDによる光ディスクであるが、このようなDVDによる光ディスクに代えて、種々の光ディスクを適用することができ、また光ディスクに代えて、メモリカード、磁気ディスク等、種々の記録媒体を広く適用することができる。
再生系12は、マイクロコンピュータ3の制御により動作を切り換え、再生時、記録再生手段11で再生されるストリーミング信号を選択回路10を介して入力し、このストリーミング信号から映像信号SV及び音声信号SAを再生する。このビデオカメラ1は、この再生した映像信号SVを内蔵のモニタにより表示し、また外部出力端子により外部のモニタ装置に出力する。またこの再生した音声信号SAを増幅回路13により所定利得で増幅して外部の音響機器に出力し、また内蔵のスピーカより出力する。
マイクロコンピュータ3は、このビデオカメラ1の動作を制御する制御手段であり、各種操作子、タッチパネルの操作に応動して各部の動作を制御する。この制御において、マイクロコンピュータ3は、記録時、カメラ系信号処理部6から得られる自動絞り調整、自動フォーカス調整に必要な情報により絞り5、レンズ2を制御し、これにより自動絞り制御、自動フォーカス制御の処理を実行する。
さらにマイクロコンピュータ3は、ユーザーにより指示された撮影モード、撮影時の条件により、カメラ系信号処理部6における画質補正、画角補正等を指示し、また音声信号処理部8における音声信号の補正を制御する。
ここで撮影モードは、撮影のシーンに応じてアスペクト比、画質を設定するモードであり、例えば図3に示すように、このビデオカメラ1では、HD(High Definition )モード、SD(Standard Definition )モード、人物モード、風景/スタジアムモード等が設けられる。マイクロコンピュータ3は、ユーザーによる操作に応動してモニタ装置に撮影モードの一覧を表示してユーザーによるタッチパネルの操作を受け付けることにより、これら撮影モードの設定を受け付ける。
ここでHDモードは、HDV(High Definition Video )規格ビデオテープレコーダフォーマットにより映像信号を記録するモードであり、16:9のアスペクト比により撮像結果を記録する。SDモードは、DV(Digital Video )規格ビデオテープレコーダフォーマットにより映像信号を記録するモードであり、4:3のアスペクト比により撮像結果を記録する。マイクロコンピュータ3は、これらHDモード、SDモードの設定によりカメラ系信号処理部6の動作を制御し、これにより映像信号SVのアスペクト比を切り換え、さらには各部の動作を制御してこれら各モードによる映像信号を記録する。
また人物モードは、人物の撮影に適したモードであり、ポートレートモードなどとも呼ばれる。マイクロコンピュータ3は、人物モードに設定されると、被写界深度が浅くなるように、絞り、シャッター速度を設定し、また人物の撮影に適した画質により撮像結果を画質補正するようにカメラ系信号処理部6の動作を制御する。
これに対して風景/スタジアムモードは、遠景の撮影に適したモードであり、マイクロコンピュータ3は、このモードに設定されると、被写界深度が深くなるように、絞り、シャッター速度を設定し、また風景の撮影に適した画質により撮像結果を画質補正するようにカメラ系信号処理部6の動作を制御する。
これに対して音楽/ホールモード、祭り/ハウスモードは、それぞれホールにおける音楽会等の撮影、お祭り、家庭内の撮影に適したモードであり、マイクロコンピュータ3は、このモードに設定されると、このようなホールにおける撮影、家庭内の撮影に適した画質により撮像結果を画質補正するようにカメラ系信号処理部6の動作を制御する。
またシネマAモード及びシネマBモードは、それぞれ最新の劇場映画、古い劇場映画の雰囲気により撮影するモードである。マイクロコンピュータ3は、シネマAモードに設定されると、カメラ系信号処理部6の動作を制御して映像信号SVのアスペクト比を16:9に設定する。またシネマBモードに設定されると、カメラ系信号処理部6の動作を制御して映像信号SVのアスペクト比を4:3に設定し、さらには色相を補正してセピア色の色味により映像信号SVを出力する。
これに対してスポーツ/レースモードは、動きの激しい被写体の撮影に適したモードであり、マイクロコンピュータ3は、このモードに設定されると、シャッター速度を短く設定し、またスポーツ、レースの撮影に適した画質により撮像結果を画質補正するようにカメラ系信号処理部6の動作を制御する。
また夜景モード、花火モードは、それぞれ夜景、花火の撮影に適したモードであり、マイクロコンピュータ3は、このモードに設定されると、同様にしてそれぞれ夜景、花火の撮影に適した撮影の条件、画質補正モードに設定する。
これら映像系の設定に対応するように、マイクロコンピュータ3は、音声信号SAについて、ベクトルドメイン、周波数ドメイン、時間ドメインにおける補正を音声信号処理部8に指示する。
ここで図4は、このビデオカメラ1による収音特性の説明に供する略線図である。このビデオカメラ1は、撮影者(ビデオカメラ1)を基準に、撮影者の前方方向に指向性を有する指向性パターン1による音声信号、撮影者の左前方方向に指向性を有する指向性パターン2による音声信号、撮影者の右前方方向に指向性を有する指向性パターン3による音声信号、撮影者の左後方方向に指向性を有する指向性パターン4による音声信号、撮影者の右後方方向に指向性を有する指向性パターン5による音声信号により、5.1チャンネルの音声信号のうちの5チャンネルの音声信号を形成する。また全方向の指向性を有する指向性パターン6による音声信号により、5.1チャンネルの音声信号のうちの0.1チャンネルの音声信号を形成する。
ここでこの5チャンネルの音声信号に係る指向性パターン1〜5は、方向性を有するベクトルとして表すことができることにより、この実施例では、それぞれ指向性パターン1〜5をFRT(Front)ベクトル、FL(Front Left)ベクトル、FR(Front Right)ベクトル、RL(Rear Left)ベクトル、RR(Rear Right)ベクトルと呼ぶ。これに対して0.1チャンネルの音声信号は、100〔Hz〕以下程度の低音の重量感を得るためのものであり、方向性を有さず、大きさだけが問題となる。これによりこの指向性パターン6をLF(Low Frequency)スカラーと呼ぶ。なお図3等においては、これらベクトル、スカラーの表記に係る符号FRT、FL、FR、RL、RR、LFにより各チャンネルの音声信号を示す。
図5に示すように、この実施例では、レンズ2の光軸の延長する正面方向を撮影方向と定義して、この撮影方向を基準にして、FRTベクトル、FLベクトル、FRベクトル、RLベクトル、RRベクトルの向きをそれぞれ角度θa、θb、θc、θd、θeにより表わす。ベクトルドメインにおける補正は、この図5に示す角度θa、θb、θc、θd、θeの全て又は一部を変化させることにより、又は図6において指向性パターンA〜Cにより示すように、FRTベクトル、FLベクトル、FRベクトル、RLベクトル、RRベクトルによる指向性の全て又は一部の鋭さを変化させることにより、又は指向性パターンの大きさに対応する収音レベルを相対的に変化させることにより、実行される。
なおここでこの角度θa、θb、θc、θd、θeは、撮影時の条件としては何ら規定されておらず、専ら、製作者のノウハウ等に委ねられている。しかしながら再生時については、ITU(International Telecommunication Union )−R規格により推奨条件として定義されている。ここでこの推奨条件は、角度θa、θb、θc、θd、θeがそれぞれ0度、30度、30度、100〜120度、100〜120度とされている。
これに対して周波数ドメインにおける補正は、FRTベクトル、FLベクトル、FRベクトル、RLベクトル、RRベクトル、LFスカラーに対応する音声信号の全て又は一部の周波数特性を変化させることにより実行される。
