JP2006350513A - 情報記録媒体と情報記録媒体の状態検知方法 - Google Patents

情報記録媒体と情報記録媒体の状態検知方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 一枚のベースフィルムに、独立した2または2を超える数の非接触ICタグ回路を配置し、かつ1の回路を水濡れにより機能を喪失する特性とすることにより、非接触ICタグの機能と水濡れ検知機能を合わせ持たせる。
【解決手段】 本情報記録媒体は、共通の表面保護シート1、または同一のベースフィルム面に、アンテナ構造12a,12bと当該アンテナ構造に結合したICチップとを有し、正常状態において実質的に同一特性の機能を行う2または2を超える数の非接触ICタグ回路が隣接して配置されている情報記録媒体において、当該複数の非接触ICタグ回路のうち、いずれか1の非接触ICタグ回路は水溶性ベースフィルム11a面に形成されているため、水濡れの際はベースフィルムが溶解して非接触通信機能を喪失するようにされていることを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、情報記録媒体と当該情報記録媒体の状態検知方法に関する。詳しくは、共通の表面保護シート、または共通のベースフィルム面に独立した2または2を超える数の非接触ICタグ回路が隣接して配置されている情報記録媒体であって、当該情報記録媒体の1の非接触ICタグ回路が水濡れした場合は機能を喪失するようにした情報記録媒体に関し、また、当該情報記録媒体を使用した状態検知方法に関する。
本発明の情報記録媒体は、通常の非接触ICタグとして用いられるが、特に水濡れ履歴が問題となる商品等に用いて履歴を確実に検知する情報記録媒体として好適に用いられるものである。本発明の情報記録媒体の利用分野は、運送や流通、商品流通管理、工場工程管理、商品の配送や荷物の取り扱いの分野であり、具体的な用途としては荷札、ラベル、伝票、チケット類、となる。
非接触ICタグは、情報を記録して保持し非接触で外部装置と交信して情報交換できるので、運送や物流等における認識媒体として、あるいは商品の品質管理、在庫管理等の識別媒体のように、各種目的に多用されるようになってきている。
しかし、商品の流通や在庫管理の過程で、水濡れして事故となる場合があるが、その状況や経過が明確に把握できない場合がある。防水性が無い商品に、水濡れ検知ラベルを貼付し、当該ラベルの発色状態を目視で比較する検知手段もあるが、判定には経験が必要であり時間がかかるという問題がある。
そこで、本発明は商品等に確実に用いられるようになってきた非接触ICタグに対して、水濡れ検知機能という異質の機能を付加することで、独自の需要用途に対応しようとするものである。
水濡れ検知方法や水濡れ判定ラベルに関する先行技術としては、特許文献1や特許文献2があるが、本願に直接関係するものではない。また、特許文献3は、ICカードに水濡れ検知機能を付加する技術に関するが、水に濡れると色調変化を生じる試薬を使用するもので、このものも本願に直接関係はしない。
特開2000−105230号公報 特開2001−356690号公報 特願2003−405293号
本発明は共通の表面保護シート、または同一ベースフィルム面に、2または2を超える数の非接触ICタグ回路を形成し、当該複数の非接触ICタグ回路のうち、いずれか1の非接触ICタグ回路が水濡れにより機能を喪失する特性にすることを課題とする。
これにより、商品等に用いる非接触ICタグであるが、同時に水濡れ履歴を記録する特徴を備え、そのような目的用途に利用しようとするものである。
上記課題を解決する本発明の要旨の第1は、共通の表面保護シートにアンテナ構造と当該アンテナ構造に結合した非接触通信機能部、制御部およびメモリを備えるICチップとを有し、正常状態において実質的に同一特性の機能を行う独立した2または2を超える数の非接触ICタグ回路が隣接して配置されている情報記録媒体において、当該複数の非接触ICタグ回路のうち、いずれか1の非接触ICタグ回路は水溶性ベースフィルム面に形成されているため、水濡れの際はベースフィルムが溶解して非接触通信機能を喪失するようにされていることを特徴とする情報記録媒体、にある。
上記情報記録媒体において、水溶性ベースフィルム面に形成された1の非接触ICタグ回路のアンテナ構造の一部は、水溶性導電性樹脂組成物インキにより形成されていることが、アンテナ構造の溶解を促進できて好ましい。また、表面保護シートの前記1の非接触ICタグ回路に対面する部分には水が容易に浸入可能な開口が形成されていることが、確実な水濡れができて好ましい。またさらに、表面保護シートの前記1の非接触ICタグ回路の水溶性導電性樹脂組成物インキによるアンテナ構造の一部に対面する部分には水が容易に浸入可能な開口が形成されていること、も同様の理由で好ましい。
