JP2006526943A - ソフト校正システムのための高精度測定の保証 - Google Patents

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Abstract

ソフト校正システムにおいて高精度の出力測定および較正を提供する諸技術は、統制された閲覧条件を推進するための一つまたは複数の機能を含む。たとえば、許容できる閲覧条件が満たされるまで画像を閲覧する機能を限定したり制限したりすることによって、管理者が校正プロセスを統制することができるソフト校正システムが記載される。たとえば、閲覧端末が、前記閲覧端末の較正を誤差がある最大値以下になるようサポートしているとわかっている較正機器を使って較正されるまで画像の閲覧機能を制限することができる。統制された閲覧条件、より具体的には統制された較正条件を用いることで、ソフト校正校閲者たちはより均一な出力を得る。このようにして、当該システムは閲覧端末において閲覧される画像が許容できる色の精度を有していることを保証するような安全措置を提供することができる。

Description

本発明はカラー画像処理に、より詳細にはソフト校正システムに関するものである。
ソフト校正とは、印刷されたハードコピーではなくディスプレイ装置を使っての校正プロセスのことをいう。従来、色校正技術はハードコピーでの校正に頼ってきた。校正刷りを作成して吟味し、印刷メディアにおける画像や色が視覚的に正しく見えることを確認するのである。ハード校正工程ではたとえば、色特性が調整されるなどして一連のハードコピー印刷が検査される。ある特定の校正刷りが合格と判定されたのち、合格した校正刷りを作成するのに使われたのと同じ色特性を印刷機などで使うことで、合格した校正刷りと視覚的に同等に見えるたくさんの印刷メディアを大量生産することができる。
ソフト校正は多くの理由から望ましい。たとえば、ソフト校正では校正工程の間、メディア上にハードコピーを印刷する必要がなくなったり、少なくなったりする。さらに、ソフト校正によって複数の校正担当者が遠くの位置から単にディスプレイ装置を見るだけでカラー画像の校正をできるようになる可能性もある。ソフト校正を使えば、ハードコピーの校正刷りを印刷して遠くの校閲者に届ける必要がない。よって、ソフト校正はハードコピーによる校正より迅速で便利となりうる。さらに、ソフト校正は校正工程のコストを削減することができる。これらのことを含むさまざまな理由により、ソフト校正はきわめて望ましいものである。
しかし、高品質のソフト校正システムは非常に困難であることが実証されてきた。特に、色校正ができる品質の色をディスプレイ装置上で精確に表現できないことで、一般にソフト校正の有効性は限られたものだった。異なるデバイスの出力の間でのカラーマッチングの精度を向上させるためにカラーマネジメントツールが開発されてきたものの、カラーマネジメントツールを使っても色校正ができる品質の精確なカラー表現は難題であり続けている。
ソフト校正がうまくいく上での難題の一つは、カラーディスプレイシステムの出力を測定するのに使われる測定機器の精度と一貫性であることがわかっている。既存の測定機器はしばしば、典型的には2ΔEを超える誤差をもつ。「ドラフト文書品質」としては十分すぎるほどだが、高品質のソフト校正ではこの大きさの誤差は許容できない。さらに、反射性のメディアの測定のために設計された測定機器では典型的には非常に安定した白色チタン参照斑を利用して継続的な較正を保証しているのと異なり、発光色の測定機器は較正を保持する共通手段がない。そうした機器の標準的な取扱説明書ではしばしばユーザーに、計器の定期的な再較正のために装置をメーカーに送ることを推奨している。このような精度の不足と測定機器の較正にまつわる不便さが効率的なソフト校正の障害となっている。
一般には、本発明は、統制された閲覧条件を推進する一つまたは複数の機能を組み込んだソフト校正システムの背景において精確な出力測定および較正を提供することを目指している。管理者は、閲覧端末が一つまたは複数の許容可能な閲覧条件を満たさない限り画像へのアクセスを限定または制限することによってソフト校正システムを統制する。本発明のある実施形態によれば、閲覧条件の一つは、閲覧端末に関連付けられているディスプレイ装置が、当該閲覧端末の較正を最大の誤差、すなわち最低の精度でサポートしているとわかっている測定機器で較正されていることを要求する。閲覧条件はまた、その較正が最近、すなわち画像閲覧セッションより以前のある設定された期間以内に実行されていることを要求してもよい。
閲覧条件は管理者によって指定され、個々の画像に関連付けられることができる。すると、画像が閲覧端末に送られたときには、指定された閲覧条件がその閲覧端末で満たされるまではその画像を閲覧する機能が制限されうる。統制された閲覧条件を用いれば、ソフト校正者はより一様な出力を得ることができる。このようにして、本システムは、異なる閲覧端末で閲覧された校正画像が一貫性があり許容しうる色精度をもつような統制された閲覧環境を保証する安全素値を提供する。
閲覧条件は、パスワード保護アルゴリズムと類似の仕方で動作しうる。パスワード保護されたファイルでは、パスワードが正しく入力されるまでデータにアクセスできない。同様に、本発明は閲覧条件が満たされるまで画像を閲覧する機能を制限することができる。閲覧端末である画像ファイルを開いたり表示させたりしようとする試みがあると、閲覧ソフトウェアは指定されている閲覧条件が満足されているかどうかについて監視するか、自動的に問い合わせるかしうる。
閲覧条件が満足されていれば、閲覧ソフトウェアは画像が該画像データに従って表示されるよう指示する。しかし、閲覧条件が満足されていなければ、閲覧ソフトウェアはアクセスを制限し、あるいはユーザーに必要な閲覧条件を満たすのに必要な手順を行うよう指示し、あるいはその両方を行うことができる。このようにして、閲覧ソフトウェアは、閲覧条件が満たされていないときにユーザーが画像を閲覧するのを防止し、それによりユーザーが校正目的には不十分な色精度の画像に頼ってしまう可能性を低減する。
本発明は、校正システムのための高精度の測定を保証する諸技術を有しうる。該諸技術は、ある画像のための一つまたは複数の閲覧条件を指定する第一のコンピュータと、前記閲覧条件のもとで前記画像を表示する閲覧端末と、管理者に関係した人員や当該ソフト校正システムの提供者などによって較正されている測定機器とを利用しうる。前記諸技術は、前記閲覧端末の表示装置上で測定された関係色が、基準測定機器によって測定された場合と±1ΔE以上の精度で同じ測定値を与えることを保証する。
さらに、前記諸技術は、測定機器におけるいかなる残留誤差をも補償する測定補正ソフトウェアを利用しうる。いくつかの実施形態では、前記閲覧条件が閲覧端末上で走るソフトウェアによって指定され、維持されることで、前記第一のコンピュータと前記閲覧端末とが統合されうる。前記測定補正ソフトウェアは前記測定機器の外部で機能しうるものであり、前記測定機器の組み込み較正機能が十分な誤差補正をできない場合に利用することができる。この場合、前記測定補正ソフトウェアは、前記測定機器を用いて得られた較正測定結果が十分な精度であることを保証するよう追加的な補償を提供する。前記測定機器はRS−232、IEEE1394、USBなどの通信プロトコルを通じて閲覧端末と通信する独立した測定機器のことでもよいし、測定機器と前記閲覧端末に付随するコンピュータ上で走る関連したドライバソフトウェアとの組み合わせのことでもよい。
しかし、測定機器によっては、該測定機器自身から直接出力することはできず、測定機器メーカーによって提供されるソフトウェアコンポーネントを通じた測定情報の通信を必要とすることがある。この直接出力の方法は、当該測定機器のためのソフトウェア的な計算、補正、較正ができるようにするために一般に用いられる。測定機器がハードウェアのみであるかハードウェアとソフトウェアの組み合わせであるかによらず、測定機器が十分な較正をサポートできない場合には、閲覧端末の測定補正ソフトウェアによってなされる補正が測定機器から得られた測定データに適用されうる。
ある実施形態では、本発明は、ある画像の閲覧条件を指定する第一のコンピュータと、前記閲覧条件のもとで前記画像を表示する閲覧端末と、前記閲覧端末を較正する測定機器とを有するソフト校正システムを提供する。前記閲覧条件は、前記測定機器が、前記閲覧端末の較正を少なくともある最大の誤差でサポートしているとわかっている測定機器であるという条件を含む。
別の実施形態では、本発明は、画像データおよび閲覧条件を受け取り、測定機器を用いて閲覧端末を較正し、該閲覧条件の少なくとも一つが満たされていないときには閲覧端末上での前記画像データに従った画像の表示を制限することを含む方法を提供する。前記閲覧条件は、前記測定機器が、前記閲覧端末の較正を誤差の大きさがある最大値以下になるようサポートしているとわかっている測定機器であるという条件を含む。
ある追加的な実施形態では、本発明はプロセッサをして、画像データおよび閲覧条件を受け取り、該閲覧条件が満たされていないときには閲覧端末上での前記画像データに従った画像の表示を制限するようにさせる命令を含むコンピュータ可読媒体を提供する。前記閲覧条件は、前記測定機器が、前記閲覧端末の較正を誤差の大きさがある最大値以下になるようサポートしているとわかっている測定機器であるという条件を含む。
別の実施形態では、本発明は、画像を表示する閲覧端末と、閲覧端末を較正する測定機器と、グレーバランスおよび白色点誤差ならびに線形性誤差を補正するために測定機器からの較正情報を補正する測定補正モジュールとを有する閲覧端末を提供する。
本発明のさまざまな側面はハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアまたそのいかなる組み合わせにおいても実装されうる。ソフトウェアにおいて実装される場合、本発明は、実行されたときにここに記載される方法の一つまたは複数を実施するプログラムコードを保持するコンピュータ可読媒体に向けられうる。
