JP2017028494A - 音場収音再生装置、その方法及びプログラム - Google Patents

音場収音再生装置、その方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】音場を機動的に収音することができる音場収音再生装置等を提供する。【解決手段】音場収音再生装置は、基準座標系における各マイクロホンアレイの位置から得られる物体座標系の原点位置と、各マイクロホンアレイの姿勢から得られる物体座標系から基準座標系への回転変換行列とを用いて、各マイクホンアレイに搭載された各マイクロホンの基準座標系における座標を得、その座標から仮想マイクロホンアレイのマイクロホンの座標への伝搬を記述する自由空間グリーン関数と、各マイクロホンアレイの周波数領域の収音信号とから各マイクロホンアレイでキャプチャした音波面から仮想マイクロホンアレイに直接伝搬する波面を求め、複数の波面を加算し、各マイクロホンアレイでキャプチャした音波面から仮想マイクロホンアレイに直接伝搬する波面の合計値を求める。【選択図】図2

Description

本発明は、ある音場に設置されたマイクロホンアレイで音信号を収音し、その音信号を用いてスピーカアレイでその音場を再生する波面合成法(Wave Field Synthesis)の技術に関する。
音波面を多数のマイクロホンでキャプチャし、波面再構成フィルタ(wave field reconstruction filter:以下「WFRフィルタ」ともいう)で処理し、多数のスピーカで再構成することで、音場を伝送し再現することが可能になっている(非特許文献1)。そのシステムは、マイクロホンアレイ1、WFRフィルタ4、スピーカアレイ7から構成され(図1参照)、マイクロホンアレイ1を構成するマイクロホン1−pとスピーカアレイ7を構成するスピーカ7−pの総数Pは数十以上になる。ただし、p=1,2,…,Pとする。P個のマイクロホン1−pは数cm以下の間隔で等間隔に配置され、P個のスピーカ7−pも同じ間隔で等間隔に配置される。WFRフィルタ4は、短時間フーリエ変換部41、空間フーリエ変換部42、時空間周波数領域でのフィルタ部43、空間逆フーリエ変換部44、短時間逆フーリエ変換部45からなる。フィルタ部43で用いるフィルタ係数は波面の伝搬を記述するキルヒホッフ・ヘルムホルツ方程式から導出される。この方法は、音場をそのまま再現するために、3D映像コンテンツと組み合わせたときに、音の臨場感を飛躍的に高めることができる。またこの方法による音場再現は、多人数へ等しく臨場感を提供でき、受聴エリアがこれまでのマルチチャネル再生方法と比較してとても広い。
小山、「音場再現技術における数理問題」、日本音響学会誌、2012年、Vol.68、No.11,pp.584-589.
しかしながら、従来技術では、広い範囲で音波面をキャプチャし再構成するために長さ数m以上のマイクロホンアレイが必要になる。そのため、音場を機動的に収音することが非常に困難である。例えば、対象が動いているときに、その動きにマイクロホンアレイを追随させたり、対象にマイクロホンアレイを近づけたりすることが困難である。それは、マイクロホンアレイが長さ数m以上になるため、ビデオカメラのようには機動的に動かせないためである。
本発明は、音場を機動的に収音することができる音場収音再生装置、その方法及びプログラムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様によれば、音場収音再生装置は、Mを2以上の整数の何れか、m=1,2,…,M、Pmを2以上の整数の何れかとし、第一の音場にはM個のマイクロホンアレイmが配置されるものとし、各マイクロホンアレイmにはPm個のマイクロホンが搭載されるものとし、P'を2以上の整数の何れか、p'=1,2,…,P'とし、仮想的に配置され、P'個のマイクロホンp'が仮想的に搭載されるマイクロホンアレイを仮想マイクロホンアレイとし、仮想マイクロホンアレイの座標系を基準座標系とし、各マイクロホンアレイmの座標系を物体座標系とし、仮想マイクロホンアレイに仮想的に搭載されるマイクロホンp'の基準座標系における座標をrv(p')とし、基準座標系における各マイクロホンアレイの位置から得られる物体座標系の原点位置smと、各マイクロホンアレイの姿勢から得られる物体座標系から基準座標系への回転変換行列Rmとを用いて、各マイクホンアレイmに搭載された各マイクロホンpmの基準座標系における座標rm(p)を得、座標rm(p)から座標rV(p')への伝搬を記述する自由空間グリーン関数G(rm(p),rV(p'))と、各マイクロホンアレイmの周波数領域の収音信号Xm=[Xm(1)Xm(2)…Xm(Pm)]とから各マイクロホンアレイmでキャプチャした音波面から仮想マイクロホンアレイに直接伝搬する波面XV,m(p')を求めるアレイブロック伝搬部と、M個の波面XV,m(p')を加算し、M個の各マイクロホンアレイmでキャプチャした音波面から仮想マイクロホンアレイに直接伝搬する波面の合計値XV(p')を求める伝搬加算部と、を含む。