本発明の要旨の第2は、アンテナ構造と当該アンテナ構造に結合した非接触通信機能部、制御部およびメモリを備えるICチップとを有し、正常状態において実質的に同一特性の機能を行う独立した2または2を超える数の非接触ICタグ回路が同一ベースフィルム面に隣接して配置されている情報記録媒体において、当該複数の非接触ICタグ回路のうち、いずれか1の非接触ICタグ回路は水溶性樹脂層を介して短絡材料により覆われているため、水濡れの際は当該水溶性樹脂層が溶解して短絡することにより非接触通信機能を喪失するようにされていることを特徴とする情報記録媒体、にある。
上記情報記録媒体において、情報記録媒体の非接触ICタグ回路が表面保護シートで被覆されていて、前記1の非接触ICタグ回路の前記短絡材料に対面する部分には水が容易に浸入可能な開口が形成されていること、が水溶性樹脂層の溶解による短絡を促進できて好ましい。
本発明の要旨の第3は、アンテナ構造と当該アンテナ構造に結合した非接触通信機能部、制御部およびメモリを備えるICチップとを有し、正常状態において実質的に同一特性の機能を行う独立した2または2を超える数の非接触ICタグ回路が同一ベースフィルム面に隣接して配置されている情報記録媒体において、当該複数の非接触ICタグ回路のうち、いずれか1の非接触ICタグ回路のアンテナ構造の少なくとも一部は水溶性導電性樹脂組成物インキにより形成されているため、水濡れの際は当該水溶性導電性樹脂組成物インキによる一部のアンテナ構造が溶解して非接触通信機能を喪失するようにされていることを特徴とする情報記録媒体、にある。
上記情報記録媒体において、情報記録媒体の非接触ICタグ回路が表面保護シートで被覆されていて、前記1の非接触ICタグ回路の前記水溶性導電性樹脂組成物インキによる前記一部のアンテナ構造に対面する部分には水が容易に浸入可能な開口が形成されていること、は水溶性導電性樹脂組成物インキによる前記一部のアンテナ構造の溶解を促進できて好ましい。
本発明の要旨の第4は、請求項1ないし請求項8のいずれか1の請求項記載の情報記録媒体を使用し、当該2または2を超える数の非接触ICタグ回路のICチップに対して、同一の情報を記録した後、当該情報記録媒体の全ての非接触ICタグ回路のICチップから前記記録した情報を読み取りして、読み取りが不可能な非接触ICタグ回路を検出した場合は、情報記録媒体が水濡れしたことを推定することを特徴とする情報記録媒体の状態検知方法、にある。
本発明の情報記録媒体には2または2を超える数の非接触ICタグ回路が形成されており、当該複数の非接触ICタグ回路のうち、いずれか1の非接触ICタグ回路が、水濡れ時に機能を喪失するようにされているので、媒体の使用後に各非接触ICタグ回路の機能をチェックし機能不良を検知すれば、水濡れ履歴を確実に知ることができる。
また、本発明の情報記録媒体は通常の非接触ICタグとして利用することもでき、その場合には、複数の各非接触ICタグ回路のICチップに共通の情報を重複して記録することができる。これにより、情報記録の確実性を図ることができる。
本発明の情報記録媒体による状態検知方法によれば、情報記録媒体の水濡れの履歴を確実に検知することができる。
本発明の情報記録媒体について、以下図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態の情報記録媒体の平面図、図2は、同断面図、図3は、第2実施形態の情報記録媒体の平面図、図4は、同断面図、図5は、第3実施形態の情報記録媒体の平面図、図6は、同断面図、である。
図1は、本発明の第1実施形態の情報記録媒体の例を示す平面図であるが、表面保護シートを透視した状態を示している。なお、図1では、便宜的に2つの非接触ICタグ回路を図示しているが、2を超える数の非接触ICタグ回路が形成されていても良いものである。図1の右端が波線にされているのは、当該部分に連続して回路が形成される場合もあることを意味している。図2以下の各図も同様である。
図1のように、本発明の第1実施形態の情報記録媒体10は、共通の表面保護シートの下に、2つ(または2を超える数)の非接触ICタグ回路10a,10bが隣接して配置されている。非接触ICタグ回路10aは、アンテナ構造12aと当該アンテナ構造に結合したICチップ13aを有し、非接触ICタグ回路10bはアンテナ構造12bと当該アンテナ構造に結合したICチップ13bを有している。ICチップ13a,13bはアンテナの端部t1,t2に装着されている。ICチップ13a,13bは、非接触通信機能部と制御部および情報記憶用のメモリを備える通常のものである。図2以下の各図のものも同様である。
アンテナ構造12a,12bは、図1の場合、平面な捲線コイル状にされているが、平面状のダイポール型やパッチ型アンテナであってもよいものである。ダイポール型やパッチ型アンテナは通常、2つに分離したアンテナ片がICチップに結合しているが、所定のアンテナ長や面積に調整されているので、設計された形状が損傷を受ければ非接触通信機能に不具合を生じるのは同様だからである。
