JPWO2015076149A1 - 音場再現装置および方法、並びにプログラム - Google Patents

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Abstract

本技術は、より正確に音場を再現することができるようにする音場再現装置および方法、並びにプログラムに関する。空間フィルタ適用部は、球状マイクアレイが収音することで得られた収音信号の空間周波数スペクトルに空間フィルタを適用することで、球状マイクアレイの半径よりも大きい半径の環状の仮想スピーカアレイの仮想スピーカアレイ駆動信号を得る。逆フィルタ生成部は、実スピーカアレイから仮想スピーカアレイまでの伝達関数に基づく逆フィルタを求める。逆フィルタ適用部は、仮想スピーカアレイ駆動信号の時間周波数スペクトルに逆フィルタを適用し、実スピーカアレイの実スピーカアレイ駆動信号を得る。本技術は、音場再現器に適用することができる。

Description

本技術は音場再現装置および方法、並びにプログラムに関し、特に、より正確に音場を再現することができるようにした音場再現装置および方法、並びにプログラムに関する。
従来、実空間にて球状または環状のマイクアレイで収音した信号を用いて、再現空間で実空間と同様の音場を再現する技術が提案されている。
例えば、そのような技術として、コンパクトな球状マイクアレイによる収音およびスピーカアレイによる再生を可能とするものが提案されている(例えば、非特許文献1参照)。
また、例えば任意のアレイ形状のスピーカアレイで再生可能であり、かつ予めスピーカからマイクロホンまでの伝達関数を収録し、逆フィルタを生成しておくことで個々のスピーカの特性の差を吸収することを可能とするものも提案されている(例えば、非特許文献2参照)。
Zhiyun Li et al,"Capture and Recreation of Higher Order 3D Sound Fields via Reciprocity,"Proceedings of ICAD 04-Tenth Meeting of the International Conference on Auditory Display, Sydney, 2004 伊勢史郎,"境界音場制御,"日本音響学会誌, 67巻, 11号, 2011
ところが、非特許文献1に記載の技術では、コンパクトな球状マイクアレイによる収音およびスピーカアレイによる再生が可能であるが、厳密な音場再現のためにはスピーカアレイの形状が球状または環状であり、かつスピーカが等密度の配置でなければならないという制約が求められる。
例えば図1の左側に示すように、スピーカアレイSPA11を構成する各スピーカが環状に配置されており、図中、点線で表される基準点に対して、各スピーカ同士が等密度(簡略化のため図では等角度)の配置となる場合には、厳密な音場再現が可能である。この例では、互いに隣接する任意の2つのスピーカについて、一方のスピーカおよび基準点を結ぶ直線と、他方のスピーカおよび基準点を結ぶ直線とがなす角度が一定の角度となっている。
これに対して、図中、右側に示すように正方形で等間隔に並んだスピーカからなるスピーカアレイSPA12の場合、スピーカ同士が、図中、点線で表される基準点から等密度とならないため、厳密に音場再現することができない。この例では、互いに隣接する2つのスピーカの一方および基準点を結ぶ直線と、他方のスピーカおよび基準点を結ぶ直線とがなす角度が、隣接する2つのスピーカの組ごとに異なる角度となっている。
また、モノポール音源を発するような理想スピーカアレイを想定した駆動信号が生成されるため、実際のスピーカの特性の影響で実空間の音場を正確に再現することができなかった。
さらに、非特許文献2に記載の技術では、任意のアレイ形状で再生可能であり、かつ予めスピーカからマイクロホンまでの伝達関数を収録し逆フィルタを生成しておけば、個々のスピーカの特性の差を吸収することが可能であった。一方で、予め収録された各スピーカから各マイクロホンへの伝達関数群がそれぞれ似通った性質を保つ場合、伝達関数から駆動信号を生成するための、安定した逆フィルタを求めることが困難であった。
特に図2の右側に示す、球状マイクアレイMKA11を用いた例のように、球状マイクアレイMKA11を構成するマイクロホン同士が接近している場合、正方形で等間隔に並んだスピーカからなるスピーカアレイSPA21の特定のスピーカからの全てのマイクロホンへの距離がほぼ等距離となる。そのため、逆フィルタの安定解を求めることが困難であった。
なお、図2中、左側には、スピーカアレイSPA21のスピーカからの、球状マイクアレイMKA21を構成する各マイクロホンへの距離が等距離とならず、伝達関数のばらつきが大きくなる例について示されている。この例では、スピーカアレイSPA21のスピーカからの各マイクロホンへの距離が異なるので、逆フィルタの安定解を求めることができる。しかしながら、逆フィルタの安定解を求めることができる程度に球状マイクアレイMKA21の半径を大きくすることは現実的ではない。
本技術は、このような状況に鑑みてなされたものであり、より正確に音場を再現することができるようにするものである。
本技術の一側面の音場再現装置は、球状または環状のマイクアレイが収音することで得られた収音信号を、前記マイクアレイの第1の半径よりも大きい第2の半径を有する仮想スピーカアレイの駆動信号に変換する第1の駆動信号生成部と、前記仮想スピーカアレイの駆動信号を、前記仮想スピーカアレイが囲む空間の内側または外側に配置された実スピーカアレイの駆動信号に変換する第2の駆動信号生成部とを備える。
前記第1の駆動信号生成部には、前記収音信号から得られた空間周波数スペクトルに対して空間フィルタを用いたフィルタ処理を施すことで、前記収音信号を前記仮想スピーカアレイの駆動信号に変換させることができる。
音場再現装置には、前記収音信号から得られた時間周波数スペクトルを前記空間周波数スペクトルに変換する空間周波数分析部をさらに設けることができる。
前記第2の駆動信号生成部には、前記実スピーカアレイから前記仮想スピーカアレイまでの伝達関数に基づく逆フィルタを用いて、前記仮想スピーカアレイの駆動信号に対してフィルタ処理を施すことで、前記仮想スピーカアレイの駆動信号を前記実スピーカアレイの駆動信号に変換させることができる。
