JPH10108310A - ヒンジ装置、扉装置および分電盤 - Google Patents

ヒンジ装置、扉装置および分電盤

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JPH10108310A
JPH10108310A JP8259979A JP25997996A JPH10108310A JP H10108310 A JPH10108310 A JP H10108310A JP 8259979 A JP8259979 A JP 8259979A JP 25997996 A JP25997996 A JP 25997996A JP H10108310 A JPH10108310 A JP H10108310A
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JP
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Application number
JP8259979A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Matsushita
寿朗 松下
Teiji Kamata
禎治 鎌田
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒンジ装置22により、扉体21をケース1に対
して開閉可能に支持するとともに任意の開閉角度に保持
する。 【解決手段】 扉体21に支持体30を設ける。ケース1に
ばね体41および保持体42を取り付ける。支持体30の一側
に支持体30に向けて弾性を有するばね体41を配置し、支
持体30の他側に保持体42を配置する。支持体30、ばね体
41および保持体42を軸体43で回動可能に軸支する。支持
体30に係合突部46を設け、ばね体41に係合突部46と係合
可能とする係合凹部52,53を設ける。支持体30をばね体
41と保持体42との間で挟持し、ばね体41の付勢を受ける
支持体30の反対側を保持体42で支える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、相対的に開閉され
る部材を連結するヒンジ装置、扉装置および分電盤に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、分電盤では、例えば、特開平6−
315211号公報に記載されているように、壁面に取
り付けられるベースとこのベースの前面を覆うカバーと
から分電盤のケースが形成され、このケース内に主幹ブ
レーカや複数の分岐ブレーカなどを含む分電盤ユニット
が配設される。ケースの前面には分電盤ユニットの操作
面部が形成され、この操作面部を開閉する扉体がヒンジ
装置を介してケースに取り付けられている。
【0003】ヒンジ装置は、ケース側から突設されたリ
ブと扉体側から突設されたリブに軸体を通するとともに
抜止金具を装着して回転自在に連結したり、蝶番を用い
てその蝶番の両端をケース側と扉体側にそれぞれねじ止
めするような構造が多く採られている。さらに、ヒンジ
装置にはつるまきばねなどのばねが用いられ、閉塞位置
での扉体の係止を解除することにより扉体を開放方向に
わずかに開くように付勢したり、あるいは扉体を最大開
度まで開くように付勢する構造が多く採られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ヒンジ装置の構造では、扉体を任意の開放位置で保持さ
せることはできず、片手で扉体を開いた状態に支えてお
かないと操作面部を操作できなかったり、不必要に大き
く開いてしまう問題がある。例えば、分電盤は比較的高
所に取り付けられるため、扉体が最大開度まで開くと、
扉体に手が届かなくなる場合が生じる。
【0005】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、相対的に開閉される部材を任意の開閉角度に保持
できるヒンジ装置、扉装置および分電盤を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のヒンジ装
置は、相対的に開閉される部材の一方に設けられる支持
体と;他方の部材に設けられ、支持体の側部に配置され
るとともに支持体に向けて弾性を有するばね体と;他方
