JP2006527748A - Auroraキナーゼ阻害剤としてのキナゾリン誘導体 - Google Patents

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Abstract

本発明により、癌のような増殖性疾患の治療と増殖性疾患の治療に使用の医薬品の製造に使用の式(I)のキナゾリン誘導体:
Figure 2006527748

と、その製造の方法、並びにそれらを有効成分として含有する医薬組成物が提供される。

Description

発明の詳細な説明
本発明は、疾患、特に癌のような増殖性疾患の治療に、そして増殖性疾患の治療に使用の医薬品の製造に使用のキナゾリン誘導体と、その製造の方法、並びにそれらを有効成分として含有する医薬組成物に関する。
癌(と他の過剰増殖性疾患)は、非制御の細胞増殖を特徴とする。細胞増殖の正常な調節のこの喪失は、しばしば、細胞周期を通して進行を制御する細胞経路への遺伝子損傷の結果として生じるらしい。
真核生物では、タンパク質リン酸化の秩序だったカスケードが細胞周期を制御すると考えられている。このカスケードにおいて不可欠な役割を担うプロテインキナーゼのいくつかのファミリーが今日同定されている。これらキナーゼの多くの活性は、正常組織と比較したときに、ヒト腫瘍において増加している。このことは、このタンパク質の発現レベルの上昇(例えば、遺伝子増幅の結果として)、又はコアクチベータ又は阻害タンパク質の発現における変化のいずれかにより起こる場合がある。
これら細胞周期レギュレーターの中で、最初に同定されて、最も広汎に研究されてきたのは、サイクリン依存性キナーゼ(又はCDK)である。特定の時期での特定のCDKの活性は、細胞周期の開始と調整された進行のいずれにも必須である。例えば、CDK4タンパク質は、網膜芽腫の遺伝子産物、pRbをリン酸化することによって、細胞周期(G0−G1−S移行)へのエントリーを制御するらしい。これにより、転写因子E2FのpRbからの放出が刺激され、次いでこれがS期へのエントリーに必要な遺伝子の転写を高めるように作用する。CDK4の触媒活性は、パートナータンパク質、サイクリンDへ結合することによって刺激される。癌と細胞周期の間の直接的な連関の最初の証明の1つは、多くのヒト腫瘍においてサイクリンD1遺伝子が増幅されて、サイクリンDタンパク質レベルが増加している(それ故にCDK4の活性が増加する)という観察でなされた(Sherr, 1996, Science 274: 1672-1677; Pines, 1995, Seminars in Cancer Biology 6: 63-72 に概説されている)。他の研究(Loda et al., 1997, Nature Medicine 3(2): 231-234; Gemma et al., 1996, International Journal of Cancer 68(5): 605-11; Elledge et al. 1996, Trends in Cell Biology 6; 388-392)は、ヒト腫瘍においてはCDK機能の負のレギュレーターがしばしば下方調節されるか又は欠失していて、それもこれらキナーゼの不適切な活性化をもたらすことを示した。
より最近になって、細胞周期を調節することに不可欠な役割を担い、腫瘍発生においても重要であるらしい、CDKファミリーとは構造的に異なるプロテインキナーゼが同定された。これらには、ショウジョウバエ(Drosophila)aurora及び S.cerevisiae Ip11タンパク質のヒト相同体が含まれる。これら遺伝子の3つのヒト相同体、Aurora−A、Aurora−B及びAurora−C(それぞれ、aurora2、aurora1及びaurora3としても知られる)は、細胞周期調節性のセリン−スレオニンプロテインキナーゼをコードする(Adams et al., 2001, Trends in Cell Biology. 11(2): 49-54 に要約されている)。これらは、G2と有糸分裂を通して発現及びキナーゼ活性のピークを示す。いくつかの観察事実は、ヒトauroraタンパク質の癌における関与を示唆する。この証拠は、Aurora−Aで強い。Aurora−A遺伝子は、染色体20q13にマップされるが、これは乳癌と結腸腫瘍がともに含まれるヒト腫瘍においてしばしば増幅されている領域である。原発性ヒト結直腸癌の50%強においてAurora−A DNAが増幅されてmRNAが過剰発現されているので、Aurora−Aは、このアンプリコンの主要な標的遺伝子であるかもしれない。これらの腫瘍では、Aurora−Aタンパク質レベルが近隣の正常組織に比較して大いに上昇しているらしい。さらに、ヒトAurora−Aで齧歯動物の線維芽細胞をトランスフェクトすると形質転換をもたらし、軟寒天において増殖して、ヌードマウスにおいて腫瘍を形成する能力を与える(Bischoff et al., 1998, The EMBO Journal. 17(11): 3052-3065)。他の研究(Zhou et al., 1998, Nature Genetics. 20(2): 189-93)は、Aurora−Aの人工的な過剰発現が中心体の数の増加と異数体の増加といった、癌の発症に知られているイベントをもたらすことを示した。さらなる研究は、正常細胞と比較したときの腫瘍細胞におけるAurora−B(Adams et al., 2001, Chromsoma. 110(2):65-74)とAurora−C(Kimura et al., 1999, Journal of Biological Chemistry, 274(11): 7334-40)の発現の増加を示した。
重要にも、ヒト腫瘍細胞系のアンチセンスオリゴヌクレオチド処理によるAurora−Aの発現及び機能の棄却(WO97/22702及びWO99/37788)は、細胞周期の停止をもたらし、これらの腫瘍細胞系において抗増殖効果を発揮することも証明された。さらに、Aurora−A及びAurora−Bの低分子阻害剤は、siRNA処理によるAurora−B発現単独の選択棄却(Ditchfield et al. 2003. Journal of Cell Biology, 161(2): 267-280)と同様に、ヒト腫瘍細胞において抗増殖効果を及ぼすことが証明された(Keen et al. 2001, ポスター番号2455,アメリカ癌研究学会年次ミーティング)。このことは、Aurora−A及び/又はAurora−Bの機能の阻害が、ヒト腫瘍や他の過剰増殖性疾患の治療に有用であり得る抗増殖効果を及ぼす可能性があることを示す。さらに、これらの疾患に対する治療アプローチとしてのAuroraキナーゼの阻害には、細胞周期の上流のシグナル伝達経路(例えば、表皮増殖因子受容体(EGFR)や他の受容体のような増殖因子受容体チロシンキナーゼにより活性化されるもの)を標的にすることに優る顕著な利点があるかもしれない。細胞周期は、最終的には、これらの多様なシグナル伝達イベントのすべての下流にあるので、Auroraキナーゼの阻害のような細胞周期指向性の療法は、すべての増殖腫瘍細胞全体で活性があると予測されるが、特定のシグナル伝達分子(例えば、EGFR)に指向するアプローチは、これらの受容体を発現する腫瘍細胞のサブセットにしか活性がないと予測されよう。また、これらのシグナル伝達経路の間には、1つの成分を阻害しても別の成分により代償され得ることを意味する、顕著な「クロストーク」が存在すると考えられている。
これまでに、いくつかのキナゾリン誘導体がAuroraキナーゼの阻害における使用に提唱されている。例えば、WO01/21594、WO01/21595、及びWO01/215968は、増殖性疾患の治療に有用であり得る、ある種のフェニル−キナゾリン化合物のAurora−Aキナーゼ阻害剤としての使用について記載して、WO01/21597は、他のキナゾリン誘導体をAurora−Aキナーゼの阻害剤として開示する。追加的に、WO02/00649は、5員の複素芳香族環を担うキナゾリン誘導体を開示し、ここで該環は、特に、置換チアゾール又は置換チオフェンである。しかしながら、WO02/00649の化合物があるにもかかわらず、Auroraキナーゼ阻害特性を有するさらなる化合物へのニーズが依然として存在する。
出願人は、癌のような増殖性疾患の治療に有用である、Auroraキナーゼ、特にAurora−Aキナーゼ及び/又はAurora−Bキナーゼの効果を阻害する新規系列の化合物を見出すことに成功した。特に、本化合物は、固形腫瘍又は血液学的腫瘍、より特別には、結直腸、乳房、肺、前立腺、膀胱、腎臓、又は膵臓の癌、又は白血病又はリンパ腫を治療するのに使用することができる。さらに、本発明のある側面は、疾患の治療用医薬品の製剤化においてそれらを有用にする。
本発明の1つの側面によれば、式(I):
Figure 2006527748
の化合物、又はその塩、エステル、又はプロドラッグが提供される
[式中、
Xは、O又はNRであり;
は、水素又はC1−4アルキルであり;
は、水素、ハロ、又は−X11であり;
は、直接結合、−CH=CH−、−O−、−NH−、−N(C1−6アルキル)−、−C(O)、−C(O)O、−OC(O)−、−NHC(O)−、−N(C1−6アルキル)C(O)−、−C(O)NH又は−C(O)N(C1−6アルキル)−であり;
11は、水素であるか又はC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルケニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−4アルキル、ヘテロシクリルC2−4アルケニル、及びヘテロシクリルC2−4アルキニルより選択される基であり、該基は、ハロ、ヒドロキシ、C1−4アルコキシ、ヒドロキシC1−4アルキル、−NR10、−C(O)R、−C(O)NR10、及び−C(O)ORより独立して選択される1又は2の置換基により随意に置換されていてもよく;
は、水素、ハロ、ニトロ、シアノ、又は−X12であり;
は、直接結合、−O−、−NH−、−N(C1−6アルキル)−、−OC(O)−、又は−C(O)O−であり;
12は、水素であるか又はC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルケニル、アリール、アリールC1−4アルキル、アリールC2−4アルケニル、アリールC2−4アルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−4アルキル、ヘテロシクリルC2−4アルケニル、及びヘテロシクリルC2−4アルキニルより選択される基であり、該基は、ハロ、ヒドロキシ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−NR1516、−NHC(O)NR1516、−C(O)R15、及び−C(O)OR15より独立して選択される1、2又は3の置換基により随意に置換されていてもよく;
は、水素、ハロ、又は−X13であり;
は、直接結合、−CH=CH−、−O−、−NH−、−N(C1−6アルキル)−、−C(O)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−NHC(O)−、−N(C1−6アルキル)C(O)−、−C(O)NH−、又は−C(O)N(C1−6アルキル)−であり; R13は、水素であるか又はC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルケニル、アリール、アリールC1−4アルキル、アリールC2−4アルケニル、アリールC2−4アルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−4アルキル、ヘテロシクリルC2−4アルケニル、及びヘテロシクリルC2−4アルキニルより選択される基であり、該基は、−NR、−C(O)NR、ハロ、ヒドロキシ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ヒドロキシC1−4アルキル、ヒドロキシC1−4アルキルカルボニル、C1−4アルキルカルボニル、アミノC1−4アルキルカルボニル、C1−4アルキルアミノC1−4アルキルカルボニル、及びビス(C1−4アルキル)アミノC1−4アルキルカルボニルより独立して選択される1又は2の置換基により随意に置換されていてもよく;
とRは、水素、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−4アルキル、C1−4アルキルヘテロシクリルC1−4アルキル、C1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−4アルコキシC1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキルC1−4アルキル、ヒドロキシC3−6シクロアルキル、ヒドロキシC1−4アルキルC3−6シクロアルキル、ヒドロキシC1−4アルキルC3−6シクロアルキルC1−4アルキル、ヒドロキシC3−6シクロアルキルC1−4アルキル、C1−4アルコキシC3−6シクロアルキル、C1−4アルコキシC3−6シクロアルキルC1−4アルキル、ハロC1−6アルキル、ハロC3−6シクロアルキル、ハロC3−6シクロアルキルC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、シアノC1−4アルキル、アミノC1−6アルキル、C1−4アルキルアミノC1−6アルキル、ビス(C1−4アルキル)アミノC1−6アルキル、ヒドロキシC1−4アルコキシC1−4アルキル、ヒドロキシC1−4アルキルカルボニル、C1−4アルキルカルボニル、アミノC1−4アルキルカルボニル、C1−4アルキルアミノC1−4アルキルカルボニル、及びビス(C1−4アルキル)アミノC1−4アルキルカルボニルより独立して選択されるか;
又はRとRは、それらが付く窒素と一緒に複素環式環を形成し、該環は単環系又は二環系であって、4〜7の環原子を含み、その1つは窒素であり、他は、N、NH、O、S、SO、及びSOより随意に選択されてもよく、そして該環は、C1−4アルキル、ヒドロキシ、C1−4アルコキシ、ヒドロキシC1−4アルキル、C1−4アルコキシC1−4アルキル、ヒドロキシC1−4アルコキシC1−4アルキル、C1−4アルコキシC1−4アルコキシ、ヒドロキシC1−4アルキルカルボニル、C1−4アルキルカルボニル、アミノC1−4アルキルカルボニル、C1−4アルキルアミノC1−4アルキルカルボニル、及びビス(C1−4アルキル)アミノC1−4アルキルカルボニルより独立して選択される1又は2の置換基により炭素又は窒素上で随意に置換されていてもよく、そしてここで環の−CH−は、−C(O)−で随意に置き換えられてもよく;
は、水素、ハロ、又は−X14より選択され;
は、直接結合、−O−、−NH−、又は−N(C1−6アルキル)−であり;
14は、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、及びC2−6アルキニルより選択され;
は、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ビス(C1−4アルキル)アミノ、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4アルコキシ、−C(O)NHR17、−NHC(O)R18、−SR17、−S(O)R17、及び−S(O)OR17より独立して選択される1、2又は3の置換基により随意に置換されていてもよいアリール又はヘテロアリールであり;
、R10、R15、及びR16は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキルC1−4アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、ハロC1−6アルキル、アミノC1−6アルキル、C1−4アルキルアミノC1−6アルキル、及びビス(C1−4アルキル)アミノC1−6アルキルより独立して選択されるか;
又はRとR10は、それらが付く窒素と一緒に複素環式環を形成し、該環は単環系又は二環系であって、4〜7の環原子を含み、その1つは窒素であり、他は、N、NH、O、S、SO、及びSOより随意に選択されてもよく、そして該環は、C1−4アルキル、ヒドロキシ、C1−4アルコキシ、ヒドロキシC1−4アルキル、C1−4アルコキシC1−4アルキル、ヒドロキシC1−4アルコキシC1−4アルキル、C1−4アルコキシC1−4アルコキシ、ヒドロキシC1−4アルキルカルボニル、C1−4アルキルカルボニル、アミノC1−4アルキルカルボニル、C1−4アルキルアミノC1−4アルキルカルボニル、及びビス(C1−4アルキル)アミノC1−4アルキルカルボニルより独立して選択される1又は2の置換基により炭素又は窒素上で随意に置換されていてもよく、そしてここで環の−CH−は、−C(O)−で随意に置き換えられてもよく;
17とR18は、水素、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、C2−4アルケニル、及びC2−4アルキニルより独立して選択される]。
さらなる側面として、式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩が提供される。
さらなる側面において、本発明は、式(IA):
Figure 2006527748
の化合物、又はその塩又はエステルを提供する
[式中、X、X、X、X、R、及びRは、式(I)に関して定義される通りであり、そして
1’は、水素、ハロ、又は−X11’であり;
11’は、水素、ホスホノオキシであるか、又はC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルケニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−4アルキル、ヘテロシクリルC2−4アルケニル、及びヘテロシクリルC2−4アルキニルより選択される基であり、該基は、ハロ、ヒドロキシ、ホスホノオキシ、C1−4アルコキシ、ヒドロキシC1−4アルキル、ホスホノオキシC1−4アルキル、−NR9’10’、−C(O)R9’、−C(O)NR9’10’、及び−C(O)OR9’より独立して選択される1又は2の置換基により随意に置換されていてもよく;
2’は、水素、ハロ、ニトロ、シアノ、又は−X12’であり;
12’は、水素、ホスホノオキシであるか、又はC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルケニル、アリール、アリールC1−4アルキル、アリールC2−4アルケニル、アリールC2−4アルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−4アルキル、ヘテロシクリルC2−4アルケニル、及びヘテロシクリルC2−4アルキニルより選択される基であり、該基は、ハロ、ヒドロキシ、ホスホノオキシ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、-NR15’16’、−NHC(O)NR15’16’、−C(O)R15’、及び−C(O)OR15’より独立して選択される1、2又は3の置換基により随意に置換されていてもよく;
3’は、水素、ハロ、又はX13’であり;
13’は、水素、ホスホノオキシであるか、又はC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルケニル、アリール、アリールC1−4アルキル、アリールC2−4アルケニル、アリールC2−4アルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−4アルキル、ヘテロシクリルC2−4アルケニル、及びヘテロシクリルC2−4アルキニルより選択される基であり、該基は、−NR7’8’、−C(O)NR7’8’、ハロ、ヒドロキシ、ホスホノオキシ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ヒドロキシC1−4アルキル、ホスホノオキシC1−4アルキル、ヒドロキシC1−4アルキルカルボニル、ホスホノオキシC1−4アルキルカルボニル、C1−4アルキルカルボニル、アミノC1−4アルキルカルボニル、C1−4アルキルアミノC1−4アルキルカルボニル、及びビス(C1−4アルキル)アミノC1−4アルキルカルボニルより独立して選択される1又は2の置換基により随意に置換されていてもよく;
7’とR8’は、水素、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−4アルキル、C1−4アルキルヘテロシクリルC1−4アルキル、C1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、ホスホノオキシC1−6アルキル、C1−4アルコキシC1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキルC1−4アルキル、ヒドロキシC3−6シクロアルキル、ホスホノオキシC3−6シクロアルキル、ヒドロキシC1−4アルキルC3−6シクロアルキル、ホスホノオキシC1−4アルキルC3−6シクロアルキル、ヒドロキシC3−6シクロアルキルC1−4アルキル、ホスホノオキシC3−6シクロアルキルC1−4アルキル、ヒドロキシC1−4アルキルC3−6シクロアルキルC1−4アルキル、ホスホノオキシC1−4アルキルC3−6シクロアルキルC1−4アルキル、C1−4アルコキシC3−6シクロアルキル、C1−4アルコキシC3−6シクロアルキルC1−4アルキル、ハロC1−6アルキル、ハロC3−6シクロアルキル、ハロC3−6シクロアルキルC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、シアノC1−4アルキル、アミノC1−6アルキル、C1−4アルキルアミノC1−6アルキル、ビス(C1−4アルキル)アミノC1−6アルキル、ヒドロキシC1−4アルコキシC1−4アルキル、ホスホノオキシC1−4アルコキシC1−4アルキル、ヒドロキシC1−4アルキルカルボニル、ホスホノオキシC1−4アルキルカルボニル、C1−4アルキルカルボニル、アミノC1−4アルキルカルボニル、C1−4アルキルアミノC1−4アルキルカルボニル、及びビス(C1−4アルキル)アミノC1−4アルキルカルボニルより独立して選択されるか;
又はR7’とR8’は、それらが付く窒素と一緒に複素環式環を形成し、該環は単環系又は二環系であって、4〜7の環原子を含み、その1つは窒素であり、他は、N、NH、O、S、SO、及びSOより随意に選択されてもよく、そして該環は、C1−4アルキル、ヒドロキシ、ホスホノオキシ、C1−4アルコキシ、ヒドロキシC1−4アルキル、ホスホノオキシC1−4アルキル、C1−4アルコキシC1−4アルキル、ヒドロキシC1−4アルコキシC1−4アルキル、ホスホノオキシC1−4アルコキシC1−4アルキル、C1−4アルコキシC1−4アルコキシ、ヒドロキシC1−4アルキルカルボニル、ホスホノオキシC1−4アルキルカルボニル、C1−4アルキルカルボニル、アミノC1−4アルキルカルボニル、C1−4アルキルアミノC1−4アルキルカルボニル、及びビス(C1−4アルキル)アミノC1−4アルキルカルボニルより独立して選択される1又は2の置換基により炭素又は窒素上で随意に置換されていてもよく、そしてここで環の−CH−は、−C(O)−で随意に置き換えられてもよく;
9’、R10’、R15’及びR16’は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキルC1−4アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、ホスホノオキシC1−6アルキル、ハロC1−6アルキル、アミノC1−6アルキル、C1−4アルキルアミノC1−6アルキル、及びビス(C1−4アルキル)アミノC1−6アルキルより独立して選択されるか;
又はR9’とR10’は、それらが付く窒素と一緒に複素環式環を形成し、該環は単環系又は二環系であって、4〜7の環原子を含み、その1つは窒素であり、他は、N、NH、O、S、SO、及びSOより随意に選択されてもよく、そして該環は、C1−4アルキル、ヒドロキシ、ホスホノオキシ、C1−4アルコキシ、ヒドロキシC1−4アルキル、ホスホノオキシC1−4アルキル、C1−4アルコキシC1−4アルキル、ヒドロキシC1−4アルコキシC1−4アルキル、ホスホノオキシC1−4アルコキシC1−4アルキル、C1−4アルコキシC1−4アルコキシ、ヒドロキシC1−4アルキルカルボニル、ホスホノオキシC1−4アルキルカルボニル、C1−4アルキルカルボニル、アミノC1−4アルキルカルボニル、C1−4アルキルアミノC1−4アルキルカルボニル、及びビス(C1−4アルキル)アミノC1−4アルキルカルボニルより独立して選択される1又は2の置換基により炭素又は窒素上で随意に置換されていてもよく、そしてここで環の−CH−は、−C(O)−で随意に置き換えられてもよい;
但し、式(IA)の化合物は、少なくとも1つのホスホノオキシ基を含有する]。
好ましい態様において、式(IA)の化合物は、ただ1つのホスホノオキシ基を含有する。
さらなる側面として、式(IA)の化合物又はその医薬的に許容される塩が提供される。
本発明の特別な側面は、以下に記載するように、式(I)の化合物又はその塩、エステル、又はプロドラッグ、又は式(IA)の化合物又はその塩、エステル、又はプロドラッグを提供する。
式(I)の化合物は:
Figure 2006527748
又はその塩、エステル、又はプロドラッグを含む
[式中、
Xは、O又はNRであり;
は、水素又はC1−4アルキルであり;
は、水素、ハロ、又は−X11であり;
は、直接結合、−O−、−NH−、又は−N(C1−6アルキル)−であり;
11は、水素、ヒドロシクリルであるか又はC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、及びC3−6シクロアルケニルより選択される基であり、該基は、ヘテロシクリル、ハロ、ヒドロキシC1−4アルコキシ、又は−NR10により随意に置換されていてもよく;
は、水素、ハロ、ニトロ、シアノ、又は−X12であり;
は、直接結合、−O−、−NH−、又は−N(C1−6アルキル)−であり;
12は、水素、ヘテロシクリルであるか又はアリール、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、及びC3−6シクロアルケニルより選択される基であり、該基は、アリール、ヘテロシクリル、ハロ、ヒドロキシ、又は−NR1516により随意に置換されていてもよく;
は、水素、ハロ、又は−X13であり;
は、直接結合、−CH=CH−、−O−、−NH−、又は−N(C1−6アルキル)−であり;
13は、水素、ヘテロシクリルであるか又はC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、及びC3−6シクロアルケニルより選択される基であり、該基は、−NR、ヘテロシクリル、ハロ、ヒドロキシ、又はC1−4アルコキシにより随意に置換されていてもよく;
とRは、水素、ヘテロシクリル、C1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−3アルコキシC1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキルC1−3アルキル、ヒドロキシC3−6シクロアルキル、ヒドロキシC1−4アルキルC3−6シクロアルキル、ヒドロキシC3−6シクロアルキルC1−3アルキル、C1−3アルコキシC3−6シクロアルキル、C1−3アルコキシC3−6シクロアルキルC1−3アルキル、ハロC1−6アルキル、ハロC3−6シクロアルキル、ハロC3−6シクロアルキルC1−3アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、シアノC1−4アルキル、アミノC1−6アルキル、C1−3アルキルアミノC1−6アルキル、及びビス(C1−3アルキル)アミノC1−6アルキルより独立して選択されるか;
又はRとRは、それらが付く窒素と一緒に複素環式環を形成し、該環は4〜7の環原子を含み、その1つは窒素であり、他は、N、NH、O、S、SO、及びSOより随意に選択されてもよく、そして該環は、C1−4アルキル、ヒドロキシ、C1−4アルコキシ、ヒドロキシC1−4アルキル、ヒドロキシC1−4アルコキシC1−4アルキル、及びC1−4アルコキシC1−4アルコキシより独立して選択される1又は2の基により炭素又は窒素上で随意に置換されていてもよく、そしてここで環の−CH−は、−C(O)−で随意に置き換えられてもよく;
は、水素、ハロ、又は−X14より選択され;
は、直接結合、−O−、−NH−、又は−N(C1−6アルキル)−であり;
