JPH11205900A - ステレオ演算処理装置及びステレオ録音装置 - Google Patents

ステレオ演算処理装置及びステレオ録音装置

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JPH11205900A
JPH11205900A JP10006067A JP606798A JPH11205900A JP H11205900 A JPH11205900 A JP H11205900A JP 10006067 A JP10006067 A JP 10006067A JP 606798 A JP606798 A JP 606798A JP H11205900 A JPH11205900 A JP H11205900A
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JP
Japan
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stereo
audio signal
signal
arithmetic processing
microphones
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JP10006067A
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English (en)
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Kazuhiko Ozawa
一彦 小沢
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 左右に離隔した2つの無指向性マイクからの
音声信号に基づいてステレオ音声信号を生成するステレ
オ演算処理装置であって、こうしたステレオ演算処理装
置を搭載したビデオカメラ等の低コスト化及び小型軽量
化を妨げることなく、十分な立体感のあるステレオ音声
信号を得ることのできるものを提供する。 【解決手段】 2つの無指向性マイクからの音声信号に
基づき、これらのマイクの並ぶ方向に直交する方向に狭
指向特性を有する音声信号を生成する演算処理手段を備
え、この狭指向特性を有する音声信号を用いてステレオ
音声信号を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、左右に離隔した2
つの無指向性マイクからの音声信号に基づいてステレオ
音声信号を生成する演算処理を行う装置に関し、特に、
これら2つの無指向性マイクの中心において前後の方向
から入力する音声に対する感度を向上させたものに関す
る。
【0002】また本発明は、こうした演算処理を行う回
路を搭載したステレオ録音装置(例えばビデオカメラ)
に関し、特に、操作者自身の音声を、専用のナレーショ
ンマイクを取り付けることなく録音できるようにしたも
のに関する。
【0003】
【従来の技術】例えばビデオカメラ(カメラ一体型のビ
デオテープレコーダ)には、2つの無指向性マイクを互
いに左右に離隔して取り付け、これら2つの無指向性マ
イクからの音声信号に基づき、演算処理によってステレ
オ音声信号を生成する(即ち2つの無指向性マイクから
演算処理によってステレオマイクを構成する)ようにし
たものが存在している。
【0004】図7は、こうしたビデオカメラにおける従
来のステレオ音声信号生成用の演算処理装置(ステレオ
演算処理装置)の回路構成の一例を示す。左右2つの無
指向性マイクLchMIC,RchMICからのアナロ
グ音声信号が、ステレオ演算処理装置41に入力する。
【0005】ステレオ演算処理装置41内において、こ
れらのアナログ音声信号は、まずプリアンプ42,43
を経てADコンバータ44,45でディジタル信号1
L,1Rに変換される。
【0006】これらの信号1L,1Rは、遅延回路4
6,47とゲインコントロールアンプ48,49と減算
器50,51とで構成されたステレオセパレーション
(入力音声信号からのステレオ音声信号の分離)用のマ
トリクス回路に送られる。遅延回路46,47の遅延量
は、マイクLchMIC・RchMIC間の距離に応じ
て設定されている。アンプ48,49の利得を調整する
ことにより、このマトリクス回路でのステレオセパレー
ションの度合いをビデオカメラの機種等に応じて最適に
設定することが可能になっている。
【0007】信号1Lは、このマトリクス回路において
