JP2002152897A - 音声信号処理方法、音声信号処理装置 - Google Patents

音声信号処理方法、音声信号処理装置

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JP2002152897A
JP2002152897A JP2000352530A JP2000352530A JP2002152897A JP 2002152897 A JP2002152897 A JP 2002152897A JP 2000352530 A JP2000352530 A JP 2000352530A JP 2000352530 A JP2000352530 A JP 2000352530A JP 2002152897 A JP2002152897 A JP 2002152897A
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sound
transfer function
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audio
audio signal
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JP2000352530A
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Inventor
Kazufumi Yoshida
和史 吉田
Kohei Asada
宏平 浅田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 Nチャンネルステレオの音声再生信号から、
Mチャンネルの多チャンネルステレオに対応させた音声
再生信号を生成する。 【解決手段】 Nチャンネルの再生信号を入力した場合
(S101)、各再生信号に対して、閉曲面の外周上に
おいて、前記閉曲面内を包囲するM個の測定位置で測定
された音圧に基づいて生成されたM個の伝達関数を畳み
込む(S102)。そして、同じ前記測定位置に対応し
た伝達関数が畳み込まれた前記音声再生信号同士を加算
して(S103)、M系統の再生信号として出力する
(S104)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力系統よりも出
力系統の方が多い場合、または、入力系統よりも出力系
統が少ない場合に対応した音声信号を生成することが可
能な音声信号処理方法、音声信号処理装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】例えば音楽などのコンテンツにおいて、
音声信号は例えば2チャンネルのステレオ音声信号(右
音声、左音声)によって形成され、所要の記録媒体(例
えば光ディスク、テープカセットなど)に記録されて市
場に普及してきた。また、映画、ライブ演奏などのよう
に音声に画像が伴うコンテンツについても、例えば2チ
ャンネルステレオによって音声が記録されている。さら
に、例えばテレビジョン放送(地上波放送、衛星放送な
ど)、ラジオ放送においても、番組によっては2チャン
ネルのステレオ音声による放送が行われている。例えば
高品位の音声によってコンテンツを作成する場合、1チ
ャンネルのモノラル音声に対して立体感、臨場感のある
再生音声を楽しむことができることから、上記した例え
ば2チャンネルのステレオ音声が適用されてきた。
【0003】しかし、最近では、例えばDVD−Vid
eo(Digital Versatile Disc Video)などに適用され
ている5.1チャンネルシステムなどのように、聴取者
を包囲する3個以上のスピーカ装置を配置して、例えば
3チャンネル以上のステレオ音声を再生することができ
る、再生システムが普及している。例えば5.1チャン
ネルシステムでは、聴取者の前方となる位置に、前方か
らの音声を出力するためのセンタースピーカ、レフトス
ピーカ、ライトスピーカの3個を配置し、同じく聴取者
の後方にも後方からの音声を出力するためのレフトスピ
ーカ、ライトスピーカを配置する。すなわち、聴取者は
5個のスピーカ装置に包囲された状態で再生音声を聴取
することができる。さらに、5.1チャンネルシステム
では、低音再生用のスピーカによって上記5個のスピー
カ装置に対して低音を補うことができるようにされてい
る。以降、本明細書では3チャンネル以上のチャンネル
によるステレオ音声は、多チャンネルステレオというこ
ととする。このような多チャンネルステレオでは、2チ
ャンネルのよりも多くの方向から音声が出力されるの
で、聴取者に対してもより多くの方向から音声が届くよ
うになる。したがって、多チャンネルステレオではさら