14は、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、及びC2−6アルキニルより選択され;
は、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ビス(C1−4アルキル)アミノ、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4アルコキシ、C(O)NHR17、NHC(O)R18、及びS(O)19(ここでpは、0、1、又は2である)より独立して選択される1、2又は3の置換基により随意に置換されていてもよいアリール又はヘテロアリールであり;
、R10、R15、及びR16は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキルC1−3アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、ハロC1−6アルキル、アミノC1−6アルキル、C1−6アルキルアミノC1−6アルキル、及びビス(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキルより独立して選択され;
17、R18、及びR19は、水素、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、C2−4アルケニル、及びC2−4アルキニルより独立して選択される]。
式(IA)の化合物は:
Figure 2006527748
を含む
[式中、X、R、R、R、及びRは、式(I)に関して定義される通りであり、そして
3’は、水素、ハロ、又はX3’13’であり;
3’は、直接結合、−CH=CH−、−O−、−NH−、又は−N(C1−6アルキル)であり;
13’は、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、及びC3−6シクロアルケニルより選択される基であり、該基は、−NR7’8’により置換され;
7’とR8’は、水素、ヘテロシクリル、C1−6アルキル、ホスホノオキシC1−6アルキル、C1−3アルコキシC1−6アルキル、ホスホノオキシC1−4アルコキシC1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキルC1−3アルキル、ホスホノオキシC3−6シクロアルキル、ホスホノオキシC1−4アルキルC3−6シクロアルキル、ホスホノオキシC3−6シクロアルキルC1−3アルキル、C1−3アルコキシC3−6シクロアルキル、C1−3アルコキシC3−6シクロアルキルC1−3アルキル、ハロC1−6アルキル、ハロC3−6シクロアルキル、ハロC3−6シクロアルキルC1−3アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、シアノC1−4アルキル、アミノC1−6アルキル、C1−3アルキルアミノC1−6アルキル、及びビス(C1−3アルキル)アミノC1−6アルキルより独立して選択される(但し、R7’及びR8’の少なくとも1つは、ホスホノオキシ置換基を含有する);
又はR7’とR8’は、それらが付く窒素と一緒に複素環式環を形成し、該環は4〜7の環原子を含み、その1つは窒素であり、他は、N、NH、O、S、SO、及びSOより随意に選択されてもよく、そして該環は、ホスホノオキシ、ホスホノオキシC1−4アルキル、及びホスホノオキシC1−4アルコキシC1−4アルキルより独立して選択される1又は2の基により炭素又は窒素上で置換され、そしてここで環の−CH−は、−C(O)−で随意に置き換えられてもよい]。
本明細書において、用語アルキルには、単独で、又は接尾辞又は接頭辞として、あるいは他のやり方で使用されるとき、炭素及び水素原子を含んでなる直鎖及び分岐鎖の飽和構造が含まれる。プロピルのような個別のアルキル基への言及は直鎖バージョンだけに特定され、tert−ブチルのような個別の分岐鎖アルキルへの言及は分岐鎖バージョンだけに特定される。同様の慣例がアルケニル及びアルキニルのような他の一般用語に適用される。
シクロアルキルは、単環系アルキル基であり、シクロアルケニル及びシクロアルキニルは、それぞれ単環系のアルケニル及びアルキニル基である。
m−nアルキルや他の用語(ここで、mとnは整数である)の接頭辞Cm−nは、この基に存在する炭素原子の範囲を示し、例えばC1−3アルキルには、Cアルキル(メチル)、Cアルキル(エチル)、及びCアルキル(プロピル又はイソプロピル)が含まれる。
用語Cm−nアルコキシは、−O−Cm−nアルキル基を含む。
用語ハロには、フルオロ、クロロ、ブロモ、及びヨードが含まれる。
アリール基は、単環系でも二環系でもよい、芳香族の炭素環式基である。
他に特定しなければ、ヘテロアリール基は、5〜10の環原子を含有し、その1、2、3又は4の環原子が窒素、イオウ又は酸素より選択される、単環系又は二環系の芳香族環であり、ここで環窒素又はイオウは、酸化されてよい。
ヘテロシクリルは、4〜7の環原子を含有し、その1、2又は3の原子が窒素、イオウ又は酸素より選択される、飽和、不飽和又は部分飽和の単環系又は二環系の環であり、該環は炭素又は窒素連結でよく、ここで−CH−基は、−C(O)−基により随意に置き換えられてもよく;ここで環の窒素又はイオウ原子は随意に酸化されてN−オキシド又はS−オキシドを形成してもよく;ここで環−NHは、アセチル、ホルミル、メチル又はメシルにより随意に置換されていてもよく;そしてここで、環は、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ヒドロキシC1−4アルキル、ヒドロキシ、及びハロC1−4アルキルより選択される1又は2の基により随意に置換されていてもよい。特に、該環は未置換である。ヘテロシクリルがRの定義内で使用されるとき、本発明の1つの側面において、それは、1つの環原子が窒素であり、他の環原子が随意に窒素又は酸素であってもよい、4〜7の環原子を含有する飽和単環系の環であり、該環は、C1−4アルキル、ヒドロキシC1−4アルキル、及びヒドロキシにより随意に置換されていてもよい。
ホスホノオキシは、1つの側面において、式:−OP(O)(OH)の基である。しかしながら、用語ホスホノオキシには、ナトリウム又はカリウムイオンのようなアルカリ金属イオン、又はアルカリアルカリ土類金属イオン、例えばカルシウム又はマグネシウムイオンと生成されるような塩も含まれる。
本明細書は、1以上の官能基を含んでなる基を記載するために、いくつかの複合語も利用する。そのような用語は、当該技術分野で理解されるように解釈するべきである。例えば、Cm−nシクロアルキルCm−nアルキルは、Cm−nシクロアルキルより置換されるCm−nアルキルを含み、そしてヘテロシクリルCm−nアルキルは、ヘテロシクリルにより置換されるCm−nアルキルを含む。
ハロCm−nアルキルは、1、2又は3のハロ置換基により置換されているCm−nアルキル基である。同様に、ハロCm−nシクロアルキル及びハロCm−nシクロアルキルCm−nアルキル基のようなハロを含有する他の一般用語は、1、2又は3のハロ置換基を含有してよい。
ヒドロキシCm−nアルキルは、1、2又は3のヒドロキシ置換基により置換されているCm−nアルキル基である。同様に、ヒドロキシCm−nシクロアルキル、ヒドロキシCm−nシクロアルキルCm−nアルキル、ヒドロキシCm−nアルキルCm−nシクロアルキル、ヒドロキシCm−nアルキルCm−nシクロアルキルCm−nアルキル、ヒドロキシCm−nアルコキシCm−nアルキル、及びヒドロキシCm−nアルキルカルボニル基のようなヒドロキシを含有する他の一般用語は、1、2又は3のヒドロキシ置換基を含有してよい。
m−nアルコキシCm−nアルキルは、1、2又は3のCm−nアルコキシ置換基により置換されているCm−nアルキル基である。同様に、Cm−nアルコキシCm−nシクロアルキル、Cm−nアルコキシCm−nシクロアルキルCm−nアルキル、及びCm−nアルコキシCm−nアルコキシ基のようなCm−nアルコキシを含有する他の一般用語は、1、2又は3のCm−nアルコキシ置換基を含有してよい。
随意の置換基が、「1又は2」又は「1、2又は3」の基又は置換基より選択されてもよい場合、この定義には、特定される基の1つより選択されるすべての置換基(即ち、すべての置換基が同じである)、又は特定される基の2以上より選択される置換基(即ち、置換基は同じではない)が含まれると理解されたい。
具体的に述べなければ、ある基の結合原子はその基のどの原子でもよいので、例えばプロピルには、プロプ−1−イルとプロプ−2−イル(イソプロピル)が含まれる。
本発明の化合物は、コンピュータ・ソフトウェア(ACD/Name バージョン6.6又はACD/Name Batch バージョン6.0)を利用して命名した。
R基又はそのような基の一部又は置換基に適した意義には:
1−4アルキルでは:メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、及びtert−ブチル;
1−6アルキルでは:C1−4アルキル、ペンチル、ネオペンチル、ジメチルブチル、及びヘキシル;
2−4アルケニルでは:ビニル、アリル、及びブト−2−エニル;
2−6アルケニルでは:C2−4アルケニル、3−メチルブト−2−エニル、及び3−メチルペント−2−エニル;
2−4アルキニルでは:エチニル、プロパルジル、及びプロプ−1−イニル;
2−6アルキニルでは:C2−4アルキニル、ペント−4−イニル、及び2−メチルペント−4−イニル;
3−6シクロアルキルでは:シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、及びシクロヘキシル;
3−6シクロアルケニルでは:シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、及びシクロヘクス−1,4−ジエニル;
3−6シクロアルキルC1−4アルキルでは:シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、2−シクロプロピルエチル、及び2−シクロブチルエチル; C1−4アルコキシでは:メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、及びtert−ブトキシ;
1−4アルコキシC1−4アルキルでは:メトキシメチル、2−メトキシエチル、3−メトキシプロピル、及び2−エトキシエチル;
1−4アルコキシC1−6アルキルでは:C1−4アルコキシC1−4アルキル、4−メトキシブチル、及び2−エトキシブチル;
1−4アルコキシC3−6シクロアルキルでは:1−メトキシシクロブチル、2−メトキシシクロペンチル、及び2−エトキシシクロペンチル;
1−4アルコキシC3−6シクロアルキルC1−4アルキルでは:1−メトキシシクロブチルメチル、及び1−メトキシシクロペンチルメチル;
1−4アルコキシC1−4アルコキシでは:メトキシメトキシ、2−メトキシエトキシ、及び2−エトキシエトキシ;
ヒドロキシC1−4アルキルでは:ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシ−1−メチルエチル、2,3−ジヒドロキシプロピル、2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル;
ヒドロキシC1−6アルキルでは:ヒドロキシC1−4アルキル、3−ヒドロキシペンチル、3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロピル、3−ヒドロキシ−1,1−ジメチルプロピル、1−ヒドロキシメチル−2−メチルプロピル、及び6−ヒドロキシヘキシル;
ヒドロキシC3−6シクロアルキルでは:2−ヒドロキシシクロプロピル、2−ヒドロキシシクロブチル、2−ヒドロキシシクロペンチル、及び4−ヒドロキシシクロヘキシル; ヒドロキシC3−6シクロアルキルC1−4アルキルでは:2−ヒドロキシシクロプロピルメチル、及び2−ヒドロキシシクロブチルメチル;
ヒドロキシC1−4アルキルC3−6シクロアルキルでは:1−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル、及び2−(ヒドロキシメチル)シクロヘキシル;
ヒドロキシC1−4アルキルC3−6シクロアルキルC1−4アルキルでは:1−(ヒドロキシメチル)シクロプロピルメチル;
ヒドロキシC1−4アルコキシC1−4アルキルでは:2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル;
1−4アルキルカルボニルでは:アセチル、エチルカルボニル、及びイソプロピルカルボニル;
1−4アルコキシカルボニルでは;メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、及びtert−ブトキシカルボニル;
1−4アルコキシC1−4アルキルカルボニルでは:メトキシメチルカルボニル、及びtert−ブトキシメチルカルボニル;
ヒドロキシC1−4アルキルカルボニルでは:グリコリル(ヒドロキシメチルカルボニル);
ハロC1−6アルキルでは:クロロメチル、2−クロロエチル、3−クロロプロピル、トリフルオロメチル、及び3,3,3−トリフルオロプロピル;
ハロC3−6シクロアルキルでは:2−クロロシクロプロピル、及び2−クロロシクロブチル;
ハロC3−6シクロアルキルC1−4アルキルでは:2−クロロシクロプロピルメチル、及び2−クロロシクロブチルメチル;
シアノC1−4アルキルでは:シアノメチル、及び2−シアノエチル;
アミノC1−4アルキルでは:アミノメチル、2−アミノエチル、2−アミノプロピル、及び4−アミノブチル;
アミノC1−6アルキルでは:アミノC1−4アルキル、及び5−アミノペンチル;
1−4アルキルアミノC1−6アルキルでは:2−(メチルアミノ)エチル、及び3−(エチルアミノ)プロピル;
ビス(C1−4アルキル)アミノC1−6アルキルでは:2−(ジメチルアミノ)エチル、2−[メチル(エチル)アミノ]エチル、及び2−(ジエチルアミノ)エチル;
1−4アルキルアミノでは:メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、及びイソプロピルアミノ;
ビス(C1−4アルキル)アミノでは:ジメチルアミン、メチル(エチル)アミノ、及びジエチルアミノ;
アミノC1−4アルキルカルボニルでは:グリシル(アミノメチルカルボニル);
1−4アルキルアミノC1−4アルキルカルボニルでは:N−メチルグリシル;
ビス(C1−4アルキル)アミノC1−4アルキルカルボニルでは:N,N−ジメチルグリシル;
1−4アルカノイルアミノでは:アセチルアミノ;
アリールでは:フェニル、及びナフチル;
アリールC1−4アルキルでは:ベンジル、2−フェニルエチル;
アリールC2−4アルケニルでは:3−フェニルアリル;
アリールC2−4アルキニルでは:3−フェニルプロプ−2−イニル;
ヘテロアリールでは:フリル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピリミジニル、キナゾリニル、及びキノリニル;
ヘテロシクリルでは:アゼチニル、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、アゼパニル、ジアゼパニル、ピリジル、イミダゾリル、テトラヒドロフラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ピラニル、テトラヒドロチエニル、チエニル、テトラヒドロ−2H−ピラニル、及びモルホリニル;
ヘテロシクリルC1−4アルキルでは:ピロリジン−1−イルメチル、2−ピロリジン−1−イルエチル、2−モルホリノエチル、3−モルホリノプロピル、テトラヒドロフラン−2−イルメチル、2−(2−オキソピロリジン−3−イル)エチル、及び3−(3−オキソピペラジン−1−イル)プロピル;
ヘテロシクリルC2−4アルケニルでは:3−ピロリジン−3−イルアリル;
ヘテロシクリルC2−4アルキニルでは:3−ピロリジン−2−イルプロプ−2−イニル;
1−4アルキルヘテロシクリルC1−4アルキルでは:5−メチルイソオキサゾール−3−イルメチル;
ホスホノオキシC1−4アルキルでは:ホスホノオキシメチル、2−ホスホノオキシエチル、3−ホスホノオキシプロピル、2−ホスホノオキシプロピル、2−ホスホノオキシ−1−メチルエチル、及び2−ホスホノオキシ−1,1−ジメチルエチル;
ホスホノオキシC1−6アルキルでは:ホスホノオキシC1−4アルキル、3−ホスホノオキシ−1,1−ジメチルプロピル、3−ホスホノオキシペンチル、3−ホスホノオキシ−2,2−ジメチルプロピル、1−ホスホノオキシメチル−2−メチルプロピル、及び6−ホスホノオキシヘキシル;
ホスホノオキシC3−6シクロアルキルでは:2−ホスホノオキシシクロプロピル、2−ホスホノオキシシクロブチル、2−ホスホノオキシシクロペンチル、及び4−ホスホノオキシシクロヘキシル;
ホスホノオキシC3−6シクロアルキルC1−4アルキルでは:2−ホスホノオキシシクロプロピルメチル、及び2−ホスホノオキシシクロブチルメチル;
ホスホノオキシC1−4アルキルC3−6シクロアルキルでは:1−(ホスホノオキシメチル)シクロペンチル、及び2−(ホスホノオキシメチル)シクロヘキシル;
ホスホノオキシC1−4アルキルC3−6シクロアルキルC1−4アルキルでは:1−(ホスホノオキシメチル)シクロペンチルメチル、及び2−(ホスホノオキシメチル)シクロヘキシルメチル;
ホスホノオキシC1−4アルコキシC1−4アルキルでは:2−(2−ヒドロキシエトキシ)エチル;
ホスホノオキシC1−4アルキルカルボニルでは:ホスホノオキシメチルカルボニルが含まれる。
本発明では、本明細書において定義される式(I)又は式(IA)の特定化合物が1以上の不斉炭素又はイオウ原子により光学活性型又はラセミ型で存在し得る限りにおいて、本発明には、その定義において、Auroraキナーゼ阻害活性、特にAurora−A及び/又はAurora−Bキナーゼ阻害活性を保有するあらゆるそのような光学活性又はラセミ型が含まれると理解されたい。光学活性型の合成は、当該技術分野でよく知られた有機化学の標準技術により、例えば光学活性の出発材料からの合成によるか又はラセミ型の分割により行ってよい。同様に、上記の活性は、本明細書に言及される標準実験技術を使用して評価してよい。
本発明では、式(I)又は式(IA)の化合物が互変異性の現象を明示する場合があり、本明細書内の式図は、可能な互変異性型の1つのみを表し得ると理解されたい。本発明には、Auroraキナーゼ阻害活性、特にAurora−A及び/又はAurora−Bキナーゼ阻害活性を有し、その式図内で利用されるどの1つの互変異性型にも限定されないあらゆる互変異性型が含まれると理解されたい。
また、式(I)又は式(IA)のある化合物とその塩が、非溶媒和型だけでなく、例えば、水和型のような溶媒和型で存在し得ることも理解されたい。本発明には、Auroraキナーゼ阻害活性、特にAurora−A及び/又はAurora−Bキナーゼ阻害活性を有するあらゆるそのような溶媒和型が含まれると理解されたい。
本発明は、本明細書に定義される式(I)又は式(IA)の化合物、並びにその塩にも関する。医薬組成物に使用の塩は、医薬的に許容される塩であろうが、他の塩も式(I)又は式(IA)の化合物とその医薬的に許容される塩の生成に有用であり得る。本発明の医薬的に許容される塩には、例えば、そのような塩を生成するのに十分塩基性である、本明細書に定義される式(I)又は式(IA)の化合物の酸付加塩が含まれる。そのような酸付加塩には、限定されないが、フマル酸塩、メタンスルホン酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、クエン酸塩、及びマレイン酸塩と、リン酸及び硫酸と生成される塩が含まれる。さらに、式(I)又は式(IA)の化合物が十分に酸性である場合、塩は塩基性塩であり、例には、限定されないが、アルカリ金属塩(例えば、ナトリウム又はカリウム)、アルカリ土類金属塩(例えば、カルシウム又はマグネシウム)、又は有機アミン塩(例えば、トリエチルアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モルホリン、N−メチルピペリジン、N−エチルピペリジン、ジベンジルアミン、又はリジンのようなアミノ酸)が含まれる。
式(I)又は式(IA)の化合物は、in vivo 加水分解可能エステルとして提供してもよい。カルボキシ又はヒドロキシ基を含有する式(I)又は式(IA)の化合物の in vivo 加水分解可能エステルは、例えば、ヒト又は動物の体内で切断されて親の酸又はアルコールを産生する医薬的に許容されるエステルである。このようなエステルは、例えば、試験下の化合物を試験動物へ静脈内に投与して、その後、試験動物の体液を検査することによって、同定することができる。
カルボキシに適した医薬的に許容されるエステルには、C1−6アルコキシメチルエステル、例えばメトキシメチル;C1−6アルカノイルオキシメチルエステル、例えばピバロイルオキシメチル;フタリジルエステル;C3−8シクロアルコキシカルボニルオキシC1−6アルキルエステル、例えば1−シクロヘキシルカルボニルオキシエチル;1,3−ジオキソレン−2−オニルメチルエステル、例えば5−メチル−1,3−ジオキソレン−2−オニルメチル;及びC1−6アルコキシカルボニルオキシエチルエステル、例えば1−メトキシカルボニルオキシエチルが含まれ、本発明の化合物中のどのカルボキシ基で生成されてもよい。
ヒドロキシに適した医薬的に許容されるエステルには、リン酸エステル(ホスホロアミドの環式エステルが含まれる)のような無機エステルとα−アシルオキシアルキルエーテル、並びにエステルの in vivo 加水分解の結果として分解して親のヒドロキシ基を生じる関連化合物が含まれる。α−アシルオキシアルキルエーテルの例には、アセトキシメトキシと2,2−ジメチルプロピオニルオキシメトキシが含まれる。ヒドロキシへの in vivo 加水分解可能エステル生成基の選択物には、C1−10アルカノイル、例えば、ホルミル、アセチル;ベンゾイル;フェニルアセチル;置換ベンゾイル及びフェニルアセチル;C1−10アルコキシカルボニル(炭酸アルキルエステルを生じる)、例えば、エトキシカルボニル;ジC1−4アルキルカルバモイル及びN−(ジC1−4アルキルアミノエチル)−N−C1−4アルキルカルバモイル(カルバメートを生じる);ジC1−4アルキルアミノアセチル及びカルボキシアセチルが含まれる。フェニルアセチル及びベンゾイル上の環置換基の例には、アミノメチル、C1−4アルキルアミノメチル、及びジ(C1−4アルキル)アミノメチルと、環窒素原子よりメチレン連結基を介してベンゾイル環の3若しくは4位へ連結するモルホリノ又はピペラジノが含まれる。他の興味深い in vivo 加水分解可能エステルには、例えば、RC(O)OC1−6アルキル−CO−(ここでRは、例えば、ベンジルオキシ−C1−4アルキル、又はフェニルである)が含まれる。このようなエステル中のフェニル上の好適な置換基には、例えば、4−C1−4ピペラジノ−C1−4アルキル、ピペラジノ−C1−4アルキル、及びモルホリノ−C1−4アルキルが含まれる。
式(I)の化合物は、ヒト又は動物の身体で分解されて式(I)の化合物を与えるプロドラッグの形態で投与してもよい。プロドラッグの例には、式(I)の化合物の in vivo 加水分解可能エステルが含まれる。当該技術分野には様々な形態のプロドラッグが知られている。そのようなプロドラッグ誘導体の例については:
a)「プロドラッグの設計(Design of Prodrugs)」H. Bundgaard 監修(エルセヴィエ、1985)、及び「酵素学の方法(Methods in Enzymology)」42巻:309-396頁、K. Widder, et al 監修(アカデミックプレス、1985);
b)「医薬品の設計及び開発教程(A Textbook of Drug Design 及び Development)」Krogsgaard-Larsen 及び H. Bundgaard 監修、第5章「プロドラッグの設計及び応用(Design and Application of Prodrugs)」H. Bundgaard 著、p. 113-191(1991);
c)H. Bundgaard, Advanced Drug Delivery Reviews, 8, 1-38 (1992);
d)H. Bundgaard, et al., Journal of Pharmaceutical Sciences, 77, 285 (1988);及び
e)N. Kakeya, et al., Chem Pharm Bull, 32, 692 (1984) を参照のこと。
式(I)及び式(IA)の化合物のX、R、R1’、R、R2’、R、R3’、R及びRの特別な意義は、以下の通りである。そのような意義は、本明細書に記載する定義、特許請求項、又は態様のいずれでも適宜使用してよい。
本発明の1つの側面において、Xは、NRである。別の側面において、Xは、NHである。
本発明の1つの側面において、Rは、水素又はメチルである。別の側面において、Rは、水素である。
本発明の1つの側面において、Rは、水素又は−OR11である。別の側面において、Rは、水素である。
本発明の1つの側面において、Xは、直接結合又は−O−である。別の側面において、Xは、直接結合である。
本発明の1つの側面において、R11は、水素、ピペリジニル又はピロリジニルより選択されるヘテロシクリル、又はC1−4アルキルであり、該C1−4アルキルは、ヒドロキシ、C1−4アルコキシ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、又はビス(C1−4アルキル)アミノにより随意に置換されていてもよい。別の側面において、R11は、水素、C1−4アルキル、又はC1−4アルコキシである。別の側面において、R11は、水素である。
本発明の1つの側面において、Rは、水素又は−OR12である。別の側面において、Rは、水素又はメトキシである。さらなる側面において、Rは、水素である。なおさらなる側面において、Rは、メトキシである。
本発明の1つの側面において、Xは、直接結合又は−O−である。別の側面において、Xは、直接結合である。さらなる側面において、Xは、−O−である。
本発明の1つの側面において、R12は、水素、C1−4アルキル、ヘテロシクリル、又はヘテロシクリルC1−4アルキルである。別の側面において、R12は、水素又はC1−4アルキルである。本発明の別の側面において、R12は、水素である。本発明のさらなる側面において、R12は、メチルである。