遅延回路46及びアンプ48を経て減算器51で信号1
Rから減算され、これによって右チャンネル側のステレ
オ音声信号の基になる信号2Rが形成される。他方信号
1Rは、遅延回路47及びアンプ49を経て減算器50
で信号1Lから減算され、これによって左チャンネル側
のステレオ音声信号の基になる信号2Lが形成される。
【0008】これらの信号2L,2Rが、周波数特性調
整用のイコライザ回路52,53を経て、最終的な左チ
ャンネル側,右チャンネル側のステレオ音声信号LOU
T,ROUTとしてステレオ演算処理装置41から出力
される。図8は、これらのステレオ音声信号LOUT,
ROUTの指向性パターン(即ちステレオ演算処理装置
41での演算処理によって構成されたステレオマイクの
指向性パターン)の一例を示す。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、2つの無指
向性マイクを互いに左右に離隔して取り付けた場合に
は、これらのマイクの中心位置において左右方向(これ
らのマイクの並ぶ方向)に直交する方向(「センター方
向」と呼ぶことにする)からの入力音声に対する感度
は、必然的に、左右方向からの入力音声に対する感度よ
りも低くなってしまう。
【0010】そして、図7のステレオ演算処理装置41
のような従来のステレオ演算処理装置には、このセンタ
ー方向の指向性を落ち込ませることにより、センター方
向からの入力音声に対する感度の低下を一層助長してし
まう(いわゆる「中抜け現象」を発生させてしまう)と
いう傾向がある。図8の指向性パターンにも、このセン
ター方向の指向性の落ち込みが表れている。ビデオカメ
ラにおいてこうした中抜け現象が生じると、画面中央の
被写体からの音声がその左右からの音声よりも小さくな
ってしまうので、非常に不自然な印象を与えることにな
る。
【0011】こうしたセンター方向の指向性の落ち込み
は(従って中抜け現象は)、ステレオセパレーションの
度合いが大きくなる程(例えば図7のステレオ演算処理
装置41でマトリクス回路中のアンプ48及び49の利
得を上げる程)顕著になる。そのため、従来のステレオ
演算処理装置では、中抜け現象をなるべく抑制するため
に、ステレオセパレーションの度合いをあまり大きくし
ないようにしていた。その結果、従来のステレオ演算処
理装置では、十分な立体感のあるステレオ音声信号を得
ることが困難であった。
【0012】尚、左右2つの無指向性マイクの中心位置
に、3つ目のマイク(無指向性マイクまたは前方向に指
向性を有するマイク)を取り付けることにより、センタ
ー前方からの入力音声の感度を高めることも考えられ
る。しかし、このようにマイクの数を増やすことは、こ
うしたステレオ演算処理装置を搭載したビデオカメラ等
のコスト高を招くと共に、特にハンディタイプのビデオ
カメラのように小型軽量化が要求されるものにあっては
この要求の実現に対する妨げになる。
【0013】従って、本発明の第1の目的は、ビデオカ
メラ等の低コスト化及び小型軽量化を妨げることなく、
十分な立体感のあるステレオ音声信号を得ることのでき
るステレオ演算処理装置を提供することにある。
【0014】また、ビデオカメラには、被写体からの音
声だけでなく操作者自身の音声をも録音する機能を持っ
たものも存在している。しかし、図8のステレオ指向性
パターンからも明らかなように中抜け現象はセンター方
向のうち前方向だけでなく後方向にも発生する。その結
果、図7のステレオ演算処理装置41のような演算処理
回路を搭載したビデオカメラでは、左右2つの無指向性
マイク(図7における無指向性マイクLchMIC,R
chMIC)で、ビデオカメラの後方(被写体とは反対
側)に位置する操作者の音声を十分な感度で録音するこ
とは不可能である。そのため、こうした従来の演算処理
回路を搭載したビデオカメラに操作者の音声の録音機能
を付与するためには、操作者の音声を録音するための専
用のマイク(ナレーションマイク)をカメラ本体のうち
操作者に対向する部位に取り付けなければならず、この
ことがやはりコスト高を招くと共に小型軽量化に対する
妨げになっていた。
【0015】従って、本発明の第2の目的は、ビデオカ
メラその他のステレオ録音装置であって、その低コスト
化及び小型軽量化を妨げることなく操作者の音声を録音
できるようにした演算処理回路を搭載したものを提供す
ることにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明に係るステレオ演
算処理装置は、2つの無指向性マイクからの音声信号に