の部材に設けられ、支持体のばね体が配置される側部と
は反対側の側部に配置される保持体と;支持体、ばね体
および保持体を回動可能に軸支する軸体と;支持体およ
びばね体の対向面の一方に設けられた係合突部と;支持
体およびばね体の対向面の他方に設けられ、係合突部が
係合可能とする係合凹部と;を具備しているものであ
る。
【0007】そして、支持体とばね体の対向面に設けら
れる係合突部と係合凹部が係合する状態で相対的に開閉
される部材を保持するとともに、係合突部と係合凹部の
係合が外れる状態ではばね体の弾性によって相対的に開
閉される部材を保持し、相対的に開閉される部材を任意
の開閉角度に保持する。さらに、支持体をばね体と保持
体との間で挟持し、ばね体の付勢を受ける支持体の反対
側を保持体で支え、保持強度を強固に保つ。なお、相対
的に開閉される部材とは、両方の部材がそれぞれ開閉す
るものや、一方が固定的な本体やケースと他方が開閉す
る扉体などを含む。
【0008】請求項2記載のヒンジ装置は、請求項1記
載のヒンジ装置において、支持体は、離間した位置に一
対を有し、ばね体は、ばね体取付部およびばね体取付部
の両端から一対の支持体の相対する内側部に配置される
ばね部を有し、保持体は、保持体取付部および保持体取
付部の両端から一対の支持体の相反する外側部に配置さ
れる保持部を有するものであり、保持強度を向上させ
る。
【0009】請求項3記載のヒンジ装置は、請求項1ま
たは2記載のヒンジ装置において、ばね体取付部および
保持体取付部を一体的に他方の部材にねじ止めするもの
であり、ばね体および保持体の取り付けを容易にする。
【0010】請求項4記載のヒンジ装置は、請求項3記
載のヒンジ装置において、他方の部材に軸体の一端に対
向して壁体を設け、軸体の壁体に対向する一端に支持
体、ばね体および保持体を挿通不可とする径大部を設け
たものである。そして、軸体を他端側から支持体、ばね
体および保持体に通した後、軸体の一端の径大部が他方
の部材の壁体に対向するように、ばね体および保持体を
他方の部材にねじ止めすることにより、抜止金具を別途
用いることなく、軸体の軸方向の移動を規制する。
【0011】請求項5記載のヒンジ装置は、請求項1な
いし4いずれか一記載のヒンジ装置において、係合突部
および係合凹部は軸体を中心として放射状に形成されて
いるものであり、係合突部と係合凹部の係合範囲を広く
し、保持強度を高くする。
【0012】請求項6記載の扉装置は、本体と;本体に
対して開閉可能とする扉体と;本体に扉体を開閉可能に
取り付ける請求項1ないし5いずれか一記載のヒンジ装
置と;を具備しているものであり、本体に対して扉体を
任意の開閉角度に保持する。
【0013】請求項7記載の扉装置は、請求項6記載の
扉装置において、本体に対して扉体が閉塞位置にあると
き、係合突部と係合凹部が半係合状態にあって、完全に
係合する方向と扉体の開放方向が同一方向であるもので
あり、扉体には開放方向に向けて付勢が加わり、扉体の
閉塞位置での係止を解除することによって扉体を自動的
に開放する。
【0014】請求項8記載の分電盤は、分電盤ユニット
と;分電盤ユニットを収納し、前面に分電盤ユニットの
操作面部を有するケースと;ケースの操作面部を開閉可
能とする扉体と;ケースに対して扉体を開閉可能に取り
付ける請求項1ないし5いずれか一記載のヒンジ装置
と;を具備しているものであり、ケースに対して扉体を
任意の開閉角度に保持する。なお、分電盤ユニットは、
主幹ブレーカ、分岐ブレーカ、リミッタ、それらの取付
部材などを含む。
【0015】請求項9記載の分電盤は、請求項8記載の
分電盤において、ケースに対して扉体が閉塞位置にある
とき、係合突部と係合凹部が半係合状態にあって、完全
に係合する方向と扉体の開放方向が同一方向であり、扉
体には開放方向に向けて付勢が加わり、扉体の閉塞位置
での係止を解除することによって扉体を自動的に開放す
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面を参照して説明する。
【0017】図1は分電盤の扉体を開けた状態のヒンジ
部分の正面図、図2は分電盤の扉体を開けた状態のヒン
ジ部分の断面図、図3は分電盤の扉体を閉じた状態のヒ
ンジ部分の断面図、図4は分電盤の扉体を閉じた状態の
ボタン部分の断面図、図5は分電盤のカバーを外した状
態の正面図、図6は分電盤の扉体を開いた状態の正面