なる立体感、臨場感を得ることができるようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、多チャンネ
ルステレオの音声を再生するために、音声チャンネルに
対応したスピーカ装置を備えた音声再生システムにおい
て、2チャンネルステレオの音声を再生する場合、2個
のスピーカ装置以外を使用せずに2チャンネルの音声を
そのまま出力するか、または人工的に作成した残響音を
付加して2個以上のスピーカ装置を使用して音声の出力
を行うことが考えられる。例えば、前者のように2個の
スピーカ装置のみを使用する場合、立体感、臨場感とい
う多チャンネルステレオの利点を生かすことができな
い。また、後者のように人工的に作成した残響音を付加
しても、自然な臨場感が得られにくいものとなる。した
がって、例えば多チャンネルステレオシステムを用いて
音声の再生を行う場合に、当該多チャンネルステレオシ
ステムのチャンネル数とは異なるチャンネル数のソース
に対応して、立体感、臨場感に優れた再生を実現するこ
とが望まれている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点を解決するために、N個の音源から音声を発音する発
音工程と、閉曲面の外周上において、前記閉曲面内を包
囲するM個の測定位置において前記N個の音声の音圧を
測定する測定工程と、前記測定工程によって測定された
音圧に基づいて、前記音源からM個の測定位置までのM
系統の伝達関数をN系統毎に管理する管理工程と、N系
統の音声再生信号を再生する再生工程と、前記N系統の
音声再生信号に対して前記M系統の伝達関数を畳み込む
演算工程と、前記演算工程によって演算された各系統の
再生音声信号において、同じ前記測定位置に対応した伝
達関数が畳み込まれた前記音声再生信号同士を加算する
加算工程と、前記加算工程によって加算された音声再生
信号を出力する工程を備えて音声信号処理方法を構成す
る。
【0006】さらに、音声信号処理方法としては、音源
から音声を発音する発音工程と、閉曲面の外周上におい
て、前記閉曲面内を包囲するM個の測定位置において前
記音声の音圧を測定する測定工程と、前記測定工程によ
って測定された音圧に基づいて、前記音源からM個の測
定位置までのM系統の伝達関数を管理する伝達関数ファ
イルを生成するファイル生成工程と、音声再生信号を再
生する再生工程と、前記音声再生信号に対して前記M系
統の伝達関数を畳み込む演算工程と、前記演算工程によ
って伝達関数が畳み込まれた音声再生信号を出力する工
程を備えるようにする。
【0007】また、N系統の音声再生信号を入力するこ
とができる入力手段と、閉曲面の外周上において、前記
閉曲面内を包囲するM個の測定位置で測定された音圧に
基づいて生成されたM系統の伝達関数をN系統毎に管理
している伝達関数ファイルが記憶されている記憶手段
と、前記N系統の音声再生信号に対して、前記M系統の
伝達関数を畳み込む演算手段と、前記演算手段によって
演算された各系統の再生音声信号において、同じ前記測
定位置に対応した伝達関数が畳み込まれた前記音声再生
信号同士を加算する加算手段と、前記加算手段によって
加算されたM系統の音声再生信号を出力することができ
る出力手段を備えて音声信号処理装置を構成する。
【0008】また、音声再生信号を入力することができ
る入力手段と、閉曲面の外周上において、前記閉曲面内
を包囲するM個の測定位置で測定された音圧に基づいて
生成されたM系統の伝達関数による伝達関数ファイルが
記憶されている記憶手段と、前記音声再生信号に対して
前記M系統の伝達関数を畳み込む演算手段と、前記演算
手段によって前記伝達関数が畳み込まれた音声再生信号
を出力することができる出力手段を備えて音声信号処理
装置を構成する。
【0009】本発明によれば、音声信号において入力系
統よりも出力系統の方が多い場合、または、入力系統よ
りも出力系統が少ない場合でも、測定した伝達関数に基
づいて出力系統に対応した音声信号を生成することが可
能となる。したがって、例えば2チャンネルステレオの
音声信号を、例えば3チャンネル以上のチャンネルから
なる多チャンネルの音声再生システムに適応させること
ができるようになる。これにより、例えば多チャンネル
の音声再生システムで2チャンネルステレオの音声信号
を再生した場合でも、多チャンネルの利点を生かした臨
場感のある音場を形成することができるようになる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を以下
の順序で説明する。 1.システム構成例 2.音声信号処理装置構成例 3.測定環境 4.測定処理、音声信号処理 5.再生環境のスピーカ配置例 6.応用例
【0011】1.システム構成例 図1は、本実施の形態の再生システムの構成例を説明す
