JP2009130854A - 音声信号処理装置、音声信号処理方法及び撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】撮影対象を強調して音声処理するサラウンドズーム特性を得る。
【解決手段】3ヶの全指向性マイクロホンを所定の間隔を空けて配置する。マイクロホン7、8及び9と、それらが生成する音声信号を加算して全周方向音声信号105aを生成し、マイクロホン8及び9が生成する音声信号を減算して左右方向指向性の音声信号105bを生成し、マイクロホン7が生成する音声信号から第2の加算部が加算した音声信号を減算して前後方向の指向性を有する音声信号105cを生成し、それぞれに所定の係数を乗算して得た音声信号を加算して単一指向性の音声信号を生成する複数チャンネルの出力部32a〜32eとを備える音声信号処理装置において、前記マイクロホン出力音声信号の利得と複数チャンネル出力部32a〜32eで加算するそれぞれの音声信号の所定の係数とをビデオ系のズーム制御情報に基き連動可変してズームサラウンドを得る。
【選択図】図1
【解決手段】3ヶの全指向性マイクロホンを所定の間隔を空けて配置する。マイクロホン7、8及び9と、それらが生成する音声信号を加算して全周方向音声信号105aを生成し、マイクロホン8及び9が生成する音声信号を減算して左右方向指向性の音声信号105bを生成し、マイクロホン7が生成する音声信号から第2の加算部が加算した音声信号を減算して前後方向の指向性を有する音声信号105cを生成し、それぞれに所定の係数を乗算して得た音声信号を加算して単一指向性の音声信号を生成する複数チャンネルの出力部32a〜32eとを備える音声信号処理装置において、前記マイクロホン出力音声信号の利得と複数チャンネル出力部32a〜32eで加算するそれぞれの音声信号の所定の係数とをビデオ系のズーム制御情報に基き連動可変してズームサラウンドを得る。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば5.1チャンネルで音声信号をサラウンド記録する場合に、適用して好適な音声信号処理装置、音声信号処理方法及び撮像装置に関する。
先に、本出願人は特願2006−348376号で撮像装置に適用して好適な例えば5.1チャンネルで音声信号をサラウンド記録する音声信号処理装置を提案した。
この特願2006−348376号に提案した音声信号処理装置を図17〜図31を参照して説明する。
まず、画像、音声を内蔵した情報記録媒体に記録可能な撮像装置について、図17を参照して説明する。撮像装置は、光学的な画像をCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージ・センサ等の撮像素子1で電気的な信号に変換して、液晶ディスプレイ等の平面パネルからなる表示装置2に表示したり、画像と音声を記録するための情報記録媒体である光ディスク3に記録したりできる。情報記録媒体は、光ディスクに限定されるものではなく、光磁気ディスク、磁気ディスク等のディスク状記録媒体や、ハードディスク、テープカセットの磁気テープ、半導体メモリを用いてもよい。
この撮像装置は、映像信号を取り込む構成として、撮像対象の像光を取り込むレンズ鏡筒4と、このレンズ鏡筒4を介して取り込んだ像光を映像信号に変換する撮像素子1と、変換した映像信号を増幅する増幅部5と、撮像された映像等を所定の信号に処理する映像信号処理部6を備える。そして、撮像装置は、音声を取り込む構成として、3個の全指向性(無指向性)マイクロホン7〜9と、3個の全指向性マイクロホン7〜9で収音したアナログ音声信号を増幅する増幅部と、増幅したアナログ音声信号をデジタル変換し、所定の指向性合成処理を施す例えばDSP(Digital Signal Processor)よりなる音声信号処理部10とを備える。
また、この撮像装置は、映像信号処理部6から供給される映像信号と、音声信号処理部10から供給される音声信号の記録と再生とを制御する映像記録/再生部11と、映像記録/再生部11を駆動するためのプログラムメモリ、データメモリ、その他のRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を有する内蔵メモリ12と、撮影された映像等を表示する表示部2と、表示部2を駆動するモニタ駆動部13と、撮像した映像・音声を記録する光ディスク3等を備えている。映像記録/再生部11は、例えば、マイクロコンピュータ(CPU:Central Processing Unit)を有する演算回路等を備えている。
被写体の像がレンズ鏡筒4のレンズ系に入力されて撮像素子1の結像面に結像されると、撮像素子1が生成した映像信号が増幅部5を介して映像信号処理部6に入力される。この映像信号処理部6で所定の映像信号に処理された信号が映像記録/再生部11に入力される。これにより、映像記録/再生部11から被写体の像に対応した映像信号が、モニタ駆動部13、内蔵メモリ12、光ディスク駆動部14に出力される。その結果、モニタ駆動部13を介して表示部2に被写体の像に対応した画像が表示される。また、必要に応じて、内蔵メモリ12若しくは光ディスク3に映像信号が記録される。
