JP2006351768A - 電子機器の収容ケース - Google Patents

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Abstract

【課題】 容易に開閉が行なえる電子機器の収容ケースを提供する。
【解決手段】 電子機器の収容ケースは、電子機器を内側に配置するためのケース本体1と、一方の側を回転軸として開閉可能に形成された蓋部材2と、蓋部材2に支持されたボタン3とを備える。ケース本体1は、弾性を有する第1の係止爪11を含む。蓋部材2は、第1の係止爪11と係合するように形成された第2の係止爪23を含む。ボタン3は、蓋部材2を閉じたときに第1の係止爪11と対向するように配置されている。ボタン3を押し込むことにより、第1の係止爪11が第2の係止爪23から離れる向きに撓むように形成され、第1の係止爪11と第2の係止爪23との係合が解除されるように形成されている。
【選択図】 図10

Description

本発明は、電子機器の収容ケースに関する。
電子機器には、収容ケースに収容された状態で所定の場所に配置されるものがある。たとえば、テレビジョン受像機のアンテナ装置に取付けられるブースタは、信号を増幅するための電子機器が収容ケースの内部に配置され、電波を受信するためのアンテナ装置に取付けられている。
図13に、屋根に取付けられるアンテナ装置の概略斜視図を示す。アンテナ装置は、屋根55の頂部に配置され、たとえば、図示しないワイヤなどにより屋根55に固定されている。アンテナ装置は、TV(television)受信用アンテナ53a,53bを備える。TV受信用アンテナ53a,53bは、たとえば、UHF(ultrahigh frequency)やVHF(very high frequency)などの電波を受信する八木形アンテナが用いられる。TV受信用アンテナ53a,53bは、支柱52に支持されている。
TV受信用アンテナ53aは、ケーブル54aの一端が接続されている。TV受信用アンテナ53bは、ケーブル54bの一端が接続されている。ケーブル54a,54bのそれぞれの他端は、電波を増幅するためのブースタ51に接続されている。ブースタ51は、収容ケースを備え、収容ケースが支柱52に固定されている。ブースタ51にて増幅された信号は、ケーブル54cに出力される。ケーブル54cは、室内に配置されたテレビジョン受像機などに接続される。
ブースタなどの機器は、アンテナ装置などに設置した後に、収容ケースの内部の電子機器の調整が行なわれる。このため、ブースタには、収容ケースの一部が開閉可能に形成され、アンテナ装置などに取付けられた状態で内部の電子機器の調整ができるように形成されているものがある。
特開2000−31660号公報においては、本体部と蓋部とを備える電子機器の筐体が開示されている。この電子機器の筐体は、蓋部の側壁に形成された長孔状のスライド溝と、支点ねじと、蓋部に形成された回転リブ受部とを備える。この電子機器の筐体においては、蓋部を本体部に閉じたときに、蓋固定ねじを螺着することにより、蓋部を本体部に水密に固着できることが開示されている。
実開昭57−16899号公報においては、筐体の後端部に筐体を開閉可能に枢着したテレビジョン受信用機器の蓋体着脱装置が開示されている。この蓋体着脱装置においては、片手の指で挟持できる程度の間隔をおいて、可撓性のある先端部の爪部を有する1対の係止突起が突設されている。蓋体には、爪部と係合する1対の蓋爪が配置されていることが開示されている。
また、実開平3−6874号公報においては、蓋体上端部に開閉自在に枢着した蓋体を備える電子機器の蓋体開閉装置が開示されている。この蓋体開閉装置は、蓋体の上端部に設けられた可撓性を有する筐体リブと、筐体リブの中央部裏面に形成され、爪部を突接した解除ノブと、蓋体に設けられ、爪部と係合する蓋爪部とを備えることが開示されている。蓋体の固定を解除するための解除ノブは、筐体の本体側に配置されている。