前記仮想スピーカアレイを球状または環状のスピーカアレイとすることができる。
本技術の一側面の音場再現方法またはプログラムは、球状または環状のマイクアレイが収音することで得られた収音信号を、前記マイクアレイの第1の半径よりも大きい第2の半径を有する仮想スピーカアレイの駆動信号に変換する第1の駆動信号生成ステップと、前記仮想スピーカアレイの駆動信号を、前記仮想スピーカアレイが囲む空間の内側または外側に配置された実スピーカアレイの駆動信号に変換する第2の駆動信号生成ステップとを含む。
本技術の一側面においては、球状または環状のマイクアレイが収音することで得られた収音信号が、前記マイクアレイの第1の半径よりも大きい第2の半径を有する仮想スピーカアレイの駆動信号に変換され、前記仮想スピーカアレイの駆動信号が、前記仮想スピーカアレイが囲む空間の内側または外側に配置された実スピーカアレイの駆動信号に変換される。
本技術の一側面によれば、より正確に音場を再現することができる。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載された何れかの効果であってもよい。
従来の音場再現について説明する図である。 従来の音場再現について説明する図である。 本技術の音場再現について説明する図である。 本技術の音場再現の他の例について説明する図である。 音場再現器の構成例を示す図である。 実スピーカアレイ駆動信号生成処理を説明するフローチャートである。 音場再現システムの構成例を示す図である。 音場再現処理を説明するフローチャートである。 コンピュータの構成例を示す図である。
以下、図面を参照して、本技術を適用した実施の形態について説明する。
〈第1の実施の形態〉
〈本技術について〉
本技術では、実空間にて球状または環状のマイクアレイで収音した信号が用いられて、再現空間で実空間と同様の音場が再現されるように、実スピーカアレイの駆動信号が生成される。その際、マイクアレイは十分に小さくコンパクトなものが想定される。
また、実スピーカアレイの内側または外側に、球状または環状の仮想スピーカアレイが配置される。そして、第一の信号処理により、マイクアレイ収音信号から仮想スピーカアレイ駆動信号が生成される。また、第二の信号処理により、仮想スピーカアレイ駆動信号から実スピーカアレイ駆動信号が生成される。
例えば、図3に示す例では、実空間の球面波が、球状マイクアレイ11で収音され、再現空間に正方形に配置された実スピーカアレイ12に対して、その内側に配置された仮想スピーカアレイ13の駆動信号から求めた駆動信号を供給することにより、実空間の音場が再現されている。
図3では、球状マイクアレイ11は複数のマイクロホン(マイクセンサ)からなり、各マイクロホンは、所定の基準点を中心とする球の表面に配置されている。以下では、球状マイクアレイ11を構成するスピーカが配置されている球の中心を球状マイクアレイ11の中心とも称し、その球の半径を球状マイクアレイ11の半径、またはセンサ半径とも称することとする。
また、実スピーカアレイ12は複数のスピーカからなり、それらのスピーカが正方形状に並べられて配置されている。この例では、所定の基準点にいるユーザを囲むように水平面上に実スピーカアレイ12を構成するスピーカが並べられている。
なお、実スピーカアレイ12を構成するスピーカの配置は図3に示す例に限らず、所定の基準点を囲むように各スピーカが配置されていればよい。したがって、例えば実スピーカアレイを構成する各スピーカが部屋の天井や壁に設けられているようにしてもよい。
さらに、この例では、実スピーカアレイ12の内側に、複数の仮想のスピーカが並べられて得られる仮想スピーカアレイ13が配置されている。すなわち、仮想スピーカアレイ13を構成するスピーカにより囲まれる空間の外側に実スピーカアレイ12が配置されている。この例では、仮想スピーカアレイ13を構成する各スピーカは、所定の基準点を中心として円形状(環状)に並べられており、それらのスピーカは図1に示したスピーカアレイSPA11と同様に、基準点に対して等密度で並ぶように配置されている。
以下では、仮想スピーカアレイ13を構成するスピーカが配置されている円の中心を、仮想スピーカアレイ13の中心とも称し、その円の半径を仮想スピーカアレイ13の半径とも称することとする。
ここで、再現空間では、仮想スピーカアレイ13の中心位置、つまり基準点は、再現空間において想定される球状マイクアレイ11の中心位置(基準点)と同じ位置とされる必要がある。なお、仮想スピーカアレイ13の中心位置と実スピーカアレイ12の中心位置とは必ずしも同じ位置である必要はない。
本技術では、まず球状マイクアレイ11で得られた収音信号から、仮想スピーカアレイ13で実空間の音場を再現するための仮想スピーカアレイ駆動信号が生成される。仮想スピーカアレイ13は円形状(環状)であり、その中心からみて各スピーカが等密度(等間隔)で配置されているので、正確に実空間の音場を再現することのできる仮想スピーカアレイ駆動信号が生成される。
さらに、このようにして得られた仮想スピーカアレイ駆動信号から、実スピーカアレイ12で実空間の音場を再現するための実スピーカアレイ駆動信号が生成される。
このとき、実スピーカアレイ12の各スピーカから、仮想スピーカアレイ13の各スピーカまでの伝達関数から得られる逆フィルタが用いられて実スピーカアレイ駆動信号が生成される。したがって、実スピーカアレイ12の形状を任意の形状とすることができる。
このように、本技術では、収音信号から一旦、環状または球状の仮想スピーカアレイ13の仮想スピーカアレイ駆動信号を生成し、さらにその仮想スピーカアレイ駆動信号を実スピーカアレイ駆動信号に変換することで、実スピーカアレイ12の形状によらず、正確に音場を再現することができる。
なお、以下では、図3に示したように実スピーカアレイ12の内側に仮想スピーカアレイ13が配置されている場合を例として説明するが、例えば図4に示すように実スピーカアレイ21が、仮想スピーカアレイ22を構成するスピーカにより囲まれる空間の内側に配置されているようにしてもよい。なお、図4において図3における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
