JP2000217197A - 多チャンネル信号処理装置 - Google Patents

多チャンネル信号処理装置

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JP2000217197A
JP2000217197A JP11015664A JP1566499A JP2000217197A JP 2000217197 A JP2000217197 A JP 2000217197A JP 11015664 A JP11015664 A JP 11015664A JP 1566499 A JP1566499 A JP 1566499A JP 2000217197 A JP2000217197 A JP 2000217197A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スピーカの配置に応じた適切な到達時間補償
を行うことができ、信号精度の低下、ノイズの増加を生
じない多チャンネル信号処理装置を提供することを目的
とする 【解決手段】 使用するスピーカの種類やスピーカ使用
の有無に応じて、低域再生能力の十分でないスピーカに
与える信号から抽出した低域信号を、低域再生能力のあ
るスピーカに与えて低域を再生することがでいるように
している。また、その際に、左用デジタル信号と右用デ
ジタル信号に分離して、それぞれの信号につき独立して
デジタルによる遅延処理を施した後、左用アナログ信号
と右用アナログ信号に変換している。さらに、アナログ
信号として加算処理を行うようにしている。したがっ
て、使用するスピーカの能力、個数に応じて、適切な出
力を得ることができる。また、到達時間のずれ、信号精
度の低下、ノイズの増大を防止することができる

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】この発明は多チャンネル信号処理装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図16に、従来の多チャンネル信号処理
装置を示す。前方左デジタル信号FLは、遅延回路DL
1によって所定時間遅延され、D/AコンバータDAC
1によってアナログ信号に変換され、前方左アナログ信
号LOUTとして出力される。前方右デジタル信号FR
は、遅延回路DL2によって所定時間遅延され、D/A
コンバータDAC2によってアナログ信号に変換され、
前方右アナログ信号ROUTとして出力される。同様に、
サラウンド左デジタル信号LS、サラウンド右デジタル
信号RS、前方中央デジタル信号C、低域デジタル信号
LFEは、それぞれ、遅延回路DL3、DL4、DL
5、DL6、D/AコンバータDAC3、DAC4、D
AC5、DAC6を介して、サラウンド左アナログ信号
LSOUT、サラウンド右アナログ信号RSOUT、前方中央
アナログ信号COUT、低域アナログ信号SWOUTとして出
力される。
【0003】これら前方左アナログ信号LOUT、前方右
アナログ信号ROUT、サラウンド左アナログ信号L
OUT、サラウンド右アナログ信号RSOUT、前方中央ア
ナログ信号COUT、低域アナログ信号SWOUTを、それぞ
れ、図17に示す、前方左スピーカL、前方右スピーカ
R、サラウンド左スピーカLS、サラウンド右スピーカ
RS、前方中央スピーカC、低域スピーカSWによって
再生する。これにより、受聴者2は、臨場感のあるサラ
ウンド音場を得ることができる。
【0004】図17に示すように、各スピーカL、R、
LS、RS、C、SWが受聴者2に対して等しい距離に
配置されていない場合には、遅延回路DL1、DL2、
DL3、DL4、DL5、DL6によって遅延時間を設
定し、距離差に基づく到達時間のずれを補償するように
している。したがって、受聴者2に対する各スピーカの
配置位置に拘わらず、最適な音場を得ることができる。
【0005】なお、低域スピーカSWを用いない場合に
は、図18に示すように、前方左アナログ信号LOUT
前方右アナログ信号ROUTに低域アナログ信号を加算
し、前方左スピーカL、前方右スピーカRから低域信号
を再生するようにしている。
【0006】また、図19に示すように、前方左デジタ
ル信号FL、前方右デジタル信号FRに低域デジタル信
号LFEを加算して、前方左スピーカL、前方右スピー
カRから低域信号を再生する方法もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図18に示す方法で
は、低域デジタル信号について、遅延処理、アナログ変
換処理を行った後、前方左アナログ信号、前方右アナロ
グ信号に加算するようにしている。このため、図17B
に示すように、前方左スピーカL、前方右スピーカRか
らの距離が等しくない場合には、前方左スピーカLから
の低域信号と前方右スピーカRからの低域信号との到達
時間差を補償することができないという問題を生じる。
【0008】これに対し、図19に示すように、低域デ
ジタル信号LFEを、前方左デジタル信号FL、前方右
デジタル信号FRに加算するようにすれば、前方左スピ
ーカLからの低域信号と前方右スピーカRからの低域信
号との到達時間差を、遅延回路DAC1、DAC2によ
って補償することができる。しかしながら、図19の方
法では、デジタル信号による加算処理を行っているの
で、次のような問題を生じる。フルスケールのデジタル
信号を加算するとオーバーフローを生じる。このため、
デジタルの加算処理では、2つのデジタル信号を加算す
る場合、デジタル信号の振幅値を1/2にした後、加算
処理を行うようにしている。したがって、デジタル加算
処理では、信号精度の低下、ノイズの増加という問題を
生じる。
【0009】この発明は、上記のような問題点を解決し
て、スピーカの配置に応じた適切な到達時間補償を行う