本発明はいくつもの利点を提供できる。たとえば、本発明によって、ソフト校正工程に対して管理者の統制を増すことができる。この追加された統制によって、異なる閲覧端末で表示した画像がユーザーが閲覧したときに実質同等に見えることをよりよく保証できる。高精度での等価の色表現は、すべての校閲者が見る出力が実質同一となるような高品質で効果的なソフト校正システムの実現にとって至上命題である。校閲者によって見ている出力が違っていては、ソフト校正の有効性は損なわれかねない。このように、本発明は異なる閲覧端末において表示される画像が視覚的に同等に見えることを保証することによって、改良されたソフト校正システムを容易にすることができるのである。さらに、管理者の統制によって、閲覧端末にいる色担当者がカラー画像の不正確な表現を分析することがないよう安全措置を提供できる。
図1は代表例としてのソフト校正システム2を示している。ソフト校正システム2は、より高精度の色表現およびカラーマッチングをソフト校正工程において実現するための本発明の一つまたは複数の側面を実装しうるものである。ソフト校正システム2は、管理者コンピュータ10を含んでいる。管理者コンピュータ10は、ソフト校正システム2のためのサーバーコンピュータのように見なすことができる。管理者コンピュータ10は、閲覧端末12A〜12D(以下「閲覧端末12」)に画像を提供しうる。あるいはまた、閲覧端末12は画像を管理者コンピュータ10に付随したアーカイブから、あるいは専用の画像サーバーから取得してもよい。閲覧端末12のおのおのはディスプレイ装置、該ディスプレイ装置を駆動するためのホストコンピュータ、当該閲覧端末の色出力応答を較正するのに使用する複数の測定機器15A〜15D(以下「測定機器15」)のうちの対応するものを含んでいることができる。
本発明のある実施形態によれば、測定機器15は、閲覧端末12の較正を誤差の大きさがある最大値以下になるようサポートしているとわかっているものが選択される。校正システム管理者は、測定機器15を該測定機器の既知の精度に基づいてソフト校正システム2での使用のために事実上認証しうる。該測定機器はまた、精度の持続を保証するために定期的な較正にかけられてもよい。測定機器15は、たとえば、ソフト校正システム2の管理者または指定された人員によって、各閲覧端末12の表示装置上で測定された関係色が、基準測定機器によって測定された場合と±1ΔE以上の精度で同じ測定値を与えるよう較正されうる。例としていくつかの実施形態を挙げると、測定機器15のそれぞれは濃度計、測色計、分光光度計などでありうる。
色担当者は閲覧端末12で提示された校正画像を吟味して、画像に印やハイライトを付けることで修正指示を与え、印のついた画像を管理者コンピュータ10に対応する管理者に、あるいはソフト校正システム2内の他のユーザーに返送する。修正指示は、その画像が大量印刷に好適となるように、色、大きさその他の画像の特性の変更を指定することができる。修正指示を受け取ると、管理者または他のユーザーはその画像への変更を実施する。管理者と閲覧端末12に対応する校閲者との間で色校正画像の見え方について合意に達したら、その画像は印刷機その他高品質印刷装置を使って印刷できる。
管理者コンピュータ10は、閲覧端末12に直接的に、可能性としてはローカルエリアネットワーク(LAN: local area network)をなして結合されていてもよい。あるいはまた、管理者コンピュータ10は、閲覧端末12に広域ネットワークやインターネットのような世界規模のコンピュータネットワーク16を通じて結合されていてもよい。測定機器15は、それぞれの閲覧端末12に、シリアル接続、ネットワーク接続、無線接続またはその他の種類の接続を通じて結合されていてよい。さらに、測定機器15のそれぞれは、それぞれの閲覧端末12上で走るソフトウェアコンポーネントを含んでいてもよく、該ソフトウェアコンポーネントは、それぞれの測定機器15と通信する通信アプリケーションの形でも、あるいは単に閲覧端末12に付随するOSを通じてそれぞれの測定機器15との通信を駆動するデバイスドライバの形でもよい。
のちにより詳細に記載するように、管理者コンピュータ10から提供される画像には、一つまたは複数の閲覧条件が付随していることがある。管理者は、個々の画像に、画像グループに、あるいは特定の閲覧端末12で閲覧される全画像に閲覧条件を割り当てることで、閲覧端末12に対応する校閲者が見る出力の視覚的な精度をよりよく統制することができる。この閲覧条件が満たされていないときには、その閲覧端末12ではその画像を閲覧する機能は限定または制限されうる。閲覧端末12または管理者コンピュータ10の上で走る自動プロセスが、当該閲覧端末において閲覧条件が満たされているかどうかを自動的に判別することによって管理者を支援してもよい。このようにして、本発明は、閲覧端末12において表示される画像が原画像をより忠実に表現していること、閲覧端末12がより均一な測色出力を与えることについてのよりよい保証を提供できる。
代表例としての閲覧条件は、閲覧端末12が「認証を受けた」測定機器、すなわち閲覧端末12の較正を誤差の大きさがある最大値以下になるようサポートしていると管理者がわかっている測定機器を用いて較正されていなければならないことを要求する。閲覧条件はまた、閲覧端末12が認証を受けた測定機器によって画像閲覧以前のある最長期間以内に較正されているとの要求を含んでいてもよい。換言すれば、この閲覧条件は最近の較正を要求するということであり、較正の実行があまりに昔のことである場合には閲覧端末12の使用を防止する。他の代表例としての閲覧条件としては、電源投入と特定の画像閲覧との間にディスプレイ装置にとっての最低限のウォーミングアップ時間の要求、閲覧端末の表示装置の周囲の照明条件、そのディスプレイ装置上での提示のために表示生成デバイスによって当該画像に特定の鮮明化機能が適用されること、その他、閲覧端末12上での当該画像の均一で高精度の表現に影響しうるさまざまな閲覧条件が含まれる。
図2は、システム2の一部を図解するブロック概略図である。図2に示したように、管理者コンピュータ10は閲覧端末12Aおよび12B(以下、12)に結合されている。前記のように、各閲覧端末12は、該閲覧端末の色出力応答を較正する際に使う、それぞれに対応する測定機器15Aおよび15B(以下、15)に結合されている。
測定機器15は、測定機器15Bによって示されるような単体の測定機器でもよい。この場合、測定機器15Bは、閲覧端末12を較正するためには、RS−232、IEEE1394またはUSBのような標準的なインターフェースを通じた通信プロトコルを実装できる。たとえば、測定機器15Bは、色補正をサポートする閲覧端末12BのOSに較正測定値を提供しうる。
あるいはまた、測定機器15は、測定機器15Aによって示されるように、ハードウェアコンポーネントおよび当該閲覧端末上で走るソフトウェアコンポーネントの両方を含んでいることもできる。特に、測定機器15Aは測定ハードウェアコンポーネント15A′および測定ソフトウェアコンポーネント15A″を有する。測定ソフトウェアコンポーネント15A″は、測定ハードウェアコンポーネント15A′と通信する通信アプリケーションの形でも、あるいは単に閲覧端末12Aに付随するOSを通じて測定機器15との通信を駆動するデバイスドライバの形でも機能しうる。測定ソフトウェアコンポーネント15A″を閲覧端末12A上で走らせることで、測定機器15Aのためのソフトウェア的な計算、補正、較正が可能になる。
画像データ20は、管理者の操作または自動化された管理プロセスによって管理者コンピュータ10に読み込まれうる。一般に、「管理者」という用語は管理者コンピュータ10を操作し、制御するユーザーを指すが、そのユーザーは自動化された管理プロセスによって支援されていてもよい。管理者は誰でもよいが、効率的なソフト校正のためには、カラー画像処理の専門知識のある管理者のほうが好都合である。管理者の代表例としては、校正技術者、印刷技術者、グラフィックデザイナー、広告代理店員、色の専門家がある。要するに、管理者は画像の「所有権」を得て、閲覧端末12によってその画像が再現されうる仕方に対して一定の度合いの統制を行使するのである。このようにして、管理者は、閲覧端末12の間で一貫性があり均一な出力をよりよく保証し、閲覧者たちが実質同一の色特性をもつ画像を閲覧できるようにすることができる。
管理者コンピュータ10は、画像データ20が閲覧端末12で精確に表現されうるよう該画像データの条件を整え、調整するカラーマネジメントソフトウェアを含んでいてもよい。たとえば、管理者コンピュータ10は、ICCプロファイルのようなソースプロファイルとターゲットプロファイルを使った特定の閲覧端末12上での提示のために、画像に色補正を適用してもよい。たとえば、管理者コンピュータ10は、個々の閲覧端末12のための個々のターゲットプロファイルに頼ることができる。また、管理者コンピュータ10は画像等を生成するためのオーサリングソフトウェアを含んでいてもよい。あるいはまた、画像等は他の人物によってオーサリングされて管理者コンピュータ10や該管理者コンピュータが管理する画像アーカイブにアップロードされるのでもよい。管理者は、一つまたは複数の閲覧条件を指定することによって、閲覧端末12が当該画像を表示する機能を統制することができる。
上述したように、閲覧条件の一つの例では、各閲覧端末12に対応するディスプレイ装置は、最後に較正されたのが指定された期間以内であり、閲覧端末12の較正が誤差の大きさがある最大値以下になるようサポートしているとわかっている認証された測定機器を用いて較正されていることが要求される。画像が閲覧端末12に送信されても、指定された閲覧条件が満たされるまではその画像を閲覧する機能は制限される。このようにして、管理者コンピュータ10によって生成された画像と閲覧端末12によって閲覧される対応する画像との間で色の精度の改善がもたらされる。ここで、解説のため、さまざまな追加的な閲覧条件を記載しておく。