る模式図である。音声信号処理装置1は、例えば2チャ
ンネル(N系統)のステレオ音声信号AinL、Ain
R(以下単に、音声信号AinL、音声信号AinRと
いう)を入力することができるようにされている。この
音声信号AinL、音声信号AinRは、例えばCDな
どの光ディスクに記録されている音楽コンテンツを再生
することができるディスクドライブ装置30から供給さ
れる。そして、音声信号処理装置1は入力した音声信号
AinL、音声信号AinRそれぞれに、後述するよう
な所定の伝達関数を畳み込む演算処理を行って、例えば
8系統(M系統)の音声信号Aout1、Aout2、
Aout3、Aout4、Aout5、Aout6、A
out7、Aout8を生成して、各信号を8個(M
個)のスピーカ装置20a、20b、20c、20d、
20e、20f、20g、20hに出力することができ
るようにされている。なお、前記演算処理は、8系統の
音声信号Aout1〜Aout8に対して個々に行われ
る。各スピーカ装置20(a〜h)は、例えば家庭の部
屋などとされる再生環境において、聴取者26を閉曲面
25によって包囲することができるように配置される。
換言すれば、各スピーカ装置20(a〜h)を、音場を
構築するように配置することで閉曲面25が形成され
る。そして、各スピーカ装置20(a〜h)には、それ
ぞれに所定の音声信号Aout(1〜8)が供給され
る。
【0012】なお、図1では音声信号処理装置1に入力
される音声信号AinL、AinRは、ディスクドライ
ブ装置20から供給される例を挙げているが、ディスク
ドライブ装置以外でも、例えばビデオデッキなどのよう
に2チャンネルの音声信号を出力することができる構成
を採っていればよい。また、テレビジョン放送やラジオ
放送を受信して放送番組としてのステレオ音声信号を出
力することができるチューナ装置等でもよい。
【0013】図2は、音声信号処理装置1の構成例を説
明するブロック図である。音声信号AinL、AinR
は、それぞれ入力端子tL、tRを介して入力される。
A/D変換器2は、入力端子tL、tRを介して入力し
た音声信号AinL、AinRをデジタル信号に変換す
る。デジタル信号に変換された音声データDL、音声デ
ータDRは、それぞれ演算部3L、3Rに供給される。
演算部3L、3Rは、それぞれ入力した音声データD
L、音声データDRに対してファイルメモリ4に記憶さ
れている8系統(M系統)の伝達関数を畳み込むことが
できるようにされている。なお、伝達関数は、後述する
ように、図1に示したスピーカ装置20(a〜h)の配
置位置を想定して、測定環境において音源を発音させて
測定した場合の音圧に基づいて、得られたものである。
【0014】演算部3Lから出力される、音声データD
L1、DL2・・・、DL8、及び演算部3Rから出力
される、音声データDR1、DR2・・・、DR8は、
加算部5に供給される。加算部5では、音声データDL
1と音声データDR1といったように、同じ測定位置に
おける音圧に基づいた伝達関数が畳み込まれた音声デー
タを加算する。このような加算処理を行うことで加算部
5からは、8系統の音声データDout1、Dout
2、Dout3・・・、Dout8が出力される。そし
て、各音声データDout(1〜8)は、D/A変換部
6でアナログのオーディオ信号Aout1〜Aout8
に変換され、さらに増幅部7で増幅される。その後、出
力端子tout1、tout2、tout3・・・、t
out8を介して、図1に示したスピーカ装置20(a
〜h)に出力される。
【0015】制御部8は例えばマイクロコンピュータな
どで構成され、コントロールバス10を介して、A/D
変換器2、D/A変換器6における信号変換処理を行う
場合の同期制御などを行う。また、演算部3(L、R)
における演算処理を実行させる。このため、制御部8に
対してワークメモリ9が備えられている
【0016】3.測定環境 次に、ファイルメモリ4に記憶されている伝達関数ファ
イルを作成するための測定環境について説明する。図
3、図4、図5は測定環境において伝達関数を求める場
合に、音源からの音声を測定する例を説明する模式図で
ある。図3において、測定用スピーカ40L、40Rは
測定音を発音するための音源として配置される。つま
り、2チャンネルのステレオ音声(本実施の形態ではデ
ィスクドライブ装置30から出力される音声信号Ain
L、AinR)を想定している。8個(M個)のマイク
45a、45b、45c、45d、45e、45f、4
5g、45hは、図1に示した再生環境におけるスピー
カ装置20(a〜h)の配置位置を想定した位置に配置
される。すなわち、閉曲面50の内側において仮想聴取
者51が居ると想定した場合、各マイク45(a〜h)
は各スピーカ装置20(a〜h)と相似的に同じ位置に
配置される。つまり、各マイク45(a〜h)の配置位