ことができ、信号精度の低下、ノイズの増加を生じない
多チャンネル信号処理装置を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段および発明の効果】請求項
1の多チャンネル信号処理装置および請求項8の多チャ
ンネル信号処理方法は、前方左デジタル信号に対し、デ
ジタル処理による遅延処理を施した後、アナログ信号に
変換して前方左アナログ信号を生成し、前方右デジタル
信号に対し、デジタル処理による遅延処理を施した後、
アナログ信号に変換して前方右アナログ信号を生成し、
低域デジタル信号から前方左スピーカ用に分離した左用
低域デジタル信号に対し、デジタル処理による遅延処理
を施した後、アナログ信号に変換して左用低域アナログ
信号を生成し、低域デジタル信号から前方右スピーカ用
に分離した右用低域デジタル信号に対し、デジタル処理
による遅延処理を施した後、アナログ信号に変換して右
用低域アナログ信号を生成し、前方左アナログ信号に、
左用低域アナログ信号を加えて、前方左スピーカ用アナ
ログ信号を生成し、前方右アナログ信号に、右用低域ア
ナログ信号を加えて、前方右スピーカ用アナログ信号を
生成することを特徴としている。
【0011】したがって、遅延処理によって、前方左ス
ピーカから出力される低域信号の到達時間と、前方右ス
ピーカから出力される低域信号の到達時間を合致させる
ことができる。さらに、アナログ信号として加算を行っ
ているので、信号精度の低下、ノイズの増加を防止する
ことができる。
【0012】請求項2の多チャンネル信号処理装置は、
少なくとも前方左デジタル信号、前方右デジタル信号、
低域デジタル信号、サラウンド左デジタル信号、サラウ
ンド右デジタル信号を受けて、少なくとも前方左スピー
カ、前方右スピーカ、低域再現能力が十分でないサラウ
ンド左スピーカ、低域再現能力が十分でないサラウンド
右スピーカによってこれらを再生するためのアナログ信
号を生成するものであり、サラウンド左デジタル信号か
ら低域成分を取り除いた信号に対し、デジタル処理によ
る遅延処理を施すサラウンド左信号遅延手段と、サラウ
ンド左信号遅延手段の出力を、アナログ信号に変換して
サラウンド左アナログ信号を出力するサラウンド左信号
変換手段と、サラウンド右デジタル信号から低域成分を
取り除いた信号に対し、デジタル処理による遅延処理を
施すサラウンド右信号遅延手段と、サラウンド右信号遅
延手段の出力を、アナログ信号に変換してサラウンド右
アナログ信号を出力するサラウンド右信号変換手段とを
備え、サラウンド左デジタル信号の低域成分を抽出した
信号を、左用低域デジタル信号に加算して、左用信号遅
延手段に与え、サラウンド右デジタル信号の低域成分を
抽出した信号を、右用低域デジタル信号に加算して、右
用信号遅延手段に与えることを特徴としている。
【0013】したがって、サラウンド左スピーカ、サラ
ウンド右スピーカの低域再現能力が十分でなく、サラウ
ンド左信号、サラウンド右信号の低域成分を、前方左ス
ピーカ、前方右スピーカから再生する場合であっても、
到達時間のずれ、信号精度の低下、ノイズの増大を防止
することができる。
【0014】請求項3の多チャンネル信号処理装置は、
少なくとも前方左デジタル信号、前方中央デジタル信
号、前方右デジタル信号、低域デジタル信号、サラウン
ド左デジタル信号、サラウンド右デジタル信号を受け
て、少なくとも前方左スピーカ、低域再現能力が十分で
ない前方中央スピーカ、前方右スピーカ、低域再現能力
が十分でないサラウンド左スピーカ、低域再現能力が十
分でないサラウンド右スピーカによってこれらを再生す
るためのアナログ信号を生成するものであり、前方中央
デジタル信号から低域成分を取り除いた信号に対し、デ
ジタル処理による遅延処理を施す前方中央信号遅延手段
と、前方中央信号遅延手段の出力を、アナログ信号に変
換して前方中央アナログ信号を出力する前方中央信号変
換手段と、を備え、前方中央デジタル信号の低域成分を
抽出した信号から、前方左スピーカ用に分離した左用前
方中央デジタル信号を、サラウンド左デジタル信号の低
域成分を抽出した信号、左用低域デジタル信号に加算し
て、左用信号遅延手段に与え、前方中央デジタル信号の
低域成分を抽出した信号から、前方右スピーカ用に分離
した右用前方中央デジタル信号を、サラウンド右デジタ
ル信号の低域成分を抽出した信号、右用低域デジタル信
号に加算して、右用信号遅延手段に与えることを特徴と
している。
【0015】したがって、前方中央スピーカの低域再現
能力が十分でなく、前方中央信号の低域成分を、前方左
スピーカ、前方右スピーカから再生する場合であって
も、到達時間のずれ、信号精度の低下、ノイズの増大を
防止することができる。
【0016】請求項4の多チャンネル信号処理装置は、
前方左デジタル信号、前方中央デジタル信号、前方右デ
ジタル信号、サラウンド左デジタル信号、サラウンド右
デジタル信号、低域デジタル信号のための、それぞれの
入力ラインと、前方左デジタル信号ラインに接続された
前方左信号遅延手段と、前方右デジタル信号ラインに接
続された前方右信号遅延手段と、サラウンド左デジタル
信号ラインに接続されたサラウンド左信号遅延手段と、
サラウンド右デジタル信号ラインに接続されたサラウン
ド右信号遅延手段と、前方中央デジタル信号ラインに、
スイッチ手段を介して接続された前方中央信号遅延手段
と、低域デジタル信号ライン、前方中央信号ラインのそ
れぞれに、スイッチ手段を介して接続された低域/中央
信号遅延手段と、前方左デジタル信号ライン、前方中央
デジタル信号ライン、サラウンド左デジタル信号ライン
のそれぞれに、スイッチ手段を介して接続された左用低
域成分抽出手段と、左用低域成分抽出手段の出力、低域
デジタル信号ラインのそれぞれに、スイッチ手段を介し
て接続された左用信号遅延手段と、前方右デジタル信号
ライン、前方中央デジタル信号ライン、サラウンド右デ