特開2000−31660号公報 実開昭57−16899号公報 実開平3−6874号公報
収容ケースに収容された電子機器の調整、メンテナンスまたは修理を行なう場合には、収容ケースを開ける必要がある。従来の開閉可能な収容ケースにおいては、収容ケースを開けるために手間がかかるという問題があった。
たとえば、上記の特開2000−31660号公報に開示された電子機器の筐体においては、蓋部が蓋固定ねじによって本体部に固定されている。このため、蓋部材の開閉の際に蓋固定ねじを何回も回さなければならず、時間がかかるという問題があった。
また、電子機器が配置される位置よっては、作業を行ないにくい場合がある。たとえば、図13に示すように、屋根の上に配置された電子機器の調整などにおいては、屋根の上に立った状態で作業を行なわなければならない。屋根の上では足場の安定性が悪い。このような作業を行ないにくい場所で作業を行なう場合があるために、容易に開閉が可能な収容ケースが切望されていた。
上記の実開昭57−16899号公報に開示された蓋体着脱装置、または実開平3−6874号公報に開示された筐体開閉装置においては、たとえば、支柱や壁面などに取付けられたときに、蓋部材を開閉するための操作部が、筐体の下側に配置される。このため、たとえば、図13において電子機器がアンテナ装置の支柱の下部に取付けられる場合などには、操作部を直接的に目視することができず、手探りで開操作を行なわなければならないという問題があった。また、筐体の下側に指を回り込ませて作業を行なうため、不自然な姿勢で蓋部材の開操作を行なわなければならないという問題があった。
さらに、上記の実開昭57−16899号公報、または実開平3−6874号公報に開示された電子機器の収容ケースにおいては、蓋部材が閉まっているか否かを確認するためには、爪の部分の係合状態を目視しなければならず、蓋部材が確実に閉まっているか否かを容易に見分けることができないという問題があった。
本発明は、容易に開閉が行なえる電子機器の収容ケースを提供することを目的とする。
本発明に基づく電子機器の収容ケースは、開口部を有し、電子機器を内側に配置するためのケース本体を備える。電子機器の収容ケースは、上記開口部を塞ぐように形成され、一方の側を回転軸として開閉可能に形成された蓋部材を備える。電子機器の収容ケースは、上記蓋部材に支持されたボタンを備える。上記ケース本体は、弾性を有し湾曲可能に形成された第1の係止爪を含む。上記蓋部材は、上記第1の係止爪と係合するように形成された第2の係止爪を含む。上記第1の係止爪および上記第2の係止爪は、上記蓋部材を閉じたときに互いに係合するように配置されている。上記ボタンは、上記蓋部材を閉じたときに上記第1の係止爪と対向するように配置されている。上記ボタンは、上記第1の係止爪と対向する方向に移動可能に配置されている。上記ボタンを押し込むことにより、上記第1の係止爪が上記第2の係止爪から離れる向きに撓むように形成されている。
上記発明において好ましくは、上記ボタンは、先端に上記第1の係止爪と当接するための傾斜面を有する。上記傾斜面は、上記ボタンを押したときに、上記蓋部材が上記ケース本体から離れる向きに付勢されるように傾斜している。
上記発明において好ましくは、上記ボタンは、上記蓋部材の表面に向かって付勢され、上記表面と摺動するように形成された摺動爪を含む。
上記発明において好ましくは、上記ボタンを押し込む向きに上記ボタンを付勢するように形成されたボタン付勢手段を備える。
本発明によれば、容易に開閉が行なえる電子機器の収容ケースを提供することができる。
(実施の形態1)
図1から図10を参照して、本発明に基づく実施の形態1における電子機器の収容ケースについて説明する。
図1は、本実施の形態における収容ケースの分解斜視図である。本実施の形態における収容ケースは、内部に電子機器を配置して、電子機器を埃や雨などから保護するためのケースである。本実施の形態においては、アンテナ装置のTV受信用アンテナで受信した信号を増幅するためのブースタを例に採り上げて説明する。
