JP2006508145A - 抗感染化合物としての置換インドールピリジニウム - Google Patents

抗感染化合物としての置換インドールピリジニウム Download PDF

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Abstract

【化1】
Figure 2006508145

本発明は医薬としての使用のための、式(I)(RP(I) N O R[式中、nは1、2もしくは3であり、RはH、CN、ハロ、アミノC(=O)、C(=O)OH、C1−4アルキルオキシC(=O)、C1−4アルキルC(=’O)、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノC(=O)、アリールアミノC(=O)、N−(アリール)−N−(C1−4アルキル)アミノC(=O)、メタンイミドアミジル、N−ヒドロキシ−メタンイミドアミジル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)メタンイミドアミジル、HetまたはHetであり、RはH、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C3−7シクロアルキルであり(ここで前記C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C3−7シクロアルキルは場合により置換されてもよい)、Rはニトロ、シアノ、アミノ、ハロ、ヒドロキシ、C1−4アルキルオキシ、ヒドロキシC(=O)、アミノC(=O)、C1−4アルキルオキシC(=O)、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノC(=O)、C1−4アルキルC(=O)、メタンイミドアミジル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)メタンイミドアミジル、N−ヒドロキシメタンイミドアミジルまたはHetである]の化合物、それらのN−オキシド、塩、立体異性体形態、ラセミ混合物、プロドラッグ、エステルおよび代謝物に関する。本発明は更に、式(I)の化合物の新規のサブグループおよび式(I)化合物を含んで成る組成物に関する。

Description

本発明は抗感染化合物としての置換インドールピリジニウムの使用およびそれらを含んで成る製薬学的組成物および診断キットに関する。本発明はまた、もう1種の抗レトロウイルス剤と本発明の置換インドールピリジニウム化合物の組み合わせ物に関する。それは更に、対照化合物としてもしくは試薬としてのアッセイ中へのそれらの使用に関する。
後天性免疫不全症候群(AIDS)を誘起するウイルスは、T−リンパ球ウイルスIII(HTLV−III)もしくはリンパ節腫脹症関連ウイルス(LAV)もしくはAIDS関連ウイルス(ARV)もしくはヒト免疫不全ウイルス(HIV)を含む異なる名称により知られている。今日まで、2種の明確な群、すなわちHIV−1およびHIV−2が同定されている。以後、これらのウイルスを総称的に表わすためにHIVが使用されるであろう。
AIDS患者は近年、HIVプロテアーゼ阻害剤(PI)、ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NRTI)、非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤(NNTRTI)およびヌクレオチド逆転写酵素阻害剤(NtRTI)で処置される。これらの化合物はしばしば、前記の群の薬剤の2種以上を含んで成る薬剤カクテルとして投与される。これらの抗レトロウイルス剤は非常に有用である事実にもかかわらず、それらは共通の制約を有する、すなわち、これらの突然変異HIVウイルス中に対して既知の薬剤の効力が弱くなる、もしくは無効にすらなるように、HIVウイルス中の標的酵素が突然変異することができる。あるいは言い換えると、HIVウイルスは利用可能な薬剤に対して永久に増加し続ける耐性を形成する。
阻害剤に対するレトロウイルス、そしてとりわけHIVウイルスの耐性が治療の失敗の主要な原因である。例えば、抗−HIV組み合わせ治療を受けている患者の半数は、主として、使用される1種もしくは複数の薬剤に対するウイルスの耐性のために処置に十分に応答しない。更に、耐性ウイルスは新規感染個体に引き継がれ、これらの薬剤に耐性をもたない患者に対する治療選択肢を著しく制約させることが示された。従って、レトロウイルス治療、より特にはAIDS治療に対する新規化合物の需要が存在する。この需要は野生型HIVウイルスに対してのみならずまた、ますます更に多発する耐性HIVウイルスに対して有効な化合物につき特に急を要する。
前記のように、組み合わせ治療計画中でしばしば投与される既知の抗レトロウイルス剤は最終的には耐性を誘発するであろう。これはしばしば、前記の抗レトロウイルス剤が突然変異HIVウイルスに対する有効性を再取得するために、医師に、有効薬剤の血漿濃度を高めることを強制する可能性がある。極めて望ましくないその結果はピル服用の負担を増加する。血漿濃度の増加はまた処方された治療への不服従の危険性増加をもたらす可能性がある。
近年使用される市販のHIV逆転写酵素阻害剤は3種の異なる群、NRTI[例えばジドブジン(zidovudine)、ジダノシン(didanosine)、ザルシバチン(zalcibatine)、スタブジン(stavudine)、アバカビル(abacavor)およびラミブジン(lamivudine)]、NtRTI[例えばテノホビル(tenofovir)]およびNNRTI[例えばネヴィラピン(nevirapine)、デラビルジン(delavirdine)およびエファビレンズ(efavirenz)]に属する。NRTIおよびNtRTIはHIV逆転写酵素(RT)の活性部位を標的とする塩基類似体(base analogs)である。近年使用されるNNRTIはNNRTI結合部位を取り囲むアミノ酸における突然変異による耐性の急速な発現につき知られている(非特許文献1参照)。
従って,HIV逆転写酵素を標的とする抗感染化合物、とりわけ耐性の発生を遅らせることができ、スペクトルの広いHIVウイルスの突然変異体と闘う抗レトロウイルス化合物に対し高い医学的需要が存在する。
特許文献1および2は抗ウイルス化合物としてのベンゾイルアルキルインドールピリジニウム化合物を開示している(特許文献1および2参照)。Ryabova等は特定のベンゾイルアルキルインドールピリジニウム化合物の合成を開示している(非特許文献2、3および4参照)。
国際公開第02/055520号パンフレット 国際公開第02/059123号パンフレット J AIDS 2001,26,S25−S33 Ryabova et al.,Russian Chem. Bull.2001,50(8),1449−1456 Ryabova et al.,Chem.Heterocycl.Compd.(英訳)36;3;2000;301−306 Ryabova et al.,Khim.Geterotsikl.Soedin.;RU;3;2000;362−367
今や、
式(I)
Figure 2006508145
[式中、
nは1、2もしくは3であり、
は水素、シアノ、ハロ、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル、C1−4アルキルカルボニル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノカルボニル、アリールアミノカルボニル、N−(アリール)−N−(C1−4アルキル)アミノカルボニル、メタンイミドアミジル、N−ヒドロキシ−メタンイミドアミジル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)メタンイミドアミジル、HetまたはHetであり、
は水素、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C3−7シクロアルキルであり、ここで前記C1−10アルキル、C2−10アルケニルおよびC3−7シクロアルキルはそれぞれ個別にそして独立に、場合によりシアノ、NR4a4b、ピロリジニル、ピペリジニル、ホモピペリジニル、ピペラジニル、4−(C1−4アルキル)−ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1−オキソチオモルホリニル、1,1−ジオキソ−チオモルホリニル、アリール、フラニル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、ヒドロキシカルボニル、C1−4アルキルカルボニル、N(R4a4b)カルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル、ピロリジン−1−イルカルボニル、ピペリジン−1−イルカルボニル、ホモピペリジン−1−イルカルボニル、ピペラジン−1−イルカルボニル、4−(C1−4アルキル)−ピペラジン−1−イルカルボニル、モルホリン−1−イルカルボニル、チオモルホリン−1−イルカルボニル、1−オキソチオモルホリン−1−イルカルボニルおよび1,1−ジオキソ−チオモルホリン−1−イルカルボニルから成る群から選択される置換基で置換されてもよく、
はニトロ、シアノ、アミノ、ハロ、ヒドロキシ、C1−4アルキルオキシ、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノカルボニル、C1−4アルキルカルボニル、メタンイミドアミジル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)メタンイミドアミジル、N−ヒドロキシ−メタンイミドアミジルまたはHetであり、
4aは水素、C1−4アルキル;または、アミノ、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ、ピロリジニル、ピペリジニル、ホモピペリジニル、ピペラジニル、4−(C1−4アルキル)−ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1−オキソチオモルホリニルおよび1,1−ジオキソ−チオモルホリニルから成る群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキルであり、
4bは水素、C1−4アルキル;または、アミノ、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ、ピロリジニル、ピペリジニル、ホモピペリジニル、ピペラジニル、4−(C1−4アルキル)−ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1−オキソチオモルホリニルおよび1,1−ジオキソ−チオモルホリニルから成る群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキルであり、
アリールは、場合によりC1−6アルキル、C1−4アルコキシ、ハロ、ヒドロキシ、アミノ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシC1−6アルキル、シアノC1−6アルキル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ、アミノC1−4アルキル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノC1−4アルキルから成る群からそれぞれ個別に選択される1もしくは複数の置換基で置換されたフェニルであり、
Hetは、1、2、3もしくは4環員が窒素、酸素および硫黄から成る群からそれぞれ個別にそして独立に選択されるヘテロ原子であり、そして残りの環員が炭素原子であり、そして可能な場合には、あらゆる窒素の環員が場合によりC1−4アルキルで置換されてもよく、あらゆる環の炭素原子はそれぞれ個別にそして独立に、場合によりC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C3−7シクロアルキル、ヒドロキシ、C1−4アルコキシ、ハロ、アミノ、シアノ、トリフルオロメチル、ヒドロキシC1−4アルキル、シアノC1−4アルキル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ、アミノC1−4アルキル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノC1−4アルキル、アリールC1−4アルキル、アミノC2−6アルケニル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノC2−6アルケニル、フラニル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、アリール、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノカルボニル、C1−4アルキルカルボニル、オキソ、チオから成る群から選択される置換基で置換されてもよく、そしてあらゆる前記のフラニル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリルおよびトリアゾリル部分が場合によりC1−4アルキルで置換されてもよい、5−員環系であり、
Hetは6員の窒素含有芳香族環それぞれのあらゆる環炭素原子が場合によりC1−4アルキルから成る群から選択される置換基で置換されてもよいピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニルもしくはトリアジニルである]、
の置換インドールピリジニウム化合物、それらのN−オキシド、塩、立体異性体形態、ラセミ混合物、プロドラッグ、エステルおよび代謝物がHIVウイルスの複製を阻害することが発見されている。
1態様において、本発明は、Rがシアノ、C1−4アルキルアミノカルボニルもしくはC1−4アルキルオキシカルボニルであり、Rが水素もしくはC1−6アルキルであり、nが1でありそしてRがニトロである式(I)の置換インドールピリジニウム化合物によるHIVウイルスの複製の阻害に関する。
式(I)の化合物は野生型HIVウイルスおよび更に市販の逆転写酵素(RT)阻害剤に対して耐性を示す突然変異HIVウイルスを含む様々な突然変異HIVウイルスに対して活性である。従って式(I)の化合物は医薬として有用であり、従って更にHIV感染と関連した感染症もしくは疾患を予防し、処置しもしくは闘うのに有用な薬剤の製造に有用である。
式(I)の化合物のサブグループは新規であると見なされ、それらが
2,5−ジヒドロ−1−(4−ニトロフェニル)−2−オキソ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリルおよび
2,5−ジヒドロ−5−メチル−1−(4−ニトロフェニル)−2−オキソ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリル
と異なると仮定すると、式(I)の化合物から成る。
従って、本発明は更に
Figure 2006508145
[式中、
nは1、2もしくは3であり、
は水素、シアノ、ハロ、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル、C1−4アルキルカルボニル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノカルボニル、アリールアミノカルボニル、N−(アリール)−N−(C1−4アルキル)アミノカルボニル、メタンイミドアミジル、N−ヒドロキシ−メタンイミドアミジル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)メタンイミドアミジル、HetまたはHetであり、
は水素、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C3−7シクロアルキルであり、ここで前記C1−10アルキル、C2−10アルケニルおよびC3−7シクロアルキルはそれぞれ個別にそして独立に、場合によりシアノ、NR4a4b、ピロリジニル、ピペリジニル、ホモピペリジニル、ピペラジニル、4−(C1−4アルキル)−ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1−オキソチオモルホリニル、1,1−ジオキソ−チオモルホリニル、アリール、フラニル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、ヒドロキシカルボニル、C1−4アルキルカルボニル、N(R4a4b)カルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル、ピロリジン−1−イルカルボニル、ピペリジン−1−イルカルボニル、ホモピペリジン−1−イルカルボニル、ピペラジン−1−イルカルボニル、4−(C1−4アルキル)−ピペラジン−1−イルカルボニル、モルホリン−1−イルカルボニル、チオモルホリン−1−イルカルボニル、1−オキソチオモルホリン−1−イルカルボニルおよび1,1−ジオキソ−チオモルホリン−1−イルカルボニルから成る群から選択される置換基で置換されてもよく、
はニトロ、シアノ、アミノ、ハロ、ヒドロキシ、C1−4アルキルオキシ、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノチオカルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノカルボニル、C1−4アルキルカルボニル、メタンイミドアミジル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)メタンイミドアミジル、N−ヒドロキシ−メタンイミドアミジルまたはHetであり、
4aは水素、C1−4アルキル;または、アミノ、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ、ピロリジニル、ピペリジニル、ホモピペリジニル、ピペラジニル、4−(C1−4アルキル)−ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1−オキソチオモルホリニルおよび1,1−ジオキソ−チオモルホリニルから成る群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキルであり、
4bは水素、C1−4アルキル;または、アミノ、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ、ピロリジニル、ピペリジニル、ホモピペリジニル、ピペラジニル、4−(C1−4アルキル)−ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1−オキソチオモルホリニルおよび1,1−ジオキソ−チオモルホリニルから成る群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキルであり、
アリールは、場合によりC1−6アルキル、C1−4アルコキシ、ハロ、ヒドロキシ、アミノ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシC1−6アルキル、シアノC1−6アルキル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ、アミノC1−4アルキル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノC1−4アルキルから成る群からそれぞれ個別に選択される1もしくは複数の置換基で置換されたフェニルであり、
Hetは、1、2、3もしくは4環員が窒素、酸素および硫黄から成る群からそれぞれ個別にそして独立に選択されるヘテロ原子であり、そして残りの環員が炭素原子であり、そして可能な場合には、あらゆる窒素の環員が場合によりC1−4アルキルで置換されてもよく、あらゆる環の炭素原子はそれぞれ個別にそして独立に、場合によりC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C3−7シクロアルキル、ヒドロキシ、C1−4アルコキシ、ハロ、アミノ、シアノ、トリフルオロメチル、ヒドロキシC1−4アルキル、シアノC1−4アルキル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ、アミノC1−4アルキル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノC1−4アルキル、アリールC1−4アルキル、アミノC2−6アルケニル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノC2−6アルケニル、フラニル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、アリール、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノカルボニル、C1−4アルキルカルボニル、オキソ、チオから成る群から選択される置換基で置換されてもよく、そしてあらゆる前記のフラニル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリルおよびトリアゾリル部分が場合によりC1−4アルキルで置換されてもよい、5−員環系であり、
Hetは6員の窒素含有芳香族環それぞれのあらゆる環炭素原子が場合によりC1−4アルキルから成る群から選択される置換基で置換されてもよいピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニルもしくはトリアジニルである、
但し、その化合物が
2,5−ジヒドロ−1−(4−ニトロフェニル)−2−オキソ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリルおよび
2,5−ジヒドロ−5−メチル−1−(4−ニトロフェニル)−2−オキソ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリル
と異なることとする]
を有する式(I)の化合物、それらのN−オキシド、塩、立体異性体形態、ラセミ混合物、プロドラッグ、エステルもしくは代謝物に関する。
1態様は、化合物が
2,5−ジヒドロ−1−(4−ニトロフェニル)−2−オキソ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリルおよび
2,5−ジヒドロ−5−メチル−1−(4−ニトロフェニル)−2−オキソ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリル
と異なる場合に、Rがシアノ、C1−4アルキルアミノカルボニルもしくはC1−4アルキルオキシカルボニルであり、Rが水素もしくはC1−6アルキルであり、nが1でありそしてRがニトロである式(I)の化合物、それらのN−オキシド、塩、立体異性体形態、ラセミ混合物、プロドラッグ、エステルおよび代謝物に関する。
基もしくは基の一部としての「C1−4アルキル」の用語は1〜4個の炭素原子を有する直鎖および分枝鎖飽和炭化水素基、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、2−メチル−プロピル等と定義される。
基もしくは基の一部としての用語「C1−6アルキル」の用語は1〜6個の炭素原子を有する直鎖および分枝鎖飽和炭化水素基、例えばC1−4アルキルに対して定義された基およびペンチル、ヘキシル、2−メチルブチル、3−メチルペンチル等と定義される。
基もしくは基の一部としての用語「C2−6アルキル」の用語は2〜6個の炭素原子を有する直鎖および分枝鎖飽和炭化水素基、例えばエチル、プロピル、ブチル、2−メチル−プロピル、ペンチル、ヘキシル、2−メチルブチル、3−メチルペンチル等と定義される。
基もしくは基の一部としての用語「C1−10アルキル」の用語は1〜10個の炭素原子を有する直鎖および分枝鎖飽和炭化水素基、例えばC1−6アルキルに対して定義された基およびヘプチル、オクチル、ノニル、デシル等と定義される。
基もしくは基の一部としての用語「C2−6アルケニル」は飽和炭素−炭素結合および少なくとも1個の二重結合を有し、2〜6個の炭素原子を有する直鎖および分枝鎖炭化水素基、例えばエテニル、プロプ−1−エニル、ブト−1−エニル、ブト−2−エニル、ペント−1−エニル、ペント−2−エニル、ヘキセ−1−エニル、ヘキセ−2−エニル、ヘキセ−3−エニル、1−メチル−ペント−2−エニル等と定義される。