図、図7は分電盤の扉体を開いた状態の斜視図である。
【0018】図6および図7において、分電盤は、他方
の部材および本体としての横長のケース1を備え、この
ケース1は壁面に取り付けられるベース2、およびこの
ベース2の前面に開閉可能および着脱可能に取り付けら
れるカバー3を備えている。
【0019】カバー3の前面には周縁部を除く中央域に
凹部4が形成され、この凹部4に操作面部5が形成され
ている。この操作面部5は、周囲の枠部6を有し、この
枠部6の内側に開口部7が形成され、この開口部7にリ
ミッタパネル8、主幹パネル9、分岐パネル10が嵌め込
まれて構成されている。主幹パネル9には主幹ブレーカ
用の窓孔11が形成され、分岐パネル9には分岐ブレーカ
用の複数の窓孔12が上下2列に形成されている。枠部6
の上縁部に沿って扉開放用凹部13が形成され、枠部6の
上縁部両端の扉開放用凹部13の下側にヒンジ取付用凹部
14がそれぞれ形成されている。
【0020】カバー3の前面には、凹部4の前面を覆う
一方の部材としての扉体21が上部両側のヒンジ装置22を
介して開閉可能に取り付けられ、凹部4の下部には扉体
21を閉じた状態に係止するとともに押動操作によって係
止を解除する開閉ボタン23が取り付けられている。
【0021】扉体21は、不透明樹脂で形成されており、
カバー3の前面形状に沿って形成された前面板部24を有
し、図2ないし図3に示すように、この前面板部24の上
縁、下縁、両側の側縁から後側に向けて上縁部25、下縁
部26、側縁部27が形成されている。下縁部26の中央には
開閉ボタン23に係合する係合爪28が形成され、各側縁部
27の上部には切欠部29が形成されている。この切欠部29
に臨む扉体21の上部両端にはヒンジ装置22の一部を構成
する支持体としての一対のリブ30がそれぞれ離間した位
置に突出形成され、この両端のリブ30間の中間部に補強
用のリブ31が突出形成されている。このリブ31は、扉体
21の開閉を許容し、扉体21の閉塞時に扉体21の中間部が
操作面部5の方向へ押された場合に、リブ31が操作面部
5に当接して扉体21が歪曲するのを規制する。
【0022】各ヒンジ装置22は、図1ないし図3に示す
ように、扉体21の一対のリブ30、ばね体41、保持体42、
軸体43を有している。一対のリブ30には軸体43が挿通可
能とする取付孔45が形成され、一対のリブ30の相対する
内側面には係合突部46が形成されている。係合突部46
は、断面ほぼ半円凸状で取付孔45(軸体43)を中心とし
て直線上すなわち放射状に形成されるとともに、扉体21
の閉塞時(図3の状態)にほぼ水平状態となるように形
成されている。
【0023】ばね体41は、ばね体取付部47およびばね体
取付部47の両端から折曲された一対のばね部48を有する
断面ほぼコ字形に形成されており、一対のばね部48が互
いに離反して広がる方向に弾性を有し、この一対のばね
部48が一対のリブ30の相対する内側部に圧接配置され
る。ばね体取付部47には一対の取付孔49が形成され、こ
のばね体取付部47がヒンジ取付凹部14に嵌合されて一対
の取付孔49を通じてカバー3側に螺着される一対の取付
ねじ50によって固定される。ばね部48には軸体43が挿通
可能とする取付孔51が形成されているとともに、ばね体
48のリブ30に対向する外面に係合突部46と係合可能とす
る2つの係合凹部52,53が形成されている。係合凹部5
2,53は、断面ほぼ半円凹状で取付孔51(軸体43)を中
心としてほぼ直角に交差するように直線上すなわち放射
状にそれぞれ形成されているとともに、図2および図3
においてそれらの軸方向が水平方向および垂直方向に対
して時計回り方向すなわち扉体21の開放方向に少しずら
した状態に形成されている。
【0024】保持体42は、保持体取付部54および保持体
取付部54の両端から折曲された一対の保持部55を有する
断面ほぼコ字形に形成されており、この一対の保持部55
が一対のリブ30の相反する外側部に配置される。保持体
取付部54にはばね体41の一対の取付孔49に対応した位置
に図示しない一対の取付孔が形成され、この保持体取付
部54がばね体41と一緒にヒンジ取付凹部14に嵌合されて
ばね体41の一対の取付孔49および保持体42の一対の取付
孔を通じてカバー3側に螺着される一対の取付ねじ50に
よって固定される。保持部55には軸体43が挿通可能とす
