JP2000299842A - 音声帯域信号記録方法、音声帯域信号記録再生方法、音声帯域信号記録装置及び音声帯域信号記録再生装置 - Google Patents

音声帯域信号記録方法、音声帯域信号記録再生方法、音声帯域信号記録装置及び音声帯域信号記録再生装置

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JP2000299842A
JP2000299842A JP11105534A JP10553499A JP2000299842A JP 2000299842 A JP2000299842 A JP 2000299842A JP 11105534 A JP11105534 A JP 11105534A JP 10553499 A JP10553499 A JP 10553499A JP 2000299842 A JP2000299842 A JP 2000299842A
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一彦 小沢
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録チャンネル数の限られた記録装置で多チ
ャンネル記録を可能にする。 【解決手段】 複数チャンネルの音声帯域信号を多重化
して記録することを可能にし、立体音場を生成する為に
収音し生成した音声帯域信号FL,‥‥,RRの如く信
号チャンネル数の多いマルチチャンネル音声信号を、音
声帯域信号の記録チャンネル数が限られている信号記録
装置7,19においても記録することができるようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、音声帯域信号記録
方法、音声帯域信号記録再生方法、音声帯域信号記録装
置及び音声帯域信号記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ビデオカメラ装置部とビデオ信号
記録再生装置部とを一体化し、このビデオカメラ装置部
で撮影した映像信号及び音声帯域信号をこのビデオ信号
記録再生装置部でデジタル信号化処理して記録及び/又
は再生することができ、そしてこの再生した信号をアナ
ログ信号化処理して元の映像信号及び音声帯域信号を再
生できるようにした、ビデオカメラ装置部とビデオ信号
記録再生装置部とを一体化した可搬型デジタルカメラレ
コーダ等のカメラ一体型VTR装置(以下の説明におい
てはこのカメラ一体型VTR装置をカメラ一体型VTR
装置と称する)がよく知られている。
【0003】しかしながらこのような記録及び/又は再
生方法においては、モノラル信号を記録及び/又は再生
する場合を除けば、左音声帯域信号チャンネルと右音声
帯域信号チャンネルの2チャンネルの音場信号を記録し
再生するのが一般的であった。
【0004】したがってこの音声帯域信号の記録及び/
又は再生方法では、カメラ一体型VTR装置により撮影
している方向に向かって左右方向への発音源の位置の変
化については明瞭に記録できるので、再生時において発
音源の位置のこの左右方向の変化を再現できるが、この
撮影している方向に向かって前後の方向の音場変化は再
生音量の変化とでしか再生できないので、この前後の方
向の音場変化が明瞭に再現できないことになり、音声帯
域信号として臨場感の再現性が乏しくなる問題がある。
【0005】一方、既存の立体音場再生方法としてドル
ビーサラウンド(DOLBY SURROUND)方式、ドルビーサラ
ウンドプロロジック(DOLBY SURROUND PRO LOGIC)方
式、ドルビーデジタル(DOLBY DIGITAL )方式及びDT
S(Digital Theater Systems)方式等の左右及び前後
方向の音場を再生する立体音場(以下の説明においては
立体音場と称する)再生方法或いは再生装置がよく知ら
れるようになってきている。
【0006】また、立体音場を聴取することのできる音
源としては、現在ホームビデオ装置での再生用に制作さ
れた既成の磁気テープカセット、LD(Laser Disc)或
いはDVD(Digital Versatile Disc)等、既成メディ
アとして市販されているものがあり、これら既成メディ
アの再生装置を用意してこの立体音場を再生することに
より同時に再生される画像イメージに対する臨場感を手
軽に享受することができる。
【0007】その為もあって、カメラ一体型VTR装置
を用いた撮影に際して、立体音場再生により撮影した映
像の臨場感を高めることのできる信号をその記録時に同
時に収音したいとの要求がこのカメラ一体型VTR装置
の利用者の間において高まっている。
【0008】なお、ドルビー(DOLBY )、ドルビーサラ
ウンド(DOLBY SURROUND)、ドルビーサラウンドプロロ
ジック(DOLBY SURROUND PRO LOGIC)、ドルビーデジタ
ル(DOLBY DIGITAL )は米国ドルビー・ラボラトリーズ
・ライセンシング・コーポレーションの商標。また、D
TSは米国Digital Theater Systems Inc.の商標であ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この立
体音場を再生できることを特徴として制作された劇映画
等のパッケージメディア或いはこの立体音場再生を特徴
とする衛星放送メディア等は、大掛かりな立体音場制作
システムを使用して制作されたものであり、現在のとこ
ろこの立体音場をカメラ一体型VTR装置により手軽に
記録する手段が実現されていない。
【0010】また、この立体音場を収音するためには3
方向以上の多方面からの音を別々のマイクにより収音す
る必要があり、このマイクのセッティングに高度な知識
と経験を必要とし、一般の聴取者が手軽にこのセッティ
ングをおこなうことは困難であるという不都合があっ
た。
【0011】さらにまた、これらマイクの夫々で収音し
た信号の夫々を別々のトラックに記録しておく必要があ
るので、マルチチャンネル/マルチトラック記録機能を
具備したレコーダが必要になり、これら収音及びその記
録を行う為のシステムが非常に大掛かりなものになるた
め、カメラ一体型VTR装置等の小型家庭用撮影機器で
はこのようなシステムの搭載が難しく、一般の聴取者が
撮影現場を立体音場として手軽に収音することができな
いという不都合があった。
【0012】さらにまた一般の聴取者が、このようにし
て記録されたマルチチャンネル音声帯域信号に基づいて
この記録時の音場を音響として再生するためには、これ
ら記録されたマルチチャンネル音声帯域信号の夫々を、
それらを収音した方向から別々に再生できるようにする
必要があるので、アンプ、スピーカー等の音響再生シス
テムをこのマルチチャンネル音声帯域信号を構成してい
るチャンネル数分だけ用意し、かつスピーカーの夫々の
配置位置のセッティングを行う必要があり、再生システ
ムが高価になりまたこのセッティングに高度な技術と経
験を必要とし、手軽にどこでも誰でもがこのマルチチャ
ンネル音声帯域信号の良さを生かして聴取することが難
しいという不都合があった。
【0013】本発明は斯る点に鑑みてなされたもので、
カメラ一体型VTR装置及び小型家庭用音響再生機器を
取り扱える程度の知識を有していれば、誰でもこの立体
音場を容易に収音することができる立体音場収音装置或
いは立体音場収音再生装置を提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明による音声帯域信
号記録方法は、撮影した映像信号に関連した立体音場信
号を記録できるようにした音声帯域信号記録方法におい
て、複数のマイクロフォンにより複数の方向からこの撮
影に関連して複数チャンネルの音声帯域信号としてこの
立体音場信号を収音するようにし、この収音した複数チ
ャンネルの音声帯域信号を多重化して記録することがで
きるようにし、立体音場信号の如く信号チャンネル数の
多い信号を容易に記録できるように図ったものである。
【0015】また本発明による音声帯域信号記録再生方
法は、撮影した映像信号に関連した立体音場信号を記録
及び再生できるようにした音声帯域信号記録再生方法に
おいて、複数のマイクロフォンにより複数の方向からこ
の撮影に関連して複数チャンネルの音声帯域信号として
この立体音場信号を収音するようにし、この収音した複
数チャンネルの音声帯域信号を多重化して記録するとと
もに、この記録の再生時にこの記録を再生した信号を複
数チャンネルの立体音場信号に復元することができるよ
うにし、立体音場信号の如く信号チャンネル数の多い信
号を容易に記録再生できるように図ったものである。
【0016】また本発明による音声帯域信号記録方法
は、撮影した映像信号に関連した立体音場信号を記録で
きるようにした音声帯域信号記録方法において、複数の
マイクロフォンにより複数の方向からこの撮影に関連し
て複数チャンネルの音声帯域信号としてこの立体音場信
号を収音するようにし、この収音した複数チャンネルの
音声帯域信号をこの複数チャンネルのチャンネル数より
少ないチャンネル数に多重化して記録するようにして、
立体音場信号の如く信号チャンネル数の多い信号を容易
に記録できるように図ったものである。
【0017】また本発明による音声帯域信号記録方法
は、撮影した映像信号に関連した立体音場信号を記録及
び再生できるようにした音声帯域信号記録再生方法にお
いて、複数のマイクロフォンにより複数の方向からこの
撮影に関連して複数チャンネルの音声帯域信号としてこ
の立体音場信号を収音するようにし、この収音した複数
チャンネルの音声帯域信号をこの複数チャンネルのチャ
ンネル数より少ないチャンネル数に多重化して記録する
