JP5455584B2 - 撮像装置及びその制御方法 - Google Patents

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本発明は、撮像と同時に音声を取り込む撮像装置及びその制御方法に関する。
特開2001−333489号公報 特許第03658361号公報
ビデオカメラ等の動画像を撮像する撮像装置は、一般に周囲の音声を記録する手段を有する。多くのビデオカメラは、被写体を広角で撮影したり、クローズアップして撮影したりする画像ズーム機能を備えている。画像ズームには撮影レンズの画角を制御する光学ズームと、撮像された画像を電子的に変倍する電子ズームとがある。
画角が異なるのに、音声の取り込み範囲が同じであると、例えば、注目被写体にクローズアップして撮影している場合に、注目被写体の発する音声以外の周囲雑音を取り込んでしまうことがある。このような問題を解決する技術として、特許文献1には、画像ズーム倍率に連動して、音声入力手段としてのマイクの指向性を制御する技術が記載されている。
また、ビデオカメラには様々な撮影状況に対応する為に、露出制御用の各種データがプリセットされた複数の撮影モードが用意されている。例えば、撮影モードには、例えば、スポーツ撮影モード、風景撮影モード及びポートレートモード等がある。具体的には、各撮影モードに応じた絞り値、シヤツタスピード及びゲイン等の露出制御用パラメータの制御特性情報を参照テーブルに予め格納しておき、ユーザにより選択された撮影モードに応じた露出制御用パラメータで撮影を制御する。
特許文献2には、選択された撮影モードに応じて、マイクの指向範囲を切り換えることが記載されている。すなわち、ポートレートモードではマイクロホンの指向範囲を狭くして被写体以外の周囲のノイズ音を低減させる。また、風景モード又はスポーツモードでは、指向範囲を広げて周囲の音も記録可能とする。
特許文献1に記載の技術では、例えば、撮影開始時に被写体にズームしている場合、マイクの指向性も狭く設定され、被写体周辺の音声しか取り込まれない。つまり、周囲に音源がある場合も無い場合も、記録された映像音声はほとんど同じ内容になる。従って、どちらの再生結果を視聴しても、視聴者は、周囲の状況を認識できない。
本発明は、画角に応じた音声取り込み範囲の制御を原則としつつ、周囲の状況を音声により容易に認識しうるようにした撮像装置及びその制御方法を提示することを目的とする。
本発明に係る撮像装置は、被写体を撮像し、画角を変更できる撮像手段と、音声を集音し、指向範囲を変更できる音声入力手段と、前記撮像手段の画角及び前記音声入力手段の前記指向範囲を制御する制御手段とを具備する撮像装置であって、前記制御手段は、記録開始の操作に応じて、前記音声入力手段の前記指向範囲を、前記画角に応じた指向範囲より広い指向範囲に制御し、その後、前記画角に応じた指向範囲に制御することを特徴とする。
発明に係る撮像装置は、被写体の光学像を指定されたズーム率で撮影し画像データを取得する撮像手段と、周囲の音声を所定の指向範囲で集音し音声データを取得する音声入力手段と、前記音声入力手段の前記指向範囲を制御する制御手段と、前記画像データ及び前記音声データの記録開始を指示する指示手段とを有し、前記制御手段は、前記記録開始の指示に応じて、前記撮像手段のズーム率に対応する指向範囲よりも広い指向範囲に前記音声入力手段の指向範囲を制御し、その後、前記撮像手段のズーム率に対応する指向範囲に前記音声入力手段の指向範囲を制御することを特徴とする。
発明に係る撮像装置は、被写体を撮像し、画角を変更できる撮像手段と、音声を集音し、指向範囲を変更できる音声入力手段と、前記撮像手段による画像撮像中において、前記撮像手段の画角に応じて前記音声入力手段の前記指向範囲を制御する制御手段とを具備する撮像装置であって、前記制御手段は撮像手段により得られた画像の記録を開始してから所定時間は、前記撮像手段の画角に応じた前記音声入力手段の指向範囲よりも広い指向範囲に制御することを特徴とする。