これら2つ(または2を超える数)の非接触ICタグ回路10a,10bは実質的に同一特性であるように調整され相互に電気的に接続せず干渉も生じないようにされている。 なお、2を超える数とは具体的には3以上の数である。3以上とは特に上限はないが、実際には10程度と考えれば十分である。
図2は、図1のICチップ13a,13bをとおる部分の断面図である。
本発明の第1実施形態の情報記録媒体10は、ベースフィルム11a,11bのアンテナ構造12a,12b面には、接着剤層5を介してプラスチックフィルムまたは紙基材からなる共通の表面保護シート1により被覆されている。アンテナ構造12a,12bやICチップ13a,13bが直接外面に露出しないようにするためである。
図示の都合上、アンテナ構造12a,12bと接着剤層5との間は、隙間が空いているように見えるが実際は密着しているものである。以下の図4、図6も同様である。
以上の構成は、2つの非接触ICタグ回路を有すること以外は、通常の非接触ICタグと同様のものである。ベースフィルム11a,11bの下面には、情報記録媒体10を被着体(物品)に貼着するための粘着剤層6を有し、剥離紙7で保護されている。
第1実施形態の情報記録媒体10の特徴は、ベースフィルム11aまたはベースフィルム11bのいずれかが、水溶性ベースフィルムからなることである。水濡れにより水溶性ベースフィルムを溶解させることを目的とするものである。溶解までしなくても水溶性フィルムが吸水すれば、絶縁性が低下しアンテナ構造の特性が低下する。2を超える数の非接触ICタグ回路がある場合も、いずれか1の非接触ICタグ回路のベースフィルムが水溶性ベースフィルムであればよい。1のベースフィルムにより水濡れの履歴が把握できるからである。図1では便宜的にベースフィルム11aが水溶性であるものとする。
第1実施形態の情報記録媒体10では、ベースフィルム11aが水溶性であるため、水濡れした際には、ベースフィルム11aが溶解して非接触ICタグ回路10aが短絡するか破壊して、あるいは絶縁性が低下して非接触通信機能を喪失する。
非接触ICタグ回路10aの短絡または破壊を促進するため、アンテナ構造12aの一部は、水溶性導電性樹脂組成物インキからなるパターンとしてもよい。例えば、アンテナ構造の一部(例として、破線の円形C部分)を水溶性導電性樹脂組成物インキにより印刷しておけば、水濡れにより速やかに溶解して短絡することになる。
また、他の変形実施形態として、表面保護シート1の水溶性ベースフィルム11aからなる非接触ICタグ回路10aに対面する部分には水が容易に浸入可能なように開口Sが形成されていることも好ましい。表面保護シート1がプラスチックフィルムからなる場合は、ベースフィルム11aの水濡れが遅くなるので、当該開口Sを介して速やかに水が浸入するようにするためである。開口Sは例えば、径数mmから20mm程度の円形、または一辺が数mmから20mm程度の矩形状等ものとすることができる。
水溶性導電性樹脂組成物インキによる印刷部(円形C部分)と開口Sが一致する場所であってもよい。この場合は、水溶性導電性樹脂組成物インキからなるアンテナ構造の一部の溶解が一層促進される。
図3は、第2実施形態の情報記録媒体を示す平面図である。
第2実施形態の情報記録媒体20は、同一のベースフィルム21面に、2つ(または2を超える数)の非接触ICタグ回路20a,20bが隣接して配置されている。
第2実施形態の場合のベースフィルム21は水溶性である必要はなく、通常のプラスチックフィルムを共通に使用できる。非接触ICタグ回路20aは、アンテナ構造22aと当該アンテナ構造に結合したICチップ23aを有し、非接触ICタグ回路20bはアンテナ構造22bと当該アンテナ構造に結合したICチップ23bを有している。ICチップ23a,23bはアンテナの端部t1,t2に装着されている。
アンテナ構造22a,22bが平面状のダイポール型やパッチ型アンテナであってもよいのは第1実施形態の場合と同様である。以下の実施形態も同様である。
これら2つ(または2を超える数)の非接触ICタグ回路20a,20bは実質的に同一特性であるように調整され相互に電気的に接続せず干渉も生じないようにされている。
第2実施形態の情報記録媒体20の特徴は、2つ(または2を超える数)の非接触ICタグ回路20a,20bのうち、いずれか1の非接触ICタグ回路が、水溶性樹脂層2を介して短絡材料3により覆われていることである。図3の例では、非接触ICタグ回路20aの一部が短絡材料3により覆われているものとする。これにより、情報記録媒体20が水濡れした際は当該水溶性樹脂層2が、まず溶解し、次に短絡材料3が非接触ICタグ回路20aに接触することにより回路が短絡し、情報記録媒体20は非接触通信機能を喪失することになる。水溶性樹脂層2や短絡材料3の材質については後述する。
図4は、第2実施形態の断面図であるが、水溶性樹脂層2と短絡材料3、ICチップ23a,23bをとおる部分の断面を示している。