本発明の1つの側面において、Rは、−X13である。さらなる側面において、Rは、3−クロロプロポキシ、3−[2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル]プロポキシ、3−[(2−ヒドロキシエチル)(イソブチル)アミノ]プロポキシ、3−[(2−ヒドロキシエチル)(プロピル)アミノ]プロポキシ、3−ピペリジン−1−イルプロポキシ、3−ピロリジン−1−イルプロポキシ、3−(ジエチルアミノ)プロポキシ、3−ピペラジン−1−イルプロポキシ、3−[(2−ヒドロキシエチル)(メチル)アミノ]プロポキシ、3−(シクロプロピルアミノ)プロポキシ、3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル](メチル)アミノ}プロポキシ、3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、3−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)プロポキシ、3−[ビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ]プロポキシ、3−[エチル(メチル)アミノ]プロポキシ、3−[エチル(2−ヒドロキシエチル)アミノ]プロポキシ、3−{[2−(ジメチルアミノ)エチル](エチル)アミノ}プロポキシ、3−[2−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−イル]プロポキシ、3−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]プロポキシ、3−[(シクロプロピルメチル)アミノ]プロポキシ、3−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−イル]プロポキシ、3−[メチル(プロパルジル)アミノ]プロポキシ、3−[アリル(メチル)アミノ]プロポキシ、3−[イソブチル(メチル)アミノ]プロポキシ、3−(3−ヒドロキシピペリジン−1−イル)プロポキシ、3−[4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル]プロポキシ、3−[メチル(プロピル)アミノ]プロポキシ、3−[シクロプロピルメチル(プロピル)アミノ]プロポキシ、3−{[2−(ジエチルアミノ)エチル](メチル)アミノ}プロポキシ、3−{[2−(ジエチルアミノ)エチル](エチル)アミノ}プロポキシ、3−(4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)プロポキシ、3−[(2−ヒドロキシエチル)(イソプロピル)アミノ]プロポキシ、3−[シクロプロピル(2−ヒドロキシエチル)アミノ]プロポキシ、3−[(2−ヒドロキシエチル)(2−メトキシエチル)アミノ]プロポキシ、3−[シクロブチル(2−ヒドロキシエチル)アミノ]プロポキシ、3−[シクロプロピルメチル(2−ヒドロキシエチル)アミノ]プロポキシ、3−[シクロブチルメチル(2−ヒドロキシエチル)アミノ]プロポキシ、3−[(2−ヒドロキシ)プロパルジルアミノ]プロポキシ、3−[アリル(2−ヒドロキシエチル)アミノ]プロポキシ、3−[(2−ヒドロキシエチル)ネオペンチルアミノ]プロポキシ、3−[(2−ヒドロキシエチル)(3,3,3−トリフルオロプロピル)アミノ]プロポキシ、3−アゼチジン−3−イルプロポキシ、3−[シクロペンチル(2−ヒドロキシエチル)アミノ]プロポキシ、3−[(3−ヒドロキシ−1,1−ジメチルプロピル)アミノ]プロポキシ、3−[(2−シアノエチル)(2−ヒドロキシエチル)アミノ]プロポキシ、3−(ジメチルアミノ)プロポキシ、3−[(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)アミノ]プロポキシ、及び3−モルホリン−4−イルプロポキシより選択される。別の側面において、Rは、3−[2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル]プロポキシ、3−[(2−ヒドロキシエチル)(イソブチル)アミノ]プロポキシ、3−[(2−ヒドロキシエチル)(プロピル)アミノ]プロポキシ、3−[エチル(2−ヒドロキシエチル)アミノ]プロポキシ、3−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]プロポキシ、3−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−イル]プロポキシ、3−[(2−ヒドロキシエチル)(2−メトキシエチル)アミノ]プロポキシ、3−[シクロブチル(2−ヒドロキシエチル)アミノ]プロポキシ、3−[シクロプロピルメチル(2−ヒドロキシエチル)アミノ]プロポキシ、及び3−[(3−ヒドロキシ−1,1−ジメチルプロピル)アミノ]プロポキシより選択される。なお別の側面において、Rは、3−[(2−ヒドロキシエチル)(プロピル)アミノ]プロポキシ、3−[2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル]プロポキシ、3−モルホリン−4−イルプロポキシ、3−ピペリジン−1−イルプロポキシ、3−ピロリジン−1−イルプロポキシ、3−[(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)アミノ]プロポキシ、3−(シクロプロピルアミノ)プロポキシ、3−[[2−(ジメチルアミノ)エチル](メチル)アミノ]プロポキシ、3−[[2−(ジメチルアミノ)エチル](エチル)アミノ]プロポキシ、3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、3−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)プロポキシ、3−[エチル(2−ヒドロキシエチル)アミノ]プロポキシ、3−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]プロポキシ、3−ピペラジン−1−イルプロポキシ、3−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−イル]プロポキシ、3−[4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル]プロポキシ、3−[(2−ヒドロキシエチル)(イソプロピル)アミノ]プロポキシ、及び3−[シクロプロピル(2−ヒドロキシエチル)アミノ]プロポキシである。別の側面において、Rは、3−クロロプロポキシである。さらなる側面において、Rは、3−クロロプロポキシ、3−[2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル]プロポキシ、及び3−[(2−ヒドロキシエチル)(プロピル)アミノ]プロポキシである。
本発明の1つの側面において、Xは、−CH=CH−、−O−、又は−NH−である。別の側面において、Xは、−O−である。
本発明の1つの側面において、R13は、−NR、ヘテロシクリル又はハロにより置換されるC1−6アルキルである。本発明のさらなる側面において、R13は、エチル又はプロピルであり、該エチル又はプロピルは、−NR、ヘテロシクリル又はハロにより置換される。本発明のなおさらなる側面において、R13は、クロロ、−NR、又はピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、ジアゼパニル、及びアゼチニルより選択されるヘテロシクリルにより置換されるプロピルであり、ここで該ヘテロシクリルは、ヒドロキシ、メチル、ヒドロキシメチル、又は2−ヒドロキシエチルにより随意に置換されていてもよい。別の側面において、R13は、クロロ又は−NRにより置換されるプロピルである。さらなる側面において、R13は、−NRにより置換されるプロピルである。
本発明の1つの側面において、RとRは、水素、ヘテロシクリル、C1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、ヒドロキシC1−4アルキルC3−6シクロアルキル、C1−4アルコキシC1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキルC1−4アルキル、ハロC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、シアノC1−4アルキル、及びビス(C1−4アルキル)アミノC1−6アルキルより独立して選択されるか;又はRとRは、それらが付く窒素と一緒に複素環式環を形成し、該環は4〜7の環原子を含み、その1つは窒素であり、他は、随意にNH又はOであってもよく、そして該環は、C1−4アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシC1−4アルキル、及びヒドロキシC1−4アルコキシC1−4アルキルより選択される基により炭素又は窒素上で随意に置換されていてもよく、そしてここで環の−CH−は、−C(O)−で随意に置き換えられてもよい。さらなる側面において、RとRは、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチル、ネオペンチル、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル、3−ヒドロキシ−1,1−ジメチルプロピル、メトキシメチル、2−メトキシエチル、2−エトキシエチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、3,3,3−トリフルオロプロピル、アリル、プロパルジル、2−(ジメチルアミノ)エチル、及び2−(ジエチルアミノ)エチルより独立して選択されるか;又はRとRは、それらが付く窒素と一緒に、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、ジアゼパン、及びアゼチジンより選択される複素環式環を形成し、該環は、ヒドロキシ、メチル、ヒドロキシメチル、又は2−ヒドロキシエチルにより随意に置換されていてもよい。なお別の側面において、RとRは、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、イソブチル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル、3−ヒドロキシ−1,1−ジメチル、2−メトキシエチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロプロピルメチル、及び2−(ジメチルアミノ)エチルより独立して選択されるか;又はRとRは、それらが付く窒素と一緒に、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、及びモルホリンより選択される複素環式環を形成し、ここで該環は、ヒドロキシ、メチル、ヒドロキシメチル、又は2−ヒドロキシエチルにより随意に置換されていてもよい。なお別の側面において、RとRは、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル、及び2−(ジメチルアミノ)エチルより独立して選択されるか;又はRとRは、それらが付く窒素と一緒に、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、及びモルホリンより選択される複素環式環を形成し、ここで該環は、ヒドロキシ、メチル、ヒドロキシメチル、又は2−ヒドロキシエチルにより随意に置換されていてもよい。さらなる側面において、RとRは、独立してプロピル又は2−ヒドロキシエチルであるか;又はRとRは、それらが付く窒素と一緒に、ヒドロキシメチルにより置換されるピロリジンを形成する。
本発明の1つの側面において、Rは、水素である。
本発明の1つの側面において、Rは、1又は2のハロにより随意に置換されていてもよいアリールである。別の側面において、Rは、1又は2のフルオロ又はクロロにより随意に置換されていてもよいフェニルである。さらなる側面において、Rは、1又は2のフルオロにより随意に置換されていてもよいフェニルである。なお別の側面において、Rは、2,3−ジフルオロフェニル又は3−フルオロフェニルである。別の側面において、Rは、3−フルオロフェニルである。
本発明の1つの側面において、R1’は、水素又は−OR11’である。別の側面において、R1’は、水素である。
本発明の1つの側面において、R11’は、水素、ピペリジニル又はピロリジニルより選択されるヘテロシクリル、ヒドロキシにより随意に置換されていてもよいC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、又はビス(C1−4アルキル)アミノである。 本発明の1つの側面において、R2’は、水素又は−OR12’である。別の側面において、R2’は、水素又はメトキシである。
本発明の1つの側面において、R12’は、水素、C1−4アルキル(ヘテロシクリルで随意に置換されていてもよい)、又はヘテロシクリルである。
本発明の1つの側面において、R3’は、−X3’13’である。さらなる側面において、R3’は、3−[プロピル(2−ホスホノオキシエチル)アミノ]プロポキシ、3−(2−ホスホノオキシメチルピロリジン−1−イル)プロポキシ、3−[エチル(2−ホスホノオキシエチル)アミノ]プロポキシ、3−[(2−メトキシエチル)(2−ホスホノオキシエチル)アミノ]プロポキシ、3−[シクロブチル(2−ホスホノオキシエチル)アミノ]プロポキシ、3−[4−(2−ホスホノオキシメチル)ピペラジン−1−イル]プロポキシ、及び3−[(1,1−ジメチル3−ホスホノオキシプロピル)アミノ]プロポキシより選択される。なお別の側面において、R3’は、3−[(2−ホスホノオキシエチル)(プロピル)アミノ]プロポキシ、3−[2−(ホスホノオキシメチル)ピロリジン−1−イル]プロポキシ、3−モルホリン−4−イルプロポキシ、3−ピペリジン−1−イルプロポキシ、3−ピロリジン−1−イルプロポキシ、3−[(2−ホスホノオキシ−1,1−ジメチルエチル)アミノ]プロポキシ、3−(シクロプロピルアミノ)プロポキシ、3−[[2−ジメチルアミノ)エチル](メチル)アミノ]プロポキシ、3−[[2−ジメチルアミノ)エチル](エチル)アミノ]プロポキシ、3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロポキシ、3−(4−ホスホノオキシピペリジン−1−イル)プロポキシ、3−[エチル(2−ホスホノオキシエチル)アミノ]プロポキシ、3−[4−(2−ホスホノオキシエチル)ピペラジン−1−イル]プロポキシ、3−ピペラジン−1−イルプロポキシ、3−[4−(2−ホスホノオキシエチル)ピペリジン−1−イル]プロポキシ、3−[4−(ホスホノオキシメチル)ピペリジン−1−イル]プロポキシ、3−[(2−ホスホノオキシエチル)(イソプロピル)アミノ]プロポキシ、及び3−[シクロプロピル(2−ホスホノオキシエチル)アミノ]プロポキシである。
本発明の1つの側面において、X3’は、−CH=CH−、−O−、又は−NH−である。さらなる側面において、X3’は、−O−である。
本発明の1つの側面において、R13’は、−NR7’8’により置換されるC1−6アルキルである。本発明のさらなる側面において、R13’は、−NR7’8’により置換されるプロピルである。
本発明の1つの側面において、R7’は、水素、ヘテロシクリル、C1−6アルキル、C1−4アルコキシC1−6アルキル、シアノC1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、アミノC1−6アルキル、C1−4アルキルアミノC1−6アルキル、及びビス(C1−4アルキル)アミノC1−6アルキルより選択される。さらなる側面において、R7’は、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、及び2−(ジメチルアミノ)エチルである。別の側面において、R7’は、エチル、プロピル、シクロブチル、又は2−メトキシエチルである。
本発明の1つの側面において、R8’は、ホスホノオキシC1−4アルキル又はホスホノオキシC1−4アルキルC3−6シクロアルキルである。さらなる側面において、R8’は、ホスホノオキシC1−4アルキルである。別の側面において、R8’は、2−ホスホノオキシエチル又は1,1−ジメチル2−ホスホノオキシエチルである。
本発明の1つの側面において、R7’とR8’は、それらが付く窒素と一緒に、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、及びモルホリンより選択される複素環式環を形成し、該環は、ホスホノオキシ、ホスホノオキシメチル、及び2−ホスホノオキシエチルより選択される基により炭素又は窒素上で置換される。
特別な化合物の群は、式(I)
[式中:
Xは、NRであり;
は、水素又はメチルであり;
は、水素又は−OR11であり;
11は、水素、ピペリジニル又はピロリジニルより選択されるヘテロシクリル、又はC1−4アルキルであり、該C1−4アルキルは、ヒドロキシ、C1−4アルコキシ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、又はビス(C1−4アルキル)アミノにより随意に置換されていてもよく;
は、水素又は−OR12であり;
12は、水素、C1−4アルキル、ヘテロシクリル、又はヘテロシクリルC1−4アルキルであり;
は、−X13であり;
は、−CH=CH−、−O−、又は−NH−であり;
13は、−NR、ヘテロシクリル又はハロにより置換されるC1−6アルキルであり;
とRは、水素、ヘテロシクリル、C1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、ヒドロキシC1−4アルキルC3−6シクロアルキル、C1−4アルコキシC1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキルC1−4アルキル、ハロC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、シアノC1−4アルキル、及びビス(C1−4アルキル)アミノC1−6アルキルより独立して選択されるか;又はRとRは、それらが付く窒素と一緒に複素環式環を形成し、該環は4〜7の環原子を含み、その1つは窒素であり、他は、随意にNH又はOであってもよく、そして該環は、C1−4アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシC1−4アルキル、及びヒドロキシC1−4アルコキシC1−4アルキルより選択される基により炭素又は窒素上で随意に置換されていてもよく、そしてここで環の−CH−は、−C(O)−で随意に置き換えられてもよく;
は、水素であり;そして
は、1又は2のハロにより随意に置換されていてもよいアリールである]の化合物、又はその塩、エステル又はプロドラッグである。
さらなる化合物の群は、式(I)
[式中:
Xは、NHであり;
は、水素であり;
は、水素又はメトキシであり;
は、−X13であり;
は、−O−であり;
13は、クロロ又は−NRにより置換されるプロピルであり;
とRは、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチル、ネオペンチル、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル、3−ヒドロキシ−1,1−ジメチルプロピル、メトキシメチル、2−メトキシエチル、2−エトキシエチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、3,3,3−トリフルオロプロピル、アリル、プロパルジル、2−(ジメチルアミノ)エチル、及び2−(ジエチルアミノ)エチルより独立して選択されるか;又はRとRは、それらが付く窒素と一緒に、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、ジアゼパン、及びアゼチジンより選択される複素環式環を形成し、ここで該環は、ヒドロキシ、メチル、ヒドロキシメチル、又は2−ヒドロキシエチルにより随意に置換されていてもよく;
は、水素であり;そして
は、2,3−ジフルオロフェニル又は3−フルオロフェニルである]の化合物、又はその塩、エステル又はプロドラッグである。
さらなる化合物の群は、式(I)
[式中:
Xは、NHであり;
は、水素であり;
は、水素又はメトキシであり;
は、−X13であり;
は、−O−であり;
13は、クロロ又は−NRにより置換されるプロピルであり;
とRは、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル、及び2−(ジメチルアミノ)エチルより独立して選択されるか;又はRとRは、それらが付く窒素と一緒に、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、及びモルホリンより選択される複素環式環を形成し、ここで該環は、ヒドロキシ、メチル、ヒドロキシメチル、又は2−ヒドロキシエチルにより随意に置換されていてもよく;
は、水素であり;そして
は、2,3−ジフルオロフェニル又は3−フルオロフェニルである]の化合物、又はその塩、エステル又はプロドラッグである。
特別な化合物の群は、式(IA)
[式中:
Xは、NRであり;
は、水素又はメチルであり;
1’は、水素又は−OR11であり;
11’は、水素、ピペリジニル又はピロリジニルより選択されるヘテロシクリル、ヒドロキシにより随意に置換されていてもよいC1−4アルキル、C1−4アルコキシ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、又はビス(C1−4アルキル)アミノであり;
2’は、水素又は−OR12であり;
12’は、水素、C1−4アルキル(ヘテロシクリルで随意に置換されていてもよい)、又はヘテロシクリルであり;
3’は、−X3’13’であり;
3’は、−CH=CH−、−O−、又は−NH−であり;
13’は、−NR7’8’ により置換されるC1−6アルキルであり;
7’は、水素、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、シクロプロピル、又は2−(ジメチルアミノ)エチルであり;
8’は、2−ホスホノオキシエチル又は1,1−ジメチル−2−3−ホスホノオキシエチルであるか;
又はR7’とR8’は、それらが付く窒素と一緒に、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、及びモルホリンより選択される複素環式環を形成し、該環は、ホスホノオキシ、ホスホノオキシメチル、及び2−ホスホノオキシエチルより選択される基により炭素又は窒素上で置換され;
は、水素であり;そして
は、1又は2のハロにより随意に置換されていてもよいアリールである]の化合物、又はその塩又はプロドラッグである。
本発明の特別な化合物は:
2−(4−{[7−(3−クロロプロポキシ)−6−メトキシキナゾリン−4−イル]アミノ}−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−N−(3−フルオロフェニル)アセトアミド;
2−(4−{[7−(3−クロロプロポキシ)キナゾリン−4−イル]アミノ}−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−N−(3−フルオロフェニル)アセトアミド;
(4−{[7−(3−クロロプロポキシ)キナゾリン−4−イル]アミノ}−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−N−(2,3−ジフルオロフェニル)アセトアミド;
N−(3−フルオロフェニル)−2−{4−[(7−{3−[(2−ヒドロキシエチル)(プロピル)アミノ]プロポキシ}−6−メトキシキナゾリン−4−イル)アミノ]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}アセトアミド;
N−(3−フルオロフェニル)−2−{4−[(7−{3−[(2S)−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル]プロポキシ}−6−メトキシキナゾリン−4−イル)アミノ]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}アセトアミド;
N−(3−フルオロフェニル)−2−{4−[(7−{3−[(2−ヒドロキシエチル)(プロピル)アミノ]プロポキシ}キナゾリン−4−イル)アミノ]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}アセトアミド;
N−(3−フルオロフェニル)−2−{4−[(7−{3−[(2S)−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル]プロポキシ}キナゾリン−4−イル)アミノ]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}アセトアミド;
N−(3−フルオロフェニル)−2−(4−{[7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−イル]アミノ}−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アセトアミド;
N−(3−フルオロフェニル)−2−(4−{[7−(3−ピペリジン−1−イルプロポキシ)キナゾリン−4−イル]アミノ}−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アセトアミド;
N−(3−フルオロフェニル)−2−(4−{[7−(3−ピロリジン−1−イルプロポキシ)キナゾリン−4−イル]アミノ}−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アセトアミド;
N−(3−フルオロフェニル)−2−{4−[(7−{3−[(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)アミノ]プロポキシ}キナゾリン−4−イル)アミノ]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}アセトアミド;
2−[4−({7−[3−(シクロプロピルアミノ)プロポキシ]キナゾリン−4−イル}アミノ)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−N−(3−フルオロフェニル)アセトアミド;
2−{4−[(7−{3−[[2−(ジメチルアミノ)エチル](メチル)アミノ]プロポキシ}キナゾリン−4−イル)アミノ]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}−N−(3−フルオロフェニル)アセトアミド;
N−(3−フルオロフェニル)−2−[4−({7−[3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロポキシ]キナゾリン−4−イル}アミノ)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]アセトアミド;
N−(3−フルオロフェニル)−2−{4−[(7−{3−[(2R)−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル]プロポキシ}キナゾリン−4−イル)アミノ]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}アセトアミド;
N−(3−フルオロフェニル)−2−[4−({7−[3−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)プロポキシ]キナゾリン−4−イル}アミノ)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]アセトアミド;
2−{4−[(7−{3−[エチル(2−ヒドロキシエチル)アミノ]プロポキシ}キナゾリン−4−イル)アミノ]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}−N−(3−フルオロフェニル)アセトアミド;
N−(3−フルオロフェニル)−2−{4−[(7−{3−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]プロポキシ}キナゾリン−4−イル)アミノ]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}アセトアミド;
N−(3−フルオロフェニル)−2−(4−{[7−(3−ピペラジン−1−イルプロポキシ)キナゾリン−4−イル]アミノ}−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アセトアミド;
N−(3−フルオロフェニル)−2−{4−[(7−{3−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−イル]プロポキシ}キナゾリン−4−イル)アミノ]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}アセトアミド;
N−(3−フルオロフェニル)−2−{4−[(7−{3−[4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル]プロポキシ}キナゾリン−4−イル)アミノ]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}アセトアミド;
N−(3−フルオロフェニル)−2−{4−[(7−{3−[(2−ヒドロキシエチル)(イソプロピル)アミノ]プロポキシ}キナゾリン−4−イル)アミノ]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}アセトアミド;
2−{4−[(7−{3−[シクロプロピル(2−ヒドロキシエチル)アミノ]プロポキシ}キナゾリン−4−イル)アミノ]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}−N−(3−フルオロフェニル)アセトアミド;
N−(2,3−ジフルオロフェニル)−2−(4−{[7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−イル]アミノ}−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アセトアミド;
N−(2,3−ジフルオロフェニル)−2−(4−{[7−(3−ピペリジン−1−イルプロポキシ)キナゾリン−4−イル]アミノ}−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アセトアミド;