基もしくは基の一部としての用語「C2−10アルケニル」は飽和炭素−炭素結合および少なくとも1個の二重結合を有し、2〜10個の炭素原子を有する直鎖および分枝鎖炭化水素基、例えばC2−6アルケニルの基およびヘプト−1−エニル、ヘプト−2−エニル、ヘプト−3−エニル、オクト−1−エニル、オクト−2−エニル、オクト−3−エニル、ノン−1−エニル、ノン−2−エニル、ノン−3−エニル、ノン−4−エニル、デシ−1−エニル、デシ−2−エニル、デシ−3−エニル、デシ−4−エニル、1−メチル−ペント−2−エニル等と定義される。
用語C3−7シクロアルキルはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルおよびシクロヘプチルを包含する。
ハロの用語はフルオロ、クロロ、ブロモもしくはヨードを包含する。
メタンイミドアミジルの用語はケミカルアブストラクトノメンクラチャー(CAS)に従うHN−CH=NHの基の名称である。同様にN−ヒドロキシ−メタンイミドアミジルはHN−CH=NOHの基の名称である。
用語「C6−14アリール」は6〜14の環員を有する芳香族炭化水素環、例えばフェニル、ナフタレン、アントラセンおよびフェナントレンを意味する。本明細書をとおして使用される定義内に様々な複素環の異なる異性体が存在することができることに注意しなければならない。例えば、オキサジアゾリルは1,2,4−オキサジアゾリルもしくは1,3,4−オキサジアゾリルもしくは1,2,3−オキサジアゾリルであることができ、同様にチアジアゾリルに対しても1,2,4−チアジアゾリルもしくは1,3,4−チアジアゾリルもしくは1,2,3−チアジアゾリルであることができ、ピロリルは1H−ピロリもしくは2H−ピロリルであることができる。
定義中に使用されるあらゆる分子部分上の基の位置はそれが化学的に安定である限り、これらの部分上のいずこでもよいことにも注意しなければならない。例えば、ピリジルには2−ピリジル、3−ピリジルおよび4−ピリジルが含まれ、ペンチルには1−ペンチル、2−ペンチルおよび3−ペンチルが含まれる。
ある成分中で2回以上、何か可変物(例えばハロゲンもしくはC1−4アルキル)が存在する時は、それぞれの定義は独立である。
本文をとおして使用される「プロドラッグ」の用語は、誘導体の生成されるインビボの生体内変換生成物(biotransformation product)が式(I)の化合物中に定義されたような有効薬剤であるような、エステル、アミドおよびホスフェートのような薬理学的に許容できる誘導体を意味する。プロドラッグにつき全般的に説明している、GoodmanおよびGilmanによる参考文献(The Pharmacological Basis of Therapeutics,第8版,McGraw−Hill,Int.Ed.1992, ”Biotransformation of Drugs”,p13−15)は引用により本明細書に取り入れられている。本発明の化合物のプロドラッグは、修飾体が通常の操作によってもしくはインビボのいずれかで親化合物に分割されるような方法で、化合物中に存在する官能基を修飾することにより調製される。
プロドラッグは優れた水溶性、増加した生体内利用効率を特徴としてもち、インビボで活性な阻害剤に容易に代謝される。
治療的使用のためには、式(I)の化合物の塩は、対イオンが製薬学的にもしくは生理学的に許容できるものである。しかし、製薬学的に許容できない対イオンを有する塩もまた、例えば式(I)の製薬学的に許容できる化合物の調製もしくは精製における使用を見いだすことができる。製薬学的に許容できてもできなくても、すべての塩が本発明の範囲内に包含される。
本発明の化合物が形成することができる、製薬学的に許容できるもしくは生理学的に耐用性の付加塩形態は便利には、例えば無機酸、例えばハロゲン化水素酸(例えば塩酸もしくは臭化水素酸)、硫酸、ヘミ硫酸、硝酸、リン酸等の酸、または有機酸、例えば酢酸、アスパラギン酸、ドデシル硫酸、ヘプタン酸、ヘキサン酸、ニコチン酸、プロパン酸、ヒドロキシ酢酸、乳酸、ピルビン酸、蓚酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、シクラミン酸、サリチル酸、p−アミノサリチル酸、パモエ酸等の酸のような適当な酸を使用して調製することができる。
反対に、前記の酸付加塩形態を適当な塩基との処理により遊離塩基形態に転化させることができる。
酸性プロトンを含む式(I)の化合物はまた、適当な有機および無機塩基との処理によりそれらの無毒の金属もしくはアミン付加塩形態に転化させることができる。適当な塩基塩形態は例えばアンモニウム塩、アルカリおよびアルカリ土類金属塩、例えばリチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム塩等、有機塩基との塩、例えば、ベンザチン、N−メチル、−D−グルカミン、ヒドラバミン塩および例えばアルギニン、リシン等のようなアミノ酸、との塩を含んで成る。
反対に、前記の塩基付加塩形態は適当な酸との処理により遊離酸形態に転化させることができる。
用語「塩」はまた、本発明の化合物が形成することができる水和物および溶媒付加物形態を含んで成る。このような形態の例は例えば水和物、アルコラート等である。
本発明の化合物のN−オキシド形態はそこで1個もしくは幾つかの窒素原子がいわゆるN−オキシドに酸化されている式(I)の化合物を含んで成ることを意味する。
本発明の化合物はまた、それらの互変異性体形態で存在することができる。これらの形態は前記の式中には明白に記載されていないが、本発明の範囲内に包含されることが意図されている。例えば、Hetの定義内で、例えば1,2,4−オキサジアゾールのような5員芳香族複素環は5位のヒドロキシもしくはチオ基で置換することができ、従って下記のようなそのそれぞれの互変異性体形態と平衡状態にある。
Figure 2006508145
前記に使用されたような本発明の化合物の立体化学的異性体形態の用語は、本発明の化合物が有することができる、同一配列の結合により結合された同一原子から構成された、しかし互変性でない異なる三次元構造を有するすべての可能な化合物と定義される。別記されない限り、化合物の化学名は前記化合物が有することができるすべての可能な立体化学的異性体形態の混合物を包含する。前記混合物は前記化合物の基礎分子構造のすべてのジアステレオマーおよび/もしくはエナンチオマーを含むことができる。純粋な形態もしくは相互との混合物中双方の本発明の化合物のすべての立体化学的異性体形態が本発明の範囲内に包含されることが意図される。
本明細書で記述される化合物および中間体の純粋な立体異性体形態は、前記化合物もしくは中間体の同一基礎分子構造の、他のエナンチオマーもしくはジアステレオマー形態を実質的に含まない異性体と定義される。「立体異性体として純粋な」の用語はとりわけ、少なくとも80%の立体異性体過剰率(すなわち最低90%の1異性体および最大10%の他の可能な異性体)から100%の立体異性体過剰率(すなわち100%の1異性体そして他方を全く含まない)を有する化合物もしくは中間体、更にとりわけ、90%〜100%の立体異性体過剰率を有する、更によりとりわけ94%〜100%の立体異性体過剰率を有する、そしてもっともとりわけ97%〜100%の立体異性体過剰率を有する化合物もしくは中間体に関する。「エナンチオマーとして純粋な」および「ジアステレオマーとして純粋な」の用語は同様な方法で理解されるが、その場合、問題の混合物のエナンチオマー過剰率、ジアステレオマー過剰率それぞれを考慮しなければならない。
本発明の化合物および中間体の純粋な立体異性体形態は当該技術分野で知られた方法の適用により得ることができる。例えば、エナンチオマーは光学活性酸もしくは塩基によるそれらのジアステレオマー塩の選択的晶出により相互から分離することができる。それらの例は酒石酸、ジベンゾイル酒石酸、ジトルオイル酒石酸およびカンホスルホン酸である。あるいはまた、キラル固定相を使用するクロマトグラフィー法によりエナンチオマーを分離することができる。前記の純粋な立体化学的異性体形態はまた、反応が立体特異的に起るという条件で、適当な出発物質の対応する純粋な立体化学的異性体形態から誘導することができる。特定の立体異性体が所望される場合は、前記化合物は好ましくは立体特異的調製法により合成されるであろう。これらの方法は有利にはエナンチオマーとして純粋な出発物質を使用するであろう。
式(I)のジアステレオマーのラセミ体は通常の方法により別々に得ることができる。有利に使用することができる適当な物理的分離法は例えば選択的結晶化およびクロマトグラフィー、例えばカラムクロマトグラフィーである。
本発明はまた、本発明の化合物上に存在する原子のすべての同位元素を含むことが意図される。同位元素には、同一原子番号を有するが異なる質量数を有する原子が含まれる。限定しない一般的な例により、水素の同位元素にはトリチウムおよびジューテリウムが含まれる。炭素の同位元素にはC−13およびC−14が含まれる。
以後使用される時はいつでも、「式(I)の化合物」もしくは「本発明の化合物」もしくは類似の用語は一般式(I)の化合物、それらのN−オキシド、塩、立体異性体形態、ラセミ混合物、プロドラッグ、エステルおよび代謝物並びにそれらの第四級化窒素類似体を包含することを意味する。式(I)の化合物もしくはそれらのあらゆるサブグループのうちで興味深いサブグループは、式(I)の化合物のN−オキシド、塩およびすべての立体異性体形態である。
1態様において、nは1であり、式(I)の化合物中のフェニル環上のR基は本明細書の下記に表わされ、以後式(II)の化合物と呼ばれる縮合ピリジン部分中の窒素原子に対しパラ−位にある。
Figure 2006508145
式(II)の化合物の興味深いサブグループはRがニトロである、以後式(II−a)の化合物と呼ばれる式(II)の化合物である。
化合物の特別の群はRがシアノ、メチルオキシカルボニル、メチルアミノカルボニル、エチルオキシカルボニルおよびエチルアミノカルボニルである、更にとりわけRがシアノ、エチルオキシカルボニルおよびエチルアミノカルボニルである、更によりとりわけRがシアノである式(I)の化合物である。
化合物のもう1つの特別の群はRが水素もしくはC1−4アルキルである、更にとりわけRが水素もしくはメチルである、更によりとりわけRがメチルである式(I)の化合物である。
化合物の更にもう1つの特別の群はRがシアノであり、Rが水素もしくはメチルである式(I)の化合物である。
新規化合物の特別の群はRがC1−4アルキルアミノカルボニルもしくはC1−4アルキルオキシカルボニルである式(I)の化合物である。
新規化合物のもう1つの特別の群はRがC1−4アルキルアミノカルボニルもしくはC1−4アルキルオキシカルボニルであり、Rが水素もしくはメチルである式(I)の化合物である。
新規化合物のもう1つの特別の群はRがメチルオキシカルボニル、メチルアミノカルボニル、エチルオキシカルボニルもしくはエチルアミノカルボニルであり、そしてRが水素もしくはメチルである式(I)の化合物である。
新規化合物のもう1つの特別の群はRがC2−6アルキルである式(I)の化合物である。
新規化合物のもう1つの特別の群はRがシアノである時は、Rが水素もしくはメチルと異なる式(I)の化合物である。
化合物の更にもう1つの特別の群はRが水素もしくはC1−4アルキルであり、そしてフェニル環上のニトロ基が縮合ピリジン部分中の窒素原子に対してオルソもしくはメタ位にある式(I)の化合物である。
化合物の適した群は塩がトリフルオロアセテート、フマレート、クロロアセテート、メタンスルホネート、オキサレート、アセテートおよびサイトレートから選択される、塩としての式(I)の化合物である。
式(I)の化合物の興味深いサブグループは下記の制約のあらゆる組み合わせが適用される式(I)の化合物もしくはそれらのサブグループである:
・nが1もしくは2であり、更にとりわけnが1である、
・Rが水素、シアノ、ハロ、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル、アリールアミノカルボニル、N−ヒドロキシ−メタンイミドアミジル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)メタンイミドアミジル、HetまたはHetである、
・Rが水素、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C3−7シクロアルキルまたは、シアノ、NR4a4b、ピロリジニル、ピペリジニル、4−(C1−4アルキル)−ピペラジニル、モルホリニル、アリール、イミダゾリル、ピリジル、ヒドロキシカルボニル、N(R4a4b)カルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニルもしくは4−(C1−4アルキル)−ピペラジン−1−イルカルボニルから成る群から選択される置換基で置換されたC1−10アルキルである、
・Rがニトロ、シアノ、アミノ、ハロ、ヒドロキシ、C1−4アルキルオキシ、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノチオカルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル、C1−4アルキルカルボニル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)メタンイミドアミジル、N−ヒドロキシ−メタンイミドアミジルまたはHetである、
・R4aがC1−4アルキルである、
・R4bがC1−44アルキルもしくはC1−4アルキル置換モルホリニルである、
・アリールが、場合によりC1−6アルキル、C1−4アルコキシ、シアノ、ニトロから成る群からそれぞれ個別に選択される1もしくは複数の置換基で置換されたフェニルである、
・Hetが、1、2、3もしくは4環員が窒素、酸素および硫黄から成る群からそれぞれ個別にそして独立に選択されるヘテロ原子であり、そして残りの環員が炭素原子であり、そして可能な場合には、あらゆる窒素の環員が場合によりC1−4アルキルで置換されてもよく、あらゆる環の炭素原子がそれぞれ個別にそして独立に、場合によりC1−4アルキル、C3−7シクロアルキル、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、シアノC1−4アルキル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノC2−6アルケニル、イソオキサゾリル、アリール、ヒドロキシカルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル、オキソ、チオから成る群から選択される置換基で置換されてもよく、そして前記のイソオキサゾリルが場合によりC1−4アルキルで置換されてもよい、5−員環系である、
・Hetがピリジルである。
前記の制約のこれらの組み合わせの例は例えば、
・nが1もしくは2である、更にとりわけnが1であり、そして
・Rがニトロ、シアノ、アミノ、ハロ、ヒドロキシ、C1−4アルキルオキシ、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノチオカルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル、C1−4アルキルカルボニル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)メタンイミドアミジル、N−ヒドロキシ−メタンイミドアミジルまたはHetである、
の組み合わせ、または
・Rが水素、シアノ、ハロ、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル、アリールアミノカルボニル、N−ヒドロキシ−メタンイミドアミジル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)メタンイミドアミジル、HetまたはHetであり、そして
・アリールが、場合によりC1−6アルキル、C1−4アルコキシ、シアノ、ニトロから成る群からそれぞれ個別に選択される1もしくは複数の置換基で置換されたフェニルであり、そして
・Hetが、1、2、3もしくは4環員が窒素、酸素および硫黄から成る群からそれぞれ個別にそして独立に選択されるヘテロ原子であり、そして残りの環員が炭素原子であり、そして可能な場合には、あらゆる窒素の環員が場合によりC1−4アルキルで置換されてもよく、あらゆる環の炭素原子がそれぞれ個別にそして独立に、場合によりC1−4アルキル、C3−7シクロアルキル、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、シアノC1−4アルキル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノC2−6アルケニル、イソオキサゾリル、アリール、ヒドロキシカルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル、オキソ、チオから成る群から選択される置換基で置換されてもよく、そして前記のイソオキサゾリルが場合によりC1−4アルキルで置換されてもよい、5−員環系であり、そして
・Hetがピリジルである、
の組み合わせ、または
・Rが水素、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C3−7シクロアルキルまたは、シアノ、NR4a4b、ピロリジニル、ピペリジニル、4−(C1−4アルキル)−ピペラジニル、モルホリニル、アリール、イミダゾリル、ピリジル、ヒドロキシカルボニル、N(R4a4b)カルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニルもしくは4−(C1−4アルキル)−ピペラジン−1−イルカルボニルから成る群から選択される置換基で置換されたC1−10アルキルであり、そして
・R4aがC1−4アルキルであり、そして
・R4bがC1−4アルキルもしくはC1−4アルキル置換モルホリニルである、
の組み合わせ、または
・Rが水素、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C3−7シクロアルキルまたは、シアノ、NR4a4b、ピロリジニル、ピペリジニル、4−(C1−4アルキル)−ピペラジニル、モルホリニル、アリール、イミダゾリル、ピリジル、ヒドロキシカルボニル、N(R4a4b)カルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニルもしくは4−(C1−4アルキル)−ピペラジン−1−イルカルボニルから成る群から選択される置換基で置換されたC1−10アルキルであり、そして
・アリールが、場合によりC1−6アルキル、C1−4アルコキシ、シアノ、ニトロから成る群からそれぞれ個別に選択される1もしくは複数の置換基で置換されたフェニルである、
の組み合わせ、または
・Rが水素、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C3−7シクロアルキルまたは、シアノ、NR4a4b、ピロリジニル、ピペリジニル、4−(C1−4アルキル)−ピペラジニル、モルホリニル、アリール、イミダゾリル、ピリジル、ヒドロキシカルボニル、N(R4a4b)カルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニルもしくは4−(C1−4アルキル)−ピペラジン−1−イルカルボニルから成る群から選択される置換基で置換されたC1−10アルキルであり、そして
・アリールが、場合によりC1−6アルキル、C1−4アルコキシ、シアノ、ニトロから成る群からそれぞれ個別に選択される1もしくは複数の置換基で場合により置換されたフェニルであり、そして
・R4aがC1−4アルキルであり、そして
・R4bがC1−4アルキルもしくはC1−4アルキル置換モルホリニルである、
の組み合わせ、または
・Rがニトロ、シアノ、アミノ、ハロ、ヒドロキシ、C1−4アルキルオキシ、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノチオカルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル、C1−4アルキルカルボニル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)メタンイミドアミジル、N−ヒドロキシ−メタンイミドアミジルまたはHetであり、そして
・Hetが、1、2、3もしくは4環員が窒素、酸素および硫黄から成る群からそれぞれ個別にそして独立に選択されるヘテロ原子であり、そして残りの環員が炭素原子であり、そして可能な場合には、あらゆる窒素の環員が場合によりC1−4アルキルで置換されてもよく、あらゆる環の炭素原子がそれぞれ個別にそして独立に、場合によりC1−4アルキル、C3−7シクロアルキル、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、シアノC1−4アルキル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノC2−6アルケニル、イソオキサゾリル、アリール、ヒドロキシカルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル、オキソ、チオから成る群から選択される置換基で置換されてもよく、そして前記のイソオキサゾリルが場合によりC1−4アルキルで置換されてもよい、5−員環系である、
の組み合わせ、または
・nが1もしくは2である、更にとりわけnが1であり、そして
・Rが水素、シアノ、ハロ、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル、アリールアミノカルボニル、N−ヒドロキシ−メタンイミドアミジル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)メタンイミドアミジル、HetまたはHetであり、そして
・Rが水素、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C3−7シクロアルキルまたは、シアノ、NR4a4b、ピロリジニル、ピペリジニル、4−(C1−4アルキル)−ピペラジニル、モルホリニル、アリール、イミダゾリル、ピリジル、ヒドロキシカルボニル、N(R4a4b)カルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニルもしくは4−(C1−4アルキル)−ピペラジン−1−イルカルボニルから成る群から選択される置換基で置換されたC1−10アルキルであり、そして
・Rがニトロ、シアノ、アミノ、ハロ、ヒドロキシ、C1−4アルキルオキシ、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノチオカルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル、C1−4アルキルカルボニル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)メタンイミドアミジル、N−ヒドロキシ−メタンイミドアミジルまたはHetである、
の組み合わせである。
1態様において、Rが水素、シアノ、ハロ、アミノカルボニル、N−ヒドロキシ−メタンイミドアミジル、Hetであり、とりわけRが水素、シアノ、ブロモ、テトラゾリルもしくは、場合によりC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C3−7シクロアルキル、ヒドロキシ、C1−4アルコキシ、アミノ、シアノ、トリフルオロメチル、ヒドロキシC1−4アルキル、シアノC1−4アルキル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ、アミノC1−4アルキル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノC1−4アルキル、アリールC1−4アルキル、アミノC2−6アルケニル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノC2−6アルケニル、フラニル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、アリール、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノカルボニル、C1−4アルキルカルボニル、オキソ、チオから成る群から選択される置換基で置換されたオキサジアゾリルである。