基づいてステレオ音声信号を生成するステレオ演算処理
装置において、これらのマイクからの音声信号に基づ
き、これらのマイクの並ぶ方向に直交する方向に狭指向
特性を有する音声信号を生成する演算処理手段を備え、
この狭指向特性を有する音声信号を用いてステレオ音声
信号を生成するようにしたことを特徴としている。
【0017】このステレオ演算処理装置によれば、2つ
の無指向性マイクからの音声信号に基づき、これらのマ
イクの並ぶ方向に直交する方向(即ちセンター方向と一
致する方向)に狭指向特性を有する音声信号を生成する
演算処理が行われ、この狭指向特性を有する音声信号を
用いてステレオ音声信号を生成することにより、センタ
ー方向からの入力音声に対する感度の高いステレオ音声
信号が得られる。これにより、中抜け現象が防止され
る。
【0018】このように、演算処理によって中抜け現象
の発生が防止されるので、従来のように中抜け現象の抑
制を考慮することなくステレオセパレーションの度合い
を大きくすることができる。従って、十分な立体感のあ
るステレオ音声信号を得ることができる。そして、こう
した狭指向特性を有する音声信号を生成する演算処理を
行えるようにステレオ演算処理装置の設計を従来のもの
から変更する(例えばこの演算処理を行う専用のDSP
(ディジタルシグナルプロセッサ)を新たに設ける)こ
とが必要であるが、近年の集積化技術の進歩に鑑みれ
ば、この設計変更は、従来のようにマイクの数を増やす
ことに比較して、ステレオ録音装置等の低コスト及び小
型軽量化に対する妨げには全くといっていいほどならな
いといえる。
【0019】尚、こうした狭指向特性を有する音声信号
を生成する演算処理手段は、一例として、2つの無指向
性マイクの並ぶ方向において互いに逆向きに単一指向性
を有する第1,第2の単一指向性の音声信号を生成する
手段と、これら第1,第2の単一指向性の音声信号の指
向性パターンの重なり合う部分を抽出する抽出手段とで
構成することができる。
【0020】そして、この第1,第2の単一指向性の音
声信号を生成する手段は、一例として、これらのマイク
のうちの一方のマイクからの第1の音声信号と残りの一
方のマイクからの第2の音声信号との差分をとることに
より、これらのマイクの並ぶ方向に双指向性を有する双
指向性の音声信号を生成する手段と、この双指向性の音
声信号をこの第1,第2の音声信号と合成する手段とで
構成することができる。
【0021】そして、この抽出手段は、一例として、第
1の単一指向性の音声信号と第2の単一指向性の音声信
号とを合成した信号をフィルタリングする適応フィルタ
(乗算器の係数が時間的に変化するディジタルフィル
タ)と、第1,第2の単一指向性の音声信号からこの適
応フィルタの出力信号を減じる手段とを用いて構成する
ことができる。
【0022】また、このステレオ演算処理装置に、この
狭指向特性を有する音声信号を増幅する利得可変な増幅
手段を更に設け、この増幅手段で増幅した音声信号を用
いてステレオ音声信号を生成するようにしてもよい。そ
うした場合には、この増幅手段の利得を調整することに
より、生成されるステレオ音声信号のセンター方向の指
向性の大きさを任意に設定する(即ちセンター方向での
マイクのズーム特性を任意に設定する)ことが可能なの
で、2つの無指向性マイクをズームマイクとして構成す
ることもできるようになる。
【0023】次に、本発明に係るステレオ録音装置は、
装置の後方側に対向する面を装置の筐体で塞がない状態
で、互いに装置の左右方向に離隔して取り付けられた2
つの無指向性マイクと、これら2つの無指向性マイクか
らの音声信号に基づき、これらのマイクの並ぶ方向に直
交する方向(即ちセンター方向に一致する方向)に狭指
向特性を有する音声信号を生成し、この狭指向特性を有
する音声信号を用いてステレオ音声信号を生成する演算
処理回路とを備えたことを特徴としている。
【0024】このステレオ録音装置によれば、前出の本
発明に係るステレオ演算処理装置におけると同様にし
て、演算処理回路での演算処理によって中抜け現象が防
止される(即ちセンター方向のうち前方向だけでなく後
方向からの入力音声に対する感度も向上する)。そし
て、2つの無指向性マイクは装置の後方側に対向する面
を装置の筐体で塞がない状態で取り付けられているの
で、後方向からの入力音声に対する感度が装置の筐体の
存在によって低下することがない。
【0025】従って、本来の録音対象(例えばビデオカ
メラでは被写体)に対して十分な立体感のあるステレオ