置は、再生環境におけるスピーカ装置20(a〜h)の
配置位置を想定している。なお、スピーカ装置20(a
〜h)とマイク45(a〜h)は、同じ添え字を付した
ものが対応しているものとする。
【0017】このような測定用スピーカ40(L、R)
に測定用信号としての所要の音声信号を供給して、測定
音として出力させ、マイク45(a〜h)の出力信号に
よりインパルス応答の測定を行う。したがって、マイク
45(a〜h)で検出された音圧レベルは測定装置55
に供給される。測定装置55は、マイク45(a〜h)
から入力される音圧レベルに基づいてインパルス応答を
測定すると共に、各マイクに対する伝達関数をファイル
として保存することができるようにされている。なお、
図示は省略するが、マイク45(a〜h)及び測定用ス
ピーカ40(L、R)の固有な特性を補正するためのフ
ィルタ手段を、例えば測定装置55に備えるようにして
もよい。
【0018】図4は、測定用スピーカ40Lから測定音
を出力させた場合の伝達関数について説明する模式図で
ある。スピーカ40Lからマイク45(a〜h)への左
音声用の伝達関数は、各マイクの配置位置、スピーカ4
0Lとの距離によって異なるものとされ、マイク45a
への伝達関数は「HL1」、マイク45bへの伝達関数
は「HL2」となる。同様に、マイク45c〜マイク4
5hへの伝達関数は、「HL3」「HL4」「HL5」
「HL6」「HL7」「HL8」となる。また、スピー
カ40Rからマイク45(a〜h)への右音声用の伝達
関数は、図5に示されているように「HR1」「HR
2」「HR3」「HR4」「HR5」「HR6」「HR
7」「HR8」となる。なお、伝達関数はチャンネル毎
に得る必要があるため、図4、図5に示す測定は個別に
行うが、それぞれのチャンネルに対応した伝達関数を求
める場合、各マイク45(a〜h)への伝達関数の測定
は、同時に行ってもよいし個別に行ってもよい。
【0019】図4、図5に示したように計測された8系
統の伝達係数は、例えば図6に示されているように左音
声伝達関数、右音声伝達関数毎にテーブル化されて、伝
達関数ファイル61が形成される。したがって、音声信
号処理装置1のファイルメモリ4には、例えば図6に示
すような伝達係数ファイル61が記憶される。
【0020】次に、音声信号処理装置1において、この
ようにして形成された伝達関数ファイルに基づいて、ス
ピーカ装置30(a〜h)に供給する出力信号Aout
1〜Aout8を生成する工程について説明する。演算
部3Lに入力された音声信号DLには伝達関数HL1〜
HL8が畳み込まれる。つまり、演算部3Lからの8系
統の出力データはそれぞれ、 HL1*DL HL2*DL HL3*DL HL4*DL HL5*DL HL6*DL HL7*DL HL8*DL となる。また、同様に音声信号DRが入力される演算部
3Rからの8系統の出力データはそれぞれ、 HR1*DR HR2*DR HR3*DR HR4*DR HR5*DR HR6*DR HR7*DR HR8*DR となる。
【0021】このような演算処理を経て演算部3L、3
Rから出力される出力データは、加算部5において同じ
マイクによって測定された伝達関数が畳み込まれた出力
データ、すなわち伝達関数に同一の添え字が付されてい
る出力データ同士が加算される。したがって加算部5か
ら出力されるデータは、 Dout1=HL1*DL+HR1*DR Dout2=HL2*DL+HR2*DR Dout3=HL3*DL+HR3*DR Dout4=HL4*DL+HR4*DR Dout5=HL5*DL+HR5*DR Dout6=HL6*DL+HR6*DR Dout7=HL7*DL+HR7*DR Dout8=HL8*DL+HR8*DR となる。そして、これら出力データDout1〜Dou
t8は、D/A変換器6でそれぞれアナログ信号に変換
された後に、オーディオ信号Aout1〜Aout8と
して出力される。
【0022】このようにして、音声信号処理装置1にお
いて生成されたオーディオ信号Aout(1〜8)は、
図1に示したように、閉曲面25の外周においてその内
側を包囲するように配置されているスピーカ装置20
(a〜h)に供給されて、各スピーカ装置20(a〜
h)から音声として出力される。すなわち、各スピーカ
装置20(a〜h)からは、図4、図5で説明した伝達
関数に基づいた音声が出力されるようになり、図3に示
した測定環境の閉曲面50内の音場を擬似的に再現する
ことができるようになる。したがって、図7に示されて
いるように、再生環境の閉曲面25内には、破線で示さ
れている測定用スピーカ40L、40Rを仮想スピーカ
とした音場を形成することができるようになる。つま
り、閉曲面25内をスピーカ装置20(a〜h)で包囲
することによって、図8に示されているように、仮想ス