と共に、記録の再生時にこの記録を再生した信号を複数
チャンネルの立体音場信号に復元するようにして、立体
音場信号の如く信号チャンネル数の多い信号を容易に記
録再生できるように図ったものである。
【0018】また本発明による音声帯域信号の記録装置
は、撮影した映像信号に関連した立体音場信号を記録で
きるようにした音声帯域信号記録装置において、複数の
マイクロフォンにより複数の方向からこの撮影に関連し
て複数チャンネルの音声帯域信号としてこの立体音場信
号を収音する手段と、この収音した複数チャンネルの音
声帯域信号を多重化して記録する手段とを設け、立体音
場信号の如く信号チャンネル数の多い信号を容易に記録
できるように図ったものである。
【0019】また本発明による音声帯域信号の記録装置
は、撮影した映像信号に関連した立体音場信号を記録で
きるようにした音声帯域信号記録装置において、複数の
マイクロフォンにより複数の方向からこの撮影に関連し
て複数チャンネルの音声帯域信号を収音する収音手段
と、この収音手段で得た複数チャンネルの音声帯域信号
に基づき演算してこの複数チャンネルよりチャンネル数
の多い複数チャンネルで構成された音声帯域信号でなる
立体音場信号を生成する演算手段と、この複数チャンネ
ルよりチャンネル数の多い複数チャンネルの音声帯域信
号を多重化して記録する手段とを設け、立体音場信号の
如く信号チャンネル数の多い信号を容易に記録できるよ
うに図ったものである。
【0020】また本発明による音声帯域信号の記録再生
装置は、撮影した映像信号に関連した立体音場信号を記
録及び再生できるようにした音声帯域信号記録再生装置
において、複数のマイクロフォンにより複数の方向から
この撮影に関連して複数チャンネルの音声帯域信号とし
てこの立体音場信号を収音する手段と、この複数のマイ
クロフォンにより収音したこの複数チャンネルの音声帯
域信号を多重化して記録する手段と、この記録の再生時
に記録を再生した信号をこの複数チャンネルの立体音場
信号に復元する手段とを設け、立体音場信号の如く信号
チャンネル数の多い信号を容易に記録再生できるように
図ったものである。
【0021】また本発明による音声帯域信号の記録再生
装置は、撮影した映像信号に関連した立体音場信号を記
録及び再生できるようにした音声帯域信号記録再生装置
において、複数のマイクロフォンにより複数の方向から
この撮影に関連して複数チャンネルの音声帯域信号とし
てこの立体音場信号を収音する手段と、この複数のマイ
クロフォンにより収音したこの複数チャンネルの音声帯
域信号を多重化して記録する手段と、この記録の再生時
に記録を再生した信号をこの複数チャンネルの立体音場
信号に復元する手段と、この復元する手段により復元さ
れたこの複数チャンネルの立体音場信号から任意の数の
チャンネルを選択しかつ任意の割合でミックスダウンし
て出力信号を得るようにした複数チャンネルミックス手
段とを設け、立体音場信号再生機能を具備していない装
置にも接続できるように図ったものである。
【0022】また本発明による音声帯域信号の記録装置
は、撮影した映像信号に関連した立体音場信号を記録で
きるようにした音声帯域信号記録装置において、複数の
マイクロフォンにより複数の方向からこの撮影に関連し
て複数チャンネルの音声帯域信号としてこの立体音場信
号を収音する手段と、この複数のマイクロフォンにより
収音した複数チャンネルの音声帯域信号をこの複数チャ
ンネルのチャンネル数より少ないチャンネル数に多重化
して記録する手段とを設け、立体音場信号の如く信号チ
ャンネル数の多い信号を容易に記録できるように図った
ものである。
【0023】また本発明による音声帯域信号の記録再生
装置は、撮影した映像信号に関連した立体音場信号を記
録及び再生できるようにした音声帯域信号記録再生装置
において、複数のマイクロフォンにより複数の方向から
この撮影に関連して複数チャンネルの音声帯域信号とし
てこの立体音場信号を収音する手段と、この複数のマイ
クロフォンにより収音した複数チャンネルの音声帯域信
号をこの複数チャンネルのチャンネル数より少ないチャ
ンネル数に多重化して記録する手段と、この記録の再生
時に記録を再生した信号をこの複数チャンネルの立体音
場信号に復元する手段とを設け、立体音場信号の如く信
号チャンネル数の多い信号を容易に記録再生できるよう
に図ったものである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を添付図面に基づいて説明する。
【0025】なお、本発明によるカメラ一体型VTR装
置の音声帯域信号でなる立体音場信号の信号処理系が
「HDデジタルVCR 協議会」で標準化された家庭用デジタ
ルビデオ規格(以下の説明ではDVフォーマットと称す
る)の2系統4チャンネルのステレオ信号処理系で構成
され、この音声帯域信号を最大4チャンネルまで同時に
記録し再生することができ、ドルビーサラウンド方式に
相当する4チャンネル信号を記録し再生することができ
るように構成されているものとして以下説明する。
【0026】なお以下の説明においては、前左方向(以
下の説明においてはFL方向と称する)から収音した信
号を信号FL、前右方向(以下の説明においてはFR方
向と称する)から収音した信号を信号FR、前方向(以
下の説明においてはFC方向と称する)から収音した信
号を信号FCで表すものとする。
【0027】更にまた以下の説明においては、後左方向
(以下の説明においてはRL方向と称する)から収音し
た信号を信号RL、後右方向(以下の説明においてはR
R方向と称する)から収音した信号を信号RR、後方向
(以下の説明においてはRS方向と称する)から収音し
た信号を信号RSで表すものとする。
【0028】先ず図1及び図2を参照してドルビーサラ
ウンド方式に相当する4チャンネル音声帯域信号でなる
立体音場信号を記録し再生する場合を例として本発明の
形態の一例を説明する。
【0029】100はこの信号処理系の要部を示したブ
ロック図で、信号処理系100はサウンド収音用マイク
ロフォンの入力端子群(以下の説明では収音マイク入力
端子群と称する)1、前置増幅器群2、アナログ/デジ
タル変換器群(以下の説明ではアナログ/デジタル変換
器群をADC群、アナログ/デジタル変換器をADCと
称する)3、デジタルシグナルプロセッサLSI(以下
の説明ではDSPと称する)4、記録系信号処理部5、
記録/再生切り換えスイッチ(以下の説明ではR/PS
Wと称する)6、記録再生装置(以下の説明ではVTR
と称する)7で構成されている。
【0030】そして更に信号処理系100は再生系信号
処理部9、デジタル/アナログ変換器群(以下の説明で
はデジタル/アナログ変換器群をDAC群と称し、デジ
タル/アナログ変換器をDACと称する)10,11、
ライン増幅器群12,13、マルチチャンネルミックス
信号(以下の説明ではMC信号と称する)出力端子群1
4及び再生信号出力端子群15で構成されている。
【0031】DAC群10はDAC10L及び10Rで
構成され、DAC群11はDAC11L、11R、11
C及び11Sで構成されている。
【0032】収音マイク入力端子群1はFL方向からの
収音信号FLの入力端子1L、FR方向からの収音信号
FRの入力端子1R、FC方向からの収音信号FCの入
力端子1CおよびRS方向からの収音信号RSの入力端
子1Sで構成されている。
【0033】前置増幅器群2は前置増幅器2L、2R、
2C及び2Sで構成され、ADC群3はADC3L、3
R、3C及び3Sで構成されている。
【0034】ライン増幅器群12はライン増幅器12L
及び12Rで構成され、ライン増幅器群13はライン増
幅器13L、13R、13Cおよび13Sで構成されて
いる。
【0035】MC信号出力端子群14は左側MC信号M
Lの出力端子14L及び右側MC信号MRの出力端子1
4Rで構成され、再生信号出力端子群15はFL方向の
再生信号FLPの出力端子15L、FR方向の再生信号
FRPの出力端子15R、FC方向の再生信号FCPの
出力端子15C及びRS方向の再生信号RSPの出力端
子15Sで構成されている。
【0036】そしてDSP4は記録信号処理部4A、マ
ルチチャンネルミックス信号生成回路部(以下の説明に
おいてはMC信号生成部と称する)4B、再生信号処理
部4Cで構成されている。
【0037】記録信号処理部4Aはマルチチャンネル信
号入力端4d及び記録信号出力端4eを具備し、再生信
号処理部4Cは再生系入力端4fとマルチチャンネル音
声帯域信号出力端4gを具備している。
【0038】記録信号処理部4AはADC群3からマル
チチャンネル音声帯域信号入力端4dに供給されたマル
チチャンネルデジタル音声帯域信号群をDVフォーマッ
トの記録音声帯域信号にエンコードして記録信号出力端
4eから出力するエンコーダ機能を具備し、再生信号処
理部4Cは再生系入力端4fに入力したDVフォーマッ
トの再生音声帯域信号をこのマルチチャンネルデジタル
音声帯域信号群にエンコードし、このマルチチャンネル
デジタル音声帯域信号群をマルチチャンネル出力端4g
からDAC群11に供給するデコーダ機能を具備してい
る。
【0039】そしてMC信号生成部4Bはこのマルチチ
ャンネルデジタル音声帯域信号群をミックスダウン処理
し左音声帯域デジタル信号及び右音声帯域デジタル信号
を生成し、この左音声帯域デジタル信号をDAC10L
に供給し、この右音声帯域デジタル信号をDAC10R
に供給する機能を具備している。
【0040】次にこの信号処理系100における接続構
成について説明する。
【0041】入力端子1Lが前置増幅器2Lの入力側に
接続され、入力端子1Rが前置増幅器2Rの入力側に接
続され、入力端子1Cが前置増幅器2Cの入力側に接続
