JP2006524465A - 無線端末装置 - Google Patents
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Abstract
切替信号に応じて、第1スイッチ回路(21)は時分割多重された複数の番組を表す第1無線信号及びそれとは別の第2無線信号の一方を出力し、電圧制御発振器(27)は出力された信号に適した周波数のローカル信号を生成し、周波数変換器(24)は生成されたローカル信号を用いて第1無線信号及び第2無線信号をそれぞれ第1ベースバンド信号及び第2ベースバンド信号に周波数変換する。
第1ベースバンド処理部(40)及び第2ベースバンド処理部(50)は第2スイッチ(31)を介してそれぞれ第1ベースバンド信号及び第2ベースバンド信号を供給されそれらを第1データ信号及び第2データ信号に復調する。
切替指示部(60)は、第1無線信号が利用者から指定された番組を表す期間を示す切替信号をチューナ部(20)へ供給することにより、チューナ部(20)に第1無線信号と第2無線信号とをタイムシェア処理させる。
第1ベースバンド処理部(40)及び第2ベースバンド処理部(50)は第2スイッチ(31)を介してそれぞれ第1ベースバンド信号及び第2ベースバンド信号を供給されそれらを第1データ信号及び第2データ信号に復調する。
切替指示部(60)は、第1無線信号が利用者から指定された番組を表す期間を示す切替信号をチューナ部(20)へ供給することにより、チューナ部(20)に第1無線信号と第2無線信号とをタイムシェア処理させる。
Description
本発明は、無線端末装置に関し、特に、時分割多重された複数の番組を表す放送信号を受信し利用者から指定された番組を再生すると共に、当該放送信号とは別の無線信号を受信し所定の処理を行う無線端末装置に関する。
近年、放送のデジタル化の動きが活発になり、世界各国でデジタルテレビ放送やデジタルラジオ放送のサービスが開始されている。
特に、ヨーロッパ地域においては、複数の番組を時分割多重して伝送するDVB−T(デジタルビデオ放送)サービスやDAB(デジタル音声放送)サービスが行われており、例えばPDA携帯情報端末装置による移動受信についても検討されている。
特に、ヨーロッパ地域においては、複数の番組を時分割多重して伝送するDVB−T(デジタルビデオ放送)サービスやDAB(デジタル音声放送)サービスが行われており、例えばPDA携帯情報端末装置による移動受信についても検討されている。
また、通信の分野では、Bluetooth、無線LAN(Local Area Network)などの技術がAV(Audio Visual)機器に取り入れられ、携帯電話やインターネットへの無線接続サービスなどの無線通信サービスが実用期を迎えている。
このような状況の中で、利用者への利便の提供を目的として、一台で放送と無線通信の両方のサービスに適応するAV機器、携帯電話機、携帯情報端末装置などが提案されている。
このような状況の中で、利用者への利便の提供を目的として、一台で放送と無線通信の両方のサービスに適応するAV機器、携帯電話機、携帯情報端末装置などが提案されている。
そのような装置の一例として、特許文献1は、ラジオ放送受信機と無線電話機の両方の機能を備える無線通信装置を開示している。
図8は、前記無線通信装置の主要な構成を示す機能ブロック図である。前記無線通信装置が無線電話機として機能しているとき、アンテナ901に受信された通信信号が、無線電話系RF(Radio Frequency)部902、TDMA(Time Division Multiple Access)部903、音声符号化部904による処理を経て音声信号に変換され、スピーカ905から音声として出力される。また、マイク909に取得されスイッチ910によって選択された音声信号が、音声符号化部904、TDMA部903、無線電話系RF部902による処理を経て通信信号に変換され、アンテナ901から送信される。
図8は、前記無線通信装置の主要な構成を示す機能ブロック図である。前記無線通信装置が無線電話機として機能しているとき、アンテナ901に受信された通信信号が、無線電話系RF(Radio Frequency)部902、TDMA(Time Division Multiple Access)部903、音声符号化部904による処理を経て音声信号に変換され、スピーカ905から音声として出力される。また、マイク909に取得されスイッチ910によって選択された音声信号が、音声符号化部904、TDMA部903、無線電話系RF部902による処理を経て通信信号に変換され、アンテナ901から送信される。
一方、前記無線通信装置がラジオ放送受信機として機能しているとき、アンテナ907に受信された放送信号がラジオ放送受信部908で音声信号に変換され、スイッチ910、音声符号化部904を経て、スピーカ905から音声として出力される。
特開平11−112379号公報
しかしながら、前記無線通信装置は、周波数が異なる通信信号及び放送信号を、それぞれ無線電話系RF部902及びラジオ放送受信部908が個々に生成するローカル信号を用いて周波数変換することによって受信するので、両者が生成するローカル信号が互いに干渉し、雑音マージン、動作の安定性、及び装置の調整容易性が損なわれるという問題がある。
また、ローカル信号を生成するための局部発振器と周波数変換器とを2組設けるので、装置の小型化が妨げられるという問題もある。
そして、前記無線通信装置の構成をそのまま、前記DVB−Tサービスと無線通信サービス等とに適応する無線端末装置に用いたとすれば、ここに挙げた問題が不可避に発生することとなる。
そして、前記無線通信装置の構成をそのまま、前記DVB−Tサービスと無線通信サービス等とに適応する無線端末装置に用いたとすれば、ここに挙げた問題が不可避に発生することとなる。
そこで、上記の問題を解決するために、本発明は、時分割多重された複数の番組を表す放送信号を受信し利用者から指定された番組を再生すると共に、当該放送信号とは別の無線信号を受信し所定の処理を行う無線端末装置において、2種類のローカル信号の干渉に起因する問題を回避するための技術を提供することを第1の目的とする。
また、本発明は、そのような無線端末装置を小型に実装可能とすることを第2の目的とする。
また、本発明は、そのような無線端末装置を小型に実装可能とすることを第2の目的とする。
本発明の無線端末装置は、放送サービスである第1サービスに関係し時分割多重された複数の番組を表すと共に個々の番組が表される期間を表す第1無線信号と、第2サービスに関係する第2無線信号とを受信し、前記複数の番組のうち利用者から指定された指定番組の再生と前記第2無線信号に基づく所定の処理とを行う無線端末装置であって、切替信号に応じて、受信された第1無線信号を周波数変換して得られる第1ベースバンド信号、及び受信された第2無線信号を周波数変換して得られる第2ベースバンド信号の何れか一方を生成するチューナ手段と、前記第1ベースバンド信号を第1データ信号に復調する第1ベースバンド処理手段と、前記第2ベースバンド信号を第2データ信号に復調する第2ベースバンド処理手段と、前記第1無線信号の前記指定番組に関係する部分が受信される期間を前記第1データ信号を参照して特定し、当該特定された期間を含む第1期間を示す切替信号を前記チューナ手段へ出力することによって、当該第1期間に前記第1ベースバンド信号を生成し、当該第1期間以外の第2期間に前記第2ベースバンド信号を生成するよう前記チューナ手段を制御する切替指示手段とを備え、前記第1データ信号から前記指定番組を再生し、前記第2データ信号を用いて前記所定の処理を行う。
また、前記無線端末装置において、前記チューナ手段は、前記切替信号に応じて、前記第1期間に前記第1無線信号から前記第1ベースバンド信号を得るための第1周波数のローカル信号を生成し、前記第2期間に前記第2無線信号から前記第2ベースバンド信号を得るための第2周波数のローカル信号を生成する局部発振部を備え、前記チューナ手段は、前記ローカル信号を用いて前記第1無線信号及び前記第2無線信号を周波数変換することによって前記第1ベースバンド信号及び前記第2ベースバンド信号を生成することとしてもよい。
また、前記無線端末装置は、さらに、前記第1無線信号に対して選択的な利得を有し、受信した信号を前記チューナ手段へ出力する第1アンテナと、前記第2無線信号に対して選択的な利得を有し、受信した信号を前記チューナ手段へ出力する第2アンテナとを備えるとともに、前記チューナ手段は、前記切替信号に応じて、前記第1期間に前記第1アンテナに受信された信号を出力し、前記第2期間に前記第2アンテナに受信された信号を出力するスイッチ部を備え、前記スイッチ部の出力信号を周波数変換することによって前記第1ベースバンド信号および前記第2ベースバンド信号を生成することとしてもよい。
また、前記無線端末装置において、前記チューナ手段は、前記切替信号に応じて、前記第1期間に前記第1無線信号及び前記第2無線信号を含む受信信号から前記第1無線信号を通過させ、前記第2期間に前記第1無線信号及び前記第2無線信号を含む受信信号から前記第2無線信号を通過させる可変帯域通過フィルタ部を備え、前記可変帯域通過フィルタ部の出力信号を周波数変換することによって前記第1ベースバンド信号および前記第2ベースバンド信号を生成することとしてもよい。
また、前記無線端末装置において、前記第2無線信号に基づく前記所定の処理に関係する情報を、前記指定番組が表示される表示器に前記指定番組と共に表示することとしてもよい。
また、前記無線端末装置において、前記第1サービスは、ヨーロッパにおけるDVB(Digital Video Broadcasting:デジタルテレビ放送)、又はDAB(Digital Audio Broadcasting:デジタル音声放送)であることとしてもよい。
また、前記無線端末装置において、前記第1サービスは、ヨーロッパにおけるDVB(Digital Video Broadcasting:デジタルテレビ放送)、又はDAB(Digital Audio Broadcasting:デジタル音声放送)であることとしてもよい。
これらの構成によれば、チューナ手段を第1期間及び第2期間にそれぞれ第1無線信号の受信及び第2無線信号の受信にタイムシェアするので、一つの局部発振部を用いて実現できる。従って、2種類のローカル信号が同時に生成されないので有害な干渉が発生せず、また、装置を小型化(ICチップ上に実装する場合には実装面積を削減)しかつ消費電力を低減できる。
また、前記無線端末装置において、前記第2サービスは双方向通信サービスであり、前記第2ベースバンド処理手段は、前記第2ベースバンド信号を第2データ信号に復調し、かつ前記第2サービスに関する送信用の第3データ信号を第3ベースバンド信号に変調し、さらに、前記第3ベースバンド信号を周波数変換して得た第3無線信号を送信する送信手段を備えることとしてもよい。
また、前記無線端末装置において、前記局部発振部は、さらに前記双方向通信の送信期間に第3周波数のローカル信号を生成し、前記送信手段は、前記第3ベースバンド信号を前記局部発振部によって生成された前記第3周波数のローカル信号を用いて周波数変換することによって第3無線信号を得て送信することとしてもよい。
これらの構成によれば、第2サービスが双方向通信サービスである場合に前記無線端末装置からの信号の送信が可能となる。
これらの構成によれば、第2サービスが双方向通信サービスである場合に前記無線端末装置からの信号の送信が可能となる。
また、前記無線端末装置において、前記チューナ手段は、前記切替信号に応じて、前記第1期間にのみ第1ローカル信号を生成し、前記第1無線信号を当該第1ローカル信号を用いて周波数変換することによって前記第1ベースバンド信号を生成する第1チューナ部と、前記切替信号に応じて、前記第2期間にのみ第2ローカル信号を生成し、前記第2無線信号を当該第2ローカル信号を用いて周波数変換することによって前記第2ベースバンド信号を生成する第2チューナ部とを備えることとしてもよい。
この構成によれば、第1チューナ部及び第2チューナ部の両方が同時に動作することがなく、従って、2種類のローカル信号が同時に生成されないので有害な干渉が発生せず、また、装置の消費電力を低減できる。
また、前記無線端末装置は、前記切替信号に応じて、前記第1期間に前記第2チューナ部への動作電力の供給を制限又は停止し、前記第2期間に前記第1チューナ部への動作電力の供給を制限又は停止する省電力手段を備えることとしてもよい。
また、前記無線端末装置は、前記切替信号に応じて、前記第1期間に前記第2チューナ部への動作電力の供給を制限又は停止し、前記第2期間に前記第1チューナ部への動作電力の供給を制限又は停止する省電力手段を備えることとしてもよい。
また、前記無線端末装置は、前記切替信号に応じて、前記第1期間に前記第2ベースバンド処理手段への動作電力又は動作クロック信号の供給を制限又は停止し、前記第2期間に前記第1ベースバンド処理手段への動作電力又は動作クロック信号の供給を制限又は停止する省電力手段を備えることとしてもよい。
これらの構成によれば、有用な動作を行わない期間に各部の動作を停止させるので、前記無線端末装置の消費電力を低減することができる。
これらの構成によれば、有用な動作を行わない期間に各部の動作を停止させるので、前記無線端末装置の消費電力を低減することができる。
また、前記無線端末装置において、前記第1サービスは複数のセルそれぞれに設けられる送信局から固有の周波数で前記第1無線信号が送信されるセル方式で提供され、かつ前記第2無線信号は当該信号を受信した装置の現在位置を特定するための位置情報を含んでおり、前記無線端末装置は、受信した第2無線信号に基づいて周期的に自らの現在位置を特定し、当該特定された現在位置が第1セルから第2セルへ移動した場合に、前記第1セルの送信局から送信される第1無線信号の受信を中止し、前記第2セルの送信局から送信される第1無線信号の受信を開始することとしてもよい。
