JP2005244767A - 携帯端末装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】表示部13にWeb表示などを行っているときに、画面の更新(次の頁の要求や、検索開始ボタンなど)を指示するカーソル(枠や矢印)を複数の表示形式で表示可能で、通信状態、たとえば通信誤り率、電界強度、基地局20からの下り通信速度等に応じて、カーソルの表示形式を変更(点滅の変更、表示色の変更等)する制御部16を設ける。
【選択図】 図2
Description
通信速度等の通信品質情報の表示は、たとえばピクトを用いてそれぞれのプロトコル毎に行われる。また、ピクト領域に表示する通信品質情報として利用される表示パラメータとしては、電波受信レベルがある。
これにより、1x−EV DO方式を採用した携帯端末装置のユーザは、正確に通信状態を把握することが可能となる。
通常、携帯電話機等のピクト領域は小さいため、ユーザに通信速度や利用可能な無線ネットワークを視覚的にわかりやすく表示することが困難である。
また、複数の特徴を持つ無線ネットワークに接続可能な携帯端末装置上で、ユーザに利用可能な無線ネットワーク情報を通知することを考えた場合、無線ネットワークの特徴に応じてピクトを用意する必要がある。
一方、1x−EV DO方式では、予測下りデータ通信速度からかなり正確に反映できる。
このため、1x−EV DO方式やCDMA1xのようなデュアルモード端末において、2つの情報を単に同様に表示した場合、ユーザに正確に通信品質情報を与えることができない。
また、デュアルモード端末においてもユーザに対して違和感なく正確に通信品質情報を与えることができる。
そして、本実施形態に係る携帯電話機10は、表示部にWeb表示などを行っているときに、画面の更新(次の頁の要求や、検索開始ボタンなど)を指示するカーソル(枠や矢印)を複数の表示形式で表示可能で、通信状態、たとえば通信誤り率、電界強度、基地局20からの下り通信速度等に応じて、カーソルの表示形式を変更する機能を有する。カーソルの表示形式の変更形態としては、たとえば点滅の変更、表示色の変更等を採用可能である。
(1):通常接続する第1の無線ネットワーク(たとえば1xCDMA2000(IS95))、
(2):通常接続する無線ネットワーク(1)より通信料金が安価であるが、通信速度が低速な第2の無線ネットワーク、
(3):通信速度が通常接続する無線ネットワーク(1)より高速であるが、サービスエリアが狭い第3の無線ネットワーク(たとえば、1x−EV DO)。
通信品質情報の表示方法は、無線ネットワークの種類については、カーソルの色でユーザに報知(通知)し、通信速度については、点滅パターンにて通知するものとする。
なお、「リーズナブル」を選択した場合には、全く別の通信方式、たとえば無線LANを選択するものとする。
また、無線通信部11は、サーバ装置40から通信網30、基地局20を介して送信されてくる画像データ、音声情報、電子メール等を送受信アンテナを通して受信し、受信した各種情報を復調して制御部16に出力する。
また、RF部は、切り替えスイッチ113を介して供給される1xEVDOベースバンド部114またはCDMA2000ベースバンド部115による送信すべき情報を送受信アンテナ111を通して基地局20を含む通信網30に送信する。
通信方式が1xEVDO方式の場合には、RFフロントエンド112と1xEVDOベースバンド部114が接続され、1xCDMA2000方式の場合には、RFフロントエンド112とCDMA2000ベースバンド部115が接続される。
ここで、自局に割り当てられた受信データ(たとえば、通話相手からの通話信号やダウンロードを希望したデータ等)があった場合には、受信データを復号器から制御部16に出力する。
さらに、復号器は復号処理の過程において、Ec/Io(パイロット信号強度対全受信信号強度)を求め、以下に示す(1)式に基づいてCIR(搬送波対干渉比)を算出する。
CIR=(Ec/lo)/(1-Ec/lo) …(1)
ここでの予測の方法については、特に限定しないが、線形予測等の方法が例として挙げられる。また、予測器が何スロット後のCIRを予測すればよいかを指示する情報は、携帯電話機10の電源オン時に基地局20から送信されてくる種々の制御信号に含まれている。そして、予測器によって求められた予測CIRは、図示しないCIR−DRC変換部に供給される。