録音を行うことができるのみならず、これら2つの無指
向性マイクで、ステレオ録音装置の後方(本来の録音対
象とは反対側)に位置する操作者自身の音声をも十分な
感度で録音することができる。換言すれば、2つの無指
向性マイクがナレーションマイクとして兼用されるの
で、従来のような専用のナレーションマイクを取り付け
なくても、ステレオ録音装置に操作者の音声の録音機能
が付与されることになる。これにより、装置の低コスト
化及び小型軽量化を妨げることなく操作者の音声が録音
されるようになる。
【0026】尚、このステレオ録音装置においても、演
算処理回路に、センター方向に狭指向特性を有する音声
信号を増幅する利得可変な増幅手段を設け、この増幅手
段で増幅した音声信号を用いてステレオ音声信号を生成
するようにしてよい。それにより、2つの無指向性マイ
クを、操作者からの音声に対してもズームマイクとして
構成することができるようになる。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るステレオ演
算処理装置の回路構成の一例を示すものであり、図7と
同一の回路には同一の符号を付して重複説明を省略す
る。
【0028】このステレオ演算処理装置1には、ADコ
ンバータ44,45の出力ディジタル信号(ここでは3
L,3Rと表すことにする)の差分信号(3L−3R)
を求める減算器2と、この信号(3L−3R)の周波数
特性,ゲインをそれぞれ調整するイコライザ回路3,ゲ
インアンプ4と、信号3L,3Rをそれぞれイコライザ
回路3と同じ時間だけ遅延させる遅延回路5,6と、ア
ンプ4の出力信号(3L−3R)’と遅延回路5の出力
信号3L’との加算信号4Lを求める加算器7と、この
信号(3L−3R)’と遅延回路6の出力信号3R’と
の差分信号−4Rを求める減算器8とが設けられてい
る。
【0029】図2は、上記の信号3L’,3R’,(3
L−3R)’,4L,−4Rの指向性パターンの一例
を、左チャンネル(Lch)側のステレオ音声信号の生
成過程(同図A)と右チャンネル(Rch)側のステレ
オ音声信号の生成過程(同図B)とに分けて示すもので
ある。同図には、信号3L’,3R’が無指向性である
のに対し、信号(3L−3R)’は左右方向(マイクL
chMIC,RchMICの並ぶ方向)に双指向性を有
することが表れている。そして、信号4Lは信号3L’
の右(R)方向の指向性(図の+)と信号(3L−3
R)’のR方向の指向性(図の−)とがキャンセルされ
ることにより左(L)方向にカージオイド形(ハート
形)の単一指向性を有し、信号−4Rは信号3R’のL
方向の指向性(図の−)と信号(3L−3R)’のL方
向の指向性(図の+)とがキャンセルされることにより
R方向にカージオイド形単一指向性を有することが表れ
ている。
【0030】尚、アンプ4のゲインは、信号3L’,3
R’の指向性と信号(3L−3R)’の指向性とが上記
のようにキャンセルされるように、信号(3L−3R)
の最大感度と信号3L’,3R’の最大感度とが逆方向
で等しくなるように設定されている。また、減算器8の
出力信号に−4Rというようにマイナス符号を付したの
は、Rch側のステレオ音声信号の生成過程では、演算
処理の関係上信号の位相を反転させているからである。
【0031】図2の信号4Lの指向性パターンと信号−
4Rの指向性パターンとを重ね合わせて示すと、図3の
ようになる。同図からも明らかなように、これらの指向
性パターンが重なり合う部分(図の斜線部分)の指向特
性は、或る単一方向からの音声に着目すれば、マイクL
chMIC,RchMICの並ぶ方向に直交する方向
(即ちセンター方向と一致する方向)(図では、この方
向のうち紙面に平行な方向が前方向及び後方向として表
れている)に対して比較的狭指向になっている。従っ
て、この指向性パターンが重なり合う部分を抽出すれ
ば、センター方向に狭指向特性を有する音声信号を生成
することができる。
【0032】図1のステレオ演算処理装置1には、この
信号4Lと信号−4Rとの指向性パターンが重なり合う
部分の抽出をLMS(Least Mean Squa
re=最小自乗法)演算処理によって行うためのLMS
演算ブロック10が設けられている。
【0033】加算器7の出力信号4Lは、LMS演算ブ
ロック10内の遅延回路11に送られ、減算器8の出力
信号−4Rは、LMS演算ブロック10内の遅延回路1
2に送られる。また、信号4Lと信号−4Rとが加算器
9で加算され、加算器9の出力信号(4L−4R)が、
LMS演算ブロック10内のFIR(有限インパルス応