図4の例では、実スピーカアレイ21を構成する各スピーカは、所定の基準点を中心とする円上に配置されている。また、仮想スピーカアレイ22を構成する各スピーカも所定の基準点を中心とする円上に等間隔で配置されている。
したがって、この例では上述した第一の信号処理によって、仮想スピーカアレイ22で音場を再現するための仮想スピーカアレイ駆動信号が収音信号から生成される。また、第二の信号処理によって、仮想スピーカアレイ22の半径よりも、より小さい半径の円上に配置されたスピーカからなる実スピーカアレイ21で音場を再現するための実スピーカアレイ駆動信号が仮想スピーカアレイ駆動信号から生成される。
例えば、図3に示した実スピーカアレイ12として家などの部屋の壁に設けられたスピーカアレイを想定しており、図4に示した実スピーカアレイ21としてユーザの頭部を囲むポータブルなスピーカアレイを想定している。これらの図3および図4に示した例では、上述した第一の信号処理によって得られた仮想スピーカアレイ駆動信号を共通で使用することができる。
本技術によれば、例えば実空間において、直径が人の頭部程度の球状または環状のマイクアレイで音場を保存する収音部を備え、再現空間において、実空間と同様の音場となるよう、上記マイクアレイより直径が大きな球状または環状の仮想スピーカアレイへの駆動信号を生成する第一の駆動信号生成部を備え、上記駆動信号を、上記仮想スピーカアレイが囲む空間より内側または外側に配置された任意の形状の実スピーカアレイへ信号変換する第二の駆動信号生成部を備えるような音場再現装置を実現することができる。
そして本技術によれば、以下の効果(1)乃至効果(3)を得ることができる。
効果(1)
コンパクトな球状または環状のマイクアレイで収音した信号を、任意のアレイ形状から音場再現が可能である。
効果(2)
逆フィルタの計算の際、実録した伝達関数を使用することにより、スピーカ特性のばらつきや再現空間の反射特性を吸収した駆動信号を生成することが可能である。
効果(3)
球状または環状の仮想スピーカアレイの半径を広げることにより、伝達関数の逆フィルタを安定的に解くことが可能である。
〈音場再現器の構成例〉
次に、本技術を音場再現器に適用した場合を例として、本技術を適用した具体的な実施の形態について説明する。
図5は、本技術を適用した音場再現器の一実施の形態の構成例を示す図である。
音場再現器41は、駆動信号生成器51および逆フィルタ生成器52を有している。
駆動信号生成器51は、球状マイクアレイ11を構成する各マイクロホン、すなわちマイクセンサが収音することで得られた収音信号に対して、逆フィルタ生成器52で得られる逆フィルタを用いたフィルタ処理を施し、その結果得られた実スピーカアレイ駆動信号を実スピーカアレイ12に供給し、音声を出力させる。すなわち、逆フィルタ生成器52で生成された逆フィルタが使用されて、実際に音場再現を行うための実スピーカアレイ駆動信号が生成される。
逆フィルタ生成器52は、入力された伝達関数に基づいて逆フィルタを生成し、駆動信号生成器51に供給する。
ここで、逆フィルタ生成器52に入力される伝達関数は、例えば図3に示した実スピーカアレイ12を構成する各スピーカから仮想スピーカアレイ13を構成する各スピーカ位置までのインパルスレスポンスとされる。
駆動信号生成器51は、時間周波数分析部61、空間周波数分析部62、空間フィルタ適用部63、空間周波数合成部64、逆フィルタ適用部65、および時間周波数合成部66を有している。
また、逆フィルタ生成器52は、時間周波数分析部71および逆フィルタ生成部72を有している。
以下、駆動信号生成器51および逆フィルタ生成器52を構成する各部について詳細に説明する。
(時間周波数分析部)
時間周波数分析部61は、実空間の基準点に中心が合うように設置された球状マイクアレイ11の各マイクセンサの位置Omic(p)=[apcosθpcosφp,apsinθpcosφp,apsinφp]における収音信号s(p,t)の時間周波数情報を分析する。
但し、位置Omic(p)において、apはセンサ半径、つまり球状マイクアレイ11の中心位置から、その球状マイクアレイ11を構成する各マイクセンサ(マイクロホン)までの距離を示しており、θpはセンサ方位角を示しており、φpはセンサ仰角を示している。センサ方位角θpおよびセンサ仰角φpは、球状マイクアレイ11の中心から見た各マイクセンサの方位角および仰角である。したがって、位置p(位置Omic(p))は極座標で表現された球状マイクアレイ11の各マイクセンサの位置を示している。
なお、以下では、センサ半径apを単にセンサ半径aとも記すこととする。また、この実施の形態では、球状マイクアレイ11を用いているが、水平面の音場のみが収録できる環状マイクアレイを用いても構わない。
初めに、時間周波数分析部61は、収音信号s(p,t)から固定サイズの時間フレーム分割を行った入力フレーム信号sfr(p,n,l)を得る。そして、時間周波数分析部61は、次式(1)に示す窓関数wana(n)を入力フレーム信号sfr(p,n,l)に乗算し、窓関数適用信号sw(p,n,l)を得る。すなわち、以下の式(2)の計算が行われて、窓関数適用信号sw(p,n,l)が算出される。
Figure 2015076149
Figure 2015076149
ここで、式(1)および式(2)において、nは時間インデクスを示しており、時間インデクスn=0,…,Nfr-1である。また、lは時間フレームインデクスを示しており、時間フレームインデクスl=0,…,L-1である。なお、Nfrはフレームサイズ(時間フレームのサンプル数)であり、Lは総フレーム数である。
また、フレームサイズNfrは、サンプリング周波数fsにおける一フレームの時間fsec相当のサンプル数Nfr(=R(fs×fsec)、但しR()は任意の丸め関数)である。この実施の形態では、例えば一フレームの時間fsec=0.02[s]であり、丸め関数R()は四捨五入であるが、それ以外でも構わない。さらに、フレームのシフト量はフレームサイズNfrの50%としているが、それ以外でも構わない。
さらに、ここでは窓関数としてハニング窓の平方根を用いているが、ハミング窓やブラックマンハリス窓などのその他の窓を用いるようにしてもよい。
このようにして窓関数適用信号sw(p,n,l)が得られると、時間周波数分析部61は、以下の式(3)および式(4)を計算することで、窓関数適用信号sw(p,n,l)に対して時間周波数変換を行い、時間周波数スペクトルS(p,ω,l)を得る。
Figure 2015076149
Figure 2015076149
すなわち、式(3)の計算によりゼロ詰め信号sw’(p,q,l)が求められ、得られたゼロ詰め信号sw’(p,q,l)に基づいて式(4)が計算され、時間周波数スペクトルS(p,ω,l)が算出される。
なお、式(3)および式(4)において、Qは時間周波数変換に用いるポイント数を示しており、式(4)においてiは純虚数を示している。また、ωは時間周波数インデクスを示している。ここで、Ω=Q/2+1とすると、ω=0,…,Ω-1である。
したがって、球状マイクアレイ11の各マイクロホンから出力された収音信号ごとに、L×Ω個の時間周波数スペクトルS(p,ω,l)が得られる。
また、この実施の形態では、DFT(Discrete Fourier Transform)(離散フーリエ変換)による時間周波数変換を行っているが、DCT(Discrete Cosine Transform)(離散コサイン変換)やMDCT(Modified Discrete Cosine Transform)(修正離散コサイン変換)などの他の時間周波数変換を用いてもよい。
さらに、DFTのポイント数Qは、Nfr以上である、Nfrに最も近い2のべき乗の値としているが、それ以外のポイント数Qでも構わない。
時間周波数分析部61は、以上において説明した処理で得られた時間周波数スペクトルS(p,ω,l)を、空間周波数分析部62に供給する。
また、逆フィルタ生成器52の時間周波数分析部71も、実スピーカアレイ12のスピーカから仮想スピーカアレイ13のスピーカまでの伝達関数に対して時間周波数分析部61と同様の処理を行って、得られた時間周波数スペクトルを逆フィルタ生成部72に供給する。
(空間周波数分析部)
続いて空間周波数分析部62は、時間周波数分析部61から供給された時間周波数スペクトルS(p,ω,l)の空間周波数情報を分析する。
例えば、空間周波数分析部62は、次式(5)を計算することで、球面調和関数Yn -m(θ,φ)による空間周波数変換を行い、空間周波数スペクトルSn m(a,ω,l)を得る。但し、Nは球面調和関数の次数であり、n=0,…,Nである。
Figure 2015076149
なお、式(5)において、Pは球状マイクアレイ11のセンサ数、つまりマイクセンサの数を示しており、nは次数を示している。また、θpはセンサ方位角を示しており、φpはセンサ仰角を示しており、aは球状マイクアレイ11のセンサ半径を示している。ωは時間周波数インデクスを示しており、lは時間フレームインデクスを示している。
さらに、球面調和関数Yn m(θ,φ)は、次式(6)に示すように、ルジャンドル随伴多項式Pn m(z)によって与えられる。球面調和関数の最大次数Nはセンサ数Pによって制限され、N=(P+1)2である。
Figure 2015076149
このようにして得られる空間周波数スペクトルSn m(a,ω,l)は、時間フレームlに含まれている時間周波数ωの信号が空間上においてどのような波形となっているかを示しており、時間フレームlごとにΩ×P個の空間周波数スペクトルが得られる。
空間周波数分析部62は、以上で説明した処理により得られた空間周波数スペクトルSn m(a,ω,l)を空間フィルタ適用部63に供給する。
(空間フィルタ適用部)
空間フィルタ適用部63は、空間周波数分析部62から供給された空間周波数スペクトルSn m(a,ω,l)に空間フィルタwn(a,r,ω)を適用することで、空間周波数スペクトルを、球状マイクアレイ11のセンサ半径aより大きな半径rの環状の仮想スピーカアレイ13の仮想スピーカアレイ駆動信号に変換する。すなわち、次式(7)が計算されて、空間周波数スペクトルSn m(a,ω,l)が、仮想スピーカアレイ駆動信号、すなわち空間周波数スペクトルDn m(r,ω,l)に変換される。
Figure 2015076149
なお、式(7)における空間フィルタwn(a,r,ω)は、例えば次式(8)に示されるフィルタとされる。
Figure 2015076149
さらに、式(8)におけるBn(ka)およびRn(kr)は、それぞれ次式(9)および式(10)に示す関数とされる。
Figure 2015076149
Figure 2015076149
なお、式(9)および式(10)において、JnおよびHnは、それぞれ球面ベッセル関数および第一種球面ハンケル関数を示す。また、Jn’およびHn’は、それぞれJnおよびHnの微分値を示している。
このように空間周波数スペクトルに空間フィルタを用いたフィルタ処理を施すことで、球状マイクアレイ11により収音して得られた収音信号を、仮想スピーカアレイ13で再生したときに音場が再現される仮想スピーカアレイ駆動信号へと変換することができる。
このようにして収音信号を、仮想スピーカアレイ駆動信号へと変換する処理は、時間周波数領域では行うことができないので、音場再現器41は収音信号を空間周波数スペクトルに変換し、空間フィルタを適用する。
空間フィルタ適用部63は、このようにして得られた空間周波数スペクトルDn m(r,ω,l)を、空間周波数合成部64に供給する。
(空間周波数合成部)
空間周波数合成部64は、次式(11)の計算を行うことで、空間フィルタ適用部63から供給された空間周波数スペクトルDn m(r,ω,l)の空間周波数合成を行い、時間周波数スペクトルDt(xvspk,ω,l)を得る。
Figure 2015076149
なお、式(11)において、Nは球面調和関数Yn mpp)の次数を示しており、nは次数を示している。また、θpはセンサ方位角を示しており、φpはセンサ仰角を示しており、rは仮想スピーカアレイ13の半径を示している。ωは時間周波数インデクスを示しており、xvspkは仮想スピーカアレイ13を構成するスピーカを示すインデクスである。
空間周波数合成部64では、仮想スピーカアレイ13を構成する各スピーカについて、時間フレームlごとに時間周波数の数であるΩ個の時間周波数スペクトルDt(xvspk,ω,l)が得られる。