次に、サラウンド記録する場合の全指向性マイクロホン7〜9の配置例について、図18を参照して説明する。本例の撮像装置は、サラウンド記録可能な3個の全指向性マイクロホン7〜9を備えている。図18に示すように、3個の全指向性マイクロホン7〜9は、正面方向に対して垂直な直線上に配置した全指向性マイクロホン8、9と、正面方向に配置した全指向性マイクロホン7とで三角形状例えば二等辺三角形状に配置している。また、3個の全指向性マイクロホンの間隔は、必要帯域の最低周波数の音波の波長に対し十分に小さい間隔、例えば数cm以内とする必要がある。
次に、指向性合成処理を行う音声信号処理部10の構成例について、図19を参照して説明する。音声信号処理部10は、音声信号を加算する第1の加算部20、第2の加算部21と、音声信号を減算する第1の減算部22、第2の減算部23と、音声信号に所定の係数を乗ずる乗算部24、25、26、27、28、29と、周波数特性を補正する第1の積分部30、第2の積分部31とを備える。そして、5チャンネルの単一指向性を合成するために、5チャンネルの各出力部32a〜32eに対して、音声信号を可変増幅する可変増幅器33a〜33e、34a〜34e、35a〜35eと、可変増幅された音声信号を加算する加算部36a〜36eとを備える。そして、0.1チャンネルの出力部32を備える。
本例では、可変増幅された音声信号を加算した結果、出力部32aが出力する音声信号は、中央前(FC)方向の単一指向性を有する。出力部32bが出力する音声信号は、左前(FL)方向の単一指向性を有する。出力部32cが出力する音声信号は、右前(FR)方向の単一指向性を有する。出力部32dが出力する音声信号は、左後方の左サラウンド(SL)方向の単一指向性を有する。出力部32eが出力する音声信号は、右後方の右サラウンド(SR)方向の単一指向性を有する。
正面方向に対して、二等辺三角形状に配置された全指向性マイクロホン7〜9は、収音した外部音声より、音声信号を生成する。全指向性マイクロホン7〜9が生成する音声信号は、第1の加算部20で加算処理され、乗算部25による所定の係数(例えば、1/3を乗ずる。)の乗算処理によって、全指向性が合成される。そして、正面方向に対して、右側に配置された全指向性マイクロホン8が生成する音声信号と、正面方向に対し左側に配置された全指向性マイクロホン9が生成する音声信号は、第2の加算部21で加算処理され、乗算部24による所定の係数(例えば、1/2を乗ずる。)の乗算処理によって、全指向性マイクロホン8と全指向性マイクロホン9の中点に位置する仮想的な全指向性が合成される。第2の減算部23では、正面方向の全指向性マイクロホン7が生成した音声信号と、乗算部24が出力する音声信号との差をとり、乗算部28で係数乗算をして正規化し、前後方向の両指向性を合成する。
ここで、乗算部25が出力する全指向性の感度を「最大指向感度」と称する。そして、「最大指向感度」を基準とし、他の乗算部26、28から出力する音声信号の指向感度を調整することを、「正規化」と称する。この正規化によって、乗算部25、26、28から出力する音声信号の最大指向感度が揃うため、合成することが容易となる。
また、正面方向に対し右側に配置された全指向性マイクロホン8が生成する音声信号と、正面方向に対し左側に配置された全指向性マイクロホン9が生成する音声信号を、第1の減算部22で差をとり、乗算部26で係数乗算して、最大指向感度で正規化し、左右方向の両指向性を合成する。左右方向の両指向性信号及び前後方向の両指向性信号をそれぞれに乗算部27及び乗算部29で係数乗算することにより、乗算部25の出力の全指向性と、最大指向感度で正規化する。また、乗算部27、乗算部29の出力信号は、前後、左右のマイクロホンに到達した音波の差をとるため、マイクロホン間隔よりも音波の波長が長い、すなわち低域の信号は位相差がほとんどでない。そのため乗算部27、乗算部29が出力する音声信号の周波数特性は、低域に向かって減衰することとなる。
ここで、乗算部27と乗算部29が出力する音声信号の周波数特性の例について、図20を参照して説明する。図20より、周波数特性は、低域ほど出力されていないことが分かる。このとき、便宜的に一次微分とみなせる。このような状態では、再生音声に低域周波数が含まれず、高域周波数のみが再生されることとなる。そこで、周波数特性を補正し、低域周波数のゲインを上げるため、乗算部27、乗算部29から出力する音声信号を、それぞれ第1の積分部30、第2の積分部31で積分する。
図21は、第1の積分部30が出力する音声信号の周波数特性と指向性の例を示す。図21(a)より、音声信号の周波数特性のうち、10000Hzより低い周波数帯域が持ち上げられて、フラット特性になることが分かる。そして、図21(b)より、このときの音声信号の指向性は、左右方向であることが分かる。
図22は、第2の積分部31が出力する音声信号の周波数特性と指向性の例を示す。図22(a)より、音声信号の周波数特性のうち、10000Hzより低い周波数帯域が持ち上げられて、フラット特性になることが分かる。そして、図22(b)より、このときの音声信号の指向性は、前後方向であることが分かる。
図23は、乗算部25が出力する音声信号の周波数特性と指向性の例を示す。図23(a)より、音声信号の周波数特性のうち、10000Hzより低い周波数帯域が持ち上げられて、フラット特性になることが分かる。そして、図23(b)より、このときの音声信号の指向性は、左右前後を合わせた全方向であることが分かる。このような全方向の指向性を、最大指向感度と称する。