この構成によれば、第1セル及び第2セルそれぞれにおける第1無線信号が信号強度及び遅延時間について略等しくなる地点をサービスエリアの境界点と定め、そのような境界点において第1無線信号を受信するためのセルを切り替えることができる。これにより、第1セルで行われていた自動利得調整及び有効シンボル期間を決める同期信号の捕捉をやり直すことなく第2セルでの受信を開始できるので、セルを跨ぐ際に画像及び音声が途切れる危険性を小さくできる。
また、前記無線端末装置において、前記第2無線信号は当該信号を受信した装置の現在位置を特定するための位置情報を含んでおり、前記無線端末装置は、受信した第2無線信号に基づいて周期的に自らの現在位置を特定することによって移動速度を算出し、複数の異なる動作モードのうち当該算出された移動速度に応じた一つに従って前記第1無線信号を受信することとしてもよい。
この構成によれば、具体的に、自動利得制御量の追従性、並びに、信号等化処理における補正量の追従性を、移動受信時には固定受信時に比べて高めることによって、移動受信時にしばしば生じる急激なフェージングの影響を緩和することができる。
さらに、前記無線端末装置において、前記第2無線信号に基づく前記所定の処理に関係する情報を、前記指定番組が表示される表示器に前記指定番組と共に表示することとしてもよい。
さらに、前記無線端末装置において、前記第2無線信号に基づく前記所定の処理に関係する情報を、前記指定番組が表示される表示器に前記指定番組と共に表示することとしてもよい。
この構成によれば、前記指定番組の視聴と前記所定の処理に関係する情報の確認とが同時に行えることで利用者に利便を提供できる。例えば、ショッピング番組である指定番組を視聴しながら、前記所定の処理としてインターネットを経由して商品を注文する場合に好適である。
また、本発明の1チップIC又はICチップセットは、放送サービスである第1サービスに関係し時分割多重された複数の番組を表すと共に個々の番組が表される期間を表す第1無線信号と、放送、通信、又は測位サービスである第2サービスに関係する第2無線信号とを受信し、前記複数の番組のうち利用者から指定された指定番組の再生と前記第2無線信号に基づく所定の処理とを行う無線端末装置に用いられる1チップIC又はICチップセットであって、
受信された第1無線信号及び第2無線信号を取得する受信信号取得端子と、切替信号に応じて、取得された第1無線信号を周波数変換して得られる第1ベースバンド信号、及び取得された第2無線信号を周波数変換して得られる第2ベースバンド信号の何れか一方を生成するチューナ回路と、前記第1ベースバンド信号を第1データ信号に復調する第1ベースバンド処理回路と、前記第2ベースバンド信号を第2データ信号に復調する第2ベースバンド処理回路と、前記指定番組を示す信号を取得する番組指定信号取得端子と、前記第1無線信号の前記指定番組に関係する部分が受信される期間を前記第1データ信号を参照して特定し、当該特定された期間を含む第1期間を示す切替信号を前記チューナ回路へ出力することによって、当該第1期間に前記第1ベースバンド信号を生成し、当該第1期間以外の第2期間に前記第2ベースバンド信号を生成するよう前記チューナ回路を制御する切替指示回路と、前記第1データ信号及び第2データ信号を出力する出力端子とを備える。
また、本発明の1チップIC又はICチップセットは、放送サービスである第1サービスに関係し時分割多重された複数の番組を表すと共に個々の番組が表される期間を表す第1無線信号と、放送、通信、又は測位サービスである第2サービスに関係する第2無線信号とを受信し、前記複数の番組のうち利用者から指定された指定番組の再生と前記第2無線信号に基づく所定の処理とを行う無線端末装置に用いられる1チップIC又はICチップセットであって、
受信された第1無線信号及び第2無線信号を取得する受信信号取得端子と、切替信号に応じて、取得された第1無線信号を周波数変換して得られる第1ベースバンド信号、及び取得された第2無線信号を周波数変換して得られる第2ベースバンド信号の何れか一方を生成するチューナ回路と、前記第1ベースバンド信号を第1データ信号に復調する第1ベースバンド処理回路と、前記第2ベースバンド信号を第2データ信号に復調する第2ベースバンド処理回路と、前記指定番組を示す信号を取得する番組指定信号取得端子と、前記第1無線信号の前記指定番組に関係する部分が受信される期間を前記第1データ信号を参照して特定し、当該特定された期間を含む第1期間を示す切替信号を前記チューナ回路へ出力することによって、当該第1期間に前記第1ベースバンド信号を生成し、当該第1期間以外の第2期間に前記第2ベースバンド信号を生成するよう前記チューナ回路を制御する切替指示回路と、前記第1データ信号及び第2データ信号を出力する出力端子とを備える。
また、前記1チップIC又はICチップセットにおいて、前記チューナ回路は、前記切替信号に応じて、前記第1期間に前記第1無線信号から前記第1ベースバンド信号を得るための第1周波数のローカル信号を生成し、前記第2期間に前記第2無線信号から前記第2ベースバンド信号を得るための第2周波数のローカル信号を生成する局部発振回路を備え、前記ローカル信号を用いて前記第1無線信号及び前記第2無線信号を周波数変換することによって前記第1ベースバンド信号及び前記第2ベースバンド信号を生成することとしてもよい。
さらに、前記1チップIC又はICチップセットにおいて、前記チューナ回路は、前記切替信号に応じて、前記第1期間にのみ第1ローカル信号を生成し、前記第1無線信号を当該第1ローカル信号を用いて周波数変換することによって前記第1ベースバンド信号を生成する第1チューナ回路と、前記切替信号に応じて、前記第2期間にのみ第2ローカル信号を生成し、前記第2無線信号を当該第2ローカル信号を用いて周波数変換することによって前記第2ベースバンド信号を生成する第2チューナ回路とを備えることを特徴とする請求項15記載の1チップIC又はICチップセット。
これらの構成によれば、前述と同様の効果を発揮する1チップIC又はICチップセットを得ることができる。
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1における無線端末装置は、放送サービスである第1サービスに関係し時分割多重された複数の番組を表すと共に個々の番組が表される期間を表す第1無線信号と、測位サービスである第2サービスに関係する第2無線信号とを受信し、前記複数の番組のうち利用者から指定された指定番組を再生すると共に、前記第2無線信号に基づいて自らの現在位置を特定する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1における無線端末装置は、放送サービスである第1サービスに関係し時分割多重された複数の番組を表すと共に個々の番組が表される期間を表す第1無線信号と、測位サービスである第2サービスに関係する第2無線信号とを受信し、前記複数の番組のうち利用者から指定された指定番組を再生すると共に、前記第2無線信号に基づいて自らの現在位置を特定する。
