JP2008097525A - Icタグシート - Google Patents

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裕一 岩方
Taiga Matsushita
大雅 松下
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Abstract

【課題】 個々のICタグに正確な切断位置で切断できるICタグ長尺シートを提供する。
【解決手段】 長尺基材6の長さ方向に沿って前記長尺基材6の一面に所定間隔離間して繰返し形成される表面回路部4にICチップを実装したICタグと、前記各ICタグの形成箇所と関連づけて前記基材6の長さ方向に沿う少なくとも一縁部10であって前記基材の一面に形成されたマーカー12とを有するICタグ長尺シート。
【選択図】 図3

Description

本発明は、個人認証、商品管理、物流管理等に使用される、非接触ICタグを備えたICタグシートに関する。
近年、管理対象の人や商品(被着体)に取付け、これら管理対象の流通等を管理する非接触ICタグが普及している。このICタグは、内蔵するICチップにデータを記憶させることができ、質問機と非接触で交信することにより、管理するデータを質問機と交換できるものである。
ICタグの利用分野としては、例えば各種の交通機関の定期券、企業等における入出管理、商品の在庫管理、物流管理等多岐にわたる。これらの利用分野に応じて各種の形態のICタグがある。
使い捨て用のICタグは、例えば商品に取付けられて店頭に並び、商品が販売されたときに質問機でICチップに記憶されたデータが読取られ、それによりICタグの役目は終了する。
ICタグは、大量生産工程においては、通常ロール状に巻いた基材又は所定の寸法に切断された基材の幅方向及び長さ方向に個々のICタグを所定間隔離間して配列して、連続的に製造することが行われている。このロール状又はシート状に形成された多数のICタグは、これらを出荷する際には、使用しやすい所定寸法に切断したICタグシートとして出荷される場合もあるが、通常これらロール状又はシート状で出荷される。
このICタグを実際の商品等に取付ける場合は、ロール又はシートを個々のICタグに切断する必要があるが、基材上に形成されている個々のICタグは、互いに近接しているので、十分の精度を持って切断しないとICタグ自体を切断してしまう問題がある。
特許文献1には、個々の商品にICタグを貼付けるために、インレットテープロールの基材面にドット状の目印を形成することが記載されている。このマークは、ICタグ付テープのインレットの位置の検出を正確にするための目印で、インレットテープロールを製造する際に、インクジェット装置等を用いて、インキで印刷される。前記目印は、インレット基板上ではなく、テープ基材上に形成されている。従って、インレットをテープ基材に固着させる位置精度がICタグ付テープ上のインレットの位置に影響し、全く正確な位置を検出しがたく、更に基材が不透明又は半透明の場合は、目印形成面の反対面からは、この目印は識別しがたい問題がある。
実用新案登録第3123941号公報(段落0034ー0036)
本発明者らは、上記問題を解決するために種々検討しているうちに、基材上にICタグを多数形成したロール状のICタグ長尺シート、又は所定寸法の基材上にICタグを多数配置したICタグシートに何も形成していない縁部を設け、この縁部にマーカーを形成することに想到した。この縁部に形成するマーカーは、その上面に何も被覆していないので、例えば光学的位置読取り方法等で正確にICタグの位置を読取ることができ、その読取り位置を参照することにより、ICタグシート又はICタグ長尺シートを個々のICタグに正確な切断位置で切断出来る。
本発明は、上記考察の結果完成するに至ったもので、その目的とするところは、ICタグシート又はICタグ長尺シートを個々のICタグに正確な切断位置で切断して個々のICタグに分離することの出来るICタグシート又はICタグ長尺シートを提供することにある。
上記目的を達成する本発明は以下に記載するものである。
〔1〕 長尺基材と、前記長尺基材の長さ方向に沿って前記長尺基材の一面に所定間隔離間して繰返し形成される表面回路部と、前記各表面回路部の形成箇所と関連づけて前記基材の長さ方向に沿う少なくとも一縁部であって前記基材の一面に形成されたマーカーとを有するアンテナ回路長尺シート。