されそして入力端子1Sが前置増幅器2Sの入力側に接
続されている。前置増幅器2Lの出力側がADC3Lの
入力側に接続され、前置増幅器2Rの出力側がADC3
Rの入力側に接続され、前置増幅器2Cの出力側がAD
C3Cの入力側に接続されそして前置増幅器2Sの出力
側がADC3Sの入力側に接続されている。
【0042】ADC3L,3R,3C及び3Sの出力側
の夫々が記録信号処理部4Aのマルチチャンネル音声帯
域信号入力部4dに並列に接続され、記録信号処理部4
Aの記録信号出力部4eが記録系信号処理部5の入力側
に接続され、再生系信号処理部9の4チャンネル出力側
が再生信号処理部4Cの再生系入力端4fに並列に接続
されている。
【0043】再生信号処理部4Cのマルチチャンネル音
声帯域信号出力端4gからの出力がDSP4の内部バス
によりMC信号生成部4Bの入力側に接続されている。
そしてこの出力端4gからの並列4チャンネル外部出力
の内の1がDAC11Lの入力側に接続され、その2が
DAC11Rの入力側に接続され、その3がDAC11
Cの入力側に接続されそしてその4がDAC11Sの入
力側に接続されている。またMC信号生成部4Bの並列
2チャンネル出力側の1がDAC10Lの入力側に接続
されそしてその2がDAC10Rの入力側に接続されて
いる。
【0044】DAC10Lの出力側がライン増幅器12
Lを介して左側MC信号出力端子14Lに接続され、D
AC10Rの出力側がライン増幅器12Rを介して右側
MC信号出力端子14Rに接続されている。
【0045】DAC11Lの出力側がライン増幅器13
Lを介して再生信号FLPの出力端子15Lに接続さ
れ、DAC11Rの出力側がライン増幅器13Rを介し
て再生信号FRPの出力端子15Rに接続され、DAC
11Cの出力側がライン増幅器13Cを介して再生信号
FCPの出力端子15Cに接続されそしてDAC11S
の出力側がライン増幅器13Sを介して再生信号RSP
の出力端子15Sに接続されている。
【0046】次に、この信号処理系100の動作を説明
する。
【0047】入力端子1Lに信号FLが入力され、入力
端子1Rに信号FRが入力され、入力端子1Cに信号F
Cが入力され、そして入力端子1Sに信号RSが入力さ
れる。
【0048】なお入力端子1Sに入力する信号RSの代
わりにRL信号及びRR信号をミックスした信号をこの
入力端子1Sに入力してもよいし、前置増幅器2S及び
ADC3Sで構成される信号処理系統をもう1系統設
け、これらRL信号及びRR信号の何れかをこの系統を
通じて記録信号処理部4Aに入力し、他を入力端子1S
に入力して記録信号処理部4Aでミックスした信号を信
号RSとして使用してもよい。
【0049】入力端子1Lに入力した信号FLを前置増
幅器2Lで所定の信号レベルまで増幅しADC3Lに供
給してデジタル信号に変換し、入力端子1Rに入力した
信号FRを前置増幅器2Rで所定の信号レベルまで増幅
しADC3Rに供給してデジタル信号に変換し、信号入
力端子1Cに入力した信号FCを前置増幅器2Cで所定
の信号レベルまで増幅しADC3Cに供給してデジタル
信号に変換しそして入力端子1Sに入力した信号RSを
前置増幅器2Sで所定の信号レベルまで増幅しADC3
Sに供給してデジタル信号に変換する。
【0050】なおデジタル信号とは、アナログ信号を所
定周期でサンプリングし、サンプリングした信号毎にそ
の信号レベルに応じて符号化したデータをいうものと
し、以下の説明においても同様とする。
【0051】ADC3Lの出力として得たデジタル信号
FL、ADC3Rの出力として得たデジタル信号FR、
ADC3Cの出力として得たデジタル信号FC及びAD
C3Sの出力として得たデジタル信号RSの夫々を並列
に記録信号処理部4Aの入力4dに供給する。
【0052】記録信号処理部4Aでこのデジタル信号F
LをDVフォーマットの音声帯域デジタル信号4Lに変
換し、このデジタル信号FRをDVフォーマットの音声
帯域デジタル信号4Rに変換し、このデジタル信号FC
をDVフォーマットの音声帯域デジタル信号4Cに変換
しそしてこのデジタル信号RSをDVフォーマットの音
声帯域デジタル信号4Sに変換する。そしてこれら信号
4L、4R、4C及び4Sを記録信号出力端4eから記
録系信号処理部5に並列4チャンネルで供給する。
【0053】記録系信号処理部5においてこれら信号4
L、4R、4C及び4SをDVフォーマットに従ったデ
ータ信号に変換し、SW6をREC側にしてこのデータ
信号をVTR7に供給し、VTR7において磁気記録可
能な信号に変調して、回転ドラムと磁気ヘッドで構成さ
れる電気磁気変換系で磁気テープに記録する。
【0054】なおこの変換とは、この音声帯域デジタル
信号をDVフォーマットの規格にならって信号多重化、
シャフリング処理等を行い、カメラ一体型VTR装置で
収音と同時撮影した圧縮映像信号とのフレーミング処理
等をおこなってDVフォーマットにならったデータ信号
に変換する処理である。
【0055】そして磁気テープに記録されたこの信号の
再生時においては、VTR7で磁気テープから読み取ら
れた信号を復調して得た再生データ信号をSW6をPB
側にして再生系信号処理部9に入力する。
【0056】再生系信号処理部9では記録時とは逆にこ
の再生データ信号をDVフォーマットにならったデフレ
ーミング処理、再生映像信号の伸張処理、再生音声帯域
信号のデシャフリング処理及び非多重化等をおこない、
DVフォーマットにエンコードされている状態の4チャ
ンネル音声帯域デジタル信号8L,8R,8C及び8S
に変換する。
【0057】これら信号8L,‥‥,8Sを再生信号処
理部4Cの再生系入力端4fに並列に入力し、再生信号
処理部4Cにおいてこの信号8Lを音声帯域デジタル信
号に、この信号8Rを音声帯域デジタル信号に、この信
号8Cを音声帯域デジタル信号にそしてこの信号8Sを
音声帯域デジタル信号にデコードする。
【0058】この信号8Lを音声帯域デジタル信号にデ
コードした信号をDAC11Lに入力し、この信号8R
を音声帯域デジタル信号にデコードした信号をDAC1
1Rに入力し、この信号8Cを音声帯域デジタル信号に
デコードした信号をDAC11Cに入力しそしてこの信
号8Sを音声帯域デジタル信号にデコードした信号をD
AC11Sに入力してこれら信号の夫々をアナログ信号
に変換する。
【0059】DAC11Lの出力をライン増幅器13L
に入力して所定レベルに増幅し、DAC11Rの出力を
ライン増幅器13Rに入力して所定レベルに増幅し、D
AC11Cの出力をライン増幅器13Cに入力して所定
レベルに増幅しそしてDAC11Sの出力をライン増幅
器13Sに入力して所定レベルに増幅する。
【0060】出力端子15Lから信号FLの再生信号F
LPを得、出力端子15Rから信号FRの再生信号FR
Pを得、出力端子15Cから信号FCの再生信号FCP
を得そして出力端子15Sから信号RSの再生信号RS
Pを得る。
【0061】そしてこれら再生信号FLP及びRSPと
同様にして、FR方向から収音した信号FRの再生信号
FRPが出力端子15Rから得られ、FC方向から収音
した信号FCの再生信号FCPが出力端子15Cから得
られる。
【0062】また、これら信号8L,‥‥,8Sを再生
信号処理部4Cでデコードして生成したこの4チャンネ
ル音声帯域デジタル信号をマルチチャンネル出力端4g
からDSP4の内部バスを通じてMC信号生成部4Bに
供給し、後に説明する如く撮影シーンや各信号の相関性
に適応させたミックスダウン処理をおこない、左側チャ
ンネルミックスデジタル信号及び右側チャンネルミック
スデジタル信号を生成する。
【0063】そしてこの左側チャンネルミックスデジタ
ル信号をDAC10Lに供給しアナログ信号に変換し、
このアナログ信号をライン増幅器12Lに供給し所定信
号レベルに増幅して得た左側チャンネルミックス信号M
Lを左側MC信号出力端子14Lから出力し、この右側
チャンネルミックスデジタル信号をDAC10Rに供給
しアナログ信号に変換し、このアナログ信号をライン増
幅器12Rに供給して所定信号レベルに増幅して得た右
側チャンネルミックス信号MRを右側MR信号出力端子
14Rから出力する。
【0064】図1に示して説明した例によれば、これら
収音信号FL、FR、FC及びRSよりなる4チャンネ
ルの音声帯域信号をVTR7に記録することができ、そ
してVTR7に記録したこれら4チャンネルの音声帯域
信号の再生信号FLP、FRP、FCP及び再生信号R
SPを得ることができる。
【0065】そしてこれら再生信号は、このドルビーサ
ラウンド方式に規定されている方向から収音した信号に
相当した再生信号であり、よってドルビーサラウンド方
式の立体音響機器にこれら再生信号を入力し再生してこ
の立体音場による臨場感を実現することができる。
【0066】したがって本例によればこのカメラ一体型
VTR装置等によりこの音場信号を再生し或いは記録し
再生することが可能になり、このドルビーサラウンド方
式による立体音場による臨場感を手軽に実現することが
できる。
【0067】また、左側MC信号出力端子14Lから得
られる左音声帯域信号ML及び右側MC信号出力端子1
4Rから得られる右音声帯域信号MRは、一般に普及し
ている音声帯域信号の再生装置の2チャンネルステレオ
入力に対応させ、ヘッドホン等で聴くことができ、或い
はTV受像機のステレオモニター入力端子に接続し、撮
影した映像の再生に合わせて聴くことができるようにす
る。
【0068】次に図1に示して説明した信号処理系10
0の他の実施の形態を図2に示して図1と同一の部分に
は同一の符号を付与して詳細な説明を省略して説明す
る。
【0069】図2は、図1に示した記録信号処理部4A
と記録系信号処理部5を合体して構成した記録系信号処