N−(2,3−ジフルオロフェニル)−2−(4−{[7−(3−ピロリジン−1−イルプロポキシ)キナゾリン−4−イル]アミノ}−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アセトアミド;
N−(2,3−ジフルオロフェニル)−2−{4−[(7−{3−[(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)アミノ]プロポキシ}キナゾリン−4−イル)アミノ]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}アセトアミド;
2−[4−({7−[3−(シクロプロピルアミノ)プロポキシ]キナゾリン−4−イル}アミノ)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−N−(2,3−ジフルオロフェニル)アセトアミド;
N−(2,3−ジフルオロフェニル)−2−{4−[(7−{3−[[2−(ジメチルアミノ)エチル](メチル)アミノ]プロポキシ}キナゾリン−4−イル)アミノ]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}アセトアミド;
N−(2,3−ジフルオロフェニル)−2−[4−({7−[3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロポキシ]キナゾリン−4−イル}アミノ)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]アセトアミド;
N−(2,3−ジフルオロフェニル)−2−{4−[(7−{3−[(2R)−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル]プロポキシ}キナゾリン−4−イル)アミノ]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}アセトアミド;
N−(2,3−ジフルオロフェニル)−2−[4−({7−[3−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)プロポキシ]キナゾリン−4−イル}アミノ)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]アセトアミド;
N−(2,3−ジフルオロフェニル)−2−{4−[(7−{3−[エチル(2−ヒドロキシエチル)アミノ]プロポキシ}キナゾリン−4−イル)アミノ]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}アセトアミド;
N−(2,3−ジフルオロフェニル)−2−{4−[(7−{3−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]プロポキシ}キナゾリン−4−イル)アミノ]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}アセトアミド;
N−(2,3−ジフルオロフェニル)−2−(4−{[7−(3−ピペラジン−1−イルプロポキシ)キナゾリン−4−イル]アミノ}−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アセトアミド;
N−(2,3−ジフルオロフェニル)−2−{4−[(7−{3−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−イル]プロポキシ}キナゾリン−4−イル)アミノ]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}アセトアミド;
N−(2,3−ジフルオロフェニル)−2−{4−[(7−{3−[4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル]プロポキシ}キナゾリン−4−イル)アミノ]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}アセトアミド;
N−(2,3−ジフルオロフェニル)−2−{4−[(7−{3−[(2−ヒドロキシエチル)(イソプロピル)アミノ]プロポキシ}キナゾリン−4−イル)アミノ]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}アセトアミド;
2−{4−[(7−{3−[シクロプロピル(2−ヒドロキシエチル)アミノ]プロポキシ}キナゾリン−4−イル)アミノ]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}−N−(2,3−ジフルオロフェニル)アセトアミドのどれか1つ、又はその塩、エステル又はプロドラッグ、そしてより特別には、その医薬的に許容される塩である。
本発明はまた、式(I)の化合物又はその塩、エステル又はプロドラッグの製造の方法を提供し、該方法は、式(II):
Figure 2006527748
[式中、Lは、クロロ、ブロモ、SMe、等のような脱離基である]の化合物を式(III):
Figure 2006527748
の化合物と不活性気体下でジオキサン中の塩酸の存在下に反応させること、そしてその後必要であれば:
i)式(I)の化合物を式(I)の別の化合物へ変換すること;及び/又は
ii)保護基を外すこと;及び/又は
iii)その塩、エステル又はプロドラッグを形成することを含む。この反応は、好適には、ジメチルアセトアミド又はイソプロパノールのような有機溶媒において80℃〜120℃の上昇温度で30分〜2時間実行する。
この方法は、Rが−X13であるときの式(II)の化合物の製造の方法をさらに含む場合があり、該方法は、式(IV):
Figure 2006527748
の化合物を式(V):
−R13 (V)
[式中、Lは、クロロのような適正な脱離基であるか、又はLは、好適にもPPhのような試薬により活性化される−OHである]の化合物と反応させることを含む。
式(IV)及び式(V)の化合物は、当該技術分野で知られているか、又は当該技術分野で知られた他の化合物より、当業者には文献より明らかである慣用法によって誘導することができる。Rが−X13であるか又はそれでない、及び/又はRが−X11である、及び/又はRが−X12である、及び/又はRが−X14であるときの式(II)の化合物の製造には、類似の方法が存在する。
この方法は、式(III)の化合物の製造の方法をさらに含む場合があり、該方法は、式(VI):
Figure 2006527748
の化合物の式(VII):
−NH (VII)
の化合物との反応を含む。この反応は、好適には、ジメチルホルムアミド又はジメチルアセトアミドのような有機溶媒において、ジイソプロピル(エチル)アミンのような塩基とともに、そしてO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’N’−テトラメチルウロニウム・ヘキサフルオロリン酸塩を加えて、40℃未満の温度を30分〜2時間維持して実行する。
式(VII)の化合物は、当該技術分野で知られているか、又は当該技術分野で知られた他の化合物より、当業者には文献より明らかである慣用法によって誘導することができる。
XがNRである式(VI)の化合物は:
a)アジド酢酸C1−20アルキルのプロピオール酸との反応に続く、
b)アジ化ジフェニルホスホニルのような試薬とa)の生成物の反応を含む方法によって製造することができる。a)の反応は、好適にはクロロホルム、ジクロロメタン、又はトルエンのような溶媒において55℃〜100℃の温度で30分〜5時間実行して、そしてb)の反応は、ジオキサンにおいて不活性気体下で還流下に2〜7時間実行する。
さらに提供されるのは、式(IA)の化合物又はその塩又はエステルの製造の方法であり、該方法は、式(I)の化合物とテトラゾールをジtert−ブチル・ジエチルホスホロアミダイトとジメチルホルムアミド又はジメチルアセトアミドのような適正な有機溶媒において不活性気体下に反応させることによる式(I)の好適な化合物のリン酸化に続く、(1〜5時間後の)過酸化水素及びメタ酸性亜硫酸ナトリウムの添加を含む。次いで、リン酸基の脱保護により、式(IA)の化合物を得る。脱保護は、好適には、ジオキサン又はジクロロメタン(DCM)中の塩酸で、周囲温度で6〜30時間実行する。
好適な反応条件を本明細書に例示する。
本発明の化合物中の様々な環置換基のあるものは、上記の方法に先立つか、又はその直後に標準的な芳香族置換反応によって導入するか、又は慣用の官能基修飾によって生成してよく、それ自体も本発明の方法の側面に含まれると理解されよう。こうした反応及び修飾には、例えば、芳香族置換反応の手段による置換基の導入、置換基の還元、置換基のアルキル化、及び置換基の酸化が含まれる。こうした手順の試薬及び反応条件は、化学の技術分野においてよく知られている。芳香族置換反応の特別な例には、濃硝酸を使用するニトロ基の導入、例えばハロゲン化アシル及びルイス酸(三塩化アルミニウムのような)をフリーデル・クラフツ条件の下で使用するアシル基の導入;ハロゲン化アルキル及びルイス酸(三塩化アルミニウムのような)をフリーデル・クラフツ条件の下で使用するアルキル基の導入;並びに、ハロゲン基の導入が含まれる。特別な修飾の例には、例えば、ニッケル触媒を用いた接触水素化、又は塩酸の存在下に加熱しながら鉄で処理することによる、ニトロ基のアミノ基への還元;アルキルチオのアルキルスルフィニル又はアルキルスルホニルへの酸化が含まれる。
本明細書に言及される反応のいくつかでは、化合物中の鋭敏な基を保護することが必要である/望ましい場合があることも理解されよう。保護化が必要であるか又は望ましい例と保護化に適した方法は、当業者に知られている。標準的な実践に従って、慣用の保護基を使用してよい(例示として、T. W. Green,「有機合成の保護基(Protective Groups in Organic Synthesis)」ジョン・ウィリー・アンド・サンズ(1991)を参照のこと)。このように、アミノ、カルボキシ又はヒドロキシのような基が反応体に含まれるならば、本明細書に言及される反応のいくつかでは該基を保護することが望ましい場合がある。
アミノ又はアルキルアミノ基に適した保護基は、例えば、アシル基、例えばアセチルのようなアルカノイル基、アルコキシカルボニル基、例えばメトキシカルボニル、エトキシカルボニル又はtett−ブトキシカルボニル基、アリールメトキシカルボニル基、例えばベンジルオキシカルボニル、又はアロイル基、例えばベンゾイルである。上記保護基の脱保護条件は、必然的に、保護基の選択に応じて変化する。従って、例えば、アルカノイル又はアルコキシカルボニル基のようなアシル基、又はアロイル基は、例えば、アルカリ金属水酸化物、例えば水酸化リチウム又はナトリウムのような好適な塩基での加水分解によって除去することができる。あるいは、tert−ブトキシカルボニル基のようなアシル基は、例えば、塩酸、硫酸、又はリン酸、又はトリフルオロ酢酸のような好適な酸での処理により除去してよく、ベンジルオキシカルボニル基のようなアリールメトキシカルボニル基は、例えば、パラジウム担持カーボンのような触媒上での水素化により、又はルイス酸、例えばトリス(トリフルオロ酢酸)ホウ素での処理によって除去してよい。一級アミノ基に適した代わりの保護基は、例えばフタロイル基であり、これは、アルキルアミン、例えばジメチルアミノプロピルアミンでの、又はヒドラジンでの処理により除去してよい。
ヒドロキシ基に適した保護基は、例えば、アシル基、例えばアセチルのようなアルカノイル基、アロイル基、例えばベンゾイル、又はアリールメチル基、例えばベンジルである。上記保護基の脱保護条件は、必然的に、保護基の選択に応じて変化する。従って、例えば、アルカノイルのようなアシル基又はアロイル基は、例えば、アルカリ金属水酸化物、例えば水酸化リチウム又はナトリウムのような好適な塩基との加水分解によって除去してよい。あるいは、ベンジル基のようなアリールメチル基は、例えば、パラジウム担持カーボンのような触媒上での水素化により除去してよい。
カルボキシ基に適した保護基は、例えばエステル化基(例えばメチル又はエチル基であり、これは、例えば、水酸化ナトリウムのような塩基での加水分解によって除去することができる)、又は例えばtert−ブチル基(例えば、酸、例えばトリフルオロ酢酸のような有機酸での処理により除去することができる)、又は、例えばベンジル基(例えば、パラジウム担持カーボンのような触媒上での水素化により除去することができる)である。
保護基は、化学の技術分野でよく知られている慣用技術を使用して、合成中のどの好便な段階でも除去してよい。
本発明のさらなる側面によれば、本明細書に定義される式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩、エステル又はプロドラッグを医薬的に許容される希釈剤又は担体とともに含む医薬組成物が提供される。
また提供されるのは、本明細書に定義される式(IA)の化合物又はその医薬的に許容される塩又はエステルを医薬的に許容される希釈剤又は担体とともに含む医薬組成物である。
本発明の組成物は、経口使用(例えば、錠剤、トローチ剤、硬又は軟カプセル剤、水性又は油性の懸濁液剤、乳剤、分散性の散剤又は顆粒剤、シロップ剤又はエリキシル剤として)、局所使用(例えば、クリーム剤、軟膏剤、ゲル剤、又は水性又は油性の溶液剤又は懸濁液剤として)、吸入による投与(例えば、微細化散剤又は液体エアゾール剤として)、通気による投与(例えば、微細化散剤として)、又は非経口投与(例えば、静脈内、皮下、筋肉内へ投薬する無菌の水性又は油性の溶液剤として、又は直腸投薬用の坐剤として)に適した形態であってよい。
本発明の組成物は、当該技術分野でよく知られている慣用の医薬賦形剤を使用する慣用法により入手することができる。従って、経口使用に企図される組成物は、例えば、1以上の着色剤、甘味剤、芳香剤及び/又は保存剤を含有してよい。
錠剤製剤に適した医薬的に許容される賦形剤には、例えば、乳糖、炭酸ナトリウム、リン酸カルシウム又は炭酸カルシウムのような不活性希釈剤、コーンスターチ又はアルギン酸のような造粒剤及び崩壊剤;デンプンのような結合剤;ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸又はタルクのような滑沢剤;p−ヒドロキシ安息香酸エチル又はプロピルのような保存剤、及び、アスコルビン酸のような抗酸化剤が含まれる。錠剤製剤は、被覆しなくても、又は、その崩壊と後続の胃腸管内での有効成分の吸収を変化させること、又はその安定性及び/又は外観を改善することのために被覆してもよく、いずれの場合でも当該技術分野でよく知られている慣用のコーティング剤及び手順を使用する。
経口使用の組成物は、不活性の固体希釈剤、例えば炭酸カルシウム、リン酸カルシウム又はカオリンと有効成分を混合する硬ゼラチンカプセル剤の形態であっても、又は、水又は落花生油、流動パラフィン、ダイズ油、ヤシ油、又は好ましくはオリーブ油のようなオイル、あるいは他の許容される担体と有効成分を混合する軟ゼラチンカプセル剤の形態であってもよい。
一般に、水性懸濁液剤は、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、トラガカントゴム及びアカシアゴムのような1以上の懸濁剤;レシチン、又は脂肪酸と酸化アルキレンの濃縮生成物(例えば、ステアリン酸ポリオキシエチレン)、又は長鎖脂肪族アルコールと酸化エチレンの濃縮生成物、例えばヘプタデカエチレンオキシセタノール、又はモノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビトールのような、脂肪酸及びヘキシトールより誘導される部分エステルと酸化エチレンの濃縮生成物、又は、長鎖脂肪族アルコールと酸化エチレンの濃縮生成物、例えばヘプタデカエチレンオキシセタノール、又はモノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビトールのような、脂肪酸及びヘキシトールより誘導される部分エステルと酸化エチレンの濃縮生成物、又は脂肪酸及びヘキシトール無水物より誘導される部分エステルと酸化エチレンの濃縮生成物、例えばモノオレイン酸ポリエチレンソルビタンのような分散剤又は湿潤剤とともに、微細粉末の形態で有効成分を含有する。水性懸濁液剤はまた、1以上の保存剤(p−ヒドロキシ安息香酸エチル又はプロピルのような)、抗酸化剤(アスコルビン酸のような)、着色剤、芳香剤、及び/又は甘味剤(ショ糖、サッカリン又はアスパルテームのような)を含有してよい。
油性懸濁液剤は、植物油(落花生油、オリーブ油、ゴマ油又はヤシ油のような)又は鉱油(流動パラフィンのような)に有効成分を懸濁することによって製剤化することができる。油性懸濁液剤はまた、ミツロウ、固形パラフィン又はセチルアルコールのような増粘剤も含有してよい。口当たりのよい経口調製物を提供するために、上記に示したような甘味剤、及び芳香剤を加えてよい。上記組成物は、アスコルビン酸のような抗酸化剤の添加により保存することができる。
水を加えて水性懸濁液剤又は溶液剤を調製するのに適した分散性又は凍結乾燥性の散剤及び顆粒剤は、一般に、分散又は湿潤剤、懸濁剤及び1以上の保存剤と一緒に有効成分を含有する。好適な分散剤又は湿潤剤と懸濁剤は、すでに上記のものにより例示されている。甘味剤、芳香剤、及び着色剤のような追加の賦形剤も存在してよい。
本発明の医薬組成物は、水中油型の乳剤の形態であってもよい。油相は、オリーブ油又は落花生油のような植物油、又は例えば流動パラフィンのような鉱油、又はこれらのいずれかの混合物であってよい。好適な乳化剤は、例えば、アカシアゴムやトラガカントゴムのような天然に存在するゴム、大豆、レシチンのような天然に存在するホスファチド、脂肪酸及び無水へキシトールより誘導されるエステル又は部分エステル(例えば、モノオレイン酸ソルビタン)、及びモノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタンのような、酸化エチレンと前記部分エステルの濃縮生成物であってよい。乳剤はまた、甘味剤、芳香剤及び保存剤を含有してよい。
シロップ剤とエリキシル剤は、グリセロール、プロピレングリコール、ソルビトール、アスパルテーム又はショ糖のような甘味剤とともに製剤化してよく、粘滑剤、保存剤、芳香剤及び/又は着色剤も含有してよい。
本医薬組成物はまた、無菌の注射可能な水性又は油性懸濁液剤、溶液剤、乳剤、又は特別な系の形態であってよく、これは、上記に示した、1以上の適切な分散剤又は湿潤剤と懸濁剤を使用する既知の手順に従って製剤化することができる。無菌の注射可能な調製物はまた、非経口投与が許容される無毒の希釈剤又は溶媒中の無菌の注射可能な溶液剤又は懸濁液剤、例えばポリエチレングリコール中の溶液剤であってよい。
坐剤製剤は、常温では固体であるが直腸温度では液体になるので、直腸中で融けて薬物を放出する好適な非刺激性の賦形剤と有効成分を混合することによって調製することができる。好適な賦形剤には、例えば、ココア脂とポリエチレングリコールが含まれる。
一般に、クリーム剤、軟膏剤、ゲル剤のような局所製剤と水性又は油性の溶液剤又は懸濁液剤は、当該技術分野でよく知られた慣用法を使用して、慣用の、局所的に許容される担体又は希釈剤とともに有効成分を製剤化することによって入手することができる。
通気投与用の組成物は、例えば、30μm又はずっと小さい、好ましくは5μm以下、そしてより好ましくは5μmと1μmの間の平均径の粒子を含有する微細化散剤の形態であってよく、散剤それ自体は有効成分を単独で、又は乳糖のような生理学的に許容される1以上の担体で希釈されて含んでなる。次いで、通気吸入用の散剤は、簡便には、例えば1〜50mgの有効成分を含有し、既知のクロモグリク酸ナトリウム剤の通気吸入に使用されるようなターボ吸入デバイスで使用するカプセルに保持される。
吸入投与用の組成物は、微細固形物を含有するエアゾールか又は液体の小滴として有効成分を調合するように配置された慣用の加圧エアゾールの形態であってよい。揮発性フッ化炭化水素又は炭化水素のような慣用のエアゾール噴霧剤を使用してよく、エアゾールデバイスは、簡便には、目盛り量の有効成分を調合するように配置される。
製剤に関するさらなる情報については、読者は、「医化学総覧(Comprehensive Medicinal Chemistry)」(Corwin Hansch; 編集委員長)、ペルガモン・プレス(1990)の第5巻、25.2章を参照のこと。
故に、本発明のさらなる側面において、式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エステル又はプロドラッグが療法における使用に提供される。さらに、式(IA)の化合物又はその医薬的に許容される塩又はエステルが療法における使用に提供される。
さらに、式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エステル又はプロドラッグが医薬品としての使用に提供され、式(IA)の化合物、又はその医薬的に許容される塩又はエステルも医薬品としての使用に提供される。本発明の別の側面は、癌のような過剰増殖性疾患、特に結直腸、乳房、肺、前立腺、膀胱、腎臓、又は膵臓の癌、又は白血病又はリンパ腫の治療用医薬品として使用に式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エステル又はプロドラッグを提供する。また、癌のような過剰増殖性疾患、特に結直腸、乳房、肺、前立腺、膀胱、腎臓、又は膵臓の癌、又は白血病又はリンパ腫の治療用医薬品として使用に式(IA)の化合物、又はその医薬的に許容される塩又はエステルが提供される。
追加的に、式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エステル、又はプロドラッグが、ヒトのような温血動物の療法による治療の方法における使用に提供される。式(IA)の化合物、又はその医薬的に許容される塩又はエステルも、ヒトのような温血動物の療法による治療の方法における使用に提供される。本発明の別の側面は、癌のような過剰増殖性疾患、特に結直腸、乳房、肺、前立腺、膀胱、腎臓、又は膵臓の癌、又は白血病又はリンパ腫の治療の方法における使用に式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩、エステル又はプロドラッグを提供する。また、癌のような過剰増殖性疾患、特に結直腸、乳房、肺、前立腺、膀胱、腎臓、又は膵臓の癌、又は白血病又はリンパ腫の治療の方法における使用に式(IA)の化合物、又はその医薬的に許容される塩又はエステルが提供される。
本発明の別の側面において、1以上のAuroraキナーゼの阻害が有益である疾患の治療用医薬品の製造における、式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩、エステル又はプロドラッグの使用が提供される。1以上のAuroraキナーゼの阻害が有益である疾患の治療用医薬品の製造における、式(IA)の化合物又はその医薬的に許容される塩又はエステルの使用も提供される。特に、Aurora−Aキナーゼ及び/又はAurora−Bキナーゼの阻害が有益であり得ると想定される。好ましくは、Aurora−Bキナーゼの阻害が有益である。本発明の別の側面において、癌のような過剰増殖性疾患、特に結直腸、乳房、肺、前立腺、膀胱、腎臓、又は膵臓の癌、又は白血病又はリンパ腫の治療用医薬品の製造における、式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩、エステル又はプロドラッグの使用が提供される。また、癌のような過剰増殖性疾患、特に結直腸、乳房、肺、前立腺、膀胱、腎臓、又は膵臓の癌、又は白血病又はリンパ腫の治療用医薬品の製造における、式(IA)の化合物又はその医薬的に許容される塩又はエステルの使用が提供される。
なお別の側面によれば、1以上のAuroraキナーゼの阻害が有益である疾患に罹患しているヒトを治療する方法における使用に式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩、エステル又はプロドラッグが提供され、該方法は、式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩、エステル又はプロドラッグの治療有効量をその必要な人へ投与する工程を含んでなる。さらに、1以上のAuroraキナーゼの阻害が有益である疾患に罹患しているヒトを治療する方法における使用に式(IA)の化合物又はその医薬的に許容される塩が提供され、該方法は、式(IA)の化合物又はその医薬的に許容される塩の治療有効量をその必要な人へ投与する工程を含んでなる。特に、Aurora−Aキナーゼ及び/又はAurora−Bキナーゼの阻害が有益であり得ると想定される。好ましくは、Aurora−Bキナーゼの阻害が有益である。さらに、癌のような過剰増殖性疾患、特に結直腸、乳房、肺、前立腺、膀胱、腎臓、又は膵臓の癌、又は白血病又はリンパ腫に罹患しているヒトを治療する方法における使用に式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩、エステル、又はプロドラッグが提供され、該方法は、式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩、エステル、又はプロドラッグの治療有効量をその必要な人へ投与する工程を含んでなる。癌のような過剰増殖性疾患、特に結直腸、乳房、肺、前立腺、膀胱、腎臓、又は膵臓の癌、又は白血病又はリンパ腫に罹患しているヒトを治療する方法における使用に式(IA)の化合物も提供され、該方法は、式(IA)の化合物又はその医薬的に許容される塩又はエステルの治療有効量をその必要な人へ投与する工程を含んでなる。ヒトを治療する上記の方法のいずれかにおける式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩、エステル、又はプロドラッグの使用も、本発明の側面を形成する。追加的に、ヒトを治療する上記の方法のいずれかにおける式(IA)の化合物又はその医薬的に許容される塩又はエステルの使用も、本発明の側面を形成する。
上記に述べた治療使用では、投与する用量は、利用する化合物、投与の形式、所望される治療、適応となる障害、そして動物又は患者の年齢及び性別に応じて変動するものである。従って、用量のサイズは、よく知られた医学の諸原理に従って算出される。
治療又は予防の目的で式(I)又は式(IA)の化合物を使用するときには、一般に、分割用量で求められるならば、例えば、0.05mg/kg〜50mg/kg体重の範囲で1日用量が受けられるようにそれを投与する。一般に、非経口投与を利用するときは、より低い用量を投与する。従って、例えば、静脈内投与では、例えば0.05mg/kg〜25mg/kg体重の範囲の用量を概して使用する。同様に、吸入による投与では、例えば0.05mg/kg〜25mg/kg体重の範囲の用量を使用する。
本明細書に定義される治療は、単独療法として適用しても、又は、本発明の化合物に加えて、慣用的な外科又は放射線療法、又は化学療法を伴ってもよい。そのような化学療法には、以下の抗腫瘍剤カテゴリーの1以上を含めてよい:
(i)アルキル化剤(例えば、シスプラチン、カルボプラチン、シクロホスファミド、ナイトロジェンマスタード、メルファラン、クロラムブシル、ブスルファン及びニトロソ尿素);代謝拮抗剤(例えば、5−フルオロウラシル及びテガフールといったフルオロピリミジン類のような抗葉酸剤、ラルチトレキセド、メトトレキセート、シトシンアラビノシド、及びヒドロキシ尿素);抗腫瘍抗生物質(例えば、アドリアマイシン、ブレオマイシン、ドキソルビシン、ダウノマイシン、エピルビシン、イダルビシン、マイトマイシン−C、ダクチノマイシン、及びミトラマイシンのようなアントラサイクリン類);有糸分裂阻害剤(例えば、ビンクリスチン、ビンブラスチン、ビンデシン及びビノレルビンのようなビンカアルカロイドと、タキソール及びタキソテレのようなタキソイド類);及びトポイソメラーゼ阻害剤(例えば、エトポシド及びテニポシドのようなエピポドフィロトキシン、アムサクリン、トポテカン、及びカンプトテシン)のような、医科腫瘍学において使用されるような抗増殖/抗新生物薬とその組合せ;
(ii)抗エストロゲン(例えば、タモキシフェン、トレミフェン、ラロキシフェン、ドロロキシフェン及びヨードキシフェン)、エストロゲン受容体ダウンレギュレーター(例えば、フルベストラント)、抗アンドロゲン(例えば、ビカルタミド、フルタミド、ニルタミド及び酢酸シプロテロン)、LHRLアンタゴニスト又はLHRHアゴニスト(例えば、ゴセレリン、リュープロレリン及びブセレリン)、プロゲストゲン(例えば、酢酸メゲストロール)、アロマターゼ阻害剤(例えば、アナストロゾール、レトロゾール、ボラゾール及びエキセメスタン)、及びフィナステリドのような5α−レダクターゼ阻害剤といった、細胞増殖抑止剤;