答)型のLMS適応フィルタ13,14でそれぞれフィ
ルタリングされる。
【0034】適応フィルタ13,14は、後に詳述する
ように、各乗算器の係数(タップ係数)を、LMS法を
用いた更新アルゴリズムにより、入力信号の1サンプリ
ング周期(一般に音声信号の場合サンプリング周波数は
32kHz,44.1kHzまたは48kHzである)
毎にリアルタイムに更新するものである。遅延回路1
1,12の遅延量は、適応フィルタ13,14における
遅延量と等しく設定されている。
【0035】遅延回路11の出力信号4L’と適応フィ
ルタ13の出力信号5Lとの差分信号6Lが減算器15
で求められ、遅延回路12の出力信号−4R’と適応フ
ィルタ14の出力信号−5Rとの差分信号−6Rが減算
器16で求められる。そして、信号6Lと信号−6Rと
を加算器17で加算して得た信号(6L−6R)が、適
応フィルタ13,14のタップ係数を更新するための信
号としてこれらの適応フィルタに戻される。
【0036】LMS演算処理は、周知のように或る信号
から目的とする信号を得ることのできる演算処理であ
り、その処理内容を例示すると図4の通りである。LM
S演算ブロック10での具体的な処理を、この図4を参
照しながら説明することにする。
【0037】図4において、主要入力は、目的とする信
号を含む原信号であり、図1では信号4L,−4Rに相
当する。また、参照入力X(n)は、主要入力のうち目
的とする信号以外の成分(キャンセルしたい成分)と相
関性の高い信号であり、図1では信号(4L−4R)に
相当する。
【0038】また図4において、FIR型LMS適応フ
ィルタ31は、参照入力X(n)をフィルタリングする
ものであり、図1の適応フィルタ13,14に相当す
る。このFIR型LMS適応フィルタ31は、タップ係
数Wm(m=0,1,2,…)を参照入力X(n)の1
サンプリング周期毎にリアルタイムに更新するものであ
り、各遅延子の遅延時間はこのサンプリング周期に一致
している。そして、演算量や演算処理速度の観点から、
その更新アルゴリズムにLMS法を用いることにより、
タップ係数Wmを下記の式のようにして決定している。
(但しmはFIR適応フィルタのタップ数、μは更新量
を決定するステップゲイン係数、E(n)はエラー信号
である。) Wm(n+1)=Wm(n)+2μE(n)X(n)
【0039】ここで、タップ数mが多いほど、演算精度
は向上するが、逆に演算量が大きくなると共に演算処理
速度が低下する。また、ステップゲイン係数μが大きい
ほど、収束速度は大きくなるが、逆に収束後の精度が悪
化する。従って、図1の適応フィルタ13,14におけ
るタップ数m及びステップゲイン係数μは、具体的なス
テレオ演算処理装置の中で実際にLMS演算ブロック1
0の処理が最適に行われるように決定することが望まし
い。
【0040】図4において、遅延回路32は、主要入力
をFIR適応フィルタ31における遅延量と等しい遅延
量だけ(FIR適応フィルタ31の各遅延子の遅延量に
タップ数mの2分の1を乗じた遅延量だけ)遅延させる
ものであり、図1の遅延回路11,12に相当する。ま
た、減算器33は、遅延回路32の出力信号とFIR型
LMS適応フィルタ31の出力信号との差分を求めるも
のであり、図1の減算器15,16に相当する。この減
算器33の出力信号(エラー信号E(n))が、図1の
信号(6L−6R)に相当する。FIR適応フィルタ3
1内において、乗算器34は、このエラー信号E(n)
にステップゲイン係数μの2倍の係数2μを乗算するも
のである。
【0041】図4のLMS演算処理により、主要入力の
うち目的とする信号以外の成分をキャンセルした信号が
得られる。図1のLMS演算ブロック10に関していえ
ば、主要4L,−4Rと参照入力(4L−4R)とに基
づき、信号4Lと信号−4Rとの指向性パターンが重な
り合う部分を抽出した信号(図3の斜線部分のように、
センター方向に一致する方向に狭指向特性を有する信
号)6L,−6Rが得られる。
【0042】LMS演算ブロック10は、専用のシグナ
ルプロセッサで実現してもよく、あるいは汎用のマイク
ロコンピュータにプログラムを実行させることにより実
現してもよい。尚、LMS演算ブロック10において、
適応フィルタ13,14のタップ係数を更新するための
信号として信号6L,−6Rをそのまま用いずに信号
(6L−6R)を用いるようにしたのは、信号6L,−
6Rはそれぞれ一方のチャンネルLch,Rchについ
ての情報のみを含んでおり他方のチャンネルについての