また時間ドメインにおける補正は、これらFRTベクトル、FLベクトル、FRベクトル、RLベクトル、RRベクトルに対応する音声信号に選択的に遅延時間を設けることにより実行される。なおこの時間ドメインにおける補正は、いわゆるハース効果である人間の聴覚における先行音効果を利用するものであり、遅延処理を施さない耳に早く到達した方向の音が、遅延処理を施して遅れて到達する音に比して、良く聞こえる現象を利用するものである。
マイクロコンピュータ3は、このようなベクトルドメイン、周波数ドメイン、時間ドメインにおける補正を、標準の設定を基準にして実行し、この実施例では、このベクトルドメインにおける標準の設定に、ITU−R規格による推奨条件が適用される。但しRLベクトル及びRRベクトルに係る角度θd及びθeは、110度を標準の設定とする。これにより図3及び以下の説明において、標準の設定を基準にして各要素の操作を説明し、また特に言及の無いドメインの要素にあっては、この標準の設定に保持される。
すなわちマイクロコンピュータ3は(図3)、HDモードに設定されると、FLベクトル、FRベクトルに係る角度θb及びθcが大きくなるように、音声信号を補正し、これによりアスペクト比16:9による映像に対応するように、正面方向から到来する音の横方向の広がりを増大させる。またFRTベクトル、FLベクトル、FRベクトル、RLベクトル、RRベクトルに対応する音声信号の周波数特性を広帯域化し、これにより周波数特性の上でも広がりのある音に設定する。またFRTベクトル、FLベクトル、FRベクトル、RLベクトル、RRベクトルに対応する音声信号に何ら時間遅れを設定することなく、これら音声信号を記録し、これによりこれらFRTベクトル、FLベクトル、FRベクトル、RLベクトル、RRベクトル、LFスカラーによる音声信号の音響特性を設定する。
これに対してSDモードに設定されると、マイクロコンピュータ3は、FLベクトル、FRベクトルに係る角度θb及びθcが小さくなるように、音声信号を補正し、これによりアスペクト比4:3による映像に対応するように、正面方向から到来する音の横方向の広がりを減少させる。またFRTベクトル、FLベクトル、FRベクトル、RLベクトル、RRベクトルに対応する音声信号の周波数特性を、通過帯域幅の狭い標準の特性に設定し、これにより周波数特性の上でも音の広がりを低減する。またFRTベクトル、FLベクトル、FRベクトル、RLベクトル、RRベクトルに対応する音声信号に何ら時間遅れを設定することなく、これら音声信号を記録し、これによりこれらFRTベクトル、FLベクトル、FRベクトル、RLベクトル、RRベクトル、LFスカラーによる音声信号の音響特性を設定する。
また人物モードに設定されると、FRTベクトルに係る指向性を鋭いものとすると共に、このFRTベクトルに係る音声信号の収音レベルを増大させる。またFLベクトル、FRベクトルに係る角度θb及びθcが小さくなるように設定し、またRLベクトル、RRベクトルに係る角度θd及びθeが小さくなるように設定し、これらによりサラウンド効果を弱めて前方に位置する人物の音声を明瞭に取得する。またFRTベクトルに対応する音声信号の周波数特性を、周波数400〔Hz〕〜4〔kHz〕付近の帯域を強調するように設定し、これによっても音声を明瞭にする。またFRTベクトルに対応する音声信号に比して、他のベクトルに対応する音声信号を1〔msec〕〜30〔msec〕だけ遅延させるようにし、これによっても前方から到来する音声信号が、他の方向からの音声信号に比して良く聞こえるようにする。これらによりマイクロコンピュータ3は、この場合、サラウンド効果を低減させて、前方から到来する音声信号を主体的に収音する。
また風景/スタジアムモードに設定されると、この場合、スタジアム内などの広大なシーン撮影時に適した撮影モードであり、音源が比較的に遠くにあり、環境音などが周囲全体から入射するため、サラウンド効果を最大にする必要がある。これによりこの場合、マイクロコンピュータ3は、FRTベクトルに係る音声信号の収音レベルを低減させる。また人物モードに比して、FLベクトル、FRベクトルに係る角度θb及びθc、RLベクトル、RRベクトルに係る角度θd及びθeが大きくなるように設定し、これらによりサラウンド効果を高めて音の広がりを増大させる。また各ベクトルに対応する音声信号の周波数特性をSDモードの場合と同様に設定し、RLベクトル、RRベクトルに対応する音声信号に比して、残りのベクトルに対応する音声信号を1〔msec〕〜30〔msec〕だけ遅延させるようにする。これらによりマイクロコンピュータ3は、サラウンド効果を十分に確保する。
これに対して音楽/ホールモードに設定されると、この場合、被写体までの距離が、人物モードの場合と風景/スタジアムモードの場合との中間の距離の場合の撮影時に適した撮影モードであり、これにより前方から到来する音声信号を主体的に収音しつつ、ある程度のサラウンド効果を確保することが必要になる。このためマイクロコンピュータ3は、FRTベクトルに係る音声信号の収音レベルを、人物モードの場合と風景/スタジアムモードとの中間のレベルに設定する。またFRTベクトルに係る指向性パターンを人物モードの場合と同程度の鋭いものとする。またFLベクトル、FRベクトルに係る角度θb及びθcが大きくなるように設定する。また各ベクトルに係る音声信号の周波数特性を広帯域化し、FRTベクトル、FLベクトル、FRベクトルに対応する音声信号に比して、残りのベクトルに対応する音声信号を1〔msec〕〜30〔msec〕だけ遅延させるようにする。
また祭り/ハウスモードに設定されると、この場合、人物モードまででは無いものの、ある程度近景での撮影時に適した撮影モードであることにより、音源が比較的に近距離にあり、全方向から平均的に収音して臨場感を確保することが必要になる。これによりマイクロコンピュータ3は、全ベクトルに対応する音声信号の収音レベルを標準に設定し、これによりこれら収音レベルを均一に設定する。また全ベクトルに係る指向性パターンを標準に設定する。また全ベクトルに対応する音声信号の周波数特性を標準に設定し、各ベクトルに対応する音声信号に何ら時間遅れを設定することなく、これら音声信号を記録する。
これに対してシネマAモードに設定されると、この場合、映画館における迫力、臨場感を確保することができるように、音声信号SAを補正する。すなわちマイクロコンピュータ3は、FRTベクトルに係る指向性パターンを鋭いものとし、他のベクトル係る指向性パターンを標準に設定し、これによりセリフに対応する被写体の音声を主体的に収音する。またアスペクト比16:9による映像信号に対応するように、FLベクトル、FRベクトルに係る角度θb及びθcが大きくなるように設定し、これにより音の広がりを確保する。またLFスカラーに係る音声信号の収音レベルを増大させ、これにより低音を強調して迫力を増大させる。またFRTベクトルに係る音声信号について、人物モードの場合と同様の周波数特性の設定により、また他のベクトルに係る音声信号について、標準の周波数特性に設定することにより、被写体の音声を明瞭に取得する。またRLベクトル、RRベクトルに係る音声信号を遅延させ、これによっても被写体の音声を明瞭に取得する。
またシネマBモードに設定されると、オールドムービーに対応するように、シネマAモードに比してサラウンド効果を低下させて、前方がら到来する音声を主体的に取得する。すなわちこの場合、マイクロコンピュータ3は、FRTベクトルに係る指向性パターンを鋭いものとし、他のベクトル係る指向性パターンを標準より鈍いものとする。またRLベクトル、RRベクトルに係る音声信号の収音を中止し、またFLベクトル、FRベクトルに係る角度θb及びθcが小さくなるように設定し、これらによりサラウンド効果を低下させて被写体の音声を主体的に収音する。またFRTベクトル、FLベクトル、FRベクトルに係る音声信号の周波数特性を狭帯域化する。