る取付孔56が形成されている。
【0025】軸体43は、リブ30の取付孔45、ばね体41の
取付孔51、保持体42の取付孔56を挿通可能とする軸部57
を有し、この軸部57の一端にそれら取付孔45,51,56を
挿通不可とする径大部58が形成されている。軸体43は両
端の各ヒンジ装置22に対して径大部58が外側となるよう
に装着され、この径大部58の外端面には凹部4の壁体と
しての内壁面4aに対向される。軸部57の長さは、径大部
58が内壁部4aに当接した場合でも各取付孔45,51,56か
ら脱落しない長さに形成される。
【0026】また、開閉ボタン23は、図4に示すよう
に、カバー3に対して軸部61を支点として揺動可能に取
り付けられ、上縁部には扉体21の係合爪28に係合する係
止爪62が形成されている。裏面とカバー3との間には、
開閉ボタン23の係止爪62が係合爪28に係合する方向に付
勢するコイルスプリング63が配設されている。
【0027】また、図5において、ベース2は、壁面に
取り付けられる取付板部71を有し、この取付板部71の周
縁部から前方に向けて縁部72が突出形成されている。取
付板部71には、壁面に対してねじなどによって取り付け
る複数の取付孔73が形成され、リミッタ配設領域および
主幹ブレーカ配設領域の上部位置、分岐ブレーカ配設領
域の上下部位置に壁面内の屋内配線の電線を引き込むた
めの開口部74が形成されている。さらに、取付板部71の
右縁部には、アース中継端子用の端子取付台75が形成さ
れている。
【0028】ベース2には、分電盤ユニット81が配設さ
れる。この分電盤ユニット81は、リミッタ台82、主幹ブ
レーカ83および複数の分岐ブレーカ84を有している。リ
ミッタ台82および主幹ブレーカ83は取付板85に取り付け
られ、この取付板85を介してベース2の取付板部71に取
り付けられている。分岐ブレーカ84は上下の各取付桟86
に沿って並列に取り付けられ、この上下の取付桟86を介
してベース2の取付板部71に取り付けられている。
【0029】主幹ブレーカ83の前面には上下方向への揺
動操作によってスイッチ切換を行なう操作部83a が配設
され、この操作部83a が操作面部5の窓孔11に突出配置
される。
【0030】分岐ブレーカ84の前面中央部には上下方向
への揺動操作によってスイッチ切換を行なう操作部84a
が配設され、この操作部84a が操作面部5の窓孔12に突
出配置される。分岐ブレーカ84の前面上下部には電線接
続部84b がそれぞれ一対ずつ形成され、上下に配列され
た分岐ブレーカ84の相対向する電線接続部84b が主幹ブ
レーカ83に図示しない電線で接続され、それらがカバー
87で覆われている。したがって、カバー87で覆われてい
る電線接続部84b は図5には図示されていない。
【0031】ベース2の上下の縁部72と分電盤ユニット
81の上下部との間には上下の配線スペース88,89が形成
されている。また、ベース2の端子取付台85には、各分
岐ブレーカ84に接続される電線とともに分電盤内に引き
込まれるアース線を接続するアース中継端子91が取り付
けられる。
【0032】次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0033】扉体21をヒンジ装置22を介してカバー3に
取り付けるには、図1に示すように、ばね体41の一対の
ばね部48を扉体21の一対のリブ30の内側に係合させると
ともに、保持体42を一対の保持部55を扉体21の一対のリ
ブ30の外側に係合させ、ばね部48と保持部55との間でリ
ブ30を挟み込んだ状態とする。軸体43の軸部56を、扉体
11の外側すなわち側縁部27の切欠部29を通じて、リブ3
0、ばね部48、保持部55の取付孔45,51,56にそれぞれ
挿通させる。
【0034】ばね体41のばね体取付部47と保持体42の保
持体取付部54を重ね合わせて、カバー3のヒンジ取付凹
部14に嵌合し、取付ねじ50をばね体取付部47の取付孔49
および保持体取付部54の取付孔を通じてカバー3に螺着
して固定する。
【0035】これにより、カバー3の操作面部5を覆う
扉体21が軸体43を支点として開閉可能に支持される。扉
体21をカバー3に取り付けた状態では、軸体43の径大部
58の外端面が凹部4の内壁面4aに対向し、軸体43の軸方
向の移動を径大部58が保持体42と内壁面4aとの間で移動