ピーカとされる測定用スピーカ40L、40Rから出力
される直接音、及び間接音を再現することができるよう
になる。
【0023】ところで、測定環境の閉曲面50の外側を
原音場として、再生環境において閉曲面25の内側にお
いて前記原音場を再現することを例に挙げると、閉曲面
25の内側に位置する聴取者に対して、閉曲面25の外
側に閉曲面50の外側の音環境があたかも存在するかの
ように知覚させることを目的とする場合、理論的には、
閉曲面25、50の形状と、曲面上における無数のポイ
ント上の音圧、及び閉曲面の法線方向の粒子速度をそれ
ぞれ一致させれば実現できるとされている(公知文献:
電子情報通信学会編「音響システムとディジタル処理」
(コロナ杜)を参照)。しかし、これは閉曲面上におい
て極めて多数のマイク及びスピーカを配置することが必
要になり現実することが容易ではない。そこで、本明細
書で説明するような簡易な構成及び手法により、多数の
マイク及びスピーカを用いた場合に準じて、優れた臨場
感を得ることができる音場を創生できることが評価実験
により確かめられた。すなわち、図3に示した測定環境
において、各マイク45(a〜h)を例えば単一指向性
マイクなどの有指向性マイクとして、閉曲面50の外側
に向けて配置することで、閉曲面50上における法線方
向の音圧及び粒子速度を含む信号を得ることが可能にな
る。そして、聴取者を含む閉曲面25を構成するために
最低3点のスピーカ装置を配置して、この3点以上のス
ピーカ装置で包囲された閉曲面25の内側においては、
いずれの位置で再生音声を聴取した場合でも、効果的に
臨場感や定位感を得ることができる。つまり、測定環境
において求められた伝達関数を再生環境で利用すること
により、再生音場(再生環境)で原音場(測定環境)を
再現することが可能となる。
【0024】4.測定処理、音声信号処理 図9は、測定環境において、測定装置55が伝達関数を
求める手順の一例を説明するフローチャートを示す図で
ある。まず、測定環境において、測定用スピーカ装置4
0Lから測定用の音声を出力させ(S001)、各マイ
ク45(a〜h)で検出された音圧に基づいて左音声用
の伝達関数を求める(S002)。さらに、測定用スピ
ーカ装置40Rから測定用の音声を出力させ(S00
3)、各マイク45(a〜h)で検出された音圧に基づ
いて右音声用の伝達関数を求める(S004)。そし
て、求められた各マイク45(a〜h)の伝達関数をデ
ータファイル化する(S005)。
【0025】このようにして形成された伝達関数ファイ
ル61に基づいて、音声信号処理装置1によって行われ
る音声信号処理の工程は、例えば図10のフローチャー
トに示されているようになる。例えば、ディスクドライ
ブ装置30から音声信号AinL、AinRが入力され
たと判別すると(S101)、これらの音声信号をデジ
タルデータDL、DRに変換して、各音声データDL、
DRに伝達関数を畳み込ませる(S102)。そして、
各チャンネルの再生データにおいて、測定環境において
測定位置に対応した伝達関数が畳み込まれた音声データ
同士を加算させる(S103)。そして、加算した音声
データDout(1〜8)をアナログの音声信号Aou
t(1〜8)に変換して出力する(S104)。
【0026】このような音声信号処理を行うことによ
り、例えば2チャンネルステレオの音声信号を、例えば
8チャンネルとされる多チャンネルの再生が可能な再生
システムで再生した場合でも、前記伝達関数に基づいた
サラウンド効果を得ることができ、より臨場感のある音
声を再生することができるようになる。また、各スピー
カ装置20(a〜h)から出力される音声は、実際に測
定されたデータに基づいた伝達関数を使用して、各系統
毎に個々に生成されている音声信号に基づいているの
で、各スピーカ装置20(a〜h)からは時間整合的に
矛盾のない音声を出力することができるようになる。
【0027】5.応用例 例えば家庭の部屋を再生環境とした場合、再生環境にお
ける8個のスピーカ装置20(a〜h)は、図11
(a)に示されているように配置されることが考えられ
る。この場合、測定環境においては、図11(a)に示
すスピーカ装置20(a〜h)の配置を想定して、図1
1(b)に示されている閉曲面の外周上においてその内
側を包囲する位置にマイク45(a〜h)を配置して、
各マイク45(a〜h)で検出される音圧に基づいて伝
達関数を求めればよい。
【0028】また、測定場所の広さ、測定用スピーカの
配置位置とマイクの距離、残響特性などによっても伝達
関数は変化する。特に響きのよい空間を測定環境として
得た伝達関数を用いて再生を行った場合、その響きのよ
い空間で2チャンネルステレオのコンテンツを再生して
いる場合と近い音場を得ることができるようになる。ま