ジタル信号ラインのそれぞれに、スイッチ手段を介して
接続された右用低域成分抽出手段と、右用低域成分抽出
手段の出力、低域デジタル信号ラインのそれぞれに、ス
イッチ手段を介して接続された右用信号遅延手段と、前
方左信号遅延手段の出力をアナログ信号に変換する前方
左信号変換手段と、前方右信号遅延手段の出力をアナロ
グ信号に変換する前方右信号変換手段と、サラウンド左
信号遅延手段の出力をアナログ信号に変換するサラウン
ド左信号変換手段と、サラウンド右信号遅延手段の出力
をアナログ信号に変換するサラウンド右信号変換手段
と、前方中央信号遅延手段の出力をアナログ信号に変換
する前方中央信号変換手段と、低域/中央信号遅延手段
の出力をアナログ信号に変換する低域/中央信号変換手
段と、左用信号遅延手段の出力をアナログ信号に変換す
る左用信号変換手段と、右用信号遅延手段の出力をアナ
ログ信号に変換する右用信号変換手段と、前方左信号変
換手段、前方右信号変換手段、サラウンド左信号変換手
段、サラウンド右信号変換手段、前方中央信号変換手
段、低域/中央信号変換手段、左用信号変換手段、右用
信号変換手段からの各出力を加算して組み合わせ、前方
左スピーカ用出力、前方右スピーカ用出力、サラウンド
左スピーカ用出力、サラウンド右スピーカ用出力、前方
中央スピーカ用出力、ウーファースピーカ用出力を生成
する出力生成手段と、を備えており、上記各スピーカを
使用するかどうか、使用するスピーカが十分な低域再現
能力を有するかどうかに基づいて、前記各スイッチ手段
のオン・オフおよび出力生成手段における組み合わせを
選択して、使用するスピーカに応じた適切な出力を得る
ようにしたことを特徴としている。
【0017】したがって、使用するスピーカの能力、個
数に応じて、適切な出力を得ることができる。また、到
達時間のずれ、信号精度の低下、ノイズの増大を防止す
ることができる請求項5の多チャンネル信号処理装置
は、さらに、中央左デジタル信号、中央右デジタル信号
のための、それぞれの入力ラインを備え、中央左デジタ
ル信号ラインを、スイッチ手段を介して、前方中央信号
ラインまたは低域デジタル信号ラインに接続し、中央左
デジタル信号ラインを、スイッチ手段を介して、左用低
域成分抽出手段に接続し、中央右デジタル信号ライン
を、スイッチ手段を介して、低域デジタル信号ラインま
たは前方中央信号ラインに接続し、中央右デジタル信号
ラインを、スイッチ手段を介して、右用低域成分抽出手
段に接続し、出力生成手段に、さらに、中央左スピーカ
用出力、中央右スピーカ用出力を設けたことを特徴とし
ている。
【0018】したがって、さらに、中央左デジタル信
号、中央右デジタル信号を含むデジタル信号を入力し
て、スピーカ用信号を生成することができる。
【0019】請求項6の多チャンネル信号処理装置は、
出力生成手段が、中央左スピーカ用出力と第1のマルチ
ソース出力を切り換え、中央右スピーカ用出力と第2の
マルチソース出力を切り換えるものであることを特徴と
している。
【0020】したがって、さらに、中央左スピーカ用出
力、中央右スピーカ用出力とマルチソース出力とを切り
換えて用いることができる。
【0021】請求項7の多チャンネル信号処理装置は、
左用信号変換手段の出力に可変減衰手段を設け、右用信
号変換手段の出力に可変減衰手段を設けたことを特徴と
している。
【0022】したがって、各スイッチ手段の切り換えに
基づく信号の選択状態に応じて、適切なゲインを設定す
ることができる。
【0023】この発明において、「遅延手段」とは信号
に遅延をもたらす手段をいい、実施形態では、遅延処理
DL1〜DL8がこれに該当する。
【0024】「変換手段」とはデジタル信号をアナログ
信号に変換する手段をいい、実施形態では、D/Aコン
バータDAC1〜DAC8がこれに該当する。
【0025】「低域成分抽出手段」とは信号の低域成分
を抽出する手段をいい、実施形態では、ローパスフィル
タLP1、LP2がこれに該当する。
【0026】
【発明の実施の形態】図1にこの発明の一実施形態によ
る多チャンネル信号処理装置の全体構成を示す。この実
施形態では、低域スピーカSWを用いずに、低域信号L
FEを、前方左スピーカL、前方右スピーカRから再生
するようにしている。
【0027】前方左デジタル信号FL、前方右デジタル
信号FR、サラウンド左デジタル信号SL、サラウンド
右デジタル信号SR、前方中央デジタル信号Cは、それ
ぞれ、前方左信号遅延手段DL1、前方右信号遅延手段
DL2、サラウンド左信号遅延手段DL3、サラウンド
右信号遅延手段DL4、前方中央信号遅延手段DL5に
よって所定の遅延処理が施される。その後、それぞれ、
前方左信号変換手段DAC1、前方右信号変換手段DA
C2、サラウンド左信号変換手段DAC3、サラウンド
右信号変換手段DAC4、前方中央信号変換手段DAC
5によってアナログ信号に変換される。
【0028】また、低域デジタル信号LFEは、左用信
号遅延手段DL7と右用信号遅延手段DL8に与えられ
て、それぞれ独立した遅延時間が与えられる。左用信号
遅延手段DL7、右用信号遅延手段DL8の出力は、そ
れぞれ、左用信号変換手段DAC7、右用信号変換手段
DAC8によってアナログ信号に変換される。
【0029】前方左信号変換手段DAC1からの前方左
アナログ信号と、左用信号変換手段DAC7からの低域
アナログ信号は、前方左スピーカ用信号生成手段2によ
ってアナログ信号として加算され、前方左スピーカ信号
OUTとされる。同様に、前方右信号変換手段DAC2
からの前方右アナログ信号と、右用信号変換手段DAC
8からの低域アナログ信号は、前方右スピーカ用信号生
成手段4によってアナログ信号として加算され、前方右
スピーカ信号ROUTとされる。したがって、低域信号
は、前方左スピーカLおよび前方右スピーカRから出力
され、低域スピーカSWが用意できない場合であって