理部16と再生信号処理部4Cと再生系信号処理部9を
合体して構成した再生系信号処理部17をこのDSP4
に作り込み、この信号書理系100の小型化を図った例
を示したものである。
【0070】なお図2に示したDSP4において8L,
‥‥,8Sは、このデコードした4チャンネル音声帯域
デジタル信号群を再生系信号処理部17からMC信号生
成部4Bに供給する内部バスを示している。
【0071】次に、ドルビーデジタル方式に対応したエ
ンコーダ部、デコーダ部を組み込んだ本発明の実施の形
態の一例を図3に示して図1及び図2と同一の部分には
同一の符号を付与して詳細な説明を省略して説明する。
【0072】なお、ドルビーデジタル方式においては、
収音する位置の背後から得る信号がRL方向から得る信
号RL及びRR方向から得る信号RRの2チャンネルに
なり、さらに低域増強のために方向性を持たないSW
(サブウーハー)チャンネル(0.1チャンネル相当、
以下の説明においてはこのSWチャンネル信号を信号S
Wと称する)が追加された信号FC、信号FL、信号F
R、信号RL、信号RR及び信号SWよりなる5.1チ
ャンネルで構成されている。
【0073】しかしながら説明が複雑になるのを回避す
るために、図3に示して説明する実施の形態において
は、信号FL、信号FR、信号RC及び信号RSの4チ
ャンネルでこのドルビーデジタル方式に相当する信号を
構成した例で説明する。なおこの場合にこの信号SWは
方向性を持たない信号でよいので、これら信号FL,F
R,RC及びRSから合成することができる。
【0074】図3において4はDSP、17はドルビー
デジタル方式のエンコーダ部、18はこのドルビーデジ
タル方式のデコーダ部そして4BはMC信号生成部で、
そしてこれらエンコーダ部17、デコーダ部18及びM
C信号生成部4BのはこのDSP4で構成されている。
【0075】19はビデオディスクレコーダで、このビ
デオディスクレコーダ19は、撮影した映像信号及び収
音した音声帯域信号を記録し再生することが可能なカメ
ラ一体型ディスクレコーダのディスクレコーダ部で、こ
の音声帯域信号の記録用としてこのドルビーデジタル方
式による音声帯域信号を2チャンネルとして記録し再生
することが可能な記録及び再生回路を具備し、この2チ
ャンネルの音声帯域信号の記録領域を具備しているディ
スクを使用するディスクレコーダである。
【0076】次に図3に示して説明した例の動作を説明
する。
【0077】まずADC3L、3R、3C及び3Sの夫
々の出力側から得られた4チャンネル音声帯域信号F
L、信号FR、信号FC及び信号RSの夫々をデジタル
化した信号をマルチチャンネル信号入力部4dに供給
し、ドルビーデジタル方式のエンコーダ部17で圧縮多
重化等の処理を行いドルビーデジタル方式の2チャンネ
ル信号にエンコードする処理を行う。
【0078】そしてSW6をREC側にして、このドル
ビーデジタル方式にエンコードした2チャンネル信号を
記録信号出力部4eからビデオディスクレコーダ19に
供給してデスク媒体の音声帯域信号の記録領域に記録す
る。
【0079】再生時にはSW6をPB側に切り換えて、
ビデオディスクレコーダ19でこのデスク媒体の音声帯
域信号の記録領域を再生し、この記録領域に記録されて
いるこのドルビーデジタル方式にエンコードした信号を
再生し、ドルビーデジタルデコーダ部18の再生系入力
端4fに供給し、このドルビーデジタルデコーダ部18
で伸張非多重化等のデコード処理を行ってこの再生信号
から4チャンネル音声帯域デジタル信号に復元する。
【0080】これら4チャンネル音声帯域デジタル信号
の内の信号FL分をマルチチャンネル出力端4gからD
AC11Lに供給し、信号FR分をDAC11Rに供給
し、信号FC分をDAC11Cに供給しそして信号RS
分をDAC11Sに供給してこれら信号の夫々をアナロ
グ音声帯域の信号に変換する。
【0081】これらアナログ音声帯域に変換した信号の
夫々の内の信号FLをライン増幅器13Lに供給して増
幅して出力端子15Lから信号FLPとして出力し、信
号FRをライン増幅器13Rに供給して増幅して出力端
子15Rから信号FRPとして出力し、信号FCをライ
ン増幅器13Cに供給して増幅して出力端子15Cから
この信号FCPとして出力しそして信号RSをライン増
幅器13Sに供給して増幅して出力端子15Sからこの
信号RSPとして出力することにより4チャンネル音声
帯域信号FL、FR、FC及びRSを再生する。
【0082】また図1に示して説明した如く、左側MC
信号出力端子14L及び右側MC信号出力端子14Rか
ら得られる信号は、一般的な音声帯域信号再生装置の2
チャンネルステレオ入力に対応しているためヘッドホン
等で聴くことができ、TV受像機のステレオモニター端
子に接続して映像画面に合わせて聴くことが可能であ
る。
【0083】また図3に示して説明した例において、ビ
デオディスクレコーダ19においてデスク媒体のこの2
チャンネルの音声帯域信号記録領域に記録されているこ
の多重化された信号を再生して得られたドルビーデジタ
ル方式の多重化信号を、直接外部に供給できる出力端子
を信号処理系200側に設けるようにしてもよい。
【0084】このように構成した場合には、このドルビ
ーデジタル方式のデコーダ部を内蔵しているアンプ等の
外部機器にこの出力端子を用いて直接接続でき、かつこ
の2チャンネルの信号ラインで接続できるので、このデ
コーダで処理された後の信号の出力端子数が増えること
によるこの外部機器との接続作業が煩雑になる問題を回
避することができる。
【0085】また4チャンネルの音声帯域デジタル信号
の記録再生を可能にしたDVフォーマットの記録再生装
置の音声帯域信号記録領域に、このドルビーデジタル方
式で2チャンネルに多重化した音声帯域信号を記録する
ようにしてもよい。
【0086】更にまた図3に示して説明した例の如く、
ドルビーデジタル方式のエンコーダ部及びデコーダ部を
カメラ一体型ディスクレコーダに内蔵するようにした場
合には、この立体音場の再生に必要な音声帯域信号の記
録チャンネルの数が2チャンネルで済む為、図1に示し
て説明した例に比較して、記録に必要なチャンネル数を
削減することができる。
【0087】またDVフォーマット以外の記録再生フォ
ーマットの記録再生装置にドルビーデジタル方式のエン
コーダ部及びデコーダ部を内蔵するようにした場合に
も、同様にこの立体音場の再生に必要な音声帯域信号の
記録に必要なチャンネル数の削減が可能になる。
【0088】一方、先に説明した如くドルビーデジタル
方式では、記録チャンネル数及び再生チャンネル数が
5.1チャンネルとなっており、リア側がRL信号とR
R信号の2チャンネルになり、さらに低域増強のために
方向性を持たない信号SWが追加された方式で標準化さ
れている。
【0089】よってこの標準に準拠したドルビーデジタ
ル方式で記録再生を実現する為には、この5.1チャン
ネル構成の入力信号をこの信号処理系200でドルビー
デジタル方式にエンコードして記録し再生することを可
能にする必要がある。
【0090】この為には、図3に示して説明したRS信
号を処理する処理回路、即ちRSの入力端子1S→前置
増幅器2S→ADC3S→マルチチャンネル信号入力部
4dまでの処理回路と同様な処理回路を更に1回路設け
て、信号信号RLを処理する処理回路と信号RRを処理
する処理回路とにこの処理回路を2回路化し、これら二
つの回路を通じて信号信号RLと信号RRを処理してエ
ンコーダ部17に入力してドルビーデジタル方式にエン
コードするようになす。
【0091】そしてこの5.1チャンネル構成の信号の
再生時には、このデコーダ部18においてこの多重化信
号から信号RLと信号RRとを復元し、DAC11S→
ライン増幅器13S→後センター方向再生信号出力端子
15Sで構成している信号処理チャンネルを信号RLP
生成用と信号RLP生成用に2チャンネル化し、この2
チャンネルの一方を通じてこのデジタル信号RLを処理
して信号RLPを出力し、他方を通じてこのデジタル信
号RRを処理して信号RRPを出力するようにするよう
になす。
【0092】なおこの信号SWは方向性を持たないの
で、ドルビーデジタル方式のエンコーダ部17において
マルチチャンネル信号入力部4dに入力される全信号か
らこの信号SWを合成しエンコードして記録/再生し、
このデコーダ部18においてこの再生信号からこの合成
した信号をデコードし、DAC11S→ライン増幅器1
3S→後センター方向再生信号出力端子15Sと同様に
構成している信号処理チャンネルで処理して信号SWの
再生信号を得るようになす。
【0093】次に、ドルビーデジタル方式のマルチチャ
ンネル音声帯域信号の記録再生に対応するようにした本
発明の実施の形態の他の一例を図4に示して図1,2及
び3と同一の部分には同一の符号を付与して詳細な説明
を省略して説明する。
【0094】図4において300は信号処理系を示し、
信号処理系300はドルビーデジタル方式のエンコーダ
部20A、ドルビーデジタル方式のデコーダ部20Bを
DSP21とは別に構成した例を示したものである。
【0095】そして、信号FL、FR、FC、RL及び
RRよりなる5チャンネルの信号の夫々を前置増幅器群
2により所定レベルに増幅し、ADC群3に供給してデ
ジタル音声帯域信号に変換して後記録系信号処理部21
Aに供給し、これら信号に基づいて方向性を持たない信
号SWを合成し、これら信号FL、FR、FC、RL及
びRR並びにSWよりなるデジタル信号の夫々をドルビ
ーデジタル方式のエンコーダ部20Aに並列に供給して
ドルビーデジタル方式の多重化信号にエンコードする。
【0096】そして、SW21をREC側にして、この
エンコーダ部20Aからビデオディスクレコーダ19に
