JP2006507222A - N’−シアノ−n−メチルイミドアミド誘導体 - Google Patents

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Abstract

本発明は、一般式(I)〔式中、nは2、3、4又は5を表し、Rは場合によりハロゲン置換されていてもよいC〜Cアルキル基を表し且つXはハロゲン原子を表す(但し、複数個の置換基Xはそれぞれ同一であってもよいし又は異なっていてもよい)〕で示される新規N’−シアノ−N−メチルイミドアミド誘導体に関する。また、本発明は、その製造方法及び有害生物防除剤としての使用に関する。
【化17】

Description

本発明は、新規N’−シアノ−N−メチルイミドアミド誘導体、それらの製造方法及び動物害虫を防除(control)するための使用に関する。
ある種のN’−シアノ−N−メチルイミドアミド誘導体がすでに知られている(国際公開第WO91/04965号明細書、同第WO93/04032号明細書、欧州特許出願公開第0 403 159A2号公報;ドイツ特許出願公開第195 48 783A1号公報、J.Organomet.Chem.,(1975),97(1),pp.39−44;Bull.Soc.Chim.Belg.,(1981),90(1),pp.89−98及び特に国際公開第WO00/03976号明細書参照)。また、これらの化合物の中のいくつかについては殺虫性も知られている(欧州特許出願公開第0 314 852号A1号公報参照)。
しかし、これらの化合物の活性は、あらゆる点で完全に満足できるものではない。
従って、本発明の目的は、害虫に対して納得のゆく活性を有する別の化合物を提供することにあった。
本発明は、今般、一般式(I)
Figure 2006507222
〔式中、nは2、3、4又は5を表し、Rは場合によりハロゲン置換されていてもよいC〜Cアルキル基を表し且つXはハロゲン原子を表す(但し、異なる複数個の置換基Xはいずれの場合にも同一であってもよいし又は異なっていてもよい)〕で示される新規なイミドアミド誘導体を提供する。
前記の式(I)で示されるN’−シアノ−N−メチルイミドアミド誘導体は、光学異性体及び/又は幾何異性体として存在することができる。本発明は、本発明の化合物の種々の異性体混合物及び特に本発明の化合物純粋な異性体の両方に関する。
前記の一般式(I)で示されるN’−シアノ−N−メチルイミドアミド誘導体は、式(II)
Figure 2006507222
(式中、X及びnは前記で定義した通りである)で示されるアミンを、
(a) 式(III)
Figure 2006507222
(式中、Rは前記で定義した通りであり、Qは酸素原子又は硫黄原子を表し且つYはアルキル基を表す)で示されるN−シアノアルキルイミド酸エステルと希釈剤の存在下で反応させるか、又は
(a’) 式(IV)
Figure 2006507222
(式中、Rは前記で定義した通りであり且つYはアルキル基を表す)で示されるオルトエステル及びシアナミドと適切ならば希釈剤の存在下で反応させ、且つ
(b) 次いで、方法(a)又は(a’)に従って得られる次の式(V)
Figure 2006507222
(式中、R、X及びnは前記で定義した通りである)で示される化合物を、式(VI)
CH−Z (VI)
〔式中、Zは脱離性基、例えばハロゲン原子(例えば、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子)、メシレート基又はトシレート基を表す〕で示される化合物と反応させることによってアルキル化すると得られる。
しかし、式(VII)
Figure 2006507222
(式中、X及びnは前記で定義した通りである)で示されるN−メチル化アミンを、前記の方法(a)に従って前記の式(III)で示されるN−シアノアルキルイミド酸エステルと反応させるか、又は前記の方法(a’)に従って前記の式(IV)で示されるオルトエステル及びシアナミドと反応させ、その後にアルキル化を適用することによって得ることもできる。
前記の式(I)で示される新規N’−シアノ−N−メチルイミドアミド誘導体は、著しく強い生物学的性質を有し、特に農業、林業、貯蔵製品及び材料の保護並びに衛生部門で遭遇する動物害虫、例えば昆虫、クモ形類動物、特に線虫を防除するのに適している。
前記の式(I)は、本発明の化合物の一般的な定義を提供する。上記及び下記の式に挙げた基の好ましい置換基及びその範囲を、下記に説明する:
nは、2,3又は4を表すことが好ましい。
Rは、場合により弗素、塩素もしくは臭素で置換されていてもよいメチル基、エチル基、n−もしくはi−プロピル基又はn−、i−、s−もしくはt−ブチル基を表すことが好ましい。
Xは、弗素原子、塩素原子又は臭素原子を表すことが好ましい。
nが2を表す場合には、第一の置換基Xはオルト位(2位)にあることが好ましく且つ第二の置換基Xはパラ位(4位)にあることが好ましい、又は第一の置換基Xはメタ位(3位)にあることが好ましく且つ第二の置換基Xはパラ位(4位)にあることが好ましい。
nが3を表す場合には、フェニル環上において、第一の置換基Xはオルト位(2位)にあることが好ましく、第二の置換基Xはパラ位(4位)にあることが好ましく且つ第三の置換基Xはメタ位(5位)にあることが好ましい。
nは、2又は3を表すことが特に好ましい。
Rは、場合により弗素もしくは塩素で置換されていてもよいメチル基、エチル基 又はn−もしくはi−プロピル基を表すことが特に好ましい。
Xは、弗素原子又は塩素原子を表すことが特に好ましい。
nが2を表す場合には、第一の置換基Xはオルト位(2位)にあることが特に好ましく且つ第二の置換基Xはパラ位(4位)にあることが特に好ましい。
Rは、メチル基又はエチル基を表すことがさらに特に好ましい。
前記の置換基の定義に照らして特に好ましい化合物は、下記の式(IA)から(IE)で示される化合物である:
Figure 2006507222
前記の置換基の定義に照らしてさらに特に好ましい化合物は、下記の式(IA)から(IE)で示される化合物である:
Figure 2006507222
Figure 2006507222
Figure 2006507222
前記に挙げた一般的な基又は好ましい基の定義及び説明は、最終生成物並びにそれに対応する出発原料及び中間体に適用される。これらの基の定義は、所望により相互に組み合わせることができる、すなわち例えばそれぞれの好ましい範囲の間の組み合わせが含まれる。
本発明の好ましい化合物は、好ましいものとして前記に挙げた意味の組み合わせを有する前記の式(I)で示される化合物である。
本発明の特に好ましい化合物は、特に好ましいものとして前記に挙げた意味の組み合わせを有する前記の式(I)で示される化合物である。
本発明のさらに特に好ましい化合物は、さらに特に好ましいものとして前記に挙げた意味の組み合わせを有する前記の式(I)で示される化合物である。
上記及び下記に挙げた基の定義において、炭化水素基、例えばアルキル基は、それぞれの場合において可能な限りは直鎖又は分岐鎖である。
本発明の方法で出発原料として使用されるべき前記の一般式(II)及び(VII)で示されるアミンは、有機化学の一般的に知られている化合物であり、及び/又は一般的に知られている方法で、例えばHouben−Weyl,Methoden der organischen Chemie(有機化学の方法),Volume XI,1; Chantraprommaら,J.Chem.Soc.Perkin Trans.,1(1983),1049−1062; Salernoら,J.Org.Chem.,65(2000),3971−3981; Atkinsonら,J.Med.Chem.,26(1983),1353−1360; Kosugiら,Bull.Chem.Soc.Jpn.,60(1987),767−68に従って得ることができる。
前記の式(III)は、本発明の方法(a)を実施するための出発原料として必要とされるN−シアノアルキルイミド酸エステルの一般的な定義を提供する。この式で、YはC〜Cアルキル基、特にメチル基又はエチル基を表すことが好ましい。
N−シアノアルキルイミド酸エステルの大部分は、公知であり(例えば、米国特許第
5,304,566号公報又はJ.Org.Chem.,28,1963,1816−1821参照)及び/又はこれらは慣用の方法で得ることができる。
前記の式(IV)は、本発明の方法(a’)を実施するための出発原料としても必要とされるオルトエステルの定義を提供する。この式で、YはC〜Cアルキル基、特にメチル基又はエチル基を表すことが好ましい。
前記式(IV)で示される化合物は、当業者に知られている化合物である(Schafer and Gewald,J.Prakt.Chem.,318,1976,347−349参照)。
前記の式(V)で示される化合物のアルキル化(メチル化)に使用される式(VI)で示される化合物は、同様に公知の化合物である。
本発明の方法(a’)は、例えばアリールアミノエチレンシアナミドの合成を記載しているSchafer and Gewald, J.Prakt.Chem.,318,1976,347−349と同様にして実施することができる。
前記のように、本発明の方法(a)及び(a’)もまた、式(VII)で示されるN−メチル化アミンを出発原料として使用して実施できる(例えば、Edenhofer, Helv.Chim.Acta.,58,1975,2192−2209);この場合には、その後のメチル化は適用できない。
本発明の方法は、希釈剤の存在下で実施することが好ましい。希釈剤は方法(a’)の場合には必ずしも必要ではない。アルコール、例えばメタノール及びエタノール;ニトリル類、例えばアセトニトリル;又はエステル類、例えば酢酸エチルを使用することが好ましい。適切ならば、本発明の方法は、水又は有機水性混合物中で実施することも可能であり得る。
本発明の方法を実施する場合には、それぞれの反応相手は、当モル量で用いることが好ましい;しかし、一方又は他方の出発原料を過剰に使用することもできる。
本発明の方法を実施する場合には、反応温度は比較的広い範囲内で変化させることができる。一般的に、本発明の方法は、0℃から180℃の間、好ましくは20℃から150℃の間、特に好ましくは20℃から80℃の間の温度で実施される。