このように、3個の全指向性マイクロホン7〜9を用いて周波数補正することで、左右、前後、全方向の指向性を有する音声信号に変換することができる。そして、第1の積分部30、第2の積分部31が出力する音声信号は、最大指向感度で正規化された左右方向の両指向性成分と、前後方向の両指向性成分となる。そして、乗算部25が出力する音声信号の全指向成分と、左右方向の両指向性成分と、前後方向の両指向性成分の合成比を変えることによって、単一指向性の音声信号を合成できる。合成できる指向性のパターンには、例えばカーディオイド、ハイパーカーディオイド、スーパーカーディオイドがある。
ここで、単一指向性の音声信号を合成する処理の例について、図24を参照して説明する。図24(a)〜図24(e)は、極座標表示した2入力の音声信号を合成した場合における、出力音声信号の指向性の例について示している。2入力の音声信号のうち、左側は全指向性成分を有し、右側は左右方向の両指向性成分を有している。そして、音声信号の感度を、それぞれ円で示している。
音声信号は、0°〜90°、270°〜360°までを正相成分としている。2つの音声信号の正相成分を加算すると、正相成分が増加して示される。一方、90°〜270°までを逆相成分としている。2つの音声信号の逆相成分を加算すると、逆相成分が減少して示される。このように、全指向性成分と両指向性成分の感度を可変とし、加算することで左右方向に任意の単一指向性を有する音声信号を作成できることが分かる。さらに、図24では、2入力の音声信号を合成した例について説明したが、前後方向の両指向性成分を有する音声信号を合成することで、任意の方向に単一指向性を有する音声信号を作成することが可能である。
ここで、出力部32aを例に挙げると、可変増幅器33a、34a、35aが乗算する所定の係数と加算部36aの加算により、全指向性と両指向性との合成比を変えることによって、単一指向性を合成し、係数比を変えれば、任意の方向、任意のサブローブを設定することができる。さらに、可変増幅器33a、34a、35aの合成比を変えることで、カーディオイドの形状を変えて、指向特性の感度を変えることも可能である。
図25は、可変増幅器33a、34a、35aの合成比を変えた音声信号の指向特性の例を示す。出力部32aが出力する音声信号の指向特性は、カーディオイドの形で、右側を0°として135°の方向の単一指向性となることが分かる。
同様に、図26は、可変増幅器33a、可変増幅器34a、可変増幅器35aの合成比を変えた音声信号の指向特性の例を示す。出力部32aが出力する音声信号の指向特性は、ハイパーカーディオイドの形で、右側を0°として135°の方向の単一指向性となることが分かる。
図25と図26に示すように、可変増幅器33a、34a、35aの合成比を変えて、指向特性を変えられることが示される。そして、5チャンネルの出力部32a〜32eを設けることで、5チャンネルの単一指向性を有する音声信号を合成することができる。
例えば、5.1チャンネルのサラウンド記録は、この例のように、単一指向性を合成した5チャンネルの音声信号と、出力部32(乗算部25)が出力する全指向性成分の0.1チャンネルをLFE(Low Frequency Effect)チャンネルの音声信号とすることによって実現できる。LFEチャンネルは、サブ・ウーファーが出力するための低音帯域専用の音声信号である。
ここで、加算部36a〜36eが出力する音声信号の周波数特性と、各チャンネルの指向性の例を図27〜図31に示す。
図27は、加算部36aが出力する音声信号の周波数特性と指向性の例を示す。図27(a)より、音声信号の周波数特性のうち、10000Hzより低い周波数帯域が持ち上げられて、フラット特性になることが分かる。そして、図27(b)より、音声信号の指向性パターンがハイパーカーディオイドであり、中央前(FC)方向に単一指向性を有することが分かる。
図28は、加算部36bが出力する音声信号の周波数特性と指向性の例を示す。図28(a)より、音声信号の周波数特性のうち、10000Hzより低い周波数帯域が持ち上げられて、フラット特性になることが分かる。そして、図28(b)より、音声信号の指向性パターンがハイパーカーディオイドであり、左前(FL)方向に単一指向性を有することが分かる。
図29は、加算部36cが出力する音声信号の周波数特性と指向性の例を示す。図29(a)より、音声信号の周波数特性のうち、10000Hzより低い周波数帯域が持ち上げられて、フラット特性になることが分かる。そして、図29(b)より、音声信号の指向性パターンがハイパーカーディオイドであり、右前(FR)方向に単一指向性を有することが分かる。
図30は、加算部36dが出力する音声信号の周波数特性と指向性の例を示す。図30(a)より、音声信号の周波数特性のうち、10000Hzより低い周波数帯域が持ち上げられて、フラット特性になることが分かる。そして、図30(b)より、音声信号の指向性パターンがハイパーカーディオイドであり、左後方の左サラウンド(SL)方向に単一指向性を有することが分かる。