情報を全く含んでいないので、両方のチャンネルについ
ての情報を含む信号(6L−6R)を用いることによ
り、適応フィルタ13と14とでタップ係数の更新を連
動させるためである。
【0043】図1において、LMS演算ブロック10の
減算器15の出力信号6Lは、ゲインコントロールアン
プ18で増幅される。そして、アンプ18の出力信号7
LとLMS演算ブロック10内の遅延回路11の出力信
号4L’とが加算器20で加算されることにより、L方
向にカージオイド形単一指向性を有する信号とセンター
方向に一致する方向に狭指向特性を有する信号とが合成
される。他方、LMS演算ブロック10の減算器16の
出力信号−6Rは、ゲインコントロールアンプ19で増
幅される。そして、アンプ19の出力信号−7RとLM
S演算ブロック10の遅延回路12の出力信号−4R’
とが位相を反転されて加算器21で加算されることによ
り、R方向にカージオイド形単一指向性を有する信号と
センター方向に一致する方向に狭指向特性を有する信号
とが合成される。そして、この加算器20,21の出力
信号が、それぞれ最終的なLch,Rch側のステレオ
音声信号LOUT,ROUTとしてステレオ演算処理装
置1から出力される。
【0044】図5は、こうして生成されたLch,Rc
h側のステレオ音声信号の指向性パターン(即ちステレ
オ演算処理装置1での演算処理によって構成されたステ
レオマイクの指向性パターン)の一例を示す。同図か
ら、これらのステレオ音声信号のセンター方向からの入
力音声に対する感度が高く、従って中抜け現象が防止さ
れることが理解される。また、同図からは、左右方向に
カージオイド形単一指向性を有しているので十分な立体
感のあるステレオ音声信号が得られることも理解され
る。
【0045】このように、このステレオ演算処理装置1
によれば、マイクの数を増やすことなく演算処理によっ
て中抜け現象の発生を防止するようにしたので、ステレ
オ演算処理装置1を搭載するステレオ録音装置(例えば
ビデオカメラ)の低コスト化及び小型軽量化を妨げるこ
となく、十分な立体感のあるステレオ音声信号を得るこ
とができる。
【0046】また、図5の指向性パターンが例えばゲイ
ンコントロールアンプ18,19のゲインを1倍にした
とき(ノーマル時)のものであるとすると、ゲインコン
トロールアンプ18,19のゲインを3倍にしたときの
指向性パターンは、図6のようになる。これらの図の対
比から、ゲインコントロールアンプ18,19のゲイン
を調整することにより、ステレオ音声信号のセンター方
向の指向性の大きさを任意に設定できる(即ちセンター
方向でのマイクLchMIC,RchMICのズーム特
性を任意に設定できる)ことが理解される。このよう
に、このステレオ演算処理装置1によれば、マイクLc
hMIC,RchMICをズームマイクとして構成する
こともできる。
【0047】ところで、図5にも表れているように、ス
テレオ音声信号LOUT,ROUTは、センター方向の
うち前方向だけでなく後方向からの入力音声に対する感
度も高くなっている。従って、このステレオ演算処理装
置1を搭載したステレオ録音装置(一例としてビデオカ
メラとする)では、2つの無指向性マイク(図1におけ
るマイクLchMIC,RchMIC)でビデオカメラ
の後方(被写体とは反対側)に位置する操作者自身の音
声をも十分な感度で録音することができる。換言すれ
ば、2つの無指向性マイクがナレーションマイクとして
兼用されるので、従来のような専用のナレーションマイ
クを取り付けなくても、ビデオカメラに操作者の音声の
録音機能が付与されることになビデオカメラに操作者の
音声の録音機能が付与されることになる。これにより、
装置の低コスト化及び小型軽量化を妨げることなく操作
者の音声が録音されるようになる。そして、マイクLc
hMIC,RchMICが、操作者からの音声に対して
もズームマイクとして構成されることになる。
【0048】但し、これら2つの無指向性マイクを、ビ
デオカメラの後方側に対向する面をビデオカメラの筐体
で塞がれた状態でビデオカメラに取り付けた場合(例え
ばビデオカメラの前面に取り付けた場合)には、この筐
体の存在により後方向からの入力音声に対する感度が著
しく低下してしまうので、これらマイクで操作者の音声
を十分な感度で録音することができなくなる。
【0049】そこで、これらのマイクをナレーションマ
イクとして兼用するためには、これらのマイクを、ビデ
オカメラの後方側に対向する面を装置の筐体で塞がない