たとえばある個別的な実装では、管理者コンピュータ10が画像データ20を受け取ると、ラスタ画像処理(RIP: raster image processing)や標準的な赤緑青(RGB: red-green-blue)色空間への変換を含む一般的な変換が管理者コンピュータ10によって実行されうる。動作上は、管理者がソフト校正システム2内での校正シミュレーションを定義しうる。たとえば、特定のシアン・マゼンタ・イエロー・ブラック(CMYK: cyan-magenta-yellow-black)校正シミュレーションのために画像が指定されるなどである。その場合、管理者は仮想校正のために特定の国際カラーコンソーシアム(ICC: International Color Consortium)プロファイルを選ぶことができる。
CMYKシミュレーションは管理者によってパスワードアクセスを使って設定されうる。管理者以外はそのジョブにどのカラーシミュレーションが選ばれたかを閲覧して確認することはできてもよいが、その選択を変更することは許されない。このような仕組みは、シミュレーションに対する管理者の統制を向上させることになる。特に、閲覧端末12は、個々の校閲者が選択されたシミュレーションを調整できないよう設定されうる。あるいはまた、閲覧端末12は調整の入力を許してもよいが、その場合には必ず表示される画像が管理者によって用意された原画像には一致しないかもしれないという警告が伴うものとする。たとえば、警告としては、閲覧端末12によって表示される画像は、校閲者が管理者によって選ばれた校正シミュレーションに従わない限り、「校了用」校正刷りとして信頼することはできないといったことを示すものでよい。
CMYKシミュレーションのリストは管理者コンピュータ10上で、ソースCMYKプロファイルから生成されたICCデバイスリンク(CMYKからRGB)の形で存在しうる。ソースCMYKプロファイルは、シミュレーションすべき校正条件の特徴を精確に表すことができる。さまざまな標準的ターゲットRGB色空間の情報も管理者コンピュータ10上に存在していてよい。たとえば、管理者はターゲットRGB空間としてアドビRGB(SMPTE−240としても知られる)を選ぶことができる。これは、アドビ・フォトショップのようなソフトウェアアプリケーションにおいて普通に使われているもので、米国カリフォルニア州サンノゼのアドビ・システムズ社から市販されているものである。
白色点は、一般にD65であるデフォルト白色点ではなくD50に設定することもできる。D50を白色点に選ぶことは、プロファイルの解釈において混乱が生じないことをよりよく保証できる点で有益である。具体的には、ICCに基づく一部の異なるシステムでは、白色点がD50でない場合、白色点の解釈が異なることがあるのである。
管理者は、校正すべき特定の画像について一つまたは複数の追加的な閲覧条件をも選択することができる。その場合、管理者コンピュータ10は画像を該画像に適用される閲覧条件とともに一つまたは複数の閲覧端末12に送信する。送信は自動でも閲覧端末12からの個別的な要求に応じてでもよい。その閲覧条件は画像ファイル内に含まれていても、別個に送信されてもよい。いずれの場合でも、閲覧端末12でその画像を閲覧する機能は、閲覧条件が満たされているかどうかによる。
各閲覧端末12では、該閲覧端末12内のローカルなハードウェアまたはソフトウェアを通じて当該RGBデータの追加的な変換が実行されることもできる。換言すれば、各閲覧端末12が、カラーマッチング技術を用いて、標準的なRGB(たとえばアドビRGB)から、その閲覧端末12に付随している特定のディスプレイ装置のローカルなRGBへの変換を実行しうるのである。ローカルなソフトウェアはまた、管理者によって指定された閲覧条件を解析することもできる。閲覧条件が満たされていなければ、閲覧端末12のローカルなソフトウェアは当該画像を閲覧する機能を制限し、閲覧条件を修復する方法をユーザーに指示してもよい。ひとたび閲覧端末における閲覧条件が満たされれば、ローカルなソフトウェアは当該画像が閲覧端末12上で制限なしに表示され、閲覧されることを許す。
システム2(図1および図2)は、一般的なCMYK−RGB変換を管理者コンピュータ10において実行し、それから特定のRGB−RGB変換を閲覧端末12において実行するものとして記述されてきた。しかし、本発明は必ずしもその形に限定されるものではない。むしろ、こうした変換は完全に閲覧端末12で適用されてもよいし、完全に管理者コンピュータ10で適用されてもよい。後者の場合、閲覧端末12はデバイス固有情報を管理者コンピュータ10に伝えて適切な変換がなされるようにする。本発明の多くの詳細は、さまざまな変換プロセスの一つの特定の実装の背景において記載されるが、本発明はこれらの変換が行われる仕方やこれらの変換が行われる場所に必ずしも限定されるものではない。
「ソフト校正のための補正技術」(Correction Techniques for Soft Proofing)と題する米国特許出願公開20020167528は、精確なカラーマッチング結果を与えることのできる一つの特定の変換プロセスを記載している。その場合では、ハードコピーCMYK画像の画像データがCMYK座標からXYZ座標に変換され、そのXYZ座標が次いでX′Y′Z′座標に変換される。そしてその変換されたX′Y′Z′座標がソフト校正のためにディスプレイ装置上での提示のためにRGB座標に変換される。装置に依存しない座標を変換するために、白色点と有彩色とは別個に補正されることができる。
前述の適用において述べたように、二分した変換工程は非常に高精度のカラーマッチング結果を与えることができる。記載されている工程は、ディスプレイ装置の白色点補正を取得し、ディスプレイ装置の有彩色補正を取得し、そしてその白色点および有彩色補正に基づいて補正された色座標を生成することを含む。また、補正行列の使用でカラーマッチングの精度をさらに改善することができる。これらの技術またはその他のカラーマッチング技術は、ここで記載される管理者による統制技術とともに実装されて色精度を向上させたソフト校正システムを与えることができる。
図3〜図5は本発明のさまざまな側面を実装するのに使われうる代表例としてのデータ構造のブロック図を示したものである。個別的に見ていくと、図3は画像データ32および閲覧条件を示すデータ34を含むデータ構造30を示している。ここで述べているように、閲覧条件34は、画像データ32を使って表示された画像が管理者によって用意された画像と視覚的に一致することを保証するために、管理者によって指定されることができるものである。
画像データ32および閲覧条件34を受信した際、閲覧端末12は閲覧条件が満たされるまでその画像を表示することができないことがありうる。閲覧端末12はたとえば、該閲覧端末12が閲覧端末12の較正を誤差の大きさがある最大値以下になるようサポートしているとわかっている測定機器によって再較正されるまで当該画像を表示できないなどである。閲覧端末12のいくつかの特定の実装についてのさらなる詳細はのちに説明する。
データ構造30はいくつかの異なるフォーマットで実現されうる。たとえば、ある実施形態では、データ構造30は画像データ32と管理者が指定した閲覧条件34の両方を含む単一の画像ファイルからなる。その場合、管理者コンピュータ10から閲覧端末12に提供される必要があるのはその画像ファイルだけでよい。たとえば、画像ファイルは画像データ32に付随して、該画像ファイルの注釈、ヘッダ、フッタなどとして保存した閲覧条件を含むことができる。
別の実施形態では、データ構造30は当該画像ファイルとは独立して保存された一つまたは複数のデータファイルとして実現されうる。その場合、画像データ32および閲覧条件は、データベースにおいて相互に関連付けられている別個のデータファイルをなすことができる。たとえば、さまざまなデータベース技術が一つまたは複数の画像ファイルに関連付けられた「メタデータ」ファイルを保存する機能を提供できる。データ構造30はそのようなデータベース技術を使って容易に実装されうる。その場合、画像データ32は閲覧条件34を含む関連付けられたメタデータファイルをもつことになる。
次にこれらのファイルは、閲覧端末12が当該画像を表示するのに必要なデータを受信するよう、一緒に閲覧端末12に提供されうる。さらに、「メタデータ」ファイルはデータファイルのフォルダに関連付けられていてもよい。その場合、「メタデータ」ファイル内の閲覧条件を設定することによって、その閲覧条件はその「メタデータ」ファイルと関連付けられているフォルダ内のすべての画像について選択されたものとなりうる。
別の代表例としての実施形態では、データ構造30はデータファイルの処理パラメータと関連付けられることができる。その場合、画像データ32はデータファイルそのものでよく、閲覧条件34は処理パラメータに含められることができる。たとえば、アドビポストスクリプト(商標)インタープリタソフトウェアは処理パラメータを指定する機能を提供しうる。伝統的にはラスタ画像プロセッサによって処理される画像についての所望の解像度または大きさを指示するのに使われるものである。
本発明は、閲覧条件34を上記のように処理パラメータとともに保存することによって実装されうる。さらに、「データ隠蔽技術を使用したラスタ画像データ中への色プロファイルの埋め込み」(Embedding Color Profiles in Raster Image Data Using Data Hiding Techniques)と題する米国特許出願公開20020180997は、ステガノグラフィー技術を使ってラスタ画像データ内に色データを埋め込む技術を記載している。したがって、データ構造30は、上に参照した公開文書20020180997で記載されているように閲覧条件が埋め込まれているラスタ画像データであってもよいのである。