本実施の形態における電子機器の収容ケースは、ケース本体1と蓋部材2とを備える。ケース本体1は、箱型に形成されている。ケース本体1は、直方体状に形成されている。ケース本体1は、一の面が開口して、開口部15が形成されている。電子機器は、開口部15から挿入される。電子機器の正面(蓋部材を開いた状態の開口側)に設けられた、利得調整用のつまみや切換スイッチなどの調整は、蓋部材を開いて行なう。
ケース本体1の外側の端面には、コネクタを挿通させるためのコネクタ挿通部13が形成されている。コネクタは、円柱状に形成されている(図示せず)。コネクタ挿通部13は、コネクタの形状に沿って形成されている。本実施の形態においては、5個のコネクタ挿通部13が形成されている。
ケース本体1の内部には、電子機器をケース本体1に固定するための機器保持爪17が配置されている。ケース本体1の後側の面には、ケース本体1をアンテナ装置などに固定するための支持部14が形成されている。支持部14は、アンテナ装置の支柱などに固定可能に形成されている。また、本実施の形態におけるケース本体1は、ねじ挿入部18を含む。本実施の形態における電子機器の収容ケースを、家屋の壁面などに取付ける場合には、ねじ挿入部18にねじを配置してケース本体1を固定することができる。
ケース本体1は、側壁の外側に支軸部12を有する。本実施の形態における支軸部12は、側面から外側に向かって飛び出すように形成されている。支軸部12は、円管状に形成されている。
ケース本体1において、支軸部12が形成されている側と反対側の端面には、第1の係止爪11が形成されている。第1の係止爪11は、爪部11aを有する。本実施の形態における爪部11aは、三角柱の形状を有する。爪部11aは、蓋部材2に向かって先端が尖るように形成されている。
第1の係止爪11は、弾性部11bを有する。爪部11aは、弾性部11bによって支持されている。弾性部11bは、蓋部材2に向かって延びるように形成されている。弾性部11bは、矢印67に示す方向に爪部11aが移動するように弾性を有する。すなわち、弾性部11bは、湾曲可能に形成されている。
蓋部材2は、ケース本体1の開口部15を塞ぐように形成されている。蓋部材2は、ケース本体1の支軸部12が配置されている側に支軸穴22を有する。本実施の形態においては、互いに対向する2つの側面に支軸穴22が形成されている。支軸穴22は、ケース本体1の支軸部12と嵌合するように形成されている。すなわち、矢印61に示すように、支軸部12が支軸穴22に嵌め込まれるように形成されている。蓋部材2は、支軸部12の中心線が回転軸となって、ケース本体1に対して開閉可能に形成されている。
蓋部材2は、支軸穴が形成されている側と反対側の端部に、ボタン穴21を有する。ボタン穴21は、矢印62に示すように、ボタン3を挿入できるように形成されている。
図2に、蓋部材を裏側から見たときの斜視図を示す。蓋部材2は、支軸穴22が形成されている側と反対側の端部に、第2の係止爪23を有する。本実施の形態においては、2個の第2の係止爪23が形成されている。第2の係止爪23は、蓋部材2を閉じたときに、ケース本体1の第1の係止爪11に係合するように形成されている。本実施の形態における第2の係止爪23は、三角柱の形状に形成されている。蓋部材2は、ボタンが挿入される部分を含む領域に摺動面24を有する。摺動面24は、蓋部材2の裏面に形成されている。
図1を参照して、本実施の形態における電子機器の収容ケースは、蓋部材に配置されたボタンを備える。図3に本実施の形態におけるボタンを表側から見たときの斜視図を、図4に裏側から見たときの斜視図を示す。図5に、本実施の形態におけるボタンの平面図を示す。図6に、図5におけるVI−VI線に関する矢視断面図を、図7に、図5におけるVII−VII線に関する矢視断面図を示す。