またスポーツ/レースモードに設定されると、音像の移動感を強調する。すなわちこの場合、マイクロコンピュータ3は、全ベクトルに係る音声信号の収音レベルを標準に設定し、これによりこれら音声信号の収音レベルを均一に設定する。また全ベクトルに係る指向性パターンを鋭いものとする。また全ベクトルに係る音声信号、LFスカラーに係る音声信号について、若干低音を強調し、また遅延時間を設けないようにする。
また夜景モードに設定されると、マイクロコンピュータ3は、FRTベクトルに係る音声信号の収音レベルを小さくし、またFLベクトル、FRベクトルに係る角度θb及びθc、RLベクトル、RRベクトルに係る角度θd及びθeを大きくし、これにより音の広がりを確保する。また全てのベクトルに係る音声信号について、中域を強調するように周波数特性を設定する。
また花火モードに設定されると、マイクロコンピュータ3は、FRTベクトルに係る音声信号の収音レベルを標準に設定し、指向性パターンを鋭いものとする。またFLベクトル、FRベクトルに係る角度θb及びθcを大きくする。また全てのベクトルに係る音声信号について、低音を強調し、RLベクトル、RRベクトルに係る音声信号を遅延させて、前方方向に定位感をもたせる。
またさらに図7に示すように、マイクロコンピュータ3は、ユーザーによる各種撮影の条件によっても、このようなベクトルドメイン、周波数ドメイン、時間ドメインにおける補正を可変する。
すなわちマイクロコンピュータ3は、ユーザーによる操作子の操作に応動してレンズ2のズームレンズを可動するようにして、ズーム倍率を監視する。この監視結果により、現在の撮影の条件が所定の基準値よりズーム倍率の低い広角による撮影の場合、画角の拡大に応じて、FRTベクトルに係る音声信号の収音レベルを低下させ、また指向性パターンを標準から徐々に鈍いものとする。またFLベクトル、FRベクトルに係る角度θb及びθcを徐々に大きくする。全てのベクトルに係る音声信号の周波数特性を標準に設定し、遅延時間が設けないように設定する。
またこれとは逆に、現在の撮影の条件が所定の基準値よりズーム倍率の高い望遠による撮影の場合、又はマクロ撮影の場合、ズーム倍率に応じて、FRTベクトルに係る音声信号の収音レベルを増大させ、また指向性パターンを標準から徐々に鋭いものとする。またFLベクトル、FRベクトルに係る角度θb及びθcを徐々に小さくする。また全てのベクトルに係る音声信号の周波数特性を標準に設定し、倍率に応じてRLベクトル、RRベクトルに係る音声信号の遅延時間を徐々に増大させる。これらによりマイクロコンピュータ3は、ズーム倍率に応じて音の広がりを変化させ、またこの音の広がりとは逆に、正面方向に係る主体的な録音を変化させる。
またマイクロコンピュータ3は、カメラ系信号処理部6におけるオートホワイトバランス調整に係る各色信号の利得より、被写体の照明に係る色温度を判定し、屋内における撮影か、屋外における撮影かを判定する。ここで屋内における撮影の場合、マイクロコンピュータ3は、全ベクトルに係る指向性パターンを鋭いものとし、また全ベクトルに係る音声信号の周波数特性を広帯域に設定し、RLベクトル、RRベクトルに係る音声信号に遅延時間を設定する。これによりマイクロコンピュータ3は、屋内の撮影における周囲からの音響反射を十分に取得できるように設定して、臨場感を向上する。
またこれとは逆に、屋外における撮影の場合、マイクロコンピュータ3は、全ベクトルに係る指向性パターンを標準のものとし、また全ベクトルに係る音声信号の周波数特性については、低域をカットして風切音を収音しないようにする。また全ベクトルに係る音声信号に遅延時間を設けないようにする。
またマイクロコンピュータ3は、カメラ系信号処理部6から得られる絞りの制御に必要な情報により絞り調整するようにして、現在の絞り量とズーム倍率(焦点距離)とから被写界深度を計算する。またこの被写界深度が基準値より浅い場合、正面方向の特定の被写体を撮影している場合であることが多いことにより、被写界深度が浅くなればなる程、FRTベクトルに係る音声信号の収音レベルを増大させ、また指向性パターンを標準から徐々に鋭いものとする。またFLベクトル、FRベクトルに係る角度θb及びθcを徐々に小さくする。また全てのベクトルに係る音声信号の周波数特性を標準に設定し、倍率に応じてRLベクトル、RRベクトルに係る音声信号の遅延時間を徐々に増大させる。
また被写界深度が基準値より深い場合、この場合、正面方向の全範囲を撮影している場合であることが多いことにより、被写界深度が深くなればなる程、FRTベクトルに係る音声信号の収音レベルを低減させ、また指向性パターンを徐々に標準の設定に近づける。またFLベクトル、FRベクトルに係る角度θb及びθcを徐々に大きくする。また全てのベクトルに係る音声信号の周波数特性を標準に設定し、遅延時間は設けないようにする。
またマイクロコンピュータ3は、カメラ系信号処理部6における手振れ補正の処理の監視により、現在の撮影が手持ち撮影か、三脚等に固定した撮影か判断する。なおここでユーザーによる手振れ補正処理のオンオフ操作により、これら手持ち撮影か否かの判定を実行するようにしてもよい。ここで手持ち撮影の場合、マイクロコンピュータ3は、全ベクトルに係る指向性パターンを標準の設定又は鈍いものとし、これにより手振れによる音像の揺らぎを防止する。またこの場合、全ベクトルに係る音声信号の周波数特性を標準に設定し、遅延時間は設けないようにする。
これに対して三脚等に固定した撮影であると判断される場合、マイクロコンピュータ3は、全ベクトルに係る指向性パターンを鋭いもの又は標準に設定し、これにより音の到来方向に係る方向性を十分に感知できるようにする。また全ベクトルに係る音声信号の周波数特性を広帯域化し、遅延時間は設けないようにする。
またマイクロコンピュータ3は、ユーザーによる操作子の操作によりナレーションモードの設定を受け付ける。ここでナレーションモードは、カメラの後方に位置する撮影者が撮影と同時に音声ナレーションを付加するような場合に適した撮影モードである。この場合、マイクロコンピュータ3は、RLベクトル、RRベクトルに係る音声信号の収音レベルを増大させ、またRLベクトル、RRベクトルに係る指向性パターンを鋭いものとする。またRLベクトル、RRベクトルに係る角度θd及びθeを大きくする。またRLベクトル、RRベクトルに係る音声信号の周波数特性について、音声の周波数帯域を強調し、またFRTベクトル、FLベクトル、FRベクトルに係る音声信号に遅延時間を設ける。これらによりマイクロコンピュータ3は、後方からのナレーションに係る音声信号を十分に把握可能に記録する。
なお実際上の撮影にあっては、図3及び図7に示す各種の項目が重複されてユーザーにより選択、指示されることにより、マイクロコンピュータ3は、各項目について上述した設定を基本の設定として、ユーザーにより選択、指示された各種の項目を総合的に判断して、ベクトルドメイン、周波数ドメイン、時間ドメインの可変量を設定する。なおこのような総合的な判定にあっては、各項目に係る各種の可変量を変数により表現して、ユーザーにより選択、指示された各種の項目について変数を集計し、この集計値により対応する可変量を設定する場合等、種々の設定方法を広く適用することができる。またユーザーによる設定により、これら図3及び図7について上述した各種の項目について優先順位を設定し、この優先順位の高い側の設定を優先する場合等、特定の項目に係る設定以外、無視するようにしてもよい。
図1は、このようなマイクロコンピュータ3の音声信号に係る制御対象である音声信号処理部8の構成を詳細に示すブロック図である。音声信号処理部8において、制御部20は、マイクロコンピュータ3の指示によりベクトル領域可変部21の動作を制御する。ベクトル領域可変部21は、マイクロホンユニット7から出力される音声信号を演算処理して5.1チャンネルの音声信号FRT、FL、FR、RL、RR、LFを生成する。この処理において、ベクトル領域可変部21は、各ベクトルに係る角度θa〜θe、指向性パターン、収音レベルをマイクロコンピュータ3により指示された設定により出力する。