(iii)癌細胞浸潤を阻害する薬剤(例えば、マリマスタットのようなメタロプロテイナーゼ阻害剤とウロキナーゼプラスミノゲンアクチベーター受容体機能の阻害剤);
(iv)増殖因子機能の阻害剤、例えば、そのような阻害剤には、増殖因子抗体、増殖因子受容体抗体(例えば、抗erbb2抗体のトラスツツマブ[HerceptinTM]と抗erbb1抗体のセツキシマブ[C225])、ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤、チロシンキナーゼ阻害剤、及びセリン/スレオニンキナーゼ阻害剤、例えば、表皮増殖因子ファミリーの阻害剤(例えば、N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−メトキシ−6−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリン−4−アミン(ゲフィチニブ、AZD1839)、N−(3−エチニルフェニル)−6,7−ビス(2−メトキシエトキシ)キナゾリン−4−アミン(エルロチニブ、OSI−774)、及び6−アクリルアミド−N−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−7−(3−モルホリノプロポキシ)キナゾリン−4−アミン(CI1033)のようなEGFRファミリーチロシンキナーゼ阻害剤)、例えば血小板由来増殖因子ファミリーの阻害剤、並びに、例えば肝細胞増殖因子ファミリーの阻害剤が含まれる;
(v)血管内皮増殖因子の効果を阻害するような抗血管新生剤(例えば、抗血管内皮細胞増殖因子抗体のベバシツマブ[AvastinTM]、国際特許出願WO97/22596、WO97/30035、WO97/32856、及びWO98/13354号に開示されるような化合物)と、他の機序により作用する化合物(例えば、リノマイド、インテグリンαvβ3機能の阻害剤、及びアンジオスタチン);
(vi)コンブレタスタチンA4のような血管傷害剤と国際特許出願WO99/02166、WO00/40529、WO00/41669、WO01/92224、WO02/04434、及びWO02/08213号に開示される化合物;
(vii)アンチセンス療法、例えば、ISIS2503、抗rasアンチセンスのような、上記に列挙される標的へ指向されるもの;
(viii)例えば、異常p53又は異常BRCA1又はBRCA2、GDEPT(遺伝子指向型酵素プロドラッグ療法)のような異常遺伝子を置換するアプローチ、シトシンデアミナーゼ、チミジンキナーゼ、又は細菌の窒素レダクターゼ酵素を使用するようなアプローチ、及び、多剤耐性遺伝子治療のような化学療法又は放射線療法への患者耐性を高めるアプローチが含まれる、遺伝子治療アプローチ;並びに
(ix)例えば、インターロイキン2、インターロイキン4又は顆粒球マクロファージコロニー刺激因子のようなサイトカインでのトランスフェクションのような、患者腫瘍細胞の免疫原性を高めるための ex vivo 及び in vivo アプローチ、T細胞アネルギーを減少させるアプローチ、サイトカインにトランスフェクトされた樹状細胞のようなトランスフェクトされた免疫細胞を使用するアプローチ、サイトカインにトランスフェクトされた腫瘍細胞系を使用するアプローチ、及び抗イディオタイプ抗体を使用するアプローチが含まれる、免疫療法アプローチ。
さらに、本発明の化合物又はその医薬的に許容される塩、エステル又はプロドラッグは、1以上の細胞周期阻害剤と組み合わせて使用してよい。特に、bub1、bubR1又はCDKを阻害する細胞周期阻害剤とともに(使用してよい)。
こうした併用療法は、治療薬の個別成分の同時、連続又は分離投薬により達成することができる。このような組合せ製品は、本明細書に記載の投与量範囲内にある本発明の化合物と承認された投与量範囲内にある他の医薬活性剤を利用する。
治療用医薬品における使用に加えて、式(I)の化合物とその医薬的に許容される塩、エステル又はプロドラッグは、新たな治療薬剤の探索の一部として、ネコ、イヌ、ウサギ、サル、ラット及びマウスのような実験動物において細胞周期活性の阻害剤の効果を評価するための in vitro 及び in vivo 試験系の開発及び標準化における薬理学的ツールとしても有用である。
上記の他の医薬組成物、プロセス、方法、使用、及び医薬品製造の特徴では、本明細書に記載する本発明の化合物の代わりの好ましい態様も適用される。
本発明の化合物は、Auroraキナーゼ、特にAurora−Aキナーゼ及び/又はAurora−Bキナーゼのセリン−スレオニンキナーゼ活性を阻害し、それにより細胞周期と細胞増殖を阻害する。Aurora−Bキナーゼを阻害する化合物が特に興味深い。これらの特性は、例えば、以下に示す手順の1以上を使用して評価することができる。
(a)in vitro Aurora−Aキナーゼ阻害試験
このアッセイは、セリン−スレオニンキナーゼ活性を阻害する試験化合物の能力を決定する。Aurora−AをコードするDNAは、全遺伝子合成によるか又はクローニングにより入手してよい。次いで、このDNAを好適な発現系において発現させて、セリン−スレオニンキナーゼ活性のあるポリペプチドを入手することができる。Aurora−Aの場合、コード配列をポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によりcDNAから単離し、バキュロウイルス発現ベクターpFastBac HTc(ギブコBRL/ライフテクノロジーズ)のBamH1及びNot1制限エンドヌクレアーゼ部位へクローニングした。5’PCRプライマーは、Aurora−Aコード配列に対して5’の制限エンドヌクレアーゼBamH1についての認識配列を含有した。これにより、6−ヒスチジン残基、スペーサー領域、及びpFastBac HTcベクターによりコードされるrTEVプロテアーゼ切断部位とインフレームでAurora−A遺伝子を挿入することが可能になった。3’PCRプライマーは、Aurora−A終止コドンを、終止コドンと制限エンドヌクレアーゼNot1の認識部位が続く追加コード配列で置き換えた。この追加コード配列(5’TAC CCA TAC GAT GTT CCA GAT TAC GCT TCT TAA3’)は、ポリペプチド配列:YPYDVPDYASをコードした。インフルエンザ血球凝集素タンパク質に由来するこの配列は、特定のモノクローナル抗体を使用して同定することができるタグエピトープ配列としてしばしば使用される。故に、この組換えpFastBacベクターは、N末端に6−hisタグが付き、C末端にインフルエンザ血球凝集素エピトープタグの付いた、Aurora−Aタンパク質をコードした。組換えDNA分子の組立てについての方法の詳細は、標準テキスト、例えば、Sambrook et al. 1989,「分子クローニング−実験マニュアル(Molecular Cloning - A Laboratory Manual)」第2版、コールドスプリングハーバーラボラトリープレス、及び Ausubel et al. 1999,「分子生物学の最新プロトコール(Current Protocols in Molecular Biology)」ジョン・ウィリー・アンド・サンズ社に見出すことができる。
組換えウイルスの産生は、ギブコBRLからの製造業者のプロトコールに従って実施することができる。簡潔に言えば、Aurora−A遺伝子を担うpFastBac−1ベクターでバキュロウイルスゲノム(バクミドDNA)を含有する大腸菌(E. coli)DH10Bac細胞を形質転換させ、この細胞中での転位イベントにより、ゲンタマイシン耐性遺伝子とバキュロウイルスポリヘドリンプロモーターが含まれるAurora−A遺伝子を含有するpFastBacベクターの領域を、バクミドDNA中へ直に転位させた。ゲンタマイシン、カナマイシン、テトラサイクリン及びX−galでの選択により、生じる白色のコロニーは、Aurora−Aをコードする組換えバクミドDNAを含有するはずである。いくつかのBH10Bac白色コロニーの小量スケール培養物よりバクミドDNAを抽出し、10%血清含有TC100培地(ギブコBRL)において増殖させた Spodoptera frugiperda Sf21細胞中へ、製造業者の使用説明書に従ってCellFECTIN試薬(ギブコBRL)を使用してトランスフェクトした。トランスフェクションから72時間後に細胞培養基を回収することによって、ウイルス粒子を採取した。0.5mlの培地を使用して、1x10細胞/mlを含有するSf21の100ml懸濁培養物に感染させた。感染から48時間後に細胞培養基を採取し、標準プラークアッセイ法を使用してウイルス力価を定量した。ウイルスストックを使用してSf9及び「高位(High)5」細胞に3の感染多重度(MOI)で感染させて、組換えAurora−Aタンパク質の発現を確かめた。
Aurora−Aキナーゼ活性の大量スケール発現では、Sf21昆虫細胞を、10%胎仔ウシ血清(Viralex)及び0.2% F68 Pluronic(シグマ)で補充したTC100培地において、Wheatonローラーリグ上に3rpm、28℃で増殖させた。細胞密度が1.2x10細胞/mlに達したとき、プラーク−ピュア(plaque-pure)のAurora−A組換えウイルスにより1の感染多重度で感染させ、48時間後に採取した。後続のすべての精製工程は、4℃で実施した。全部で2.0x10の細胞を含有する凍結昆虫細胞ペレットを融かし、3x10の細胞につき1.0mlを使用して、溶解緩衝液(25mM HEPES(N−[2−ヒドロキシエチル]ピペラジン−N’−[2−エタンスルホン酸]),4℃でpH7.4),100mM KCl,25mM NaF,1mM NaVO,1mM PMSF(フッ化フェニルメチルスルホニル),2mM 2−メルカプトエタノール,2mMイミダゾール,1μg/ml アプロチニン,1μg/ml ペプスタチン,1μg/ml ロイペプチン)で希釈した。溶解は、dounceホモジェナイザーを使用して達成し、その後で溶解液を41,000gで35分間遠心分離した。吸引した上清を、溶解緩衝液で平衡化した、500μl Ni NTA(ニトリロ三酢酸)アガロース(Qiagen,製品番号30250)を含有する、直径5mmのクロマトグラフィーカラム上へ注いだ。12mlの溶解緩衝液に続き、7mlの洗浄緩衝液(25mM HEPES 4℃でpH7.4,100mM KCl,20mMイミダゾール,2mM 2−メルカプトエタノール)でカラムを洗浄した後で、溶出液のUV吸光度がベースラインレベルに達した。結合したAurora−Aタンパク質は、溶出緩衝液(25mM HEPES(4℃でpH7.4),100mM KCl,400mMイミダゾール,2mM 2−メルカプトエタノール)を使用して、カラムより溶出させた。UV吸光度のピークに相当する溶出分画(2.5ml)を回収した。活性Aurora−Aキナーゼを含有する溶出分画を、透析緩衝液(25mM HEPES(4℃でpH7.4),45%グリセロール(v/v),100mM KCl,0.25% Nonidet P40(v/v),1mMジチオスレイトール)に対して徹底的に透析した。
それぞれのAurora−A酵素の新しいバッチにつき、酵素希釈液(25mM Tris−HCl(pH7.5),12.5mM KCl,0.6mM DTT)での希釈によるアッセイで力価測定した。典型的なバッチでは、ストック酵素を酵素希釈液で666分の1に希釈し、20μlの希釈酵素をそれぞれのアッセイウェルに使用する。試験化合物(ジメチルホルムアミド(DMSO)中10mMで)を水で希釈し、10μlの希釈化合物をアッセイプレートのウェルへ移した。「全体」及び「ブランク」対照のウェルは、化合物の代わりに2.5% DMSOを含有した。20マイクロリットルの新鮮希釈酵素を、「ブランク」ウェルを除くすべてのウェルへ加えた。「ブランク」ウェルへは、20マイクロリットルの酵素希釈液を加えた。次いで、0.2μCi[γ33P]ATP(アマーシャム・ファルマシア、比活性≧2500Ci/ミリモル)を含有する、20マイクロリットルの反応ミックス(25mM Tris−HCl,78.4mM KCl,2.5mM NaF,0.6mMジチオスレイトール,6.25mM MnCl,6.25mM ATP,7.5μMペプチド基質[ビオチン−LRRWSLGLRRWSLGLRRWSLGLRRWSLG])をすべての試験ウェルへ加えて、反応を開始させた。プレートを室温で60分間インキュベートした。反応を止めるために、100μlの20%(v/v)オルトリン酸をすべてのウェルへ加えた。96ウェルプレートハーベスター(TomTek)を使用して、陽電荷のニトロセルロースP30フィルターマット(Whatman)上にペプチド基質を捕捉してから、β−プレートカウンターで33Pの取込みをアッセイした。「ブランク」(酵素なし)及び「全体」(化合物なし)の対照値を使用して、酵素活性の50%阻害をもたらす試験化合物の希釈範囲を決定した。この試験において、本発明の化合物は、全般に、酵素活性の50%阻害を1nM〜1000nMの濃度で与えて、特に、表1の化合物1は、酵素活性の50%阻害を0.9μMの濃度で与え、表2の化合物4は、酵素活性の50%阻害を0.5μMの濃度で与えた。
(b)in vitro Aurora−Bキナーゼ阻害試験
このアッセイは、セリン−スレオニンキナーゼ活性を阻害する試験化合物の能力を決定する。Aurora−BをコードするDNAは、全遺伝子合成によるか又はクローニングにより入手してよい。次いで、このDNAを好適な発現系において発現させて、セリン−スレオニンキナーゼ活性のあるポリペプチドを入手することができる。Aurora−Bの場合、Aurora−Aについての上記の記載に類似したやり方で、(即ち、6−ヒスチジンタグ付きAurora−Bタンパク質の発現に指向させるために)コード配列をポリメラーゼ連鎖反応(PCR)によりcDNAから単離し、pFastBac系へクローニングした。
Aurora−Bキナーゼ活性の大量スケール発現では、Sf21昆虫細胞を、10%胎仔ウシ血清(Viralex)及び0.2% F68 Pluronic(シグマ)で補充したTC100培地において、Wheatonローラーリグ上に3rpm、28℃で増殖させた。細胞密度が1.2x10細胞/mlに達したとき、プラーク−ピュアのAurora−B組換えウイルスにより1の感染多重度でそれを感染させ、48時間後に採取した。後続のすべての精製工程は、4℃で実施した。全部で2.0x10の細胞を含有する凍結昆虫細胞ペレットを融かし、2x10の細胞につき1.0mlを使用して、溶解緩衝液(50mM HEPES(N−[2−ヒドロキシエチル]ピペラジンN’−[2−エタンスルホン酸],4℃でpH7.5),1mM NaVO,1mM PMSF(フッ化フェニルメチルスルホニル),1mMジチオスレイトール,1μg/ml アプロチニン,1μg/ml ペプスタチン,1μg/ml ロイペプチン)で希釈した。溶解は、音波処理ホモジェナイザーを使用して達成し、その後で溶解液を41,000gで35分間遠心分離した。吸引した上清を、溶解緩衝液で平衡化した、1.0ml CMセファロースFast Flow(アマーシャム・ファルマシア・バイオテック)を含有する、直径5mmのクロマトグラフィーカラム上へ注いだ。12mlの溶解緩衝液に続き、7mlの洗浄緩衝液(25mM HEPES(4℃でpH7.4),1mM ジチオスレイトール)でカラムを洗浄した後で、溶出液のUV吸光度がベースラインレベルに達した。結合したAurora−Bタンパク質は、溶出緩衝液の勾配液(50mM HEPES(4℃でpH7.4),0.6M NaCl,1mM ジチオスレイトール、0.5ml/分の流速で15分にわたり、0%の溶出緩衝液から100%の溶出緩衝液へ)を使用して、カラムより溶出させた。UV吸光度のピークに相当する溶出分画(1.0ml)を回収した。溶出分画を、透析緩衝液(25mM HEPES(4℃でpH7.4),45%グリセロール(v/v),100mM KCl,0.05%(v/v)IGEPAL CA630(シグマ・アルドリッチ),1mMジチオスレイトール)に対して徹底的に透析した。透析した分画についてAurora−Bキナーゼ活性をアッセイした。
それぞれのAurora−B酵素の新しいバッチにつき、酵素希釈液(25mM Tris−HCl(pH7.5),12.5mM KCl,0.6mM DTT)での希釈によるアッセイで力価測定した。典型的なバッチでは、ストック酵素を酵素希釈液で40分の1に希釈し、20μlの希釈酵素をそれぞれのアッセイウェルに使用する。試験化合物(ジメチルホルムアミド(DMSO)中10mMで)を水で希釈し、10μlの希釈化合物をアッセイプレートのウェルへ移した。「全体」及び「ブランク」対照のウェルは、化合物の代わりに2.5% DMSOを含有した。20マイクロリットルの新鮮希釈酵素を、「ブランク」ウェルを除くすべてのウェルへ加えた。「ブランク」ウェルへは、20マイクロリットルの酵素希釈液を加えた。次いで、0.2μCi[γ33P]ATP(アマーシャム・ファルマシア、比活性≧2500Ci/ミリモル)を含有する、20マイクロリットルの反応ミックス(25mM Tris−HCl,78.4mM KCl,2.5mM NaF,0.6mMジチオスレイトール,6.25mM MnCl,37.5mM ATP,25μMペプチド基質[ビオチン−LRRWSLGLRRWSLGLRRWSLGLRRWSLG])をすべての試験ウェルへ加えて、反応を開始させた。プレートを室温で60分間インキュベートした。反応を止めるために、100μlの20%(v/v)オルトリン酸をすべてのウェルへ加えた。96ウェルプレートハーベスター(TomTek)を使用して、陽電荷のニトロセルロースP30フィルターマット(Whatman)上にペプチド基質を捕捉してから、β−プレートカウンターで33Pの取込みをアッセイした。「ブランク」(酵素なし)及び「全体」(化合物なし)の対照値を使用して、酵素活性の50%阻害をもたらす試験化合物の希釈範囲を決定した。この試験において、本発明の化合物は、全般に、酵素活性の50%阻害を1nM〜1000nMの濃度で与えて、特に、表1の化合物1は、酵素活性の50%阻害を0.1μMの濃度で与え、表2の化合物4は、酵素活性の50%阻害を0.1μMの濃度で与えた。
(c)in vitro 細胞増殖アッセイ
本アッセイや他のアッセイを使用して、付着性哺乳動物細胞系、例えばヒト腫瘍細胞系SW620(ATCC CCL−227)の増殖を阻害する試験化合物の能力を決定することができる。本アッセイは、チミジン類似体、5’−ブロモ−2’−デオキシウリジン(BrdU)の細胞DNAへの取込みを阻害する試験化合物の能力を決定する。SW620や他の付着性細胞を、典型的には、96ウェル組織培養処理済96ウェルプレート(コスター)において、5%胎仔ウシ血清、1% L−グルタミン(100μl/ウェル)を加えたL−15培地(GIBCO)にウェルあたり1x10個の細胞で播き、一晩付着させた。翌日、この細胞に化合物(DMSO中の10mMストックよりL−15(5% FCS,1% L−グルタミンを含む)を使用して希釈する)を投薬した。未処置対照ウェルとBrdU取込みの100%阻害をもたらすことが知られている化合物を含有するウェルをそれぞれのプレートに含めた。試験化合物の存在/非存在下に48時間後、2時間の標識時間にわたりBrdUを取り込む細胞の能力を、製造業者の指示書に従ってベーリンガー(ロッシュ)細胞増殖BrdU ELISAキット(カタログ番号1 647 229)を使用して決定した。簡潔に言えば、15μlのBrdU標識試薬(培地−L−15,5% FCS,1% L−グルタミンで1/100希釈した)を各ウェルへ加え、このプレートを加湿(+5% CO)37℃インキュベーターに2時間戻した。2時間後、プレートをデカントしてペーパータオル上で軽くたたくことによって、標識試薬を除去した。FixDenat溶液(各ウェル50μl)を加え、プレートを室温で45分間揺すりながらインキュベートした。デカントして裏向けたプレートをペーパータオル上で軽くたたくことによって、FixDenat溶液を除去した。次いで、プレートをリン酸緩衝化生理食塩水(PBS)で1回希釈し、100μl/ウェルの抗BrdU−POD抗体溶液(抗体希釈緩衝液で1/100希釈した)を加えた。次いで、プレートを室温で90分間揺すりながらインキュベートした。プレートをデカントしてPBSで4回洗浄し、紙で吸い取って乾燥させることによって、非結合の抗BrdU−POD抗体を除去した。TMB基質溶液(100μl/ウェル)を加え、室温でほぼ10分間揺すりながらインキュベートすると、色の変化が明瞭になった。次いで、Titertek Multiscanプレートリーダーを使用して、ウェルの光学密度を690nmの波長で決定した。化合物処理、未処理及び100%阻害対照からの数値を使用して、BrdU取込みの50%阻害を与える試験化合物の希釈範囲を決定した。本発明の化合物は、全般に、この試験において1nM〜100μMで活性である。
(d)in vitro 細胞周期分析アッセイ
本アッセイは、細胞周期の特定期において細胞を分裂停止させる試験化合物の能力を決定する。このアッセイには多くの異なる哺乳動物細胞系を使用してよく、ここでは、SW620細胞を1例として含める。SW620細胞を5ml L−15(5% FCS,1% L−グルタミン)においてT25フラスコ(コスター)につき7x10細胞で播いた。次いで、5% COの加湿37℃インキュベーターにおいてフラスコを一晩インキュベートした。翌日、DMSOに溶かした適正な濃度の試験化合物を含む5μlのL−15(5% FCS,1% L−グルタミン)をこのフラスコへ加えた。化合物なしの対照処理物(0.5% DMSO)も含めた。次いで、この細胞を化合物とともに一定時間(24時間)の間インキュベートした。この時間の後で、培地を細胞より吸引し、それらを5mlの予熱(37℃)無菌PBSAで洗浄してから、トリプシンとの少しのインキュベーションによりフラスコから剥離し、続いて5mlの1%ウシ血清アルブミン(BSA,シグマ・アルドリッチ社)/無菌PBSAに再懸濁させた。次いで、この試料を2200rpmで10分間遠心分離した。上清を吸引して200μlのPBS/BSA溶液を残した。この200μlの溶液において10回のピペッティングによりペレットを再懸濁して、単一細胞の懸濁液を創出した。各細胞懸濁液へ1mlの氷冷80%エタノールをゆっくり加え、この試料を−20℃で一晩又は染色に必要とされるまで保存した。細胞を遠心分離によりペレットとし、エタノールを吸引除去し、100μg/mlのRNアーゼ(シグマ・アルドリッチ)と10μg/mlのヨウ化プロピジウム(シグマ・アルドリッチ)を含有する200μl PBSにペレットを再懸濁した。細胞懸濁液を37℃で30分間インキュベートし、さらに200μlのPBSを加え、試料を暗所に4℃で一晩保存した。
次いで、21ゲージ針を使用して、各試料を10回シリンジ処理した。次いで、試料をLPS管へ移し、FACScanフローサイトメーター(ベクトン・ディキンソン)を使用する蛍光標示式細胞分取法(FACS)により細胞あたりのDNA含量を分析した。典型的には、CellQuest v1.1ソフトウェア(Verity Software)を使用して30,000のイベントを計数して記録した。集団の細胞周期分布は、Modfitソフトウェア(Verity Software)を使用して計算し、2N(G0/G1)、2N−4N(S期)及び4N(G2/M)DNA含量の細胞の比率として表現した。
本発明の化合物は、全般に、この試験において1nM〜10μMで活性である。
以下に、本発明を以下の実施例において例示するが、ここでは熟練化学者に知られた標準技術とこれらの実施例の記載に類似の技術を適宜使用してよく、そしてここで、他に述べなければ:
(i)蒸発操作は、真空でのロータリーエバポレーションによって行い、乾燥剤のような残留固形物の濾過による除去の後で、後処理手順を行なった;
(ii)各種操作は、典型的には18〜25℃の範囲の周囲温度で行い、他に述べなければ、又は、当業者ならばあるいはアルゴンのような不活性気体の雰囲気下で操作するのでなければ、空気中で行った;
(iii)カラムクロマトグラフィー(フラッシュ法による)及び中速液体クロマトグラフィー(MPLC)は、Merck Kieselgelシリカ(商品番号9385)で実施した;
(iv)収率は例示のためにのみ示し、必ずしも達成可能な最大値ではない;
(v)一般に、式(I)の最終生成物の構造は、核(一般に、プロトン)磁気共鳴(NMR)及び質量スペクトルの技術により確定した;プロトン磁気共鳴化学シフト値は、以下の4つの機器:
−300MHzの磁場強度で作動するVarian Gemini 2000分光計
−300MHzの磁場強度で作動するBruker DPX300分光計
−400MHzの磁場強度で作動するJEOL EX 400分光計
−500MHzの磁場強度で作動するBruker Avance 500分光計
の1つを使用して、重水素化ジメチルスルホキシド(DMSO d)において(他に述べなければ)δスケール(テトラメチルシランからの下方磁場、ppm)で測定した;ピーク多重度を以下のように示す:s,一重項;d,二重項;dd,二重二重項;t,三重項;q,四重項;qu,五重項;m,多重項;br s,ブロード一重項;
(vi)ロボット合成は、Zymate XPロボットを使用して行ない、Zymate Master Laboratory Stationより溶液を加えて、Stem RS5000 Reacto−Stationにより25℃で撹拌した;
(vii)ロボット合成からの反応混合物の後処理及び精製は、以下のように行なった:蒸発は、Genevac HT4を使用して真空で行なった;カラムクロマトグラフィーは、Merckシリカ(60μm,25g)を充填した直径27mmカラムを使用するシリカで、Anachem Sympur MPLC系を使用して実施した;最終生成物の構造は、Waters 2890/ZMDミクロ質量系のLCMS(液体クロマトグラフィー質量分析法)により以下を使用して確定し、分の保持時間(RT)として引用する:
カラム:Waters シンメトリーC18 3.5μm 4.6x50mm
溶媒A:H
溶媒B:CHCN
溶媒C:MeOH+5% HCOOH
流速:2.5ml/分
運転時間:5分+4.5分勾配(0〜100% C)
波長:254nm,帯域幅10nm
質量検出器:ZMD Micromass
注入量:0.005ml
(viii)ロボット合成により製造しなかった化合物の分析用LCMSは、Waters Alliance HT系で以下を使用して実施し、分の保持時間(RT)として引用する:
カラム:2.0mmx5cm Phenomenex Max−RP 80A
溶媒A:水
溶媒B:アセトニトリル
溶媒C:メタノール/1%ギ酸、又は水/1%ギ酸
流速:1.1ml/分
運転時間:5分+4.5分勾配(0〜95% B+一定の5%溶媒C)
波長:254nm,帯域幅10nm
注入量:0.005ml
質量検出器:Micromass ZMD
(ix)分取用高速液体クロマトグラフィー(HPLC)は、Waters分取用LCMS機器で実施して、保持時間(RT)を分で測定する:
カラム:β−ベーシック Hypercil(21x100mm)5μm
溶媒A:水/0.1%炭酸アンモニウム
溶媒B:アセトニトリル
流速:25ml/分
運転時間:10分+7.5分勾配(0〜100% B)
波長:254nm,帯域幅10nm
注入量:1.0〜1.5ml
質量検出器:Micromass ZMD
−Gilson分取用HPLC機器、保持時間(RT)を分で測定する:
カラム:21mmx15cm Phenomenex Luna2 C18
溶媒A:水+0.1%トリフルオロ酢酸
溶媒B:アセトニトリル+0.1%トリフルオロ酢酸
流速:21ml/分
運転時間:20分+様々な10分勾配(5〜100% B)
波長:254nm,帯域幅10nm
注入量:0.1〜4.0ml
のいずれかで実施した;
(x)中間体は、概して完全には特性決定せず、薄層クロマトグラフィー(TLC)、HPLC、赤外線(IR)、MS又はNMR分析により純度を評価した。
表1
Figure 2006527748
Figure 2006527748
表2
Figure 2006527748
Figure 2006527748
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実施例1−表1の化合物1:2−(4−{[7−(3−クロロプロポキシ)−6−メトキシキナゾリン−4−イル]アミノ}−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−N−(3−フルオロフェニル)アセトアミドの製法