上記の課題を解決するために、本発明の他の態様によれば、音場収音再生方法は、Mを2以上の整数の何れか、m=1,2,…,M、Pmを2以上の整数の何れかとし、第一の音場にはM個のマイクロホンアレイmが配置されるものとし、各マイクロホンアレイmにはPm個のマイクロホンが搭載されるものとし、P'を2以上の整数の何れか、p'=1,2,…,P'とし、仮想的に配置され、P'個のマイクロホンp'が仮想的に搭載されるマイクロホンアレイを仮想マイクロホンアレイとし、仮想マイクロホンアレイの座標系を基準座標系とし、各マイクロホンアレイmの座標系を物体座標系とし、仮想マイクロホンアレイに仮想的に搭載されるマイクロホンp'の基準座標系における座標をrv(p')とし、基準座標系における各マイクロホンアレイの位置から得られる物体座標系の原点位置smと、各マイクロホンアレイの姿勢から得られる物体座標系から基準座標系への回転変換行列Rmとを用いて、各マイクホンアレイmに搭載された各マイクロホンpmの基準座標系における座標rm(p)を得、座標rm(p)から座標rV(p')への伝搬を記述する自由空間グリーン関数G(rm(p),rV(p'))と、各マイクロホンアレイmの周波数領域の収音信号Xm=[Xm(1)Xm(2)…Xm(Pm)]とから各マイクロホンアレイmでキャプチャした音波面から仮想マイクロホンアレイに直接伝搬する波面XV,m(p')を求めるアレイブロック伝搬ステップと、M個の波面XV,m(p')を加算し、M個の各マイクロホンアレイmでキャプチャした音波面から仮想マイクロホンアレイに直接伝搬する波面の合計値XV(p')を求める伝搬加算ステップと、を含む。
本発明によれば、音場を機動的に収音することができるという効果を奏する。
従来技術に係る音場収音再生装置の機能ブロック図。 第一実施形態に係る音場収音再生装置の機能ブロック図。 第一実施形態に係る音場収音再生装置の処理フローの例を示す図。 仮想マイクロホンアレイと各マイクロホンアレイ間の位置計測と計測結果の取り扱い説明するための図。 マイクロホンアレイの一部が仮想マイクロホンアレイよりも後方にある場合を説明するための図。 第一実施形態の変形例に係るアレイブロック伝搬部の処理を説明するための図。 第二実施形態に係る音場収音再生装置の機能ブロック図。 第二実施形態の変形例に係る音場収音再生装置の機能ブロック図。 第二実施形態の変形例に係る音場収音再生装置の機能ブロック図。
以下、本発明の実施形態について、説明する。以下の説明において、テキスト中で使用する記号「~」、「」等は、本来直前の文字の真上に記載されるべきものであるが、テキスト記法の制限により、当該文字の直後に記載する。式中においてはこれらの記号は本来の位置に記述している。また、ベクトルや行列の各要素単位で行われる処理は、特に断りが無い限り、そのベクトルやその行列の全ての要素に対して適用されるものとする。
<第一実施形態のポイント>
本実施形態では、従来技術では長さ数m以上もあったマイクロホンアレイを、それよりも小さいマイクロホンアレイに分割し、マイクロホンアレイの可搬性を高め、音場の機動的な収音を可能とする。しかし、線状、あるいは、面状に配置されるマイクロホンアレイを分割し、各マイクロホンアレイの位置や姿勢(向き、方向)を変えてしまうと、従来技術では、複数のマイクロホンアレイでそれぞれキャプチャした音波面を、再生側のスピーカアレイで適切に再構成することができない。本実施形態では、各マイクロホンアレイの位置、姿勢をセンシングし、各マイクロホンアレイでキャプチャした音波面を仮想的な単一のマイクロホンアレイ(以下「仮想マイクロホンアレイ」ともいう)へに仮想的に伝搬させ、そこで統合する。
<第一実施系板に係る音場収音再生装置>
図2は第一実施形態に係る音場収音再生装置100の機能ブロック図を、図3はその処理フローを示す。
音場収音再生装置100は、M個のマイクロホンアレイ1と、仮想アレイ合成部3と波面再構成フィルタ5とスピーカアレイ7とを含む。ただし、Mは2以上の整数の何れかであり、m=1,2,…,Mである。さらに、仮想アレイ合成部3は、M個の短時間フーリエ変換部31と、M個のアレイブロック伝搬部32と、伝搬加算部35と、位置姿勢計測部37とを含む。波面再構成フィルタ5は、空間フーリエ変換部52と、フィルタ部53と、空間逆フーリエ変換部54と、短時間逆フーリエ変換部55とを含む。