空間周波数合成部64は、このようにして得られた時間周波数スペクトルDt(xvspk,ω,l)を、逆フィルタ適用部65に供給する。
(逆フィルタ生成部)
また、逆フィルタ生成器52の逆フィルタ生成部72は、時間周波数分析部71から供給された時間周波数スペクトルS(x,ω,l)に基づいて逆フィルタH(xvspk,xrspk,ω)を求める。
時間周波数スペクトルS(x,ω,l)は、実スピーカアレイ12から仮想スピーカアレイ13までの伝達関数g(xvspk,xrspk,n)を時間周波数分析した結果であり、ここでは図5下段の時間周波数分析部61で得られる時間周波数スペクトルS(p,ω,l)と区別するためにG(xvspk,xrspk,ω)と記すこととする。
なお、伝達関数g(xvspk,xrspk,n)、時間周波数スペクトルG(xvspk,xrspk,ω)、および逆フィルタH(xvspk,xrspk,ω)におけるxvspkは仮想スピーカアレイ13を構成するスピーカを示すインデクスであり、xrspkは実スピーカアレイ12を構成するスピーカを示すインデクスである。また、nは時間インデクスを示しており、ωは時間周波数インデクスを示している。なお、時間周波数スペクトルG(xvspk,xrspk,ω)では、時間フレームインデクスlは省略されている。
伝達関数g(xvspk,xrspk,n)は、仮想スピーカアレイ13の各スピーカの位置にマイクロホン(マイクセンサ)を置くことで予め測定されている。
例えば逆フィルタ生成部72は、測定結果から逆フィルタを求めることで仮想スピーカアレイ13から実スピーカアレイ12までの逆フィルタH(xvspk,xrspk,ω)を求める。すなわち、次式(12)の計算により、逆フィルタH(xvspk,xrspk,ω)が算出される。
Figure 2015076149
なお、式(12)において、HおよびGは、それぞれ逆フィルタH(xvspk,xrspk,ω)および時間周波数スペクトルG(xvspk,xrspk,ω)(伝達関数g(xvspk,xrspk,n))を行列で表したものであり、(・)−1は擬似逆行列を示す。一般的に、行列のランクが低い場合には安定した解を求めることができない。
すなわち、仮想スピーカアレイ13の半径rが小さいと、つまり仮想スピーカアレイ13の中心位置(基準位置)から、仮想スピーカアレイ13のスピーカまでの距離が短いと、各伝達関数g(xvspk,xrspk,n)の特性のばらつきが小さくなる。そうすると、行列のランクが低くなり、安定した解を求めることができなくなる。そこで、安定解を求めることが可能な球状または環状の仮想スピーカの半径rを予め求めておく。
このとき、安定解を求めることができるように、すなわち正確な逆フィルタH(xvspk,xrspk,ω)を得ることができるように、少なくとも仮想スピーカアレイ13の半径rは、球状マイクアレイ11のセンサ半径aよりも大きい値となるように定められるものとする。
伝達関数g(xvspk,xrspk,n)から逆フィルタH(xvspk,xrspk,ω)を求めておけば、逆フィルタを用いたフィルタ処理により、仮想スピーカアレイ13により音場を再現するための仮想スピーカアレイ駆動信号を、任意の形状の実スピーカアレイ12の実スピーカアレイ駆動信号へと変換することができる。
逆フィルタ生成部72は、このようにして得られた逆フィルタH(xvspk,xrspk,ω)を逆フィルタ適用部65に供給する。
(逆フィルタ適用部)
逆フィルタ適用部65は、空間周波数合成部64から供給された時間周波数スペクトルDt(xvspk,ω,l)に、逆フィルタ生成部72から供給された逆フィルタH(xvspk,xrspk,ω)を適用し、逆フィルタ信号Di(xrspk,ω,l)を得る。すなわち、逆フィルタ適用部65は、次式(13)の計算を行って、フィルタ処理により逆フィルタ信号Di(xrspk,ω,l)を算出する。この逆フィルタ信号は、音場を再現するための実スピーカアレイ駆動信号の時間周波数スペクトルである。逆フィルタ適用部65では、実スピーカアレイ12を構成する各スピーカについて、時間フレームlごとに時間周波数の数であるΩ個の逆フィルタ信号Di(xrspk,ω,l)が得られる。
Figure 2015076149
逆フィルタ適用部65は、このようにして得られた逆フィルタ信号Di(xrspk,ω,l)を時間周波数合成部66に供給する。
(時間周波数合成部)
時間周波数合成部66は、次式(14)の計算を行うことで、逆フィルタ適用部65から供給された逆フィルタ信号Di(xrspk,ω,l)、すなわち時間周波数スペクトルの時間周波数合成を行い、出力フレーム信号d’(xrspk,n,l)を得る。
Figure 2015076149
なお、式(14)におけるD’(xrspk,ω,l)は、次式(15)により得られるものである。
Figure 2015076149
また、ここではIDFT(Inverse Discrete Fourier Transform)(逆離散フーリエ変換)を用いる例について説明しているが、時間周波数分析部61で使用した変換の逆変換に相当するものを用いればよい。
さらに、時間周波数合成部66は、得られた出力フレーム信号d’(xrspk,n,l)に、窓関数wsyn(n)を乗算し、オーバーラップ加算を行うことでフレーム合成を行う。例えば、次式(16)に示される窓関数wsyn(n)が用いられて、式(17)の計算によりフレーム合成が行われて、出力信号d(xrspk,t)が求められる。
Figure 2015076149
Figure 2015076149
なお、ここでは、時間周波数分析部61で用いた窓関数と同じものを用いているが、ハミング窓などのその他の窓の場合は矩形窓で構わない。
また、式(17)において、dprev(xrspk,n+lN)およびdcurr(xrspk,n+lN)は、どちらも出力信号d(xrspk,t)を示しているが、dprev(xrspk,n+lN)は更新前の値を示し、dcurr(xrspk,n+lN)は更新後の値を示している。
時間周波数合成部66は、このようにして得られた出力信号d(xrspk,t)を、実スピーカアレイ駆動信号として音場再現器41の出力とする。
以上のように、音場再現器41によれば、より正確に音場を再現することができる。