た、測定環境として、例えばコンサートホールのステー
ジ上に測定用スピーカ40L、40Rを、そして客席に
マイク45(a〜h)を配置して得た伝達関数を用いる
ことで、例えば家庭において数畳程度の比較的狭い部屋
で2チャンネルステレオのコンテンツを再生する場合で
も、その部屋にコンサートホールの音響を仮想的に再現
することができるようになる。この場合、測定用スピー
カ40L、40Rを配置する間隔によっても再現される
音場を制御することができる。
【0029】なお、本実施の形態では、例えば2チャン
ネルステレオの音声信号を8チャンネルステレオで再生
する例を挙げて説明したが、例えば1チャンネルのモノ
ラル音声信号を8チャンネルステレオで再生するように
してもよい。すなわち、再生環境において1チャンネル
の音声信号を再生する場合、これに対応するために測定
環境の音源は、例えば1個のスピーカ装置によって構成
すればよい。この場合、図1に示した音声信号処理装置
1において、例えば演算部3L、または演算部3Rのい
ずれかを用いて演算処理を行い、演算処理を行った音声
データに対して加算部5における加算処理を行わずに出
力すればよい。すなわち、1チャンネルのモノラル音声
信号にのみ対応する音声信号処理装置1は、1系統の入
力に対応した演算部が備えられていればよく、さらに加
算部5を備える必要はない。同様にして、例えば3チャ
ンネルのステレオ音声信号の入力に対応する場合は、3
系統に対応した3個の演算部を備えると共に、加算部5
では、これら3個の演算部で演算された音声データを加
算することができる構成を採ることになる。
【0030】また、再生環境において再生する音声は、
本実施の形態は例えば8チャンネルステレオを例に挙げ
て説明したが、閉曲面25の外周上において、その内側
を包囲した状態でスピーカ装置20を配置することがで
きる数として、例えば3チャンネル以上であればよい。
この場合も、測定環境では再生環境に配置されるスピー
カ装置の位置を想定してマイク45を配置して、伝達関
数を求めればよい。これにより、図11(a)では、部
屋に整然とスピーカ装置20(a〜h)を配置する例を
挙げたが、聴取者26の生活環境(例えば家具などの配
置)などに応じて、スピーカ装置を配置することができ
る数、またその配置位置などに制限がある場合にも対応
することができるようになる。例えば図12(a)に示
されているように、再生環境における家具の配置を考慮
して、6個のスピーカ装置30(a〜f)を配置して音
声の再生を行う場合は、測定環境では例えば図12
(b)に示されているように、6個のマイク45(a〜
f)を配置して音圧の測定を行えばよい。
【0031】このように、複数の再生環境に対応した測
定を行った場合、音声信号処理装置1のファイルメモリ
4には、測定環境毎に伝達関数ファイル61、62、6
3、64・・・というように記憶しておき、聴取者26
は再生環境に適応させて、例えば操作部11によって聴
取者26が伝達関数ファイルを選択することも可能であ
る。この場合、音声信号処理装置1に表示手段を備え
て、選択した伝達関数ファイルに対応した測定情報を聴
取者26に指示することができるようにしてもよい。こ
の測定環境情報とは、例えば測定場所、測定環境におけ
るマイク45の配置位置などの情報とされる。これによ
り聴取者26に対して視覚的にも臨場感を与えることが
できるようになる。
【0032】また、本実施の形態では、再生環境の閉曲
面25が平面上に形成されている例を挙げた。すなわ
ち、スピーカ装置20(a〜h)が聴取者26の聴取位
置に対してほぼ水平方向に配置されるものとした。しか
し、例えばいくつかのスピーカを部屋の天井などに配置
することも考えられる。この場合、閉曲面25は聴取者
26を立体的に包囲する形状となる。したがって、測定
環境においても、マイク45を立体的な閉曲面を形成す
ることができるように配置することで、スピーカ装置2
0を立体的に配置した再生環境に対応した伝達関数を求
めることが可能となる。
【0033】また、測定環境における音源としては、例
えば測定用のスピーカ装置40L、40Rを備える例を
挙げて説明したが、例えば再生音声として2チャンネル
ステレオを想定した場合、例えばスピーカ装置40L、
40Rの位置で実際に楽器などを発音させるようにして
もよい。
【0034】さらに、音声信号処理装置1は本実施の形
態では、例えば単体の装置として構成する例を挙げて説
明したが、他にも様々な構成例が考えられる。例えば、
AV(Audio Visual)アンプに適用することにより、A
Vアンプに接続されている機器から供給される音声信号
を、供給される系統数よりも多い系統の多チャンネルの
音声信号を生成するようにしてもよい。また、例えばテ
レビジョン受像機などに適用することによって、放送番
組の音声を多チャンネルの音声信号として番組を視聴す