適した化合物はRがニトロであり、そしてRが水素、シアノ、ハロ、アミノカルボニル、N−ヒドロキシ−メタンイミドアミジル、Hetである式(II)の化合物である。より適した化合物はRがニトロであり、RがC1−6アルキルであり、そしてRが水素、シアノ、ブロモ、テトラゾリルもしくは,場合によりC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C3−7シクロアルキル、ヒドロキシ、C1−4アルコキシ、アミノ、シアノ、トリフルオロメチル、ヒドロキシC1−4アルキル、シアノC1−4アルキル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ、アミノC1−4アルキル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノC1−4アルキル、アリールC1−4アルキル、アミノC2−6アルケニル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノC2−6アルケニル、フラニル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、アリール、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノカルボニル、C1−4アルキルカルボニル、オキソ、チオから成る群から選択される置換基で置換されたオキサジアゾリルである式(II)の化合物である。
もう1つの態様において、Rが水素、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C3−7シクロアルキルであり、ここで前記C1−10アルキルが場合によりシアノ、NR4a4b、ピロリジニル、ピペリジニル、4−(C1−4アルキル)−ピペラジニル、モルホリニル、アリール、イミダゾリル、ピリジル、ヒドロキシカルボニル、N(R4a4b)カルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル、4−(C1−4アルキル)−ピペラジン−1−イルカルボニルから成る群から選択される置換基で置換されてもよく、とりわけRが水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、シクロプロピル、シクロペンチルであり、ここで前記C1−6アルキルが場合によりシアノ、ジ(C1−4アルキル)アミノ、ピロリジニル、ピペリジニル、4−(メチル)−ピペラジニル、モルホリニル、フェニル、イミダゾリル、ピリジル、ヒドロキシカルボニル、N(R4a4b)カルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル、4−(メチル)−ピペラジン−1−イルカルボニルから成る群から選択される置換基で置換されてもよい。
適した化合物はRがニトロであり、Rがシアノであり、そしてRがC1−10アルキル、C2−10アルケニル、C3−7シクロアルキルであり、ここで前記C1−10が場合によりシアノ、NR4a4b、ピロリジニル、ピペリジニル、4−(C1−4アルキル)−ピペラジニル、モルホリニル、アリール、イミダゾリル、ピリジル、ヒドロキシカルボニル、N(R4a4b)カルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル、4−(C1−4アルキル)−ピペラジン−1−イルカルボニルから成る群から選択される置換基で置換されてもよい、式(II)の化合物である。
もう1つの態様において、Rがニトロ、シアノ、ハロ、C1−4アルキルオキシ、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)メタンイミドアミジル、N−ヒドロキシ−メタンイミドアミジルまたはHetであり、更にとりわけ、Rがニトロ、シアノ、ハロ、C1−4アルキルオキシ、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)メタンイミドアミジル、N−ヒドロキシ−メタンイミドアミジル、オキサジアゾリル、チエニル、チアゾリル、フラニル、イソオキサゾリルであり、ここで前記オキサジアゾリル、チエニル、チアゾリル、フラニル、イソオキサゾリルがそれぞれ、C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C3−7シクロアルキル、ヒドロキシ、C1−4アルコキシ、アミノ、シアノ、トリフルオロメチル、ヒドロキシC1−4アルキル、シアノC1−4アルキル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ、アミノC1−4アルキル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノC1−4アルキル、アリールC1−4アルキル、アミノC2−6アルケニル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノC2−6アルケニル、フラニル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、アリール、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノカルボニル、C1−4アルキルカルボニル、オキソ、チオから成る群から選択される置換基で置換されてもよく、そしてあらゆる前記のフラニル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリルおよびトリアゾリル部分が場合によりC1−4アルキルで置換されてもよい。
適した化合物はRがシアノであり、そしてRがニトロ、シアノ、ハロ、C1−4アルキルオキシ、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)メタンイミドアミジル、N−ヒドロキシ−メタンイミドアミジルまたはHetである式(II)の化合物である。より適した化合物はRがシアノであり、RがC1−6アルキルであり、そしてRがニトロ、シアノ、ハロ、C1−4アルキルオキシ、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)メタンイミドアミジル、N−ヒドロキシ−メタンイミドアミジル、オキサジアゾリル、チエニル、チアゾリル、フラニル、イソオキサゾリルであり、ここで前記オキサジアゾリル、チエニル、チアゾリル、フラニル、イソオキサゾリルがそれぞれ、C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C3−7シクロアルキル、ヒドロキシ、C1−4アルコキシ、アミノ、シアノ、トリフルオロメチル、ヒドロキシC1−4アルキル、シアノC1−4アルキル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ、アミノC1−4アルキル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノC1−4アルキル、アリールC1−4アルキル、アミノC2−6アルケニル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノC2−6アルケニル、フラニル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、アリール、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノカルボニル、C1−4アルキルカルボニル、オキソ、チオから成る群から選択される置換基で置換されてもよく、そしてあらゆる前記のフラニル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリルおよびトリアゾリル部分が場合によりC1−4アルキルで置換されてもよい式(II)の化合物である。
もう1つの態様は、式中
nが1であり、
がシアノ、ハロまたは、場合によりC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C3−7シクロアルキル、ヒドロキシ、C1−4アルコキシ、アミノ、シアノ、トリフルオロメチル、ヒドロキシC1−4アルキル、シアノC1−4アルキル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ、アミノC1−4アルキル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノC1−4アルキル、アリールC1−4アルキル、アミノC2−6アルケニル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノC2−6アルケニル、フラニル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、アリール、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノカルボニル、C1−4アルキルカルボニル、オキソ、チオから成る群から選択される置換基で置換されたオキサジアゾリルであり、そしてあらゆる前記のフラニル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリルおよびトリアゾリル部分が場合によりC1−4アルキルで置換されてもよく、
がC1−6アルキル、水素、C2−10アルケニルであり、そして
がニトロ、場合によりピペリジニル、ピロリジニル、N(R4a4b)、モルホリニル、ピリジル、シアノ、4−(C1−4アルキル)−ピペラジン−1−イルで置換されたC1−6アルキルである、
式(I)の化合物に関する。
更にもう1つの態様は、Hetがフラニル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリルであり、それらがそれぞれ、個別にそして独立に、場合により、C1−4アルキル、C2−6アルケニル、C3−7シクロアルキル、ヒドロキシ、C1−4アルコキシ、ハロ、アミノ、シアノ、トリフルオロメチル、ヒドロキシC1−4アルキル、シアノC1−4アルキル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ、アミノC1−4アルキル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノC1−4アルキル、アリールC1−4アルキル、アミノC2−6アルケニル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノC2−6アルケニル、フラニル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、アリール、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノカルボニル、C1−4アルキルカルボニル、オキソ、チオから成る群から選択される置換基で置換されてもよく、そしてあらゆる前記のフラニル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリルおよびトリアゾリル部分が場合によりC1−4アルキルで置換されてもよい、式(I)の化合物に関する。
好ましい化合物は
1−(4−ニトロ−フェニル)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリル、
5−メチル−1−(4−ニトロ−フェニル)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリル、
5−イソブチル−1−(4−ニトロ−フェニル)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリル、
5−アリル−1−(4−ニトロ−フェニル)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリル、
5−ブチル−1−(4−ニトロ−フェニル)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリル、
5−エチル−1−(4−ニトロ−フェニル)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリル、
5−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−1−(4−ニトロ−フェニル)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリル、
5−メチル−1−(4−ニトロ−フェニル)−1,5−ジヒドロ−ピリド[3,2−b]インドール−2−オン、
5−ブト−3−エニル−1−(4−ニトロ−フェニル)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリル、
1−(4−ニトロ−フェニル)−2−オキソ−5−(2−ピロリジン−1−イル−エチル)−2,5−ジヒドロ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリル、
1−(4−ニトロ−フェニル)−2−オキソ−5−(2−ピペリジン−1−イル−エチル)−2,5−ジヒドロ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリル、
5−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−1−(4−ニトロ−フェニル)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリル、
3−ブロモ−5−メチル−1−(4−ニトロ−フェニル)−1,5−ジヒドロ−ピリド[3,2−b]インドール−2−オン、
5−メチル−1−(3−ニトロ−フェニル)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリル、
1−(4−ニトロ−フェニル)−2−オキソ−5−(3−ピペリジン−1−イル−プロピル)−2,5−ジヒドロ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリル、
5−(4−モルホリン−4−イル−ブチル)−1−(4−ニトロ−フェニル)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリル、
1−(4−ニトロ−フェニル)−2−オキソ−5−(4−ピロリジン−1−イル−ブチル)−2,5−ジヒドロ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリル、
5−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−プロピル]−1−(4−ニトロ−フェニル)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリル、
5−シアノメチル−1−(4−ニトロ−フェニル)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリル、
5−(3−モルホリン−4−イル−プロピル)−1−(4−ニトロ−フェニル)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリル、
1−(4−ニトロ−フェニル)−2−オキソ−5−(4−ピペリジン−1−イル−ブチル)−2,5−ジヒドロ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリル、
5−(4−ジメチルアミノ−ブチル)−1−(4−ニトロ−フェニル)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリル、
1−(4−ニトロ−フェニル)−2−オキソ−5−ピリジン−4−イルメチル−2,5−ジヒドロ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリル、
3−(5−tert−ブチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−5−メチル−1−(4−ニトロ−フェニル)−1,5−ジヒドロ−ピリド[3,2−b]インドール−2−オン、
5−メチル−1−(4−ニトロ−フェニル)−3−(5−トリフルオロメチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−1,5−ジヒドロ−ピリド[3,2−b]インドール−2−オン、
およびそれらのN−オキシド、塩および立体異性体である。
もっとも好ましい化合物は
5−メチル−1−(4−ニトロ−フェニル)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリル、
5−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−1−(4−ニトロ−フェニル)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリル、
1−(4−ニトロ−フェニル)−2−オキソ−5−(2−ピペリジン−1−イル−エチル)−2,5−ジヒドロ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリル、
1−(4−ニトロ−フェニル)−2−オキソ−5−(2−ピロリジン−1−イル−エチル)−2,5−ジヒドロ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリル、
およびそれらのN−オキシド、塩および立体異性体である。
本発明の化合物はHIV逆転写酵素を阻害し、更にHIV逆転写酵素に類似性を有する逆転写酵素を阻害することができる。このような類似性はBLASTを含む当該技術分野で知られたプログラムを使用して決定することができる。1態様において、アミノ酸レベルの類似性は少なくとも25%、興味深くは少なくとも50%、より興味深くは少なくとも75%である。もう1つの態様において、本発明の化合物に対する結合ポケットにおけるアミノ酸レベルにおける類似性はHIV逆転写酵素に比較して少なくとも75%、とりわけ少なくとも90%である。本発明の化合物は例えば、SIVおよびHIV−2のような、HIV−1以外の他のレンチウイルスにおいて試験された。
本発明の化合物は抗ウイルス分析例に説明され、例示されたようにEC50とCC50間の比率により測定されるように良好な選択性を有する。本発明の化合物はまた、好ましい特異性を有する。MLVのような他のレトロウイルスに対するレンチウイルス上の活性と非ウイルス病原体に対するレンチウイルス上の活性間に高い解離が存在する。例えば、化合物2はウシガタ結核菌(Mycobacterium b.)、熱帯マラリヤ原虫(Plasmodium f.)、トリパノソーマ(Trypanosoma b.)およびトリパノソーマ(Trypanosoma c.)に対して32μMを越えるEC50値を有したが、他方野生型HIVに対するEC50値は100nMの十分下であった。
薬剤に対するHIV逆転写酵素の「感受性(sensitivity)」あるいは「耐性(resistance)」の基準は市販のHIV逆転写酵素阻害剤により設定される。エファビレンズ、ネビラピンおよびデラビルジンを含む既存の市販のHIV逆転写酵素阻害剤は患者のHIVウイルスの集団に対して時間が経つと効果を喪失する可能性がある。その理由は、特定のHIV逆転写酵素阻害剤の存在の圧力下では、HIVウイルスの既存の集団、通常、主として野生型HIV逆転写酵素は同一HIV逆転写酵素阻害剤に対して感受性がずっと低い、異なる突然変異体に変異するからである。この現象が起ると、耐性突然変異体について考慮される。これらの突然変異体がその1種の特定のHIV逆転写酵素阻害剤に対して耐性であるのみならずまた、複数の他の市販のHIV逆転写酵素阻害剤にも耐性である場合に、多剤耐性HIV逆転写酵素につき考慮される。特定のHIV逆転写酵素阻害剤に対する突然変異体の耐性の表現法の1方法は、野生型HIV逆転写酵素に対する前記HIV逆転写酵素阻害剤のEC50と、突然変異HIV逆転写酵素に対する前記HIV逆転写転写阻害剤のEC50間の比率を計算することである。前記比率はまたフォールドレジスタンス(fold change in resistance)(FR)変化とも呼ばれる。EC50値はウイルスの細胞病原性効果から細胞の50%を防御するために要する化合物の量を表わす。
クリニックに発生する多数の突然変異体はネビラピン、エファビレンズ、デラビルジンのような市販のHIV逆転写酵素阻害剤に対して100以上のフォールドレジスタンスを有する。HIV逆転写酵素の臨床的に関連する突然変異体はコドン位100、103および181の突然変異を特徴としてもつことができる。本明細書で使用されるコドン位は蛋白質配列におけるアミノ酸の位置を意味する。100、103および181位の突然変異体は非ヌクレオシドRT阻害剤に関連する(D’Aquila等、Topics in HIV medicine,2002,10,11−15)。このような臨床的に関連する突然変異HIV逆転写酵素の例を表1に示す。
Figure 2006508145
化合物の興味深い群は、少なくとも1種の突然変異HIV逆転写酵素に対して、0.01〜100の間、適切には0.1〜100の間、より適切には0.1〜50の間、そして更により適切には0.1〜30の間の範囲のフォールドレジスタンスを有する式(I)の化合物である。特に興味深いものは少なくとも1種の突然変異HIV逆転写酵素に対し0.1〜20の間の範囲のフォールドレジスタンスを示す式(I)の化合物であり、そして更に興味深いものは少なくとも1種の突然変異HIV逆転写酵素に対し0.1〜10の間の範囲のフォールドレジスタンスを示す式(I)の化合物である。
化合物の興味深い群は、100、103および181から選択される位置において、野生型配列(genbank accession例えば、M38432、K03455、gi327742)に比較してHIV逆転写酵素のアミノ酸配列中に少なくとも1個の突然変異体、とりわけ100、103および181位置から選択される少なくとも2個の突然変異体を有するHIV種に対して、本明細書に記載の方法に従って決定される0.01〜100の範囲のフォールドレジスタンスを有する式(I)の化合物である。更により興味深いものは、0.1〜100の範囲の、とりわけ0.1〜50の範囲の、更にとりわけ0.1〜30の範囲のフォールドレジスタンスを有する化合物の前記の興味深い群内の化合物である。もっとも興味深いものは0.1〜20の間の範囲の、特には0.1〜10の間の範囲のフォールドレジスタンスを有する化合物の前記の興味深い群内の化合物である。
1態様において、本発明の化合物は少なくとも1種の臨床的に関連する突然変異HIV逆転写酵素に対して直前に述べられた範囲内のフォールドレジスタンスを示す。
化合物の特定の群は本明細書に記載の方法に従うインビトロのスクリーニング上で、野生型ウイルスに対して1μM以下のIC50、適切には100nM以下のIC50を有する式(I)の化合物である。
近年知られたRT阻害剤との交差耐性の不在と一緒に、近年知られたRT阻害剤の圧力下で突然変異した逆転写酵素(RT)をもつHIV−1、HIV−2、SIVおよびHIVウイルスを阻害する本発明の化合物の効力は、本発明の化合物が知られたNNRTIおよびNRTIに比較すると、RT酵素に異なって結合することを示す。交差耐性については、8000種を超えるウイルスによる研究が、本発明の化合物2と、例えば3TC、アバカビル、AZT、D4T、DDC、DDIのような知られたNRTIの間の計算された相関係数が、その相関係数が約0.63であった3TCを除いて全例で0.28未満であることを示した。本発明の化合物2と、例えばカプラビリン、デラビルジン、ネビラピンおよびエファビレンズのような知られたNNRTIの間の相関係数は全例において約0.13以下であった。