後処理及び最終生成物の単離は当業者に知られている方法で実施される。
本発明の活性化合物は、農業、林業、貯蔵製品及び材料の保護並びに衛生部門で遭遇する動物害虫、特に昆虫、クモ形動物及び線虫を防除するのに適しており、良好な植物許容性を有し且つ温血動物に都合のよい毒性を有する。本発明の活性化合物は、好ましくは植物保護剤として使用することができる。本発明の活性化合物は、通常の感受性及び抵抗性の種に対して及び発育段階の全部又は幾つかに対して活性である。前記の害虫としては下記のものが挙げられる:
等脚目(Isopoda)から、例えばオニクス・アセルス(Oniscus asellus)、オカダンゴムシ(Armadillidium vulgare)及びワラジムシ(Porcellio scaber)、
ヤスデ綱(Diplopoda)から、例えばブラニウルス・グッツラーツス(Blaniulus guttulatus)、
ムカデ綱(Chilopoda)から、例えばツチムカデ(Geophilus carpophagus)及びスクチゲラ(Scutigera)種、
コムカデ目(Symphyla)から、例えばスクチゲレラ・イマクラータ(Scutigerella immaculata)、
シミ目(Thysanura)から、例えばセイヨウシミ(Lepisma saccharina)、
トビムシ目(Collembola)から、例えばシロトビムシ(Onychiurus armatus)、
直翅目(Orthptera)から、例えばヨーロッパイエコオロギ(Acheta domesticus)、ケラ(Gryllotalpa)種、トノサマバッタ(Locusta migratoria migratorioides)、メラノプルス(Melanoplus)種及びサバクトビバッタ(Schistocerca gregaria)、
ゴキブリ目(Blattaria)から、例えばトウヨウゴキブリ(Blatta orientalis)、ワモンゴキブリ(Periplaneta americana)、マデラゴキブリ(Leucophaea maderae)及びチャバネゴキブリ(Blattella germanica)、
ハサミムシ目(Dermaptera)から、例えばヨーロッパクギヌキハサミムシ(Forficula auricularia)、
シロアリ目(Isoptera)から、例えばヤマトシロアリ(Reticulitermes)種、
シラミ目(Phthiraptera)から、例えばコロモジラミ(Pediculus humanus corporis)、ブタジラミ(Haematopinus)種、ケモノホソジラミ(Linognathus)種、ケモノハジラミ(Trichodectes)種及びダマリニア(Damalinia)種、
総翅目(Thysanoptera)から、例えばクリバネアザミウマ(Hercinothrips femoralis)、ネギアザミウマ(Thrips tabaci)、ミナミキイロアザミウマ(Thrips palmi)及びミカンキイロアザミウマ(Frankliniella occidentalis)、
異翅目(Heteroptera)から、例えばチャイロカメムシ(Eurygaster)種、ベニホシカメムシ(Dysdercus intermedius)、ピエスマ・クアドゥラータ(Piesma quadrata)、トコジラミ(Cimex lectularius)、オオサシガメ(Rhodnius prolixus)及びサシガメ(Triatoma)種、
同翅目(Homoptera)から、例えばアレウロデス・ブラシッカエ(Aleurodes brassicae)、タバココナジラミ(Bemisia tabaci)、オンシツコナジラミ(Trialeurodes vaporariorum)、ワタアブラムシ(Aphis gossypii)、ダイコンアブラムシ(Brevicoryne brassicae)、クリプトミズス・リビス(Cryptomyzus ribis)、マメクロアブラムシ(Aphis fabae)、アフィス・ポミ(Aphis pomi)、リンゴワタムシ(Eriosoma lanigerum)、モモコフキアブラムシ(Hyalopterus arundinis)、ブドウジラミ(Phylloxera vastatrix)、ワタムシ(Pemphigus)種、ムギヒゲナガアブラムシ(Macrosiphum avenae)、ミズス(Myzus)種、ホップイボアブラムシ(Phorodon humuli)、ムギクビレアブラムシ(Rhopalosiphum padi)、ニドリヒメヨコバイ(Empoasca)種、エウスケリス・ビロバーツス(Euscelis bilobatus)、ツマグロヨコバイ(Nephotettix cincticeps)、ミズキカタカイガラムシ(Lecanium corni)、オリーブカタカイガラムシ(Saissetia oleae)、ヒメトビウンカ(Laodelphax striatellus)、トビイロウンカ(Nilaparvata lugens)、アカマルカイガラムシ(Aonidiella aurantii)、シロマルカイガラムシ(Aspidiotus hederae)、コナカイガラムシ(Pseudococcus)種及びキジラミ(Psylla)種、
鱗翅目(Lepidoptera)から、例えばワタアカミムシ(Pectinophora gossypiella)、ブパルス・ピニアリウス(Bupalus piniarius)、ケイマトビア・ブルマータ(Cheimatobia brumata)、リソコレチス・ブランカルデラ(Lithocolletis blancardella)、ヒポノメウタ・パデラ(Hyponomeuta padella)、コナガ(Plutella xylustella)、オビカレハ(Malacosoma neustria)、ドクガ(Euproctis chrysorrhoea)、マイマイガ(Lymantria)種、ブックラトリクス・スルベリエラ(Bucculatrix thurberiella)、ミカンハモグリガ(Phyllocnistis citrella)、ヤガ(Agrotis)種、エウクソア(Euxoa)種、フェルテア(Feltia)種、ミスジオリンガ(Earias insulana)、ヒリオシス(Heliothis)種、ヨトウガ(Mamestra brassicae)、マツキリガ(Panolis flammea)、ヨトウ(Spodoptera)種、イラクサギンウワバ(Trichoplusia ni)、カルポカプサ・ポモネラ(Carpocapsa pomonella)、シロチョウ(Pieris)種、ニカメイガ(Chilo)種、アワノメイガ(Pyrausta nubilalis)、スジコナマダラメイガ(Ephestia kuehniella)、ハチノスツヅリガ(Galleria mellonella)、コイガ(Tineola bisselliella)、イガ(Tinea pellionella)、ホフマンノフィラ・プセウドスプレテルラ(Hofmannophila pseudospretella)、カコエキア・ポダナ(Cacoecia podana)、カプア・レテクラナ(Capua reticulana)、トウヒシントメハマキ(Choristoneura fumiferana)、ブドウホソハマキ(Clysia ambiguella)、チャハマキ(Homona magnanima)及びトルトリックス・ビリダーナ(Tortrix viridana)、
甲虫目(Coleoptera)から、例えばアノビウム・プンクタツム(Anobium punctatum)、コナナガシンクイ(Rhizopertha dominica)、エンドウゾウムシ(Bruchidius obtectus)、インゲンマメゾウムシ(Acanthoscelides obtectus)、ヒロトルペス・バジュルス(Hylotrupes bajulus)、アゲラスチカ・アルニ(Agelastica alni)、コロラドハムシ(Leptinotarsa decemlineata)、カラシナハムシ(Phaedon cochleariae)、デアブロチカ(Diabrotica)種、ナトビハムシ(Psylliodes chrysocephala)、インゲンテントウ(Epilachna varivestis)、アトマリア(Atomaria)種、ノコギリヒラタムシ(Oryzaephilus surinamensis)、ハナゾウムシ(Anthonomus)種、コクゾウムシ(Sitophilus)種、キンケクチブトリゾウムシ(Otiorrhynchus sulcatus)、バショウオサゾウムシ(Cosmopolites sordidus)、ケウソルリンクス・アッシミリス(Ceuthorrhynchus assimilis)、アルファルファタコゾウムシ(Hypera postica)、カツヲブシムシ(Dermestes)種、トゥロゴデルマ(Trogoderma)種、アンスレヌス(Anthrenus)種、アッタゲヌス(Attagenus)種、ヒラタキクイムシ(Lyctus)種、メリゲセス・アエネウス(Meligethes aeneus)、プテヌス(Ptinus)種、ニプトゥス・ホロレウクス(Niptus hololeucus)、ニセマルヒョウホンムシ(Gibbium psylloides)、トゥボリウム(Tribolium)種、チャイロコメノゴミムシダマシ(Tenebrio molitor)、アグリオテス(Agriotes)種、コノデルス(Conoderus)種、ヨーロッパコフキコガネ(Melolontha melolontha)、アンフィマロン・ソルステテアリス(Amphimallon solstitialis)及びコステリトゥラ・アエアランデカ(Costelytra zealandica)、
膜翅目(Hymenoptera)から、例えば、マツハバチ(Diprion)種、ナシミバチ(Hoplocampa)種、ケアリ(Lasius)種、イエヒメアリ(Monomorium pharaonis)及びスズメバチ(Vespa)種、