図4のように、第2実施形態の情報記録媒体20は、ベースフィルム21のアンテナ構造22a,22b面には、通常は接着剤層5を介してプラスチックフィルムまたは紙基材からなる表面保護シート1により被覆されている。ただし、第2実施形態では表面保護シート1を使用しない場合であってもよい。短絡材料3には水溶性の導電性材料や金属粉末、金属箔等を使用できる。薄層の水溶性樹脂層2を介してアンテナ構造22aの上に置かれるので、情報記録媒体20が水濡れした場合は、当該水溶性樹脂層2が速やかに溶解して短絡材料3が非接触ICタグ回路20aに接触することになる。
情報記録媒体20が表面保護シート1により被覆されている場合、特に表面保護シートがプラスチックフィルムである場合には、水浸透が妨げられるので、当該短絡材料3がある部分には、水浸入可能なように開口Sが形成されているのが好ましい。開口Sと短絡材料3の設置部分は重なる位置とする。ベースフィルム21の下面には、情報記録媒体20を被着体(物品)に貼着するための粘着剤層6を有し、剥離紙7で保護されている。
図5は、第3実施形態の情報記録媒体の平面図である。
第3実施形態の情報記録媒体30も、同一のベースフィルム31面に、2つ(または2を超える数)の非接触ICタグ回路30a,30bが隣接して配置されている。
第3実施形態の場合のベースフィルム31も水溶性である必要はなく、通常のプラスチックフィルムを共通に使用できる。非接触ICタグ回路30aは、アンテナ構造32aと当該アンテナ構造に結合したICチップ33aを有し、非接触ICタグ回路30bはアンテナ構造32bと当該アンテナ構造に結合したICチップ33bを有している。ICチップ33a,33bはアンテナの端部t1,t2に装着されている。
これら2つ(または2を超える数)の非接触ICタグ回路30a,30bは実質的に同一特性であるように調整され相互に電気的に接続せず干渉も生じないようにされている。
第3実施形態の情報記録媒体30の特徴は、2つ(または2を超える数)の非接触ICタグ回路30a,30bのうち、いずれか1の非接触ICタグ回路のアンテナ構造の少なくとも一部が水溶性導電性樹脂組成物インキにより形成されていることである。少なくとも一部であるから全体が当該組成物インキにより形成されていても構わない。
図5の例では、非接触ICタグ回路30aの一部、例えば、破線の円形C部分を水溶性導電性樹脂組成物インキによりアンテナ構造32bの印刷をしておけば、水濡れにより速やかに溶解して短絡することになる。これにより、情報記録媒体30が水濡れした際は当該水溶性導電性樹脂が溶解して短絡し情報記録媒体30は非接触通信機能を喪失することになる。
図6は、第3実施形態の断面図であるが、水溶性導電性樹脂組成物インキによる回路部(破線の円形C部分)と、ICチップ33a,33bをとおる部分の断面を示している。 図6の断面図のように、第3実施形態の情報記録媒体30は、ベースフィルム31a,31bのアンテナ構造32a,32b面には、通常は接着剤層5を介してプラスチックフィルムまたは紙基材からなる表面保護シート1により被覆されている。ただし、第3実施形態では表面保護シート1は必須のものではない。
水溶性導電性樹脂組成物インキによる回路部分(破線の円形C部分)は、情報記録媒体30が水濡れした場合は、当該回路部分が溶解するので情報記録媒体30は非接触通信機能を喪失することになる。
情報記録媒体30が表面保護シート1により被覆されている場合、特に表面保護シート1が、プラスチックフィルムである場合には、水浸透が妨げられるので、当該回路(破線の円形C部分)がある部分には、水が容易に浸入可能なように開口Sが形成されていることが好ましい。ベースフィルム31の下面には、情報記録媒体30を被着体(物品)に貼着するための粘着剤層6を有し、剥離紙7で保護されている。
本発明の情報記録媒体の使用方法は、上記の各実施形態の説明と共に概略説明してきたが、以下、なお補足して説明する。
[第1の使用方法]
第1の使用方法は、本来的な使用方法である水濡れ検知のための使用方法である。本発明の情報記録媒体は複数の非接触ICタグ回路を有しているが、いずれの実施形態の場合も、そのいずれか1の非接触ICタグ回路は水濡れの際、ベースフィルムが溶解するか、非接触ICタグ回路が短絡材料に接触するか、非接触ICタグ回路自体が溶解するか、いずれかの状態により非接触通信機能を喪失するようにされている。
したがって、製品等に本発明の情報記録媒体を貼付してある場合、当該製品が所定の経路で輸送された場合、所定の期間保管された場合、所定の処理を受けた場合、いずれかの過程で情報記録媒体が水濡れに遭遇した場合、情報記録媒体が非接触通信機能を喪失するか不調になるので、当該経過の後の情報記録媒体をリーダライタで読み取りし、読み取り不可能な非接触ICタグ回路を検知した場合は、当該経過または処理の間に製品等が水濡れを受けたことを推定することができる。
なお、本発明では特に請求項では言及していないが、水濡れの時期を経過的に記録する目的で、複数の非接触ICタグ回路が、同時期に読み込みまたは書き込みした非接触ICタグ回路のICチップのユニーク番号を相互に記録することにより、相手のユニーク番号の記録の途絶えた時期により、水濡れの時期を推定できるようにすることもできるものである。