も、低域信号を再生することができる。また、低域デジ
タル信号LFEを左用信号と右用信号に分離し、それぞ
れ、独立した遅延手段DL7、DL8を設けているの
で、図17Bに示すように、前方左スピーカL、前方右
スピーカRとの距離が異なる場合であっても、低域信号
の到達時間差を補償することができる。さらに、前方左
アナログ信号と低域アナログ信号との加算、前方右アナ
ログ信号と低域アナログ信号との加算をアナログ信号と
して処理しているので、デジタル信号による加算の場合
のような精度低下がない。
【0030】図2に、他の実施形態による多チャンネル
信号処理装置の全体構成を示す。この実施形態では、サ
ラウンド左スピーカLS、サラウンド右スピーカRS
が、十分な低域再現能力を持っていないため、サラウン
ド左信号SL、サラウンド右信号SRの低域成分を、前
方左スピーカL、前方右スピーカRから再生するように
している。
【0031】サラウンド左デジタル信号SL、サラウン
ド右デジタル信号SRは、それぞれ、低域除去手段HP
3、HP4によって低域成分を除去した後、サラウンド
左信号遅延手段DL3、サラウンド右信号遅延手段DL
4に与えられる。したがって、サラウンド左スピーカL
S、サラウンド右スピーカRSには、低域成分を含まな
いサラウンド信号が与えられる。
【0032】また、サラウンド左デジタル信号SL、サ
ラウンド右デジタル信号SRは、それぞれ、低域抽出手
段LP3、LP4によって低域成分を抽出した後、加算
手段6、8によって、低域デジタル信号LFEと加算さ
れる。したがって、サラウンド左信号、サラウンド右信
号の低域成分は、前方左スピーカL、前方右スピーカR
から再生される。
【0033】図3に、他の実施形態による多チャンネル
信号処理装置の全体構成を示す。この実施形態では、前
方中央スピーカCが、十分な低域再現能力を持っていな
いため、前方中央デジタル信号Cの低域成分を、前方左
スピーカL、前方右スピーカRから再生するようにして
いる。
【0034】前方中央デジタル信号Cは、低域除去手段
HP5によって低域を除去し、前方中央信号遅延手段D
L5に与えられる。したがって、前方中央スピーカCか
らは、低域成分の除去された前方中央信号が再生され
る。
【0035】また、前方中央デジタル信号Cは、低域抽
出手段LP3、LP4によって低域を抽出し、左用信号
と右用信号に分離されて、それぞれ、加算手段6、8に
よって加算された後、左用信号遅延手段DL7、右用信
号遅延手段DL8に与えられる。したがって、前方中央
信号の低域成分は、前方左スピーカL、前方右スピーカ
Rから再生される。
【0036】図4、図5に、図1〜図3に示す多チャン
ネル信号処理装置を、DSPを用いて実現した場合のハ
ードウエア構成を示す。図4のI〜IXは、それぞれ、図
5のI〜IXに接続されている。なお、デジタル処理部1
0は、デジタルシグナルプロセッサによる処理内容を示
すシグナルフローとして表した。
【0037】デジタル処理部10の実際のハードウエア
構成は、図6に示すとおりである。デジタル信号FL、
FR、LS、RS、C、LFEは、サラウンドエンコー
ドされたデジタルビットストリームまたはアナログ信号
をA/D変換器によってデジタル化したデータを、マル
チチャンネル・サラウンドデコーダ(図示せず)に入力
して、デコードを行うことによって得られる。これら信
号は、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)58に与
えられる。マルチチャンネル・サラウンドデコーダは、
DSP58と別個にしても良いし、DSP58に内蔵さ
せても良い。
【0038】DSP58は、メモリ56に記憶されたプ
ログラムにしたがって、このデジタルデータに対する加
算、フィルタリング、遅延等の処理を行い、DAC1〜
DAC8に対する出力を生成する。
【0039】なお、メモリ54へのプログラムの格納等
の処理は、マイクロプロセッサ54によって行う。この
プログラムは、ROM等に予め焼き付けられたものであ
ってもよく、CD−ROM等の他の記録媒体からインス
トールされたものであっても良い。
【0040】操作部50は、操作者による操作入力を受
けるものである。また、表示部52は、液晶表示装置等
の操作入力の内容等を表示するものである。図10に、
表示部52における表示例を示す。各スピーカがLAR
GE(低域まで再現できるスピーカ)、SMALL(低
域の再現能力の低いスピーカ)、NONE(使用しな
い)の何れであるかを、操作部50の操作にしたがって
選択することができる。また、サブウーファについて
は、YES(使用する)か、NO(使用しない)かを選
択することができる。
【0041】また、各スピーカから受聴者2までの距離
を操作部50の操作に従って入力することができるよう
になっている。図10に示す例では、前方左スピーカL
が「LARGE」であって受聴者2から10m離れてい
ること、前方右スピーカRが「LARGE」であって受
聴者2から9m離れていること、前方中央スピーカCが
「LARGE」であって受聴者2から9m離れているこ
と、サラウンド左スピーカLSが「LARGE」であっ
て受聴者2から8m離れていること、サラウンド右スピ
ーカRSが「LARGE」であって受聴者2から9m離
れていること、サブウーファSWを使用しないことが示
されている。つまり、図1に示すような構成に対応する
スピーカの使用状況である。
【0042】図4、図5においては、操作部50からの
入力に対応して、MPUが各スイッチS2〜S58を切
り換えることにより、図1〜図3に示す態様を変えるこ
とができるようになっている。たとえば、図7、図8に
示すのとおり各スイッチS2〜S58を切り換えれ
ば、図1のような構成が実現できる。
【0043】前方左アナログ信号FL、前方右アナログ
信号FR、サラウンド左アナログ信号LS、サラウンド