双翅目(Diptera)から、例えばヤブカ(Aedes)種、ハマダラカ(Anopheles)種、イエカ(Culex)種、キイロショウジョウバエ(Drosophila melanogaster)、ハエ(Musca)種、ヒメイエバエ(Fannia)種、クロバエ(Calliphora erythrocephala)、キンバエ(Lucilia)種、オビキンバエ(Chrysomyia)種、ウサギヒフバエ(Cuterebra)種、ウマバエ(Gastrophilus)種、シラミバエ(Hyppobosca)種、サシバエ(Stomoxys)種、ヒツジバエ(Oestrus)種、ヒフバエ(Hypoderma)種、アブ(Tabanus)種、タンニア(Tannia)種、ビビオ・ホルツラヌス(Bibio hortulanus)、キモグリバエ(Oscinella frit)、フォルビア(Phorbia)種、アカザモグリハナバエ(Pegomyia hyoscyami)、チチュウカイミバエ(Ceratitis capitata)、オリーブミバエ(Dacus oleae)、チプラ・パルドーサ(Tipula paludosa)、ヒレミア(Hylemyia)種及びハモグリバエ(Liriomyza)種、
ノミ目(Siphonaptera)から、例えばケオプスネズミノミ(Xenopsylla cheopis)及びニワトリノミ(Ceratophyllus)種、
クモ綱(Arachnida)から、例えばイスラエルゴールドスコーピオ(Scorpio maurus)及びクロゴケグモ(Latrodectus mactans)、
ダニ目(Acarina)から、例えばアシブトコナダニ(Acarus siro)、ナガヒメダニ(Argas)種、カズキダニ(Ornithodoros)種、ワクモ(Dermanyssus gallinae)、エリオフィネス・リビス(Eriophyes ribis)、ミカンサビダニ(Phyllocoptruta oleivora)、ウシダニ(Boophilus)種、コイタマダニ(Rhipicephalus)種、キララマダニ(Amblyomma)種、イボマダニ(Hyalomma)種、マダニ(Ixodes)種、キュウセンヒゼンダニ(Psoroptes)種、コリオプテス(Chorioptes)種、ヒゼンダニ(Sarcoptes)種、ホコリダニ(Tarsonemus)種、クローバーハダニ(Bryobia praetiosa)、パノニクス(Panonychus)種及びヒメハダニ(Tetranychus)種。
植物寄生線虫としては、例えば、ネグサレセンチュウ(Pratylenchus)種、バナナネモグリセンチュウ(Radopholus similis)、ナミキクセンチュウ(Ditylenchus dipsaci)、ミカンネセンチュウ(Tylenchulus semipenetrans)、シストセンチュウ(Heterodera)種、グロボデラ(Globodera)種、ネコブセンチュウ(Meloidogyne)種、ハガレセンチュウ(Aphelenchoides)種、ナガハリセンチュウ(Longidorus)種、オオハリセンチュウ(Xiphinema)種、ユミハリセンチュウ(Trichodorus)種及びマツノザイセンチュウ(Bursa phelenchus)種が挙げられる。
特に、本発明の式(I)で示される化合物は、良好な殺線虫活性を有する。従って、本発明の式(I)で示される化合物は、特にサツマイモネコブセンチュウ(Meloidogyne incognita)を防除するのに特に良好な結果を伴って用いることができる。
全ての植物及び植物部分は、本発明に従って処理できる。植物とは、本明細書では全ての植物及び植物群、例えば望ましい及び望ましくない野生植物又は作物植物(天然産の作物植物を含む)を意味すると理解されるべきである。作物植物は、慣用の植物育種法及び最適化法によって又はバイオテクノロジー法及び組換え法によって、あるいはこれらの方法の組み合わせによって得ることができる植物、例えばトランスジェニック植物であることができ、また例えば植物育種者の権利によって保護し得るか又は保護し得ない植物変種であることができる。植物部分とは、地上及び地下の植物の全ての部分及び器官、例えば新芽、葉、花及び根を意味すると理解されるべきであり、その例として葉、針状葉、茎、幹、花、子実体、果実、種子、根、塊茎及び地下茎を挙げ得る。また、植物部分としては、収穫物並びに栄養及び生殖繁殖材料、例えば挿し木、塊茎、地下茎、分枝及び種子が挙げられる。
活性化合物による植物及び植物部分の本発明の処理は、直接に行うか又は該活性化合物を該植物及び植物部分の周囲、生育環境又は貯蔵空間に慣用の処理方法で作用させることによって、例えば浸漬、噴霧、蒸発、燻煙、散布、塗布することにより作用させることによって、また繁殖材料の場合、特に種子の場合には一つ又はそれ以上の被覆を施すことによって行う。
本発明の活性化合物は、慣用の製剤、例えば液剤、エマルジョン、水和剤、懸濁剤、粉末(powder)、粉剤、ペースト剤、水溶剤、粒剤、フロアブル剤(suspension−emulsion concentrate)、活性化合物含浸天然及び合成物質、並びに高分子物質中の微細カプセル剤に変えることができる。
適切な施用量では、本発明の化合物の幾つかは除草活性を有する。
これらの製剤は、公知の方法で、例えば本発明の活性化合物を増量剤、すなわち液状溶媒及び/又は固形担体と、場合によっては界面活性剤、すなわち乳化剤及び/又は分散剤、及び/又は泡形成剤(foam−former)と混合することにより製造される。
使用する増量剤が水である場合には、例えば有機溶媒を補助溶媒として使用することも可能である。本質的に、適切な液状溶媒は、芳香族炭化水素、例えばキシレン、トルエン又はアルキルナフタレン類;塩素化芳香族炭化水素及び塩素化脂肪族炭化水素、例えばクロロベンゼン類、クロロエチレン類又は塩化メチレン;脂肪族炭化水素、例えばシクロヘキサン又はパラフィン類、例えば石油留分、鉱油及び植物油;アルコール類、例えばブタノール又はグリコール及びこれらのエーテル類及びエステル類;ケトン類、例えばアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン又はシクロヘキサノン;強極性溶媒、例えばジメチルホルムアミド及びジメチルスルホキシド;並びに水である。
適切な固形担体は、例えばアンモニウム塩及び粉砕天然鉱物、例えばカオリン、粘土、タルク、チョーク、石英、アタパルジャイト、モンモリロナイト又はケイソウ土、並びに粉砕合成鉱物、例えば高分散シリカ、アルミナ及びケイ酸塩である。粒剤に適した固形担体は、例えば破砕及び分別天然石、例えば方解石、大理石、軽石、海泡石及びドロマイト、並びに無機及び有機粉末の合成顆粒、並びに有機材料、例えばおが屑、ヤシ殻、トウモロコシ穂軸及びタバコ茎の顆粒である。適切な乳化剤及び/又は泡形成剤は、例えば非イオン性乳化剤及び陰イオン性乳化剤、例えばポリオキシエチレン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレン脂肪アルコールエーテル類、例えばアルキルアリールポリグリコールエーテル類、アルキルスルホン酸塩類、アルキル硫酸塩類、アリールスルホン酸塩類及びタンパク質加水分解生成物である。適切な分散剤は、例えばリグノ亜硫酸塩廃液及びメチルセルロースである。
粘着付与剤、例えばカルボキシメチルセルロース及び粉末状、粒状又はラテックス状の天然及び合成重合体、例えばアラビアゴム、ポリビニルアルコール及びポリ酢酸ビニル、並びに天然リン脂質、例えばセファリン類及びレシチン類、並びに合成リン脂質が前記製剤に使用できる。その他の可能な添加剤は、鉱油及び植物油であることができる。
着色剤、例えば無機顔料、例えば酸化鉄、酸化チタン及びプルシアンブルー、並びに有機染料、例えばアリザリン染料、アゾ染料及び金属フタロシアニン染料、並びに微量栄養素、例えば鉄、マンガン、ホウ素、銅、コバルト、モリブデン及び亜鉛の塩を使用できる。
前記の製剤は、一般に活性化合物を0.1から95重量%、好ましくは0.5から90重量%含有する。
本発明の活性化合物は、その慣用の製剤で存在させ得るし、またその製剤からその他の活性化合物、例えば殺虫剤、誘引物質、不妊剤、殺細菌剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤、生長調節物質又は除草剤との混合物として調製される使用形態で存在させ得る。殺虫剤としては、例えばリン酸エステル、カルバメート、カルボン酸エステル、塩素化炭化水素、フェニル尿素、微生物によって製造される化合物が挙げられる。
特に都合のよい補助成分は、例えば、下記のものである:
殺菌剤:
アルジモルフ、アムプロピルホス、アムプロピルホス・カリウム、アンドプリム(andoprim)、アニラジン、アザコナゾール、アゾキシストロビン、ベナラキシル、ベノダニル、ベノミル、ベンザマクリル、ベンザマクリル・イソブチル、ビアラホス、ビナパクリル、ビフェニル、ビテルタノール、ブラストサイジン・S、ブロムコナゾール、ブピリメート、ブチオベート、多硫化石灰、カプシマイシン(capsimycin)、カプタホール、キャプタン、カルベンダジム、カルボキシン、カルボン、キノメチオナート、クロベンチアゾン、クロルフェナゾール、クロロネブ、クロルピクリン、クロロタロニル、クロゾリネート、クロジラコン、クフラネブ、シモキサニル、シプロコナゾール、シプロジニル、シプロフラム、デバカルブ、ジクロロフェン、ジクロブトラゾール、ジクロフルアニド、ジクロメジン、ジクロラン、ジエトフェンカルブ、ジフェノコナゾール、ジメチリモール、ジメトモルフ、ジニコナゾール、ジニコナゾール・M、ジノカップ、ジフェニルアミン、ジピリチオン、ジタリムホス、ジチアノン、ドデモルフ、ドジン、ドラゾキソロン、エジフェンホス、エポキシコナゾール、エタコナゾール、エチリモール、エトリジアゾール、ファモキサドン、フェナパニル、フェナリモール、フェンブコナゾール、フェンフラム、フェニトロパン、フェンピクロニル、フェンプロピジン、フェンプロピモルフ、酢酸トリフェニル錫、水酸化トリフェニル錫、ファーバム、フェリムゾン、フルアジナム、フルメトオーバー(flumetover)、フルオロミド、フルキンコナゾール、フルルプリミドール、フルシラゾール、フルスルファミド、フルトラニル、フルトリアホール、フォルペット、ホセチル・アルミニウム、ホセチル・ナトリウム、フサライド、フベリダゾール、フララキシル、フラメトピル、フルカルバニル、フルコナゾール、フルコナゾール−シス、フルメシクロックス、グアザチン、ヘキサクロロベンゼン、ヘキサコナゾール、ヒメキサゾール、イマザリル、イミベンコナゾール、イミノクタジン、イミノクタジンアルベシル酸塩、イミノクタジン三酢酸塩、ヨードカルブ、イプコナゾール、イプロベンホス(IBP)、イプロジオン、イルママイシン、イソプロチオラン、イソバレジオン、カスガマイシン、クレソキシムメチル;銅製剤、例えば水酸化第二銅、ナフテン酸銅、塩基性塩化銅、硫酸銅、酸化銅、オキシン銅及びボルドー液;マンカッパー、マンコゼブ、マネブ、メフェリムゾン、メパニピリム、メプロニル、メタラキシル、メトコナゾール、メタスルホカルブ、メトフロキサム、メチラム、メトメクラン、メトスルホバックス(metsulfovax)、ミルディオマイシン、マイクロブタニル、マイクロゾリン、ジメチルジチオカルバミン酸ニッケル、ニトロタル・イソプロピル、ヌアリモール、オフレース、オキサジキシル、オキサモカルブ(oxamocarb)、オキソリン酸、オキシカルボキシン、オキシフェンチイン(oxyfenthiin)、パクロブトラゾール、ペフラゾエート、ペンコナゾール、ペンシクロン、ホスダイフェン、ピマリシン、ピペラリン、ポリオキシン、ポリオキソリム(polyoxorim)、プロベナゾール、プロクロラズ、プロシミドン、プロパモカルブ、プロパノシン(propanosine)・ナトリウム、プロピコナゾール、プロピネブ、ピラゾホス、ピリフェノックス、ピリメタニル、ピロキロン、ピロキシフル、キンコナゾール(quinconazole)、キントゼン(PCNB)、硫黄及び硫黄製剤、テブコナゾール、テクロフタラム、テクナゼン、テトシクラシス、テトラコナゾール、チアベンダゾール、チシオフェン(thicyofen)、チフルザミド、チオファネート・メチル、チラム、チオキシミド、トルクロホス・メチル、トリルフルアニド、トリアジメホン、トリアジメノール、トリアズブチル、トリアゾキシド、トリクラミド、トリシクラゾール、トリデモルフ、トリフルミゾール、トリホリン、トリチコナゾール、ウニコナゾール、バリダマイシンA、ビンクロゾリン、ビニコナゾール、ザリルアミド、ジネブ、ジラム、並びにDagger G、OK−8705、OK−8801、α−(1,1−ジメチルエチル)−β−(2−フェノキシエチル)−1H−1,2,4−トリアゾール−1−エタノール、α−(2,4−ジクロロフェニル)−β−フルオロ−b−プロピル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−エタノール、α−(2,4−ジクロロフェニル)−β−メトキシ−a−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−エタノール、α−(5−メチル−1,3−ジオキサン−5−イル)−β−[[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチレン]−1H−1,2,4−トリアゾール−1−エタノール、(5RS,6RS)−6−ヒドロキシ−2,2,7,7−テトラメチル−5−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−3−オクタノン、(E)−α−(メトキシイミノ)−N−メチル−2−フェノキシフェニルアセタミド、1−イソプロピル={2−メチル−1−[[[1−(4−メチルフェニル)エチル]アミノ]カルボニル]プロピル}カルバメート、1−(2,4−ジクロロフェニル)−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−エタノン−O−(フェニルメチル)−オキシム、1−(2−メチル−1−ナフタレニル)−1H−ピロール−2,5−ジオン、1−(3,5−ジクロロフェニル)−3−(2−プロペニル)−2,5−ピロリジンジオン、1−[(ジヨードメチル)スルホニル]−4−メチル−ベンゼン、1−[[2−(2,4−ジクロロフェニル)−1,3−ジオキソラン−2−イル]メチル]−1H−イミダゾール、1−[[2−(4−クロロフェニル)−3−フェニルオキシラニル]メチル]−1H−1,2,4−トリアゾール、1−[1−[2−[(2,4−ジクロロフェニル)メトキシ]フェニル]エテニル]−1H−イミダゾール、1−メチル−5−ノニル−2−(フェニルメチル)−3−ピロリジニノール、2’,6’−ジブロモ−2−メチル−4’−トリフルオロメトキシ−4’−トリフルオロメチル−1,3−チアゾール−5−カルボキサニリド、2,2−ジクロロ−N−[1−(4−クロロフェニル)エチル]−1−エチル−3−メチルシクロプロパンカルボキサミド、2,6−ジクロロ−5−(メチルチオ)−4−ピリミジニルチオシアネート、2,6−ジクロロ−N−(4−トリフルオロメチルベンジル)ベンズアミド、2,6−ジクロロ−N−[[4−(トリフルオロメチル)フェニル]メチル]ベンズアミド、2−(2,3,3−トリヨード−2−プロペニル)−2H−テトラゾール、2−[(1−メチルエチル)スルホニル]−5−(トリクロロメチル)−1,3,4−チアジアゾール、2−[[6−デオキシ−4−O−(4−O−メチル−β−D−グリコピラノシル)−α−D−グルコピラノシル]アミノ]−4−メトキシ−1H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボニトリル、2−アミノブタン、2−ブロモ−2−(ブロモメチル)ペンタンジニトリル、2−クロロ−N−(2,3−ジヒドロ−1,1,3−トリメチル−1H−インデン−4−イル)−3−ピリジンカルボキサミド、2−クロロ−N−(2,6−ジメチルフェニル)−N−(イソチオシアネートメチル)アセトアミド、2−フェニルフェノール(OPP)、3,4−ジクロロ−1−[4−(ジフルオロメトキシ)フェニル]−1H−ピロール−2,5−ジオン、3,5−ジクロロ−N−[シアノ[(1−メチル−2−プロピニル)オキシ]メチル]ベンズアミド、3−(1,1−ジメチルプロピル−1−オキソ−1H−インデン−2−カルボニトリル、3−[2−(4−クロロフェニル)−5−エトキシ−3−イソオキサゾリジニル]ピリジン、4−クロロ−2−シアノ−N,N−ジメチル−5−(4−メチルフェニル)−1H−イミダゾール−1−スルホンアミド、4−メチル−テトラゾロ[1,5−a]キナゾリン−5(4H)−オン、8−(1,1−ジメチルエチル)−N−エチル−N−プロピル−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−2−メタンアミン、8−ヒドロキシキノリン硫酸塩、9H−キサンテン−2−[(フェニルアミノ)カルボニル]−9−カルボン酸ヒドラジド、ビス−(1−メチルエチル)−3−メチル−4−[(3−メチルベンゾイル)オキシ]−2,5−チオフェンジカルボキシラート、シス−1−(4−クロロフェニル)−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)−シクロヘプタノール、シス−4−[3−[4−(1,1−ジメチルプロピル)フェニル−2−メチルプロピル]−2,6−ジメチルモルホリン塩酸塩、[(4−クロロフェニル)アゾ]シアノ酢酸エチル、炭酸水素カリウム、メタンテトラチオールナトリウム塩、1−(2,3−ジヒドロ−2,2−ジメチル−1H−インデン−1−イル)−1H−イミダゾール−5−カルボン酸メチル、メチルN−(2,6−ジメチルフェニル)−N−(5−イソオキサゾリルカルボニル)−DL−アラニネート、メチルN−(クロロアセチル)−N−(2,6−ジメチルフェニル)−DL−アラニネート、N−(2,3−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)−1−メチル−シクロヘキサンカルボキサミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−メトキシ−N−(テトラヒドロ−2−オキソ−3−フラニル)アセトアミド、N−(2,6−ジメチルフェニル)−2−メトキシ−N−(テトラヒドロ−2−オキソ−3−チエニル)アセトアミド、N−(2−クロロ−4−ニトロフェニル)−4−メチル−3−ニトロ−ベンゼンスルホンアミド、N−(4−シクロヘキシルフェニル)−1,4,5,6−テトラヒドロ−2−ピリミジンアミン、N−(4−ヘキシルフェニル)−1,4,5,6−テトラヒドロ−2−ピリミジンアミン、N−(5−クロロ−2−メチルフェニル)−2−メトキシ−N−(2−オキソ−3−オキサゾリジニル)アセトアミド、N−(6−メトキシ−3−ピリジニル)−シクロプロパンカルボキサミド、N−[2,2,2−トリクロロ−1−[(クロロアセチル)アミノ]エチル]ベンズアミド、N−[3−クロロ−4,5−ビス(2−プロピニルオキシ)フェニル]−N’−メトキシメタンイミドアミド、N−ホルミル−N−ヒドロキシ−DL−アラニンナトリウム塩、O,O−ジエチル[2−(ジプロピルアミノ)−2−オキソエチル]エチルホスホロアミドチオエート、O−メチルS−フェニルフェニルプロピルホスホロアミドチオエート、S−メチル1,2,3−ベンゾチアジアゾール−7−カルボチオエート、スピロ[2H]−1−ベンゾピラン−2,1’(3’H)−イソベンゾフラン]−3’−オン。
殺細菌剤:
ブロモポール、ジクロロフェン、ニトラピリン、ジメチルジチオカルバミン酸ニッケル、カスガマイシン、オクチリノン、フランカルボン酸、オキシテトラサイクリン、プロベナゾール、ストレプトマイシン、テクロフタラム、硫酸銅及びその他の銅製剤。
殺虫剤/殺ダニ剤/殺線虫剤:
アバメクチン、AC303630、アセフェート、アクリナトリン、アラニカルブ、アルジカルブ、アルファメトリン、アミトラズ、アバメクチン、AZ60541、アザジラクチン、アジンホスA、アジンホスM、アゾシクロチン、バシラス・スリンジエンシス(Bacillus thuringiensis)、ベンダイオカルブ、ベンフラカルブ、ベンスルタップ、ベータシフルトリン、ビフェントリン、BPMC、ブロフェンプロックス(brofenprox)、ブロモホスA、ブフェンカルブ、ブプロフェジン、ブトカルボキシム、ブチルピリダベン(butylpyridaben)、カズサホス、カルバリル、カルボフラン、カルボフェノチオン、カルボスルファン、カルタップ、CGA157419、CGA184699、クロエトカルブ、クロルエトキシホス、クロルフェンビンホス、クロルフルアズロン、クロルメホス、クロルピリホス、クロルピリホスM、シス−レスメトリン、クロシトリン(clocythrin)、クロフェンテジン、シアノホス、シクロプロトリン、シフルトリン、シハロトリン、シヘキサチン、シペルメトリン、シロマジン、デルタメトリン、ジメトンM、ジメトンS、ジメトン−S−メチル、ジアフェンチウロン、ダイアジノン、ジクロフェンチオン、ジクロルボス、ジコホル、ジクロトホス、ジエチオン、ジフルベンズロン、ジメトエート、ジメチルビンホス、ジオキサチオン、ジスルホトン、エジフェンホス、エマメクチン、エスフェンバレレート、エチオフェンカルブ、エチオン、エトフェンプロックス、エトプロホス、エトリムホス、フェナミホス、フェナザキン、酸化フェンブタスズ、フェニトロチオン、フェノブカルブ、フェノチオカルブ、フェノキシカルブ、フェンプロパトリン、フェンピラド、フェンピロキシメート、フェンチオン、フェンバレレート、フィプロニル、フルアジナム、フルシクロクスロン(flucycloxuron)、フルシトリネート、フルフェノクスロン、フルフェンプロックス、フルバリネート、ホノホス、ホルモチオン、ホスチアゼート、フブフェンプロックス(fubfenprox)、フラチオカルブ、HCH、ヘプテノホス、ヘキサフルムロン、ヘキシチアゾックス、イミダクロプリド、イプロベンホス、イサゾホス、イソフェンホス、イソプロカルブ、イソキサチオン、イベルメクチン、λ−シハロトリン、ルフェヌロン、マラチオン、メカルバム、メルビンホス(mervinphos)、メスルフェンホス、メタアルデヒド、メタクリホス、メタミドホス、メチダチオン、メチオカルブ、メソミル、メトルカルブ、ミルベメクチン、モノクロトホス、モキシデクチン、ナレッド、NC184、NI25、ニテンピラム、オメトエート、オキサミル、オキシジメトンM、オキシデプロホス、パラチオンA、パラチオンM、ペルメトリン、フェントエート、ホレート、ホサロン、ホスメット、ホスファミドン、ホキシム、ピリミカーブ、ピリミホスM、ピリミホスA、プロフェノホス、プロメカルブ、プロパホス、プロポキスル、プロチオホス、プロトエート、ピメトロジン、ピラクロホス、ピリダフェンチオン、ピレスメトリン、ピレトリン、ピリダベン、ピリミジフェン、ピリプロキシフェン、キナルホス、RH5992、サリチオン、ブチルフォス、シラフルオフェン、スルホテップ、スルプロホス、スピノサド、テブフェノジド、テブフェンピラド、テブピリミホス(tebupirimiphos)、テフルベンズロン、テフルトリン、テメホス、ターバム、テルブホス、テトラクロルビンホス、チアフェノックス、チオジカルブ、チオファノックス、チオメトン、チオナジン、スリンジエンシン(thuringiensin)、トラロメトリン、トリアラセン、トリアゾホス、トリアズロン(triazuron)、トリクロルホン、トリフルムロン、トリメタカルブ、チアメトキサム、バミドチオン、XMC、キシリカルブ、YI5301/5302、ゼータメトリン。
本発明の化合物は、その他の公知の活性化合物、例えば除草剤、肥料及び生長調節剤と混合することも可能である。
殺虫剤及び殺線虫剤として使用する場合には、本発明の活性化合物は、商業的に入手できる製剤で存在させることもできるし、該製剤から相乗剤との混合物として調製される使用形態として存在させることもできる。相乗剤は、本発明の活性化合物の作用を高める化合物であり、加えられる相乗剤それ自体が活性である必要なない。
商業的に入手できる製剤から調製される使用形態の活性化合物の含有量は、広い範囲で変化させることができる。前記の使用形態の活性化合物濃度は、活性化合物0.0000001から95重量%、好ましくは0.0001から1重量%であり得る。
本発明の化合物は、使用形態に適切な慣用の方法で使用される。
衛生害虫及び貯蔵品の害虫に対して使用する場合には、本発明の活性化合物は、木材及び土に対する優れた残留作用によって及び石灰処理した基質(substrate)に対する良好なアルカリに対する安定性特徴がある。
適切な施用量で、本発明の化合物はまた、除草性及び/又は植物生長調節作用、例えば落葉効果も有する。
本発明の活性化合物は、植物害虫、衛生害虫及び貯蔵製品害虫に対してばかりではなく、動物薬の分野において動物寄生虫(外部寄生虫)、例えばマダニ、軟ダニ、疥癬ダニ、葉ダニ、ハエ(サシバエ及びナメバエ)、寄生性ハエ幼虫、シラミ、ケジラミ、ハジラミ及びノミに対しても作用する。これらの寄生虫としては、下記のものが挙げられる:
シラミ目(Anoplurida)から、例えばブタジラミ(Haematopinus)種、ケモノホソジラミ(Linognathus)種、シラミ(Pediculus)種、フティルス(Phtirus)種及びソレノポテス(Solenopotes)種、
ハジラミ目(Mallophagida)並びにマルツノハジラミ亜目(Amblycerina)及びホソツノハジラミ亜目(Ischrocerina)から、例えばトゥリメノポン(Trimenopon)種、タンカクハジラミ(Menopon)種、トゥリノトン(Trinoton)種、ボビコーラ(Bovicola)種、ウェルネキーラ(Werneckiella)種、レピケントゥロン(Lepikentron)種、ダマリナ(Damalina)種、ケモノジラミ(Trichodectes)種及びフェリコーラ(Felicola)種、
双翅目並びにネマクトケリナ(Nematocerina)及びブラキケリナ(Brachycerina)亜目から、例えばヤブカ(Aedes)種、ハマダラカ(Anopheles)種、イエカ(Culex)種、ブユ(Simulium)種、エウシムリウム(Eusimulium)種、フレボトムス(Phlebotomus)種、ルツォミヤ(Lutzomyia)種、クリコイデス(Culicoides)種、メクラアブ(Chrysops)種、ヒボミトラ(Hybomitra)種、アティロートゥス(Atylotus)種、アブ(Tabanus)種、ゴマフアブ(Haematopota)種、フィリポミア(Philipomyia)種、ブラウラ(Braula)種、イエバエ(Musca)種、ヒドロタエア(Hydrotaea)種、サシバエ(Stomoxys)種、ハエマトビア(Haematobia)種、モレルリア(Morellia)種、ヒメイエバエ(Fannia)種、ツェツェバエ(Glossina)種、クロバエ(Calliphora)種、キンバエ(Lucilia)種、オビキンバエ(Chrysomyia)、ヴォールファールトニクバエ(Wohlfahrtia)種、ニクバエ(Sarcophaga)種、ヒツジバエ(Oestrus)種、ヒフバエ(Hypoderma)種、ウマバエ(Gasterophilus)種、シラミバエ(Hippobosca)種、リポプテナ(Lipoptena)種及びメロファグス(Melophagus)種、
ノミ(Siphonapterida)目から、例えば、ヒトノミ(Pulex)種、イヌノミ(Ctenocephalides)種、ネズミノミ(Xenopsylla)種及びニワトリノミ(Ceratophyllus)種、
異翅亜目(Heteropterida)から、例えばトコジラミ(Cimex)種、サシガメ(Triatoma)種、ロドニウス(Rhodnius)種及びパンストロンギルス(Panstrongylus)種、
ゴキブリ目(Blattarida)から、トウヨウゴキブリ(Blatta orientalis)、ワモンゴキブリ(Periplaneta americana)、チャバネゴキブリ(Blattella germanica)及びチャオビゴキブリ(Supella)種、
コナダニ(Acarida)亜綱並びにマダニ亜目(Metastigmata)及びトゲダニ亜目(Mesostigmata)から、例えばナガヒメダニ(Argas)種、カズキダニ(Ornithodorus)種、オトビウス(Otobius)種、マダニ(Ixodes)種、キララマダニ(Amblyomma)種、オウシマダニ(Boophilus)種、カクマダニ(Dermacentor)種、ハエモフィラリス(Haemophysalis)種、イボマダニ(Hyalomma)種、コイタマダニ(Rhipicephalus)種、サシダニ(Dermanyssus)種、ライリーティア(Raillietia)種、ニューモニサス(Pneumonyssus)種、ステルノストーマ(Sternostoma)種及びヘギイダニ(Varroa)種、
ケダニ亜目(Prostigmata)及びコナダニ亜目(Astigmata)から、例えばアカリンダニ(Acarapis)種、ツメダニ(Cheyletiella)種、オルニソケイレティア(Ornithocheyletia)種、ケモチダニ(Myobia)種、ヒツジツメダニ(Psorergates)種、ニキビダニ(Demodex)、ツツガムシ(Trombicula)種、リストォロフォルス(Listrophorus)種、コナダニ(Acarus)種、ケナガコナダニ(Tyrophagus)種、ゴミコナダニ(Caloglyphus)種、ヒポテクテス(Hypodectes)種、プテロリクス(Pterolichus)種、キュウセンヒゼンダニ(Psoroptes)、コリオプテス(Chorioptes)種、ミミヒゼンダニ(Otodectes)、ヒゼンダニ(Sarcoptes)種、ノトエドゥレス(Notoedres)種、クネミドコプテス(Knemidocoptes)種、シトラデテス(Cytodites)種及びラミノシオプテス(Laminosioptes)種。
本発明の式(I)で示される活性化合物はまた、農業生産家畜、例えば牛、羊、山羊、馬、豚、ロバ、ラクダ、水牛、ウサギ、ニワトリ、七面鳥、アヒル、ガチョウ及び蜜蜂、その他の愛玩動物、例えば犬、猫、籠で飼う鳥及び観賞魚、並びにいわゆる実験動物、例えばハムスター、モルモット、ラット及びマウスに寄生する節足動物を防除するのに適している。これらの節足動物を防除することによって、死亡の事例及び生産性の低下(肉、乳、毛、皮革、卵、蜜などについて)の問題が低減されるべきであり、それゆえに本発明の活性化合物を使用することによって、よりいっそう経済的で且つ容易な畜産が可能である。