可能とする範囲内に規制するため、軸体43をヒンジ装置
22から抜け止めできる。
【0036】また、分電盤の施工時には、カバー3を外
した状態でベース2を壁面に固定し、壁面内の屋内配線
の電線をベース2の開口部74を通じてベース2内に引き
込み、主幹ブレーカ83および分岐ブレーカ84などに接続
するとともに、アース線をアース中継端子91に接続す
る。配線完了後に、ベース2の前面にカバー3を取り付
け、施工を完了する。
【0037】また、操作面部5を操作する場合には、操
作面部5の前面を覆う扉体21をヒンジ装置22を介して開
放して行なう。
【0038】扉体21を閉じた状態では、図4に示すよう
に、開閉ボタン23の係止爪62に扉体21の係合爪28が係合
することにより、扉体21が閉塞状態に保たれる。このと
きのヒンジ装置22は、図3に示すように、リブ30の係合
突部46とばね体41の係合凹部52とが半係合状態にあっ
て、完全に係合する方向にばね体41の弾性が加わってお
り、しかも、その完全に係合する方向と扉体21の開放方
向が同一方向であるため、扉体21には開放方向に向けて
付勢が加わっている。そのため、開閉ボタン23を押動操
作して扉体21の閉塞位置での係止を解除することによ
り、扉体21が少し開く状態、すなわち少なくとも扉体21
の下縁部26に指を引っ掛けることができる程度に自動的
に開放できる。
【0039】そして、扉体21の下縁部26に指を引っ掛け
て開放回動させると、リブ30の係合突部46でばね体41の
ばね部48をリブ30面から離反させるように弾性的に押動
させながら、係合突部46が係合凹部52から外れる。この
係合突部46が係合凹部52から外れた状態では、ばね体41
のばね部48が大きく弾性変形してその反発力が強く、係
合突部46とばね部48との接触抵抗が大きくなる。そのた
め、操作面部5の操作を行なうのに適した任意の開閉角
度に扉体21を保持できる。
【0040】しかも、リブ30をばね体41と保持体42との
間で挟持し、ばね体41の付勢を受けるリブ30の反対側を
保持体42で支えるため、保持強度を強固に保つことがで
きる。また、1つのヒンジ装置22で一対の各リブ30に対
してばね体41の一対の各ばね部48および保持体42の一対
の各保持部55を配設するため、保持強度を向上させるこ
とができる。さらに、係合突部46および係合凹部52,53
を軸体43を中心として放射状に形成したため、係合突部
46と係合凹部52,53の係合範囲を広くし、保持強度を高
くできる。
【0041】また、扉体21を最大開度まで開くと、図2
に示すように、リブ30の係合突部46がばね体41の係合凹
部53に係合し、扉体21を最大開度の状態で強固に保持で
きる。
【0042】以上のように、リブ30とばね体41の対向面
に設けられる係合突部46と係合凹部52,53が係合する状
態で扉体21を強固に保持できるとともに、係合突部46と
係合凹部52,53の係合が外れる状態ではばね体41の弾性
によって扉体21を保持できるため、扉体21を任意の開閉
角度に保持でき、しかも、リブ30をばね体41と保持体42
との間で挟持し、ばね体41の付勢を受けるリブ30の反対
側を保持体42で支えるため、保持強度を強固に保つこと
ができる。
【0043】また、一対のリブ30の相対する内側部にば
ね体41のばね部48を配置するとともに、一対のリブ30の
相反する外側部に保持体42の保持部55を配設するため、
保持強度を向上させることができる。
【0044】また、ばね体取付部47および保持体取付部
54を一体的にカバー3にねじ止めするため、ばね体41お
よび保持体42を容易に取り付けることができる。
【0045】また、軸体43の軸部57からリブ30、ばね体
41および保持体42に通した後、軸体43の径大部58がカバ
ー3の内壁部4aに対向するように、ばね体41および保持
体42をカバー3にねじ止めすることにより、軸体43の軸
方向の移動を規制できるため、抜止金具を別途用いる必
要がなく、部品点数を削減し、組立作業性を向上でき
る。
【0046】また、係合突部46および係合凹部52,53を
軸体43を中心として放射状に形成したため、係合突部46
と係合凹部52,53の係合範囲を広くし、保持強度を高く
できる。
【0047】なお、扉体21の裏面側に板ばねを取り付
け、扉体21をカバー3に対して閉じた際に板ばねがカバ
