JP3368835B2 - 音響信号処理回路 - Google Patents

音響信号処理回路

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は音響信号処理回路に関
し、特にその音像定位に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、受聴者の前方左右2チャネル(ま
たは前方左右中3チャネル)だけでなく、受聴者の左右
2つのサラウンドチャネルを持った音響再生装置が家庭
用機器としても出現している。このような機器でのサラ
ウンドチャネル再生においては、2つのサラウンドスピ
ーカを受聴者の両横に置くのが一般的である。この際、
左右のサラウンド信号の相関度が小さい場合(つまり、
ステレオサラウンドの場合)には不自然感は生じない。
しかし、左右のサラウンド信号の相関度が極めて高い場
合(つまり、モノラルサラウンドの場合)には、受聴者
の位置に応じて次のような問題を生じる。受聴者の位置
が左右のサラウンドスピーカの中央にある場合には、受
聴者の頭の中に音像が定位して不自然さを生じる。
【0003】このような問題を解決するため、櫛形フィ
ルタを用い一定の帯域毎に交互に2つのチャネルに振り
分けてモノラル信号を疑似ステレオ化する方法、THX
システムのようにピッチシフトによって相関度を低下さ
せる方法、2つのチャネルの信号に90度の位相差を持
たせて相関度を0にする方法などが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来技術には次のような問題点があった。
【0005】櫛形フィルタを用いて疑似ステレオ化する
方法では、楽器のような音源において、不自然に大きな
音となってしまう場合がある。さらに、サラウンド信号
がステレオ信号の場合にはこのような疑似ステレオ化が
有害となるので、ステレオ信号の場合には、疑似ステレ
オ化を行わないようにする必要がある。したがって、サ
ラウンド信号が、モノラル信号であるかステレオ信号で
あるかによって処理の切換を行なわなければならず、処
理が煩雑であった。
【0006】また、THXシステムのようにピッチシフ
トを施すものにおいては、ピッチシフト量を大きくしな
ければ相関度が小さくならず、ピッチシフト量が大きく
なると音質が低下するというトレードオフの問題があっ
た。また、上記と同じように、サラウンド信号が、モノ
ラル信号であるかステレオ信号であるかによって処理の
切換を行なわなければならず、処理が煩雑であった。
【0007】また、90度位相差法は、ステレオ信号に
対しても聴感上の悪影響が少なく、モノラル信号である
かステレオ信号であるかによって処理の切換を行なう必
要がないという点において優れている。しかしながら、
相対的に位相の進んでいるチャネルの方向に音像が定位
しやすく、不自然感があるという問題を生じている。こ
の傾向は、左右のサラウンド音源が仮想音源である場合
に特に顕著であった。
【0008】この発明は、上記のような問題点を解決
し、入力信号がモノラルであるかステレオであるかに拘
わらず共通の処理を行い、モノラル信号の頭中定位を防
止して受聴者の周りの包含感のある音場を創成し、さら
にステレオ信号においても品質劣化の少ない処理を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段および発明の効果】請求項
1の音響信号処理回路および請求項6の音響再生方法
は、左音源のための左チャネル信号と、右音源のための
右チャネル信号とを受けて、左チャネル信号と右チャネ
ル信号の相対的な位相差が140度から160度となる
ように移相処理をして、左右の音源のための信号として
出力するようにしたことを特徴としている。
【0010】60度の位相差では、90度の位相差の場
合と同じように、位相の進んでいる側に定位するという
問題生じた。また、180度の位相差(つまり逆相)で
は、特定の方向への定位感は感じられないものの、逆相
特有の耳を圧迫するような不快感があった。これらに対
し、140度から160度の位相差の場合には、逆相に
よる不快感がなく特定の方向への定位も感じられなかっ
た。したがって、モノラル信号の頭中定位を防止して受
聴者の周りの包含感のある音場を創成することができ
る。
【0011】また、移相処理を行っているだけであるか
ら、ステレオ信号においても品質劣化を少なく抑えるこ
とができる。したがって、入力信号がモノラルであるか
ステレオであるかに拘わらず共通の処理を行うことが可
能となる。
【0012】請求項2の音響信号処理回路は、移相処理
部が、140度から160度の相対的な位相差を、少な
くとも200Hzから1kHzの周波数域において達成
することを特徴としている。したがって、移相処理部の
構成を簡素化しつつ、実質的な移相効果を得ることがで
きる。
【0013】請求項3、4のサラウンド音響再生装置
は、サラウンド左チャネル信号と、サラウンド右チャネ