すなわち図8に示すように、ベクトル領域可変部21は、ベクトルに係る各音声信号をそれぞれ生成する演算処理部21FRT、21FL、21FR、21RL、21RRと、LFスカラーに係る音声信号を生成する演算処理部とにより形成される。ベクトルに係る音声信号の演算処理部21FRT、21FL、21FR、21RL、21RRは、前方又は後方のアレイマイクロホン7A又は7Bを構成するマイクロホン7AA〜7ADによる音声信号をそれぞれ入力し、可変遅延器31A〜31Dにより角度θa〜θeに応じた遅延時間を各音声信号に与える。また各可変遅延器31A〜31Dの出力信号を加算回路32により加算した後、増幅回路33により増幅し、これによりそれぞれ各ベクトルに係る音声信号を生成する。
すなわち図9及び図10に示すように、各マイクロホン7AA〜7ADを一定の間隔dにより直線状に配置した場合、各マイクロホン7AA〜7ADで取得される音声信号は、その到来方向に応じて時間遅れT1〜T4が発生する。具体的に、図9により示すように、正面からマイクロホン7AA側に角度θだけ傾いた方向から音声が到来する場合、この音声の到来方向のマイクロホン7AAに対して、他のマイクロホン7AB、7AC、7ADは、d・sinθ、2(d・sinθ)、3(d・sinθ)だけ音声の伝搬距離が長くなり、これにより音速をcとおくと、それぞれT1=0、T2=d・sinθ/c、T3=2(d・sinθ)/c、T4=3(d・sinθ)/cだけ遅延時間が発生する。また図10に示すように、この図9の場合とは逆方向から音声が到来する場合、この音声が到来する側のマイクロホン7ADに対して、他のマイクロホン7AC、7AB、7AAでは、同様にT1=3(d・sinθ)/c、T2=2(d・sinθ)/c、T3=d・sinθ/c、T4=0だけ遅延時間が発生する。
これによりこの時間遅れT1〜T4を打ち消すように、各マイクロホン7AA〜7ADで取得される音声信号に遅延時間ΔT1、ΔT2、ΔT3、ΔT4を設けて加算すれば、この時間遅れT1〜T4に係る方向に指向性を確保することができる。
具体的に、図11は、マイクロホンの間隔dを10〔mm〕に設定した場合の、遅延時間を指向性の向きとの関係を示す図表である。ここで指向角は、マイクロホン7AA〜7ADの並び方向に垂直な方向を0度に設定し、この0度の方向を基準にしたマイクロホン7AA〜7ADの並び方向への指向性の方向を示す角度である。
これにより制御部20は、マイクロコンピュータ3による指示に応動して、可変遅延器31A〜31Dにおける遅延時間を設定して、指向性に係る角度θa〜θeを設定する。またこの可変遅延器31A〜31Dにおける遅延時間の設定にばらつきを与えると、指向性が鈍くなることになる。これにより制御部20は、この場合も、マイクロコンピュータ3による指示に応動して、可変遅延器31A〜31Dにおける遅延時間を設定して、指向性パターンを可変する。また増幅回路33の利得の制御により、収音レベルを可変する。
これに対してLFスカラーに係る演算処理部は、前方及び後方のマイクロホンユニットからの音声信号を全て入力して加算した後、ローパスフィルタにより帯域制限して0.1チャンネルに係る音声信号LFを出力する。この処理において、LFスカラーに係る演算処理部は、制御部20による指示による利得により増幅回路で音声信号LFを増幅して出力し、これにより収音レベルを可変する。
これに対して音声信号処理部8において、周波数領域可変部22FRT、22FL、22FR、22RL、22RR、22LFは、それぞれベクトル領域可変部21から出力される対応するチャンネルの音声信号について、制御部24FRT、24FL、24FR、24RL、24RR、24LFの制御により周波数特性を可変して出力する。具体的には、ベクトルに係る周波数領域可変部22FRT、22FL、22FR、22RL、22RRは、図12及び図13に示すように、対応する音声信号の周波数特性を補正する。なおここでこの図12及び図13に示す各周波数特性は、図4及び図7中における表記にそれぞれ対応するものである。これにより音声信号処理部8は、マイクロコンピュータ3により指示された周波数特性により音声信号を出力する。
具体的に、HDモード等に適用される広帯域化にあっては、記録フォーマットにより制限される範囲で、低域から周波数24〔kHz〕〜50〔kHz〕の高域まで平坦な周波数特性により音声信号SAを出力する。またSDモード等に適用され通常帯域では、広帯域の場合に比して、高域側を低い周波数(例えば20〔kHz〕以下)により制限して音声信号SAを出力する。またシネマBモードに適用される狭帯域では、通常帯域に比して低域及び高域を制限し、これによりオールドシネマ風に音声信号SAを出力する。
時間領域可変部25FRT、25FL、25FR、25RL、25RR、25LFは、それぞれ周波数領域可変部22FRT、22FL、22FR、22RL、22RR、22LFから出力される音声信号に、制御部24FRT、24FL、24FR、24RL、24RR、24LFの指示による遅延時間を設定して出力する。すなわち図14に示すように、各時間領域可変部25FRT、25FL、25FR、25RL、25RR、25LFは、それぞれ対応する制御部24FRT、24FL、24FR、24RL、24RR、24LFの指示により遅延時間を可変する遅延回路26FRT、26FL、26FR、26RL、26RR、26LFにより構成される。
(2)実施例の動作
以上の構成において、このビデオカメラ1では(図2)、レンズ2により撮像面に形成された光学像が撮像素子4により光電変換処理されて撮像結果が得られ、この撮像結果がカメラ系信号処理部6により処理されて映像信号SVが取得される。またアレイマイクロホン7A及び7Bによる音声信号が音声信号処理部8により処理されて5.1チャンネルの音声信号SAが生成され、これら映像信号SV及び音声信号SAが記録系9により処理されて記録媒体に記録される。またこのようにして記録された映像信号SV及び音声信号SAが、記録再生手段11、再生系12により再生されて外部機器等に出力される。
この一連の処理において、このビデオカメラ1では、ユーザーにより選択された撮影モードによるアスペクト比、画質により映像信号SVが取得されて記録され(図3)、これにより撮影場所の雰囲気、ユーザーの趣味、嗜好に合致した画像により撮像結果が記録される。
ビデオカメラ1では、このようなユーザーによる撮影モードの選択により、映像信号SVのみならず、記録媒体に記録するマルチチャンネルの音声信号SAについても、特性が可変され、これにより撮影モードによる映像信号SVの映像に対応するように、マルチチャンネルの音声信号SAによるサラウンド音場が設定される。
すなわちユーザーによりHDモードによる撮影モードが選択されると、このHDモードによるアスペクト比に対応するように、広がりのある音場を形成するように音声信号SAの特性が切り換えられ、また周波数特性も広帯域化される。またSDモードによる撮影モードが選択されると、このSDモードによるアスペクト比に対応するように、音の広がりが制限され、また周波数特性も通常の特性に設定される。また同様に各種撮影モードに対応するように、種々に音場が設定される。
これによりこのビデオカメラ1では、撮影した映像に対応するようにサラウンド音場が種々に可変され、これにより単にマイクロホンで収音した音声信号によりマルチチャンネルの音声信号を記録する場合に比して、臨場感の高い、迫力のある音場を作成することができる。これにより市販の映像コンテンツを見慣れたユーザーにとっても、十分に満足するようにサラウンド効果を付与したサラウンド音場を作成することができ、個人ユーザーがビデオカメラ等によりマルチチャンネルによる音声信号を記録する場合でも、従来に比して高い臨場感によりマルチチャンネルによる音声信号を楽しむことができる。