〔2〕 マーカーが、表面回路部の形成材料と同一材料で形成されている〔1〕に記載のアンテナ回路長尺シート。
〔3〕 〔1〕又は〔2〕に記載のアンテナ回路長尺シートに形成する表面回路部にICチップが接続されて実装されてなることを特徴とするICインレット長尺シート。
〔4〕 〔3〕に記載のICインレット長尺シートの基材の縁部を除き、基材の表面回路部形成面及び/又はその反対面に粘着剤層が形成されてなることを特徴とするICタグ長尺シート。
〔5〕 〔4〕に記載のICタグ長尺シートの縁部を除き粘着材層に表面保護層が形成されてなるICタグ長尺シート。
〔6〕 表面保護層が、印刷適合性を有する〔5〕に記載のICタグ長尺シート。
〔7〕 所定寸法の基材と、前記所定寸法の基材の長さ方向又は幅方向に沿って前記所定寸法の基材の一面に所定間隔離間して繰返し形成された表面回路部と、前記表面回路部の形成箇所と関連づけて前記基材の少なくとも一縁部であって前記基材の一面に形成されたマーカーとからなるアンテナ回路シート。
〔8〕 マーカーが、表面回路部の形成材料と同一材料で形成されている〔7〕に記載のアンテナ回路シート。
〔9〕 〔7〕又は〔8〕に記載のアンテナ回路シートに形成する表面回路部にICチップが接続されて実装されてなることを特徴とするICインレットシート。
〔10〕 〔9〕に記載のICインレットシートの基材シートの縁部を除き、基材の表面回路部形成面及び/又はその反対面に粘着剤層が形成されてなることを特徴とするICタグシート。
〔11〕 〔10〕に記載のICタグシートの縁部を除き粘着材層に表面保護層が形成されてなるICタグシート。
〔12〕 表面保護層が、印刷適合性を有する〔11〕に記載のICタグシート。
〔13〕 長尺基材に表面回路部とマーカーとを同時に形成する工程と、マーカー認識手段を用いながらICタグ長尺シートを剥離紙を残して個々のICタグに切断する打抜き工程と、マーカー認識手段を用いながら打抜き工程を経たICタグ長尺シートを所定寸法のICタグシートに切断するシートカット工程とを少なくとも有するICタグシートの製造方法。
本発明によれば、ICタグシート又はICタグ長尺シートの基材の縁部にマーカーを形成してあるので、このマーカーを参照することにより、個々のICタグに切断する際の正確な切断位置を決定できる。
更に、マーカーは表面回路部形成時に同時に形成することができるので、この場合は工程を増加させることなくマーカーを形成できる。
このマーカーは、縁部に形成され、マーカーの上面には何も被覆していないので、マーカーを正確に読取ることができる等の利点がある。
以下、図面を参照して本発明の実施形態につき説明する。
本発明におけるマーカーとは、ICタグの打抜き時、又はシート状への切断時に打抜き位置、切断位置の目印となるものを指す。
(アンテナ回路長尺シート)
図1(A)は、本発明のアンテナ回路長尺シートの一例を示す平面図で、(B)は、その側面図である。図1中、100はアンテナ回路長尺シートで、ロール2から長尺シート端部側を一部巻きだした状態を示している。4は、表面回路部で、基材シート6の一面にその幅方向に沿って所定数(本図に於いては2個)を一列に並べて形成してある。前記表面回路部4の一列の隣には、同様にして表面回路部4の別の列を形成することを繰返している。
基材シート6の長さ方向に沿う両方の縁部8、10の基材シート6の一面には、表面回路部4の各列に対応して、それぞれマーカー12が形成してある。これらマーカー12の上面は何も被覆しておらず、マーカー12が露出している。
アンテナ回路の詳細については、後述する。
(アンテナ回路シート)
図2は、本発明のアンテナ回路シートの一例を示す平面図である。このアンテナ回路シート200は、所定の寸法に切断した基材シート22の上面に所定数(本図に於いては2個)の表面回路部24の列が複数列(本図に於いては4列)形成してある。基材シートの対向する縁部26、28には、表面回路部24の各列に対応してそれぞれマーカー30が形成してある。
このアンテナ回路シートは、前記アンテナ回路長尺シートを所定長さで切断して、枚葉にしたものに相当する。
(ICインレット長尺シート)
本発明のICインレット長尺シートは、前記アンテナ回路長尺シートの表面回路部にICチップを接続して実装しているものを指す。
(ICインレットシート)
本発明のICインレットシートは、前記アンテナ回路シートの各表面回路部にICチップを接続して実装しているものを指す。