本発明の化合物はヒトにおける後天性免疫不全症候群(AIDS)の原因的物質であるとりわけヒト免疫不全ウイルス(HIV)に対して抗レトロウイルス性を示す。HIVウイルスは優先的にヒトT4細胞のような細胞を含有するCD4受容体に感染し、それらを破壊するかもしくはそれらの正常な機能、特に免疫系の調整を変化させる。その結果、感染した患者は絶え間無く減少するT4細胞数を有し、それが更に異常な効果をもたらす。従って、免疫学的防御システムが感染症および/もしくは腫瘍と闘うことができず、HIV感染被験者は通常、肺炎のような日和見感染症によりもしくは癌により死亡する。HIV感染症と関連するその他の疾患には血小板減少症、カポジ肉腫並びに、痴呆症および、進行性構音障害、運動失調および見当識障害のような症状をもたらす進行性脱髄を特徴としてもつ中枢神経系の感染症が含まれる。HIV感染症は更にまた、末梢神経障害、進行性全身リンパ節腫脹(PGL)およびAIDS−関連症候群(ARC)と関連付けられてきた。HIVウイルスはまた、CD8−受容体含有細胞にも感染する。HIVウイルスのその他の標的細胞には小膠細胞、樹状細胞、B−細胞およびマクロファージが含まれる。
それらの好ましい薬理学的特性、特にHIV逆転写酵素に対するそれらの活性により、本発明の化合物もしくはそれらのサブグループは前記の疾患に対する医薬としてもしくはそれらの予防に使用することができる。医薬としての前記の使用もしくは処置法はHIV関連する状態と闘うのに有効量のHIV感染被験者に対する全身投与を含んで成る。
1態様において、本発明はHIV感染と関連した感染症もしくは疾患を予防し、処置しもしくは闘うために有用な薬剤の製造における式(I)の化合物もしくはあらゆるそのサブグループの使用に関する。
もう1つの態様において、本発明はHIVウイルス、とりわけ突然変異HIV逆転写酵素、更にとりわけ多剤耐性突然変異HIV逆転写酵素を有するHIVウイルスの複製を阻害するために有用な薬剤製造における式(I)の化合物もしくはあらゆるそのサブグループの使用に関する。
更にもう1つの態様において、本発明はHIVウイルスの逆転写酵素、とりわけ多剤耐性突然変異HIV逆転写酵素が突然変異体であるHIVウイルス感染症と関連した疾患を予防し、処置しもしくはそれと闘うのに有用な薬剤の製造における式(I)の化合物もしくはあらゆるそのサブグループの使用に関する。
式(I)の化合物もしくはあらゆるそれらのサブグループはまた、有効量の式(I)の化合物もしくはあらゆるそのサブグループを哺乳動物に投与することを含んで成る、哺乳動物におけるHIV感染と関連した感染症もしくは疾患を予防し、処置しもしくはそれと闘うための方法に有用である。
もう1つのアスペクトにおいて、式(I)の化合物もしくはあらゆるそれらのサブグループは、有効量の式(I)の化合物もしくはあらゆるそのサブグループを哺乳動物に投与することを含んで成る、突然変異HIVウイルスによる哺乳動物の感染と関連した感染症もしくは疾患を予防し、処置しもしくはそれと闘うための方法に有用である。
もう1つのアスペクトにおいて、式(I)の化合物もしくはあらゆるそれらのサブグループは、有効量の式(I)の化合物もしくはあらゆるそのサブグループを哺乳動物に投与することを含んで成る、多剤耐性HIVウイルスによる哺乳動物の感染と関連した感染症もしくは疾患を予防し、処置しもしくはそれと闘うための方法に有用である。
更にもう1つのアスペクトにおいて、式(I)の化合物もしくはあらゆるそれらのサブグループは、有効量の式(I)の化合物もしくはあらゆるそのサブグループを投与を必要とする哺乳動物に投与することを含んで成る、HIVウイルス、とりわけ突然変異HIV逆転写酵素、更にとりわけ多剤耐性突然変異HIV逆転写酵素を有するHIVウイルスの複製を阻害する方法に有用である。
もっとも興味深いことには、本発明の方法に記載された哺乳動物は人間である。
本発明の化合物はまた、HIVを含有するもしくはHIVに暴露されることが予想される生体外試料を阻害する際の使用を見出すことができる。従って、本発明の化合物は、HIVを含有する、または含有するもしくはそれに暴露されることが疑われる体液試料中に存在するHIVを阻害するために使用することができる。
本発明の化合物を調製するための特別な反応法が下記に説明される。下記の調製において、反応生成物は例えば抽出、結晶化、滴定およびクロマトグラフィーのような当該技術分野で一般に知られた方法に従って溶媒から単離し、必要な場合には更に精製することができる。
Figure 2006508145
化合物(a−6)および(a−7)の合成は好都合には1−C1−6アルキルカルボニル−3−ヒドロキシインドール(a−1)から出発する。高温で、適切な溶媒(例えば、酢酸、トルエン、ベンゼン、アルコール等)中での(a−1)のニトロアニリンとの縮合が3−((ニトロフェニル)アミノ)インドール(a−2)を生成する。1態様において、ニトロアニリンはパラ−ニトロアニリンである。次に中間体(a−2)を適当な溶媒(例えばメタノールもしくはエタノール)中で、高温で、塩基(例えばトリエチルアミン、水酸化ナトリウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウムもしくは炭酸カリウム等)で脱アシル化して、中間体(a−3)を生成することができる。中間体(a−3)のホルミル化がインドールアルデヒド(a−4)をもたらし、例えばビルスマイヤー(Vilsmeier)反応を使用することにより実施することができる。中間体(a−4)を縮合すると中間体(a−5)をもたらす。1態様において、前記縮合は広範な溶媒中で塩基(例えばトリエチルアミン、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、ピペリジン等)を使用して、式CHR−C(=O)−OP[式中、PはC1−6アルキル、C6−14アリールもしくはC6−14アリール−C1−6アルキルを表わしそしてPは水素、カルボン酸エステル、ホスホニウム塩もしくはホスホネートエステルを表わす]のオキシカルボニルメチレン試薬により実施することができる。適切には試薬は式CH−C(=O)−OP[ここでPはC1−6アルキルである]のものである。高温で、溶媒(エチレングリコール、ジオキサン、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、グライム、ジグライム等)中での、中間体(a−5)のその後の分子内環化により、化合物(a−6)を生成し、それを式R−X[ここでXは離脱基である]の中間体によるN−アルキル化反応を使用して式(a−7)の化合物に転化させることができる。このような離脱基の例にはスルホネート(例えばトシレート、メシレート)、アセテート、ハロゲン(例えば臭化物、ヨウ化物、塩化物およびフッ化物)が含まれる。
式(a−6)および(a−7)の化合物からのその他の転化は当該技術分野で知られた転化法を使用して実施することができる。例えば、式(a−6)もしくは(a−7)の化合物[ここでRはニトロである]はアミノであるRに還元し、次に更に誘導することができる。転化反応の更なる例は実験部門の実施例スキームA2〜A15中に与えられる。
前記の方法スキームAに記述された段階の順序は異なることができる。例えば、ホルミル化は脱アシル化の前に実施することができる。
式CHR−C(=O)−OP[ここでPはカルボン酸エステルを表わす]のオキシカルボニルメチレン試薬は例えば、式PO−C(=O)−CHP−C(=O)−OPのジカルボン酸エステルである。式CHR−C(=O)−OP[ここでPはホスホニウム塩を表わす]のオキシカルボニルメチレン試薬は例えば、式(PP=CR−C(=O)−OPをもつことができる。式CHR−C(=O)−OP[ここでPは(PO)P(=O)−を表わす]のオキシカルボニルメチレン試薬は例えば、式(PO)P(=O)−CHR−C(=O)−OPをもつことができる。
Figure 2006508145
中間体(b−1)は触媒(例えばp−トルエンスルホン酸)の存在下で適当な溶媒(例えばトルエン、酢酸、アルコール等)中で式(i)の試薬と反応させて式(b−2)の中間体を生成することができる。高温および撹拌が反応を促進することができる。次に前記中間体(b−2)を適切には高温でクロロアセチルクロリドもしくはその官能誘導体と反応させて式(b−3)の中間体を生成することができる。式(b−3)の前記中間体は溶媒(例えばメタノ−ルもしくはエタノール)中で適当な塩基(例えば、トリエチルアミン、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム等)を使用して脱保護することができる。撹拌および加熱が反応を促進することができる。このように形成された式(b−4)の中間体は最初にシアン化カリウムもしくはシアン化テトラアブチルアンモニウムを使用し、次に中間体をN,N−ジメチルホルムアミド中のPOClを使用して中間体をビルスマイヤーホルミル化にかけることにより環化させて、式(I)の化合物の群に属する化合物(b−5)を形成することができる。
前記化合物(b−5)は更に当該技術分野で知られた転化反応を使用して式(I)のその他の化合物に転化させることができる。それらの幾つかは説明の実験部門中の例示スキームに説明されている。例えば、RがBrである場合は、Brは複素環式ボレートおよびパラジウムを使用して複素環式環に転化させることができる。
Figure 2006508145
中間体(c−1)は触媒(例えば、p−トルエンスルホン酸)の存在下で適当な溶媒(例えば、トルエン、酢酸、アルコール等)中の式(i)の試薬と反応させて式(c−2)の中間体を生成することができる。高温および撹拌が反応を促進させることができる。次に前記中間体(c−2)を適切には高温で触媒(例えば、ピリジンもしくはジメチルアミノピリジン等)の存在下で酢酸無水物と反応させて式(c−3)の中間体を生成することができる。このように形成された式(c−3)の中間体をビルスマイヤー反応を使用してN,N−ジメチルホルムアミド中POClと反応させて中間体(c−4)を形成し、それを順次、酸性水溶液環境中で更に化合物(c−5)に環化させることができる。
式(I)の化合物の群に属する前記化合物(c−5)を更に当該技術分野で知られた転化反応を使用して式(I)のその他の化合物に転化させることができる。そのうちの幾つかは説明の実験部門における例示スキーム中に説明されている。例えば、C1−6アルキルオキシカルボニルであるRは同等なカルボン酸もしくはアミドに転化させることができる。更にシアノであるRは複素環(例えばテトラゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリル等)に転化させることができる。
Figure 2006508145
式(d−1)の中間体を反応不活性溶媒(例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、アセトン、エタノール、水等)中で塩基(例えば、炭酸カリウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等)の存在下でC1−6アルキルヨウジドもしくはC1−6アルキルスルフェートと反応させることができる。撹拌が反応速度を促進することができる。次にこのように形成された式(d−2)の中間体を更に溶媒(例えば水、エタノールもしくはそれらの混合物)中で、塩基(例えば酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、炭酸カリウム、酢酸ナトリウム等)の存在下でヒドロキシルアミンと反応させて式(d−3)の中間体を形成することができる。式(d−3)の中間体を加熱し、酸性水溶液環境内にもたらすと、式(d−4)の中間体が形成される。次に前記中間体をN,N−ジメチルホルムアミド中POClの存在下で分子内環化にさらすことができる。反応混合物を冷却することが好都合であるかも知れない。このように形成された式(d−5)の中間体を酸性水溶液環境(HClのような)中で亜鉛とともに処理すると式(d−6)の中間体を形成することができる。N−オキシドは溶媒(例えばジクロロメタン、クロロホルム、アルコール、トルエン等)中のメタクロロ過安息香酸、過酸化物水溶液(waterperoxide)、tert−ブチルヒドロペルオキシド、等もしくはその官能同等物を使用し、そして高温を使用して調製することができる。式(d−7)の前記N−オキシドは更に、適切には高温で酢酸無水物と反応させて式(d−8)の中間体を形成することができる。最後に式(ii)のボロン酸(boronic acid)を使用して式(d−9)に同等な式(I)の化合物を調製することができる。前記の反応段階は溶媒(例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、ジクロロメタン、トルエン、アルコール、クロロホルム等)中で酢酸銅(II)もしくはその同等物の使用を伴う。適切にはクエンチ物質(例えばピリジン)を反応混合物に添加することができる。温度を上げることが反応を促進することができる。
Figure 2006508145
が水素である式(I)の化合物をRが水素と異なる式(I)の化合物に転化させることができる。この目的のためには、R−Cl[ここでClは離脱基である]のような試薬を塩基(例えば水素化ナトリウムもしくは炭酸カリウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等)の存在下で使用することができる。その他の適当な離脱基(例えば、トシレート、メシレートのようなスルホネート、酢酸塩、臭化物、ヨウ化物、塩化物およびフッ化物のようなハロゲン)もまた使用することができる。反応方法は例えば、
・メチル、エチル、シクロプロピル、ブチル、イソブチル、イソペンチル、シクロペンチル、
・アリル、ホモアリル、ベンジル、
・4−ピリジニルメチル、3−ピリジニルメチル、2−ピリジニルメチル、
・4−イミダゾリル−エチル、
・ジメチルアミノ(−エチル、−プロピル、−ブチル)、ピペリジノ(−エチル、−プロピル、−ブチル)、ピロリジノ(−エチル、−プロピル、−ブチル)、N−メチル−ピペラジノ(−エチル、−プロピル、−ブチル)、ピロリジノ(−エチル、−プロピル、−ブチル)、
・シアノメチル、シアノエチル、
・エチルブロモアセテートとのアルキル化並びにそのエステルのカルボン酸およびアミドへの更なる転化、
を導入するために使用することができる。
特に前記に述べられなかったその他の転化反応も実施することができる。それらの幾つかの例は説明の実験部門の例示的スキーム中に説明される。
式(I)の化合物はまた、そのN−オキシド形態へ3価窒素を転化するための当該技術分野で知られた方法に従い、対応するN−オキシド形態に転化させることができる。前記N−酸化反応は概括的に式(I)の出発物質を適当な有機もしくは無機過酸化物と反応させることにより実施することができる。適当な無機過酸化物は例えば過酸化水素、アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属過酸化物(例えば過酸化ナトリウム、過酸化カリウム)を含んで成り、適当な有機過酸化物は例えばベンゼンカルボペルオキソ酸もしくはハロ置換ベンゼンカルボベルオキソ酸(例えば3−クロロ−ベンゼンカルボペルオキソ酸)、ペルオキソアルカン酸(例えばペルオキソ酢酸)、アルキルヒドロペルオキシド(例えばtert−ブチルヒドロペルオキシド)のようなペルオキシ酸を含んで成ることができる。適当な溶媒は例えば水、低級アルカノール(例えばエタノール等)、炭化水素(例えばトルエン)、ケトン(例えば2−ブタノン)、ハロゲン化炭化水素(例えばジクロロメタン)およびこれらの溶媒の混合物である。
本発明の化合物中に存在する塩基性窒素は当該技術分野で知られた方法に従い、例えば低級アルキルハロゲン化物、ジアルキルスルフェート、長鎖ハロゲン化物およびアラルキルハロゲン化物を含む、当業者に知られたあらゆる薬剤により第四級化させることができる。
従って、本発明の化合物は動物、好ましくは哺乳動物、そしてとりわけヒトに、医薬自体として、相互との混合物としてもしくは製薬学的調製物の形態で使用することができる。
その結果、本発明は通常の、製薬学的に無毒の賦形剤および補助剤に加えて、有効成分として、有効量の少なくとも1種の式(I)の化合物を含む製薬学的調製物に関する。製薬学的調製物は通常、式(I)の化合物を0.1〜90重量%含有する。製薬学的調製物は当業者にそれら自体知られた方法で調製することができる。この目的のためには、1種もしくは複数の固体もしくは液体の製薬学的賦形剤および/もしくは補助剤と一緒に、そして所望の場合は他の製薬学的有効化合物と組み合わせて、少なくとも1種の式(I)の化合物を適当な投与形態もしくは剤形に調製し、次にそれをヒトの医薬もしくは家畜の医薬中の医薬として使用することができる。
本発明に従う化合物を含む医薬は経口、非経口(例えば静脈内、直腸内、吸入による、もしくは局所的に)投与することができ、ここで好ましい投与は個々の症例、例えば処置される障害の特定の経過に左右される。経口投与が好ましい。
当業者は、その専門知識に基づき、所望の製薬学的調製物に適する補助剤を熟知している。溶媒、ゲル−形成剤、座薬基剤、打錠補助剤およびその他の有効化合物の担体の外に、抗酸化剤、分散剤、乳化剤、発泡抑制剤、フレーバー矯正剤、保存剤、可溶化剤、デポー効果を達成するための物質、バッファー物質もしくは着色剤も有用である。
抗レトロウイルス化合物と本発明の化合物の組み合わせ物も医薬として使用することができる。従って、本発明はまた、HIV感染症のようなレトロウイルス感染症の処置、とりわけ多剤耐性レトロウイルスによる感染症の処置における、同時の、別々のもしくは連続的使用のための組み合わせ調製物としての(a)本発明の化合物、および(b)もう1種の抗レトロウイルス化合物を含有する製品に関する。従って、HIV感染症および、後天性免疫不全症候(AIDS)もしくはAIDS関連症候群(ARC)のようなHIV感染症と関連した疾患を予防し、闘いもしくは処置するために、本発明の化合物を例えば、結合阻害剤(例えばデキストラン硫酸、スラミン、ポリアニオン、可溶性CD4、PRO−542、BMS−806)、融合阻害剤(例えばT20、T1249、RPR 103611、YK−FH312、IC 9564、5−ヘリックス、D−ペプチド、ADS−J1)、共受容体結合阻害剤(例えばAMD3100、AMD−3465、AMD7049、AMD3451(Bicyclams)、TAK 779、T−22、ALX40−4C)、SHC−C(SCH351125)、SCH−D、PRO−140、RPR103611)、RT阻害剤(例えばホスカルネットおよびプロドラッグ)、ヌクレオシドRTI(例えばAZT、3TC、DDC、DDI、D4T、アバカヴィル、FTC、DAPD(Amdoxovir)、dOTC(BCH−10652)、フォジブジン、DPC 817)、ヌクレオチドRTI(例えばPMEA、PMPA(テノホビル))、NNRTI(例えば、ネビラピン、デラビルジン、エファビレンツ、8および9−Cl TIBO(チビラピン)、ロビリド、TMC−125、ダピビリン、MKC−442、UC 781、UC 782、カプラヴィリン、QM96521、GW420867X、DPC961、DPC963、DPC082、DPC083、カラノリドA、SJ−3366、TSAO、4”−脱アミノ化TSAO、MV150、MV026048、PNU−142721)、RNAse H阻害剤(例えばSP1093V、PD126338)、TAT阻害剤(例えばRO−5−3335、K12、K37)、インテグラーゼ阻害剤(例えばL 708906、L 731988、S−1360)、プロテアーゼ阻害剤(例えばアムプレナビルおよびフォサムプレナビル、リトナビル、ネルフィナビル、サクイナビル、インディナビル、ロピナビル、パリナビル、BMS186316、アタザナビル、DPC681、DPC684、チプラナビル、AG1776、モゼナビル、DMP−323、GS3333、KNI−413、KNI−272、L754394、L756425、LG−71350、PD161374、PD173606、PD177298、PD178390、PD178392、PNU 140135、TMC−114、マスリン酸(maslinic acid)、U−140690)、グリコシル化阻害剤(例えばカスタノスペルミン、デオキシノジリマイシン)、エントリー阻害剤CGP64222と組み合わせて併用投与することができる。
組み合わせは、それによりウイルスの伝染性およびその関連症候群を予防し、実質的に軽減し、もしくは完全に取り除くことができる相乗効果を与えることができる。
本発明の化合物はまた、HIV感染およびその症状を緩和し、それと闘いもしくはそれを取り除くために、抗生物質(例えばペントアミジン・イソチオレート)、サイトカイン(例えばTh2)、サイトカインのモジュレーター、ケモカインもしくはケモカインのモジュレーター、ケモカイン受容体(例えばCCR5、CXCR4),ケモカイン受容体のモジュレーターまたはホルモン(例えば成長ホルモン)との免疫モジュレーター(例えばブロピリミン、抗ヒトアルファインターフェロン抗体、IL−2、メチオニン・エンケファリン、インターフェロンアルファおよびナルトレキソン)と組み合わせて投与することができる。異なる調製物におけるこれらの併用治療は相互に同時に、連続的にもしくは独立して投与することができる。あるいはまた、これらの併用物を、それにより有効成分が調製物から同時にもしくは別々に放出される単一調製物として投与することができる。
本発明の化合物はまた、個体への薬剤の適用後に、代謝のモジュレーターと組み合わせて投与することができる。これらのモジュレーターにはチトクロムP450のような、チトクロムにおける代謝を妨げる化合物が含まれる。その1つがチトクロムP450 3A4であるチトクロムP450には幾つかのイソ酵素が存在することが知られている。リトナビルはチトクロムP450を介する代謝のモジュレーターの1例である。異なる調製物中のこのような併用治療は相互に同時に、連続的にもしくは独立に投与することができる。あるいはまた、このような併用物は、それにより調製物から有効成分が同時にもしくは別々に放出される単一調製物として投与することができる。このようなモジュレーターは本発明の化合物と同一比率もしくは異なる比率で投与することができる。本発明の化合物に対するこれらのモジュレーターの重量比(モジュレーター:本発明の化合物)は1:1以下であり、より好ましくはその比率が1:3以下、適切には比率が1:10以下、より適切には比率が1:30以下である。
経口投与形態に対しては、本発明の化合物は賦形剤、安定剤もしくは不活性希釈剤のような適当な添加剤と混合されて、通常の方法により、錠剤、コート錠、硬カプセル剤、水溶液、アルコール溶液もしくは油状液剤のような適当な投与形態に調製される。適当な不活性担体の例は(不明)ガム、マグネシア、炭酸マグネシウム、リン酸カリウム、乳糖、ブドウ糖もしくはデンプン、とりわけコーンスターチである。この場合は、調製は乾燥顆粒および湿潤顆粒の双方として実施することができる。適当な油状賦形剤もしくは溶媒はヒマワリ油もしくはタラの肝油のような植物油もしくは動物油である。水溶液もしくはアルコール溶液に適する溶媒は水、エタノール、糖液もしくはそれらの混合物である。ポリエチレングリコールおよびポリプロピレングリコールもまた、その他の投与形態のための更なる補助剤として有用である。
皮下もしくは静脈内投与のためには、所望の場合は溶解剤、乳化剤もしくは更なる補助剤のような、そのための通常の物質と一緒に、有効化合物を液剤、懸濁剤もしくはエマルションに調製する。式(I)の化合物はまた、凍結乾燥し、得られる凍結乾燥物を例えば注射もしくは注入調製物の製造のために使用することができる。適当な溶媒は例えば水、生理学的食塩溶液もしくはアルコール(例えばエタノール、プロパノール、グリセロール)、更にまた糖液(例えばブドウ糖もしくはマニトール溶液)、あるいはまた、前記の様々な溶媒の混合物である。
エアゾールもしくはスプレイの形態の投与に適する製薬学的調製物は例えば、エタノールもしくは水のような製薬学的に許容できる溶媒またはこれらの溶媒の混合物中の、式(I)の化合物もしくはそれらの生理学的に耐用性の塩の、液剤、懸濁剤もしくはエマルションである。必要な場合は、調製物は、噴射剤のみならずまた、更に界面活性剤、乳化剤および安定剤のようなその他の製薬学的補助剤を含むことができる。このような調製物は通常、約0.1〜50%、とりわけ約0.3〜3重量%の濃度の有効化合物を含む。
製薬学的組成物中の式(I)の化合物の溶解度および/もしくは安定性を高めるために、α−、β−もしくはγ−シクロデキストリンもしくはそれらの誘導体を使用することが有利であることができる。更にアルコールのような共溶媒が製薬学的組成物中の式(I)の化合物の溶解度および/もしくは安定性を改善することができる。水性組成物の調製において、主題化合物の付加塩が、それらの増加した水溶性のために明らかにより適する。