本無線端末装置は、可搬型テレビ受信機、ノート型パーソナルコンピュータ、携帯電話機、携帯型情報端末装置などの形に実現されてもよい。
(全体構成)
図1は、実施の形態1における無線端末装置の全体構成を示す機能ブロック図である。
第1アンテナ11は前記第1無線信号を選択的に受信し、第2アンテナ12は前記第2無線信号を選択的に受信する。このような選択性は、例えば、第1無線信号と第2無線信号の周波数が異なる場合に、周波数に関する選択性として実現できる。
(全体構成)
図1は、実施の形態1における無線端末装置の全体構成を示す機能ブロック図である。
第1アンテナ11は前記第1無線信号を選択的に受信し、第2アンテナ12は前記第2無線信号を選択的に受信する。このような選択性は、例えば、第1無線信号と第2無線信号の周波数が異なる場合に、周波数に関する選択性として実現できる。
チューナ部20は切替信号に応じて、第1無線信号を周波数変換して得られる第1ベースバンド信号及び受信された第2無線信号を周波数変換して得られる第2ベースバンド信号の何れか一方のみを出力し、第1ベースバンド処理部40は前記第1ベースバンド信号を第1データ信号に復調し、第2ベースバンド処理部50は前記第2ベースバンド信号を第2データ信号に復調する。
切替指示部60は前記第1データ信号と、前記指定番組を示す番組指定信号とを参照して、第1無線信号が前記指定番組を表す期間を特定し、当該特定された期間の一つ一つをそれぞれが包含する複数の第1期間を示す切替信号をチューナ部20へ出力することにより、当該第1期間に前記第1ベースバンド信号を出力し、当該第1期間以外の第2期間に前記第2ベースバンド信号を出力するようチューナ部20を制御する。
番組再生部81は前記第1データ信号から指定番組について音声情報及び映像情報を再生し、当該音声情報によって表される音声をスピーカ91から出力し、当該映像情報によって表される映像を表示部92に表示する。
現在位置特定部82は周期的に前記第2データ信号を参照して本無線端末装置の現在位置を特定し、特定された位置を示す位置データを制御部85へ出力する。
現在位置特定部82は周期的に前記第2データ信号を参照して本無線端末装置の現在位置を特定し、特定された位置を示す位置データを制御部85へ出力する。
制御部85は当該位置データに基づいて、本無線端末装置の移動速度、移動方向を算出し、現在位置、移動方向、及び移動速度を利用者に知らせる位置表示情報を前記指定番組の映像と共に表示部92に表示する。また、制御部85は、算出された移動速度に応じて移動受信及び固定受信の何れかを示す受信条件信号をチューナ部20及び第1ベースバンド処理部40へ出力する。
入力部95は利用者から番組の指定操作を受け付け、当該指定操作を表す操作情報を制御部85へ出力する。制御部85は当該操作情報に基づいて利用者が指定した指定番組を示す番組指定信号を切替指示部60へ出力する。
図1において、本発明の主要部を破線で囲って示す。この主要部における構成要素のうち、例えば、チューナ部20はアナログ信号処理回路を用いて実現され、第1ベースバンド処理部40、第2ベースバンド処理部50、及び切替指示部60はDSP(Digital Signal Processor)を用いて行われるデジタル信号処理機能として実現されてもよい。その場合には、この主要部を、例えば1チップのアナログ−デジタル混成ICとして実装するか、又はアナログICチップとデジタルICチップとからなるチップセットとして実装することができる。
(表示内容例)
図2は、表示部92における表示内容の一例である。表示部92は、例えば液晶表示パネル、EL(Electro Luminescence)表示パネル等のビットマップ表示可能な表示デバイスを用いて実現され、所定の情報をマルチウィンドウ表示する。ここでは、前記指定番組の映像と位置情報とがそれぞれウィンドウ93及びウィンドウ94に表示されている例を示す。ウィンドウ94には、位置情報の一例として、緯度、経度、移動速度、及び移動方向が示されている。
(主要部の詳細構成)
図3は、主要部の詳細構成を示す機能ブロック図である。
図1において、本発明の主要部を破線で囲って示す。この主要部における構成要素のうち、例えば、チューナ部20はアナログ信号処理回路を用いて実現され、第1ベースバンド処理部40、第2ベースバンド処理部50、及び切替指示部60はDSP(Digital Signal Processor)を用いて行われるデジタル信号処理機能として実現されてもよい。その場合には、この主要部を、例えば1チップのアナログ−デジタル混成ICとして実装するか、又はアナログICチップとデジタルICチップとからなるチップセットとして実装することができる。
(表示内容例)
図2は、表示部92における表示内容の一例である。表示部92は、例えば液晶表示パネル、EL(Electro Luminescence)表示パネル等のビットマップ表示可能な表示デバイスを用いて実現され、所定の情報をマルチウィンドウ表示する。ここでは、前記指定番組の映像と位置情報とがそれぞれウィンドウ93及びウィンドウ94に表示されている例を示す。ウィンドウ94には、位置情報の一例として、緯度、経度、移動速度、及び移動方向が示されている。
(主要部の詳細構成)
図3は、主要部の詳細構成を示す機能ブロック図である。
チューナ部20において、第1スイッチ回路21は切替信号に応じて前記第1期間及び前記第2期間にそれぞれ第1無線信号及び第2無線信号を出力し、可変帯域通過フィルタ22はPLL制御部26の出力信号に応じて前記第1期間及び前記第2期間にそれぞれ第1無線信号及び第2無線信号のみを通過させ、RF増幅回路23は可変帯域通過フィルタ22の出力信号を増幅する。
電圧制御発振器27は切替信号に応じて前記第1期間に前記第1ベースバンド信号を所定の周波数帯域に得るための第1周波数のローカル信号を生成し、前記第2期間に前記第2ベースバンド信号を前記所定の周波数帯域に得るための第2周波数のローカル信号を生成する。PLL制御部26は基準発振器25が生成する基準周波数に基づいて電圧制御発振器27の発振周波数をPLL(Phase Locked Loop)制御する。
周波数変換器24は電圧制御発振器27によって生成されたローカル信号を用いてRF増幅回路23の出力信号をベースバンド信号に変換し、ローパスフィルタ28は周波数変換器24の出力信号から前記所定の周波数帯域以外の信号を除去し、ベースバンド増幅回路29はローパスフィルタ28の出力信号を増幅し、第2スイッチ回路31はベースバンド増幅回路29の出力信号を切替信号に応じて前記第1期間及び前記第2期間にそれぞれ第1ベースバンド処理部40及び第2ベースバンド処理部50へ出力する。