図31は、加算部36dが出力する音声信号の周波数特性と指向性の例を示す。図31(a)より、音声信号の周波数特性のうち、10000Hzより低い周波数帯域が持ち上げられて、フラット特性になることが分かる。そして、図31(b)より、音声信号の指向性パターンがハイパーカーディオイドであり、右後方の右サラウンド(SR)方向に単一指向性を有することが分かる。
以上説明したこの例によれば、3個の全指向性マイクロホン7〜9を用いるだけで、所望の指向性パターンを有する音声信号を、生成して、記録することが可能である。そして、マイクロホンは、すべて全指向性マイクロホンを用いている。また、3個の全指向性マイクロホン7〜9は、音の波長に対し十分に小さいとみなせる間隔を空けて、三角形状に配置している。このように配置することで、演算処理により、任意の方向に音声信号の指向性を合成することが可能となる。
この例では、3個の全指向性マイクロホンで収音した音声信号に対して、加算、減算することによって、全周方向の全指向性を有する音声信号と、左右方向の両指向性を有する音声信号と、前後方向の両指向性を有する音声信号を生成する。これらの音声信号にそれぞれ所定の係数を乗じて加算することで、単一指向性の音声信号を合成し、5.1チャンネルのサラウンド記録が行える。全指向性マイクロホンは安価であり、また、従来、記録するチャンネルの個数分だけ用意していたマイクロホンが3個だけで済むため、全体のコスト低下に貢献するという効果がある。
また、単一指向性の最大指向感度方向は、任意の方向に設定することが可能である。そして、収音した音声信号の指向性は、感度を自由に変えることが可能である。例えば、カーディオイドを、ハイパーカーディオイド、スーパーカーディオイドとすることができる。
また、全指向性を有する音声信号の最大指向感度に合わせて、左右方向及び前後方向の両指向性を有する音声信号の指向感度を調整している。このため、記録する音声信号のレベルが、不要に小さくなりすぎたり、大きくなりすぎたりすることなく、3個の全指向性マイクロホンで平均化されたエネルギーの音声信号を記録できるという効果がある。
ところで、上述音声信号処理装置においては、撮像装置による撮影において、被写体を映像ズームアップする際に、音声も被写体方向を重点的に感度を上げサラウンドズーム特性を得ることはできなかった。
また従来、特許文献1に撮像装置による撮影において、被写体を映像ズームアップする際に、収音状態を連続的に切り換えるようにしたものが開示されている。
この特許文献1に開示のものは、図32及び図33に示すように、前方、後方、左側、右側に配置した4個の無指向性マイクロホン41、42、43、44と、この4個の無指向性マイクロホン41、42、43、44の出力から、前方からの音響信号を抽出する第1の合成手段45と、後方からの音響信号を抽出する第2の合成手段46と、左方向からの音響信号を抽出する第3の合成手段47と、右方向からの音響信号を抽出する第4の合成手段48と、左前方からの音響信号を抽出する第5の合成手段49と、右前方からの音響信号を抽出する第6の合成手段50と、左後方からの音響信号を抽出する第7の合成手段51と、右後方からの音響信号を抽出する第8の合成手段52と、この第1から第8の合成手段45〜52の出力からマルチチャンネルステレオ信号を合成する第9の合成手段53とを備え、この第9の合成手段53が、第1の合成手段45の出力を受聴者の前方からの再生用音響信号とし、第3の合成手段47の出力を受聴者の左前方からの再生用音響信号とし、第4の合成手段48の出力を受聴者の右前方からの再生用音響信号とし、第2の合成手段46の出力を受聴者の左後方および右後方からの再生用音響信号とする第1の出力状態と、第1の合成手段45の出力を受聴者の前方からの再生用音響信号とし、第5の合成手段49の出力を受聴者の左前方からの再生用音響信号とし、第6の合成手段50の出力を受聴者の右前方からの再生用音響信号とし、第7の合成手段51の出力を受聴者の左後方からの再生用音響信号とし、第8の合成手段52の出力を右後方からの再生用音響信号とする第2の出力状態と、第1の合成手段45の出力を受聴者の前方からの再生用音響信号とし、第5の合成手段49の出力を受聴者の左前方からの再生用音響信号とし、第6の合成手段50の出力を受聴者の右前方からの再生用音響信号とし、第3の合成手段47の出力を受聴者の左後方からの再生用音響信号とし、第4の合成手段48の出力を右後方からの再生用音響信号とする第3の出力状態との、3つの出力状態を切り換えて出力し、第9の合成手段53が、ビデオカメラのズーム動作に連動して、広角時には第1の出力状態に、標準時には第2の出力状態に、望遠時には第3の出力状態に切り換えるようにしたものである。
図32において、54はズーム制御手段であり、55はレンズ駆動機構である。
特開2002−223493号公報
然しながら、特許文献1に開示のものは、各チャンネルへの合成レベル比が固定であるため、被写体を映像ズームアップした際に、注目する前方の音源のレベルに対する、後方音源のレベル比が一定であり、撮影対象を強調して音声処理するようなサラウンドズーム特性を得ることはできない不都合があった。
本発明は、斯かる点に鑑み、撮影対象を強調して音声処理するようなサラウンドズーム特性を得ることを目的とする。