適当なシクロデキストリンは、シクロデキストリンのアンヒドログルコース単位の1個もしくは複数のヒドロキシ基がC1−6アルキル、特にメチル、エチルもしくはイソプロピルで置換されているα−、β−もしくはγ−シクロデキストリン(CD)もしくはそれらのエーテルおよび混合エーテル、例えばランダムにメチル化されたβ−CD、ヒドロキシC1−6アルキル(特にヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピルもしくはヒドロキシブチル)、カルボキシC1−6アルキル(特にカルボキシメチルもしくはカルボキシエチル)、C1−6アルキル−カルボニル(特にアセチル)、C1−6アルキルオキシカルボニルC1−6アルキルもしくはカルボキシC1−6アルキルオキシC1−6アルキル(特にカルボキシメトキシプロピルもしくはカルボキシエトキシプロピル)、C1−6アルキルカルボニルオキシC1−6アルキル(特に2−アセチルオキシプロピル)である。錯形成剤および/もしくは可溶化剤として特に注目に値するものは、β−CD、ランダムにメチル化されたβ−CD、2,6−ジメチル−β−CD、2−ヒドロキシエチル−β−CD、2−ヒドロキシエチル−γ−CD、2−ヒドロキシプロピル−γ−CDおよび(2−カルボキシメトキシ)プロピル−β−CD、そしてとりわけ2−ヒドロキシプロピル−β−CD(2−HP−β−CD)である。
混合エーテルの用語は少なくとも2個のシクロデキストリンのヒドロキシ基が例えばヒドロキシ−プロピルおよびヒドロキシエチルのような異なる基でエーテル化されているシクロデキストリン誘導体を表わす。
シクロデキストリンもしくはその誘導体と組み合わせて本発明の化合物を調製する興味深い方法は欧州特許第721,331号明細書に記載されている。その中に記載された調製物は抗カビ活性成分を含むものであるが、それらは同様に本発明の化合物を調製するために興味深い。その中に記載された調製物は特に経口投与に適し、有効成分としての抗カビ剤、溶解剤としての十分量のシクロデキストリンもしくはその誘導体、バルク液体担体および、組成物の調製を著しく簡単にするアルコール性共溶媒としての水性酸性溶媒を含んで成る。前記調製物はまた、製薬学的に許容できる甘味剤および/もしくはフレーバーを添加することにより口当たりをより良くさせることができる。
製薬学的組成物中の本発明の化合物の溶解度を高めるためのその他の便利な方法は、すべて引用により本明細書に取り入れられている、国際公開第94/05263号、第98/42318号パンフレット、欧州特許第499,299号明細書および国際公開第97/44014号パンフレットに記載されている。
更にとりわけ、本発明の化合物は(a)式(I)の化合物および(b)1種もしくは複数の製薬学的に許容できる水溶性ポリマーを含んで成る固体分散物から成る、治療的有効量の粒子を含んで成る製薬学的組成物として調製することができる。
「固体分散物」の用語は、そこで1成分が他の1種もしくは複数の成分中に多少とも均一に分散されている少なくとも2成分を含んで成る固体状態(solid state)(液体状態もしくは気体状態に対する)の系と定義する。成分の前記分散物は、その系が全体に化学的そして物理的に均一もしくは均質であるようなものであるかまたは、熱力学において定義されるような1相から成る時は、このような固体分散物は「固溶体(solid solution)」と呼ばれる。固溶体は、その中の成分が通常,それらがそれに対して投与される生物体に容易に生体内利用性であるので、好ましい物理的系である。
「固体分散物」の用語はまた、固溶体よりも全体に不均一な分散物を含んで成る。このような分散物は全体に化学的そして物理的に均一でないかもしくは2相以上を含んで成る。
粒子中の水溶性ポリマーは便利には、20℃の溶液で2%水溶液として溶解されると、1〜100mPasのみかけの粘度を有するポリマーである。
好ましい水溶性ポリマーはヒドロキシプロピルメチルセルロースもしくはHPMCである。約0.8〜約2.5のメトキシ置換度および約0.05〜約3.0のヒドロキシプロピルモル置換度を有するHPMCは概括的に水溶性である。メトキシ置換度はセルロース分子のアンヒドログルコース単位当りに存在するメチルエーテル基の平均数を表わす。ヒドロキシ−プロピルモル置換度はセルロース分子の各アンヒドログルコース単位と反応したプロピレンオキシドの平均モル数を表わす。
前記に定義された粒子は、最初に成分の固体分散物を調製し、次に場合により、その分散物を粉砕もしくは微粉砕することにより調製することができる。溶融押し出し法、噴霧乾燥法および溶液蒸発法を含む固体分散物を調製するための様々な方法が存在するが、溶融押し出し法が好ましい。
本発明の化合物を、1000nm未満の有効平均粉末度を維持するのに十分な量の、それらの表面上に表面修飾剤(surface modifier)を吸着されたナノ粒子の形態に調製することは更に好都合であるかも知れない。有用な表面修飾剤は、抗レトロウイルス剤の表面に物理的に付着するが、抗レトロウイルス剤に化学的には結合しないものを含むと考えられる。
適当な表面修飾剤は好ましくは、既知の有機および無機の製薬学的賦形剤から選択することができる。このような賦形剤には様々なポリマー、低分子量オリゴマー、天然産物および界面活性剤が含まれる。好ましい表面修飾剤には(不明)およびアニオン界面活性剤が含まれる。
本発明の化合物を調製する更にもう1つの興味深い方法は、それにより本発明の化合物が親水性ポリマー中に取り込まれ、この混合物を多数の小ビーズ上のコートフィルムとして適用し、このようにして、便利に製造することができ、経口投与のための製薬学的剤形を調製するために適する、良好な生体内利用能をもつ組成物を生成する、医薬組成物を伴う。
前記ビーズは(a)中心の、丸いもしくは球状のコア(b)親水性ポリマーおよび抗レトロウイルス剤のコートフィルム並びに(c)シール−コート用ポリマー層を含んで成る。
ビーズ中のコアとしての使用に適する材料は、前記材料が製薬学的に許容でき、適当なディメンションおよび堅さをもつという条件で、多様である。このような材料の例はポリマー、無機物質、有機物質並びに糖類およびそれらの誘導体である。
投与経路は被験者の状態、併用薬剤等に左右される可能性がある。
本発明のもう1つのアスペクトはHIV逆転写酵素、HIVの成長もしくはその双方を阻害する可能な医薬の効力を決定するための試験もしくはアッセイにおける基準もしくは試薬として使用のために有効量の式(I)の化合物を含んで成るキットもしくは容器に関する。本発明のこのアスペクトは製薬学的研究プログラムにおいてその使用を見いだすことができる。
本発明の化合物はHIVのような耐性発達疾患の臨床管理における、既知の組換え体アッセイのような表現型耐性監視アッセイに使用することができる。特に有用な耐性監視システムはAntivirogram(R)として知られる組換え体アッセイである。Antivirogram(R)は、本発明の化合物に対する感受性、特にウイルス感受性を測定することができる、高度に自動化され、高い処理量の、第二世代の組換え体アッセイである(引用により取り込まれている、Hertogs K等、Antimicrob Agents Chemother,1998;42(2):269−276)。
興味深いことには、本発明の化合物は、前記化合物が増加した組織貯留および半減期を有するように、局在部位に対する共有結合を形成することができる化学的に反応性の部分を含んで成る可能性がある。本明細書で使用される「化学的反応性基」の用語は,共有結合を形成することができる化学的基を表わす。反応性基は概括的に水性環境内で安定で、通常、それにより例えば、アルブミンのような血液成分上の標的部位で、アミノ基、ヒドロキシもしくはチオールのような官能基と共有結合を形成することができる、カルボキシ、ホスホリルまたは、エステルもしくは混合無水物いずれかとしての便利なアシル基またはイミデートまたはマレイミデートであろう。本発明の化合物はマレイミドもしくはその誘導体に結合して共役体を形成することができる。
投与される本発明の化合物もしくは生理学的に許容できる1種もしくは複数のそれらの塩の用量は個々の症例に左右され、慣例により、最適な効果のために個々の症例の状態に適合させることができる。従ってそれはもちろん、投与頻度並びに治療もしくは予防のために各症例で使用される化合物の効力および作用期間、しかし更に感染症の本質および重篤度および症状並びに処置されるヒトもしくは動物の性別、年齢、体重、併用薬剤および個々の応答並びに治療が急性であるか予防的であるかに左右される。通常、約75kg体重の患者に対する投与の場合の式(I)の化合物の1日量は1mg〜3g、好ましくは3mg〜1g、より好ましくは5mg〜0.5gである。用量は,個別の用量の、または数個、例えば、2、3もしくは4個の個別の用量に分割された形態で投与することができる。
実験部門
式(I)の化合物およびそれらの中間体の調製
[実施例スキームA1]
Figure 2006508145
化合物(f)および(g)の合成は市販の1−アセチル−3−ヒドロキシインドール(a)から出発した。酢酸中の還流条件下での中間体(a)の4−ニトロアニリンとの縮合により、3−((4−ニトロフェニル)アミノ)インドール(b)を生成した(Varezheva等;Chem.Heterocycl.Compd.(英訳);14;1978;757,759,760;Khim.Geterotsikl.Soedin.;14;1978;939)。還流メタノ−ル中での中間体(b)のトリエチルアミンによる脱アシル化およびジメチルホルムアミド中のオキシ塩化リンを使用する中間体(c)のホルミル化により中間体(d)を生成した(Ryabova,S.Yu.;Tugusheva,N.Z.;Alekseeva,L.M.;Granik,V.G.;Pharm.Chem.J.(英訳);EN;30;7;1996;472−477;Khim.Farm.Zh.;RU;30;7;1996;42−46)。触媒量のトリエチルアミンの存在下でのシアノ酢酸エチルとの中間体(d)のKnoevenagel縮合および次の、1,2−エタンジオール中での還流下での中間体(e)の分子内環化により、化合物(1)(1−(4−ニトロ−フェニル)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリル)を生成した(Ryabova,S.Yu.;Alekseeva,L.M.;Granik,B.G.;Chem.Heterocycl.Compd.(英訳)36;3;2000;301−306;Khim.Geterotsikl.Soedin.;RU;3;2000;362−367)。ヨウ化メチルを使用するN−メチル化により化合物(2)(5−メチル−1−(4−ニトロ−フェニル)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリル)をもたらした。
更にとりわけ、N−アセチル−3−ヒドロキシインドール(a)(0.114モル、20g)の混合物(150mlの酢酸中)に、4−ニトロアニリン(1.5当量、0.171モル、23.65g)を添加した。混合物を5時間還流加熱し、室温に冷却した。橙色の沈殿物を濾取し、イソプロパノールおよびジイソプロピルエーテルで洗浄すると中間体bを与えた[S.Yu.Ryabova,N.Z.Tugusheva,L.M.Alekseeva,V.G.Granik Pharmaceutical Chemistry Journal 1996,30,472−477](20.71g、収率=62%、純度(LC)>98%)。
中間体b(0.070モル、20.71g)をメタノ−ル(200ml)およびトリエチルアミン(3当量、0.210モル、21.27g)と混合し、混合物を4時間還流加熱し、室温に冷却し、減圧下で乾燥粉末に蒸発させた。粗生成物c[S.Yu.Ryabova,N.Z.Tugusheva,L.M.Alekseeva,V.G.Granik Pharmaceutical Chemistry Journal 1996,30,472−477](純度(LC)>95%)をそのまま次の段階に使用した。
氷冷したN,N−ジメチルホルムアミド(以後DMFと呼ぶ)(50ml)に、オキシ塩化リン(3当量、0.210モル、32.22g)を内部温度を<10℃に維持しながら滴下し、冷却混合物を1時間撹拌した。次にcの溶液(100mlのDMF中)を、添加中、反応温度を<10℃に維持しながら滴下した。氷浴を外し、反応混合物を室温で1.5時間撹拌した。混合物を氷水(1リッター)中に注入し、次に60℃に1晩加熱し、室温に冷却した。沈殿物を濾過単離し、水、イソプロパノールおよびジイソプロピルエーテルで連続的に洗浄すると中間体dを与えた[S.Yu.Ryabova,N.Z.Tugusheva,L.M.Alekseeva,V.G.Granik Pharmaceutical Chemistry Journal 1996,30,472−477](15.93g、収率=81%、純度(LC)>95%)。
d(0.056モル、15.93g)の混合物(150mlのイソプロパノール中)にトリエチルアミン(1.5当量、0.085モル、8.59g)およびシアノ酢酸エチル(0.068モル、7.69g)を添加した。混合物を2時間還流加熱し、室温に冷却し、濾過し、残留物をイソプロパノールおよびジイソプロピルエーテルで連続的に洗浄すると、中間体eを与えた[S.Yu.Ryabova,L.M.Alekseeva,B.G.Granik,Chemistry of Heterocyclic Compounds 2000,36,301−306](16.42g、収率=78%、純度(LC)>95%)。
d(0.043モル、16.42g)の撹拌懸濁液(200mlのエチレングリコール中)を2時間還流加熱し、室温に冷却した。沈殿物を濾過単離し、イソプロパノールおよびジイソプロピルエーテルで連続的に洗浄した。粗化合物1を以下のようにDMF/水から結晶化させた:粗沈殿物を温DMF(250ml)に溶解した。温溶液に水(100ml)を添加し、溶液を室温に冷却して化合物1を沈殿させた。沈殿物を濾過単離し、イソプロパノールおよびジイソプロピルエーテルで連続的に洗浄すると化合物1(10.52g、収率=73%、純度(LC)>98%)を与えた。H NMR(δ,DMSO−D6):6.11(1H,d,J≒8Hz),6.86(1H,t,J≒8Hz),7.38(1H,t,J≒8Hz),7.54(1H,d,J≒8Hz),7.91(2H,d,J≒8.6Hz),8.55(2H,d,J≒8.6Hz),8.70(1H,s),12.00(1H,br s).
化合物1(6.05ミリモル、2.0g)の混合物(20mlのDMF中)に炭酸カリウム(2当量、12.11ミリモル、1.674g)およびヨウ化メチル(1.5当量、9.08ミリモル、1.289g)を添加し、混合物を2時間還流加熱した。温懸濁液をDMF(40ml)で更に希釈した。水(40ml)を温溶液に滴下し、混合物を室温に冷却すると、化合物2を結晶化させた。沈殿物を濾過単離し、イソプロパノールおよびジイソプロピルエーテルで連続的に洗浄すると、化合物2(2.085g、収率=91%、純度(LC)>98%)を与えた。H NMR(δ,DMSO−D6):3.93(3H,s),6.12(1H,d,J≒8Hz),6.89(1H,t,J≒8Hz),7.45(1H,t,J≒8Hz),7.64(1H,d,J≒8Hz),7.89(2H,d,J=8.5Hz),8.54(2H,d,J=8.5Hz),8.99(1H,s).
[実施例スキームA2]
Figure 2006508145
塩化スズ(II)二水和物(10当量、0.060モル、13.54g)の溶液(20mlの濃塩酸中)を1(0.006モル、2g)の冷却(0℃)溶液(50mlのエタノール中)に滴下した。混合物を60℃で4時間加熱した。溶液を室温に冷却し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液をpH>7になるまで添加した。化合物54を濾過単離し、イソプロパノールおよびジイソプロピルエーテルで連続的に洗浄した(1.23g、収率=68%(純度(LC)>98%)。
N,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(10当量、3.33ミリモル、396mg)を化合物54(0.333ミリモル、100mg)の混合物(1mlのDMF中)に添加した。反応混合物を1時間還流加熱した。冷却後、反応混合物を室温に冷却し、溶液をジイソプロピルエーテルで希釈し、1/2時間撹拌した。沈殿物を濾過単離し、ジイソプロピルエーテルで洗浄すると、化合物40(103mg、収率=84%、純度(LC)=96%)を与えた。
[実施例スキームA4]
Figure 2006508145
7(0.312ミリモル、107mg)の撹拌溶液(1mlのエタノール中)に、塩化スズ(II)二水和物(3.5当量、1.09ミリモル、245mg)の溶液(0.4mlの濃塩酸中)を添加し、反応混合物を60℃で2時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、pH>7になるまで重炭酸ナトリウムを添加した。沈殿物を濾過単離した。沈殿物をイソプロパノールおよびジイソプロピルエーテルで洗浄すると、粗化合物89を与え、それをそのまま次の段階に使用した。
2,5−ジメトキシテトラヒドロフラン(160mg、1.21ミリモル、2.9当量)の溶液(2.5mlの酢酸中)をアミン89(132mg、0.42ミリモル)の溶液(5mLの酢酸中)に90℃で滴下した。混合物を90℃で5分間撹拌し、室温に冷却した。沈殿物を濾取し、水で洗浄した。130mgの褐色固体を得た。粗生成物を分取HPLCにより更に精製すると、化合物59(63mg、収率=41%、純度(LC)=94%)を褐色固体として与えた。
[実施例スキームA6]
Figure 2006508145
アミン89(104mg、0.33ミリモル)の混合物(3mlのピリジン中)にジホルミルヒドラジン(87mg、0.99ミリモル)、次に塩化トリメチルシリル(539mg、4.96ミリモル)およびトリエチルアミン(234mg、2.32ミリモル)を滴下した。反応物を2.5時間100℃に加熱し、室温に冷却した。反応物を濃厚にし、トルエンで共蒸発させた(co−evaporated)。生成された残留物をメタノ−ル中に採り、濾過した。濾液を濃縮すると黄色固体110mgを与えた。粗生成物を分取HPLCにより精製すると鮮黄色固体(50mg、収率=41%)として化合物61を与えた。
[実施例スキームA7]
Figure 2006508145
方法A:化合物1(0.6ミリモル、0.200g)の撹拌溶液(15mlのDMF中)に、炭酸カリウム(3当量、1.8ミリモル、0.248g)および1−(2−クロロエチル)−ピロリジン塩酸(1.5当量、0.9ミリモル、0.152g)を添加し、混合物を5時間還流加熱した。混合物を室温に冷却し、水を添加し、沈殿物を濾過単離し、イソプロパノールおよびジイソプロピルエーテルで連続的に洗浄すると化合物13(0.192g、収率=75%、純度(LC)>95%)を与えた。
方法B:化合物1(6.1ミリモル、2.00g)の撹拌混合物(20mlのDMF中)に−室温のN−雰囲気下で−水素化ナトリウム(13ミリモル、0.538g、60%)を添加した。反応混合物を室温で30分間撹拌し、1−(2−クロロエチル)ピロリジン(6.6ミリモル、1.13g)を分割添加した。混合物を室温で1晩撹拌した。溶媒を減圧下除去し、水を添加し、水溶液を酢酸エチルで抽出した(3×)。有機相を乾燥し(MgSO)、濾過し、溶媒を減圧下除去した。粗生成物をシリカ(ジクロロメタン/メタノール90/10)上で精製すると化合物13(1.023g、収率=40%(LC)、純度>98%)を生成した。
[実施例スキームA8]
Figure 2006508145
化合物1(3ミリモル、1.00g)の混合物(25mlのDMF中)に水素化ナトリウム(1.2当量、3.6ミリモル、鉱油中50%NaHを172mg)を添加し、混合物を1時間、50℃に加熱した。混合物を室温に冷却し、1−ブロモ−3−クロロプロパン(1.5当量、4.5ミリモル、0.702g)を添加した。反応混合物を室温で1晩撹拌した。中間体fを含有する反応混合物をそのまま次の段階に使用した。
ピロリジン(1.5当量、0.909ミリモル、0.065g)を中間体f(0.606ミリモル)含有の前段階の反応混合物5mlに添加し、混合物を70℃に5時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水で沈殿させ、イソプロパノールおよびジイソプロピルエーテルで連続的に洗浄した。分取HPLCにより精製すると、化合物24(0.040g、収率=15%、純度(LC)>95%)を与えた。
[実施例スキームA9]
Figure 2006508145
化合物1(2ミリモル、0.660g)の撹拌混合物(7.5mlのDMF中)に炭酸カリウム(6ミリモル、0.828g)およびtert−ブチル−2−ブロモアセテート(2当量、4ミリモル、0.776g)を添加し、混合物を1時間、還流加熱した。化合物125を単離せず、そのまま次の段階に使用した。
化合物18の粗反応混合物にpH=0〜1になるまで12Nの塩酸を添加した。混合物を1時間加熱還流し、室温に冷却し、そして水で沈殿させた。沈殿物を濾過単離し、水、イソプロパノールおよびジイソプロピルエーテルで連続的に洗浄すると、化合物19(0.495g、収率=64%、純度>98%)を与えた。
化合物19(0.13ミリモル、0.0050g)の混合物(4mlのDMF中)に1,1’−カルボニルジイミダゾールを添加し、混合物を室温で2時間撹拌した。1−メチルピペラジンを添加し、混合物を室温で1晩撹拌した。化合物20を水添加により沈殿させ、生成物を濾過単離した。沈殿物をイソプロパノールおよびジイソプロピルエーテルで連続的に洗浄すると20(0.039g、収率=63%、純度(LC)>95%)を与えた。
[実施例スキームA10]
Figure 2006508145
化合物2(2.90ミリモル、1.00g)の混合物(20mlのエタノール中)にヒドロキシルアミン塩酸(5当量、14.52ミリモル、1.01g)および炭酸カリウム(6当量、17.43ミリモル、2.408g)を添加した。混合物を24時間、還流加熱し、室温に冷却し、沈殿物を濾過単離し、水、イソプロパノールおよびジイソプロピルエーテルで連続的に洗浄すると化合物70(0.933g、収率=81%、純度(LC)=94%)を与えた。
化合物70(0.265ミリモル、0.100g)の混合物(15mlのピリジン中)に無水トリフルオロ酢酸(1.2当量、0.318ミリモル、0.038g)およびトリエチルアミン(1.5当量、0.400ミリモル、0.040g)を添加し、混合物を12時間還流加熱した。溶媒を真空除去し、残留物をジクロロメタン/メタノール(95/5)によるシリカゲル上クロマトグラフィーにより精製すると、化合物72(0.044g、収率=33%、純度(LC)=91%)を与えた。
[実施例スキームA11]
Figure 2006508145
化合物70(0.265ミリモル、0.100g)の撹拌混合物(15mlのアセトニトリル中)に1,1’−カルボニルジイミダゾール(0.318ミリモル、0.052g)を添加し、混合物を1晩還流加熱した。混合物を室温に冷却し、水を添加し、ジクロロメタンで抽出した(3×30ml)。水性層を蒸発後、化合物63(0.058g、収率=45%、純度=83%)を得た。
[実施例スキームA12]
Figure 2006508145
化合物70(0.265ミリモル、0.100g)の撹拌混合物(15mlのアセトニトリル中)に1,1’−チオカルボニルジイミダゾール(0.318ミリモル、0.057g)および1,8−ジアゾビシクロ[5.4.0]ウンデス−7−エン(0.318ミリモル、0.048g)を添加し、混合物を80℃に1時間加熱した。溶媒を減圧下除去し、水を添加し、混合物を1Nの塩酸でpH=1になるまで酸性にした。沈殿物を濾過し、水、イソプロパノールおよびジイソプロピルエーテルで連続的に洗浄した。沈殿物をDMF/水から再結晶し、結晶を濾過単離し、水、イソプロパノールおよびジイソプロピルエーテルで連続的に洗浄すると化合物73(0.063g、収率=54%、純度(LC)=96%)を与えた。
[実施例スキームA13]
Figure 2006508145
中間体d(7.43ミリモル、2.091g)の混合物(50mlのメタノ−ル中)にジメチルマロネート(1.2当量、8.92ミリモル、1.179g)およびピペリジン(触媒量)を添加し、混合物を5時間還流加熱した。沈殿物を濾取し、イソプロパノールおよびジイソプロピルエーテルで連続的に洗浄すると化合物74(1.53g、収率=54%、純度(LC)=95%)を与えた。