右アナログ信号RS、前方中央アナログ信号C、低域ア
ナログ信号LFEは、それぞれ、前方左アナログ信号ラ
イン80、前方右アナログ信号ライン82、サラウンド
左アナログ信号ライン84、サラウンド右アナログ信号
ライン86、前方中央アナログ信号ライン88、低域ア
ナログ信号ライン90に接続されている。
【0044】なお、図4、図5において、LP4、LP
6、LP7、LP8、LP9、LP10、LP11、L
P13、LP14は、ノイズ除去のためのローパスフィ
ルタである。また、加算器24〜34は、それぞれ、増
幅器Q1〜Q6を備えており、アナログ信号を加算する
ためのものである。
【0045】低域デジタル信号LFEは、遅延処理DL
7、D/AコンバータDAC7、ローパスフィルタLP
13によって処理された後、左用低域信号としてアッテ
ネータVR9に与えられる。また、低域デジタル信号L
FEは、遅延処理DL8、D/AコンバータDAC8、
ローパスフィルタLP14によって処理された後、右用
低域信号としてアッテネータVR10に与えられる。
【0046】遅延処理DL1〜DL8は、操作部50か
ら入力された距離に応じた遅延処理を施し、各スピーカ
から受聴者2に到達する時間を同じにする。たとえば、
各スピーカのうち、最も遠くにあるスピーカに合致する
ように、他のスピーカの遅延時間を決定すればよい。
【0047】アッテネータVR9、VR10は、使用す
るスピーカの数、種類(低域まで再生可能かどうか)に
応じて、加算処理12、14、16、18におけるスケ
ーリング値に対応したアッテネート量になるよう、アッ
テネート量制御回路20によって制御される。
【0048】アッテネータVR9の出力は加算器24の
抵抗R42に与えられ、アッテネータVR10の出力は
加算器26の抵抗R47に与えられる。加算器24の加
算時の比は、抵抗R39〜R42によって決定される。
また、加算器26の加算時の比は、抵抗R44〜R47
によって決定される。この加算時の比は、使用するスピ
ーカの数、種類(低域まで再生可能かどうか)に応じて
決定される。抵抗R42、抵抗R47は、切換態様に
合致する加算比となるような抵抗値に設定されている。
なお、他の加算器28〜34についても、抵抗R48〜
R60によって加算比が決定される、また、この加算比
は、使用するスピーカの数、種類(低域まで再生可能か
どうか)に応じて決定される。
【0049】切換態様では、加算器24において、D
AC1、LP4からの前方左信号と左用低域信号が加算
される。この加算器24の出力は、ボリュームVR1、
増幅器Q7を介して、前方左スピーカ用信号LOUTとし
て出力される。なお、この実施形態では、加算器24、
ボリュームVR1、増幅器Q7によって前方左スピーカ
信号生成手段2が構成されている。
【0050】また、加算器26において、DAC2、L
P6からの前方右信号と右用低域信号が加算される。こ
の加算器26の出力は、ボリュームVR2、増幅器Q8
を介して、前方右スピーカ用信号ROUTとして出力され
る。なお、この実施形態では、加算器26、ボリューム
VR2、増幅器Q8によって前方右スピーカ信号生成手
段4が構成されている。
【0051】上記のようにして前方左スピーカ用信号L
OUT、前方右スピーカ用信号ROUTが生成される。
【0052】サラウンド左デジタル信号SLは、遅延処
理DL3、D/AコンバータDAC3、ノイズ除去のた
めのローパスフィルタLP7を介して、サラウンド左ア
ナログ信号として加算器28の抵抗R48に与えられ
る。接続形態においては、スイッチS40がオフであ
るから、加算器28からはサラウンド左アナログ信号が
そのまま出力される。加算器28の出力は、ボリューム
VR3、増幅器Q9を介して、サラウンド左スピーカ用
信号LSOUTとして出力される。
【0053】サラウンド右デジタル信号SRは、遅延処
理DL4、D/AコンバータDAC4、ノイズ除去のた
めのローパスフィルタLP8を介して、サラウンド右ア
ナログ信号として加算器30の抵抗R51に与えられ
る。接続形態においては、スイッチS43がオフであ
るから、加算器30からはサラウンド右アナログ信号が
そのまま出力される。加算器30の出力は、ボリューム
VR4、増幅器Q10を介して、サラウンド右スピーカ
用信号RSOUTとして出力される。
【0054】中央デジタル信号Cは、スイッチ処理S
2、S24を通って、遅延処理DL5、D/Aコンバー
タDAC5、ノイズ除去のためのローパスフィルタLP
9を介して、中央アナログ信号として加算器32の抵抗
R53に与えられる。接続形態においては、スイッチ
S45、S46、S47がオフであるから、加算器32
からは中央アナログ信号がそのまま出力される。加算器
32からの出力は、ボリュームVR5、増幅器Q11を
介して、サラウンド右スピーカ用信号COUTとして出力
される。
【0055】以上のようにして、図1に示す回路が実現
される。また、図2に示す回路は図7、図8の接続形態
によって、図3に示す回路は接続形態によって実現
される。また、これら以外の接続形態も、スイッチS2
〜S58を切り換えることにより実現できる。
【0056】図9に、使用するスピーカの種類による上
記スイッチS2〜S58の切り換え態様を示す。図にお
いて、スピーカセッティング欄のFL/FR,C,SL/SR,SWは、
それぞれ、前方スピーカ、前方中央スピーカ、サラウン
ドスピーカ、サブウーファスピーカを示す。各スピーカ
について、Lは低域再現能力のあるスピーカ、Sは低域
再現能力に乏しいスピーカ、Nは当該スピーカなしを示
す。また、サブウーファーについては、Yは使用するこ
と、Nは使用しないことを示す。
【0057】各スピーカの使用態様に対応して、各スイ
ッチS51、S56、S52、S57、S53、S5
8、S39、S42、S40、S43、S44、S4