本発明音声信号処理装置は、音声を収音して、それぞれ全指向性の音声信号を生成し、所定の間隔を空けて配置される第1、第2及び第3の全指向性マイクロホンと、この第1、第2及び第3の全指向性マイクロホンが生成する音声信号を加算して全周方向の全指向性を有する音声信号を生成する第1の加算部と、この第2及び第3の全指向性マイクロホンが生成する音声信号を減算して左右方向の指向性を有する音声信号を生成する第1の減算部と、この第2及び第3の全指向性マイクロホンが生成する音声信号を加算する第2の加算部と、この第1の全指向性マイクロホンが生成する音声信号からこの第2の加算部が加算した音声信号を減算して前後方向の指向性を有する音声信号を生成する第2の減算部と、この全周方向の指向性を有する音声信号に、所定の係数を乗算した音声信号と、この左右方向の指向性を有する音声信号に、所定の係数を乗算した音声信号と、この前後方向の指向性を有する音声信号に、所定の係数を乗算した音声信号とを加算して単一指向性の音声信号を生成する複数チャンネルの出力部とを備える音声信号処理装置において、この第1、第2及び第3の全指向性マイクロホンの出力音声信号の利得とこの複数チャンネルの出力部で加算するそれぞれの音声信号の所定の係数とをビデオ系のズーム制御情報に基いて連動可変してズームサラウンド特性を得るようにしたものである。
本発明によれば、撮像装置による撮影において、被写体を映像ズームアップする際に、撮影対象を強調して音声処理するようなサラウンドズーム特性を得ることができ、より映像と音声とが一体となる臨場感が得られる音声信号を記録することができる。
以下、図1〜図12を参照して、本発明音声信号処理装置、音声信号処理方法及び撮像装置を実施するための最良の形態の例を説明する。図1〜図12において、図17〜図31に対応する部分には同一符号を付して示す。
図1は、本例の音声信号処理装置を適用した撮像装置の要部構成例を示し、図1において、100は、撮像素子等を有し、被写体を撮像し、被写体像の映像信号を得る周知構成の撮像部を示し、この撮像部100よりの映像信号を映像信号処理部6に供給する。この映像信号処理部6よりの映像信号を図18に示すような映像記録/再生部11に供給し、この映像信号を表示部2に表示及び光ディスク3等の記録媒体に記録するようにする。
本例においては、この撮像部100は、ビデオズーム制御部101よりのビデオズーム制御情報によりビデオズーム制御するビデオズーム機能を有している。
また、本例においては、音声を取り込む構成として、3個の全指向性(無指向性)マイクロホン7〜9を同一平面上に配置する。この場合この3個の全指向性(無指向性)マイクロホン7〜9を図3(図18と同様である)に示すように、正面方向に対して垂直な直線上に配置した全指向性マイクロホン8、9と、正面方向に配置した全指向性マイクロホン7とで三角形状例えば二等辺三角形状に配置する。また、3個の全指向性マイクロホンの間隔は、必要帯域の最低周波数の音波の波長に対し十分に小さい間隔、例えば数cm以内とする必要がある。この場合、この3個の全指向性(無指向性)マイクロホン7〜9が形成する三角形状は任意のものであって良い。
この3個の全指向性マイクロホン7〜9で収音したアナログ音声信号を音声信号処理部10を構成するこのアナログ音声信号を増幅するアンプ102a〜102cに供給し、この増幅したアナログ音声信号をデジタル変換するA/D変換器103a〜103cに供給する。
このA/D変換器103a、103b及び103cの出力信号をAGCアンプ104a、104b及び104cに供給する。このAGCアンプ104a、104b及び104cにおいては、ビデオズーム制御部101よりのビデオズーム制御情報に応じて利得を制御し、ワイド(縮小)側では低利得、テレ(拡大)側では高利得と撮像部100のズーム状態に連動して利得を可変し、指向性合成前の基本音源信号F、R及びLとするようにする。
このAGCアンプ104a、104b及び104cの出力に得られる基本音源信号F、L及びRを後述する図4に示すような第1の指向性合成部105に供給する。この第1の指向性合成部105においては、全指向性合成音声信号105aと、左右方向の両指向性合成音声信号105bと、前後方向の両指向性合成音声信号105cとを合成する。
この第1の指向性合成部105の出力側に得られる全指向性合成音声信号105a、左右方向の両指向性合成音声信号105b及び前後方向の両指向性合成音声信号105cを後述する図6に示すような第2の指向性合成部106に供給する。この第2の指向性合成部106おいては、5.1チャンネルのサラウンド信号を合成するが、この際に、ビデオズーム制御部101よりのビデオズーム制御情報に応じて、全指向性合成音声信号105aと、左右方向の両指向性合成音声信号105bと、前後方向の両指向性合成音声信号105cとの混合比率を動的に変化させることで、所定のズーム倍率に対応する指向特性並びに前後の音レベルを可変し、映像倍率にマッチしたズームサラウンド音声出力を出力部32a〜32eに得る。
ここで、ビデオのズーム量と対応する音声の増幅利得(Δgain)の関係を図2に示す。すなわち自由空間における音圧減衰量(−Δgain)と距離の関係は
となり、
と置くと、結局必要な音声利得はズームパラメータ z により
と表せる。