もう一つの実施形態では、データ構造30は、該データ構造30内に保存されているアルゴリズムの一部として閲覧条件34が埋め込まれている画像ファイルであってもよい。その場合、画像データ32へのアクセスは、閲覧条件が満たされていない限りその画像ファイル自身によって制限されうる。たとえば、データ構造30は伝統的なパスワード保護されたファイルと類似の方法で動作しうる。ただし、データ構造30はユーザーにパスワード入力を促すのではなく、閲覧端末12に付随する校閲者またはソフトウェアに閲覧条件を確認するよう指示することができる。
たとえば、閲覧端末12は、ディスプレイ端末が最長期間内に較正されていなければ、認証された測定機器を使ってディスプレイ装置を較正するよう自動的にユーザーに指示することができる。前記最長期間は、ある特定の画像について精度を保証するためにどこまで注意を払うかのレベルに応じて、たとえば前日、一週間以内、数週間以内などでよい。このように、この閲覧条件は、閲覧端末12の最近の較正を要求しているのであり、それにより装置のドリフトその他の変化によって色の均一性が悪影響を受ける可能性を低くするのである。
図4では、データ構造40はいくつかの異なる閲覧条件(VC1、VC2、VC3)を含んでいる。これらのパラメータには幅広い可能な実装を適用しうる。ある実施形態では、閲覧条件は、閲覧端末12の較正を誤差の大きさがある最大値以下になるようサポートしているとわかっている測定機器による最後の較正後の最大経過時間だとか、適用しなければならない特定の較正手続きだとかいった較正条件を含む。
たとえば、閲覧端末12の較正を誤差の大きさがある最大値以下になるようサポートしているとわかっている測定機器による当該ディスプレイ装置の最後の較正後の最大経過時間X(単位はたとえば分、時間、日、週)を指定するような閲覧条件が管理者によって選ばれている場合、閲覧端末12は、該閲覧端末12に付随するディスプレイ装置の最後の較正後の経過時間がXよりも長ければ、当該画像へのアクセスを制限しうる。ソフト校正刷りをリモート端末で閲覧するためには、そのリモートシステムは認証された測定機器を用いてここで述べているように較正されていなければならない。
閲覧端末12は、当該画像を閲覧するためにたとえば測定機器15を使ってディスプレイ装置上で較正を実行するよう指示してもよい。この測定機器15はソフト校正システム2の提供者によって提供され、認証されていることができる。認証はソフト校正システム2によって保証される。そのためには、測定機器15にたとえばネットワーク接続を通じて問い合わせをして一意的なシリアル番号その他の測定機器に関連付けられている識別情報を取得し、その上でこの識別情報が認証された測定機器のものであることをたとえば認証された測定機器の識別子を収録したデータファイル、データベースまたは文書を参照することによって確認する。
いくつかの実施形態では、個々の閲覧端末12は、当該閲覧端末に結合している測定機器15に関連付けられている一意的な識別情報を受け取り、認証された測定機器に関連付けられた一意的な識別子を含んでいるデータファイルまたはデータベースに問い合わせをすることができる。そのデータファイルまたはデータベースは、各閲覧端末12のところにローカルに保存されていて管理者コンピュータ10によって定期的に更新されていることができる。
あるいはまた、各閲覧端末12は管理者コンピュータ10によって保存され、維持されているデータファイルまたはデータベースにリモートからアクセスしてもよい。さらなる代替としては、各閲覧端末12は単に測定機器15の識別子をネットワーク通信で管理者コンピュータ10に送信するだけでもよい。この場合、管理者コンピュータ10がデータファイルまたはデータベースを参照して閲覧端末に当該測定機器がソフト校閲システム2での使用について認証されているか否かを示す回答を送る。いずれの場合も、閲覧端末12は当該測定機器15が認証されていることを検証する一意的な識別子の一致を検索する。
閲覧端末12のユーザーは、較正時期および測定機器認証のような閲覧条件が満たされている場合にのみ画像の閲覧へと進むことができる。最大経過時間X以内に較正が行われていない限り閲覧を制限することによって、管理者は閲覧端末12のディスプレイ端末において著しいドリフトが生じていないことを確実にすることができる。
このようにして、複数の閲覧端末12の間でより統制されてより均一な出力が実現できる。閲覧条件が満たされていなければ、ユーザーは当該閲覧端末上で画像を閲覧することを制限されることができ、さもなければ画像精度の保証なしで画像を閲覧しなければならない。たとえば、ユーザーは、画像が色校閲用の閲覧に好適ではないことを示すメッセージを見せられたり、あるいは逆に、その画像が色校閲用の閲覧に好適であることを示すメッセージを受け取らなかったりすることができる。
また、管理者によって特定の較正手続きを指定する閲覧条件が選ばれている場合には、閲覧端末12で画像を閲覧するためにはその較正手続きが適用されていなければならない。場合によっては、校了紙のように色再現性が決定的な画像については、最後の較正がいつだったかに関わりなく、閲覧の直前に閲覧端末12を較正することを閲覧条件で要求してもよい。この較正によって、測定機器15を使った最後の較正以後に閲覧端末12のディスプレイ装置にドリフトが生じていたとしても対応できる。
組み込み較正法を通じた較正用測定機器15が十分である場合には、ソフト較正システム2は測定機器15が認証されていることを確認する手段を含みうる。これは、システムインストールの際に認証された測定機器15のシリアル番号その他の識別情報を同定することによって保証することもできるし、リスト、または認証されている測定機器をそのシリアル番号および較正日時と一緒に載せた現状リストを絶えず更新するデータベースへのアクセスを提供することによって保証することもできる。
しかし、測定機器15の組み込み較正法は常に十分ではないことがある。その場合、測定機器15の外部のソフトウェアが閲覧端末12に付随するディスプレイ装置の十分な較正を保証することが望ましい。このことはのちに説明する。十分な較正を保証することに加えて、前記外部ソフトウェアは認証の手段としても使われうる。外部ソフトウェアは、正しくない測定機器が閲覧端末に接続されている場合にはソフト較正システム2内の管理者コンピュータ10または閲覧端末12にエラーメッセージを送信する。外部ソフトウェアは閲覧端末12上で走り、測定機器15の素性をたとえば当該測定機器に関連付けられた一意的な識別子を参照することで検証することができる。このやり方は、閲覧端末12に結合された測定機器の認証を確認する一方で、ある特定の測定機器と補正ソフトウェアに含まれている測定機器のための補正との間の不一致を防止する二重の目的をもっている。
また、管理者は、較正および測定機器に関する条件に加えてその他のさまざまな閲覧条件を指定することができる。可能なもう一つの閲覧条件としては、たとえば、ディスプレイ装置のためのウォーミングアップ時間がある。その場合、管理者が選んだ閲覧条件がディスプレイ装置について最短ウォーミング時間を指定していたとすると、閲覧端末12はたとえば起動後にそのディスプレイ装置が十分温まるまで画像を表示できなくなりうる。ディスプレイ装置はしばしばウォーミングアップにかなりの時間を要し、十分温まるまでは安定した表示状態に達しない。よって、ディスプレイ装置が十分温まることを保証することによって、異なる閲覧端末12の間でより一様な画像の表現が実現できるのである。
その他の可能な閲覧条件としては、均一な照明条件を保証するための所与の閲覧端末12の周囲の外部照明、あるいは一つまたは複数の閲覧端末12で表示される画像の見え方に影響しうるその他何らかの可能なパラメータなどといったことに関するものでありうる。たとえば、外部照明が閲覧条件の一つである場合、適正な照明条件を保証するため、ユーザーは画像を閲覧する前に外部照明を較正することが要求されうる。
「ディスプレイシステム」(Display System)と題する米国特許出願公開20020180750は、当該ディスプレイ装置の周囲の照明条件を感知する照明条件センサーが付随しているディスプレイ装置を記載している。当該ディスプレイ装置が照明条件センサーを有していれば、閲覧ソフトウェアは自動的に照明条件センサーに照明条件を測定させる。それにより、照明条件が許容できる場合にのみ画像が閲覧端末12で表示されるようにしてもよいし、あるいはまた、照明条件の違いを補償するよう画像が調整されてもよい。これもまた、異なる閲覧端末12において表示される画像が視覚的に同等に見えることを保証することができる。
管理者によって選ばれうるもう一つの閲覧条件は、表示装置において適用される鮮明化を含みうる。たとえば、鮮明化は色の精度を改善しうる。場合によっては、閲覧条件は特定の鮮明化技術を指定してもよい。たとえば、画像の縮尺およびその画像に適用される鮮明化の両方を動的に調整する技術が閲覧条件として指定されてもよい。このようにして、改良された色精度が実現される。「ソフト校正のための画像の自動鮮明化」(Automated Sharpening of Images for Soft Proofing)と題する米国特許出願公開第20020171855号は閲覧条件として指定されうる可能な鮮明化技術を記載している。
図5では、データ構造50はイネーブルフィールド52を含んでいる。イネーブルフィールド52は、管理者が高レベルの色精度を要求しない一つまたは複数の画像を送りたい場合にとりわけ有用である。たとえば、イネーブルフィールド52は管理者によって、閲覧条件34の作用を有効にしたり無効にしたりするのに使われうる。高レベルの色精度に留意する必要のない画像が送られる場合、フィールド52の適切な選択によって閲覧条件34は無効にされうる。その場合、閲覧端末12は、閲覧条件が満たされていないとしても画像を表示することができうる。あるいはまた、各特定の閲覧条件が独自のイネーブルフィールドを含んでいてもよい。その場合、管理者は望むままに特定の閲覧条件のみを選択的に有効にすることができる。