ー3に弾性的に当接するようにすることにより、扉体21
の閉塞位置での係止を解除することによって、板ばねの
弾性で扉体21が確実に開くようにしてもよい。また、板
ばねはカバー3側に取り付けても同様の作用効果が得ら
れる。
【0048】なお、前記実施の形態では横形の分電盤に
ついて説明したが、縦形の分電盤においても、同様の作
用効果が得られる。
【0049】また、ヒンジ装置22は、分電盤に限らず、
本体に対して扉体が開閉可能に設けられる扉装置に適用
できるとともに、相対的に開閉される部材間に適用でき
る。
【0050】
【発明の効果】請求項1記載のヒンジ装置によれば、支
持体とばね体の対向面に設けられる係合突部と係合凹部
が係合する状態で相対的に開閉される部材を強固に保持
できるとともに、係合突部と係合凹部の係合が外れる状
態ではばね体の弾性によって相対的に開閉される部材を
保持できるため、相対的に開閉される部材を任意の開閉
角度に保持でき、しかも、支持体をばね体と保持体との
間で挟持し、ばね体の付勢を受ける支持体の反対側を保
持体で支えるため、保持強度を強固に保つことができ
る。
【0051】請求項2記載のヒンジ装置によれば、請求
項1記載のヒンジ装置の効果に加えて、一対の支持体の
相対する内側部にばね体のばね部を配置するとともに、
一対の支持体の相反する外側部に保持体の保持部を配設
するため、保持強度を向上させることができる。
【0052】請求項3記載のヒンジ装置によれば、請求
項1または2記載のヒンジ装置の効果に加えて、ばね体
取付部および保持体取付部を一体的に他方の部材にねじ
止めするため、ばね体および保持体を容易に取り付ける
ことができる。
【0053】請求項4記載のヒンジ装置によれば、請求
項3記載のヒンジ装置の効果に加えて、軸体を他端側か
ら支持体、ばね体および保持体に通した後、軸体の一端
の径大部が他方の部材の壁体に対向するように、ばね体
および保持体を他方の部材にねじ止めすることにより、
軸体の軸方向の移動を規制できるため、抜止金具を別途
用いる必要がなく、部品点数を削減し、組立作業性を向
上できる。
【0054】請求項5記載のヒンジ装置によれば、請求
項1ないし4いずれか一記載のヒンジ装置の効果に加え
て、係合突部および係合凹部を軸体を中心として放射状
に形成したため、係合突部と係合凹部の係合範囲を広く
し、保持強度を高くできる。
【0055】請求項6記載の扉装置によれば、請求項1
ないし5いずれか一記載のヒンジ装置を用いるため、本
体に対して扉体を任意の開閉角度に保持できる。
【0056】請求項7記載の扉装置によれば、請求項6
記載の扉装置の効果に加えて、本体に対して扉体が閉塞
位置にあるとき、係合突部と係合凹部が半係合状態にあ
って、完全に係合する方向と扉体の開放方向が同一方向
であるため、扉体には開放方向に向けて付勢が加わり、
扉体の閉塞位置での係止を解除することによって扉体を
自動的に開放でき、開放用ばねを別途用いる必要がな
く、部品点数を削減し、組立作業性を向上できる。
【0057】請求項8記載の分電盤によれば、請求項1
ないし5いずれか一記載のヒンジ装置を用いるため、ケ
ースに対して扉体を任意の開閉角度に保持できる。
【0058】請求項9記載の分電盤によれば、請求項8
記載の分電盤の効果に加えて、ケースに対して扉体が閉
塞位置にあるとき、係合突部と係合凹部が半係合状態に
あって、完全に係合する方向と扉体の開放方向が同一方
向であるため、扉体には開放方向に向けて付勢が加わ
り、扉体の閉塞位置での係止を解除することによって扉
体を自動的に開放でき、開放用ばねを別途用いる必要が
なく、部品点数を削減し、組立作業性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す分電盤の扉体を開
けた状態のヒンジ部分の正面図である。
【図2】同上分電盤の扉体を開けた状態のヒンジ部分の
断面図である。
【図3】同上分電盤の扉体を閉じた状態のヒンジ部分の
断面図である。
【図4】同上分電盤の扉体を閉じた状態のボタン部分の
断面図である。
【図5】同上分電盤のカバーを外した状態の正面図であ
る。
【図6】同上分電盤の扉体を開いた状態の正面図であ
る。