本発明に係る撮像装置の制御方法は、被写体を撮像し、画角を変更できる撮像手段と、音声を集音し、指向範囲を変更できる音声入力手段とを具備する撮像装置の制御方法であって、記録開始の操作に応じて、前記音声入力手段の前記指向範囲を、前記画角に応じた指向範囲より広い指向範囲に制御する第1ステップと、前記第1ステップの後に、前記音声入力手段の前記指向範囲を前記画角に応じた指向範囲に制御する第2制御ステップとを具備することを特徴とする。
発明に係る撮像装置の制御方法は、被写体の光学像を指定されたズーム率で撮影し画像データを取得する撮像手段と、周囲の音声を所定の指向範囲で集音し音声データを取得する音声入力手段と、前記画像データ及び前記音声データの記録開始を指示する指示手段とを有する撮像装置の制御方法であって、前記記録開始の指示に応じて、前記撮像手段のズーム率に対応する指向範囲よりも広い指向範囲に前記音声入力手段の指向範囲を制御する第1の制御ステップと、前記第1の制御ステップの後、前記撮像手段のズーム率に対応する指向範囲に前記音声入力手段の指向範囲を制御する第2の制御ステップとを具備することを特徴とする。
発明に係る撮像装置の制御方法は、被写体を撮像し、画角を変更できる撮像手段と、音声を集音し、指向範囲を変更できる音声入力手段とを具備する撮像装置の制御方法であって、前記撮像手段による画像撮像中において、前記撮像手段の画角に応じて前記音声入力手段の前記指向範囲を制御し、前記撮像手段により得られた画像の記録を開始してから所定時間は、前記撮像手段の画角に応じた前記音声入力手段の指向範囲よりも広い指向範囲に制御することを特徴とする。
本発明によれば、撮影されたカットを視聴した場合に、被写体の周囲の状況を音声で推測する事が可能になる。これにより、ズームマイクの効果も確認でき、安定した視聴感を保つ事が可能となる。
本発明に係る撮像装置の一実施例の概略構成ブロック図である。 ズームマイクの概略構成ブロック図である。 ズームレンズ操作に応じたマイク指向範囲制御の動作フローチャートである。 図3に示す制御によるマイク指向範囲の変化例である。 撮影モードに応じたマイク指向範囲制御の動作フローチャートの一部である。 撮影モードに応じたマイク指向範囲制御の動作フローチャートの残りである。 図5及び図6に示す制御によるマイク指向範囲の変化例である。
以下、図面を参照して、本発明の実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明に係る撮像装置の一実施例であるビデオカメラの概略構成ブロック図である。
撮影レンズ10が、被写体の光学像をCCD式撮像素子12に結像する。撮影レンズ10は、ズーム、フォーカス及び絞りを調節可能である。撮像素子12は、撮影レンズ10による光学画像を電気画像信号に変換し、カメラ信号処理部14に供給する。カメラ信号処理部14は、撮像素子12からの画像信号に、色補間処理、γ補正、ホワイトバランス調整及びマトリクス処理等を施し、カメラ画像信号として出力する。露出制御用参照テーブル16はいわゆるルックアップテーブルであり、複数の撮影モードのそれぞれに対応する露出制御用データが格納されている。撮影モードには、例えば、スポーツ撮影モード、風景撮影モード及びポートレートモードがある。カメラ信号処理部14はまた、システム制御装置40からの制御信号で指定される撮影モードに応じた露出制御用データを露出制御用参照テーブル16から読み出し、露出制御に適用する。
画像圧縮部18は、カメラ信号処理部14からのカメラ画像信号をMPEG2等の圧縮方法で圧縮符号化し、圧縮画像データを記録再生部22に供給する。カメラ画像信号はまた、表示部28及びセレクタ30にも供給される。
ズームマイク20は、外部の音声データを取得する音声入力手段であり、集音する音声の指向範囲を変更可能である。ズームマイク20で集音された音声信号は、記録再生部22とセレクタ34に供給される。