図6は、本発明に基づく閲覧端末12のある代表例としての実装のブロック図である。参照符号61によって示されているように、閲覧端末12はRGB画像データとともに管理者によって指定された閲覧条件71を受信する。参照符号61が示す閲覧条件71の受信は、たとえば図3〜図5を参照しつつ先に説明・記載したデータ構造の形でよい。
閲覧端末12は、ソフトウェアまたはハードウェアで実装できるさまざまなコンポーネントを含んでいることができる。図6に示したように、閲覧端末12は閲覧ソフトウェア62、カラーマッチングモジュール67、ディスプレイドライバ65、ビデオカード66、ディスプレイ装置64を含んでいる。それに加えて、閲覧端末12はディスプレイ装置を較正するための較正モジュール63を含んでいる。較正モジュール63は測定機器15からの色測定値を測定補正モジュール69を通じて受信しうる。前述したように、測定機器15は単体の装置でもよいし、閲覧端末12上で走るドライバなどのソフトウェアコンポーネントを含んでいてもよい。
閲覧端末12の動作についてこれから例として説明する。閲覧条件は、認証されている測定機器15による最後の較正後の最大経過時間を指定する較正条件であるとする。RGB画像データを、認証されている測定機器15による最後の較正後の最大経過時間Xを指定する閲覧条件71とともに受信すると、閲覧ソフトウェア62は最後に較正が行われた日時を決めるために較正モジュール63に問い合わせをする。
較正モジュール63は、ディスプレイ装置64の較正を実行するための較正アルゴリズムを含んでいる。較正モジュール63は、均一な色出力を保証するために、当該ディスプレイ装置64に対応するドライブ値またはデバイスプロファイルを調整しうる。調整は、測定機器15によってなされた色出力の測定に基づいたものでありうる。図では別個のモジュールとして示されているが、較正モジュール63はカラーマネジメントシステムに統合された機能であってもよい。
いくつかの実施形態では、カラーマネジメントシステムは閲覧端末12のOSの一部をなしうる。本発明に基づいて使用される較正技術はいかなるものでもよい。それどころか、実際に使われる較正プロセスは閲覧端末12で実装されているディスプレイ装置の種類を含むいくつかの要因に依存して変わるものであってもよい。いずれにせよ、高品質の較正技術は色精度の向上につながりうるので好ましい。
一例として、「画像生成装置のための較正技術」(Calibration Techniques for Imaging Devices)と題する米国特許出願公開第20030125892号は許容できる較正プロセスを記載している。簡単に言うと、その較正プロセスは画像生成装置(この場合、陰極線管)の特徴をデバイスモデルを用いて表現し、そのデバイスモデルから決定される期待される出力と当該画像生成装置の測定された出力との間の平均誤差が期待される誤差のオーダーとなるようにすることを目標とし、目標とするふるまいを達成するよう画像生成装置上での画像表現を調整することに関するものである。
このようにして、デバイスモデルは期待される出力と測定される結果との間の比較を達成しうる。その上でビデオカードレベルで補正が適用されることで、指定された目標とするふるまい、すなわち約2.2のRGBガンマ値が達成できる。期待される出力と測定値との比較を実装するこの補正は平均色誤差0.75ΔE未満という結果を達成できる。
上述した較正方法は高精度の測定機器の存在を前提としている。安価な測定機器によってなされた測定値と精密な測定計器(一般に、ソフト校正システムの環境で使うにはあまりに大きく、高価に過ぎる)によってなされた測定値との比較は、安価な測定機器における誤差の典型的な要因を二つ示している。安価な測定機器における第一の誤差は、R,G,Bおよび白色(すなわちR=G=B=255)を含む強度の高い色の測定に関するものである。典型的には、ソフト校正システムで使われる測定機器と精密な測定計器によって提供される高精度の「参照」測定機器との間では、L*、a*、b*について1ΔEないし6ΔEの誤差が見られる。L*a*b*についての式で使われる参照白色値(XNNN)の値は、標準的なD50または視覚的なD50の二通りがありうるのである。視覚的なD50というのは、スペクトル的に標準的なD50の照明と同様である光源に視覚的に一致するディスプレイ装置64上での(XNNN)の値という意味である。
安価な測定機器における誤差の第二の主要な要因は、非線形性である。たとえば、ある測定機器が高精度の参照測定機器と完全に線形関係にあれば、一つの測定機器による測定で色の異なる強度において一定であった色度xyの値は参照測定機器による測定でも一定になるはずである。同様に、もし各測定機器についての参照白色値(XNNN)がXYZの白色値(R=G=B=255)と等しくされていれば、すべての白色、灰色、黒色の表示色について、L*a*b*の値はその測定機器についても参照測定機器についてもほぼ同一となるはずである。
しかし、現実には安価な測定機器の線形性は完全とはいえないので、実際には、測定される白色値のずれを補正したあとでも光のさまざまな強度によってしばしば1ΔEを超える誤差が見られる。測定機器によっては誤差が明灰色の領域のものもあるが、暗灰色の領域の誤差を示すものもある。幸い、いくつかのメーカーによる安価な測定機器の白色領域または線形性またはその両者における誤差の特性は著しいものの、非常に再現性がよい。換言すれば、誤差は各測定機器ごとに独特ではあるが、時間とともに変わったりすることはなく、それゆえ実に修正しやすい系統的で再現性のある誤差であるようである。
簡単のため、修正は測定機器自身の中に組み込むのが常に望ましい。測定機器は異なるソフトウェアアプリケーションによって使われるので最大限に持ち運びやすくするためである。可能な限り、ここに記載されるソフト校正システム2は、機器メーカーによって供給されるツールを用いて性能いっぱいの較正をされている測定機器15を含むべきである。
具体的な例として、マッチプリントバーチャルプルーフィングシステム(Matchprint Virtual Proofing System)でCRT(当該システムにおいて使われるCRT群の代表として)上の視覚的なD50を測定する。測定機器としては、当該システムによって提供される安価な測定機器、たとえば米国ミシガン州グランドヴィルのX−Rite社によって製造される測色計DTP92と、米国カリフォルニア州チャッツワースのフォトリサーチによって製造される高精度の分光放射輝度計(telespectroradiometer)PR650とを用いる。ここで、測色計DTP92はここで記載している安価な測定機器15の例であり、一方分光放射輝度計PR650は前記測定機器15の比較の対象とする高精度の「参照」測定機器の例である。
X−Rite社によって指定されている手順に従って、測色計ベースの測定機器が、参照とする分光放射輝度計によって測定されるCRT上の特定の位置における白色について確実に同じ測定値を与えるようにする。複数のPR650測定機器によって得られた測定値の一貫性は、特に白色測定におけるわずかな相違を補正したあとでは、1ΔEという精密な精度と思われる。
対照的に、測色計DTP92で指定されている最適手順を実行しても、白色測定における小さな相違を補正したあとでも、黒と白の間のグレースケールに沿ったさまざまな位置で、まだ測定機器ごとに0.5ΔEないし2.5ΔEの誤差が見られた。こうした誤差は安価な測定機器15における系統的な非線形性によって引き起こされている。ソフト校正システム2は、X、Y、Zの未補正の測定値を分光放射輝度計PR650によって測定されたX、Y、Zの補正された値に対応付けることによって、これらの残留誤差を補正することができる。誤差が強度の関数としてなめらかな性質であれば、ソフトウェアにおいてなめらかな数式を使うことで誤差を補正することができる。
たとえば、また図6に示されているように、閲覧端末12は測定補正モジュール69を含みうる。これは、別個のプロセスとして走るソフトウェアとして実装してもよいし、閲覧端末12内のカラーマネジメントプロセスの一部として走るソフトウェアとして実装してもよい。一般に、測定補正モジュール69は、存在する可能性のある残留誤差を修正するために、測定機器15から受け取った測定データを補正する。このようにして、測定補正モジュール69は測定機器15と較正モジュール63との間に位置して測定機器15から得られた測定情報が較正モジュール63に供給される前に修正する。このことは、測定機器15の組み込み較正が、たとえば上述したような安価な測定機器における非線形性のために閲覧端末12を所望の較正状態まで十分に較正できないときにとりわけ有用である。
測定補正モジュール69は測定機器15から得られる出力の系統的な白色・灰色誤差もしくは非線形性またはその両方を補正する。理想的には、測定補正モジュール69は測定機器の誤差を熱雑音レベルにまで補正する。そのような補正の大きさは、誤差の最大値が1〜2ΔEから典型的には約0.5ΔE未満にまで低減されるほどのものである。ここでもまた、測定補正モジュール69は、測定機器15から得られたX、Y、Zの測定値を較正モジュール63が使用するX、Y、Zの補正された値に対応付けることによって、前記誤差を補正することができる。誤差の特性がなめらかでなければ、各未補正入力値が補正された出力値に対応付けられる汎用の探索表による方法を使うことができる。たとえば、X、Y、Zの測定値それぞれに一つずつで都合3つの探索表を用いることができる。
光がない場合、すなわち黒色については、メーカーが違えば測定機器の較正のために使う方法も違うことを注意しておく。結果として得られるディスプレイ装置64上でのR=G=B=0についてのXYZの測定値は、測定機器の種類ごとにわずかに異なりうる。高精度の参照機器に対して測定機器15を補正する際には、このわずかな「黒色点」の差を考慮に入れるべきである。