具体的に、ビデオカメラ1では、このような音声信号SAの補正が、ベクトルドメイン、周波数ドメイン、時間ドメインで実行され、これにより各撮影モードによる映像に対応するように音の広がり、音質等を設定して臨場感を向上することができる。
すなわち指向性の向き、指向性の鋭さの変更により音声信号の指向性を可変することにより、ベクトルドメインで音声信号が補正され、これにより画面のアスペクト比に対応するように音の方向性、広がりを種々に変更することができ、その分、臨場感を向上することができる。また収音レベルの変更によっても、ベクトルドメインで音声信号が補正され、これにより映像に対応するように音の方向性を種々に設定することができ、その分、臨場感を向上することができる。
また周波数特性の補正により周波数ドメインでこれら音声信号の特性が補正され、これによっても映像の雰囲気に合致するようにサラウンド音場を形成することができる。
またこれらマルチチャンネルの音声信号に遅延時間を設定して時間ドメインによる補正が実行され、これよりハース効果を有効に利用して特定方向から到来する音声を明瞭に再生することができ、その分、臨場感を向上することができる。
さらにこのビデオカメラ1では、このような撮影モードによる音声信号の特性の可変に加えて、ズーム倍率、絞り、照明光の色温度等の撮影時における条件によっても、音声信号の特性が可変され(図7)、これにより例えば徐々に被写体を拡大するようなズーム操作に連動させて、徐々に音場を変化させることができ、これによっても一段と臨場感の高い音場を作成することができる。
(3)実施例の効果
以上の構成によれば、撮像結果による映像信号の映像に対応するように、マルチチャンネルによる音声信号の特性を可変することにより、個人ユーザーがビデオカメラ等によりマルチチャンネルによる音声信号を記録する場合でも、従来に比して高い臨場感によりマルチチャンネルによる音声信号を楽しむことができる。
またこの音声信号の特性の補正を指向性の可変により実行することにより、より具体的には、指向性の向き、指向性の鋭さの変更により音声信号の指向性を可変することにより、映像信号による映像に対応するようにサラウンド音場を種々に変更して臨場感を向上することができる。
また周波数特性の補正により、さらには遅延時間の設定によっても、映像信号による映像に対応するようにサラウンド音場を種々に変更して臨場感を向上することができる。
またこのような映像信号における映像の可変をアスペクト比、画質の切り換えにより実行することにより、このような映像の可変に対応するようにサラウンド音場を種々に変更して臨場感を向上することができる。
またさらに、このような撮影モードによる可変に加えて、ズーム倍率、絞り、照明光の色温度等の撮影時における条件によっても、音声信号の特性を可変することにより、例えば徐々に被写体を拡大するようなズーム操作に連動させて、徐々に音場を変化させることができ、これによっても一段と臨場感の高い音場を作成することができる。
またこのような音声信号の取得に供するマイクロホンが、アレイマイクロホンであることにより、簡易な演算処理により所望のマルチチャンネルによる音声信号を生成して、この音声信号の特性を種々に設定することができる。
図15は、本発明の実施例2に係るビデオカメラに適用されるマイクロホンユニットを示す平面図である。このマイクロホンユニット47は、図16(A)〜(C)にそれぞれ対応する指向性パターンを示すように、無指向性マイクロホン47A、撮影方向に指向性を有する双指向性マイクロホン47B、撮影方向と直交する方向に指向性を有する双指向性マイクロホン47Cを、撮影方向に順次配置して形成される。この実施例2に係るビデオカメラは、このマイクロホンユニット47と、このマイクロホンユニット47に関連する構成を除いて、実施例1について上述したビデオカメラ1と同一に構成される。なおこの図16において、符号+及び−は、それぞれ音圧に対する出力音声信号の極性を示す。
図17は、このマイクロホンユニット47から出力される音声信号の処理に係る演算処理部の構成を示すブロック図である。このビデオカメラでは、実施例1について上述したベクトルに係る音声信号の演算処理部21FRT、21FL、21FR、21RL、21RRに代えて、この演算処理部41FRT、41FL、41FR、41RL、41RRが適用される。
ここで演算処理部41FRT、41FL、41FR、41RL、41RRにおいて、レベル可変型加減算部42は、双指向性マイクロホン47B及び47Cから得られる音声信号をそれぞれ入力し、これらを加算して出力する。この処理において、レベル可変型加減算部42は、図示しない制御部の指示により、双指向性マイクロホン47B及び47Cから得られる音声信号をそれぞれ所定利得で増幅した後、極性を設定して加算する。
これによりレベル可変型加減算部42から出力される音声信号は、レベル可変型加減算部42における極性の設定により、図18に示すように、前方右方向に指向性を有する指向性パターンP1により、又は前方左方向に指向性を有する指向性パターンP2により出力されることになる。なおここでこの図18に示す例は、加算対象の音声信号が同一の収音レベルの場合であり、収音レベルの可変により指向性の方向が変化することになる。
レベル可変型加減算部43は、レベル可変型加減算部42から出力される音声信号と、無指向性マイクロホン47ACから得られる音声信号とをそれぞれ入力し、これらを加算して出力する。この処理において、レベル可変型加減算部43は、図示しない制御部の指示により、これらの音声信号をそれぞれ所定利得で増幅した後、極性を設定して加算する。
これによりレベル可変型加減算部43から出力される音声信号S2は、図19に示すように、レベル可変型加減算部42から出力される音声信号の指向性パターンP1、P2において、符号−により示した負極性の部分を打ち消すと共に、符号+により示した正極性の部分を強調する指向性パターンにより出力されることになる。また極性の切り換えにより指向性パターンの向きが反転することになる。またさらに各音声信号の収音レベルの可変により、指向性の鋭さが変化することになる。なおこの図19において、図19(A)は、レベル可変型加減算部42から出力される音声信号S1に比して、無指向性マイクロホン47Aによる音声信号の収音レベルが低い場合であり、図19(B)は、これらの収音レベルが等しい場合であり、図19(B)は、無指向性マイクロホン47Aによる音声信号の方が収音レベルが大きい場合である。
増幅回路44は、このレベル可変型加減算部43から出力される音声信号S2の収音レベルを可変して出力する。
この実施例に係るビデオカメラでは、演算処理部41FRT、41FL、41FR、41RL、41RRによりそれぞれFRTベクトル、FLベクトル、FRベクトル、RLベクトル、RRベクトルに係る音声信号を生成し、このときレベル可変型加減算部42、43における利得の設定により、これらFRTベクトル、FLベクトル、FRベクトル、RLベクトル、RRベクトルに係る角度θa〜θe、指向性の鋭さを可変する。また各増幅回路44における利得の設定により、これらFRTベクトル、FLベクトル、FRベクトル、RLベクトル、RRベクトルに係る音声信号の収音レベルを可変する。
なおLFスカラーに係る音声信号は、無指向性マイクロホン47Aによる音声信号を帯域制限して生成する。
この実施例によれば、無指向性マイクロホンと双指向性マイクロホンにより音声信号を取得し、この音声信号の演算処理により、マルチチャンネルの音声信号を生成する場合であっても、実施例1と同様の効果を得ることができる。
図20は、図15との対比により本発明の実施例3に係るビデオカメラに適用されるマイクロホンユニットを示す平面図である。このマイクロホンユニット57は、無指向性マイクロホン57A及び57Bが、撮影方向に並べられて一定の間隔により配置される。また無指向性マイクロホン57C及び57Dが、この無指向性マイクロホン57A及び57Bによる並び方向と直交する方向に並べられて一定の間隔により配置される。