[第2の使用方法]
第2の使用方法は、同一特性の各非接触ICタグ回路に同一の情報を重複して記録することである。情報処理技術におけるミラーリングに相当する記録方法である。この場合は、データに冗長性を持たせることと、通信状態が不安定である際に、情報記録の確実性を確保する目的のためである。この場合、同一特性の非接触ICタグ回路が、同一のリーダライタの非接触通信領域に複数存在することになるので、通信のコリジョンが生じることもあり得るが、コリジョンを排して通信する技術が確立しており、実質的には同一時間内であるが、順次、非接触ICタグ回路を選択して非接触通信が行われることになる。
なお、水濡れにより1の非接触ICタグ回路が通信機能を喪失しても、いずれか1の非接触ICタグ回路から情報が読み取りできれば、情報記録の目的は達成できる。
次に、本発明の情報記録媒体の製造工程について説明する。本発明の情報記録媒体は、大略通常の非接触ICタグの製造工程で製造できるが、水溶性ベースフィルムを用いる場合、短絡材料を使用する場合、水溶性導電性樹脂組成物インキを使用する場合、の製造方法を検討する必要がある。以下、その実施形態毎に概略を説明する。
[第1実施形態の場合]
まず、水溶性のベースフィルム11aと通常のプラスチックフィルムからなるベースフィルム11bを準備する。次に、それぞれのベースフィルム11aにアンテナ構造12a、ベースフィルム11bにアンテナ構造12b,12c,・を必要数フォトエッチングや印刷等の工程で製造する。フォトエッチングの場合は、目的の情報記録媒体10の形態のフォトマスクを準備する。ベースフィルム11a,11bには通常、アルミニュウムまたは銅箔をラミネートした基材を使用する。
アンテナ構造が平面コイル状の場合、コイル線幅は、通常0.2mmから1.0mm程度の範囲に形成する。次に、当該アンテナ構造12a,12b,・の両端t1,t2にICチップ13a,13b,・を結合する。ICチップ13aを結合したベースフィルム11aとICチップ13b,13c,・を結合したベースフィルム11bとを組み合わせしてから、プラスチックフィルムまたは紙からなる表面保護シート1にラミネートする。
ベースフィルム11a,11bのアンテナ構造とは反対側の面に、剥離紙7に粘着剤層6を設けて貼り付けする。
請求項2のように、水溶性導電性樹脂組成物インキによる回路を設ける場合、例えば、図1の破線状の円形C部分を当該インキによるパターンとする場合は、当該部分のフォトマスクは欠損したものとして金属箔をフォトエッチングして除去し、後から欠損部分に対してシルクスクリーン印刷等によりパターンを追加する印刷を行う必要がある。
請求項3のように、表面保護シート1に開口Sを形成する場合は、あらかじめ開口Sを打ち抜きしておいてからベースフィルム11a,11bにラミネートすることになる。
[第2実施形態の場合]
第2実施形態では、通常のプラスチックフィルムからなるベースフィルム21のみを使用する。ベースフィルム21にアンテナ構造22a、22b,・を必要数フォトエッチングや印刷等の工程で製造する。フォトエッチングの場合は、目的の情報記録媒体20の形態のフォトマスクを準備する。
次に、当該アンテナ構造22a,22b,・の両端t1,t2にICチップ23a,23b,・を結合する。ICチップ23aを結合した非接触ICタグ回路のアンテナ構造22aの一部には、水溶性樹脂層2を介して短絡材料3を塗布または載置する。水溶性樹脂層2は塗工した層が好ましいが、薄層の水溶性フィルムであってもよい。短絡材料3には導電性インキや水溶性導電性インキ、あるいは金属箔、金属粉末等を使用できる。
これらの処理を行った非接触ICタグ回路20aと、未処理状態の非接触ICタグ回路20b,20c,・の面に、プラスチックフィルムまたは紙からなる表面保護シート1をラミネートする。ベースフィルム21のアンテナ構造とは反対側の面に、剥離紙7に粘着剤層6を設けて貼り付けする。
請求項6のように、表面保護シート1に開口Sを形成する場合は、あらかじめ開口Sを打ち抜きしておいてからベースフィルム21にラミネートすることになる。
[第3実施形態の場合]
第3実施形態では、通常のプラスチックフィルムからなるベースフィルム31のみを使用する。ベースフィルム31にアンテナ構造32a、32b,32c,・を必要数フォトエッチングや印刷等の工程で製造する。フォトエッチングの場合は、目的の情報記録媒体30の形態のフォトマスクを準備する。
次に、当該アンテナ構造32a,32b,・の両端t1,t2にICチップ33a,33b,・を結合する。ICチップ33aを結合した非接触ICタグ回路30aのアンテナ構造32aの一部には、水溶性導電性樹脂組成物インキによる回路を設ける。例えば、図5の破線状の円形C部分を当該インキによるパターンとする場合は、当該部分のフォトマスクは欠損したものとして金属箔をフォトエッチングして除去し、後から欠損部分に対してシルクスクリーン印刷等によりパターンを追加する印刷を行う必要がある。