ル信号とを受けて、左チャネル信号と右チャネル信号の
相対的な位相差が140度から160度となるように移
相処理をして、左右のサラウンド音源のための信号とし
て出力する移相処理部を備えたことを特徴としている。
【0014】したがって、サラウンド信号がモノラルで
あるかステレオであるかに拘わらず共通の処理を行い、
モノラルサラウンド信号の頭中定位を防止して受聴者の
周りの包含感のある音場を創成し、さらにステレオサラ
ウンド信号においても品質劣化の少ない再生装置を提供
することができる。
【0015】請求項5のサラウンド音響再生装置は、移
相処理部が、140度から160度の相対的な位相差
を、少なくとも200Hzから1kHzの周波数域にお
いて達成することを特徴としている。したがって、移相
処理部の構成を簡素化しつつ、実質的な移相効果を得る
ことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1に、この発明の一実施形態に
よる音響信号処理回路を示す。この音響信号処理回路
は、移相処理部2を備えている。移相処理部2は、受聴
者のほぼ左側に位置する音源SSL(図5参照)のための
左チャネル信号SLと、受聴者のほぼ右側に位置する音
源SSR(図5参照)のための右チャネル信号SRとを受
ける。これら信号SL、SRに対し、移相処理部2は移
相処理を施して、信号SLと信号SRとの相対的な位相
差が140度から160度(あるいは150度前後)に
なるようにして、信号SL'および信号SR'として出力
する。
【0017】上記のように処理された左チャネル信号S
L'および右チャネル信号SR'は、それぞれ、音源SSL
および音源SSRに与えられる。これにより、モノラル信
号に対しては、受聴者における頭中定位を防止して、包
含感のある音場を得ることができる。また、ステレオ信
号に対しては、左右のサラウンド定位感を損なうことが
ない。
【0018】移相処理部2をオールパスフィルタ(AP
F)によって構成したサラウンド音響再生装置の音響信
号処理回路4を図2に示す。図2には示されていない
が、この音響再生装置は、音響信号処理回路4の出力に
接続された増幅器およびスピーカを備えている。
【0019】音響信号処理回路4には、中央チャネル信
号C、前方左チャネル信号FL、前方右チャネル信号F
R、サラウンド左チャネル信号SL、サラウンド右チャ
ネル信号SR、低音信号LFEが入力される。これら信
号のうち、中央チャネル信号C、前方左チャネル信号F
L、前方右チャネル信号FR、低音チャネル信号LFE
は、そのまま出力される。サラウンド左チャネル信号S
Lは、APF6において処理された後、サラウンド左チ
ャネル信号SL'として出力される。また、サラウンド
右チャネル信号SRは、APF8において処理された
後、サラウンド右チャネル信号SR'として出力され
る。この実施形態では、APF6とAPF8によって移
相処理部2が構成されている。
【0020】図3AにAPF6の構成例を示す。この例
では、2次のAPFとして構成した。このAPF6の周
波数−位相特性を、図4の曲線10に示す。低周波にお
いては、出力信号は、入力信号と同相(0度の位相差)
となる。周波数が上昇するにしたがって出力信号の位相
は入力信号の位相に比べて遅れていき、高周波において
は、出力信号と入力信号の位相差は再び同相(−360
度の位相差)となる。つまり、入力信号と出力信号の位
相差は、周波数により、0度から−360度の間で変化
する。曲線10によって示される特性は、抵抗R1、R
2、コンデンサC1、C2を選択することにより、調整
することができる。
【0021】所望の位相差arg(SR'/SL')は、下式により
表される。
【0022】 arg(SR'/SL') = arg(SR'/SR) - arg(SL'/SL) ここで、 arg(SL'/SL) = tan-1((-2(f/f1))/(1-(f/f1)2)) + tan
-1((-2(f/f2))/(1-(f/f2)2)) arg(SR'/SR) = tan-1((-2(f/f3))/(1-(f/f3)2)) + tan
-1((-2(f/f4))/(1-(f/f4)2)) f1 = 1/(2πC1 R1) f2 = 1/(2πC2 R2) f3 = 1/(2πC3 R3) f4 = 1/(2πC4 R4) である。したがって、上記各式に基づいて所望の位相特
性を得るように設計すればよい。
【0023】図3BにAPF8の構成例を示す。基本的
な構成は、APF6と同じである。ただし、抵抗R3、
R4、コンデンサC3、C4の値を選択することによ
り、図4の曲線12に示すような特性としている。これ
により、周波数200Hz〜1kHzの間において、サ
ラウンド左チャネル信号SL'とサラウンド右チャネル
信号SR'との間に、140度〜160度の位相差を与
えることができる。すなわち、モノラルのサラウンド左
チャネル信号SL、サラウンド右チャネル信号SRが与