CIR−DRC変換部は、図示しないCIR−DRC変換テーブルに基づいて、予測CIRをDRCに変換する。このDRC(Data Rate Control Bit)とは、予測CIRから期待される、携帯電話機10において所定の誤り率以下で受信可能な最高通信速度である。ここで、CIR−DRC変換テーブルには、基準CIRに対応するDRCが定義されている。CIR−DRC変換部は、入力された予測CIRが基準CIRであった場合には、そのCIRに対応するDRCを制御部16に出力する。
一方、予測器から入力された予測CIRが基準CIRでなかった場合には、入力された予測CIRに最も近い基準CIRに対応するDRCを取得するか、または、入力された予測CIRに最も近い2値のCIRから補間することにより、補間したCIRに対応するDRCを取得する。これにより、各予測CIRに応じたDRCを取得することができ、より正確な受信状態を利用者に対して通知することが可能となる。
ここで、自局に割り当てられた受信データ(たとえば、通話相手からの通話信号やダウンロードを希望したデータ等)があった場合には、受信データを復号器から制御部16に出力する。
さらに、復号器は復号処理の過程において、Ec/Io(パイロット信号強度対全受信信号強度)を求め、上記(1)式に基づいてCIR(搬送波対干渉比)を算出し、制御部16に出力する。
また、表示部13は、制御部16の制御に従って、表示部にWeb表示などを行っているときに、画面の更新(次の頁の要求や、検索開始ボタンなど)を指示するカーソル(枠や矢印)を複数の表示形式で表示する。この表示部13におけるカーソルの表示形式は、通信状態、たとえば通信誤り率、電界強度、基地局20からの下り通信速度等に応じて、変更される。
音声処理部15は、無線通信モードにおいて、マイクロフォン15bにより収音した音声に対して所定の処理を行って制御部16に出力する。
音声処理部15は、制御部16により供給された音声情報に対して所定の処理を行ってスピーカ15aから放音させる。
たとえば、制御部16は、無線通信部11における各種情報の無線による送受信の制御、音声処理部15に対する音声情報の処理、表示部13への情報の表示、カーソルの表示形式の変更制御、および点灯制御、操作部14の入力情報に応じた処理、メモリ12に対するアクセス制御等を行う。
制御部16は、無線通信モードにおいて、無線通信部11を通して所望の通信方式に従って、無線通信が可能なモードであり、制御部16は、表示部13に電源起動直後の標準画面(いわゆる待ち受け画面)を表示させる。無線通信モードにおいては、操作部14の操作により発呼動作等を行うことが可能である。
この通信状態には、上述したような複数の通信方式、たとえば1xCDMA2000(IS95)や1x−EV DO方式を含み、制御部16は、使用する通信方式に応じてカーソルの表示形式を変更する。
通信方式は、たとえば操作部14によりあらかじめ指定可能であって、制御部16は、指定された通信方式に応じてカーソルの表示形式を変更する。
なお、後述するように、制御部16は、所定時間を、網に対してデータを要求し、下りデータの受信を開始したときに計時する。
なお、制御部16から出力されたDRCや送信データは、無線通信部11を経由して基地局20へ送信される。基地局20では、1xEV DO方式の場合、携帯電話機10から受信したDRCに基づいて、次のスロットをどの携帯通信端末への送信に使用するか、およびその送信での通信速度(変調速度)を決定する。
すなわち、現在普及している通信方式であるCDMAでは、CDMA2000 1x-EV DO方式のように、場所によるデータ通信速度の変化がそれほど顕著でないことから、受信状態等を利用者に対して即時的に通知する必要性が低く、また、この受信状態等の判断も、基地局20から受信するパイロット信号から求めたEc/Io(パイロット信号強度対全受信信号強度)、CIR等の瞬時値に基づいて行い、下り通信速度を決定する。
たとえば、携帯電話機10が受信状態が最も良好なときであれば通信速度2.4Mbpsでのデータ通信が可能となるが、受信状態が悪いときでは数10kbps程度にまでデータ通信速度が低下してしまう。
すなわち、CDMA2000 1x-EV DO方式では、下りデータ通信速度は、1xCDMA2000方式のように受信状態を示すCIR(搬送波対干渉比)の瞬時の値で単純に決定されるのではなく、予測や過去の下りデータ伝送の誤り率等の統計データによる補正等により変化する。