記録再生部22は、記録時には、画像圧縮部18からの圧縮画像データと、ズームマイク20からの音声信号を記録媒体24に記録する。記録媒体24は、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、磁気テープ、又は不揮発性のメモリカード等からなる。
記録再生部22は、再生時には、圧縮画像データと音声信号を記録媒体24から読み出し、圧縮画像データを画像伸長部26に供給し、音声信号をセレクタ34に供給する。画像伸長部26は、圧縮画像データを元のベースバンドの画像データに伸長する。伸長により復元された画像データは、表示部28とセレクタ30に供給される。
表示部28は、撮影画像を記録する所謂カメラモードでは、カメラ画像を表示し、記録媒体24に記録された画像を再生する所謂ビデオモードでは、再生画像を表示する。セレクタ30は、カメラモード時にはカメラ画像信号を選択し、ビデオモード時には再生画像信号を選択し、選択した画像信号を画像信号出力部32に出力する。同様に、セレクタ34は、カメラモード時には撮影時の音声信号を選択し、ビデオモード時には再生音声信号を選択し、選択した音声信号を音声信号出力部36に出力する。
撮影者は、操作部38により、撮像装置に各種の指示設定を入力できる。操作部38は、記録開始及び終了を指示するトリガースイッチ38A、及び、ズーム操作を行うズームレバー38Bを具備する。他に、カメラモードとビデオモードを切り換えるカメラ/ビデオ切替えスイッチ38Cと、撮影モードを選択する撮影モード選択スイッチ38D等がある。
システム制御装置40は、上述の各ブロックを統括的に制御する。システム制御装置40は内部に、各種時間を計測する複数のタイマを有している。
図2は、ズームマイク20の構成例を示す。指向性を制御可能なマイクとして、MS(Mid−Side)方式のマイクを使用した構成を説明するが、本発明はこの方式のマイクに限定されない。MIDマイク(正面マイク)50は、感度曲線50aに示すように、正面方向(Mid側)に指向性を持ち、SIDEマイク(側面マイク)52は、感度曲線52aに示すように、左右側(Side側)に指向性を持つ。ゲイン可変部54は、システム制御装置40からの指向範囲制御信号により指定されるゲインにMIDマイク50の出力信号のゲインを変更する。位相分割部56は、SIDEマイク52の出力を位相分割部56で位相分割し、逆相出力を加算器58に、正相出力を加算器60に供給する。加算器58は、ゲイン可変部54の出力に位相分割部56の逆相出力を加算する。加算器58の加算結果が右出力となる。加算器60は、ゲイン可変部54の出力に位相分割部56の正相出力を加算する。加算器60の加算結果が左出力となる。この演算により、ステレオ信号を得ることができる。
正面からの音声に対する感度Smと、側面からの音声に対する感度Ssの比率Ss/Smによって指向範囲が決定される。従って、ゲイン可変部54で、正面からの音声のゲインを変更することで、指向範囲を制御出来る。システム制御装置40は、撮影レンズ10のズーム率及び記録モードに応じた指向範囲制御信号をゲイン可変部54に印加して、正面からの音声に対するゲインを制御する。この制御により、ズームマイクの機能を得る。
本実施例の特徴である、所定の操作に応じたマイク指向範囲の制御動作を説明する。図3は、システム制御装置40の制御動作のフローチャートを示す。
電源オン等により処理が開始されると、システム制御装置40は、操作部38のズームレバー38Bの操作、又はこの操作に伴うズームレンズの動作状態から現在のズーム位置情報を読み込む(S1)。また、システム制御装置40は、カメラ/ビデオ切替えスイッチ38C、トリガースイッチ38A及び撮影モード選択スイッチ38Dなどの操作情報を読み込む(S2)。
システム制御装置40は、読み込んだ操作情報によりビデオモードからカメラモードへの切り替わりを判定する(S3)。
カメラモードに切り替わった場合(S3でY)、システム制御装置40は、録画が開始されたかどうかを判定する(S4)。録画開始と判定されると(S4でY)、システム制御装置40は、録画時間計測タイマTRをクリアする(S5)。S4及びS5の処理により、録画開始時点に録画時間計測タイマTRがゼロにクリアされる。録画時間計測タイマTRは、以後、時間の経過とともにカウントアップして、経過時間を計測する。