〈実スピーカアレイ駆動信号生成処理の説明〉
次に、以上において説明した音場再現器41により行われる処理の流れについて説明する。音場再現器41は、伝達関数と収音信号が供給されると、収音信号を実スピーカアレイ駆動信号へと変換して出力する実スピーカアレイ駆動信号生成処理を行う。
以下、図6のフローチャートを参照して音場再現器41による実スピーカアレイ駆動信号生成処理について説明する。なお、逆フィルタ生成器52による逆フィルタの生成は予め行われてもよいが、ここでは実スピーカアレイ駆動信号の生成時に逆フィルタが生成されるものとして説明を続ける。
ステップS11において、時間周波数分析部61は球状マイクアレイ11から供給された収音信号s(p,t)の時間周波数情報を分析する。
具体的には、時間周波数分析部61は収音信号s(p,t)に対して時間フレーム分割を行い、その結果得られた入力フレーム信号sfr(p,n,l)に窓関数wana(n)を乗算し、窓関数適用信号sw(p,n,l)を算出する。
また、時間周波数分析部61は、窓関数適用信号sw(p,n,l)に対して時間周波数変換を行い、その結果得られた時間周波数スペクトルS(p,ω,l)を空間周波数分析部62に供給する。すなわち、式(4)の計算が行われて時間周波数スペクトルS(p,ω,l)が算出される。
ステップS12において、空間周波数分析部62は、時間周波数分析部61から供給された時間周波数スペクトルS(p,ω,l)に対して空間周波数変換を行い、その結果得られた空間周波数スペクトルSn m(a,ω,l)を空間フィルタ適用部63に供給する。
具体的には、空間周波数分析部62は式(5)を計算することで、時間周波数スペクトルS(p,ω,l)を空間周波数スペクトルSn m(a,ω,l)に変換する。
ステップS13において、空間フィルタ適用部63は、空間周波数分析部62から供給された空間周波数スペクトルSn m(a,ω,l)に空間フィルタwn(a,r,ω)を適用する。
すなわち、空間フィルタ適用部63は式(7)を計算することで、空間周波数スペクトルSn m(a,ω,l)に対して、空間フィルタwn(a,r,ω)を用いたフィルタ処理を施し、その結果得られた空間周波数スペクトルDn m(r,ω,l)を空間周波数合成部64に供給する。
ステップS14において、空間周波数合成部64は、空間フィルタ適用部63から供給された空間周波数スペクトルDn m(r,ω,l)の空間周波数合成を行い、その結果得られた時間周波数スペクトルDt(xvspk,ω,l)を逆フィルタ適用部65に供給する。すなわち、ステップS14では、式(11)の計算が行われて、時間周波数スペクトルDt(xvspk,ω,l)が求められる。
ステップS15において、時間周波数分析部71は、供給された伝達関数g(xvspk,xrspk,n)の時間周波数情報を分析する。具体的には、時間周波数分析部71は、伝達関数g(xvspk,xrspk,n)に対してステップS11における処理と同様の処理を行い、その結果得られた時間周波数スペクトルG(xvspk,xrspk,ω)を逆フィルタ生成部72に供給する。
ステップS16において、逆フィルタ生成部72は、時間周波数分析部71から供給された時間周波数スペクトルG(xvspk,xrspk,ω)に基づいて逆フィルタH(xvspk,xrspk,ω)を算出し、逆フィルタ適用部65に供給する。例えばステップS16では、式(12)の計算が行われ、逆フィルタH(xvspk,xrspk,ω)が算出される。
ステップS17において、逆フィルタ適用部65は、空間周波数合成部64から供給された時間周波数スペクトルDt(xvspk,ω,l)に対して、逆フィルタ生成部72から供給された逆フィルタH(xvspk,xrspk,ω)を適用し、その結果得られた逆フィルタ信号Di(xrspk,ω,l)を時間周波数合成部66に供給する。例えば、ステップS17では式(13)の計算が行われ、フィルタ処理により逆フィルタ信号Di(xrspk,ω,l)が算出される。
ステップS18において、時間周波数合成部66は、逆フィルタ適用部65から供給された逆フィルタ信号Di(xrspk,ω,l)の時間周波数合成を行う。
具体的には、時間周波数合成部66は式(14)の計算を行って、逆フィルタ信号Di(xrspk,ω,l)から出力フレーム信号d’(xrspk,n,l)を算出する。さらに時間周波数合成部66は、出力フレーム信号d’(xrspk,n,l)に窓関数wsyn(n)を乗算して式(17)の計算を行い、フレーム合成により出力信号d(xrspk,t)を算出する。時間周波数合成部66は、このようにして得られた出力信号d(xrspk,t)を、実スピーカアレイ駆動信号として実スピーカアレイ12に出力し、実スピーカアレイ駆動信号生成処理は終了する。
以上のようにして音場再現器41は、空間フィルタを用いたフィルタ処理により、収音信号から仮想スピーカアレイ駆動信号を生成し、さらに仮想スピーカアレイ駆動信号に対して逆フィルタを用いたフィルタ処理により実スピーカアレイ駆動信号を生成する。
音場再現器41では、球状マイクアレイ11のセンサ半径aよりも大きい半径rの仮想スピーカアレイ13の仮想スピーカアレイ駆動信号を生成し、得られた仮想スピーカアレイ駆動信号を逆フィルタを用いて実スピーカアレイ駆動信号に変換することで、実スピーカアレイ12の形状がどのような形状であっても、より正確に音場を再現することができる。
〈第2の実施の形態〉
〈音場再現システムの構成例〉
なお、以上においては、収音信号を実スピーカアレイ駆動信号へと変換する処理を1つの装置が実行する例について説明したが、いくつかの装置からなる音場再現システムにより、収音信号を実スピーカアレイ駆動信号へと変換する処理が行われるようにしてもよい。
そのような音場再現システムは、例えば図7に示すように構成される。なお、図7において、図3または図5における場合と対応する部分には同一の符号を付してあり、その説明は省略する。
図7に示す音場再現システム101は、駆動信号生成器111および逆フィルタ生成器52から構成される。逆フィルタ生成器52には、図5における場合と同様に、時間周波数分析部71および逆フィルタ生成部72が設けられている。