図3から図7を参照して、ボタン3は、操作部31を含む。操作部31は、作業者がボタン3を押す部分として形成されている。操作部31は、他の部分よりも高くなるように形成されている。操作部31は、端面に段差部36を有する。本実施の形態においては段差部36として、窪んだ部分が形成されている。段差部36は、上端部で指を引掛けることができるように形成されている。段差部36としては、この形態に限られず、指を引掛けることができるように形成されていれば構わない。たとえば、段差部として、表面から飛び出す部分が形成されていても構わない。
ボタン3は、矢印62に示す向きに蓋部材に挿入される。ボタン3は、矢印62の挿入方向に垂直な幅方向のほぼ中央部分に凹部33を有する。ボタン3は、凹部33の幅方向の両側に形成された摺動爪32を含む。本実施の形態においては、2つの摺動爪32が形成されている。摺動爪32は、矢印62に示すボタン3の挿入方向に沿って延びるように形成されている。摺動爪32は、先端に配置され、蓋部材に向かって飛び出すように形成された突出部35を有する。摺動爪32は、矢印63に示す方向に湾曲可能に形成されている。突出部35は、ボタン3を蓋部材に挿入したときに、蓋部材の摺動面24に当接するように形成されている(図2参照)。
ボタン3は、段差部36と反対側の端面に傾斜面34を有する。傾斜面34は、後述するようにケース本体に形成された第1の係止爪と当接する部分である。傾斜面34は、側方から見たときに、上側の端部が尖るように形成されている。本実施の形態における傾斜面34は、平面状に形成されている。傾斜面34は、ボタン3の幅方向の両側の端部に配置されている。
図5を参照して、ボタン3は、ボタン3が飛び出したときに露出して、ボタン3を押し込んだときに隠れる部分が着色されている。本実施の形態においては、ボタン3のうち、領域75が着色されている。本実施の形態における領域75は、青色に着色されている。
図8に、本実施の形態における収容ケースに電子機器を収容して、蓋部材を閉じたときの断面図を示す。ケース本体1の内部には、電子機器48が配置される。電子機器48は、機器保持爪17によってケース本体1に保持されている。蓋部材2は、矢印68に示すように、支軸穴22の中心軸を回転軸として、開閉可能なように形成されている。
図9に、図8におけるA部の拡大断面図を示す。図9は、ボタン3の凹部33を通る面で切断したときの断面図である。ケース本体1の第1の係止爪11と、蓋部材2の第2の係止爪23とが互いに係合して、蓋部材2がケース本体1に固定されている。
ケース本体1に形成された第1の係止爪11の爪部11aは、断面形状が三角形になるように形成されている。爪部11aには、傾斜面16が形成されている。蓋部材2に形成された第2の係止爪23は、断面形状が三角形になるように形成されている。第2の係止爪23は、先端が尖るように形成されている。
ボタン3は、矢印64に示す方向に移動可能に形成されている。ボタン3は、蓋部材2を閉じたときに、第1の係止爪11と対向するように配置されている。ボタン3は、先端の傾斜面34が、第1の係止爪11の爪部11aと対向するように配置されている。ボタン3は、矢印70に示すように、第1の係止爪11の弾性により、外側に向かって付勢されている。
ボタン3の傾斜面34は、第1の係止爪11の傾斜面16と接触する。傾斜面34は、ボタン3を押したときに、蓋部材2がケース本体1から離れる向きに付勢されるように形成されている。
蓋部材2は、裏面に配置され、ボタン3の凹部33に対応する位置に形成された凸部25を含む。凸部25は、蓋部材2の表面から飛び出すように形成されている。凸部25は、ボタン3の凹部33の内部に含まれるように配置されている。凹部33が、凸部25に引っかかることにより、ボタン3が蓋部材2から外れることを防止できる。