M個のマイクロホンアレイ1で収音された時間領域の収音信号xm(t)は、仮想アレイ合成部3に入力される。ただし、tは時刻を表すインデックスである。M個の収音信号xm(t)は、それぞれM個の短時間フーリエ変換部31により周波数領域の収音信号Xm(i)へ変換される。ただし、iはフレーム時刻を表すインデックスである。各マイクロホンアレイ1の位置と姿勢は位置姿勢計測部37により計測される。M個のアレイブロック伝搬部32において、各マイクロホンアレイ1から仮想マイクロホンアレイへの音波面の伝搬が算出される。各伝搬波面は伝搬加算部35でミキシングにより統合される。この結果が、後段の波面再構成フィルタ5への入力となる。以下、各部の詳細を説明する。
<マイクロホンアレイ1
第一の音場にM個のマイクロホンアレイ1が配置され、各マイクロホンアレイ1にはPm個の無指向性マイクロホン1−pが間隔dで等間隔に搭載される。本実施形態では、P1=P2=…=PM=Pとし、pm=1m,2m,…,Pm(ただし、下付き添え字mはマイクロホンアレイを示すインデックスである)の場合を説明する。
第一の音場に配置されたM個のマイクロホンアレイ1は、第一の音場の音源Sで発せられた音を収音して(S1)、時間領域の収音信号xm(t)を生成する。生成された信号は、仮想アレイ合成部3内の短時間フーリエ変換部31に送られる。マイクロホンアレイ1に搭載されるp番目のマイクロホン1−pで収音された時間領域の時刻tの収音信号をxm(p,t)と表記する。ただし、p=1,2,…,Pとし、xm(t)=[xm(1,t),xm(2,t),…,xm(P,t)]とする。
<短時間フーリエ変換部31
短時間フーリエ変換部31は、マイクロホンアレイ1に搭載されるP個のマイクロホンで収音された時間領域の信号xm(t)をフーリエ変換により周波数領域信号Xm(i)=[Xm(1,i),Xm(2,i),…,Xm(P,i)]に変換する(S31)。生成された周波数領域信号Xm(i)は、アレイブロック伝搬部32に送られる。例えば、短時間離散フーリエ変換により周波数領域信号Xm(p,i)が生成される。もちろん、他の既存の方法により周波数領域信号Xm(p,i)を生成してもよい。また、オーバーラップアド等の方法にしたがって周波数領域信号Xm(p,i)を生成してもよい。入力信号が長い場合や、リアルタイム処理のように連続して信号が入力される場合には、例えば10msごとといったフレームごとに処理を行う。例えば、m番目のマイクロホンアレイ1上のp番目のマイクロホン1−pで収音された信号xm(p,t)を、F点(シフト長)ごとに長さ2F(フレーム長)のフレームにフレーム化し、短時間フーリエ変換部31により次式のように高速フーリエ変換(FFT)することで、周波数ごとに波面がキャプチャされる。
Figure 2017028494
ただしiはブロック化した信号フレームのフレーム時刻である。信号のサンプリング周波数をfSとすると、Xm,f(p,i)はフレームiにおけるマイクロホン1−pの収音信号の周波数fSf/2F[Hz]の成分を表す。
<位置姿勢計測部37>
位置姿勢計測部37は、各マイクロホンアレイ1の位置と姿勢とを計測し(S37)、出力する。
仮想マイクロホンアレイ9と各マイクロホンアレイ1間の位置計測と計測結果の取り扱いを図4をもちいて説明する。
第一の音場に、P'個のマイクロホンp'が間隔dで等間隔に仮想的に搭載されるマイクロホンアレイ(以下「仮想マイクロホンアレイ」ともいう)9を仮想的に配置する。なお、P'を2以上の整数の何れか、p'=1,2,…,P'とする。
仮想マイクロホンアレイ9の座標系を基準座標系(Xv,Yv,Zv)とし、各マイクロホンアレイ1にはりつけた座標系を物体座標系(Xm,Ym,Zm)とし、マイクロホンアレイ1毎に物体座標系(Xm,Ym,Zm)を持つ。仮想マイクロホンアレイに仮想的に搭載されるマイクロホン9−p’の基準座標系における座標をrv(p')とし、各マイクロホンアレイ1の位置から得られる、基準座標系における物体座標系の原点位置をsm(i)とし、各マイクロホンアレイ1の姿勢から得られる物体座標系(Xm,Ym,Zm)から基準座標系(Xv,Yv,Zv)への回転変換行列をRm(i)とする。
基準座標系(Xv,Yv,Zv)と各マイクロホンアレイ1にはりつけた物体座標系(Xm,Ym,Zm)との関係は、例えば、磁気式の位置姿勢計測システムをもちい、各マイクロホンアレイ1に磁気センサを搭載することで計測できる(参考文献1)。
(参考文献1)舘ススム、広瀬通孝、「バーチャル・テック・ラボ―「超」現実への接近」、株式会社工業調査会、1992年、p.36-39