次に、録画時間計測タイマTRがタイマ閾値TR_THを越えたかどうかを判定する(S6)。タイマTRが閾値TR_THを越える場合(S6でY)、システム制御装置40は、その時点でのズーム位置に対応する指向範囲を示す制御値M_ZOOMを指向範囲制御値MDに代入する(S7)。
タイマTRが閾値TR_THを越えない場合(S6でN)、システム制御装置40は、撮影レンズ10のワイド端に対応する指向範囲を示す制御値M_WIDEを指向範囲制御値MDに代入する(S8)。本実施例では、撮影レンズ10のワイド端に対応する指向範囲を示す制御値M_WIDEを指向範囲制御値MDに代入することとしたが、記録開始当初ズーム画角に対応する範囲よりも広い範囲に設定すればよい。そうすることで、画角に比べて、より広い範囲の音声を取り込むことができるからである。
ステップS7又はS8で設定された指向範囲制御値MDをそのまま使ってズームマイク20の指向性を制御すると、ズームマイク20の指向性が急激に変化することがあり、不自然な音声記録になってしまう。これを避けるため、本実施例では、指向範囲制御値MDを時間経過に対して平滑化して、実際にズームマイク20に適用すべき指向範囲制御値MD_Sに代入する(S9)。但し、本実施例では、指向範囲が狭くなる方向に対してのみ、このスムージング処理を実行し、指向範囲が広くなる方向に対してはスムージング処理を実行しない。システム制御装置40は、スムージングされた指向範囲制御値MD_Sでズームマイク20の指向範囲を制御する(S10)。
記録終了の指示があるまで(S11)、S6以降を繰り返す。記録終了の指示があると(S11)、システム制御装置40は、ズームマイク20の指向範囲制御を終了する。
本実施例では、スムージングした指向範囲制御値MD_Sでズームマイク20を制御するので、指向範囲の急激な変化を緩和できる。
図4は、本実施例によるズームマイク20の指向範囲制御の一シーケンス例を示す。図4(a)はズームマイク20の指向範囲の変化を示し、同(b)はズームレバー38Bの操作によるズーム位置の変化を示す。図4(a)で、横軸は時間を示し、縦軸はマイク指向範囲を示す。図4(b)で、横軸は時間を示し、縦軸はズームレバー38Bのズーム位置を示す。ズーム位置はズーム値に対応する。
図4に示す例では、記録開始前では、ズーム値とマイクの指向範囲は、1対1で対応している。時刻PWから時刻PTまでの間にズームをワイド端からテレ端まで移動した場合、このズーム位置の変化に応じてズームマイク20の指向範囲も一番広い状態M_WIDEから最小状態に変化する。
時刻PSに記録が開始されたとする。図3の処理により、それ以前のズーム状態に関わらずズームマイク20の指向範囲が最大の広さとなる。先述したように、最大の広さとしなくとも、現在のズーム状態よりも広い画角を撮影しているときの指向範囲より広くなればよい。その後、記録が継続され、時刻Paに示す時点で記録時間TRが閾値TR_THを越えたとする。すると、ステップS9の処理により、ズームマイク20の指向範囲は、ズーム位置に応じた指向範囲に向けて少しずつ変化し、時刻Pbの時点で、ズーム位置に対応した指向範囲に戻る。
このように、本実施例では、記録開始後の一定時間の間、マイクの指向範囲を、ズーム値に応じた指向範囲よりも広い範囲に制御することができる。従って、このように記録された映像音声(カット70)を視聴する場合、再生画像はテレ端の狭い範囲であるものの、再生の開始部分では再生音声により周囲の状況を推測出来る。記録時間TRが閾値TR_THを越えた後では、マイクの指向範囲をズーム状態に応じ範囲に向けて少しずつ滑らかに変化させるので、ズームマイクの集音効果をより強く印象づけることができる。
テレ側のみで記録された複数のカットを視聴しても、各カットの最初の部分には広い指向範囲で集音された広がり感のある音声が記録されている。これにより、従来に比べて安定した視聴感を得ることができる。