このビデオカメラでは、この一定の間隔を隔てたマイクロホン57A〜57Dの配置により、無指向性マイクロホン57A及び57Bから出力される音声信号を減算して、撮影方向に指向性を有する双方向性の指向性パターンによる音声信号を生成する。また無指向性マイクロホン57C及び57Dから出力される音声信号を減算して、撮影方向と直交する方向に指向性を有する双方向性の指向性パターンによる音声信号を生成する。またこれらマイクロホン57A〜57Dによる音声信号を全て加算して無指向性の指向性パターンによる音声信号を生成する。
このビデオカメラでは、このようにして生成した双方向性の指向性パターンによる音声信号、無指向性の指向性パターンによる音声信号を実施例2について上述したと同様に処理してマルチチャンネルの音声信号を生成し、さらにこの音声信号のベクトルドメインにおける特性を可変する。
この実施例のように、無指向性マイクロホンだけで音声信号を取得し、この音声信号の演算処理により、マルチチャンネルの音声信号を生成する場合であっても、実施例1と同様の効果を得ることができる。
図21は、図15との対比により本発明の実施例4に係るビデオカメラに適用されるマイクロホンユニットを示す平面図である。このマイクロホンユニット67は、撮影方向に指向性を有する単一指向性マイクロホン67A、無指向性マイクロホン67B、撮影方向とは逆方向に指向性を有する単一指向性マイクロホン67Cを撮影方向から順次配置して形成される。
このビデオカメラは、撮影方向に指向性を有する単一指向性マイクロホン67A、無指向性マイクロホン67Bから出力される音声信号を加算又は減算により合成して、正面方向に係るFRTベクトル、FLベクトル、FRベクトルの音声信号を生成する。またこのときFLベクトル、FRベクトルの音声信号については、加算比、減算比の可変により角度θb及びθcを可変し、利得の可変により収音レベルを可変する。またFRTベクトルに係る音声信号については、利得の可変により収音レベルを可変する。
また撮影方向とは逆方向に指向性を有する単一指向性マイクロホン67C、無指向性マイクロホン67Bから出力される音声信号を加算又は減算により合成して、後方に係るRLベクトル、RRベクトルの音声信号を生成する。またこのとき加算比、減算比の可変により角度θd及びθeを可変し、利得の可変により収音レベルを可変する。
またこのようにして生成した音声信号の加減算処理によりこれらベクトルに係る音声信号について、指向性の鋭さを可変する。
また単一指向性マイクロホン67A、67Cから出力される音声信号を加算して帯域制限することによりLFスカラーに係る音声信号を生成する。
この実施例のように、単一指向性マイクロホンと双方向マイクロホンにより音声信号を取得し、この音声信号の演算処理により、マルチチャンネルの音声信号を生成する場合であっても、実施例1と同様の効果を得ることができる。
図22は、図15との対比により本発明の実施例5に係るビデオカメラに適用されるマイクロホンユニットを示す平面図である。このマイクロホンユニット77は、撮影方向に指向性を有する双指向性マイクロホン77A、撮影方向と直交する方向に指向性を有する双指向性マイクロホン77Bを撮影方向に並べて配置し、これら双指向性マイクロホン77A、77Bの周囲に、45度の角間隔により無指向性マイクロホン77C〜77Jが順次配置される。
これによりこのビデオカメラでは、これらマイクロホン77A〜77Jから出力される音声信号を実施例2について上述したと同様に処理して、FRTベクトル、FLベクトル、FRベクトル、RLベクトル、RRベクトルに係る音声信号を生成する。
この音声信号の生成において、ビデオカメラでは、双指向性マイクロホン77A、77Bに対して、異なる無指向性マイクロホン77C〜77Jの組み合わせにより、FRTベクトル、FLベクトル、FRベクトル、RLベクトル、RRベクトルに係る音声信号をそれぞれ2系統づつ作成し、各2系統の音声信号の演算処理により、指向性の鋭さを可変する。
すなわち図23は、このマイクロホンユニット77から出力される音声信号の処理に係る演算処理部の構成を示すブロック図である。このビデオカメラでは、実施例1について上述したベクトルに係る音声信号の演算処理部21FRT、21FL、21FR、21RL、21RRに代えて、この演算処理部77FRT、77FL、77FR、77RL、77RRが適用される。
この演算処理部77FRT、77FL、77FR、77RL、77RRにおいて、演算部72A及び72Bは、双指向性マイクロホン77A、77Bに対して、異なる無指向性マイクロホン77C〜77Jの組み合わせにより、実施例1について上述した演算処理部21FRT、21FL、21FR、21RL、21RRの処理を実行し、FRTベクトル、FLベクトル、FRベクトル、RLベクトル、RRベクトルに係る音声信号S3及びS4をそれぞれ出力する。
これによりこのビデオカメラでは、図24(A)に示すように、この2系統の音声信号の生成に供する無指向性マイクロホンの位置に応じた間隔dにより収音された、FRTベクトル、FLベクトル、FRベクトル、RLベクトル、RRベクトルによる2系統の音声信号を生成する。
加減算部73は、この演算部72A及び72Bから出力される音声信号S3及びS4を入力し、これら音声信号S3及びS4の差成分を抽出することにより、図24(B)に示すように、これら音声信号S3及びS4の指向性をさらに鋭いものとした音声信号を出力する。
イコライザ64は、加減算部73の処理により変化した周波数特性を元に戻すように、加減算部73から出力される音声信号の周波数特性を補正して出力し、増幅回路75は、このイコライザ64から出力される音声信号の収音レベルを可変して出力する。
これによりこの実施例では、各音声信号の収音レベルにあっては、この増幅回路75により可変する。また指向性の方向、指向性の鋭さにあっては、実施例1について上述したと同様に、各演算部72A及び72Bにおける設定の可変により実行される。
この実施例によれば、複数系統によりマルチチャンネルの音声信号を生成し、この複数系統の音声信号を演算処理することにより、一段と鋭い指向性に音声信号を設定することができ、これにより一段と臨場感の高い音場を作成することができる。
図25は、図20との対比により本発明の実施例6に係るビデオカメラに適用されるマイクロホンユニットを示す平面図である。このマイクロホンユニット87は、無指向性マイクロホン87Aの周囲に、45度の角間隔により無指向性マイクロホン87B〜87Iが順次配置される。
これによりこのビデオカメラでは、これらマイクロホン87A〜87Iから出力される音声信号を実施例3について上述したと同様に処理して、FRTベクトル、FLベクトル、FRベクトル、RLベクトル、RRベクトルに係る音声信号を生成する。
この音声信号の生成において、ビデオカメラでは、中央の無指向性マイクロホン87Aに対して、異なる無指向性マイクロホン87B〜87Iの組み合わせにより、FRTベクトル、FLベクトル、FRベクトル、RLベクトル、RRベクトルに係る音声信号をそれぞれ2系統づつ作成する。またこの各2系統の音声信号を実施例5について上述したと同一に処理して、一段と鋭い指向性によるFRTベクトル、FLベクトル、FRベクトル、RLベクトル、RRベクトルに係る音声信号を生成する。
この実施例によれば、無指向性マイクロホンのみを使用するようにして、複数系統によりマルチチャンネルの音声信号を生成し、この複数系統の音声信号を演算処理することにより、一段と鋭い指向性に音声信号を設定することができ、これにより一段と臨場感の高い音場を作成することができる。
図26は、図21との対比により本発明の実施例7に係るビデオカメラに適用されるマイクロホンユニットを示す平面図である。このマイクロホンユニット97は、撮影方向に指向性を有する双指向性マイクロホン97A及び97B、撮影方向と直交する方向に指向性を有する双指向性マイクロホン97C及び97D、撮影方向と逆方向に指向性を有する双指向性マイクロホン97E及び97Fが2系統設けられる。