もしくは、複数台のカメラを使用し、三角測量の原理で計測することも可能である。これら方式にもとづく位置姿勢計測部37により、基準座標系(Xv,Yv,Zv)における物体座標系(Xm,Ym,Zm)の原点位置sm(i)、物体座標系(Xm,Ym,Zm)から基準座標系(Xv,Yv,Zv)への回転変換行列Rm(i)が毎フレーム時刻iで求められる。なお、各マイクロホンアレイ1の位置及び姿勢と、原点位置sm(i)及び回転変換行列Rm(i)とはそれぞれ等価な関係にあり、上述の通り位置姿勢計測部37において原点位置sm(i)及び回転変換行列Rm(i)を求めてもよいし、位置と姿勢とから各アレイブロック伝搬部32において原点位置sm(i)及び回転変換行列Rm(i)を求めてもいよい。
<アレイブロック伝搬部32
アレイブロック伝搬部32は、周波数領域信号Xm(i)と、原点位置sm(i)及び回転変換行列Rm(i)とを受け取る。
まず、アレイブロック伝搬部32は、原点位置sm(i)と回転変換行列Rm(i)とを用いて、基準座標系におけるマイクロホン1−pの座標rm(p,i)を得る。例えば、マイクロホン1−pの位置が物体座標系で[pd,0,0]で与えられるとする。フレーム時刻iにおいて、基準座標系から見たマイクロホン1−pの座標rm(p,i)は、原点位置sm(i)と回転変換行列Rm(i)とを用いて、次式で求めることができる。
Figure 2017028494
次に、アレイブロック伝搬部32は、座標rm(p,i)から座標rV(p')への伝搬を記述する自由空間グリーン関数G(rm(p),rV(p'))と、各マイクロホンアレイ1の周波数領域の収音信号Xm(i)とから各マイクロホンアレイ1でキャプチャした音波面から仮想マイクロホンアレイ9に搭載されるマイクロホン9−p’に直接伝搬する波面XV,m(p',i)を求め(S32)、XV,m(i)=[XV,m(1,i),XV,m(2,i),…,XV,m(P',i)]を出力する。ただし、XV,m(p',i)=[XV,m(p',i,0),…,XV,m(p',i,f),…,XV,m(p',i,2F-1)]Tである。
例えば、参考文献2によれば、以下のモデルにより、上述の波面XV,m(p',i)を計算することができる。
(参考文献2)A.J. Berkhout, D.D. Vries and P. Vogel, "Acoustic control by wave field synthesis", J Acoust. Soc Am, 93, p.2764-2778 (1993)
(i)マイクロホンアレイ1上の各マイクロホン1−pの素子の位置に、ダイポール特性を持つスピーカ素子を仮想的に配置する。
(ii)マイクロホンアレイ1の各マイクロホン1−pの収音信号xm(p,t)を、このスピーカ素子で再生する。
(iii)再生したときに、仮想マイクロホンアレイ9上の各マイクロホン9−p’の素子で収音される収音信号を求める。
このモデルは、キルヒホッフ・ヘルムホルツ積分方程式をもとに導かれている。ダイポール特性を持つスピーカは、近接配置された2つの無指向性スピーカで表現できる。この2つの無指向性スピーカ間の間隔を2δとする。上述のモデルは、グリーン関数をもちいて次式で表現できる。
Figure 2017028494
なお、r+ m(p,i)及びr- m(p,i)は、フレームiにおける、マイクロホン1のp番目のマイクロホンの位置に仮想的に配置されるダイポール特性を持つスピーカ素子に相当する2個の無指向性のスピーカの位置である。例えば、収音信号の周波数として20kHz以下を想定する場合には、δを0.5cm以下に設定すればよい。また、
Figure 2017028494
は基準座標系における仮想マイクロホンアレイ9上のp’番目のマイクロホン9−p’の位置である。G(r1,r2,f)は周波数fにおける自由空間グリーン関数であり、位置rから位置rへの伝搬は次式により記述される。
Figure 2017028494
ただし、jは虚数単位を、cは音速を表す。
<伝搬加算部35>
伝搬加算部35は、M個のXV,m(i)を受け取り、これらの値を加算し(S35)、M個の各マイクロホンアレイ1でキャプチャした音波面から仮想マイクロホンアレイ9に直接伝搬する波面の合計値XV(p',i)=[XV(p',i,0),…,XV(p',i,f),…,XV(p',i,2F-1)]Tを求め(S35)、出力する。ただし、前述の通りXV,m(i)=[XV,m(1,i),XV,m(2,i),…,XV,m(P',i)]、XV,m(p',i)=[XV,m(p',i,0),…,XV,m(p',i,f),…,XV,m(p',i,2F-1)]Tであり、各マイクロホン9−p’、各フレームi及び各周波数fの組合せ毎に加算すればよい。