本発明の活性化合物は、獣医分野において公知の方法で、例えば錠剤、カプセル剤、頓服、水薬、顆粒、ペースト剤、ボーラス剤、フィードスルー(feed−through)処理剤及び坐薬の形態で経腸投与によって、非経口投与、例えば注射(筋肉内、皮下、静脈内、腹腔内など)、移植によって、鼻内投与によって、皮膚使用、例えば浸漬又は入浴、噴霧、注加(pouring)及びスポッティング、洗浄及び散布の形態での皮膚使用によって、並びに活性化合物を含有する成形品、例えば首輪、耳標、尾標、肢帯、端綱、マーキング装置など補助器具を用いて公知の方法で使用される。
牛、ニワトリ、愛玩動物などに使用する場合には、本発明の式(I)で示される活性化合物は、本発明の活性化合物を1から80重量%含有する製剤(例えば、粉剤、乳剤、自由流動性組成物)として直接使用できるし又は100から10000倍希釈後に使用できるし、あるいは薬浴として使用できる。
また、本発明の式(I)で示される化合物が工業材料を破壊する昆虫に対して強い殺虫作用を有することが知見された。
下記の昆虫を、例として及び好ましいものとして挙げ得るが、これらに限定されない:
甲虫目、例えば、ヒロトルペス・ベジュルス(Hylotrupes bajulus)、クロホルス・ピロシス(Chlorophorus pilosis)、アノビウム・プンクタツム(Anobium punctatum)、ゼストビウム・ルフォビロスム(Xestobium rufovillosum)、プティリヌス・ペクチコミス(Ptilinus pecticornis)、デンドロビウム・ペルチネクス(Dendrobium pertinex)、マツザイシバンムシ(Ernobius mollis)、プリオビウム・カルピニ(Priobium carpini)、ヒラタキクイムシ(Lyctus brurnneus)、アフリカヒラタキクイムシ(Lyctus africanus)、リクツス・プラニコルリス(Lyctus planicollis)、ナラヒラタキクイムシ(Lyctus linearis)、リクツス・プベスケンス(Lyctus pubescens)、トォロゴキシロン・アエカレ(Trogoxylon aequale)、ケブトヒラタキクイムシ(Minthes rugicollis)、キシレボルス(Xyleborus)種、トリプトデンドロン(Tryptodendron)種、アパテ・モナクス(Apate monachus)、ボストリクス・カプキンス(Bostrychus capucins)、ヘテロボストリクス・ブルンネウス(Heterobostrychus brunneus)、シノキシロン(Sinoxylon)種及びチビタケシンクシ(Dinoderus minutus)、
膜翅目(Hymenopterons)、例えばコルリキバチ(Sirex juvencus)、モミノオオキバチ(Urocerus gigas)、ウロケルス・ギガス・タイグヌス(Urocerus gigas taignus)及びウロケルス・アウグル(Urocerus augur)、
シロアリ類、例えばカロテルメス・フラビコルリス(Kalotermes flavicollis)、アメリカカンザイシロアリ(Cryptotermes brevis)、ヘテロテルメス・インディコーラ(Heterotermes indicola)、キアシシロアリ(Reticulitermes flavipes)、レティクリテルメス・サントネンシス(Reticulitermes santonensis)、レティクリテルメス・ルシフグス(Reticulitermes lucifugus)、ムカシシロアリ(Mastotermes darwiniensis)、ネバタオオシロアリ(Zootermopsis nevadensis)及びイエシロアリ(Coptotermes formosanus)、
シミ目、例えばセイヨウシミ(Lepisma saccharina)。
これに関連する工業材料は、非生物材料、例えば好ましくはプラスチック、接着剤、糊、紙及び厚紙、皮革、木材及び加工木材製品並びに塗料組成物を意味すると理解されるべきである。
木材及び加工木材製品は、特に好ましくは昆虫の侵入から保護されるべきである。
本発明の薬剤及びそれらを含有する混合物で保護することができる木材及び加工木材製品は、例えば、建造用木材、木製梁、鉄道枕木、橋脚部品、船舶桟橋、木製車両、箱、パレット、コンテナー、電柱、木製パネル、木製窓枠及びドア、プライウッド、合板、建具、又は家屋建造物又は建造物用建具に使用される木製製品を意味すると理解されるべきである。
本発明の活性化合物は、そのままで使用できるし、濃厚物の形態で又は慣用の製剤、例えば粉末、顆粒、溶液、懸濁液、エマルジョン又はペーストで使用できる。
前記の製剤は、それ自体公知の方法で製造することができ、例えば活性化合物を少なくとも1種の溶媒又は希釈剤、乳化剤、分散剤及び/又は結合剤又は固定化剤、撥水剤、適切ならば乾燥剤及びUV安定剤並びに適切ならば染料及び顔料、並びにその他の加工補助剤と混合することによって製造することができる。
木材及び木材製品の防腐に使用される殺虫剤組成物又は濃厚物は、本発明の活性化合物を0.0001から95重量%、特に0.001から60重量%の濃度で含有する。
使用する組成物又は濃厚物の量は、昆虫の性質や発生及び媒体に依存する。使用する最適量は、それぞれの場合の使用について一連の試験によって決定できる。しかし、一般的には、保護すべき材料を基準として活性化合物を0.0001から20重量%、好ましくは0.001から10重量%使用するのが十分である。
使用する溶媒及び/又は希釈剤は、有機化学溶媒もしくは溶媒混合物及び/又は低揮発性の油性もしくは油様の有機化学溶媒もしくは溶媒混合物及び/又は極性の有機化学溶媒 もしくは溶媒混合物及び/又は水、並びに適切ならば乳化剤及び/又は湿潤剤である。
使用することが好ましい有機化学溶媒は、35よりも大きい蒸発数及び30℃よりも高い引火点、好ましくは45℃よりも高い引火点をもつ油性もしくは油様溶媒である。このような低揮発性の油性もしくは油様の水不溶性溶媒として使用される物質は、適切な鉱油又はその芳香族留分であるか、あるいは鉱油、好ましくはホワイトスピリット、石油及び/又はアルキルベンゼンを含有する溶媒混合物である。
170から220℃の沸点範囲をもつ鉱油、170から220℃の沸点範囲をもつホワイトスピリット、250から350℃の沸点範囲をもつスピンドル油、160から280℃の沸点範囲をもつ石油及び芳香族炭化水素、テルペンチン油などが都合よく使用される。
好ましい実施態様では、180から210℃の沸点範囲をもつ液状脂肪族炭化水素、又は180から220℃の沸点範囲をもつ芳香族炭化水素と脂肪族炭化水素との高沸点混合物及び/又はスピンドル油及び/又はモノクロロナフタレン、好ましくはα−モノクロロナフタレンが使用される。
35よりも大きい蒸発数及び30℃よりも高い引火点、好ましくは45℃よりも高い引火点をもつ低揮発性の有機油性もしくは油様溶媒は、溶媒混合物が35よりも大きい蒸発数及び30℃よりも高い引火点、好ましくは45℃よりも高い引火点を同様にもつこと並びに殺虫剤/殺菌剤混合物がこの溶媒混合物に溶解又は乳化できることを条件として、その一部を高揮発性又は中揮発性の有機化学溶媒で代替し得る。
好ましい実施態様によれば、有機化学溶媒又は溶媒混合物、あるいは脂肪族極性有機化学溶媒又は溶媒混合物のあるものは、代替される。ヒドロキシル基及び/又はエステル基及び/又はエーテル基を有する脂肪族有機化学溶媒、例えばグリコールエーテル、エステルなどを使用することが好ましい。
本発明に照らして使用される有機化学結合剤は、それ自体公知である合成樹脂及び/又は結合性乾性油、水希釈可能である合成樹脂及び/又は結合性乾性油、及び/又は使用する有機化学溶媒に溶解又は分散又は乳化することができる合成樹脂及び/又は結合性乾性油であり、特にアクリル酸樹脂、ビニル樹脂、例えばポリ酢酸ビニル、ポリエステル樹脂、重縮合又は重付加樹脂、ポリウレタン樹脂、アルキド樹脂又は変性アルキド樹脂、フェノール樹脂、炭化水素樹脂、例えばインデン−クマロン樹脂、シリコン樹脂、乾性植物油及び/又は乾性油及び/又は天然樹脂及び/又は合成樹脂を基材とした物理的乾燥性結合剤のみからなるか又はこれらを含有してなる結合剤である。
結合剤として使用される合成樹脂は、エマルジョン、分散物又は溶液の形態で使用できる。また、ビチューメン又はビチューメン様物質も、最大10重量%の量で結合剤として使用できる。それ自体公知の染料、顔料、撥水剤、臭気中和剤及び阻害剤又は防錆剤などがさらに使用できる。
本発明によれば、前記の組成物又は濃厚物は、有機化学結合剤として、少なくとも1種のアルキド樹脂又は変性アルキド樹脂及び/又は乾性植物油を含有することが好ましい。45重量%を超える含油量、好ましくは50から68重量%の含油量を有するアルキド樹脂を本発明に従って使用することが好ましい。
前記の結合剤の全部又はあるものは、固定化剤(混合物)又は可塑剤(混合物)で代替することができる。これらの添加剤は、活性化合物の蒸発、結晶化又は沈降を防止することを目的とする。これらの添加剤は、結合剤の0.01から30%(使用する結合剤100%を基準として)を代替することが好ましい。
可塑剤は、フタル酸エステル、例えばフタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチル又はフタル酸ベンジルブチル;リン酸エステル、例えばリン酸トリブチル;アジピン酸エステル、例えばアジピン酸ジ(2−エチルヘキシル);ステアリン酸エステル、例えばステアリン酸ブチル又はステアリン酸アミル;オレイン酸エステル、例えばオレイン酸ブチル;グリセリンエーテルあるいは高分子量グリコールエーテル、グリセリンエステル及びp−トルエンスルホン酸エステルの化学分類のものである。
固定化剤は、ポリビニルアルキルエーテル、例えばポリビニルメチルエーテルあるいはケトン、例えばベンゾフェノン又はエチレンベンゾフェノンを化学的に基剤とする。
可能な溶媒又は希釈剤は、特に水、適切ならば前記の有機化学溶媒又は希釈剤、乳化剤及び分散剤の1種又はそれ以上との混合物としての水である。
木材の特に効果的な防腐は、大きな工業的規模での含浸法によって、例えば減圧法、二重減圧(double vacuum)法又は加圧法によって達成される。
すぐ使用できる組成物もまた、適切ならばその他の殺虫剤を含有することができ、また適切ならば1種又はそれ以上の殺菌剤を含有することができる。