化合物74(3.48ミリモル、1.265g)の混合物(35mlのDMF中)にヨウ化メチル(1.5当量、5.22ミリモル、0.741g)および炭酸カリウム(2当量、6.963ミリモル、0.962g)を添加した。混合物を2時間100℃に加熱し、室温に冷却し、水を添加すると、沈殿物が形成された。沈殿物を濾取し、イソプロパノールおよびジイソプロピルエーテルで連続的に洗浄すると化合物75(1.213g、収率=92%、純度(LC)=98%)を与えた。
化合物75(0.53ミリモル、0.200g)の混合物(5mlのDMF中)にナトリウムメトキシド(2当量、1.06ミリモル、0.057g)(2mlのメタノ−ルに溶解された)およびホルムアミド(10当量、5.30ミリモル、0.239g)を添加し、混合物を100℃で1時間加熱した。反応物を室温に冷却し、水を添加すると、沈殿物が形成された。沈殿物を濾過し、イソプロパノールおよびジイソプロピルエーテルで連続的に洗浄すると化合物76(0.150g、収率=78%、純度(LC)=97%)を与えた。
水酸化カリウム(1.10ミリモル、0.062g)の溶液(3mlの水中)を化合物74の撹拌溶液(7mlのメタノ−ル中)に添加し、混合物を2時間還流加熱した。混合物を室温に冷却し、生成物が沈殿するまで2Nの塩酸で酸性にした。沈殿物を濾過単離し、50℃の真空オーブン中で1晩乾燥すると化合物77(0.110g、収率=40%、純度(LC)>98%)を与えた。
[実施例スキームA14]
Figure 2006508145
化合物1(0.303ミリモル、100mg)をDMF(2ml)に溶解した。反応混合物を125℃で撹拌しながら、ナトリウムアジド(15当量、4.545ミリモル、294mg)および塩化アンモニウム(15当量、4.545ミリモル、240mg)を6日間にわたり等量に分割して添加した。反応混合物を室温に冷却し、水(30ml)中に注入し、1/2時間室温で撹拌した。沈殿物を濾過単離した。沈殿物を水で洗浄した。アセトニトリル/アセトンからの再結晶が化合物69(23mg、収率=20%、純度(LC)>95%)を与えた。
[実施例スキームA15]
Figure 2006508145
中間体d(1.00ミリモル、0.281g)の混合物(10mlのTHF中)にカリウムtert−ブトキシド(1.10当量、1.10ミリモル、0.123g)およびエチル3−ピリジルアセテート(1.00当量、1.00ミリモル、0.165g)を添加した。混合物を90℃で1晩撹拌、加熱した。反応混合物を濃縮した。残留物を酢酸エチルに溶解し、水で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、蒸発乾燥させた。残留物を分取HPLCで精製すると化合物64(0.008g、収率=2%、純度(LC)>50%)を与えた。
[実施例スキームB1]
Figure 2006508145
N−アセチル−3−ヒドロキシインドール(0.057モル、10.00g)の混合物(100mlのトルエン中)に4−ブロモアニリン(1.1当量、0.063モル、10.80g)および触媒量のp−トルエン−スルホン酸を添加した。反応混合物を水を共沸除去しながら、4時間還流加熱した。室温に冷却すると、中間体gが結晶化した。沈殿物を濾過単離し、トルエンで洗浄すると中間体g(9.60g、収率=51%、純度(LC)>95%)を与えた。
g(0.056モル、18.53g)の混合物(85mlの塩化クロロアセチル中)を15分間還流加熱した。反応混合物を減圧下濃縮した。イソプロパノール(50ml)を残留物に添加し、反応混合物を10分間還流加熱した。反応混合物を冷却し、沈殿物を濾過し、イソプロパノールで洗浄すると中間体h(17.00g、収率=74%、純度(LC)=95%)を与えた。
中間体h(0.0419モル、17.00g)の混合物(170mlのメタノ−ル中)に、トリエチルアミン(1.2当量、0.0503モル、5.09g)を添加した。反応混合物を1時間還流加熱した。冷却した反応混合物を濾過した。沈殿物をジエチルエーテルで洗浄すると中間体i(13.41g、収率=88%、純度(LC)=95%)を与えた。
第1の反応容器中で、シアン化カリウム(2.50当量、0.0965モル、6.28g)を中間体i(0.0386モル、14.03g)の溶液(140mlのDMF中)に添加した。反応物を3時間還流加熱し、室温に冷却した。第2の反応容器中で、無水DMF(45ml)を0℃に冷却した。内部温度を<10℃に維持しながら、オキシ塩化リン(2.5当量、0.0965モル、14.8g)を滴下し、反応混合物を更に1/2時間0℃で撹拌した。次に温度を<10℃に維持しながら、第1の反応容器の内容物を第2の反応容器中の撹拌POCl−DMF複合物に滴下した。反応混合物を室温で1晩撹拌し、水(860ml)中に注入し、6時間70℃で撹拌した。冷却した反応混合物を濾過した。沈殿物をイソプロパノールおよびジイソプロピルエーテルで洗浄すると、化合物38(12.18g、収率=87%、純度(LC)>95%)を与えた。
N,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(10当量、0.233モル、27.72g)を化合物38(0.0233モル、8.49g)の溶液(85mlのDMF中)に添加した。反応混合物を1時間還流加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水(500ml)中に注入し、1/2時間撹拌した。沈殿物を濾過単離し、水およびジイソプロピルエーテルで洗浄すると化合物39(4.54g、収率=51%、純度(LC)=95%)を与えた。H NMR(δ,DMSO−D6):3.92(3H,s),6.10(1H,d,J≒8Hz),6.91(1H,t,J≒8Hz),7.44(1H,t,J≒8Hz),7.52(2H,d,J=8.6Hz),7.63(1H,d,J≒8Hz),7.91(2H,d,8.6Hz),8.95(1H,s).
[実施例スキームB2]
Figure 2006508145
トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラシウム(0)(0.1当量、0.026ミリモル、24mg)をシール管中のトリ(t−ブチル)ホスフィン溶液(0.24当量、0.0635ミリモル、0.4M、159μl)(トルエン中)に添加した。無水THF(3ml)を添加し、反応混合物を室温の窒素下で10分間撹拌した。第2のシール管中に化合物39(0.264ミリモル、100mg)、3−フリルボロン酸(2当量、0.53ミリモル、59mg)およびフッ化カリウム(3.3当量、0.87ミリモル、51mg)を混合し、この撹拌懸濁物に第1のシール管からの溶液をシリンジにより添加した。反応混合物を室温の窒素下で2日間撹拌した。反応混合物をデカライト上で濾過し、デカライトをジクロロメタン(100ml)で洗浄した。合わせた濾液を真空濃縮すると暗褐色の油を与えた。この残留物をDMF(2ml)に溶解し、水(20ml)中に注入し、室温で1/2時間撹拌した。沈殿物を濾過単離し、水、イソプロパノールおよびジイソプロピルエーテルで洗浄し、分取HPLCにより更に精製すると化合物58(25mg、収率=26%、純度(LC)>95%)を与えた。
[実施例スキームC1]
Figure 2006508145
N−アセチル−3−ヒドロキシインドールa(85.624ミリモル、15g)の混合物(150mlの酢酸中)に、4−アミノベンゾニトリル(1.5当量、0.128モル、15.17g)を添加し、混合物を4時間還流加熱した。反応混合物を氷上で1時間冷却し、反応生成物を結晶化させた。沈殿物を濾取し、イソプロパノールおよびジイソプロピルエーテルで連続的に洗浄すると中間体jを白色粉末(9.24g、収率=58%、純度(LC)>98%)として中間体jを与えた。
中間体j(0.053モル、14.7g)の混合物(150mlの無水酢酸中)に触媒量のジメチルアミノピリジンを添加し、混合物を1晩還流加熱した。溶媒を減圧下除去すると、中間体kを含有する黒色タールを与えた。粗反応生成物をそのまま次の段階に使用した。
中間体kの粗混合物をDMF(200ml)に溶解し、氷浴上で冷却した。この撹拌反応混合物に、オキシ塩化リン(5当量、0.31モル、30ml)およびDMF(50ml)の前以て混合した溶液(冷却を使用して)を滴下し、0℃の撹拌を数時間継続した。次に、反応の内容物を氷水(1.5l)中に注入し、1晩還流加熱した。混合物を室温に冷却させ、濾過し、沈殿物を水、イソプロパノール、ジイソプロピルエーテルで連続的に洗浄すると黒色結晶(12.4g、収率=81%(2段階で)、純度(LC)>98%)として化合物93を与えた。
化合物93(0.043モル、12.4g)の混合物(120mlのDMF中)にN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(5当量、0.217モル、29ml)を添加し、混合物を還流加熱した。3時間後、N,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタールの更なる部分(5当量、0.217モル、29ml)を添加し、反応混合物を1晩還流加熱した。反応混合物を水(800ml)および酢酸(10ml)の混合物中に注入し、1時間撹拌すると黒色沈殿物を与えた。沈殿物を濾取し、水、イソプロパノールおよびジイソプロピルエーテルで連続的に洗浄すると黒色粉末(8.20g、収率=63%、純度(LC)>98%)として化合物96を与えた。H NMR(δ,DMSO−D6):3.90(3H,s),6.06(1H,d,J≒8Hz),6.61(1H,t,J=9.60Hz),6.85(1H,t,J≒8Hz),7.31(1H,t,J≒8Hz),7.58(1H,d,J≒8Hz),7.72(2H,d,J=8.3Hz),8.15−>8.19(3H,m).
[実施例スキームC2]
Figure 2006508145
96(40.758ミリモル、12.2g)の撹拌溶液(130mlのエタノール中)にヒドロキシルアミン塩酸(5当量、0.143モル、9.91g)および炭酸カリウム(6当量、0.171モル、23.6g)を添加し、混合物を1晩70℃に加熱した。溶媒を減圧下除去した。残留物をジクロロメタン(250ml)および水(1l)中に取り、1時間激しく撹拌した。混合物を濾過し、沈殿物を水、イソプロパノールおよびジイソプロピルエーテルで洗浄すると黒色粉末(5.68g、収率=60%、純度(LC)=90%)として化合物97を与えた。
化合物97(0.0003モル、100mg)の撹拌溶液(2mlのピリジン中)に塩化アセチル(1.2当量、0.00036モル、28mg)を添加し、反応混合物を1晩還流加熱した。溶媒を減圧下除去し、残留物をジクロロメタン(25ml)中に取り、生理食塩水で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、溶媒を減圧下除去した。生成物をフラッシュクロマトグラフィー(溶離剤:ジクロロメタン/メタノール:9/1)により精製すると橙色結晶として化合物103を与えた。
[実施例スキームC3]
Figure 2006508145
化合物97(0.3ミリモル、100mg)の混合物(5mlのアセトニトリル中)に1,1’−カルボニルジイミダゾール(1.2当量、0.36ミリモル、0.060g)を添加し、6時間加熱下(80℃)で撹拌した。溶媒を減圧下除去し、残留物をジクロロメタン(25ml)および生理食塩水(25ml)中に取り、30分間激しく撹拌した。溶媒混合物を濾過すると化合物83(0.067g、収率=62%、純度(LC)>98%)を与えた。
化合物83(0.1g、0.279ミリモル)を含有するフラスコにCaCl管を付けた。オキシ塩化リン(3ml)を滴下し、混合物を1晩還流加熱した。反応混合物を氷水(150ml)中に注入し、1時間撹拌した。混合物を濾過し、水、イソプロパノールおよびジイソプロピルエーテルで洗浄すると化合物126(0.080g、収率=71%、純度(LC)=93%)を与えた。
化合物126(0.090g、0.239ミリモル)の撹拌溶液(4mlのアセトニトリル中)に水中40%のメチルアミン(10当量、2.390ミリモル、269mg)を添加し、反応混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を減圧下除去すると化合物120(0.091g、収率=99%、純度>95%)を与えた。
[実施例スキームC4]
Figure 2006508145
化合物83(0.279ミリモル、0.100g)および炭酸カリウム(2当量、0.519ミリモル、0.071g)の混合物(5mlのDMF中)にヨウ化メチル(2当量、0.519ミリモル、0.074g)(5mlのDMF中)を滴下した。反応混合物を室温で5時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残留物を水(100ml)と混合し、1時間激しく撹拌した。沈殿物を濾取し、水、イソプロパノールおよびジイソプロピルエーテルで洗浄すると化合物117(0.072g、収率=74%、純度(LC)=90%)を与えた。
[実施例スキームC5]
Figure 2006508145
化合物6(0.100g、0.3ミリモル)をギ酸(2.5ml)中で1時間、還流加熱した。次に溶媒を減圧下蒸発させた。生成物をフラッシュクロマトグラフィー(溶離剤:ジクロロメタン/メタノール:9/1)により精製すると化合物82(0.022g、収率=16%、純度(LC)=77%)を与えた。
[実施例スキームC6]
Figure 2006508145
化合物97(0.200g、0.6ミリモル)およびトリエチルアミン(1.5当量、0.9ミリモル、0.091g)の混合物(3mlのTHF中)にエチルオキサリルクロリド(1.2当量、0.72ミリモル、0.1g)の溶液(1mlのTHF中)を滴下した。反応物を1.5時間、室温で撹拌した。次にアルゴン雰囲気下でテトラブチルアンモニウムフルオリド(0.3当量、0.18ミリモル、0.048g)を添加し、混合物を1晩撹拌した。反応混合物を酢酸エチル(40ml)で(不明)し、水および生理食塩水で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、溶媒を減圧下除去した。粗生成物を酢酸エチル/ヘキサンから再結晶すると黄色粉末(0.006g、収率=2%、純度(LC)>95%)として化合物119を与えた。
[実施例スキームC7]
Figure 2006508145
化合物97(0.1g、0.3ミリモル)の混合物(3mlのアセトニトリル中)に1,1’−チオカルボニルジイミダゾール(1.2当量、0.36ミリモル、0.064g)および1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデス−7−エン(1.2当量、0.36ミリモル、0.055g)を添加し、混合物を1時間還流加熱した。溶媒を減圧下除去し、残留物を水、イソプロパノールおよびジイソプロピルエーテルで洗浄すると化合物118(0.018g、収率=72%、純度(LC)>95%)を与えた。
[実施例スキームC8]
Figure 2006508145
化合物96(0.175ミリモル、50mg)をDMF(2ml)に溶解した。反応混合物を125℃に加熱しながら、ナトリウムアジド(10.4当量、1.848ミリモル、120mg)および塩化アンモニウム(11.6当量、2.036ミリモル、108mg)を50時間にわたり10回の等分割量で添加した。反応混合物を室温に冷却した。次にそれを氷水(30ml)中に注入した。反応混合物を1Nの塩酸で酸性化し、室温で1時間撹拌した。沈殿物を濾過単離した。沈殿物を水、イソプロパノールおよびジイソプロピルエーテルで洗浄した。沈殿物を分取HPLCにより精製すると化合物95(1mg、収率=2%、純度(LC)>95%)を与えた。
[実施例スキームC9]
Figure 2006508145
化合物96(0.0083モル、2.5g)の混合物(50mlのジクロロメタン中)にN−ブロモスクシンイミド(1当量、0.0083モル、1.48g)を添加し、混合物を室温で4時間撹拌した。溶媒を減圧下除去した。反応混合物をDMF(30ml)に溶解し、水(150ml)の添加により沈殿させた。沈殿物を濾取し、水、イソプロパノール、ジイソプロピルエーテルで洗浄すると化合物127(2.59g、収率=74%、純度(LC)=91%)を与えた。
化合物127(0.50ミリモル、0.190g)の混合物(3mlのトルエン、1mlのエタノールおよび5滴の水中)に、炭酸カリウム(1.20当量、0.60ミリモル、0.083g)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.10当量、0.05ミリモル、0.058g)および2−フリルボロン酸(1.20当量、0.60ミリモル、0.067g)を添加した。混合物を撹拌し、1晩100℃に加熱した。反応混合物を真空濃縮し、残留物を酢酸エチルに溶解し、水で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、減圧下蒸発させた。残留物をシリカゲルを使用するクロマトグラフィーにより精製すると化合物88(収率=54%、純度=90%)を与えた。
[実施例スキームC10]
Figure 2006508145
化合物96(0.3344ミリモル、0.100g)の混合物(9mlのエタノールおよび1mlの水中)に水酸化カリウム(1当量、0.3344ミリモル、0.019g)を添加した。反応混合物を1晩還流加熱し、溶媒を減圧下除去した。残留物をジクロロメタンに溶解し、水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過した。溶媒を減圧下除去すると化合物98(0.055g、収率=52%、純度(LC)>95%)を与えた。
[実施例スキームC11]
Figure 2006508145
化合物96(1.670ミリモル、0.5g)の混合物(5mlのエタノール中)に50%水酸化ナトリウム水溶液(0.5ml)を添加し、混合物を1晩還流加熱した。反応混合物を水で希釈し、pH=2になるまで1N塩酸を添加すると99を沈殿させた。沈殿物を濾取し、水で洗浄し、50℃の真空オーブン中で乾燥すると褐色粉末(0.46g、収率=87%、純度(LC)>95%)として化合物99を与えた。
化合物99(0.628ミリモル、0.200g)の混合物(7mlのジクロロメタン中)に、混合物を還流加熱しながら、チオニルクロリド(3ml)を24時間にわたり3回に分割して添加した。溶媒を減圧下除去し、残留物をエタノール(5ml)に溶解した。この撹拌溶液に50%水酸化ナトリウム水溶液(1ml)を添加し、混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、pH=2になるまで1Nの塩酸を添加すると化合物87を沈殿させた。沈殿物を濾取し、水で洗浄し、50℃の真空オーブン中で乾燥すると褐色粉末(0.033g、収率=12%、純度(LC)=87%)として87を与えた。
[実施例スキームC12]
Figure 2006508145
塩酸で飽和されたDMF(25ml)の激しく撹拌された溶液に96(1g、3.34ミリモル)およびチオアセトアミド(2当量、0.502g、6.7ミリモル)を添加した。混合物を60℃で12時間撹拌した。混合物をKHCOの飽和水溶液(50ml)に緩徐に添加した。水溶液を酢酸エチルで抽出し(3×20ml)、合わせた画分を乾燥し(MgSO)、減圧下蒸発させると、固体として化合物128(500mg、45%)を与えた。
チオアミド128(170mg、0.5ミリモル)の撹拌溶液(20mlのエタノール中)にブロモピルビン酸(1.2当量、103mg、0.6ミリモル)を添加した。混合物を3時間還流加熱した。溶媒を減圧下蒸発させ、分取HPLCにより精製すると化合物81(20mg、収率=11%)を固体として与えた。
[実施例スキームD1]
Figure 2006508145
化合物91(25ミリモル、83mg)の撹拌溶液(1mlのDMF中)に2NのNaOH(2ml)を添加し、混合物を1時間100℃で加熱した。混合物を室温に冷却し、水(10ml)で希釈し、濃塩酸でpH=1になるまで酸性化すると白色粉末を沈殿させた。粉末を濾過単離し、水、イソプロパノールおよびジイソプロピルエーテルで連続的に洗浄すると94(67mg、収率=88%、純度(LC)>97%)を与えた。
化合物94(0.329ミリモル、100mg)の混合物(2mlの無水DMF中)に1,1’−カルボニルジイミダゾール(1.2当量、0.395ミリモル、64mg)を添加した。反応混合物を室温で1時間撹拌した。次に40%ジメチルアミン溶液(1mlの水中)を添加し、反応混合物を室温で1晩撹拌した。反応混合物を濃縮し、残留物を分取HPLCにより精製すると化合物79(11mg、収率=10%、純度(LC)=88%)を与えた。
[実施例スキームE1]
Figure 2006508145
3−アセチルインドール1(0.157モル、25.0g)の混合物(200mlのDMF中)に炭酸カリウム(1.05当量、0.165モル、22.8g)およびヨウ化メチル(1.1当量、0.173モル、24.5g)を添加した。混合物を室温で1晩撹拌した。混合物に炭酸カリウム(2.1当量、0.330モル、45.6g)およびヨウ化メチル(2.2当量、0.346モル、49.0g)を添加した。混合物を室温で3時間撹拌した。混合物を最初の容量の1/5まで減圧下濃縮した。残留物をジクロロメタンに溶解し、水で洗浄した。有機層をMgSOで乾燥し、真空濃縮すると中間体m(純度(LC)=90%)を与えた。粗生成物を更に精製せずに次の段階に使用した。
中間体m(0.312モル、54.0g)の混合物(150mlのエタノールおよび100mlの水中)に酢酸、ナトリウム塩(2.4当量、0.748モル、61.0g)およびヒドロキシルアミン塩酸(3当量、0.935モル、65.0g)を添加した。混合物を撹拌し、2.5時間還流加熱した。混合物を室温に冷却した。反応混合物を水(750ml)中に注入した。沈殿物を濾過単離し、水で洗浄した。粗沈殿物をTHF(200ml)およびトルエン(50ml)に溶解し、混合物を蒸発乾燥させると(2×)中間体n(純度(LC)=80%)を与えた。粗生成物をそのまま次の反応に使用した。
中間体n(0.312モル、58.7g)を酢酸(300ml)に溶解した。混合物を撹拌し、2時間還流加熱した。混合物を真空濃縮した。トルエン(100ml)を添加し、蒸発乾燥した(2×)。エタノール(400ml)からの結晶化により粗中間体p(31.0g、純度(LC)=90%)を与えた。エタノール(300ml)中の再結晶により褐色結晶(29.4g、収率=50%、純度(LC)>98%)としてpを与えた[C.Papamicael,G.Queguiner,J.Bourguignon,G.Dupas Tetrahedron 2001,57,5385−5391]。
冷却(0℃)無水DMF(40ml)にオキシ塩化リン(2.5当量、0.199モル、30.6g)を滴下し、反応混合物を0℃で0.5時間撹拌した。次にp(0.080モル、15.0g)の溶液(160mlのDMF中)を添加した。冷却を外し、反応混合物を1晩放置して室温に暖めた。反応混合物を氷水(2l)中に注入し、0.5時間撹拌した。褐色沈殿物を濾過単離し、水で洗浄した。沈殿物を開放空気中で24時間乾燥すると褐色粉末(6.10g、収率=35%、純度(LC)=95%)として中間体qを与えた。
中間体q(0.005モル、1.13g)、Pd/C−触媒(10%、0.50g)およびトリエチルアミン(6.8当量、0.036モル、3.60g)の混合物(200mlのTHF中)を大気圧で2時間水素化した。触媒を濾過除去した。濾液を蒸発させると褐色粉末(0.88g、収率=92%、純度(LC)>95%)としてrを与えた。
中間体r(0.005モル、0.880g)およびエタノール(5ml)の混合物に3−クロロペルオキシ安息香酸(70〜75%、1.2当量、0.006モル、1.43g)を添加した。反応混合物を2時間還流加熱した。ピリジン(0.5当量、0.002モル、0.190g)を添加し、混合物を0.5時間還流加熱した。反応混合物を室温に冷却し、真空蒸発させて乾燥した。残留物を無水酢酸(10ml)と混合し、4時間還流加熱し、蒸発乾燥した。残留物を2Nの水酸化カリウム(50ml)に溶解し、1時間撹拌した。反応混合物のpHを濃塩酸の添加により1に調整した。褐色沈殿物を濾過単離した。沈殿物を飽和重炭酸ナトリウム溶液(2×10ml)、水、イソプロパノールおよびジイソプロピルエーテルで洗浄すると褐色粉末(0.680g、収率=71%、純度(LC)>95%)として中間体sを与えた。