4−クロロ−7−(3−クロロプロポキシ)−6−メトキシキナゾリン(488mg,1.7ミリモル)のジメチルアセトアミド(15ml)溶液へ2−(4−アミノ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−N−(3−フルオロフェニル)アセトアミド(400mg,1.7ミリモル)を加えた。この反応混合物へ塩酸のジオキサン溶液(4.0N,235μl,1.7ミリモル)を加え、生じる溶液を90℃で50分間加熱すると、濃密な沈殿が生じることを引き起こした。この反応混合物を冷やして、イソプロパノールで希釈した。吸引濾過により固形物を回収し、酢酸エチルで洗浄し、真空で乾燥させて、表1の化合物1(860mg,収率85%)を得た:
1H-NMR (DMSO d6) : 9.05 (s, 1H), 8.72 (s, 1H), 8.37 (s, 1H), 7.61 (m, 1H), 7.43 (s, 1H), 7.36 (m, 2H), 6.93 (t, 1H), 5.51 (s, 2H), 4.35 (t, 2H), 4.04 (s, 3H), 3.85 (t, 2H), 2.33 (m, 2H).MS (+ve ESI): 486.1 (M+H)+
出発材料として使用する2−(4−アミノ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−N−(3−フルオロフェニル)アセトアミドは、以下のように入手した:
a)プロピオール酸(700mg,10ミリモル)のトルエン(5ml)溶液へアジド酢酸エチル(3.26Nジクロロメタン溶液の3.96ml,10ミリモル)を加え、この反応物を還流で1時間加熱した。この反応物を冷やして、固形物を回収し、ジエチルエーテルで洗浄し、真空で乾燥させて、1−(2−エトキシ−2−オキソエチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−カルボン酸(1.4g,収率70%)を得た:
1H-NMR (DMSO d6) : 8.67 (s, 1H), 5.46 (s, 2H), 4.19 (q, 2H), 1.23 (t, 3H).MS (+ve ESI): 200.2 (M+H)+
b)乾燥ジオキサン(100ml)及び2−メチルプロパン−2−オール(50ml)の混合物中の1−(2−エトキシ−2−オキソエチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−4−カルボン酸(7.56g,38ミリモル)の懸濁液へアルゴン下にアジ化ジフェニルホスホリル(11.7g,42ミリモル)をゆっくり加えた。この溶液をゆっくり加熱して還流させて、還流で5時間加熱した。この反応混合物を冷やし、真空で濃縮し、残留オイルを酢酸エチル(100ml)及びジエチルエーテル(50ml)の混合物で希釈した。この溶液を水と塩水で洗浄した後で、真空で濃縮した。ジクロロメタン:酢酸エチル(9:1〜7:3)で溶出させるシリカゲルでのクロマトグラフィーによる精製によって、{4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}酢酸エチル(5.52g,収率54%)を白い固形物として得た:
1H-NMR (DMSO d6): 10.05 (s, 1H), 7.94 (s, 1H), 5.31 (s, 2H), 4.17 (q, 2H), 1.46 (s, 9H), 1.22 (t, 3H).MS (+ve ESI) : 271.3 (M+H)+
c){4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}酢酸エチル(2.7g,10ミリモル)のエタノール(54ml)と2.0N水酸化ナトリウム水溶液(10ml,20ミリモル)の溶液を周囲温度で3時間撹拌した。次いで、この溶液のpHを7へ調整し、溶媒を真空で蒸発させて、pHを3へ調整した。沈殿を吸引濾過により採取し、水で洗浄し、乾燥させて、{4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}酢酸(2.35g,収率97%)を得た:
1H-NMR (DMSO d6) : 10.03 (s, 1H), 7.91 (s, 1H), 5.19 (s, 2H), 1.46 (s, 9H).MS (+ve ESI): 243.2 (M+H)+
d){4−[(tert−ブトキシカルボニル)アミノ]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}酢酸(1.21g,5ミリモル)のジメチルホルムアミド(12ml)溶液とジイソプロピルエチルアミン(770mg,6ミリモル)へ3−フルオロアニリン(670mg,6ミリモル)を加えた。この溶液へ反応媒体の温度を30℃未満に保つような速度でO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロリン酸塩(2.08g,5.5ミリモル)を加えた。この混合物を40分間撹拌し、酢酸エチル(40ml)とジエチルエーテル(40ml)で希釈してから、i)重炭酸ナトリウム溶液、ii)0.5N塩酸、及びiii)塩水で洗浄した。有機相を真空で濃縮して、(1−{2−[(3−フルオロフェニル)アミノ]−2−オキソエチル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)カルバミン酸tert−ブチル(1.38g,収率82%)を得た:
1H-NMR (DMSO d6) : 10.65 (s, 1H), 10.04 (s, 1H), 7.95 (m, 1H), 7.55 (m, 1H), 7.38 (m, 1H), 7.30 (d, 1H), 6.93 (m, 1H), 5.28 (s, 1H), 1.46 (s, 9H).MS (+ve ESI): 336.2 (M+H)+
e)(1−{2−[(3−フルオロフェニル)アミノ]−2−オキソエチル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)カルバミン酸tert−ブチル(1.5g,4.5ミリモル)のジクロロメタン(12ml)懸濁液へトリフルオロ酢酸(6ml)を加え、この反応物を45℃で1.5時間撹拌した。溶媒を真空で蒸発させて、重炭酸ナトリウム水溶液(25ml)を加えた。酢酸エチルでの抽出に続く、真空での溶媒蒸発によって、2−(4−アミノ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−N−(3−フルオロフェニル)アセトアミド(1.0g,収率95%)をベージュ色の固形物として得た:
1H-NMR (DMSO d6) : 10.60 (s, 1H), 7.55 (m, 1H), 7.37 (m, 1H), 7.3 (m, 1H), 7.15 (s, 1H), 6.92 (m, 1H), 5.13 (s, 2H), 4.73 (s, 2H).MS (+ve ESI): 236.2 (M+H)+
出発材料として使用する4−クロロ−7−(3−クロロプロポキシ)−6−メトキシキナゾリンは、以下のように入手した:
f)ジメチルホルムアミド(530ml)に懸濁させた7−(ベンジルオキシ)−6−メトキシキナゾリン−4−(3H)−オン(20g,71ミリモル)(J. Med. Chem. 1999, 42, 5369-5389 に従って製造した)の溶液へパラジウム担持カーボン(10%混合物の3.3g)を加えた。次いで、ギ酸アンモニウム(45g,710ミリモル)を1.25時間にわたり少量ずつ加えた。この反応混合物をさらに0.5時間撹拌して、触媒を濾過により除去した。溶媒を真空で除去して、7−ヒドロキシ−6−メトキシキナゾリン−4−(3H)−オン(8.65g,収率64%)を得た:
1H-NMR (DMSO d6) : 7.91 (s, 1H), 7.45 (s, 1H), 7.01 (s, 1H), 3.90 (s, 3H)。
g)7−ヒドロキシ−6−メトキシキナゾリン−4−(3H)−オン(8.0g,41.6ミリモル)、ピリジン(7.5ml)、及び無水酢酸(63ml)の混合物を100℃で4.5時間加熱して、周囲温度へ18時間冷やした。この反応混合物を氷/水(400ml)へ注ぎ、生じる沈殿を濾過により採取して、真空で乾燥させた。分析により、キナゾリンの4位にある酢酸基の加水分解が不完全であることが明らかになった。故に、この混合物を水(150ml)とピリジン(0.5ml)で90℃において15分間処理した。この反応物を冷やして、固形物を濾過により採取し、水で洗浄し、真空で乾燥させて、7−(アセトキシ)−6−メトキシキナゾリン−4−(3H)−オン(7.4g,収率76%)を得た:
1H-NMR (DMSO d6) : 8.05 (s, 1H), 7.65 (s, 1H), 7.45 (s, 1H), 3.90 (s, 3H), 2.31 (s, 3H)。
h)7−(アセトキシ)−6−メトキシキナゾリン−4−(3H)−オン(2.0g,8.5ミリモル)の塩化チオニル(32ml)溶液へジメチルホルムアミド(0.5ml)を加え、この反応混合物を還流で1.5時間加熱した。周囲温度へ冷却後、塩化チオニルを真空で除去して、トルエンと共沸させた。残渣をジクロロメタン(15ml)で希釈し、10%アンモニアのメタノール(80ml)溶液を加えて、この混合物を80℃で10分間加熱した。周囲温度へ冷却後、溶媒をほとんど完全に蒸発乾固させ、水を加え、pHを希塩酸で7へ調整した。生じる沈殿を濾過により採取し、真空に30℃で18時間乾燥させて、4−クロロ−7−ヒドロキシ−6−メトキシキナゾリン(1.65g,収率92%)を得た:
1H-NMR (DMSO d6) : 8.81 (s, 1H), 7.40 (s, 1H), 7.25 (s, 1H), 4.00 (s, 3H)。
i)4−クロロ−7−ヒドロキシ−6−メトキシキナゾリン(1.65g,7.8ミリモル)のジクロロメタン(100ml)懸濁液へアルゴン下にトリフェニルホスフィン(2.6g,10.1ミリモル)と3−クロロプロパノール(0.69ml,8.2ミリモル)を加えた。このフラスコを20℃の水浴に入れて、アゾジカルボン酸ジtert−ブチル(2.30g,10.1ミリモル)を少量ずつ数分にわたり加えた。この反応混合物を周囲温度で2時間撹拌した後で、溶媒を真空で蒸発させた。酢酸エチル:石油エーテル(3:7)で溶出させるシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーによる精製によって、4−クロロ−7−(3−クロロプロポキシ)−6−メトキシキナゾリン(2.0g,収率91%)を得た:
1H-NMR (DMSO d6) : 8.90 (s, 1H), 7.55 (s, 1H), 7.45 (s, 1H), 4.42 (m, 2H), 4.05 (s, 3H), 3.80 (m, 2H), 2.31 (m, 2H)。
実施例2−表1の化合物2:2−(4−{[7−(3−クロロプロポキシ)キナゾリン−4−イル]アミノ}−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−N−(3−フルオロフェニル)アセトアミドの製法
4−クロロ−7−(3−クロロプロポキシ)キナゾリン(488mg,1.9ミリモル)のジメチルアセトアミド(15ml)溶液へ2−(4−アミノ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−N−(3−フルオロフェニル)アセトアミド(446mg,1.9ミリモル)を加えた。この反応混合物へ塩酸のジオキサン溶液(4.0N,475μl,1.9ミリモル)を加えて、生じる溶液を90℃で3時間加熱した。この混合物を冷やし、イソプロパノールで希釈して、固形物を吸引濾過により回収した。この固形物を酢酸エチルとジエチルエーテルで洗浄することに続く、真空での延長した乾燥によって、表1の化合物2(620mg,収率66%)を得た:
1H-NMR (DMSO d6, TFA) : 9.10 (s, 1H), 8.92 (d, 1H), 8.72 (s, 1H), 7.61 (m, 1H), 7.54 (m, 1H), 7.39 (m, 3H), 6.93 (t, 1H), 5.51 (s, 2H), 4.37 (t, 2H), 3.86 (t, 2H), 2.31 (m, 2H).MS (+ve ESI): 456.1 (M+H)+
出発材料として使用する4−クロロ−7−(3−クロロプロポキシ)キナゾリンは、以下のように入手した:
a)2−アミノ−4−フルオロ安息香酸(15.0g,96.7ミリモル)の2−メトキシエタノール(97ml)溶液へホルムアミジン酢酸塩(20.13g,193.4ミリモル)を加え、この混合物を加熱して18時間還流させた。この反応物を冷やし、濃縮して、残渣を水酸化アンモニウム水溶液(0.01N,250ml)に1時間撹拌した。この懸濁液を濾過し、水で洗浄し、五酸化リンで乾燥させて、7−フルオロキナゾリン−4−オール(10.35g,収率65%)をオフホワイトの固形物として得た:
1H-NMR (DMSO d6) : 12.32 (br s, 1H), 8.19 (dd, 1H), 8.14 (s, 1H), 7.45 (m, 1H), 7.39 (m, 1H):19F-NMR (DMSOd6): -105 (m):MS (-ve ESI): 163 (M-H)-,MS (+ve ESI): 165 (M+H)+
b)1,3−プロパンジオール(27.8g,365ミリモル)のジメチルホルムアミド(70ml)溶液へ0℃で水素化ナトリウム(14.6g,365ミリモル)を加えた。7−フルオロキナゾリン−4−オール(10g,60.9ミリモル)を少量ずつ加え、この反応混合物を60℃で、次いで100℃で3時間加熱した。この反応物を0℃へ冷やし、水(280ml)で失活させて、pH5.9へ調整した。生じる懸濁液を濾過し、水に次いでジエチルエーテルで洗浄し、五酸化リンで乾燥させて、7−(3−ヒドロキシプロポキシ)キナゾリン−4−オール(12.4g,収率92%)を白い粉末として得た:
1H-NMR (DMSO d6) : 11.90 (br s, 1H), 8.04 (s, 1H), 8.00 (d, 1H), 7.10 (m, 2H), 4.17 (t, 2H), 3.58 (t, 2H), 1.92 (m, 2H):MS (+ve ESI): 221 (M+H)+
c)7−(3−ヒドロキシプロポキシ)キナゾリン−4−オール(10.5g,47.7ミリモル)及び塩化チオニル(100ml,137ミリモル)の混合物へジメチルホルムアミド(1ml)を加えて、この反応混合物を85℃まで1時間加熱した。この混合物を周囲温度へ冷やし、トルエンで希釈して、蒸発乾固させた。すべての塩化チオニルが除去されるまで、これを繰り返した。残渣をジクロロメタンに溶かして、飽和重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。水層をジクロロメタンで抽出し、合わせた有機物を乾燥(硫酸マグネシウム)させ、濃縮すると、黄色い固形物が残った。ジエチルエーテルでの摩砕により不溶性の不純物を除き、このジエチルエーテル濾液を濃縮して、4−クロロ−7−(3−クロロプロポキシ)キナゾリン(8.5g,収率70%)をオフホワイトの固形物として得た:
1H-NMR (DMSO d6) : 13.25 (br s, 1H), 8.34 (s, 1H), 8.06 (d, 1H), 7.17 (m, 2H), 4.21 (t, 2H), 3.83 (t, 2H), 2.23 (m, 2H).MS (+ve ESI): 257, 259 (M+H)+
実施例3−表1の化合物3:(4−{[7−(3−クロロプロポキシ)キナゾリン−4−イル]アミノ}−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−N−(2,3−ジフルオロフェニル)アセトアミドの製法
2,2−(4−アミノ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−N−(2,3−ジフルオロフェニル)アセトアミド(2.1g,8.3ミリモル)より出発すること以外は実施例2の記載に類似した反応によって、表1の化合物3(3.9g,収率92%)を得た:
1H-NMR (DMSO d6, TFA): 9.06 (s, 1H), 8.87 (d, 1H), 8.68 (s, 1H), 7.71 (m, 1H), 7.5 (d, 1H), 7.34 (s, 1H), 7.18 (m, 2H), 5.57 (s, 2H), 4.33 (t, 2H), 3.83 (t, 2H), 2.27 (m, 2H).MS (+ve ESI): 474.15 (M+H) +
出発材料として使用する2−(4−アミノ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−N−(2,3−ジフルオロフェニル)アセトアミドは、以下のように製造した:
a)2,3−ジフルオロアニリン(5ml,49ミリモル)より出発すること以外は実施例1dの記載に類似した反応によって、(1−{2−[(2,3−ジフルオロフェニル)アミノ]−2−オキソエチル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)カルバミン酸tert−ブチル(11.2g,収率78%)を得た:
1H-NMR (DMSOd6): 10.47 (s, 1H), 10.04 (brs, 1H), 7.96 (s, 1H), 7.7 (t, 1H), 7.21 (m, 2H), 5.37 (s, 2H), 1.46 (s, 9H).MS (+ve ESI): 354.2 (M+H) +
b)(1−{2−[(2,3−ジフルオロフェニル)アミノ]−2−オキソエチル}−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)カルバミン酸tert−ブチル(11.1g,31ミリモル)より出発すること以外は実施例1eの記載に類似した反応によって、2−(4−アミノ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−N−(2,3−ジフルオロフェニル)アセトアミド(3g,収率39%)を得た:
1H-NMR (DMSO d6): 10.41 (s, 1H), 7.7 (t, 1H), 7.21 (m, 2H), 7.14 (s, 1H), 5.22 (s, 1H), 4.73 (s, 2H).MS (+ve ESI): 254.21 (M+H) +
実施例4−表2の化合物4:N−(3−フルオロフェニル)−2−{4−[(7−{3−[(2−ヒドロキシエチル)(プロピル)アミノ]プロポキシ}−6−メトキシキナゾリン−4−イル)アミノ]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}アセトアミドの製法
2−(プロピルアミノ)エタノール(95mg,0.92ミリモル)のジメチルアセトアミド(0.5ml)溶液へヨウ化カリウム(76mg,0.46ミリモル)の存在下に2−(4−{[7−(3−クロロプロポキシ)−6−メトキシキナゾリン−4−イル]アミノ}−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−N−(3−フルオロフェニル)アセトアミド(137mg,0.23ミリモル)を加え、この反応物をアルゴン下に95℃で3時間加熱した。この反応物を冷やし、溶媒を真空で蒸発させて、残渣を分取用LCMSにより精製した。所望の化合物を含有する分画を合わせ、真空で蒸発させて、残渣をジクロロメタン(5ml)及びメタノール(5ml)の混合物に溶かした。少量のジエチルエーテルの添加により固形物の沈殿を引き起こし、これを吸引濾過により採取して、真空で乾燥させて、表2の化合物4(75mg,収率55%)を得た:
1H-NMR (DMSO d6, TFA) : 9.07 (s, 1H), 8.72 (s, 1H), 8.39 (s, 1H), 7.60 (d, 1H), 7.40 (m, 2H), 7.34 (d, 1H), 6.95 (t, 1H), 5.50 (s, 2H), 4.38 (m, 1H), 4.32 (m, 2H), 4.03 (s, 3H), 3.78 (m, 1H), 3.53 (m, 1H), 3.37 (m, 2H), 3.28 (m, 1H), 3.18 (m, 2H), 2.29 (m, 2H), 1.72 (m, 2H), 0.95 (m, 3H):MS (+ve ESI): 553.3 (M+H)+
実施例5−表2の化合物5:N−(3−フルオロフェニル)−2−{4−[(7−{3−[(2S)−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル]プロポキシ}−6−メトキシキナゾリン−4−イル)アミノ]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}アセトアミドの製法
(2S)−ピロリジン−2−イルメタノール(93mg,0.98ミリモル)より出発すること以外は実施例4の記載に類似した反応によって、表2の化合物5(90mg,収率66%)を得た:
1H-NMR (DMSO d6, TFA) : 9.07 (s, 1H), 8.73 (s, 1H), 8.39 (s, 1H), 7.60 (m, 1H), 7.40 (m, 2H), 7.34 (m, 1H), 6.94 (m, 1H), 5.51 (s, 1H), 4.33 (m, 2H), 4.03 (s, 3H), 3.77 (m, 1H), 3.59 (m, 4H), 3.25 (m, 2H), 2.31 (m, 2H), 2.13 (m, 1H), 2.04 (m, 1H), 1.90 (m, 1H), 1.79 (m, 1H):MS (+ve ESI) : 551.3 (M+H)+
実施例6−表2の化合物6:N−(3−フルオロフェニル)−2−{4−[(7−{3−[(2−ヒドロキシエチル)(プロピル)アミノ]プロポキシ}キナゾリン−4−イル)アミノ]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}アセトアミドの製法
2−(プロピルアミノ)エタノール(115mg,11.2ミリモル)のジメチルアセトアミド(0.5ml)溶液へヨウ化カリウム(93mg,5.6ミリモル)の存在下に2−(4−{[7−(3−クロロプロポキシ)キナゾリン−4−イル]アミノ}−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−N−(3−フルオロフェニル)アセトアミド(138mg,2.8ミリモル)を加え、この反応物をアルゴン下に90℃で3時間加熱した。この反応物を冷やし、溶媒を真空で蒸発させて、残渣を分取用LCMSにより精製した。所望の化合物を含有する分画を合わせ、真空で蒸発させて、残渣をジクロロメタン(5ml)及びメタノール(5ml)の混合物に溶かした。少量のジエチルエーテルの添加により固形物の沈殿を引き起こし、これを吸引濾過により採取して、真空で乾燥させて、表2の化合物6(85mg,収率58%)を得た:
1H-NMR (DMSO d6, TFA) : 9.11 (s, 1H), 8.92 (d, 1H), 8.72 (s, 1H), 7.60 (d, 1H), 7.53 (m, 1H), 7.40 (m, 1H), 7.34 (m, 2H), 6.94 (t, 1H), 5.51 (s, 2H), 4.33 (t, 2H), 3.79 (t, 2H), 3.35 (m, 2H), 3.27 (m, 2H), 3.15 (m, 2H), 2.26 (m, 2H), 1.73 (m, 2H), 0.95 (m, 3H):MS (+ve ESI): 523.0 (M+H)+
実施例7−表2の化合物7:N−(3−フルオロフェニル)−2−{4−[(7−{3−[(2S)−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル]プロポキシ}キナゾリン−4−イル)アミノ]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}アセトアミドの製法
(2S)−ピロリジン−2−イルメタノール(105mg,1.12ミリモル)より出発すること以外は実施例6の記載に類似した反応によって、表2の化合物7(60mg,収率41%)を得た:
1H-NMR (DMSO d6, TFA) : 9.10 (s, 1H), 8.91 (d, 1H), 8.71 (s, 1H), 7.60 (d, 1H), 7.53 (m, 1H), 7.40 (m, 1H), 7.34 (m, 2H), 6.94 (t, 1H), 5.51 (s, 2H), 4.33 (t, 2H), 3.78 (m, 1H), 3.63 (m, 4H), 3.27 (m, 1H), 3.19 (m, 1H), 2.27 (m, 2H), 2.14 (m, 1H), 2.04 (m, 1H), 1.91 (m, 1H), 1.80 (m, 1H):MS (+ve ESI): 521.0 (M+H)+
実施例8−表2の化合物8:N−(3−フルオロフェニル)−2−(4−{[7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−イル]アミノ}−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アセトアミドの製法
モルホリン(105mg,1.2ミリモル)より出発すること以外は実施例6の記載に類似した反応によって、表2の化合物8(55mg,収率36%)を得た:
1H-NMR (DMSO d6, TFA): 9.12 (s, 1H); 8.94 (d, 1H); 8.73 (s, 1H); 7.62 (ddd, 1H); 7.53 (dd, 1H); 7.40 (dd, 1H); 7.39-7.32 (m, 2H); 6.93 (ddd, 1H); 5.52 (s, 2H); 4.35 (t, 2H); 4.05 (dd, 2H); 3.73 (dd, 2H); 3.56 (d, 2H); 3.44-3.34 (m, 2H); 3.24-3.13 (m, 2H); 2.34-2.25 (m, 2H).MS (+ve ESI): 507.2 (M+H)+
実施例9−表2の化合物9:N−(3−フルオロフェニル)−2−(4−{[7−(3−ピペリジン−1−イルプロポキシ)キナゾリン−4−イル]アミノ}−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アセトアミドの製法
ピペリジン(102mg,1.2ミリモル)より出発すること以外は実施例6の記載に類似した反応によって、表2の化合物9(26mg,収率17%)を得た:
1H-NMR (DMSO d6, TFA): 9.11 (s, 1H); 8.93 (d, 1H); 8.73 (s,1H); 7.61 (ddd, 1H); 7.52 (dd, 1H); 7.40 (dd, 1H); 7.37-7.32 (m, 2H); 6.93 (ddd, 1H); 5.51 (s, 2H); 4.33 (t, 2H); 3.54 (d, 2H); 3.33-3.24 (m, 2H); 3.01-2.90 (m, 2H); 2.32-2.21 (m, 2H); 1.92-1.82 (m, 2H); 1.79-1.63 (m, 3H); 1.49-1.37 (m, 1H).MS (+ve ESI): 504.6 (M+H)+
実施例10−表2の化合物10:N−(3−フルオロフェニル)−2−(4−{[7−(3−ピロリジン−1−イルプロポキシ)キナゾリン−4−イル]アミノ}−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アセトアミドの製法
ピロリジン(85mg,1.2ミリモル)より出発すること以外は実施例6の記載に類似した反応によって、表2の化合物10(43mg,収率29%)を得た:
1H-NMR (DMSO d6, TFA): 9.12 (s, 1H); 8.93 (d, 1H); 8.73 (s, 1H); 7.61 (ddd, 1H); 7.53 (dd, 1H); 7.40 (dd, 1H); 7.37-7.32 (m, 2H); 6.93 (ddd, 1H); 5.51 (s, 2H); 4.33 (t, 2H); 3.70-3.61 (m, 2H); 3.43-3.35 (m, 2H); 3.15-3.04 (m, 2H); 2.31-2.20 (m, 2H); 2.13-2.02 (m, 2H); 1.96-1.87 (m, 2H).MS (+ve ESI): 491.2 (M+H)+
実施例11−表2の化合物11:N−(3−フルオロフェニル)−2−{4−[(7−{3−[(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)アミノ]プロポキシ}キナゾリン−4−イル)アミノ]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}アセトアミドの製法