また各系統について実施例3について上述した処理を実行し、これにより異なるマイクロホンの系統により、FRTベクトル、FLベクトル、FRベクトル、RLベクトル、RRベクトルに係る音声信号をそれぞれ2系統づつ作成する。またこの各2系統の音声信号を実施例5について上述したと同一に処理して、一段と鋭い指向性によるFRTベクトル、FLベクトル、FRベクトル、RLベクトル、RRベクトルに係る音声信号を生成する。
この実施例によれば、単一指向性マイクロホン及び双指向性マイクロホンを使用するようにして、複数系統によりマルチチャンネルの音声信号を生成し、この複数系統の音声信号を演算処理することにより、一段と鋭い指向性に音声信号を設定することができ、これにより一段と臨場感の高い音場を作成することができる。
図27は、図2との対比により本発明の実施例8に係るビデオカメラを示すブロック図である。このビデオカメラ101において、図2について上述したビデオカメラ1と同一の構成は、対応する符号を付して示し、重複した説明は省略する。
この実施例において、音声信号処理部108は、マイクロホンユニット7から得られる音声信号を処理して、5.1チャンネルによる音声信号SAを出力する。この処理において、音声信号処理部108は、ベクトルドメイン、周波数ドメインについてのみ、音声信号SAの特性を補正して出力する。
マイクロコンピュータ103は、全体の動作を制御し、実施例1について上述したマイクロコンピュータ3と同様に、ユーザーにより指定された撮像モード、絞り量、照明光の色温度等の撮影時の条件により、音声信号SAの特性の補正を音声信号処理部108に指示する。この処理において、マイクロコンピュータ103は、ベクトルドメイン、周波数ドメインについてのみ、音声信号SAの特性の補正を指示し、時間ドメインの補正については、補正情報DTによりこの補正量を記録媒体に記録する。
また記録媒体に記録された映像信号及び音声信号の再生時、この記録媒体に記録された補正情報DTにより再生系に係る音声信号処理部113に時間ドメインによる補正を指示する。
ここで図28に示すように、この音声信号処理部113は、それぞれこの補正情報DTにより各音声信号に遅延時間を設定する遅延手段が設けられる。これによりこの実施例では、再生時にも合わせて音声信号SAの特性を可変する。
この実施例のように、再生時に音声信号の特性を可変するようにしても、実施例1と同様の効果を得ることができる。
この実施例においては、コンピュータにおける撮像結果の処理に本発明を適用する。すなわちこの実施例に係るコンピュータでは、ビデオカメラで取得した音声信号、映像信号をダウンロードして内蔵のハードディスク装置に記録して保持する。またこのハードディスク装置に記録された音声信号の処理により5.1チャンネルの音声信号を生成する。このコンピュータでは、ユーザーによる編集処理により、この5.1チャンネルの音声信号を対応する映像信号と共に選択的にDVDによる光ディスクに記録する。
このコンピュータは、このような映像信号及び音声信号のダウンロード時、記録時に取得された撮影モードの情報、絞り量、照明光の色温度等の撮影時の条件に係る情報により、ベクトルドメイン、周波数ドメイン、時間ドメインで音声信号の特性を可変する。
なおこの一連の処理に係るコンピュータのプログラムにあっては、事前のインストールにより提供するようにしてもよく、また光ディスク、磁気ディスク、メモリカード等の各種の記録媒体に記録して提供するようにしてもよい。
この実施例のように、コンピュータにおける処理に本発明を適用するようにしても、実施例1と同様の効果を得ることができる。
なお上述の実施例においては、再生時、時間ドメインについてのみ、音声信号の特性を可変する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ベクトルドメイン、周波数ドメインについても、再生時、音声信号の特性を可変するようにしてもよい。
また上述の実施例においては、ベクトルドメイン、周波数ドメイン、時間ドメインについて、音声信号の特性を可変する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、必要に応じてこれらの何れかについてだけ特性を補正するようにしてもよく、またこれら何れかの特性の補正を省略するようにしてもよい。
また上述の実施例においては、双指向性マイクロホン等による代表的なマイクロホンの配置を説明したが、本発明はこれに限らず、音声信号の取得に供するマイクロホンの種類、配置等にあっては、必要に応じて種々に変更することができる。
また上述の実施例においては、撮影モードと撮影時の条件とにより音声信号の特性を可変する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、撮影モードによってのみ、音声信号の特性を可変するようにしてもよい。また本願の範囲には含まれないものとなるが、撮影時の条件によってのみ、音声信号の特性を可変するようにしてもよい。
また上述の実施例においては、音声信号を5.1チャンネルにより記録してサラウンド音場を作成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、種々のチャンネル数によりサラウンド音場を作成する場合に広く適用することができる。
本発明は、例えばDVDの光ディスクを用いたビデオカメラに適用することができる。
本発明の実施例1に係るビデオカメラにおける音声信号処理部を示すブロック図である。 本発明の実施例1に係るビデオカメラを示すブロック図である。 図2のビデオカメラにおける撮影モードを示す図表である。 図2のビデオカメラにおける収音特性の説明に供する略線図である。 各ベクトルと撮影方向との関係を示す略線図である。 指向性パターンの説明に供する略線図である。 撮影時の条件による音声信号の特性の可変を示す図表である。 図1の音声信号処理部におけるベクトル領域可変部の構成を示すブロック図である。 アレイマイクロホンにおける指向性設定の説明に供する略線図である。 図9の例とは異なる方向についての指向性設定の説明に供する略線図である。 アレイマイクロホンにおける指向性と遅延期間との関係を示す図表である。 音声信号の周波数特性を示す特性曲線図である。 図12とは異なる例による音声信号の周波数特性を示す特性曲線図である。 図1の音声信号処理部における時間領域可変部の構成を示すブロック図である。 本発明の実施例2に係るビデオカメラに適用されるマイクロホンユニットを示す平面図である。 図15のマイクロホンユニットに適用されるマイクロホンの指向性を示す特性曲線図である。 図15のマイクロホンユニットに適用される演算処理部を示すブロック図である。 図15のマイクロホンユニットによる指向性の説明に供する特性曲線図である。 図17の演算処理部による音声信号の指向性を示す特性曲線図である。 本発明の実施例3に係るビデオカメラに適用されるマイクロホンユニットを示す平面図である。 本発明の実施例4に係るビデオカメラに適用されるマイクロホンユニットを示す平面図である。 本発明の実施例5に係るビデオカメラに適用されるマイクロホンユニットを示す平面図である。 図22のマイクロホンユニットに適用される演算処理部を示すブロック図である。 図22のマイクロホンに係る指向性の説明に供する特性曲線図である。 本発明の実施例6に係るビデオカメラに適用されるマイクロホンユニットを示す平面図である。 本発明の実施例7に係るビデオカメラに適用されるマイクロホンユニットを示す平面図である。 本発明の実施例8に係るビデオカメラを示すブロック図である。 図27のビデオカメラにおける音声信号処理部を示すブロック図である。
符号の説明