5、S46、S47、S48、S49の切り換え態様を
示している。"TURE"はオンを示し、"FALSE"はオフを示
す。
【0058】なお、図9において、設定の有効性の欄
は、入力されたスピーカの組み合わせが適切であるかど
うかを示す。"TRUE"は適切、"FALSE"は不適切を示す。
たとえば、全てのスピーカについてSを入力した場合に
は、低域を再生するスピーカがないので"FALSE"とな
る。"FALSE"の場合には、表示部52において、「低域
を再生するスピーカがありません」等の警告を表示する
ようにする。
【0059】このように、図4、図5の実施形態によれ
ば、使用するスピーカの種類やスピーカ使用の有無に応
じて、低域再生能力の十分でないスピーカに与える信号
から抽出した低域信号を、低域再生能力のあるスピーカ
に与えて低域を再生することがでいるようにしている。
また、その際に、左用デジタル信号と右用デジタル信号
に分離して、それぞれの信号につき独立してデジタルに
よる遅延処理を施した後、左用アナログ信号と右用アナ
ログ信号に変換している。さらに、アナログ信号として
加算処理を行うようにしている。
【0060】したがって、使用するスピーカの能力、個
数に応じて、適切な出力を得ることができる。また、到
達時間のずれ、信号精度の低下、ノイズの増大を防止す
ることができる図11、図12に、他の実施形態による
多チャンネル信号処理装置を示す。前方左アナログ信号
LCのための前方左アナログ信号ライン92、前方右ア
ナログ信号RCのための前方右アナログ信号ライン94
が設けられている。この実施形態では、アッテネータV
R9、VR10を用いずに、それぞれの切り換え態様に
応じて加算器36〜46の抵抗RF4、RF5、RF1
1、RF9、RF10、RS2、RS4、RC2、RC
3、RSM1、RSM2、RSM3、RSM4を選択す
ることによって、アッテネーション値を変えるようにし
ている。
【0061】また、この実施形態では、図13に示すよ
うに中央左スピーカLC、中央右スピーカRCを加えた
MPEG7.1チャンネル構成にも対応できるようにな
っている。中央左デジタル信号LC、中央右デジタル信
号RCのための入力端子、中央左スピーカ用信号、中央
右スピーカ用信号のための出力端子MULTI/LC
OUT、MULTI/RCOUTが設けられている。
【0062】図14、図15に、使用するスピーカと各
スイッチS1〜S65の切換態様、DSP内でのHPF
のオン/オフ、スケーリング値を一覧表にして示す。
【0063】「DSP内部でのHPF」の欄において、
項目FL/FRは前方信号FL、FRのためのハイパス
フィルタHP1、HP2をオン(TRUE)にするかオフ(FAL
SE)にするか、項目Cは前方中央信号Cのためのハイパ
スフィルタHP5をオン(TRUE)にするかオフ(FALSE)に
するか、項目LS/RSはサラウンド信号LS、RSの
ためのハイパスフィルタHP3、HP4をオン(TRUE)に
するかオフ(FALSE)にするか、項目LC/RCは中央左
右信号LC、RCのためのハイパスフィルタHP6、H
P7をオン(TRUE)にするかオフ(FALSE)にするかを示し
ている。
【0064】さらに、この実施形態では、スイッチS5
8、S59のオン・オフを制御することにより、増幅器
Q15からの出力を、中央左スピーカ用信号LCOUT
マルチソース左信号MULTSLに切り換えることがで
きるようになっている。同様に、スイッチS64、S6
5のオン・オフを制御することにより、増幅器Q16か
らの出力を、中央左スピーカ用信号RCOUTとマルチソ
ース左信号MULTSRに切り換えることができるよう
になっている。したがって、ボリュームR14、R1
5、増幅器Q15、Q16をこれらの信号で共用するこ
とができる。また、マルチソース端子MULTSL、M
ULTSRにアナログ信号を与え、出力をマルチソース
に切り換えれば、各スピーカ用信号LOUT、ROUT、LS
OUT、RSO UT、COUT、SWOUTとは独立した信号を出力
端子MULTI/LCOUT、MULTI/RCOUTから出
力させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態による多チャンネル音声
信号処理装置の全体構成を示す図である。
【図2】この発明の他の実施形態による多チャンネル音
声信号処理装置の全体構成を示す図である。
【図3】この発明の他の実施形態による多チャンネル音
声信号処理装置の全体構成を示す図である。
【図4】図1の多チャンネル音声信号処理装置をDSP
を用いて実現した場合のハードウエア構成ならびにシグ
ナルフローを示す図である。
【図5】図1の多チャンネル音声信号処理装置をDSP
を用いて実現した場合のハードウエア構成を示す図であ
る。
【図6】DSP部分のハードウエア構成を示す図であ
る。
【図7】各スイッチS2〜S58の切り換え態様を示す
図である。
【図8】各スイッチS2〜S58の切り換え態様を示す
図である。
【図9】使用するスピーカの種類、スピーカ使用の有無
と、各スイッチS2〜S58の切り換え態様との関係を
示す図である。
【図10】表示部52における表示例を示す図である。
【図11】他の実施形態による多チャンネル音声信号処
理装置をDSPを用いて実現した場合のハードウエア構
成ならびにシグナルフローを示す図である。
【図12】他の実施形態による多チャンネル音声信号処
理装置をDSPを用いて実現した場合のハードウエア構
成を示す図である。
【図13】MPEG7.1チャンネルにおけるスピーカ
の配置を示す図である。
【図14】使用するスピーカの種類、スピーカ使用の有
無と、各スイッチS2〜S58の切り換え態様との関係
を示す図である。
【図15】使用するスピーカの種類、スピーカ使用の有
無と、各スイッチS2〜S58の切り換え態様との関係
を示す図である。