請求項8のように、表面保護シート1に開口Sを形成する場合は、あらかじめ開口Sを打ち抜きしておいてからベースフィルム31にラミネートすることになる。
<材質に関する実施形態>
(1)ベースフィルム
プラスチックフィルムを幅広く各種のものを使用できる。プラスチックフィルムとしては、以下に挙げる単独フィルムあるいはそれらの複合フィルムを使用できる。
ポリエチレンテレフタレート(PET)、PET−G(テレフタル酸−シクロヘキサンジメタノール−エチレングリコール共重合体)、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、セルロースジアセテート、セルローストリアセテート、ポリスチレン系、ABS、ポリアクリル酸エステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリウレタン、等である。
(2)水溶性ベースフィルム
水溶性フィルムとしては各種のものが市販されている。例えば、アイセロ化学株式会社製造の「ソルブロン(登録商標)」、東セロ株式会社製造の「トスロン(登録商標)」、日合フイルム株式会社製造の「ハイセロン(登録商標)」等である。冷水溶解型、温水溶解型(40°C以上)、温水溶解型(60°C以上)、温水溶解型(80°C以上)、冷水分散型のように各種のグレードがあるので、耐水性としてどの程度の強度が必要か目的により選択してベースフィルムに使用する。厚みも20μmから50μm程度の各種が市販されている。
(3)表面保護シート
プラスチックフィルムや紙基材を幅広く各種のものを使用できる。プラスチックフィルムとしてはベースフィルムと同様に、上記した各種の材料を使用でき、紙基材としては、上質紙、コート紙、クラフト紙、グラシン紙、合成紙、ラテックスやメラミン含浸紙、等を使用できる。
(4)水溶性樹脂層
水溶性樹脂としては、株式会社クラレ製のポリビニルアルコール樹脂「ポバール(登録商標)」が良く知られている。当該樹脂も使用できるが、カゼインやデンプン(オブラート等)であっても良く、カゼインやデンプンとポバールの混合材料であってもよい。あるいは水性糊やアラビアゴム糊、強固な塗膜を形成しないエマルジョン系接着剤、等を使用できる。
(5)水溶性導電性樹脂組成物インキ
水溶性樹脂に導電粒子、該水溶性樹脂を溶解する有機溶媒からなる組成物を印刷インキとすることができる。このものの水溶性樹脂としては、ポリビニルピロリドン、ポリビニルイソブチルエーテル、ポリエチレングリコール、メチルセルロース、2−ヒドロキシプロピルセルロース等のセルロース系樹脂が挙げられる。アクリルエマルジョンタイプのものであってもよい。導電粒子としては、銀、銅、ニッケルなどの金属粒子、導電性カーボン粒子、等を使用できる。粒径は0.1μmから25μm程度のものが好ましい。
(6)短絡材料
上記の水溶性導電性樹脂組成物インキを使用することができる。当該組成物からなるシルクスクリーンインキがインキ盛り量を大きくでき好ましい。あるいは数μm程度の厚みの金属箔を載置するか金属粉末材料を散粉するものであってもよい。
(3)接着剤、粘着剤
本明細書で接着剤という場合は、溶剤型や重合型、紫外線硬化型、エマルジョン型、熱溶融型等の各種のものをいい、いわゆる粘着剤型のものをも含むものとする。いずれであっても、双方の材料間を接着すれば目的を達成できるからである。
また、本明細書で粘着剤という場合は、徐々に粘度が顕著に上昇することなく、いつまでも中間的なタック状態を保つものをいうものとする。
接着剤、粘着剤の樹脂組成物としては、天然ゴム系、ニトリルゴム系、エポキシ樹脂系、酢酸ビニルエマルジョン系、アクリル系、アクリル酸エステル共重合体系、ポリビニルアルコール系、フェノール樹脂系、等の各種材料を使用できる。
以下、実際の実施形態について実施例を用いて説明する。
(第1実施形態の情報記録媒体の製造)
情報記録媒体10のベースフィルム11aとして、厚み40μmの水溶性フィルム(日合株式会社製「ハイセロン(登録商標)C−200」)を使用し、ベースフィルム11bとして、厚み40μmの透明2軸延伸ポリエステルフィルム(株式会社東レ製「ルミラー」(登録商標))を使用した。双方のベースフィルムに25μm厚のアルミニュウム箔をドライラミネートし、これに感光性レジストを塗布した後、2つの平面コイル状のアンテナ構造12a,12bを有するフォトマスクを露光して感光させた。
露光現像後、フォトエッチングして、図1のような形態の非接触ICタグ回路12a,12bを有するベースフィルム11a,11bが完成した。なお、1の平面コイルの外形は、ほぼ45mm×76mmの大きさとなった。
上記ベースフィルム11a,11bの双方の平面コイルの両端部t1,t2に、平面サイズが1.0mm角、厚み150μmであるICチップ13a,13bをフェイスダウンの状態で熱圧をかけて装着した。この情報記録媒体10のICタグ回路10a,10b形成面側に接着剤層5を介してコート紙を表面保護シート1としてラミネートした。