1、101……ビデオカメラ、2……レンズ、3,103……マイクロコンピュータ、4……撮像素子、5……絞り、6……カメラ系信号処理部、7、47、57、67、77、87、97……マイクロホンユニット、7A、7B……アレイマイクロホン、7AA〜7AD、7BA〜7BD、47A〜47C、57A〜57D、67A〜67C、77A〜77J、87A〜77I、97A〜97E……マイクロホン、8、108、113……音声信号処理部、11……記録再生手段

Claims (17)

  1. 撮像結果を取得して映像信号を出力する映像信号の処理系と、
    入力音声信号を取得してサラウンド音場を形成するマルチチャンネルの音声信号を出力する音声信号の処理系と、
    前記映像信号及び前記マルチチャンネルの音声信号を記録媒体に記録する記録部と、
    前記映像信号の処理系及び前記音声信号の処理系を制御する制御部とを備え、
    前記映像信号の処理系は、
    撮像面に形成された光学像の撮像結果を出力する撮像素子と、
    前記撮像面に前記光学像を形成する光学系と、
    前記撮像結果を画質補正して前記映像信号を出力する映像信号処理部とを有し、
    前記音声信号の処理系は、
    マイクロホンで取得された前記入力音声信号を信号処理して前記マルチチャンネルの音声信号を出力する音声信号処理部を有し、
    前記制御部は、
    ユーザーによる撮影モードの指定により、前記映像信号の処理系の制御により前記映像信号による映像を可変すると共に、前記音声信号の処理系の制御により前記マルチチャンネルの音声信号の特性を可変することにより、前記撮影モードによる前記映像信号の映像に対応するように、前記マルチチャンネルの音声信号によるサラウンド音場を可変する
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 前記マルチチャンネルの音声信号の特性の可変が、
    前記マルチチャンネルの音声信号の少なくとも1部の指向性の可変である
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記指向性の可変が、
    前記指向性の鋭さの可変である
    ことを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記指向性の可変が、
    前記指向性の向きの可変である
    ことを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  5. 前記マルチチャンネルの音声信号の特性の可変が、
    前記マルチチャンネルの音声信号における収音レベルの可変である
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  6. 前記マルチチャンネルの音声信号の特性の可変が、
    前記マルチチャンネルの音声信号における周波数特性の可変である
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  7. 前記マルチチャンネルの音声信号の特性の可変が、
    前記マルチチャンネルの音声信号における遅延時間の設定である
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  8. 前記映像信号による映像の可変が、
    前記映像信号による映像のアスペクト比の切り換え及び又は前記映像信号の画質の切り換えである
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  9. 前記制御部は、
    さらに前記撮像結果の取得に係る撮影の条件に応じて、前記マルチチャンネルの音声信号の特性を可変する
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  10. 前記マイクロホンが、
    アレイマイクロホンであり、
    前記音声信号処理部は、
    前記アレイマイクロホンによる入力音声信号の演算処理により、前記マルチチャンネルの音声信号を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  11. 前記マイクロホンが、
    無指向性マイクロホン及び双指向性マイクロホンであり、
    前記音声信号処理部は、
    無指向性マイクロホン及び双指向性マイクロホンによる前記入力音声信号の演算処理により、前記マルチチャンネルの音声信号を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  12. 前記マイクロホンが、
    単一指向性マイクロホン及び双指向性マイクロホンであり、
    前記音声信号処理部は、
    単一指向性マイクロホン及び双指向性マイクロホンによる前記入力音声信号の演算処理により、前記マルチチャンネルの音声信号を生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  13. 撮像素子より取得した撮像結果による映像信号を、サラウンド音場を形成するマルチチャンネルの音声信号と共に記録媒体に記録する記録方法において、
    ユーザーによる撮影モードの指定を受け付ける撮影モード受け付けのステップと、
    前記撮影モードに応じて、前記映像信号のアスペクト比及び又は画質補正を可変すると共に前記マルチチャンネルの音声信号の特性を可変することにより、前記映像信号による映像に対応するように、前記マルチチャンネルの音声信号によるサラウンド音場音場を可変する制御のステップとを有する
    ことを特徴とする記録方法。
  14. 記録媒体に記録された映像信号及び音声信号を再生して出力する再生装置において、
    前記映像信号は、
    ユーザーにより指定された撮影モードに応じたアスペクト比及び又は画質により記録され、
    前記再生装置は、
    音声信号の処理系により、
    前記記録媒体から再生された前記音声信号をサラウンド音場を形成するマルチチャンネルの音声信号により出力し、
    前記マルチチャンネルの音声信号の特性を、前記撮影モードに応じて可変することにより、前記映像信号による映像に対応するように、前記マルチチャンネルの音声信号によるサラウンド音場を可変する
    ことを特徴とする再生装置。
  15. 記録媒体に記録された映像信号及び音声信号を再生する再生方法において、
    前記映像信号は、
    ユーザーにより指定された撮影モードに応じたアスペクト比及び又は画質により記録され、
    前記再生方法は、
    前記記録媒体から再生された前記音声信号をサラウンド音場を形成するマルチチャンネルの音声信号により出力し、
    前記マルチチャンネルの音声信号の特性を、前記撮影モードに応じて可変することにより、前記映像信号による映像に対応するように、前記マルチチャンネルの音声信号によるサラウンド音場を可変する
    ことを特徴とする再生方法。
  16. 演算処理手段による処理手順の実行により、撮像素子より取得した撮像結果による映像信号を、サラウンド音場を形成するマルチチャンネルの音声信号と共に記録媒体に記録する記録方法のプログラムにおいて、
    前記映像信号は、
    ユーザーにより指定された撮影モードに応じたアスペクト比及び又は画質により記録され、
    前記処理手順は、
    前記撮影モードに応じて、前記マルチチャンネルの音声信号の特性を可変することにより、前記映像信号による映像に対応するように、前記マルチチャンネルの音声信号によるサラウンド音場を可変する制御のステップを有する
    ことを特徴とする記録方法のプログラム。
  17. 請求項16に記載の記録方法のプログラムを記録した
    ことを特徴とする記録方法のプログラムを記録した記録媒体。


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