【図16】従来の多チャンネル音声信号処理装置の回路
構成を示す図である。
【図17】スピーカの配置を示す図である。
【図18】従来の多チャンネル音声信号処理装置の回路
構成を示す図である。
【図19】従来の多チャンネル音声信号処理装置の回路
構成を示す図である。
【符号の説明】
2・・・前方左スピーカ用信号生成手段 4・・・前方右スピーカ用信号生成手段 6、8・・・加算手段 DL7・・・左用信号遅延手段 DL8・・・右用信号遅延手段 DAC7・・・左用信号変換手段 DAC8・・・右用信号変換手段

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも前方左デジタル信号、前方右デ
    ジタル信号、低域デジタル信号を受けて、少なくとも前
    方左スピーカ、前方右スピーカによってこれらを再生す
    るためのアナログ信号を生成する多チャンネル信号処理
    装置において、 前方左デジタル信号に対し、デジタル処理による遅延処
    理を施す前方左信号遅延手段と、 前方左信号遅延手段の出力を、アナログ信号に変換して
    前方左アナログ信号を出力する前方左信号変換手段と、 前方右デジタル信号に対し、ディジタル処理による遅延
    処理を施す前右左信号遅延手段と、 前方右信号遅延手段の出力を、アナログ信号に変換して
    前方右アナログ信号を出力する前方右信号変換手段と、 低域デジタル信号から前方左スピーカ用に分離した左用
    低域デジタル信号に対し、ディジタル処理による遅延処
    理を施す左用信号遅延手段と、 左用信号遅延手段の出力を、アナログ信号に変換して左
    用低域アナログ信号を出力する左用信号変換手段と、 低域デジタル信号から前方右スピーカ用に分離した右用
    低域デジタル信号に対し、ディジタル処理による遅延処
    理を施す右用信号遅延手段と、 右用信号遅延手段の出力を、アナログ信号に変換して右
    用低域アナログ信号を出力する右用信号変換手段と、 前方左信号変換手段からの前方左アナログ信号に、左用
    信号変換手段からの出力信号を加えて、前方左スピーカ
    用アナログ信号を生成する前方左スピーカ用信号生成手
    段と、 前方右信号変換手段からの前方右アナログ信号に、右用
    信号変換手段からの出力信号を加えて、前方右スピーカ
    用アナログ信号を生成する前方右スピーカ用信号生成手
    段と、 を備えた多チャンネル信号処理装置。
  2. 【請求項2】請求項1の多チャンネル信号処理装置にお
    いて、 当該信号処理装置は、少なくとも前方左デジタル信号、
    前方右デジタル信号、低域デジタル信号、サラウンド左
    デジタル信号、サラウンド右デジタル信号を受けて、少
    なくとも前方左スピーカ、前方右スピーカ、低域再現能
    力が十分でないサラウンド左スピーカ、低域再現能力が
    十分でないサラウンド右スピーカによってこれらを再生
    するためのアナログ信号を生成するものであり、 サラウンド左デジタル信号から低域成分を取り除いた信
    号に対し、デジタル処理による遅延処理を施すサラウン
    ド左信号遅延手段と、 サラウンド左信号遅延手段の出力を、アナログ信号に変
    換してサラウンド左アナログ信号を出力するサラウンド
    左信号変換手段と、 サラウンド右デジタル信号から低域成分を取り除いた信
    号に対し、デジタル処理による遅延処理を施すサラウン
    ド右信号遅延手段と、 サラウンド右信号遅延手段の出力を、アナログ信号に変
    換してサラウンド右アナログ信号を出力するサラウンド
    右信号変換手段と、を備え、 サラウンド左デジタル信号の低域成分を抽出した信号
    を、左用低域デジタル信号に加算して、左用信号遅延手
    段に与え、 サラウンド右デジタル信号の低域成分を抽出した信号
    を、右用低域デジタル信号に加算して、右用信号遅延手
    段に与えることを特徴とするもの。
  3. 【請求項3】請求項1または2の多チャンネル信号処理
    装置において、 当該信号処理装置は、少なくとも前方左デジタル信号、
    前方中央デジタル信号、前方右デジタル信号、低域デジ
    タル信号、サラウンド左デジタル信号、サラウンド右デ
    ジタル信号を受けて、少なくとも前方左スピーカ、低域
    再現能力が十分でない前方中央スピーカ、前方右スピー
    カ、低域再現能力が十分でないサラウンド左スピーカ、
    低域再現能力が十分でないサラウンド右スピーカによっ
    てこれらを再生するためのアナログ信号を生成するもの
    であり、 前方中央デジタル信号から低域成分を取り除いた信号に
    対し、デジタル処理による遅延処理を施す前方中央信号
    遅延手段と、 前方中央信号遅延手段の出力を、アナログ信号に変換し
    て前方中央アナログ信号を出力する前方中央信号変換手
    段と、を備え、 前方中央デジタル信号の低域成分を抽出した信号から、
    前方左スピーカ用に分離した左用前方中央デジタル信号
    を、サラウンド左デジタル信号の低域成分を抽出した信
    号、左用低域デジタル信号に加算して、左用信号遅延手
    段に与え、 前方中央デジタル信号の低域成分を抽出した信号から、
    前方右スピーカ用に分離した右用前方中央デジタル信号
    を、サラウンド右デジタル信号の低域成分を抽出した信
    号、右用低域デジタル信号に加算して、右用信号遅延手
    段に与えることを特徴とするもの。
  4. 【請求項4】前方左デジタル信号、前方中央デジタル信
    号、前方右デジタル信号、サラウンド左デジタル信号、
    サラウンド右デジタル信号、低域デジタル信号のため
    の、それぞれの入力ラインと、 前方左デジタル信号ラインに接続された前方左信号遅延