また、駆動信号生成器111は、無線により相互に通信を行って各種の情報等の授受を行う送信器121および受信器122から構成される。特に送信器121は、球面波(音声)の収音が行われる実空間に配置されており、受信器122は、収音された音声を再生する再現空間に配置されている。
送信器121は、球状マイクアレイ11、時間周波数分析部61、空間周波数分析部62、および通信部131を有している。通信部131は、アンテナなどからなり、空間周波数分析部62から供給された空間周波数スペクトルSn m(a,ω,l)を、無線通信により受信器122に送信する。
また、受信器122は、通信部132、空間フィルタ適用部63、空間周波数合成部64、逆フィルタ適用部65、時間周波数合成部66、および実スピーカアレイ12を有している。通信部132は、アンテナなどからなり、無線通信により通信部131から送信されてきた空間周波数スペクトルSn m(a,ω,l)を受信して、空間フィルタ適用部63に供給する。
〈音場再現処理の説明〉
次に、図8のフローチャートを参照して、図7に示した音場再現システム101により行われる音場再現処理について説明する。
ステップS41において、球状マイクアレイ11は、実空間において音声を収音し、その結果得られた収音信号を時間周波数分析部61に供給する。
収音信号が得られると、その後、ステップS42およびステップS43の処理が行われるが、これらの処理は図6のステップS11およびステップS12の処理と同様であるので、その説明は省略する。但し、ステップS43では、空間周波数分析部62は、得られた空間周波数スペクトルSn m(a,ω,l)を通信部131に供給する。
ステップS44において、通信部131は、空間周波数分析部62から供給された空間周波数スペクトルSn m(a,ω,l)を、無線通信により受信器122に送信する。
ステップS45において、通信部132は、無線通信により通信部131から送信されてきた空間周波数スペクトルSn m(a,ω,l)を受信して、空間フィルタ適用部63に供給する。
空間周波数スペクトルが受信されると、その後、ステップS46乃至ステップS51の処理が行われるが、これらの処理は図6のステップS13乃至ステップS18の処理と同様であるので、その説明は省略する。但し、ステップS51では、時間周波数合成部66は、得られた実スピーカアレイ駆動信号を実スピーカアレイ12に供給する。
ステップS52において、実スピーカアレイ12は、時間周波数合成部66から供給された実スピーカアレイ駆動信号に基づいて音声を再生し、音場再現処理は終了する。このようにして実スピーカアレイ駆動信号に基づいて音声が再生されると、再現空間において実空間の音場が再現される。
以上のようにして音場再現システム101は、空間フィルタを用いたフィルタ処理により、収音信号から仮想スピーカアレイ駆動信号を生成し、さらに仮想スピーカアレイ駆動信号に対して逆フィルタを用いたフィルタ処理により実スピーカアレイ駆動信号を生成する。
このとき、球状マイクアレイ11のセンサ半径aよりも大きい半径rの仮想スピーカアレイ13の仮想スピーカアレイ駆動信号を生成し、得られた仮想スピーカアレイ駆動信号を逆フィルタを用いて実スピーカアレイ駆動信号に変換することで、実スピーカアレイ12の形状がどのような形状であっても、より正確に音場を再現することができる。
ところで、上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウェアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行する場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここで、コンピュータには、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のコンピュータなどが含まれる。
図9は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図である。
コンピュータにおいて、CPU(Central Processing Unit)501,ROM(Read Only Memory)502,RAM(Random Access Memory)503は、バス504により相互に接続されている。
バス504には、さらに、入出力インターフェース505が接続されている。入出力インターフェース505には、入力部506、出力部507、記録部508、通信部509、及びドライブ510が接続されている。
入力部506は、キーボード、マウス、マイクロホン、撮像素子などよりなる。出力部507は、ディスプレイ、スピーカなどよりなる。記録部508は、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる。通信部509は、ネットワークインターフェースなどよりなる。ドライブ510は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリなどのリムーバブルメディア511を駆動する。
以上のように構成されるコンピュータでは、CPU501が、例えば、記録部508に記録されているプログラムを、入出力インターフェース505及びバス504を介して、RAM503にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
コンピュータ(CPU501)が実行するプログラムは、例えば、パッケージメディア等としてのリムーバブルメディア511に記録して提供することができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供することができる。
コンピュータでは、プログラムは、リムーバブルメディア511をドライブ510に装着することにより、入出力インターフェース505を介して、記録部508にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部509で受信し、記録部508にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM502や記録部508に、あらかじめインストールしておくことができる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