図4に示す第1の指向性合成部105においては、このAGCアンプ104a、104b及び104cの出力に得られる基本音源信号F、R及びLを入力端子7a、8a及び9aに供給する。この入力端子7a、8a及び9aの得られる3個の全指向性マイクロホン7、8及び9の基本音源信号F、R及びLを第1の加算部20に供給し、この第1の加算部20の出力信号を1/3乗算部25に供給して平均し、この1/3乗算部25の出力側に全指向性合成音声信号105a(omni)を得る。
また、この入力端子8a及び9aの得られる左右方向に配置された全指向性マイクロホン8及び9の基本音源信号R及びLを第2の加算部21に供給し、この第2の加算部21の出力信号を1/2乗算部24に供給して平均し、この1/2乗算部24の出力側に基本音源信号R及びLの加算平均を得る。
また、この入力端子8a及び9aに得られる左右方向に配置された全指向性マイクロホン8及び9の基本音源信号R及びLを基本音源信号Rから基本音源信号Lを減算する第1の減算部22に供給し、この第1の減算部22の出力信号を1/2乗算部26に供給し、この1/2乗算部26の出力側に左右方向の両指向性合成音声信号105b(rl)を得る。
ここで、Vは音速(約340m/S)、TSはサンプリング周波数(1/S)、Xは左右方向に配置された全指向性マイクロホン8及び9間距離(m)、Yは左右方向に配置された全指向性マイクロホン8及び9を結ぶ線と前方の全指向性マイクロホン7と間距離(m)である。
また、この入力端子7aに得られる正面方向に配置された全指向性マイクロホン7の基本音源信号Fをこの基本音源信号Fから1/2乗算部24の出力側に得られる基本音源信号R及びLの加算平均を減算する第2の減算部23供給し、この第2の減算部23の出力信号を1/2乗算部28に供給し、この1/2乗算部28の出力側に前後方向の両指向性合成音声信号105c(fb)を得る。
このAGCアンプ104a、104b及び104cと第1の指向性合成部105を経て得た全指向性合成音声信号105a、左右方向の両指向性合成音声信号105b及び前後方向の両指向性合成音声信号105cのワイド(縮小)時及びテレ(拡大)時の信号の様子を図5A及びBに示す。この信号は、ズーム量によって、ワイド(縮小)時〜テレ(拡大)時の利得は異なるが、指向性特性としては相似型を保持している。この図5の破線は、ズームワイド時のAGC利得レベルである。
図6に示す第2の指向性合成部106においては、第1の指向性合成部105の出力側に得た全指向性合成音声信号105a(omni)、左右方向の両指向性合成音声信号105b(rl)及び前後方向の両指向性合成音声信号105c(fb)を入力端子106a、106b及び106cに供給する。
この図6に示す第2の指向性合成部106においては、5チャンネルの単一指向性を合成するために、5チャンネルの各出力部32a〜32eに対して、音声信号に所定の係数を乗算する可変増幅器33a〜33e、34a〜34e、35a〜35eと、所定の係数が乗算された音声信号を加算する加算部36a〜36eとを備える。そして、0.1チャンネルの出力部32を備える。
すなわち、全指向性合成音声信号105a(omni)が得られる入力端子106aを可変増幅器33a〜33eを介して加算部36a〜36eに接続し、左右方向の両指向性合成音声信号105b(rl)が得られる入力端子106bを可変増幅器34a〜34eを介して加算部36a〜36eに接続し、前後方向の両指向性合成音声信号105c(fb)が得られる入力端子106cを可変増幅器35a〜35eを介して加算部36a〜36eに接続する。
本例では、所定の係数が乗算された音声信号を加算した結果、出力部32aが出力する音声信号は、中央前(FC)方向の単一指向性を有するようにし、出力部32bが出力する音声信号は、左前(FL)方向の単一指向性を有するようにし、出力部32cが出力する音声信号は、右前(FR)方向の単一指向性を有するようにし、出力部32dが出力する音声信号は、左後方の左サラウンド(SL)方向の単一指向性を有するようにし、出力部32eが出力する音声信号は、右後方の右サラウンド(SR)方向の単一指向性を有するようにする。尚、出力部32おいては、入力端子106aに得られる全指向性合成音声信号105a(omni)を不要な高域成分を除去するローパスフィルタ107を介して出力し、全指向性成分の0.1チャンネルをLFE(Low Frequency Effect)チャンネルの音声信号とし、このLFEチャンネルは、サブ・ウーファーが出力するための低音帯域専用の音声信号とする。
本例においては、この可変増幅器33a〜33e、34a〜34e、35a〜35eに乗算する所定の係数をビデオズーム制御部101よりのビデオズーム制御情報に連動して可変するようにする。
この出力部32a〜32eに得られる信号は、二次音圧傾度特性を有する。この出力部32a〜32eの演算方法は以下の通りである。
ここで、
Zの関数で表されているファクターは ビデオズーム制御情報に連動して変化することを意味している。
この出力部32a〜32eに得られる信号は、二次音圧傾度特性を有する。この出力部32a〜32eの演算方法は以下の通りである。
ここで、