可能な追加の混合成分は、国際公開第WO94/29268号明細書に記載の殺虫剤及び殺菌剤であることが好ましい。該明細書に記載の化合物は、本出願の明示構成要素である。
挙げ得る特に好ましい混合成分は、殺虫剤、例えばクロルピリホス、ホキシム、シラフルオフィン(silafluofin)、アルファメトリン、シフルトリン、シペルメトリン、デルタメトリン、ペルメトリン、イミダクロプリド、NI−25、フルフェノクスロン、ヘキサフルムロン及びトリフルムロン、並びに殺菌剤、例えばエポキシコナゾール、ヘキサコナゾール、アザコナゾール、プロピコナゾール、テブコナゾール、シプロコナゾール、メトコナゾール、イマザリル、ジクロルフルアニド、トリルフルアニド、3−ヨード−2−プロピニルブチルカルバメート、N−オクチルイソチアゾリン−3−オン及び4,5−ジクロロ−N−オクチルイソチアゾリン−3−オンである。
前記で既に述べたように、本発明に従って全ての植物及びその部分を処理することが可能である。好ましい実施態様においては、野生植物種及び植物変種、又は慣用の生物学的育種法、例えば異種交配又はプロトプラスト融合法によって得られる植物変種及びその部分が処理される。さらに好ましい実施態様においては、遺伝子工学によって、適切ならば慣用の方法と組み合わせることによって得られるトランスジェニック植物及び植物変種(遺伝子組換え生物)、並びにこれらの部分が処理される。「部分」又は「植物の部分」又は「植物部分」という用語は、前記で説明してある。
市販されているか又は使用されているそれぞれの場合の植物変種の植物は、本発明に従って処理されることが特に好ましい。植物変種とは、慣用の育種法、突然変異誘発又は組換えDNA技術によって作り出された新規な性質(「特性」)を有する植物を意味する。これら植物変種は、変種、生物型又は遺伝子型であり得る。
植物種又は植物変種、その生育場所及び栽培条件(土壌、気候、生長期間、養分)に応じて、本発明の処理はまた、超付加(「相乗」)効果をもたらし得る。従って、例えば、施用量の低減及び/又は活性スペクトルの拡大及び/又は本発明に従って使用されるべき物質及び組成物の活性の増大、よりよい植物生長、高温又は低温に対する耐性の増大、干ばつ又は水もしくは土壌塩分に対する耐性の増大、開花性能の増大、収穫のより容易さ、熟成の促進、より高い収穫量、よりよい品質及び/又はより高い栄養価の収穫品、収穫品のよりよい貯蔵安定性及び/又は加工性が可能であり、これらは実際に期待されるべきであった効果を上回る。
本発明に従って処理されるべき好ましいトランスジェニック植物又は植物変種(すなわち、遺伝子工学によって得られるトランスジェニック植物又は植物変種)としては、遺伝子組換えにおいてこれらの植物に特に都合のよい有用な性質(「特性」)を付与した遺伝子材料を受け入れた植物全てが挙げられる。このような性質の例は、よりよい植物生長、高温又は低温に対する耐性、干ばつ又は水もしくは土壌塩分に対する耐性の増大、高められた開花性能、収穫のより容易さ、促進された熟成、より高い収穫量、よりよい品質及び/又はより高い栄養価の収穫品、収穫品のよりよい貯蔵安定性及び/又は加工性である。このような性質の別の例及び特に重視される例は、動物及び微生物害虫、例えば昆虫、ダニ、植物病原性の真菌、細菌及び/又はウイルスに対する植物のよりよい防衛能であり、またある種の除草活性化合物に対する植物の高められた抵抗性である。挙げ得るトランスジェニック植物の例は、重要な作物植物、例えば穀類(コムギ、イネ)、トウモロコシ、ダイズ、ジャガイモ、ワタ、アブラナ及び果樹植物(リンゴ、ナシ、柑橘系果物及びブドウ)であり、特に重要なものはトウモロコシ、ダイズ、ジャガイモ、ワタ及びアブラナが挙げられる。重視される特性は、特に、植物内で形成された毒素、特にバシラス・スリンジエンシス(Bacillus thuringiensis)由来の遺伝物質〔例えば、遺伝子CryIA(a)、CryIA(b)、CryIA(c)、CryIIA、CryIIIA、CryIIIB2、Cry9c、Cry2Ab、Cry3Bb及びCryIF並びにこれらの組み合わせ〕によって形成された毒素による昆虫に対する植物の高められた防衛能である(以下、「Bt植物」という)。また特に重視される特性は、全身獲得抵抗性(SAR)、システミン、フィトアレキシン類、エリシター類及び耐性遺伝子及びこれらに対応して発現されるタンパク質及び毒素による真菌、細菌及びウイルスに対する植物の高められた防衛能である。さらにまた特に重視される特性は、ある種の除草活性化合物、例えばイミダゾリノン類、スルホニルウレア類、グリホセート又はホスフィノトリシンに対する植物の高められた耐性(例えば、「PAT」遺伝子)である。当該所望の特性を付与する遺伝子はまた、トランスジェニック植物内で相互に組み合わせて存在させ得る。挙げ得る「Bt植物」の例は、トウモロコシ変種、ワタ変種、ダイズ変種及びジャガイモ変種であり、これらは商品名YIELD GARD(登録商標)(例えば、トウモロコシ、ワタ、ダイズ)、KnockOut(登録商標)(例えば、トウモロコシ)、StarLink(登録商標)(例えば、トウモロコシ)、Bollgard(登録商標)(ワタ)、Nucoton(登録商標)(ワタ)及びNewLeaf(登録商標)(ジャガイモ)として販売されている。挙げ得る除草剤抵抗性植物の例は、トウモロコシ変種、ワタ変種及びダイズ変種であり、これらは商品名Roundup Ready(登録商標)(グリホセート抵抗性、例えばトウモロコシ、ワタ、ダイズ)、Liberty Link(登録商標)(ホスフィノトリシン抵抗性、例えばアブラナ)、IMI(登録商標)(イミダゾリノン抵抗性)及びSTS(登録商標)(スルホニルウレア抵抗性、例えばトウモロコシ)として販売されている。挙げ得る除草剤抵抗性植物(除草剤耐性について慣用の方法で栽培された植物)としては、商品名Clearfield(登録商標)(例えばトウモロコシ)として販売されている変種が挙げられる。勿論、これらの説明は、これらの遺伝特性又はさらに開発されるべき遺伝特性を有する植物品種にも適用され、これらの植物は今後開発され及び/又は市販されるであろう。
前記に挙げた植物は、本発明に従って、本発明の一般式(I)で示される化合物又は活性化合物混合物を用いて本発明の方法に従って特に都合のよい方法で処理することができる。また、活性化合物又は混合物について前記で述べた好ましい範囲も、これらの植物の処理に適用される。本明細書に詳しく述べた化合物又は混合物を用いて植物を処理することが特に重要である。
本発明の活性化合物は、植物害虫、衛生害虫及び貯蔵製品害虫に対してばかりではなく、動物薬の分野において動物寄生虫(外部寄生虫)、例えばマダニ、軟ダニ、疥癬ダニ、葉ダニ、ハエ(サシバエ及びナメバエ)、寄生性ハエ幼虫、シラミ、ケジラミ、ハジラミ及びノミに対しても作用する。これらの寄生虫としては、下記のものが挙げられる:
シラミ目(Anoplurida)から、例えばブタジラミ(Haematopinus)種、ケモノホソジラミ(Linognathus)種、シラミ(Pediculus)種、フティルス(Phtirus)種及びソレノポテス(Solenopotes)種、
ハジラミ目(Mallophagida)並びにマルツノハジラミ亜目(Amblycerina)及びホソツノハジラミ亜目(Ischrocerina)から、例えばトゥリメノポン(Trimenopon)種、タンカクハジラミ(Menopon)種、トゥリノトン(Trinoton)種、ボビコーラ(Bovicola)種、ウェルネキーラ(Werneckiella)種、レピケントゥロン(Lepikentron)種、ダマリナ(Damalina)種、ケモノジラミ(Trichodectes)種及びフェリコーラ(Felicola)種、
双翅目並びにネマクトケリナ(Nematocerina)及びブラキケリナ(Brachycerina)亜目から、例えばヤブカ(Aedes)種、ハマダラカ(Anopheles)種、イエカ(Culex)種、ブユ(Simulium)種、エウシムリウム(Eusimulium)種、フレボトムス(Phlebotomus)種、ルツォミヤ(Lutzomyia)種、クリコイデス(Culicoides)種、メクラアブ(Chrysops)種、ヒボミトラ(Hybomitra)種、アティロートゥス(Atylotus)種、アブ(Tabanus)種、ゴマフアブ(Haematopota)種、フィリポミア(Philipomyia)種、ブラウラ(Braula)種、イエバエ(Musca)種、ヒドロタエア(Hydrotaea)種、サシバエ(Stomoxys)種、ハエマトビア(Haematobia)種、モレルリア(Morellia)種、ヒメイエバエ(Fannia)種、ツェツェバエ(Glossina)種、クロバエ(Calliphora)種、キンバエ(Lucilia)種、オビキンバエ(Chrysomyia)、ヴォールファールトニクバエ(Wohlfahrtia)種、ニクバエ(Sarcophaga)種、ヒツジバエ(Oestrus)種、ヒフバエ(Hypoderma)種、ウマバエ(Gasterophilus)種、シラミバエ(Hippobosca)種、リポプテナ(Lipoptena)種及びメロファグス(Melophagus)種、
ノミ(Siphonapterida)目から、例えば、ヒトノミ(Pulex)種、イヌノミ(Ctenocephalides)種、ネズミノミ(Xenopsylla)種及びニワトリノミ(Ceratophyllus)種、
異翅亜目(Heteropterida)から、例えばトコジラミ(Cimex)種、サシガメ(Triatoma)種、ロドニウス(Rhodnius)種及びパンストロンギルス(Panstrongylus)種、
ゴキブリ目(Blattarida)から、トウヨウゴキブリ(Blatta orientalis)、ワモンゴキブリ(Periplaneta americana)、チャバネゴキブリ(Blattella germanica)及びチャオビゴキブリ(Supella)種、