例えば、次式により、M個のマイクロホンアレイ1から仮想マイクロホンアレイ9のマイクロホン9−p’への波面の仮想伝搬および加算をまとめて記述することができる。
Figure 2017028494
この仮想マイクロホンアレイ9における収音信号(波面XV(p',i,f))は周波数領域信号であり、これを後段の波面再構成フィルタ5に入力する。各信号はすでに周波数領域に変換されているため、波面再構成フィルタ5の内部では、時間領域信号を周波数領域へ変換する必要が無く、この周波数領域の入力信号(波面XV(p',i,f))に空間FFTを適用すればよい。よって、空間フーリエ変換部52、フィルタ部53、空間逆フーリエ変換部54、短時間逆フーリエ変換部55における処理は、従来技術(例えば、非特許文献1や参考文献3、参考文献4)の空間フーリエ変換部42、フィルタ部43、空間逆フーリエ変換部44、短時間逆フーリエ変換部45における処理と同じである。また、スピーカアレイ7の再生方法や配置も従来技術と同様である。
(参考文献3)S Koyama, K Furuya, Y Hiwasaki, Y Haneda,"Design of transform filter for sound field reproduction using microphone array and loudspeaker array", Applications of Signal Processing to Audio and Acoustics (WASPAA), 2011 IEEE ,p.5-8
(参考文献4)
S. Koyama and K. Furuya and H. Uematsu and Y. Hiwasaki and Y. Haneda, "Real-Time Sound Field Transmission System by Using Wave Field Reconstruction Filter and Its Evaluation", IEICE Trans. Fundamentals., E97-A, 9, 2014, pp.1840--1848.
<効果>
以上の構成により、従来技術のマイクロホンアレイよりも小さなマイクロホンアレイを複数用いて、可搬性を高め、従来よりも音場を機動的に収音することができる。
<変形例>
第一実施形態では、仮想マイクロホンアレイ9がM個のマイクロホンアレイ1全ての後方に位置することが想定されていた。すなわち第一実施形態では、前方の音源からの音波面をM個のマイクロホンアレイ1でキャプチャし、マイクロホンアレイ1の後方にある仮想マイクロホンアレイ9へ仮想伝搬させて統合している。本変形例では、この想定が成立しないケースの扱いかたを示す。
上記想定が成立しないケースの例を図5に示す。ここではマイクロホンアレイ1の一部が仮想マイクロホンアレイ9よりも後方にある。マイクロホンアレイ1上のマイクロホンには、仮想マイクロホンアレイの前方にあるものと、後方にあるものが混在している。
第一実施形態の仮想アレイ合成部3から、マイクロホンアレイ1上のP個のマイクロホンの位置は全て基準座標系で分かっている。そのためどのマイクロホンが仮想マイクロホンアレイよりも後方に位置するかを検出できる。そのため、後方に位置するマイクロホンの信号について、式3及び式6の計算から除外すればよい。つまり、仮想マイクロホンアレイ9よりも各マイクロホン1−pの座標rm(p)が、音源に対して、後方に位置する場合には、そのマイクロホン1−pの収音信号Xm(p)を波面XV,m(p')を求める際に除外する。
例えば、基準座標系の原点を(0,0,0)として、Xv-Zv平面上に仮想マイクロホンアレイ9のマイクロホン9−p’が位置するように設定し、基準座標系においてy≧0側に音源がある場合には、基準座標系においてy≧0となるマイクロホンは仮想マイクロホンアレイ9よりも前方にあるものとし、y<0に位置するマイクロホンは仮想マイクロホンアレイ9よりも後方にあるものとする。このとき、アレイブロック伝搬部32は、座標rm(p,i)から座標rV(p')への伝搬を記述する自由空間グリーン関数G(rm(p),rV(p'))と、各マイクロホンアレイ1の周波数領域の収音信号Xm(i)とから各マイクロホンアレイ1でキャプチャした音波面から仮想マイクロホンアレイ9に搭載されるマイクロホン9−p’に直接伝搬する波面XV,m(p',i)を求めるが、式3のように、全ての伝搬を加算するのではなく、座標rm(p,i)のYv値が0以上の場合のみ、その座標rm(p,i)に対応する伝搬を加算する(図6参照)。これは、本来の波面伝搬が、(1)音源 → (2)マイクロホンアレイ1上にあり仮想マイクロホンアレイ9より前方のマイクロホン → (3)仮想マイクロホンアレイ9であるため、仮想マイクロホンアレイ9より後方のマイクロホンを式3及び式6の計算により加算すると、適切な波面伝搬ができないためである。