黒色点のわずかな相違に関してこの目標を達成する一つの方法は、測定機器15からの補正されたデータに補正バイアス(X000)を足すか引くかすることを保証するによって、R=G=B=0でのXYZの測定値が測定機器15および高精度の参照機器からの補正されたデータについてほぼ同一となることを保証するようにすることである。黒色バイアス補正(X000)は一定でもよいし、測定値がほぼ黒色からほぼ白色に変わるにつれて100%から0%まで変化する因子を乗じてスケーリングしてもよい。それは参照機器に対するその特定の測定機器15の個別的な属性に依存する。
実装される特定の較正プロセスによらず、較正モジュール63は直前の較正プロセスの記録(すなわちタイムスタンプ)を保存する。これにより、閲覧ソフトウェア62は単に較正モジュール63または較正モジュール63によって生成されたレコードと対話することでタイムスタンプにアクセスすることができ、それにより最後の較正プロセスが管理者によって指定されている直前の較正以後の最大経過時間X以内に実行されたものかどうかを決定できる。
最大経過時間以内でなければ、閲覧ソフトウェア62はユーザーにしかるべく指示を出す。すなわち、閲覧条件が満たされていなければ、閲覧ソフトウェア62は指示メッセージを表示させるようにできる。指示メッセージはディスプレイドライバ65に与えられ、すると該ディスプレイドライバ65が必要な信号をビデオカード66に与え、それによりディスプレイ装置64はユーザーにメッセージを表示して、十分最近の較正がされていないために画像が表示できない旨を伝えることができる。そして可能性としては、そのユーザーに、閲覧条件を満たすために測定機器15を使ってディスプレイを較正して画像が見られるようにするよう指示することもできる。
一方、閲覧ソフトウェア62が最後の較正プロセスが管理者によって指定されている最大経過時間X以内に実行されたと判定すれば、閲覧ソフトウェア62は当該画像が閲覧されることを認可したり、とにかく許可する。その場合、閲覧ソフトウェア62はRGBデータをカラーマッチングモジュール67に渡す。カラーマッチングモジュール67はそのRGBデータをディスプレイ64のための動的カラープロファイル、すなわちターゲットデバイスプロファイルを使ってR′G′B′に変換する。
カラーマッチングモジュール67は較正モジュール63によって提供される較正情報を利用してディスプレイ64のための精確なカラープロファイルを動的に生成する。ここで、デバイスプロファイルが動的であるというのは、較正プロセスに応じて修正されるということである。次に変換されたR′G′B′データはディスプレイドライバ65およびビデオカード66に送られ、最終的には当該カラー画像のより精確な表現を与える仕方でディスプレイ64のピクセルを駆動することができる。
閲覧ソフトウェア62が直前の較正プロセスが最大経過時間X以内に実行されたと検証した場合であっても、閲覧ソフトウェアはさらに測定機器15が認証されているかどうかを判定するよう設定されていることもできる。この判定は、直前の較正プロセスの日時を検証するのに先立つ予備審査として行ってもよいし、直前の較正プロセスの検証後に行ってもよい。いずれの場合にせよ、閲覧端末12は測定機器15に関連付けられている一意的な識別情報を、閲覧端末12の較正を誤差の大きさがある最大値以下になるようサポートしているとわかっている認証済みの測定機器に関連付けられている一意的な識別情報のリストと付き合わせる。前記一意的な識別情報のリストは管理者によって提供されてもよい。また、一般的な精度の観点から認証された測定機器15のみならず、最近較正された個々の測定機器をも表すものであってよい。測定機器15が最近較正されていなければ、管理者はそれを認証された測定機器のリストから取り除く。こうしたステップによって、閲覧ソフトウェア62は、閲覧端末12に付随するディスプレイ装置64の較正が最近実行され、その較正が精確な測定機器15によって実行されたものであり、よって閲覧端末のユーザーによって閲覧されるカラー画像の精度および均一性を向上させるものであると検証するのである。
閲覧ソフトウェア62は、ウェブブラウザーソフトウェアを用いて実現することもできるし、あるいはGIF、TIFF、JPEGなどのビューアーを実装するソフトウェアのようないかなる画像閲覧ソフトウェアを用いて実現してもよい。閲覧ソフトウェア62は、アドビ・アクロバット(登録商標)閲覧ソフトウェアまたはネットスケープ・ナビゲーター、ウィンドウズ(登録商標)・エクスプローラ、オペラその他各種ウェブブラウザーなどのウェブブラウザーを組み込んでいてもよい。ある実施形態では、閲覧ソフトウェア62は、従来型のウェブブラウザーソフトウェアにここで記載されている従来にない閲覧認可および閲覧制限技術を実行するようプログラムされたブラウザープラグインをもたせたものを含んでいてもよい。すなわち、閲覧認可および閲覧制限技術は従来型の閲覧ソフトウェアへの追加として実施されてもよく、プラグインとして容易に追加することができるのである。
図7はもう一つの閲覧端末12を示している。閲覧ソフトウェア72は図6に示した閲覧ソフトウェア62と実質同様な動作をする。しかし、図7の実施形態では、カラーマッチングモジュール77は、ディスプレイ装置74についての静的なカラープロファイルを適用するのであって、較正モジュール73によって決定された較正測定値を考慮しない。むしろ、図7においては、較正測定値はビデオカード76上に保存されている探索表(LUT: look-up table)78の項目を修正するのに使われる。すなわち、閲覧端末12はソフトウェアにおいてはディスプレイ装置74についての静的なターゲットデバイスプロファイルに頼っているが、較正結果に基づく補正は探索表LUT78への修正によってビデオカード76を通じて実現されるのである。
測定機器15の測定出力は、該測定出力が較正モジュール73によって処理される前に測定補正モジュール79によって補正されうる。よって、ひとたび閲覧ソフトウェア72がある画像の閲覧を認可したら、該画像はカラーマッチングモジュール77を通され、ディスプレイ装置74の静的カラープロファイルを使ってRGBデータに変換される。すると、カラーデータはディスプレイドライバ75を通じてビデオカード76に送られる。
ビデオカード76の内部では、較正モジュール73によって提供されている較正情報に基づいてカラーデータを調整するために、カラーデータが探索表LUT78に付き合わされうる。するとビデオカード76は、カラー画像の非常に高精度の表示を与えるような仕方でディスプレイ74のピクセルを駆動できる。図6の例と同様、較正モジュール73は測定機器15によって与えられる色出力の測定に基づいたものでありうる。また、図6の例と同様、測定補正モジュール79は測定機器15によって生成された情報を補正し、それにより測定機器15における系統的な白色点および灰色バランスの誤差や非線形性を補正するために提供されている。
図8は、たとえば図1のソフト校正システム2のようなソフト校正システムにおいて実施することのできる技術を示すフローチャートである。図8に示されているように、管理者コンピュータ10(図1)は一つまたは複数の閲覧条件を指定する入力を受け取る(ステップ81)。たとえば、管理者は単に、所与の画像または画像集合について所望の閲覧条件を入力したり選択したりすることができる。当該画像および閲覧条件は次に、管理者コンピュータ10から一つまたは複数の閲覧端末12に送信されることができる(ステップ82)。閲覧条件は、管理者コンピュータ10によって送信される画像ファイル内に組み込まれていてもよいし、画像ファイルからは独立して送信されてもよい。たとえば、管理者コンピュータ10が画像を供給するのは、自動的でもよいし、一つまたは複数の閲覧端末12からネットワーク接続を通じての要求に反応してでもよい。当該画像を閲覧端末12のユーザーに提示するのに先立ち、閲覧条件が満たされていることが検証される(ステップ83)。
別の実施形態では、管理者はネットワークドライブ上の一つまたは複数のフォルダについて閲覧条件を設定してもよい。その場合、その閲覧条件が適用されるフォルダは「ホットフォルダ」と呼ばれる。そのホットフォルダから画像が閲覧端末12に提供されるときにはいつでも、そのホットフォルダについての閲覧条件も提供されうる。このようにして、管理者はそのフォルダに保存されている画像の集合についての閲覧条件に対してより統制をもつことができるのである。
さらに、ホットフォルダについての閲覧条件を設定したあとでは、のちの時点で生成される、あるいはシステムに追加される画像について管理者が閲覧条件を再入力する必要をなくすことができる。管理者は単に新たな画像をホットフォルダに追加するだけでいいのである。その場合、管理者が閲覧条件を再入力する必要なしに、ホットフォルダについての閲覧条件は新たに追加された画像に適用されることができる。これは時間を節約し、複数の画像にわたって一様に閲覧条件を設定することを可能にする。ホットフォルダはまた、特定のユーザーによってのみアクセス可能であったり、特定の閲覧端末でのみアクセス可能であったりしてもよい。その場合、一つまたは複数のユーザー識別情報または閲覧端末識別情報が、当該管理者によって選ばれうる閲覧条件をなしていてもよい。
図9は、本発明に基づく別のフローチャートである。管理者コンピュータ10が画像および閲覧条件を送信したのち、閲覧端末12がその画像および閲覧条件を受信する(ステップ91)。すると閲覧端末12は該閲覧端末12にて閲覧条件が満たされているかどうかを判別する(ステップ12)。満たされていれば、画像は表示されることができ(ステップ93)、それにより校正の目的のためにユーザーに提示されることができる。満たされていなければ、閲覧条件が満たされていないことがユーザーに指示されうる(ステップ94)。その指示は、閲覧端末12を較正などによって閲覧条件が満たされるような状態にするよう求める指示を含んでいてもよい。閲覧条件が満たされているかどうかを判別するため、閲覧端末12はシステム2内のタイムスタンプの問い合わせをしたり、一つまたは複数の閲覧条件または該閲覧条件に付随する最後の較正以後の経過時間もしくはディスプレイ装置の起動後の経過時間などといった時間情報の検査をしたりしうる。さらに、閲覧端末12はその較正のために認証された測定機器が用いられたかどうかを判別してもよい。