ICインレット長尺シート、及びICインレットシートは、アンテナ回路長尺シート及びアンテナ回路シートにICチップを搭載したものであり、微細なICチップの有無以外の相違は無く、外観は両者とも同様であるので、ICインレット長尺シート及びICインレットシートの図面は省略する。
(ICタグ長尺シート)
本発明のICタグ長尺シートは、上記ICインレット長尺シートに何らかの加工を加えたものを指す。加工の例としては、ICインレットシートの表面に剥離材、表面保護層、印字層等を積層する加工を挙げることができる。
図3は、本発明のICタグ長尺シート300の一例を示すもので、(A)は平面図、(B)は側面図、(C)は正面図である。
このICタグ長尺シートは、図1に示すアンテナ回路長尺シート100にICチップを実装して製造するICインレット長尺シートを更に加工してICタグ長尺シート300を製造している。
ICタグ長尺シート300は、基材シート6の表面回路部4にICチップを実装したICインレット長尺シートのICインレット形成面(一面)に、粘着剤層32を形成し、更に前記粘着剤層32の上面に芯材34、その上面に粘着剤層36、その上面に剥離材38を形成している。
他面には、粘着剤層40を形成し、更にその下面に印字層42を形成している。
上記形成した粘着剤層32、芯材34、粘着剤層36、剥離材38、粘着剤層40の幅方向長さpは、何れも基材シート6の幅方向長さqよりも小さく形成してあり、これにより何も積層されていない基材シートの両縁部8、10を形成している。
縁部8、10の幅の長さは特に制限が無く、マーカーが形成でき、後述するようにマーカーが検出できる限り何れの長さでも良い。
芯材34としては、上質紙、コート紙等の紙や、合成樹脂フィルム等が好ましい。合成樹脂フィルムを構成する樹脂材料としては、特に制限はなく、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリエステル、ポリ酢酸ビニル、ポリブテン、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、ポリアクリロニトリル、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリアミド、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアセタール、ポリエチレンテレフタレート、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体等が例示される。
芯材34の厚みは5〜200μmが好ましく、特に10〜150μmが好ましい。
本発明に於いて粘着剤とは、接着剤と粘着剤とを含む概念である。
粘着剤層32、36、40に使用する粘着剤としては、公知の粘着剤が制限無く利用できる。具体的には、アクリル系粘着剤、ウレタン系粘着剤、天然ゴムや合成ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤、ポリオレフィン系粘着剤、ポリエステル系粘着剤、エチレン−酢酸ビニル系粘着剤等を例示できる。
粘着剤層36は、粘着剤を剥離材38の剥離処理面上に塗布し、この粘着剤層36を芯材34に貼り合わせることにより形成する方法が例示される。粘着剤の塗布量は、5〜100g/m2が好ましく、5〜50g/m2が特に好ましい。
剥離材38としては、何れのものを使用しても良く、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアリレートなどの各種樹脂よりなるフィルムや、ポリエチレンラミネート紙、ポリプロピレンラミネート紙、クレーコート紙、樹脂コート紙、グラシン紙等の各種紙材を基材とし、これらの基材の粘着剤層との接合面に必要により剥離処理が施されたものを用いることができる。この場合、剥離処理としては、シリコーン系樹脂、長鎖アルキル系樹脂、フッ素系樹脂等の剥離剤よりなる剥離剤層の形成が例示される。剥離材の厚みは特に制限されず、適宜選定すればよい。
粘着剤を剥離材38に塗布する方法としては、例えばエアーナイフコーター、ブレードコーター、バーコーター、グラビアコーター、ロールコーター、カーテンコーター、ダイコーター、ナイフコーター、スクリーンコーター、コンマコーター、マイヤバーコーター、キスコーターなどで塗布、乾燥する方法が挙げられる。
12は、前述のようにマーカーであり、基材シートの両縁部8、10に形成してある。従って、マーカーは何れの層にも覆われておらず、露出状態である。