第1ベースバンド処理部40において、同期検出部41は第1ベースバンド信号に含まれる同期シンボルを検出し、等化部42は伝送路特性の影響によって第1ベースバンド信号に生じる位相回転及び振幅変動を検出された同期シンボルに基づいて補正し、誤り訂正部43は等化後の第1ベースバンド信号を最尤復号等の誤り訂正機能を有する復号方法を用いて第1データ信号に復号する。
第2ベースバンド処理部50もまた、第1ベースバンド処理部40と同様に構成される。
切替指示部60において、番組タイミング判定部61は第1無線信号が前記指定番組を表す期間を特定し、切替信号生成部62は当該特定された期間を含む第1期間を示す切替信号を生成する。
切替指示部60において、番組タイミング判定部61は第1無線信号が前記指定番組を表す期間を特定し、切替信号生成部62は当該特定された期間を含む第1期間を示す切替信号を生成する。
主要部を構成するこれらの要素の中で、特にRF増幅回路23、ベースバンド増幅回路29、及び等化部42は、受信条件信号が移動受信及び固定受信の何れを示すかに応じてその動作特性を変更してもよい。具体的に、RF増幅回路23、及びベースバンド増幅回路29がAGC制御される場合の調整量の追従性、並びに、等化部42が第1ベースバンド信号に与える補正量の追従性を、移動受信時には固定受信時に比べて高めることによって、移動受信時にしばしば生じる急激なフェージングの影響を緩和できる。
(第1無線信号の内容例)
図4の上段に受信される第1無線信号の内容例を示す。ここでは、時分割多重された4つの番組を表す第1無線信号を例示する。個々の番組の音声及び映像は、周期的に割り当てられるタイムスライスにおいて表される。第1無線信号は、個々の番組に割り当てられる各タイムスライスの期間を表す情報を含むものとする。当該情報は、例えば、多重されている番組数、各タイムスライスの長さ、及び番組ごとに次のタイムスライスの開始時期を表す情報であって、個々の番組に多重されて第1無線信号に含まれているとしてもよいし、多重される番組数や各タイムスライスの長さが予め定められる場合には、単にタイムスライスの区切りを示す同期情報であってもよい。
(動作)
以下、本無線端末装置の動作について説明する。
(第1無線信号の内容例)
図4の上段に受信される第1無線信号の内容例を示す。ここでは、時分割多重された4つの番組を表す第1無線信号を例示する。個々の番組の音声及び映像は、周期的に割り当てられるタイムスライスにおいて表される。第1無線信号は、個々の番組に割り当てられる各タイムスライスの期間を表す情報を含むものとする。当該情報は、例えば、多重されている番組数、各タイムスライスの長さ、及び番組ごとに次のタイムスライスの開始時期を表す情報であって、個々の番組に多重されて第1無線信号に含まれているとしてもよいし、多重される番組数や各タイムスライスの長さが予め定められる場合には、単にタイムスライスの区切りを示す同期情報であってもよい。
(動作)
以下、本無線端末装置の動作について説明する。
初期状態において、切替信号はチューナ部20が第1無線信号を常に復調するように固定される。初期状態において得られる第1データ信号は、復調処理による若干の遅れがあることを除いて、図4の上段に示した第1無線信号によって表される番組と同一の番組を表す。
時分割多重されている複数の番組が判明した後、制御部85は当該複数の番組のうち再生すべき指定番組の選択を、入力部95を介して利用者から受け付け、当該指定番組を表す番組指定信号を番組タイミング判定部61へ出力する。番組タイミング判定部61は、第1データ信号から当該指定番組に割り当てられる各タイムスライスの期間を表す情報を参照して第1無線信号が前記指定番組を表す期間を判定し、切替信号生成部62は判定された期間を含む第1期間を示す切替信号の出力を開始する。
時分割多重されている複数の番組が判明した後、制御部85は当該複数の番組のうち再生すべき指定番組の選択を、入力部95を介して利用者から受け付け、当該指定番組を表す番組指定信号を番組タイミング判定部61へ出力する。番組タイミング判定部61は、第1データ信号から当該指定番組に割り当てられる各タイムスライスの期間を表す情報を参照して第1無線信号が前記指定番組を表す期間を判定し、切替信号生成部62は判定された期間を含む第1期間を示す切替信号の出力を開始する。
前記指定番組が表される期間を前後にそれぞれ、切り替えの際にチューナ部20の動作が安定するために要する時間、及び第1無線信号を復調するために要する時間延長して得られる期間を、当該第1期間と定めてもよい。
図4の中段に番組2が指定された場合の切替信号の例を示す。
切替信号の出力が開始された後、チューナ部20は切替信号に従って、第1無線信号と第2無線信号とをタイムシェア処理する。即ち、第1期間に第1無線信号を周波数変換して得た第1ベースバンド信号を出力し、第2期間に第2無線信号を周波数変換して得た第2ベースバンド信号を出力する。
図4の中段に番組2が指定された場合の切替信号の例を示す。
切替信号の出力が開始された後、チューナ部20は切替信号に従って、第1無線信号と第2無線信号とをタイムシェア処理する。即ち、第1期間に第1無線信号を周波数変換して得た第1ベースバンド信号を出力し、第2期間に第2無線信号を周波数変換して得た第2ベースバンド信号を出力する。
図4の下段にチューナ部20からの出力信号の内容の例を示す。
切替信号生成部62は、第1ベースバンド処理部40及び第2ベースバンド処理部50へも切替信号を供給することにより、第1ベースバンド処理部40を第1期間にのみ動作させ、及び第2ベースバンド処理部50を第2期間にのみ動作させてもよく、また、第1ベースバンド処理部40及び第2ベースバンド処理部50をベースバンド信号が供給されない期間に自ら動作を停止するように構成してもよい。
切替信号生成部62は、第1ベースバンド処理部40及び第2ベースバンド処理部50へも切替信号を供給することにより、第1ベースバンド処理部40を第1期間にのみ動作させ、及び第2ベースバンド処理部50を第2期間にのみ動作させてもよく、また、第1ベースバンド処理部40及び第2ベースバンド処理部50をベースバンド信号が供給されない期間に自ら動作を停止するように構成してもよい。
また、切替信号生成部62は、第1スイッチ回路21、電圧制御発振器27、及び第2スイッチ回路31それぞれに、信号の遅延時間を考慮した最適な切り替えタイミングを示す個別の切替信号を供給することによって、各部の動作を切り替えてもよい。
(セル方式で送信される第1無線信号の受信)
前記第1サービスが、複数のセルそれぞれに設けられる送信局から固有の周波数で第1無線信号を送信するセル方式によって提供される場合、本無線端末装置は第2無線信号から得られる位置データに応じて第1無線信号を受信するためのセルを切り替えてもよい。