図10は、ディスプレイが許容できる時間内に較正されていなかった場合に閲覧端末12で表示されうる指示画面の一例を示している。特に、この指示画面では、画像を表示することができないとの内容101をユーザーに表示することができる。さらに、この指示画面は画像を閲覧するためにユーザーが行うことのできる補正の方策も示してもよい。その場合、ユーザーには、画像を閲覧するために単に較正アイコン102をクリックすることによって較正プロセスを開始するよう指示してもよい。
図11は、ディスプレイが許容できる時間内に較正されていなかった場合に閲覧端末12で表示されうる指示画面のもう一つの例を示している。ここでもまた、指示画面には、画像を表示することができないとの内容111を、画像を閲覧するためにユーザーが行うことのできる補正の方策の案内とともにユーザーに表示することができる。案内としては、較正ルーチンを開始するために較正アイコン112をクリックするよう促す指示などである。
それに加えて、指示画面は、ユーザーがたとえば検証なしアイコン113をクリックすることによって、画像の未検証バージョンを閲覧できるようにしていてもよい。その場合、較正プロセスが管理者によって指定された時間範囲内に実行されていなくてもユーザーは当該画像を閲覧することができる。しかし、当該画像の未検証版の表示はそれとわかるように表示することができる。ユーザーが当該画像について注釈を施したり修正指示を与えたりする機能も限定したり制限したりしてもよい。
ユーザーが未検証画像に注釈を施すことができる場合には、その注釈が未検証画像を閲覧したユーザーからのものであることをそれとわかるようにラベル付けすることができる。その場合、閲覧ソフトウェア12が注釈をしかるべく見えるようにする。たとえば、アドビ・アクロバット(登録商標)閲覧ソフトウェアでは、注釈にその注釈のソースに従ったラベルを付けられる。ここで、注釈とは当該画像ファイルへの追加である。本発明によれば、閲覧ソフトウェアは、その注釈が未検証画像を閲覧したユーザーからのものであることを示している注釈を、当該画像ファイルへの追加の形で追加することができる。図12は、ユーザーが検証なしアイコン113を選択した場合に表示されうる表示画面の見え方の例を示している。
上述したように、閲覧条件は幅広い多様な変形が可能である。一つの例はウォーミングアップ条件である。その場合、ディスプレイが十分にウォーミングアップされていなければ画像を閲覧する機能が制限されうる。場合によっては、一つまたは複数の閲覧条件が、閲覧端末12上に読み込まれる閲覧ソフトウェアにおいて自動的に指定されることができる。その場合、管理者は閲覧条件を指定する必要さえない。むしろ、閲覧ソフトウェアが画像の閲覧を認可するのに先立って自動的に前記閲覧条件を検査することになる。たとえば、システムによっては、閲覧に先立ってディスプレイ装置を較正することをユーザーに求めるのが有益なこともあるだろう。その場合、較正パラメータは閲覧条件ソフトウェアにおいて自動的に指定されうる。ディスプレイ装置が較正されるまで、管理者が閲覧条件の一部として較正の情報を指定したかどうかによらず、画像を閲覧する機能は制限されうる。
図13は、閲覧条件が閲覧条件ソフトウェアの自動機能であるソフト校正技術を示している。その場合、管理者は条件を指定する必要がない。むしろ、閲覧端末の閲覧ソフトウェアが自動的に条件を検査する。図13は、閲覧ソフトウェアの自動機能としてウォーミングアップ条件を示しているが、較正条件を含む他の閲覧条件もまた、管理者が条件を指定する必要がないよう当該ソフトウェアにおいて指定されることができる。
図13に示すように、閲覧端末12のユーザーはソフト校正用画面の閲覧プロセスを開始する(ステップ131)。たとえば、開始は、ユーザーが管理者コンピュータ10にたとえばネットワークフォルダからの画像ファイルを要求したときをもって起こる。閲覧端末12上の閲覧条件ソフトウェアが、閲覧端末12におけるディスプレイ装置が十分にウォーミングアップされているかどうかを判定する(ステップ132)。たとえば、ディスプレイ装置は起動時点でタイムスタンプを開始してもよいし、あるいはまたディスプレイ装置が閲覧端末におけるCPUと同じ電源に接続されているのでもよい。
後者の場合、CPUが最後に起動された時点を示すCPUのタイムスタンプを、そのディスプレイ装置が最後に起動された時点を同定するのに使うことができる。ディスプレイ装置のウォーミングアップが十分でない場合には、ユーザーはその旨を示され、閲覧権限は暫定的に制限される(ステップ133)。図14は、ディスプレイのウォーミングアップが十分でない場合にユーザーが遭遇しうるディスプレイ画面の例を示している。図13に戻ると、ディスプレイのウォーミングアップがすんだら、閲覧ソフトウェアは閲覧端末12に画像を表示するよう指示してもよい(ステップ134)。
図15は組み合わせた技術を示している。特に、図15の技術は、ディスプレイが十分ウォーミングアップされて定常的な表示状態に至るまでディスプレイ装置の較正が行われるべきではないことを認識している。したがって、較正プロセスの開始に際して(ステップ151)、閲覧ソフトウェアはディスプレイが十分にウォーミングアップされているかどうかを判定する(ステップ152)。十分でなければ、ユーザーにはディスプレイのウォーミングアップが十分でないことが示される(ステップ153)。図16は、そのようなユーザーへの指示の一つの例を示している。しかし、ディスプレイがウォーミングアップされたら、較正プロセスが実行されることができる(ステップ154)。較正プロセスで使う測定機器15によって得られた情報は、図6および図7に関連して前記したように、系統的な白色点誤差、灰色誤差および非線形性を補正する修正が行われうる。
図17は、本発明に基づくもう一つのフローチャートである。ここに示されているように、閲覧端末12は画像および閲覧条件を受信する(ステップ171)。閲覧端末12は第一の閲覧条件が満たされているかどうかを判別する(ステップ172)。満たされていなければ、閲覧端末12のユーザーは指示を受ける(ステップ173)。満たされていれば、閲覧端末12は第二の閲覧条件が満たされているかどうかの判別に進む(ステップ174)。ここでもまた、条件が満たされていなければ、閲覧端末12のユーザーは指示を受ける(ステップ175)。ひとたび第一および第二の閲覧条件が満たされれば、閲覧端末12は第三の閲覧条件が満たされているかどうかの判別に進み(ステップ176)、第三の条件が満たされていなければユーザーに指示をする(ステップ177)。
このプロセスは閲覧条件がいくつでも続けることができる。あるいはまた、すべての閲覧条件を閲覧端末12において実質同時に検査してもよい。いずれにせよ、ひとたび閲覧条件のすべてが満たされれば、閲覧端末12は画像を表示する(ステップ178)。すると、閲覧端末12のユーザーはその画像の校閲ができ、可能性としてはその画像に注釈を施してその画像の注釈付きバージョンを管理者コンピュータ10に返送することによって修正指示を与えることができる。上記で詳細に説明したように、閲覧条件は、閲覧端末較正条件はじめさまざまな閲覧条件を含みうる。
図18は、本発明に基づくもう一つのソフト校正技術を示すフローチャートである。そこでは、該技術は閲覧端末を較正するための認証された測定機器の使用を検証する。図18に示すように、管理者コンピュータ10が画像および閲覧条件を送信したのち、閲覧端末12がそれらを受信する(ステップ180)。次いで閲覧端末12は、閲覧条件が満たされているかどうかを判別する検査を行う(ステップ182)。満たされていなければ、ユーザーは、閲覧条件が満たされておらず、画像が表示されないことを示されうる(ステップ184)。ユーザーは、その閲覧条件を満たすためになすべきことについてさらなる指示を受けてもよい。閲覧条件が満たされているかどうかを判別するために、閲覧端末12はシステム内のタイムスタンプの問い合わせをしたり、一つまたは複数の閲覧条件または該閲覧条件に付随する最後の較正以後の経過時間もしくはディスプレイ装置の起動後の経過時間などといった時間情報の検査をしたりしうる。
さらに、さらなる閲覧条件として、閲覧端末12は較正のために使われた測定機器が認証された測定機器であるかどうかを判別してもよい。前述したように、認証された測定機器とは、閲覧端末12の較正を誤差の大きさがある最大値以下になるようサポートしているとわかっている測定機器である。ソフト校正システム2の管理者は、認証された測定機器および各測定機器を個別に同定するための一意的識別情報のリストを生成しうる。それにより測定機器の最近の較正およびその結果としての精度が保証されうるのである。
管理者は、新しい測定機器を認証するため、較正に合格した測定機器を再認証するため、そして較正に合格しなかったり最近較正されていなかったりする測定機器の認証を取り消すために、前記リストを定期的に更新することができる。具体的には、図18でさらに示されているように、閲覧端末12は測定機器から一意的な識別情報を取得し(ステップ186)、認証された測定機器の識別情報のリストを含んでいる識別情報データベースを参照し(ステップ188)、それから取得した識別情報がそのデータベースにある識別情報の一つに一致するかどうかを判別する(ステップ190)ことができる。