マーカー12の形成位置は、前記表面回路部4と位置的に関連づけて形成する。表面回路部4とマーカー12の形成位置とを関連づけることにより、アンテナ回路長尺シート、アンテナ回路シート、ICインレット長尺シート、ICインレットシート、ICタグ長尺シート、ICタグシートを任意の箇所で切断する際にこのマーカーの位置を検出することにより上記シートの切断位置を正確に決定して上記シートを切断することができる。
例えば、ICタグ長尺シートを所定寸法のICタグシートに切断するシートカット工程においては、マーカー認識手段を用いてマーカーの位置を確認しながらシートの切断箇所を制御することにより、切断箇所を正確なものにできる。
マーカー認識手段としては、反射タイプや透過タイプの光電管を用いる認識装置、CCDカメラや一般的なカメラ等を用いる撮像装置を用いることができる。
アンテナ回路長尺シートを例にしてマーカーにつき詳細に説明すると、マーカーの位置としては、アンテナ回路長尺シートの両縁部8、10の表面回路部と表面回路部の中間、表面回路部の中央、アンテナ回路長尺シートの長さ方向における表面回路部の先端又は後端等が例示できる。更に、アンテナ回路長尺シートの両縁部に限られず、どちらか一方の縁部、或は表面回路部一列ごとに両縁部に交互にマーカーを設けても良い。
マーカーの形状、大きさは特に制限がない。ドット、長方形、正方形、丸、星形等の任意の形状を採用できる。大きさは、読取り手段で認識できる大きさであれば任意の大きさが採用できる。通常は、直径が0.1〜50mmの円に入る大きさが好ましく、1〜30mmがより好ましく、3〜10mmが更に好ましい。い。
マーカーの形成方法は、基材シートの一面に表面回路部を形成する際に同時に形成することが好ましい。この場合は、表面回路と同一の材料でマーカーを形成することになる。例えば、銅ラミネートシートにレジストを用いて表面回路部パターンを印刷し、エッチングにより表面回路部を形成する場合は、同時にマーカーのパターンをレジストで形成しておくことにより、表面回路部と同一材料の銅でマーカーを形成できる。
スクリーン印刷により表面回路部を形成する場合も、同様にして同時にマーカーを印刷できる。
上記ICタグ長尺シートは、このまま製品とすることもできるが、図8(A)、(B)に示すように、ICタグ長尺シート800に形成した個々のICタグ72の周囲に閉じた切断部70を形成しても良い。この切断部70は図8(B)に示すように、粘着剤層36、芯材34、粘着剤層32、基材シート6、粘着剤層40、印字層42を切断している。切断部70を予め形成することにより、ICタグの使用時に個々のICタグをICタグシートから簡単に取外せる。
切断部70の形成方法としては、前記ICタグ長尺シートの製造後、このICタグ長尺シートを打抜き工程に付する方法がある。
打抜き工程はゼンマイ刃又は彫刻刃等を用いて行う。打抜き工程においては、マーカー認識手段を用いて前記マーカーの位置を認識することにより切断位置を制御して切断部を形成する。マーカー認識手段については、既に述べた。
その後、打抜き工程を経たICタグ長尺シートをICタグシートに切断するシートカット工程に付すことにより、ICタグシートを得ることができる。
(ICタグシート)
図4は、本発明のICタグシートの一例を示す平面図である。このICタグシート400は、所定の寸法に切断した基材シート44の上面に所定数(本図に於いては2個)のICタグ46の列が複数列(本図に於いては4列)形成してある。基材シートの互いに対向する縁部48、50には、ICタグ46の各列に対応してそれぞれマーカー52が形成してある。
このICタグシートは、前記ICタグ長尺シートを所定長さで切断して、各枚葉にしたものに相当する。
以下、上記長尺シート、所定の寸法に切断したシートの各基材シートに形成してある表面回路部につき、説明する。
表面回路部
図5は、本発明において、基材シートを用いて形成するアンテナ回路の一例を示す平面図である。
図5中、500はアンテナ回路で、基材シート122を用いて形成してある。
この基材シート122は後述する平面コイル回路部、ICチップ等を保持する支持体として機能する。