通常、音源が仮想マイクロホンアレイ9より前方になるように仮想マイクロホンアレイ9を設定する。このとき、音源、マイクロホンアレイ1の少なくとも何れかが移動等することを想定すると、仮想マイクロホンアレイ9の前方領域が広くなるように、音源から仮想マイクロホンアレイ9を離して設定する必要がある。しかし、音源とマイクロホンアレイ1との距離が離れすぎると、適切な収音が困難になる。そこで、この変形例の構成により、適切な収音と波面伝搬を同時に実現している。なお、各マイクロホン1−pが仮想マイクロホンアレイ9よりも前方にあるか、後方にあるかは、仮想マイクロホンアレイ9の位置及び姿勢と、音源の位置から適宜設定すればよい。
<その他の変形例>
第一実施形態におけるM個のマイクロホンアレイでは、マイクロホンを直線状に等間隔に配置している。しかし、この配置は本発明の原理を制約するものではなく、マイクロホンを湾曲線上に配置したり、非等間隔に配置することも可能である。
音場収音再生装置を構成する各部は、第一の音場に配置された収音装置と第二の音場に配置された再生装置の何れに備えられていてもよい。換言すれば、短時間フーリエ変換部31、アレイブロック伝搬部32、位置姿勢計測部37、伝搬加算部35、空間フーリエ変換部52、フィルタ部53、空間逆フーリエ変換部54、短時間逆フーリエ変換部55のそれぞれの処理は、第一の音場に配置された収音装置で実行されてもよいし、第二の音場に配置された再生装置で実行されてもよい。収音装置で生成された信号は、再生装置に送信される。
第一の音場と第二の音場の位置は、図1に示したものに限定されない。第一の音場と第二の音場は、隣接していても互いに離れた位置にあってもよい。また、第一の音場と第二の音場の向きもどのようなものであってもよい。
音場収音再生装置は、アレイブロック伝搬部32、伝搬加算部35を含みさえすれば、他の部を備えていなくてもよい。例えば、位置姿勢計測部37を含まずに、人手により、マイクロホン1の位置、姿勢を入力してもよい。ただし、仮想マイクロホンアレイ9とマイクロホン1との位置関係、仮想マイクロホンアレイ9に対するマイクロホン1の姿勢により、波面XV,m(p',i)の値が変動するため、即座に適切な信号を再生するためには、位置姿勢計測部37を用いることが望ましい。また、音場収音再生装置は、再生側に配置され、アレイブロック伝搬部32、伝搬加算部35、フィルタ部53、空間逆フーリエ変換部54及び短時間逆フーリエ変換部55から構成されていてもよい。また、音場収音再生装置は、収音側に配置され、短時間フーリエ変換部31、アレイブロック伝搬部32、伝搬加算部35から構成されていてもよい。
また、本実施形態では、マイクロホンアレイ1に搭載されるマイクロホン1−pの総数をP個としたが、マイクロホンアレイ1毎に搭載されるマイクロホン1−pの総数を変え、Pm個としてもよい。この場合、次式により、波面XV,m(p',i)を求めればよい。
Figure 2017028494
また、スピーカアレイ7に搭載されるスピーカの個数については特に限定していないが、例えば、仮想マイクロホンアレイ9に搭載されるマイクロホン9−p’の総数と同じP'個でもよいし、再生装置側で、再生信号を補完することでスピーカの個数をP'個よりも多くしてもよいし、間引くことでスピーカの個数をP'個よりも小さくしてもよい。このとき、P'は伝送のチャネル数を表す。
<第二実施形態>
図7は第二実施形態に係る音場収音再生装置100の機能ブロック図を示す。
音場収音再生装置100は、M個のマイクロホンアレイ1と、受信部2と仮想アレイ合成部3と波面再構成フィルタ5とスピーカアレイ7と収音信号同期部8とを含む。各マイクロホンアレイ1は、送信部1−sを含む。この構成では、マイクロホンアレイ1と後段の信号処理部が別装置になっており、その間を無線通信で接続する。
また、各マイクロホンアレイ1の内部では時刻が同期しており、各マイクロホンアレイ1は、時間領域の収音信号xm(t)を生成するとともに、時刻情報を付与して、時刻情報付き収音信号xm,time(t)を送信部1−sを介して無線で送信する。なお、時刻情報付き収音信号xm,time(t)は、符号化技術によりエンコードされて送信され、受信後にデコードされてもよい。受信部2は、各マイクロホンアレイ1から時刻情報付き収音信号xm,time(t)を受信し、収音信号同期部8に出力する。収音信号同期部8は、時刻情報に基づき時刻情報付き収音信号xm,time(t)を同期させ、同期させた収音信号xm(t)を仮想アレイ合成部3に出力する。仮想アレイ合成部3以降の処理は第一実施形態と同様である。