このドルビーデジタル方式エンコードした重化信号を供
給し、ビデオディスクレコーダ19のデスク媒体の音声
帯域信号記録領域に記録する。
【0097】また再生時は、SW21をPB側に切り換
えてビデオディスクレコーダ19のこのデスク媒体の音
声帯域信号記録領域に記録されているこの多重化信号を
再生してドルビーデジタル方式のデコーダ部20Bに供
給してこの再生信号をこれら信号FL、FR、FC、R
L及びRR並びにSWよりなるマルチチャンネル音声帯
域デジタル信号にデコードし、これらマルチチャンネル
音声帯域デジタル信号を信号再生処理21Bの再生系入
力端4fに並列に供給して、このマルチチャンネル音声
帯域デジタル信号からデジタル信号FL、FR、FC、
RL、RR及びSWを得る。
【0098】そして之等デジタル音声帯域信号の夫々を
DAC群11中の対応するDACに供給してアナログ信
号FL、FR、FC、RL、RR及びSWに変換し、こ
れら変換した信号をライン増幅器群13中の対応するラ
イン増幅器に供給して所定レベルに増幅して、再生信号
出力端子群15の対応する出力端子から再生信号FL、
FR、FC、RL、RR及びSWの出力を得るようにな
す。
【0099】図4に示して説明した例によれば、このエ
ンコーダ部20A及びこのデコーダ部20BをDSP2
1とは別体に構成したので、これらエンコーダ部及びデ
コーダ部を他の方式のエンコーダ及びデコーダに容易に
交換することができる。一例として、これらエンコーダ
部及びデコーダ部をドルビーサラウンド方式のものに代
えれば、2チャンネルの音声帯域信号の記録再生帯域を
具備した記録再生装置、例えばビデオディスク装置のこ
の音声帯域信号の記録領域において、このドルビーサラ
ウンド方式に対応した記録再生が可能になる。
【0100】また、ビデオデイスクレコーダ19の音声
帯域信号の記録領域にこのドルビーデジタル方式で記録
されている信号を再生して得たこのドルビーデジタル方
式の信号を、直接外部に供給できる出力端子を信号処理
20Bに設け、このドルビーデジタル方式のデコーダ部
を内蔵している機器に直接接続できるようにしてもよ
い。
【0101】次に、収音地点においてFL方向からの収
音信号FL、FR方向からの収音信号FR、FC方向か
らの収音信号FC、RS方向からの収音信号RS、RL
方向からの収音信号RL及びRR方向からの収音信号R
Rを得るようにしたマイクロフォン装置の配置及びこの
マイクロフォン装置からの収音信号を合成する信号合成
部の実施の形態の一例を図5に示して図1〜図4と同一
の部分には同一の符号を付与して詳細な説明を省略して
説明する。
【0102】図5に示した例においては、マイクロフォ
ン装置を第1のマイクロフォン部23A、第2のマイク
ロフォン部23B及び第3のマイクロフォン部23Cで
構成している。またこれらマイクロフォン部23A,2
3B及び23Cの夫々は無指向性の特性を具備してい
る。
【0103】そして図5Aに示した如く、矢印25Bで
示したFL方向、矢印25Cで示したFC方向及び矢印
25Dで示したFR方向の交点25Eにマイクロフォン
部23Aを配設し、交点25Eから矢印25Fで示した
矢印25Dで示した方向とは反対方向であるRL方向に
この交点から第1の所定の距離を置いた位置25Gに第
2のマイクロフォン部23Bを配設し、そしてこの交点
25Eから矢印25Bで示した方向とは反対方向である
矢印25Hで示したRR方向にこの第1の距離と同一の
第2の距離を置いた位置25Kに第3のマイクロフォン
部23Cを配設する。
【0104】即ちこの交点25E、位置25G及び位置
25Kが交点25Eを頂点とした二等辺三角形を成す状
態で第1のマイクロフォン部23A、第2のマイクロフ
ォン部23B及び第3のマイクロフォン部23Cを配置
する。
【0105】次に、図5Bに示した回路ブロック図を参
照して図5Aと同一の部分には同一符号を付与して詳細
な説明を省略してこれら第1のマイクロフォン部23
A、第2のマイクロフォン部23B及び第3のマイクロ
フォン部23Cよりなるマイクロフォン装置で収音した
信号に基づいてFL方向からの収音信号FL、FC方向
からの収音信号FC、FR方向からの収音信号FR、R
L方向からの収音信号RL、RS方向からの収音信号R
S及びRR方向からの収音信号RRを得るための回路構
成及びその動作について説明する。
【0106】図5Bにおいて、28A,B,C,D,
E,F及びGの夫々は加算器、29A,B,C及びDの
夫々は位相器、30A,B,C及びDの夫々は乗算器、
32は1/2割算器で、これら位相器29A,B,C及
びDは夫々が位相遅れφを有する位相器、これら乗算器
30A,B,C及びDは夫々が乗算係数αを有する乗算
器で構成されている。
【0107】そして31A,B,C,D,E及びFは出
力端子で、31Aはこの信号FRの出力端子、31Bは
この信号RLの出力端子、31Cはこの信号FCの出力
端子、31Dはこの信号RSの出力端子、31Eはこの
信号FLの出力端子そして31Fはこの信号RRの出力
端子である。
【0108】第2のマイクロフォン部23Bの信号出力
側が位相器29Aの入力側、加算器28Dの+入力側及
び加算器28Aの+入力側に接続され、第1のマイクロ
フォン部23Aの信号出力側が位相器29Cの入力側、
加算器28Cの+入力側、加算器28Eの+入力側及び
加算器28Gの+入力側に接続され、第3のマイクロフ
ォン部23Cの信号出力側が加算器28Aの他の+入力
側、位相器29Dの入力側及び加算器28Bの+入力側
に接続されている。
【0109】位相器29Aの出力側が乗算器30Aを通
じて加算器28Cの−入力側に接続され、加算器28A
の出力側が1/2割算器32を通じて加算器28Fの+
入力側及び位相器29Bの入力側に接続され、位相器2
9Bの出力側が乗算器30Bを通じて加算器28Eの−
入力側に接続され、位相器29Cの出力側が乗算器30
Cを通じて加算器28Fの−入力側及び加算器28Dの
−入力側並びに加算器28Bの−入力側に接続されてい
る。
【0110】位相器29Dの出力側が乗算器30Dを通
じて加算器28Gの−入力側に接続され、加算器28C
の出力側が出力端子31Aに接続され、加算器28Dの
加算出力側が出力端子31Bに接続され、加算器28E
の加算出力側が出力端子31Cに接続され、加算器28
Fの出力側が出力端子31Dに接続され、加算器28G
の出力側が出力端子31Eに接続され、そして加算器2
8Bの出力側が出力端子31Fに接続されている。
【0111】よって、第2のマイクロフォン部23Bか
ら出力される信号をL、第1のマイクロフォン部23A
から出力される信号をC、そして第3のマイクロフォン
部23Cから出力される信号をRで表すと、出力端子3
1Aからは次に式(1)で表した如くこの収音信号FR
が得られ、出力端子31Bからは次に式(2)で示した
如くこの収音信号RLが得られ、出力端子31Cからは
次に式(3)で示したごとくこの収音信号FCが得られ
る。
【0112】そして出力端子31Dからは次に式(4)
で示した如くこの収音信号RSが得られ、出力端子31
Eからは次に式(5)で示した如くこの収音信号FLが
得られ、出力端子31Fからは次に式(6)で示した如
くにこの収音信号RRが得られる。
【0113】 FR=C−α(L−φ)・・・・・・・・・・・(1) RL=R−α(C−φ)・・・・・・・・・・・(2) FC=C−α((L+R)/2−φ)・・・・・(3) RS=(L+R)/2−α(C−φ)・・・・・(4) FL=C−α(R−φ)・・・・・・・・・・・(5) RR=L−α(C−φ)・・・・・・・・・・・(6)
【0114】なおαは各位相器出力の周波数特性をフラ
ットに補正するための乗算係数、φはこれら第1のマイ
クロフォン部23A、第2のマイクロフォン部23B及
び第3のマイクロフォン部23C間の物理的距離間隔に
起因して生じる各収音信号の間の位相遅れ成分を表し、
位相器29A,‥‥,29Dの夫々はこの位相遅れ成分
を補正する為に設けた位相器である。
【0115】また、これら出力端子31A,B,C,
D,E及びFの夫々から得られる出力信号の夫々の指向
特性パターンは、これらFR方向,‥‥,RR方向の夫
々の方向に向かって1次音圧傾斜(カージオイド)特性
を示す。
【0116】さらにまた、図5A示したマイクロフォン
装置23を構成する第1のマイクロフォン部23A、第
2のマイクロフォン部23B及び第3のマイクロフォン
部23Cのこの三角形の配置関係を図5Aでみて上下に
反転した状態になるようにこれら各マイクロフォン部を
配置しても、出力端子31A,B,C,D,E及びFの
夫々からこれらマイクロフォン部を図5Aに示した如く
に配置した場合と同様な出力信号を得ることができる。
【0117】次に、図5Aに示して説明したマイクロフ
ォン装置を構成する第1のマイクロフォン部23A、第
2のマイクロフォン部23B及び第3のマイクロフォン
部23Cの夫々の配置を変更した他の実施の形態を図6
に示して図5と同一の部分には同一の符号を付与して詳
細な説明を省略して説明する。
【0118】本例においては、図6Aに矢印25Cで示
したFC方向及びこの矢印25Cで示した方向とは反対
方向である矢印25Lで示したRS方向を結んだ線上に
おいて第1のマイクロフォン部23Aをこの矢印25L
方向で示したRS方向に向けた状態で配設し、第3のマ
イクロフォン部23Cを矢印25Cで示したFC方向に
向けた状態でこの第1のマイクロフォン部23Aと所定
の間隔をおいてこの線上に配設する。
【0119】そして第1のマイクロフォン部23Aのこ
の配設位置からFL方向となる矢印25Bで示した方向
と第3のマイクロフォン部23Cのこの配設位置からR
L方向となる矢印25Fで示した方向が交わる点に第2