基材シート122としては、上質紙、コート紙等の紙や、合成樹脂フィルム等が好ましい。合成樹脂フィルムを構成する樹脂材料としては、特に制限はなく、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリエステル、ポリ酢酸ビニル、ポリブテン、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、ポリアクリロニトリル、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリアミド、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアセタール、ポリエチレンテレフタレート、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体等が例示される。
基材シート122の厚みは10〜200μmが好ましく、特に25〜125μmが好ましい。
前記基材シート122の一面には外部引出し電極124が形成されている。
126は平面コイル回路部で、前記基材シート122の一面に矩形渦巻状に形成されており、前記外部引出し電極124と平面コイル回路部126とは離間して形成されている。平面コイル回路部126内側の一端は内部引出し電極128に接続されている。
前記外部引出し電極124の近傍には、絶縁層130が前記平面コイル回路部126の上面を覆って形成されている。平面コイル回路部126の内側の内部引出し電極128と前記外部引出し電極124とは、前記絶縁層130の上面に形成されたジャンパー132により、電気的に接続されている。しかし、前記ジャンパー132は、絶縁層130によって、平面コイル回路部126と絶縁されている。
図6に、前記図5に於いて絶縁層130及びジャンパー132が形成される前の回路パターンの構成を示す。
一方のリード部134により、前記外部引出し電極124と一方の対向電極136とが接続されている。
他方の対向電極138は、前記一方の対向電極136と所定間隔離間して形成されている。
他方の対向電極138は、前記平面コイル回路部126の外側の他端と接続されている。
本発明に於いては、上記引出し電極124、128、平面コイル回路部126、一方の対向電極136、他方の対向電極138、絶縁層130、ジャンパー132、リード部134は電子回路を構成するもので、以後これらを表面回路部と総称する。
前記表面回路部は、基材シート122の一面に金、銀、銅、アルミニウム等の導体金属、又は銀ペースト等の導電性ペーストや導電性インキで形成されている。上記表面回路部の製造方法としては、導電性ペーストや導電性インキを用いて、スクリーン印刷法により製造する方法、レジスト等を用いて表面回路部パターンをエッチングにより形成する方法等の、通常の電子回路製造用の各種方法が任意に採用できる。
絶縁層130は絶縁レジストインク等を用いて形成できる。ジャンパー132は銀ペースト等の導電性ペーストや導電性インキで形成できる。形成方法としては、スクリーン印刷法等が利用できる。
レジストを用いる表面回路部の製造方法としては、具体的には、銅箔とポリエチレンテレフタレートフィルムとを貼り合わせたラミネートフィルムの銅箔面に、表面回路部形成用のレジストパターンを印刷した後、前記銅箔部分をエッチングすることにより、不要な銅箔部分を除去して表面回路部を形成する方法が挙げられる。
表面回路部の厚みは5〜100μmが好ましく、特に10〜50μmが好ましい。
本発明に於いては、図5に示されるように、基材シート122と、前記基材シート122の少なくとも一面に形成した表面回路部とをアンテナ回路500と総称する。アンテナ回路500は、ICチップを実装する前のもので、後述するように、このアンテナ回路500にICチップを実装すると、次に説明するICインレットになる。
なお、上記説明に於いては、一対の対向電極を形成する例を用いて説明したが、これに限られず、多数の対向電極を形成し、これら電極と平面コイル回路部の各部分とを連結することによりコイルのインダクタンスを任意に選択できるようにしても良く、またジャンパーを基材に形成したスルーホールを介して基材の反対面に形成するようにしても良く、更には、基材の両面にそれぞれ表面回路を形成しても良い。
ICインレット
図7は、ICインレット700の一例を示す平面図で、図5に示される前記アンテナ回路500の両対向電極136、138の間にICチップ150を実装したものである。このICチップ150と両対向電極136、138とは、電気的に接続されている。
ICチップ150の実装は、例えば異方導電性粘着剤(ACP)等の粘着材料を表面回路部内の対向電極に塗布または貼付し、ICチップ150にはワイヤバンプ、めっきバンプを設けて表面回路部内の対向電極に装着する。ICチップの固定方法としては、例えば熱圧着が挙げられる。