この装置構成は、各マイクロホンアレイ1がケーブル等により拘束されないために、機動性がさらに高まるというメリットを持つ。
<変形例>
なお、図8では、図2や図7のように処理結果の多チャネルの再生信号をスピーカアレイ7に出力するかわりに、ハードディスク等の記憶部12に蓄積保管するケースを示している。
収音信号同期部8、仮想アレイ合成部3、波面再構成フィルタ5の処理は、図9のように受信部2からネットワーク11を経由して離れた場所にある計算機上で実行することも可能である。この構成では汎用コンピュータによるサーバを信号処理に使用することができるため、専用の信号処理装置を用意しなくてもよいというメリットを持つ。
<その他の変形例>
本発明は上記の実施形態及び変形例に限定されるものではない。例えば、上述の各種の処理は、記載に従って時系列に実行されるのみならず、処理を実行する装置の処理能力あるいは必要に応じて並列的にあるいは個別に実行されてもよい。その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
<プログラム及び記録媒体>
また、上記の実施形態及び変形例で説明した各装置における各種の処理機能をコンピュータによって実現してもよい。その場合、各装置が有すべき機能の処理内容はプログラムによって記述される。そして、このプログラムをコンピュータで実行することにより、上記各装置における各種の処理機能がコンピュータ上で実現される。
この処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、例えば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリ等どのようなものでもよい。
また、このプログラムの流通は、例えば、そのプログラムを記録したDVD、CD−ROM等の可搬型記録媒体を販売、譲渡、貸与等することによって行う。さらに、このプログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することにより、このプログラムを流通させてもよい。
このようなプログラムを実行するコンピュータは、例えば、まず、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、一旦、自己の記憶部に格納する。そして、処理の実行時、このコンピュータは、自己の記憶部に格納されたプログラムを読み取り、読み取ったプログラムに従った処理を実行する。また、このプログラムの別の実施形態として、コンピュータが可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することとしてもよい。さらに、このコンピュータにサーバコンピュータからプログラムが転送されるたびに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することとしてもよい。また、サーバコンピュータから、このコンピュータへのプログラムの転送は行わず、その実行指示と結果取得のみによって処理機能を実現する、いわゆるASP(Application Service Provider)型のサービスによって、上述の処理を実行する構成としてもよい。なお、プログラムには、電子計算機による処理の用に供する情報であってプログラムに準ずるもの(コンピュータに対する直接の指令ではないがコンピュータの処理を規定する性質を有するデータ等)を含むものとする。
また、コンピュータ上で所定のプログラムを実行させることにより、各装置を構成することとしたが、これらの処理内容の少なくとも一部をハードウェア的に実現することとしてもよい。

Claims (8)

  1. Mを2以上の整数の何れか、m=1,2,…,M、Pmを2以上の整数の何れかとし、第一の音場にはM個のマイクロホンアレイmが配置されるものとし、各マイクロホンアレイmにはPm個のマイクロホンが搭載されるものとし、
    P'を2以上の整数の何れか、p'=1,2,…,P'とし、仮想的に配置され、P'個のマイクロホンp'が仮想的に搭載されるマイクロホンアレイを仮想マイクロホンアレイとし、仮想マイクロホンアレイの座標系を基準座標系とし、各マイクロホンアレイmの座標系を物体座標系とし、仮想マイクロホンアレイに仮想的に搭載されるマイクロホンp'の基準座標系における座標をrv(p')とし、基準座標系における前記各マイクロホンアレイの位置から得られる物体座標系の原点位置smと、前記各マイクロホンアレイの姿勢から得られる物体座標系から基準座標系への回転変換行列Rmとを用いて、各マイクホンアレイmに搭載された各マイクロホンpmの基準座標系における座標rm(p)を得、座標rm(p)から座標rV(p')への伝搬を記述する自由空間グリーン関数G(rm(p),rV(p'))と、前記各マイクロホンアレイmの周波数領域の収音信号Xm=[Xm(1) Xm(2) … Xm(Pm)]とから各マイクロホンアレイmでキャプチャした音波面から前記仮想マイクロホンアレイに直接伝搬する波面XV,m(p')を求めるアレイブロック伝搬部と、