【図7】同上分電盤の扉体を開いた状態の斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 他方の部材、本体としてのケース 4a 壁体としての内壁面 21 一方の部材としての扉体 22 ヒンジ装置 30 支持体としてのリブ 41 ばね体 42 保持体 43 軸体 46 係合突部 47 ばね体取付部 48 ばね部 52,53 係合凹部 54 保持体取付部 55 保持部 58 径大部 81 分電盤ユニット

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相対的に開閉される部材の一方に設けら
    れる支持体と;他方の部材に設けられ、支持体の側部に
    配置されるとともに支持体に向けて弾性を有するばね体
    と;他方の部材に設けられ、支持体のばね体が配置され
    る側部とは反対側の側部に配置される保持体と;支持
    体、ばね体および保持体を回動可能に軸支する軸体と;
    支持体およびばね体の対向面の一方に設けられた係合突
    部と;支持体およびばね体の対向面の他方に設けられ、
    係合突部が係合可能とする係合凹部と;を具備している
    ことを特徴とするヒンジ装置。
  2. 【請求項2】 支持体は、離間した位置に一対を有し、 ばね体は、ばね体取付部およびばね体取付部の両端から
    一対の支持体の相対する内側部に配置されるばね部を有
    し、 保持体は、保持体取付部および保持体取付部の両端から
    一対の支持体の相反する外側部に配置される保持部を有
    することを特徴とする請求項1記載のヒンジ装置。
  3. 【請求項3】 ばね体取付部および保持体取付部を一体
    的に他方の部材にねじ止めすることを特徴とする請求項
    1または2記載のヒンジ装置。
  4. 【請求項4】 他方の部材に軸体の一端に対向して壁体
    を設け、 軸体の壁体に対向する一端に支持体、ばね体および保持
    体を挿通不可とする径大部を設けたことを特徴とする請
    求項3記載のヒンジ装置。
  5. 【請求項5】 係合突部および係合凹部は軸体を中心と
    して放射状に形成されていることを特徴とする請求項1
    ないし4いずれか一記載のヒンジ装置。
  6. 【請求項6】 本体と;本体に対して開閉可能とする扉
    体と;本体に扉体を開閉可能に取り付ける請求項1ない
    し5いずれか一記載のヒンジ装置と;を具備しているこ
    とを特徴とする扉装置。
  7. 【請求項7】 本体に対して扉体が閉塞位置にあると
    き、係合突部と係合凹部が半係合状態にあって、完全に
    係合する方向と扉体の開放方向が同一方向であることを
    特徴とする請求項6記載の扉装置。
  8. 【請求項8】 分電盤ユニットと;分電盤ユニットを収
    納し、前面に分電盤ユニットの操作面部を有するケース
    と;ケースの操作面部を開閉可能とする扉体と;ケース
    に対して扉体を開閉可能に取り付ける請求項1ないし5
    いずれか一記載のヒンジ装置と;を具備していることを
    特徴とする分電盤。
  9. 【請求項9】 ケースに対して扉体が閉塞位置にあると
    き、係合突部と係合凹部が半係合状態にあって、完全に
    係合する方向と扉体の開放方向が同一方向であることを
    特徴とする請求項8記載の分電盤。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010011559A (ja) * 2008-06-24 2010-01-14 Kawamura Electric Inc 住宅用分電盤の扉体構造
JP2010011665A (ja) * 2008-06-27 2010-01-14 Kawamura Electric Inc 住宅用分電盤
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JP2015201975A (ja) * 2014-04-08 2015-11-12 パナソニックIpマネジメント株式会社 分電盤のハウジング及び分電盤
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KR102069886B1 (ko) * 2019-05-31 2020-01-23 상도전기통신 주식회사 반자동 도어 힌지 구조를 갖는 분전반용 도어체

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