ることができるようになる。
【0035】さらに、例えばパーソナルコンピュータ等
のコンピュータ装置に適用することにより、コンピュー
タ装置に対応したディスクドライブ装置によって再生さ
れるコンテンツの音声信号や、例えばハードディスク装
置、メモリカードなどに記録されている例えば2チャン
ネルステレオのコンテンツを多チャンネルの音声信号に
対応させることができるようになる。
【0036】さらに、本実施の形態では、例えば2チャ
ンネルステレオの音声信号を8チャンネルステレオの再
生システムに対応させる例、すなわち、当該再生システ
ムのチャンネル数よりも少ないチャンネル数のソースに
対応させる例を挙げた。しかし、本発明は、当該再生シ
ステムのチャンネル数よりも多いチャンネル数の音声信
号を再生する場合にも適用することができる。これによ
り、例えば8チャンネルステレオの音声信号を2チャン
ネルステレオ、3チャンネルステレオによって音声の再
生を行う再生システムに対応させるも可能となる。
【0037】また、新たな測定環境でよりよい伝達関数
ファイルを作成することが可能であることを考慮して、
音声信号処理装置1のファイルメモリ4に記憶される伝
達関数ファイル61、62、63・・・は、必要に応じ
て更新することができるようにすることも可能である。
更新を行うための新たな情報は、例えば記録媒体や通信
回線などを介して取り込むことができるようにすればよ
い。すなわち、音声信号処理装置1には、前記記録媒体
から情報を読み込むことができる手段や、通信回線に対
応したインターフェース手段が備えられればよい。これ
により、聴視者は更新された新しい伝達関数ファイルに
よって、多チャンネルステレオの音声を楽しむことがで
きるようになる。
【0038】
【発明の効果】以上、説明したように本発明は、音源か
らのNチャンネル(N系統)の音声を、閉曲面の外周上
において、前記閉曲面内を包囲するM個の測定位置にお
いて前記音声の音圧を測定して、この測定結果としての
伝達関数に基づいて、Nチャンネルの音声再生信号から
Mチャンネル(M系統)に対応した再生音声信号を生成
することができる。つまり、入力系統よりも出力系統の
方が多い場合、または、入力系統よりも出力系統が少な
い場合でも、出力系統に対応した音声信号を生成するこ
とが可能となる。したがって、Mチャンネルステレオの
音声を再生することができる音声再生システムにおいて
Nチャンネルの音声を再生する場合に、前記M個の測定
位置に対応して配置されるM個のスピーカ装置を配し
て、各スピーカ装置に対して伝達関数に基づいてMチャ
ンネルの音声信号を供給することで、M個のスピーカ装
置に包囲されている閉曲面内に、Mチャンネルステレオ
の利点を生かした臨場感のある音場を形成することがで
きるようになる。また、この場合、M個のスピーカ装置
に包囲されている閉曲面内におけるいずれの位置でも、
優れた臨場感や定位感を得ることが可能になる。また、
Mチャンネルの再生音声信号は、個々に前記伝達関数を
畳み込んで生成しているので、時間整合的に矛盾のない
ものとなり、前記閉曲面内の音場に近い音場を再現する
ことができるようになる。
【0039】さらに、伝達関数ファイルを再生環境に適
応させて選択することができるようにすることで、容易
に様々な再生環境に対応することができるようになる。
また、選択した伝達関数ファイルに対応した測定情報を
表示することで、測定環境についての情報を聴取者に示
すことができる。このような表示を行うことで、聴取者
に対して視覚的にも臨場感を与えることができるという
利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の再生システムの構成例を
説明する模式図である。
【図2】音声信号処理装置の構成例を説明するブロック
図である。
【図3】測定環境について説明する模式図である。
【図4】左音声の伝達関数について説明する模式図であ
る。
【図5】右音声の伝達関数について説明する模式図であ
る。
【図6】伝達関数ファイルについて説明する図である。
【図7】仮想スピーカ(測定用スピーカ装置)を想定し
た再生環境を説明する模式図である。
【図8】仮想スピーカからの直接音、間接音を説明する
模式図である。
【図9】伝達関数を求める手順の一例を説明するフロー
チャートである。
【図10】伝達関数に基づいて音声信号処理を行う手順
の一例を説明するフローチャートである。
【図11】再生環境のスピーカ装置と測定環境のマイク
の配置例を説明する模式図である。
【図12】再生環境のスピーカ装置と測定環境のマイク
の配置例を説明する模式図である。
【符号の説明】
1 音声信号処理装置、3L,3R 演算部、4 ファ
イルメモリ、5 加算部、8 制御部、20(a〜h)
スピーカ装置、25,50 閉曲面、26聴取者、4