    M個の前記波面XV,m(p')を加算し、M個の前記各マイクロホンアレイmでキャプチャした音波面から前記仮想マイクロホンアレイに直接伝搬する波面の合計値XV(p')を求める伝搬加算部と、を含む、
    音場収音再生装置。
  2. 請求項1の音場収音再生装置であって、
    前記各マイクロホンアレイmに搭載されるマイクロホン間の間隔をdとし、前記各マイクロホンアレイmの各マイクロホンの位置にダイポール特性を持つスピーカが仮想的に配置されるものとし、そのスピーカは近接配置された2つの無指向性スピーカで表現されるものとし、2つの無指向性スピーカの間隔を2δとし、前記アレイブロック伝搬部は、前記波面XV,m(p')を
    Figure 2017028494

    として求める、
    音場収音再生装置。
  3. 請求項2の音場収音再生装置であって、
    前記アレイブロック伝搬部は、前記仮想マイクロホンアレイよりも各マイクロホンの座標rm(p)が、音源に対して、後方に位置する場合には、そのマイクロホンの収音信号Xm(p)を前記波面XV,m(p')を求める際に除外する、
    音場収音再生装置。
  4. 請求項1から請求項3の何れかの音場収音再生装置であって、
    前記各マイクロホンアレイmの位置と姿勢とを計測する位置姿勢計測部を含む、
    音場収音再生装置。
  5. Mを2以上の整数の何れか、m=1,2,…,M、Pmを2以上の整数の何れかとし、第一の音場にはM個のマイクロホンアレイmが配置されるものとし、各マイクロホンアレイmにはPm個のマイクロホンが搭載されるものとし、
    P'を2以上の整数の何れか、p'=1,2,…,P'とし、仮想的に配置され、P'個のマイクロホンp'が仮想的に搭載されるマイクロホンアレイを仮想マイクロホンアレイとし、仮想マイクロホンアレイの座標系を基準座標系とし、各マイクロホンアレイmの座標系を物体座標系とし、仮想マイクロホンアレイに仮想的に搭載されるマイクロホンp'の基準座標系における座標をrv(p')とし、基準座標系における前記各マイクロホンアレイの位置から得られる物体座標系の原点位置smと、前記各マイクロホンアレイの姿勢から得られる物体座標系から基準座標系への回転変換行列Rmとを用いて、各マイクホンアレイmに搭載された各マイクロホンpmの基準座標系における座標rm(p)を得、座標rm(p)から座標rV(p')への伝搬を記述する自由空間グリーン関数G(rm(p),rV(p'))と、前記各マイクロホンアレイmの周波数領域の収音信号Xm=[Xm(1) Xm(2) … Xm(Pm)]とから各マイクロホンアレイmでキャプチャした音波面から前記仮想マイクロホンアレイに直接伝搬する波面XV,m(p')を求めるアレイブロック伝搬ステップと、
    M個の前記波面XV,m(p')を加算し、M個の前記各マイクロホンアレイmでキャプチャした音波面から前記仮想マイクロホンアレイに直接伝搬する波面の合計値XV(p')を求める伝搬加算ステップと、を含む、
    音場収音再生方法。
  6. 請求項5の音場収音再生方法であって、
    前記各マイクロホンアレイmに搭載されるマイクロホン間の間隔をdとし、前記各マイクロホンアレイmの各マイクロホンの位置にダイポール特性を持つスピーカが仮想的に配置されるものとし、そのスピーカは近接配置された2つの無指向性スピーカで表現されるものとし、2つの無指向性スピーカの間隔を2δとし、前記アレイブロック伝搬ステップは、前記波面XV,m(p')を
    Figure 2017028494

    として求める、
    音場収音再生方法。
  7. 請求項6の音場収音再生方法であって、
    前記アレイブロック伝搬ステップは、前記仮想マイクロホンアレイよりも各マイクロホンの座標rm(p)が、音源に対して、後方に位置する場合には、そのマイクロホンの収音信号Xm(p)を前記波面XV,m(p')を求める際に除外する、
    音場収音再生方法。
  8. 請求項1から請求項4の何れかに記載の音場収音再生装置としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
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