    手段と、 前方右デジタル信号ラインに接続された前方右信号遅延
    手段と、 サラウンド左デジタル信号ラインに接続されたサラウン
    ド左信号遅延手段と、 サラウンド右デジタル信号ラインに接続されたサラウン
    ド右信号遅延手段と、 前方中央デジタル信号ラインに、スイッチ手段を介して
    接続された前方中央信号遅延手段と、 低域デジタル信号ライン、前方中央信号ラインのそれぞ
    れに、スイッチ手段を介して接続された低域/中央信号
    遅延手段と、 前方左デジタル信号ライン、前方中央デジタル信号ライ
    ン、サラウンド左デジタル信号ラインのそれぞれに、ス
    イッチ手段を介して接続された左用低域成分抽出手段
    と、 左用低域成分抽出手段の出力、低域デジタル信号ライン
    のそれぞれに、スイッチ手段を介して接続された左用信
    号遅延手段と、 前方右デジタル信号ライン、前方中央デジタル信号ライ
    ン、サラウンド右デジタル信号ラインのそれぞれに、ス
    イッチ手段を介して接続された右用低域成分抽出手段
    と、 右用低域成分抽出手段の出力、低域デジタル信号ライン
    のそれぞれに、スイッチ手段を介して接続された右用信
    号遅延手段と、 前方左信号遅延手段の出力をアナログ信号に変換する前
    方左信号変換手段と、 前方右信号遅延手段の出力をアナログ信号に変換する前
    方右信号変換手段と、 サラウンド左信号遅延手段の出力をアナログ信号に変換
    するサラウンド左信号変換手段と、 サラウンド右信号遅延手段の出力をアナログ信号に変換
    するサラウンド右信号変換手段と、 前方中央信号遅延手段の出力をアナログ信号に変換する
    前方中央信号変換手段と、 低域/中央信号遅延手段の出力をアナログ信号に変換す
    る低域/中央信号変換手段と、 左用信号遅延手段の出力をアナログ信号に変換する左用
    信号変換手段と、 右用信号遅延手段の出力をアナログ信号に変換する右用
    信号変換手段と、 前方左信号変換手段、前方右信号変換手段、サラウンド
    左信号変換手段、サラウンド右信号変換手段、前方中央
    信号変換手段、低域/中央信号変換手段、左用信号変換
    手段、右用信号変換手段からの各出力を加算して組み合
    わせ、前方左スピーカ用出力、前方右スピーカ用出力、
    サラウンド左スピーカ用出力、サラウンド右スピーカ用
    出力、前方中央スピーカ用出力、ウーファースピーカ用
    出力を生成する出力生成手段と、 を備えた多チャンネル信号処理装置において、 上記各スピーカを使用するかどうか、使用するスピーカ
    が十分な低域再現能力を有するかどうかに基づいて、前
    記各スイッチ手段のオン・オフおよび出力生成手段にお
    ける組み合わせを選択して、使用するスピーカに応じた
    適切な出力を得るようにしたことを特徴とするもの。
  5. 【請求項5】請求項4の多チャンネル信号処理装置にお
    いて、 さらに、中央左デジタル信号、中央右デジタル信号のた
    めの、それぞれの入力ラインを備え、 中央左デジタル信号ラインを、スイッチ手段を介して、
    前方中央信号ラインまたは低域デジタル信号ラインに接
    続し、 中央左デジタル信号ラインを、スイッチ手段を介して、
    左用低域成分抽出手段に接続し、 中央右デジタル信号ラインを、スイッチ手段を介して、
    低域デジタル信号ラインまたは前方中央信号ラインに接
    続し、 中央右デジタル信号ラインを、スイッチ手段を介して、
    右用低域成分抽出手段に接続し、 出力生成手段に、さらに、中央左スピーカ用出力、中央
    右スピーカ用出力を設けたことを特徴とするもの。
  6. 【請求項6】請求項5の多チャンネル信号処理装置にお
    いて、 出力生成手段は、中央左スピーカ用出力と第1のマルチ
    ソース出力を切り換え、中央右スピーカ用出力と第2の
    マルチソース出力を切り換えるものであることを特徴と
    するもの。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれかの多チャンネル信
    号処理装置において、 左用信号変換手段の出力に可変減衰手段を設け、 右用信号変換手段の出力に可変減衰手段を設けたことを
    特徴とするもの。
  8. 【請求項8】少なくとも前方左デジタル信号、前方右デ
    ジタル信号、低域デジタル信号を受けて、少なくとも前
    方左スピーカ、前方右スピーカによってこれらを再生す
    るためのアナログ信号を生成する多チャンネル信号処理
    方法において、 前方左デジタル信号に対し、デジタル処理による遅延処
    理を施した後、アナログ信号に変換して前方左アナログ
    信号を生成し、 前方右デジタル信号に対し、デジタル処理による遅延処
    理を施した後、アナログ信号に変換して前方右アナログ
    信号を生成し、 低域デジタル信号から前方左スピーカ用に分離した左用
    低域デジタル信号に対し、デジタル処理による遅延処理
    を施した後、アナログ信号に変換して左用低域アナログ
    信号を生成し、 低域デジタル信号から前方右スピーカ用に分離した右用
    低域デジタル信号に対し、デジタル処理による遅延処理
    を施した後、アナログ信号に変換して右用低域アナログ
    信号を生成し、 前方左アナログ信号に、左用低域アナログ信号を加え
    て、前方左スピーカ用アナログ信号を生成し、 前方右アナログ信号に、右用低域アナログ信号を加え
    て、前方右スピーカ用アナログ信号を生成することを特
    徴とする多チャンネル信号処理方法。
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