最後にベースフィルム11a,11bの背面に、12μmの粘着剤層6を介して剥離紙7を積層する粘着剤加工を行い、大きさ110mm×82mmに断裁して剥離紙付き情報記録媒体10を完成した。
実施例1の情報記録媒体10に対して、8cm離れた位置から非接触ICタグ回路に対する書き込み読み取り試験をICタグリーダライタ(株式会社ウェルトキャット製「RCT−200−01」;13.56MHz)を使用して行ったところ、双方の非接触ICタグ回路10a,10bのICチップ13a,13bに対して、同一の情報が記録されていることが確認できた。
実施例1の情報記録媒体10を、35°Cの水に1時間浸漬してから、再度前記ICタグリーダライタで読み取りしたが、水溶性フィルムからなるベースフィルム11a面に形成した非接触ICタグ回路10aのICチップ13aからは応答を得ることができなかった。なお、非接触ICタグ回路10bのICチップ13bからは正常な応答が得られた。
(第2実施形態の情報記録媒体の製造)
情報記録媒体20のベースフィルム21として、厚み40μmの透明2軸延伸ポリエステルフィルム(株式会社東レ製「ルミラー」)に、25μm厚のアルミニュウム箔をドライラミネートした基材を使用し、これに感光性レジストを塗布した後、3つの平面コイル状のアンテナ構造22a,22b,22cを有するフォトマスクを露光して感光させた。 露光現像後、フォトエッチングして、図3のような形態の非接触ICタグ回路20a,20b,20cを有するベースフィルム21が完成した。なお、1の平面コイルの外形が、ほぼ17mm×45mmの大きさとなるようにした。
上記ベースフィルム21の各平面コイルの両端部t1,t2に、平面サイズが1.0mm角、厚み150μmであるICチップ23a,23b,23cをフェイスダウンの状態で熱圧をかけて装着した。このベースフィルム21の非接触ICタグ回路20aのコイル状アンテナ構造22aの一部にアラビアゴム糊を厚め(3μm)に塗布してから、鱗片状アルミ粉を当該糊面に径10mmの円形に散粉して短絡材料3とした。このアンテナ構造22a面、およびアンテナ構造22b,22c面に接着剤層5を介して、厚み40μmの上質紙を表面保護シート1としてラミネートした。最後にベースフィルム21の背面に、12μmの粘着剤層6を介して剥離紙7を積層する粘着剤加工を行い、全体の大きさを75mm×60mmに断裁して剥離紙付き情報記録媒体20を完成した。
実施例2の情報記録媒体20に対して、8cm離れた位置から非接触ICタグ回路に対する書き込み読み取り試験をICタグリーダライタ(株式会社ウェルトキャット製「RCT−200−01」;13.56MHz)を使用して行ったところ、双方の非接触ICタグ回路20a,20b,20cのICチップ23a,23b,23cに対して、同一の情報が記録されていることが確認できた。
実施例2の情報記録媒体20を、25°Cの水に30分間浸漬してから、再度前記ICタグリーダライタで読み取りしたが、非接触ICタグ回路20aのICチップ23aからは応答を得ることができなかった。他の非接触ICタグ回路20b,20cのICチップ23b,23cからは正常に応答を得ることができた。
(第3実施形態の情報記録媒体の製造)
情報記録媒体30のベースフィルム21として、厚み40μmの透明2軸延伸ポリエステルフィルム(株式会社東レ製「ルミラー」)に、25μm厚のアルミニュウム箔をドライラミネートした基材を使用し、これに感光性レジストを塗布した後、2つの平面コイル状のアンテナ構造32a,32bを有するフォトマスクを露光して感光させた。
なお、アンテナ構造32aについては、コイルの一部(図5の破線状円形C部分)が欠損しているフォトマスクを使用した。露光現像後、フォトエッチングしてから、欠損したコイルの一部を試作のポリビニルピロリドン系樹脂からなる導電性シルクスクリーンインキにより補う印刷を行い、図5のような形態の非接触ICタグ回路30a,30bを有するベースフィルム31が完成した。なお、1の平面コイルの外形が、ほぼ45mm×76mmの大きさとなるようにした。
上記ベースフィルム31の各平面コイルの両端部t1,t2に、平面サイズが1.0mm角、厚み150μmであるICチップ33a,33bをフェイスダウンの状態で熱圧をかけて装着した。このアンテナ構造32a、32b面に接着剤層5を介して、厚み20μmのポリエステルフィルムを表面保護シート1としてラミネートした。なお、表面保護シート1の前記導電性シルクスクリーンインキ印刷部分には、あらかじめ12mm×12mmの開口Sを形成しておいた。
最後にベースフィルム31の背面に、12μmの粘着剤層6を介して剥離紙7を積層する粘着剤加工を行い、全体の大きさを110mm×82mmに断裁して剥離紙付き情報記録媒体30を完成した。