蓋部材2がケース本体1に固定されたときには、ボタン3は、飛び出した状態になる。このため、青色に着色された領域75を外側から視認することができる。すなわち、領域75を視認できるときは、蓋部材2がケース本体1に固定された状態である。
ボタン3に形成された摺動爪32の突出部35は、蓋部材2の裏面の摺動面24に当接する。摺動爪32は、矢印65に示す向きに付勢されている。摺動爪32は、蓋部材2の摺動面24を押圧する向きに付勢されている。
図10に、ボタンを押し込んだときの断面図を示す。矢印72に示すように、ボタン3をケース本体1の内側に向かって押し込む。ボタン3を押す際には、作業者の指39を段差部36に当接させて押し込む。ボタン3は、傾斜面34が第1の係止爪11の傾斜面16を押す。このときに、ボタン3の先端に傾斜面34が形成されていることにより、矢印71に示す向きに、蓋部材2が付勢される。
第1の係止爪11は、ボタン3に押されることにより、矢印66に示すように、弾性部11bが湾曲する。ボタン3が押し込まれることにより、第1の係止爪11と第2の係止爪23との係合が解除される。このとき、蓋部材2は、矢印71に示す開方向に付勢されているため、蓋部材2の開く向きに力を加えなくても蓋部材2を容易に開くことができる。蓋部材2を任意の角度まで開ける時には、指39を段差部36に引掛けて、蓋部材2を開けることができる。
たとえば、収容ケースが水密に形成されている場合、ケース本体と蓋部材とが、シール材を介して、密閉されている場合がある。このような場合でも、ボタンを押すのみで蓋部材を容易に開くことができる。
また、蓋部材2が開いたとき、摺動爪32と蓋部材2の摺動面24との摺動抵抗により、ボタン3は押し込んだ位置で停止する。このとき、ボタン3の領域75は、蓋部材2に隠れて殆ど視認することがでない。したがって、外側から見たときに、ボタン3が押し込まれていることを容易に確認することができる。このように、本実施の形態においては、領域75を視認できるか否かによって、蓋部材2の開閉状態を容易に確認することができる。
ボタンが蓋部材の表面と摺動するように形成された摺動爪を含むことによって、ボタンを任意の位置で停止させることができ、外側から見たときに、より確実に蓋部材の開閉状態を把握することができる。
蓋部材を閉めるときには、蓋部材2をケース本体1に向かって押し付けるだけで、蓋部材2をケース本体1に固定することができる。このとき、押しボタン3は、第1の係止爪11の弾性によって、飛び出す向きに移動する。第1の係止爪11に第2の係止爪23が引っ掛かることにより、蓋部材2がケース本体1に固定される。
本実施の形態における電子機器の収容ケースは、ボタンを押すのみで、容易に蓋部材の固定を解除することができる。すなわち、ボタンを押すという1つの動作のみで、蓋部材を僅かに開くことができる。蓋部材を任意の角度まで開くときにも、ボタンの段差部を押した指を引き続きボタンの段差部に引掛けて、任意の角度まで開くことができる。すなわち、一連の動作で、任意の角度まで蓋部材を開くことができる。
また、蓋部材をケース本体に向かって押し付けるのみで、蓋部材を閉状態に固定することができる。すなわち、蓋部材を押すという1つの動作のみで、蓋部材を閉じることができる。
本実施の形態における電子機器の収容ケースは、一連の動作で蓋部材の開閉を行なうことができる。このため、屋根の上の足場が悪い場所や屋根裏などの狭い空間において電子機器の調整などを行なう際にも、容易に蓋部材の開閉を行なうことができる。また、本実施の形態においては、蓋部材を開けるために操作する部分が、蓋部材の表側に配置されているため、収容ケースの取付け場所に関わらず、容易に蓋部材を開けることができる。たとえば、図13を参照して、アンテナ装置の支柱の下部に本発明の収容ケースを備えたブースタが配置された場合においても、容易に蓋部材の開閉を行なうことができる。