また、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
例えば、本技術は、1つの機能をネットワークを介して複数の装置で分担、共同して処理するクラウドコンピューティングの構成をとることができる。
また、上述のフローチャートで説明した各ステップは、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
さらに、1つのステップに複数の処理が含まれる場合には、その1つのステップに含まれる複数の処理は、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
また、本明細書中に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、他の効果があってもよい。
さらに、本技術は、以下の構成とすることも可能である。
(1)
球状または環状のマイクアレイが収音することで得られた収音信号を、前記マイクアレイの第1の半径よりも大きい第2の半径を有する仮想スピーカアレイの駆動信号に変換する第1の駆動信号生成部と、
前記仮想スピーカアレイの駆動信号を、前記仮想スピーカアレイが囲む空間の内側または外側に配置された実スピーカアレイの駆動信号に変換する第2の駆動信号生成部と
を備える音場再現装置。
(2)
前記第1の駆動信号生成部は、前記収音信号から得られた空間周波数スペクトルに対して空間フィルタを用いたフィルタ処理を施すことで、前記収音信号を前記仮想スピーカアレイの駆動信号に変換する
(1)に記載の音場再現装置。
(3)
前記収音信号から得られた時間周波数スペクトルを前記空間周波数スペクトルに変換する空間周波数分析部をさらに備える
(2)に記載の音場再現装置。
(4)
前記第2の駆動信号生成部は、前記実スピーカアレイから前記仮想スピーカアレイまでの伝達関数に基づく逆フィルタを用いて、前記仮想スピーカアレイの駆動信号に対してフィルタ処理を施すことで、前記仮想スピーカアレイの駆動信号を前記実スピーカアレイの駆動信号に変換する
(1)乃至(3)の何れか一項に記載の音場再現装置。
(5)
前記仮想スピーカアレイは球状または環状のスピーカアレイである
(1)乃至(4)の何れか一項に記載の音場再現装置。
(6)
球状または環状のマイクアレイが収音することで得られた収音信号を、前記マイクアレイの第1の半径よりも大きい第2の半径を有する仮想スピーカアレイの駆動信号に変換する第1の駆動信号生成ステップと、
前記仮想スピーカアレイの駆動信号を、前記仮想スピーカアレイが囲む空間の内側または外側に配置された実スピーカアレイの駆動信号に変換する第2の駆動信号生成ステップと
を含む音場再現方法。
(7)
球状または環状のマイクアレイが収音することで得られた収音信号を、前記マイクアレイの第1の半径よりも大きい第2の半径を有する仮想スピーカアレイの駆動信号に変換する第1の駆動信号生成ステップと、
前記仮想スピーカアレイの駆動信号を、前記仮想スピーカアレイが囲む空間の内側または外側に配置された実スピーカアレイの駆動信号に変換する第2の駆動信号生成ステップと
を含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。
11 球状マイクアレイ, 12 実スピーカアレイ, 13 仮想スピーカアレイ, 41 音場再現器, 51 駆動信号生成器, 52 逆フィルタ生成器, 61 時間周波数分析部, 62 空間周波数分析部, 63 空間フィルタ適用部, 64 空間周波数合成部, 65 逆フィルタ適用部, 66 時間周波数合成部, 71 時間周波数分析部, 72 逆フィルタ生成部, 131 通信部, 132 通信部

Claims (7)

  1. 球状または環状のマイクアレイが収音することで得られた収音信号を、前記マイクアレイの第1の半径よりも大きい第2の半径を有する仮想スピーカアレイの駆動信号に変換する第1の駆動信号生成部と、
    前記仮想スピーカアレイの駆動信号を、前記仮想スピーカアレイが囲む空間の内側または外側に配置された実スピーカアレイの駆動信号に変換する第2の駆動信号生成部と
    を備える音場再現装置。
  2. 前記第1の駆動信号生成部は、前記収音信号から得られた空間周波数スペクトルに対して空間フィルタを用いたフィルタ処理を施すことで、前記収音信号を前記仮想スピーカアレイの駆動信号に変換する
    請求項1に記載の音場再現装置。
  3. 前記収音信号から得られた時間周波数スペクトルを前記空間周波数スペクトルに変換する空間周波数分析部をさらに備える
    請求項2に記載の音場再現装置。
  4. 前記第2の駆動信号生成部は、前記実スピーカアレイから前記仮想スピーカアレイまでの伝達関数に基づく逆フィルタを用いて、前記仮想スピーカアレイの駆動信号に対してフィルタ処理を施すことで、前記仮想スピーカアレイの駆動信号を前記実スピーカアレイの駆動信号に変換する
    請求項1に記載の音場再現装置。
  5. 前記仮想スピーカアレイは球状または環状のスピーカアレイである
    請求項1に記載の音場再現装置。
  6. 球状または環状のマイクアレイが収音することで得られた収音信号を、前記マイクアレイの第1の半径よりも大きい第2の半径を有する仮想スピーカアレイの駆動信号に変換する第1の駆動信号生成ステップと、
    前記仮想スピーカアレイの駆動信号を、前記仮想スピーカアレイが囲む空間の内側または外側に配置された実スピーカアレイの駆動信号に変換する第2の駆動信号生成ステップと
    を含む音場再現方法。
  7. 球状または環状のマイクアレイが収音することで得られた収音信号を、前記マイクアレイの第1の半径よりも大きい第2の半径を有する仮想スピーカアレイの駆動信号に変換する第1の駆動信号生成ステップと、
    前記仮想スピーカアレイの駆動信号を、前記仮想スピーカアレイが囲む空間の内側または外側に配置された実スピーカアレイの駆動信号に変換する第2の駆動信号生成ステップと
    を含む処理をコンピュータに実行させるプログラム。
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