2−アミノ−2−メチルプロパン−1−オール(107mg,1.2ミリモル)より出発すること以外は実施例6の記載に類似した反応によって、表2の化合物11(80mg,収率52%)を得た:
1H-NMR (DMSO d6, TFA): 9.11 (s, 1H); 8.92 (d, 1H); 8.72 (s, 1H); 7.61 (ddd, 1H); 7.54 (dd, 1H); 7.40 (dd, 1H); 7.37-7.32 (m, 2H); 6.94 (ddd, 1H); 5.51 (s, 2H); 4.35 (s, 2H); 3.47 (s, 2H); 3.15-3.07 (m, 2H); 2.27-2.17 (m, 2H); 1.26 (s, 6H).MS (+ve ESI): 508.6 (M+H)+
実施例12−表2の化合物12:2−[4−({7−[3−(シクロプロピルアミノ)プロポキシ]キナゾリン−4−イル}アミノ)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−N−(3−フルオロフェニル)アセトアミドの製法
シクロプロピルアミン(69mg,1.2ミリモル)より出発すること以外は実施例6の記載に類似した反応によって、表2の化合物12(25mg,収率17%)を得た:
1H-NMR (DMSO d6, TFA): 9.11 (s, 1H); 8.92 (d, 1H); 8.72 (s, 1H); 7.61 (ddd, 1H); 7.54 (dd, 1H); 7.40 (dd, 1H); 7.37-7.31 (m, 2H); 6.94 (ddd, 1H); 5.51 (s, 2H); 4.34 (t, 2H); 3.31-3.21 (m, 2H); 2.85-2.76(m, 1H); 2.26-2.16 (m, 2H); 0.91-0.77 (m, 4H).MS (+ve ESI): 477.2 (M+H)+
実施例13−表2の化合物13:2−{4−[(7−{3−[[2−(ジメチルアミノ)エチル](メチル)アミノ]プロポキシ}キナゾリン−4−イル)アミノ]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}−N−(3−フルオロフェニル)アセトアミドの製法 N,N,N’−トリメチルエタン−1,2−ジアミン(123mg,1.2ミリモル)より出発すること以外は実施例6の記載に類似した反応によって、表2の化合物13(87mg,収率56%)を得た:
1H-NMR (DMSO d6, TFA): 9.12 (s, 1H); 8.94 (d, 1H); 8.73 (s, 1H); 7.62 (ddd, 1H); 7.53 (dd, 1H); 7.44-7.33 (m, 3H); 6.93 (ddd, 1H); 5.52 (2H); 4.35 (t, 2H); 3.71-3.50(m, 4H); 3.48-3.36 (m, 2H); 2.95 (s, 3H); 2.92 (s, 6H); 2.36-2.24 (m, 2H).MS (+ve ESI): 522.3 (M+H)+
実施例14−表2の化合物14:N−(3−フルオロフェニル)−2−[4−({7−[3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロポキシ]キナゾリン−4−イル}アミノ)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]アセトアミドの製法
1−メチルピペラジン(120mg,1.2ミリモル)より出発すること以外は実施例6の記載に類似した反応によって、表2の化合物14(83mg,収率53%)を得た: 1H-NMR (DMSO d6, TFA): 9.12 (s, 1H); 8.93 (d, 1H); 8.73 (s, 1H); 7.61 (ddd, 1H); 7.53 (dd, 1H); 7.43-7.32 (m, 3H); 6.93 (ddd, 1H); 5.52 (s, 2H); 4.35 (t, 2H); 3.52-3.42 (m, 2H); 4.08-3.11 (m, 8H); 2.97 (s, 3H); 2.33-2.23 (m, 2H).MS (+ve ESI): 520.3 (M+H)+
実施例15−表2の化合物15:N−(3−フルオロフェニル)−2−{4−[(7−{3−[(2R)−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル]プロポキシ}キナゾリン−4−イル)アミノ]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}アセトアミドの製法
(2R)−ピロリジン−2−イルメタノール(121mg,1.2ミリモル)より出発すること以外は実施例6の記載に類似した反応によって、表2の化合物15(120mg,収率77%)を得た:
1H-NMR (DMSO d6, TFA): 9.12 (s, 1H); 8.94 (d, 1H); 8.73 (s, 1H); 7.61 (ddd, 1H); 7.53 (dd, 1H); 7.40 (dd, 1H); 7.38-7.33 (m, 2H); 6.93 (ddd, 1H); 5.52 (s, 2H); 4.34 (t, 2H); 3.84-3.77 (m, 1H); 3.70-3.56 (m, 4H); 3.33-3.25 (m, 1H); 3.24-3.15 (1H); 2.33-2.24 (m, 2H); 2.20-2.11 (m, 1H); 2.09-2.00 (m, 1H); 1.96-1.87 (m, 1H); 1.85-1.75 (m, 1H).MS (+ve ESI): 521.2 (M+H)+
実施例16−表2の化合物16:N−(3−フルオロフェニル)−2−[4−({7−[3−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)プロポキシ]キナゾリン−4−イル}アミノ)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]アセトアミドの製法
ピペリジン−4−オール(121mg,1.2ミリモル)より出発すること以外は実施例6の記載に類似した反応によって、表2の化合物16(130mg,収率83%)を得た:
1H-NMR (DMSO d6, TFA): 9.11 (s, 1H); 8.92 (d, 1H); 8.73 (s, 1H); 7.61 (ddd, 1H); 7.53 (ddd, 1H); 7.40 (dd, 1H); 7.37-7.32 (m, 2H); 6.93 (ddd, 1H); 5.51 (s, 2H); 4.37-4.29 (m, 2H); 4.02-3.96 (m, 0.5H); 3.73-3.64 (m, 0.5H); 3.60-3.51 (m, 1H): 3.44-3.16 (m, 4H); 3.09-2.98 (m, 1H); 2.31-2.21 (m, 2H); 2.07-1.99 (m. 1H); 1.94-1.77 (m, 2H); 1.55-1.67 (m, 1H).MS (+ve ESI): 521.2 (M+H)+
実施例17−表2の化合物17:2−{4−[(7−{3−[エチル(2−ヒドロキシエチル)アミノ]プロポキシ}キナゾリン−4−イル)アミノ]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}−N−(3−フルオロフェニル)アセトアミドの製法
2−(エチルアミノ)エタノール(107mg,1.2ミリモル)より出発すること以外は実施例6の記載に類似した反応によって、表2の化合物17(112mg,収率73%)を得た:
1H-NMR (DMSO d6, TFA): 9.11 (s, 1H); 8.92 (d, 1H); 8.72 (s, 1H); 7.61 (ddd, 1H); 7.54 (dd, 1H); 7.40 (dd, 1H); 7.37-7.32 (m, 2H); 6.93 (ddd, 1H); 5.51 (s, 2H); 4.38-4.29 (m, 2H); 3.83-3.74 (m, 2H); 3.43-3.20 (m, 6H); 2.33-2.19 (m, 2H); 1.27 (t, 3H).MS (+ve ESI): 509.2 (M+H)+
実施例18−表2の化合物18:N−(3−フルオロフェニル)−2−{4−[(7−{3−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]プロポキシ}キナゾリン−4−イル)アミノ]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}アセトアミドの製法
2−ピペラジン−1−イル−エタノール(156mg,1.2ミリモル)より出発すること以外は実施例6の記載に類似した反応によって、表2の化合物18(132mg,収率80%)を得た:
1H-NMR (DMSO d6, TFA): 9.12 (s, 1H); 8.93 (d, 1H); 8.73 (s, 1H); 7.61 (ddd, 1H); 7.53 (dd, 1H); 7.47-7.42 (m, 3H); 6.93 (ddd, 1H); 5.52 (s, 2H); 3.40-3.31 (m, 2H); 3.84-3.77 (m, 2H); 3.51-3.43 (m, 2H); 3.42-3.34 (m, 2H); 4.07-3.25 (m, 8H); 2.36-2.24 (m, 2H).MS (+ve ESI): 550.3 (M+H)+
実施例19−表2の化合物19:N−(3−フルオロフェニル)−2−(4−{[7−(3−ピペラジン−1−イルプロポキシ)キナゾリン−4−イル]アミノ}−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アセトアミドの製法
ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(224mg,1.2ミリモル)より出発すること以外は実施例6の記載に類似した反応によって、ジエチルエーテル中の塩酸での処理後に表2の化合物19(88mg,収率58%)を得た:
1H-NMR (DMSO d6, TFA): 9.11 (s, 1H); 8.92 (d, 1H); 8.72 (s, 1H): 7.61 (ddd, 1H); 7.53 (dd, 1H); 7.44-7.32 (m, 3H); 6.94 (ddd, 1H); 5.51 (s, 2H); 4.39-4.30 (m, 2H); 3.49-3.41 (m, 2H); 4.10-2.90 (m, 8H); 2.35-2.23 (m, 2H).MS (+ve ESI): 506.2 (M+H)+
実施例20−表2の化合物20:N−(3−フルオロフェニル)−2−{4−[(7−{3−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−イル]プロポキシ}キナゾリン−4−イル)アミノ]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}アセトアミドの製法
2−ピペリジン−4−イル−エタノール(155mg,1.2ミリモル)より出発すること以外は実施例6の記載に類似した反応によって、表2の化合物20(111mg,収率67%)を得た:
1H-NMR (DMSO d6, TFA): 9.12 (s, 1H); 8.94 (d, 1H); 8.74 (s, 1H); 7.62 (ddd, 1H); 7.52 (dd, 1H); 7.43-7.33 (m, 3H); 6.92 (ddd, 1H); 5.52 (s, 2H); 4.37-4.30 (m, 2H); 3.62-3.55 (m, 2H); 3.54-3.47 (m, 2H); 3.34-3.26 (m, 2H); 3.05-2.93 (m, 2H); 2.34-2.22 (m, 2H); 1.99-1.89 (m, 2H); 1.79-1.66 (m, 1H); 1.47-1.37 (m, 4H).MS (+ve ESI): 549.3 (M+H)+
実施例21−表2の化合物21:N−(3−フルオロフェニル)−2−{4−[(7−{3−[4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル]プロポキシ}キナゾリン−4−イル)アミノ]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}アセトアミドの製法
ピペリジン−4−イルメタノール(138mg,1.2ミリモル)より出発すること以外は実施例6の記載に類似した反応によって、表2の化合物21(74mg,収46%)を得た:
1H-NMR (DMSO d6, TFA): 9.11 (s, 1H); 8.93 (d, 1H); 8.72 (s, 1H); 7.61 (ddd, 1H); 7.52 (dd, 1H); 7.40 (dd, 1H); 7.37-7.32 (m, 2H); 6.93 (ddd, 1H); 5.51 (s, 2H); 4.33 (t, 2H); 3.66-3.55 (m, 2H); 3.39-3.22 (m, 4H); 3.05-2.91 (m, 2H); 2.33-2.20 (m, 2H); 1.95-1.85 (m, 2H); 1.76-1.62 (m, 1H); 1.51-1.37 (m, 2H).MS (+ve ESI): 535.3 (M+H)+
実施例22−表2の化合物22:N−(3−フルオロフェニル)−2−{4−[(7−{3−[(2−ヒドロキシエチル)(イソプロピル)アミノ]プロポキシ}キナゾリン−4−イル)アミノ]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}アセトアミドの製法
2−(イソプロピルアミノ)エタノール(124mg,1.2ミリモル)より出発すること以外は実施例6の記載に類似した反応によって、表2の化合物22(92mg,収率59%)を得た:
1H-NMR (DMSO d6, TFA): 9.12 (s, 1H); 8.94 (d, 1H); 8.73 (s, 1H); 7.62 (ddd, 1H); 7.51 (dd, 1H); 7.40 (dd, 1H); 7.38-7.33 (m, 2H); 6.93 (ddd, 1H); 5.52 (s, 2H); 4.40-4.30 (m, 2H); 3.85-3.70 (m, 3H); 3.41-3.28 (m, 3H); 3.23-3.13 (m, 1H); 1.32 (d, 3H); 1.31 (d, 3H).MS (+ve ESI): 523.3 (M+H)+
実施例23−表2の化合物23:2−{4−[(7−{3−[シクロプロピル(2−ヒドロキシエチル)アミノ]プロポキシ}キナゾリン−4−イル)アミノ]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}−N−(3−フルオロフェニル)アセトアミドの製法
2−(シクロプロピルアミノ)エタノール(121mg,1.2ミリモル)より出発すること以外は実施例6の記載に類似した反応によって、表2の化合物23(73mg,収率47%)を得た:
1H-NMR (DMSO d6, TFA): 9.11 (s, 1H); 8.92 (d, 1H); 8.72 (s, 1H); 7.60 (ddd, 1H); 7.54 (dd, 1H); 7.40 (dd, 1H); 7.37-7.30 (m, 2H); 6.94 (ddd, 1H); 5.51 (s, 2H); 4.38-4.30 (m, 2H); 3.93-3.75 (m, 2H); 3.57-3.35 (m, 4H); 2.98-2.89 (m, 1H); 2.40-2.27 (m, 2H); 1.12-0.84 (m, 4H).MS (+ve ESI): 521.3 (M+H)+
実施例24−表2の化合物24:N−(2,3−ジフルオロフェニル)−2−(4−{[7−(3−モルホリン−4−イルプロポキシ)キナゾリン−4−イル]アミノ}−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アセトアミドの製法
モルホリン(105mg,1.2ミリモル)と2−(4−{[7−(3−クロロプロポキシ)キナゾリン−4−イル]アミノ}−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−N−(2,3−ジフルオロフェニル)アセトアミド(153mg,0.3ミリモル)より出発すること以外は実施例6の記載に類似した反応によって、表2の化合物24(115mg,収率73%)を得た:
1H-NMR (DMSO d6, TFA): 9.11 (s, 1H); 8.93 (d, 1H): 8.72 (s, 1H); 7.80-7.72 (m, 1H); 7.52 (dd, 1H); 7.35 (d, 1H); 7.26-7.16 (m, 2H); 5.60 (s, 2H); 4.34 (t, 2H); 4.08-4.01 (m, 2H); 3.76-3.66 (m, 2H); 3.59-3.51 (m, 2H); 3.41-3.34 (m, 2H); 3.21-3.11 (m, 2H); 2.33 -2.23 (m, 2H).MS (+ve ESI): 525.2 (M+H)+
実施例25−表2の化合物25:N−(2,3−ジフルオロフェニル)−2−(4−{[7−(3−ピペリジン−1−イルプロポキシ)キナゾリン−4−イル]アミノ}−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アセトアミドの製法
ピペリジン(102mg,1.2ミリモル)より出発すること以外は実施例24の記載に類似した反応によって、表2の化合物25(101mg,収率65%)を得た:
1H-NMR (DMSO d6, TFA): 9.11 (s, 1H); 8.91 (d, 1H); 8.72 (s, 1H); 7.79-7.71 (m, 1H); 7.52 (dd, 1H); 7.35 (d, 1H); 7.27-7.16 (m, 2H); 5.60 (s, 2H); 4.36-4.28 (m, 2H); 3.57-3.48 (m, 2H); 3.31-3.24 (m, 2H): 3.00-2.90 (m, 2H); 2.30-2.21 (m, 2H); 1.91-1.82 (m, 2H); 1.78-1.62 (m, 3H); 1.49-1.37 (m, 1H).MS (+ve ESI): 523.2 (M+H)+
実施例26−表2の化合物26:N−(2,3−ジフルオロフェニル)−2−(4−{[7−(3−ピロリジン−1−イルプロポキシ)キナゾリン−4−イル]アミノ}−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アセトアミドの製法
ピロリジン(85mg,1.2ミリモル)より出発すること以外は実施例24の記載に類似した反応によって、表2の化合物26(50mg,収率33%)を得た:
1H-NMR (DMSO d6, TFA): 9.11 (s, 1H); 8.92 (d, 1H); 8.72 (s, 1H); 7.79-7.71 (m, 1H); 7.53 (dd, 1H); 7.34 (d, 1H); 7.27-7.16 (m, 2H); 5.60 (s, 2H); 4.33 (t, 2H); 3.69-3.59 (m, 2H); 3.42-3.33 (m, 2H); 3.14-3.03 (m, 2H); 2.29-2.18 (m, 2H); 2.13-2.00 (m, 2H); 1.98-1.85 (m, 2H).MS (+ve ESI): 509.2 (M+H)+
実施例27−表2の化合物27:N−(2,3−ジフルオロフェニル)−2−{4−[(7−{3−[(2−ヒドロキシ−1,1−ジメチルエチル)アミノ]プロポキシ}キナゾリン−4−イル)アミノ]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}アセトアミドの製法
2−アミノ−2−メチルプロパン−1−オール(107mg,1.2ミリモル)より出発すること以外は実施例24の記載に類似した反応によって、表2の化合物27(69mg,収率44%)を得た:
1H-NMR (DMSO d6, TFA): 9.11 (s, 1H); 8.92 (d, 1H); 8.72 (s, 1H); 7.79-7.72 (m, 1H); 7.54 (dd, 1H); 7.34 (d, 1H); 7.25-7.16 (m, 2H); 5.61 (s, 2H); 4.35 (t, 2H); 3.48 (s, 2H); 3.16-3.06 (m, 2H); 2.26-2.16 (m, 2H); 1.26 (s, 6H).MS (+ve ESI): 527.2 (M+H)+
実施例28−表2の化合物28:2−[4−({7−[3−(シクロプロピルアミノ)プロポキシ]キナゾリン−4−イル}アミノ)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]−N−(2,3−ジフルオロフェニル)アセトアミドの製法
シクロプロピルアミン(69mg,1.2ミリモル)より出発すること以外は実施例24の記載に類似した反応によって、表2の化合物28(62mg,収率42%)を得た: 1H-NMR (DMSO d6, TFA): 9.11 (s, 1H); 8.91 (d, 1H); 8.72 (s, 1H); 7.79-7.70 (m, 1H): 7.57 (dd, 1H); 7.34 (d, 1H); 7.25-7.15 (m, 2H); 5.60 (d, 2H); 4.38-4.29 (m, 2H); 3.30-3.22 (m, 2H); 2.84-2.76 (m, 1H); 2.25-2.16 (m, 2H); 0.91-0.77 (m, 4H).MS (+ve ESI): 495.2 (M+H)+
実施例29−表2の化合物29:N−(2,3−ジフルオロフェニル)−2−{4−[(7−{3−[[2−(ジメチルアミノ)エチル](メチル)アミノ]プロポキシ}キナゾリン−4−イル)アミノ]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}アセトアミドの製法
N,N,N’−トリメチルエタン−1,2−ジアミン(123mg,1.2ミリモル)より出発すること以外は実施例24の記載に類似した反応によって、表2の化合物29(89mg,収率55%)を得た:
1H-NMR (DMSOd6, TFA): 9.11 (s, 1H); 8.93 (d, 1H); 8.72 (s, 1H); 7.79-7.71 (m, 1H); 7.53 (dd, 1H); 7.37 (bs, 1H); 7.27-7.15 (m, 2H); 5.60 (s, 2H); 4.39-4.29 (m, 2H); 3.67-3.49 (m, 4H); 3.48-3.34 (m, 2H); 2.94 (s, 3H); 2.90 (s, 6H); 2.35-2.19 (m, 2H).MS (+ve ESI): 540.3 (M+H)+
実施例30−表2の化合物30:N−(2,3−ジフルオロフェニル)−2−[4−({7−[3−(4−メチルピペラジン−1−イル)プロポキシ]キナゾリン−4−イル}アミノ)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]アセトアミドの製法
1−メチルピペラジン(120mg,1.2ミリモル)より出発すること以外は実施例24の記載に類似した反応によって、表2の化合物30(64mg,収率39%)を得た:
1H-NMR (DMSOd6, TFA): 9.11 (s, 1H); 8.92 (d, 1H); 8.72 (s, 1H); 7.80-7.70 (m, 1H); 7.53 (dd, 1H); 7.36 (d, 1H); 7.27-7.16 (m, 2H); 5.60 (s, 2H); 4.41-4.29 (m, 2H); 4.17-3.10 (m, 8H); 3.50-3.40(m, 2H); 2.95 (s, 3H); 2.33-2.23 (m, 2H).MS (+ve ESI): 538.3 (M+H)+
実施例31−表2の化合物31:N−(2,3−ジフルオロフェニル)−2−{4−[(7−{3−[(2R)−2−(ヒドロキシメチル)ピロリジン−1−イル]プロポキシ}キナゾリン−4−イル)アミノ]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}アセトアミドの製法
(2R)−ピロリジン−2−イルメタノール(121mg,1.2ミリモル)より出発すること以外は実施例24の記載に類似した反応によって、表2の化合物31(91mg,収率56%)を得た:
1H-NMR (DMSO d6, TFA): 9.11 (s, 1H); 8.92 (d, 1H); 8.72 (s, 1H); 7.80-7.71 (m, 1H); 7.53 (dd, 1H); 7.35 (d, 1H); 7.27-7.16 (m, 2H); 5.60 (s, 2H); 4.40-4.29 (m, 2H); 3.83-3.75 (m, 1H); 3.69-3.54 (m, 4H); 3.34-3.24 (m, 1H); 3.23-3.14 (m, 1H); 2.34-2.23 (m, 2H); 2.20-2.09 (m, 1H); 2.09-1.98 (m, 1H); 1.96-1.85 (m, 1H); 1.84-1.74 (m, 1H).MS (+ve ESI): 539.2 (M+H)+
実施例32−表2の化合物32:N−(2,3−ジフルオロフェニル)−2−[4−({7−[3−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)プロポキシ]キナゾリン−4−イル}アミノ)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]アセトアミドの製法
ピペリジン−4−オール(121mg,1.2ミリモル)より出発すること以外は実施例24の記載に類似した反応によって、表2の化合物32(72mg,収率45%)を得た:
1H-NMR (DMSO d6, TFA): 9.11 (s, 1H); 8.92 (d, 1H); 8.72 (s, 1H); 7.81-7.71 (m, 1H); 7.52 (ddd, 1H); 7.34 (bs, 1H); 7.27-7.16 (m, 2H); 5.61 (s, 2H); 4.39-4.28 (m, 2H); 4.00-3.96 (m, 0.5H); 3.74-3.65 (m, 0.5H); 3.60-3.52 (m, 1H); 3.44-3.15 (m, 4H); 3.09-2.98 (m, 1H); 2.32-2.20 (m, 2H); 2.07-1.98 (m, 1H); 1.94-1.77 (m, 2H); 1.67-1.54 (m, 1H).MS (+ve ESI): 539.2 (M+H)+
実施例33−表2の化合物33:N−(2,3−ジフルオロフェニル)−2−{4−[(7−{3−[エチル(2−ヒドロキシエチル)アミノ]プロポキシ}キナゾリン−4−イル)アミノ]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}アセトアミドの製法
2−(エチルアミノ)エタノール(107mg,1.2ミリモル)より出発すること以外は実施例24の記載に類似した反応によって、表2の化合物33(89mg,収率56%)を得た:
1H-NMR (DMSO d6, TFA): 9.11 (s, 1H); 8.92 (d, 1H); 8.72 (s, 1H); 7.79-7.72 (m, 1H); 7.54 (dd, 1H); 7.34 (dd, 1H); 7.26-7.16 (m, 2H); 5.60 (s, 2H); 4.34 (t, 2H); 3.81-3.75 (m, 2H); 3.43-3.21 (m, 6H); 2.31- 2.19 (m, 2H); 1.27 (t, 3H).MS (+ve ESI): 527.2 (M+H)+
実施例34−表2の化合物34:N−(2,3−ジフルオロフェニル)−2−{4−[(7−{3−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]プロポキシ}キナゾリン−4−イル)アミノ]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}アセトアミドの製法
2−ピペラジン−1−イルエタノール(156mg,1.2ミリモル)より出発すること以外は実施例24の記載に類似した反応によって、表2の化合物34(89mg,収率52%)を得た:
1H-NMR (DMSO d6, TFA): 9.12 (s, 1H); 8.93 (d, 1H); 8.73 (s, 1H); 7.80-7.72 (m, 1H); 7.53 (dd, 1H); 7.37 (dd 1H); 7.26-7.16 (m, 2H); 5.60 (s, 2H); 4.38-4.31 (m, 2H); 4.10-3.10 (m, 8H); 3.83-3.76 (m, 2H); 3.50 (3.42 (m, 2H); 3.41-3.34 (m, 2H); 2.34-2.24 (m, 2H).MS (+ve ESI): 568.3 (M+H)+
実施例35−表2の化合物35:N−(2,3−ジフルオロフェニル)−2−(4−{[7−(3−ピペラジン−1−イルプロポキシ)キナゾリン−4−イル]アミノ}−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)アセトアミドの製法
ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチル(224mg,1.2ミリモル)より出発すること以外は実施例24の記載に類似した反応によって、ジエチルエーテル中の塩酸での処理後に表2の化合物35(96mg,収率61%)を得た:
1H-NMR (DMSO d6, TFA): 9.11 (s, 1H); 8.92 (d, 1H); 8.72 (s, 1H); 7.78-7.71 (m, 1H); 7.53 (dd, 1H); 7.36 (d, 1H); 7.27-7.16 (m, 2H); 5.60 (s, 2H); 4.39-4.29 (m, 2H); 4.20-3.00 (m, 8H); 3.49-3.40 (2H); 2.33-2.22 (m, 2H).MS (+ve ESI): 524.3 (M+H)+
実施例36−表2の化合物36:N−(2,3−ジフルオロフェニル)−2−{4−[(7−{3−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペリジン−1−イル]プロポキシ}キナゾリン−4−イル)アミノ]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}アセトアミドの製法
2−ピペリジン−4−イルエタノール(155mg,1.2ミリモル)より出発すること以外は実施例24の記載に類似した反応によって、表2の化合物36(114mg,収率67%)を得た:
1H-NMR (DMSO d6, TFA): 9.10 (s, 1H); 8.91 (d, 1H); 8.72 (s, 1H); 7.79-7.71 (m, 1H); 7.52 (dd, 1H); 7.34 (d, 1H); 7.28-7.16 (m, 2H); 5.60 (s, 2H); 4.32 (t, 2H); 3.60-3.52 (m, 2H); 3.48 (t, 2H); 3.32-3.22 (m, 2H); 3.01-2.93 (m, 2H); 2.30-2.21 (m, 2H); 1.95-1.86 (m, 2H); 1.76-1.62 (m, 1H); 1.45-1.32 (m, 4H).MS (+ve ESI): 567.3 (M+H)+
実施例37−表2の化合物37:N−(2,3−ジフルオロフェニル)−2−{4−[(7−{3−[4−(ヒドロキシメチル)ピペリジン−1−イル]プロポキシ}キナゾリン−4−イル)アミノ]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}アセトアミドの製法
ピペリジン−4−イルメタノール(138mg,1.2ミリモル)より出発すること以外は実施例24の記載に類似した反応によって、表2の化合物37(73mg,収率44%)を得た:
1H-NMR (DMSO d6, TFA): 9.10 (s, 1H); 8.91 (d, 1H); 8.71 (s, 1H); 7.78-7.70 (m, 1H); 7.52 (dd, 1H); 7.34 (dd, 1H); 7.28-7.16 (m, 2H); 5.60 (s, 2H); 4.34-4.28 (m, 2H); 3.65-3.54 (m, 2H); 3.36-3.22 (m, 4H); 3.02-2.92 (m, 2H); 2.31-2.20 (m, 2H); 1.94-1.84 (m, 2H); 1.74-1.59 (m, 1H); 1.48-1.36 (m, 2H).MS (+ve ESI): 553.3 (M+H)+
実施例38−表2の化合物38:N−(2,3−ジフルオロフェニル)−2−{4−[(7−{3−[(2−ヒドロキシエチル)(イソプロピル)アミノ]プロポキシ}キナゾリン−4−イル)アミノ]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}アセトアミドの製法
2−(イソプロピルアミノ)エタノール(124mg,1.2ミリモル)より出発すること以外は実施例24の記載に類似した反応によって、表2の化合物38(70mg,収率43%)を得た:
1H-NMR (DMSO d6, TFA): 9.10 (s, 1H); 8.91 (d, 1H); 8.71 (s, 1H); 7.78-7.70 (m, 1H); 7.53 (dd, 1H); 7.34 (dd, 1H); 7.28-7.16 (m, 2H); 5.59 (s, 2H); 4.37-4.29 (m, 2H); 3.83-3.68 (m, 3H); 3.37-3.26 (m, 3H); 3.20-3.10 (m, 1H); 2.34-2.22 (m, 2H); 1.30 (d, 3H); 1.29 (d, 3H).MS (+ve ESI): 541.3 (M+H)+
実施例39−表2の化合物39:2−{4−[(7−{3−[シクロプロピル(2−ヒドロキシエチル)アミノ]プロポキシ}キナゾリン−4−イル)アミノ]−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル}−N−(2,3−ジフルオロフェニル)アセトアミドの製法
2−(シクロプロピルアミノ)エタノール(121mg,1.2ミリモル)より出発すること以外は実施例24の記載に類似した反応によって、表2の化合物39(60mg,収率37%)を得た:
1H-NMR (DMSO d6, TFA): 9.11 (s, 1H); 8.92 (d, 1H); 8.72 (s, 1H); 7.79-7.71 (m, 1H); 7.54 (dd, 1H); 7.36 (dd, 1H); 7.24-7.17 (m, 2H); 5.60 (s, 2H); 4.39-4.32 (m, 2H); 3.94-3.79 (m, 2H); 3.55-3.38 (m, 4H); 2.98-2.91 (m, 1H); 2.38-2.28 (m, 2H); 1.11-0.86 (m, 4H).MS (+ve ESI): 539.2 (M+H)+

Claims (20)

  1. 式(I):
    Figure 2006527748
    の化合物、又はその塩、エステル、又はプロドラッグ
    [式中、
    Xは、O又はNRであり;
    は、水素又はC1−4アルキルであり;
    は、水素、ハロ、又は−X11であり;
    は、直接結合、−CH=CH−、−O−、−NH−、−N(C1−6アルキル)−、−C(O)、−C(O)O、−OC(O)−、−NHC(O)−、−N(C1−6アルキル)C(O)−、−C(O)NH又は−C(O)N(C1−6アルキル)−であり;
    11は、水素であるか又はC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルケニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−4アルキル、ヘテロシクリルC2−4アルケニル、及びヘテロシクリルC2−4アルキニルより選択される基であり、該基は、ハロ、ヒドロキシ、C1−4アルコキシ、ヒドロキシC1−4アルキル、−NR10、−C(O)R、−C(O)NR10、及び−C(O)ORより独立して選択される1又は2の置換基により随意に置換されていてもよく;
    は、水素、ハロ、ニトロ、シアノ、又は−X12であり;
    は、直接結合、−O−、−NH−、−N(C1−6アルキル)−、−OC(O)−、又は−C(O)O−であり;
    12は、水素であるか又はC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルケニル、アリール、アリールC1−4アルキル、アリールC2−4アルケニル、アリールC2−4アルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−4アルキル、ヘテロシクリルC2−4アルケニル、及びヘテロシクリルC2−4アルキニルより選択される基であり、該基は、ハロ、ヒドロキシ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、−NR1516、−NHC(O)NR1516、−C(O)R15、及び−C(O)OR15より独立して選択される1、2又は3の置換基により随意に置換されていてもよく;
    は、水素、ハロ、又は−X13であり;
    は、直接結合、−CH=CH−、−O−、−NH−、−N(C1−6アルキル)−、−C(O)−、−C(O)O−、−OC(O)−、−NHC(O)−、−N(C1−6アルキル)C(O)−、−C(O)NH−、又は−C(O)N(C1−6アルキル)−であり; R13は、水素であるか又はC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルケニル、アリール、アリールC1−4アルキル、アリールC2−4アルケニル、アリールC2−4アルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−4アルキル、ヘテロシクリルC2−4アルケニル、及びヘテロシクリルC2−4アルキニルより選択される基であり、該基は、−NR、−C(O)NR、ハロ、ヒドロキシ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ヒドロキシC1−4アルキル、ヒドロキシC1−4アルキルカルボニル、C1−4アルキルカルボニル、アミノC1−4アルキルカルボニル、C1−4アルキルアミノC1−4アルキルカルボニル、及びビス(C1−4アルキル)アミノC1−4アルキルカルボニルより独立して選択される1又は2の置換基により随意に置換されていてもよく;
    とRは、水素、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−4アルキル、C1−4アルキルヘテロシクリルC1−4アルキル、C1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、C1−4アルコキシC1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキルC1−4アルキル、ヒドロキシC3−6シクロアルキル、ヒドロキシC1−4アルキルC3−6シクロアルキル、ヒドロキシC1−4アルキルC3−6シクロアルキルC1−4アルキル、ヒドロキシC3−6シクロアルキルC1−4アルキル、C1−4アルコキシC3−6シクロアルキル、C1−4アルコキシC3−6シクロアルキルC1−4アルキル、ハロC1−6アルキル、ハロC3−6シクロアルキル、ハロC3−6シクロアルキルC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、シアノC1−4アルキル、アミノC1−6アルキル、C1−4アルキルアミノC1−6アルキル、ビス(C1−4アルキル)アミノC1−6アルキル、ヒドロキシC1−4アルコキシC1−4アルキル、ヒドロキシC1−4アルキルカルボニル、C1−4アルキルカルボニル、アミノC1−4アルキルカルボニル、C1−4アルキルアミノC1−4アルキルカルボニル、及びビス(C1−4アルキル)アミノC1−4アルキルカルボニルより独立して選択されるか;
    又はRとRは、それらが付く窒素と一緒に複素環式環を形成し、該環は単環系又は二環系であって、4〜7の環原子を含み、その1つは窒素であり、他は、N、NH、O、S、SO、及びSOより随意に選択されてもよく、そして該環は、C1−4アルキル、ヒドロキシ、C1−4アルコキシ、ヒドロキシC1−4アルキル、C1−4アルコキシC1−4アルキル、ヒドロキシC1−4アルコキシC1−4アルキル、C1−4アルコキシC1−4アルコキシ、ヒドロキシC1−4アルキルカルボニル、C1−4アルキルカルボニル、アミノC1−4アルキルカルボニル、C1−4アルキルアミノC1−4アルキルカルボニル、及びビス(C1−4アルキル)アミノC1−4アルキルカルボニルより独立して選択される1又は2の置換基により炭素又は窒素上で随意に置換されていてもよく、そしてここで環の−CH−は、−C(O)−で随意に置き換えられてもよく;
    は、水素、ハロ、又は−X14より選択され;
    は、直接結合、−O−、−NH−、又は−N(C1−6アルキル)−であり;
    14は、水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、及びC2−6アルキニルより選択され;
    は、ハロ、ヒドロキシ、シアノ、ニトロ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、ビス(C1−4アルキル)アミノ、C1−4アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、C1−4アルコキシ、−C(O)NHR17、−NHC(O)R18、−SR17、−S(O)R17、及び−S(O)OR17より独立して選択される1、2又は3の置換基により随意に置換されていてもよいアリール又はヘテロアリールであり;
    、R10、R15、及びR16は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキルC1−4アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、ハロC1−6アルキル、アミノC1−6アルキル、C1−4アルキルアミノC1−6アルキル、及びビス(C1−4アルキル)アミノC1−6アルキルより独立して選択されるか;
    又はRとR10は、それらが付く窒素と一緒に複素環式環を形成し、該環は単環系又は二環系であって、4〜7の環原子を含み、その1つは窒素であり、他は、N、NH、O、S、SO、及びSOより随意に選択されてもよく、そして該環は、C1−4アルキル、ヒドロキシ、C1−4アルコキシ、ヒドロキシC1−4アルキル、C1−4アルコキシC1−4アルキル、ヒドロキシC1−4アルコキシC1−4アルキル、C1−4アルコキシC1−4アルコキシ、ヒドロキシC1−4アルキルカルボニル、C1−4アルキルカルボニル、アミノC1−4アルキルカルボニル、C1−4アルキルアミノC1−4アルキルカルボニル、及びビス(C1−4アルキル)アミノC1−4アルキルカルボニルより独立して選択される1又は2の置換基により炭素又は窒素上で随意に置換されていてもよく、そしてここで環の−CH−は、−C(O)−で随意に置き換えられてもよく;
    17とR18は、水素、C1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、C2−4アルケニル、及びC2−4アルキニルより独立して選択される]。
  2. XがNHである、請求項1に記載の化合物、又はその塩、エステル、又はプロドラッグ。
  3. が水素である、請求項1に記載の化合物、又はその塩、エステル、又はプロドラッグ。
  4. が1又は2のハロにより随意に置換されていてもよいアリールである、請求項1に記載の化合物、又はその塩、エステル、又はプロドラッグ。
  5. が水素又は−OR11であり、そしてR11は、水素、ピペリジニル又はピロリジニルより選択されるヘテロシクリル、又はC1−4アルキルであり、該C1−4アルキルは、ヒドロキシ、C1−4アルコキシ、アミノ、C1−4アルキルアミノ、又はビス(C1−4アルキル)アミノにより随意に置換されていてもよい、請求項1に記載の化合物、又はその塩、エステル、又はプロドラッグ。
  6. が水素又は−OR12であり、R12は、水素、C1−4アルキル、ヘテロシクリル、又はヘテロシクリルC1−4アルキルである、請求項1に記載の化合物、又はその塩、エステル、又はプロドラッグ。
  7. が−X13であり、Xは、−CH=CH−、−O−、又は−NH−であり、そしてR13は、−NR、ヘテロシクリル又はハロにより置換されるC1−6アルキルである、請求項1に記載の化合物、又はその塩、エステル、又はプロドラッグ。
  8. とRが、水素、ヘテロシクリル、C1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、ヒドロキシC1−4アルキルC3−6シクロアルキル、C1−4アルコキシC1−4アルキル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキルC1−4アルキル、ハロC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、シアノC1−4アルキル、及びビス(C1−4アルキル)アミノC1−6アルキルより独立して選択されるか又は、RとRが、それらが付く窒素と一緒に複素環式環を形成し、該環は4〜7の環原子を含み、その1つは窒素であり、他は、随意にNH又はOであってもよく、そして該環は、C1−4アルキル、ヒドロキシ、ヒドロキシC1−4アルキル、及びヒドロキシC1−4アルコキシC1−4アルキルより選択される基により炭素又は窒素上で随意に置換されていてもよく、そしてここで環の−CH−は、−C(O)−で随意に置き換えられてもよい、請求項7に記載の化合物、又はその塩、エステル、又はプロドラッグ。
  9. 式(IA):
    Figure 2006527748
    の化合物、又はその塩又はエステル
    [式中、X、X、X、X、R、及びRは、請求項1の式(I)に関して定義される通りであり、そして
    1’は、水素、ハロ、又は−X11’であり;
    11’は、水素、ホスホノオキシであるか、又はC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルケニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−4アルキル、ヘテロシクリルC2−4アルケニル、及びヘテロシクリルC2−4アルキニルより選択される基であり、該基は、ハロ、ヒドロキシ、ホスホノオキシ、C1−4アルコキシ、ヒドロキシC1−4アルキル、ホスホノオキシC1−4アルキル、−NR9’10’、−C(O)R9’、−C(O)NR9’10’、及び−C(O)OR9’より独立して選択される1又は2の置換基により随意に置換されていてもよく;
    2’は、水素、ハロ、ニトロ、シアノ、又は−X12’であり;
    12’は、水素、ホスホノオキシであるか、又はC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルケニル、アリール、アリールC1−4アルキル、アリールC2−4アルケニル、アリールC2−4アルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−4アルキル、ヘテロシクリルC2−4アルケニル、及びヘテロシクリルC2−4アルキニルより選択される基であり、該基は、ハロ、ヒドロキシ、ホスホノオキシ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、-NR15’16’、−NHC(O)NR15’16’、−C(O)R15’、及び−C(O)OR15’より独立して選択される1、2又は3の置換基により随意に置換されていてもよく;
    3’は、水素、ハロ、又はX13’であり;
    13’は、水素、ホスホノオキシであるか、又はC1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルケニル、アリール、アリールC1−4アルキル、アリールC2−4アルケニル、アリールC2−4アルキニル、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−4アルキル、ヘテロシクリルC2−4アルケニル、及びヘテロシクリルC2−4アルキニルより選択される基であり、該基は、−NR7’8’、−C(O)NR7’8’、ハロ、ヒドロキシ、ホスホノオキシ、C1−4アルキル、C1−4アルコキシ、ヒドロキシC1−4アルキル、ホスホノオキシC1−4アルキル、ヒドロキシC1−4アルキルカルボニル、ホスホノオキシC1−4アルキルカルボニル、C1−4アルキルカルボニル、アミノC1−4アルキルカルボニル、C1−4アルキルアミノC1−4アルキルカルボニル、及びビス(C1−4アルキル)アミノC1−4アルキルカルボニルより独立して選択される1又は2の置換基により随意に置換されていてもよく;
    7’とR8’は、水素、ヘテロシクリル、ヘテロシクリルC1−4アルキル、C1−4アルキルヘテロシクリルC1−4アルキル、C1−6アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、ホスホノオキシC1−6アルキル、C1−4アルコキシC1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキルC1−4アルキル、ヒドロキシC3−6シクロアルキル、ホスホノオキシC3−6シクロアルキル、ヒドロキシC1−4アルキルC3−6シクロアルキル、ホスホノオキシC1−4アルキルC3−6シクロアルキル、ヒドロキシC3−6シクロアルキルC1−4アルキル、ホスホノオキシC3−6シクロアルキルC1−4アルキル、ヒドロキシC1−4アルキルC3−6シクロアルキルC1−4アルキル、ホスホノオキシC1−4アルキルC3−6シクロアルキルC1−4アルキル、C1−4アルコキシC3−6シクロアルキル、C1−4アルコキシC3−6シクロアルキルC1−4アルキル、ハロC1−6アルキル、ハロC3−6シクロアルキル、ハロC3−6シクロアルキルC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、シアノC1−4アルキル、アミノC1−6アルキル、C1−4アルキルアミノC1−6アルキル、ビス(C1−4アルキル)アミノC1−6アルキル、ヒドロキシC1−4アルコキシC1−4アルキル、ホスホノオキシC1−4アルコキシC1−4アルキル、ヒドロキシC1−4アルキルカルボニル、ホスホノオキシC1−4アルキルカルボニル、C1−4アルキルカルボニル、アミノC1−4アルキルカルボニル、C1−4アルキルアミノC1−4アルキルカルボニル、及びビス(C1−4アルキル)アミノC1−4アルキルカルボニルより独立して選択されるか;
    又はR7’とR8’は、それらが付く窒素と一緒に複素環式環を形成し、該環は単環系又は二環系であって、4〜7の環原子を含み、その1つは窒素であり、他は、N、NH、O、S、SO、及びSOより随意に選択されてもよく、そして該環は、C1−4アルキル、ヒドロキシ、ホスホノオキシ、C1−4アルコキシ、ヒドロキシC1−4アルキル、ホスホノオキシC1−4アルキル、C1−4アルコキシC1−4アルキル、ヒドロキシC1−4アルコキシC1−4アルキル、ホスホノオキシC1−4アルコキシC1−4アルキル、C1−4アルコキシC1−4アルコキシ、ヒドロキシC1−4アルキルカルボニル、ホスホノオキシC1−4アルキルカルボニル、C1−4アルキルカルボニル、アミノC1−4アルキルカルボニル、C1−4アルキルアミノC1−4アルキルカルボニル、及びビス(C1−4アルキル)アミノC1−4アルキルカルボニルより独立して選択される1又は2の置換基により炭素又は窒素上で随意に置換されていてもよく、そしてここで環の−CH−は、−C(O)−で随意に置き換えられてもよく;
    9’、R10’、R15’及びR16’は、水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル、C3−6シクロアルキルC1−4アルキル、ヒドロキシC1−6アルキル、ホスホノオキシC1−6アルキル、ハロC1−6アルキル、アミノC1−6アルキル、C1−4アルキルアミノC1−6アルキル、及びビス(C1−4アルキル)アミノC1−6アルキルより独立して選択されるか;
    又はR9’とR10’は、それらが付く窒素と一緒に複素環式環を形成し、該環は単環系又は二環系であって、4〜7の環原子を含み、その1つは窒素であり、他は、N、NH、O、S、SO、及びSOより随意に選択されてもよく、そして該環は、C1−4アルキル、ヒドロキシ、ホスホノオキシ、C1−4アルコキシ、ヒドロキシC1−4アルキル、ホスホノオキシC1−4アルキル、C1−4アルコキシC1−4アルキル、ヒドロキシC1−4アルコキシC1−4アルキル、ホスホノオキシC1−4アルコキシC1−4アルキル、C1−4アルコキシC1−4アルコキシ、ヒドロキシC1−4アルキルカルボニル、ホスホノオキシC1−4アルキルカルボニル、C1−4アルキルカルボニル、アミノC1−4アルキルカルボニル、C1−4アルキルアミノC1−4アルキルカルボニル、及びビス(C1−4アルキル)アミノC1−4アルキルカルボニルより独立して選択される1又は2の置換基により炭素又は窒素上で随意に置換されていてもよく、そしてここで環の−CH−は、−C(O)−で随意に置き換えられてもよい;
    但し、式(IA)の化合物は、少なくとも1つのホスホノオキシ基を含有する]。
  10. ただ1つのホスホノオキシ基を含有する、請求項9に記載の化合物、又はその塩又はエステル。
  11. XがNHである、請求項9に記載の化合物、又はその塩又はエステル。
  12. が水素である、請求項9に記載の化合物、又はその塩又はエステル。
  13. が1又は2のハロにより随意に置換されていてもよいアリールである、請求項9に記載の化合物、又はその塩又はエステル。
  14. 請求項1に定義される式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩、エステル、又はプロドラッグ、又は請求項9に定義される式(IA)の化合物又はその医薬的に許容される塩又はエステルを製剤的に許容される希釈剤又は担体と一緒に含んでなる医薬組成物。
  15. 療法に使用の、請求項1に定義される式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩、エステル、又はプロドラッグ、又は請求項9に定義される式(IA)の化合物又はその医薬的に許容される塩又はエステル。
  16. 癌のような過剰増殖性疾患の治療用医薬品の製造における、請求項1に定義される式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩、エステル、又はプロドラッグ、又は請求項9に定義される式(IA)の化合物又はその医薬的に許容される塩又はエステルの使用。
  17. 癌が、結直腸、乳房、肺、前立腺、膀胱、腎臓、又は膵臓の癌、又は白血病又はリンパ腫である、請求項16に記載の使用。
  18. 癌のような過剰増殖性疾患に罹患しているヒトを治療する方法であって、請求項1に記載される式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩、エステル、又はプロドラッグ、又は請求項9に記載される式(IA)の化合物又はその医薬的に許容される塩又はエステルの治療有効量をその必要なヒトへ投与する工程を含んでなる、前記方法。
  19. 請求項1に定義される式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩、エステル、又はプロドラッグの製造の方法であって、式(II):
    Figure 2006527748
    [式中、R、R、R、及びRは、請求項1に定義される通りであり、Lは、好適な脱離基である]の化合物を式(III):
    Figure 2006527748
    [式中、RとXは、請求項1に定義される通りである]の化合物と不活性気体下にジオキサン中の塩酸の存在下に反応させること、そしてその後必要であれば:
    i)式(I)の化合物を式(I)の別の化合物へ変換すること;及び/又は
    ii)保護基を外すこと;及び/又は
    iii)その塩、エステル、又はプロドラッグを生成することを含む、前記方法。
  20. 請求項9に記載される式(IA)の化合物、又はその塩又はエステルの製造の方法であって、式(I)の好適な化合物のリン酸化と、それに続くリン酸基の脱保護化を含む、前記方法。
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