s(0.001モル、0.2g)、酢酸銅(II)(2当量、0.002モル、0.366g)、4−アセチルフェニルボロン酸(2当量、0.002モル、0.328g)および粉末化分子ふるい(4Å)の混合物[3mlのDMF/ピリジン(9/1)中]を蓋付きフラスコ中で80℃で1晩加熱した。分子ふるいを濾過除去し、アセトニトリルで洗浄した。合わせた濾液を減圧下蒸発させ、粗混合物を分取HPLCにより精製すると、化合物122(0.066g、収率=21%、純度(LC)>95%)を与えた。
[実施例スキームE2]
Figure 2006508145
化合物122(0.316ミリモル、0.100g)の混合物(10mlのアセトニトリル中)にN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール(5当量、1.581ミリモル、0.1883g)を添加し、混合物を1晩還流加熱した。溶媒を減圧下除去し、粗残留物tをそのまま次の段階に使用した。
中間体tの粗混合物(3mlの酢酸中)にヒドロキシルアミン塩酸(4当量、1.077ミリモル、0.0748g)および酢酸ナトリウム塩(3当量、0.8077ミリモル、0.0662g)を添加した。混合物を1晩加熱(70℃)し、溶媒を減圧下除去した。生成物を分取HPLCを使用して精製すると化合物123(0.021g、収率=23%、純度(LC)=91%)を与えた。
[実施例スキームF1]
Figure 2006508145
窒素雰囲気下の水素化ナトリウム(鉱油中50%、2.2当量、44ミリモル、2.11g)の冷却(−78℃)撹拌懸濁液(30mlのテトラヒドロフラン中)に、中間体u(20ミリモル、3.5g)の溶液(50mlのテトラヒドロフラン中)を滴下し、反応物を−78℃で30分間維持した。エトキシメチレンエチルシアノアセテート(1.1当量、2.2ミリモル、3.72g)の溶液(30mlのテトラヒドロフラン中)を−78℃で15分間にわたり滴下した。反応物を−78℃で1時間維持した。冷却を外し、混合物を1晩放置して室温に暖めた。反応混合物を氷水(400ml)中に注入し、濃塩酸でpH=1に酸性化した。緑色の沈殿物を濾取し、開放大気中で1晩乾燥すると中間体v(4.7g、収率=92%、純度(LC)>95%)を与えた[J.Y.Merour,S.Piroelle J.Hetrocyclic Chem.1991,28,1869−1873]。
中間体v(0.195ミリモル、50mg)および4−メトキシアニリン(1.5当量、0.293ミリモル、36mg)を酢酸(2ml)中で1時間還流加熱し、室温に冷却した。黄色沈殿物を濾過単離し、イソプロパノールおよびジイソプロピルエーテルで洗浄すると化合物90(28mg、収率=33%、純度(LC)=97%)を与えた。
下記の表は化合物が前記合成スキームの1つと同様に調製された本発明の化合物の実施例を挙げる。
Figure 2006508145
Figure 2006508145
Figure 2006508145
Figure 2006508145
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Figure 2006508145
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Figure 2006508145
Figure 2006508145
Figure 2006508145
Figure 2006508145
添加時間の実験
添加時間の実験を本発明の化合物の作用機序を決定するために実施した。添加時間実験中に、化合物をゼロ時間(Zero時間)にHIVで感染された細胞に添加する。次に化合物を異なる時点で添加する。ウイルス複製を妨げるために化合物を添加することができる時点は化合物の作用機序の示唆をもたらす。本実験においてMT4細胞をゼロ時点でHIV−1株LAIで感染させた。次に異なる実験において、化合物を図1のX−軸に示す時点(時間)で添加した。インキュベート中化合物を以下の最終濃度で添加した:DS5000、1μM;エファビレンズ(EFV)、1μM;サクイナビル(SQV)、1μM;対照1、10μM(対照1は国際公開第99/62520号パンフレットから選択され、CASデータベース:251963−93−6中に存在するインテグラーゼ阻害剤である);化合物2、50μM;対照:標準化(normalized)ウイルス産生。ウイルス産生は製造会社の指針(p24 ELISAキット、カタログ番号NEK−050,Perkin Elmer)に従うキットを使用するp24モニターを使用して決定した。
化合物2は逆転写酵素に関連する機序を使用するウイルス産生を遅らせた。
HIV逆転写酵素のインビトロの阻害作用
アッセイは僅かな修正を伴って製造会社の指針に従うキットTRK 1022(Amersham Life Sciences)を使用して実施された。化合物を100%DMSO中に1/4ずつ希釈し、次に培地Aに移した(1/50希釈;培地A:RPMI1640+10%胎児クローンII+ゲンタマイシン20mg/L)。化合物25μl(培地A中2%DMSO中)もしくは培地A中2%DMSO25μlをウェルに添加した。各ウェルに25.5μlのマスターミックス(マスターミックス:5μlプライマー/テンプレートビーズ、10μlアッセイバッファー、0.5μlトレーサー(3H−TTP)、50μlの反応物に対し15mUの最終酵素活性の、5μlのHIV RT酵素溶液、5μlの培地A)を添加した。プレートをシールし、放射性活性に標識し、37℃で4時間インキュベートした。次に各ウェルに100μlの停止溶液を添加した(R1を除く)。放射性活性をTopCountにおいて計数した。
化合物2はインビトロでHIV逆転写酵素を阻害し、その結果、逆転写酵素を阻害するための活性代謝物への転化を必要としない。
本発明の化合物の代謝
本実験は化合物の肝臓の第1経路の代謝への洞察を提供する。
ヒト肝臓のミクロソーム画分のアリコート(12000g−1における遠心分離により調製)を氷中に浸漬された10mlガラス管中に移した。次に試験化合物を添加して、10μM試験化合物の最終濃度を生成した。コファクター溶液500μl(コファクター溶液:0.5Mリン酸塩バッファー中1mg/mlのグルコース−6−リン酸塩、1mg/mlのMgCl.6HO、0.5単位/mlのグルコース−6−リン酸塩デヒドロゲナーゼ、pH7.4)の添加後、ホモジナイズバッファー(ホモジナイズバッファー:0.05Mリン酸塩バッファー中1.15%KCl、pH7.4)を添加して、1mlの最終容量を与えた。ホモジナイズバッファー中10μlのニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸塩溶液(1.25mg/ml)を添加することにより、37℃における30もしくは120分間のインキュベートを開始した。37℃で5分間の前インキュベート後、水浴中で100回/分の振動で管を連続的に震盪した。等量のDMSOの添加により反応を終結した。沸騰させたミクロソーム画分を含有するブランクインキュベート物を薬剤インキュベート物と同様な条件下でインキュベートした。代謝度はLC−MSを使用して反応混合物中の残留親化合物の直接的測定により決定した。平行して、反応混合物中の残留抗−HIV活性を、Pauwels等、J.Virol.Methods 1988(20)309−321に記載の熱量測定抗−HIVアッセイを使用して検出した。残留活性は薬剤インキュベート体とブランクインキュベート体の間のEC50のパーセント差と定義される。
表6の結果は化合物2が肝臓の第1経路の代謝をほとんどもしくは全く経過しないことを示す。同様な結果が化合物番号11、13および17のような他の化合物についても得られた。
Figure 2006508145
抗ウイルス分析:
本発明の化合物を細胞アッセイにおいて抗ウイルス作用を試験した。アッセイは、これらの化合物が野生型実験室HIV株(HIV−1株LAI)に対して強力な抗HIV活性を示すことを示した。細胞アッセイは下記の手順に従って実施した。
HIV−もしくは疑似感染MT4細胞を様々な濃度の阻害剤の存在下で5日間インキュベートした。インキュベート期間の最後には、あらゆる阻害剤の不在下では対照培地中の複製ウイルスがすべてのHIV感染細胞を殺した。細胞生存性をMTT、紫に変化する黄色の水溶性テトラゾリウム染料、生存細胞のみのミトコンドリア中の非水溶性のホルマザンの濃度を測定することにより測定する。生成されるホルマザン結晶をイソプロパノールで可溶化し、溶液の吸収を540nmでモニターする。その値は5日間のインキュベート終結時の培地中に残る生存細胞数と直接相関する。化合物の阻害作用をウイルス感染細胞上でモニターし、EC50およびEC90として表わした。これらの値はウイルスの細胞病原性作用から細胞をそれぞれ50%および90%防御するために必要な化合物の量を表わす。化合物の毒性を疑似感染細胞上で測定し、細胞の成長を50%だけ阻害するために要する化合物濃度を表わすCC50として表わした。選択指標(SI)(CC50/EC50比率)は阻害剤の抗HIV活性の選択性の指標である。結果が例えばpEC50もしくはpCC50値として報告される場合は、結果はEC50もしくはCC50それぞれとして表わされる結果の負の対数として表わされる。
薬剤耐性HIV株の増加している発生のために、本発明の化合物はまた、幾つかの突然変異体をかくまう臨床的に単離されたHIV株に対するそれらの効力につき試験された(表1および7)。これらの突然変異体は逆転写酵素阻害剤に対する耐性と関連し、例えばAZT、ジダノシン、ネビラピン、ラミブジンおよびザルシバチンのような現在市販の薬剤に様々な程度の表現型交差耐性を示すウイルスをもたらす。
結果:
本発明の化合物のスペクトルの広い活性の指標として、EC50を測定した。表7はpEC50で表わされるそれぞれの化合物の抗ウイルス試験の結果を示す。もっとも近い整数に近似されたフォールドレジスタンスは括弧内に示す。
本表に見ることができるように、本発明の化合物は広域の突然変異株:A列:突然変異体Aに対するpEC50、B列:突然変異体Bに対するpEC50、C列:突然変異体Cに対するpEC50、D列:突然変異体Dに対するpEC50、E列:突然変異体Eに対するpEC50、F列:突然変異体Fに対するpEC50、G列:突然変異体Gに対するpEC50、H列:突然変異体Hに対するpEC50、I列:突然変異体Iに対するpEC50、J列:突然変異体Jに対するpEC50、K列:突然変異体Kに対するpEC50、HIV−2列:突然変異体HIV−2に対するpEC50、SIV(サル免疫不全ウイルス)列:突然変異体SIVに対するpEC50、WT列:野生型HIV−LAI株に対するpEC50、を阻害するのに有効である。毒性(Tox)は疑似トランスフェクト細胞で決定されたpCC50値として表わされる。NDは決定されなかったことを意味する。
Figure 2006508145
比較の目的で、国際公開第02/055520号パンフレットに記載された2−(ジメチルアミノ)−4,5−ジヒドロ−5−メチル−1−(4−ニトロフェニル)−4(2−オキソプロピル)−1H−ピリド[3.2−b]インドール−3−カルボニトリルは野生型HIVウイルスに対して5.5のpEC50を有し、それは本発明の化合物の効果の約1〜2log単位の範囲の作用の増加を示す。
本発明の出願書に例示されたその他の化合物もそれらの抗ウイルス活性につき試験された。野生型HIV−LAI株を阻害するそれらの効力に関しては、化合物番号5、7、8、9、11、12、13、14、15、16、17、18、21、23、25、26、27、28、29、32、35、43、67、68、71および72が1μM未満のEC50値を有した。化合物番号3、6、10、19、20、22、24、30、31、33、34、36、38、39、40、41、42、46、47、48、49、51、52、53、56、62、69、70、73、76、81、82、84、85、86、87、93、94、96、97、98、99、102、103、106、109、110、111、114、115および117が1μM〜32μMの間のEC50値を有した。化合物番号37、44、45、50、57、58、63、79、80、83、89、90、91、92、95、100、101、104、105、108、112、113、118、119および120が32μMを超えるEC50値を有した。
ラットおよびイヌの経口利用性
式(I)の化合物をDMSO、PEG400もしくは水中シクロデキストリン40%(CD40%)中20mg/ml溶液もしくは懸濁液として調製した。ラットにおける大部分の実験に対し、3種の用量群を形成した:1)DMSO調製物を使用する20mg/kgの1回腹腔内投与、2)PEG400調製物を使用する20mg/kgの1回経口投与および3)シクロデキストリン調製物を使用する20mg/kgの1回経口投与群。投与後規則的時間間隔をおいて採血し、血清中薬剤濃度をLC−MS生物分析法を使用して測定した。
調製物
有効成分、この場合は(in casu)式(I)の化合物をエタノール、メタノールもしくはメチレン・クロリド、好ましくはエタノールとメチレン・クロリドの混合物のような有機溶媒中に溶解することができる。典型的には5mPa.sをもつポリビニルピロリドンのビニルアセテートとのコポリマー(PVP−VA)もしくはヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)のようなポリマーをエタノール、メタノールおよびメチレン・クロリドのような有機溶媒に溶解することができる。適当にはポリマーをエタノールに溶解することができる。ポリマーおよび化合物溶液を混合し、次に噴霧乾燥することができる。化合物/ポリマーの比率は1/1〜1/6に選択することができる。中間の範囲は1/1.5〜1/3であることができる。適当な比率は1/6であることができる。次に投与用カプセルに噴霧乾燥した粉末の固体分散物を充填することができる。1カプセル中の薬剤充填量は使用されるカプセルのサイズに応じて50mg〜100mgの間の範囲内にあることができる。
フィルムコート錠
錠剤コアの調製
有効成分、この場合は(in casu)式(I)の化合物100g、乳糖570gおよびデンプン200gの混合物を十分混合し、次にナトリウムドデシルスルフェート5gおよびポリビニルピロリドン10gの溶液(約200mlの水中)で湿らせることができる。湿った粉末混合物をふるい、乾燥し、再度ふるうことができる。次に微細結晶セルロース100gおよび水素化植物油15gを添加することができる。全体を十分混合し、錠剤に打錠すると、有効成分各10mgを含んで成る10,000錠を与えることができる。
コーティング
メチルセルロース10gの溶液(75mlの変性エタノール中)にエチルセルロース5gの溶液(150mlのジクロロメタン中)を添加することができる。次にジクロロメタン75mlおよび1,2,3−プロパントリオール2.5mlを添加することができる。ポリエチレングリコール10gを融解し、ジクロロメタン75mlに溶解することができる。後者の溶液を前者に添加し、次にオクタデカン酸マグネシウム2.5g、ポリビニルピロリドン5gおよび濃厚色素懸濁液30mlを添加し、全体をホモジネートすることができる。コーティング装置中で錠剤コアをこのようにして得た混合物でコートすることができる。
添加時間の実験。Y−軸:%における標準化(normalized)ウイルス産生。X−軸:HIV−LAIによる細胞の感染後の、研究化合物の添加時間(時間)。 逆転写酵素のインビトロの阻害作用。Y−軸:対照に比較したHIV逆転写酵素の阻害パーセント。X−軸:ウェルに添加された化合物量(ミリモル)。

Claims (27)

  1. 式(I)
    Figure 2006508145
    [式中、
    nは1、2もしくは3であり、
    は水素、シアノ、ハロ、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル、C1−4アルキルカルボニル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノカルボニル、アリールアミノカルボニル、N−(アリール)−N−(C1−4アルキル)アミノカルボニル、メタンイミドアミジル、N−ヒドロキシ−メタンイミドアミジル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)メタンイミドアミジル、HetまたはHetであり、
    は水素、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C3−7シクロアルキルであり、ここで前記C1−10アルキル、C2−10アルケニルおよびC3−7シクロアルキルはそれぞれ個別にそして独立に、場合によりシアノ、NR4a4b、ピロリジニル、ピペリジニル、ホモピペリジニル、ピペラジニル、4−(C1−4アルキル)−ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1−オキソチオモルホリニル、1,1−ジオキソ−チオモルホリニル、アリール、フラニル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、ヒドロキシカルボニル、C1−4アルキルカルボニル、N(R4a4b)カルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル、ピロリジン−1−イルカルボニル、ピペリジン−1−イルカルボニル、ホモピペリジン−1−イルカルボニル、ピペラジン−1−イルカルボニル、4−(C1−4アルキル)−ピペラジン−1−イルカルボニル、モルホリン−1−イルカルボニル、チオモルホリン−1−イルカルボニル、1−オキソチオモルホリン−1−イルカルボニルおよび1,1−ジオキソ−チオモルホリン−1−イルカルボニルから成る群から選択される置換基で置換されてもよく、
    はニトロ、シアノ、アミノ、ハロ、ヒドロキシ、C1−4アルキルオキシ、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノカルボニル、C1−4アルキルカルボニル、メタンイミドアミジル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)メタンイミドアミジル、N−ヒドロキシ−メタンイミドアミジルまたはHetであり、
    4aは水素、C1−4アルキル;または、アミノ、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ、ピロリジニル、ピペリジニル、ホモピペリジニル、ピペラジニル、4−(C1−4アルキル)−ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1−オキソチオモルホリニルおよび1,1−ジオキソ−チオモルホリニルから成る群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキルであり、
    4bは水素、C1−4アルキル;または、アミノ、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ、ピロリジニル、ピペリジニル、ホモピペリジニル、ピペラジニル、4−(C1−4アルキル)−ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1−オキソチオモルホリニルおよび1,1−ジオキソ−チオモルホリニルから成る群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキルであり、
    アリールは、場合によりC1−6アルキル、C1−4アルコキシ、ハロ、ヒドロキシ、アミノ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシC1−6アルキル、シアノC1−6アルキル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ、アミノC1−4アルキル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノC1−4アルキルから成る群からそれぞれ個別に選択される1もしくは複数の置換基で置換されたフェニルであり、
    Hetは、1、2、3もしくは4環員が窒素、酸素および硫黄から成る群からそれぞれ個別にそして独立に選択されるヘテロ原子であり、そして残りの環員が炭素原子であり、そして可能な場合には、あらゆる窒素の環員が場合によりC1−4アルキルで置換されてもよく、あらゆる環の炭素原子がそれぞれ個別にそして独立に、場合によりC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C3−7シクロアルキル、ヒドロキシ、C1−4アルコキシ、ハロ、アミノ、シアノ、トリフルオロメチル、ヒドロキシC1−4アルキル、シアノC1−4アルキル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ、アミノC1−4アルキル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノC1−4アルキル、アリールC1−4アルキル、アミノC2−6アルケニル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノC2−6アルケニル、フラニル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、アリール、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノカルボニル、C1−4アルキルカルボニル、オキソ、チオから成る群から選択される置換基で置換されてもよく、そしてあらゆる前記のフラニル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリルおよびトリアゾリル部分が場合によりC1−4アルキルで置換されてもよい、5−員環系であり、
    Hetは6員の窒素含有芳香族環それぞれのあらゆる環炭素原子が場合によりC1−4アルキルから成る群から選択される置換基で置換されてもよいピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニルもしくはトリアジニルである、
    但し、式(I)の化合物が
    2,5−ジヒドロ−1−(4−ニトロフェニル)−2−オキソ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリルおよび
    2,5−ジヒドロ−5−メチル−1−(4−ニトロフェニル)−2−オキソ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリル
    と異なることとする]、
    の化合物、そのN−オキシド、塩、立体異性体形態、ラセミ混合物、プロドラッグ、エステルもしくは代謝物。
  2. nが1であり、Rがニトロであり、Rがシアノ、C1−4アルキルオキシカルボニルもしくはC1−4アルキルアミノカルボニルであり、そしてRが水素もしくはC1−6アルキルである請求項1記載の化合物。
  3. nが1もしくは2であり、
    がニトロ、シアノ、アミノ、ハロ、ヒドロキシ、C1−4アルキルオキシ、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノチオカルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル、C1−4アルキルカルボニル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)メタンイミドアミジル、N−ヒドロキシ−メタンイミドアミジルまたはHetである、
    請求項1もしくは2記載の化合物。
  4. が水素、シアノ、ハロ、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル、アリールアミノカルボニル、N−ヒドロキシ−メタンイミドアミジル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)メタンイミドアミジル、HetまたはHetであり、そして
    アリールが、場合によりC1−6アルキル、C1−4アルコキシ、シアノ、ニトロから成る群からそれぞれ個別に選択される1もしくは複数の置換基で置換されたフェニルであり、