のマイクロフォン部23Bを配設する。
【0120】また図6Aにおいては、矢印25Fで示し
た方向と反対の方向となる矢印25Dで示した方向がF
R方向、矢印25Bで示した方向と反対の方向となる矢
印25Hで示した方向がRR方向となる方向である。
【0121】次に図6Aに示した如く配設した第1のマ
イクロフォン部23A、第2のマイクロフォン部23B
及び第3のマイクロフォン部23Cの夫々からの収音信
号出力に基づいてこれらRR方向、FL方向、RL方
向、FR方向、RS方向及びFC方向の夫々からの収音
信号を得るための回路の形態の一例を図6Bに示して図
5と同一の部分には同一の符号を付与して詳細な説明を
省略して説明する。
【0122】図6Bにおいて、35A,B,C,D,E
及びFの夫々は加算器、36A,B及びCの夫々は位相
器、37A,B及びCの夫々は乗算器で、これら位相器
36A,B及びCの夫々は位相遅れφを有する位相器、
これら乗算器37A,B及びCの夫々は乗算係数αを有
する乗算器で構成されている。
【0123】39A,B,C,D,E及びFの夫々は出
力端子で、出力端子39AはRR方向から収音した信号
の出力端子、出力端子39BはFL方向から収音した信
号の出力端子、出力端子39CはRL方向から収音した
信号の出力端子、出力端子39DはFR方向から収音し
た信号の出力端子、出力端子39EはRS方向から収音
した信号の出力端子、そして出力端子39FはFC方向
から収音した信号の出力端子である。
【0124】第2のマイクロフォン部23Bの信号出力
側が位相器36Aの入力側、加算器35Cの+入力側及
び加算器35Bの+入力側に接続され、第1のマイクロ
フォン部23Aの信号出力側が位相器36Bの入力側、
加算器35Dの+入力側及び加算器35Fの+入力側に
接続され、第3のマイクロフォン部23Cの信号出力側
が加算器35Aの他の+入力側、位相器36Cの入力側
及び加算器35Eの+入力側に接続されている。
【0125】位相器36Aの出力側が乗算器37Aを通
じて加算器35Dの−入力側及び加算器35Aの−入力
側に接続され、位相器36Bの出力側が乗算器37Bを
通じて加算器35C及び加算器35Eの夫々の−入力側
に接続され、位相器36Cの出力側が乗算器37Cを通
じて加算器35B及び加算器35Fの夫々の−入力側に
接続されている。
【0126】加算器35Dの出力側が出力端子39Aに
接続され、加算器35Cの出力側が出力端子39Bに接
続され、加算器35Bの出力側が出力端子39Cに接続
され、加算器35Aの出力側が出力端子39Dに接続さ
れ、加算器35Fの出力側が出力端子39Eに接続さ
れ、そして加算器35Eの出力側が出力端子39Fに接
続されている。
【0127】よって、第2のマイクロフォン部23Bか
ら出力される信号をL、第1のマイクロフォン部23A
から出力される信号をCrそして第3のマイクロフォン
部23Cから出力される信号をCfで表すと、出力端子
39Aからは次に式(12)で表した如くこのRR方向
からの収音信号が得られ、出力端子39Bからは次に式
(11)で示した如くこのFL方向からの収音信号が得
られ、出力端子39Cからは次に式(8)で示したごと
くこのRL方向からの収音信号が得られる。
【0128】そして出力端子39Dからは次に式(7)
で示した如くこのFR方向からの収音信号が得られ、出
力端子39Eからは次に式(10)で示した如くこのR
S方向からの収音信号が得られ、出力端子39Fからは
次に式(9)で示した如くこのFC方向からの収音信号
が得られる。
【0129】 FR=Cf−α(L−φ)・・・・・・・・・・・ (7) RL=L−α(Cf−φ)・・・・・・・・・・・ (8) FC=Cf−α(Cr−φ)・・・・・・・・・・ (9) RS=Cr−α(Cf−φ)・・・・・・・・・・(10) FL=L−α(Cr−φ)・・・・・・・・・・・(11) RR=Cr−α(L−φ)・・・・・・・・・・・(12)
【0130】また、これら出力端子39A,B,C,
D,E及びFの夫々から得られる出力信号の夫々の指向
特性パターンは、これらFR方向,‥‥,RR方向の夫
々の方向に向かって1次音圧傾斜(カージオイド)特性
を示す。
【0131】さらにまた、図6Aに示したマイクロフォ
ン装置を構成する第1のマイクロフォン部23A、第2
のマイクロフォン部23B及び第3のマイクロフォン部
23Cのこの三角形の配置関係を、図6AでみてFC方
向とRS方向を結んだ線を挟んで左右に反転した状態に
なるようにこれら各マイクロフォン部を配置した場合で
も、図6Aに示した如くにこれらマイクロフォン部を配
置した場合と同様な出力信号を、出力端子39A,B,
C,D,E及びFの夫々から得ることができる。
【0132】次に、第1のマイクロフォン部及び第3の
マイクロフォン部として単一指向性マイクロフォンを使
用し、第2のマイクロフォン部として双指向性マイクロ
フォンを使用してこれら収音信号FL、FR、FC、R
S、RL及びRRを得るようにした本発明の他の実施の
形態を図7に示して図5,6と同一の部分には同一の符
号を付与して詳細な説明を省略して説明する。
【0133】図7Aにおいて40Aは単一指向性の特性
を具備した第1のマイクロフォン部、40Bは双指向性
の特性を具備した第2のマイクロフォン部、そして40
Cは単一指向性の特性を具備した第3のマイクロフォン
部である。
【0134】そして図7Aに示した如く第2のマイクロ
フォン部を配設した位置を収音地点25Aとし、この収
音地点25Aから矢印25Cで示したFC方向に向かっ
て所定の間隔をおいて第1のマイクロフォン部40Aを
配設し、そしてこの収音地点25Aから矢印25Lで示
したRS方向に向かってこの所定の間隔をおいて第3の
マイクロフォン部40Cを配設する。
【0135】またこの配設の際には、第2のマイクロフ
ォン部40Bのこの双指向性を示す方向をこれらFC方
向及びRS方向の夫々に対して直交した方向になるよう
に配設し、第1のマイクロフォン部40Aのこの単一指
向性を示す方向をこのFC方向に向けて配設し、そして
第3のマイクロフォン部40Cのこの単一指向性を示す
方向をこのRS方向に向けて配設する。
【0136】マイクロフォン部40A,40B及び40
Cをこのように配設することにより、マイクロフォン部
40AをFC方向に指向性を持たせた状態で収音するこ
とができ、これらマイクロフォン部40A及び40Bか
らの出力信号を加算,減算することにより矢印25Bで
示したFL方向及び矢印25Dで示したFR方向の双方
に指向性を持たせた状態で収音することができる。
【0137】そしてマイクロフォン部40Cを矢印25
Lで示したRS方向に指向性を持たせた状態で収音する
ことができ、これらマイクロフォン部40C及び40B
からの出力信号を加算,減算することによりこれら矢印
25Fで示したRL方向及び矢印25Hで示したRR方
向の双方に指向性を持たせた状態で収音することができ
る。
【0138】次に、図7Aに示して説明した状態で配設
した第1のマイクロフォン部40A、第2のマイクロフ
ォン部40B及び第3のマイクロフォン部40Cの夫々
からの信号出力に基づいてこれらFC方向、FL方向、
FR方向、RL方向、RR方向及びRS方向の夫々から
の収音信号を得るための回路の形態を図7Bに示して図
5、図6及び図7Aと同一の部分には同一の符号を付与
して詳細な説明を省略して説明する。
【0139】図7Bにおいて、41A,B,C及びDの
夫々は加算器、42A,B及びCの夫々は乗算器で、乗
算器42Aは乗算係数αを有する乗算器、乗算器42B
は乗算係数βを有する乗算器そして乗算器42Cは乗算
係数γを有する乗算器で構成されている。なおこれら乗
算係数α、β及びγは、これら係数を変更することによ
りこれらマイクロフォン部の夫々から得られる出力信号
のレベルを調整し、例えばこれら出力信号間の信号レベ
ルを可変調整するための乗算係数である。
【0140】43A,B,C,D,E及びFの夫々は出
力端子で、出力端子43AはこのFC方向から収音した
信号の出力端子、出力端子43BはこのFL方向から収
音した信号の出力端子、出力端子43CはこのFR方向
から収音した信号の出力端子、出力端子43DはこのR
L方向から収音した信号の出力端子、出力端子43Eは
このRR方向から収音した信号の出力端子そして出力端
子43FはこのRS方向から収音した信号の出力端子で
ある。
【0141】第2のマイクロフォン部40Bの信号出力
側が乗算器42Bを通じて加算器41Aの+入力側、加
算器41Bの+入力側、加算器41Cの−入力側及び加
算器41Dの−入力側の夫々に接続され、第1のマイク
ロフォン部40Aの信号出力側が乗算器42Aを通じて
加算器41Aの他の+入力側、加算器41Cの+入力側
及び出力端子43Aに接続され、第3のマイクロフォン
部40Cの信号出力側が乗算器42Cを通じて加算器4
1Bの他の+入力側、加算器41Dの+入力側及び出力
端子43Fに接続される。
【0142】そして、加算器41Aの出力側が出力端子
43Bに接続され、加算器41Cの出力側が出力端子4
3Cに接続され、加算器41Bの出力側が出力端子43
Dに接続され、加算器41Dの出力側が出力端子43E
に接続される。
【0143】よって、第1のマイクロフォン部40Aか
ら出力される信号をCf、第2のマイクロフォン部40
Bから出力される信号をCそして第3のマイクロフォン
部40Cから出力される信号をCrで表すと、出力端子
43Aからは、式(13)で表した如くこのFC方向か
らの収音信号FCが得られ、出力端子43Bからは、式
(14)で示した如くこのFL方向からの収音信号FL
が得られ、出力端子43Cからは、式(15)で示した
ごとくこのFR方向からの収音信号FRが得られる。