コナダニ(Acarida)亜綱並びにマダニ亜目(Metastigmata)及びトゲダニ亜目(Mesostigmata)から、例えばナガヒメダニ(Argas)種、カズキダニ(Ornithodorus)種、オトビウス(Otobius)種、マダニ(Ixodes)種、キララマダニ(Amblyomma)種、オウシマダニ(Boophilus)種、カクマダニ(Dermacentor)種、ハエモフィラリス(Haemophysalis)種、イボマダニ(Hyalomma)種、コイタマダニ(Rhipicephalus)種、サシダニ(Dermanyssus)種、ライリーティア(Raillietia)種、ニューモニサス(Pneumonyssus)種、ステルノストーマ(Sternostoma)種及びヘギイダニ(Varroa)種、
ケダニ亜目(Prostigmata)及びコナダニ亜目(Astigmata)から、例えばアカリンダニ(Acarapis)種、ツメダニ(Cheyletiella)種、オルニソケイレティア(Ornithocheyletia)種、ケモチダニ(Myobia)種、ヒツジツメダニ(Psorergates)種、ニキビダニ(Demodex)、ツツガムシ(Trombicula)種、リストォロフォルス(Listrophorus)種、コナダニ(Acarus)種、ケナガコナダニ(Tyrophagus)種、ゴミコナダニ(Caloglyphus)種、ヒポテクテス(Hypodectes)種、プテロリクス(Pterolichus)種、キュウセンヒゼンダニ(Psoroptes)、コリオプテス(Chorioptes)種、ミミヒゼンダニ(Otodectes)、ヒゼンダニ(Sarcoptes)種、ノトエドゥレス(Notoedres)種、クネミドコプテス(Knemidocoptes)種、シトラデテス(Cytodites)種及びラミノシオプテス(Laminosioptes)種。
本発明の活性化合物の製造及び使用を以下の実施例に示す。
製造実施例
実施例1〔方法(a’)〕
N’−シアノ−N−[1−(2,4−ジクロロフェニル)エチル]プロパンイミドアミド〔式(V)で示される中間体〕
Figure 2006507222
1−(2,4−ジクロロフェニル)エチルアミン1.85g、オルトプロピオン酸トリメチル1.63g及びシアナミド0.46gを、還流下で約30分間加熱した。揮発性成分を減圧下で除去し、次いで残渣を水で滴定した。濾過し、乾燥してlogP2.56をもつN’−シアノ−N−[1−(2,4−ジクロロフェニル)エチル]プロパンイミドアミド2.22gを得た。
実施例2〔方法(b)〕
N’−シアノ−N−[1−(2,4−ジクロロフェニル)エチル)−N−メチルプロパンイミドアミド
Figure 2006507222
N’−シアノ−N−[1−(2,4−ジクロロフェニル)エチル]プロパンイミドアミド1.00gをジメチルホルムアミド25mlに溶解し、水素化ナトリウム(パラフィンオイル中に60%の純度)0.16gを室温で加えた。30分後に、ヨードメタン0.63gを加えた。この混合物を室温で一晩攪拌し、次いで溶媒を除去した後に、クロマトグラフィーで精製した。これにより、logP2.80及び融点148℃をもつN’−シアノ−N−[1−(2,4−ジクロロフェニル)エチル)−N−メチルプロパンイミドアミド0.86gを得た。
本発明の製造方法の一般的な説明に従って実施例1及び2と同様にして、例えば、以下の表1に示す一般式(I)で示される化合物を製造することができる。
Figure 2006507222
Figure 2006507222
Figure 2006507222
Figure 2006507222
Figure 2006507222
Figure 2006507222
表1に示したlogP値は、EEC−Directive 79/831 Annex V.A8に従って逆相カラム(C18)を用いてHPLC(高性能液体クロマトグラフィー)により測定した。温度:43℃。
酸性範囲で測定するための移動相:0.1%水性リン酸、アセトニトリル;アセトニトリル10%からアセトニトリル90%までの直線濃度勾配。
較正は、既知のlogP値を有する非分岐アルカン−2−オン類(3から16個の炭素原子を有する)を使用して行った(2種類の炭素数が連続するアルカノン同士の間の線形内挿法を使用して保持時間によりlogP値を測定した)。
使用実施例
実施例A
ネコブセンチュウ(Meloidogyne)試験
溶 媒: ジメチルホルムアミド7重量部
乳化剤: アルキルアリールポリグリコールエーテル2重量部
活性化合物の適切な製剤を製造するために、活性化合物1重量部を前記の量の溶媒及び乳化剤と混合し、得られた濃厚物を水で所望の濃度に希釈する。
容器を砂、活性化合物の溶液、サツマイモネコブセンチュウ(Meloidogyne incognita)の卵/幼虫懸濁物及びレタスの種子で満たした。レタスの種子を発芽させ、植物を生長させた。根に瘤が形成される。
所望の期間後に、殺線虫活性を瘤の形成%で測定する。100%は、瘤が認められなかったことを意味する;0%は、処理植物の瘤の個数が未処理の対照植物の瘤の個数に相当することを意味する。
この試験では、例えば、次の製造実施例3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、17、18、19、20、22、23、24、25、26、27、28、29の化合物は、高い効果を示す。
従来技術と比較すると、本発明の化合物は、前記の試験において、ppmの活性化合物の所定濃度で、その薬効が明らかに優れている(表II参照)。化合物の薬効を、殺線虫率%で表す。
Figure 2006507222
実施例B
ヨトウガ(Spodoptera frugiperda)試験
溶 媒: ジメチルホルムアミド7重量部
乳化剤: アルキルアリールポリグリコールエーテル2重量部
活性化合物の適切な製剤を製造するために、活性化合物1重量部を前記の量の溶媒及び乳化剤と混合し、得られた濃厚物を水で所望の濃度に希釈する。
キャベツ(Brassica oleracea)の葉を所望濃度の活性化合物の製剤に浸漬することにより処理し、その葉が未だ湿っている間にヨトウガ(Spodoptera frugiperda)の毛虫を生息させる。
所望の期間後に、殺虫率(%)を調べた。100%は毛虫全部が死んだことを意味し;0%は毛虫が全く死ななかったことを意味する。
この試験において、製造例5、9及び19の化合物は、高い効果を示す。
実施例C
ハムシ(Phaedon)幼虫試験
溶 媒: ジメチルホルムアミド7重量部
乳化剤: アルキルアリールポリグリコールエーテル2重量部
活性化合物の適切な製剤を製造するために、活性化合物1重量部を前記の量の溶媒及び乳化剤と混合し、得られた濃厚物を乳化剤含有水で所望の濃度に希釈する。
キャベツ(Brassica oleracea)の葉を所望濃度の活性化合物の製剤に浸漬することにより処理し、その葉が未だ湿っている間にカラシナハムシ(Phaedon cochleariae)の幼虫を生息させる。
所望の期間後に、殺虫率(%)を調べた。100%は上記の幼虫全部が死んだことを意味し;0%は上記の幼虫が全く死ななかったことを意味する。
この試験において、次の製造実施例19の化合物は、高い効果を示す。

Claims (10)

  1. 式(I)
    Figure 2006507222
    〔式中、nは2、3、4又は5を表し、Rは場合によりハロゲン置換されていてもよいC〜Cアルキル基を表し且つXはハロゲン原子を表す(但し、複数個の置換基Xはいずれの場合にも同一であってもよいし又は異なっていてもよい)〕で示される化合物。
  2. 請求項1に記載の式(I)で示される化合物の製造方法であって、式(II)
    Figure 2006507222
    (式中、X及びnは請求項1で定義した通りである)で示される化合物を、
    (a) 式(III)
    Figure 2006507222
    (式中、Rは請求項1で定義した通りであり、Qは酸素原子又は硫黄原子を表し且つYはアルキル基を表す)で示される化合物と、又は
    (a’) 式(IV)
    Figure 2006507222
    (式中、Rは請求項1で定義した通りであり且つYはアルキル基を表す)
    で示される化合物及びシアナミドと、
    適切ならば希釈剤の存在下で反応させ、次いで
    (b) 方法(a)又は(a’)に従って得られる次の式(V)
    Figure 2006507222
    (式中、R、X及びnは請求項1で定義した通りである)で示される化合物を、式
    (VI)
    CH−Z (VI)
    (式中、Zは脱離性基を表す)で示される化合物と反応させることによってアルキル化することを特徴とする、製造方法。
  3. 請求項1に記載の式(I)で示される化合物の製造方法であって、式(VII)
    Figure 2006507222
    (式中、X及びnは請求項1で定義した通りである)で示される化合物を、請求項2に記載の方法(a)を使用して式(III)で示される化合物と反応させるか、又は請求項2に記載の方法(a’)を使用して式(IV)で示される化合物と反応させることを特徴とする、製造方法。
  4. nが2、3又は4を表し、Rが場合により弗素、塩素又は臭素で置換されていてもよいメチル基、エチル基、n−もしくはi−プロピル基又はn−、i−、s−もしくはt−ブチル基を表し且つXが弗素原子、塩素原子又は臭素原子を表すことを特徴とする、請求項1に記載の式(I)で示される化合物。
  5. nが2又は3を表し、Rが場合により弗素又は塩素で置換されていてもよいメチル基、エチル基又はn−もしくはi−プロピル基を表し且つXが弗素原子又は塩素原子を表すことを特徴とする、請求項1に記載の式(I)で示される化合物。
  6. Rがメチル基又はエチル基を表すことを特徴とする、請求項1に記載の式(I)で示される化合物。
  7. 請求項1に記載の式(I)で示される化合物の少なくとも1種を含有することを特徴とする有害生物防除剤。
  8. 害虫を防除するための請求項1に記載の式(I)で示される化合物の使用。
  9. 請求項1に記載の式(I)で示される化合物又は請求項7に記載の組成物を害虫及び/又はその生息環境に作用させることを特徴とする、害虫の防除方法。
  10. 請求項1に記載の式(I)で示される化合物を増量剤及び/又は界面活性剤と混合することを特徴とする、有害生物防除剤の製造方法。
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