図5及び図6は全体として、撮影モードに応じた指向範囲にズームマイク20の指向範囲を制御する場合の、本実施例の制御フローを示す。
電源オン等により処理が開始されると、システム制御装置40は、カメラ/ビデオ切替えスイッチ38C、トリガースイッチ38A及び撮影モード選択スイッチ38Dなどの操作情報を読み込む(S21)。
システム制御装置40は、読み込んだ操作情報によりビデオモードからカメラモードへの切り替わりを判定する(S22)。カメラモードに切り替わった場合(S2)、システム制御装置40は、カメラモード計測タイマTCをクリアする(S23)。S22及びS23の処理により、ビデオモードからカメラモードに切り替わった時点に、カメラモード計測タイマTCがゼロにクリアされる。カメラモード計測タイマTCは、以後、時間の経過とともにカウントアップして、経過時間を計測する。
システム制御装置40は、録画が開始されたかどうかを判定する(S24)。録画開始と判定されると(S24)、システム制御装置40は、録画時間計測タイマTRをクリアする(S25)。S24及びS25の処理により、録画開始時点に録画時間計測タイマTRがゼロにクリアされる。録画時間計測タイマTRは、以後、時間の経過とともにカウントアップして、経過時間を計測する。
システム制御装置40は、スポーツモード又はポートレートモードなどの撮影モードの変更の有無を判定する(S26)。撮影モードが切り替わったと判定された場合(S26)、システム制御装置40は、撮影モード計測タイマTMをクリアする(S27)。S26及びS27の処理により、撮影モードの変更時に撮影モード測タイマTMがゼロにクリアされる。撮影モード計測タイマTMは、以後、時間の経過とともにカウントアップして、経過時間を計測する。
カメラモードに切り替わってからの経過時間、録画開始からの経過時間、及び撮影モード変更からの経過時間を判定する(S28,S29,S30)。具体的には、各タイマTC,TR,TMが、それぞれに対応する閾値TC_TH,TR_TH,TM_THを越えたかどうかを調べる。タイマTC,TR,TMがいずれも閾値TC_TH,TR_TH,TM_THを越える場合、システム制御装置40は、その時点での撮影モードに対応する指向範囲を示す制御値を指向範囲制御値MDに代入する(S31)。例えば、撮影モードがスポーツモードの場合、スポーツモードに対応する指向範囲制御値M_Sが指向範囲制御値MDに代入される。撮影モードがポートレートモードの場合、ポートレートモードに対応する指向範囲制御値M_Pが、指向範囲制御値MDに代入される。ここで、撮影モードが更に多数ある場合、それぞれの撮影モードに対応した指向範囲制御値を代入する。
何れかのタイマTC,TR,TMが閾値を超えない場合(S28,S29,S30)、システム制御装置40は、撮影レンズ10のワイド端に対応する指向範囲を示す制御値M_WIDEを指向範囲制御値MDに代入する(S32)。原理的には、記録開始当初の周囲音取り込み範囲として、ズーム画角に対応する範囲よりも広い範囲に設定すればよい。画角に比べて、より広い範囲の音声を取り込むことができるからである。
ステップS31又はS32で設定された指向範囲制御値MDをそのまま使ってズームマイク20の指向性を制御すると、ズームマイク20の指向性が急激に変化することがあり、不自然な音声記録になってしまう。これを避けるため、本実施例では、指向範囲制御値MDを時間経過に対して平滑化し、スムージングされた指向範囲制御値MD_Sを算出する(S33)。但し、本実施例では、指向範囲が狭くなる方向に対してのみ、このスムージング処理を実行し、指向範囲が広くなる方向に対してはスムージング処理を実行しない。システム制御装置40は、スムージングされた指向範囲制御値MD_Sでズームマイク20の指向範囲を制御する(S34)。
記録終了の指示があるまで(S35)、S28以降を繰り返す。記録終了の指示があると(S35)、システム制御装置40は、ズームマイク20の指向範囲制御を終了する。