本実施の形態における収容ケースは、任意の材質で形成することができる。収容ケースの材質としては、たとえば、ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)樹脂や、AES(アクリロニトリル・エチレンプロピレンゴム・スチレン)樹脂などが軽量で好ましい。また、屋外に配置される電子機器の収容ケースの場合には、これらの樹脂などに耐候材が含まれるものが好ましい。
本実施の形態においては、アンテナ装置に取付けられるブースタを例に採り上げて説明したが、この形態に限られず、電子機器としては、任意の機器を採用することができる。たとえば、電子機器は、混合器、分配器、またはフィルタなどであってもよい。
また、本実施の形態においては、第1の係止爪、第2の係止爪およびボタンが、収容ケースの一方の側の端部に配置されているが、この形態に限られず、第1の係止爪、第2の係止爪およびボタンが、任意の位置に配置されていても構わない。さらに、本実施の形態における第1の係止爪および第2の係止爪は、それぞれの三角柱状の部分が互いに係合するように形成されているが、この形態に限られず、互いに引っ掛かって蓋部材が固定されるように形成されていればよい。
また、収容ケースに収容された電子機器は、任意の位置に設置することができる。たとえば、屋根の上に限られず、壁面や軒下などに本発明における収容ケースを設置することができる。さらに、設置される場所に関しては、屋外に限られず、屋内に設置することができる。たとえば、本発明における収容ケースが屋根裏などに設置されていても構わない。
(実施の形態2)
図11および図12を参照して、本発明に基づく実施の形態2における電子機器の収容ケースについて説明する。電子機器の収容ケースが、ケース本体、蓋部材およびボタンを含み、ボタンを押すことにより蓋部材を開くことは実施の形態1と同様である。
図11に、本実施の形態における蓋部材を開けたときのボタンの部分の断面図を示す。本実施の形態における電子機器の収容ケースは、ボタン4と、ボタン4を押し込む向きに付勢するように形成されたボタン付勢手段として、コイルスプリング5を備える。コイルスプリング5は、長さが長くなる向きに付勢するように形成されている。
ボタン4は、ボタン側ばね掛け部41を含む。蓋部材2は、蓋側ばね掛け部42を含む。ボタン側ばね掛け部41および蓋側ばね掛け部42は、それぞれが表面から飛び出すように形成され、互いに対向するように配置されている。ボタン4は、操作部40を含む。操作部40は、段差部46を有する。
コイルスプリング5は、ボタン側ばね掛け部41と蓋側ばね掛け部42とに支持されている。コイルスプリング5の弾性により、ボタン4は、矢印72に示す向きに付勢されている。すなわち、ボタン4は、押し込む向きに付勢されている。コイルスプリング5の弾性は、ケース本体の第1の係止爪の弾性よりも弱くなるように形成されている。
図12に、本実施の形態における蓋部材を閉じたときのボタンの部分の断面図を示す。ケース本体1に形成された第1の係止爪11と、蓋部材2に形成された第2の係止爪23とが互いに係合することによって蓋部材2がケース本体1に固定されることは実施の形態1と同様である。
蓋部材2を閉じることによって、ボタン4の先端の傾斜面45が爪部11aの傾斜面16に当接する。コイルスプリング5の弾性が、第1の係止爪11の弾性部11bの弾性よりも弱くなるように形成されているため、ボタン4は、矢印69に示す向きに移動する。すなわち、ボタン4は、蓋部材2を閉じることによって飛び出す。
蓋部材2を開けるときには、ボタン4を押すことによって、第1の係止爪11と第2の係止爪23との係合を解除することができ、容易に蓋部材2を開くことができる。
蓋部材2が開いて外力がないときには、コイルスプリング5の弾性により、ボタン4が押し込まれた位置に向かって付勢される。したがって、蓋部材2を開けたときに、何らかの外力に起因してボタン4が飛び出すことを防止でき、より確実に蓋部材2の開閉状態を外側から視認することができる。