この第2の指向性合成部106も第1の指向性合成部105に基本的には同様に各出力部32a〜32eの指向角と相対レベルを演算するだけである。この第2の指向性合成部106の各出力部32、32a〜32eのワイド時(縮小時)のLFE、FC、FR、FL、RS、LS特性は図7Aに示す如くで、ズーム無しの5.1チャンネルサラウンド時の特性に等しい。一方、テレ時(拡大時)には、図7Bに示す如く、前方成分(FC、FR、FL)を大きく、逆に後方成分(RS、LS)は相対的に小さくなるように合成する。
本例による、音声信号処理部10の総合特性を図8に示す。各出力部32、32a〜32eのワイド時(縮小時)のLFE、FC、FR、FL、RS、LS特性は図8Aに示す如く、AGCアンプ104a、104b及び104cは低利得であるので、この各出力部32、32a〜32eのワイド時(縮小時)のLFE、FC、FR、FL、RS、LS特性は、利得に応じて小さくなる。
また、一方、テレ時(拡大時)には、図8Bに示す如く、AGCアンプ104a、104b及び104cは高利得となるので、前方成分(FC、FR、FL)は一層大きく、逆に後方成分(RS、LS)は相対的に小さくなる。このように、ビデオズーム制御情報に連動させることで、前遠方の低いレベルの被写体音源を効率よく且つ後方音とのS/Nを上げて音声処理することができる。
図9は、ズームワイド(縮小)時の5.1チャンネルサラウンド特性を示し、このときの各チャンネルの主軸方向と成分比を表す。このズームワイド(縮小)時の5.1チャンネルサラウンド特性は、本来の5.1チャンネルサラウンド音声処理条件と同じであり、各チャンネル成分のレベル比は同じである。
図10は、ズームワイド(縮小)時の5.1チャンネルサラウンドの全エネルギー特性を示し、このときの音圧エネルギー分布(出力部32のLFE特性)を示す。このズームワイド(縮小)時の5.1チャンネルサラウンドの全エネルギー特性は、5.1チャンネルサラウンド特性の二乗和の平方根で示すが、ほぼ周囲に均等なレベル配分であることがわかる。
図11は、ズームテレ(拡大)時の5.1チャンネルサラウンド特性を示し、このときの各チャンネルの主軸方向と成分比を表す。このズームテレ(拡大)時の5.1チャンネルサラウンド特性は、前方成分(FC、FR、FL)は利得が大きく、逆に後方成分(RS、LS)は相対的に利得が小さい。
図12は、ズームテレ(拡大)時の5.1チャンネルサラウンドの全エネルギー特性を示し、このときの音圧エネルギー分布(出力部32のLFE特性)を示す。このズームテレ(拡大)時の5.1チャンネルサラウンドの全エネルギー特性は、前方にエネルギーが集中し、ズーム効果が得られていることが明らかである。後方の利得を下げることは、高利得時のノイズレベルをいたずらに大きくしないこと、また前遠方の微小音を効率よく拾うために、横、後方の雑音を制限させるために重要である。
本例は、上述のように構成されているので、特願2006−348376号と同様な作用効果が得られると共に撮像装置による撮影において、被写体を映像ズームアップする際に、撮影対象を強調して音声処理するようなサラウンドズーム特性を得ることができ、より映像と音声とが一体となる臨場感が得られる音声信号を記録することができる。
尚、上述例では、記録した5.1チャンネルサラウンド音声信号を5.1チャンネルサラウンド再生装置で再生する場合につき述べたが、この記録した5.1チャンネルサラウンド音声信号をダウンミックスして、ステレオ2チャンネル音声信号とし、2チャンネルステレオ再生装置で再生することができる。
この場合、5.1チャンネルサラウンド音声信号をダウンミックスして、ステレオ2チャンネル音声信号にするのは、2チャンネルステレオ再生装置で行うようにしても良いし、また、撮像装置で5.1チャンネルサラウンド音声信号をダウンミックスして、ステレオ2チャンネル音声信号とし、記録媒体に記録するようにしても良い。
図13は、5.1チャンネルサラウンド音声信号をダウンミックスして、ステレオ2チャンネル音声信号に変換した場合のズームワイド(縮小)時の、左音声信号111及び右音声信号112の特性を示す。このときの左音声信号111及び右音声信号112の特性は、3つの全指向性マイクロホン7〜9を用いてサラウンド合成した成分からダウンミックスすることで、指向性の主軸が前方斜めを向いており、図15の2つのマイクロホンによるステレオの左音声信号121及び右音声信号122の指向性特性のワイド時と対比すると、左右のみならず前方からの感度も十分にあり、自然なステレオ感が実現できる。
図14は、5.1チャンネルサラウンド音声信号をダウンミックスして、ステレオ2チャンネル音声信号に変換した場合のズームテレ(拡大)時の、左音声信号111及び右音声信号112の特性を示す。利得が大きくなり、且つ指向性の主軸がより前方方向に向いて正面対象音を感度よく拾うことができる。従って、ズームによる映像と音声との一体化した臨場感が味わえる。
因みに、図16に2つのマイクロホンによるステレオの左音声信号121及び右音声信号122の指向性特性のテレ時の特性を示す。指向性の主軸は、左右を向いたままであり、利得は大きくすることができるが、前方感度は左右感度よりも小さく、ビデオ映像のズーム感覚とは整合しない。
尚、本発明は、上述例に限ることなく本発明の要旨を逸脱することなく、その他種々の構成が採り得ることは勿論である。