(セル方式で送信される第1無線信号の受信)
前記第1サービスが、複数のセルそれぞれに設けられる送信局から固有の周波数で第1無線信号を送信するセル方式によって提供される場合、本無線端末装置は第2無線信号から得られる位置データに応じて第1無線信号を受信するためのセルを切り替えてもよい。
そのために、例えば、サービスエリアと第1無線信号の送信周波数とをセルごとに示す情報(不図示)を制御部85に予め記憶しておき、前記位置データによって示される現在位置が第1セルのサービスエリアから第2セルのサービスエリアへ移動した場合に、第1期間に生成するローカル信号の周波数を変更することによって、前記第1セルの送信局から送信される第1無線信号の受信を中止し、前記第2セルの送信局から送信される第1無線信号の受信を開始してもよい。
図5は、2つのセルの送信局から送信される第1無線信号の信号強度及び遅延時間の傾向を示すグラフである。図に見られるように、2つのセルそれぞれの第1無線信号が信号強度及び遅延時間について略等しくなる地点をサービスエリアの境界点とすることができる。現在位置がそのような境界点を越えるときに第1無線信号を受信するためのセルを切り替えれば、AGCの調整及び有効シンボル期間を決める同期信号の捕捉をやり直すことなく新たなセルにおいて第1無線信号を受信できるので、セルを跨ぐ際に画像及び音声が途切れる危険性を小さくできる。
(第1のまとめ)
本実施の形態の構成によれば、チューナ部20をタイムシェア動作させることによって第1期間及び第2期間にそれぞれ第1無線信号の受信及び第2無線信号の受信に共用するので、一つの局部発振部を用いて実現できる。従って、2種類のローカル信号が同時に生成されないので有害な干渉が発生せず、また、装置を小型化(ICチップ上に実装する場合には実装面積を削減)しかつ消費電力を低減できる。
(第1のまとめ)
本実施の形態の構成によれば、チューナ部20をタイムシェア動作させることによって第1期間及び第2期間にそれぞれ第1無線信号の受信及び第2無線信号の受信に共用するので、一つの局部発振部を用いて実現できる。従って、2種類のローカル信号が同時に生成されないので有害な干渉が発生せず、また、装置を小型化(ICチップ上に実装する場合には実装面積を削減)しかつ消費電力を低減できる。
なお、第1アンテナ11と第2アンテナ12とを1つのアンテナで共用してもよい。
また、前記第1期間に第2ベースバンド処理部への動作電力又は動作クロック信号の供給を制限又は停止し、前記第2期間に第1ベースバンド処理部への動作電力又は動作クロック信号の供給を制限又は停止する省電力制御部(不図示)を設けてもよい。当該省電力制御部を設けることによって、各部が有用な処理を行わない期間に消費する無駄な電力を最小限に抑えることができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2における無線端末装置は、実施の形態1における無線端末装置と比べて、前述した第1サービスと共に双方向通信サービスである第2サービスに適応する点で異なる。
また、前記第1期間に第2ベースバンド処理部への動作電力又は動作クロック信号の供給を制限又は停止し、前記第2期間に第1ベースバンド処理部への動作電力又は動作クロック信号の供給を制限又は停止する省電力制御部(不図示)を設けてもよい。当該省電力制御部を設けることによって、各部が有用な処理を行わない期間に消費する無駄な電力を最小限に抑えることができる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2における無線端末装置は、実施の形態1における無線端末装置と比べて、前述した第1サービスと共に双方向通信サービスである第2サービスに適応する点で異なる。
本無線端末装置が適応する第2サービスとして、例えばインターネットへの無線接続サービス(そのアクセスポイントはホットスポットとして知られている)、無線LAN(Local Area Network)、家電機器の無線制御などが想定される。そして、第2無線信号に基づく処理に関係して、第1サービスの指定番組と共に表示される情報として、例えばWEBページ、インターネットを経由して前記第1サービスとは別に配信される放送番組、制御対象となる家電機器の状態などが考えられる。
以下、主として実施の形態1と異なる事項について説明する。
(全体構成)
図6は、実施の形態2における無線端末装置の全体構成を示す機能ブロック図である。実施の形態1における構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付して示す。
本無線端末装置は、実施の形態1における無線端末装置と比べて、現在位置特定部82の代わりに通信データ処理部83を備え、第2ベースバンド処理部55が変更されると共に、送受制御部71、送信部72、及び第3スイッチ回路73が追加される。
(全体構成)
図6は、実施の形態2における無線端末装置の全体構成を示す機能ブロック図である。実施の形態1における構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付して示す。
本無線端末装置は、実施の形態1における無線端末装置と比べて、現在位置特定部82の代わりに通信データ処理部83を備え、第2ベースバンド処理部55が変更されると共に、送受制御部71、送信部72、及び第3スイッチ回路73が追加される。
通信データ処理部83は第2データ信号から受信用通信データを取り出して制御部85へ出力し、制御部から供給される送信用通信データから第3データ信号を構成して第2ベースバンド処理部55へ出力する。このようなデータの取り出し及び構成は、例えばIP(インターネットプロトコル)に従って実行されてもよい。
以下簡明のため、TDD(時分割二重化)方式で双方向通信が行われるものとして説明する。
以下簡明のため、TDD(時分割二重化)方式で双方向通信が行われるものとして説明する。
送受制御部71は第2データ信号を参照して双方向通信における受信期間と送信期間とを表す送受制御信号を出力し、第2ベースバンド処理部55は、受信期間には実施の形態1の第2ベースバンド処理部50と同様に第2ベースバンド信号を第2データ信号に復調し、送信期間には第3データ信号を第3ベースバンド信号に変調し、送信部72はチューナ部20において電圧制御発振器27(図3参照)が生成したローカル信号を用いて第3ベースバンド信号を第3無線信号に周波数変換し、第3スイッチ回路73は送受制御信号に応じて受信期間には第2無線信号を第2アンテナ12からチューナ部20へ伝達し、送信期間には第3無線信号を送信部72から第2アンテナ12へ伝達する。