【0144】そして出力端子43Dからは、式(16)
で示した如くこのRL方向からの収音信号RLが得ら
れ、出力端子43Eからは、式(17)で示した如くこ
のRR方向からの収音信号RRが得られ、そして出力端
子43Fからは、式(18)で示した如くこのRS方向
からの収音信号RSが得られる。
【0145】FC=αCf・・・・・・・・(13) FL=αCf+βC・・・・・(14) FR=αCf−βC・・・・・(15) RL=γCr+βC・・・・・(16) RR=γCr−βC・・・・・(17) RS=γCr・・・・・・・・(18)
【0146】また図7A,Bに示した実施の形態におい
ては、これら制御係数α、β及びγの夫々を可変するこ
とで、これらFL方向とFR方向との間の指向角を変え
ることができ、これらRL方向とRR方向との間の指向
角を変えることができる。
【0147】すなわち、これら制御係数α及びβの夫々
を可変することにより、FC方向に対する単一指向特性
を有するマイクロフォン部40Aの出力と、この単一指
向特性の方向と直交する方向に双指向特性を有するマイ
クロフォン部40Bの出力との加算器41Aにおける加
算ミキシング比及び加算器41Cにおける減算ミキシン
グ比を変更して、これらFL方向とFR方向との間の指
向角を変更することができる。
【0148】そしてこれら制御係数β及びγの夫々を可
変することによりRC方向に対する単一指向特性を有す
るマイクロフォン部40Cの出力と、この単一指向特性
の方向と直交する方向に双指向特性を有するマイクロフ
ォン部40Bの出力との加算器41Bにおける加算ミキ
シング比及び加算器41Dにおける減算ミキシング比を
変更して、これらFL方向とFR方向との間の指向角を
変更することができる。
【0149】即ち本例によれば、レベル制御係数α、β
及びγの夫々を可変することにより、FL方向とFR方
向の成す指向角及びRL方向とRR方向の成す指向角を
自由に設定することができる。
【0150】図5〜図7に示して説明したマイクロフォ
ンの配列方法ならびにこれらマイクロフォンから得られ
た信号の合成回路によれば、これら6方向からの収音信
号を3本のマイクロフォンにより生成することができる
ので、マイクロフォンの設置位置に煩わされる問題を解
決することができ、したがってドルビーサラウンド、ド
ルビーサラウンドプロロジック、ドルビーデジタル、こ
のDTS等の方式と組み合わせることにより、カメラ一
体型VTR装置を操作できる程度の知識があれば極めて
容易に立体音場再生を実現できる。
【0151】また、これらマイクロフォン装置を構成す
る第1のマイクロフォン部23A,40A、第2のマイ
クロフォン部23B,40B及び第3のマイクロフォン
部23C,40Cを図5,6及び7に示して説明した如
き配置関係に配設するには、これらマイクロフォン部の
夫々をマイクロフォンフォルダーに対してこの配置関係
になるように装着した状態とし、このマイクロフォンフ
ォルダーを三脚を用いて収音地点25Aに配設するよう
にする。
【0152】あるいは之等マイクロフォン部の夫々を超
小型のマイクロフォンユニットを用いて構成し、このよ
うに構成したマイクロフォン部の夫々をマイクロフォン
フォルダーに対してこの配置関係になるように装着した
状態とし、このマイクロフォンフォルダーをカメラ一体
型VTR装置に着脱自在に取付けるようにしてもよい。
【0153】あるいはまた、之等マイクロフォン部の夫
々をカメラ一体型VTR装置に一体化する場合は、一例
として、このカメラ一体型VTR装置の筐体の上面に取
付けるようにして、これらマイクロフォン部の前後左右
の取付けスペースを確保するように構成してもよい。
【0154】また本例はこのカメラ一体型VTR装置に
限らず撮影と収音を同時に実行することのできる撮影装
置であれば全ての装置に本例を適用することができる。
【0155】また本例においてはMC信号生成部4Bを
設けて、再生信号処理部4Cから出力するマルチチャン
ネル音声帯域デジタル信号をMC信号生成部4Bに供給
し、このMC信号生成部4Bにおいてこれらマルチチャ
ンネル音声帯域デジタル信号のなかから任意の信号を任
意の割合でミックスダウンして左音声帯域信号ML及び
右音声帯域信号MRを生成できるようにしている。
【0156】したがって、このMC信号生成部4Bを設
けたことにより、マルチチャンネル音声帯域信号を任意
のミックス比で左音声帯域信号ML信号と右音声帯域信
号MRに振り分けることが可能になるので、カメラ一体
型VTR装置で撮影する場合の撮影シーンの違いに合わ
せて最適な音場効果の設定が可能になり、一般的に普及
している2チャンネルステレオ再生装置においても最適
な音場効果をもった音声帯域信号の再生が可能になる。
【0157】次に、この音響効果設定の例をあげて説明
する。
【0158】この音場効果設定の第1の例として、通常
はFL方向から収音した信号を左側MC信号出力端子1
4Lに、FR方向から収音した信号を右側MC信号出力
端子14Rに出力しておき、画面の中央に人物を位置さ
せた人物撮影モード(ポートレートモード)で撮影した
シーンでは、FC方向から収音した信号を左側MC信号
出力端子14Lと右側MC信号出力端子14Rにミック
スして出力して、画面の中央に人物が位置することを強
調する音響効果を出すことができる。
【0159】また風景撮影(遠景)モードで撮影したシ
ーンではFL方向から収音した信号とRS方向から収音
した信号をミックスし左側MC信号出力端子14Lに出
力し、FR方向から収音した信号にRS方向から収音し
た信号を逆相でミックスし右側MC信号出力端子14R
に出力して擬似的に広がり効果をもたせて再生した映像
に対する臨場感を高めることができる。
【0160】また撮影者が撮影中にナレーションを入れ
たような場合には、通常撮影者は後方に位置するため、
RS方向から収音した信号をFL方向から収音した信号
にミックスして左側MC信号出力端子14Lから出力
し、RS方向から収音した信号をFR方向から収音した
信号にミックスして右側MC信号出力端子14Rから出
力してこの撮影者が撮影中にナレーションを入れたこと
を効果的に演出することができる。またこれらの操作は
記録時におこなっても良い。
【0161】この音場効果設定の第2の例として、FC
方向からの収音とRS方向からの収音の相関性をチェッ
クし、これら収音した信号の相互の間で非常に相関性が
ある場合、即ちこの間に同レベル同位相の信号が多い場
合には前後の方向性を持つ音(一例として前後方向に上
空を飛行機が通過する場合)と考えられるためにFL方
向の収音及びFR方向の収音にRS方向の収音をミック
スすることにより音響的に迫力感を出すようにすること
ができる。逆にこの相関性が低い場合には撮影には不要
な音と判断し、RS方向の収音のこのミックス比を下げ
るようになすことができる。
【0162】この音場効果設定の第3の例として、FL
方向からの収音とFR方向からの収音の相関性をチェッ
クし、非常に相関性がある、つまり同レベル同位相の信
号が多い場合にはセンター方向からの音が入力している
と考えられるためFC方向からの収音をFL方向からの
収音及びFR方向からの収音にミックスするようにする
ことができる。逆にこの相関性が低い場合には臨場感を
上げるためにこのミックス比を下げるようにすることが
できる。
【0163】この音場効果設定の第4の例として、これ
ら音場効果設定のこの第2の例及び音場効果設定のこの
第3の例を連動させて制御するようになすことができ
る。
【0164】この音場効果設定の第5の例として、撮影
時のズーミング操作に連動させて適応的にこれらミック
ス比を可変するようにすることができる。一例として、
このズーミング操作を最望遠側としたときにはFL方向
及びFR方向からの収音の夫々に対するFC方向から収
音のミックス比をあげ、逆にこの操作を最広角側とした
ときにはこのミックス比を下げるように制御することが
できる。
【0165】本発明の実施の形態によれば、ドルビーサ
ラウンド、ドルビーサラウンドプロロジック、ドルビー
デジタル等の方式による立体音場を再現するために必要
とする音声帯域信号チャンネル数の信号を、このチャン
ネル数よりも少ないチャンネル数で記録再生できるの
で、DVフォーマットのカメラ一体型VTR装置やデジ
タルバーサタイルディスク等、音声帯域信号の記録チャ
ンネル数が2〜4チャンネル程度の映像信号記録再生装
置を用いてこの立体音場を再現するために必要とする音
声帯域信号情報を記録し再生し或いは記録再生すること
ができる。
【0166】また本発明の実施の形態によれば、この立
体音場を再現するために必要とする収音方向の数よりも
少ないマイクロフォン数(以下の説明においては最小数
と称するもととする)により収音した音声帯域信号に基
づいてこの立体音場を再現するために必要とする収音方
向別の音声帯域信号を生成することができるので、この
マイクロフォンで構成する収音部をコンパクトかつ低価
格化できる。
【0167】また本発明の実施の形態によれば、マルチ
チャンネル音声帯域信号を最少数のマイクロフォンを用
いて必要な指向性をもたせて合成することによりマイク
ロフォン装置を小型化低価格化して、手の平サイズのカ
メラ一体型VTR装置の様な家庭用小型撮影装置と組み
合わせて使用してこの立体音場構成する為に必要な音声
帯域信号を記録することが可能になり、また立体音場収
音用の小型マイクロホン単体としての商品化が容易にな
る。
【0168】また本発明の実施の形態によれば、マルチ
チャンネル音声帯域信号を最少数のマイクロフォンを用
いて必要な指向特性性を合成することでマイクロフォン
装置を小型軽量化できるので、このマイクロフォン装置
の部分を手の平サイズのカメラ一体型VTR装置等の小