上記説明にかかわらず、アンテナ回路500、ICインレット700の構成は本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更しても良い。
実施例1
図1に示すアンテナ回路長尺シートを製造し、これを用いてICインレット長尺シートを製造し、更にこのICインレット長尺シートを用いてICタグ長尺シートを以下に記載する方法で製造した。
先ず、銅箔とポリエチレンテレフタレートフィルム(PET)とを貼合わせた商品名ニカフレックス(ニッカン工業製 Cu/PET=35μm/50μm、幅500mm、長さ150m)ロールに、スクリーン印刷法により外部引出し電極124、平面コイル回路部126、内部引出し電極128、対向電極136、138、リード部134からなる表面回路部の形成用レジストパターンをアンテナ回路長尺シート2本分を並列に印刷した。アンテナ回路1本分の表面回路部は、ロールの幅方向に1列につき2個形成した。ロールの長さ方向における各表面回路部間の間隔は74.25mmであった。ロールの長さ方向に沿う両縁部の幅方向中央にマーカーを形成するために、一辺が4.5mmの正方形のマーカー形成用レジストパターンを表面回路の中央に対応する位置に印刷した。
この表面回路部及びマーカーを、エッチングすることにより、不要な銅箔部分を除去して図6に示す表面回路部及び図1に示すマーカー12を多数製造した。表面回路部の線幅は0.2mmであった。
次いで、前記引出し電極124と内部引出し電極128の間に、絶縁レジストインク(日本アチソン社製 ML25089)を用いて、平面コイル回路部126を覆って絶縁層130を形成した。更に、前記引出し電極124と内部引出し電極128とを銀ペースト(東洋紡績社製 DW250L−1)を用いて図7に示すジャンパー132で接続した。絶縁層130及びジャンパー132の形成は、スクリーン印刷法を用いた。
作製した図5に示すアンテナ回路長尺シートの各表面回路部にRFIDーICチップ(フィリップス社製、I Code SLI)を実装した。実装はフリップチップ実装機(東レエンジニアリング社製、CF−2000R)を用いた。粘着材料には、異方導電性粘着剤(京セラケミカル社製、TAP0402E)を使用し、220℃、1.96N(200gf)、7秒の条件で熱圧着し、500mmの幅を210mm幅2本に裁断して図7に示すICインレット長尺シートを形成した。
その後、アクリル系粘着剤(リンテック社製 PA−T1)を剥離材(グラシン紙にシリコーン系樹脂を塗布したリンテック社製 SP−8KX 厚み80μm)の剥離処理面に、乾燥後の塗布量が25g/m2となるようにコンマコーターで塗布したものを、表面回路が形成された基材シート122の回路形成面全面と貼り合わせてICタグ長尺シートを作製した。但し、マーカーの存在する幅5mmの両縁部には、何も被覆しなかった。なお、上記ICタグの作製は連続した工程で行い、表面回路部が32×61mmの大きさのICタグからなる150m巻きのロールを作製した。基材シート122に粘着剤層、剥離材を積層しICタグ長尺シートを得た。
センサーとして光電管を備えた裁断機(リンテック株式会社 製品名LPM−300)を用いて、マーカーの位置を検出しながら、ICタグの位置を特定して150mのICタグ長尺シートを全て個々のICタグに打抜き加工した。
その後、検出用光電管を備えた裁断機(有限会社三和技研製 PT-350αG grade)を用いてシートカットを行い、図4に示すようなICタグシートを得た。
動作の確認方法
作製したICタグの動作確認はフィリップス社製の、I Code評価キットSLEV400を用いたRead/Write試験により、150m分全てのICタグの動作を確認した。同時に全てのICタグが表面回路部を切断することなく打抜き加工を行えたことを確認した。
比較例
マーカーを設けない以外は、実施例と同様にして、幅210mm、長さ150mのICタグ長尺シートを作製した。このICタグ長尺シートを実施例と同様の装置を用いて個々のICタグに打抜き加工した。
打抜き加工後、実施例と同様に動作確認を行ったところ、ICタグ長尺シートの打抜き加工開始から80m経過した付近でICタグの動作が確認できなくなった。個々のタグを確認したところ、80m付近以後の個々のICタグは、表面回路部が切断されていることが確認された。