本実施の形態においては、弾性手段としてコイルスプリングが配置されているが、この形態に限られず、弾性手段は、ボタンを押し込む向きに付勢するように形成されていれば構わない。たとえば、押しボタンの底に板ばねなどが配置されていても構わない。
上記以外の構成、作用および効果については、実施の形態1と同様であるので、ここでは説明を繰返さない。
上記の実施の形態に係るそれぞれの図面において、同一または相当する部分には、同一の符号を付している。
なお、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
実施の形態1における電子機器の収容ケースの分解斜視図である。 実施の形態1における蓋部材を裏側から見たときの斜視図である。 実施の形態1におけるボタンを表側から見たときの斜視図である。 実施の形態1におけるボタンを裏側から見たときの斜視図である。 実施の形態1におけるボタンの平面図である。 実施の形態1におけるボタンの第1の断面図である。 実施の形態1におけるボタンの第2の断面図である。 実施の形態1における収容ケースの断面図である。 実施の形態1における収容ケースの蓋部材を閉じたときのボタンの部分の拡大断面図である。 実施の形態1における収容ケースの蓋部材を閉じたときのボタンの部分の拡大断面図である。 実施の形態2における収容ケースのボタンの部分の断面図である。 実施の形態2における収容ケースの蓋部材を閉じたときのボタンの部分の拡大断面図である。 屋根の上側に配置するアンテナ装置の概略斜視図である。
符号の説明
1 ケース本体、2 蓋部材、3,4 ボタン、5 コイルスプリング、11 第1の係止爪、11a 爪部、11b 弾性部、12 支軸部、13 コネクタ挿通部、14 支持部、15 開口部、16 傾斜面、17 機器保持爪、18 ねじ挿入部、21 ボタン穴、22 支軸穴、23 第2の係止爪、24 摺動面、25 凸部、31 操作部、32 摺動爪、33 凹部、34,45 傾斜面、35 突出部、36 段差部、39 指、40 操作部、41 ボタン側ばね掛け部、42 蓋側ばね掛け部、46 段差部、48 電子機器、51 ブースタ、52 支柱、53a,53b TV受信用アンテナ、54a〜54c ケーブル、55 屋根、61〜72 矢印、75 領域。

Claims (4)

  1. 開口部を有し、電子機器を内側に配置するためのケース本体と、
    前記開口部を塞ぐように形成され、一方の側を回転軸として開閉可能に形成された蓋部材と、
    前記蓋部材に支持されたボタンと
    を備え、
    前記ケース本体は、弾性を有し湾曲可能に形成された第1の係止爪を含み、
    前記蓋部材は、前記第1の係止爪と係合するように形成された第2の係止爪を含み、
    前記第1の係止爪および前記第2の係止爪は、前記蓋部材を閉じたときに互いに係合するように配置され、
    前記ボタンは、前記蓋部材を閉じたときに前記第1の係止爪と対向するように配置され、
    前記ボタンは、前記第1の係止爪と対向する方向に移動可能に配置され、
    前記ボタンを押し込むことにより、前記第1の係止爪が前記第2の係止爪から離れる向きに撓むように形成された、電子機器の収容ケース。
  2. 前記ボタンは、先端に前記第1の係止爪と当接するための傾斜面を有し、
    前記傾斜面は、前記ボタンを押したときに、前記蓋部材が前記ケース本体から離れる向きに付勢されるように傾斜している、請求項1に記載の電子機器の収容ケース。
  3. 前記ボタンは、前記蓋部材の表面に向かって付勢され、前記表面と摺動するように形成された摺動爪を含む、請求項1または2に記載の電子機器の収容ケース。
  4. 前記ボタンを押し込む向きに前記ボタンを付勢するように形成されたボタン付勢手段を備える、請求項1から3のいずれかに記載の電子機器の収容ケース。
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