実施例3の情報記録媒体30に対して、8cm離れた位置から非接触ICタグ回路に対する書き込み読み取り試験をICタグリーダライタ(株式会社ウェルトキャット製「RCT−200−01」;13.56MHz)を使用して行ったところ、双方の非接触ICタグ回路30a,30bのICチップ33a,33bに対して、同一の情報が記録されていることが確認できた。
実施例3の情報記録媒体30を、25°Cの水に2時間浸漬してから、再度前記ICタグリーダライタで読み取りしたが、非接触ICタグ回路30aのICチップ33aからは応答を得ることができなかった。なお、非接触ICタグ回路30bのICチップ33bからは正常に応答を得ることができた。
本発明の第1実施形態の情報記録媒体の平面図である。 同断面図である。 第2実施形態の情報記録媒体の平面図である。 同断面図である。 第3実施形態の情報記録媒体の平面図である。 同断面図である。
符号の説明
1 表面保護シート
2 水溶性樹脂層
3 短絡材料
4 短絡を防ぐための迂回回路
5 接着剤層
6 粘着剤層
7 剥離紙
10,20,30 情報記録媒体
10a,10b,20a,20b,30a,30b 非接触ICタグ回路
11a,11b,21,31 ベースフィルム
12a,12b,22a,22b,32a,32b アンテナ構造
13a,13b,23a,23b,33a,33b ICチップ
S 開口

Claims (9)

  1. 共通の表面保護シートにアンテナ構造と当該アンテナ構造に結合した非接触通信機能部、制御部およびメモリを備えるICチップとを有し、正常状態において実質的に同一特性の機能を行う独立した2または2を超える数の非接触ICタグ回路が隣接して配置されている情報記録媒体において、当該複数の非接触ICタグ回路のうち、いずれか1の非接触ICタグ回路は水溶性ベースフィルム面に形成されているため、水濡れの際はベースフィルムが溶解して非接触通信機能を喪失するようにされていることを特徴とする情報記録媒体。
  2. 水溶性ベースフィルム面に形成された1の非接触ICタグ回路のアンテナ構造の一部は、水溶性導電性樹脂組成物インキにより形成されていることを特徴とする請求項1記載の情報記録媒体。
  3. 表面保護シートの前記1の非接触ICタグ回路に対面する部分には水が容易に浸入可能なように開口が形成されていることを特徴とする請求項1記載の情報記録媒体。
  4. 表面保護シートの前記1の非接触ICタグ回路の水溶性導電性樹脂組成物インキによるアンテナ構造の一部に対面する部分には水が容易に浸入可能な開口が形成されていることを特徴とする請求項2記載の情報記録媒体。
  5. アンテナ構造と当該アンテナ構造に結合した非接触通信機能部、制御部およびメモリを備えるICチップとを有し、正常状態において実質的に同一特性の機能を行う独立した2または2を超える数の非接触ICタグ回路が同一ベースフィルム面に隣接して配置されている情報記録媒体において、当該複数の非接触ICタグ回路のうち、いずれか1の非接触ICタグ回路は水溶性樹脂層を介して短絡材料により覆われているため、水濡れの際は当該水溶性樹脂層が溶解して短絡することにより非接触通信機能を喪失するようにされていることを特徴とする情報記録媒体。
  6. 情報記録媒体の非接触ICタグ回路が表面保護シートで被覆されていて、前記1の非接触ICタグ回路の前記短絡材料に対面する部分には水が容易に浸入可能な開口が形成されていることを特徴とする請求項5記載の情報記録媒体。
  7. アンテナ構造と当該アンテナ構造に結合した非接触通信機能部、制御部およびメモリを備えるICチップとを有し、正常状態において実質的に同一特性の機能を行う独立した2または2を超える数の非接触ICタグ回路が同一ベースフィルム面に隣接して配置されている情報記録媒体において、当該複数の非接触ICタグ回路のうち、いずれか1の非接触ICタグ回路のアンテナ構造の少なくとも一部は水溶性導電性樹脂組成物インキにより形成されているため、水濡れの際は当該水溶性導電性樹脂組成物インキによる一部のアンテナ構造が溶解して非接触通信機能を喪失するようにされていることを特徴とする情報記録媒体。
  8. 情報記録媒体の非接触ICタグ回路が表面保護シートで被覆されていて、前記1の非接触ICタグ回路の前記水溶性導電性樹脂組成物インキによる前記一部のアンテナ構造に対面する部分には水が容易に浸入可能な開口が形成されていることを特徴とする請求項7記載の情報記録媒体。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれか1の請求項記載の情報記録媒体を使用し、当該2または2を超える数の非接触ICタグ回路のICチップに対して、同一の情報を記録した後、当該情報記録媒体の全ての非接触ICタグ回路のICチップから前記記録した情報を読み取りして、読み取りが不可能な非接触ICタグ回路を検出した場合は、情報記録媒体の水濡れしたことを推定することを特徴とする情報記録媒体の状態検知方法。

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