このように、CDMA2000 1x-EV DO方式では、上述したように場所によるデータ通信速度の変化が顕著であるため、即時的に極めて正確なデータ通信速度を利用者に対して通知する必要がある。
このような理由から、本実施形態では、予測や過去の下りデータ伝送の誤り率等の統計データによる補正等を考慮して求められた極めて正確なデータ通信速度を直接的に示すDRCを利用者に対して通知することにより、ユーザは、正確なデータ通信速度を把握することができ、データ通信開始時において、データ通信に好適な場所を容易に見つけ、通信に好適な環境においてデータ通信を開始することが可能となる。なお、上述のDRCは予測したCIRから導出される値であるため、導出されたこのDRCも将来(たとえば、1/600秒先)の値である。
以下、本実施形態における制御部16の処理シーケンス、および制御部16による表示部13の表示制御を、カーソルの表示制御を中心に、図面に関連付けて具体的な状況に基づき説明する。
ここでは、上述した第1の無線ネットワーク(1xCDMA2000(IS95))および第2の無線ネットワーク(通信料金が安価であるが、通信速度が低速な無線ネットワーク)が利用可能であり、表示部16の表示は、通常画面である状態(ST1)にて、第3の無線ネットワーク(1xEVDO)を検出した場合を考える(ST2)。
無線優先度が「通常」に設定されていた場合、無線ネットワークの切り替えおよびカーソル表示の変更は行わない(ST4)。
無線優先度が「速度優先」に設定されていた場合、高速通信画面を表示する(ST5)。
ステップST1において「リーズナブル」に設定されていた場合も同様の処理を行い、たとえば安価通信画面を表示する(ST6)。
図5に示すように、他のネットワークを検出し(ST11)、かつ検出した無線ネットワークの優先順位が現在のものと比較して高い場合には、たとえばユーザが無線LANのホットスポットに侵入し、かつ、ユーザが接続優先度設定画面で「速度優先」に設定していた場合、移動機である携帯電話機10の無線ネットワーク情報=「速度優先」を設定し(ST12)、画面を更新すると(ST13)、携帯電話機10の表示は高速通信画面となり、ユーザに無線ネットワークの変更を通知できる。
まず、第3の無線ネットワークである1x−EV DO方式の場合の通信速度の表示方法について説明する。
そのため、顕著に変化する通信状態をユーザに対してリアルタイムに通知できることが有効である。
本実施形態においては、メモリ12に格納されている図3の速度表示テーブルに基づいて、DRCに対応した点滅回数をもってカーソルの表示形式を変更することにより、通信状態をユーザに対してリアルタイムに通知する。
具体的には、メニュー画面の表示データを取得する場合のように、画面表示を行う直前の取得状況から導出する。
データ受信終了と同時に、データ受信タイマをストップさせる。そして、CDMAプロトコル部より受信したデータ量を取得する。なお、データ受信終了と同時に、プロトコル部より受信したデータ量を通知してもらっても良い。
そして、データ受信時間を取得する(ST22)。
次に、通信速度係数kよりカーソルの色または点滅パターンを決定する(ST24)。たとえば、通信速度係数kがある値より大きければ青色のカーソル、小さければ黄緑色のカーソルというように色を決定する。
そして、Web表示および決定された色または点滅パターンをもってカーソルを表示する(ST25)。
したがって、たとえば「高速通信」ネットワークを利用可能なことを確認し、「高速通信可能であるなら動画をストリーミング再生しよう。」とか、「今電話をかけようとしているが、高速通信可能ならテレビ電話にしよう。」といったように、現在の通信環境に最適なアプリケーションを能動的に利用することが可能になる。
また、現在の接続ネットワークが期待するほどの速度でない場合であっても、より安いネットワーク利用に変更させる、という選択肢をユーザに提供することもできる。
したがって、ユーザは携帯電話機10の表示部13上、メイン領域の周囲に表示される枠カーソルの色にて、現在使用している接続ネットワークの無線方式を視覚的に確認することができる。
たとえば、「利用可能なら通話料はいくらかかっても高速通信を利用したい」とユーザが考えれば「速度優先」に設定する。
また、「今月は出費がかさんで携帯電話にお金を使いたくない」と考えるならば「リーズナブル」を選択する、といったように設定する。