図7は、図5及び図6に示す指向範囲制御の一シーケンス例を示す。横軸は時間を示し、縦軸はマイク指向範囲を示す。時刻PSで記録が開始されると、S29,S32により、指向範囲制御値が最大の広さM_WIDEに対応する制御値となる。その後、記録が継続され、時刻Pa1で記録時間TRが閾値TR_THを越えると、ステップS31でスポーツモードに応じた指向範囲を示す制御値M_Sに変更される。但し、スムージング処理(S33)により、時刻Pb1になって、制御値M_Sに対応する指向範囲になる。
その後、時刻Pmに撮影モードがポートレートモードに切り替わると、S30,S32により、指向範囲制御値が最大の広さM_WIDEに対応する制御値となる。その後、時刻Pa2に撮影モードの継続時間TMが閾値TM_THを越える。すると、ステップS31でポートレートモードに応じた指向範囲を示す制御値M_Pに変更される。但し、スムージング処理(S33)により、時刻Pb2になって、制御値M_Pに対応する指向範囲になる。
このように、本実施例では、ズームマイク20の指向範囲を一旦広い第1の制御範囲に変化させ、撮影モードに応じた指向範囲に収束させる。例えば、図7に示すカット72では、前半をスポーツモードで撮影され、後半をポートレートモードで撮影されている。各撮影モードの前半部分ではマイクの指向範囲が広くとられ、周囲の音声情報も記録されているので、周囲の状況を推測することが可能となる。時刻Pa1から時刻Pb1までの期間、及び時刻Pa2から時刻Pb2までの期間では、指向範囲が広い範囲から撮影モードに応じた範囲へと滑らかに変化しているので、ズームマイク20の集音効果をより強く印象づけることができる。
上記各実施例では、マイクの指向範囲を一旦広い第1の指向範囲にした後、ズームレンズの状態や撮影モードに応じた第2の指向範囲に変化させている。しかし、常にズームレンズの状態や撮影モードのうちのどちらかに片方のみに合わせる必要はなく、これらを組み合わせて、適時に指向範囲をズームレンズの状態に合わせたり、撮影モードに合わせたりしても良い。
また、上記各実施例で用いた各タイマの閾値はシステムに応じて最適な長さに設定すればよく、特に長さを固定する必要ない。また、理解を容易にするために音声情報を左右2chのステレオで記録する場合を説明したが、例えば5.1チャンネルサラウンド記録を行うシステムにも応用できる。
また、マイクの指向範囲を制御する構成として、Mid−Side方式以外の構成のズームマイクも利用可能である。例えば、L−R独立方式であって、機械的に指向角や感度を変換する方式のものや、その他の方式で指向角や感度が切り換えられるものも、本発明に利用出来る。
光学ズームを採用するカメラを例に説明したが、本発明は、電子ズームを使う撮像装置にも適用出来る。
10:撮影レンズ
20:ズームマイク
40:システム制御装置

Claims (10)

  1. 被写体を撮像し、画角を変更できる撮像手段と、
    音声を集音し、指向範囲を変更できる音声入力手段と、
    前記撮像手段の画角及び前記音声入力手段の前記指向範囲を制御する制御手段
    とを具備する撮像装置であって、
    前記制御手段は、記録開始の操作に応じて、前記音声入力手段の前記指向範囲を、前記画角に応じた指向範囲より広い指向範囲に制御し、その後、前記画角に応じた指向範囲に制御することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記制御手段は、前記音声入力手段の前記指向範囲を前記画角に応じた指向範囲より広い指向範囲から前記画角に応じた指向範囲に変更する際に、前記画角に応じた指向範囲に向けて少しずつ変化させることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記制御手段は、前記撮像手段の撮影モードの切替え操作に応じて、前記音声入力手段の前記指向範囲を、前記撮影モードに応じた指向範囲より広い指向範囲に制御し、その後、前記撮影モードに応じた指向範囲に制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. 被写体の光学像を指定されたズーム率で撮影し画像データを取得する撮像手段と、