0L,40R 測定用スピーカ装置、45(a〜h)
51 仮想聴取者、マイク、55 測定装置

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N個の音源から音声を発音する発音工程
    と、 閉曲面の外周上において、前記閉曲面内を包囲するM個
    の測定位置において前記N系統の音声の音圧を測定する
    測定工程と、 前記測定工程によって測定された音圧に基づいて、前記
    音源からM個の測定位置までのM系統の伝達関数をN系
    統毎に管理する管理工程と、 N系統の音声再生信号を再生する再生工程と、 前記N系統の音声再生信号に対して前記M系統の伝達関
    数を畳み込む演算工程と、 前記演算工程によって演算された各系統の再生音声信号
    において、同じ前記測定位置に対応した伝達関数が畳み
    込まれた前記音声再生信号同士を加算する加算工程と、 前記加算工程によって加算された音声再生信号を出力す
    る工程と、 を備えたことを特徴とする音声信号処理方法。
  2. 【請求項2】 前記演算工程は前記伝達関数を選択する
    選択工程を備えたことを特徴とする請求項1に記載の音
    声信号処理方法。
  3. 【請求項3】 前記選択工程によって選択した伝達関数
    に対応した、測定環境情報を示す表示工程を備えたこと
    を特徴とする請求項2に記載の音声信号処理方法。
  4. 【請求項4】 音源から音声を発音する発音工程と、 閉曲面の外周上において、前記閉曲面内を包囲するM個
    の測定位置において前記音声の音圧を測定する測定工程
    と、 前記測定工程によって測定された音圧に基づいて、前記
    音源からM個の測定位置までのM系統の伝達関数を管理
    する伝達関数ファイルを生成するファイル生成工程と、 音声再生信号を再生する再生工程と、 前記音声再生信号に対して前記M系統の伝達関数を畳み
    込む演算工程と、 前記演算工程によって伝達関数が畳み込まれた音声再生
    信号を出力する工程と、 を備えたことを特徴とする音声信号処理方法。
  5. 【請求項5】 前記演算工程は前記伝達関数を選択する
    選択工程を備えたことを特徴とする請求項4に記載の音
    声信号処理方法。
  6. 【請求項6】 前記選択工程によって選択した伝達関数
    に対応した、測定環境情報を示す表示工程を備えたこと
    を特徴とする請求項5に記載の音声信号処理方法。
  7. 【請求項7】 N系統の音声再生信号を入力することが
    できる入力手段と、 閉曲面の外周上において、前記閉曲面内を包囲するM個
    の測定位置で測定された音圧に基づいて生成されたM系
    統の伝達関数をN系統毎に管理している伝達関数ファイ
    ルが記憶されている記憶手段と、 前記N系統の音声再生信号に対して、前記M系統の伝達
    関数を畳み込む演算手段と、 前記演算手段によって演算された各系統の再生音声信号
    において、同じ前記測定位置に対応した伝達関数が畳み
    込まれた前記音声再生信号同士を加算する加算手段と、 前記加算手段によって加算されたM系統の音声再生信号
    を出力することができる出力手段と、 を備えたことを特徴とする音声信号処理装置。
  8. 【請求項8】 前記伝達関数ファイルを選択することが
    できる選択手段を備えたことを特徴とする請求項7に記
    載の音声信号処理装置。
  9. 【請求項9】 前記選択した伝達関数ファイルに対応し
    た、測定環境情報を示すことができる表示手段を備えた
    ことを特徴とする請求項8に記載の音声信号処理装置。
  10. 【請求項10】 音声再生信号を入力することができる
    入力手段と、 閉曲面の外周上において、前記閉曲面内を包囲するM個
    の測定位置で測定された音圧に基づいて生成されたM系
    統の伝達関数による伝達関数ファイルが記憶されている
    記憶手段と、 前記音声再生信号に対して前記M系統の伝達関数を畳み
    込む演算手段と、 前記演算手段によって前記伝達関数が畳み込まれた音声
    再生信号を出力することができる出力手段と、 を備えたことを特徴とする音声信号処理装置。
  11. 【請求項11】 前記伝達関数ファイルを選択すること
    ができる選択手段を備えたことを特徴とする請求項10
    に記載の音声信号処理装置。
  12. 【請求項12】 前記選択した伝達関数ファイルに対応
    した、測定環境情報を示すことができる表示手段を備え
    たことを特徴とする請求項11に記載の音声信号処理装
    置。
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