    Hetが、1、2、3もしくは4環員が窒素、酸素および硫黄から成る群からそれぞれ個別にそして独立に選択されるヘテロ原子であり、そして残りの環員が炭素原子であり、そして可能な場合には、あらゆる窒素の環員が場合によりC1−4アルキルで置換されてもよく、あらゆる環の炭素原子がそれぞれ個別にそして独立に、場合によりC1−4アルキル、C3−7シクロアルキル、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、シアノC1−4アルキル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノC2−6アルケニル、イソオキサゾリル、アリール、ヒドロキシカルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル、オキソ、チオから成る群から選択される置換基で置換されてもよく、そして前記のイソオキサゾリルが場合によりC1−4アルキルで置換されてもよい、5−員環系であり、
    Hetがピリジルである、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
  5. が水素、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C3−7シクロアルキル;またはシアノ、NR4a4b、ピロリジニル、ピペリジニル、4−(C1−4アルキル)−ピペラジニル、モルホリニル、アリール、イミダゾリル、ピリジル、ヒドロキシカルボニル、N(R4a4b)カルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニルもしくは4−(C1−4アルキル)−ピペラジン−1−イルカルボニルから成る群から選択される置換基で置換されたC1−10アルキルであり、
    4aがC1−4アルキルであり、そして
    4bがC1−4アルキルもしくはC1−4アルキル置換モルホリニルである、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の化合物。
  6. が水素、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C3−7シクロアルキル;またはシアノ、NR4a4b、ピロリジニル、ピペリジニル、4−(C1−4アルキル)−ピペラジニル、モルホリニル、アリール、イミダゾリル、ピリジル、ヒドロキシカルボニル、N(R4a4b)カルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニルもしくは4−(C1−4アルキル)−ピペラジン−1−イルカルボニルから成る群から選択される置換基で置換されたC1−10アルキルであり、そして
    アリールが、場合によりC1−6アルキル、C1−4アルコキシ、シアノ、ニトロから成る群からそれぞれ個別に選択される1もしくは複数の置換基で置換されたフェニルである、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の化合物。
  7. が水素、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C3−7シクロアルキル;またはシアノ、NR4a4b、ピロリジニル、ピペリジニル、4−(C1−4アルキル)−ピペラジニル、モルホリニル、アリール、イミダゾリル、ピリジル、ヒドロキシカルボニル、N(R4a4b)カルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニルもしくは4−(C1−4アルキル)−ピペラジン−1−イルカルボニルから成る群から選択される置換基で置換されたC1−10アルキルであり、そして
    アリールが、場合によりC1−6アルキル、C1−4アルコキシ、シアノ、ニトロから成る群からそれぞれ個別に選択される1もしくは複数の置換基で置換されたフェニルであり、そして
    4aがC1−4アルキルであり、そして
    4bがC1−4アルキルもしくはC1−4アルキル置換モルホリニルである、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の化合物。
  8. がニトロ、シアノ、アミノ、ハロ、ヒドロキシ、C1−4アルキルオキシ、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノチオカルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル、C1−4アルキルカルボニル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)メタンイミドアミジル、N−ヒドロキシ−メタンイミドアミジルまたはHetであり、そして
    Hetが、1、2、3もしくは4環員が窒素、酸素および硫黄から成る群からそれぞれ個別にそして独立に選択されるヘテロ原子であり、そして残りの環員が炭素原子であり、そして可能な場合には、あらゆる窒素の環員が場合によりC1−4アルキルで置換されてもよく、あらゆる環の炭素原子がそれぞれ個別にそして独立に、場合によりC1−4アルキル、C3−7シクロアルキル、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、シアノC1−4アルキル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノC2−6アルケニル、イソオキサゾリル、アリール、ヒドロキシカルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル、オキソ、チオから成る群から選択される置換基で置換されてもよく、そして前記イソオキサゾリルが場合によりC1−4アルキルで置換されてもよい、5−員環系である
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の化合物。
  9. nが1もしくは2であり、更にとりわけnが1であり、そして
    が水素、シアノ、ハロ、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル、アリールアミノカルボニル、N−ヒドロキシ−メタンイミドアミジル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)メタンイミドアミジル、HetまたはHetであり、そして
    が水素、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C3−7シクロアルキル;またはシアノ、NR4a4b、ピロリジニル、ピペリジニル、4−(C1−4アルキル)−ピペラジニル、モルホリニル、アリール、イミダゾリル、ピリジル、ヒドロキシカルボニル、N(R4a4b)カルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニルもしくは4−(C1−4アルキル)−ピペラジン−1−イルカルボニルから成る群から選択される置換基で置換されたC1−10アルキルであり、そして
    がニトロ、シアノ、アミノ、ハロ、ヒドロキシ、C1−4アルキルオキシ、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、アミノチオカルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル、C1−4アルキルカルボニル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)メタンイミドアミジル、N−ヒドロキシ−メタンイミドアミジルまたはHetである
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の化合物。
  10. 化合物が式(II)
    Figure 2006508145
    を有する請求項1〜9のいずれか1項に記載の化合物。
  11. がニトロである請求項1〜10のいずれか1項に記載の化合物。
  12. がシアノである請求項1〜11のいずれか1項に記載の化合物。
  13. がC1−4アルキルオキシカルボニルもしくはC1−4アルキルアミノカルボニルである請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物。
  14. がC2−6アルキルである請求項1〜13のいずれか1項に記載の化合物。
  15. 化合物が、
    nが1であり、
    がシアノ、ハロまたは、場合によりC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C3−7シクロアルキル、ヒドロキシ、C1−4アルコキシ、アミノ、シアノ、トリフルオロメチル、ヒドロキシC1−4アルキル、シアノC1−4アルキル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ、アミノC1−4アルキル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノC1−4アルキル、アリールC1−4アルキル、アミノC2−6アルケニル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノC2−6アルケニル、フラニル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、アリール、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノカルボニル、C1−4アルキルカルボニル、オキソ、チオから成る群から選択される置換基で置換されたオキサジアゾリルであり、そしてあらゆる前記のフラニル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリルおよびトリアゾリル部分が場合によりC1−4アルキルで置換されてもよく、
    がC1−6アルキル、水素、C2−10アルケニルであり、そして
    がニトロ、場合によりピペリジニル、ピロリジニル、N(R4a4b)、モルホリニル、ピリジル、シアノ、4−(C1−4アルキル)−ピペラジン−1−イルで置換されたC1−6アルキルである、
    ものである、請求項1〜14のいずれか1項に記載の化合物。
  16. 化合物が
    1−(4−ニトロ−フェニル)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリル、
    5−メチル−1−(4−ニトロ−フェニル)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリル、
    5−イソブチル−1−(4−ニトロ−フェニル)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリル、
    5−アリル−1−(4−ニトロ−フェニル)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリル、
    5−ブチル−1−(4−ニトロ−フェニル)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリル、
    5−エチル−1−(4−ニトロ−フェニル)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリル、
    5−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−1−(4−ニトロ−フェニル)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリル、
    5−メチル−1−(4−ニトロ−フェニル)−1,5−ジヒドロ−ピリド[3,2−b]インドール−3−オン、
    5−ブト−3−エニル−1−(4−ニトロ−フェニル)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリル、
    1−(4−ニトロ−フェニル)−2−オキソ−5−(2−ピロリジン−1−イル−エチル)−2,5−ジヒドロ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリル、
    1−(4−ニトロ−フェニル)−2−オキソ−5−(2−ピペリジン−1−イル−エチル)−2,5−ジヒドロ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリル、
    5−(3−ジメチルアミノ−プロピル)−1−(4−ニトロ−フェニル)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリル、
    3−ブロモ−5−メチル−1−(4−ニトロ−フェニル)−1,5−ジヒドロ−ピリド[3,2−b]インドール−2−オン、
    5−メチル−1−(3−ニトロ−フェニル)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリル、
    1−(4−ニトロ−フェニル)−2−オキソ−5−(3−ピペリジン−1−イル−プロピル)−2,5−ジヒドロ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリル、
    5−(4−モルホリン−4−イル−ブチル)−1−(4−ニトロ−フェニル)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリル、
    1−(4−ニトロ−フェニル)−2−オキソ−5−(4−ピロリジン−1−イル−ブチル)−2,5−ジヒドロ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリル、
    5−[3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−プロピル]−1−(4−ニトロ−フェニル)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリル、
    5−シアノメチル−1−(4−ニトロ−フェニル)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリル、
    5−(3−モルホリン−4−イル−プロピル)−1−(4−ニトロ−フェニル)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリル、
    1−(4−ニトロ−フェニル)−2−オキソ−5−(4−ピペリジン−1−イル−ブチル)−2,5−ジヒドロ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリル、
    5−(4−ジメチルアミノ−ブチル)−1−(4−ニトロ−フェニル)−2−オキソ−2,5−ジヒドロ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリル、
    1−(4−ニトロ−フェニル)−2−オキソ−5−ピリジン−4−イルメチル−2,5−ジヒドロ−1H−ピリド[3,2−b]インドール−3−カルボニトリル、
    3−(5−tert−ブチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−5−メチル−1−(4−ニトロ−フェニル)−1,5−ジヒドロ−ピリド[3,2−b]インドール−2−オン、
    5−メチル−1−(4−ニトロ−フェニル)−3−(5−トリフルオロメチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−1,5−ジヒドロ−ピリド[3,2−b]インドール−2−オン、
    またはそのN−オキシド、塩もしくは立体異性体である請求項1記載の化合物。
  17. 医薬としての使用のための
    式(I)
    Figure 2006508145
    [式中、
    nは1、2もしくは3であり、
    は水素、シアノ、ハロ、アミノカルボニル、ヒドロキシカルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル、C1−4アルキルカルボニル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノカルボニル、アリールアミノカルボニル、N−(アリール)−N−(C1−4アルキル)アミノカルボニル、メタンイミドアミジル、N−ヒドロキシ−メタンイミドアミジル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)メタンイミドアミジル、HetまたはHetであり、
    は水素、C1−10アルキル、C2−10アルケニル、C3−7シクロアルキルであり、ここで前記C1−10アルキル、C2−10アルケニルおよびC3−7シクロアルキルはそれぞれ個別にそして独立に、場合によりシアノ、NR4a4b、ピロリジニル、ピペリジニル、ホモピペリジニル、ピペラジニル、4−(C1−4アルキル)−ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1−オキソチオモルホリニル、1,1−ジオキソ−チオモルホリニル、アリール、フラニル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、ヒドロキシカルボニル、C1−4アルキルカルボニル、N(R4a4b)カルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル、ピロリジン−1−イルカルボニル、ピペリジン−1−イルカルボニル、ホモピペリジン−1−イルカルボニル、ピペラジン−1−イルカルボニル、4−(C1−4アルキル)−ピペラジン−1−イルカルボニル、モルホリン−1−イルカルボニル、チオモルホリン−1−イルカルボニル、1−オキソチオモルホリン−1−イルカルボニルおよび1,1−ジオキソ−チオモルホリン−1−イルカルボニルから成る群から選択される置換基で置換されてもよく、
    はニトロ、シアノ、アミノ、ハロ、ヒドロキシ、C1−4アルキルオキシ、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノカルボニル、C1−4アルキルカルボニル、メタンイミドアミジル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)メタンイミドアミジル、N−ヒドロキシ−メタンイミドアミジルまたはHetであり、
    4aは水素、C1−4アルキル;または、アミノ、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ、ピロリジニル、ピペリジニル、ホモピペリジニル、ピペラジニル、4−(C1−4アルキル)−ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1−オキソチオモルホリニルおよび1,1−ジオキソ−チオモルホリニルから成る群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキルであり、
    4bは水素、C1−4アルキル;または、アミノ、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ、ピロリジニル、ピペリジニル、ホモピペリジニル、ピペラジニル、4−(C1−4アルキル)−ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、1−オキソチオモルホリニルおよび1,1−ジオキソ−チオモルホリニルから成る群から選択される置換基で置換されたC1−4アルキルであり、
    アリールは、場合によりC1−6アルキル、C1−4アルコキシ、ハロ、ヒドロキシ、アミノ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロ、ヒドロキシC1−6アルキル、シアノC1−6アルキル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ、アミノC1−4アルキル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノC1−4アルキルから成る群からそれぞれ個別に選択される1もしくは複数の置換基で置換されたフェニルであり、
    Hetは、1、2、3もしくは4環員が窒素、酸素および硫黄から成る群からそれぞれ個別にそして独立に選択されるヘテロ原子であり、そして残りの環員が炭素原子であり、そして可能な場合には、あらゆる窒素の環員が場合によりC1−4アルキルで置換されてもよく、あらゆる環の炭素原子がそれぞれ個別にそして独立に、場合によりC1−4アルキル、C2−6アルケニル、C3−7シクロアルキル、ヒドロキシ、C1−4アルコキシ、ハロ、アミノ、シアノ、トリフルオロメチル、ヒドロキシC1−4アルキル、シアノC1−4アルキル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノ、アミノC1−4アルキル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノC1−4アルキル、アリールC1−4アルキル、アミノC2−6アルケニル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノC2−6アルケニル、フラニル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、トリアゾリル、テトラゾリル、アリール、ヒドロキシカルボニル、アミノカルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノカルボニル、C1−4アルキルカルボニル、オキソ、チオから成る群から選択される置換基で置換されてもよく、そしてあらゆる前記のフラニル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、チアゾリル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、ピラゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリルおよびトリアゾリル部分が場合によりC1−4アルキルで置換されてもよい、5−員環系であり、
    Hetは6員の窒素含有芳香族環それぞれのあらゆる環炭素原子が場合によりC1−4アルキルから成る群から選択される置換基で置換されてもよいピリジル、ピリミジニル、ピラジニル、ピリダジニルもしくはトリアジニルである]、
    の化合物、そのN−オキシド、塩、立体異性体形態、ラセミ混合物、プロドラッグ、エステルもしくは代謝物。
  18. がシアノ、C1−4アルキルオキシカルボニルもしくはC1−4アルキルアミノカルボニルであり、
    が水素もしくはC1−6アルキルである、
    医薬としての使用のための請求項17記載の化合物。
  19. 医薬としての使用のための化合物が式(II)
    Figure 2006508145
    を有する、医薬として使用のための請求項17もしくは18記載の化合物。
  20. がシアノ、メチルオキシカルボニル、メチルアミノカルボニル、エチルアミノカルボニル、エチルオキシカルボニルである請求項17〜19のいずれか1項に記載の化合物。
  21. が水素もしくはメチルである請求項17〜20のいずれか1項に記載の化合物。
  22. がシアノであり、そしてRが水素もしくはメチルである請求項17〜21のいずれか1項に記載の化合物。
  23. HIVウイルスによる感染と関連する感染症もしくは疾患を予防し、処置しもしくは闘うための薬剤製造のための請求項17〜22のいずれか1項に定義の式(I)の化合物の使用。
  24. HIVウイルスの複製を阻害するための薬剤製造のための請求項17〜22のいずれか1項に定義の式(I)の化合物の使用。
  25. HIVウイルスの逆転写酵素が突然変異体であることを特徴とする請求項23もしくは24記載の式(I)の化合物の使用。
  26. 有効量の、請求項1〜17のいずれか1項に定義された式(I)の少なくとも1化合物および製薬学的に許容できる賦形剤を含んで成る製薬学的組成物。
  27. 抗レトロウイルス治療における同時、別個もしくは連続使用のための組み合わせ調製物としての請求項1〜17のいずれか1項に定義されたような式(I)の少なくとも1化合物および抗レトロウイルス剤を含有する製品。
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