電圧制御発振器27は、実施の形態1で説明した切替信号に加えて前記送受制御信号に応じて、第1無線信号の受信用、第2無線信号の受信用、及び第3無線信号の送信用の3種類の周波数の何れかのローカル信号を生成してもよい。
(第2のまとめ)
本実施の形態の構成によれば、チューナ部20をタイムシェア動作させることによって第1期間及び第2期間にそれぞれ第1無線信号の受信及び第2無線信号の受信に共用するので、一つの局部発振部を用いて実現できる。しかも、当該一つの局部発振部は第3無線信号の送信にも共用される。従って、2種類のローカル信号が同時に生成されないので有害な干渉が発生せず、また、装置を小型化(ICチップ上に実装する場合には実装面積を削減)しかつ消費電力を低減できる。
(第2のまとめ)
本実施の形態の構成によれば、チューナ部20をタイムシェア動作させることによって第1期間及び第2期間にそれぞれ第1無線信号の受信及び第2無線信号の受信に共用するので、一つの局部発振部を用いて実現できる。しかも、当該一つの局部発振部は第3無線信号の送信にも共用される。従って、2種類のローカル信号が同時に生成されないので有害な干渉が発生せず、また、装置を小型化(ICチップ上に実装する場合には実装面積を削減)しかつ消費電力を低減できる。
なお、第2無線信号を通してアクセスポイントに応じた位置情報が得られる場合には当該位置情報に基づいて、実施の形態1で説明したように第1無線信号の受信動作、及び第1無線信号を受信するセルの切り替えを行ってもよい。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3における無線端末装置は、実施の形態1における無線端末装置と比べて、チューナ部20の詳細な構成が異なる。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3における無線端末装置は、実施の形態1における無線端末装置と比べて、チューナ部20の詳細な構成が異なる。
以下、主として実施の形態1と異なる事項について説明する。
(主要部の詳細構成)
図7は、実施の形態3における無線端末装置の主要部の詳細構成を示す機能ブロック図である。この主要部は、実施の形態1における無線端末装置の主要部と比べて、第1チューナ部36及び第2チューナ部37の2つの回路ブロックから構成されるチューナ部35を備えると共に、電源供給を制御するための省電力制御部65が追加される点で異なる。
(主要部の詳細構成)
図7は、実施の形態3における無線端末装置の主要部の詳細構成を示す機能ブロック図である。この主要部は、実施の形態1における無線端末装置の主要部と比べて、第1チューナ部36及び第2チューナ部37の2つの回路ブロックから構成されるチューナ部35を備えると共に、電源供給を制御するための省電力制御部65が追加される点で異なる。
第1チューナ部36及び第2チューナ部37は、個々に局部発振部及び周波数変換部を有し、第1チューナ部36は第1無線信号を第1ベースバンド信号に周波数変換し、第2チューナ部37は第2無線信号を第2ベースバンド信号に周波数変換する。
第1チューナ部36と第1ベースバンド処理部40とが第1電源によって動作する第1給電ブロックに含まれ、第2チューナ部37と第2ベースバンド処理部50とが第2電源によって動作する第2給電ブロックに含まれる。
第1チューナ部36と第1ベースバンド処理部40とが第1電源によって動作する第1給電ブロックに含まれ、第2チューナ部37と第2ベースバンド処理部50とが第2電源によって動作する第2給電ブロックに含まれる。
省電力制御部65は切替信号に応じて第1期間に第1電源のみを供給し第2期間に第2電源のみを供給する。
(第3のまとめ)
本実施の形態の構成によれば、第1チューナ部36及び第2チューナ部37の両方が同時に動作することがなく、従って、2種類のローカル信号が同時に生成されないので有害な干渉が発生せず、また、装置の消費電力を低減できる。
(第3のまとめ)
本実施の形態の構成によれば、第1チューナ部36及び第2チューナ部37の両方が同時に動作することがなく、従って、2種類のローカル信号が同時に生成されないので有害な干渉が発生せず、また、装置の消費電力を低減できる。
本発明に係る無線端末装置は、時分割多重された複数の番組を表す放送信号を受信し利用者から指定された番組を再生すると共に、当該放送信号とは別の無線信号を受信し所定の処理を行う可搬型テレビ受信機、ノート型パーソナルコンピュータ、携帯電話機、携帯型情報端末装置などに適用される。
Claims (17)
- 放送サービスである第1サービスに関係し時分割多重された複数の番組を表すと共に個々の番組が表される期間を表す第1無線信号と、第2サービスに関係する第2無線信号とを受信し、前記複数の番組のうち利用者から指定された指定番組の再生と前記第2無線信号に基づく所定の処理とを行う無線端末装置であって、
切替信号に応じて、受信された第1無線信号を周波数変換して得られる第1ベースバンド信号、及び受信された第2無線信号を周波数変換して得られる第2ベースバンド信号の何れか一方を生成するチューナ手段と、
前記第1ベースバンド信号を第1データ信号に復調する第1ベースバンド処理手段と、
前記第2ベースバンド信号を第2データ信号に復調する第2ベースバンド処理手段と、
前記第1無線信号の前記指定番組に関係する部分が受信される期間を前記第1データ信号を参照して特定し、当該特定された期間を含む第1期間を示す切替信号を前記チューナ手段へ出力することによって、当該第1期間に前記第1ベースバンド信号を生成し、当該第1期間以外の第2期間に前記第2ベースバンド信号を生成するよう前記チューナ手段を制御する切替指示手段とを備え、
前記第1データ信号から前記指定番組を再生し、前記第2データ信号を用いて前記所定の処理を行うことを特徴とする無線端末装置。 - 前記チューナ手段は、前記切替信号に応じて、前記第1期間に前記第1無線信号から前記第1ベースバンド信号を得るための第1周波数のローカル信号を生成し、前記第2期間に前記第2無線信号から前記第2ベースバンド信号を得るための第2周波数のローカル信号を生成する局部発振部を備え、
前記チューナ手段は、前記ローカル信号を用いて前記第1無線信号及び前記第2無線信号を周波数変換することによって前記第1ベースバンド信号及び前記第2ベースバンド信号を生成することを特徴とする請求項1記載の無線端末装置。 - 前記第2サービスは双方向通信サービスであり、
前記第2ベースバンド処理手段は、前記第2ベースバンド信号を第2データ信号に復調し、かつ前記第2サービスに関する送信用の第3データ信号を第3ベースバンド信号に変調し、
さらに、前記第3ベースバンド信号を周波数変換して得た第3無線信号を送信する送信手段を備えることを特徴とする請求項2記載の無線端末装置。 - 前記局部発振部は、さらに前記双方向通信の送信期間に第3周波数のローカル信号を生成し、