    周囲の音声を所定の指向範囲で集音し音声データを取得する音声入力手段と、
    前記音声入力手段の前記指向範囲を制御する制御手段と、
    前記画像データ及び前記音声データの記録開始を指示する指示手段
    とを有し、
    前記制御手段は、前記記録開始の指示に応じて、前記撮像手段のズーム率に対応する指向範囲よりも広い指向範囲に前記音声入力手段の指向範囲を制御し、その後、前記撮像手段のズーム率に対応する指向範囲に前記音声入力手段の指向範囲を制御することを特徴とする撮像装置。
  5. 被写体を撮像し、画角を変更できる撮像手段と、
    音声を集音し、指向範囲を変更できる音声入力手段と、
    前記撮像手段による画像撮像中において、前記撮像手段の画角に応じて前記音声入力手段の前記指向範囲を制御する制御手段
    とを具備する撮像装置であって、
    前記制御手段は前記撮像手段により得られた画像の記録を開始してから所定時間は、前記撮像手段の画角に応じた前記音声入力手段の指向範囲よりも広い指向範囲に制御する
    ことを特徴とする撮像装置。
  6. 前記制御手段は、前記記録を開始してから所定時間が経過すると、前記撮像手段の画角に応じた前記音声入力手段の指向範囲になるように制御することを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  7. 前記制御手段は、前記音声入力手段の前記指向範囲を前記画角に応じた指向範囲より広い指向範囲から前記画角に応じた指向範囲に変更する際に、前記画角に応じた指向範囲に向けて少しずつ狭くさせることを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  8. 被写体を撮像し、画角を変更できる撮像手段と、
    音声を集音し、指向範囲を変更できる音声入力手段
    とを具備する撮像装置の制御方法であって、
    記録開始の操作に応じて、前記音声入力手段の前記指向範囲を、前記画角に応じた指向範囲より広い指向範囲に制御する第1ステップと、
    前記第1ステップの後に、前記音声入力手段の前記指向範囲を前記画角に応じた指向範囲に制御する第2制御ステップ
    とを具備することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  9. 被写体の光学像を指定されたズーム率で撮影し画像データを取得する撮像手段と、
    周囲の音声を所定の指向範囲で集音し音声データを取得する音声入力手段と、
    前記画像データ及び前記音声データの記録開始を指示する指示手段
    とを有する撮像装置の制御方法であって、
    前記記録開始の指示に応じて、前記撮像手段のズーム率に対応する指向範囲よりも広い指向範囲に前記音声入力手段の指向範囲を制御する第1の制御ステップと、
    前記第1の制御ステップの後、前記撮像手段のズーム率に対応する指向範囲に前記音声入力手段の指向範囲を制御する第2の制御ステップ
    とを具備することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  10. 被写体を撮像し、画角を変更できる撮像手段と、
    音声を集音し、指向範囲を変更できる音声入力手段
    とを具備する撮像装置の制御方法であって、
    前記撮像手段による画像撮像中において、前記撮像手段の画角に応じて前記音声入力手段の前記指向範囲を制御し、
    前記撮像手段により得られた画像の記録を開始してから所定時間は、前記撮像手段の画角に応じた前記音声入力手段の指向範囲よりも広い指向範囲に制御する
    ことを特徴とする撮像装置の制御方法。
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