えられると、サラウンド右チャネル信号SR'の位相
を、SL'に対して相対的に140度〜160度進め、
あるいは遅らすことができる。
【0024】上記のようにして得られた出力は、図5に
示す各スピーカに与えられる。中央チャネル信号Cはス
ピーカSCに与えられ、前方左チャネル信号FLはスピ
ーカSFLに与えられ、前方右チャネル信号FRはスピー
カSFRに与えられ、低音信号LFEはスピーカSLFE
与えられる。また、サラウンド左チャネル信号SL'は
スピーカSSLに与えられ、サラウンド右チャネル信号S
R'はスピーカSSRに与えられる。
【0025】また、前記APFを用いて、20度〜40
度のチャネル間位相差を実現した上で、一方のチャネル
を反転することで実現してもよい。
【0026】また、200Hz〜1kHzの間で所望の
位相差を持たせたが、50Hz〜4kHzの間で所望の
位相差を持たせると、さらに好ましい結果が得られる。
なお、APFの次数を増やすことにより、所定の位相差
を与えることのできる周波数帯域を広くすることができ
る。
【0027】なお、上記実施形態では、図5に示すよう
にサラウンドスピーカを受聴者の真横においた場合につ
いて説明したが、図5のαに示す60度の角度範囲(つ
まり前後それぞれ30度の角度範囲)に収まる位置にサ
ラウンドスピーカを置いた場合にも、本発明の効果が得
られる。つまり、この発明において、「受聴者のほぼ左
右」とは上記60度の角度範囲内をいうものである。
【0028】図6に、DSPによる音像定位処理によっ
て仮想音源を生成するサラウンド音響再生装置に、本発
明の移相処理部を用いた例を示す。各チャネルの信号
C、FL、FR、SL、SR、LFEは、サラウンドエ
ンコードされたデジタルビットストリームまたはアナロ
グ信号をA/D変換器によってデジタル化したデータ
を、マルチチャネル・サラウンドデコーダ(図示せず)
に入力して、デコードを行うことによって得られるもの
である。なお、マルチチャネル・サラウンドデコーダ
は、DSP22と別個にしてもよいし、DSP22に内
蔵させてもよい。
【0029】DSP22は、メモリ26に記憶されたプ
ログラムにしたがって、このデジタルデータに対する加
算、減算、フィルタリング、遅延等の処理を行い、左ス
ピーカ用信号LOUT、右スピーカ用信号ROUT、サブウー
ファ・スピーカ用信号SUBOUTを生成する。これら信
号は、D/Aコンバータ24によってアナログ信号に変
換され、スピーカSFL、SFR、SLFEに与えられる。な
お、メモリ26へのプログラムの格納等の処理は、マイ
クロプロセッサ20によって行う。
【0030】なお、この実施形態においては、受聴者5
0の正面軸40に対して、スピーカSFL、SFRが対称に
配置され、仮想サラウンド左音源XSL、仮想サラウンド
右音源XSRが対称に配置されるものとして説明を行う。
ただし、ウーファー・スピーカSLFEによって出力され
る低音は、波長が長く指向性が弱いため、どのような位
置に置いてもよい。
【0031】図8に、メモリ26のプログラムに基づい
て、DSP22が行う処理を、シグナルフローの形式に
て示す。この実施形態においては、図7に示すように、
前方に設けた左右のスピーカSFL、SFRおよび低音用ス
ピーカSLFEを用いて、仮想中央音源XC、仮想サラウン
ド左音源XSL、仮想サラウンド右音源XSRを生成してい
る。
【0032】サラウンド左チャネル信号SLおよびサラ
ウンド右チャネル信号SRは、サラウンド定位回路12
の音像定位処理を施された後、前方に設けた左右のスピ
ーカSFL、SFRに与えられる。サラウンド定位回路12
は、いわゆるシャフラー型フィルタとして構成されてい
る。これにより、仮想サラウンド左音源XSL、仮想サラ
ウンド右音源XSRから、サラウンド左チャネル信号SL
およびサラウンド右チャネル信号SRが出力されたと同
等の効果を得ることができる。
【0033】中央チャネル信号Cは、左右のスピーカS
FL、SFRに等しく与えられる。これにより、仮想中央音
源XCから中央チャネル信号Cが出力されたと同等の効
果を得ることができる。
【0034】なお、遅延処理回路14L、14R、30
は、サラウンド定位回路12の処理時間に等しい遅延を
与えるものである。これにより、中央チャネル信号C、
前方左チャネル信号FL、前方右チャネル信号FR、低
音チャネル信号LFEと、サラウンド左チャネル信号S
L、サラウンド右チャネル信号SRの間の遅延を補償す
ることができる。
【0035】サラウンド左チャネル信号SL、サラウン
ド右チャネル信号SRは、サラウンド定位回路12に与
えられる前に、移相処理部2によって移相処理がなされ
ている。これにより、サラウンド左チャネル信号SLと
サラウンド右チャネル信号SRは、140度〜160度
の相対的な位相差が形成されている。
【0036】なお、この実施形態においては、移相処理
部2を構成するAPF6として、図9に示すような2次
IIRフィルタを用いている。APF8についても同様