本発明のアンテナ回路長尺シートの構成の一例を示す、(A)は平面図、(B)は側面図である。 本発明のアンテナ回路シートの一例を示す平面図である。 本発明のICタグ長尺シートの一例を示す、(A)は平面図、(B)は側面図、(C)は正面図である。 本発明のICタグシートの一例を示す平面図である。 本発明に採用するアンテナ回路の一例を示す平面図である。 本発明で採用するアンテナ回路の製造工程を示す平面図である。 本発明のICインレットの一例を示す平面図である。 本発明におけるICタグシートの打抜き工程を説明する(A)は平面図、(B)は側面図である。
符号の説明
100 アンテナ回路長尺シート
2 ロール
4、24 表面回路部
6、22、44、122 基材シート
8、10、26、28、48、50 縁部
12、30、52 マーカー
200 アンテナ回路シート
300、800 ICタグ長尺シート
32、36、40 粘着剤層
34 芯材
38 剥離材
42 印字層
70 切断部
p、q 幅方向長さ
400 ICタグシート
46 ICタグ
124 外部引出し電極
126 平面コイル回路部
128 内部引出し電極
130 絶縁層
132 ジャンパー
134 リード部
136 一方の対向電極
138 他方の対向電極
500 アンテナ回路
150 ICチップ
700 ICインレット

Claims (13)

  1. 長尺基材と、前記長尺基材の長さ方向に沿って前記長尺基材の一面に所定間隔離間して繰返し形成される表面回路部と、前記各表面回路部の形成箇所と関連づけて前記基材の長さ方向に沿う少なくとも一縁部であって前記基材の一面に形成されたマーカーとを有するアンテナ回路長尺シート。
  2. マーカーが、表面回路部の形成材料と同一材料で形成されている請求項1に記載のアンテナ回路長尺シート。
  3. 請求項1又は2に記載のアンテナ回路長尺シートに形成する表面回路部にICチップが接続されて実装されてなることを特徴とするICインレット長尺シート。
  4. 請求項3に記載のICインレット長尺シートの基材の縁部を除き、基材の表面回路部形成面及び/又はその反対面に粘着剤層が形成されてなることを特徴とするICタグ長尺シート。
  5. 請求項4に記載のICタグ長尺シートの縁部を除き粘着材層に表面保護層が形成されてなるICタグ長尺シート。
  6. 表面保護層が、印刷適合性を有する請求項5に記載のICタグ長尺シート。
  7. 所定寸法の基材と、前記所定寸法の基材の長さ方向又は幅方向に沿って前記所定寸法の基材の一面に所定間隔離間して繰返し形成された表面回路部と、前記表面回路部の形成箇所と関連づけて前記基材の少なくとも一縁部であって前記基材の一面に形成されたマーカーとからなるアンテナ回路シート。
  8. マーカーが、表面回路部の形成材料と同一材料で形成されている請求項7に記載のアンテナ回路シート。
  9. 請求項7又は8に記載のアンテナ回路シートに形成する表面回路部にICチップが接続されて実装されてなることを特徴とするICインレットシート。
  10. 請求項9に記載のICインレットシートの基材シートの縁部を除き、基材の表面回路部形成面及び/又はその反対面に粘着剤層が形成されてなることを特徴とするICタグシート。
  11. 請求項10に記載のICタグシートの縁部を除き粘着材層に表面保護層が形成されてなるICタグシート。
  12. 表面保護層が、印刷適合性を有する請求項11に記載のICタグシート。
  13. 長尺基材に表面回路部とマーカーとを同時に形成する工程と、マーカー認識手段を用いながらICタグ長尺シートを剥離紙を残して個々のICタグに切断する打抜き工程と、マーカー認識手段を用いながら打抜き工程を経たICタグ長尺シートを所定寸法のICタグシートに切断するシートカット工程とを少なくとも有するICタグシートの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010262570A (ja) * 2009-05-11 2010-11-18 Hitachi Chem Co Ltd 非接触式icカード製造方法及び非接触式icカード。
CN114169486A (zh) * 2021-12-10 2022-03-11 深圳市华鼎星科技有限公司 一种nfc透明传感器、显示装置及透明传感器的制作方法

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