前記送信手段は、前記第3ベースバンド信号を前記局部発振部によって生成された前記第3周波数のローカル信号を用いて周波数変換することによって第3無線信号を得て送信することを特徴とする請求項3記載の無線端末装置。 - 前記チューナ手段は、
前記切替信号に応じて、前記第1期間にのみ第1ローカル信号を生成し、前記第1無線信号を当該第1ローカル信号を用いて周波数変換することによって前記第1ベースバンド信号を生成する第1チューナ部と、
前記切替信号に応じて、前記第2期間にのみ第2ローカル信号を生成し、前記第2無線信号を当該第2ローカル信号を用いて周波数変換することによって前記第2ベースバンド信号を生成する第2チューナ部とを備えることを特徴とする請求項1記載の無線端末装置。 - 前記切替信号に応じて、前記第1期間に前記第2チューナ部への動作電力の供給を制限又は停止し、前記第2期間に前記第1チューナ部への動作電力の供給を制限又は停止する省電力手段を備えることを特徴とする請求項5記載の無線端末装置。
- 前記切替信号に応じて、前記第1期間に前記第2ベースバンド処理手段への動作電力又は動作クロック信号の供給を制限又は停止し、前記第2期間に前記第1ベースバンド処理手段への動作電力又は動作クロック信号の供給を制限又は停止する省電力手段を備えることを特徴とする請求項1記載の無線端末装置。
- さらに、前記第1無線信号に対して選択的な利得を有し、受信した信号を前記チューナ手段へ出力する第1アンテナと、
前記第2無線信号に対して選択的な利得を有し、受信した信号を前記チューナ手段へ出力する第2アンテナとを備えるとともに、
前記チューナ手段は、
前記切替信号に応じて、前記第1期間に前記第1アンテナに受信された信号を出力し、前記第2期間に前記第2アンテナに受信された信号を出力するスイッチ部を備え、前記スイッチ部の出力信号を周波数変換することによって前記第1ベースバンド信号および前記第2ベースバンド信号を生成することを特徴とする請求項1記載の無線端末装置。 - 前記チューナ手段は、
前記切替信号に応じて、前記第1期間に前記第1無線信号及び前記第2無線信号を含む受信信号から前記第1無線信号を通過させ、前記第2期間に前記第1無線信号及び前記第2無線信号を含む受信信号から前記第2無線信号を通過させる可変帯域通過フィルタ部を備え、
前記可変帯域通過フィルタ部の出力信号を周波数変換することによって前記第1ベースバンド信号および前記第2ベースバンド信号を生成することを特徴とする請求項1記載の無線端末装置。 - 前記第1サービスは複数のセルそれぞれに設けられる送信局から固有の周波数で前記第1無線信号が送信されるセル方式で提供され、かつ前記第2無線信号は当該信号を受信した装置の現在位置を特定するための位置情報を含んでおり、
前記無線端末装置は、受信した第2無線信号に基づいて周期的に自らの現在位置を特定し、当該特定された現在位置が第1セルから第2セルへ移動した場合に、前記第1セルの送信局から送信される第1無線信号の受信を中止し、前記第2セルの送信局から送信される第1無線信号の受信を開始することを特徴とする請求項1記載の無線端末装置。 - 前記第2無線信号は当該信号を受信した装置の現在位置を特定するための位置情報を含んでおり、
前記無線端末装置は、受信した第2無線信号に基づいて周期的に自らの現在位置を特定することによって移動速度を算出し、複数の異なる動作モードのうち当該算出された移動速度に応じた一つに従って前記第1無線信号を受信することを特徴とする請求項1記載の無線端末装置。 - 前記第2無線信号に基づく前記所定の処理に関係する情報を、前記指定番組が表示される表示器に前記指定番組と共に表示することを特徴とする請求項1記載の無線端末装置。
- 前記第1サービスは、ヨーロッパにおけるDVB(Digital Video Broadcasting:デジタルテレビ放送)、又はDAB(Digital Audio Broadcasting:デジタル音声放送)であることを特徴とする請求項1記載の無線端末装置。
- 前記第2サービスは、無線LAN(Local Area Network)、携帯電話、GPS(Global Positioning System)、又は機器の遠隔制御であることを特徴とする請求項1記載の無線端末装置。
- 放送サービスである第1サービスに関係し時分割多重された複数の番組を表すと共に個々の番組が表される期間を表す第1無線信号と、放送、通信、又は測位サービスである第2サービスに関係する第2無線信号とを受信し、前記複数の番組のうち利用者から指定された指定番組の再生と前記第2無線信号に基づく所定の処理とを行う無線端末装置に用いられる1チップIC又はICチップセットであって、
受信された第1無線信号及び第2無線信号を取得する受信信号取得端子と、
切替信号に応じて、取得された第1無線信号を周波数変換して得られる第1ベースバンド信号、及び取得された第2無線信号を周波数変換して得られる第2ベースバンド信号の何れか一方を生成するチューナ回路と、
前記第1ベースバンド信号を第1データ信号に復調する第1ベースバンド処理回路と、
前記第2ベースバンド信号を第2データ信号に復調する第2ベースバンド処理回路と、
前記指定番組を示す信号を取得する番組指定信号取得端子と、
前記第1無線信号の前記指定番組に関係する部分が受信される期間を前記第1データ信号を参照して特定し、当該特定された期間を含む第1期間を示す切替信号を前記チューナ回路へ出力することによって、当該第1期間に前記第1ベースバンド信号を生成し、当該第1期間以外の第2期間に前記第2ベースバンド信号を生成するよう前記チューナ回路を制御する切替指示回路と、
前記第1データ信号及び第2データ信号を出力する出力端子とを備えることを特徴とする1チップIC又はICチップセット。 - 前記チューナ回路は、
前記切替信号に応じて、前記第1期間に前記第1無線信号から前記第1ベースバンド信号を得るための第1周波数のローカル信号を生成し、前記第2期間に前記第2無線信号から前記第2ベースバンド信号を得るための第2周波数のローカル信号を生成する局部発振回路を備え、
前記ローカル信号を用いて前記第1無線信号及び前記第2無線信号を周波数変換することによって前記第1ベースバンド信号及び前記第2ベースバンド信号を生成することを特徴とする請求項15記載の1チップIC又はICチップセット。 - 前記チューナ回路は、
前記切替信号に応じて、前記第1期間にのみ第1ローカル信号を生成し、前記第1無線信号を当該第1ローカル信号を用いて周波数変換することによって前記第1ベースバンド信号を生成する第1チューナ回路と、
前記切替信号に応じて、前記第2期間にのみ第2ローカル信号を生成し、前記第2無線信号を当該第2ローカル信号を用いて周波数変換することによって前記第2ベースバンド信号を生成する第2チューナ回路とを備えることを特徴とする請求項15記載の1チップIC又はICチップセット。
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