である。
【0037】移相処理部2によって移相処理が行われる
ので、仮想サラウンド左音源XSL、仮想サラウンド右音
源XSRから出力されるサラウンド左チャネル信号SLお
よびサラウンド右チャネル信号SRが、受聴者50にお
いて頭中定位することを防止することができる。
【0038】図10に、他の実施形態によるシグナルフ
ローを示す。この実施形態では、前方左チャネル信号F
L、前方右チャネル信号FRを、それぞれ、移相処理後
のサラウンド左チャネル信号SL、サラウンド右チャネ
ル信号SRに加算している。これにより、前方左チャネ
ル信号FLが、左スピーカSFLと仮想サラウンド左音源
SLとの間の、仮想音源XFLに定位する。同様に、前方
右チャネル信号FRが、左スピーカSFRと仮想サラウン
ド左音源XSRとの間の、仮想音源XFRに定位する。した
がって、前方左チャネル信号FL、前方右チャネル信号
FRに広がりを持たせることができる。
【0039】なお、上記各実施形態において、アナログ
回路として示したものはデジタル回路に、デジタル回路
として示したものはアナログ回路に変更することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態による音響信号処理回路
を示す図である。
【図2】サラウンド音響再生装置の音響信号処理回路4
として用いた例を示す図である。
【図3】オールパスフィルタをアナログ回路によって構
成した例を示す図である。
【図4】オールパスフィルタの特性を示す図である。
【図5】サラウンド音響再生装置におけるスピーカの配
置を示す図である。
【図6】DSPによる音像定位処理によって仮想音源を
生成するサラウンド音響再生装置に本発明の音響信号処
理回路を適用した例を示す図である。
【図7】仮想音源の配置を示す図である。
【図8】DSPによる処理をシグナルフローとして示す
図である。
【図9】2次IIRフィルタによるオールパスフィルタ
の構成例である。
【図10】他の実施形態によるシグナルフローを示す図
である。
【図11】仮想音源の配置を示す図である。
【符号の説明】
2・・・移相処理部 4・・・音響信号処理回路 22・・・DSP
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特公 昭49−48961(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04S 5/02 H04S 1/00 H04S 3/00 H04S 7/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも受聴者のほぼ左右に位置する音
    源を備えた音響再生装置のための音響信号処理回路であ
    って、 当該左音源のための左チャネル信号と、当該右音源のた
    めの右チャネル信号とを受けて、左チャネル信号と右チ
    ャネル信号の相対的な位相差が140度から160度と
    なるように移相処理をして、左右の音源のための信号と
    して出力する移相処理部を備えたことを特徴とする音響
    信号処理回路。
  2. 【請求項2】請求項1の音響信号処理回路において、 前記移相処理部は、140度から160度の相対的な位
    相差を、少なくとも200Hzから1kHzの周波数域
    において達成することを特徴とするもの。
  3. 【請求項3】少なくとも前方左右の2チャンネルおよび
    左右2つのサラウンドチャネルを備えたマルチチャネル
    サラウンド音響再生装置において、 サラウンド左チャネル信号と、サラウンド右チャネル信
    号とを受けて、左チャネル信号と右チャネル信号の相対
    的な位相差が140度から160度となるように移相処
    理をして、左右のサラウンド音源のための信号として出
    力する移相処理部を備えたことを特徴とするサラウンド
    音響再生装置。
  4. 【請求項4】請求項3のサラウンド音響再生装置におい
    て、 左右のサラウンド音源は、音像定位処理によって生成し
    た仮想音源であることを特徴とするもの。
  5. 【請求項5】請求項3または4のサラウンド音響再生装
    置において、 前記移相処理部は、140度から160度の相対的な位
    相差を、少なくとも200Hzから1kHzの周波数域
    において達成することを特徴とするもの。
  6. 【請求項6】少なくとも受聴者のほぼ左右に位置する音
    源を備えた音響再生方法であって、 与えられた左音源のための左チャネル信号と、当該右音
    源のための右チャネル信号に対して移相処理を施し、左
    チャネル信号と右チャネル信号の相対的な位相差が14
    0度から160度となるようにして、左右の音源のため
    の信号とすることを特徴とする音響再生方法。
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