状態でビデオカメラに取り付けるようにするとよい。
【0050】具体的には、例えばこれらのマイクをビデ
オカメラの上面に取り付けることが好適である。このよ
うにビデオカメラの上面にマイクを取り付けることは、
ハンディタイプのビデオカメラでは既に行われているこ
となので、こうした既存のビデオカメラに対し、外観を
変更することなく、操作者の音声の録音機能を付与する
ことができることになる。
【0051】あるいは、これらのマイクをビデオカメラ
の前面に取り付ける場合には、これらのマイクと筐体と
の間に、十分なスペースを設けるようにするとよい。
【0052】尚、以上の例では、適応フィルタの乗算器
の係数を、LMS法を用いたアルゴリズムで更新してい
るが、演算量や演算処理速度の観点から支障がない限
り、その他の適宜のアルゴリズムで更新するようにして
もよい。
【0053】また、以上の例では、L方向,R方向にカ
ージオイド形単一指向性を有する信号を生成し、これら
のカージオイド形単一指向性を有する信号の指向性パタ
ーンの重なり合う部分を抽出することにより、センター
方向に一致する方向に狭指向特性を有する音声信号を生
成しているが、他の適宜の方法によりセンター方向に一
致する方向に狭指向特性を有する音声信号を生成し、そ
の狭指向特性を有する音声信号を用いてステレオ音声信
号を生成するようにしてよい。
【0054】また、本発明は、以上の例に限らず、本発
明の要旨を逸脱することなく、その他様々の構成をとり
うることはもちろんである。
【0055】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るステレオ演
算処理装置によれば、演算処理により2つの無指向性マ
イクの並ぶ方向に直交する方向からの入力音声に対する
感度の高いステレオ音声信号を生成することによって中
抜け現象の発生を防止するようにしたので、こうしたス
テレオ演算処理装置を搭載するステレオ録音装置(例え
ばビデオカメラ)の低コスト化及び小型軽量化を妨げる
ことなく、十分な立体感のあるステレオ音声信号を得る
ことができる。
【0056】また、このステレオ演算処理装置に、狭指
向特性を有する音声信号を増幅する利得可変な増幅手段
を更に設け、この増幅手段で増幅した音声信号を用いて
ステレオ音声信号を生成するようにした場合には、この
ステレオ演算処理装置に音声信号を供給する2つの無指
向性マイクを、ズームマイクとして使用することもでき
るようになる。
【0057】次に、本発明に係るステレオ録音装置によ
れば、2つの無指向性マイクで、本来の録音対象(例え
ばビデオカメラでは被写体)に対して十分な立体感のあ
るステレオ録音が行うことができるのみならず、操作者
自身の音声をも十分な感度で録音することができる。換
言すれば、2つの無指向性マイクがナレーションマイク
として兼用されるので、従来のような専用のナレーショ
ンマイクを取り付けなくても、ステレオ録音装置に操作
者の音声の録音機能が付与されることになる。これによ
り、装置の低コスト化及び小型軽量化を妨げることなく
操作者の音声を録音することができるようになる。
【0058】尚、このステレオ録音装置において、演算
処理回路に、センター方向に狭指向特性を有する音声信
号を増幅する利得可変な増幅手段を設け、この増幅手段
で増幅した音声信号を用いてステレオ音声信号を生成す
るようにした場合には、2つの無指向性マイクを、操作
者からの音声に対してもズームマイクとして構成するこ
とができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るステレオ演算処理装置の回路構成
の一例を示すブロック図である。
【図2】指向性パターンの一例を示す図である。
【図3】指向性パターンの一例を示す図である。
【図4】LMS演算処理の一例を示す図である。
【図5】指向性パターンの一例を示す図である。
【図6】指向性パターンの一例を示す図である。
【図7】従来のステレオ演算処理装置の回路構成の一例
を示すブロック図である。
【図8】指向性パターンの一例を示す図である。
【符号の説明】
1…ステレオ演算処理装置、 2,15,16,33…
減算器、 3…イコライザ回路、 4…ゲインアンプ、
5,6,32…遅延回路、 7,9,17,20,2
1…加算器、 8…減算器、 10…LMS演算ブロッ
ク、 11,12…遅延回路、 13,14…適応フィ
ルタ 18,19…ゲインコントロールアンプ、 31
…FIR型LMS適応フィルタ、 42,43…ゲイン
アンプ、44,45…ADコンバータ、 LchMI