型の撮影記録装置に内蔵することができ、あるいはこの
このマイクロフォン装置の部分を単体商品としても小型
化を図ることができるので、小型の撮影記録装置に対し
て着脱自在に取付けて使用することが容易になる。
【0169】
【発明の効果】本発明によれば複数の信号チャンネルの
音声帯域信号を多重化して記録することを可能にしたの
で、立体音場を生成する為に収音した信号の如く信号チ
ャンネル数の多いマルチチャンネル信号を、音声帯域信
号の記録チャンネル数が限られている信号記録装置にお
いても容易に記録することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による信号処理系の一例を示したブロッ
ク図。
【図2】本発明による信号処理系の他の一例を示したブ
ロック図。
【図3】本発明による信号処理系の更に他の一例を示し
たブロック図。
【図4】本発明による信号処理系の更に他の一例を示し
たブロック図。
【図5】本発明による収音部の一例を示したブロック
図。
【図6】本発明による収音部の他の一例を示したブロッ
ク図。
【図7】本発明による収音部の更に他の一例を示したブ
ロック図。
【符号の説明】
1‥‥サウンド収音用マイクロフォンの入力端子群(収
音マイク入力端子群)、FL‥‥前左方向からの収音信
号,・・・・・,RR‥‥後右方向からの収音信号、7
‥‥記録再生装置(VTR)、23A,40A‥‥第1
のマイクロフォン部、23B,40B‥‥第2のマイク
ロフォン部、23C,40C‥‥第3のマイクロフォン
部、25B‥‥前左方向(FL方向),・・・・・,2
5F‥‥後左方向(RL方向)、25H‥‥右後方(R
R方向)、100,200,300‥‥カメラ一体型V
TR装置の信号処理系(信号処理系)

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影した映像信号に関連した立体音場信
    号を記録できるようにした音声帯域信号記録方法におい
    て、複数のマイクロフォンにより複数の方向から前記撮
    影に関連して複数チャンネルの音声帯域信号として前記
    立体音場信号を収音するようにし、前記収音した複数チ
    ャンネルの音声帯域信号を多重化して記録するようにし
    たことを特徴とする音声帯域信号記録方法。
  2. 【請求項2】 撮影した映像信号に関連した立体音場信
    号を記録及び再生できるようにした音声帯域信号記録再
    生方法において、複数のマイクロフォンにより複数の方
    向から前記撮影に関連して複数チャンネルの音声帯域信
    号として前記立体音場信号を収音するようにし、前記収
    音した前記複数チャンネルの音声帯域信号を多重化して
    記録するとともに、前記記録の再生時に前記記録を再生
    した信号を前記複数チャンネルの立体音場信号に復元す
    るようにしたことを特徴とする音声帯域信号記録再生方
    法。
  3. 【請求項3】 撮影した映像信号に関連した立体音場信
    号を記録できるようにした音声帯域信号記録方法におい
    て、複数のマイクロフォンにより複数の方向から前記撮
    影に関連して複数チャンネルの音声帯域信号として前記
    立体音場信号を収音するようにし、前記収音した前記複
    数チャンネルの音声帯域信号を前記複数チャンネルのチ
    ャンネル数より少ないチャンネル数に多重化して記録す
    るようにしたことを特徴とする音声帯域信号記録方法。
  4. 【請求項4】 撮影した映像信号に関連した立体音場信
    号を記録及び再生できるようにした音声帯域信号記録再
    生方法において、複数のマイクロフォンにより複数の方
    向から前記撮影に関連して複数チャンネルの音声帯域信
    号として前記立体音場信号を収音するようにし、前記収
    音した前記複数チャンネルの音声帯域信号を前記複数チ
    ャンネルのチャンネル数より少ないチャンネル数に多重
    化して記録するとともに、前記記録の再生時に前記記録
    を再生した信号を前記複数チャンネルの立体音場信号に
    復元するようにしたことを特徴とする音声帯域信号記録
    再生方法。
  5. 【請求項5】 撮影した映像信号に関連した立体音場信
    号を記録できるようにした音声帯域信号記録装置におい
    て、 複数のマイクロフォンにより複数の方向から前記撮影に
    関連して複数チャンネルの音声帯域信号として前記立体
    音場信号を収音する手段と、 前記収音した複数チャンネルの音声帯域信号を多重化し
    て記録する手段とを設けたことを特徴とする音声帯域信
    号記録装置。
  6. 【請求項6】 撮影した映像信号に関連した立体音場信
    号を記録できるようにした音声帯域信号記録装置におい
    て、 複数のマイクロフォンにより複数の方向から前記撮影に
    関連して複数チャンネルの音声帯域信号を収音する収音
    手段と、 前記収音手段で得た複数チャンネルの音声帯域信号に基
    づき演算して前記複数チャンネルよりチャンネル数の多
    い複数チャンネルで構成された音声帯域信号でなる立体
    音場信号を生成する演算手段と、 前記複数チャンネルよりチャンネル数の多い複数チャン
    ネルの音声帯域信号を多重化して記録する手段とを設け
    たことを特徴とする音声帯域信号記録装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の音声帯域信号記録装置に
    おいて、前記複数のマイクロフォンの夫々の指向特性が
    無指向性であることを特徴とする音声帯域信号記録装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の音声帯域信号記録装置に
    おいて、前記複数のマイクロフォンが単一指向性の指向
    特性を具備したマイクロフォンと双指向性の指向特性を
    具備したマイクロフォンの組み合わせで構成されている
    ことを特徴とする音声帯域信号記録装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の音声帯域信号記録装置に
    おいて、前記単一指向性の指向特性を具備したマイクロ
    フォンの出力信号と前記双指向性の指向特性を具備した
    マイクロフォンの出力信号を加算する手段と、 前記単一指向性の指向特性を具備したマイクロフォンの
    出力信号と前記双指向性の指向特性を具備したマイクロ
    フォンの出力信号を前記加算する手段で加算する比率を
    変更する手段とを設けたことを特徴とする音声帯域信号
    記録装置。
  10. 【請求項10】 撮影した映像信号に関連した立体音場
    信号を記録及び再生できるようにした音声帯域信号記録
    再生装置において、 複数のマイクロフォンにより複数の方向から前記撮影に
    関連して複数チャンネルの音声帯域信号として前記立体
    音場信号を収音する手段と、 前記複数のマイクロフォンにより収音した前記複数チャ
    ンネルの音声帯域信号を多重化して記録する手段と、 前記記録の再生時に前記記録を再生した信号を前記複数
    チャンネルの立体音場信号に復元する手段とを設けたこ
    とを特徴とする音声帯域信号記録再生装置。
  11. 【請求項11】 撮影した映像信号に関連した立体音場
    信号を記録及び再生できるようにした音声帯域信号記録
    再生装置において、 複数のマイクロフォンにより複数の方向から前記撮影に
    関連して複数チャンネルの音声帯域信号として前記立体
    音場信号を収音する手段と、 前記複数のマイクロフォンにより収音した前記複数チャ
    ンネルの音声帯域信号を多重化して記録する手段と、 前記記録の再生時に前記記録を再生した信号を前記複数
    チャンネルの立体音場信号に復元する手段と、 前記復元する手段により復元された前記複数チャンネル
    の立体音場信号から任意の数のチャンネルを選択しかつ
    任意の割合でミックスダウンして出力信号を得るように
    した複数チャンネルミックス手段とを設けたことを特徴
    とする音声帯域信号記録再生装置。
  12. 【請求項12】 撮影した映像信号に関連した立体音場
    信号を記録できるようにした音声帯域信号記録装置にお
    いて、 複数のマイクロフォンにより複数の方向から前記撮影に
    関連して複数チャンネルの音声帯域信号として前記立体
    音場信号を収音する手段と、 前記複数のマイクロフォンにより収音した前記複数チャ
    ンネルの音声帯域信号を前記複数チャンネルのチャンネ
    ル数より少ないチャンネル数に多重化して記録する手段
    とを設けたことを特徴とする音声帯域信号記録装置。
  13. 【請求項13】 撮影した映像信号に関連した立体音場
    信号を記録及び再生できるようにした音声帯域信号記録
    再生装置において、 複数のマイクロフォンにより複数の方向から前記撮影に
    関連して複数チャンネルの音声帯域信号として前記立体
    音場信号を収音する手段と、 前記複数のマイクロフォンにより収音した前記複数チャ
    ンネルの音声帯域信号を前記複数チャンネルのチャンネ
    ル数より少ないチャンネル数に多重化して記録する手段
    と、 前記記録の再生時に前記記録を再生した信号を前記複数
    チャンネルの立体音場信号に復元する手段とを設けたこ
    とを特徴とする音声帯域信号記録再生装置。
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