1…撮像素子、2…表示部、3…光ディスク、6…映像信号処理部、7〜9…全指向性マイクロホン、10…音声信号処理部、11…映像記録/再生部、20…第1の加算部、21…第2の加算部、22…第1の減算部、23…第2の減算部、32、32a〜32e…出力部、33a〜33e、34a〜34e、35a〜35e…可変増幅器、36a〜36e…加算部、100…撮像部、101…ビデオズーム制御部、104a〜104c…AGCアンプ、105…第1の指向性合成部、105a…全指向性合成音声信号、105b…左右方向の両指向性合成音声信号、105c…前後方向の両指向性合成音声信号、106…第2の指向性合成部、107…ローパスフィルタ
Claims (5)
- 音声を収音して、それぞれ全指向性の音声信号を生成し、所定の間隔を空けて配置される第1、第2及び第3の全指向性マイクロホンと、前記第1、第2及び第3の全指向性マイクロホンが生成する音声信号を加算して全周方向の全指向性を有する音声信号を生成する第1の加算部と、前記第2及び第3の全指向性マイクロホンが生成する音声信号を減算して左右方向の指向性を有する音声信号を生成する第1の減算部と、前記第2及び第3の全指向性マイクロホンが生成する音声信号を加算する第2の加算部と、前記第1の全指向性マイクロホンが生成する音声信号から前記第2の加算部が加算した音声信号を減算して前後方向の指向性を有する音声信号を生成する第2の減算部と、前記全周方向の指向性を有する音声信号に、所定の係数を乗算した音声信号と、前記左右方向の指向性を有する音声信号に、所定の係数を乗算した音声信号と、前記前後方向の指向性を有する音声信号に、所定の係数を乗算した音声信号とを加算して単一指向性の音声信号を生成する複数チャンネルの出力部とを備える音声信号処理装置において、
前記第1、第2及び第3の全指向性マイクロホンの出力音声信号の利得と前記複数チャンネルの出力部で加算するそれぞれの音声信号の所定の係数とをビデオ系のズーム制御情報に基いて連動可変してズームサラウンド特性を得るようにしたことを特徴とする音声信号処理装置。 - 請求項1記載の音声信号処理装置において、
前記第1、第2及び第3の全指向性マイクロホンは、音の波長に対し十分に小さいとみなせる間隔を空けて、三角形状に配置されることを特徴とする音声信号処理装置。 - 請求項1記載の音声信号処理装置において、
前記複数チャンネルの出力部は、5チャンネルであることを特徴とする音声信号処理装置。 - 音声を収音する第1、第2及び第3の全指向性マイクロホンによって、それぞれ全周方向の全指向性を有する音声信号を生成し、前記第1、第2及び第3の全指向性マイクロホンが生成する音声信号を加算して全周方向の全指向性を有する音声信号を生成し、前記第2及び第3の全指向性マイクロホンが生成する音声信号を減算して左右方向の指向性を有する音声信号を生成し、前記第2及び第3の全指向性マイクロホンが生成する音声信号を加算し、前記第1の全指向性マイクロホンが生成する音声信号から前記加算された前記第2及び第3の全指向性マイクロホンが生成する音声信号を減算して前後方向の指向性を有する音声信号を生成し、前記全周方向の指向性を有する音声信号に、所定の係数を乗算した音声信号と、前記左右方向の指向性を有する音声信号に、所定の係数を乗算した音声信号と、前記前後方向の指向性を有する音声信号に、所定の係数を乗算した音声信号とを加算して単一指向性の音声信号を複数チャンネル生成する音声信号処理方法において、
前記第1、第2及び第3の全指向性マイクロホンの出力音声信号の利得と前記複数チャンネルの単一指向性の音声信号を生成する前記加算するそれぞれの音声信号の所定の係数とをビデオ系のズーム制御情報に基いて連動可変してズームサラウンド特性を得るようにしたことを特徴とする音声信号処理方法。 - 音声を収音して、それぞれ全指向性の音声信号を生成し、所定の間隔を空けて配置される第1、第2及び第3の全指向性マイクロホンを備え、収音した音声信号に所定の処理を施す音声信号処理手段を有する撮像装置であって、前記音声信号処理手段は、前記第1、第2及び第3の全指向性マイクロホンが生成する音声信号を加算して全周方向の全指向性を有する音声信号を生成する第1の加算部と、前記第2及び第3の全指向性マイクロホンが生成する音声信号を減算して左右方向の指向性を有する音声信号を生成する第1の減算部と、前記第2及び第3の全指向性マイクロホンが生成する音声信号を加算する第2の加算部と、前記第1の全指向性マイクロホンが生成する音声信号から前記第2の加算部が加算した音声信号を減算して前後方向の指向性を有する音声信号を生成する第2の減算部と、前記全周方向の指向性を有する音声信号に、所定の係数を乗算した音声信号と、前記左右方向の指向性を有する音声信号に、所定の係数を乗算した音声信号と、前記前後方向の指向性を有する音声信号に、所定の係数を乗算した音声信号とを加算して単一指向性の音声信号を生成する複数チャンネルの出力部とを備える撮像装置において、
前記第1、第2及び第3の全指向性マイクロホンの出力音声信号の利得と前記複数チャンネルの出力部で加算するそれぞれの音声信号の所定の係数とをビデオ系のズーム制御情報に基いて連動可変してズームサラウンド特性を得るようにしたことを特徴とする撮像装置。
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