C,RchMIC…無指向性マイク

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2つの無指向性マイクからの音声信号に
    基づいてステレオ音声信号を生成するステレオ演算処理
    装置において、 前記2つの無指向性マイクからの音声信号に基づき、前
    記2つの無指向性マイクの並ぶ方向に直交する方向に狭
    指向特性を有する音声信号を生成する演算処理手段を備
    え、前記狭指向特性を有する音声信号を用いてステレオ
    音声信号を生成するようにしたことを特徴とするステレ
    オ演算処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のステレオ演算処理装置
    において、前記演算処理手段は、 前記2つの無指向性マイクの並ぶ方向において互いに逆
    向きに単一指向性を有する第1,第2の単一指向性の音
    声信号を生成する手段と、 前記第1,第2の単一指向性の音声信号の指向性パター
    ンの重なり合う部分を抽出することにより、前記2つの
    無指向性マイクの並ぶ方向に直交する方向に狭指向特性
    を有する音声信号を生成する抽出手段ととを含んでお
    り、前記狭指向特性を有する音声信号を前記第1,第2
    の単一指向性の音声信号と合成することによりステレオ
    音声信号を生成するようにしたことを特徴とするステレ
    オ演算処理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のステレオ演算処理装置
    において、前記演算処理手段は、 前記2つの無指向性マイクのうちの一方の無指向性マイ
    クからの第1の音声信号と残りの一方の無指向性マイク
    からの第2の音声信号との差分をとることにより、前記
    2つの無指向性マイクの並ぶ方向に双指向性を有する双
    指向性の音声信号を生成する手段と、 前記双指向性の音声信号を前記第1,第2の音声信号と
    合成することにより、前記2つの無指向性マイクの並ぶ
    方向において互いに逆向きに単一指向性を有する第1,
    第2の単一指向性の音声信号を生成する手段と、 前記第1,第2の単一指向性の音声信号の指向性パター
    ンの重なり合う部分を抽出することにより、前記2つの
    無指向性マイクの並ぶ方向に直交する方向に狭指向特性
    を有する音声信号を生成する抽出手段ととを含むことを
    特徴とするステレオ演算処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3に記載のステレオ演算
    処理装置において、 前記抽出手段は、前記第1の単一指向性の音声信号と前
    記第2の単一指向性の音声信号とを合成した信号をフィ
    ルタリングする適応フィルタと、前記第1,第2の単一
    指向性の音声信号から前記適応フィルタの出力信号を減
    じる手段とを含むことを特徴とするステレオ演算処理装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載のステ
    レオ演算処理装置において、 前記狭指向特性を有する音声信号を増幅する利得可変な
    増幅手段を更に備え、前記増幅手段で増幅した音声信号
    を用いてステレオ音声信号を生成するようにしたことを
    特徴とするステレオ演算処理装置。
  6. 【請求項6】 装置の後方側に対向する面を装置の筐体
    で塞がない状態で、互いに装置の左右方向に離隔して取
    り付けられた2つの無指向性マイクと、 前記2つの無指向性マイクからの音声信号に基づき、前
    記2つの無指向性マイクの並ぶ方向に直交する方向に狭
    指向特性を有する音声信号を生成し、前記狭指向特性を
    有する音声信号を用いてステレオ音声信号を生成する演
    算処理回路とを備えたことを特徴とするステレオ録音装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のステレオ録音装置にお
    いて、 前記演算処理回路は、前記狭指向特性を有する音声信号
    を増幅する利得可変な増幅手段を含み、前記増幅手段で
    増幅した音声信号を用いてステレオ音声信号を生成する
    ことを特徴とするステレオ録音装置。
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