もし一致すれば、閲覧端末12は画像の表示に進む(ステップ192)。もし一致しなければ、閲覧端末12はユーザーに、測定機器が認証されていないため画像は表示されない旨を示し、さらにユーザーに認証された測定機器を使ってディスプレイを較正するよう指示する。このように、閲覧端末12は、該閲覧端末が閲覧条件によって要求されている較正状態にあることを検証するのみならず、その較正がよりよい較正精度を保証するよう認証されている測定機器によって実行されたことをも検証するのである。
本発明の技術と実施形態のいくつかを説明してきた。当該技術はソフトウェア、ハードウェア、ファームウェアまたはハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアの任意の組み合わせにおいて実装することができる。ソフトウェア的に実装された場合、当該技術は、最初からハードディスクドライブまたは磁気的、光学的、光磁気的、相変化式その他のディスクもしくはテープ媒体といったコンピュータ可読媒体上に保存されたプログラムコードとして実施されうる。たとえば、そのプログラムコードは、メモリに読み込まれ、その上でプロセッサによって実行されることができる。あるいはまた、そのプログラムコードは、EEPROMのような電子的コンピュータ可読媒体からメモリに読み込まれたり、ネットワーク接続を通じてダウンロードされたりしてもよい。ダウンロードされた場合、そのプログラムコードは最初は搬送波に埋め込まれていたり、あるいはその他の形で電磁信号上で送信されたりしうる。そのプログラムコードは幅広い機能を提供するプログラムにおける一つの機能として実施されてもよい。
本発明がプログラムコードにおいて実装された場合、そのプログラムコードを実行するプロセッサは、マイクロプロセッサの形を取ることができ、PC、マッキントッシュ、コンピュータワークステーション、ハンドヘルドコンピュータその他いかなるコンピュータに組み込まれていてもよく、またその一部をなしていてもよい。前記メモリは、上記のさまざまな技術を実行するためにプロセッサによってアクセスされて実行されるプログラムコードを保存するランダムアクセスメモリ(RAM)を含みうる。
代表例としてのハードウェア実装形態には、DSP、カスタムチップ(ASIC: application specific integrated circuit)、製造後にプログラム可能なゲートアレイ(FPGA: field programmable gate array)、プログラム可能論理素子、特製専用ハードウェアコンポーネントまたはそれらのいかなる組み合わせにおける実装をも含みうる。
本発明のさまざまな側面を、管理者といくつかの閲覧端末を含むソフト校正システムにおいて高精度の測定を提供するというコンテキストにおいて説明してきたが、本発明のさまざまな側面はそのような観点に限定される必要はない。たとえば、ここで説明した技術のいくつかは、スタンドアロンコンピュータにおいて実装することもできるし、特定の管理者をもたない相互接続されたコンピュータのネットワークにおいて実装することもできる。それらの場合、ラスタ画像処理変換およびCMYK−RGB変換は管理者によってではなく、ローカルに実行されうる。また、本発明の多くの側面はCRTディスプレイを実装しているシステムにおいて説明してきたが、本発明は液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイなどを含むその他の種類のディスプレイを実装するシステムにもすぐに適用できるものである。
本発明のある実施形態に基づく代表例としてのソフト校正システムを示す図である。 本発明のある実施形態に基づくソフト校正システムのブロック概略図である。 本発明のさまざまな側面を実装するのに使われうる代表例としてのデータ構造のブロック図である。 本発明のさまざまな側面を実装するのに使われうる代表例としてのデータ構造のブロック図である。 本発明のさまざまな側面を実装するのに使われうる代表例としてのデータ構造のブロック図である。 閲覧端末の代表例としての実装のブロック図である。 閲覧端末の代表例としての実装のブロック図である。 本発明の諸実施形態に基づくソフト校正技術を示すフローチャートである。 本発明の諸実施形態に基づくソフト校正技術を示すフローチャートである。 本発明のさまざまな側面を実装する閲覧端末におけるディスプレイ画面の代表例としての表示である。 本発明のさまざまな側面を実装する閲覧端末におけるディスプレイ画面の代表例としての表示である。 本発明のさまざまな側面を実装する閲覧端末におけるディスプレイ画面の代表例としての表示である。 本発明のある実施形態に基づくソフト校正技術を示すもう一つのフローチャートである。 本発明のさまざまな側面を実装する閲覧端末におけるディスプレイ画面のもう一つの代表例としての表示である。 本発明のある実施形態に基づくソフト校正技術を示すもう一つのフローチャートである。 本発明のさまざまな側面を実装する閲覧端末におけるディスプレイ画面のもう一つの代表例としての表示である。 本発明のある実施形態に基づくソフト校正技術を示すもう一つのフローチャートである。 閲覧端末を較正するために認証を受けた測定機器を使用したことが検証される、本発明に基づく別のソフト校正技術を示すフローチャートである。

Claims (18)

  1. 画像を、該画像についての一つまたは複数の閲覧条件のもとに表示する閲覧端末と、
    前記閲覧端末を較正する測定機器とを有するソフト校正システムであって、
    前記閲覧条件が、前記測定機器が前記閲覧端末の較正を誤差の大きさがある最大値以下になるようサポートしているとわかっているという条件を含むことを特徴とする、システム。
  2. 前記閲覧条件が、前記閲覧端末に付随するディスプレイ装置の要求される較正状態を示す較正情報を含み、該ディスプレイ装置の較正状態が前記測定機器を通じて実現されるものであることを特徴とする、請求項1記載のシステム。
  3. 前記閲覧条件が、前記閲覧端末に付随するディスプレイ装置が前記測定機器を用いて最後に較正されて以来の最大経過時間を指定する較正情報を含むことを特徴とする、請求項1記載のシステム。
  4. 当該ディスプレイ装置が前記最大経過時間以内に較正されていない場合、前記閲覧端末が、前記測定機器を使って当該ディスプレイ装置を較正するようユーザーに自動的に指示することを特徴とする、請求項3記載のシステム。
  5. 前記閲覧条件が、前記閲覧端末のディスプレイ装置が少なくともある指定された時間にわたって起動状態にない場合、前記閲覧端末をして前記画像の表示を制限させるウォーミングアップ情報を含むことを特徴とする、請求項1記載のシステム。
  6. 前記閲覧条件が、前記測定機器が認証された測定機器であり、前記測定機器が認証された測定機器であることを検証するために前記閲覧端末が前記測定機器と通信するという条件を含むことを特徴とする、請求項1記載のシステム。
  7. 前記閲覧端末が、前記測定機器から一意的な識別情報を取得し、該一意的な識別情報に基づいて前記測定機器が認証された測定機器であることを検証することを特徴とする、請求項6記載のシステム。
  8. 前記閲覧端末が認証された測定機器に関連付けられた一意的な識別情報のリストにアクセスし、前記閲覧端末が該リストを参照し、当該測定機器から得られた一意的な識別情報と前記一意的な識別情報のリストとに基づいて当該測定機器が認証された測定機器であることを検証することを特徴とする、請求項7記載のシステム。
  9. 閲覧条件のいずれかが満たされていない場合に前記閲覧端末が画像の表示を制限することを特徴とする、請求項1記載のシステム。
  10. 前記測定機器の誤差の最大の大きさがある参照測定機器との比較で決定されるものであり、前記測定機器が測色計を含み、前記参照測定機器が分光放射輝度計を含むことを特徴とする、請求項1記載のシステム。
  11. 測定機器を使って閲覧端末を較正し、
    一つまたは複数の閲覧条件が満たされていない場合、閲覧端末上での画像の表示を制限することを含む方法であって、
    前記閲覧条件が、前記測定機器が前記閲覧端末の較正を誤差の大きさがある最大値以下になるようサポートしているとわかっている測定機器であるという条件を含むことを特徴とする方法。
  12. 前記閲覧条件が、前記閲覧端末のディスプレイ装置が前記測定機器を用いて最後に較正されて以来の最大経過時間を指定する較正情報を含むことを特徴とする、請求項11記載の方法。
  13. 当該ディスプレイ装置が前記最大経過時間以内に前記測定機器を用いて較正されていない場合、当該ディスプレイ装置を較正するようユーザーに指示することをさらに含むことを特徴とする、請求項11記載の方法。
  14. 前記閲覧条件が満たされ、閲覧端末が少なくともある指定された時間にわたって起動状態にある場合にのみ前記画像を表示することをさらに含むことを特徴とする、請求項11記載の方法。
  15. 前記測定機器が認証された測定機器であることを検証するために前記測定機器と通信し、前記測定機器から一意的な識別情報を取得し、該一意的な識別情報に基づいて前記測定機器が認証された測定機器であることを検証することをさらに含むことを特徴とする、請求項11記載の方法。
  16. 前記測定機器から得られた一意的な識別情報とデータベースに保存されている一意的な識別情報のリストとに基づいて前記測定機器が認証された測定機器であることを検証するためにデータベースを参照することをさらに含むことを特徴とする、請求項14記載の方法。
  17. 前記測定機器の誤差の最大の大きさがある参照測定機器との比較で決定されるものであり、前記測定機器が測色計を含み、前記参照測定機器が分光放射輝度計を含むことを特徴とする、請求項11記載の方法。
  18. プロセッサをして請求項11ないし17のうちいずれか一項記載の方法を実行せしめる命令を有することを特徴とするコンピュータ可読媒体。
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