そして、高速通信を期待してユーザが1xEV DO方式を選択の上、インターネット接続などの通信が開始したならば、制御部16は上述の方法に基づいて通信速度を得る。ここで、期待する通信速度(この場合は1Mbps)に満たないとき、制御部16はカーソルと、そのカーソルにて選択されたページ更新を指示するアイコンや文字列やURLの全体が、表示色を反転させるなど表示形式を変更する。これにより、現在の選択中の通信方式はユーザの期待する速度が出ていないことを通知することができる。
よって制御部16は、ユーザに、料金にみあった高い通信速度が得られていないならば速度は低いが安い通信方式に接続を切り替える、という従来になかった新しい選択肢を与えることもできる。
さらに、1xEV DO方式のネットワークサービスエリアぎりぎりの地点で、ユーザが通信を行っている場合、大きく通信速度が揺らぐ場合がありうる。上述の方法にて通信速度を得たならば、メモリ12に格納しておき、これを所定数分蓄積しておき、たとえば所定時間ごとに通信速度の履歴を制御部16がチェックし、通信速度が大きく揺らいでいると判断した場合(たとえば最も低い速度と高い速度とで10倍の開きがあるなど)には、安定した通信が得られていないとして、この場合についてもカーソルの表示形式を変えるなどして通知しても良い。
また、本実施形態においては、ユーザ嗜好をあらかじめ設定する場合について説明したが、あくまでも一例であり、無線ネットワーク選択の優先順位の決め方について制限するものではない。
複数の特徴を持つ無線ネットワークに接続可能な携帯端末装置上で、ユーザに利用可能な無線ネットワーク情報を通知することを考えた場合、無線ネットワークの特徴に応じて専用のピクトを用意する必要がない。
また、通常の通信方式でも通信速度を導出することから、1x−EV DO方式と1xCDMA2000(IS95)のようなデュアル端末においてもユーザに対して違和感なく正確に通信品質情報を与えることができる。
Claims (8)
- 網との通信が可能な無線通信部と表示部とを有する携帯端末装置であって、
上記表示部に、当該表示部における画面の更新を指示するカーソルを複数の表示形式で表示可能で、通信状態に応じて上記カーソルの表示形式を変更する制御部
を有する携帯端末装置。 - 上記通信状態には、複数の通信方式を含み、
上記制御部は、使用する通信方式に応じて上記カーソルの表示形式を変更する
ことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。 - 上記通信状態には、通信速度を含み、
上記制御部は、網からの信号の受信状態に基づいて下りデータ通信速度を予測し、上記予測下りデータ通信速度を上記無線通信部を介して上記網側へ要求し、当該要求した予測下りデータ通信速度に応じて上記カーソルの表示形式を変更する
ことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。 - 上記通信状態には、通信速度を含み、
上記制御部は、所定時間に取得したデータ量を当該所定時間で除して上記通信速度を得、得られた通信速度に応じて上記カーソルの表示形式を変更する
ことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。 - 上記制御部は、上記所定時間を、網に対してデータを要求し下りデータの受信を開始したときに計時する
ことを特徴とする請求項4に記載の携帯端末装置。 - 上記通信方式は、あらかじめ指定可能であって、
上記制御部は、指定された通信方式に応じて上記カーソルの表示形式を変更する
ことを特徴とする請求項2に記載の携帯端末装置。 - 上記通信方式毎に所望する通信速度をあらかじめ記憶する記憶部をさらに有し、
上記制御部は、実際の通信速度が上記記憶部に記憶されている所望する通信速度に達しているか否かに応じて上記カーソルの表示形式を変更する
ことを特徴とする請求項2に記載の携帯端末装置。 - 複数の通信方式で通信可能で、所望する通信方式に従って、無線通信部により、網を介して所望の情報を要求し、要求に応じた情報を表示部に表示可能な携帯端末装置であって、
上記表示部に、当該表示部における画面の更新を指示するカーソルを複数の表示形式で表示可能で、通信方式に応じて上記カーソルの表示形式を変更する制御部
を有する携帯端末装置。
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